説明

5−HT結合性を有するキノリン誘導体

式(I)[式中、Xは、結合、−CHCH−、−CH=CH−、−CHO−、−CHNR−、−CHS(O)−、−CHS(O)−、−O−、−OCHCHS(O)−、−CHNRCO−、−CHNRCH−、(a)、(b)、(c)、−NRS(O)NR−、−NHCHR−、−NR−、又はNRS(O)−であり;且つ、Xは、式(I)中に両方の向きで挿入され得;Yは、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;Rは、水素又は低級アルキルであり;Ar/Arは、互いに独立して、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、3〜10員シクロアルキル、5〜10員ヘテロシクロアルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又はS(O)NHRで置換されていてもよい、アリール又は5〜10員ヘテロアリールである]で示される化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I):
【0002】
【化1】


[式中、
Xは、結合、−CHCH−、−CH=CH−、−CHO−、−CHNR−、−CHS(O)−、−CHS(O)−、−O−、−OCHCH−、−S−、−SCH−、−OCHCHS(O)−、−OCHCHS(O)−、−CHNRCO−、−CHNRCH−、
【0003】
【化2】


−NRS(O)NR−、−NHCHR−、−NR−、又はNRS(O)−であり;且つ、Xは、式(I)中に両方の向きで挿入され得;
Yは、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;
Rは、水素又は低級アルキルであり;
Ar/Arは、互いに独立して、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、3〜10員シクロアルキル、5〜10員ヘテロシクロアルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又はS(O)NHRで置換されていてもよい、アリール又は5〜10員ヘテロアリールである]
で示される化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩に関するものである。
【0004】
式Iの化合物は、幾つかの不斉炭素原子を含み得る。したがって本発明は、個々のエナンチオマー及びそれらの混合物の各々を包含する、式Iの化合物の全ての立体異性体型を包含する。
【0005】
式Iの化合物は5−HT5Aレセプター上で良好な活性を有することが見いだされた。したがって本発明は、うつ病[この用語は、双極性うつ病;単極性うつ病;精神病的特徴、緊張病性特徴、メランコリー型特徴、非定型的特徴又は分娩後発現を伴う又は伴わない、単一の又は再発性大うつ病エピソード;季節性情動障害及び気分変調;心筋梗塞、糖尿病、流産又は妊娠中絶を包含する(但しこれらに限定されない)全身病状から引き起こされる抑うつ障害を包含する]、不安障害(これは、全般性不安及び社会不安障害)、パニック障害、広場恐怖症、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、精神病性障害(これには、統合失調症、統合失調性感情障害、双極性疾患、躁病、精神病性うつ病、ならびに、パラノイア及び妄想を含むその他の精神病がある)、疼痛(特に神経障害性疼痛)、記憶障害(認知症、健忘性障害及び加齢による記憶障害を包含する)、摂食行動の障害(nervosa及び神経性過食症を包含する)、性機能障害、睡眠障害(概日リズムの乱れ、睡眠異常、不眠、睡眠時無呼吸及びナルコレプシーを包含する)、薬物乱用からの離脱(例えばコカイン、エタノール、ニコチン、ベンゾジアゼピン類、アルコール、カフェイン、フェンサイクリジン及びフェンサイクリジン様化合物、アヘン剤、例えば大麻、ヘロイン、モルヒネ、鎮静催眠薬、アンフェタミン又はアンフェタミン関連薬物)、運動障害、例えばパーキンソン病、パーキンソン病における認知症、神経弛緩薬により誘発されるパーキンソン症候群及び遅発性ジスキネジア、ならびにその他の精神疾患及び過敏性腸症候群のような消化管障害(WO2004/096771)の処置用医薬の製造における、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0006】
神経伝達物質5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT、セロトニン)は、中枢神経系及び末梢において、不安、睡眠調節、攻撃、摂食及び抑うつを包含する広範囲の生理的及び病理学的プロセスを調節する(Hoyer et al., Pharmacol. Rev. 46, 157-204, 1994)。薬理学的特性解明及び幾つかの5−HTレセプター遺伝子の分子クローニングの両方により、5−HTは、その多彩な生理作用を、様々なレセプターサブタイプによって調節していることが明らかになった。これらのレセプターは、少なくとも二つの異なる蛋白スーパーファミリー:リガンド依存性イオンチャネルレセプター(5−HT)及びG蛋白共役7回膜貫通レセプター(現在までに13の異なるレセプターがクローニングされている)に属している。さらに、G蛋白共役レセプター内部で、セロトニンは様々なシグナル伝達メカニズムによってその作用を発揮する。
【0007】
ヒト5−HT5Aセロトニンレセプターのクローニング及び特性解明が、FEBS Letters, 355, 242-246(1994)に記載されている。その配列は、既知のセロトニンレセプターのいずれにも密接な関連が無く、最大の相同性はヒト5−HT1Bレセプターに対する35%である。これは、7個の推定膜貫通ドメインを伴う、予測された357アミノ酸蛋白をコードしており、それはG蛋白共役レセプターと一致する。この配列は、膜貫通ドメインV及びVIの間にイントロンを含むことを特徴とする。より最近になって、Gi/oαとの共役メカニズムが、フォルスコリン刺激されたcAMPの阻害によって立証され、また、より複雑なG蛋白仲介共役メカニズムの証拠が提起されている(Francken et al. Eur. J. Pharmacol. 361, 299-309, 1998;Noda et al., J. Neurochem. 84, 222-232, 2003)。さらに、WO2004/096771では、5−HT5Aセロトニンレセプター上で活性な化合物の、うつ病、不安障害、統合失調症、パニック障害、広場恐怖症、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス傷害、疼痛、記憶障害、認知症、摂食行動の傷害、性機能障害、睡眠障害、薬物乱用からの離脱、運動障害、例えばパーキンソン病、精神障害又は消化管障害の処置のための使用が記載されている。
【0008】
The Pharmacology & Therapeutics, 111, 707-714(2006) は、概日リズム、睡眠障害、気分障害、統合失調症、認知障害及び自閉症の処置のための5−HT5Aレセプターリガンドの潜在的治療用途を記載している。The Journal of Comparative Neurology, 476, 316-329(2004) は、ラット脊髄における5−HT5Aレセプターの局在パターンに基づき、5−HT5Aレセプターが、中枢運動制御、痛覚及び自律神経機能、例えばストレスにより誘発される尿失禁及び過活動膀胱において役割を果たしているかも知れないことを示唆している。
【0009】
The Journal of Psychiatric Research, 38, 371-376(2004) は、統合失調症及びより具体的には発症時年齢が遅い患者において、5−HT5A遺伝子に重要な役割の可能性がある証拠を記載している。
【0010】
本発明に関する好ましい適応は、不安、抑うつ、睡眠障害及び統合失調症の処置である。
【0011】
本明細書で使用する「低級アルキル」という語は、1〜7個の炭素原子を含む飽和直鎖又は分岐鎖基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチル等を指す。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。
【0012】
「低級アルコキシ」という語は、アルキル残基が上に定義のとおりであり、それが酸素原子を介して結合している基を指す。
【0013】
「低級ハロアルコキシ」という語は、酸素原子を介して結合しており、1以上のハロゲンで置換されているC1−6アルコキシ基を指す。C1−6ハロアルコキシの例は、1以上のCl、F、Br又はI原子(群)で置換されているメトキシ又はエトキシを包含するが、これらに限定される訳ではない。好ましいC1−6ハロアルコキシは、ジフルオロ−又はトリフルオロ−メトキシ又はエトキシである。
【0014】
「3〜10員シクロアルキル」という語は、環上原子として3〜10個の炭素原子を有する1、2又は3個の炭素環より成る一価飽和部分を指し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びポリスピロ基、例えばビシクロ[2.2.2]オクタニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタニル又はアダマンタニルを包含するが、これらに限定されない。
【0015】
「5〜10員ヘテロシクロアルキル」という語は、1、2、又は3個のヘテロ原子(窒素、酸素又は硫黄から選ばれる)を含む、1、2又は3個の環より成る一価飽和部分を意味する。ヘテロシクロアルキルは、場合により1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、ここで、特にそれに反する旨の記載がない限り、各々の置換基は独立して、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、又はカルボニルアミノである。ヘテロ環式部分の例には、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼピニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、キヌクリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、クロマニル、チアジアゾリリジニル、ベンゾチアゾリジニル、ベンゾアゾリリジニル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、ジオキソチオモルホリニル、チオモルホリニルスルホキシド、チオモルホリニルスルホン、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、1−オキソ−チオモルホリン、1,1−ジオキソ−チオモルホリン、1,4−ジアゼパン、1,4−オキサゼパンならびに本明細書下記実施例に具体的に説明されている基があるが、これらに限定される訳ではない。好ましい5〜10員ヘテロシクロアルキルは、5又は6員ヘテロシクロアルキルである。
【0016】
「ハロ」及び「ハロゲン」という語は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を指す。
【0017】
「アリール」という語は、少なくとも1個の環が性質上芳香族である、1以上の縮合環より成る一価環状芳香族炭化水素基、例えばフェニル又はナフチルを指す。フェニル基が好ましい。この基が1以上の縮合した非芳香環(群)を含む場合、これらは場合により、N、O又はSから選ばれる1、2又は3個のヘテロ原子を含んでいてもよく、残りの環上原子は存在する。
【0018】
「5〜10員ヘテロアリール」という語は、少なくとも1個の芳香環を持ち、さらに、N、O又はSから選ばれる1、2、又は3個の環上ヘテロ原子を含み、残りの環上原子がCである、5〜10個の環上原子を有する、単環式、二環式又は三環式基を意味する。ヘテロアリールは、場合により1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、ここで、特にそれに反する旨の記載がない限り、各置換基は独立して、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ、アセチル、−NHCOOC(CH、又はハロゲン置換されたベンジルであるか、又は、環式環の非芳香族部分についてはオキソで置換されていてもよい。ヘテロアリール部分の例には、場合により置換されていてもよいイミダゾリル、場合により置換されていてもよいチオフェニル、場合により置換されていてもよいオキサゾリル、場合により置換されていてもよいイソオキサゾリル、場合により置換されていてもよいチアゾリル、場合により置換されていてもよいピラジニル、場合により置換されていてもよいピロリル、場合により置換されていてもよいピリジニル、場合により置換されていてもよいピリミジニル、場合により置換されていてもよいピリダジニル、場合により置換されていてもよいインドリル、場合により置換されていてもよいイソインドリル、場合により置換されていてもよい2,3−ジヒドロインドリル、場合により置換されていてもよいインダゾリル、場合により置換されていてもよいナフチリジニル、場合により置換されていてもよいイソキノリニル、場合により置換されていてもよいカルバゾール−9−イル、場合により置換されていてもよいフラニル、場合により置換されていてもよいベンゾフラニル、場合により置換されていてもよいキノリニル、場合により置換されていてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル、場合により置換されていてもよいベンゾ[1,2,3]チアジアゾリル、場合により置換されていてもよいベンゾ[b]チオフェニル、場合により置換されていてもよい9H−チオキサンテニル、場合により置換されていてもよいチエノ[2,3−c]ピリジニル、場合により置換されていてもよい3H−イミダゾ[4,5b]ピリジニル、場合により置換されていてもよいフタラジニル、場合により置換されていてもよい2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシニル等、又は本明細書で具体的に例示されているものを包含するが、これらに限定される訳ではない。好ましい5〜10員ヘテロアリールは、5又は6員ヘテロアリールである。
【0019】
「5〜10員ヘテロアリール」のさらに好ましい例は、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル又はイソオキサゾリルを包含するが、フリル、ピリミジニル、チエニル、ピリジル又はイミダゾリルが特に好ましい。
【0020】
「薬学的に許容される酸付加塩」という語は、無機及び有機酸、例えば塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、蟻酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩を包含する。
【0021】
式(I):
【0022】
【化3】


