説明

8−(3−ビアリール)フェニルキノリン系ホスホジエステラーゼ−4阻害薬

式(I)によって表される新規な置換8−フェニルキノリン(式中、8位のフェニル基はメタ位にアリールまたはヘテロアリール置換基を有する)はPDE4阻害薬である。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、置換8−フェニルキノリンである化合物に関する。詳細には本発明は、8位におけるフェニル基がメタのアリール基または複素環基を有する、ホスホジエステラーゼ−4阻害薬である置換8−フェニルキノリン類に関する。
【背景技術】
【0002】
ホルモンは、多様な形で細胞活性に影響を与える化合物である。多くの点で、ホルモンは、特異的細胞応答および活性を誘発するメッセンジャーとして作用する。しかしながら、ホルモンによって生じる多くの効果は、そのホルモンのみの単一の効果によって引き起こされるものではない。代わりに、ホルモンは最初に受容体に結合することで、第2の化合物の放出を誘発し、それが細胞活性に影響を与えるようになる。この経路では、ホルモンは第1のメッセンジャーとして知られ、前記第2の化合物は、第2のメッセンジャーと称される。サイクリックアデノシン1リン酸(アデノシン3′,5′−サイクリック1リン酸、「cAMP」または「サイクリックAMP」)が、エピネフリン、グルカゴン、カルシトニン、コルチコトロピン、リポトロピン、黄体形成ホルモン、ノルエピネフリン、副甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモンおよびバソプレッシンなどのホルモンにおける第2のメッセンジャーとして知られている。従ってcAMPは、ホルモンに対する細胞応答に介在する。サイクリックAMPはまた、各種神経伝達物質に対する細胞応答にも介在する。
【0003】
ホスホジエステラーゼ類(「PDE」)は、3′,5′サイクリックヌクレオチドを代謝して5′ヌクレオチド1リン酸とすることで、cAMPの第2のメッセンジャー活性を終止させる酵素ファミリーである。高アフィニティでcAMP特異的なIV型PDEであるホスホジエステラーゼ−4(「PDE4」、「PDE−IV」とも称される)という特定のホスホジエステラーゼが、新規な抗喘息化合物および抗炎症化合物開発における標的として注目されるようになってきた。PDE4は、それぞれが異なる遺伝子によってコードされた少なくとも4種類のイソ酵素として存在することが知られている。既知の4種類のPDE遺伝子産物のそれぞれが、アレルギー反応および/または炎症反応において異なる役割は果たすものと考えられている。従って、PDE4、特に有害な応答を生じる特異的PDE4イソ型の阻害が、アレルギー症状および炎症症状に有益な効果を有し得るものと考えられている。そこで、PDE4活性を阻害する新規な化合物および組成物を提供することが望ましいものと考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PDE4阻害薬使用での主要な懸念は、ビュルヌフらの報告(C. Burnouf et al., Ann. Rep. In Med. Chem., 33 : 91-109 (1998))(「ビュルヌフ」)に記載されているいくつかの候補化合物について認められている嘔吐の副作用である。ヒューズらの報告(B. Hughes et al., Br. J. Pharmacol., 118 : 1183-1191 (1996))、ペリーらの報告(M. J. Perry et al., Cell Biochem. Biophys., 29 : 113-132 (1998))、クリステンセンらの報告(S. B. Christensen et al., J. Med. Chem., 41 : 821-835 (1998))およびビュルヌフには、各種化合物が示す望ましくない副作用について非常に多様な重度が記載されている。ヒュースレイらの報告(M. D. Houslay et al., Adv. In Pharmacol., 44 : 225-342 (1998))およびスピナらの報告(D. Spina et al., Adv. In Pharmacol., 44 : 33-89 (1998))に記載されているように、治療用PDE4阻害薬に対しては関心が高く、研究が行われている。
【0005】
国際特許公開WO9422852には、PDE4阻害薬としてのキノリン類が記載されている。米国特許第6410563号には、8−アリールキノリン系PDE4阻害薬が記載されている。
【0006】
クックら(A. H. Cook, et al., J. Chem. Soc., 413-417 (1943))は、γ−ピリジルキノリン類について報告している。他のキノリン化合物が、マナベらの報告に記載されている(Kei Manabe et al., J. Org. Chem., 58 (24) : 6692-6700 (1993) ; Kei Manabe et al., J. Am. Chem. Soc., 115 (12) : 5324-5325 (1993) ; and Kei Manabe et al., J. Am. Chem. Soc., 114 (17) : 6940-6941 (1992))。
【0007】
環化した系を有する化合物が、多くの研究者によって、各種の治療法および用途において有効であると報告されている。例えば、国際特許公開番号WO98/25883には、カルパイン阻害薬としてのケトベンズアミド類が記載されており;欧州特許公開番号EP811610ならびに米国特許第5679712号、5693672号および5747541には、置換ベンゾイルグアニジン系ナトリウムチャンネル遮断薬が記載されており;米国特許第5736297号には、感光組成物として有用な環系が記載されている。
【0008】
米国特許第5491147号、5608070号、5622977号、5739144号、5776958号、5780477号、5786354号、5798373号、5849770号、5859034号、5866593号、5891896号および国際特許公開WO95/35283には、トリ置換のアリールもしくはヘテロアリールフェニル誘導体であるPDE4阻害薬が記載されている。米国特許第5580888号には、スチリル誘導体であるPDE4阻害薬が記載されている。米国特許第5550137号には、フェニルアミノカルボニル誘導体であるPDE4阻害薬が記載されている。米国特許第5340827号には、フェニルカルボキサミド化合物であるPDE4阻害薬が記載されている。米国特許第5780478号には、テトラ置換フェニル誘導体であるPDE4阻害薬が記載されている。国際特許公開WO96/00215には、PDE4阻害薬として有用な置換オキシム誘導体が記載されている。米国特許第5633257号には、シクロ(アルキルおよびアルケニル)フェニル−アルケニル(アリールおよびヘテロアリール)化合物であるPDE4阻害薬が記載されている。
【0009】
しかしながら現在もなお、最小限の副作用で、治療的にPDE4を阻害する新規な化合物および組成物が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、8位におけるフェニル基がメタ位でアリール基または複素環基を有する、ホスホジエステラーゼ−4阻害薬である新規な置換8−フェニルキノリン類に関する。本発明はまた、有効量の前記新規な置換8−フェニルキノリンおよび製薬上許容される担体を含む医薬組成物をも提供する。本発明はさらに、有効量の前記新規な置換8−フェニルキノリンを投与することで、哺乳動物における例えば喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、好酸球性肉芽腫、乾癬、他の良性もしくは悪性の増殖性皮膚疾患、内毒素ショック(およびウマにおける蹄葉炎および仙痛などの関連する状態)、敗血症ショック、セリアック病、潰瘍性大腸炎、クローン病、心筋および脳の再潅流損傷、炎症性関節炎、慢性糸球体腎炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、成人呼吸窮迫症候群、動物における慢性閉塞性肺疾患、尿崩症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、春季結膜炎、動脈再狭窄、アテローム性動脈硬化(ortherosclerosis)、アテローム性動脈硬化、神経性炎症、疼痛、咳、関節リウマチ、強直性脊椎炎、移植拒絶反応および対宿主性移植片病、胃酸過剰分泌、細菌誘発、真菌誘発またはウィルス誘発敗血症もしくは敗血症ショック、炎症およびサイトカイン介在慢性組織変性、骨関節炎、癌、悪液質、筋肉消耗、抑鬱、記憶障害、腫瘍成長および正常組織の癌性侵襲を治療する方法をも提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の態様において本発明は、下記式(I)によって表される化合物および製薬上許容される塩に関するものである。
【0012】
【化3】

式中、
、SおよびSは独立に、
1.H、
2.−OH、
3.ハロゲン、
4.−C〜Cアルキル、
5.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキル、または
6.−CN
であり;
は、
1.1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良い−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)基(各置換基は独立に、ハロゲン、−OHおよび−CNである)、
2.−C(O)−O−アリール、
3.−C(O)−NH−アリール、
4.−C(O)−NH−複素環またはそれのN−オキサイド、
5.−C(O)−NH−C〜Cアルキル、
6.−C(O)−NH−シクロC〜Cアルキル、
7.1〜6個のハロゲンおよび1個のヒドロキシで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
8.−COOH、
9.−C〜Cアルキル−COOH、
10.−O−C〜Cアルキル、
11.−シクロC〜Cアルキル、
12.−C〜Cアルキル−複素環、
13.アリール、
14.複素環、
15.カルボニル、
16.カルバモイル、または
17.−SO−(C〜Cアルキル)
であり;
各nは独立に、0、1または2であり;
ArおよびArはそれぞれ独立に、アリールもしくは複素環またはそれらのN−オキサイドであり;
は、
1.水素、
2.ハロゲンから選択される1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良いアリール、
3.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い複素環、
4.ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
5.−COOH、
6.1、2または3個のハロゲン、
7.−SO−(C〜Cアルキル)、
8.−N(H)−S(O)−C〜Cアルキル、
9.それぞれ1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキル置換基、
10.−C(O)−N(H)−C〜Cシクロアルキル、または
11.−C(O)−C〜Cアルキル
であり;
は、
1.水素、
2.ヒドロキシ、−S(O)〜Cアルキル、複素環または1、2、3、4、5もしくは6個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
3.フェニル、−C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキル、−C(O)−O−C〜Cアルキル、−COOH、ヒドロキシ−C〜Cアルキル−または1、2もしくは3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良いアリールまたはC〜C12シクロアルキル、
4.独立にフェニル、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシC〜Cアルキル、−COOH、−C(O)−O−C〜Cアルキルから選択される1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良い複素環、
5.アミノ、
6.−C(O)−O−C〜Cアルキル、
7.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル−O−フェニル、
8.ヒドロキシおよびハロから選択される1または2個の置換基で場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル−フェニル、
9.−COOH、
10.ハロゲン、
11.−SO−(C〜Cアルキル)、
12.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−S(O)−C〜Cアルキル、
13.−N(H)−C(O)−C〜Cアルキル、
14.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−複素環、
15.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−アリール、
16.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−C〜Cアルキル、
17.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C(O)−N(H)−C〜Cアルキル、
18.−C(O)−NH−C〜Cシクロアルキル、
19.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキルまたは1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良いフェニル;
は、
1.H、
2.ハロゲン、
3.−CN、
4.−C〜Cアルキル、
5.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキル、
6.フェニルがハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル−フェニル、または
7.オキソ
である。
【0013】
第1の態様には、ArがピリジンまたはピリジノンあるいはそれらのN−オキサイドである化合物およびそれの製薬上許容される塩の属が含まれる。
【0014】
この属には、Arがフェニル、オキサジアゾールまたはチアジアゾール、テトラゾールである化合物およびそれの製薬上許容される塩の下位属が含まれる。
【0015】
この下位属には、
が−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)であり;
が−SO−C〜Cアルキルである化合物およびそれの製薬上許容される塩の群が含まれる。
【0016】
この第1の態様には、Arがフェニルである化合物およびそれの製薬上許容される塩の属も含まれる。
【0017】
この属には、Arがフェニル、オキサジアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジンまたはピリジノンあるいはそれらのN−オキサイドである化合物およびそれの製薬上許容される塩の下位属が含まれる。
【0018】
この下位属には、
が−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)であり;
が−SO−C〜Cアルキルである化合物およびそれの製薬上許容される塩の群が含まれる。
【0019】
前記第1の態様には、Arがチアゾールまたはオキサゾールである化合物およびそれの製薬上許容される塩の属も含まれる。
【0020】
この属には、Arがフェニル、ピリジンまたはピリジノンあるいはそれらのN−オキサイドである化合物およびそれの製薬上許容される塩の下位属が含まれる。
【0021】
化合物のその下位属には、
が−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)であり;
が−SO−C〜Cアルキル
である化合物およびそれの製薬上許容される塩の群が含まれる。
【0022】
前記第1の態様には、下記式Iaの化合物およびそれの製薬上許容される塩の属も含まれる。
【0023】
【化4】

式中、
Arは、フェニル、ピリジン、ピリジノン、ピリミジル、チオフェン、チアゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、チエノジアゾール、ピリドジアゾール、イミダゾチアゾールまたはキノキザリンあるいはそれらのN−オキサイドであり;
Arは、フェニル、ピリジン、ピリジノン、オキサジアゾール、テトラゾールまたはチアジアゾールあるいはそれらのN−オキサイドである。
【0024】
式Iaの化合物のこの属には、Rがフェニル、−COOH、−C〜Cアルキル、−C〜Cアルコキシ、モノもしくはジ−ハロ−C〜Cアルコキシ、−ヒドロキシC〜Cアルキルまたは−SO−(C〜Cアルキル)あるいは1、2または3個のハロゲンである化合物およびそれの製薬上許容される塩の下位属が含まれる。
【0025】
この下位属には、Rが、水素、アミノ、ビフェニル、N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フェニルピロリジン−3−イル、N−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−クロロフェノキシメチル、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、エトキシカルボニル、フラン−2−イル、フラン−3−イル、イミダゾール−2−イル、インダン−1−イル、インダン−2−イル、1H−インドール−2−イル、1H−インドール−3−イル、1H−インドール−4−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1H−インドール−7−イル、イソキノリン−1−イル、イソキノリン−4−イル、イソキノリン−5−イル、イソキノリン−8−イル、イソオキサゾール−3−イル、3−メトキシカルボニルフェニル、4−メトキシカルボニルフェニル、メチル、1−メチル−1Hピラゾール−3−イル、1−メチル−1Hピラゾール−4−イル、1−メチル−1Hピラゾール−5−イル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−メチルピリジン−5−イル、メチルスルホニルメチル、2−メチルスルホニルフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、モルホリン−4−イルメチル、フェニル、ピラジニル、1H−ピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリジン−2−イルN−オキサイド、ピリジン−3−イルN−オキサイド、ピリジン−4−イルN−オキサイド、3−ピリジニルメチル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、キノリン−4−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[a][7]アヌレン−5−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[a][7]アヌレン−6−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−5−イル、チオフェン−2−イルおよびチオフェン−2−イル、3−(プロパン−2−オール)−フェニル、4−(プロパン−2−オール)−フェニル、プロパン−2−オール、ヘキサフルオロプロパン−2−オールである式Iaの化合物およびそれの製薬上許容される塩の群が含まれる。
【0026】
式Iaの化合物の前記属には、
Arがチアゾールであり;
Arがフェニルであり;
が−SO−C〜Cアルキルまたはハロゲンまたはヒドロキシもしくは1〜3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良いC〜Cアルキルである化合物およびそれの製薬上許容される塩の下位属も含まれる。
【0027】
この下位属には、Rが、
1.水素、
2.ヒドロキシ、−S(O)〜Cアルキルまたは1〜6個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキルである化合物およびそれの製薬上許容される塩の群が含まれる。
【0028】
例えば、Rがプロパン−2−オール、ヘキサフルオロプロパン−2−オールであって、R−Arが3−(プロパン−2−オール)−フェニルまたは3−メチルスルホニルフェニルであることができるようになっていても良い。
【0029】
式Iaの化合物の前記属には、
ArがピリジンまたはそれのN−オキサイドであり;
Arがオキサジアゾールであり;

