説明

5−HT3受容体モジュレーター、その作製方法、およびその使用

新規の5−HT受容体モジュレーターを開示する。これらの化合物は化学療法誘発性の嘔気および嘔吐、術後の嘔気および嘔吐、および過敏性腸症候群を含む、種々の疾患の治療において使用される。これらの化合物を作製する方法もまた、本発明において説明する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、またはその酸化物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和化合物、もしくはそのプロドラッグ:

式中、

は、随意の二重結合を表し、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、前記式Iの化合物のアミド窒素とQのいずれかのアミン窒素との間に、少なくとも2個の原子を含み、かつ前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
Xは、CH、CH、CR、C(R、N、NH、C=O、またはSOであり、
Yは、CH、CH、CR、C(R、N、NH、NR、O、またはC=Oであり、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、1または2であり、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2である。
【請求項2】
Qが、実験式C7−101−2を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Qが、アザビシクロヘプタン、アザビシクロオクタン、またはアザビシクロノナンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Qが、キヌクリジンである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
前記飽和二環式複素環式アミンが、(S)配置において式Iの前記アミドNに結合している、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記飽和二環式複素環式アミンが、(R)配置において式Iの前記アミドNに結合している、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Xが、CHまたはCRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Xが、Nである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Xが、C=Oである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、SOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Yが、NまたはNHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Yが、CHまたはCRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
が、置換フェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】

から成る群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
治療有効量の請求項1に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物。
【請求項16】
5−HT受容体モジュレーターによる治療の影響を受け易い疾患または状態を治療する方法であって、
5−HT受容体モジュレーターによる治療の影響を受け易い疾患または状態を有する患者を選択することと、
治療有効量の請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項17】
前記疾患または状態が、全般性不安障害、社会恐怖症、目眩、強迫性障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、神経性過食症、薬物離脱の影響、アルコール依存、疼痛、睡眠関連中枢性無呼吸、慢性疲労症候群、パーキンソン病精神病、統合失調症、統合失調症における認知低下および認知障害、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、初老期認知症、アルツハイマー病、肥満、物質乱用障害、神経変性疾患と関連付けられる認知症、認知欠損、線維筋痛症候群、酒さ、セロトニン介在性心血管障害、化学療法誘発性の嘔気および嘔吐、術後誘発性の嘔気および嘔吐、放射線誘発性の嘔気および嘔吐、胃腸障害、過敏性腸症候群、胃食道逆流症、バーキットリンパ腫、気管支喘息、そう痒、片頭痛、およびてんかんから成る群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、5−HT受容体拮抗薬である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、5−HT部分的作動薬である、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
治療有効量の統合失調症補助薬を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記統合失調症補助薬が、バルプロエート、レボメプロマジン、アルプラゾラム、ハロペリドール、クロルプロマジン、リスペリドン、パリペリドン、オランザピン、ジプラシドン、クエチアピン、クロザピン、炭酸リチウム、ジアゼパム、カルバマゼピン、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、三環系抗鬱薬、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
治療有効量のパーキンソン病補助薬を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記パーキンソン病補助薬が、経皮ロチゴチン、ラサギリン、サフィナミド、レボドパ、カルビドパ、ドーパミン作動薬、COMT阻害薬、MAO−B阻害薬、アマンタジン、抗コリン剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
過敏性腸症候群を治療する方法であって、
過敏性腸症候群を有する患者を選択することと、
治療有効量の請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項25】
治療有効量の第2のセロトニン5−HT受容体モジュレーターまたはセロトニン5−HT受容体モジュレーターを、前記患者に投与することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第2のセロトニン5−HT受容体モジュレーターまたはセロトニン5−HT受容体モジュレーターが、アロセトロン、レンザプリド、シランセトロン、テガセロッド、プルカロプリド、オンダンセトロン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ソマトスタチン類似体、ムスカリン受容体拮抗薬、緩下剤、鎮痙薬、抗鬱薬、下痢止め薬、腸管運動促進薬、末梢アヘン麻薬拮抗薬、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される治療有効量の治療薬を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
嘔吐を治療する方法であって、
嘔吐のある患者を選択することと、
治療有効量の請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項29】
治療有効量の1つまたは複数の他の抗嘔吐化合物を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記1つまたは複数の他の抗嘔吐化合物が、デキサメタゾン、アロセトロン、アルプラゾラム、アプレピタント、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、ドラセトロン、テトラヒドロカンナビノール、ナビロン、ドロナビノール、ドロペリドール、グラニセトロン、ハロペリドール、ロラゼパム、メトクロプラミド、ミダゾラム、オランザピン、オンダンセトロン、パロノセトロン、プロクロルペラジン、プロメタジン、トロピセトロン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
CNS疾患または状態を治療する方法であって、
CNS疾患または状態を有する患者を選択することと、
治療有効量の請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項32】
前記CNS疾患または状態が、統合失調症およびパーキンソン病から成る群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
式IIの化合物、またはその酸化物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和化合物、もしくはそのプロドラッグ:

