説明

4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール化合物及びその使用

サイクリン依存性キナーゼ(好ましくはCDK9)の阻害に有用な一連の単核及び二核4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール。したがってこれら化合物は、特に癌及び喘息の化学療法、乾癬及び真菌類又は原生生物が原因で生じるような寄生虫症の療法、アルツハイマー病の治療などにおける抗有糸分裂薬、プロアポトーシス薬及び抗炎症薬として、又は抗神経変性薬として使用することができ、或いはまた免疫促進を抑制するためにも使用することができる。これら化合物は難燃剤、医療用診断薬、並びに抗ウイルス剤及び免疫抑制剤を含めた治療薬などの調製における中間体として有用であることを含め、様々な用途において有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール誘導体及びその治療活性に関する。より詳しくは、本発明は、1つ又はそれ以上のプロテインキナーゼを阻害し得る化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
サイクリン依存性キナーゼ(CDK)は、細胞分裂周期の進行調節に重要な役割を果たすセリン/スレオニンプロテインキナーゼのファミリーである。それぞれのCDKが細胞周期の異なる期において全く別個の基質をリン酸化しており、そのため通常G1期、S期又はG2/M期特異的と分類される。これらキナーゼの調節は、正及び負のパートナーとの相互作用、(脱)リン酸化による活性化及び細胞内局在を含めた様々なレベルで厳密にコントロールされている。細胞周期調節障害(形質転換細胞の一特徴である)は多くの癌においてCDK活性の変化を伴うが、このCDK活性の変化はCDK及びそれらが相互作用するタンパク質の発現又は活性の変化のいずれかによって引き起こされる。特に、CDK2及びCDK4は、新規抗癌剤の有望な薬理学的標的である。
【0003】
ここ10年の間に、プロテインキナーゼ間の活性部位のある程度の類似性にも関わらず、SAR創薬プログラムにおいて多くの強力かつ選択的なCDKインヒビターが開発されてきた。一般に各CDKインヒビターは、構造的に全く異なる扁平な複素環分子を含み、活性部位に侵入しATPと競合する。通常その特徴は、酵素の動的検定及びインヒビターCDK2の共結晶解析によって明らかになる。抗CDK薬は、インビトロ及びインビボのいずれにおいても腫瘍細胞に対して顕著な阻害特性を有しており、その幾つかは(例えば、フラボピリドール、ロスコビチンなど)、新世代の抗癌化学療法薬としてすでに臨床試験で評価を受けている。
【0004】
癌などの増殖性疾患は細胞周期の病気であるとされている。腫瘍細胞では、通常細胞分裂を抑制するべく機能するメカニズムに欠陥があり、細胞分裂を促進するメカニズムがより活性になることが判明している。細胞周期調節化合物は、一連の増殖性疾患の治療標的となるため、異常な細胞増殖の調節においてきわめて重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、新規治療化合物を提供しようとするものである。より具体的には、数多くの異なる疾病の治療に幅広い用途を有する化合物及び/又は1つ又はそれ以上のプロテインキナーゼを阻害し得る化合物に関する。本発明は、特に、より高い選択性及び効率指数を有する化合物、すなわちこれまでに知られているアナログに比べて毒性が低くかつ有効な化合物を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、及び添付の請求項において、本発明の態様を説明する。各小見出しのごとに略述する好ましい実施形態は、本発明のすべての態様に適用できるものである。
【0007】
本発明は、4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール誘導体に関する。本発明の化合物は、サイクリン依存性キナーゼの阻害に有用であり、したがって抗有糸分裂及びアポトーシス薬としての用途、詳しくは抗癌及び/又は抗ウイルス薬としての用途を有する。本発明の化合物は、例えばアスペルギルス症、ペニシリウム症、放線菌症などの治療における抗真菌薬としての用途も有する。
【0008】
本発明の第1の態様は、式Iで表される化合物、又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物に関する。
【0009】
【化1】

I
【0010】
[式中、
各Arは独立に、縮合又は非縮合芳香族環を少なくとも1つ含むヒドロカルビル基であり、
各Rは独立に、
ハロゲン、OH、ヒドロキシルアミノ、NH、COOH、CN、NO、アミド、スルフォ、スリファミド及びカルバミノ、並びに
それぞれ場合によって、ハロゲン、NO、OH、アルコキシ、NH、COOH、CONH及びCFから選択される1個又は複数個の置換基によって置換されていてよい、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル及びシクロヘテロアルキルアルキル
から選択される基であり、
Qは、−N=N−、−C≡C−、−(CH−、−CH=CH−、−O−、−C(O)−、−SO−、−NH−C(O)−又はAr’であり、ここでAr’は縮合又は非縮合芳香族基であり、
m及び各nはそれぞれ独立に0、1、2、3、4又は5である]。
【0011】
本発明の第2の態様は、先に定義した式Iで表される化合物と、薬学上許容される希釈剤、添加物又は担体とを含む医薬組成物に関する。
【0012】
本発明の第3の態様は、先に定義した式Iで表される化合物を、増殖性疾患治療用薬剤の調製に使用することに関する。
【0013】
本発明の第4の態様は、増殖性疾患の治療法に関し、その方法は、先に定義した式Iで表される化合物を、それを必要としている対象に投与することを含む。
【0014】
本発明の第5の態様は、先に定義した式Iで表される化合物を、ウイルス性疾患治療用薬剤の調製に使用することに関する。
【0015】
本発明の第6の態様は、ウイルス性疾患の治療法に関し、その方法は、先に定義した式Iで表される化合物を、それを必要としている対象に投与することを含む。
【0016】
本発明の第7の態様は、細胞のサイクリン依存性キナーゼ、GSK、オーロラキナーゼ又はポロ様キナーゼの1つ又は複数を阻害する方法に関し、その方法は、前記細胞を先に定義した式Iで表される化合物と接触させることを含む。
【0017】
本発明の第8の態様は、哺乳動物における細胞増殖及び/又はアポトーシス誘導を阻害する方法に関し、その方法は、前記細胞を先に定義した式Iで表される化合物と接触させることを含む。
【0018】
本発明の第9の態様は、ウイルス性疾患治療用薬剤の調製に式IIで表される化合物、又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物を使用することに関する。
【0019】
【化2】