1.ヒドロキシ、−S(O)〜Cアルキルまたは1〜3個の置換基ハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
2.−N(H)−C(O)−C〜Cアルキル、
3.−COOH、または
4.−C(O)−NH−C〜Cシクロアルキル
である化合物およびそれの製薬上許容される塩の下位属も含まれる。
【0030】
式Iaの化合物のこの下位属には、Rが水素である化合物およびそれの製薬上許容される塩の群が含まれる。
【0031】
本発明の例には、
8−(3−{2−(3−クロロフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(1−オキシドピリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]フェニル}キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]フェニル}キノリン、
2−(3−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}フェニル)プロパン−2−オール、
3−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}安息香酸、
2−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
N−シクロプロピル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−(6−メチル−1−オキシドピリジン−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
2−[4−(4−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−オキサゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
2−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール、
1,1,1−トリフルオロ−N−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}メタンスルホンアミド、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
1−(4−クロロフェニル)−1−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}エタノール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チエン−2−イル}フェニル)キノリン、
1−(3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)エタノン、
2−(3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}キノリン、
5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2(1H)−オン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]メタノール、
[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]メタノール、
2−[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]プロパン−2−オール、
3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−カルボン酸、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−カルボン酸、
2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]キノキザリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラジン−2−イル}フェニル)キノリン、
5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン、
1−メチル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン、
8−(3−{6−メトキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(3−{6−(ジフルオロメトキシ)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(3−{6−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
1−(4−フルオロベンジル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン、
5−(4−フルオロフェニル)−6−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、
5−(4−フルオロフェニル)−1−メチル−6−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシピリジン−2−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
ならびにこれらの製薬上許容される塩がある。
【0032】
本発明の別の例には、下記式の化合物およびこれらの製薬上許容される塩がある。
【0033】
【表2】



【0034】
本発明の別の例には、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−4−フェニル−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
2−[4−(3−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[4−(4−フルオロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
8−{3−[4−(4−クロロフェニル)−2−キノリン−5−イル−1,3−チアゾール−5−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
2−{3−[4−(3−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
2−{3−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
2−{3−[4−[3,4−ビス(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
N−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル−1,3−チアゾール−2−イル}ピリジン−4−アミン、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−ピリジン−4−イル−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−(1−オキシドピリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[5−(4−クロロフェニル)−4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−{3−[4−(4−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、および
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]フェニル}キノリン、ならびに
これらの製薬上許容される塩がある。
【0035】
本発明のさらに別の例には、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[3−(1−オキシド−5−フェニルピリジン−3−イル)フェニル]キノリン、
8−{3−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−{3−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}キノリン、
8−{3−[6−(ベンジルオキシ)−5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−2−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]フェニル}キノリン、
1−(4−クロロフェニル)−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、
N−イソプロピル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[2′−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1,1′−ビフェニル−3−イル]キノリン、
3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−カルボン酸メチル、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(1,1′:4′,1″−ターフェニル−3−イル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(1,1′:3′,1″−ターフェニル−3−イル)キノリン、
2−[5−(3′−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′−ビフェニル−2−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[3′−(1−オキシドピリジン−4−イル)−1,1′−ビフェニル−3−イル]キノリンおよび
これらの製薬上許容される塩がある。
【0036】
本発明のさらに別の例には、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[3−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
8−[4′,5′−ジフルオロ−4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル]−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−[4′,5′−ジフルオロ−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル]−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(4″−フルオロ−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6,7−ジクロロ−2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]キノキザリン、
2−(4−クロロフェニル)−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン、
2−{4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
2−[3,4−ビス(ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン、
4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン−2−イル]安息香酸、
N−シクロプロピル−4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン−2−イル]ベンズアミド、
2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−(4−メチルフェニル)キノキザリン、
2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−フェニルキノキザリン、
2−(4−フルオロフェニル)−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン、
2−{4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピラジン−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラジン−2−イル}フェニル)キノリン、
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(3−(2−(2−エチルピリジン−4−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
2−(4−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}フェニル)プロパン−2−オールおよび
これらの製薬上許容される塩がある。
【0037】
本明細書で使用される「アルキル」という用語ならびに例えばアルコキシ、アルカノイル、アルケニル、アルキニルのように接頭語「アルク」を有する他の基は、直鎖または分岐あるいはそれらの組合せであることができる炭素鎖を意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−およびtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルなどがある。「アルケニル」、「アルキニル」および他の同様の用語は、少なくとも1個の不飽和C−C結合を有する炭素鎖を含むものである。
【0038】
「シクロアルキル」という用語は、ヘテロ原子を含まない炭素環を意味し、単環式、二環式および三環式の飽和炭素環、ならびに縮合環系を含む。そのような縮合環系は、ベンゼン環などの部分不飽和または完全不飽和であって、ベンゾ縮合炭素環などの縮合環系を形成する1個の環を有することができる。シクロアルキルには、スピロ縮合環系のような縮合環系が含まれる。
【0039】
シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、デカヒドロナフタレン、アダマンタン、インダニル、インデニル、フルオレニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどがある。同様に、「シクロアルケニル」とは、ヘテロ原子を持たず少なくとも1個の非芳香族性C−C二重結合を有する炭素環を意味し、単環式、二環式および三環式の部分不飽和炭素環ならびにベンゾ縮合シクロアルケン類などがある。シクロアルケニルの例には、シクロヘキセニル、インデニルなどがある。
【0040】
「シクロアルキルオキシ」という用語は、別段の具体的な断りがない限り、オキシ連結原子に連結されたシクロアルキル基を含む。
【0041】
「アルコキシ」という用語は、別段の具体的な断りがない限り、オキシ連結原子に連結されたアルキル基を含む。
【0042】
「アリール」という用語は、別段の具体的な断りがない限り、例えばフェニルまたはナフチルなどの縮合多環系ならびに単環系を含む。単環の場合、「アリール」は芳香族炭素環のみを含むものとする。一緒に縮合した多環の場合、「アリール」は、その環のうちの少なくとも一つがインダニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンおよび6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[a]アヌレネニルなどの芳香族炭素環である炭素環を含むものとする。
【0043】
「アリールオキシ」という用語は、別段の具体的な断りがない限り、オキシ連結原子を介して連結部位に連結された、例えばフェニルまたはナフチルなどの上記の縮合多環系ならびに単環系を含む。
【0044】
「C〜Cアルキル」という用語には、炭素原子6個、5個、4個、3個、2個、1個または0個を有するアルキルが含まれる。炭素原子を持たないアルキルは、アルキルが末端部分である場合には水素原子置換基である。炭素原子を持たないアルキルは、アルキルが架橋部分である場合には直接結合である。
【0045】
「複素環」という用語は、別段の具体的な断りがない限り、1以上のO、SまたはN原子を含む。例えば、複素環には、環に1以上のO、SまたはN原子(そのような原子の混在を含む)を有する環系が含まれる。ヘテロ原子は環炭素原子に置き換わるものである。従って、例えば5環員の複素環は、0〜4個の炭素原子を有する5員環である。さらに本明細書に関しては、複素環には、ピリジン−2−オンのような「オキソ」で置換された環が含まれる。
【0046】
複素環の例には、例えばピリジニル、ピリジン−オン−イル、キノリニル、イソキノリニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノキザリニル、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピラゾリル、インダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルなどがある。
【0047】
「複素環オキシ」という用語は、別段の具体的な断りがない限り、オキシ連結原子を介して連結部位に連結された複素環基を説明するものである。
【0048】
複素環(C〜C)アルキルの例には、例えばフリルメチル、フリルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピラゾリルメチル、オキサゾリルメチル、オキサゾリルエチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチル、ベンズイミダゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、オキサジアゾリルエチル、チアジアゾリルメチル、チアジアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、トリアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、テトラゾリルエチル、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル、ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニルメチル、キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキザリニルメチルなどがある。
【0049】
複素環C〜Cアルキルの他の例には、例えばアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ペルヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル、ピロリジン−2−オン、ピペリジン−2−オンおよびチオモルホリニルなどがある。
【0050】
「N−複素環C4−7アルキル」という用語は、環を形成する3〜6個の炭素原子および1個の窒素原子を有する非アリール複素環化合物を説明するものである。例としては、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびペルヒドロアゼチジニルなどがある。
【0051】
アリール(C〜C)アルキルの例には、例えばフェニル(C〜C)アルキルおよびナフチル(C〜C)アルキルなどがある。
【0052】
複素環C〜Cアルキルカルボニル(C〜C)アルキルの例には、例えばアゼチジニルカルボニル(C〜C)アルキル、ピロリジニルカルボニル(C〜C)アルキル、ピペリジニルカルボニル(C〜C)アルキル、ピペラジニルカルボニル(C〜C)アルキル、モルホリニルカルボニル(C〜C)アルキルおよびチオモルホリニルカルボニル(C〜C)アルキルなどがある。
【0053】
「アミン」という用語は、別段の具体的な断りがない限り、1級、2級および3級アミンを含む。
【0054】
別段の断りがない限り、「カルバモイル」という用語は、−NHC(O)OC〜Cアルキルおよび−OC(O)NHC〜Cアルキルを含むのに用いられる。
【0055】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素原子を含む。
【0056】
「場合によっては置換されていても良い」という用語は、置換および未置換の両方を含むものである。そこで、例えば置換されていても良いアリールは、ペンタフルオロフェニルやフェニル環を表すことができるものと考えられる。さらに置換は、基のいずれの箇所でも起こり得る。例えば、置換アリール(C〜C)アルキルは、アリール基での置換とアルキル基での置換を含む。
【0057】
ヘテロアリール基の「オキサイド」という用語は、通常の公知の化学的意味で使用され、例えば窒素ヘテロ原子のN−オキサイドなどがある。
【0058】
本明細書に記載の化合物は1以上の二重結合を有することから、シス/トランス異性体ならびに他の立体配座異性体を生じ得る。本発明は、そのような可能な全ての異性体ならびにそのような異性体の混合物を含むものである。
【0059】
本明細書に記載の化合物は、1以上の不斉中心を持つことができることから、ジアステレオマーおよび光学異性体を生じる場合がある。本発明は、そのような可能な全てのジアステレオマーならびにそれらのラセミ混合物、それらの実質的に純粋な分割されたエナンチオマー、全ての可能な幾何異性体およびそれらの製薬上許容される塩を含むものである。上記の式Iは、特定の位置で確定的な立体化学を示さずに表示してある。本発明は、式Iの全ての立体異性体およびそれらの製薬上許容される塩を含む。さらに、立体異性体の混合物ならびに単離された具体的な立体異性体も含まれる。そのような化合物の製造に使用される合成手順の途中、あるいは当業者には公知のラセミ化またはエピマー化の手順を用いる際、そのような手順の生成物は立体異性体の混合物である場合がある。
【0060】
「製薬上許容される塩」という用語は、製薬上許容される無毒性の塩基または酸から製造される塩を指す。本発明の化合物が酸性の場合、それの相当する塩は簡便には、無機塩基および有機塩基などの製薬上許容される無毒性塩基から製造することができる。そのような無機塩基から誘導される塩には、アルミニウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、銅塩(第二銅塩および第一銅塩)、第二鉄塩、第一鉄塩、リチウム塩、マグネシウム塩、マンガン塩(第二マンガン塩および第一マンガン塩)、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩などがある。特に好ましいものは、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩およびナトリウム塩である。製薬上許容される有機無毒性塩基から誘導される塩には、1級、2級および3級アミン類ならびに環状アミンおよび天然および合成置換アミン類などの置換アミン類の塩などがある。塩を形成することができる他の製薬上許容される有機無毒性塩基には、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂類、プロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどのイオン交換樹脂などがある。
【0061】
本発明の化合物が塩基性である場合、それの相当する塩は簡便には、無機酸および有機酸などの製薬上許容される無毒性酸から製造することができる。そのような酸には、例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などがある。特に好ましいものは、ベンゼンスルホン酸、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸などがある。
【0062】
本発明の医薬組成物は、有効成分としての式Iによって表される化合物(またはそれの製薬上許容される塩)、製薬上許容される担体、場合により他の治療成分または補助剤を含む。そのような別の治療成分には、例えばi)ロイコトリエン受容体拮抗薬、ii)ロイコトリエン生合成阻害薬、iii)コルチコステロイド類、iv)H1受容体拮抗薬、v)β2アドレナリン受容体拮抗薬、vi)COX−2選択的阻害薬、vii)スタチン類、viii)非ステロイド系抗炎症薬(「NSAID」)およびix)M2/M3拮抗薬などがある。その組成物には、経口投与、直腸投与、局所投与および非経口投与(皮下投与、筋肉投与および静脈投与など)に好適な組成物などがある。ただし、特定の症例で最も好適な経路は、特定の宿主ならびに有効成分を投与する状態の性質および重度によって決まる。医薬組成物は、簡便には単位製剤で提供することができ、製薬業界で公知の方法によって製造することができる。
【0063】
局所使用には、式Iの化合物を含むクリーム、軟膏、ゼリー、液剤または懸濁液を用いることができる。口内洗剤および含嗽液は、本発明に関する局所使用の範囲に含まれる。
【0064】
約0.01mg/kg/日〜約140mg/kg/日の用量レベルは、PDE4阻害に対して反応性である喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、好酸球性肉芽腫、乾癬、他の良性もしくは悪性の増殖性皮膚疾患、内毒素ショック(およびウマにおける蹄葉炎および仙痛などの関連する状態)、敗血症ショック、潰瘍性大腸炎、クローン病、心筋および脳の再潅流損傷、炎症性関節炎、慢性糸球体腎炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、成人呼吸窮迫症候群、動物における慢性閉塞性肺疾患、尿崩症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、春季結膜炎、動脈再狭窄、アテローム性動脈硬化(ortherosclerosis)、アテローム性動脈硬化、神経性炎症、疼痛、咳、関節リウマチ、強直性脊椎炎、移植拒絶反応および対宿主性移植片病、胃酸過剰分泌、細菌誘発、真菌誘発またはウィルス誘発敗血症もしくは敗血症ショック、炎症およびサイトカイン介在慢性組織変性、骨関節炎、癌、悪液質、筋肉消耗、抑鬱、記憶障害、腫瘍成長および正常組織の癌性侵襲などの状態の治療において有用であり、あるいは別の表現では患者当たり約0.5mg/日〜約7g/日である。例えば炎症は、約0.01mg/kg/日〜50mg/kg/日、あるいは別の表現では患者当たり約0.5mg/日〜約3.5g/日で化合物を投与することで効果的に治療することができる。さらに、PDE4阻害性の本発明の化合物を予防上有効な用量レベルで投与して、上記の状態を予防することができることは明らかであろう。
【0065】
担体材料と組み合わせて単一製剤を得ることができる有効成分の量は、治療を受ける宿主および特定の投与形態に応じて変動するものである。例えば、ヒトへの経口投与用の製剤は簡便には、組成物全体の約5〜約95%で変動し得る適切かつ簡便な量の担体との混合で、活性薬剤約0.5mg〜約5gを含むことができる。単位製剤は通常、有効成分約1mg〜約500mgを含有し、代表的には25mg、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、800mgまたは1000mgである。
【0066】
しかしながら、特定の患者における具体的な用量レベルは、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与時刻、投与経路、排泄速度、併用薬剤および治療を受ける特定の疾患の重度などの各種要素によって決まることは明らかであろう。
【0067】
実際には、本発明の式Iによって表される化合物またはそれの製薬上許容される塩は、従来の医薬調剤法に従って、医薬担体と十分に混合された有効成分として組み合わせることができる。担体は、経口投与または非経口投与(静脈投与など)などの投与に望ましい剤型に応じて、非常に多様な形態を取ることができる。従って本発明の医薬組成物は、それぞれ所定量の有効成分を含むカプセル、カシェ剤または錠剤などの経口投与に好適な分離した単位として提供することができる。さらに組成物は、粉剤として、粒剤として、液剤として、水系液中の懸濁液として、非水系液として、水中油型乳濁液として、あるいは油中水型乳濁液として提供することができる。上記の一般的な製剤以外に、式Iによって表される化合物またはそれの製薬上許容される塩は、徐放を行う手段および/または投与機器によって投与することもできる。組成物は、いずれの製薬方法によっても製造することができる。一般にそのような方法には、1以上の必要な成分を構成する担体と有効成分を組み合わせる段階がある。一般に組成物は、液体担体もしくは微粉砕固体担体またはそれの両方と有効成分とを均一かつ十分に混合することで製造される。次に簡便には、生成物を所望の形に成形することができる。
【0068】
そこで本発明の医薬組成物は、製薬上許容される担体および式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩を含むことができる。式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩はさらに、1以上の他の治療活性化合物と組み合わせて医薬組成物に含有させることもできる。
【0069】
使用される医薬担体は例えば、固体、液体または気体であることができる。固体担体の例には、乳糖、白土、ショ糖、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウムおよびステアリン酸などがある。液体担体の例には、シュガーシロップ、落花生油、オリーブ油および水などがある。気体担体の例としては、二酸化炭素および窒素などがある。
【0070】
経口製剤用組成物の製造においては、簡便な医薬用媒体を用いることができる。例えば、水、グリコール類、オイル類、アルコール類、香味剤、保存剤、着色剤などを用いて、懸濁液、エリキシル剤および液剤などの経口液体製剤を形成することができる。一方、デンプン類、糖類、微結晶セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの担体を用いて、粉剤、カプセルおよび錠剤などの経口固体製剤を形成することができる。投与が容易であることから、錠剤およびカプセルが好ましい経口単位製剤であり、その場合固体医薬担体を用いる。場合により、標準的な水系または非水系法によって錠剤をコーティングすることができる。
【0071】
本発明の組成物を含む錠剤は、場合により1以上の補助成分または補助剤とともに、圧縮または成形することで製造することができる。圧縮錠は、場合により結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、界面活性剤または分散剤と混合して、粉末または顆粒などの自由流動体の形態の有効成分を、好適な機械で圧縮することで製造することができる。成形錠は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉砕化合物の混合物を、好適な機械で成形することで製造することができる。各錠剤は好ましくは、有効成分約0.1mg〜約500mgを含み、各カシェ剤またはカプセルは好ましくは、有効成分約0.1mg〜約500mgを含む。
【0072】
非経口投与に好適な本発明の医薬組成物は、活性化合物の水中での液剤または懸濁液として製造することができる。例えばヒドロキシプロピルセルロースなどの好適な界面活性剤を含有させることができる。グリセリン、液体ポリエチレングリコール類およびそれらのオイル中混合物中で、分散液を製造することもできる。さらに、保存剤を含有させて、微生物の有害な増殖を防止することができる。
【0073】
注射用に好適な本発明の医薬組成物には、無菌で水系の液剤または分散液などがある。さらに組成物は、そのような無菌の注射用液剤または分散液の即時調製を行うための無菌粉剤の形態とすることができる。いずれの場合も、最終注射剤は無菌でなければならず、容易に注射器に入れることができるよう効果的な流動性を有するものでなければならない。
【0074】
前記医薬組成物は、製造および保存の条件下で安定でなければならない。従って好ましくは、細菌および真菌などの微生物の汚染作用に対して防腐しなければならない。担体は、例えば水、エタノール、多価アルコール(例:グリセリン、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、植物油およびそれらの好適な混合物を含む溶媒または分散媒体であることができる。
【0075】
本発明の医薬組成物は、例えばエアロゾル、クリーム、軟膏、ローション、散粉剤などの局所使用に好適な剤型であることができる。さらに組成物は、経皮機器での使用に好適な剤型とすることができる。その製剤は、本発明の式Iによって表される化合物またはそれの製薬上許容される塩を用いて、従来の加工法によって製造することができる。例を挙げると、クリームまたは軟膏は、約5重量%〜約10重量%の化合物と親水性材料および水とを混合して、所望の粘度を有するクリームまたは軟膏を形成することで製造される。
【0076】
本発明の医薬組成物は、担体が固体である直腸投与に好適な剤型とすることができる。その混合物が、単位用量坐剤を形成することが好ましい。好適な担体には、カカオバターおよび当業界で一般に使用される他の材料などがある。坐剤は簡便には、最初に軟化もしくは溶融させた担体と組成物を混合し、次に冷却および鋳型での成形を行うことで形成することができる。
【0077】
上記の担体成分以外に、上記の医薬製剤には適宜に、希釈剤、緩衝剤、香味剤、結合剤、界面活性剤、増粘剤、潤滑剤、保存剤(酸化防止剤など)などの1以上の別の担体成分を含有させることができる。さらに他の補助剤を含有させて、製剤を投与予定者の血液と等張性とすることができる。式Iによって表される化合物またはそれの製薬上許容される塩を含む組成物は、粉剤または濃縮液の形で製造することもできる。
【0078】
本発明の化合物および医薬組成物は、PDE4阻害薬としての生理活性を示すことが認められている。従って本発明の別の態様は、例えば喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、好酸球性肉芽腫、乾癬、他の良性もしくは悪性の増殖性皮膚疾患、内毒素ショック(およびウマにおける蹄葉炎および仙痛などの関連する状態)、敗血症ショック、セリアック病、潰瘍性大腸炎、クローン病、心筋および脳の再潅流損傷、炎症性関節炎、慢性糸球体腎炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、成人呼吸窮迫症候群、動物における慢性閉塞性肺疾患、尿崩症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、春季結膜炎、動脈再狭窄、アテローム性動脈硬化(ortherosclerosis)、アテローム性動脈硬化、神経性炎症、疼痛、咳、関節リウマチ、強直性脊椎炎、移植拒絶反応および対宿主性移植片病、胃酸過剰分泌、細菌誘発、真菌誘発またはウィルス誘発敗血症もしくは敗血症ショック、炎症およびサイトカイン介在慢性組織変性、骨関節炎、癌、悪液質、筋肉消耗、抑鬱、記憶障害、腫瘍成長および正常組織の癌性侵襲などの、有効量の本発明の化合物を投与することによるPDE4イソ酵素の阻害および結果的に生じるcAMPレベルの上昇によって改善され得る病気の哺乳動物での治療である。
【0079】
生理的機能障害が原因の認知障害(本明細書の別の箇所で言及されている記憶障害など)、神経障害(卒中など)または精神的機能障害の治療において有用であることに加えて、本発明の化合物は、健常被験者での認識力を高める上でも有用である(記憶、学習、記憶力、想起力、意識性および判断の向上)。
【0080】
「哺乳動物」という用語には、ヒトならびに例えばイヌ、ネコ、ウマ、ブタおよび家禽などの他の動物が含まれる。従って、ヒト以外の哺乳動物の治療は、ヒトでの病気である上記の疾患例に臨床的に関連する病気の治療であることは明らかである。
【0081】
さらに前述のように、本発明の化合物は他の治療化合物と併用することができる。詳細には、PDE4阻害性の本発明の化合物の組合せは有利には、i)ロイコトリエン受容体拮抗薬、ii)ロイコトリエン生合成阻害薬、iii)コルチコステロイド類、iv)H1受容体拮抗薬、v)β2アドレナリン受容体作働薬、vi)COX−2選択的阻害薬、vii)スタチン類、viii)非ステロイド系抗炎症薬(「NSAID」)およびix)M2/M3拮抗薬と併用することができる。
【0082】
本明細書で使用される略称は、以下の表に示した意味を有する。以下の表に示していない略称については、別段の具体的な断りがない限り、一般に使用される意味を有する。
【0083】
【表3】


