説明

4”位が置換されたアベルメクチンと4’位が置換されたアベルメクチン単糖

一般式(I)の化合物:(ただし、炭素原子22と23の間の点線で示した結合は単結合または二重結合であり、mは、0または1であり、R1は、C1〜C12アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C2〜C12アルケニル基のいずれかを表わし、R2は、ヒドロカルビル基または置換されたヒドロカルビル基を表わし、R3とR4は、互いに独立に、水素または化学成分であるか、R2とR3が合わさって、またはR3とR4が合わさって、3〜7員のアルキレン架橋または4〜7員のアルケニレン架橋を表わし、そのそれぞれについて、少なくとも1個の好ましくはCH2基がO、S、NR6(ただしR6は、水素、ヒドロカルビル基、置換されたヒドロカルビル基のいずれかを表わす)のいずれかで置換されていてもよい);または存在している場合には、一般式(I)の化合物のE/Z異性体および/または互変異性体であって、それぞれ遊離形態または塩の形態になったもの。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の化合物:
【化1】

(ただし、炭素原子22と23の間の点線で示した結合は単結合または二重結合であり、
mは、0または1であり、
R1は、C1〜C12アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C2〜C12アルケニル基のいずれかを表わし、
R2は、ヒドロカルビル基または置換されたヒドロカルビル基を表わし、
R3とR4は、互いに独立に、水素または化学成分であるか、R2とR3が合わさって、またはR3とR4が合わさって、3〜7員のアルキレン架橋または4〜7員のアルケニレン架橋を表わし、そのそれぞれについて、少なくとも1個の好ましくはCH2基がO、S、NR6(ただしR6は、水素、ヒドロカルビル基、置換されたヒドロカルビル基のいずれかを表わす)のいずれかで置換されていてもよい);または存在している場合には、一般式(I)の化合物のE/Z異性体および/または互変異性体であって、それぞれ遊離形態または塩の形態になったもの。
【請求項2】
一般式(I)の化合物:
【化2】

(ただしR1、R2、R3、R4、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りである)の調製方法であって、
(i) 一般式(α)の化合物:
【化3】

(ただし、R1、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、Qは保護基である)を合成するステップと;
(ii)ジスルフィド、脂肪族ホスフィン、芳香族ホスフィンのいずれかを一般式(α)の化合物と反応させて一般式(α)の化合物のスルフェンイミン誘導体を生成させるステップと;
(iii)一般式(α)の化合物のスルフェンイミン誘導体を酸化して一般式(α)の化合物のスルフィンイミン誘導体を生成させるステップと;
(iva)R2基を有する有機金属試薬を一般式(α)の化合物のスルフェンイミン誘導体と反応させて一般式(α)の化合物のデスオキシ-スルフィンアミド-ヒドロカルビル誘導体を生成させるステップ;または
(ivb)一般式:
【化4】

のイソシアナート試薬(ただしR12は、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキル、置換されていないか、1〜5置換されたC3〜C12シクロアルキル、置換されていないか、1〜5置換されたC2〜C12アルケニル、置換されていないか、1〜5置換されたC2〜C12アルキニル、置換されていないか、1〜5置換されたアリール、置換されていないか、1〜5置換されたベンジル、置換されていないか、1〜5置換されたC3〜C12シクロアルキルエステル、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルエステル、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルスルホン、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルニトリルのいずれかである)を一般式(α)の化合物のスルフィンイミン誘導体と反応させて一般式(α)のデスオキシ-アミン-ヒドロカルビル誘導体を生成させるステップ;または
(ivc)一般式:
【化5】

のニトロアルキル試薬(ただしR10とR11は、互いに独立に、H、CN、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキル、置換されていないか、1〜5置換されたC3〜C12シクロアルキル、置換されていないか、1〜5置換されたC2〜C12アルケニル、置換されていないか、1〜5置換されたC2〜C12アルキニル、置換されていないか、1〜5置換されたアリール、置換されていないか、1〜5置換されたベンジル、置換されていないか、1〜5置換されたC3〜C12シクロアルキルエステル、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルエステル、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルスルホン、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルニトリルのいずれかである)を一般式(α)の化合物のスルフィンイミン誘導体と反応させて一般式(α)のデスオキシ-アミン-ヒドロカルビル誘導体を生成させるステップと;
(va)スルフィニル基と保護基Qを1ステップで除去して、または1つずつ順番に除去して一般式(I)の化合物(ただしR3とR4はそれぞれ水素を表わす)を生成させるステップ;または
(vb)スルフィニル基だけを除去し、R2基、R3基、R4基の1個以上に対する反応によってその基を修飾した後、保護基Qを除去して一般式(I)の化合物を生成させるステップ;または
(vc)ステップ(iva)、(ivb)、(ivc)いずれかの間にスルフィニル基が除去される場合には保護基Qを除去するステップとを含む方法。
【請求項3】
一般式(I)の化合物:
【化6】

