説明

5−LO阻害剤としてのピラゾール誘導体

本発明は、式(I)の化合物、その調製方法、5−リポキシゲナーゼ阻害剤としてのその使用およびそれを含有する医薬組成物に関する。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物
【化1】

[式中、
Qは、−S−または−S(O)−であり、
XおよびYはそれぞれ独立に、CおよびNからなる群から選択され、
Lは、
(a)結合
(b)−(CH)−
(c)−O−
(d)−C(O)−
からなる群から選択され、
およびRはそれぞれ独立に、
(a)H
(b)メチル
(c)エチル
からなる群から選択され、
は、
(a)←CN
(b)←C(O)NH
(c)←C(O)NH(CH
(d)←C(O)N(CH
からなる群から選択され、
は、Hまたはハロであり、
は、
(a)H
(b)ハロ
(c)←CN
(d)←OCH
からなる群から選択され、
は、
(a)H
(b)ハロ
(c)←CN
からなる群から選択され、
は、
(a)H
(b)ハロ
(c)←CN
(d)メチル
(e)←OCH
からなる群から選択され、
は、YがNである場合には存在しないか、またはRは、
(a)H
(b)ハロ
(c)←CN
(d)メチル
(e)←OCH
からなる群から選択され、
は、XがNである場合には存在しないか、またはRは、
(a)H
(b)ハロ
(c)←CN
(d)メチル
(e)←CF
(f)←OCH
からなる群から選択され、
10は、
(a)H
(b)ハロ
(c)←CN
からなる群から選択され、
11は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
12は、Hまたはハロである]であって、
ただし、式(I)の化合物は、
(a)4−(3−{[3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミドまたは薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物、または
(b)4−(3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミドまたは薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物ではない、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項2】
4−(3−{[3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
4−(2−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
4−(2,5−ジフルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
4−(2,4−ジフルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
4−(4−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−2−メチル−4−(3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−(2−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−(4−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−(3−フルオロ−5−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−(2,4−ジフルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−(3−フルオロ−5−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリル
(2S,4R)−4−(2−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリル
(2S,4R)−4−(3−{[3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリル
(2S,4R)−4−(2−フルオロ−3−{[3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリル
(2S,4R)−4−(3−フルオロ−5−{[3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリル
4−[3−({3−フルオロ−4−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチル]フェニル}チオ)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
4−[3−({4−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]フェニル}チオ)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
4−[3−({3−シアノ−4−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]フェニル}チオ)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−[2−フルオロ−3−({4−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]フェニル}チオ)フェニル]−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−[2−フルオロ−3−({4−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]フェニル}チオ)フェニル]−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリル
4−[3−({5−クロロ−6−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]ピリジン−3−イル}チオ)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
(2S,4R)−4−[3−({5−クロロ−6−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]ピリジン−3−イル}チオ)−2−フルオロフェニル]−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリル
(2S,4R)−4−[3−({5−クロロ−6−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]ピリジン−3−イル}チオ)−2−フルオロフェニル]−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項3】
下式を有する(2S,4R)−4−(2−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリルである、請求項2に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【化2】

【請求項4】
(2S,4R)−4−(2−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリルトシル酸塩である、請求項3に記載の化合物または薬学的に許容できるその溶媒和物。
【請求項5】
結晶であり、Cu Kα放射線(波長=1.5406Å)を使用して測定した場合に、2θ角(±0.1度)で表される下記の主なX線回折パターンピークを伴うX線回折パターンを有する(2S,4R)−4−(2−フルオロ−3−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]チオ}フェニル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリルおよびパラ−トルエンスルホン酸のモル比1:1の塩である、請求項4に記載の化合物。
【表1】