【0084】
生理活性を示すアッセイ
ヒト全血におけるLPSおよびfMLP誘発TNF−αアッセイおよびLTBアッセイ
全血は、PDE4選択的阻害薬などの抗炎症化合物の生化学的効力の研究に適した蛋白および細胞豊富環境を提供する。正常な非刺激ヒト血液は、検出可能なレベルのTNF−αおよびLTBを含まない。LPSで刺激すると、活性化単球が8時間までTNF−αを発現・分泌し、血漿レベルは24時間安定に保たれる。発表された試験で、PDE4阻害および/またはアデニリルシクラーゼ活性促進による細胞内cAMP増加によるTNF−αの阻害が転写レベルで起こることが明らかになっている。LTB4合成も、細胞内cAMPのレベルに対して感受性であり、PDE−4選択的阻害薬によって完全に阻害することができる。全血の24時間LPS刺激時にはLTBはほとんど産生されないことから、追加のLPS刺激とそれに続くヒト全血のfMLP負荷が、活性化好中球によるLTB合成には必要である。従って、同じ血液サンプルを用いることで、以下の手順により、全血におけるPDE4の2種類の代替マーカーに対する化合物の効力を評価することができる。
【0085】
健常ヒト志願者(男性および女性)からの静脈穿刺によって、ヘパリンを加えた試験管に新鮮な血液を採取した。これらの被験者には、目視での炎症状態はなく、採血前の少なくとも4日間にわたってNSAIDの服用はなかった。血液500μLずつを、媒体(DMSO)2μLまたは各種濃度の被験化合物2μLとともに37℃で15分間前インキュベートした。その後、ブランクとしての媒体(PBS)10μLまたはLPS(最終濃度1μg/mL、大腸菌血清型0111:B4からの#L−2630(Sigma Chemical Co., St. Louis, MO);0.1%w/vBSA(PBS中)で希釈したもの)10μLを加えた。37℃で24時間インキュベートした後、追加のPBS(ブランク)10μLまたはLPS(最終濃度1μg/mL)10μLを血液に加え、37℃で30分間インキュベートした。次に血液に、PBS(ブランク)10μLまたはfMLP(最終濃度1μM、#F−3506(Sigma);1%w/vBSA(PBS中)で希釈したもの)10μLで37℃にて15分間負荷を行った。血液サンプルを4℃で10分間1500×gにて遠心して血漿を得た。血漿50μLサンプルをメタノール200μLと混合して蛋白を沈殿させ、上記と同様にして遠心を行った。上清について、製造業者の手順に従って酵素イムノアッセイキット(Cayman Chemical Co., Ann Arbor, MIからの#520111)を用いてLTBのアッセイを行った。製造業者の手順に従って、ELISAキット(Cistron Biotechnology, Pine Brook, NJ)を用いて希釈血漿(PBS中)でTNF−αのアッセイを行った。特定の実施例のIC50値:
【0086】
【表4】

【0087】
in vivoでの抗アレルギー活性
本発明の化合物について、感作モルモットによる抗原の吸入によって誘発したIgE介在アレルギー性肺炎症に対する効果を調べた。最初に、温和なシクロホスファチド誘発免疫抑制下に、水酸化アルミニウムおよび百日咳ワクチンと組み合わせた抗原の腹腔内注射によって、モルモットの卵白アルブミンに対する感作を行った。追加免疫用量の抗原を2週間後および4週間後に得た。6週目に、腹腔内投与抗ヒスタミン剤(メピラミン)保護下にエアロゾル化卵白アルブミン負荷を行った。さらに48時間後、気管支肺胞潅注(BAL)を行い、BAL液中の好酸球および他の白血球の数をカウントした。肺も切除して、炎症損傷についての組織学的検査も行った。抗原負荷から48時間で3回以下の実施例化合物投与(腹腔内または経口投与で0.001〜10mg/kg)によって、好酸球数および他の炎症白血球蓄積に有意な低下が生じる。実施例化合物を投与した動物の肺では炎症損傷も低減していた。
【0088】
SPAに基づくPDE活性アッセイプロトコール
IV型cAMP特異的ホスホジエステラーゼによるcAMPからAMPへの加水分解を阻害する化合物を、以下に記載の96ウェルプレート法でスクリーニングした。
【0089】
96ウェルプレートに30℃で、被験化合物(DMSO2μLに溶かしたもの)、[2,8−H]アデノシン−3′,5′−サイクリックホスフェート(cAMP、100nM〜50μM)、10mM MgCl、1mM EDTA、50mM Tris、pH7.5を含む基質緩衝液188mLを加えた。ヒト組換えPDE4 10mLを加えることで反応を開始した(量を調節することで、10分間で約10%の産生物が形成されるようにした)。PDE−SPAビーズ(Amersham Pharmacia Biotech, Inc., Piscataway, NJ)1mgを加えることで、10分後に反応を停止した。生成した産生物AMPをワラック・マイクロベータ(Wallac Microbeta(登録商標))96ウェルプレートカウンター(EG&G Wallac Co., Gaithersburg, MD)上で定量した。酵素非存在下でのシグナルをバックグラウンドとした。100%活性は、バックグラウンドを差し引いた酵素およびDMSO存在下で検出されるシグナルとした。それに従って阻害パーセントを計算した。10点力価測定からの標準4−パラメータ/多重結合部位式を用いる非線形回帰適合を用いてIC50を近似した。
【0090】
バキュロウイルス/Sf−9発現系から産生されたヒト組換えホスホジエステラーゼIVa(met−248)の精製GST融合蛋白を用いて、下記の表のIC50値を100nM AMPで測定した。特定の実施例のIC50値:
【0091】
【表5】

【0092】
以下の実施例は、本発明の特定の好ましい実施形態を例示するためのものであって、本発明を限定することが示唆されるものではない。
【0093】
別段の具体的な断りがない限り、実験手順は以下の条件で行った。操作はいずれも室温もしくは環境温度、すなわち18〜25℃の範囲の温度で行った。溶媒留去は、60℃以下の浴温で、ロータリーエバポレータを用いて減圧下(600〜4000パスカル;4.5〜30mmHg)にて行った。反応の経過は薄層クロマトグラフィー(TLC)によって追跡し、反応時間は例示のみを目的として示してある。融点は未補正であり、「d」は分解を示す。示した融点は、記載の方法に従って製造された材料について得たものである。一部の製造においては、多形によって、異なる融点を有する材料が単離される場合がある。全ての最終生成物の構造および純度は、TLC、質量スペクトル分析、核磁気共鳴(NMR)スペクトル測定または微量分析データのうち1以上の方法によって確認したものである。収率は例示のみを目的として示されている。NMRデータがある場合、そのデータは、指定の溶媒を用いて300MHz、400MHzおよび500MHzで測定した、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対するppmで与えられる主要な特徴的プロトンについてのデルタ(δ)値の形で示してある。信号の形状に関して使用される従来の略称は、s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、m(多重線)、br(広い)などである。さらに、「Ar」は芳香環の信号を表す。化学記号はその通常の意味を有する。以下の略称も用いた;v(容量)、w(重量)、b.p.(沸点)、m.p.(融点)、L(リットル)、mL(ミリリットル)、g(グラム)、mg(ミリグラム)、mol(モル)、mmol(ミリモル)、eq(当量)。
【0094】
合成方法
本発明の化合物は、以下の方法に従って製造することができる。置換基は、別段の定義がない限り、式Iの場合と同様である。
【0095】
合成方法
本発明の化合物は、以下の一般法に従って製造することができる。反応は代表的には、別段の言及がなければ窒素雰囲気下に室温で行う。THF、DMF、EtO、DMEおよびトルエンなどの脱水溶媒は市販品である。試薬は市販品であり、精製は行わずに用いた。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル(230〜400メッシュ)で行う。
【0096】
I型の8−アリール−キノリンはいずれも、ビアリール部分を構築するためのスズキ型カップリングを用いて製造することができる(図式1および2)。代表的なスズキカップリング反応では、パラジウム触媒を除く全ての試薬を、適切な溶媒中で混合する。次にその混合物を、窒素雰囲気下に15分間還流させ、そして冷却して室温とすることで、あるいは2〜3回の真空/窒素手順を行うことで脱気する。次に、パラジウム触媒を加え、TLCによるモニタリングで反応完結するまで、反応混合物を適切な温度で攪拌する。
【0097】
別段の定義がない限りは、置換基は式Iの場合と同じである。I型の化合物(図式1)は、8−ブロモキノリンIIのボロン酸化合物類縁体をin situで発生させ、次に適切なビアリールIIIとのパラジウム触媒カップリングを行うことで、2段階のワンポット法で製造することができる。
【0098】
【化5】

