説明

4−アミノキナゾリンを生成する方法

本発明は、電位開口型ナトリウムチャンネルおよびカルシウムチャンネルの阻害剤として有用な式Iの化合物またはそれらの適当な塩を調製する方法に関する。本発明はまた、それらに関連した中間体を調製する方法に関する。本発明は、4−アミノ−キナゾリンおよびそれらの類似物を生成する方法を提供する。これらの化合物は、電位開口型ナトリウムチャンネルおよびカルシウムチャンネルの阻害剤として、有用である。本発明はまた、本発明の方法で中間体として有用な化合物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、35 U.S.C.§119に基づいて、米国仮特許出願第60/637,278号(これは、2004年12月17日に出願され、「4−アミノキナゾリンを生成する方法」の表題であり、この出願の全内容は、本明細書中で参考として援用されている)から優先権を主張している。
【0002】
(発明の技術分野)
本発明は、イオンチャンネルの阻害剤として有用な化合物、およびそれらの中間体を調製する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
本発明は、4−アミノ−キナゾリンおよびそれらの類似物を生成する方法を提供する。これらの化合物は、電位開口型ナトリウムチャンネルおよびカルシウムチャンネルの阻害剤として、有用である。
【発明の開示】
【0004】
(発明の要旨)
本明細書中で記述したように、本発明は、電位開口型ナトリウムチャンネルおよびカルシウムチャンネルの阻害剤として有用な化合物を調製するホウホを提供する。このような化合物には、式Iの化合物またはそれらの適当な塩が挙げられる:
【0005】
【化24】

ここで、Cy、R、x、R5a、Rおよびyは、本明細書中の実施態様のいずれかで定義したとおりである。
【0006】
本発明はまた、本発明の方法で中間体として有用な化合物を提供する。
【0007】
(発明の詳細な説明)
本発明の化合物には、式Iの化合物、またはそれらの適切な塩が挙げられる;
【0008】
【化25】

ここで:
Cyは、以下から選択される環である:
【0009】
【化26】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
5aは、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0010】
本発明の化合物には、上で一般的に記述したものが挙げられ、さらに、本明細書中で開示したクラス、下位分類および種により例示される。本明細書中で使用する以下の定義は、特に明記しない限り、適用される。本発明の目的のために、化学元素は、the Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Ed.に従って、同定される。さらに、有機化学の一般的な原理は、「Organic Chemistry」、Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999および「March’s Advanced Organic Chemistry」、5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001で記述されており、それらの全内容は、本明細書中で参考として援用されている。
【0011】
本明細書中で記述する本発明の化合物は、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換基(例えば、上で一般に例示したもの、または本発明の特定のクラス、下位分類および種で代表されるもの)で置換され得る。「必要に応じて置換した」との語句は、「置換または非置換」との語句と交換可能に使用されることが分かる。一般に、「置換された」との用語(その前に「必要に応じて」との用語が付いていようといまいと)は、特定した置換基のラジカルを有する所定の構造にある水素ラジカルを置き換えることを意味する。特に明記しない限り、必要に応じて置換した基は、その基の各置換可能位置で置換基を有し得、任意の所定の構造にある1個より多い位置が特定した基から選択される1個より多い置換基で置換され得るとき、その置換基は、どの位置でも、同一または異なり得る。本発明で想定される置換基および変数の組合せは、好ましくは、例えば、安定な化合物または化学的に実現可能な化合物の形成を生じるものである。本明細書中で使用する「安定な」との用語は、それらの製造、検出、好ましくは、それらの回収、精製、および本明細書中で開示した目的の1つまたはそれ以上に使用することを可能にする条件に晒すとき、実質的に変化しない化合物を意味する。ある実施態様では、安定な化合物または化学的に実現可能な化合物は、水分または他の化学的に反応性の状態なしで、40℃以下の温度で、少なくとも1週間保持したとき、実質的に変化しないものである。
【0012】
本明細書中で使用する「脂肪族」または「脂肪族基」との用語は、直鎖(すなわち、分枝していない)または分枝の置換または非置換炭化水素鎖(これは、完全に飽和しているか、または1個またはそれ以上の不飽和単位を含有する)または単環式炭化水素または二環式炭化水素(これは、完全に飽和しているか、または1個またはそれ以上の不飽和単位を含有する)であるが、芳香族ではなく(これはまた、本明細書中にて、「炭素環式」または「シクロアルキル」とも呼ばれる)、分子の残りと単一の結合点を有する。特に明記しない限り、脂肪族基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。ある実施態様では、脂肪族基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、脂肪族基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、脂肪族基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有し、さらに他の実施態様では、脂肪族基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。ある実施態様では、「環状脂肪族」(または「炭素環式」または「シクロアルキル」)とは、単環式C〜C炭化水素または二環式C〜C12炭化水素を意味し、これは、完全に飽和しているか、または1個またはそれ以上の不飽和単位を含有するが、それは、芳香族ではなく、分子の残りと単一の結合点を有し、ここで、該二環式の環系にある任意の個々の環は、3員〜7員を有する。適当な脂肪族基には、直鎖または分枝の置換または非置換アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、およびそれらの混成体(例えば、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニル)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0013】
本明細書中で使用する「ヘテロ脂肪族」との用語は、1個または2個の炭素原子を1個またはそれ以上の酸素、イオウ、窒素、リンまたはケイ素で別個に置換した脂肪族基を意味する。ヘテロ脂肪族基は、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、「ヘテロサイクル」基、「ヘテロシクリル」基、「ヘテロ環状脂肪族」基または「複素環」基を含む。
【0014】
本明細書中で使用する「ヘテロサイクル」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロ環状脂肪族」または「複素環」との用語は、1個またはそれ以上の環メンバーが別個に選択したヘテロ原子である単環式、二環式または三環式の環系を意味する。ある実施態様では、この「ヘテロサイクル」基、「ヘテロシクリル」基、「ヘテロ環状脂肪族」基または「複素環」基は、3個〜14個の環メンバーを有し、ここで、1個またはそれ以上の環メンバーは、酸素、イオウ、窒素またはリンから別個に選択されるヘテロ原子であり、そして該系内の各環は、3個〜7個の環メンバーを含有する。
【0015】
「ヘテロ原子」との用語は、1種またはそれ以上の酸素、イオウ、窒素、リンまたはケイ素(窒素、イオウ、リンまたはケイ素の任意の酸化形状;任意の塩基性窒素の四級化形状;複素環の置換可能窒素(例えば、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリル中のもののように)、NH(ピロリジニル中のもののように)またはNR(N−置換ピロリジニル中のもののように)を含めて)を意味する。
【0016】
本明細書中で使用する「不飽和」との用語は、ある部分が1個またはそれ以上の不飽和単位を有することを意味する。
【0017】
本明細書中で使用する「アルコキシ」または「チオアルキル」との用語は、酸素(「アルコキシ」)またはイオウ(「チオアルキル」)原子を介して炭素主鎖に結合したアルキル基(これは、先に定義した)を意味する。
【0018】
「ハロアルキル」、「ハロアルケニル」および「ハロアルコキシ」との用語は、場合によっては、1個またはそれ以上のハロゲン原子で置換され得るアルキル、アルケニルまたはアルコキシを意味する。「ハロゲン」との用語は、F、Cl、BrまたはIを意味する。
【0019】
「アリール」との用語は、単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」または「アリールオキシアルキル」のようなそれより大きい部分の一部として使用されるが、全部で5員〜14員を有する単環式、二環式および三環式の環系を意味し、ここで、この環系内の各環は、3員〜7員を含有する。「アリール」との用語は、「アリール環」との用語と交換可能に使用され得る。「アリール」との用語はまた、以下で定義するヘテロアリール環系を意味する。
【0020】
「ヘテロアリール」との用語は、単独で、または「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアリールアルコキシ」のようなそれより大きい部分の一部として使用されるが、全部で5員〜14員を有する単環式、二環式および三環式の環系を意味し、ここで、この系内の少なくとも1個の環は、芳香族であり、この系内の少なくとも1個の環は、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有し、ここで、この系内の各環は、3員〜7員を含有する。「ヘテロアリール」との用語は、「ヘテロアリール環」との用語または「ヘテロ芳香族」との用語と交換可能に使用され得る。
【0021】
アリール(アラルキル、アラルコキシ、アリールオキシアルキルなどを含めて)基またはヘテロアリール(ヘテロアラルキルおよびヘテロアリールアルコキシなどを含めて)基は、1個またはそれ以上の置換基を含有し得、それゆえ、「必要に応じて置換され」得る。上でまたは本明細書中で定義していなければ、アリール基またはヘテロアリール基の不飽和炭素原子上の適当な置換基は、一般に、以下から選択される:ハロゲン;−R;−OR;−SR;必要に応じてRで置換したフェニル(Ph);必要に応じてRで置換した−O(Ph);必要に応じてRで置換した−(CH1〜2(Ph);必要に応じてRで置換した−CH=CH(Ph);−NO;−CN;−N(R;−NRC(O)R;−NRNRC(O)N(R;−NRNRCO;−C(O)C(O)R;−C(O)CHC(O)R;−CO;−C(O)R;−C(S)R;−C(O)N(R;−C(S)N(R;−OC(O)N(R;−OC(O)R;−C(O)N(OR)R;−C(NOR)R;−S(O);−S(O);−SON(R)2;−S(O)R;−NRSON(R;−NRSO;−N(OR)R;−C(=NH)−N(R;−P(O);−PO(R;−OPO(R;−(CH)ONHC(O)R;必要に応じてRで置換したフェニル(Ph);必要に応じてRで置換したフェニル−O(Ph);必要に応じてRで置換した−(CH1〜2(Ph);または必要に応じてRで置換した−CH=CH(Ph);ここで、Rの各存在は、水素、必要に応じて置換したC1〜6、非置換5員〜6員ヘテロアリールまたは複素環、フェニル、−O(Ph)または−CH(Ph)、または上記定義にもかかわらず、Rの2個の別個の存在は、同じ置換基または異なる置換基上にて、各R基が結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換した3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和の単環式または二環式の環を形成し、この環は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、このヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0022】
の脂肪族基上の任意の置換基は、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族から選択され、ここで、Rの前述のC1〜4脂肪族基の各々は、非置換である。
【0023】
脂肪族またはヘテロ脂肪族基または非芳香族複素環は、1個またはそれ以上の置換基を含有し得、それゆえ、「必要に応じて置換され」得る。上でまたは本明細書中で定義していなければ、脂肪族またはヘテロ脂肪族基または非芳香族複素環の飽和炭素上の適当な置換基には、アリール基またはヘテロアリール基の不飽和炭素について上で列挙したものから選択され、さらに、以下が挙げられる:=O、=S、=NNHR、=NN(R、=NNHC(O)R、=NNHCO(アルキル)、=NNHSO(アルキル)または=NRであって、ここで、各Rは、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基。
【0024】
上でまたは本明細書中で定義していなければ、非芳香族複素環の窒素上の任意の置換基は、一般に、−R、−N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(Rまたは−NRSOから選択される;ここで、Rは、水素、必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、必要に応じて置換したフェニル、必要に応じて置換した−O(Ph)、必要に応じて置換した−CH(Ph)、必要に応じて置換した−(CH)H(Ph)、必要に応じて置換した−CH=CH(Ph);または非置換5員〜6員ヘテロアリールまたは複素環(これは、0個〜4個のヘテロ原子を有し、このヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される)、または上記定義にもかかわらず、Rの2個の別個の存在は、同じ置換基または異なる置換基上にて、各R基が結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換した3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和の単環式または二環式の環を形成し、この環は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、このヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0025】
の脂肪族基またはフェニル環上の任意の置換基は、−NH、−NH(C1〜4脂肪族)、−N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、−OH、−O(C1〜4脂肪族)、−NO、−CN、−COH、−CO(C1〜4脂肪族)、−O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族から選択され、ここで、Rの前述のC1〜4脂肪族基の各々は、非置換である。
【0026】
「アルキリデン鎖」との用語は、直鎖または分枝炭素鎖であって、完全に飽和であり得るか1個またはそれ以上の不飽和単位を有し得かつ分子の残りと2個の結合点を有するものを意味する。
【0027】
上で詳述するように、ある実施態様では、R(またはR、R、R’または本明細書中で同様に定義した他の変数)は、それらが結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換した3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和の単環式または二環式の環を形成し、この環は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、このヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0028】
(またはR、R、R’または本明細書中で同様に定義した他の変数)の2個の別個の存在が、各変数が結合する原子と一緒になるとき、形成される代表的な環には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:a)同じ原子に結合するR(またはR、R、R’または本明細書中で同様に定義した他の変数)の2個の別個の存在は、その原子と一緒になって、環、例えば、N(Rを形成し、ここで、Rの両方の存在は、その窒素原子と一緒になって、ピペリジン−1−イル基、ピペラジン−1−イル基またはモルホリン−4−イル基を形成する;b)異なる原子に結合するR(またはR、R、R’または本明細書中で同様に定義した他の変数)の2個の別個の存在は、これらの原子の両方と一緒になって、環を形成し、例えば、ここで、フェニル基は、OR
【0029】
【化27】