で示される好ましい化合物は、
Xが、結合、−CHCH−、−CH=CH−、−CHO−、−CHNR−、−CHS(O)−、−O−、−OCH−、−OCHCH−、−S−、−SCH−、−NR−、NRCH−又はNRS(O)−であり;
Yが、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;
Rが、水素又は低級アルキルであり;
Ar/Arが、互いに独立して、(i)少なくとも1個の環が性質上芳香族である、1以上の縮合環より成る一価環状芳香族炭化水素基、又は(ii)酸素、硫黄又は窒素からなる群より選択される、1、2又は3個のヘテロ原子を含む環状芳香族炭化水素基であり、ここで、(i)及び(ii)が場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又は−S(O)NHRで置換されていてもよい、
化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩である。
【0023】
よりさらに好ましいのは、(i)が、フェニル及びナフチルからなる群から選ばれ、そして(ii)が、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群より選択される化合物である。
【0024】
式Iの好ましい化合物は、Xが−CHCH−である、例えば以下の化合物:
(2−メトキシ−ベンジル)−(5−フェネチル−キノリン−2−イル)−アミン、
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(2−ピリジン−3−イル−エチル)−キノリン−2−イル]−アミン、
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−フェネチル−キノリン−2−イル)−アミン、
(3−{2−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−エチル}−フェニル)−メタノール、
{5−[2−(3−メトキシメチル−フェニル)−エチル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン、
3−(2−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−エチル)−ベンゼンスルホンアミド、又は
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−キノリン−2−イル]−アミン
である。
【0025】
式Iの好ましい化合物は、Xが−CHNR−である、例えば以下の化合物:
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリジン−3−イルアミノメチル)−キノリン−2−イル]−アミン、
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−フェニルアミノメチル−キノリン−2−イル)−アミン、又は
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリジン−2−イルアミノメチル)−キノリン−2−イル]−アミン
である。
【0026】
さらに好ましいのは、XがSCHである、例えば以下の化合物:
(5−ベンジルスルファニル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
である。
【0027】
さらに好ましいのは、Xが−NR−である化合物であり、例えば以下の化合物:
N5−(4−フルオロ−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−クロロ−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、又は
N5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
である。
【0028】
さらに好ましいのは、Xが−NRCH−である、例えば以下の化合物:
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3−メトキシ−ベンジル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2,N5−ビス−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−ベンジル−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−4−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(2−メトキシ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−フルオロ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(2−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンジル]−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(6−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、又は
3−({2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イルアミノ}−メチル)−ベンゼンスルホンアミド
である。
【0029】
さらに好ましいのは、Xが−NRS(O)−である、例えば以下の化合物:
N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
5−クロロ−チオフェン−2−スルホン酸{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−アミド、
6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−アミド、
3,5−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
4−フルオロ−N−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
3−フルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
3,4−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、又は
3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−フェノキシ−エチルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
である。
【0030】
以下の化合物:
4−フルオロ−N−[2−(2−メチルスルファニル−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
[5−(2−ベンゼンスルフィニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン、
[5−(2−ベンゼンスルホニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン、
3,5−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
3,5−ジフルオロ−N−{2−[1−(5−メチル−フラン−2−イル)−エチルアミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
N5−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(1H−ピラゾール−3−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−7−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(5−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(1H−ピラゾール−3−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(2−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−チアゾール−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルメチル−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
4−フルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−チアゾール−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルメチル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(7−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(ナフタレン−1−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(インダン−4−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
4−フルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イルメチル}−ベンズアミド、
{5−[(4−フルオロ−ベンジルアミノ)−メチル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン、
4−フルオロ−N−[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
【0031】
5−クロロ−チオフェン−2−スルホン酸[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−アミド、
N5−(3H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−フルオロ−フェニル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
rac−3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−チオクロマン−4−イル−キノリン−2,5−ジアミン、
{5−[(4−フルオロ−フェニル)−イミノ−メチル]−キノリン−2−イル}−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン、
(4−フルオロ−フェニル)−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−メタノン、
N−[2−(2−tert−ブチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N5−クロマン−4−イル−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
rac−5−(1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−(2−{[(5−メチル−2−フリル)メチル]アミノ}キノリン−5−イル)−N’−フェニルスルファミド、
4−フルオロ−N−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イルメチル]−ベンズアミド、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−キノリン−2−イル]−アミン、
rac−N5−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
(R)−又は(S)−N5−((S)−1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
(R)−又は(S)−N5−((S)−1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−(2−{[(5−メチル−2−フリル)メチル]アミノ}キノリン−5−イル)−N’−(4−フルオロフェニル)スルファミド、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N−{2−[(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−イル)アミノ]キノリン−5−イル}−N’−(4−フルオロフェニル)スルファミド、
3,5−ジフルオロ−N−(2−m−トリルアミノ−キノリン−5−イル)−ベンゼンスルホンアミド、
(+)−N5−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(3−シクロプロピル−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1−チアゾール−2−イル−エチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(3−tert−ブチル−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1−ピリジン−3−イル−エチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、及び
(4−フルオロ−フェニル)−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−メタノンオキシム
もまた好ましい。
【0032】
さらに、一般式(I)で示される好ましい化合物は、一般式(Ia):
【0033】
【化4】


[式中、
Yは、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;且つ、Xは、式(I)中に両方の向きで挿入され得;そして、
Arは、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、3〜10員シクロアルキル、5〜10員ヘテロシクロアルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又はS(O)NHRで置換されていてもよい、アリール又は5〜10員ヘテロアリールである]
で示される化合物である。
【0034】
下記:
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、及び
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−キノリン−2,5−ジアミン
からなる群より選択される、一般式(Ia)で示される化合物が特に好ましい。
【0035】
さらに、一般式(I)で示される好ましい化合物は、一般式(Ib):
【0036】
【化5】


[式中、
Yは、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;且つ、Xは、式(I)中に両方の向きで挿入され得;そして、
Arは、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、3〜10員シクロアルキル、5〜10員ヘテロシクロアルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又はS(O)NHRで置換されていてもよい、アリール又は5〜10員ヘテロアリールである]
で示される化合物である。
【0037】
下記:
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルメチル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、及び
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
からなる群より選択される、一般式(Ia)で示される化合物が特に好ましい。
【0038】
式Iで示される本化合物及びそれらの薬学的に許容される塩は、当分野で公知の方法、例えば下記の方法によって製造でき、その方法は、
a)式:
【0039】
【化6】


で示される化合物を、式:
【0040】
【化7】


で示されるアミンと反応させて、式:
【0041】
【化8】


[式中、Rは水素又は低級アルキルであり、Zは、結合、CH又はS(O)であり、その他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
b)式:
【0042】
【化9】


で示される化合物を、式:
【0043】
【化10】


で示される化合物と反応させて、式:
【0044】
【化11】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
c)式:
【0045】
【化12】


で示される化合物を水素と反応させて、式:
【0046】
【化13】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
d)式:
【0047】
【化14】


で示される化合物を、式:Arhal 8
で示される化合物と反応させて、式:
【0048】
【化15】


[式中、halは臭素又はヨウ素であり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
e)式:
【0049】
【化16】


で示される化合物を、式:ArNHR 10
で示される化合物と反応させて、式:
【0050】
【化17】


[式中、Rは水素又は低級アルキルであり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
f)式:
【0051】
【化18】


で示される化合物を、式:ArCHOで示される化合物と反応させて、式:
【0052】
【化19】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
g)式:
【0053】
【化20】


で示される化合物を、式:Arハロゲン で示される化合物と反応させて、式:
【0054】
【化21】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
h)式:
【0055】
【化22】


で示される化合物を、式:ArSOClで示される化合物と反応させて、式:
【0056】
【化23】


[式中、Rは水素又は低級アルキルであり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
i)式:
【0057】
【化24】


で示される化合物を、式:ArOHで示される化合物と反応させて、式:
【0058】
【化25】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
j)式:
【0059】
【化26】


で示される化合物を、式:ArYNHで示される化合物と反応させて、式:
【0060】
【化27】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
k)式:
【0061】
【化28】


で示される化合物を、式:ArSONaで示される化合物と反応させて、式:
【0062】
【化29】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
l)式:
【0063】
【化30】


で示される化合物を、式:ArYNHで示される化合物と反応させて、式:
【0064】
【化31】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
及び、
m)式:
【0065】
【化32】


で示される化合物を、式:ArB(OH) 28
で示される化合物と反応させて、式:
【0066】
【化33】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
n)式:
【0067】
【化34】


で示される化合物を、式:ArZSH 31
で示される化合物と反応させて、式:
【0068】
【化35】


[式中、Zは結合又はCHであり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
所望により、得られた化合物を薬学的に許容される酸付加塩に変換することを含む。
【0069】
実施例1〜81及び以下のスキーム1〜17において、式Iの化合物の製造をより詳細に述べる。出発材料は公知の化合物であるか、又は当分野で公知の方法に従って製造できる。
【0070】
式Iの化合物は、以下の経路に従って製造できる:
【0071】
スキーム1による経路1は、Xが−NR−、NRCH−又は−NRS(O)−である実施例1、5〜10、13、15、20、24、25、27〜30、35、40、42、45、49、51、52、57、59、60、62、69、70、72、77及び78に記載されている;
【0072】
【化36】


[式中、Rは低級アルキル又は水素であり、Zは、結合、CH又はS(O)であり、残りの定義は上記のとおりである]。5−ブロモ−2−クロロキノリン(1)を、溶媒無しで式:ArYNH(2)で示されるアミン2当量と反応させる。中間体3を、パラジウムで触媒される置換反応においてアミン:ArZNHR(4)と反応させ、式I−1の化合物を得る。
【0073】
スキーム2による経路2は、Xが−CH=CH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例2、14、43及び44に記載されている。
【0074】
【化37】

【0075】
5−ブロモ−2−クロロキノリン(1)を、溶媒無しでアミンArYNH(2)2当量と反応させる。中間体3を、パラジウムで触媒される置換反応において、式:ArCHCH(5)で示されるアルケンと反応させ、式I−2の化合物を得る。
【0076】
スキーム3による経路3は、Xが−CHCH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例4、16、17、18、23、33、34、54及び55に記載されている。
【0077】
【化38】

【0078】
式I−2の化合物を、パラジウム触媒の存在下で水素と反応させ、式I−3の化合物を得る。
【0079】
経路4は、Xが−CH=CH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例11、12、19、31及び32に記載したように、スキーム4に従う化合物を記載している。
【0080】
【化39】

【0081】
5−ブロモ−2−クロロキノリン(1)を、溶媒無しで式:ArYNH(2)で示されるアミン2当量と反応させる。中間体(3)を、パラジウムで触媒される置換反応において、ビニルトリブチル錫(6)と反応させる。中間体(7)を、パラジウム触媒される置換反応において、アリールブロミド又はアリールヨージド:Arhal(8)と反応させる。
【0082】
経路5は、Xが−CHNR−であり、他の定義が上記のとおりである実施例21、22、36及び37に記載したように、スキーム5に従う化合物を記載している。
【0083】
【化40】

【0084】
5−ブロモ−2−クロロキノリン(1)を、溶媒無しで式:ArYNH(2)で示されるアミン2当量と反応させる。中間体(3)をn−ブチルリチウムと反応させ、ジメチルホルムアミドで反応停止させ、式(9)で示されるアルデヒドを生成させる。アルデヒド(9)を、還元的アミノ化でアミン:ArNH(10)と反応させて式I−4の化合物を得る。
【0085】
経路6は、Xが−NHCH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例25で使用される、スキーム6に従う中間体を記載している。
【0086】
【化41】

【0087】
アルコール(11)をアルキルブロミド又はアルキルクロリドでアルキル化する。中間体(12)を水素化アルミニウムリチウムで還元してアミン(13)を得る。
【0088】
経路7は、Xが−NHCH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例26に記載したように、スキーム7に従う化合物を記載している。
【0089】
【化42】