II
【0020】
(式中、
Arは、縮合又は非縮合芳香族環を少なくとも1つ含むヒドロカルビル基であり、
Rは、
ハロゲン、OH、ヒドロキシルアミノ、NH、COOH、CN、NO、アミド、スルフォ、スリファミド及びカルバモイルアミノ、並びに
それぞれ場合によって、ハロゲン、NO、OH、アルコキシ、NH、COOH、CONH及びCFから選択される1つ又は複数の置換基によって置換されていてよい、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル及びシクロヘテロアルキルアルキル
から選択される基であり、
nは、0、1、2、3、4又は5である)。
【0021】
本発明の第10の態様は、CDK依存性疾患、GSK依存性疾患、オーロラキナーゼ依存性疾患又はポロ様キナーゼ依存性疾患治療用薬剤の調製に、先に定義した式IIで表される化合物を使用することに関する。
【0022】
本発明の第11の態様は、対象におけるサイクリン依存性キナーゼ、GSK、オーロラキナーゼ又はポロ様キナーゼの1つ又は複数を阻害する方法に関し、その方法は、前記対象に、先に定義した式IIで表される化合物又は薬学上許容されるその塩を投与することを含む。
【0023】
本発明の第12の態様は、添付の請求項に記載されるような選択された式IIで表される化合物及びその医薬組成物に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本明細書で使用する「ヒドロカルビル」とは、C及びHを少なくとも含む基のことを言う。仮にヒドロカルビル基が複数のCを含んでいても、それら炭素は必ずしも互いに結合している必要はない。例えば、それら炭素のうちの少なくとも2個が好適な元素又は基を介して結合していてよい。したがって、このヒドロカルビル基はヘテロ原子を含んでいてよい。好適なヘテロ原子は当業者には明らかであろうが、例えば、硫黄、窒素、酸素、リン及びケイ素などが挙げられる。
【0025】
直接の文脈によって修正されていない限り、本明細書で使用する、
「ハロゲン」又は「ハロ」とは、好ましくはフッ素、臭素、塩素及びヨウ素の各原子のことを言う。
「ヒドロキシ」とは、−OH基のことを言う。
「メルカプト」とは、−SH基のことを言う。
「アルキル」とは、好ましくは飽和又は不飽和の分岐又は非分岐C−Cアルキル鎖のことを言う。したがって、本明細書で使用する場合の「アルキル」は、アルキルアルケニル及びアルキニル基を含む。アルケニル基は2〜8個の炭素原子を有することが好ましく、アルキニル基は3〜8個の炭素原子を有することが好ましい。メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、アリル、エチニル、プロパルギルなどの基がこの語の例となる。
「置換アルキル」とは、好ましくはヒドロキシル、メルカプト、アルキルチオ、ハロゲン、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、ヒドラジノ、カルバモイル、アミド、カルボキシル、スルフォ、アシル、グアニジノなどの置換基を1〜6個、特に1〜3個含む前記のようなアルキルのことを言う。これらの基はアルキル部分の任意の炭素原子に結合していてよい。
「アルコキシ」は−OR基を表し、ここでRは、本明細書で定義するアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロヘテロアルキル又は置換シクロヘテロアルキルである。
「アルキルチオ」は−SR基を表し、ここでRは、先にRに関して定義したと同様に定義される。
「スルフォ」は−SO基を表し、ここでRは、H、又は先に定義したアルキル若しくは置換アルキルである。
「スルファミド」は−SONR基を表し、ここでR及びRはそれぞれ独立に、H、又は先に定義したアルキル若しくは置換アルキルである。
「アシル」は−C(O)R基を表し、ここでRは、本明細書で定義するアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、シクロアルキル又は置換シクロアルキルである。
「アリールオキシ」は−OAr基を表し、ここでArは、本明細書で定義するアリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリール基である。
「アルキルアミノ」は−NR基を表し、ここでR及びRはそれぞれ独立に、水素、又は本明細書で定義するアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールである。
「アミド」は−C(O)NR10基を表し、ここでR及びR10はそれぞれ独立に、水素、又は本明細書で定義するアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールである。
「カルボキシル」は−C(O)OR11基を表し、ここでR11は、水素、又は本明細書で定義するアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールである。
「カルバミノ」は−NHCOOR11基を表し、ここでR11は先に定義した通りである。
「アシルアミノ」は−NHCOR12基を表し、ここでR12は、本明細書で定義するアルキル、置換アルキル、複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールである。
「カルバモイルアミノ」は−NHCOOR13基を表し、ここでR13は、アルキル又はアリールである。
「アリール」又は「Ar」は、縮合又は非縮合芳香環を少なくとも1つ含むヒドロカルビル基のことを言う。好ましくは、アリール基は炭素原子を6個超、詳しくは6〜10個含む。
「置換アリール」は、場合によって1つ又は複数の官能基で置換されている、詳しくは本明細書で定義されるようなハロゲン、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、ヒドラジノ、メルカプト、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、アミド、カルボキシル、ニトロ、スルフォなどの置換基1〜5個で置換されている、先に記載したようなアリールのことを言う。
「複素環」とは、好ましくは1〜3個の環を有し、その環内にN、O又はSなどのヘテロ原子を少なくとも1個、好ましくは1〜3個、特に1又は2個有する不飽和又は芳香炭素環基のことを言い、前記環は、場合によって非置換であっても又は先に定義したハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、アシルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、カルボキシル、アミド、スルフォ、スルファミドなどから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてもよい単環(例えば、ピラニル、ピリジル若しくはフリル)又は多環式縮合環(例えば、キナゾリニル、プリニル、キノリニル若しくはベンゾフラニル)であってよい。前記複素環基は好ましくは5〜10個の環原子を有し、これら環原子は炭素原子であっても先に定義したヘテロ原子であってもよい。
「ヘテロアリール」とは、少なくとも1つの複素環が芳香環である複素環のことを言う。
「置換ヘテロアリール」とは、場合によって、1個又は複数個の官能基で、詳しくはハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、アシルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、カルボキシル、アミド、スルフォ、スルファミドなどから選択される1〜3個の置換基で一置換又は多置換されている複素環のことを言う。
「アリールアルキル」とは、−R14−Ar基のことを言い、ここでArは先に定義したアリール基、R14は先に定義したアルキル又は置換アルキル基である。前記アリール基は、場合によって、非置換であっても又は先に定義したようにハロゲン、アミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、ヒドラジノ、アシルオキシ、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、アミド、カルボキシル、ヒドロキシ、アリール、ニトロ、メルカプト、スルフォなどから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい。
「ヘテロアルキル」とは、先に定義したアルキル基であって、1個又は複数の炭素がヘテロ原子で置換されているアルキル基、例えば、1個又は複数の炭素がNH、O又はSで置換されているアルキル基のことを言う。ヘテロアルキル基は、場合によって、非置換であっても又は先に定義したようにハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、アシルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、カルボキシル、アミド、スルフォ、スルファミドなどから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい。
「ヘテロアリールアルキル」とは、−R16−HetAr基のことを言い、ここでHetArは先に定義したヘテロアリール基、R16は先に定義したアルキル又は置換アルキル基である。ヘテロアリールアルキル基は、場合によって、非置換であっても又は先に定義したようにハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、メルカプト、スルフォなどから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい。
「シクロアルキル」とは、好ましくは炭素原子3〜15個を含む環式又は多環式アルキル基のことを言う。好ましくは、前記シクロアルキルは二価である。
「置換シクロアルキル」とは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、アシルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、カルボキシル、アミド、スルフォ、スルファミドなどから選択される1個又は複数個の置換基を有する先に定義した置換基を1個又は複数個含むシクロアルキルのことを言う。
「シクロヘテロアルキル」とは、先に定義したシクロアルキル基のことを言い、環式メチレン基のうち1個又は複数個が、好ましくは1〜3個がヘテロ原子(例えば、NH、O、S)で置換されているシクロアルキル基のことを言う。
「置換シクロヘテロアルキル」とは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、アシルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、カルボキシル、アミド、スルフォ、スルファミドなどの先に定義した置換基を1個又は複数個含む、本明細書で定義するシクロヘテロアルキルのことを言う。
「シクロアルキルアルキル」とは、−R17−シクロアルキル基を表し、ここでシクロアルキルは先に定義したシクロアルキル基であり、R17は先に定義したアルキル又は置換アルキル基である。シクロアルキル基は、場合によって、非置換であっても又は先に定義したようにハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、アシルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、カルボキシル、アミド、スルフォ、スルファミドなどから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい。
「シクロヘテロアルキルアルキル」とは、−R18−シクロヘテロアルキル基を表し、ここでR18は先に定義したアルキル又は置換アルキル基であり、シクロヘテロアルキルは先に定義したシクロヘテロアルキル基である。シクロヘテロアルキルアルキル基は、場合によって、非置換であっても又は先に定義したようにハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、アシルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、カルボキシル、アミド、スルフォ、スルファミドなどから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい。
【0026】
式Iで表される化合物
先述のように、本発明の第1の態様は、先に定義した式Iで表される化合物に関する。
【0027】
1つの好ましい実施形態では、各Arは独立に、アリール、ビスアリール、ヘテロアリール、ビスヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、又は少なくとも1つの環が芳香環である縮合多環系である。
【0028】
別の好ましい実施形態では、各Arは独立に、フェニル、ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、o−、m−及びp−フェニレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−及び2,7−ナフタレン−ジイル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、フルオレニル、ピラゾリル、チアゾリル、チエニル、ピリジル、キノリル、インデニル、アンスリル並びにフェナントレニルから選択され、前記選択される基はそれぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい。
【0029】
1つの好ましい実施形態では、Arは式R−HetArで表される基であり、
式中、
は、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよいC−Cアルキレン、アルケニレン又はアルキニレン基であり、
HetArは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、ベンゾチエニル、ナフトチエニル、ベンゾフラニル、クロメニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサリニル、シンノリニル及びキナゾリニルから選択される基である。
【0030】
また別の好ましい実施形態では、Arは式RArで表される基であり、
式中、
は、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、C−Cアルキレン、アルケニレン又はアルキニレン基であり、
Arは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、o−、m−及びp−フェニレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−及び2,7−ナフタレン−ジイル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、ピラゾリル、チアゾリル、チエニル、ピリジル、キノリル、インデニル並びにフェナントレニルから選択される基である。
【0031】
好ましくは、R及びRはそれぞれ独立に、メチレン、ブタン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、エチレンジイル、アリル−1,3−ジイル、メチルエタン−1,1−ジイル、メチルエタン−1,2−ジイル及びブタン−1,3−ジイルから選択される。
【0032】
1つの好ましい実施形態では、Rは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル及びイミダゾリジニルから選択されるシクロヘテロアルキル基である。
【0033】
別の好ましい実施形態では、Rは、式R(シクロヘテロアルキル)で表される基であり、式中、Rは、それぞれハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよいC−Cアルキレン、アルケニレン又はアルキニレン基であり、シクロヘテロアルキルは先に定義した通りである。
【0034】
1つの好ましい実施形態では、Qは、−N=N−、−C≡C−、直接結合、−CH−、−CHCH−、CH=CH−、−O−、−C(O)−、−SO−、−NH−C(O)−、フェニル、ビフェニル又はナフチルである。
【0035】
さらに好ましい実施形態では、Qは、直接結合、CO、−CH−、−CHCH−、−CH=CH−、−SO−、ビフェニル、フェニル又はナフチルである。
【0036】
別の好ましい実施形態では、Qは直接結合、CO、−CH−、CH=CH−、−SO−、フェニル又はナフチルである。
【0037】
別の好ましい実施形態では、Qは直接結合、CO、−CH−、−CHCH−、CH=CH−又は−SO−である。
【0038】
1つの好ましい実施形態では、Ar’は3,3’−ビフェニル、4,4’−ビフェニル、2−フェニル、3−フェニル、4−フェニル、4−ナフチル、5−ナフチル又は8−ナフチルである。
【0039】
1つの好ましい実施形態では、Ar’は2−フェニル、3−フェニル、4−フェニル、4−ナフチル、5−ナフチル又は8−ナフチルである。
【0040】
1つの好ましい実施形態では、ArはフェニルであってQは直接結合である。したがって、1つの特に好ましい実施形態では、−Ar(R)−Q−Ar(R)−は、3,3’−ビフェニル又は4,4’−ビフェニルである。
【0041】
1つの好ましい実施形態では、Arは独立に、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシアルキルチオ及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾリル、ナフチル、ピリミジニル、ピリジニル、キノリニル、キノキサリニル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジニルから選択される。
【0042】
別の好ましい実施形態では、各Arは独立に、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシアルキルチオ及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾール−2−イル、ナフト−1−イル、ナフト−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−3−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジン−3−イルから選択される。
【0043】
別の好ましい実施形態では、各Arは独立に、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、メチル、メトキシ、テトラフルオロメトキシ、テトラフルオロエトキシ、MeS及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾール−2−イル、ナフト−1−イル、ナフト−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−3−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジン−3−イルから選択される。
【0044】
本発明の1つの特に好ましい実施形態では、各Arは独立に、フェニル基であり、より好ましくは3−フェニル又は4−フェニル基であって、場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、メチル、メトキシ、テトラフルオロメトキシ、テトラフルオロエトキシ、MeS及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されている。
【0045】
1つの特に好ましい実施形態では、各Ar基は同じ基である。
【0046】
本発明の1つの特に好ましい実施形態では、Arは2−フェニル、3−フェニル又は4−フェニルであり、さらに好ましくは3−フェニル又は4−フェニルである。
【0047】
本発明の1つの特に好ましい実施形態では、各Arは3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イルである。
【0048】
本発明の別の特に好ましい実施形態では、各Arは6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イルである。
【0049】
1つの好ましい実施形態では、nはゼロである。
【0050】
1つのさらに好ましい実施形態では、Arはフェニルであり、nはゼロである。
【0051】
さらに好ましくは、Arは2−フェニル、3−フェニル又は4−フェニルであり、さらに好ましくは3−フェニル又は4−フェニルであり、nはゼロである。
【0052】
1つの特に好ましい実施形態では、式Iで表される化合物は下記の化合物並びに薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される。
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
4,4’−ビス−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ビフェニル;
3,3’−ビス−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ビフェニル;
3,3’−ビス−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ビフェニル;
1,1−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタン;
1,1−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタン;
1,1−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタノン;
1,1−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタノン;
1,1−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−スルホン;
1,1−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−スルホン;
1,2−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−エテン;
1,2−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−エテン;
1,3−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ベンゼン;
1,4−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ベンゼン;
1,4−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ナフタレン;
1,5−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ナフタレン;
1,8−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ナフタレン。
【0053】
式IIで表される化合物
本発明の別の態様は、ウイルス性疾患治療用薬剤の調製に、先に定義した式IIで表される化合物、又は薬学上許容されるその塩を使用することに関する。
【0054】
本発明の別の態様は、CDK依存性疾患、GSK依存性疾患、オーロラキナーゼ依存性疾患又はポロ様キナーゼ依存性疾患治療用薬剤の調製に、先に定義した式IIで表される化合物を使用することに関する。
【0055】
