説明

8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンエーテル誘導体及びニューロキニン受容体アンタゴニストとしてのその使用

本発明は、式(I)の化合物
【化165】


(式中、Xは水素、必要に応じて水酸基、メトキシ基又はベンジルオキシ基で置換されていてもよいC1−4アルキル、又はCO(C1−2アルキル)を表し;Zは−CR10CH−、又は、−CH10−;及びR、R、R、R、R及びRは本明細書で定義されているとおりである。)に関する。本化合物は、うつ病、不安、疼痛、炎症、片頭痛、嘔吐又はヘルペス後神経痛の治療又は予防に特に役立つ。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物又は医薬的に許容されるその塩又はそのN−オキシド。
【化1】

(式中、Xは水素、必要に応じてヒドロキシ、メトキシ又はベンジルオキシ基で置換されているC1−4アルキルを表し、又はCO(C1−2アルキル)を表し;
Zは、−CR10CH−又は−CHCR10−であり;
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、フルオロC1−6アルキル、フルオロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、NO、CN、SR、SOR、SO、CO、CONR、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルであり、又はC1−4アルコキシで置換されているC1−4アルキルであり、R及びRは、各々独立に水素又はC1−4アルキルを表し;
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、フルオロC1−6アルキルであり、又はC1−4アルコキシで置換されているC1−6アルコキシであり;
は、水素、ハロゲン又はフルオロC1−6アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、CF、OCF、NO、CN、SR、SOR、SO、CO、CONR、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルを表し、又はC1−4アルコキシで置換されているC1−4アルキルを表し、R及びRは前に定義するとおりであり;
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、CFを表し、又はC1−4アルコキシで置換されているC1−6アルコキシを表し;
は、水素、ヒドロキシ、COR、CO、COCONR、COCO、C1−6アルキル、C2−6アルケニルを表し、又は[CO、CONR、ヒドロキシ、CN、COR、NR、C(NOH)NR、CONHフェニル(C1−4アルキル)、COCO、CONHNR、C(S)NR、CONR1−6アルキルR14、CONR112−6アルケニル、CONR112−6アルキニル、COCONR、CONRC(NR)NR、CONRヘテロアリール及び(C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルから選択される1、2若しくは3個の置換基で必要に応じて置換されている)フェニルから選択される基により置換されている]C1−6アルキルを表し;
又は、Rは、式、−CHC≡CCHNRの基を表し(式中、R及びRは、下記のように定義される。);
又は、Rは、必要に応じてオキソで置換されており、=O又は=Sで必要に応じて置換される1、2、又は3個の窒素原子を含有する5員又は6員複素環により置換されており、必要に応じて式Y−NRの基で置換されているC1−6アルキルを表し;
Yは、C1−6アルキレン又はC3−6シクロアルキルであり;
は、水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキルを表し、又はC1−4アルコキシ若しくはヒドロキシルで置換されているC2−4アルキルを表し;
は、水素又はC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、フェニルを表し、又はC1−4アルコキシ、ヒドロキシル、CO、NR、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール若しくはN、O及びSから選択される1個若しくは2個のヘテロ原子を含有する4、5若しくは6員の複素環式脂肪族環から選択される基で置換されているC1−4アルキルを表し;
又は、R、R及びそれらが結合している窒素原子は、4個から7個の環原子を有する複素環式脂肪族環を形成し、該環は、メチル、ヒドロキシ、CO(C1−2アルキル)、フェニル、ベンジル又は(C1−4アルコキシ若しくはヒドロキシル基で必要に応じて置換されている)C1−4アルコキシから選択される1個又は2個の基で必要に応じて置換されており、必要に応じて二重結合を含み、酸素又は硫黄環原子、S(O)若しくはS(O)基、又は、NH若しくはNR部分(ここでRはC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、フェニル又はベンジルである。)の一部となり得る第2の窒素原子を必要に応じて含んでもよく;
又は、R、R及びそれらが結合している窒素原子は、6−12環原子の非芳香族のアザビシクロ環系を形成し;
又は、Y、R及びそれらが結合している窒素原子は、必要に応じて酸素環原子を含有していてもよい4−7環原子の複素環式脂肪族環を形成し;
は、水素、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、フルオロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、フルオロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−4アルキル、C1−6アルコキシC1−4アルコキシ、フルオロC1−6アルコキシC1−4アルキル、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルキニルオキシ、C3−7シクロアルコキシ、C3−7シクロアルキルC1−4アルコキシ、アリール、アリール(CH)、アリールオキシ、アリール(CH)オキシ、シアノ、ハロゲン、NR、CHNR、SR12、SOR12、SO12、OSO12、NRCOR12、CH(OH)R12、COR12、CO12、CONR、CONHNH、CHOR13、ヘテロアリール又はヘテロアリールC1−4アルキル(式中、Rは、前に定義するとおりである。)を表し;
10は、水素、ハロゲン又はヒドロキシを表し;
11は、水素又はC1−6アルキルを表し;
12は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、フルオロC1−6アルキルを表し、又はC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン又はトリフルオロメチルから選択される1、2又は3個の置換基で必要に応じて置換されているフェニルを表し;
13は、ヒドロキシ、COR、CO、CONR及びヘテロアリールから選択される基(ここで、Rは前に定義するとおりである。)により置換されているC1−4アルキルを表し;
14は、OR、CONR又はヘテロアリールを表す。)
【請求項2】
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン又はCFである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン又はCFである、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が水素、フッ素、塩素又はCFである、請求項1から3の何れか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が水素又はフッ素である、請求項1から4の何れか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が水素である、請求項1から5の何れか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が水素又はC1−6アルキルであり、又は、請求項1で定義するように2個又は3個の窒素原子を含有する5員複素環で置換されているC1−3アルキル基である、請求項1から6の何れか一項に記載の化合物。
【請求項8】
Zが−CR10CH−である、請求項1から7の何れか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が水素、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノ、NR、CHNR、SO、CH(OH)R12、COR12、CO12、CONR、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル又はCHOR13であり、前記フェニルが必要に応じてC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン又はトリフルオロメチルから選択される1個又は2個の置換基で置換されている、請求項1から8の何れか一項に記載の化合物。
【請求項10】
10が水素、フッ素又はヒドロキシである、請求項1から9の何れか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Xが水素、メチル又はヒドロキシメチルである、請求項1から10の何れか一項に記載の化合物。
【請求項12】
式(Ia):
【化2】