の2個の存在で置換されており、Rのこれらの2個の存在は、それらが結合する酸素原子と一緒になって、以下の縮合6員酸素含有環を形成する:
【0030】
【化28】

(またはR、R、R’または本明細書中で同様に定義した他の変数)の2個の別個の存在が各変数が結合する原子と一緒になるときに、他の種々の環が形成でき上で詳述した例は、限定するつもりはないことが明らかである。
【0031】
特に明記しない限り、本明細書中で描写した構造はまた、その構造の全ての異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオマーおよび幾何異性体(すなわち、立体配座))形状;例えば、各非対称中心のRおよびS立体配置、(Z)および(E)二重結合異性体、および(Z)および(E)立体配座異性体を含むことを意味する。従って、本発明の化合物の単一の立体化学異性体だけでなく鏡像異性体、ジアステレオマーおよび幾何異性体(すなわち、立体配座)混合物は、本発明の範囲内である。特に明記しない限り、本発明の化合物の全ての互変異性形状は、本発明の範囲内である。あるいは、特に明記しない限り、本明細書中で描写した構造はまた、1個またはそれ以上の同位体的に富んだ原子の存在下にてのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、水素を重水素または三重水素で置き換えるか炭素を13C−または14C−富んだ炭素で置き換えたこと以外は本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。このような化合物は、例えば、生物学的アッセイにおける分析手段またはプローブとして、有用である。
【0032】
特定の実施態様では、本明細書中で記述した方法は、式Iaの化合物またはそれらの適当な塩を調製するのに有用である:
【0033】
【化29】

ここで:
Cyは、以下から選択される環である:
【0034】
【化30】

各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される。
【0035】
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される。
【0036】
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0037】
他の実施態様では、本明細書中で記述した方法は、式Iaの化合物またはそれらの適当な塩を調製するのに有用である:
【0038】
【化31】