本発明の別の態様は、対象のサイクリン依存性キナーゼ、GSK、オーロラキナーゼ又はポロ様キナーゼの1つ又は複数を阻害する方法に関し、前記方法は、対象に先に定義した式IIで表される化合物、又は薬学上許容されるその塩を投与することを含む。
【0056】
式IIで表される化合物に関して、Ar、R及びnの好ましい実施形態は式Iで表される化合物に関して先に定義した通りである。
【0057】
1つの特に好ましい実施形態では、式IIで表される化合物に関して、Arは、場合によってOH、NO、アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、ヒドロキシアルキル、アルキル及びチオアルキルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されているフェニルである。
【0058】
さらに好ましい実施形態では、式IIで表される化合物に関して、Arは、場合によってOH、NO、MeO、カルボキシ、Cl、Br、I、CF、CFO、アミノ、CHOH、CFHCFO、Me及びSMeから選択される1個又は複数個の置換基で置換されているフェニルである。
【0059】
好ましくは、ウイルス性疾患、CDK依存性疾患、GSK依存性疾患、オーロラキナーゼ依存性疾患又はポロ様キナーゼ依存性疾患の1つ又は複数を治療するために、式IIで表される化合物は、下記の化合物並びに薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される。
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−5,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−3,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,4−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジニトロ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−5−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−6−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロテトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,6−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ−3,5−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−5−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−アミノ−4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−コルロ−4−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
N−({4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]フェニル}スルホニル)−アセトアミド;
N−[アミノ(イミノ)メチル]−4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]−ベンザンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)アゾ]−N−(チアゾール−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ベンゼンスルホン−アミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(5−メトキシピリミジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチルキノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{3−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
7−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
4−[(ピリジン−3−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−5−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−8−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(フェニル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−アミノメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)アゾ−ピラゾール;及び
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−2−イル)アゾ−ピラゾール。
【0060】
さらに好ましくは、式IIで表される化合物は、下記の化合物並びに薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される。
3,5−ジアミノ−4−(フェニル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナプチル−1−イル)アゾ−ピラゾール;及び
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール。
【0061】
本発明のまた別の態様は、下記の化合物並びに薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される、式IIで表される化合物それ自体又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物に関する。
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−5,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−3,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジニトロ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−5−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−6−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロテトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,6−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ−3,5−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−5−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−アミノ−4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−コルロ−4−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチルキノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{3−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
7−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
4−[(ピリジン−3−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−5−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−8−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−アミノメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)アゾ−ピラゾール;及び
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−2−イル)アゾ−ピラゾール。
【0062】
1つの好ましい実施形態では、式IIで表される化合物は、下記の化合物並びに薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される。
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナプチル−1−イル)アゾ−ピラゾール;及び
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール。
【0063】
本発明のまた別の態様は、増殖性疾患治療用薬剤の調製に、下記化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物から選択される化合物を使用することに関する。
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−5,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−3,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジニトロ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−5−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−6−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロテトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,6−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ−3,5−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−5−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−アミノ−4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クルロ−4−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
N−({4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]フェニル}スルホニル)−アセトアミド;
N−[アミノ(イミノ)メチル]−4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]−ベンザンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)アゾ]−N−(チアゾール−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ベンゼンスルホン−アミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(5−メトキシピリミジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチルキノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{3−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
7−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
4−[(ピリジン−3−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−5−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−8−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−アミノメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−2−イル)アゾ−ピラゾール。
【0064】
好ましくは、この態様(抗増殖化合物)の場合、式IIで表される化合物は、下記の化合物並びに薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される。
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナプチル−1−イル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール。
【0065】
本発明の新規化合物は、それ自体又は新規化合物の調製における中間体として、工業的に幅広い有用性を有する化合物である。
【0066】
治療目的使用
本発明の化合物は、抗増殖活性を有することが判明しており、したがって、癌、白血病、並びに乾癬及び再発性狭窄症などの非抑制性細胞増殖に関連するその他の疾患などの増殖性疾患の治療に有用であると考えられる。本明細書で定義するように、本発明の範囲内の抗増殖効果は、例えば、A549、HT29又はSaos−2などの細胞系のいずれかを使ったインビトロ全細胞アッセイでの、細胞増殖を抑制する能力によって証明することができる。このようなアッセイを使うことによって、ある化合物が本発明のコンテクストにおいて抗増殖性であるかどうかを決定することができる。
【0067】
したがって、本発明の1つの好ましい実施形態は、増殖性疾患治療用薬剤の調製に本発明の化合物の1つ又は複数を使用することに関する。
【0068】
本明細書で使用する語句「薬剤の調製」とは、本発明の化合物を、各種治療薬を得るためのスクリーニングプログラムで使用すること又はある薬剤製造のいずれかの段階で使用することに加え、直接薬剤として使用することも含む。
【0069】
好ましくは、増殖性疾患は、癌又は白血病である。増殖性疾患という語は本明細書では広い意味で使用され、細胞周期の調節を必要とする疾患、例えば、再狭窄、心筋症及び心筋梗塞などの心血管疾患、糸球体腎炎及び慢性関節リュウマチなどの自己免疫疾患、乾癬などの皮膚疾患、抗炎症性疾患、抗菌性疾患、マラリアなどの駆虫性疾患、気腫、脱毛症、並びに慢性閉塞性肺疾患を含む。これらの疾患において、本発明の化合物は、アポトーシスを誘発するか又は所望の細胞内において必要とされるうっ滞を維持することができる。
【0070】
本発明の化合物は、細胞周期の各段階又は時期のいずれかを抑制することができ、例えば、核膜の形成、細胞周期休止期(G0)からの脱出、G1進行、染色体脱凝縮、核膜破壊、START、DNA複製の開始、DNA複製の進行、DNA複製の終了、中心体複製、G2進行、有糸分裂又は減数分裂機能の活性化、染色体凝縮、中心体分離、微小管核形成、紡錘体形成及び機能、微小管モータータンパク質との相互作用、染色分体解離及び分離、有糸分裂機能の不活化、収縮環の形成、並びに細胞質分裂機能のいずれかを抑制することができる。特に、本発明の化合物は、クロマチン結合、複製複合体形成、複製ライセンス化、リン酸化又はその他の2次修飾活性、タンパク分解、微小管結合、アクチン結合、セプチン結合、微小管形成中心核形成活性及び細胞周期シグナル伝達経路の成分への結合などの、ある種の遺伝子機能に影響を及ぼす。
【0071】
本発の1つの実施形態では、本発明の化合物は、酵素CDKの少なくとも1つを阻害するに十分な量投与される。
【0072】
1つの好ましい実施形態では、本発明の化合物は、酵素CDK(CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6、CDK7、CDK8、CDK9)の1つ又は複数を選択的に阻害することができる。
【0073】
好ましくは、本発明の化合物は、CDK2及び/又はCDK4の少なくとも1つを阻害するに十分な量投与される。
【0074】
本発明の1つの好ましい実施形態は、CDK及び細胞増殖を阻害する方法並びに/又はアポトーシスを誘発する方法であって、式I又は式IIで表される化合物を、それを必要としている対象に有効量投与することを含む方法に関する。
【0075】
本発明の別の態様は、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、単純ヘルペスウイルス1型(HSV−1)、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)及び水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)疾患などのウイルス性疾患治療用薬剤の調製に、本発明の化合物を使用することに関する。
【0076】
定義した化合物に関しては、4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール誘導体によって、ウイルスに対する非常に高い効力が得られることになる。本発明の重要な態様は、複製のための細胞の増殖に関連して起こる諸イベントに依存するDNAウイルスの増殖を阻害する方法である。このようなDNAウイルスにはレトロウイルスファミリーのいずれも含まれる。有効量は、ウイルスの複製を妨げる程度まで細胞のCDK活性を阻害するのに十分な量である。
【0077】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の化合物は、ウイルス複製に関与する宿主細胞のCDK、すなわちCDK2、CDK7、CDK8及びCDK9の1つ又は複数を阻害するのに十分な量投与される。
【0078】
本明細書で記載されるように、本発明の範囲内の抗ウイルス効果は、CDK2、CDK7、CDK8又はCDK9阻害能によって証明することができる
【0079】
特に好ましい1つの実施形態では、本発明は、CDK依存性又はCDK感受性ウイルス疾患の治療に、本発明の化合物の1つ又は複数を使用することに関する。CDK依存性疾患は、1つ又は複数のCDK酵素の活性が標準以上のレベルになっていることと関連がある。このような疾患は、CDK2、CDK7、CDK8及び/又はCDK9の活性が異常レベルになっていることと関連していることが好ましい。CDK感受性疾患は、CDKレベルの異常が第1の原因ではなく、一次性代謝異常の下流にある。このようなシナリオにおいては、CDK2、CDK7、CDK8及び/又はCDK9は、感受性代謝経路の一部であると言うことができ、したがって、CDKインヒビターはこのような疾患の治療に有効であろう。
【0080】
本発明の別の好ましい実施形態は、式I又はIIの化合物を、増殖性疾患治療用の抗有糸分裂化合物として使用することに関する。
【0081】
治療用途に加えて、主題の化合物を、例えば、CDKの活性化レベルを調節することによってインビトロでの細胞の増殖及び/又は分化状態を調節するための細胞培養添加物として、使用することができることは明らかであろう。G/GCDKの活性化を防止することによって、主題のインヒビターは有糸分裂の進行を防止することができ、したがって、細胞をそれぞれ異なる分化段階に維持するために十分制限的な環境を確保するための手段を提供することができ、その結果、例えば栄養因子の特定の活性を試験するために設計された細胞培養に採用することができる。分化の維持を必要とするその他の組織培養系については、当業者であれば容易にわかるであろう。
【0082】
本発明の化合物によるサイクリン依存性キナーゼの触媒作用の阻害は、前記酵素のATP結合部位における化合物の相互作用が媒介している可能性がある。このような化合物は、過度の細胞増殖のもとである過度のキナーゼ活性の原因の如何にかかわらずキナーゼ活性を阻害することができるため、過度の細胞成長を低下させるために特に望ましい。したがって、本発明の化合物は、過度のキナーゼ活性の原因が突然変異によるキナーゼの高活性化にあるような状況において、また、キナーゼが過度のレベルで存在しているような状況において有効である。このような化合物は、キナーゼを調節するサイクリンが過度のレベルで存在しているような状況、又はキナーゼへのサイクリンの結合が強化されているような状況においても過度のキナーゼ活性を遮断することができる。また、前記酵素のATP結合部位との相互作用によりキナーゼ活性を遮断するような化合物も、サイクリン・キナーゼ複合体の天然インヒビターが突然変異しているような状況においてキナーゼ活性を阻害するのに有用である。
【0083】
CDK酵素に対して特異性を有する本発明の化合物を選択するために、ディファレンシャルスクリーニングアッセイを使うことができることも明らかであろう。したがって、真核生物病原体に特異的に作用する化合物、例えば抗真菌薬又は駆虫薬を、インヒビターの対象から選択することができる。
【0084】
また別の実施形態では、本発明は、式I又はIIの化合物をヒト、動物及び植物の真菌感染(真菌類)の治療に使用することに関する。
【0085】
例として、当技術分野で記載されるアッセイを使って、最終的に、アスペルギルス症、ブラストミセス症、クロモブラストミコーシス、コクシジウム症、コニジオスポローシス、放線菌症、ペニシリウム症、カンジダ症又はスポロトリコーシスなどの真菌症に関与する少なくとも1つの真菌を阻害するのに有用となる薬剤をスクリーニングすることができる。例えば、治療が望まれる真菌感染がアスペルギルス症の場合、前記したようなアッセイ又は添付の実施例に記載のアッセイは、植物CDK酵素阻害に対する試験化合物の有効性と、酵母由来のCDK酵素に対するその有効性を比較することを含む。同様に、Aspergillus fumigatus、Aspergillus flavus、Aspergillus niger、Aspergillus nidulans又はAspergillus terreusなどの酵母由来のクローン化されたCDK遺伝子を利用することによって、ディファレンシャルスクリーニングアッセイを使ってアスペルギルス症の治療に有用な抗真菌薬を同定することができる。
【0086】
また別の実施態様では、主題のCDKインヒビターの幾つかを、哺乳類類のCDKと比較した植物CDKの阻害特異性に基づいて選択することができる。例えば、ある植物CDKを、1つ又は複数のヒトの酵素とともにディファレンシャルスクリーンに配置し、前記植物酵素の阻害に対して最も特異的である化合物を選択することができる。したがって、本発明は、具体的に言えば、例えば枯れ葉剤の形の農業用の主題のCDKインヒビター製剤を企図している。
【0087】
本発明の別の態様は、本発明の化合物又は薬学上許容されるその塩を、糖尿病治療薬の調製に使うことに関する。
【0088】
1つの特に好ましい実施形態では、前記糖尿病はII型糖尿病である。
【0089】
GSK3は、グリコーゲンシンターゼ(GS)をリン酸化する幾つかのプロテインキナーゼの1つである。骨格筋におけるインスリンによるグリコーゲンシンターゼの刺激は、GSの脱リン酸化及び活性化によって起こる。したがって、GSに対してGSK3が作用するとGSは不活性化し、その結果、筋肉においてはグルコースのグリコーゲンへの変換が抑制される。
【0090】
