説明

7員環化合物並びにその製造法および医薬用途

【課題】キマーゼが関与する各種疾患の予防または治療に用いる医薬の提供。
【解決手段】式(I):


で表される7員複素環化合物を含む化合物。例えば、化合物が6−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−4−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン、4−[(3−アミノ−4−クロロフェニル)スルホニル]−6−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオンである化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

{式中、Arは(1)C6〜C14芳香族炭化水素基、(2)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜8員の芳香族複素環基または(3)上記の芳香族複素環とC6〜C14芳香族炭化水素環とが縮合して形成された2環性または3環性の縮合多環基を示し、
ここで、前記Arの基(1)〜(3)は、任意に(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(v)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルケニル、(vi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルキニル、(vii)C3〜C6シクロアルキル、(viii)ヒドロキシル、(ix)ハロゲン原子、モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6アルコキシ、モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルカルバモイル、モノ−もしくはジ−C7〜C16アラルキルカルバモイル、モノ−もしくはジ−C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルカルバモイル、カルボキシルおよびC1〜C6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシ、(x)C1〜C5アルキレンジオキシ、(xi)ハロゲン原子、モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6アルコキシ、モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルカルバモイル、モノ−もしくはジ−C7〜C16アラルキルカルバモイル、モノ−もしくはジ−C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルカルバモイル、カルボキシルおよびC1〜C6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルチオ、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1〜C6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1〜C6アルキルアミノ、(xv)5〜6員環状アミノ、(xvi)C1〜C6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)チオカルバモイル、(xxi)モノ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxii)ジ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxiii)5〜6員環状アミノカルボニル、(xxiv)スルホ、(xxv)C1〜C6アルキルスルホニル、(xxvi)C1〜C6アルコキシ−カルボニル−アミノ、(xxvii)C1〜C6アルキル−カルボニル−アミノ、(xxviii)モノ−またはジ−C1〜C6アルキルアミノ−カルボニル−アミノ、(xxix)アミノスルホニルおよび(xxx)モノ−またはジ−C1〜C6アルキル−アミノスルホニルから成る群から選ばれる1〜5個の基で置換されていてもよく、
Wは(1)水素原子、(2)C6〜C14芳香族炭化水素基、(3)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜8員の芳香族複素環基、(4)上記の芳香族複素環とC6〜C14芳香族炭化水素環とが縮合して形成された2環性または3環性の縮合多環基、(5)C1〜C6アルキルまたは(6)オキソおよびフェニルから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、5〜7員のヘテロシクロアルキル基を示し、
ここで、前記Wの基(2)〜(4)は、任意に(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv)ハロゲン原子、アミノ、C1〜C6アルコキシカルボニル、C1〜C6アルコキシカルボニルアミノおよびカルボキシルから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(v)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルケニル、(vi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルキニル、(vii)C3〜C6シクロアルキル、(viii)ヒドロキシル、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、アミノおよびモノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシ、(x)C1〜C5アルキレンジオキシ、(xi)ハロゲン原子、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、アミノおよびモノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルチオ、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1〜C6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1〜C6アルキルアミノ、(xv)5〜6員環状アミノ、(xvi)C1〜C6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)ハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(xix)ハロゲン原子で置換された、または非置換の、C7〜C16アラルキルオキシ−カルボニル、(xx)カルバモイル、(xxi)ハロゲン原子、ヒドロキシル、カルボキシル、C1〜C6アルコキシ、アミノおよびモノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、モノ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxii)ヒドロキシルで置換された、または非置換の、ジ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxiii)C1〜C6アルコキシカルボニルで置換された、または非置換の、5〜6員環状アミノカルボニル、(xxiv)C6-10アリール−カルバモイル、(xxv)C1〜C10ヘテロアリールカルバモイル、(xxvi)C7〜C16アラルキル−カルバモイル、(xxvii)C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルカルバモイル、(xxviii)N−C1〜C6アルキル−N−C6〜C12アリール−カルバモイル、(xxix)C3〜C6シクロアルキル−カルバモイル、(xxx)スルホ、(xxxi)C1〜C6アルキルスルホニル、(xxxii)C1〜C6アルキルスルホニルアミノ、(xxxiii)C1〜C6アルキルで置換された、または非置換の、C6〜C12アリールスルホニルアミノ、(xxxiv)C1〜C10ヘテロアリールスルホニルアミノ、(xxxv)C1〜C6アルコキシ−カルボニル−アミノ、(xxxvi)C1〜C6アルキル−カルボニル−アミノ、(xxxvii)モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノ−カルボニル−アミノ、(xxxviii)C6〜C12アリール、(xxxix)C1〜C10ヘテロアリール、(xl)C6-10アリールオキシ、(xli)C1〜C10ヘテロアリールオキシ、(xlii)C7〜C16アラルキルオキシ、(xliii)C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルオキシ、(xliv)アミノスルホニル、(xlv)モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキル−アミノスルホニル、(xlvi)C7〜C16アラルキルオキシ−カルバモイルおよび(xlvii)C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルオキシ−カルバモイルから成る群から選ばれる1〜5個の基で置換されていてもよく、
