説明

ACACA発現抑制方法

【課題】医師による処置や薬剤投与を必要としないACACA発現抑制方法の提供。
【解決手段】局所又は全身への温熱刺激を付与することを特徴とする脂肪組織におけるACACA発現抑制方法。標的の皮下脂肪組織部位の上部の皮膚が少なくとも38℃以上の温度になるように、温熱負荷を30分以上、好ましくは40〜43℃の温度になるように、温熱負荷を30〜60分間与えることにより、当該部位における脂肪酸合成が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、acetyl−Coenzyme A carboxylase α(ACACA、ACC1)の発現抑制方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生物は、エネルギーの摂取と消費・蓄積のバランスを取りながら生命活動を営んでいる。ヒトの場合、食物の摂取によりエネルギー摂取を、恒常性の維持や運動によってエネルギー消費をしており、消費しきれないエネルギーは主に脂肪として蓄積されることが知られている。しかしながら、近年、食生活の欧米化や運動不足によって余剰エネルギーの割合が増加しており、これによって蓄積した脂肪が肥満や生活習慣病発症の原因になっている。したがって、脂肪蓄積を抑制することは肥満や生活習慣病の予防につながると考えられる。
【0003】
生体内での脂肪組織は、その存在部位から内臓脂肪と皮下脂肪に分けられる。また、機能面からはエネルギー蓄積を担う白色脂肪組織(WAT:White Adipose Tissue)と、熱としてエネルギーを消費させる褐色脂肪組織(BAT:Brown Adipose Tissue)に分けられ、肥満・生活習慣病予防には白色脂肪組織を減らすことが重要である。
【0004】
生体内に蓄積している脂肪の多くはグリセリンに3つの脂肪酸が結合したトリアシルグリセロールであるが、エネルギー蓄積の最初の過程は脂肪酸の合成である。摂取した炭水化物や脂質はエネルギーとして消費されるが、その余剰分はアセチルCoAへと変換される。このアセチルCoAを出発物質として、ここにマロニルCoAが脱炭酸的に結合していく過程が脂肪酸合成経路であり、反応サイクルごとに炭素数が2個ずつ増加することで、任意の炭素鎖を持った脂肪酸が合成される。
【0005】
脂肪酸合成経路は、ミトコンドリアと細胞質に存在する複数の酵素で構成されており、特に重要とされる酵素が、脂肪酸合成反応の律速段階とされるacetyl−CoA carboxylase α(ACACA、ACC1)(非特許文献1及び2)と、脂肪酸合成経路のもっとも多くの反応を触媒する多機能分子fatty acid synthase(FAS、FASN)である(非特許文献3)。
【0006】
実際に、ACACAの遺伝子発現を阻害した場合や、活性を抑制した場合には、脂肪酸合成が低下することが報告されている(非特許文献4及び5)。
【0007】
また、脂肪細胞特異的にACACAをノックアウトしたマウスでは、脂肪組織における新規の脂肪酸合成が減少するとともに、脂肪蓄積が抑制されることが報告されている(非特許文献6及び7)。さらに、ACACA阻害剤が、前駆脂肪細胞から成熟脂肪細胞への分化を抑制することも報告されている(非特許文献8)。
【0008】
肝臓特異的にACACAをノックアウトしたマウスでは、肝臓での脂肪酸合成と脂肪蓄積が抑制されることが報告されるとともに(非特許文献9)、ヒト培養肝細胞HepG2ラット初代培養細胞においてもACACA阻害剤が脂肪酸合成を抑制することが報告されている(非特許文献10)。
【0009】
FASNについても、遺伝子発現を抑制すると、脂肪酸合成を含めた脂質代謝能が低下するほか、糖新生なども低下することが報告されている(非特許文献11)。
【0010】
また、マウス培養前駆脂肪細胞3T3−L1のFASNを阻害すると、成熟脂肪細胞への分化が抑制され、脂肪滴も減少することが報告されている(非特許文献12及び13)。
【0011】
FASNは脂肪酸合成だけでなく、摂食への関与も知られており、FASN阻害剤をマウスに投与すると、食欲増進に関与するホルモンが低下するとともに、実際に摂食量も減少することが報告されている(非特許文献14)。
【0012】
さらに、FASNはガン細胞に高発現していることが知られており、FASNを阻害することで、アポトーシスが誘導されることが報告されている(非特許文献15)。
【0013】
以上のように、ACACAやFASNは、多くの代謝過程に関与しているが、特に脂質代謝には深く関与しており、これらの分子を阻害することによる脂肪蓄積抑制法や肥満・生活習慣病治療法が提唱されている(非特許文献16及び特許文献1)。また、食品成分などでもACACAやFASNを低減させることによる脂質合成阻害剤や、脂肪蓄積抑制剤、生活習慣病予防剤についての報告がなされている(特許文献2、3及び4)。
【0014】
このようにACACAやFASNを阻害することは脂肪蓄積を抑制することになり、肥満や生活習慣病をはじめ、脂肪蓄積を起因とする様々な病態及び疾患(インスリン抵抗性、2型糖尿病、高血圧、高脂血症、虚血性心疾患、等)の予防又は改善に有用であることが推測される。また、このような症状の改善又は予防方法として、薬剤などを使うことなく、簡易且つ安全に、ACACAやFASNを制御する方法の確立が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】国際公開WO/2007/095601号パンフレット