II型糖尿病(非インスリン依存性糖尿病)は多因子疾患である。高血糖症は、インスリン分泌不全と、肝臓、筋肉及びその他の組織のインスリン抵抗性が結びついて起こる。骨格筋は、インスリン刺激によるグルコースの取り込みが起こる主たる部位であり、そこでグルコースは循環から取り除かれるか又はグリコーゲンに変換される。筋グリコーゲンの沈着は、グルコース恒常性の主たる決定因であり、II型糖尿病では筋グリコーゲンの貯蔵に欠陥がある。GSK3活性の増強がII型糖尿病に重要であるという証拠がある。さらに、II型糖尿病患者の筋肉でGSK3が過度に発現していること、また、骨格筋GSK3活性とインスリン作用の間に逆の相関関係があることが証明されている。したがって、GSK3の阻害は、糖尿病、特にII型糖尿病の治療及び糖尿病性神経障害の治療において重要である。
【0091】
GSK3がGS以外の多くの基質をリン酸化することは知られており、したがって、多数の生化学経路の調節に関与していることは注目に値する。例えば、GSKは中枢神経系及び抹消神経系において高度に発現する。
【0092】
したがって、本発明の別の態様は、本発明の化合物又は薬学上許容されるその塩を、CNS疾患の、例えば神経変性疾患の治療薬の調製に使うことに関する。
【0093】
好ましくは、前記CNS疾患はアルツハイマー病である。
【0094】
タウは、アルツハイマー病の病因に関与しているGSK−3基質である。健常な神経細胞では、タウはチューブリンと集合して微小管を形成する。しかし、アルツハイマー病では、タウは大きな神経原線維のもつれを形成し、そのもつれによって神経細胞の微小管構造が破壊され、その結果、栄養の輸送及びニューロンメッセージの伝達が損なわれる。
【0095】
理論に縛られるつもりはないが、GSK3インヒビターは、アルツハイマー病並びに進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びピック病などのその他数多くの神経変性疾患の不変の特徴である微小管に関連するタンパク質タウの異常な過剰リン酸化を、予防及び/又は無効にすることができると考えられている。タウ遺伝子の突然変異は遺伝性の前頭側頭型痴呆を引き起こすが、これは、タウタンパク質機能不全の神経変性過程への関連をさらに強調するものである。
【0096】
本発明の別の態様は、本発明の化合物又は薬学上許容されるその塩を、双極性障害の治療薬の調製に使うことに関する。
【0097】
本発明のまた別の態様では、本発明の化合物又は薬学上許容されるその塩を、卒中治療薬の調製に使うことに関する。
【0098】
神経細胞アポトーシスを低減することは、頭部外傷、卒中、てんかん及び運動ニューロン疾患などにおいては重要な治療目標となる。したがって、神経細胞のプロアポトーシス因子であるGSK3は、これら疾患を治療するための阻害薬を設計するうえで魅力的な治療標的となる。
【0099】
本発明のまた別の態様は、本発明の化合物又は薬学上許容されるその塩を、脱毛症の治療薬の調製に使うことに関する。
【0100】
毛髪の成長は、Wntシグナル伝達経路、特にWnt−3によって制御されている。皮膚の組織培養モデル系においては、βカテニンの非分解性突然変異体の発現によって、非常に高い潜在的増殖能を有する幹細胞とみなされる細胞集団が劇的に増加する。この幹細胞集団は、カドヘリン非結合βカテニンを高レベルで発現し、このことがこの細胞集団の高い潜在的増殖能の一因となっている可能性がある。さらに、皮膚に切断されたβカテニンを過剰発現しているトランスジェニックマウスでは、通常胚形成時にのみ生じる毛包形態形成が 新規に生じる。したがって、GSK3インヒビターをエクトピックに適用することは、禿頭症の治療において、また、化学療法によって誘発された脱毛後の毛髪成長の回復において治療法として有用であろう。
【0101】
本発明のまた別の態様はGSK3依存性疾患の治療方法に関し、その方法は、先に定義した本発明の化合物又は薬学上許容されるその塩を、それを必要としている対象に、GSK3を阻害するに十分な量投与することを含む。
【0102】
好ましくは、本発明の化合物又は薬学上許容されるその塩は、GSK3βを阻害するに十分な量投与される。
【0103】
本発明の1つの実施形態では、本発明の化合物は少なくとも1つのPLK酵素を阻害するに十分な量投与される。
【0104】
ポロ(polo)様キナーゼ(PLK)はセリン/スレオニンプロテインキナーゼのファミリーを構成する。ポロ遺伝子座における有糸分裂期のキイロショウジョウバエ突然変異体は、紡錘糸の異常を示し、ポロは有糸分裂様キナーゼであることが判明した。ヒトの場合、3つの密接に関係するPLKが存在する。それらPLKは高度に相同なキナーゼのアミノ末端触媒ドメインを保有し、そのカルボキシ末端は2つ又は3つの保存領域、すなわちポロボックスを保有している。ポロボックスの機能は未だ完全に分かっていないが、それらはPLKを細胞内コンパートメントに向けることや他のタンパク質との相互作用の媒介に関与しているか、又は自己調節ドメインの一部を構成している可能性がある。さらに、ポロボックス依存性PLK1活性は、適切な分裂中期/後期移行及び細胞質分裂に必要とされる。
【0105】
ヒトPLKが有糸分裂の幾つかの基本的な面を調節していることが、研究によって分かっている。詳細には、PLK1活性は、G2期の遅い時期/分裂前期の早い時期における中心体の機能的成熟及びそれに続く双極性の紡錘体形成に必要であると考えられている。短い干渉RNA(siRNA)法による細胞PLK1の枯渇によって、このタンパク質が、多数の期からなる有糸分裂過程及び細胞運動の完成に必要であることが確認された。
【0106】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の化合物はPLK1を阻害するのに十分な量投与される。
【0107】
3つのヒトPLKのうち、最も特徴が明らかになっているのはPLK1である。PLK1は、有糸分裂の開始、DNA損傷チェックポイントの活性化、分裂後期促進複合体の調節、プロテアソームのリン酸化、並びに中心体の複製及び成熟を含め、数多くの細胞分裂周期作用を調節する。
【0108】
すなわち、有糸分裂の開始にはM期促進因子(MPF)、すなわちサイクリン依存性キナーゼCDK1とサイクリンBの複合体の活性化が必要である。サイクリンBは細胞周期のS期及びG2期に蓄積し、WEE1、MIK1、及びMYT1キナーゼによるMPF複合体の阻害的リン酸化を促進する。G2期の末期には、2重特異性ホスファターゼCDC25Cによる対応する脱リン酸化によって、MPFの活性化が誘発される。間期には、サイクリンBは細胞質に局在し、前期にリン酸化されるが、このイベントによって核のトランスロケーションが引き起こされる。前期の間の活性MPFの核内蓄積は、M期のイベント開始に重要であると考えられる。しかし、核内MPFは、CDC25Cによる対抗作用がなければWEE1によって不活性に保たれる。ホスファターゼCDC25Cそれ自体は、間期の間細胞質に局在するが、前期には核内に蓄積する。サイクリンB及びCDC25C両者の核内移行は、PLK1によるリン酸化によって促進される。このキナーゼは、M期の開始に重要な調節物質である。
【0109】
1つの特に好ましい実施形態では、本発明の化合物はPLK1のATP拮抗性インヒビターである。
【0110】
本文脈において、ATP拮抗作用とは、ATP結合を損なう又は破壊するような仕方でPLK酵素の活性部位に可逆的又は非可逆的に結合することによる、PLKの触媒活性を減弱させる又は防止するインヒビター化合物の能力、すなわち、ATPから巨大分子であるPLK基質へのリン酸基転移のことを言う。
【0111】
別の好ましい実施形態では、本発明の化合物はPLK2及び/又はPLK3を阻害するのに十分な量投与される。
【0112】
哺乳類のPLK2(SNKとも呼ぶ)及びPLK3(PRK及びFNKとも呼ぶ)は、元々前初期遺伝子産物であることがわかっていた。PLK3キナーゼ活性は、S期及びG2期の遅い時期に最大になると思われる。PLK3キナーゼは、DNA損傷チェックポイント活性化及び激しい酸化ストレスの間にも活性化される。PLK3は、細胞での微小管の動態及び中心体の機能の調節においても重要な役割を果たしており、調節異常PLK3の発現は細胞周期の停止及びアポトーシスをもたらす。PLK2は、3つのPLKのうち最も分かっていないホモログである。PLK2及びPLK3の両者とも、有糸分裂後に重要な機能を果たしている可能性がある。
【0113】
医薬組成物
本発明の別の態様は、薬学上許容される希釈剤、添加物又は担体の1つ又は複数と混合した、先に定義した本発明の化合物を含む医薬組成物に関する。本発明の化合物(薬学上許容されるその塩、エステル及び溶媒和物を含む)は単独で投与することができるが、特にヒトの治療を目的とする場合は、概して医薬担体、添加物又は希釈剤との混合物の状態で投与される。
【0114】
本明細書に記載するような種々の異なる形態の医薬組成物に好適な添加物の例は、Handbook of Pharmaceutical Excipients、第2版、1994年, A Wade and PJ Weller編に記載されている。
【0115】
治療用として許容し得る担体又は希釈剤は、医薬技術分野では良く知られているが、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co. (A.R. Gennaro 編、1985年)に記載されている。
【0116】
好適な担体の例としては、ラクトース、デンプン、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトールなどが挙げられる。好適な希釈剤の例としては、エタノール、グリセリン及び水が挙げられる。
【0117】
医薬担体、添加物又は希釈剤の選択は、意図する投与経路及び標準的な製薬上の慣例を考慮して行うことができる。前記医薬組成物は、その担体、添加物若しくは希釈剤として又はそれらに加えて、好適な結合剤、滑沢剤、懸濁化剤、コーティング剤、可溶化剤のいずれを含んでいてもよい。
【0118】
好適な結合剤の例としては、デンプン、ゼラチン、グルコース、無水ラクトース、フリーフローラクトース、βラクトースなどの天然の糖類、コーン甘味料類、アカシア、トラガント又はアルギン酸ナトリウムなどの天然及び合成のガム類、カルボキシメチルセルロース、及びポリエチレングリコールが挙げられる。
【0119】
好適な滑沢剤の例としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。
【0120】
保存剤、安定剤、染料に加え、香料添加剤さえも前記医薬組成物に付与することができる。保存剤の例としては、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸及びp−ヒドロキシ安息香酸のエステルなどが挙げられる。酸化防止剤及び懸濁化剤も使用することができる。
【0121】
塩/エステル
本発明の化合物は、塩又はエステルとして、特に薬学上許容される塩又はエステルとして存在することができる。
【0122】
薬学上許容される本発明の化合物の塩には、その好適な酸付加塩又は塩基性塩が含まれる。好適な薬剤の塩についての報告は、例えばBerge他、J Pharm Sci、66 、1-19 (1977)に見られる。塩は、例えば、硫酸やリン酸などの鉱酸若しくはハロゲン化水素酸など、無機強酸と、又は酢酸などの未置換若しくは置換(例えば、ハロゲンで)の炭素原子数1〜4個のアルカンカルボン酸など、有機強酸と、又は例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸若しくはテトラフタル酸などの置換若しくは未置換のジカルボン酸と、例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸又はクエン酸などのヒドロキシカルボン酸と、又は例えば、アスパラギン酸若しくはグルタミン酸などのアミノ酸と、又は安息香酸と、又はメタンスルホン酸若しくはp−トルエンスルホン酸などの未置換若しくは置換(例えば、ハロゲンで)の(C−C)−アルキルスルホン酸若しくはアリールスルホン酸など、有機スルホン酸とともに形成される。
【0123】
エステルは、エステル化する官能基によって、有機酸又はアルコール/水酸化物のいずれかを使って形成される。有機酸には、酢酸などの未置換又は置換(例えば、ハロゲンで)の炭素原子数1〜12個のアルカンカルボン酸など、カルボン酸と、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸又はテトラフタル酸などの置換又は未置換のジカルボン酸と、例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸又はクエン酸などのヒドロキシカルボン酸と、例えば、アスパラギン酸又はグルタミン酸などのアミノ酸と、安息香酸と、メタンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸などの未置換又は置換(例えば、ハロゲンで)の(C−C)−アルキルスルホン酸若しくはアリールスルホン酸などの有機スルホン酸が含まれる。好適な水酸化物には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなどの無機水酸化物が含まれる。アルコールには、未置換又は置換(例えば、ハロゲンで)の炭素原子数1〜12個のアルカンアルコールが含まれる。
【0124】
鏡像異性体/互変異性体
先に議論した本発明の全態様において、本発明には、それが妥当である場合、本発明の化合物のすべての鏡像異性体及び互変異性体が含まれる。当業者ならば、光学特性(1個又は複数個のキラル炭素原子)又は互変異性を有する化合物が何であるかわかるであろう。対応する鏡像異性体及び/又は互変異性体は、当技術分野で知られている方法によって分離/調製することができる。
【0125】
立体及び幾何異性体
本発明の化合物の一部は、立体及び/又は幾何異性体として存在することができる。例えば、1つ又は複数の不斉中心及び/又は幾何学中心を有し、そのため2つ又は3つ以上の立体異性体及び/又は幾何学異性体の形態で存在する。本発明は、それら作用物質の個々の立体異性体及び幾何異性体並びにそれらの混合物のすべてを使用することを企図している。これらの形態が妥当な機能活性を保持している限り(必ずしも同程度である必要はないが)、特許請求の範囲で使用する用語には、それらの形態が包含される。
【0126】
本発明には、前記作用物質又は薬学上許容されるその塩の、同位体による好適な変形体もすべて含まれる。本発明の作用物質又は薬学上許容されるその塩の同位体による変形体とは、少なくとも1個の原子が、原子番号が等しいがその質量数が通常自然界中に見られる質量数とは異なっている原子で置換されているような作用物質又は薬学上許容されるその塩であると定義される。本発明の作用物質及び薬学上許容されるその塩に組み入れることができる同位体の例としては、それぞれH、H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F及び36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素及び塩素の同位体が挙げられる。本発明の作用物質及び薬学上許容されるその塩の同位体による変形例、例えば、H又は14Cなどの放射性同位体が組み入れられている変形例は、医薬品及び/又は基質組織分布の研究に有用である。トリチウム化同位体、すなわちH同位体、及び炭素−14同位体、すなわち14C同位体は、調製しやすさ及び検出可能性という点で特に好ましい。また、ジュウテリウム、すなわちHなどの同位体による置換は、代謝安定性が高いこと、例えば、インビボ半減期が長い又は用量に対する要件が少ないなどに由来する治療上の利点があり、したがって、ある一定の状況では好ましい。本発明の作用物質及び薬学上許容されるその塩の同位体による変形例は、一般に、適当な試薬の同位体による妥当な変形例を使い常法によって調製することができる。
【0127】
溶媒和物
本発明には、本発明の化合物の溶媒和物を使用することも含まれる。特許請求の範囲で使用される用語には、それらの形態が包含される。
【0128】
多形相
本発明はまた、様々な結晶形態、多形相及び含水(無水)の形態をした本発明の化合物に関する。その合成において使用した溶媒から化学化合物を精製及び/又は分離する方法に僅かな変更を加えることによって、化学化合物を上記のいずれの形態でも分離できることは医薬品業界においては十分証明されている。
【0129】
プロドラッグ
本発明には、プロドラッグの形態をした本発明の化合物も含まれる。このようなプロドラッグは、通例、ヒト又は哺乳類である対象に投与された後に修飾が元に戻るようなしかたで1個又は複数個の基が修飾されている本発明の化合物である。インビボでの逆戻りを実行するために、前記プロドラッグと一緒に第2の作用物質を投与することもできるが、通常、このような逆戻りは、対象中に生まれつき存在している酵素によって行われる。前記した修飾の例としては、エステル(例えば、先に記載したエステルのうち任意のエステル)が挙げられる。この場合、修飾の逆戻りはエステラーゼなどによって実施することもできる。これに関連するその他の系については、当業者ならば熟知しているであろう。
【0130】
投与
本発明の医薬組成物は、経口、直腸、膣内、非経口的、筋肉内、腹腔内、動脈内、くも膜下、気管支内、皮下、皮内、静脈内、鼻腔内、口腔、又は舌下投与経路に適合できる。
【0131】
経口投与の場合、圧縮錠剤、丸剤、錠剤、顆粒剤、滴剤及びカプセル剤が特に利用される。これらの組成物は、単位用量当たり主成分を1〜250mg含有することが好ましく、10〜100mg含有することがさらに好ましい。
【0132】
その他の投与形態には、静脈内、動脈内、くも膜下、皮下、皮内、腹腔内又は筋肉内に注射することができる、滅菌又は滅菌可能な溶液で調製される水剤又は乳剤が含まれる。本発明の医薬組成物は、座剤、膣座剤、懸濁剤、乳剤、ローション剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、スプレー剤、液剤又は粉剤の剤型とすることもできる。
【0133】
経皮投与という代替手段では、皮膚パッチ剤が使用される。例えば、主成分を、ポリエチレングリコールの水性エマルジョン又は流動パラフィンから成るクリーム剤に混ぜ込むことができる。主成分を、必要とされる安定剤及び保存剤と一緒に、重量で1〜10%の範囲の濃度で白蝋又は軟性白色パラフィンのベースから成る軟膏剤に混ぜ込むこともできる。
【0134】
注射可能な剤型は、単位用量当たり10〜1000mg、好ましくは10〜250mgの範囲の主成分を含むことができる。
【0135】
組成物は、単位用量形態で、すなわちそれぞれが1回分の服用量を含有するように分けた形態で、又は1回分の服用量を複数の細分単位に分けた形態で製剤化することができる。
【0136】
用量
当業者であれば、対象に投与すべく本発明の組成物の1つの適切な用量を、不当な実験などせずに容易に決定することができる。一般に、医師が個々の患者に最もふさわしい実際の用量を決定するが、その用量は、使用する特定の化合物の活性、同化合物の代謝安定性及び作用時間、年齢、体重、全般的健康状態、性別、食事、投与法及び時間、排泄量、薬物の組合せ、特定の病状の重篤度、並びに治療を受ける個人などを含めた様々な要因によって決まる。本明細書で開示する用量は、平均的症例の代表例である。当然、それぞれの場合によってより高い用量範囲がふさわしかったり又は低い用量範囲がふさわしかったりするが、そのような用量も本発明の範囲内である。
【0137】
必要に応じて、前記作用物質は、0.01〜30mg/kg体重の用量範囲で投与することができ、例えば0.1〜10mg/kg体重、より好ましくは0.1〜1mg/kg体重の範囲で投与される。
【0138】
1つの代表的な実施形態では、10〜150mg/日の用量を1回又は複数回患者に投与する。
【0139】
併用組合せ
1つの特に好ましい実施形態では、本発明の化合物の1つ又は複数は、他の治療上活性な作用物質、例えば現在市販されている薬剤の1つ又は複数と併用投与される。このような場合、本発明の化合物は、1つ又は複数の他の活性な作用物質と連続して、又は同時に、又は逐次投与することができる。
【0140】
一例として、一般の抗癌剤は他と併用した場合により有効であることが知られている。特に、併用療法は、重い毒性の重複や、作用メカニズム及び耐性メカニズムを回避するために望ましい。さらに、ほとんどの薬剤は、投与間隔を極力短くして最大耐用量を投与することが望ましい。化学療法剤を併用することの主な利点は、併用が、生化学的相互作用による付加的な又は起こりうる相助効果を促進する可能性があること、また、早期の腫瘍細胞に耐性が出現するのを減弱する可能性があることにある。耐性の出現がなければ、単一の作用物質を使う初期の化学療法に反応を示したはずである。薬剤併用を選択した場合の生化学的相互作用を利用する例としては、ロコボリンを投与して、活性な細胞内代謝物5−フルオロウラシルの標的すなわちチミジル酸シンターゼへの結合を増強し、それによってその細胞毒性効果を高める例がある。
【0141】
現在の癌及び白血病の治療には非常に多くの組合せが使われている。医療実践のより詳しい報告は、例えば、「Oncologic Therapies」E.E. Vokes及びH.M. Golomb編、Springer社に記載されている。
【0142】
有利な組合せは、特定の癌の治療に有益であることが分かっている若しくは有益ではないかと思われている作用物質と試験化合物との成長阻害作用、又はそのような癌由来の細胞系と試験化合物との成長阻害作用を調べることによってわかる。この方法は、作用物質の投与順序、すなわち、作用物質を試験化合物送達前、送達と同時又は送達後に投与するかを決定するのに使うこともできる。このようなスケジュールを立てることは、本明細書で同定されるすべての細胞周期作用性物質の特徴と言えよう。
【0143】
アッセイ
本発明の別の態様は、本発明の化合物を、1つ又は複数のプロテインキナーゼを阻害することができるさらなる候補化合物を同定するためのアッセイに使用することに関する。
【0144】
好ましくは、前記アッセイは競合的結合試験法である。
【0145】
さらに好ましくは、前記競合的結合試験法は、本発明の化合物をプロテインキナーゼ及び候補化合物と接触させることと、前記本発明の化合物とプロテインキナーゼとの間の相互作用におけるあらゆる変化を検出することとを含む。
【0146】
本発明の1つの態様は、
(a)本明細書に先に記載したアッセイ法を実施する工程と、
(b)リガンド結合ドメインに結合可能な1つ又は複数のリガンドを同定する工程と、
(c)前記1つ又は複数のリガンドを一定量調製する工程と
を含む方法に関する。
【0147】
本発明の別の態様は、
(a)本明細書に先に記載したアッセイ法を実施する工程と、
(b)リガンド結合ドメインに結合可能な1つ又は複数のリガンドを同定する工程と、
(c)前記1つ又は複数のリガンドを含む医薬組成物を調製する工程と
を含む方法を提供する。
【0148】
本発明の別の態様は、
(a)本明細書に先に記載したアッセイ法を実施する工程と、
(b)リガンド結合ドメインに結合可能な1つ又は複数のリガンドを同定する工程と、
(c)リガンド結合ドメインに結合可能な前記1つ又は複数のリガンドを修飾する工程と、
(d)本明細書に先に記載したアッセイ法を実施する工程と、
(e)場合によって前記1つ又は複数のリガンドを含む医薬組成物を調製する工程と
を含む方法を提供する。
【0149】
本発明はまた、本明細書に先に記載した方法で同定されたリガンドに関する。
【0150】
本発明のまた別の態様は、本明細書に先に記載した方法で同定されたリガンドを含む医薬組成物に関する。
【0151】
本発明のまた別の態様は、本明細書に先に記載した方法で同定されたリガンドを、増殖性疾患、ウイルス性疾患、CNS疾患、卒中、脱毛症及び糖尿病治療用の医薬組成物の調製に使用することに関する。
【0152】
好ましくは、前記候補化合物は、本発明の化合物に従来のSAR修飾を施すことによって生成される。
【0153】
本明細書で使用する「従来のSAR修飾」とは、所与の化合物を化学的誘導体化によって変化させる、当技術分野で知られている標準的方法のことを言う。
【0154】
上記方法を使って、1つ又は複数のプロテインキナーゼのインヒビターとして有用なリガンドをスクリーニングすることができる。
【0155】
合成
先に記載した式I及び式IIで表される化合物は、下記スキーム1A及び1Bに記述のルートによって合成することができる。
【0156】
【化3】