【0090】
5−ニトロ−2−クロロキノリン(14)を、溶媒無しで式:ArYNH(2)で示されるアミン2当量と反応させる。中間体15のニトロ基を水素で還元して、式(16)で示されるアミンを得る。このアミン(16)を、アルデヒドArCHOで還元的アミノ化して、式I−5の化合物を得る。
【0091】
経路8は、Xが−NH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例38に記載したように、スキーム8に従う化合物を記載している。
【0092】
【化43】

【0093】
5−ニトロ−2−クロロキノリン(14)を、溶媒無しで式:ArYNH(2)で示されるアミン2当量と反応させる。化合物(15)のニトロ基を水素で還元して、式(16)で示されるアミンを得る。アミン16を、パラジウムで触媒される置換反応において芳香族臭化物又はヨウ化物(Arハロゲン)と反応させ、式I−6の化合物を得る。
【0094】
経路9は、Xが−NHS(O)であり、他の定義が上記のとおりである実施例39、50、58、73及び74に記載したように、スキーム9に従う化合物を記載している。
【0095】
【化44】

【0096】
式(16)で示される中間体をジメチルホルムアミド中で芳香族スルホニルクロリドと反応させて、式I−7の化合物を得る。
【0097】
経路10は、Xが−CHO−であり、他の定義が上記のとおりである実施例41に記載したように、スキーム10に従う化合物を記載している。
【0098】
【化45】

【0099】
式(9)で示されるアルデヒドを水素化硼素ナトリウムで還元して、式(17)で示されるアルコールを得る。次いでアルコール(17)をミツノブ反応においてフェノール誘導体ArOHと反応させて、式I−8の化合物を得る。
【0100】
経路11は、Xが−N(Me)S(O)であり、他の定義が上記のとおりである実施例50に記載したように、スキーム11に従う化合物を記載している。
【0101】
【化46】

【0102】
5−ヨード−2−クロロキノリン(20)を、溶媒無しでアミン(ArZNH)2当量と反応させる。中間体21をパラジウムで触媒される置換反応においてアミン(CHNH)と反応させる。中間体22をスルホニルクロリド(ArSOCl)と反応させて、化合物23を得る。
【0103】
経路12は、Xが−NHS(O)であり、他の定義が上記のとおりである実施例58に記載したように、スキーム12に従う化合物を記載している。
【0104】
【化47】

【0105】
5−ニトロ−2−クロロキノリン(12)を、溶媒無しでアミン(ArZNH)2当量と反応させる。13のニトロ基を水素で還元して、アミン14を得る。アミン14を、ピリジン中でスルホニルクロリド(ArSOCl)と反応させて、化合物17を得る。
【0106】
経路13は、Xが−NHS(O)であり、他の定義が上記のとおりである実施例61、80及び81に記載したように、スキーム13に従う化合物を記載している。
【0107】
【化48】

【0108】
5−ニトロ−2−クロロキノリン(14)を、水素及びパラジウム触媒で還元し、式(18)で示されるアミンを得る。アミン(18)をピリジン中で式:ArSOClで示されるスルホニルクロリドと反応させる。中間体(19)を、溶媒無しで式:ArYNHで示されるアミン2当量と反応させて、式I−9の化合物を得る。
【0109】
経路14は、Xが−CHS(O)−であり、他の定義が上記のとおりである実施例76に記載したように、スキーム14に従う化合物を記載している。
【0110】
【化49】

【0111】
式(20)で示されるアルコールを、チオニルクロリドで処理することにより、式(21)で示される塩化物に変換し、これを式:ArSONaで示されるスルフィン酸ナトリウム塩と反応させて、式I−10のスルホンを得る。
【0112】
経路15は、Xが−OCH−又は−OCHCH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例63、64、65、66、67、68、71又は79に記載したように、スキーム15に従う化合物を記載している。
【0113】
【化50】

【0114】
5−ヒドロキシ−キノリン(22)をベンジル化し、続いて式:NHYArで示されるアミンと反応させて、式I−11の化合物を得る。
【0115】
経路16は、Xが−OCH−であり、他の定義が上記のとおりである実施例47及び48に記載したように、スキーム16に従う化合物を記載している。
【0116】
【化51】

【0117】
5−ヒドロキシキノリン(24)をベンジルブロミドでベンジル化し、続いてm−CPBAで酸化して、式(25)で示されるN−オキシドを得る。オキシ塩化リン(ニート)で処理すると、2 クロロ誘導体(23)が生成し、これを式I−11で示される2−アミノ生成物に変換した。
【0118】
経路17は、Xが−O−であり、他の定義が上記のとおりである実施例75に記載したように、スキーム17に従う化合物を記載している。
【0119】
【化52】

【0120】
5−ヒドロキシキノリン(24)をArBr/CuOでアルキル化し、続いてm−CPBAで酸化してN−オキシド(26)を得る。オキシ塩化リン(ニート)で処理すると、2 クロロ誘導体(27)が生成し、これを式I−12で示される2−アミノ生成物に変換する。
【0121】
経路18は、Xが結合であり、他の定義が上記のとおりである実施例3に記載したように、スキーム18に従う化合物を記載している。
【0122】
【化53】

【0123】
5−ブロモ−2−クロロキノリン(1)を、溶媒無しでアミンArYNH(2)2当量と反応させる。中間体3を、パラジウムで触媒される置換反応において式:ArB(OH)で示されるボロン酸(28)と反応させ、式I−13の化合物を得る。
【0124】
スキーム19による経路19は、Zが結合又はCHであり、残りの定義が上記のとおりである実施例46、53及び56に記載されている。
【0125】
【化54】

【0126】
5−ヨード−2−クロロキノリン(29)を、溶媒無しで、式:ArYNH(2)で示されるアミン2当量と反応させる。中間体30を、パラジウムで触媒される置換反応においてスルフィド:ArZSH(31)と反応させ、式I−14の化合物を得る。
【0127】
スキーム20による経路20は、Zが−CH−であり、残りの定義が上記のとおりである実施例82に記載されている。
【0128】
【化55】

【0129】
2−クロロ−6−メトキシキノリン39をアミン(NHZAr)と反応させて、化合物40を得た。
【0130】
スキーム21による経路21は、Zが−CH−であり、残りの定義が上記のとおりである実施例126に記載されている。
【0131】
【化56】

【0132】
中間体21(経路11を参照されたい)を、パラジウムで触媒される置換反応においてシアン化亜鉛と反応させる。41中のシアノ基を水素で還元してアミン42を得る。アミン42をベンゾイルクロリド(ArCOCl)と反応させ、化合物43を得る。
【0133】
スキーム22による経路22は、Zが−CH−であり、残りの定義が上記のとおりである実施例127に記載されている。
【0134】
【化57】

【0135】
アミン42によるベンズアルデヒド(ArCHO)の還元的アミノ化により、44の化合物を得る。
【0136】
スキーム23による経路23は、Zが−CH−であり、残りの定義が上記のとおりである実施例136に記載されている。
【0137】
【化58】

【0138】
シアノ誘導体41をアリールグリニャール試薬(ArMgHal)と反応させて化合物45を得る。
【0139】
スキーム24による経路24は、Zが−CH−であり、残りの定義が上記のとおりである実施例137に記載されている。
【0140】
【化59】

【0141】
イミン45からケトン46への変換により、化合物46を得る。
【0142】
スキーム25による経路25は、Zが−CH−であり、残りの定義が上記のとおりである実施例150に記載されている。
【0143】
【化60】

【0144】
シアノ誘導体41をヒドロキシルアミンと反応させて、対応するアミドオキシム47を得る。酢酸によるメチル−オキサジアゾール誘導体48の生成により、化合物48を得る。
【0145】
スキーム26による経路26は、Zが結合であり、残りの定義が上記のとおりである実施例89に記載されている。
【0146】
【化61】

【0147】
中間体25をパラジウムで触媒される置換反応においてアミン(ArXNH)と反応させ、化合物26を得る。
【0148】
スキーム27による経路27は、Zが−CH−であり、残りの定義が上記のとおりである実施例83及び84に記載されている。
【0149】
【化62】

【0150】
中間体21をCuIで触媒される置換反応において2−ヒドロキシ−フェニルスルフィドと反応させ、その後このスルフィド基をmCPBAで同時にそれぞれスルホキシド50(n=1)及びスルホン50(n=2)に酸化して、化合物50を得る。
【0151】
スキーム28による経路28は、定義が上記のとおりである実施例167に記載されている。
【0152】
【化63】

【0153】
ケトン46をヒドロキシルアミンと反応させて、対応するオキシム51を得る。
【0154】
以下の略語を使用した:
m−CPBA=メタ−クロロ過安息香酸
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド。
【0155】
先に述べたように、式Iの化合物及びそれらの薬学的に使用可能な付加塩は、有用な薬学的性質を有する。本発明化合物は5−HT5Aレセプターにおいて活性であり、故に、うつ病、不安障害、統合失調症、パニック障害、広場恐怖症、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、疼痛、記憶障害、認知症、摂食行動の障害、性機能障害、睡眠障害、薬物乱用からの離脱、運動障害、例えばパーキンソン病、精神疾患又は消化管障害の処置に好適であることが見いだされた。
【0156】
試験の説明
ヒト胎児腎−EBNA(HEK−EBNA)細胞において一過性に(cDNA)発現される5−HT5Aレセプター由来の膜で、組換えヒト5−HT5Aレセプターに対する本化合物の親和性を測定するため、[H]LSD放射性リガンド結合アッセイを利用した。アッセイ緩衝液は、1mM EGTA、10mM MgCl(pH7.4)及び10μMパージリンを含有するトリス(50mM)緩衝液で構成されていた。結合アッセイを、最終体積200μlの緩衝液中、[H]LSD(およそ1nM)、およそ2μg/ウェルの膜蛋白、及び0.5mgのYsi−ポリ−l−リジンSPAビーズの存在下に、96ウェルプレートで実施した。非特異結合をメチオテピン2μMを用いて定義した。10種類の濃度で化合物を試験した。全てのアッセイをデュプリケートで行い、少なくとも2回反復した。アッセイプレートを室温で120分間インキュベートした後、遠心した。結合したリガンドを、パッカード・トップカウントシンチレーションカウンターを用いて測定した。非線型曲線当てはめプログラムを用いてIC50値を算出し、Ki値をCheng-Prussoff式を用いて算出した。
【0157】
本発明の好ましい化合物(≦0.05μM)の活性を下の表に記載する:
【0158】
【表1】