【0099】
ほとんどの場合、化合物は図式2に記載の2つの手順によって製造した。8−ブロモ−キノリンIIとブロモ−フェニル−ボロン酸IVとの間のスズキ型カップリングによって、共通の中間体Vを製造した。後者は、VI型のアリール−スタンナンまたはVII型のボロン酸とカップリングさせて、所望の化合物Iを得ることができる。あるいはピナコールジボランとのPdCl(dppf)触媒カップリング反応によって、アリールブロマイドVを相当するボロン酸ピナコールVIIIに変換することができる。次に、ボロン酸エステルVIIIと適切なヘテロアリールハライドまたはO−トリフレートIXのスズキカップリングによって所望の化合物Iを得る。
【0100】
【化6】

【0101】
相当するヘテロアリールブロマイドXでのTHFまたはEtO中低温でのリチウム−ハロゲン交換を行い、次にボロン酸トリアルキル(B(OR))を加えることで、XII型のボロン酸を製造することができる(図式3)。得られたボロン酸ヘテロアリールの酸性条件下での加水分解によって、所望のボロン酸XII(R=H)を得る。同様に、THFまたはEtO中低温でのリチウム−ハロゲン交換または脱プロトンと、それに続く塩化トリアルキルスズ(RSnCl)の添加によって、XI型のスタンナンを形成する。それをIX型のビアリール用の前駆体として用いることができる。
【0102】
【化7】

【0103】
複素環Ar基は、スズキ型カップリングによって製造される共通のアルデヒドXIVまたはQ−CHO(図式4)から構築することができる。アルデヒドXIVからは、文献(M. Journet et al., Tetrahedron Lett., 39, 1717 (1998))に記載の方法を用いることで、エタノンXVまたはエタノンXVI(図式5)とすることができる。それらは、例えば文献(J. Heterocyclic Chem., 30, 1129 (1993))に記載の方法に従ってアンモニアおよびプロピオール酸メチルを用いて、ピリジノンXVIIおよびXVIIIの前駆体として使うことができる。エタノンXVまたはエタノンXVIからは、チアゾール、オキサゾールXXI、XXIIおよびキノキザリンXXIII、イミダゾチアゾールXXIVまたはイミダゾピリジニルXXVのような他の複素環の形成に用いられるα−ブロモ類縁体XIXおよびXXも得ることができる。
【0104】
【化8】

【0105】
6位に各種置換基を有する8−ブロモキノリンIIは、硫酸またはメタンスルホン酸などの強酸媒体中にて適切なアニリン、3−ニトロフェニルスルホン酸などの酸化剤およびグリセリンを用いて、スクラウプ合成(Org. React., 7, 59-98, 1953)によって製造することができる(図式6)。
【0106】
【化9】

【0107】
共通のキノリン中間体は、下記の手順を用いて製造した。
【0108】
【化10】

【0109】
8−ブロモ−6−(1−メタンスルホニル−1−メチル−エチル)−キノリン
8−ブロモ−6−(1−メタンスルホニル−1−メチル−エチル)−キノリンの製造は、特許公開US6410563B1(2002)に記載されている。
【0110】
【化11】

【0111】
3−{3−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−1−ナフチル}ベンズアルデヒド
3−{3−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−1−ナフチル}ベンズアルデヒドの製造は、特許公開US6410563B1(2002)に記載されている。
【0112】
【化12】

【0113】
8−(3−ブロモ−フェニル)−6−(1−メタンスルホニル−1−メチル−エチル)−キノリン
キノリン2(1.0当量)、3−ブロモフェニルボロン酸(1.05当量)、NaHO(2M HO溶液;3.6当量)およびPd(PPh(0.03当量)のDME(0.2M)中混合物を、80℃で8時間攪拌した。得られた混合物を冷却して室温とし、高攪拌下に水で希釈した。得られた沈殿を濾過し、乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;2:3)およびEtOおよびCHCl(10:1)混合液中での攪拌によって、濾過後に標題化合物を明黄色固体として得た。
【0114】
【化13】

【0115】
6−(1−メタンスルホニル−1−メチル−エチル)−8−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−キノリン
キノリン_3(1.0当量)、ピナコールジボランエステル(1.4当量)およびKOAc(3.5当量)およびPdCl(dppf)(0.03当量)のDMF(0.14M)中混合物を、60℃で24時間攪拌した。追加量のピナコールジボラン(0.3当量)、KOAc(1.05当量)およびPdCl(dppf)(0.01当量)を加え、混合物を60℃で24時間攪拌した。得られた混合物を冷却して室温とし、EtOAc:EtO(1:1)で希釈した。有機相を水(3回)、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:EtOAc;9:1)およびEtO:EtOAc(10:1)中での攪拌によって、標題化合物を白色固体として得た。次に、母液についてのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:EtOAc;9:1)とEtO:EtOAc(10:1)中での攪拌によって、原料を5%含む第2の標題化合物を得た。
【0116】
【化14】

【0117】
8−ブロモ−N−シクロプロピルキノリン−6−カルボキサミド
段階1:8−ブロモキノリン−6−カルボン酸
4−アミノ−3−ブロモ−安息香酸(1当量)およびグリセリン(2.4当量)を、0硫酸(6.4M、反応濃度0.6M)に0℃で加えた。15分後、浴を外し、3−ニトロ−フェニルスルホン酸ナトリウム塩(1.3当量)を少量ずつ加えた。発熱反応が開始するまで反応混合物を徐々に加熱し(110〜140℃)、1時間にわたり内部温度を170℃以下に維持した。反応混合物を冷却して50℃とし、NHOH−氷(2:1)にゆっくり投入した。標題生成物を濾過によって単離し、温5%NHOH/MeOHに溶かし、CHClで希釈した。その溶液を、(NHOH、MeOH、CHCl、3:30:70)を溶離液としてシリカゲルで濾過した。残留物をEtOH中で攪拌し、標題生成物を濾過によって単離した。
【0118】
段階2:8−ブロモ−N−シクロプロピルキノリン−6−カルボキサミド
HATU(1.2当量)、8−ブロモキノリン−6−カルボン酸(1当量)、ジイソプロピルエチルアミン(2.5当量)およびシクロプロピルアミン(1.1当量)の溶液を、DMF(0.2M)中にて室温で1時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、2時間攪拌し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をEtOAc中で結晶化させ、標題生成物を濾過によって白色粉末として単離した。
【0119】
【化15】

【0120】
2−(8−ブロモキノリン−6−イル)−2−メチルプロパンニトリル
2−(8−ブロモキノリン−6−イル)−2−メチルプロパンニトリルの製造は、特許公開US6410563B1(2002)に記載されている。
【0121】
一般的合成法
カップリング−1;アリール−アリールカップリングの一般的手順
ボロン酸またはボロン酸エステル(1.0当量)、アリールブロマイド(クロライドまたはヨージド)(1.1〜2.0当量)、NaCO(3.0〜3.5当量;2M HO溶液)およびPdCl(dppf)またはPd(OAc)−(PhP)またはPd(PhP)またはPd(1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)イミダゾリウムクロライド)(0.05当量)のDME(またはn−プロパノールまたはジオキサンまたはDMF)(0.05〜0.2M)中混合物を、60〜80℃で1〜18時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによって、標題化合物を得た(ヨウ化アリールを用いるカップリングは、通常は20〜60℃という比較的低温で進行する)。
【0122】
カップリング−2;アリール−アリールカップリングの一般的手順
ボロン酸またはボロン酸エステル(1.0当量)、アリールブロマイド(またはクロライドまたはヨージド)(1.1〜2.0当量)、CsF(2.5当量)またはNaCO水溶液(2M)、Pd(dba)(1.5%)および(t−Bu)P(4.5%)のTHFまたはジオキサン(0.05〜0.2M)中混合物を、20℃で12〜18時間攪拌した。混合物を濃縮し、EtOAcおよび水で希釈し、抽出した。フラッシュクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0123】
カップリング−3;アリール−アリールカップリングの一般的手順
アリールトリブチルスズ(1〜2当量)、アリールブロマイド(1〜2当量)、CuI(0.05当量)、PdCl(dppf)(0.05当量)のジオキサン(0.05〜0.2M)中混合物を、100℃で12〜18時間攪拌した。混合物を濃縮し、EtOAcおよび水で希釈し、抽出した。フラッシュクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0124】
Oxid−1;スルフィドのスルホンへの酸化の一般的手順
スルフィド(1.0当量)のTHF:MeOH:HO(2:2:1)(あるいは、水を飽和NaHCO水溶液に代える)溶液に、オキソン(2.2当量)を加えた。混合物を室温で12時間攪拌し、水に投入し、EtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出液をNaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、MgSOまたはNaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0125】
Oxid−2:ピリジニルのピリジニル−N−オキサイドへの酸化の一般的手順
ピリジニル(1.0当量)のCHCl(0.1M)溶液に、m−CPBA(1.3当量)を加えた。混合物を室温で12時間攪拌し、Ca(OH)(0.7当量)で反応停止し、CHClで希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0126】
別法として、反応混合物をEtOAcおよびNaHCO水溶液で反応停止し、合わせた有機抽出液をNaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、MgSOまたはNaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0127】
Cer−1;CeClを用いるエステルおよびケトンへのグリニャル型付加の一般的手順
CeCl(1.5当量)およびエステル(1当量)のTHF(0.1M)中の不均一溶液を室温で15分間超音波処理する。得られた懸濁液を冷却して−78℃とし、RMgX(Cl、Br、1.6当量)を加える。その混合物を2時間かけて昇温させて−25℃とする。飽和NHCl溶液で反応停止し、酢酸エチルで希釈する。有機相を抽出し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濃縮する。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)によって精製するか、あるいはエーテル/酢酸エチルで沈殿させて標題化合物を得た。
【0128】
あるいは、ケトンを3当量のグリニャル試薬(RMgX)とともに原料として用いることもできる。
【0129】
チオ(Thio)−1:ニトリルのチオアミドへの変換の一般的手順
文献(SPYCHALA, J.; Synth. Commun., 1997, 27(19), 3431-3440)に記載の方法に従って、ニトリル誘導体をMeOH中にてアンモニウムスルフィドとともに加熱還流する。生成物を濾過によって精製し、水で洗浄し、風乾する。
【0130】
ビ−アリール中間体を、下記の手順を用いて製造した。
【0131】
Pyr_1
3−ブロモ−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
【0132】
【化16】

【0133】
段階1:3−ブロモ−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン
原料として[4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸および3,5−ジブロモピリジンを用い、手順カップリング−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;95:5から85:15)によって標題化合物を得た。
【0134】
段階2:3−ブロモ−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
手順Oxid−1に従い、オキソンを過剰に(5当量)用いて製造した。残留物をEtOAc中で高攪拌してから、濾過によって単離した。
【0135】
Pyr_2
3−ブロモ−5−[3−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
【0136】
【化17】

【0137】
段階1:3−ブロモ−5−[3−(メチルチオ)フェニル]ピリジン
原料として[3−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸および3,5−ジブロモピリジンを用い、手順カップリング−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;95:5から85:15)によって標題化合物を得た。
【0138】
段階2:3−ブロモ−5−[3−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
手順Oxid−2に従って、mCPBA(3.2当量)を用いて製造した。残留物をEtO中で高攪拌し、濾過によって単離した。
【0139】
Pyr_3
3−ブロモ−5−[2−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
【0140】
【化18】

【0141】
原料として[2−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸を用い、Pyr_2に記載の手順に従って製造した。残留物をEtO中で高攪拌し、濾過によって単離した。
【0142】
Pyr_4
3−ヨード−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン
【0143】
【化19】

【0144】
段階1:3−アミノ−2−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン
原料として[4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸および2−アミノ−1−クロロピリジンを用いて、手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;60:40から50:50)によって標題化合物を得た。
【0145】
段階2:3−アミノ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン
手順Oxid−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;50:50から20:80)によって、標題化合物を白色固体として得た。
【0146】
段階3:3−ヨード−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン
3−アミノ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン(1.0当量)のAcOH:CHCl(1:1、0.13M)溶液に−20℃で、I(1.5当量)、KI(1.5当量)、次にNaNO(1.5当量)を加えた。混合物を20℃で2時間攪拌し、次にEtOAcおよび水で希釈した。有機抽出液をNaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;40:60)によって、標題化合物を白色固体として得た。
【0147】
Pyr_5
【0148】
【化20】

【0149】
3−ブロモ−5−フェニルピリジン1−オキサイド
原料としてフェニルボロン酸を用い、Pyr_2について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;30:70)を行い、EtOAc−EtO−ヘキサン中で高攪拌し、濾過によって単離した。
【0150】
Pyr_6
3−ブロモ−5−[3,5−(ジクロロ)フェニル]ピリジン1−オキサイド
【0151】
【化21】

【0152】
原料として3,5−ジクロロ−フェニルボロン酸を用い、Pyr_2について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;30:70)、EtOAc−EtO中で高攪拌し、濾過によって単離した。
【0153】
Pyr_7
3−ブロモ−5−[3,4−(メトキシ)フェニル]ピリジン1−オキサイド
【0154】
【化22】

【0155】
原料として3,4−ジメトキシ−フェニルボロン酸を用い、Pyr_2について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;40:70、次にトルエン:アセトン、95:5を使用)によって標題化合物を得た。
【0156】
Pyr_8
3−ブロモ−5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリジン1−オキサイド
【0157】
【化23】

【0158】
段階1:5−ブロモ−N′−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミドアミド
3−ブロモ−5−シアノピリジン(1.0当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.5当量)、KCO(2.1当量)のエタノール(0.1M)中混合物を、80℃で3日間攪拌した。混合物を濃縮し、EtOAcおよびNaHCO水溶液で希釈した。標題化合物を濾過によってベージュ固体として単離した。
【0159】
段階2:3−ブロモ−5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリジン
5−ブロモ−N′−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミドアミド(1.0当量)のピリジン溶液に、アセチルクロライド(2当量)を加えた。反応液を100℃で1時間攪拌し、2当量のアセチルクロライドを加えた。1時間後、混合物を冷却し、EtOAcおよびNaHCO水溶液で希釈した。有機抽出液をNaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;70:30)によって、標題化合物を白色固体として得た。
【0160】
段階3:3−ブロモ−5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリジン1−オキサイド
手順Oxid−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc)によって、標題化合物を白色固体として得た。
【0161】
Pyr_9
3−ブロモ−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピリジン1−オキサイド
【0162】
【化24】

【0163】
段階1:3−ブロモ−5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン
3−ブロモ−5−シアノピリジン(1.0当量)およびトリエチルアミン(1.3当量)のトルエン中混合物(0.7M)に、AcOH(1.3当量)を加えた。反応液を100℃で12時間攪拌し、冷却し、EtOAcおよび1%AcOH溶液で希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物を褐色固体として得た。
【0164】
段階2:3−ブロモ−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピリジン
3−ブロモ−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピリジンの無水酢酸溶液(0.8M)を140℃で2時間加熱した。混合物を濃縮し、EtOAcおよびNaHCO水溶液で希釈した。有機抽出液をNaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;70:30)によって、標題化合物を白色固体として得た。
【0165】
段階3:3−ブロモ−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピリジン1−オキサイド
手順Oxid−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、100:0から95:5)によって、標題化合物を得た。
【0166】
Pyr_10
2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン
【0167】
【化25】

