説明

ATRキナーゼのインヒビターとして有用なピラジン誘導体

本発明は、ATRプロテインキナーゼのインヒビターとして有用なピラジン化合物に関する。本発明はまた、本発明の化合物を含む薬学的に許容され得る組成物、本発明の化合物を使用した種々の疾患、障害、および容態の処置方法、本発明の化合物の調製プロセス、本発明の化合物の調製のための中間体、ならびにin vitro適用(生物学的現象および病理学的現象におけるキナーゼの研究、かかるキナーゼによって媒介される細胞内シグナル伝達経路の研究、および新規なキナーゼインヒビターの比較評価など)における化合物の使用方法に関する。本発明の化合物は、式I:


を有し、式中、変数は、本明細書中に定義の通りである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IA:
【化300】

(式中、
Yは、C〜C10脂肪族鎖であり、前記脂肪族鎖の3個までのメチレン単位はO、NR、S、C(O)、またはS(O)で任意に置き換えられ、
環Aは、
【化301】

から選択される5員のヘテロアリール環であり、
は、H、またはC1〜4アルキルであり、前記アルキル基の1個のメチレン単位をO、NH、N(C1〜4アルキル)、またはSで任意に置き換えることができ、かつ1〜3個のハロで任意に置換することができ、
Qは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式芳香環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員の二環式芳香環であり、
は、Hであるか、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む3〜7員の単環式の完全飽和環、部分不飽和環、もしくは芳香環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員の二環式の完全飽和環、部分不飽和環、もしくは芳香環であり、Rは、1〜5個のJ基で任意に置換され、
Lは、C1〜4アルキル鎖であり、前記アルキル鎖の2個までのメチレン単位はO、NR、S、−C(O)−、−SO−、または−SO−で任意に置き換えられ、
は、H、またはC〜Cアルキルであり、前記アルキル鎖の1個のメチレン単位を、O、NH、N(C1〜4アルキル)、またはSで任意に置き換えることができ、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、C〜Cアルキル、もしくは−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に酸素、窒素、または硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、ハロ、CN、C〜C脂肪族、−(X)−CN、または−(X)−Zであり、前記C〜C脂肪族の2個までのメチレン単位をO、NR、S、P(O)、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意に置き換えることができ、前記C〜C脂肪族はハロ、CN、またはNOで任意に置換され、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、r、およびmは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に酸素、窒素、または硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロ、オキソ、CN、NO、X−R、または−(X−Qであり、
はC1〜10脂肪族であり、前記C1〜10脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NR’−、−O−、−S−、C(=NR’)、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意に置き換えられ、Xは、1〜4個の存在するNH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、NHC(O)(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)C(O)(C1〜4脂肪族)で任意にかつ独立して置換され、前記C1〜4脂肪族は、1〜3個の存在するハロで任意に置換され、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和または不飽和の単環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和または不飽和の二環であり、各Qは1〜5個のJQ4で任意に置換され、
Q4は、ハロもしくはCNであるか、または2個までのメチレン単位がO、NR、S、C(O)、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜4アルキルであり、
Rは、H、またはC1〜4アルキルであり、前記C1〜4アルキルは、1〜4個のハロで任意に置換され、
は、ハロもしくはCNであるか、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の芳香族もしくは非芳香族の単環、または2個までのメチレン単位がO、NR’’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜10脂肪族基であり、前記C1〜10脂肪族基は、1〜3個のハロまたはCNで任意に置換され、前記単環は、1〜3個の存在するハロ、CN、C3〜6シクロアルキル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員のヘテロシクリル、またはアルキル鎖の1個までのメチレン単位がO、NR’’、もしくはSで任意に置き換えられたC1〜4アルキルで任意に置換され、前記C1〜4アルキルは、1〜3個のハロで任意に置換され、
qは、0、1、または2であり、
pは0または1であり、
R’、R’’、およびRは、それぞれ独立して、H、C1〜4アルキルであるか存在せず、前記C1〜4アルキルは、1〜4個のハロで任意に置換される)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項2】
Yは、C〜C脂肪族鎖であり、前記アルキル鎖の1個のメチレン単位はC(O)または−NR−で任意に置き換えられ、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む3〜7員の単環式の完全飽和環、部分不飽和環、または芳香環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員の二環式の完全飽和環、部分不飽和環、または芳香環であり、Rは、1〜5個のJ基で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
はC1〜10脂肪族であり、前記C1〜10脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NR’−、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意に置き換えられ、Xは、1〜4個の存在するNH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、NHC(O)(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)C(O)(C1〜4脂肪族)で任意にかつ独立して置換され、前記C1〜4脂肪族は、1〜3個の存在するハロで任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
はHである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
環Aは
【化302】

である、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
環Aは
【化303】

である、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
YはNHであり、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、Rは、N、O、またはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の芳香環に任意に縮合し、各Rは、1〜5個のJ基で任意に置換され、
Lは−C(O)−または−SO−であり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
は、−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に酸素、窒素、または硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
は、ハロゲン、NO、CN、O(ハロC1〜4脂肪族)、ハロC1〜4脂肪族、または2個までのメチレン単位がC(O)、O、もしくはNR’で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基であり、
は、ハロ、または1〜3個のフルオロで任意に置換されたC〜Cアルキル、またはCNである、請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
Lは−C(O)−であり、mは0であり、RおよびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成する、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
前記ヘテロシクリルは、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
mは0であり、qは0であり、−L−NRは、C(O)ピロリジニル、C(O)ピペリジニル、C(O)ピペラジニル、C(O)アゼパニル、C(O)1,4−ジアゼパニル、C(O)NH−ピペリジニル、C(O)NHCHCH−ピロリジニル、C(O)NHCHCH−ピペリジニル、CON(CH)CHCHN(CHであり、前記ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルは、C1〜4アルキルまたはN(C1〜4アルキル)で任意に置換される、請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
は、ハロ、CN、フェニル、オキサゾリル、または2個までのメチレン単位がO、NR’’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基であり、前記C1〜6脂肪族基は、1〜3個のフルオロまたはCNで任意に置換される、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
式IIA:
【化304】