式中、

は、随意の二重結合を表し、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
Xは、CH、CH、CR、C(R、N、NH、C=O、またはSOであり、
Yは、CH、CH、CR、C(R、N、NH、NR、O、またはC=Oであり、
Zは、CまたはNであり、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、0、1、または2であるが、但し、(1)ZがNである場合、nは、1または2であり、かつ(2)ZがCである場合、nは、0、1、または2であることを条件とし、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2である。
【請求項34】
Qが、実験式C7−101−2を有する、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
Qが、アザビシクロヘプタン、アザビシクロオクタン、またはアザビシクロノナンである、請求項33に記載の化合物。
【請求項36】
Qが、キヌクリジンである、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
前記飽和二環式複素環式アミンが、(S)配置において式IIのアミドNに結合している、請求項33に記載の化合物。
【請求項38】
前記飽和二環式複素環式アミンが、(R)配置において式IIのアミドNに結合している、請求項33に記載の化合物。
【請求項39】
Xが、CHまたはCRである、請求項33に記載の化合物。
【請求項40】
Xが、Nである、請求項33に記載の化合物。
【請求項41】
Xが、C=Oである、請求項33に記載の化合物。
【請求項42】
Xが、SOである、請求項33に記載の化合物。
【請求項43】
Yが、NまたはNHである、請求項33に記載の化合物。
【請求項44】
Yが、CHまたはCRである、請求項33に記載の化合物。
【請求項45】
Zが、Cである、請求項33に記載の化合物。
【請求項46】
Zが、Nである、請求項33に記載の化合物。
【請求項47】
が、置換フェニルである、請求項33に記載の化合物。
【請求項48】

から成る群から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項49】
治療有効量の請求項33に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物。
【請求項50】
5−HT受容体モジュレーターによる治療の影響を受け易い疾患または状態を治療する方法であって、
5−HT受容体モジュレーターによる治療の影響を受け易い疾患または状態を有する患者を選択することと、
治療有効量の請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項51】
前記疾患または状態が、全般性不安障害、社会恐怖症、目眩、強迫性障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、神経性過食症、薬物離脱の影響、アルコール依存、疼痛、睡眠関連中枢性無呼吸、慢性疲労症候群、パーキンソン病精神病、統合失調症、統合失調症における認知低下および認知障害、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、初老期認知症、アルツハイマー病、肥満、物質乱用障害、神経変性疾患と関連付けられる認知症、認知欠損、線維筋痛症候群、酒さ、セロトニン介在性心血管障害、化学療法誘発性の嘔気および嘔吐、術後誘発性の嘔気および嘔吐、放射線誘発性の嘔気および嘔吐、胃腸障害、過敏性腸症候群、胃食道逆流症、バーキットリンパ腫、気管支喘息、そう痒、片頭痛、およびてんかんから成る群から選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、5−HT受容体拮抗薬である、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、5−HT部分的作動薬である、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
治療有効量の統合失調症補助薬を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記統合失調症補助薬が、バルプロエート、レボメプロマジン、アルプラゾラム、ハロペリドール、クロルプロマジン、リスペリドン、パリペリドン、オランザピン、ジプラシドン、クエチアピン、クロザピン、炭酸リチウム、ジアゼパム、カルバマゼピン、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、三環系抗鬱薬、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
治療有効量のパーキンソン病補助薬を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項57】
前記パーキンソン病補助薬が、経皮ロチゴチン、ラサギリン、サフィナミド、レボドパ、カルビドパ、ドーパミン作動薬、COMT阻害薬、MAO−B阻害薬、アマンタジン、抗コリン剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
過敏性腸症候群を治療する方法であって、
過敏性腸症候群を有する患者を選択することと、
治療有効量の請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項59】
治療有効量の第2のセロトニン5−HT受容体モジュレーターまたはセロトニン5−HT受容体モジュレーターを、前記患者に投与することをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記第2のセロトニン5−HT受容体モジュレーターまたはセロトニン5−HT受容体モジュレーターが、アロセトロン、レンザプリド、シランセトロン、テガセロッド、プルカロプリド、オンダンセトロン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
ソマトスタチン類似体、ムスカリン受容体拮抗薬、緩下剤、鎮痙薬、抗鬱薬、下痢止め薬、腸管運動促進薬、末梢アヘン麻薬拮抗薬、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される治療有効量の治療薬を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
嘔吐を治療する方法であって、
嘔吐のある患者を選択することと、
治療有効量の請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項63】
治療有効量の1つまたは複数の他の抗嘔吐化合物を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記1つまたは複数の他の抗嘔吐化合物が、デキサメタゾン、アロセトロン、アルプラゾラム、アプレピタント、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、ドラセトロン、テトラヒドロカンナビノール、ナビロン、ドロナビノール、ドロペリドール、グラニセトロン、ハロペリドール、ロラゼパム、メトクロプラミド、ミダゾラム、オランザピン、オンダンセトロン、パロノセトロン、プロクロルペラジン、プロメタジン、トロピセトロン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
CNS疾患または状態を治療する方法であって、
CNS疾患または状態を有する患者を選択することと、
治療有効量の請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、前記患者に投与することと
を含む、前記方法。
【請求項66】
前記CNS疾患または状態が、統合失調症およびパーキンソン病から成る群から選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
式Iaの生成化合物を調製するプロセスであって、

