説明

4IG−B7−H3およびその対応するNK細胞受容体を標的化する治療および診断方法ならびに組成物

【課題】神経芽細胞腫細胞の正確な検出を可能にする新規の表面マーカーを同定すること。
【解決手段】本発明は、NK細胞上の4Ig−B7−H3受容体を介してNK細胞仲介溶解からの保護を付与する腫瘍関連分子としての4Ig−B7−H3タンパク質の同定に関する。本発明は、4Ig−B7−H3タンパク質とNK細胞細胞障害性を増強するために使用することができるその受容体との間の相互作用を妨害する化合物を提供する。それらを阻害または排除するように4Ig−B7−H3発現細胞に結合する化合物もまた提供される。化合物は、腫瘍、炎症症状、感染および移植の処置において特に有用である。4Ig−B7−H3タンパク質を検出することによって、疾患を診断するための方法もまた提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
腫瘍を有する患者の処置に用いるための医薬の製造のための、4Ig−B7−H3ポリペプチドに特異的に結合する抗体の使用であって、該抗体が、ヒトNK細胞上のCD16ポリペプチドと相互作用することができるFc領域を含み、かつ、ADCCを介して該抗体が結合する腫瘍細胞の死または溶解を誘導することができるものである、使用。
【請求項2】
該抗体が、ヒトIgG1またはIgG3のFc部分を有するものである、請求項1の使用。
【請求項3】
該抗体が、241、243、244、245、249、256、258、260、262、264、265、296、299、301、322、329および331からなる群より選択されるアミノ酸位置におけるFc領域内の1以上の改変を含むものである、請求項2の使用。
【請求項4】
該抗体が、FcγRを活性化するための該抗体の親和性を野生型Fc領域を含む抗体と比較して増強するFc領域内の1以上の改変を含むものである、請求項3の使用。
【請求項5】
該抗体が、1以上のシアル酸残基、1以上のガラクトース残基および/または1以上のフコース残基を実質的に含まないものである、請求項2の使用。
【請求項6】
該抗体が、実質的にフコシル化されていないものである、請求項5の使用。
【請求項7】
該抗体が、(a)そこで発現されるタンパク質をフコシル化するための減少した能力を有するようフコース代謝を欠損する操作された宿主細胞の使用;(b)フコシル化を防止するか又は減少させる条件下で細胞を培養すること;(c)フコースの翻訳後除去; または(d)フコシル化されていない産物について選択するための抗体の精製によって調製されるものである、請求項5または6の使用。
【請求項8】
該抗体が、i)4Ig−B7−H3ポリペプチドまたは4Ig−B7−H3受容体に特異的に結合する1つまたは複数の抗体を提供すること; ii)該抗体の各々のNK細胞活性を増強する能力を試験すること; iii)該NK細胞活性を増強する複数の抗体から1つの抗体を選択すること; およびiv)iii)において選択された抗体をヒト化またはキメラ化することを含む方法によって得られるか又は得られ得るものである、請求項1の使用。
【請求項9】
腫瘍が、非応答性または抵抗性のものである、請求項1〜8のいずれかの使用。
【請求項10】
腫瘍が、神経芽細胞腫である、請求項1〜9のいずれかの使用。
【請求項11】
4Ig−B7−H3ポリペプチドに特異的に結合する抗体および薬学的に許容可能なキャリアを含む医薬組成物であって、該抗体が、ヒトNK細胞上のCD16ポリペプチドと相互作用することができるFc領域を含み、かつ、ADCCを介して該抗体が結合する腫瘍細胞の死または溶解を誘導することができるものである、医薬組成物。
【請求項12】
該抗体が、ヒトIgG1またはIgG3のFc部分を有するものである、請求項11の医薬組成物。
【請求項13】
該抗体が、241、243、244、245、249、256、258、260、262、264、265、296、299、301、322、329および331からなる群より選択されるアミノ酸位置におけるFc領域内の1以上の改変を含むものである、請求項12の医薬組成物。
【請求項14】
該抗体が、FcγRを活性化するための該抗体の親和性を野生型Fc領域を含む抗体と比較して増強するFc領域内の1以上の改変を含むものである、請求項13の医薬組成物。
【請求項15】
該抗体が、1以上のシアル酸残基、1以上のガラクトース残基および/または1以上のフコース残基を実質的に含まないものである、請求項12の医薬組成物。
【請求項16】
該抗体が、実質的にフコシル化されていないものである、請求項15の医薬組成物。
【請求項17】
該抗体が、i)4Ig−B7−H3ポリペプチドまたは4Ig−B7−H3受容体に特異的に結合する1つまたは複数の抗体を提供すること; ii)該抗体の各々のNK細胞活性を増強する能力を試験すること; iii)該NK細胞活性を増強する複数の抗体から1つの抗体を選択すること; およびiv)iii)において選択された抗体をヒト化またはキメラ化することを含む方法によって得られるか又は得られ得るものである、請求項11の医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−197311(P2012−197311A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−138816(P2012−138816)
【出願日】平成24年6月20日(2012.6.20)
【分割の表示】特願2007−524425(P2007−524425)の分割
【原出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【出願人】(506000184)イナート・ファルマ (15)
【氏名又は名称原語表記】INNATE PHARMA
【出願人】(502174302)ウニヴェルシタ ディ ジェノヴァ (7)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSITA DI GENOVA
【Fターム(参考)】