【0168】
段階1:2−クロロ−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン
2−クロロニコチノイルクロライド(1.0当量)およびN′−ヒドロキシエタンイミドアミド(1.1当量)のピリジン(0.6M)中混合物を、100℃で4時間攪拌し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、70:30)によって精製して、標題化合物を得た。
【0169】
段階2:2−(ベンジルオキシ)−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン
ベンジルアルコール(1.5当量)のDMF(0.4M)溶液に、NaH(1.5当量、60%)を加え、次に30分後に2−クロロ−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン(1当量)のDMF溶液(0.5M)を加えた。反応液を20℃で1時間攪拌し、EtOおよび水で希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;80:20)によって標題化合物を得た。
【0170】
段階3:3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2−オール
2−(ベンジルオキシ)−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジンのCHCl−TFA溶液(0.25M)を、20℃で15分間攪拌し、濃縮した。残留物をEtOAcおよびNaHCO水溶液で希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0171】
段階4:5−ブロモ−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2−オール
3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2−オールのAcOH溶液(0.2M)および臭素(1.2当量)を、20℃で18時間攪拌し、濃縮した。残留物をベンゼンとともに共留去し(2回)、次の段階でそのまま用いた。
【0172】
段階5:2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン
5−ブロモ−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2−オール(1当量)のベンゼン(0.05M)溶液に、炭酸銀(1当量)およびベンジルブロマイド(1.2当量)を加えた。反応混合物を20℃で6時間攪拌し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、90:10)によって精製して、標題化合物を得た。
【0173】
Pyr_11
3−ブロモ−5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン1−オキサイド
【0174】
【化26】

【0175】
段階1:3−ブロモ−5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン
5−ブロモニコチン酸(1.0当量)およびCDI(1.1当量)のDMF中混合物(0.25M)を20℃で5分間攪拌し、次にN′−ヒドロキシエタンイミドアミド(1.1当量)のピリジン溶液(0.6M)を加えた。反応混合物を110℃で15時間攪拌し、冷却して室温とし、水に投入した。標題化合物を濾過によって固体として単離した。
【0176】
段階2:3−ブロモ−5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン1−オキサイド
手順Oxid−2に従って製造した。残留物をEtOAc中で高攪拌し、濾過によって単離した。
【0177】
Pyr_12
5−ブロモ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
【0178】
【化27】

【0179】
段階1:5−ブロモ−2−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン
[4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸および2,5−ジブロモピリジンを用いて手順カップリング−2に従って製造して、2−ブロモ−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジンを含む異性体の混合物中に標題化合物を得た。
【0180】
段階2:5−ブロモ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン
前記異性体の混合物を手順Oxid−1で処理して製造した。フラッシュクロマトグラフィー(DCM:EtOAc95:5から50:50)によって、標題化合物(極性が低い方の異性体)を得た。
【0181】
段階3:5−ブロモ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
手順Oxid−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(DCM:EtOAc75:25から0:100)によって標題化合物を得た。
【0182】
Pyr_13
2−ブロモ−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン1−オキサイド
【0183】
【化28】

【0184】
段階2から単離した極性が高い方の異性体を用いて、Pyr_12について記載の手順に従って製造した。
【0185】
Pyr_14
2−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン
【0186】
【化29】

【0187】
文献(Bioorg. Med. Chem. Lett., 1999, 9, 1715、米国特許第5861419号(1999年))に記載の手順に従って製造した。
【0188】
Pyr_15
3−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)ピリジン−2(1H)−オン
【0189】
【化30】

【0190】
段階1:1−(4−クロロフェニル)ピリジン−2(1H)−オン
文献(Chem. Pharm. Bull., 1997, 45, 719)に記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;70:30)によって標題化合物を得た。
【0191】
段階2:3−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)ピリジン−2(1H)−オン
1−(4−クロロフェニル)ピリジン−2(1H)−オン(1当量)およびテトラブチルアンモニウムトリブロマイド(1.2当量)のクロロホルム(0.1M)溶液を、6時間還流攪拌した。反応混合物をNaHCO水溶液およびNa水溶液で希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、80:20)によって精製して、標題化合物を得た。
【0192】
Pyr_16
3−ブロモ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン1−オキサイド
【0193】
【化31】

【0194】
段階1:3−ブロモ−5−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン
3−ブロモ−5−シアノピリジン(1当量)、アジ化ナトリウム(1.2当量)、トリエチルアミン(1.2当量)およびAcOH(1.2当量)の溶液を、100℃で14時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、酢酸水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0195】
段階2:3−ブロモ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン
段階1からのテトラゾールのCHCl−MeOH(5:1、0.1M)溶液に、TLCによって反応が完結するまでCH(エーテル溶液)を加えた。反応混合物を濃縮して標題化合物を得た。
【0196】
段階3:3−ブロモ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン1−オキサイド
手順Oxid−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、98:2)によって標題化合物を得た。
【0197】
Het−1
5−ブロモ−N−イソプロピル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド
【0198】
【化32】

【0199】
段階1:3−[4−(メチルチオ)フェニル]チオフェン
原料として[4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸および3−ブロモチオフェンを用い、手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl)によって標題化合物を得た。
【0200】
段階2:2−ブロモ−3−[4−(メチルチオ)フェニル]チオフェン
段階1からのチオフェン(1.0当量)のCHCl/AcOH(1:1、0.1M)溶液に、NBS(1.05当量)を加えた。混合物を室温で1.5時間攪拌し、EtOAcおよびNaHCO水溶液で希釈した。有機抽出液を水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、80:20)によって標題化合物を得た。
【0201】
段階3:5−ブロモ−N−イソプロピル−4−[4−(メチルチオ)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド
ジイソプロピルアミン(1.05当量)のTHF溶液に−78℃で、BuLi(1.6M、ヘキサン、1.05当量)を滴下した。混合物を0℃で10分間攪拌し、冷却して−78℃とし、段階2からのチオフェンを加えた。−50℃で30分後、イソプロピルイソシアネートを加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、EtOAcおよびNaHCO水溶液で希釈した。有機抽出液を水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl)によって標題化合物を得た。
【0202】
段階4:5−ブロモ−N−イソプロピル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド
手順Oxid−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:EtOAc、90:10)によって標題化合物を得た。
【0203】
Phe_1
2−ブロモ−4′−(メチルチオ)−1,1′−ビフェニル
【0204】
【化33】

【0205】
4−メチルチオベンゼンボロン酸および1−ブロモ−2−ヨードベンゼンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、100:0から95:5)によって標題化合物を油状物として得た。
【0206】
Phe_2
2−(2−ブロモフェニル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール
【0207】
【化34】

【0208】
5−(2−ブロモフェニル)−2H−テトラゾール(1.0当量)の無水酢酸中混合物(1M)を120℃で2時間加熱し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、70:30)によって、標題化合物を白色固体として得た。
【0209】
Phe_3
6−ヨード−4′−(メチルスルホニル)−1,1′−ビフェニル−3−カルボン酸メチル
【0210】
【化35】

【0211】
段階1:6−アミノ−4′−(メチルチオ)−1,1′−ビフェニル−3−カルボン酸メチル
原料として[4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸および4−アミノ−3−ヨード−安息香酸メチルを用い、一般的手順カップリング−1(CsF、DME、20℃)に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、70:30)によって、標題化合物を白色固体として得た。
【0212】
段階2:6−アミノ−4′−(メチルスルホニル)−1,1′−ビフェニル−3−カルボン酸メチル
一般的手順Oxid−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50:50)によって標題化合物を得た。
【0213】
段階3:6−ヨード−4′−(メチルスルホニル)−1,1′−ビフェニル−3−カルボン酸メチル
段階2からのアミノ(1.0当量)のCHCl−AcOH(1:1)溶液に−20℃で、ヨウ素(1.5当量)、KI(1.5当量)と次にNaNO(1.2当量)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、EtOAc、NaCO溶液およびNa溶液で希釈した。有機抽出液を水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、30:20から20:30)によって、標題化合物を淡黄色固体として得た。
【0214】
Phe_4
2−[5−(2−ブロモフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
【0215】
【化36】

【0216】
段階1:2−[5−(トリブチルスタンニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
チアゾール(1.0当量)のTHF溶液(0.2M)に−78℃で、n−BuLi(1.6M、1.1当量)を加えた。−78℃で1時間後、アセトン(1.0当量)を加え、混合物を−78℃で30分間、−50℃で5分間攪拌し、再度冷却して−78℃として、第2の当量のn−BuLi(1.6M、1.1当量)を加えた。−78℃で1.5時間後、トリ−n−ブチルスズクロライド(1.2当量)を加え、混合物を−78℃で12時間攪拌した。反応混合物をEtOおよびNHClの溶液で希釈した。有機抽出液を水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、90:10)によって標題化合物を得た。
【0217】
段階2:2−[5−(2−ブロモフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
段階1からのスタンナン(1.0当量)、1−ブロモ−2−ヨード−ベンゼン(2.1当量)、CuI(0.2当量)、PdCl(dppf)(0.1当量)のDMF溶液を80℃で1時間加熱した。反応混合物をEtOAcおよびNHCl溶液で希釈した。有機抽出液を水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、80:20)によって標題化合物を得た。
【0218】
Phe_5
4−(3−ブロモフェニル)ピリジン1−オキサイド
【0219】
【化37】

【0220】
段階1:4−(3−ブロモフェニル)ピリジン
4−ピリジニルボロン酸および1,3−ジブロモベンゼンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、70:30)によって標題化合物を得た。
【0221】
段階2:4−(3−ブロモフェニル)ピリジン1−オキサイド
一般的手順Oxid−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、100:0から95:5)によって標題化合物を得た。
【0222】
実施例1
8−(3−{2−(3−クロロフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル}キノリン
【0223】
【化38】

【0224】
段階1:ジフェニルアニリノ[4−(メチルチオ)フェニル]メチルホスホネート
熱アセトニトリルに溶かした4−メチルチオベンズアルデヒド(1.0当量)溶液に、アニリン(1.2当量)および亜リン酸ジフェニル(1.6当量)を加えた。反応混合物を20℃で18時間攪拌し、濃縮した。残留物は必要に応じて、フラッシュクロマトグラフィーによって精製することができる。
【0225】
段階2:2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1−[4−(メチルチオ)フェニル]エタノン
DMF(0.2M)に溶かした段階1からのホスホネート(1.2当量)の溶液に、炭酸セシウム(1.5当量)、キノリン_2(1.0当量)およびイソプロパノール(20%、体積比)を加えた。反応混合物を70℃で30分間攪拌し(または20℃で18時間)、冷却して室温とし、HCl(6N)で希釈し、2時間攪拌し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50:50)によって精製して、標題化合物を得た。
【0226】
段階3:2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
手順Oxid−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)によって標題化合物を得た。
【0227】
段階4:2−ブロモ−2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
ポリマーに担持トリブロマイド(1mmol/g、1.2当量)を含む段階3からのケトン(1.0当量)のクロロホルム(0.2M)溶液を、1〜2時間加熱還流し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0228】
段階5:8−(3−{2−(3−クロロフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
段階4からのα−ブロモケトン(1.0当量)のDMF(0.1M)溶液に、3−クロロベンゼンカルボチオアミド(1.0当量)を加えた。混合物を40〜120℃で1〜3時間加熱し、冷却し、水、飽和NaHCO溶液およびエーテルで希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)によって精製して、標題化合物を得た。
【0229】
H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.85(dd、1H)、8.46(dd、1H)、8.22(d、1H)、8.04(s、1H)、7.95〜7.90(m、6H)、7.73(m、2H)、7.55(m、4H)、7.48(d、1H)、3.28(s、3H)、2.74(s、3H)、1.85(s、6H)。
【0230】
下記の実施例(表1)を、実施例1について記載の手順に従って製造した。実施例1段階5で使用した市販されていないチオアミドは、一般的手順Thio−1に従って製造した。
【0231】
【表6】



【0232】
実施例67
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(1−オキシドピリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]フェニル}キノリン
【0233】
【化39】

【0234】
原料として実施例49を用い、一般的手順Oxid−2に従って製造した。
【0235】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.88(dd、1H)、8.45(dd、1H)、8.28〜8.26(m、3H)、8.10(d、1H)、8.04(d、2H)、8.01(d、2H)、7.96(d、2H)、7.86(s、1H)、7.83(d、1H)、7.61(t、1H)、7.58〜7.55(m、2H)、3.14(s、3H)、2.69(s、3H)、1.96(s、6H)。
【0236】
ESI−LRMS(M+1)656.4。
【0237】
実施例68
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル}フェニルキノリン
【0238】
【化40】

【0239】
原料として実施例48を用い、一般的手順Oxid−2に従って製造した。
【0240】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.88(dd、1H)、8.79(s、1H)、8.44(dd、1H)、8.28(d、1H)、8.25(d、1H)、8.10(d、1H)、8.03(d、2H)、7.97(d、2H)、7.89〜7.84(m、3H)、7.63(t、1H)、7.58〜7.47(m、3H)、3.15(s、3H)、2.70(s、3H)、1.96(s、6H)。
【0241】
ESI−LRMS(M+1)656.3。
【0242】
実施例69
2−(3−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}フェニル)プロパン−2−オール
【0243】
【化41】

【0244】
原料としてメチルマグネシウムブロマイドおよび実施例29を用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。
【0245】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.44(dd、1H)、8.28(dd、2H)、8.09(d、1H)、8.01(d、2H)、7.95(d、2H)、7.92(d、1H)、7.86(s、1H)、7.82(d、1H)、7.66(d、1H)、7.60(t、1H)、7.57〜7.54(m、2H)、7.48(t、1H)、4.28(s、0.6H)、3.13(s、3H)、2.69(s、3H)、1.96(s、6H)、1.58(s、6H)。
【0246】
ESI−LRMS(M+1)617.4。
【0247】
実施例70
3−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}安息香酸
【0248】
【化42】

【0249】
実施例29のTHF/MeOH/HO(0.05M)溶液に、LiOH(2N、5当量)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、AcOHで酸性とし、水で希釈し、CHClで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。標題化合物を濾過によってアセトン/エーテルから固体として単離した。
【0250】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.72(s、1H)、8.44(dd、1H)、8.31(d、1H)、8.27(d、1H)、8.17(d、1H)、8.10(d、1H)、8.03(d、2H)、7.96(d、2H)、7.88(s、1H)、7.83(d、1H)、7.69(t、1H)、7.61(t、1H)、7.58〜7.54(m、2H)、3.14(s、3H)、2.69(s、3H)、1.96(s、6H)。
【0251】
ESI−LRMS(M+1)683.3。
【0252】
実施例71
2−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イルプロパン−2−オール
【0253】
【化43】

【0254】
原料としてメチルマグネシウムブロマイドおよび実施例12を用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。
【0255】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.88(dd、1H)、8.45(dd、1H)、8.27(d、1H)、8.09(d、1H)、7.90(m、4H)、7.77(m、2H)、7.56(m、2H)、7.47(m、1H)、5.26(s、OH)、3.10(s、3H)、2.70(s、3H)、1.95(s、6H)、1.70(s、6H)。
【0256】
実施例72
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン
【0257】
【化44】

【0258】
段階1:5−(3−{6−[1′−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸
実施例12のTHF/MeOH/HO(0.05M)溶液に、LiOH(2N、2当量)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、HCOHで酸性とし、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、濃縮して、標題化合物を固体として得た。
【0259】
段階2:6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン
段階1からの酸のDMF溶液(0.05M)に、CDI(1.1当量)と5分後にアセトアミドオキシム(1.1当量)を加えた。反応混合物を室温で1時間、110℃で18時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水に投入した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(トルエン:EtOAc、45:55)によって精製して、標題化合物および脱炭酸類縁体である実施例73(相対的に極性が高い生成物)を得た。
【0260】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.88(dd、1H)、8.47(dd、1H)、8.30(d、1H)、8.12(d、1H)、8.01(s、4H)、7.90(m、2H)、7.60(m、3H)、3.18(s、3H)、2.70(s、3H)、2.52(s、3H)、1.95(s、6H)。
【0261】
実施例73
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン
【0262】
【化45】