ここで:
Cyは、アゼチジン−1−イル(jj)、ピロリジン−1−イル(ff)、ピペリジン1−イル(dd)、またはピペラジン−1−イル(cc)であり、ここで、Cyは、必要に応じて、Rの0個〜4個の存在で置換されている;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、CH、−CHCH、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SO(CHCH、−SOCH(CH、−SON(CH、−SOCHCH、−C(O)OCHCH(CH、−C(O)NHCHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHC(CH、−NHCOOCH、−C(O)C(CH、−COO(CHCH、−C(O)NHCH(CH、−C(O)CHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、C1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、−CHシクロヘキシル、ピリジル、−CHピリジル、または−CHチアゾリルから選択される;
xは、1または2である;
各Rの各存在は、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される;
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである。
【0039】
さらに他の実施態様では、本明細書中で記述した方法は、式Iaの化合物を調製するのに有用であり、ここで:xは、1である;そしてRは、前記キナゾリン環の7−位置にあり、そして−Cl、−CH、−CHCH、−F、−CF、−OCF、−CONHCH、−CONHCHCH、−CONH(シクロプロピル)、−OCH、−NH、−OCHCH、または−CNである。さらに他の実施態様では、xは、1である;そしてRは、前記キナゾリン環の7−位置にあり、そして−Cl、−CH、−CHCH、−F、−CF、−OCF、−OCH、または−OCHCHである。他の特定の実施態様では、xは、1であり、そしてRは、前記キナゾリン環の7−位置にあり、そしてメチルである。
【0040】
別の実施態様によれば、Cyは、ピペラジン−1−イル(cc)であり、yは、0であり、xは、1であり、そしてRは、前記キナゾリン環の7−位置にあり、そしてメチルである。
【0041】
さらに別の実施態様によれば、本明細書中で記述した方法は、式Iaの化合物またはそれらの適当な塩を調製するのに有用である:
【0042】
【化32】

ここで:
Cyは、必要に応じて置換した環であり、該環は、アゼチジン−1−イル(jj)、ピロリジン−1−イル(ff)、ピペリジン1−イル(dd)、またはピペラジン−1−イル(cc)から選択され、ここで、Cyは、必要に応じて、Rの0個〜4個の存在で置換されている;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、CH、−CHCH、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SO(CHCH、−SOCH(CH、−SON(CH、−SOCHCH、−C(O)OCHCH(CH、−C(O)NHCHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHC(CH、−NHCOOCH、−C(O)C(CH、−COO(CHCH、−C(O)NHCH(CH、−C(O)CHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、C1〜4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、−CHシクロヘキシル、ピリジル、−CHピリジル、または−CHチアゾリルから選択される;
xは、1である;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである;
yは、0または1である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである。
【0043】
特定の実施態様では、本明細書中で記述した方法は、式Iaの化合物またはそれらの適当な塩を調製するのに有用である:
【0044】
【化33】

ここで:
Cyは、非置換ピペラジン−1−イルであり、xは、1であり、そしてyは、0である。
【0045】
他の特定の実施態様では、本明細書中で記述した方法は、式Iaの化合物またはそれらの適当な塩を調製するのに有用である:
【0046】
【化34】

ここで:
Cyは、ピペラジン−1−イルであり、これは、必要に応じて、窒素上にて、Rで置換されており、xは、1であり、そしてyは、0である。
【0047】
式Iaの化合物は、一般に、以下のスキームIで描写されているように、調製される。
【0048】
(スキームI)
【0049】
【化35】

上記スキームIは、式Iaの化合物を調製する一般方法を描写している。容易に明らかなように、式Iaのこのような化合物は、R5aが−OHである式Iの化合物に対応している。当業者なら、R5aが−OH以外である式Iの種々の化合物が、当該技術分野で公知の方法を使用して、中間体6またはそれらの適切な塩から調製されることを認識する。例えば、中間体6の−OH基は、適切な脱離基に変換され得る。本明細書中で使用する適切な脱離基とは、所望の入来化学部分により容易に置換される化学部分である。適切な脱離基は、当該技術分野で周知である。例えば、「Advanced Organic Chemistry」、Jerry March,4th Ed.,pp.351−357,John Wiley and Sons,N.Y.(1992)」および「Comprehensive Organic Transformations」、 Larock,Richard C.,2nd Ed.,John Wiley & Sons,1999(これらの内容は、本明細書中で参考として援用されている)を参照のこと。
【0050】
このような脱離基には、ハロゲン、アルコキシ、スルホニルオキシ、必要に応じて置換したアルキルスルホニル、必要に応じて置換したアルケニルスルホニル、必要に応じて置換したアリールスルホニル、およびジアゾニウム部分が挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
次いで、これらの適切な脱離基は、種々の部分により置換され得、式Iの化合物を形成する。それゆえ、中間体6のヒドロキシル基を適切な脱離基に変換した後、種々の官能基は、種々のR5a基を有する式Iの化合物を形成するために、取り込まれ得る。例えば、該脱離基は、ハロゲン、ハロアルキル部分、アルキル部分、CN、カルボキシレート部分、NH、NH(CH、N(Et)、NH(iPr)、HO(CHOCH、HCONH、HCOOCH、HOCH、HOCHCH、HCHOH、NHCOCH、HSONH、HSONHC(CH、HOCOC(CH、HOCOCHC(CH、HO(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、HOCOCH(CH、HOCO(シクロペンチル)、HCOCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシで置換されて、式Iの化合物を形成する。当業者なら、また、該置換を引き起こすために、これらの基が活性化され得ることを認識する。
【0052】
本発明の別の実施態様によれば、本明細書中で記述した方法は、化合物Iaa−1またはそれらの適切な塩を調製するのに有用である:
【0053】
【化36】

ここで、Rは、メチルまたは水素であり、そしてRは、フッ素または水素である。
【0054】
本発明の別の実施態様によれば、本明細書中で記述した方法は、式Iaa−1の化合物から式Vの化合物を調製するのに有用である:
【0055】
【化37】

該方法は、以下の追加工程を包含する:
(a)適切なアミドカップリング条件下にて、式Iaa−1の化合物と適切な酸とを反応させる工程;
ここで、Rは、イソプロピルまたはt−ブチルであり、Rは、メチルまたは水素であり、そしてRは、フッ素または水素である。
【0056】
式Vの化合物の1実施態様では、Rは、イソプロピルであり、Rは、メチルであり、そしてRは、水素である。式Vの化合物の別の実施態様では、Rは、t−ブチルであり、Rは、メチルであり、そしてRは、水素である。式Vのさらに別の実施態様では、Rは、イソプロピルであり、Rは、水素であり、そしてRは、水素である。式Vのさらに別の実施態様では、Rは、t−ブチルであり、Rは、メチルであり、そしてRは、フッ素である。あるいは、式Vにおいて、Rは、t−ブチルであり、Rは、水素であり、そしてRは、フッ素である。
【0057】
1実施態様では、適切なアミドカップリング条件には、種々の一般的に使用される有機溶媒(例えば、塩化メチレン、THE、酢酸エチル、アセトニトリル、DMFなど)、当該技術分野て公知の市販のアミドカップリング剤(例えば、EDC、BOP、BOP−Cl、DCC、HOBtなど)、無機塩基(例えば、KCO、NaCO、CsCO)または有機塩基(EtN、ヒューニッヒ塩基、N−メチルモルホリン、イミダゾール、4−DMAPなど)および適切な反応温度(0℃から100℃より高い温度まで)ならびに適切な雰囲気(例えば、空気、窒素、アルゴンなど)が挙げられる。1実施態様では、式Vの化合物を調製するために、DMF中の有機溶媒は、これらのカップリング剤は、EDCおよびHOBtであり、この有機塩基は、4−メチルモルホリンであり、この雰囲気は、窒素であり、そしてこの温度は、室温である。
【0058】
別の実施態様では、この方法は、式Vの化合物の塩を形成する工程を包含する。1実施態様では、この塩は、メタンスルホン酸塩である。
【0059】
当業者であれば、式Vの化合物が当該技術分野で公知の方法を使用して容易に調製され得ることを認識する。例えば、Rがイソプロピルまたはt−ブチルである化合物Vを調製するために、この適切なアミドカップリング剤と共に、有機または無機塩基を加えてまたは加えずに、いずれかで、種々の一般的に使用される有機溶媒中にて、市販のまたは合成された酸中間体カップリングパートナーが使用される。1実施態様では、ここで、Rは、イソプロピルであり、当業者であれば、公知の有機化学技術により、ロイシンから、このカップリングパートナーであるイソカプロン酸を製造できる。最後に、当業者であれば、式Vの化合物の遊離塩基が、将来の精製のために、適切な塩に変換され得ることを認識する。1実施態様では、このメタンスルホン酸塩は、式Vの化合物を精製するのに有用である。
【0060】
別の実施態様では、この式Iaの化合物は、スルホン酸またはジカルボン酸の塩として、生成される。式Iaの化合物の塩を生成するのに有用な特定のスルホン酸またはジカルボン酸は、当該技術分野で公知の酸から選択され得る。例えば、「Practical Process,Research,& Development」 Anderson,Neal G.,Academic Press,2000(この内容は、本明細書中で参考として援用されている)を参照のこと。
【0061】
1実施態様によれば、式Iaの化合物は、スルホン酸の塩として、生成される。代表的なスルホン酸には、メチルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。1実施態様によれば、式Iaの化合物は、メチルスルホン酸塩として、生成される。別の実施態様によれば、式Iaの化合物は、ジカルボン酸の塩として、生成される。1実施態様では、このジカルボン酸は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸またはフマル酸から選択される。あるいは、このジカルボン酸は、シュウ酸である。
【0062】
特定の実施態様では、本発明は、式Iaの化合物またはそれらの適切な塩を調製する方法を提供する;
【0063】
【化38】