Xは(1)結合手、(2)直鎖状または分枝状C1〜C6アルキレン、(3)酸素原子、(4)NR13[ここで、R13は水素原子またはC1〜C6アルキル基を示す]または(5)−S(O)m−[ここで、mは0〜2の整数を表す]を示し、Yは(1)−S(O)n−[ここで、nは1または2の整数を表す]、(2)−S(O)nNH−[ここで、nは1または2の整数を表す]、(3)−C(=O)−、(4)−C(=O)NH−または(5)−C(=O)NR14−[ここで、R14はC1〜C6アルキル基を示す]を示し、
Zは(1)結合手または(2)CR78[ここで、R7およびR8は、それぞれ独立に、
(A)水素原子、
(B)(i)カルボキシル、(ii)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(iii)フェニル、(iv)ヒドロキシル、(v)C1〜C6アルコキシおよび(vi)ハロゲン原子から成る群から選ばれる1〜5個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、
(C)(i)ハロゲン原子および(ii)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、アルキル基から成る群から選ばれる1〜5個の基で置換された、または非置換の、C6〜C12アリールまたはC1〜C10ヘテロアリール
(D)(i)ハロゲン原子および(ii)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、アルキル基から成る群から選ばれる1〜5個の基で置換された、または非置換の、C3〜C6シクロアルキル
(E)−COOR9(ここで、R9は水素原子またはC1〜C6アルキルを示す)または
(F)CONR1011(ここで、R10およびR11は、それぞれ独立に、
(a)水素原子、
(b)(i)ハロゲン原子、(ii)C3〜C6シクロアルキル、(iii)カルボキシル、(iv)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(v)C1〜C6アルキル−カルボニル、(vi)カルバモイル、(vii)モノ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(viii)ジ−C1〜C6アルキル−カルバモイル(ix)C6〜C12アリールおよび(x)C1〜C10ヘテロアリールから成る群から選ばれる基で1〜3個置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、 (c)OR12(ここで、R12は水素原子またはC1〜C6アルキルを示す)または
(d)(1)C6〜C14芳香族炭化水素基、(2)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜8員の芳香族複素環基または(3)上記の芳香族複素環とC6〜C14芳香族炭化水素環とが縮合して形成された2環性または3環性の縮合多環基を示し、
ここで、前記基(1)〜(3)は、任意に(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(v)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルケニル、(vi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルキニル、(vii)C3〜C6シクロアルキル、(viii)ヒドロキシル、(ix)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシ、(x)C1〜C5アルキレンジオキシ、(xi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルチオ、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1〜C6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1〜C6アルキルアミノ、(xv)5〜6員環状アミノ、(xvi)C1〜C6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)チオカルバモイル、(xxi)モノ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxii)ジ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxiii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxiv)C1〜C10ヘテロアリール−カルバモイル、(xxv)スルホ、(xxvi)C1〜C6アルキルスルホニル、(xxvii)アミノスルホニルおよび(xxviii)モノ−またはジ−C1〜C6アルキルアミノスルホニルから成る群から選ばれる1〜5個の基で置換されていてもよい)]を示し、
1は(1)水素原子、(2)ハロゲン原子もしくは(3)C1〜C6アルキルを示し、またはR1はXと共に−CH=を形成していてもよく、
2およびR3は、それぞれ独立に、(1)水素原子、(2)ハロゲン原子または(3)C1〜C6アルキルを示し、
5およびR6は、それぞれ独立に、(1)水素原子または(2)(i)カルボキシル、(ii)C1〜C6アルコキシ、(iii)C1〜C6アルコキシカルボニル、(iv)C6〜C12アリールオキシカルボニル、(v)C1〜C10ヘテロアリールオキシカルボニルおよび(vi)アミノから成る群から選ばれる基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルを示し、
2とR3並びにR5とR6は、それぞれ独立に、3〜8員の環を形成していてもよく、
4は(1)水素原子、(2)C1〜C6アルキルカルバモイルまたは(3)(i)カルバモイル、(ii)モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルカルバモイル、(iii)モノ−もしくはジ−C6〜C12アリールカルバモイル、(iv)モノ−もしくはジ−C1〜C10ヘテロアリールカルバモイル、(v)N−C1〜C6アルキル−N−C6〜C12アリール−カルバモイル、(vi)N−C1〜C6アルキル−N−C1〜C10ヘテロアリール−カルバモイル、(vii)モノ−またはジ−C7〜C16アラルキルカルバモイル、(viii)モノ−またはジ−C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルカルバモイル、(ix)カルボキシルおよび(x)C1〜C6アルコキシカルボニルから成る群から選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルを示す}
で表される化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項2】
前記式(I)において、Xが直鎖状または分枝状C1〜C6アルキレンであり、R1は(1)水素原子、(2)ハロゲン原子もしくは(3)C1〜C6アルキルを示し、またはR1はXと共に−CH=を形成していてもよく、
Yが−SO2−または−C(=O)NH−である請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項3】
前記式(I)において、ArがC6〜C14芳香族炭化水素基である請求項1または2に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項4】
前記式(I)において、Arがフェニル基であり、当該Ar基は、任意に(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(v)ヒドロキシルおよび(vi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシから成る群から選ばれる1〜5個の基で置換されていてもよく、
2、R3、R4、R5およびR6はすべて水素原子である請求項3に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項5】
前記式(I)において、Wが(1)C6〜C14芳香族炭化水素基または(2)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜8員の芳香族複素環基である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項6】
前記式(I)において、Zが(1)結合手または(2)CR78
[ここで、R7およびR8は、それぞれ独立に、
(A)水素原子、
(B)(i)カルボキシル、(ii)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(iii)フェニル、(iv)ヒドロキシル、(v)C1〜C6アルコキシおよび(vi)ハロゲン原子から成る群から選ばれる1〜5個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル]である請求項5に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項7】
前記式(I)において、Wが水素原子である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項8】
前記式(I)において、ZがCR78
[ここで、R7およびR8は、それぞれ独立に、
(A)水素原子、