【0263】
実施例72について記載の手順に従って製造した。
【0264】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ9.15(s、1H)、8.88(dd、1H)、8.43(dd、1H)、8.25(d、1H)、8.08(d、1H)、7.92(m、4H)、7.80(m、2H)、7.59(t、1H)、7.55(dd、1H)、7.50(m、1H)、3.12(s、3H)、2.70(s、3H)、1.95(s、6H)。
【0265】
実施例74
N−シクロプロピル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド
【0266】
【化46】

【0267】
実施例12のCHCl(0.05M)溶液に、シクロプロピルアミン(4当量)およびトリメチルアルミニウム(2M、ヘキサン、4当量)を加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を、飽和NHCl溶液、1M酒石酸ナトリウムカリウム溶液およびEtOAcでゆっくり希釈した。混合物をEtOAcで抽出し、有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して標題化合物を得た。
【0268】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.86(dd、1H)、8.43(dd、1H)、8.31(d、1H)、8.26(d、1H)、8.07(d、1H)、7.91(s、4H)、7.83(m、2H)、7.55(m、3H)、3.12(s、3H)、2.95(m、1H)、2.69(s、3H)、1.95(s、6H)、0.78(m、2H)、0.73(m、2H)。
【0269】
実施例75
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−(6−メチル−1−オキシドピリジン−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン
【0270】
【化47】

【0271】
原料として実施例38を用いて、一般的手順Oxid−2に従って製造した。
【0272】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.87(m、2H)、8.44(dd、1H)、8.26(d、1H)、8.09(d、1H)、8.0〜7.9(m、2H)、8.0〜7.9(m、5H)、7.67〜7.5(m、4H)、3.13(s、3H)、2.7(s、3H)、2.45(s、3H)、1.95(s、6H)。
【0273】
実施例76
2−[4−(4−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
【0274】
【化48】

【0275】
段階1:4−(4−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチル
段階1で4−クロロベンズアルデヒドおよび段階5でエチルチオオキサメートを用い、実施例1について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50:50から20:80)によって標題化合物を得た。
【0276】
段階2:2−[4−(4−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
メチルマグネシウムブロマイドを用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、35:65)によって標題化合物を白色泡状物として得た。
【0277】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.85(dd、1H)、8.40(dd、1H)、8.25(d、1H)、8.05(s、1H)、7.75(m、2H)、7.65(d、3H)、7.35(d、2H)、7.0(m、2H)、5.10(s、OH)、2.66(s、3H)、1.95(s、6H)、1.7(s、6H)。
【0278】
実施例77
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−オキサゾール−5−イル}フェニル)キノリン
【0279】
【化49】

【0280】
段階5で120℃にてアセトアミドを用い、実施例1について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:EtOAc、80:20)によって標題化合物を得た。
【0281】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.94(dd、1H)、8.45(dd、1H)、8.27(d、1H)、8.12(d、1H)、8.03(d、2H)、7.98(m、3H)、7.80(d、1H)、7.70(m、1H)、7.62(m、1H)、7.57(m、1H)、3.12(s、3H)、2.7(s、3H)、2.52(s、3H)、1.95(s、6H)。
【0282】
実施例78
2−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール
【0283】
【化50】

【0284】
段階1:4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチル
段階1でキノリン_2、段階2で4−メチルチオベンズアルデヒド、段階5でエチルチオオキサメートを用いて、実施例1について記載の手順に従って製造した。
【0285】
段階2:2−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール
メチルマグネシウムブロマイドを用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、98:2)によって標題化合物を得た。
【0286】
段階3:2−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル)フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール
一般的手順Oxid−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(トルエン:アセトン、70:30)によって標題化合物を得た。
【0287】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.43(dd、1H)、8.26(d、1H)、8.05(d、1H)、7.96(d、2H)、7.87(t、1H)、7.73(d、2H)、7.72(d、1H)、7.63(d、1H)、7.55(dd、1H)、7.50(t、1H)、5.20(s、OH)、3.13(s、3H)、2.71(s、3H)、1.97(s、6H)、1.71(s、6H)。
【0288】
実施例79
1,1,1−トリフルオロ−N−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}メタンスルホンアミド
【0289】
【化51】

【0290】
実施例2のCHCl懸濁液に−78℃で、トリエチルアミン(4当量)およびTfO(2.2当量)を加えた。反応液を−78℃で15分間攪拌し、昇温させて20℃として1時間経過させ、NaHCO溶液およびCHClで希釈し、15分間攪拌した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc)によって標題化合物を得た。
【0291】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.43(dd、1H)、8.27(d、1H)、8.06(d、1H)、7.89(d、2H)、7.87(d、2H)、7.73〜7.70(m、2H)、7.56(dd、1H)、7.52(t、1H)、7.43(dd、1H)、3.12(s、3H)、2.70(s、3H)、1.98(s、6H)。
【0292】
実施例80
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
【0293】
【化52】

【0294】
段階1:4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチル
段階1で3−ピリジンカルボキシアルデヒド、段階5でエチルチオオキサメートを用い、実施例1について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50:50から0:100)によって標題化合物を得た。
【0295】
段階2:2−[4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
メチルマグネシウムブロマイドを用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、96:4)によって標題化合物を得た。
【0296】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.86〜8.85(m、2H)、8.49(dd、1H)、8.39(dd、1H)、8.24(d、1H)、8.05(d、1H)、7.97(dt、1H)、7.78〜7.75(m、2H)、7.54〜7.50(m、2H)、7.45(dt、1H)、7.33(dd、1H)、5.26(brs、OH)、2.67(s、3H)、1.94(s、6H)、1.69(s、6H)。
【0297】
実施例81
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
【0298】
【化53】

【0299】
原料として実施例80を用い、一般的手順Oxid−2に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、95:5)によって標題化合物を得た。
【0300】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.43(d、1H)、8.26(s、1H)、8.00(s、1H)、7.82(s、1H)、7.72(d、1H)、7.68(d、1H)、7.58(dd、1H)、7.50〜7.43(m、5H)、5.12(s、OH)、2.68(s、3H)、1.98(s、6H)、1.70(s、6H)。
【0301】
実施例82
1−(4−クロロフェニル)−1−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}エタノール
【0302】
【化54】

【0303】
段階1:4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチル
段階1でキノリン_2、段階2で4−メチルチオベンズアルデヒド、段階5でエチルチオオキサメートを用い、実施例1について記載の手順に従って製造した(段階3を削除する)。
【0304】
段階2:N−メトキシ−N−メチル−4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド
メトキシメチルアミンのTHF(0.08M)溶液に−78℃で、メチルマグネシウムヨージド(3M、エーテル、1当量)を1時間かけて滴下した。反応混合物を−78℃で10分間攪拌し、段階1からのエステルの溶液を加え、反応混合物を−78℃で2時間攪拌した。混合物をAcOHで反応停止し、NHCl溶液およびEtOAcで希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(トルエン:アセトン、80:20)によって精製して、標題化合物を得た。
【0305】
段階3:1−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}エタノン
メチルマグネシウムヨージドおよび段階2からのアミドを用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。
【0306】
段階4:1−(4−クロロフェニル)−1−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}エタノール
4−クロロフェニルマグネシウムブロマイドおよび段階3からのメチルケトンを用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、96:4)によって標題化合物を得た。
【0307】
段階5:1−(4−クロロフェニル)−1−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}エタノール
原料として段階4からのスルフィドを用い、一般的手順Oxid−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、99:1)によって標題化合物を得た。
【0308】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.90(dd、1H)、8.44(dd、1H)、8.26(d、1H)、8.07(d、1H)、7.95(dd、2H)、7.90(t、1H)、7.83(dd、2H)、7.76(dd、1H)、7.71(dd、2H)、7.62(dt、1H)、7.56(dd、1H)、7.50(t、1H)、7.40(dd、2H)、6.05(s、OH)、3.12(s、3H)、2.72(s、3H)、2.11(s、3H)、1.98(s、6H)。
【0309】
下記の化合物(表2)を、前記の手順(実施例1〜80)に従って製造した。電子スプレーイオン化条件下での低分解能質量分析装置から得られた個々の(M+1)値を示してある。
【0310】
【表7】

【0311】
実施例97
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チエン−2−イル}フェニル)キノリン
【0312】
【化55】

【0313】
段階1:2−ブロモ−3−[4−(メチルチオ)フェニル]チオフェン
4−メチルチオベンゼンボロン酸および3−ブロモチオフェンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl)によって標題化合物を得た。
【0314】
段階2:4−(2−ブロモチエン−3−イル)フェニルメチルスルホン
原料として段階1からのスルフィドを用い、一般的手順Oxid−1に従って製造した。
【0315】
段階3:6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チエン−2−イル}フェニル)キノリン
原料としてキノリン−4および段階2からの3−ブロモチオフェンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(トルエン:EtOAc;70:30)によって標題化合物を得た。
【0316】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.88(dd、1H)、8.45(dd、1H)、8.25(d、1H)、8.03(d、1H)、7.89(d、2H)、7.70(m、2H)、7.62(m、3H)、7.55(dd、1H)、7.47(t、1H)、7.37(m、1H)、7.32(d、1H)、3.08(s、3H)、2.70(s、3H)、1.95(s、6H)。
【0317】
実施例98
1−(3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)エタノン
【0318】
【化56】

【0319】
段階1:8−(2′−ブロモ−1,1′−ビフェニル−3−イル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
原料としてキノリン−4および1,2−ジブロモベンゼンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;50:50)によって標題化合物を得た。
【0320】
段階2:1−(3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)エタノン
原料として段階1からのブロマイドおよび4−アセチルベンゼンボロン酸を用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;50:50)によって標題化合物を得た。
【0321】
H NMR(500MHz、ベンゼン−d):δ8.81(d、1H)、7.93(d、1H)、7.85(s、1H)、7.80(m、3H)、7.75(s、1H)、7.61(m、2H)、7.38(m、7H)、6.87(dd、1H)、2.35(s、3H)、2.05(s、3H)、1.65(s、6H)。
【0322】
+ESI(M+1)520.2。
【0323】
実施例99
2−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)プロパン−2−オール
【0324】
【化57】

【0325】
段階1:1−(2′−ブロモ−1,1′−ビフェニル−4−イル)エタノン
原料として4−アセチルベンゼンボロン酸および1,2−ジブロモベンゼンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;95:5)によって標題化合物を得た。
【0326】
段階2:2−(2′−ブロモ−1,1′−ビフェニル−4−イル)プロパン−2−オール
原料としてメチルマグネシウムブロマイドおよび段階1からのケトンを用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;90:10)によって標題化合物を得た。
【0327】
段階3:2−(3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)プロパン−2−オール
原料としてキノリン−4および段階2からのブロマイドを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;50:50)によって標題化合物を得た。
【0328】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.94(dd、1H)、8.45(dd、1H)、8.27(d、1H)、8.01(d、1H)、7.68(d、1H)、7.62(brs、1H)、7.55(m、2H)、7.48(m、3H)、7.42(d、2H)、7.38(t、1H)、7.21(m、3H)。
【0329】
+ESI(M+1)536.8。
【0330】
実施例100
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−1−オキサイドキノリン
【0331】
【化58】

【0332】
原料としてキノリン−4およびPyr−11を用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:EtOH;90:10)およびEtOAc/エーテルからの結晶化によって標題化合物を得た。
【0333】
下記化合物(表3)を、キノリン−4および前述の中間体または市販製品(市販品)を用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。電子スプレーイオン化条件下での低分解能質量分析装置から得られた個々の(M+1)値を示してある。
【0334】
【表8】


【0335】
実施例125
5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2(1H)−オン
【0336】
【化59】

【0337】
実施例110(1.0当量)のCHCl/TFA(2:1、0.06M)溶液を、室温で2時間攪拌し、揮発分を留去し、EtOAcで希釈し、NaCO溶液およびブラインで洗浄した。有機抽出液をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。EtOAc中での攪拌および濾過による単離によって、標題化合物を得た。
【0338】
H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.92(dd、1H)、8.62(d、1H)、8.51(dd、1H)、8.27(d、1H)、8.17(s、1H)、8.03(d、1H)、7.86(s、1H)、7.68(d、1H)、7.62〜7.55(m、3H)、2.80(s、3H)、2.37(s、3H)、1.92(s、6H)。
【0339】
実施例126
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン
【0340】
【化60】

【0341】
実施例1段階4からのα−ブロモケトン(1.0当量)のDMF(0.1M)溶液に、2−アミノチアゾール(1.6当量)を加えた。混合物を120℃で1時間加熱し、冷却し、水、飽和NaHCO溶液およびEtOAcで希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(トルエン:EtOAc、1:3)によって精製して、標題化合物を得た。
【0342】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ9.02(dd、1H)、8.50(dd、1H)、8.32(d、1H)、8.26(d、1H)、8.08〜8.05(m、4H)、7.92(d、2H)、7.85(d、1H)、7.69(t、1H)、7.62〜7.59(m、2H)、7.36(d、1H)、3.15(s、3H)、2.74(s、3H)、2.01(s、6H)。
【0343】
実施例127
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン
【0344】
【化61】

【0345】
実施例126について記載の手順に従い、原料として2−アミノピリジンを用いて製造した。フラッシュクロマトグラフィー(トルエン:EtOAc、1:3)によって標題化合物を得た。
【0346】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ9.00(dd、1H)、8.50(d、1H)、8.48(dd、1H)、8.32(d、1H)、8.27(d、1H)、8.14(d、2H)、8.07(t、1H)、7.94〜7.92(m、3H)、7.76(t、1H)、7.67(d、1H)、7.62〜7.59(m、2H)、7.39(dd、1H)、7.03(dt、1H)、3.16(s、3H)、2.74(s、3H)、2.01(s、6H)。
【0347】
実施例128
[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]メタノール
【0348】
【化62】

【0349】
段階1:2−ブロモ−3′−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′−ビフェニル−4−カルボアルデヒド
原料としてキノリン_4および3,4−ジブロモベンズアルデヒドを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、9:1から1:1)によって、標題化合物を泡状物として得た。
【0350】
段階2:3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−カルボアルデヒド
原料として段階1からのアルデヒドおよび4−メチルチオベンゼンボロン酸を用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、3:2から1:1)によって標題化合物を得た。
【0351】
段階3:[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]メタノール
段階2からのアルデヒドのEtOH:THF(4:1、0.05M)溶液に0℃で、NaBH(1当量)を加えた。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、NHCl溶液で反応停止し、エーテルで希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、1:1から1:9)によって精製して標題化合物を得た。
【0352】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.91(dd、1H)、8.43(d、1H)、8.25(d、1H)、7.88(d、1H)、7.67(d、1H)、7.56(dd、1H)、7.55〜7.46(m、4H)、7.42(t、1H)、7.29〜7.18(m、5H)、4.76(d、2H)、4.33(t、1H)、2.70(s、3H)、2.474(s、3H)、1.97(s、6H)。
【0353】
実施例129
[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4”−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]メタノール
【0354】
【化63】

【0355】
原料として実施例128を用い、一般的手順Oxid−1に従って製造した。標題化合物を白色泡状物として単離した。
【0356】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.91(dd、1H)、8.44(d、1H)、8.26(d、1H)、7.98(d、1H)、7.85(d、2H)、7.68(d、1H)、7.58〜7.52(m、7H)、7.41(t、1H)、7.25(d、1H)、4.79(d、2H)、4.4(t、1H)、3.03(s、3H)、2.71(s、3H)、1.97(s、6H)。
【0357】
実施例130
2−[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]プロパン−2−オール
【0358】
【化64】