ここで:
Cyは、以下から選択される環である:
【0064】
【化39】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
該方法は、以下の工程を包含する
(a)式IIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する工程:
【0065】
【化40】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;そして
(b)式IIの該化合物またはそれらの適切な塩を、式Iaの化合物またはそれらの適切な塩に変換する工程。
【0066】
特定の実施態様では、式IIの化合物またはそれらの適切な塩から式Iaの化合物またはそれらの適切な塩を調製する方法は、さらに、以下の工程を包含する:
(a)化合物IIのヒドロキシル基を適切なヒドロキシル保護基で保護して、式IIaの化合物またはそれらの適切な塩を形成する工程:
【0067】
【化41】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
(b)式IIaの化合物またはそれらの適切な塩のケトン部分を、適切な脱離基に変換して、式IIbの化合物またはそれらの適切な塩を形成する工程:
【0068】
【化42】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
は、適切な脱離基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
(c)該適切な脱離基を適切なCy部分で置換して、式IIcの化合物またはそれらの適切な塩を形成する工程:
【0069】
【化43】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
Cyは、以下から選択される環である:
【0070】
【化44】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;そして
(d)該適切なヒドロキシル保護基を除去して、式Iaの化合物またはそれらの適切な塩を形成する工程。
適切なヒドロキシル保護基は、当該技術分野で周知であり、これらには、「Protecting Groups in Organic Synthesis”,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley & Sons,1999」(この全内容は、本明細書中で参考として援用されている)で詳細に記載されたものが挙げられる。式IIa、IIbおよびIIcの化合物の適切なヒドロキシル保護基PGの例には、さらに、エステル、アリルエーテル、エーテル、シリルエーテル、アルキルエーテル、アリールアルキルエーテル、およびアルコキシアルキルエーテルが挙げられるが、これらに限定されない。このようなエステルの例には、ギ酸エステル、酢酸エステル、炭酸エステル、およびスルホン酸エステルが挙げられる。具体例には、ギ酸エステル、ギ酸ベンゾイル、クロロ酢酸エステル、トリフルオロ酢酸エステル、メトキシ酢酸エステル、トリフェニルメトキシ酢酸エステル、p−クロロフェノキシ酢酸エステル、プロピオン酸3−フェニル、4−オキシペンタン酸エステル、4,4−(エチレンジチオ)ペンタン酸エステル、ピバリン酸(トリメチルアセチル)、クロトン酸エステル、4−メトキシ−クロトン酸エステル、安息香酸エステル、安息香酸p−ベンジル、安息香酸2,4,6−トリメチル、炭酸エステル(例えば、メチル、9−フルオレニルメチル、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(フェニルスルホニル)エチル、ビニル、アリル、およびp−ニトロベンジル)が挙げられる。このようなシリルエーテルの例には、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、トリイソプロピルシリル、および他のトリアルキルシリルエーテルが挙げられる。アルキルエーテルには、メチル、ベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、トリチル、t−ブチル、アリル、ならびにアリルオキシカルボニルエーテルまたは誘導体が挙げられる。アルコキシアルキルエーテルには、メトキシメチル、メチルチオメチル、(2−メトキシエトキシ)メチル、ベンジルオキシメチル、β−(トリメチルシリル)エトキシメチル、およびテトラヒドロピラニルエーテルのアセタールが挙げられる。アリールアルキルエーテルの例には、ベンジル、p−メトキシベンジル(MPM)、3,4−ジメトキシベンジル、O−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、2−および4−ピコリルが挙げられる。特定の実施態様では、式IIa、IIbおよびIIcの化合物の適切なヒドロキシル保護基PGは、エステル基である。他の実施態様では、式IIa、IIbおよびIIcの化合物の適切なヒドロキシル保護基PGは、ピバリン酸(トリメチルアセチル)基である。特定の実施態様では、式IIa、IIbおよびIIcの化合物の適切なヒドロキシル保護基PGは、エーテル基である。他の実施態様では、式IIa、IIbおよびIIcの化合物の適切なヒドロキシル保護基PGは、メチルエーテル基である。
【0071】
このようなヒドロキシル保護基を付加および除去する方法は、当該技術分野で周知であり、そして例えば、P.J.Kocienski,Protecting Groups,Thieme,1994(この内容は、その全体として、本明細書中で参考として援用されている)およびT.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd edition,John Wiley & Sons,1999で利用できる。当業者であれば、式IIcの化合物の保護基の除去を達成するのに適当な方法が、工程(d)において、使用されるアセタール保護基に依存し、そしてGreeneで記載されたものが挙げられることを理解する。例えば、式IIcの化合物の該ヒドロキシル保護基がエステル基であるとき、このような除去は、ケン化により、達成され得る。
【0072】
本明細書中で使用する適切な脱離基は、所望の入来化学部分により容易に置換される化学部分である。適切な脱離基当該技術分野で周知であり、例えば、「Advanced Organic Chemistry」、Jerry March,4th Ed.,pp.351−357,John Wiley and Sons,N.Y.(1992)および「Comprehensive Organic Transformations」、Larock,Richard C.,2nd Ed.,John Wiley & Sons,1999を参照のこと。式IIbの適切な脱離基Lの例には、ハロゲン、アルコキシ、スルホニルオキシ、必要に応じて置換したアルキルスルホニル、必要に応じて置換したアルケニルスルホニル、必要に応じて置換したアリールスルホニル、およびジアゾニウム部分が挙げられるが、これらに限定されない。式IIbの適切な脱離基Lの例には、クロロ、ヨード、ブロモ、フルオロ、メタンスルホニル(メシル)、トシル、トリフレート、ニトロ−フェニルスルホニル(ノシル)、およびブロモ−フェニルスルホニル(ブロシル)が挙げられる。特定の実施態様では、式IIbの適切な脱離基Lは、ハロゲン基である。他の実施態様では、式IIbの適切な脱離基Lは、クロロ基である。
【0073】
代替実施態様によれば、この適切な脱離基は、その反応媒体内にて、その場で生成され得る。例えば、脱離基は、その化合物の前駆体から、その場で生成され得、ここで、該前駆体は、該脱離基によりその場で容易に置換される基を含有する。
【0074】
他の実施態様では、式IIの化合物からの式Iaの化合物の調製は、さらに、式Iaの化合物の塩を形成する工程を包含する。本発明の1局面によれば、塩は、シュウ酸塩である。本発明の別の局面によれば、式Iaの化合物は、シュウ酸で処理されて、そのシュウ酸塩を形成し、次いで、この塩は、遊離塩基とされ、そしてメタンスルホン酸で処理されて、式Iaの化合物のメシレート塩を形成する。
【0075】
別の実施態様によれば、本発明は、式Iaの化合物またはそれらの適切な塩を調製する方法を提供する:
【0076】
【化45】