(B)(i)カルボキシル、(ii)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(iii)フェニル、(iv)ヒドロキシル、(v)C1〜C6アルコキシおよび(vi)ハロゲン原子から成る群から選ばれる1〜5個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、
(E)−COOR9(ここで、R9は水素原子またはC1〜C6アルキルを示す)
または、
(F)CONR1011(ここで、R10およびR11は、それぞれ独立に、
(a)水素原子、
(b)(i)ハロゲン原子、(ii)C3〜C6シクロアルキル、(iii)カルボキシル、(iv)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(v)C1〜C6アルキル−カルボニル、(vi)カルバモイル、(vii)モノ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(viii)ジ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(ix)C6〜C12アリールおよび(x)C1〜C10ヘテロアリールから成る群から選ばれる基で1〜3個置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、
(c)OR12(ここで、R12は水素原子またはC1〜C6アルキルを示す)または
(d)(1)C6〜C14芳香族炭化水素基、(2)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜8員の芳香族複素環基または(3)上記の芳香族複素環とC6〜C14芳香族炭化水素環とが縮合して形成された2環性または3環性の縮合多環基を示し、
ここで、前記基(1)〜(3)は、任意に(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(v)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルケニル、(vi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルキニル、(vii)C3〜C6シクロアルキル、(viii)ヒドロキシル、(ix)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシ、(x)C1〜C5アルキレンジオキシ、(xi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルチオ、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1〜C6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1〜C6アルキルアミノ、(xv)5〜6員環状アミノ、(xvi)C1〜C6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(xix)カルバモイル、(xx)チオカルバモイル、(xxi)モノ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxii)ジ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxiii)C6〜C10アリール−カルバモイル、(xxiv)C1〜C10ヘテロアリール−カルバモイル、(xxv)スルホ、(xxvi)C1〜C6アルキルスルホニル、(xxvii)アミノスルホニルおよび(xxviii)モノ−またはジ−C1〜C6アルキルアミノスルホニルから成る群から選ばれる1〜5個の基で置換されていてもよい)]
である請求項7に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項9】
化合物が3−[(1R)−1−({[(6R)−6−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−3,7−ジオキソ−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニル}アミノ)プロピル]安息香酸である請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項10】
化合物が2−アミノ−4−[(1R)−1−({[(6R)−6−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−3,7−ジオキソ−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニル}アミノ)プロピル]安息香酸である請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項11】
化合物が2−アミノ−4−[(1R)−1−({[(6S)−6−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−3,7−ジオキソ−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニル}アミノ)プロピル]安息香酸である請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項12】
化合物が6−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−4−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオンである請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項13】
化合物が4−[(3−アミノ−4−クロロフェニル)スルホニル]−6−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオンである請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項14】
前記式(I)の化合物またはその塩と、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、1−ペンタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、ギ酸、ギ酸エチル、酢酸、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトンからなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒との溶媒和物である請求項1〜13のいずれか1項に記載の溶媒和物。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物を含む医薬組成物。
【請求項16】
気管支喘息、じん麻疹、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、鼻炎、関節リューマチ、マストサイトーシス、強皮症、心不全、心肥大、うっ血性心疾患、高血圧、アテローム動脈硬化、心筋虚血、心筋梗塞、経皮的冠動脈形成術後再狭窄、バイパスグラフト術後再狭窄、虚血性末梢循環障害、高アルドステロン症、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、腎炎、糸球体硬化症、腎不全、乾癬、固形腫瘍、手術後癒着、緑内障および高眼圧症からなる群から選ばれる、キマーゼが関与する疾患の予防または治療に用いる請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、関節リューマチ、強皮症、心不全、心筋梗塞、経皮的冠動脈形成術後再狭窄、バイパスグラフト術後再狭窄、腎不全、手術後癒着または緑内障の予防または治療に用いる請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項18】
アトピー性皮膚炎の予防または治療に用いる請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項19】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物を含むキマーゼ阻害剤。
【請求項20】
気管支喘息、じん麻疹、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、鼻炎、関節リューマチ、マストサイトーシス、強皮症、心不全、心肥大、うっ血性心疾患、高血圧、アテローム動脈硬化、心筋虚血、心筋梗塞、経皮的冠動脈形成術後再狭窄、バイパスグラフト術後再狭窄、虚血性末梢循環障害、高アルドステロン症、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、腎炎、糸球体硬化症、腎不全、乾癬、固形腫瘍、手術後癒着、緑内障および高眼圧症からなる群から選ばれる、キマーゼが関与する疾患の予防または治療剤を製造するための請求項1記載の化合物もしくはその薬理学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物の使用。
【請求項21】
キマーゼ阻害剤を製造するための請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物の使用。
【請求項22】
(II):
【化2】