【0159】
式Iの化合物及び式Iの化合物の薬学的に許容される塩は、例えば薬学的調製物の形態で医薬として使用できる。この薬学的調製物は、例えば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の形態で経口投与できる。しかしながら投与は、例えば坐剤の形態で直腸に、又は例えば注射溶液の形態で非経口的に行うこともできる。
【0160】
式Iの化合物は、薬学的調製物の製造のために、薬学的に不活性な無機又は有機担体を用いて加工できる。錠剤、被覆錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のため、例えば乳糖、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等を、そのような担体として使用できる。軟ゼラチンカプセル剤のための好適な担体は、例えば植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオール等である。但し、軟ゼラチンカプセル剤の場合には、活性物質の性質によっては担体を通常必要としない。液剤及びシロップ剤の製造に好適な担体は、例えば水、ポリオール、グリセロール、植物油等である。坐剤に好適な担体は、例えば天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半固体又は液体ポリオール等である。
【0161】
薬学的調製物はさらに、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、香料、浸透圧を変化させるための塩類、緩衝剤、マスキング剤又は抗酸化剤を含有できる。これらはまた、さらに他の治療価値ある物質を含有することもできる。
【0162】
式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩及び治療的に不活性な担体を含有する医薬もまた本発明の目的であり、それらの製造方法もまた同様であるが、その製造方法は、1以上の式Iの化合物及び/又は薬学的に許容される酸付加塩、ならびに所望により他の治療価値ある1以上の物質を、1以上の治療的に不活性な担体と共に、製剤投与形態とすることを含む。
【0163】
本発明に従う最も好ましい適応は、中枢神経系疾患、例えば不安、うつ病、睡眠障害及び統合失調症の処置を包含する適応である。
【0164】
用量は広範囲に変えることができ、無論、各々の特定症例における個々の要件に適合させねばならない。経口投与の場合、成人の用量は、一日あたり一般式Iの化合物約0.01mg〜約1000mg、又はその薬学的に許容される塩の対応量まで変わり得る。日用量は一回投与又は分割投与として投与でき、さらに、それが指示されていることが判明した場合には上限を超えることもできる。
【0165】
錠剤の処方(湿式造粒化)
品目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.無水乳糖DTG 125 105 30 150
3.Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4.微晶質セルロース 30 30 30 150
5.ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
製造手順
1.品目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
【0166】
カプセル剤の処方
品目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.含水乳糖 159 123 148 −−−
3.トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4.タルク 10 15 10 25
5.ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
製造手順
1.品目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.品目4及び5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0167】
式Iの化合物を以下の記載に示したように調製した:
【0168】
実施例1
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
工程A
5−ブロモ−2−クロロキノリン(CAS99455-13-7、2.4g、10mmol)及び2−メトキシベンジルアミン(2.7g、20mmol)を、密閉管中で120℃にて3日間撹拌した。反応混合物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→80:20の勾配)により精製した。(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを明黄色の固体(2.3g、67%)として得た。MS:m/e=343.1、345.0(M+H
【0169】
工程B
(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン(200mg、0.583mmol)を、ジオキサン3mlに溶解した。アルゴンを溶液に2分間泡立て入れて酸素を除去した。3−ピコリルアミン(127mg、1.18mmol)、ナトリウムtert.−ブチラート(144mg、1.50mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィン)フェロセン(50mg、0.09mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィン)フェロセン−パラジウム(II)クロリド(24mg、0.03mmol)を加えた。反応混合物を密閉管中で100°Cにて2.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 100:0→90:10の勾配)により精製した。標記化合物を明褐色の固体(183mg、85%)として得た。MS:m/e=371.1(M+H
【0170】
実施例2
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−((E)−スチリル)−キノリン−2−イル]−アミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを調製した。
【0171】
工程B
(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン(200mg、0.583mmol)を、ジメチルホルムアミド3mlに溶解した。スチレン(79mg、0.760mmol)、トリエチルアミン(77mg、0.760mmol)、トリ−o−トリルフォスフィン(14mg、0.046mmol)及びパラジウム(II)アセタート(5mg、0.022mmol)を加えた。反応混合物を密閉管中で100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を水30mlに注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した(各30ml)。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→80:20の勾配)により精製した。標記化合物を明黄色の固体(142mg、67%)として得た。MS:m/e=367.1(M+H
【0172】
実施例3
(2−メトキシ−ベンジル)−(5−フェニル−キノリン−2−イル)−アミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを調製した。
【0173】
工程B
(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン(200mg、0.583mmol)を、1,2−ジメトキシエタン8ml及び1M 炭酸ナトリウム溶液4mlに溶解した。反応混合物を排気し、アルゴンで3回充填し戻し、酸素を除去した。フェニルボロン酸(88mg、0.699mmol)、パラジウム(II)アセタート(7mg、0.029mmol)及びトリフェニルホスフィン(16mg、0.058mmol)を加えた。反応混合物を一晩還流した。反応混合物を水100mlに注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した(各100ml)。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→80:20の勾配)により精製した。標記化合物を白色の固体(191mg、96%)として得た。MS:m/e=341.3(M+H
【0174】
実施例4
(2−メトキシ−ベンジル)−(5−フェネチル−キノリン−2−イル)−アミン
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−((E)−スチリル)−キノリン−2−イル]−アミン(実施例2、102mg、0.279mmol)を、エタノール20mlに溶解した。パラジウム担持炭(10%、30mg、0.028mmol)を加え、反応混合物を水素風船で一晩水素化した。パラジウムを濾別し、溶媒を蒸発させた。標記化合物を明褐色の油状物(97mg、95%)として得た。MS:m/e=369.0(M+H
【0175】
実施例5
N5−(3−メトキシ−ベンジル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び3−メトキシベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=400.3(M+H
【0176】
実施例6
N2,N5−ビス−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、工程A及び工程B中の、5−ブロモ−2−クロロキノリン及び2−メトキシベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=400.3(M+H
【0177】
実施例7
N5−ベンジル−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及びベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=370.0(M+H
【0178】
実施例8
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−メチル−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及びN−メチル−3−ピコリルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=385.0(M+H
【0179】
実施例9
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−4−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び4−ピコリルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=371.4(M+H
【0180】
実施例10
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=374.4(M+H
【0181】
実施例11
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−((E)−2−ピリジン−3−イル−ビニル)−キノリン−2−イル]−アミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを調製した。
【0182】
工程B
(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン(1000mg、2.92mmol)を、トルエン30mlに溶解した。反応混合物を排気し、アルゴンで3回充填し戻して酸素を除去した。ビニルトリブチルスズ(952mg、3.00mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(67mg、0.058mmol)を加えた。反応混合物を一晩還流し、蒸発させた。残留物をアセトニトリル50mlに注ぎ、ヘプタンで3回抽出(各50ml)してスズ生成物を除去した。アセトニトリル相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→80:20の勾配)により精製し、(2−メトキシ−ベンジル)−(5−ビニル−キノリン−2−イル)−アミンを明黄色のガム状物(544mg、64%)として得た。MS:m/e=291.3(M+H
【0183】
工程C
実施例2工程Bに記載したように、(2−メトキシ−ベンジル)−(5−ビニル−キノリン−2−イル)−アミン(150mg、0.517mmol)を、3−ブロモピリジン(108mg、0.688mmol)と反応させた。標記化合物を明褐色の固体(93mg、49%)として得た。MS:m/e=368.1(M+H
【0184】
実施例12
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−((E)−2−ピリミジン−5−イル−ビニル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例11の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び5−ブロモピリミジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=369.1(M+H
【0185】
実施例13
N5−(2−メトキシ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−メトキシベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=374.3(M+H
【0186】
実施例14
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−((E)−スチリル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例2の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及びスチレンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=341.3(M+H
【0187】
実施例15
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−ピコリルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/=345.0(M+H
【0188】
実施例16
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(2−ピリジン−3−イル−エチル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例4の一般的方法に従って、(2−メトキシ−ベンジル)−[5−((E)−2−ピリジン−3−イル−ビニル)−キノリン−2−イル]−アミン(実施例11)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=370.0(M+H
【0189】
実施例17
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−フェネチル−キノリン−2−イル)−アミン
実施例4の一般的方法に従って、(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−((E)−スチリル)−キノリン−2−イル]−アミン(実施例14)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=343.3(M+H
【0190】
実施例18
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(2−ピリミジン−5−イル−エチル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例4の一般的方法に従って、(2−メトキシ−ベンジル)−[5−((E)−2−ピリミジン−5−イル−ビニル)−キノリン−2−イル]−アミン(実施例12)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=371.1(M+H
【0191】
実施例19
(3−{(E)−2−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ビニル}−フェニル)−メタノール
実施例11の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び3−ブロモベンジルアルコールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=397.3(M+H
【0192】
実施例20
N5−(4−フルオロ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−フルオロベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=362.4(M+H
【0193】
実施例21
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリジン−3−イルアミノメチル)−キノリン−2−イル]−アミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、5−ブロモ−2−クロロキノリン及び5−メチル−2−フランメタンアミンから、(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミンを調製した。
【0194】
工程B
(5−ブロモ−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(700mg、2.11mmol)を、テトラヒドロフラン30mlに溶解した。n−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中1.6M、3.45ml、2.16mmol)をゆっくりと−78℃で加えた。反応混合物を−10℃に温め、この温度で45分間撹拌した。次に反応混合物を再び−78℃に冷却し、ジメチルホルムアミド(404mg、5.53mmol)を加えた。次に混合物をゆっくりと温め、水100mlで5℃にてクエンチした。混合物を酢酸エチルで3回抽出した(各100ml)。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−カルバルデヒドを褐色の油状物(242mg、41%)として得た。MS:m/e=185.1(M−メチルフラン
【0195】
工程C
2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−カルバルデヒド(100mg、0.376mmol)を、二塩化エチレン5mlに溶解した。3−アミノピリジン(50mg、0.532mmol)及び酢酸(90mg、1.50mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水酸化ホウ素トリアセトキシナトリウム(172mg、0.811mmol)を加え、撹拌を一晩続けた。反応混合物を、水50mlを加えてクエンチした。混合物をジクロロメタンで3回(各50ml)抽出した。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。粗生成物をジクロロメタンから再結晶化した。標記化合物を白色の固体(50mg、39%)として得た。MS:m/e=345.0(M+H
【0196】
実施例22
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−フェニルアミノメチル−キノリン−2−イル)−アミン
実施例21の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及びアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=344.1(M+H
【0197】
実施例23
(3−{2−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−エチル}−フェニル)−メタノール
実施例4の一般的方法に従って、(3−{(E)−2−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ビニル}−フェニル)−メタノール(実施例19)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=399.3(M+H
【0198】
実施例24
N5−(3−メトキシメチル−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−メトキシメチル−ベンジルアミン(CAS148278-90-4)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=388.4(M+H
【0199】
実施例25
N5−[3−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ベンジル]−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=432.3(M+H
【0200】
3−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ベンジルアミンの合成:
工程1
水素化ナトリウム(鉱油中55%、1.76g、40.5mmol)を、テトラヒドロフラン100mlに懸濁した。テトラヒドロフラン200mlに溶解した3−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル(5.0g、36.5mmol)を滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。2−ブロモエチルメチルエーテル(7.0ml、76mmol)を加え、反応混合物を一晩還流した。反応混合物を2N 炭酸ナトリウム溶液3mlでクエンチし、溶媒を蒸発させた。残留物を水100mlに取り、酢酸エチルで3回(各100ml)抽出した。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。3−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ベンゾニトリルを黄色の液体(2.63g、38%)として得た。
【0201】
3−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ベンゾニトリル(2.58g、13.5mmol)を、テトラヒドロフラン50mlに溶解した。水素化リチウムアルミニウム(660mg、17.5mmol)を0℃で少量ずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水0.66ml、15%水酸化ナトリウム溶液0.66ml、及び水1.98mlを連続して加えてクエンチした。固体を濾別し、濾液を蒸発させた。標記化合物を黄色の液体(2.63g、97%)として得た。MS:m/e=196.3(M+H
【0202】
実施例26
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン(CAS13067-94-2)及び5−メチル−2−フランメタンアミンから(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−ニトロ−キノリン−2−イル)−アミンを調製した。MS:m/e=284.3(M+H
【0203】
工程B
実施例4に記載されたように、(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−ニトロ−キノリン−2−イル)−アミンから、N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミンを調製した。MS:m/e=254.4(M+H
【0204】
工程C
実施例21工程Cに記載したように、N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン及び2−ピリジンカルボキシアルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=345.3(M+H
【0205】
実施例27
N5−(2−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−メトキシ−3−ピリジンカルボキシアルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=375.1(M+H