スキーム1A
【0157】
1つの方法(スキーム1A)では、式(b)で表される4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール(式中、R、Ar及びnは式Iで表される化合物に関して先に定義した通りである)は、ヒドラジン水和物のメタノール溶液とともに加熱した後の適当なヒドラゾン(a)から調製される。ヒドラゾン(a)は、それぞれ対応する芳香族アミンをジアゾ化し、次いで酢酸ナトリウム水溶液中でマロノニトリルと反応させて合成される。
【0158】
式(d)で表される二量体化合物は、それぞれ対応する二量体の前駆体を使って類似の方法(スキーム1B)で調製することができる。
【0159】
【化4】


スキーム1B
【0160】
したがって、本発明の1つの態様は、先に定義した式Iで表される化合物を調製する方法であって、
(i)式(e)で表されるアミンを対応するジアゾニウム化合物(f)に変換する工程と、
(ii)ジアゾニウム化合物(f)と、マロノニトリル及び酢酸ナトリウムとを反応させて式(c)で表される化合物を生成する工程と、
(iii)前記式(c)で表される化合物を式(d)で表されるジアミノピラゾールに変換する工程と
を含む方法に関する。
【0161】
【化5】

【0162】
好ましくは、工程(i)は、前記式(e)で表されるアミンをNaNO/HClで処理することを含む。
【0163】
好ましくは、工程(iii)は、前記式(c)で表される化合物をNで処理することを含む。
【0164】
本発明を、例によって、また、以下の図面に関してさらに説明する。
[実施例]
【0165】
式I及び式IIで表される化合物の出発物質は、市販されている(Sigma、Aldrich、Flukaなど)。融点は、Kofflerブロックで測定したものであり補正は行っていない。蒸発は、真空下、80℃を下回る温度にてロータリーエバポレーターで行った。HNMRスペクトル(σ、ppm:J、Hz)は、Varian VXR-400(400MHz)又はVarian Unity 300(400MHz)装置で測定した。全スペクトルを、内部標準物質としてテトラメチルシランを使い、25℃で得た。電子衝撃イオン化によるマススペクトルm/z(相対%、組成、偏移)は、VG7070Eスペクトロメータ(70eV、200℃、直接導入)で測定した。四重極マススペクトルは、エレクトロスプレーイオン化法を用いMicromass ZMD検出器で測定した。カラムクロマトグラフィーには、Merck社製シリカゲルKieselgel 60(230〜400メッシュ)を使用した。全化合物とも十分な元素分析結果が得られた(±0.4%)。
【実施例1】
【0166】
アミン5mmolを、水30mlと(37%)塩酸4.5mlの溶液に溶解した。攪拌したアミンの氷冷溶液(0〜5℃)に、NaNO0.35g(5mmol)の5ml氷水溶液に滴下した。こうして調製したジアゾニウム塩を、マロノニトリル0.5g(7.5mmol)と酢酸ナトリウム12.5gの50ml水溶液に、絶えず攪拌し冷却しながら30分かけて滴下した。次いでこの反応混合物を冷凍機内に置いた。翌日、沈殿したヒドラゾンを濾取し、水洗後、乾燥した。収量は90〜100%の範囲であった。注:化合物32c〜35cに関しては、(37%)塩酸9ml、NaNO0.7g、マロノニトリル1g及び酢酸ナトリウム25gを使用した。この方法で調製した化合物を下記スキーム2及びスキーム3、並びに表1及表2に示す。
【0167】
【化6】