【特許文献2】特開2010―53122号公報
【特許文献3】特開2004―359622号公報
【特許文献4】特開2009―242342号公報
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】Donaldson WE. (1979) Fed Proc. 38: 2617-2621
【非特許文献2】Kim KH. (1997) Annu Rev Nutr. 17: 77-99
【非特許文献3】Stuart Smith, et. al. (2003) Progress in Lipid Research 42: 289-317
【非特許文献4】Joohun HA, Ki-Han Kim. (1994) Proc. Nadl. Acad. Sci. USA 91: 9951-9955
【非特許文献5】Jane E. Sullivan, et. al. (1994) FEBS Letters 353: 33-36
【非特許文献6】Jianqiang Mao, et. al. (2008) FASEB J. 22: 644.2
【非特許文献7】Jianqiang Mao, et. al. (2009) Proc Natl Acad Sci U S A. 106: 17576-17581
【非特許文献8】Levert, Keith L (2002) J. Biol. Chem. 277: 16347-16350
【非特許文献9】Jianqiang Mao, et. al. (2006) Natl Acad Sci U S A. 103: 8552-8557
【非特許文献10】Sugimoto Y, et. al. (2007) Arch Biochem Biophys. 468: 44-4
【非特許文献11】Lynn M Knowles, Jeffrey W Smith (2007) BMC Genomics 8: 168
【非特許文献12】Bernhard Schmida, et. al. (2005) Biochem Biophys Res Commun. 328: 1073-1082
【非特許文献13】Liu LH, et. al. (2004) Acta Pharmacol Sin. 25: 1052-1057
【非特許文献14】Su Gao , M. Daniel Lane (2003) Proc Natl Acad Sci U S A. 100:5628-5633
【非特許文献15】Puig T, et. al. (2009) Clin Cancer Res. 15: 7608-7615
【非特許文献16】Waldrop G.L , Stephens J.M. (2003) Current Medicinal Chemistry - Immunology, Endocrine & Metabolic Agents. 3: 229-234
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、簡便、安全、且つ効果的に脂肪酸合成に関与するacetyl−Coenzyme A carboxylase α(ACACA)を抑制する方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明者らは、脂肪組織への脂肪蓄積を防止するための手段として脂肪酸合成経路に着目し、脂肪酸合成を抑制する方法について検討したところ、生体に安全な温度で温熱刺激を与えることにより、ACACAの発現を抑制することによって脂肪酸合成を抑制することができることを見出した。
【0019】
すなわち、本発明は以下の1)〜4)の発明に係るものである。
1)局所又は全身に温熱刺激を付与することを特徴とする脂肪組織におけるacetyl−Coenzyme A carboxylase α発現抑制方法。
2)局所又は全身に温熱刺激を付与することを特徴とする脂肪組織における脂肪酸合成抑制方法。
3)脂肪組織が皮下脂肪組織である1)又は2)記載の方法。
4)上記温熱刺激が、上記皮下脂肪組織の上部の皮膚に対する40〜43℃で30〜60分間の温熱負荷である3)記載の方法。
5)痩身、又はダイエットを目的として行われるものである請求項1又は2記載の方法。
【発明の効果】
【0020】
本発明の方法は、生体への負荷が小さく、医師による処置や薬剤投与を必要とせず、一般市民やエステシャン等が容易に実施できる。従って、本発明によれば、簡易且つ安全に、局所もしくは全身の脂肪組織におけるACACAの発現を抑制することができる。
また本発明の方法によれば、ACACAの発現抑制を通して脂肪酸合成を低下させ、皮下脂肪など局所の脂肪や全身性の脂肪の減少を図ることができ、さらに肥満や脂肪蓄積に起因して発症する種々の病態の予防又は改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】温熱刺激を負荷したBATにおけるACACA、FASNの遺伝子発現を示す図。
【図2】温熱刺激を負荷したWATにおけるACACA、FASNの遺伝子発現を示す図。