(式中、R、R及びRは、請求項1で定義されるとおりであり、Zは−CR10CH−である。)の化合物、又はそれらの医薬的に許容される塩。
【請求項13】
1−2−、及び5−位の立体化学が、式(Ib):
【化3】

で示される、請求項1から11の何れか一項に記載の化合物。
【請求項14】
治療において使用するための、請求項1から13の何れか一項に記載の化合物。
【請求項15】
少なくとも1つの医薬的に許容される担体又は賦形剤とともに、請求項1から13の何れか一項に記載の化合物を含有する医薬組成物。
【請求項16】
過剰なタキキニンを伴う生理的障害の治療又は予防を必要とする患者に、請求項1に記載の化合物のタキキニンを減少させる量を投与することを含む、過剰なタキキニンが関与して起こる生理的障害を治療又は予防するための方法。
【請求項17】
疼痛若しくは炎症、片頭痛、嘔吐、ヘルペス後神経痛、うつ病又は不安を治療もしくは予防するための、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
過剰なタキキニンを伴う生理的障害の治療又は予防用医薬を製造するための、請求項1から13の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
疼痛若しくは炎症、片頭痛、嘔吐、ヘルペス後神経痛、うつ病又は不安の治療又は予防用医薬を製造するための、請求項1から13の何れか一項に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2006−508070(P2006−508070A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−540908(P2004−540908)
【出願日】平成14年10月4日(2002.10.4)
【国際出願番号】PCT/GB2002/004491
【国際公開番号】WO2004/031185
【国際公開日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【出願人】(390035482)メルク シャープ エンド ドーム リミテッド (81)
【Fターム(参考)】