説明

7−フェニルピラゾロピリジン化合物




[式中、Rはメトキシ基、メチルチオ基、エチル基等、RおよびRはそれぞれ独立してシクロプロピルメチル基、(4−テトラヒドロピラニル)メチル基等、R40、R41およびR42のうち2つはC1−6アルコキシ基、残り1つはメトキシメチル基等である。]で表わされる化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。この化合物は、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(Corticotropin−releasing−factor)受容体に対し優れた拮抗作用を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】


[式中、Rは式−G1z−R1z(式中、G1zは単結合、酸素原子または硫黄原子を意味する;R1zはメチル基またはエチル基を意味する。)で表わされる基またはメトキシメチル基を意味する;
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、t−ブトキシカルボニル基または式−X6b−X7b(式中、X6bはメチレン基を意味する;X7bはC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、テトラヒドロピラン−イル基またはテトラヒドロフラン−イル基を意味する。)で表わされる基を意味する;
40、R41およびR42のうち2つはC1−6アルコキシ基を意味し、残り1つは式−V1a−V2a(式中、V1aは単結合、式−CO−、C1−6アルキレン基、C−6アルケニレン基またはC2−6アルキニレン基を意味する;V2aは水素原子、水酸基、下記置換基B群から選ばれる1〜3個の基を有してもよいC1−6アルキル基、下記置換基B群から選ばれる1〜3個の基を有してもよいC1−6アルコキシ基、式−N(R3c)R3d(式中、R3cおよびR3dはそれぞれ独立して、水素原子または下記置換基B群から選ばれる1〜3個の基を有してもよいC1−6アルキル基を意味する。)で表わされる基、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、C3−8シクロアルキル基、テトラヒドロピラン−イル基またはテトラヒドロフラン−イル基を意味する。)で表わされる基を意味する。
<置換基B群>
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、C1−6アルコキシ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、C3−8シクロアルキル基、テトラヒドロピラン−イル基およびテトラヒドロフラン−イル基からなる群。]
で表わされる化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項2】
がメチル基、エチル基、メトキシ基、メチルチオ基またはメトキシメチル基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項3】
40およびR42がそれぞれ独立してC1−6アルコキシ基を意味し、R41が式

(式中、R44およびR45はそれぞれ独立して、水素原子、メチル基またはエチル基を意味する;R43は下記置換基B群から選ばれる1〜3個の基を有してもよいC1−6アルキル基を意味する。
<置換基B群>
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、C1−6アルコキシ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、C3−8シクロアルキル基、テトラヒドロピラン−イル基およびテトラヒドロフラン−イル基からなる群。)で表わされる基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項4】


[式中、R5tおよびR6tはそれぞれ独立して、シクロプロピルメチル基、(4−テトラヒドロピラニル)メチル基、(3−テトラヒドロフラニル)メチル基または(2−テトラヒドロフラニル)メチル基を意味する;
1tは、メトキシ基、メチルチオ基、メチル基、エチル基またはメトキシメチル基を意味する;R43tはC1−6アルキル基を意味する。]
で表わされる化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項5】
43tがメチル基である請求項4記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項6】
1tがメトキシ基、メチルチオ基またはエチル基である請求項4記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項7】
5tがシクロプロピルメチル基または(4−テトラヒドロピラニル)メチル基である請求項4記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項8】
5tが(4−テトラヒドロピラニル)メチル基である請求項4記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項9】
5tが(4−テトラヒドロピラニル)メチル基であり、R6tがシクロプロピルメチル基である請求項4記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項10】
化合物が、N−シクロプロピルメチル−N−7−[2,6−ジメトキシ−4−(メトキシメチル)フェニル]−2−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル−N−テトラヒドロ−2H−4−ピラニルメチルアミン、N−シクロプロピルメチル−N−7−[4−(エトキシメチル)−2,6−ジメトキシフェニル]−2−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル−N−テトラヒドロ−2H−4−ピラニルメチルアミンまたはN−シクロプロピルメチル−N−[7−[2,6−ジメトキシ−4−(メトキシメチル)フェニル]−2−(メチルスルファニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−テトラヒドロ−2H−4−ピラニルメチルアミンである請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項11】
化合物が、N−シクロプロピルメチル−N−7−[2,6−ジメトキシ−4−(メトキシメチル)フェニル]−2−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル−N−テトラヒドロ−2H−4−ピラニルメチルアミンである請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項12】


[式中、R48は水素原子、下記置換基B群から選ばれる1〜3個の基を有してもよいC1−6アルキル基、下記置換基B群から選ばれる1〜3個の基を有してもよいベンジル基、2−テトラヒドロピラニル基または式

(式中R51、R52およびR53はそれぞれ独立して、C1−6アルキル基またはフェニル基を意味する。)で表わされる基を意味する;R46およびR47はそれぞれC1−6アルキル基を意味する;V1cはC1−6アルキレン基を意味する;Mは式

(式中、R9aおよびR9bはそれぞれ独立して、水素原子またはC1−6アルキル基を意味し、またはR9aおよびR9bは結合して一緒になり、1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基または2,3−ジメチル−ブタン−2,3−ジイル基を意味する。)で表わされる基または式

(式中、R9c、R9dおよびR9eはそれぞれ独立してC1−6アルキル基を意味する。)で表わされる基を意味する。
<置換基B群>
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、C1−6アルコキシ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、C3−8シクロアルキル基、テトラヒドロピラン−イル基およびテトラヒドロフラン−イル基からなる群。
ただし、
(i)4−(ヒドロキシメチル)−2,6−ジメトキシフェニルホウ酸および
(ii)4−(((t−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2,6−ジメトキシフェニルホウ酸、を除く。]
で表わされる化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項13】
46およびR47がメチル基であり、V1cがメチレン基である請求項12記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項14】
46およびR47がメチル基であり、V1cがメチレン基であり、かつR48がメチル基である請求項12記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項15】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を含有してなる副腎皮質刺激ホルモン放出因子(Corticotropin−releasing factor;CRF)受容体アンタゴニスト。
【請求項16】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を含有してなる副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)1受容体のアンタゴニスト。
【請求項17】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を含有してなる副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)が関与する疾患の治療剤または予防剤。
【請求項18】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を含有してなるうつ病、抑うつ症状、そう病、不安症、全般性不安障害、パニック障害、恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、チューレット症候群、自閉症、感情障害、情緒障害、双極性障害、循環性格または統合失調症(分裂病)の治療剤または予防剤。
【請求項19】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を含有してなる消化性潰瘍、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、下痢、便秘、術後イレウス、ストレスに伴う胃腸機能異常または神経性嘔吐の治療剤または予防剤。
【請求項20】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を投与する、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)が関与する疾患の治療または予防方法。
【請求項21】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を投与する、うつ病、抑うつ症状、そう病、不安症、全般性不安障害、パニック障害、恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、チューレット症候群、自閉症、感情障害、情緒障害、双極性障害、循環性格または統合失調症(分裂病)の治療または予防方法。
【請求項22】
請求項1記載の化合物もしくはその塩を投与する、消化性潰瘍、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、下痢、便秘、術後イレウス、ストレスに伴う胃腸機能異常または神経性嘔吐の治療または予防方法。
【請求項23】
薬剤の製造のための、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物の使用。
【請求項24】
副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)1受容体の阻害が有効な疾患の治療剤または予防剤のための、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物の使用。

【国際公開番号】WO2004/037822
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【発行日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−546447(P2004−546447)
【国際出願番号】PCT/JP2003/013490
【国際出願日】平成15年10月22日(2003.10.22)
【出願人】(000000217)エーザイ株式会社 (102)
【Fターム(参考)】