ここで:
Cyは、以下から選択される環である:
【0077】
【化46】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
該方法は、以下の工程を包含する
(a)式IIIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する工程:
【0078】
【化47】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
(b)式IIIの化合物を式IIの化合物またはそれらの適切な塩に変換する工程:
【0079】
【化48】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;そして
(c)式IIを式Iaの化合物に変換する工程。
【0080】
特定の実施態様では、式IIIの化合物の式IIの化合物への変換は、工程(b)において、加熱により引き起こされる。他の実施態様では、工程(b)は、150〜275℃で実行される。さらに他の実施態様では、工程(b)は、非プロトン性溶媒にて、200〜250℃で実行される。別の実施態様によれば、工程(b)は、フェニルエーテル中にて、実行される。
【0081】
別の実施態様によれば、本発明は、式IIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0082】
【化49】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0083】
他の特定の実施態様では、本発明は、式IIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0084】
【化50】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、以下の化合物は除く:
グリシン,N−[2−[2−[6−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−2,3−ジフルオロフェノキシ]エトキシ]−4−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−5−ヒドロキシフェニル]−N−(カルボキシメチル)−,四カリウム塩;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−フルオロフェニル]−N−(カルボキシメチル)−,四カリウム塩;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−フルオロフェニル]−N−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−、メチルエステル;
グリシン,N−[2−[2−[6−[ビス(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]−2,3−ジフルオロフェノキシ]エトキシ]−4−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−5−ヒドロキシフェニル]−N−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−,メチルエステル;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−メチルフェニル]−N−(カルボキシメチル)−;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−フルオロフェニル]−N−(カルボキシメチル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−アミノ−2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−:
4(1H)−キナゾリノン,6−ブチル−2−(5−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ペンチルフェニル)−6−ペンチル−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−ヨード−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−[5−(1,1−ジメチルエチル)−2−ヒドロキシフェニル]−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(4−ヒドロキシ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,8−ブロモ−2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6,8−ジブロモ−2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(4−エトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−m−トリル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−m−トリル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ヨードフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−ヨードフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ヨードフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−6−クロロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(4−エトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(4−エトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−3−ビフェニルイル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
[2−{2−[2−(カルボキシメチル−アミノ)−5−メチル−フェノキシ]−エトキシ}−5−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−キナゾリン−2−イル)−フェニルアミノ]−酢酸;および
[2−{2−[6−(カルボキシメチル−アミノ)−2,3−ジフルオロ−フェノキシ]−エトキシ}−5−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−キナゾリン−2−イル)−フェニルアミノ]−酢酸。
【0085】
特定の実施態様では、本発明は、式IIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0086】
【化51】

ここで:
xは、1または2である;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される;
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである。
【0087】
他の実施態様では、本発明は、式IIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0088】
【化52】

ここで:
xは、1である;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである;
yは、0または1である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである。
【0089】
別の実施態様によれば、本発明は、化合物II−1またはそれらの適切な塩を提供する:
【0090】
【化53】

別の実施態様によれば、本発明は、式IIaの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0091】
【化54】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0092】
他の特定の実施態様では、式IIaの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0093】
【化55】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、以下の化合物は除く:
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−[5−クロロ−2−(2,2−ジメトキシエトキシ)フェニル]−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2,4−ジメトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2,3−ジメトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2,5−ジメトキシフェニル)−;
安息香酸、4−[(アミノイミノメチル)アミノ]−、2−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)フェニルエステル、一塩酸塩;
4(1H)−キナゾリノン,2−[2−(アセチルオキシ)フェニル]−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−;
4(1H)−キナゾリノン,2−[2−(アセチルオキシ)−5−クロロフェニル]−6−クロロ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(2,3−ジメトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(5−エトキシ−2−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−[2−メトキシ−5−(2−プロペニルオキシ)フェニル]−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−[2−メトキシ−5−(1−メチルエトキシ)フェニル]−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−[5−(2−エトキシエトキシ)−2−メトキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(3−エトキシ−2−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−[2−(2−プロペニルオキシ)フェニル]−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−[2−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(2,3−ジメトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−5−メチルフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−[2−(2−エトキシエトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−オキソ−,メチルエステル;
4(1H)−キナゾリノン,6、7,8−トリメトキシ−2−(2,3,4−トリメトキシフェニル)−;
炭酸,エチルエステル、2−(o−ヒドロキシフェニル)−4(3H)−キナゾリノンとのエステル;
4(3H)−キナゾリノン,6−ブチル−2−(o−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−;および
2−(2’−アセトキシフェニル)−4(3H)−キナゾリノン。
【0094】
特定の実施態様では、式IIaのx部分は、1または2であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される。
【0095】
他の実施態様では、式IIaのx部分は、1または2であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである。
【0096】
さらに他の実施態様では、式IIaのy部分は、0〜4であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである。
【0097】
別の実施態様によれば、式IIaのy部分は、0または1であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである。
【0098】
他の実施態様では、式IIaのPG基は、エステル基である。
【0099】
別の実施態様によれば、本発明は、化合物IIa−1またはそれらの適切な塩を提供する:
【0100】
【化56】

特定の実施態様では、本発明は、式IIbの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0101】
【化57】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
は、適切な脱離基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0102】
特定の実施態様では、式IIbのx部分は、1または2であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される。
【0103】
他の実施態様では、式IIbのx部分は、1であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである。
【0104】
さらに他の実施態様では、式IIbのy部分は、0〜4であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである。
【0105】
別の実施態様によれば、式IIbのy部分は、0または1であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである。
【0106】
他の実施態様では、式IIbのPG基は、エステル基である。
【0107】
別の実施態様によれば、本発明は、化合物IIb−1またはそれらの適切な塩を提供する:
【0108】
【化58】