【0168】
【化7】


スキーム3 4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール二量体の合成
【0169】
【表1】

【0170】
【表2】

【実施例2】
【0171】
CDK阻害アッセイ
適当なバキュロウイルス構築物で同時感染したSf9昆虫細胞において、CDK1/サイクリンBキナーゼ及びCDK2/サイクリンEキナーゼを産生した。感染70時間後に細胞を収集し、氷冷下、リシスバッファー(50mM TrispH7.4、150mM NaCl、5mM EDTA、20mM NaF、1%Tween 20、1mM DTT、0.1mM PMSF、0.5μg/mlロイペプチン、1μg/mlアプロトニン)中で30分間インキュベートし、20,000gで10分間遠心して可溶分を回収した。酵素をNiNTA カラム(Qiagen社製)で精製し、4℃で保存し、1週間以内に使用した。酵素阻害アッセイを線形条件下で行うために、キナーゼ活性測定用終点試験システムを使用した。酵素の濃度に関して、また、時間に関して線形の活性が得られるようなしかたで反応混合物にキナーゼを添加した。キナーゼ阻害測定用に、反応混合物は、反応バッファー(50mM HEPES、10mM MgCl、5mM EGTA、10mM 2−グリセロールホスフェート、1mM NaF、1mM DTT、pH7.4)中に、15μMATP、0.05μCi[γ-33P]ATP及び最終体積10μlの試験化合物と、1mg/mlのヒストンH1(type III-S、Sigma社製)を含有させたものとした。20分間インキュベートした後、3%HPO5μlを添加して反応を停止させ、アリコットをp−81ホスフォセルロース(Whatman社、米国)上に置き、その後5%HPOで3回洗浄し、風乾した。キナーゼ阻害の測定には、デジタル画像解析装置BAS-1800(富士フィルム社製、日本国)を採用した。通常、キナーゼ活性は最大活性に対するパーセンテージで表される。CDKキナーゼ活性を50%にまで減弱する化合物濃度を、用量反応曲線から決定し、IC50として示した。動的解析を目的として、活性をデジタル画像解析信号の任意単位(AU)として表した。
【0172】
【表3】

【0173】
表3は、CDK1及びCDK2に対する新規化合物の阻害活性の結果を、プロトタイプ化合物(三置換プリン誘導体であるオロモウシン)のデータと比較して示すものである。4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾール誘導体の大部分が、インビトロでのキナーゼアッセイにおいて著しい阻害活性を示した。
【0174】
通常の手順で化合物のライブラリーからプロテインキナーゼインヒビターをスクリーニングすることによって、化合物1が、CDK1及びCDK2の触媒活性を減弱させることができる新規物質群の最初の代表例であることが確認された。構造と活性との間の基本的な相関を明らかにすべく努力するなかで、数多くのアナログ誘導体を合成し、評価した。採用した合成ルートのせいで、各誘導体は、4−アリールアゾ部分のみで異なっていた。
【0175】
研究の結果、フェニル環に小さい極性基が付加されている4−フェニルアゾ置換3,5−ジアミノピラゾールが特に活性である(図1及び表3にまとめて示した誘導体7b、12b、14b、16b及びその他)ことが明らかになった。一連の誘導体の中で最も有効な誘導体はヒロドキシ化合物及びニトロ化合物であった。ヒドロキシフェニル誘導体の場合、特にオルト置換誘導体である10b及びパラ置換誘導体である12bのIC50値が最も良好であったが、メタヒドロキシ誘導体である11bは、CDK1及びCDK2のいずれに対してもその効果は約半分であった。さらに修飾すると、すなわち2−OHとフェニルとの間にメチレン基を挿入すると(16b)、ホモログ10bと比べて活性が低下する結果となった。
【0176】
興味深いことには、ニトロ化合物7b〜9bは異なる挿入位置効果を示した。ここでは、NO基の位置がオルト>メタ>パラの順でCDK活性に影響しており、各異性体間で阻害は2〜4倍低下していた。さらに、CDK2よりもCDK1の選択性の増大が認められた。フッソ化合物3bは未置換フェニル環を有する1bと同等の活性を維持してはいたが、4−ハロゲノフェニル誘導体3b〜6b及び非極性4−メチルフェニル誘導体2bでは活性が低下していた。また、その他の非極性置換基、例えばかさ高いナフタレン−1−イル誘導体28b(異性体29bはそうではないが)又は飽和誘導体30bは、1bのレベルの阻害活性を維持していた。これらのデータは、大きい側鎖もCDK1/2インヒビターとして許容されることを示唆するものである。しかし、かさ高いアリールアミンを最初の前駆体として使用した場合は、得られたジアミノピラゾール18b〜27bは相当するCDK2阻害活性を示さなかった。この低下に対する説明は、フェニル環のパラ位置が占有されているためである可能性がある。フェニル環のパラ位置が占有されていると、疎水性ポケット内の立体障害により不利な影響を受けるのではないかと思われる。この影響は、p−アミノメチル誘導体17bの活性が低い(ほぼ0)原因であるとも考えられる。
【0177】
新規誘導体の最後の下位群をビスヂアゾニウム塩から得たが、それらは2つの相対的にかさ高い3,5−ジアミノ−ピラゾール環を含んでいた。
【実施例3】
【0178】
キナーゼ選択性
ピラゾール誘導体をさらに良く特徴づけるために、最も活性の高いCDKインヒビター12bを、濃度を10μMに固定した他の10のプロテインキナーゼを使ってアッセイした。そのパネルには、下記表4に記載の精製した組換えヒトプロテインキナーゼが含まれた。CDK1及びCDK2と高度に類似しておりまた通常はCDK1インヒビターに感受性である別のサイクリン依存性キナーゼファミリーのメンバーCDK7を含め、試験したキナーゼのほとんどは、十分に阻害されていないか又は全く阻害されていなかった。驚くべきことに、この化合物は、他のCDKインヒビターに比べて非常に明瞭な選択性プロファイルを示した。例えば、三置換プリン類」(オロモウシン、ロスコビチン)もMAPK1及びCDK7に強い作用を示し(Knockaert他、Chem Biol.、2000年6月; 7(6):411〜22、Cohen2003年)、パウロン類(paullones)やアロイシン類(aloisines)はGSK3βを阻害する(Cohen 2003年、Mettey他、J Med Chem.2003年1月16日; 46(2):222−36、2003)。しかし、4−フェニルアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾールCDK1/2インヒビターの場合、構造的に異なるp70S6Kが12bに感受性であり、IC50が約10μMであることが判明した。アフィニティークロマトグラフィーで証明されているように、p70S6キナーゼはプルバラノール(purvalanol)Bの潜在的に可能な細胞内標的に属する(Knockaert他、2000年、同上)が、その化合物の選択性は、他の薬剤CDKインヒビターのいずれにも類似しておらず、細胞内でのその結合タンパクの実際のプロファイルは、今後の立証が待たれる。
【0179】
【表4】