【0206】
実施例28
N5−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンジル]−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=418.4(M+H
【0207】
実施例25工程2の一般的方法に従って、3−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンゾニトリル(CAS80407-67-6)から3−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンジルアミンを調製した。MS:m/e=182.1(M+H
【0208】
実施例29
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(6−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び6−メチル−2−ピリジンカルボキシアルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=359.1(M+H
【0209】
実施例30
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−フェニル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及びアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=330.4(M+H)、
【0210】
実施例31
3−((E)−2−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ビニル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例11の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−ブロモベンゼン−1−スルホンアミドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=420.0(M+H
【0211】
実施例32
{5−[(E)−2−(3−メトキシメチル−フェニル)−ビニル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例11の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−ブロモベンジルメチルエーテル(CAS1515-89-5)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=385.3(M+H
【0212】
実施例33
{5−[2−(3−メトキシメチル−フェニル)−エチル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例4の一般的方法に従って、{5−[(E)−2−(3−メトキシメチル−フェニル)−ビニル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(実施例32)から、標記化合物を調製した:MS:m/e=387.3(M+H
【0213】
実施例34
3−(2−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−エチル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例4の一般的方法に従って、3−((E)−2−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ビニル)−ベンゼンスルホンアミド(実施例31)から、標記化合物を調製した:MS:m/e=422.1(M+H
【0214】
実施例35
3−({2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イルアミノ}−メチル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−ホルミルベンゼンスルホンアミド(CAS1778-37-6)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=423.1(M+H
【0215】
実施例36
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリミジン−2−イルアミノメチル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例21の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−アミノピリミジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=346.3(M+H
【0216】
実施例37
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリジン−2−イルアミノメチル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例21の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−アミノピリジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=345.3(M+H
【0217】
実施例38
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−3−イル−キノリン−2,5−ジアミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン(CAS13067-94-2)及び5−メチル−2−フランメタンアミンから、(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−ニトロ−キノリン−2−イル)−アミンを調製した。MS:m/e=284.3(M+H
【0218】
工程B
実施例4に記載したように、(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−ニトロ−キノリン−2−イル)−アミンから、N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミンを調製した。MS:m/e=254.4(M+H
【0219】
工程C
実施例1工程Bに記載したように、N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン及び3−ブロモピリジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=331.3(M+H
【0220】
実施例39
N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン(実施例26、工程A+B、200mg、0.791mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(104mg:0.806mmol)及びベンゼンスルホニルクロリド(155mg、0.876mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水50mlに注ぎ、酢酸エチルで3回(各50ml)抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル/メタノール 100:0:0→0:90:10の勾配)により精製した。標記化合物を黄色の固体(130mg、42%)として得た。MS:m/e=394.1(M+H
【0221】
実施例40
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−2−イル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例38の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−ブロモピリジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=331.4(M+H
【0222】
実施例41
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−フェノキシメチル−キノリン−2−イル)−アミン
工程A
2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−カルバルデヒド(実施例21、工程A+B、150mg、0.564mmol)を、二塩化エチレン5mlに溶解し、酢酸(136mg、2.27mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(258mg、1.22mmol)を加え、撹拌を一晩続けた。反応混合物を水50mlを加えてクエンチした。混合物をジクロロメタンで3回(各50ml)抽出した。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−メタノールを明褐色の固体(105mg、69%)として得た。MS:m/e=269.5(M+H
【0223】
工程B
{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−メタノール(180mg、672mmol)を、テトラヒドロフラン12mlに溶解した。フェノール(70mg、0.745mmol)及びトリフェニルホスフィン(200mg、0.763mmol)を室温で加えた。ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(159mg、0.787mmol)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。2N 炭酸ナトリウム50mlを加えて、反応混合物をクエンチした。混合物をジクロロメタンで3回(各50ml)抽出した。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。標記化合物を明褐色の油状物(90mg、39%)として得た。MS:m/e=345.4(M+H
【0224】
実施例42
N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
実施例39の一般的方法に従って、N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン及び4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=412.4(M+H
【0225】
実施例43
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−((E)−2−ピリジン−2−イル−ビニル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例2の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−ビニルピリジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=342.1(M+H
【0226】
実施例44
{5−[(E)−2−(4−フルオロ−フェニル)−ビニル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例2の一般的方法に従って、5−ブロモ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−フルオロスチレンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=359.0(M+H
【0227】
実施例45
N5−(4−フルオロ−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−フルオロアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=348.3(M+H
【0228】
実施例46
(5−ベンジルスルファニル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及びベンジルメルカプタンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=361.4(M+H
【0229】
実施例47
(5−ベンジルオキシ−キノリン−2−イル)−(5−フルオロ−2−メトキシ−ベンジル)−アミン
工程A
5−キノリノール(5g、34.4mmol)及びKCO(5.3g、37.8mmol)を、窒素下、アセトン(100ml)に溶解し、ベンジルブロミド(3.7ml、37.8mmol)で周囲温度にて18時間処理した。蒸発させた後、粗反応混合物を水に溶解し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル 4:1/1:1)に付し、乾燥させた後、黄色の油状物(2.8g、35%)を得た。MS:m/e=236.1(M+H
【0230】
工程B
5−ベンジルオキシ−キノリン(2.8g、11.9mmol)を、窒素下、ジクロロメタン(100ml)に溶解し、m−CPBA(70%;3.2g、113.1mmol)で周囲温度にて18時間処理した(MS−監視)。次に水(100ml)を加え、炭酸ナトリウムを加えて、水相をpH9に調整した。水相をジクロロメタン(3×)で抽出し、合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウムを添加)、濾過して、濃縮した。N−オキシド2.6g(87%)を黄色の結晶として得た。MS:m/e=252.1(M+H
【0231】
工程C
オキシ塩化リン(5ml)を、50℃に加熱し、5−ベンジルオキシ−キノリン−1−オキシド(2.6g、10.3mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を50℃で更に30分間撹拌し、周囲温度に冷ました後、水中の氷の撹拌した混合物に注いだ。水相を酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/酢酸エチル 9:1/4:1/1:1)に付し、白色の結晶(0.39g、14%)を得た。MS:m/e=270.4(M+H
【0232】
工程D
5−ベンジルオキシ−2−クロロキノリン(155mg、0.56mmol)及び5−フルオロ−2−メトキシベンジルアミン(CAS1978-39-8)(268mg、1.68mmol)を、密閉管中で90℃にて16時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。(5−ベンジルオキシ−キノリン−2−イル)−(5−フルオロ−2−メトキシ−ベンジル)−アミンを無色の油状物(40mg、18%)として得た。MS:m/e=389.3(M+H
【0233】
実施例48
(5−ベンジルオキシ−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン
実施例47の一般的方法に従って、5−キノリノール(CAS578-67-6)、臭化ベンジル及び2−メトキシベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=371.4(M+H
【0234】
実施例49
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−4−イル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−アミノピリジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=331.4(M+H
【0235】
実施例50
4−フルオロ−N−メチル−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
工程A
実施例1工程Aに記載したように、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)及び5−メチル−2−フランメタンアミンから、(5−ヨード−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミンを調製した。MS:m/e=365.0(M+H
【0236】
工程B
実施例1工程Bに記載したように、(5−ヨード−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン及びメチルアミン(メタノール中の溶液)から、N−メチル−N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミンを調製した。MS:m/e=268.4(M+H
【0237】
工程C
実施例39に記載したように、N−メチル−N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン及び4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=426.1(M+H
【0238】
実施例51
N5−(4−クロロ−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−クロロアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=364.3(M+H
【0239】
実施例52
N5−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3,5−ジフルオロアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=366.1(M+H
【0240】
実施例53
[5−(4−フルオロ−ベンジルスルファニル)−キノリン−2−イル]−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−フルオロベンジルメルカプタンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=379.0(M+H
【0241】
実施例54
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例4の一般的方法に従って、(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−((E)−2−ピリジン−2−イル−ビニル)−キノリン−2−イル]−アミン(実施例43)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=344.1(M+H
【0242】
実施例55
{5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例4の一般的方法に従って、{5−[(E)−2−(4−フルオロ−フェニル)−ビニル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(実施例44)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=361.4(M+H
【0243】
実施例56
[5−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−キノリン−2−イル]−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−フルオロチオフェノールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=365.0(M+H
【0244】
実施例57
N5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び5−アミノ−2−クロロピリジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=365.0(M+H
【0245】
実施例58
5−クロロ−チオフェン−2−スルホン酸{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−アミド
工程A
実施例1工程Aに記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン(CAS13067-94-2)及び5−メチル−2−フランメタンアミンから、(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−ニトロ−キノリン−2−イル)−アミンを調製した。MS:m/e=284.3(M+H
【0246】
工程B
実施例4に記載したように、(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−ニトロ−キノリン−2−イル)−アミンから、N−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミンを調製した。MS:m/e=254.4(M+H
【0247】
工程C
−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン(200mg、0.791mmol)を、ピリジン2mlに溶解し、5−クロロチオフェン−2−スルホニルクロリド(175mg、0.806mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、水50ml及び酢酸1.2mlを加えてクエンチした。混合物を酢酸エチルで3回(各50ml)抽出した。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。標記化合物を褐色の固体(192mg、56%)として得た。MS:m/e=434.3(M+H
【0248】
実施例59
6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−アミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=429.1(M+H
【0249】
実施例60
3,5−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=430.5(M+H
【0250】
実施例61
4−フルオロ−N−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
工程A
5−ニトロ−2−クロロキノリン(CAS13067-94-2、5.0g、24mmol)を、エタノール500mlに溶解し、酸化白金水和物(176mg、0.718mmol)を加えた。反応混合物を水素バルーンで室温にて一晩水素化して、濾過した。濾液を蒸発させた。粗5−アミノ−2−クロロキノリン(4.58g)を更に精製しないで次の工程で使用した。
【0251】
工程B
5−アミノ−2−クロロキノリン(1.0g、5.6mmol)を、ピリジン10mlに溶解し、4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(1.1g、5.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水100ml及び酢酸6.8mlを加えてクエンチした。混合物を酢酸エチルで3回(各100ml)抽出した。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。N−(2−クロロ−キノリン−5−イル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホンアミドを褐色の固体(762mg、40%)として得た。MS:m/e=337.1(M+H
【0252】
工程C
N−(2−クロロ−キノリン−5−イル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド(200mg、0.593mmol)及び2−メトキシベンジルアミン(171mg、1.25mmol)を密閉管中で120℃で一晩撹拌した。反応混合物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。標記化合物を黄色の固体(87mg、33%)として得た。MS:m/e=438.1(M+H
【0253】
実施例62
4−フルオロ−N−[2−(4−フルオロ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド及び4−フルオロベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=426.0(M+H
【0254】
実施例63
[5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン
工程A