【0359】
原料として実施例120を用い、一般的手順Cer−1に従って製造した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、1:1から3:7)によって精製して標題化合物を得た。
【0360】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.91(dd、1H)、8.42(dd、1H)、8.25(d、1H)、7.98(d、1H)、7.85(d、2H)、7.71〜7.67(m、3H)、7.57〜7.53(m、4H)、7.40(t、1H)、7.23(d、1H)、4.24(s、OH)、3.03(s、3H)、2.71(s、3H)、1.97(s、6H)、1.63(s、6H)。
【0361】
実施例131
3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−カルボン酸
【0362】
【化65】

【0363】
実施例120のTHF:MeOH(1:1、0.05M)溶液に、LiOH(2N、5当量)を加えた。反応混合物を室温で24時間攪拌し、1N HClでpH2の酸性とし、EtOAcで希釈した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をヘキサン/EtOAc中で超音波処理し、標題生成物を濾過によって白色粉末として単離した。
【0364】
H NMR(500MHz、CDOD):δ8.86(dd、1H)、8.44(d、1H)、8.22(d、1H)、8.16(dd、1H)、8.12(d、1H)、7.87(d、2H)、7.84(d、1H)、7.69(d、1H)、7.61〜7.54(m、4H)、7.46(t、1H)、7.43(s、1H)、7.32(d、1H)、4.79(d、2H)、4.4(t、1H)、3.04(s、3H)、2.74(s、3H)、1.98(s、6H)。
【0365】
実施例132
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イルフェニル)キノリン
【0366】
【化66】

【0367】
原料として実施例104を用い、一般的手順Oxid−2に従って製造した。残留物をヘキサン/EtOAc中で超音波処理し、標題生成物を濾過によって白色粉末として単離した。
【0368】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.92(dd、1H)、8.42(dd、1H)、8.35(d、1H)、8.25(d、1H)、7.95(d、1H)、7.85(d、2H)、7.65(d、2H)、7.57〜7.48(m、5H)、7.36(t、1H)、7.21(d、1H)、3.02(s、3H)、2.70(s、3H)、1.96(s、6H)。
【0369】
実施例133
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
【0370】
【化67】

【0371】
段階1:3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}安息香酸メチル
キノリン_2のCHCl:MeOH(1:2、0.03M)溶液に、NaCN(1.8当量)、AcOH(1当量)を加え、次にMnO(8当量)を加えた。反応混合物を室温で24時間攪拌し、セライトで濾過し、水で希釈した。混合物をCHClで抽出した(3回)。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、1:1)によって精製して標題化合物を得た。
【0372】
段階2:3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}安息香酸
段階1からのエステルのTHF(0.08M)溶液に、LiOH(2N、5当量)を加えた。反応混合物を室温で5時間攪拌し、AcOHで酸性とし、水で希釈し、CHClで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。標題化合物を濾過によってヘキサン/エーテルから固体として単離した。
【0373】
段階3:8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
段階2からの酸のDMF(0.05M)溶液に、CDI(2当量)および4−フルオロ−N′−ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドアミド(2当量)を加えた。反応混合物を室温で15分間、120℃で18時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、20:80)によって精製して標題化合物を得た。
【0374】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.98(dd、1H)、8.64(s、1H)、8.55(dd、1H)、8.39(d、1H)、8.31(d、1H)、8.28(d、1H)、8.25(dd、2H)、8.08(d、1H)、7.82(t、1H)、7.63(dd、1H)、7.39(t、2H)、2.79(s、3H)、2.05(s、6H)。+ESI(M+1)488.2。
【0375】
実施例134
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン
【0376】
【化68】

【0377】
段階1:4−クロロ−3−(トリブチルスタンニル)ピリジン
LDA(1.1当量)のTHF溶液(0.05M)に−78℃で、4−クロロピリジン(1当量)を加えた。1.5時間後、トリブチルスズクロライド(1.5当量)を加え、反応混合物を室温で3時間かけて昇温させた。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、95:5)によって精製して標題化合物を得た。
【0378】
+ESI(M+1)525.3。
【0379】
段階2:8−[3−(4−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
原料としてキノリン_3および段階1からのアリールスズを用い、一般的手順カップリング−3に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、99:1)によって標題化合物を得た。
【0380】
段階3:6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン
原料として4−メチルチオベンゼンボロン酸および段階2からのクロロピリジンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0381】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.91(dd、1H)、8.70(s、1H)、8.63(d、1H)、8.44(dd、1H)、8.27(d、1H)、7.92(d、1H)、7.76(d、1H)、7.58(d、1H)、7.56(dd、1H)、7.49(t、1H)、7.45(d、1H)、7.34(d、1H)、7.28(d、2H)、7.23(d、2H)、2.71(s、3H)、2.50(s、3H)、1.98(s、6H)。
【0382】
+ESI(M+1)525.3。
【0383】
実施例135
3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−カルボン酸
【0384】
【化69】

【0385】
段階1:8−(2′−ブロモ−1,1′−ビフェニル−3−イル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
原料としてキノリン_4および1,2−ジブロモベンゼンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、1:1)によって標題化合物を得た。
【0386】
段階2:3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−カルボン酸
原料として段階1からのアリールブロマイドよび4−カルボキシベンゼンボロン酸を用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、9:1)によって標題化合物を得た。
【0387】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.90(dd、1H)、8.43(dd、1H)、8.24(d、2H)、8.07(d、2H)、7.96(d、1H)、7.83(d、1H)、7.68(d、1H)、7.62(d、1H)、7.52(m、4H)、7.41(d、2H)、7.28(d、1H)、2.68(s、3H)、1.95(s、6H)。−ESI(M−1)520.4。
【0388】
実施例136
2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)キノキザリン
【0389】
【化70】

【0390】
実施例1段階4からの2−ブロモ−2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノンのDMF(0.05M)および1,2−ジアミノベンゼン(2当量)溶液を、130℃で18時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、1:1)によって精製して標題化合物を得た。
【0391】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.43(dd、1H)、8.29(d、1H)、8.21(m、2H)、8.05(d、1H)、8.00(d、2H)、7.96(d、2H)、7.95(m、3H)、7.85(d、1H)、7.70(d、1H)、7.58(m、2H)、3.10(s、3H)、2.72(s、3H)、1.99(s、6H)。
【0392】
実施例137
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラジン−2−イル}フェニル)キノリン
【0393】
【化71】

【0394】
段階1:8−[3−(3−クロロピラジン−2−イル)フェニル]−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
原料としてキノリン_4および1,2−ジクロロピラジンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、3:7)によって標題化合物を得た。
【0395】
段階2:6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラジン−2−イル}フェニル)キノリン
原料として4−メチルチオベンゼンボロン酸および段階1からのクロロピラジンを用い、一般的手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、2:8)によって標題化合物を得た。
【0396】
段階3:6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラジン−2−イル}フェニル)キノリン
原料として段階2からのチオエーテルを用い、一般的手順Oxid−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、2:8)によって標題化合物を得た。
【0397】
H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.86(dd、1H)、8.78(d、1H)、8.75(d、1H)、8.45(dd、1H)、8.27(d、1H)、8.02(d、1H)、7.94(d、2H)、7.85(d、2H)、7.83(m、2H)、7.60(m、1H)、7.39(m、1H)、7.25(t、1H)、3.09(s、3H)、2.71(s、3H)、1.98(s、6H)。+ESI(M+1)558.1。
【0398】
下記化合物(表4)を、前述の手順に従って製造した。電子スプレーイオン化条件下での低分解能質量分析装置から得られた個々の(M+1)値を示してある。
【0399】
【表9】

【0400】
実施例158
5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン
【0401】
【化72】

【0402】
実施例1段階3からのケトンのMeOH(0.15M)中懸濁液に0℃で、NH(30体積%)を凝縮させ、プロピオール酸メチル(6当量)を加えた。反応混合物を圧力管中にて150℃で5時間加熱し、冷却して室温とし、濃縮して乾固させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(EtOH:EtOAc、12:88)によって精製して、標題化合物を得た。
【0403】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ11.15(brs、1H)、8.87(dd、1H)、8.41(dd、1H)、8.23(d、1H)、7.95(d、1H)、7.88(dd、2H)、7.72(d、1H)、7.69(dd、2H)、7.63(dt、2H)、7.53(m、2H)、7.38(t、1H)、7.18(dt、1H)、6.59(d、1H)、3.04(s、3H)、2.69(s、3H)、1.94(s、6H)。
【0404】
実施例159
1−メチル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン
【0405】
【化73】

【0406】
実施例158のDMF溶液(0.05M)に0℃で、NaH(1.1当量)と次にMeI(6当量)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、NHCl溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、70:30、次にEtOH:EtOAc、12:88)によって精製して、標題化合物および実施例160を得た。
【0407】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.94(dd、1H)、8.45(dd、1H)、8.26(d、1H)、7.97(m、3H)、7.74(d、2H)、7.59(m、3H)、7.46(t、1H)、7.30(t、1H)、7.12(d、1H)、6.60(d、1H)、3.26(s、3H)、3.00(s、3H)、2.74(s、3H)、2.00(s、6H)。
【0408】
実施例160
8−(3−{6−メトキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
【0409】
【化74】

【0410】
実施例159について記載の手順に従って製造した。
【0411】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.44(dd、1H)、8.26(d、1H)、8.00(d、1H)、7.90(d、1H)、7.87(d、2H)、7.79(d、2H)、7.71(dt、1H)、7.61(t、1H)、7.56(dd、1H)、7.48(t、1H)、7.29(dt、1H)、6.96(d、1H)、4.03(s、3H)、3.10(s、3H)、2.71(s、3H)、1.97(s、6H)。
【0412】
実施例161
8−(3−{6−(ジフルオロメトキシ)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
【0413】
【化75】

【0414】
ブロモジフルオロ酢酸エチルを求電子剤として用いた以外は実施例159について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、70:30、次にEtOH:EtOAc、12:88)によって標題化合物を得た。
【0415】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.45(dd、1H)、8.27(d、1H)、8.13(d、1H)、8.01(d、1H)、7.89(d、2H)、7.87(t、1H)、7.80(d、2H)、7.76(dt、1H)、7.65(t、1H)、7.57(dd、1H)、7.51(t、1H)、7.34(dt、1H)、7.22(d、2H)、3.11(s、3H)、2.71(s、3H)、1.97(s、6H)。
【0416】
実施例162
8−(3−{6−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
【0417】
【化76】

【0418】
4−フルオロベンジルブロマイドを求電子剤として用いた以外は実施例159について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、70:30、EtOH:EtOAc、12:88、EtOH:EtOAc、5:95)によって標題化合物および実施例162を得た。
【0419】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.89(dd、1H)、8.44(dd、1H)、8.26(d、1H)、8.01(d、1H)、7.92(d、1H)、7.88(d、2H)、7.78(d、2H)、7.72(dt、1H)、7.61(m、3H)、7.56(dd、1H)、7.47(t、1H)、7.30(dt、1H)、7.19(t、2H)、7.02(d、1H)、5.53(s、2H)、3.10(s、3H)、2.71(s、3H)、1.97(s、6H)。
【0420】
実施例163
1−(4−フルオロベンジル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン
【0421】
【化77】

【0422】
実施例162について記載の手順に従って製造した。
【0423】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.93(dd、1H)、8.44(dd、1H)、8.25(d、1H)、7.92(d、1H)、7.82(d、2H)、7.68(d、1H)、7.57(m、2H)、7.47(d、2H)、7.43(s、1H)、7.29(t、1H)、7.14(d、2H)、6.98(t、2H)、6.92(m、2H)、6.73(d、1H)、5.18(brs、2H)、2.99(s、3H)、2.73(s、3H)、1.98(s、6H)。
【0424】
実施例164
5−(4−フルオロフェニル)−6−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン
【0425】
【化78】

【0426】
段階1:2−(4−フルオロフェニル)−1−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)エタノン
段階1でキノリン_2、段階2で4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例1段階1〜2について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、40:60)によって標題化合物を得た。
【0427】
段階2:5−(4−フルオロフェニル)−6−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン
実施例158について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOH:EtOAc、12:88)によって標題化合物を得た。
【0428】
H NMR(500MHz、アセトン/クロロホルム=2:1):δ8.89(dd、1H)、8.39(dd、1H)、8.22(d、1H)、7.88(s、1H)、7.79(d、2H)、7.62(s、1H)、7.57(d、1H)、7.54(dd、1H)、7.46(t、1H)、7.38(d、1H)、7.22(m、2H)、7.02(t、2H)、6.52(d、2H)、2.67(s、3H)、1.96(s、6H)。
【0429】
実施例165
5−(4−フルオロフェニル)−1−メチル−6−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イルフェニル)ピリジン−2(1H)−オン
【0430】
【化79】

【0431】
原料として実施例164を用い、実施例159について記載の手順に従って製造した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、60:40、次にEtOH:EtOAc、8:92)によって精製して、標題化合物および実施例166を得た。
【0432】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.97(dd、1H)、8.47(dd、1H)、8.31(d、1H)、8.05(d、1H)、7.98(s、1H)、7.80(s、1H)、7.77(d、1H)、7.60(dd、1H)、7.50(m、2H)、7.31(d、1H)、7.26(m、2H)、6.98(t、2H)、6.54(d、2H)、3.38(s、3H)、2.73(s、3H)、2.01(s、3H)、1.99(s、3H)。
【0433】
実施例166
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシピリジン−2−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
【0434】
【化80】

【0435】
実施例165について記載の手順に従って製造した。
【0436】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.90(dd、1H)、8.44(dd、1H)、8.27(dd、1H)、7.96(dd、1H)、7.80(t、1H)、7.75(d、1H)、7.72(dt、1H)、7.57(dd、1H)、7.48(dt、1H)、7.41(t、1H)、7.32(m、2H)、7.11(t、2H)、6.87(d、1H)、4.01(s、3H)、2.70(s、3H)、1.98(s、6H)。
【0437】
実施例167
N−シクロプロピル−8−(3−{2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン−6−カルボキサミド
【0438】
【化81】

【0439】
段階1:2−{5−(3−ブロモフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール
前駆体として3−ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例71について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50:50から20:80)によって標題化合物を得た。
【0440】
段階2:2−{5−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール
段階1からのブロマイドを用い、キノリン_4について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50:50)によって標題化合物を得た。
【0441】
段階3:N−シクロプロピル−8−(3−{2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン−6−カルボキサミド
原料として段階2からのボロン酸エステルおよびキノリン_5を用い、手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;10:90)によって標題化合物を得た。
【0442】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.94(dd、1H)、8.48(brs、1H)、8.45(d、1H)、8.22(d、1H)、8.16(s、NH)、7.94(m、4H)、7.81(m、2H)、7.62(t、1H)、7.59(d、1H)、7.50(d、1H)、5.21(s、OH)、3.19(s、3H)、3.00(s、1H)、1.71(s、6H)、0.80(m、2H)、0.68(m、2H)。
【0443】
実施例168
8−(3−{2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イルフェニル)キノリン−6−カルボン酸
【0444】
【化82】

【0445】
原料として実施例167段階2からのボロン酸エステルおよびキノリン_5段階1からの8−ブロモキノリン−6−カルボン酸を用い、手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH;90:10)によって標題化合物を得た。
【0446】
H NMR(500MHz、CDOD):δ9.35(d、1H)、9.17(dd、1H)、9.03(brs、1H)、8.43(brs、1H)、8.18(m、1H)、7.93(d、2H)、7.87(d、2H)、7.69(m、4H)、3.40(s、OH)、3.17(s、3H)、1.71(s、6H)。+ESI、Q1(M+1)545.2。
【0447】
実施例169
2−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(3−{6−[1−メチル−1−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
【0448】
【化83】