【0180】
ヒドロキシフェニル誘導体の阻害活性が出発化合物(未置換フェニル)の阻害活性に比べて増加していたことから、2,6,9−三置換プリンCDKインヒビターの6−ベンジルアミノ側鎖とのホモロジーが一部原因となって、4−フェニルアゾ部分が疎水性ポケットを占有しているのではないかと推測した。3つのヒドロキシ誘導体、ここで最も活性な異性体10bと12bがオルト又はパラ位置で置換されている、SARプロファイルも、ヒドロキシベンジルアミノ鎖を有するプリンインヒビターのSARプロファイルに似ている。結合に好ましい影響を及ぼす、オキソインドール91類似のフェニル環にスルホンアミド基を有する誘導体21b(Bramson、2001年参照)を調製することによって、インヒビターのCDK2プロテインとの相互作用の向上を試みた。しかし、21bは、より小さいアセチル誘導体18bと同様、酵素を阻害しなかった。このことは、結合形態が、予想した形態と異なっている可能性を示唆するものである。
【実施例4】
【0181】
新規化合物のインビトロでの細胞毒性活性
以下の細胞系を使用した。すなわち、HELA(ヒト子宮頸癌)、MCF7(ヒト乳腺癌)、NIH 3T3(マウス線維芽細胞)、HOS(ヒト骨原性肉腫)、HL 60(ヒト前骨髄球性白血病)、G 361(ヒト悪性黒色腫)、K562(ヒト慢性骨髄芽細胞性白血病)及びCEM(ヒトリンパ芽球性白血病)の細胞系である。試験薬物を細胞培養物に6つの異なる濃度で添加し、37℃、5%COで3日間放置した。
【0182】
加湿された37℃のCOインキュベーターにおいてDMEM(10%ウシ胎児血清、4mMグルタミン、100IU/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシンを補充)中で培養した細胞を、96穴のマイクロプレートに分注した(1穴につき10,000細胞)。12時間のプレインキュベーション後、6倍希釈の試験済み化合物を添加した。試験済み化合物(1〜100μMの範囲)による細胞の処置を72時間続けた。72時間の終わりに、1時間にわたって細胞にカルセインAMを添加し、その後Fluoroskan Ascent(Labsystems社製、フィンランド)を使って485nm/538nm(ex/em)で生細胞の蛍光を測定した。腫瘍細胞の50%を死滅させる薬剤濃度であるIC50値を用量−反応曲線から決定した(図1)。
【0183】
新規化合物の細胞毒性を、組織形成及び種の起源が異なる細胞系(表5)のパネルで試験した。試験した全腫瘍細胞系において、高い活性が見られた。特に、細胞周期関連タンパク質の様々な変異又は欠失を有する細胞系、例えば、HL− 60、BT549、Hela、U2OS、MDA−MB231及びSaos2において、新規誘導体が非常に有効であることも判明した。このことは、これら物質が様々な腫瘍抑制遺伝子の異常、すなわちp53、Rbなどの異常を有する腫瘍にも同様に有効であることを示唆するものである。重要なことであるが、この観察によって、新規化合物はフラボピリドール及びそれに関連する化合物と区別される。なぜならば、フラボピリドール及びその関連化合物では、その生物活性はp53の状態に依存しているからである。
【0184】
【表5】

【0185】
これまでに記載のCDKインヒビターは、その選択性及び効力は別として、すべてインビトロで癌細胞系のパネルに対して抗増殖性を示す。それゆえに、最も活性な4−フェニルアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾールCDK1/2インヒビターのうちの10を、実質的に腫瘍原因が異なる4つの細胞系に対して試験した。結果を表5にまとめて示す。誘導体8b、9b、12b及び30b以外、全化合物の細胞毒性は不十分であって、そのIC50値は100μMを超えていた。このような低い活性は、オロモウシンの活性に匹敵する。オモロウシンとは、良く知られているインヒビターであるがCDK1及びCDK2に対しての作用は弱く、細胞集団の50%を死滅させる濃度は100μMを超える。一般に、かさ高いアリール部分によって置換されている誘導体(例えば、スルホンアミド18b〜23b又は二重アゾ誘導体32d〜35d)は抗増殖活性が低かったが、小さい4−アリール側鎖を有する一部のピラゾールではIC50値は測定可能であった。
【0186】
驚くべきことに、活性に対して、単にCDK阻害パターンを反映したものとは違うヒドロキシ置換基及びニトロフェニル置換基の位置の効果が認められた。ヒドロキシル化合物10b及び12b(最も強力なCDK1/2インヒビター)は、細胞増殖アッセイにおいて著しい違いを見せた。化合物12bは、使用した4つの細胞系すべてに対し予想した細胞毒性を生じたが、それに対し、10b及び11bは、強力なCDK1/2活性にも関わらず、誘発した細胞毒性効果は弱かった。一方、ニトロ誘導体7b及び9bは、CDK阻害においては異なっていたが(約7倍)、インビトロで同じような濃度で抗癌作用を引き起こした。
【0187】
注目すべきことであるが、化合物30bは、CDK活性に対しては僅かな影響しか及ぼさないが、オロモウシンの抗癌作用を上回る程の細胞毒性を示した。一連の新規物質群の細胞毒性におけるこのような劇的変化は、膜透過を容易にしまた酵素の結合を変えるような、分子の極性の変化と関連があるものと考えられる。要約すると、キナーゼ阻害と細胞毒性との間のこの相違は、CDK1とCDK2の他に他の何らかの細胞標的が、ピラゾール化合物でたたかれていることを示唆するものである。
【実施例5】
【0188】
新規誘導体の分子及び細胞効果
直接イムノブロットするために、全細胞タンパク可溶化物を、処置した細菌をLaemmliサンプルバッファー中で集菌することによって調製した。各タンパク質を、10%SDSポリアクリルアミドゲルで分離し、ニトロセルロース膜上に移し取った。ブロット膜を、ポンソーSの1%酢酸溶液で染色してタンパク質ローディングが等しいことを確認した後、脱染色し、0.1%Tween 20を含むPBS(PBS−T)に5%低脂肪乳を添加してブロックした。1:1000に希釈した抗PARPモノクローナル抗体(クローンC−2−10)を使用したプローブを22℃で2時間続けた。PBS−Tで3回洗浄した後、膜を、ペルオキシダーゼ標識ウサギ抗マウス免疫グロブリン1:1000希釈液中でインキュベートした。PBS−Tでさらに3回洗浄した後、製造元の指示に準じ、ECLケミルミネッセンス試薬(Amersham社製)によってペルオキシダーゼ活性を検出した。
【0189】
続いて、サブコンフルエントな状態の非同調的に増殖するK562細胞系を使ったフローサイトメトリーによって、4−アリールアゾ−3,5−ジアミノピラゾールの抗増殖活性を確認した。細胞の処置には、抗CDK及び成長阻害活性が優れているため、化合物12bを選択した。インビトロでのCDK1/サイクリンB阻害の通り、化合物12bは、12時間のインキュベーションの後、G1期に細胞集団の蓄積を生じていた(図3)。G2/M期における細胞周期ブロックは優性ではなかった。しかしこの結果は、化合物がCDK2のみでなくCDK1も同程度に阻害する能力を有することと一致する。さらに、G2/M期の細胞周期ブロックをもたらす化合物12bの効果(使用した濃度での)は、先行の実験で使用された同様に活性なCDK1/2インヒビターであるオロモウシンの効果(Schutte B他、Exp Cell Res.、1997年、10月10日、236(1)、4〜15)と同等であった。
【0190】
さらに長時間(48〜72時間)インキュベーションすると、細胞は、アポトーシスに典型的な幾つかの形態学的特徴を示しながら死滅し始めた。フローサイトメトリー解析によって、断片化したDNAを含む細胞画分のサブG1期ピークが明らかになった(図3)。したがって、アポトーシスの誘発を、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)の切断フラグメントを検出することによって確認した。PARPは、プロアポトーシスである上流カスパーゼを活性化すると、特異的に切断されて89kDa及び27kDaのペプチドになる。化合物12bで処置したK562細胞を、PARPの全長及び切断フラグメントを認識する抗体を使ってウエスタンブロット解析することによって、89kDaのペプチドが明らかになった(図4)。ウエスタンブロットとフローサイトメトリーから判断されるように、著しい細胞の死滅は12bで処置してから72時間後に起こる。
【0191】
本発明の範囲及び精神から逸脱せずに、本発明の方法に様々な修正及び変更が加えられることは、当業者には明らかであろう。本発明を特定の好ましい実施形態に関して説明してきたが、化学及びそれに関連する分野における熟練者には明らかであろう、すでに説明済みの本発明を実施するための形態に様々な修正を加えた形態も、添付の特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0192】
【図1】濃度10μMの4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾールと対照であるオロモウシン(OC)とによるCDK2/サイクリンEの阻害を示す図である。値はすべて3つの値の平均値で表してある。
【図2】異なる4−アリールアゾ−3,5−ジアミノ−ピラゾールによるK562(A)及びMCF7(B)腫瘍細胞系の成長阻害を示す図である。細胞毒性は、Calcein AMとFluoroskan Ascentを使って測定した。
【図3】化合物12b(50μM)で24時間処理したK562細胞の細胞周期解析を示す図である。タクソール(1μM)処理した細胞及び対照の細胞を同時に収集、解析した。
【図4】化合物12bで72時間処理したMCF7細胞中のPARPの断片化を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iで表される化合物、又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物
【化1】