別の局面によれば、本発明は、式IIcの化合物またはそれらの適切な塩を提供する;
【0109】
【化59】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
Cyは、以下から選択される環である:
【0110】
【化60】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される。
【0111】
他の特定の実施態様では、本発明は、式IIcの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0112】
【化61】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
Cyは、以下から選択される環である:
【0113】
【化62】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、以下の化合物は除く:
キナゾリン,2−(2−メトキシフェニル)−4−(1−ピロリジニル)−;
キナゾリン,6−ブロモ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(4−モルホリニル)−;
キナゾリン,6,8−ジクロロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(4−モルホリニル)−;
キナゾリン,6−ブロモ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(1−ピロリジニル)−;
キナゾリン,6,8−ジクロロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(1−ピロリジニル)−;
キナゾリン,2−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−6−メトキシ−4−(4−モルホリニル)−;
キナゾリン,2−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−7−(トリフルオロメチル)−;
シクロプロパンカルボン酸,3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
プロパン酸,2−メチル−、3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
ブタン酸,3−メチル−3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
シクロペンタンカルボン酸,3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
プロパン酸,2,2−ジメチル−、3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
ブタン酸,3,3−ジメチル−、3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
キナゾリン,7−クロロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−[3−(トリフルオロメチル)−1−ピロリジニル];
ピペラジン,1−(ブチルスルホニル)−4−[2−(2,4−ジメトキシフェニル)−7−メチル−4−キナゾリニル]−;
フェノール,3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]−アセテート(エステル);
ピペラジン,1−(ブチルスルホニル)−4−[2−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4−キナゾリニル]−;
1−ピペラジンカルボン酸,4−[6−ブロモ−2−(2−メトキシフェニル)−4−キナゾリニル]−、1,1−ジメチルエチルエステル;
カルバミン酸,(2−メチルプロピル)−、1−[2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−4−キナゾリニル]−4−ピペリジニルエステル;
6−キナゾリンカルボン酸,4−[4−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−1−ピペラジニル]−2−(2−メトキシフェニル)−;および
ベンゼンスルホンアミド,2−メトキシ−5−[2−[4−[2−(2−メトキシフェニル)−4−キナゾリニル]−1−ピペラジニル]エチル]−,(2Z)−2−ブタンジオエート(2:3)。
【0114】
特定の実施態様では、本発明は、式IIcの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0115】
【化63】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
Cyは、アゼチジン−1−イル(jj)、ピロリジン−1−イル(ff)、ピペリジン1−イル(dd)、またはピペラジン−1−イル(cc)であり、必要に応じて、Rの0個〜4個の存在で置換されている;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、CH、−CHCH、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SO(CHCH、−SOCH(CH、−SON(CH、−SOCHCH、−C(O)OCHCH(CH、−C(O)NHCHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHC(CH、−NHCOOCH、−C(O)C(CH、−COO(CHCH、−C(O)NHCH(CH、−C(O)CHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、C1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、−CHシクロヘキシル、ピリジル、−CHピリジル、または−CHチアゾリルから選択される;
xは、1または2である;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される;
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである。
【0116】
他の実施態様では、式IIcのx部分は、1であり、そしてRは、前記キナゾリン環の7−位置にて、−Cl、−CH、−CHCH、−F、−CF、−OCF、−CONHCH、−CONHCHCH、−CONH(シクロプロピル)、−OCH、−NH、−OCHCH、または−CNである。さらに他の実施態様では、式IIcのx部分は、1であり、そしてRは、前記キナゾリン環の7−位置にて、−Cl、−CH、−CHCH、−F、−CF、−OCF、−OCH、または−OCHCHである。他の特定の実施態様では、式IIcのx部分は、1であり、そしてRは、前記キナゾリン環の7−位置にて、メチルである。
【0117】
別の実施態様によれば、本発明は、化合物IIc−1またはそれらの適切な塩を提供する:
【0118】
【化64】

さらに別の実施態様によれば、本発明は、式IIIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0119】
【化65】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し:
(i)xおよびyは、同時には0にならない;そして
(ii)yが0であり、そしてxが1であるとき、Rは、以下ではない:
パラ位置にあるクロロ;または
パラ位置にあるメチル。
【0120】
特定の実施態様では、式IIIのx部分は、1または2であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される。
【0121】
他の実施態様では、式IIIのx部分は、1であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである。
【0122】
さらに他の実施態様では、式IIIのy部分は、0〜4であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである。
【0123】
別の実施態様によれば、式IIIのy部分は、0または1であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである。
【0124】
別の実施態様によれば、本発明は、化合物III−1またはそれらの適切な塩を提供する:
【0125】
【化66】

本発明のさらに別の実施態様は、式IVの化合物またはそれらの適切な塩を提供する:
【0126】
【化67】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、xが1であるとき、Rは、3位置のメチルであり、そしてyが1であるとき、Rは、4位置の−S−CNではない。
【0127】
特定の実施態様では、式IVのx部分は、1または2であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される。
【0128】
他の実施態様では、式IVのx部分は、1であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである。
【0129】
さらに他の実施態様では、式IVのy部分は、0〜4であり、そして各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである。
【0130】
別の実施態様によれば、式IVのy部分は、0または1であり、そしてRは、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである。
【0131】
別の実施態様によれば、本発明は、化合物IV−1またはそれらの適切な塩を提供する:
【0132】
【化68】

本明細書中に記載される発明をより十分に理解するために、以下の実施例が、示される。これらの実施例は、例証する目的のみのためであり、いかなる様式においても本発明を限定するように解釈されないことが理解されるべきである。
【実施例】
【0133】
(実施例1)
4−m−トリルイミノ−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−2−オン(III−1):2−シアノフェノール(2.4g)およびm−トリルイソシアネート(2.6g)をトルエン(10ml)およびトリエチルアミン(3滴)と混ぜ合わせ、そして得られた混合物を還流状態で加熱した。18時間後、得られた固形物を集めて、4.0gの表題化合物を得た。
【0134】
(実施例2)
2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−7−メチル−3H−キナゾリン−4−オン(II−1):4−m−トリルイミノ−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−2−オン(1.014g)をジフェニルエーテルと混ぜ合わせた。得られた混合物を、250℃で、1時間加熱した。その反応物を冷却し、そして得られた固形物を集めて、黄褐色固形物として、0.91gの表題化合物を得た。
【0135】
【化69】

(実施例3)
【0136】
【化70】

2,2−ジメチル−プロピオン酸2−(7−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル)−フェニルエステル(IIa−1):2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−7−メチル−3H−キナゾリン−4−オン(1.0g)をDMF(10ml)に懸濁させた。トリメチル無水酢酸(1.0ml)およびピリジン(0.63ml)を加え、そして得られた混合物を、50℃で、1時間加熱した。その反応物を水に注ぎ(100ml)、そして塩化メチレン(3×50ml)で抽出した。有機抽出物を合わせ、そして真空中で濃縮して、表題化合物を得、これを、次の工程で、直接使用した。
【0137】
2,2−ジメチル−プロピオン酸2−(4−クロロ−7−メチル−キナゾリン−2−イル)−フェニルエステル(IIb−1):上で調製した2,2−ジメチル−プロピオン酸2−(7−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル)−フェニルエステルをトルエン(10ml)に溶解し、そしてオキシ塩化ホスホリル(0.37ml)およびピリジン(0.63ml)で処理した。得られた溶液を80℃で撹拌した。次いで、その反応物を氷水に注ぎ、そして塩化メチレン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空中で濃縮して、およそ20mLにし、この濃縮物を、次の工程で、直接使用した。
【0138】
2,2−ジメチル−プロピオン酸2−(7−メチル−4−ピペラジン−1−イル−キナゾリン−2−イル)−フェニルエステル(IIIc−1):上から得た濃縮物に、ピペラジン(1.36g)およびトリエチルアミン(3.36ml)を加えた。得られた混合物を撹拌させた。その反応混合物を水で洗浄し、次いで、真空中で濃縮し、そして得られた固形物を、次の工程で、直接使用した。
【0139】
2−(7−メチル−4−ピペラジン−1−イル−キナゾリン−2−イル)−フェノール(Ia−2)およびメシレート塩(Ia−3):上で形成された固形物をエタノール(28ml)に溶解し、そしてKOH(3.0g)で処理した。反応が完結すると、その混合物を水に注ぎ(100ml)、HClで中和し、そして塩化メチレン(3×50ml)で抽出した。得られた溶液に、シュウ酸を加えた。得られた固形物を集め、次いで、遊離塩基にし、そしてメタンスルホン酸で処理した。得られた固形物をエタノール(10ml)から再結晶して、黄色固形物として、0.71gのメシレート塩を得た。
【0140】
(実施例4)
【0141】
【化71】