2−クロロ−キノリン−5−オール(CAS124467-35-2)(0.6g、3.3mmol)を、アセトン(15ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.55g、4mmol)を加えた。4−フルオロベンジルブロミド(0.5ml、4mmol)を加えた後、反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。次に水を加え、混合物を酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/酢酸エチル 9:1/1:1)に付し、白色の結晶(0.42g、44%)を得た。MS:m/e=307.3(M+H
工程B
2−クロロ−5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−キノリン(100mg、0.35mmol)及び2−メトキシベンジルアミン(144mg、1.05mmol)を、密閉管中で150℃にて16時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 100:0→80:20の勾配)により精製した。5−(4−フルオロベンジルオキシ)−キノリン−2−イル−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを黄色の油状物(57mg、42%)として得た。MS:m/e=389.3(M+H
【0255】
実施例64
[5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−キノリン−2−イル]−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例63の一般的方法に従って、5−ヒドロキシ−2−クロロキノリン(CAS124467-35-2)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−フルオロ−臭化ベンジルから、標記化合物を調製した。MS:m/e=363.3(M+H
【0256】
実施例65
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例63の一般的方法に従って、5−ヒドロキシ−2−クロロキノリン(CAS124467-35-2)、2−メトキシベンジルアミン及び3−メトキシ臭化ベンジルから、標記化合物を調製した。MS:m/e=401.3(M+H
【0257】
実施例66
[5−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−キノリン−2−イル]−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
実施例63の一般的方法に従って、5−ヒドロキシ−2−クロロキノリン(CAS124467-35-2)、2−メトキシベンジルアミン及び5−メチル−2−フランメタンアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=375.4(M+H
【0258】
実施例67
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(ピリジン−3−イルメトキシ)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例63の一般的方法に従って、5−ヒドロキシ−2−クロロキノリン(CAS124467-35-2)、3−ピリジル臭化ベンジル及び3−メトキシベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=372.1(M+H
【0259】
実施例68
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリジン−3−イルメトキシ)−キノリン−2−イル]−アミン
実施例63の一般的方法に従って、5−ヒドロキシ−2−クロロキノリン(CAS124467-35-2)、3−ピリジル臭化ベンジル及び5−メチル−2−フランメタンアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=346.3(M+H
【0260】
実施例69
N5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−メチルスルホニルアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=408.3(M+H
【0261】
実施例70
N5−(3−メタンスルホニル−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−メチルスルホニルアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=408.4(M+H
【0262】
実施例71
{5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−キノリン−2−イル}−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン
実施例63の一般的方法に従って、5−ヒドロキシ−2−クロロキノリン(CAS124467-35-2)、4−フルオロフェネチルブロミド及び3−メトキシベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=403.5(M+H
【0263】
実施例72
rac−5−クロロ−チオフェン−2−スルホン酸{2−[1−(2−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−キノリン−5−イル}−アミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−クロロチオフェン−2−スルホニルクロリド及びrac−1−(2−メトキシ−フェニル)−エチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=474.1(M+H
【0264】
実施例73
3−フルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=412.1(M+H
【0265】
実施例74
3,4−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=420.3(M+H
【0266】
実施例75
[5−(4−フルオロ−フェノキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン
工程A
キノリン−5−オール(CAS124467-35-2)(1.0g、6.9mmol)を、ピリジン(15ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.55g、4mmol)、CuO(0.22mg、2.8mmol)及び1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(1.5ml、13.8mmol)を加えた。反応混合物を130℃で18時間撹拌し、次に蒸発させた。残留物をジクロロメタンに溶解し、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シカゲル、ヘプタン/酢酸エチル 9:1/4:1/1:1)に付し、黄色の油状物(0.66g、40%)を得た。MS:m/e=240.3(M+H
【0267】
工程B
5−(4−フルオロ−フェノキシ)−キノリン(0.6g、2.5mmol)を、窒素下でジクロロメタン(15ml)に溶解し、m−CPBA(70%;0.7g、2.8mmol)で周囲温度にて18時間(MS−監視)処理した。次に水(100ml)を加え、炭酸ナトリウムを加えて、水相をpH9に調整した。水相をジクロロメタン(3×)で抽出し、合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウムの添加)、濾過して、濃縮した。N−オキシドを黄色の結晶0.75g(117%)として得た。MS:m/e=256.4(M+H
【0268】
工程C
オキシ塩化リン(0.75ml)を、50℃に加熱し、5−(4−フルオロ−フェノキシ)キノリン−1−オキシド(0.7g、2.7mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を50℃で更に60分撹拌し、周囲温度に冷ました後、水中の氷の撹拌した混合物に注いだ。水相を酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/酢酸エチル 9:1/4:1/1:1)に付し、白色の結晶(0.18g、24%)を得た。MS:m/e=274.0(M+H
【0269】
工程D
2−クロロ−5−(4−フルオロ−フェノキシ)−キノリン(60mg、0.22mmol)及び2−メトキシベンジルアミン(90mg、0.66mmol)を、密閉管中で150℃で16時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 100:0→75:25の勾配)により精製した。(5−(4−フルオロ−フェノキシ)−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを黄色の油状物(56mg、68%)として得た。MS:m/e=375.4(M+H
【0270】
実施例76
[5−(4−クロロ−ベンゼンスルホニルメチル)−キノリン−2−イル]−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
工程A
{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−メタノール(実施例41、工程A、70mg、0.261mmol)を、テトラヒドロフラン2mlに溶解し、メタンスルホニルクロリド(34mg、0.297mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(41mg、0.318mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 100:0→50:50の勾配)により精製した。(5−クロロメチル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミンを褐色の固体(59mg、79%)として得た。MS:m/e=287.0(M+H
【0271】
工程B
(5−クロロメチル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(55mg、0.192mmol)を、ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、4−クロロベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩(47mg、0.237mmol)を加えた。反応混合物を60℃で3時間撹拌した。懸濁液が形成されるまで水を加え、混合物を15分間撹拌した。固体を濾別し、乾燥させた。標記化合物を褐色の固体(53mg、65%)として得た。MS:m/e=427.4(M+H
【0272】
実施例77
3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−フェノキシ−エチルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロフェニル−スルホニルクロリド及び2−フェノキシエチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=456.4(M+H
【0273】
実施例78
3,5−ジフルオロ−N−[2−(3−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロフェニル−スルホニルクロリド及び3−アミノベンゾトリフルオリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=480.4(M+H
【0274】
実施例79
(2−メトキシ−ベンジル)−{5−[2−(3−メトキシ−フェニル)−エトキシ]−キノリン−2−イル}−アミン
実施例63の一般的方法に従って、5−ヒドロキシ−2−クロロキノリン(CAS124467-35-2)、3−メトキシフェネチルブロミド及び3−メトキシベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=415.5(M+H
【0275】
実施例80
3,4,5−トリフルオロ−N−{2−[(R)−1−(2−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,4,5−トリフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び(R)−2−メトキシ−α−メチルベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=488.3(M+H
【0276】
実施例81
3,4,5−トリフルオロ−N−{2−[2−(2−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,4,5−トリフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び2−(2−メトキシフェニル)エチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=488.5(M+H
【0277】
実施例82
4−フルオロ−N−[2−(2−メチルスルファニル−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド及び2−(メチルチオ)ベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=454.3(M+H
【0278】
実施例83
[5−(2−ベンゼンスルフィニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)及び2−メトキシ−ベンジルアミンから、(5−ヨード−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを調製した。MS:m/e=391.0(M+H
【0279】
工程B
(5−ヨード−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン(0.4g、1mmol)及び2−ヒドロキシエチル−フェニルスルフィド(0.32g、2mmol)を、CuI(10Mol%)、フェナントロリン(20Mol%)及びCsCO(0.67g、2mmol)と一緒にトルエン中で100℃に24時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物をトルエンで2回抽出し、合わせた有機相を水で抽出し、続いて硫酸ナトリウムで乾燥させた。蒸発させた後、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/酢酸エチル 100:0→60:40の勾配)に付して、(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(2−フェニルスルファニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−アミンを黄色の油状物(0.4g、93%)として得た。MS:m/e=417.0(M+H
【0280】
工程C
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(2−フェニルスルファニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−アミン(0.29g、0.7mmol)を、メチレンクロリド中のm−クロロ過安息香酸(0.395g、1.6mmol)で周囲温度にて1.5時間処理した。反応混合物を炭酸ナトリウム(20%)で洗浄し、水相をメチレンクロリドで抽出し、合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。蒸発させた後、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 100:0→10:90の勾配)に付した。単離した第2画分から、[5−(2−ベンゼンスルホニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン(0,015g、6%)を黄色の固体として得た。MS:m/e=449.0(M+H
【0281】
実施例84
[5−(2−ベンゼンスルホニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン
上記で記載された手順(実施例83)工程Cから、標記化合物[5−(2−ベンゼンスルホニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを、カラムクロマトグラフィーで溶離する第2画分として白色の固体(0.032g、11%)として単離した。MS:m/e=433.0(M+H
【0282】
実施例85
3,5−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、4−3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び5−メチルチオフェン−2−イルメチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=446.1(M+H
【0283】
実施例86
3,5−ジフルオロ−N−{2−[1−(5−メチル−フラン−2−イル)−エチルアミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び1−(5−メチル−2−フリル)エタンアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=444.4(M+H
【0284】
実施例87
N5−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4(5)−ホルミルイミダゾールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=334.5(M+H
【0285】
実施例88
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(1H−ピラゾール−3−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及びピラゾール−3−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=334.3(M+H
【0286】
実施例89
3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例61の工程A及びBの一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリドから、中間体N−(2−クロロ−キノリン−5−イル)−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミドを調製した。N−(2−クロロ−キノリン−5−イル)−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド(150mg、0.423mmol)を、ジオキサン3mlに溶解した。アルゴンを前記溶液に2分間泡立て入れて酸素を除去した。(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン(245mg、1.33mmol)、ナトリウムtert.−ブチラート(230mg、2.40mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン(36mg、0.06mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン−パラジウム(II)クロリド(17mg、0.02mmol)を加えた。反応混合物を密閉管中で100℃にて16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 100:0→60:40の勾配)により精製した。標記化合物を明褐色の固体(164mg、83%)として得た。MS:m/e=466.0(M+H
【0287】
実施例90
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−メチル−1H−イミダゾール−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=348.5(M+H
【0288】
実施例91
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−ホルミルインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=383.1(M+H
【0289】
実施例92
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(5−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−メチルイミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=348.5(M+H
【0290】
実施例93
N5−(1H−インドール−7−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び7−アミノインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=369.1(M+H
【0291】
実施例94
N5−(1H−インドール−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−アミノインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=369.4(M+H
【0292】
実施例95
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び1−メチルピロール−2−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=347.3(M+H
【0293】
実施例96
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び4−メチル−5−イミダゾール−カルボキサルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=374.4(M+H
【0294】
実施例97
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(2−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載されたように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=374.4(M+H
【0295】
実施例98
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(1H−ピラゾール−3−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及びピラゾール−3−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=360.4(M+H
【0296】
実施例99
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、2,6−ジメトキシベンジルアミン及び3−(アミノメチル)ピリジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=401.4(M+H
【0297】
実施例100
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−チアゾール−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−ホルミルチアゾールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=351.4(M+H
【0298】
実施例101
N5−(3H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び4(5)−イミダゾール−カルボキサルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=360.4(M+H
【0299】
実施例102
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び4−インドール−カルボキサルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=409.5(M+H