【請求項6】
請求項1から5の一項または複数に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、1種または複数の薬学的に許容できる賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項7】
請求項1から5の一項または複数に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、1種または複数の追加の治療剤とを含む、特に5−LO媒介疾患、障害または状態を治療するための組合せ。
【請求項8】
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、グルココルチコステロイドまたはDAGRとを含む組合せ、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、COX阻害剤として非選択的もしくは選択的COX−1またはCOX−2阻害剤とを含む組合せ、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、β2アゴニストとを含む組合せ、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、ムスカリン様M3受容体アンタゴニストまたは抗コリン作動薬とを含む組合せ、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、ヒスタミン受容体アンタゴニストとを含む組合せ、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、利尿薬とを含む組合せ、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、カルシウムチャネル遮断剤とを含む組合せ
からなる群から選択される、請求項7に記載の組合せ。
【請求項9】
医薬品として使用するための、請求項1から5の一項または複数に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項10】
5−LO媒介疾患、障害または状態をそのような治療を必要とする対象において治療する方法であって、前記対象に、治療的有効量の請求項1から5の一項または複数に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を投与することによる方法。
【請求項11】
5−LO媒介疾患、障害または状態を治療する際に使用するための請求項1から5の一項または複数に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項12】
5−LO媒介疾患、障害または状態を治療するための医薬品を製造するための請求項1から5の一項または複数に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項13】
前記5−LO媒介疾患、障害または状態が、
あらゆるタイプ、病因または病原の喘息、特に、アトピー性喘息、非アトピー性喘息、アレルギー性喘息、アトピー性気管支IgE媒介喘息、気管支喘息、本態性喘息、真性喘息、病態生理学的障害に起因する内因性喘息、環境因子に起因する外因性喘息、未知もしくは不顕性の原因の本態性喘息、気管支喘息、肺気腫性喘息、運動誘発喘息、アレルゲン誘発喘息、冷気誘発喘息、職業性喘息、細菌、真菌、原虫またはウイルス感染に起因する感染性喘息、非アレルギー性喘息、初発喘息、喘鳴乳児症候群および細気管支炎からなる群から選択されるメンバーである喘息、
慢性または急性気管支収縮、慢性気管支炎、末梢気道閉塞および肺気腫、
あらゆるタイプ、病因または病原の閉塞性または炎症性気道疾患、特に、慢性好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、COPDを随伴するまたは随伴しない慢性気管支炎、肺気腫もしくは呼吸窮迫を包含するCOPD、不可逆性進行性気道閉塞を特徴とするCOPD、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、他の薬物療法に起因する気道過反応性の再燃および肺高血圧症を随伴する気道疾患からなる群から選択されるメンバーである閉塞性または炎症性気道疾患、
あらゆるタイプ、病因または病原の気管支炎、特に、急性気管支炎、急性喉頭気管支炎、アラキジン気管支炎、カタル性気管支炎、クループ性気管支炎、乾性気管支炎、感染型喘息性気管支炎、増殖性気管支炎、ブドウ球菌性または連鎖球菌性気管支炎および小胞性気管支炎からなる群から選択されるメンバーである気管支炎、
急性肺障害、
あらゆるタイプ、病因または病原の気管支拡張症、特に、円柱状気管支拡張症、小嚢状気管支拡張症、紡錘状気管支拡張症、細気管支拡張症、嚢胞性気管支拡張症、乾性気管支拡張症および小胞性気管支拡張症からなる群から選択されるメンバーである気管支拡張症、
季節性アレルギー性鼻炎、通年性アレルギー性鼻炎、血管神経性鼻炎、薬物性鼻炎および枯草熱を包含するあらゆるタイプのアレルギー性鼻炎、
侵害受容性疼痛または神経障害性疼痛を包含する疼痛、
神経変性疾患ならびに
心臓血管状態
からなる群から選択される、請求項7から12の一項または複数に記載の発明。
【請求項14】
請求項1から5の一項または複数に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を製造する方法であって、
(i)適切な溶媒中で、式1の化合物を
【化3】

[式中、RからRは、請求項1に記載された通りであり、Zは、脱離基またはカップリング対である]
式2の化合物と接触させるステップか
【化4】

[式中、X、Y、LおよびRからR12は、請求項1に記載された通りであり、Zは、水素または保護基である]
または、(i)の代わりに、
(ii)式4の化合物を
【化5】

[式中、RからRは、請求項1に記載された通りであり、Zは、(i)に記載された通りである]
式5の化合物と接触させて
【化6】

[式中、X、Y、LおよびRからR12は、請求項1に記載された通りであり、Zは、(i)に記載された通りである]、
式3の化合物を得るステップと、
【化7】

(iii)任意選択で、前記式3の化合物をオキシド化剤と適切な溶媒中で接触させて、式18の対応するスルホキシドを得るステップとを含む方法。
【化8】


【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−504514(P2011−504514A)
【公表日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535484(P2010−535484)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際出願番号】PCT/IB2008/054873
【国際公開番号】WO2009/069044
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】