【図3】温熱刺激を負荷したBAT及びWATにおけるACACA、FASNのタンパク質発現を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の脂肪組織におけるacetyl−Coenzyme A carboxylase α(ACACA)発現抑制方法は、脂肪組織における脂肪酸合成の低下を通して、局所的な皮下脂肪の減少や、肥満又は脂肪蓄積に起因して引き起こされる症状の予防又は改善を図るものであり、医療目的以外の目的、主に痩身、又はダイエットを目的として行われるものであって、いわゆる医療行為を含むものではない。
【0023】
後記実施例に示すとおり、マウスに温熱刺激を与えることにより、褐色脂肪組織(BAT:Brown Adipose Tissue)および白色脂肪組織(WAT:White Adipose Tissue)のACACAの遺伝子発現及びタンパク質発現が低下する。従って、温熱刺激により、生体内の脂肪組織における脂肪酸合成の低下、ひいては脂肪蓄積抑制及び肥満等の予防又は改善を図ることできる。
【0024】
本発明に用いる温熱刺激としては、ヒト又は動物の局所、すなわちACACAの発現抑制を望む部位(臓器・器官・組織)、もしくは全身に外部から温熱負荷を与えるのが好ましい。上記部位としては、皮下脂肪、内臓脂肪等の脂肪組織が好ましく、皮下脂肪組織がより好ましい。例えば、ヒトの皮下脂肪組織にてACACAの発現を抑制する場合、標的の皮下脂肪組織部位の上部の皮膚が少なくとも38℃以上の温度になるように、温熱負荷を30分以上、好ましくは40〜43℃の温度になるように、温熱負荷を30〜60分間与えるのがよい。ACACAの発現抑制を望む部位でACACAの発現を抑制することにより、当該部位における脂肪酸合成が抑制される。
【0025】
温熱刺激は、最低1週間に1回、好ましくは3日に1回、更に好ましくは毎日とし、この温熱刺激を1回もしくは複数回繰り返すことにより行うことができる。
【0026】
温熱刺激は、ヒト又は動物の局所又は全身に上述した温度又は時間で温熱負荷することが可能な温熱負荷手段を用いて行えばよい。温熱負荷手段は特に限定されないが、好適には、熱量や温度が制御可能な既存の温熱負荷装置又は器具を用いればよい。
【0027】
温熱負荷装置又は器具の熱源は、通常ガス、電気等であり、熱源で作られた熱の搬送手段は、パイプ、電線等が挙げられる。これらの熱をヒト、動物等に伝える媒体としては、気体、液体、伝熱性のある固体等が挙げられる。例えば、温熱負荷装置が、電源を必要とするエアーインキュベーターである場合、電気により発生させた熱をパイプで搬送し、生体に熱を伝えればよい。また、電熱線を内蔵した発熱機能を有するベルト等も好適に用いることができる。さらに、超音波振動や、マイクロ波による温熱負荷等も、本発明の温熱負荷法として用いることができる。
また、熱を発生する市販の温熱カイロ類や温熱貼布剤、蒸気温熱貼布剤等を用いることもできる。
【実施例】
【0028】
試験動物はC57BL/6Jマウス(6週齢オス)(日本クレア)を用いた。試験開始前の1週間、室温23±2℃、湿度55±10%、12時間の明暗サイクル(明期;AM7:00〜PM7:00)下で予備飼育した。尚、飼育期間中、すべてのマウスに、CE−2固形食(日本クレア)を自由摂食させるとともに、水道水を自由飲水させた。
【0029】
1週間の予備飼育後、平均体重が等しくなるように、C57BL/6Jマウスを非加温群と加温群の2群に分けた。加温群のマウスは、41℃のヒートチャンバーに1時間入れることで温熱刺激を与え、その刺激から12時間後に解剖を行い(N=4)、肩甲骨間白色脂肪(WAT)と、肩甲骨間褐色脂肪(BAT)を採取した。非加温群はコントロールとし、温熱刺激を与えずに12時間後に解剖を行い(N=4)、WATとBATを採取した。温熱刺激による脱水症状を避けるため、加温群のマウスは、ヒートチャンバー内で41℃の水を自由摂取できるようにした。採取した脂肪組織はただちに液体窒素に入れ、RNAまたはタンパク質の抽出を行うまで、−80℃で保存した。
【0030】
凍結した組織からの全RNA抽出には、ISOGEN(ニッポンジーン)を用い、添付のマニュアルに従って行った。調製した全RNAは濃度をそろえ、65℃、10分間の熱処理を行い、急冷後に使用した。逆転写には、125ng相当のRNAを使用し、これを20μlの酵素液(1×PCR buffer II(Roche)、5mM MgCl2(Roche)、1mM dNTP mix(Takara)、2.5mM Oligo d(T)18 mRNA primer(New England Biolabs)、1U/μl RNase inhibitor(Takara)、0.26U/μl AMV Reverstranscriptase XL(Takara))と混合して反応液を調製した。反応は42℃、60分→52℃、30分→99℃、5分→4℃で行い、得られたcDNAは、使用時まで−20℃で保存した。また、同様の凍結組織から抽出した500ngのRNAを、定量的PCRのスタンダードとして使用し、同様の反応系で逆転写を行った。
【0031】