(ただしR1、R2、R3、R4、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りである)の調製方法であって、
(i) 一般式(β)の化合物:
【化7】

(ただし、R1、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、XはHまたはQであり、Qは保護基である)を合成するステップと;
(ii)N-R4ヒドロキシルアミンまたはその塩を一般式(β)の化合物と反応させて一般式(β)の化合物のニトロン誘導体を生成させるステップと;
(iiia)R2基を有する有機金属試薬またはシリル試薬を一般式(β)の化合物のニトロン誘導体と反応させて一般式(β)の化合物のデスオキシ-N-R4ヒドロキシルアミノ-ヒドロカルビル誘導体(ただしR4は、請求項1において一般式(I)に関して定義した通りである)を生成させるステップ;または
(iiib)アルケン誘導体またはアルキン誘導体を一般式(β)の化合物のニトロン誘導体と反応させてそれぞれ一般式(β)の化合物のデスオキシ-N-イソオキサゾリジン誘導体または2,3-ジヒドロ-イソオキサゾール誘導体を生成させるステップと;
(iva)保護基Qが存在している場合には除去して一般式(I)の化合物(ただし、ステップ(iiia)の反応ではR3はOHであり、ステップ(iiib)の反応ではR2とR3は、CH2基が酸素原子で置換されたアルキレン架橋またはアルケニレン架橋である)を生成させるステップ;または
(ivb)R2基、R3基、R4基の1個以上に対する反応によってその基を修飾した後、保護基Qが存在している場合には除去して一般式(I)の化合物を生成させるステップとを含む方法。
【請求項4】
一般式(I)の化合物:
【化8】

(ただしR1、R3、R4、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、R2はCNである)の調製方法であって、
(i) 一般式(β)の化合物:
【化9】

(ただし、R1、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、XはHまたはQであり、Qは保護基である)を合成するステップと;
(iia)ルイス酸とシアン化トリアルキルシリルの存在下で一般式(β)の化合物をシリル化アミン(R3基とR4基を有する)と反応させて一般式(I)の化合物(ただしQが存在する場合には5位の炭素位置にある酸素原子は保護されており、R1、R3、R4、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、R2はCNである)を生成させるステップ;または
(iib)一般式(β)の化合物を一般式R3R4NHのアミン、クロロシラン、ルイス酸、シアン化トリアルキルシリルと反応させて一般式(I)の化合物(ただしQが存在する場合には5位の炭素位置にある酸素原子は保護されており、R1、R3、R4、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、R2はCNである)を生成させるステップと;
(iii)場合によってはR3基とR4基の一方または両方に対する反応によってその基を修飾するステップと;
(iv)保護基Qが存在している場合には除去して一般式(I)の化合物を生成させるステップとを含む方法、
または
(i) 一般式(β)の化合物:
【化10】

(ただし、R1、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、XはHまたはQであり、Qは保護基である)を合成するステップと;
(ii)一般式(β)の化合物を一般式R18CO2-NH4+のアンモニウム塩および一般式R12NCのイソシアニドと反応させて一般式(I)の化合物(ただし一般式(β)の化合物にQが存在している場合には5位の炭素位置にある酸素原子は保護されており、R1、炭素原子22と23の間の結合、mは、請求項1で定義した通りであり、R2はR12NHC(O)であり、R4はR18C(O)であり、R18は、H、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキル、置換されていないか、1〜5置換されたC3〜C12シクロアルキル、置換されていないか、1〜5置換されたC2〜C12アルケニル、置換されていないか、1〜5置換されたC2〜C12アルキニル、置換されていないか、1〜5置換されたアリール、置換されていないか、1〜5置換されたベンジル、置換されていないか、1〜5置換されたC3〜C12シクロアルキルエステル、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルエステル、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルスルホン、置換されていないか、1〜5置換されたC1〜C12アルキルニトリルのいずれかであり、R12は請求項2で定義した通りである)を生成させるステップと;
(iii)保護基Qが存在している場合には除去して一般式(I)の化合物を生成させるステップとを含む方法。
【請求項5】
一般式(III)の化合物:
【化11】