【0449】
段階1:8−ブロモ−6−[1−メチル−1−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]キノリン
キノリン_6のキシレン溶液(0.2M)に、トリブチルスズクロライド(5当量)およびアジ化ナトリウム(5当量)を加えた。反応混合物を135℃で2日間攪拌した。反応混合物をNaOH 5Nで希釈し、固体を濾過によって単離し、ベンゼン/ヘキサンで洗浄した。取得物をMeOH/EtO中で懸濁させ、攪拌し、標題生成物を濾過によって単離した。
【0450】
段階2:2−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(3−{6−[1−メチル−1−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール
原料として実施例167段階2からのボロン酸エステルおよび段階1からのテトラゾールを用い、手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:MeOH:NHOH;90:10:5)によって標題化合物を得た。
【0451】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.82(dd、1H)、8.33(dd、1H)、7.93(m、4H)、7.87(d、1H)、7.76(brs、1H)、7.72(d、1H)、7.69(d、1H)、7.50(m、2H)、7.42(d、1H)、5.51(brs、NH)、3.32(s、OH)、3.15(s、3H)、1.98(s、6H)、1.71(s、6H)。+ESI、Q1(M+1)611.3。
【0452】
実施例170
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−[8−(3−{2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン−6−イル]プロパン−2−オール
【0453】
【化84】

【0454】
段階1:3−ブロモ−4−(ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシイソプロピル)アニリン
4−(ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシイソプロピル)アニリンのDMF溶液(0.08M)に、NBS(1.1当量)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0455】
段階2:2−(8−ブロモキノリン−6−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール
原料として段階1からのアニリンを用い、キノリン−5段階1について記載の手順に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;80:20から50:50)によって標題化合物を得た。
【0456】
段階3:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−[8−(3−{2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン−6−イル]プロパン−2−オール
原料として実施例167段階2からのボロン酸エステルおよび段階1からのキノリンを用い、手順カップリング−1に従って製造した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;80:20から50:50)によって標題化合物を得た。
【0457】
H NMR(500MHz、アセトン−d):δ8.98(d、1H)、8.60(d、1H)、8.46(s、1H)、8.13(s、1H)、7.94(m、4H)、7.82(m、2H)、7.66(dd、1H)、7.61(t、1H)、7.51(d、1H)、5.21(s、OH)、3.12(s、3H)、2.87(s、OH)、2.05(s、3H)、1.72(s、6H)。+ESI、Q1(M+1)667.4。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)によって表される化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化1】

[式中、
、SおよびSは独立に、
1.H、
2.−OH、
3.ハロゲン、
4.−C〜Cアルキル、
5.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキル、または
−CN
であり;
は、
1.1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良い−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)基(各置換基は独立に、ハロゲン、−OHおよび−CNである)、
2.−C(O)−O−アリール、
3.−C(O)−NH−アリール、
4.−C(O)−NH−複素環またはそれのN−オキサイド、
5.−C(O)−NH−C〜Cアルキル、
6.−C(O)−NH−シクロC〜Cアルキル、
7.1〜6個のハロゲンおよび1個のヒドロキシで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
8.−COOH、
9.−C〜Cアルキル−COOH、
10.−O−C〜Cアルキル、
11.−シクロC〜Cアルキル、
12.−C〜Cアルキル−複素環、
13.アリール、
14.複素環、
15.カルボニル、
16.カルバモイル、または
17.−SO−(C〜Cアルキル)
であり;
各nは独立に、0、1または2であり;
ArおよびArはそれぞれ独立に、アリールもしくは複素環またはそれらのN−オキサイドであり;
は、
1.水素、
2.ハロゲンから選択される1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良いアリール、
3.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い複素環、
4.ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
5.−COOH、
6.1、2または3個のハロゲン、
7.−SO−(C〜Cアルキル)、
8.−N(H)−S(O)−C〜Cアルキル、
9.それぞれ1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキル置換基、
10.−C(O)−N(H)−C〜Cシクロアルキル、または
11.−C(O)−C〜Cアルキル
であり;
は、
1.水素、
2.ヒドロキシ、−S(O)〜Cアルキル、複素環または1、2、3、4、5もしくは6個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
3.フェニル、−C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキル、−C(O)−O−C〜Cアルキル、−COOH、ヒドロキシ−C〜Cアルキル−または1、2もしくは3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良いアリールまたはC〜C12シクロアルキル、
4.独立にフェニル、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシC〜Cアルキル、−COOH、−C(O)−O−C〜Cアルキルから選択される1、2または3個の置換基で場合によっては置換されていても良い複素環、
5.アミノ、
6.−C(O)−O−C〜Cアルキル、
7.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル−O−フェニル、
8.ヒドロキシおよびハロから選択される1または2個の置換基で場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル−フェニル、
9.−COOH、
10.ハロゲン、
11.−SO−(C〜Cアルキル)、
12.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−S(O)−C〜Cアルキル、
13.−N(H)−C(O)−C〜Cアルキル、
14.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−複素環、
15.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−アリール、
16.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−N(H)−C〜Cアルキル、
17.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C(O)−N(H)−C〜Cアルキル、
18.−C(O)−NH−C〜Cシクロアルキル、
19.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキルまたは1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良いフェニル;
は、
1.H、
2.ハロゲン、
3.−CN、
4.−C〜Cアルキル、
5.1、2または3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−O−C〜Cアルキル、
6.フェニルがハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル−フェニル、または
7.オキソ
である。]
【請求項2】
ArがピリジンまたはピリジノンあるいはそれらのN−オキサイドである請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項3】
Arがフェニル、オキサジアゾールまたはチアジアゾールである請求項2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項4】
が−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)であり;
が−SO−C〜Cアルキルである請求項3に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項5】
Arがフェニルである請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項6】
Arがフェニル、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジンまたはピリジノンあるいはそれらのN−オキサイドである請求項5に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項7】
が−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)であり;
が−SO−C〜Cアルキルである請求項6に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項8】
Arがチアゾールまたはオキサゾールである請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項9】
Arがフェニル、ピリジンまたはピリジノンあるいはそれらのN−オキサイドである請求項8に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項10】
が−(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)であり;
が−SO−C〜Cアルキルである請求項9に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項11】
下記式Iaの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化2】

[式中、
Arは、フェニル、ピリジン、ピリジノン、ピリミジル、チオフェン、チアゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、チオフェンジアゾール、ピリジンジアゾール、イミダゾチアゾールまたはキノキザリンあるいはそれらのN−オキサイドであり;
Arは、フェニル、ピリジン、ピリジノン、オキサジアゾールまたはチアジアゾールあるいはそれらのN−オキサイドである。]
【請求項12】
がフェニル、−COOH、−C〜Cアルキル、−C〜Cアルコキシ、モノもしくはジ−ハロ−C〜Cアルコキシ、−ヒドロキシC〜Cアルキルまたは−SO−(C〜Cアルキル)あるいは1、2または3個のハロゲンである請求項11に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項13】
が、水素、アミノ、ビフェニル、N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フェニルピロリジン−3−イル、N−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−クロロフェノキシメチル、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、エトキシカルボニル、フラン−2−イル、フラン−3−イル、イミダゾール−2−イル、インダン−1−イル、インダン−2−イル、1H−インドール−2−イル、1H−インドール−3−イル、1H−インドール−4−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1H−インドール−7−イル、イソキノリン−1−イル、イソキノリン−4−イル、イソキノリン−5−イル、イソキノリン−8−イル、イソオキサゾール−3−イル、3−メトキシカルボニルフェニル、4−メトキシカルボニルフェニル、メチル、1−メチル−1Hピラゾール−3−イル、1−メチル−1Hピラゾール−4−イル、1−メチル−1Hピラゾール−5−イル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−メチルピリジン−5−イル、メチルスルホニルメチル、2−メチルスルホニルフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、モルホリン−4−イルメチル、フェニル、ピラジニル、1H−ピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、3−ピリジニルメチル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、キノリン−4−イル、キノリン−5−イル、キノリン−8−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[a][7]アヌレン−5−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[a][7]アヌレン−6−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−5−イル、チオフェン−2−イルおよびチオフェン−2−イルである請求項12に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項14】
Arがチアゾールであり;
Arがフェニルであり;
が−SO−C〜Cアルキルまたはハロゲンまたはヒドロキシもしくは1〜3個のハロゲンで場合によっては置換されていても良いC〜Cアルキルである請求項11に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項15】
が、水素またはヒドロキシ、−S(O)〜Cアルキルもしくは1〜6個のハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキルである請求項14に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項16】
ArがピリジンまたはそれのN−オキサイドであり;
Arがオキサジアゾールであり;

1.ヒドロキシ、−S(O)〜Cアルキルまたは1〜3個の置換基ハロゲンで場合によっては置換されていても良い−C〜Cアルキル、
2.−N(H)−C(O)−C〜Cアルキル、
3.−COOH、または
4.−C(O)−NH−C〜Cシクロアルキル
である請求項11に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項17】
が水素である請求項16に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項18】
8−(3−{2−(3−クロロフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(1−オキシドピリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]フェニル}キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]フェニル}キノリン、
2−(3−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}フェニル)プロパン−2−オール、
3−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}安息香酸、
2−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
N−シクロプロピル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−(6−メチル−1−オキシドピリジン−3−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
2−[4−(4−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−オキサゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
2−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}プロパン−2−オール、
1,1,1−トリフルオロ−N−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}メタンスルホンアミド、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
1−(4−クロロフェニル)−1−{4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}エタノール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チエン−2−イル}フェニル)キノリン、
1−(3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)エタノン、
2−(3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−イル)プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}キノリン、
5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2(1H)−オン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]メタノール、
[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]メタノール、
2−[3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−イル]プロパン−2−オール、
3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−カルボン酸、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
3″−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4−カルボン酸、
2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]キノキザリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラジン−2−イル}フェニル)キノリン、
5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン、
1−メチル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン、
8−(3−{6−メトキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(3−{6−(ジフルオロメトキシ)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(3−{6−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
1−(4−フルオロベンジル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン、
5−(4−フルオロフェニル)−6−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、
5−(4−フルオロフェニル)−1−メチル−6−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシピリジン−2−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項19】
下記式Iaの請求項1に記載の化合物。
【表1】



【請求項20】
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−4−フェニル−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)キノリン、
2−[4−(3−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[4−(4−フルオロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
8−{3−[4−(4−クロロフェニル)−2−キノリン−5−イル−1,3−チアゾール−5−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
2−{3−[4−(3−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
2−{3−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
2−{3−[4−[3,4−ビス(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
N−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル−1,3−チアゾール−2−イル}ピリジン−4−アミン、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−ピリジン−4−イル−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−(1−オキシドピリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−[5−(4−クロロフェニル)−4−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
2−{3−[4−(4−クロロフェニル)−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、および
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]フェニル}キノリン
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項21】
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[3−(1−オキシド−5−フェニルピリジン−3−イル)フェニル]キノリン、
8−{3−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−{3−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}キノリン、
8−{3−[6−(ベンジルオキシ)−5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−2−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−{3−[3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]フェニル}キノリン、
1−(4−クロロフェニル)−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、
N−イソプロピル−5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル]キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[2′−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1,1′−ビフェニル−3−イル]キノリン、
3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−4′−カルボン酸メチル、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(1,1′:4′,1″−ターフェニル−3−イル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(1,1′:3′,1″−ターフェニル−3−イル)キノリン、
2−[5−(3′−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}−1,1′−ビフェニル−2−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−[3′−(1−オキシドピリジン−4−イル)−1,1′−ビフェニル−3−イル]キノリン
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項22】
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキシドピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{4−[3−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)キノリン、
8−[4′,5′−ジフルオロ−4″−(メチルチオ)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル]−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−[4′,5′−ジフルオロ−4″−(メチルスルホニル)−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル]−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(4″−フルオロ−1,1′:2′,1″−ターフェニル−3−イル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
6,7−ジクロロ−2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]キノキザリン、
2−(4−クロロフェニル)−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン、
2−{4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
2−[3,4−ビス(ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン、
4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン−2−イル]安息香酸、
N−シクロプロピル−4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン−2−イル]ベンズアミド、
2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−(4−メチルフェニル)キノキザリン、
2−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−3−フェニルキノキザリン、
2−(4−フルオロフェニル)−3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)キノキザリン、
2−{4−[3−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)ピラジン−2−イル]フェニル}プロパン−2−オール、
6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]−8−(3−{3−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラジン−2−イル}フェニル)キノリン、
8−{3−[3−(4−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]フェニル}−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
8−(3−(2−(2−エチルピリジン−4−イル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)−6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン、
2−(4−{5−(3−{6−[1−メチル−1−(メチルスルホニル)エチル]キノリン−8−イル}フェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}フェニル)プロパン−2−オール
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項23】
治療上有効量の請求項1〜22のいずれかに記載の式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩および製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項24】
ロイコトリエン受容体拮抗薬、ロイコトリエン生合成阻害薬、M2/M3拮抗薬、コルチコステロイド、H1受容体拮抗薬またはβ2アドレナリン受容体作働薬をさらに含む請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項25】
COX−2選択的阻害薬、スタチンまたはNSAIDをさらに含む請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項26】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、喘息;慢性気管支炎;慢性閉塞性肺疾患;成人呼吸窮迫症候群;小児呼吸窮迫症候群;咳;動物における慢性閉塞性肺疾患;成人呼吸窮迫症候群;潰瘍性大腸炎;クローン病;胃酸過剰分泌;細菌誘発、真菌誘発またはウィルス誘発敗血症もしくは敗血症ショック;内毒素ショック;ウマにおける蹄葉炎および仙痛;脊髄外傷;頭部怪我;神経性炎症;疼痛;脳の再潅流損傷;乾癬性関節炎;関節リウマチ;強直性脊椎炎;骨関節炎;炎症;またはサイトカイン介在慢性組織変性の治療または予防方法。
【請求項27】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、好酸球性肉芽腫、骨粗鬆症、動脈再狭窄、アテローム性動脈硬化、心筋の再潅流損傷、慢性糸球体腎炎、春季結膜炎、悪液質、移植拒絶反応または対宿主性移植片病の治療または予防方法。
【請求項28】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、抑鬱、記憶障害、単極性鬱病、パーキンソン病、アルツハイマー病、急性および慢性の多発性硬化症、乾癬、良性もしくは悪性の増殖性皮膚疾患、アトピー性皮膚炎、じんま疹、癌、腫瘍成長または正常組織の癌性侵襲の治療または予防方法。
【請求項29】
請求項26、27または28に記載の病気の治療または予防用の医薬製造における、請求項1〜23のいずれかに記載の式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩の使用。
【請求項30】
医学的療法で使用される請求項1〜23のいずれかに記載の式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項31】
ホスホジエステラーゼ−4−阻害薬としての請求項1〜23のいずれかに記載の式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩の使用。
【請求項32】
製薬上許容される担体とともに、許容されるホスホジエステラーゼ−4阻害量の請求項1〜23のいずれかに記載の式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を含むホスホジエステラーゼ−4−阻害薬医薬組成物。

【公表番号】特表2006−524638(P2006−524638A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−504121(P2006−504121)
【出願日】平成16年4月27日(2004.4.27)
【国際出願番号】PCT/CA2004/000622
【国際公開番号】WO2004/096220
【国際公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(305042057)メルク フロスト カナダ リミテツド (99)
【Fターム(参考)】