実施例103
N5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルメチル−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2,3−(メチレンジオキシ)ベンズアルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=388.4(M+H
【0300】
実施例104
N5−(4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−7−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=388.4(M+H
【0301】
実施例105
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び2−(4−メチルピペラジノ)ベンズアルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=442.5(M+H
【0302】
実施例106
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=361.5(M+H
【0303】
実施例107
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び1H−ベンズイミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=384.1(M+H
【0304】
実施例108
4−フルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド及び2−(トリフルオロメトキシ)ベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=491.8(M+H
【0305】
実施例109
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、2,6−ジメトキシベンジルアミン及び4−アミノメチルインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=439.3(M+H
【0306】
実施例110
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−チアゾール−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及びチアゾール−2−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=377.4(M+H
【0307】
実施例111
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び4−アミノメチルインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=419.1(M+H
【0308】
実施例112
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3−アミノ−5−メチルピラゾールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=334.5(M+H
【0309】
実施例113
N5−(1H−インドール−4−イル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び4−アミノインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=405.4(M+H
【0310】
実施例114
N5−(3H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−メトキシベンジルアミン及び3H−ベンゾイミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=410.1(M+H
【0311】
実施例115
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=335.4(M+H
【0312】
実施例116
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−(トリフルオロメトキシ)ベンジルアミン及び4−ホルミルインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=463.0(M+H
【0313】
実施例117
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2−(トリフルオロメトキシ)ベンジルアミン及び1H−ベンゾイミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=464.0(M+H
【0314】
実施例118
N2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルメチル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イルメチルアミン及び4−アミノメチルインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=437.4(M+H
【0315】
実施例119
N5−(7−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例38の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−ブロモ−7−フルオロインドールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=387.1(M+H
【0316】
実施例120
N5−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3,5−ジフルオロベンジルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=380.3(M+H
【0317】
実施例121
N−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び5−アミノ−1,4−ベンゾジオキサンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=470.3(M+H
【0318】
実施例122
3,5−ジフルオロ−N−[2−(ナフタレン−1−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び1−ナフチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=462.3(M+H
【0319】
実施例123
3,5−ジフルオロ−N−[2−(インダン−4−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び4−アミノインダンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=452.0(M+H
【0320】
実施例124
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボキサルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=420.1(M+H
【0321】
実施例125
N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び4−メチル−1H−イミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=384.1(M+H
【0322】
実施例126
4−フルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イルメチル}−ベンズアミド
工程A
DMF(5ml)中の(5−ヨード−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(実施例50、工程A)(500mg、1.37mmol)、シアン化亜鉛(177mg、1.5mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(159mg、0.14mmol)の撹拌した混合物を、マイクロ波反応器中で160℃にて15分間加熱した。反応混合物を水(15ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×10ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−カルボニトリルを明褐色の固体(346mg、91%)として得た。融点:102℃;MS:m/e=262.0(M−H)
【0323】
工程B
7N MeOH−NHに溶解した2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−カルボニトリル(200mg、0.76mmol)を室温で23時間水素化し、濾過により触媒を除去し蒸発させた後、黄色の油状物を得、それをさらにシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/MeOH/NHOH 15:1:0.1)により精製して、(5−アミノメチル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミンを明黄色の油状物(198mg、98%)として得た。MS:m/e=268.2(M+H
【0324】
工程C
THF(2ml)中の(5−アミノメチル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(95mg、0.355mmol)及びトリエチルアミン(39.6mg、0.39mmol)の冷却し(氷浴)かつ撹拌した溶液に、4−フルオロベンゾイルクロリド(62mg、0.39mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。蒸発させて、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、標記化合物をオフホワイトの固体(67mg、48%)として得た。融点:173℃;MS:m/e=390.3(M+H
【0325】
実施例127
{5−[(4−フルオロ−ベンジルアミノ)−メチル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
1,1−ジクロロエタン(5ml)中の(5−アミノメチル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(実施例126、工程B)(95mg、0.355mmol)、4−フルオロベンズアルデヒド(97mg、0.78mmol)及び酢酸(85.4mg、1.42mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌した。その後、水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(176mg、0.75mmol)を加え、反応混合物を室温で21時間撹拌し、氷/NaHCO飽和溶液(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させて、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、5−{[ビス−(4−フルオロ−ベンジル)−アミノ]−メチル}−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン(114mg、66%)に加えて、標記化合物を明黄色の油状物(30mg、22%)として得た。MS:m/e=376.4(M+H
【0326】
実施例128
4−フルオロ−N−[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=448.0(M+H
【0327】
実施例129
N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及びピリジン−3−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=381.0(M+H
【0328】
実施例130
5−クロロ−チオフェン−2−スルホン酸[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−アミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び4−クロロチオフェン−2−スルホニルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=470.1(M+H
【0329】
実施例131
N5−(3H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び4(5)−イミダゾール−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=370.0(M+H
【0330】
実施例132
N5−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び3,5−ジフルオロベンズアルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=416.4(M+H
【0331】
実施例133
N5−(4−フルオロ−フェニル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例38の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、(2−メチル−1−ベンゾフラン−7−イル)アミン及び1−ブロモ−4−フルオロベンゼンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=384.1(M+H
【0332】
実施例134
rac−3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び2,3−ジヒドロ−2−メチル−7−ベンゾフランアミン(CAS26210-74-2)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=468.3(M+H
【0333】
実施例135
rac−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−チオクロマン−4−イル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及びチオクロマン−4−オンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=402.5(M+H
【0334】
実施例136
{5−[(4−フルオロ−フェニル)−イミノ−メチル]−キノリン−2−イル}−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン
工程A
実施例1工程Aに記載したように、5−ヨード−2−クロロキノリン(CAS455955-26-7)及び2−メトキシベンジルアミンから、(5−ヨード−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを調製した。明褐色の油状物;MS:m/e=391.0(M+H
【0335】
工程B
実施例126工程Aに記載したように、(5−ヨード−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンから、2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−カルボニトリルを調製した。明黄色の固体;MS:m/e=288.3(M−H);融点:133℃
【0336】
工程C
ジエチルエーテル(3ml)及びTHF(1ml)中の2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−カルボニトリル(289mg、1.0mmol)の冷却(氷浴)しかつ撹拌した懸濁液に、4−フルオロフェニル−マグネシウムブロミド(4ml、4.0mmol)の1M 溶液を滴下し、反応混合物を還流条件下で24時間加熱して、氷水(15ml)に注いだ。2N HCl(5ml)を加え、混合物を室温で10分間撹拌し、3N NaOH(5ml)を加えて、混合物を酢酸エチル(2×40ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)及び結晶化(ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、標記化合物を白色の固体(159mg、41%)として得た。MS:m/e=386.2(M+H);融点:155℃
【0337】
実施例137
(4−フルオロ−フェニル)−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−メタノン
{5−[(4−フルオロ−フェニル)−イミノ−メチル]−キノリン−2−イル}−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン(130mg、0.34mmol)、2N HCl(4ml)及びTHF(1ml)の混合物を、室温で23時間撹拌し、NaHCO飽和溶液(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗生成物シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、標記化合物を明黄色のガム状物(115mg、88%)として得た。MS:m/e=387.2(M+H)。
【0338】
実施例138
N−[2−(2−tert−ブチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び2−tert−ブチル−ベンゾフラン−7−イルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=508.1(M+H
【0339】
2−tert−ブチル−ベンゾフラン−7−イルアミンを、2−ブロモ−6−ニトロフェノールから2工程で調製した:
工程A:
2−ブロモ−6−ニトロフェノール(500mg、2.29mmol)、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロリド(12mg、0.05mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(68mg、0.14mmol)、炭酸セシウム(1.95g、6mmol)及びtert−ブチルアセチレン(577mg、7mmol)を、密閉管中でアセトニトリル5mlに溶解し、75℃で一晩加熱した。反応混合物を直接クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/酢酸エチル 9:1/4:1/1:1)に付して、2−tert−ブチル−7−ニトロ−ベンゾフランをオフホワイト色の固体(185mg、37%)として得た。
【0340】
工程B:
2−tert−ブチル−7−ニトロ−ベンゾフラン(180mg、0.802mmol)を、メタノール2.5mlに溶解し、ラネーニッケル(5mg、0.08mmol)及びヒドラジン(126mg、2.5mmol)を加えた。反応混合物を2時間還流し、濾過した。溶媒を蒸発させ、粗2−tert−ブチル−ベンゾフラン−7−イルアミン(160mg、100%)を次の工程で使用した。
【0341】
実施例139
N−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び7−アミノ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(CAS 13414-56-7)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=454.3(M+H
【0342】
実施例140
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、2,3−ジヒドロ−2−メチル−7−ベンゾフランアミン(CAS26210-74-2)及びインドール−4−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=421.4(M+H
【0343】
実施例141
N−[2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS68298-46-4)から、標記化合物を調製した。MS:m/e=482.1(M+H
【0344】
実施例142
rac−N5−クロマン−4−イル−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=386.3(M+H
【0345】
実施例143
rac−5−(1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−4−イルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=434.4(M+H
【0346】
実施例144
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS68298-46-4)及び1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−4−イルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=486.0(M+H
【0347】
実施例145
N−(2−{[(5−メチル−2−フリル)メチル]アミノ}キノリン−5−イル)−N’−フェニルスルファミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及びフェニルスルファモイルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=409.1(M+H
【0348】
実施例146
4−フルオロ−N−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イルメチル]−ベンズアミド
工程A
実施例126、工程Bに記載したように、2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−カルボニトリル(実施例136、工程B)の水素化により、(5−アミノメチル−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミンを調製した。明緑色油状物、MS:m/e=294.2(M+H
【0349】
工程B
実施例126、工程Cの一般的方法に従って、(5−アミノメチル−キノリン−2−イル)−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン及び4−フルオロベンゾイルクロリドから、標記化合物を調製した。白色の固体、MS:m/e=416.3(M+H);融点:162.5℃
【0350】
実施例147
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS68298-46-4)及びインドール−4−カルボキサルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=435.3(M+H
【0351】
実施例148
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS68298-46-4)及び1H−ベンズイミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=436.1(M+H
【0352】
実施例149
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS68298-46-4)及び4−メチル−1H−イミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=400.4(M+H
【0353】
実施例150
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−キノリン−2−イル]−アミン
工程A
EtOH(4ml)及び水(4ml)中の2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−カルボニトリル(実施例136、工程B)(289mg、1.0mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(257mg、3.7mmol)及び炭酸ナトリウム(212mg、2.0mmol)の撹拌した懸濁液を、還流条件下で17時間加熱し、水(5ml)を加え、沈殿物を濾過により回収し、水及びヘプタンで洗浄し、乾燥させて、粗生成物を固体として得、それをさらに結晶化(ジエチルエーテル/MeOH)により精製し、N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−カルボキサミジンをオフホワイトの固体(290mg、90%)として得た。MS:m/e=323.2(M+H);融点:161℃
【0354】
工程B
THF(7.5ml)中の酢酸(48mg、0.8mmol)の撹拌した溶液に、1,1’−カルボニル−ジイミダゾール(151mg、0.93mmol)を室温で加えた。混合物を室温で15分間、70℃で90分間撹拌し、室温に冷まして、N−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−カルボキサミジン(200mg、0.62mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、蒸発乾固し、酢酸(7.5ml)で希釈した。反応混合物を100℃で2時間撹拌し、蒸発させ、NaHCO飽和溶液(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)及び結晶化(ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、標記化合物を白色の固体(108mg、50%)として得た。
MS:m/e=347.1(M+H);融点:121.5℃
【0355】
実施例151
rac−N5−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS68298-46-4)及びrac−1−(3,5−ジフルオロフェニル)エチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=446.1(M+H
【0356】
実施例152及び153
(R)−及び(S)−N5−((S)−1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−キノリン−2,5−ジアミンを、ヘプタン/エタノール 4:1を用いるChiralcel ODで分離した。旋光度が低すぎるため、2つの鏡像異性体の旋光度を測定することができなかった。
【0357】
実施例154
N−(2−{[(5−メチル−2−フリル)メチル]アミノ}キノリン−5−イル)−N’−(4−フルオロフェニル)スルファミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、5−メチル−2−フランメタンアミン及び4−フルオロ−フェニルスルファモイルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=427.3(M+H
【0358】
実施例155
3,5−ジフルオロ−N−[2−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及びm−アニシジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=442.0(M+H
【0359】
実施例156
N−{2−[(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−イル)アミノ]キノリン−5−イル}−N’−(4−フルオロフェニル)スルファミド
実施例58の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS 68298-46-4)及び4−フルオロ−フェニルスルファモイルクロリドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=479.0(M+H)。
【0360】
実施例157
3,5−ジフルオロ−N−(2−m−トリルアミノ−キノリン−5−イル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及びm−トルイジンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=426.0(M+H
【0361】
実施例158
(+)−N5−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン
(rac)−N5−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミンを、ヘプタン/エタノール 4:1を用いるChiralcel ODで分離した。(+)−鏡像異性体は、5−HT5Aレセプターでより活性である。
【0362】
実施例159
N−[2−(3−シクロプロピル−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド
実施例89の一般的方法に従って、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び3−シクロプロピルアニリンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=452.0(M+H
【0363】
実施例160
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1−チアゾール−2−イル−エチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS 68298-46-4)及び2−アセチルチアゾールから、標記化合物を調製した。MS:m/e=417.4(M+H
【0364】
実施例161
N−[2−(3−tert−ブチル−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド
5−ニトロ−2−クロロキノリン、3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド及び3−tert.ブチル−アニリンから実施例89の一般的方法に従って標記化合物を調製した。MS:m/e=468.3(M+H
【0365】
実施例162
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1−ピリジン−3−イル−エチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS 68298-46-4)及びrac−1−ピリジン−3−イル−エチルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=411.5(M+H
【0366】
実施例163
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン
実施例1の一般的方法に従って、5−ヨード−2−クロロキノリン、7−アミノ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン(CAS 68298-46-4)及び3−ピコリルアミンから、標記化合物を調製した。MS:m/e=397.3(M+H
【0367】
実施例164
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3−シクロプロピルアニリン及び4−インドールカルボアルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=405.5(M+H
【0368】
実施例165
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3−シクロプロピルアニリン及び1H−ベンズイミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=406.5(M+H
【0369】
実施例166
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
実施例26に記載したように、5−ニトロ−2−クロロキノリン、3−シクロプロピルアニリン及び4−メチル−1H−イミダゾール−5−カルバルデヒドから、標記化合物を調製した。MS:m/e=370.4(M+H
【0370】
実施例167
(4−フルオロ−フェニル)−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−メタノンオキシム
EtOH(2ml)中の(4−フルオロ−フェニル)−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−メタノン(実施例137)(60mg、0.155mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(32mg、0.46mmol)及び炭酸ナトリウム(49mg、0.46mmol)の撹拌した懸濁液を、還流条件下で28時間加熱し、反応混合物を水(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗生成物を更にシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル)により精製し、標記化合物を白色の泡状物(40mg、64%)として得た。MS:m/e=402.4(M+H