(ただし、炭素原子22と23の間の点線で示した結合は単結合または二重結合であり、
mは、0または1であり、
R1は、C1〜C12アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C2〜C12アルケニル基のいずれかを表わし、
R8は、場合によっては1〜5個の置換基で置換されているC1〜C6アルキル基を表わし、その置換基の選択は、ハロゲン、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、アリール、ベンジル、ヘテロアリールからなるグループの中からなされ、アリール、ベンジル、ヘテロアリールは、環上の置換の可能性に応じ、1〜3個の置換基で置換されており、その置換基の選択は、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12アルキル、C1〜C12ハロアルキル、C1〜C12アルコキシ、C1〜C12ハロアルコキシ、C1〜C12アルキルチオ、C1〜C12ハロアルキルチオからなるグループの中からなされ、
Xは、HまたはQを表わし、Qは、5位の炭素位置にある酸素原子上の反応を阻止するための適切な保護基である);
または存在している場合には、一般式(III)の化合物のE/Z異性体および/またはジアステレオアイソマーおよび/または互変異性体であって、それぞれの遊離形態または塩の形態。
【請求項6】
一般式(V)の化合物:
【化12】

(ただし、炭素原子22と23の間の点線で示した結合は単結合または二重結合であり、
mは、0または1であり、
R1は、C1〜C12アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C2〜C12アルケニル基のいずれかを表わし、
R4は、化学成分を表わし、
Xは、HまたはQを表わし、Qは、5位の炭素位置にある酸素原子上の反応を阻止するための適切な保護基である);または存在している場合には、一般式(V)の化合物のE/Z異性体および/またはジアステレオアイソマーおよび/または一般式(I)の化合物の互変異性体であって、それぞれの遊離形態または塩の形態。
【請求項7】
請求項1に規定した一般式(I)の化合物、請求項5に規定した一般式(III)の化合物、請求項6に規定した一般式(V)の化合物のうちの少なくとも1つを活性化合物として含み、さらに、少なくとも1種類の助剤を含む殺虫組成物。
【請求項8】
請求項7に規定した組成物を害虫またはその住処に散布する操作を含む害虫の制御方法。
【請求項9】
請求項7に規定した組成物の調製方法であって、活性化合物としての請求項1に規定した一般式(I)の化合物、請求項5に規定した一般式(III)の化合物、請求項6に規定した一般式(V)の化合物のうちの少なくとも1つを少なくとも1種類の助剤と密に混合する操作、および/または活性化合物としての請求項1に規定した一般式(I)の化合物、請求項5に規定した一般式(III)の化合物、請求項6に規定した一般式(V)の化合物のうちの少なくとも1つを少なくとも1種類の助剤とともに粉砕する操作を含む方法。
【請求項10】
請求項1に規定した一般式(I)の化合物、請求項5に規定した一般式(III)の化合物、請求項6に規定した一般式(V)の化合物を利用して請求項7に規定した組成物を調製する方法。
【請求項11】
請求項7に規定した組成物を利用して害虫を制御する方法。
【請求項12】
植物増殖材料を保護する方法であって、その増殖材料またはその増殖材料を植えた場所を請求項7に規定した組成物で処理する操作を含む方法。
【請求項13】
好ましくは請求項12に記載の方法によって処理することで、請求項1に規定した一般式(I)の化合物、請求項5に規定した一般式(III)の化合物、請求項6に規定した一般式(V)の化合物のうちの少なくとも1つが付着した害虫抵抗性植物増殖材料。
【請求項14】
請求項5または6に規定した化合物を利用して請求項1に規定した一般式(I)の化合物を調製する方法。

【公表番号】特表2007−532497(P2007−532497A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506677(P2007−506677)
【出願日】平成17年3月9日(2005.3.9)
【国際出願番号】PCT/EP2005/002489
【国際公開番号】WO2005/097816
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】