式中、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、前記式Iの化合物のアミド窒素とQのいずれかのアミン窒素との間に、少なくとも2個の原子を含み、かつ前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、1または2であり、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2であり、
前記プロセスは、前記生成化合物を生成するために有効なアミド結合形成条件下で、式IIIの第1の中間化合物を処理することを含み、

式中、Mは、Hまたは対イオンである、前記プロセス。
【請求項68】
Mが、LiおよびNaから成る群から選択される対イオンである、請求項67に記載のプロセス。
【請求項69】
式Ibの生成化合物を調製するプロセスであって、

式中、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、式Iの化合物のアミド窒素とQのいずれかのアミン窒素との間に、少なくとも2個の原子を含み、かつ前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、1または2であり、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2であり、
前記プロセスは、前記生成化合物を生成するために有効なアミド結合形成条件下で、式IVの第1の中間化合物を処理することを含み、

式中、Mは、Hまたは対イオンである、前記プロセス。
【請求項70】
Mが、LiおよびNaから成る群から選択される対イオンである、請求項69に記載のプロセス。
【請求項71】
式Icの生成化合物を調製するプロセスであって、

式中、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、式Iの化合物のアミド窒素とQのいずれかのアミン窒素との間に、少なくとも2個の原子を含み、かつ前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
Xは、CH、CH、CR、C(R、N、NH、C=O、またはSOであり、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、1または2であり、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2であり、
前記プロセスは、前記生成化合物を生成するために有効なアミド結合形成条件下で、式Vの第1の中間化合物を処理することを含み、

式中、Mは、Hまたは対イオンである、前記プロセス。
【請求項72】
Mが、LiおよびNaから成る群から選択される対イオンである、請求項71に記載のプロセス。
【請求項73】
式IIaの生成化合物を調製するプロセスであって、

式中、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、0、1、または2であり、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2であり、
前記プロセスは、前記生成化合物を生成するために有効なアミド結合形成条件下で、式VIの第1の中間化合物を処理することを含み、

式中、Mは、Hまたは対イオンである、前記プロセス。
【請求項74】
Mが、LiおよびNaから成る群から選択される対イオンである、請求項73に記載のプロセス。
【請求項75】
式IIbの生成化合物を調製するプロセスであって、

式中、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、0、1、または2であり、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2であり、
前記プロセスは、前記生成化合物を生成するために有効なアミド結合形成条件下で、式VIIの第1の中間化合物を処理することを含み、

式中、Mは、Hまたは対イオンである、前記プロセス。
【請求項76】
Mが、LiおよびNaから成る群から選択される対イオンである、請求項75に記載のプロセス。
【請求項77】
式IIcの生成化合物を調製するプロセスであって、

式中、
Qは、飽和二環式複素環式アミンであり、前記飽和二環式複素環式アミンは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NRから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、各位置において個々に、H、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)、−NRC(O)NR、−S(O)、−CN、−C(O)R、−C(O)NR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、アリール、およびヘテロアリールのそれぞれは、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−OR、および−NR、ならびにハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、−CN、−OR、または−NRで1〜3回置換されていてもよいフェニルからそれぞれの場合で独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよく、
は、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはC−Cアルコキシで1〜3回置換されていてもよいか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒に、
窒素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含み、かつハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜4回置換されていてもよい、5〜7員複素環式環
を形成し、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、またはフェニルであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、−C(O)R、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、およびC−Cアルコキシから成る群からそれぞれの場合で独立して選択される置換基で1〜3回置換されていてもよく、
nは、1または2であり、
pは、0、1、2、または3であり、かつ
qは、0、1、または2であり、
前記プロセスは、前記生成化合物を生成するために有効なアミド結合形成条件下で、式VIIIの第1の中間化合物を処理することを含み、

式中、Mは、Hまたは対イオンである、前記プロセス。
【請求項78】
Mが、LiおよびNaから成る群から選択される対イオンである、請求項77に記載のプロセス。

【公表番号】特表2012−533544(P2012−533544A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520659(P2012−520659)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/040617
【国際公開番号】WO2011/008572
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(509002589)アルバニー モレキュラー リサーチ, インコーポレイテッド (14)
【Fターム(参考)】