{式中、Ar、W、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は請求項1で定義した通りであり、
1はハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C6〜C10アリールスルホニルオキシ基または1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C4アルキルスルホニルオキシ基を示す}
で表される化合物またはその塩を、縮環反応させることを特徴とする請求項1に記載の化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物の製造法。
【請求項23】
式(III ):
【化3】

{式中、Ar、X、R1、R2、R3、R5およびR6は請求項1で定義した通りであり、
Pは(1)アリル、(2)アリルオキシカルボニル、(3)9−フルオレニルメチルカルボニル、(4)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルオキシカルボニル、(5)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルカルボニル、(6)(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシおよび(iv)ニトロから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C7〜C16アラルキル、(7)(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシおよび(iv)ニトロから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C5〜C16アリールカルボニル、(8)(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシおよび(iv)ニトロから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C7〜C16アラルキルオキシカルボニルまたは(9)(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシおよび(iv)ニトロから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C5〜C16アリールスルホニルで表される保護基またはR4(ここで、R4は請求項1で定義した通りである)を示す}で表される化合物もしくはその塩と式:
【化4】

{式中、Q2およびQ3は、それぞれ独立に、ニトロもしくは1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C6〜C10アリールオキシ基またはハロゲン原子を示し、Y’は−S(O)n−[ここで、nは1または2の整数を表す]またはC(=O)を示す}で表される化合物(IV)またはその塩と式:
【化5】

{式中、WおよびZは請求項1で定義した通りである}で表される化合物(V)またはその塩を反応させ、必要により脱保護することを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物のうち、Yが−S(O)nNH−[ここで、nは1または2の整数を表す]または−C(=O)NH−である化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物の製造法。
【請求項24】
式(Va):
【化6】