(R)−2−ヒドロキシ−1−(4−(2−(2−ヒドロキシフェニル)−7−メチルキナゾリン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−4−メチルペンタン−1−オン(7):2−(7−メチル−4−ピペラジン−1−イル−キナゾリン−2−イル)−フェノール(Ia−2)のDMF(3.6リットル)およびN−メチルモルホリン(214ml、1.2当量)の機械的に撹拌した懸濁液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドHCl(EDC、200g、1.2当量)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt、160g、1.2当量)で処理した。その混合物に、6時間にわたって、(R)−イソカプロン酸(140g、1.2当量、これは、D−ロイシンから、当該技術分野で公知の方法により、調製した)のジメチルホルムアミド(400ml)溶液を加えた。その混合物を0〜5℃まで冷却し、この混合物に、水(8リットル)をゆっくりと加えた。この反応混合物から、手動および濾過の両方により、得られた固形物を除去し、固形物をTHF(2.0リットル)に溶解させ、濾過し、そしてメタンスルホン酸(1.2当量)で処理した。得られた固形物の塩を濾過し、次いで、加熱しつつ、無水エタノール(3A等級、4リットル)に溶解し、45℃まで冷却し、その温度で1時間保持し、次いで、室温まで冷却させた。得られたメシレートを濾過により集めた。次いで、この塩を塩化メチレン(2リットル)に懸濁し、そして炭酸カリウム(145.12g、2当量)(これは、水(2リットル)に予め溶解させた)で処理した。有機層を集め、そして蒸発させて、黄色固形物を得、これを、真空乾燥(125Torr、室温)後、黄色固形物として、また、分析データと一致する遊離塩基として、261.2gの所望生成物5(収率63%)を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iaの化合物、またはそれらの適切な塩を調製する方法;
【化1】

ここで:
Cyは、以下から選択される環である:
【化2】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
該方法は、以下の工程を包含する
(a)式IIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する工程:
【化3】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;そして
(b)式IIの該化合物またはそれらの適切な塩を、式Iaの化合物またはそれらの適切な塩に変換する工程。
【請求項2】
さらに、以下の工程を包含する、請求項1に記載の方法:
(a)化合物IIのヒドロキシル基を適切なヒドロキシル保護基で保護して、式IIaの化合物またはそれらの適切な塩を形成する工程:
【化4】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
(b)式IIaの化合物またはそれらの適切な塩のケトン部分を、適切な脱離基に変換して、式IIbの化合物またはそれらの適切な塩を形成する工程:
【化5】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
は、適切な脱離基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
(c)該適切な脱離基を適切なCy部分で置換して、式IIcの化合物またはそれらの適切な塩を形成する工程:
【化6】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
Cyは、以下から選択される環である:
【化7】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;そして
(d)該適切なヒドロキシル保護基を除去して、式Iaの化合物を形成する工程。
【請求項3】
前記方法が、さらに、式Iaの化合物の塩を形成する工程を包含する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
式Iaの化合物またはそれらの適切な塩を調製する方法:
【化8】

ここで:
Cyは、以下から選択される環である:
【化9】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
該方法は、以下の工程を包含する
(a)式IIIの化合物またはそれらの適切な塩を提供する工程:
【化10】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
(b)式IIIの化合物またはそれらの適切な塩を、式IIの化合物またはそれらの適切な塩に変換する工程:
【化11】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;そして
(c)式IIまたはそれらの適切な塩を、式Iaの化合物 またはそれらの適切な塩に変換する工程。
【請求項5】
工程(b)における式IIIの化合物の式IIの化合物への前記変換が、加熱により引き起こされる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
式Iaa−1の化合物から式Vの化合物を調製する、請求項4に記載の方法:
【化12】

該方法は、以下の追加工程を包含する:
(a)適切なアミドカップリング条件下にて、式Iaa−1の化合物と(R)イソカプロン酸とを反応させる工程;
ここで、Rは、イソプロピルまたはt−ブチルであり、Rは、メチルまたは水素であり、そしてRは、フッ素または水素である、
方法。
【請求項7】
前記方法が、さらに、式Vの化合物の塩を形成する工程を包含する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
が、イソプロピルであり、Rが、メチルであり、そしてRが、水素である、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
が、t−ブチルであり、Rが、メチルであり、そしてRが、水素である、請求項6または7に記載の方法。
【請求項10】
が、イソプロピルであり、Rが、水素であり、そしてRが、水素である、請求項6または7に記載の方法。
【請求項11】
が、t−ブチルであり、Rが、メチルであり、そしてRが、フッ素である、請求項6または7に記載の方法。
【請求項12】
式IIの化合物、またはそれらの適切な塩:
【化13】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、以下の化合物は除く:
グリシン,N−[2−[2−[6−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−2,3−ジフルオロフェノキシ]エトキシ]−4−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−5−ヒドロキシフェニル]−N−(カルボキシメチル)−,四カリウム塩;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−フルオロフェニル]−N−(カルボキシメチル)−,四カリウム塩;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−フルオロフェニル]−N−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−、メチルエステル;
グリシン,N−[2−[2−[6−[ビス(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]−2,3−ジフルオロフェノキシ]エトキシ]−4−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−5−ヒドロキシフェニル]−N−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−,メチルエステル;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−メチルフェニル]−N−(カルボキシメチル)−;
グリシン,N−[2−[2−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−5−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)−4−ヒドロキシフェノキシ]エトキシ]−4−フルオロフェニル]−N−(カルボキシメチル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−アミノ−2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−:
4(1H)−キナゾリノン,6−ブチル−2−(5−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ペンチルフェニル)−6−ペンチル−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−ヨード−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−[5−(1,1−ジメチルエチル)−2−ヒドロキシフェニル]−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(4−ヒドロキシ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,8−ブロモ−2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,6,8−ジブロモ−2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(4−エトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−m−トリル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−m−トリル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ヨードフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−ヨードフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−5−ヨードフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−6−クロロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(4−エトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(4−エトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2−ヒドロキシ−3−ビフェニルイル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−;
4(3H)−キナゾリノン,2−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−6−ニトロ−;
[2−{2−[2−(カルボキシメチル−アミノ)−5−メチル−フェノキシ]−エトキシ}−5−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−キナゾリン−2−イル)−フェニルアミノ]−酢酸;および
[2−{2−[6−(カルボキシメチル−アミノ)−2,3−ジフルオロ−フェノキシ]−エトキシ}−5−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−キナゾリン−2−イル)−フェニルアミノ]−酢酸。
【請求項13】
請求項12に記載の化合物であって、ここで:
xは、1または2である;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される;
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである、
化合物。
【請求項14】
請求項13に記載の化合物であって、ここで:
xは、1である;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである;
yは、0または1である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである、
化合物。
【請求項15】
前記化合物が、化合物II−1またはそれらの適切な塩である、請求項14に記載の化合物:
【化14】

【請求項16】
式IIaの化合物、またはそれらの適切な塩:
【化15】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、以下の化合物は除く:
4(1H)−キナゾリノン,6−クロロ−2−[5−クロロ−2−(2,2−ジメトキシエトキシ)フェニル]−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2,4−ジメトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2,3−ジメトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2,5−ジメトキシフェニル)−;
安息香酸、4−[(アミノイミノメチル)アミノ]−、2−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−キナゾリニル)フェニルエステル、一塩酸塩;
4(1H)−キナゾリノン,2−[2−(アセチルオキシ)フェニル]−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−;
4(1H)−キナゾリノン,2−[2−(アセチルオキシ)−5−クロロフェニル]−6−クロロ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(2,3−ジメトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(5−エトキシ−2−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−[2−メトキシ−5−(2−プロペニルオキシ)フェニル]−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−[2−メトキシ−5−(1−メチルエトキシ)フェニル]−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−[5−(2−エトキシエトキシ)−2−メトキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(3−エトキシ−2−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−[2−(2−プロペニルオキシ)フェニル]−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−[2−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−(2,3−ジメトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシ−5−メチルフェニル)−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,2−[2−(2−エトキシエトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−;
6−キナゾリンカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−オキソ−,メチルエステル;
4(1H)−キナゾリノン,6、7,8−トリメトキシ−2−(2,3,4−トリメトキシフェニル)−;
炭酸,エチルエステル、2−(o−ヒドロキシフェニル)−4(3H)−キナゾリノンとのエステル;
4(3H)−キナゾリノン,6−ブチル−2−(o−メトキシフェニル)−;
4(1H)−キナゾリノン,2−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−;および
2−(2’−アセトキシフェニル)−4(3H)−キナゾリノン。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物であって、ここで:
xは、1または2である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される、
化合物。
【請求項18】
請求項17に記載の化合物であって、ここで:
xは、1である;そして
は、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである、
化合物。
【請求項19】
請求項18に記載の化合物であって、ここで:
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである、
化合物。
【請求項20】
請求項19に記載の化合物であって、ここで:
yは、0または1である;そして
は、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである、
化合物。
【請求項21】
前記化合物が、IIa−1の化合物またはそれらの適切な塩である、請求項16に記載の化合物:
【化16】