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化64】


[式中、
Xは、結合、−CHCH−、−CH=CH−、−CHO−、−CHNR−、−CHS(O)−、−CHS(O)−、−O−、−OCHCH−、−S−、−SCH−、−OCHCHS(O)−、−OCHCHS(O)−、−CHNRCO−、−CHNRCH−、
【化65】


−NRS(O)NR−、−NHCHR−、−NR−、又はNRS(O)−であり;且つ、Xは、式(I)中に両方の向きで挿入され得;
Yは、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;
Rは、水素又は低級アルキルであり;
Ar/Arは、互いに独立して、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、3〜10員シクロアルキル、5〜10員ヘテロシクロアルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又はS(O)NHRで置換されていてもよい、アリール又は5〜10員ヘテロアリールである]
で示される化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩。
【請求項2】
Xが、結合、−CHCH−、−CH=CH−、−CHO−、−CHNR−、CHS(O)−、−O−、−OCH−、−OCHCH−、−S−、−SCH−、−NR−、NRCH−又は−NRS(O)−であり;
Yが、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;
Rが、水素又は低級アルキルであり;
Ar/Arが、互いに独立して、(i)少なくとも1個の環が性質上芳香族である、1以上の縮合環より成る一価環状芳香族炭化水素基、又は(ii)酸素、硫黄又は窒素からなる群より選択される、1、2又は3個のヘテロ原子を含む環状芳香族炭化水素基であり、ここで、(i)及び(ii)は場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又は−S(O)NHRで置換されていてもよい、
請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩。
【請求項3】
(i)が、フェニル及びナフチルからなる群から選ばれ、そして、
(ii)が、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群より選択される、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Xが−CHCH−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
化合物が、
(2−メトキシ−ベンジル)−(5−フェネチル−キノリン−2−イル)−アミン、
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(2−ピリジン−3−イル−エチル)−キノリン−2−イル]−アミン、
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−フェネチル−キノリン−2−イル)−アミン、
(3−{2−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−エチル}−フェニル)−メタノール、
{5−[2−(3−メトキシメチル−フェニル)−エチル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン、
3−(2−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−エチル)−ベンゼンスルホンアミド又は
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−キノリン−2−イル]−アミン
である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Xが−CHNR−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
化合物が、
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリジン−3−イルアミノメチル)−キノリン−2−イル]−アミン、
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−(5−フェニルアミノメチル−キノリン−2−イル)−アミン又は
(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−[5−(ピリジン−2−イルアミノメチル)−キノリン−2−イル]−アミン
である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
XがSCHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
化合物が、
(5−ベンジルスルファニル−キノリン−2−イル)−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン
である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Xが−NR−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
化合物が、
N5−(4−フルオロ−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−クロロ−フェニル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン又は
N5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Xが−NRCH−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
化合物が、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3−メトキシ−ベンジル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2,N5−ビス−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−ベンジル−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−4−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(2−メトキシ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−フルオロ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−ピリジン−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(2−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンジル]−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(6−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、又は
3−({2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イルアミノ}−メチル)−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Xが−NRS(O)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
化合物が、
N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
5−クロロ−チオフェン−2−スルホン酸{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−アミド、
6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−アミド、
3,5−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
4−フルオロ−N−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
3−フルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
3,4−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド又は
3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−フェノキシ−エチルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド
である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
化合物が、
4−フルオロ−N−[2−(2−メチルスルファニル−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
[5−(2−ベンゼンスルフィニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン、
[5−(2−ベンゼンスルホニル−エトキシ)−キノリン−2−イル]−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン、
3,5−ジフルオロ−N−{2−[(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
3,5−ジフルオロ−N−{2−[1−(5−メチル−フラン−2−イル)−エチルアミノ]−キノリン−5−イル}−ベンゼンスルホンアミド、
N5−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(1H−ピラゾール−3−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−7−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(5−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(1H−ピラゾール−3−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(2−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−チアゾール−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルメチル−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−(1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
4−フルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メトキシ−ベンジル)−N5−チアゾール−2−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−(3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルメチル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(7−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(ナフタレン−1−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(インダン−4−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
4−フルオロ−N−{2−[(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−キノリン−5−イルメチル}−ベンズアミド、
{5−[(4−フルオロ−ベンジルアミノ)−メチル]−キノリン−2−イル}−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−アミン、
4−フルオロ−N−[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
5−クロロ−チオフェン−2−スルホン酸[2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−アミド、
N5−(3H−イミダゾール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(4−フルオロ−フェニル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
rac−3,5−ジフルオロ−N−[2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−N5−チオクロマン−4−イル−キノリン−2,5−ジアミン、
{5−[(4−フルオロ−フェニル)−イミノ−メチル]−キノリン−2−イル}−(2−メトキシ−ベンジル)−アミン、
(4−フルオロ−フェニル)−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−メタノン、
N−[2−(2−tert−ブチル−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N5−クロマン−4−イル−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
rac−5−(1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−(2−{[(5−メチル−2−フリル)メチル]アミノ}キノリン−5−イル)−N’−フェニルスルファミド、
4−フルオロ−N−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イルメチル]−ベンズアミド、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
(2−メトキシ−ベンジル)−[5−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−キノリン−2−イル]−アミン、
rac−N5−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
(R)−又は(S)−N5−((S)−1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
(R)−又は(S)−N5−((S)−1,1−ジオキソ−1l6−チオクロマン−4−イル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−(2−{[(5−メチル−2−フリル)メチル]アミノ}キノリン−5−イル)−N’−(4−フルオロフェニル)スルファミド、
3,5−ジフルオロ−N−[2−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−ベンゼンスルホンアミド、
N−{2−[(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−イル)アミノ]キノリン−5−イル}−N’−(4−フルオロフェニル)スルファミド、
3,5−ジフルオロ−N−(2−m−トリルアミノ−キノリン−5−イル)−ベンゼンスルホンアミド、
(+)−N5−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エチル]−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(3−シクロプロピル−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1−チアゾール−2−イル−エチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N−[2−(3−tert−ブチル−フェニルアミノ)−キノリン−5−イル]−3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
rac−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1−ピリジン−3−イル−エチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−ピリジン−3−イルメチル−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、及び
(4−フルオロ−フェニル)−[2−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−キノリン−5−イル]−メタノンオキシム
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
化合物が一般式(Ia):
【化66】


[式中、
Yは、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;且つ、Xは、式(I)中に両方の向きで挿入され得;そして、
Arは、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、3〜10員シクロアルキル、5〜10員ヘテロシクロアルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又は−S(O)NHRで置換されていてもよい、アリール又は5〜10員ヘテロアリールである]
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
化合物が、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(3H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、及び
N5−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−キノリン−2,5−ジアミン
である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
化合物が一般式(Ib):
【化67】


[式中、
Yは、結合、−CHR−又は−OCHCH−であり;且つ、Xは、式(I)中に両方の向きで挿入され得;そして、
Arは、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン、−CF、−CHOH、−CHO−低級アルキル、3〜10員シクロアルキル、5〜10員ヘテロシクロアルキル、−CHO(CHO−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル又はS(O)NHRで置換されていてもよい、アリール又は5〜10員ヘテロアリールである]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
化合物が、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(5−メチル−フラン−2−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,6−ジメトキシ−ベンジル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イルメチル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−N2−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−キノリン−2,5−ジアミン、
N2−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン、及び
N2−(3−シクロプロピル−フェニル)−N5−(1H−インドール−4−イルメチル)−キノリン−2,5−ジアミン
である、請求項17に記載の化合物。
【請求項21】
a)式:
【化68】


で示される化合物を、式:
【化69】


で示されるアミンと反応させて、式:
【化70】


[式中、Rは水素又は低級アルキルであり、Zは、結合、CH又はS(O)であり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
b)式:
【化71】


で示される化合物を、式:
【化72】


で示される化合物と反応させて、式:
【化73】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
c)式:
【化74】


で示される化合物を水素と反応させて、式:
【化75】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
d)式:
【化76】


で示される化合物を、式:Arhal 8
で示される化合物と反応させて、式:
【化77】


[式中、halは臭素又はヨウ素であり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
e)式:
【化78】


で示される化合物を、式:ArNHR 10
で示される化合物と反応させて、式:
【化79】


[式中、Rは水素又は低級アルキルであり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
f)式:
【化80】


で示される化合物を、式:ArCHOで示される化合物と反応させて、式:
【化81】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
g)式:
【化82】


で示される化合物を、式:Arハロゲン で示される化合物と反応させて、式:
【化83】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
h)式:
【化84】


で示される化合物を、式:ArSOClで示される化合物と反応させて、式:
【化85】


[式中、Rは水素又は低級アルキルであり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
i)式:
【化86】


で示される化合物を、式:ArOHで示される化合物と反応させて、式:
【化87】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
j)式:
【化88】


で示される化合物を、式:ArYNHで示される化合物と反応させて、式:
【化89】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
k)式:
【化90】


で示される化合物を、式:ArSONaで示される化合物と反応させて、式:
【化91】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
又は、
l)式:
【化92】


で示される化合物を、式:ArYNHで示される化合物と反応させて、式:
【化93】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
そして、
m)式:
【化94】


で示される化合物を、式:ArB(OH) 28
で示される化合物と反応させて、式:
【化95】


[式中、定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
n)式:
【化96】


で示される化合物を、式:ArZSH 31
で示される化合物と反応させて、式:
【化97】


[式中、Zは結合又はCHであり、他の定義は上記のとおりである]
で示される化合物を生成すること、
所望により、得られた化合物を薬学的に許容される酸付加塩に変換することを含む、請求項1に定義される式Iの化合物を製造する方法。
【請求項22】
うつ病、不安障害、統合失調症、パニック障害、広場恐怖症、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、疼痛、記憶障害、認知症、摂食行動の障害、性機能障害、睡眠障害、薬物乱用からの離脱、運動障害、例えばパーキンソン病、精神疾患又は消化管障害の処置のための、請求項1〜20のいずれか一項記載の1以上の式Iの化合物及び薬学的に許容される賦形剤を含有する医薬。
【請求項23】
うつ病、不安障害、統合失調症、パニック障害、広場恐怖症、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、疼痛、記憶障害、認知症、摂食行動の障害、性機能障害、睡眠障害、薬物乱用からの離脱、運動障害、例えばパーキンソン病、精神疾患又は消化管障害の処置のための、請求項1〜20のいずれか一項記載の式Iの化合物及び薬学的に許容される賦形剤。
【請求項24】
うつ病、不安障害、統合失調症、パニック障害、広場恐怖症、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、疼痛、記憶障害、認知症、摂食行動の障害、性機能障害、睡眠障害、薬物乱用からの離脱、運動障害、例えばパーキンソン病、精神疾患又は消化管障害の処置のための医薬を製造するための、請求項1〜20のいずれか一項記載の式Iの化合物の使用。
【請求項25】
本明細書前記の発明。

【公表番号】特表2010−504939(P2010−504939A)
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−529658(P2009−529658)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【国際出願番号】PCT/EP2007/059840
【国際公開番号】WO2008/037626
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】