逆転写反応によって得られたcDNAを鋳型として、ABI PRISM7500 Real−time PCR System(Applied Biosystems)にて定量的PCRを行った。スタンダード用cDNAを7段階希釈したものをスタンダードとして、作成した標準曲線に基づき、ACACA遺伝子とFASN遺伝子の定量を行った。得られた解析結果は36B4の発現量を内部標準として補正し、相対的mRNA発現量として表した。反応液は、Power SYBR Green PCR Master Mix(Applied Biosystems)25μl、100μM Forward primer 1μl、100μM Reverse primer 1μl、UltraPure Distilled Water(Invitrogen)22μl、cDNA 1μl、となるように調製した。定量的PCRの温度条件は50℃2分、95℃10秒の後、95℃15秒と60℃1分の反応を40サイクル繰り返した。
以下に、定量的PCRで用いたプライマーの配列を示す。
【0032】
【表1】

【0033】
試験結果は、非加温群の遺伝子発現量を1とした相対平均を求め、平均値±標準偏差(Average(Ave)±standard deviation(SD))で表した。また、有意差検定は各時点の非加温群と加温群の間でt−testを行い、p値が0.05未満のものを統計学的有意差があるとした。
【0034】
遺伝子発現の解析結果から、温熱刺激によりBATにおけるACACAの発現が有意に低下するとともに、FASNの遺伝子発現に低下傾向が認められた(図1)。また、WATにおいても同様の結果が得られており、温熱刺激によるACACAの有意な発現低下と、FASNの発現に低下傾向が認められた(図2)。脂肪酸合成の律速酵素であるACACAとともに、もっとも多くの脂肪酸合成過程に関与するFASNの遺伝子発現が減少したことから、温熱刺激により遺伝子レベルで脂肪酸合成系が抑制されていると考えられた。
【0035】
また、以下の手順で、ウエスタンブロッティング法にてACACAタンパク質及びFASNタンパク質の発現解析を行った。
Protease inhibitor cocktail set III(CALBIOCHEM)を添加したCelLytic MT Mammalian Tissue Lysis/Extraction Reagent(SIGMA)内で、凍結保存していた脂肪組織をホモジナイズし、遠心分離(12000rpm、4℃、10分)後、上清を回収した。各タンパク質濃度をBCA protein assay kit(PIERCE)にて測定し、全ての濃度を1.5μg/μlに合わせた。各サンプル20μgをSDS−PAGE(レディーゲル5−15% BioRad)にて分離後、Hybond ECL membrane(GE Healthcare)に転写した。作製したメンブレンを2%のMembrane blocking agent(GE Healthcare)にてブロッキングし、その後、表2に示す1次抗体と90分間反応させた。メンブレンを洗浄後、Anti−rabbit IgG,HRP linked F2 fragment(GE Healthcare)と90分間反応させ、再びメンブレンを洗浄後、ECL Plus Western Blotting Detection System(GE Healthcare)にて目的タンパク質の検出を行った。
【0036】
【表2】

【0037】
遺伝子発現変化と同様に、温熱刺激によりタンパク質レベルでもBATおよびWATにおけるACACAの低下が認められ、FASNについても温熱刺激よるわずかな低下が認められた。(図3)。このことから、温熱刺激はタンパク質レベルでも脂肪酸合成を抑制していると考えられた。
【0038】
以上の結果から、WATおよびBATにおいて、温熱刺激は脂肪酸合成の律速酵素であるACACAの発現を有意に低下させ、さらにFASNの発現についても低下させることが示された。このことから、温熱刺激は皮下脂肪における脂肪酸合成を抑制することが示唆された。したがって、温熱刺激は、脂肪酸合成抑制を介して生体における脂肪蓄積を抑制する効果を有しており、肥満や生活習慣病の予防又は改善に有効であると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
局所又は全身に温熱刺激を付与することを特徴とする脂肪組織におけるacetyl−Coenzyme A carboxylase α発現抑制方法。
【請求項2】
局所又は全身に温熱刺激を付与することを特徴とする脂肪組織における脂肪酸合成抑制方法。
【請求項3】
脂肪組織が皮下脂肪組織である請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記温熱刺激が、前記皮下脂肪組織の上部の皮膚に対する40〜43℃で30〜60分間の温熱負荷である請求項3記載の方法。
【請求項5】
痩身、又はダイエットを目的として行われるものである請求項1又は2記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−115374(P2012−115374A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266282(P2010−266282)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】