【請求項22】
式IIcの化合物、またはそれらの適切な塩:
【化17】

ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
Cyは、以下から選択される環である:
【化18】

そしてCyは、必要に応じて、1個またはそれ以上の置換可能な炭素、窒素またはイオウ原子にて、−Rのz個の別個の存在で置換されている;
各zは、別個に、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、以下の化合物は除く:
キナゾリン,2−(2−メトキシフェニル)−4−(1−ピロリジニル)−;
キナゾリン,6−ブロモ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(4−モルホリニル)−;
キナゾリン,6,8−ジクロロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(4−モルホリニル)−;
キナゾリン,6−ブロモ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(1−ピロリジニル)−;
キナゾリン,6,8−ジクロロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−(1−ピロリジニル)−;
キナゾリン,2−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−6−メトキシ−4−(4−モルホリニル)−;
キナゾリン,2−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−7−(トリフルオロメチル)−;
シクロプロパンカルボン酸,3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
プロパン酸,2−メチル−、3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
ブタン酸,3−メチル−3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
シクロペンタンカルボン酸,3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
プロパン酸,2,2−ジメチル−、3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
ブタン酸,3,3−ジメチル−、3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]フェニルエステル;
キナゾリン,7−クロロ−2−(2−メトキシフェニル)−4−[3−(トリフルオロメチル)−1−ピロリジニル];
ピペラジン,1−(ブチルスルホニル)−4−[2−(2,4−ジメトキシフェニル)−7−メチル−4−キナゾリニル]−;
フェノール,3−フルオロ−2−[7−メチル−4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−2−キナゾリニル]−アセテート(エステル);
ピペラジン,1−(ブチルスルホニル)−4−[2−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4−キナゾリニル]−;
1−ピペラジンカルボン酸,4−[6−ブロモ−2−(2−メトキシフェニル)−4−キナゾリニル]−、1,1−ジメチルエチルエステル;
カルバミン酸,(2−メチルプロピル)−、1−[2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−4−キナゾリニル]−4−ピペリジニルエステル;
6−キナゾリンカルボン酸,4−[4−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−1−ピペラジニル]−2−(2−メトキシフェニル)−;および
ベンゼンスルホンアミド,2−メトキシ−5−[2−[4−[2−(2−メトキシフェニル)−4−キナゾリニル]−1−ピペラジニル]エチル]−,(2Z)−2−ブタンジオエート(2:3)。
【請求項23】
請求項22に記載の化合物であって、ここで:
PGは、適切なヒドロキシル保護基である;
Cyは、アゼチジン−1−イル(jj)、ピロリジン−1−イル(ff)、ピペリジン1−イル(dd)、またはピペラジン−1−イル(cc)であり、必要に応じて、Rの0個〜4個の存在で置換されている;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、CH、−CHCH、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SO(CHCH、−SOCH(CH、−SON(CH、−SOCHCH、−C(O)OCHCH(CH、−C(O)NHCHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHCH(CH、−C(O)CH(OH)CHC(CH、−NHCOOCH、−C(O)C(CH、−COO(CHCH、−C(O)NHCH(CH、−C(O)CHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、C1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、−CHシクロヘキシル、ピリジル、−CHピリジル、または−CHチアゾリルから選択される;
xは、1または2である;
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される;
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである、
化合物。
【請求項24】
請求項16に記載の化合物であって、ここで:
xは、1である;そして
は、前記キナゾリン環の7−位置にあり、そして−Cl、−CH、−CHCH、−F、−CF、−OCF、−CONHCH、−CONHCHCH、−CONH(シクロプロピル)、−OCH、−NH、−OCHCH、または−CNである、
化合物。
【請求項25】
請求項24に記載の化合物であって、ここで:
xは、1である;そして
は、前記キナゾリン環の7−位置にあり、そして−Cl、−CH、−CHCH、−F、−CF、−OCF、−OCH、または−OCHCHである、
化合物。
【請求項26】
前記化合物が、化合物IIc−1またはそれらの適切な塩である、請求項25に記載の化合物:
【化19】

【請求項27】
式IIIの化合物、またはそれらの適切な塩:
【化20】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し:
(i)xおよびyは、同時には0にならない;そして
(ii)yが0であり、そしてxが1であるとき、Rは、以下ではない:
パラ位置にあるクロロ;または
パラ位置にあるメチル。
【請求項28】
請求項27に記載の化合物であって、ここで:
xは、1または2である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される、
化合物。
【請求項29】
請求項28に記載の化合物であって、ここで:
xは、1である;そして
は、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである、
化合物。
【請求項30】
請求項29に記載の化合物であって、ここで:
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである、
化合物。
【請求項31】
請求項30に記載の化合物であって、ここで:
yは、0または1である;そして
は、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである、
化合物。
【請求項32】
前記化合物が、化合物III−1またはそれらの適切な塩である、請求項31に記載の化合物:
【化21】

【請求項33】
式IVの化合物、またはそれらの適切な塩:
【化22】

ここで:
xは、0〜4である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;
yは、0〜5である;
各Rは、別個に、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、C〜C脂肪族、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリールC〜Cアルキル、ヘテロアリールC〜Cアルキル、シクロ脂肪族C〜Cアルキル、またはヘテロシクロ脂肪族C〜Cアルキルから選択される;そして
R’の各存在は、別個に、水素または必要に応じて置換したC1〜6脂肪族基、3員〜8員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環、または8員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、そして該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;あるいは
R’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜12員の飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式系を形成し、該単環式または二環式系は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;
但し、xが1であるとき、Rは、3位置のメチルであり、そしてyが1であるとき、Rは、4位置の−S−CNではない、
化合物。
【請求項34】
請求項33に記載の化合物であって、ここで:
xは、1または2である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−NHCOCH(CH、−SONH、−CONH(シクロプロピル)、−CONHCH、−CONHCHCH、または必要に応じて置換した基であり、該必要に応じて置換した基は、−ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、またはベンジルオキシから選択される、
化合物。
【請求項35】
請求項34に記載の化合物であって、ここで:
xは、1である;そして
は、Cl、Br、F、CF、−OCF、Me、Et、CN、−COOH、−OH、または−OCHである、
化合物。
【請求項36】
請求項35に記載の化合物であって、ここで:
yは、0〜4である;そして
各Rは、別個に、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、OCOCH(CH、OCO(シクロペンチル)、−COCH、必要に応じて置換したフェノキシ、または必要に応じて置換したベンジルオキシである、
化合物。
【請求項37】
請求項36に記載の化合物であって、ここで:
yは、0または1である;そして
は、Cl、Br、F、CF、Me、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CHである、
化合物。
【請求項38】
前記化合物が、化合物IV−1またはそれらの適切な塩である、請求項37に記載の化合物:
【化23】


【公表番号】特表2008−524238(P2008−524238A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546915(P2007−546915)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/045506
【国際公開番号】WO2006/066044
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.