{式中、W’は(1)6員の芳香族炭化水素基または(2)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む6員の芳香族複素環基を示し、
ここで前記W’の(1)および(2)の基は、任意に(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv)ハロゲン原子、アミノ、C1〜C6アルコキシカルボニル、C1〜C6アルコキシカルボニルアミノおよびカルボキシルから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(v)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルケニル、(vi)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2〜C6アルキニル、(vii)C3〜C6シクロアルキル、(viii)ヒドロキシル、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、アミノ、および、モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシ、(x)C1〜C5アルキレンジオキシ、(xi)ハロゲン原子、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、アミノ、および、モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキルチオ、(xii)アミノ、(xiii)モノ−C1〜C6アルキルアミノ、(xiv)ジ−C1〜C6アルキルアミノ、(xv)5〜6員環状アミノ、(xvi)C1〜C6アルキル−カルボニル、(xvii)カルボキシル、(xviii)C1〜C6アルコキシ−カルボニル、(xix)C7〜C16アラルキルオキシ−カルボニル、(xx)カルバモイル、(xxi)ハロゲン原子、ヒドロキシル、カルボキシル、C1〜C6アルコキシ、アミノおよびモノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、モノ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxii)ヒドロキシルで置換された、または非置換の、ジ−C1〜C6アルキル−カルバモイル、(xxiii)C1〜C6アルコキシカルボニルで置換された、または非置換の、5〜6員環状アミノカルボニル、(xxiv)C6-10アリール−カルバモイル、(xxv)C1〜C10ヘテロアリールカルバモイル、(xxvi)C7〜C16アラルキル−カルバモイル、(xxvii)C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルカルバモイル、(xxviii)N−C1〜C6アルキル−N−C6〜C12アリール−カルバモイル、(xxix)C3〜C6シクロアルキル−カルバモイル、(xxx)スルホ、(xxxi)C1〜C6アルキルスルホニル、(xxxii)C1〜C6アルキルスルホニルアミノ、(xxxiii)C1〜C6アルキルで置換された、または非置換の、C6〜C12アリールスルホニルアミノ、(xxxiv)C1〜C10ヘテロアリールスルホニルアミノ、(xxxv)C1〜C6アルコキシ−カルボニル−アミノ、(xxxvi)C1〜C6アルキル−カルボニル−アミノ、(xxxvii)モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキルアミノ−カルボニル−アミノ、(xxxviii)C6〜C12アリール、(xxxix)C1〜C10ヘテロアリール、(xl)C6-10アリールオキシ、(xli)C1〜C10ヘテロアリールオキシ、(xlii)C7〜C16アラルキルオキシ、(xliii)C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルオキシ、(xliv)アミノスルホニル、(xlv)モノ−もしくはジ−C1〜C6アルキル−アミノスルホニル、(xlvi)C7〜C16アラルキルオキシ−カルバモイルおよび(xlvii)C1〜C10ヘテロアリール−C1〜C6アルキルオキシ−カルバモイルから成る群から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよく、
18は1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C2-4アルキル基を示し、R19は水素原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル基または1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C7〜C16アラルキル基を示す}で表される化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項25】
式(VIa):
【化7】

{式中、R1、R2、およびR3は請求項1で、Pは請求項23で定義した通りであり、
X’はメチレンを示し、またはX’はR1と共に−CH=を形成していてもよく、
P’は(1)アリル、(2)アリルオキシカルボニル、(3)9−フルオレニルメチルカルボニル、(4)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキルオキシカルボニル、(5)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキルカルボニル、(6)1〜3個の(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシまたは(iv)ニトロで置換された、または非置換の、C7〜C16アラルキル、(7)1〜3個の(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシまたは(iv)ニトロで置換された、または非置換の、C5〜C16アリールカルボニル、(8)1〜3個の(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシまたは(iv)ニトロで置換された、または非置換の、C7〜C16アラルキルオキシカルボニル、(9)1〜3個の(i)ハロゲン原子、(ii)C1〜C6アルキル、(iii)C1〜C6アルコキシまたは(iv)ニトロで置換された、または非置換の、C5〜C16アリールスルホニルで表される保護基または水素原子を示し、
20は(1)ハロゲン原子、(2)ニトロ、(3)シアノ、(4)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(5)ヒドロキシル、(6)ハロゲン原子、C1〜C6アルコキシ、カルボキシルおよびC1〜C6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシを示し、
21, R22, R23,およびR24はそれぞれ独立に(1)ハロゲン原子、(2)ニトロ、(3)シアノ、(4)1〜3個のハロゲン原子で置換された、または非置換の、C1〜C6アルキル、(5)ヒドロキシル、(6)ハロゲン原子、C1〜C6アルコキシ、カルボキシルおよびC1〜C6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1〜3個の基で置換された、または非置換の、C1〜C6アルコキシ、または水素原子を示す}
で表される化合物
{但し次の化合物は除く
(1)R20およびR24が塩素原子であり、R21、R22およびR23が水素原子である化合物、
(2)R20、R22およびR24がメチルでありR21およびR23が水素原子である化合物、および
(3)R20が塩素原子または臭素原子であり、R21、R22、R23およびR24が水素原子である化合物}
もしくはその塩またはそれらの溶媒和物。

【公開番号】特開2012−121898(P2012−121898A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−15877(P2012−15877)
【出願日】平成24年1月27日(2012.1.27)
【分割の表示】特願2006−546761(P2006−546761)の分割
【原出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】