[式中、
各Arは独立に、縮合又は非縮合芳香族環を少なくとも1つ含むヒドロカルビル基であり、
各Rは独立に、
ハロゲン、OH、ヒドロキシルアミノ、NH、COOH、CN、NO、アミド、スルフォ、スリファミド及びカルバミノ、並びに
それぞれ場合によって、ハロゲン、NO、OH、アルコキシ、NH、COOH、CONH及びCFから選択される1個又は複数個の置換基によって置換されていてよい、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル及びシクロヘテロアルキルアルキル
から選択される基であり、
Qは、−N=N−、−C≡C−、−(CH−、−CH=CH−、−O−、−C(O)−、−SO−、−NH−C(O)−又はAr’であり、ここでAr’は縮合又は非縮合芳香族基であり、
m及び各nはそれぞれ独立に0、1、2、3、4又は5である]。
【請求項2】
各Arが独立に、アリール、ビスアリール、ヘテロアリール、ビスヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、又は少なくとも1つの環が芳香環である縮合多環系である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
各Arが独立に、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、o−、m−及びp−フェニレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−及び2,7−ナフタレン−ジイル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、フルオレニル、ピラゾリル、チアゾリル、チエニル、ピリジル、キノリル、インデニル、アンスリル並びにフェナントレニルから選択される基である、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Arが式R−HetArで表される基であり、
式中、
は、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよいC−Cアルキレン、アルケニレン又はアルキニレン基であり、
HetArは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、ベンゾチエニル、ナフトチエニル、ベンゾフラニル、クロメニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサリニル、シンノリニル及びキナゾリニルから選択される基である、
請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
Arが式RArで表される基あり、
式中、
は、それぞれハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、C−Cアルキレン、アルケニレン又はアルキニレン基であり、
Arは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、o−、m−及びp−フェニレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−及び2,7−ナフタレン−ジイル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、ピラゾリル、チアゾリル、チエニル、ピリジル、キノリル、インデニル並びにフェナントレニルから選択される基である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
及びRがそれぞれ独立に、メチレン、ブタン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、エチレンジイル、アリル−1,3−ジイル、メチルエタン−1,1−ジイル、メチルエタン−1,2−ジイル及びブタン−1,3−ジイルから選択される基である、請求項4又は請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Rが、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル及びイミダゾリジニルから選択されるシクロヘテロアルキル基である、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
Rが式R(シクロヘテロアルキル)で表される基であり、式中、Rは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、C−Cアルキレン、アルケニレン又はアルキニレン基であり、シクロヘテロアルキルは請求項7で定義した通りの基である、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Qが−N=N−、−C≡C−、直接結合、−CH−、−CHCH−、CH=CH−、−O−、−C(O)−、−SO−、−NH−C(O)−、フェニル、ビフェニル又はナフチルである、請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Qが直接結合、CO、−CH−、−CHCH−、−SO−、ビフェニル、フェニル又はナフチルである、請求項1から9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
Qが3,3’−ビフェニル、4,4’−ビフェニル、2−フェニル、3−フェニル、4−フェニル、4−ナフチル、5−ナフチル又は8−ナフチルである、請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
各Arが独立に、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシアルキルチオ及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾリル、ナフチル、ピリミジニル、ピリジニル、キノリニル、キノキサリニル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジニルから選択される基である、請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
各Arが独立に、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシアルキルチオ及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾール−2−イル、ナフト−1−イル、ナフト−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−3−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジン−3−イルから選択される基である、請求項1から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
各Arが独立に、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、メチル、メトキシ、テトラフルオロメトキシ、テトラフルオロエトキシ、MeS及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾール−2−イル、ナフト−1−イル、ナフト−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−3−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジン−3−イルから選択される基である、請求項1から13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
各Ar基が同一の基である請求項1から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
4,4’−ビス−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ビフェニル;
3,3’−ビス−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ビフェニル;
3,3’−ビス−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ビフェニル;
1,1−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタン;
1,1−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタン;
1,1−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタノン;
1,1−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−メタノン;
1,1−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−スルホン;
1,1−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−スルホン;
1,2−ビス−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−エテン;
1,2−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−エテン;
1,3−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ベンゼン;
1,4−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ベンゼン;
1,4−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ナフタレン;
1,5−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ナフタレン;及び
1,8−ビス−{3−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−ナフタレン並びに
薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される、請求項1から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物と、薬学上許容される希釈剤、添加物又は担体とを含む医薬組成物。
【請求項18】
増殖性疾患治療用薬剤の調製における、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用。
【請求項19】
増殖性疾患の治療方法であって、それを必要としている対象に請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法。
【請求項20】
増殖性疾患が癌又は白血病である、請求項18に記載の使用又は請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ウイルス性疾患治療用薬剤の調製における、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用。
【請求項22】
ウイルス性疾患の治療方法であって、それを必要としている対象に請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法。
【請求項23】
ウイルス性疾患がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、単純ヘルペスウイルス1型(HSV−1)、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)及び水痘・帯状疱疹(VZV)ウイルス疾患から選択される、請求項21に記載の使用又は請求項22に記載の方法。
【請求項24】
サイクリン依存性キナーゼ、GSK、オーロラキナーゼ及び/又はポロ様キナーゼの1つ又は複数を阻害することが可能な作用物質を同定するためのアッセイにおける、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用。
【請求項25】
細胞を、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物と接触させることを含む、前記細胞のサイクリン依存性キナーゼ、GSK、オーロラキナーゼ及び/又はポロ様キナーゼの1つ又は複数を阻害する方法。
【請求項26】
哺乳動物における細胞増殖及び/又はアポトーシス誘導を阻害する方法であって、細胞を、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物と接触させることを含む方法。
【請求項27】
ウイルス性疾患治療用薬剤の調製における、式IIで表される化合物、又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用
【化2】

(式中、
Arは、縮合又は非縮合芳香族環を少なくとも1つ含むヒドロカルビル基であり、
Rは、
ハロゲン、OH、ヒドロキシルアミノ、NH、COOH、CN、NO、アミド、スルフォ、スリファミド及びカルバミノ、並びに
それぞれ場合によって、ハロゲン、NO、OH、アルコキシ、NH、COOH、CONH及びCFから選択される1つ又は複数の置換基によって置換されていてよい、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル及びシクロヘテロアルキルアルキル
から選択される基であり、
nは、0、1、2、3、4又は5である)。
【請求項28】
ウイルス性疾患がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、単純ヘルペスウイルス1型(HSV−1)、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)及び水痘・帯状疱疹(VZV)ウイルス疾患から選択される、請求項27に記載の使用。
【請求項29】
CDK依存性疾患、GSK依存性疾患、オーロラキナーゼ依存性疾患又はポロ様キナーゼ依存性疾患治療用薬剤の調製における、請求項25で定義した式IIで表される化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用。
【請求項30】
対象においてサイクリン依存性キナーゼ、GSK、オーロラキナーゼ又はポロ様キナーゼの1つ又は複数を阻害する方法であって、対象に、請求項27で定義した式IIで表される化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法。
【請求項31】
Arがアリール、ビスアリール、ヘテロアリール、ビスヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、又は少なくとも1つの環が芳香環である縮合多環系である、請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項32】
Arが、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、o−、m−及びp−フェニレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−及び2,7−ナフタレン−ジイル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、フルオレニル、ピラゾリル、チアゾリル、チエニル、ピリジル、キノリル、インデニル、アンスリル並びにフェナントレニルから選択される基である、請求項27から29のいずれか一項若しくは請求項31に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項33】
Arが式R−HetArで表される基であり、
式中、
は、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、C−Cアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、
HetArは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、ベンゾチエニル、ナフトチエニル、ベンゾフラニル、クロメニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサリニル、シンノリニル及びキナゾリニルから選択される基である、
請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項34】
Arが式RArで表される基であり、
式中、
は、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、C−Cアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、
Arは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、o−、m−及びp−フェニレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−及び2,7−ナフタレン−ジイル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、ピラゾリル、チアゾリル、チエニル、ピリジル、キノリル、インデニル並びにフェナントレニルから選択される基である、
請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項35】
及びRがそれぞれ独立に、メチレン、ブタン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、エチレンジイル、アリル−1,3−ジイル、メチルエタン−1,1−ジイル、メチルエタン−1,2−ジイル及びブタン−1,3−ジイルから選択される基である、請求項25から27のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項36】
Rが、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ヒドラゾ、メルカプト、カルボキシル、シアノ、ニトロ、アミド、スルフォ、スルファミド、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ及びカルバモイルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル及びイミダゾリジニルから選択されるシクロヘテロアルキル基である、請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項37】
Rが式R(シクロヘテロアルキル)で表される基であり、式中、Rは、それぞれ場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びシアノから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、C−Cアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、シクロヘテロアルキルは請求項36に定義した通りである、請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項38】
Arが、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシアルキルチオ及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾリル、ナフチル、ピリミジニル、ピリジニル、キノリニル、キノキサリニル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジニルから選択される基である、請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項39】
Arが、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシアルキルチオ及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾール−2−イル、ナフト−1−イル、ナフト−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−3−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジン−3−イルから選択される基である、請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項40】
Arが、それぞれ場合によって、ハロゲン、OH、NO、NH、CF、メチル、メトキシ、テトラフルオロメトキシ、テトラフルオロエトキシ、MeS及びスルホニルから選択される1個又は複数個の置換基で置換されていてよい、フェニル、ベンジル、チアゾール−2−イル、ナフト−1−イル、ナフト−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−3−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン及びピリダジン−3−イルから選択される基である、請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項41】
式IIで表される化合物が、
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−5,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−3,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,4−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジニトロ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−5−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−6−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロテトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,6−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ−3,5−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−5−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−アミノ−4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クルロ−4−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
N−({4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]フェニル}スルホニル)−アセトアミド;
N−[アミノ(イミノ)メチル]−4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]−ベンザンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)アゾ]−N−(チアゾール−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ベンゼンスルホン−アミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(5−メトキシピリミジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチルキノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{3−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
7−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
4−[(ピリジン−3−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−5−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−8−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(フェニル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−アミノメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−2−イル)アゾ−ピラゾール;並びに
薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される、請求項27から29のいずれか一項に記載の使用又は請求項30に記載の方法。
【請求項42】
3,5−ジアミノ−4−(フェニル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフチル−1−イル)アゾ−ピラゾール;及び
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;並びに
薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される、請求項27から41のいずれか一項に記載の使用。
【請求項43】
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−5,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−3,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジニトロ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−5−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−6−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロテトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,6−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ−3,5−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−5−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−アミノ−4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クルロ−4−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチルキノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{3−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
7−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
4−[(ピリジン−3−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−5−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−8−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−アミノメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)アゾ−ピラゾール;及び
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−2−イル)アゾ−ピラゾール;並びに
薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される、化合物。
【請求項44】
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナプチル−1−イル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;並びに
薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
請求項43又は44に記載の化合物又は薬学上許容されるその塩若しくは溶媒和物と、薬学上許容される希釈剤、添加物又は担体とを含む医薬組成物。
【請求項46】
増殖性疾患治療薬の調製における、
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−5,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ブロモ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−3,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジブロモ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメチル−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4−ジメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3−ジニトロ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2,6−ジブロモ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−5−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−6−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−フルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−クロロ−2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−クロロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−5−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−フルオロ−4−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5−フルオロ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−フルオロ−3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−5−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メトキシ−6−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−2−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−メチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−メチルチオ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4,5,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロテトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5,6−ペンタブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,5−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4,6−テトラフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル))フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリブロモ−3,5−ジヨード)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリクロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,5−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,6−トリフルオロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,3,4−トリフルオロ−6−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,5−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2,4,6−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−5−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−トリクロロ−4−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−アミノ−4−クロロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−クルロ−4−アミノ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;
N−({4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]フェニル}スルホニル)−アセトアミド;
N−[アミノ(イミノ)メチル]−4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)アゾ]−ベンザンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)アゾ]−N−(チアゾール−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(5−メトキシピリミジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−N−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチルキノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{4−3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロキノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジメチル−キノキサリン−2−オン;
3−{4−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]ベンジル}−1,2−ジヒドロ−5,6−ジクロロ−キノキサリン−2−オン;
3−{3−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノピラゾール−4−イル)−アゾ]−フェニル}−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
1,3−ビス−(3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−2−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
1,3−ビス−(6−カルボキシ−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−2−イル)−5−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−ベンゼン;
7−[(3,5−ジアミノ−ピラゾール−4−イル)−アゾ]−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−2−オン;
4−[(ピリジン−3−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−5−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
4−[(キノリン−8−イル)−アゾ]−3,5−ジアミノ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−カルボキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−アミノメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−1−イル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフト−2−イル)アゾ−ピラゾール;並びに
薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される化合物の使用。
【請求項47】
化合物が、
3,5−ジアミノ−4−(2−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(3−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(4−ニトロ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシ)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(2−ヒドロキシメチル)フェニルアゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(ナフチル−1−イル)アゾ−ピラゾール;
3,5−ジアミノ−4−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェニルアゾ−ピラゾール;並びに
薬学上許容されるその塩及び溶媒和物から選択される、請求項46に記載の使用。
【請求項48】
請求項1で定義した式Iで表される化合物を調製する方法であって、
(i)式(e)で表されるアミンを対応するジアゾニウム化合物(f)に変換する工程と、
(ii)ジアゾニウム化合物(f)と、マロノニトリル及び酢酸ナトリウムとを反応させて式(c)で表される化合物を生成する工程と、
(iii)前記式(c)で表される化合物を式(d)で表されるジアミノピラゾールに変換する工程と
を含む方法。
【化3】

【請求項49】
工程(i)が、式(e)で表されるアミンをNaNO/HClで処理することを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
工程(iii)が、式(c)で表される化合物をNで処理することを含む、請求項48又は請求項49に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−511602(P2008−511602A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528996(P2007−528996)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【国際出願番号】PCT/GB2005/003383
【国際公開番号】WO2006/024858
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(505066523)インスティテュート オヴ エクスペリメンタル ボタニー エイエスシーアール (2)
【出願人】(505261380)サイクラセル リミテッド (4)
【Fターム(参考)】