(式中、
環Aは、
【化305】

から選択される5員のヘテロアリール環であり、
Yは、C〜Cアルキル鎖であり、前記アルキル鎖の1個のメチレン単位は−NR−で任意に置き換えられ、
Qは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式芳香環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員の二環式芳香環であり、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、Rは、N、O、またはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の芳香環に任意に縮合し、各Rは、1〜5個のJ基で任意に置換され、
Lは−C(O)−または−SO−であり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
は、C〜Cアルキル、もしくは−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1つの存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に窒素、硫黄、または酸素から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、r、およびmは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に酸素、窒素、または硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
は、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロゲン、NO、CN、O(ハロC1〜4脂肪族)、ハロC1〜4脂肪族、またはC1〜6脂肪族基であり、2個までのメチレン単位はC(O)、O、またはNR’で任意に置き換えられ、
は、ハロ、CN、フェニル、オキサゾリル、または2個までのメチレン単位がO、NR’’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基であり、前記C1〜6脂肪族基は、1〜3個のフルオロまたはCNで任意に置換され、
R’およびR’’は、それぞれ独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
qは0、1、または2であり、
pは0または1である)を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項12】
Qはフェニルまたはピリジルである、請求項1から11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
以下:
【化306】

から選択される、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
以下:
【化307】

【化308】

から選択される、請求項11に記載の化合物。
【請求項15】
式IA’:
【化309】

(式中、
Yは、C〜Cアルキル鎖であり、前記アルキル鎖の1個のメチレン単位は−NR−で任意に置き換えられ、
GはOまたはSであり、
Qは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式芳香環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員の二環式芳香環であり、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む3〜7員の単環式の完全飽和環、部分不飽和環、または芳香環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員の二環式の完全飽和環、部分不飽和環、または芳香環であり、Rは、1〜5個のJ基で任意に置換され、
LはC1〜4アルキル鎖であり、前記アルキル鎖の2個までのメチレン単位はO、NR、S、−C(O)−、−SO−、または−SO−で任意に置き換えられ、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、C〜Cアルキル、もしくは−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に窒素、硫黄、または酸素から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、r、およびmは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に酸素、窒素、または硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
は、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロ、オキソ、CN、NO、X−R、または−(X−Qであり、
はC1〜10脂肪族であり、前記C1〜10脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NR’−、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意に置き換えられ、Xは、1〜4個の存在するNH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、NHC(O)(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)C(O)(C1〜4脂肪族)で任意にかつ独立して置換され、前記C1〜4脂肪族は、1〜3個の存在するハロで任意に置換され、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和または不飽和の単環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和または不飽和の二環であり、各Qは1〜5個のJQ4で任意に置換され、
Q4は、ハロもしくはCNであるか、または2個までのメチレン単位がO、NR、S、C(O)、S(O)、もしくはS(O)で任意に置換されたC1〜4アルキルであり、
Rは、H、またはC1〜4アルキルであり、前記C1〜4アルキルは1〜4個のハロで任意に置換され、
は、ハロもしくはCNであるか、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の芳香族もしくは非芳香族の単環、または2個までのメチレン単位がO、NR’’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜10脂肪族基であり、前記C1〜10脂肪族基は1〜3個のハロまたはCNで任意に置換され、前記単環は1〜3個のハロ、CN、C3〜6シクロアルキル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員のヘテロシクリル、またはC1〜4アルキルで任意に置換され、前記アルキル鎖の1個までのメチレン単位はO、NR’’、またはSで任意に置き換えられ;
qは0、1、または2であり、
pは0または1であり、
R’、R’’、およびRは、それぞれ独立して、H、C1〜4アルキルであるか存在せず、前記C1〜4アルキルは1〜4個のハロで任意に置換される)を有する、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項16】
は、ハロ、CN、フェニル、もしくはオキサゾリルであるか、または2個までのメチレン単位がO、NR’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基であり、前記C1〜6脂肪族基は、1〜3個のフルオロまたはCNで任意に置換される、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
pは0である、請求項1から16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
Qは、フェニル、インドリル、ピリジル、ナフチルまたはベンゾチエニル、またはキノリニルである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
Qはフェニルまたはピリジルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
は、−OCH、−OCHCHN(CH、−NHCHCHN(CH、またはピペラジニルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Qは、オルト位、パラ位、またはオルト位とパラ位の両方で置換される、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
Qはパラ位で、Jで置換され、Jは環Qに結合したメチレン基が−SO−で置き換えられたC1〜6脂肪族基である、請求項19に記載の化合物。
【請求項23】
前記3〜6員のヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
1〜6脂肪族基の少なくともあと1個のメチレン単位はO、NR’’、およびSからなる群から選択されるヘテロ原子で置き換えられる、請求項19に記載の化合物。
【請求項25】
Qは、パラ位で、−SO(C1〜4アルキル)、−SO(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、C(O)N(C1〜4アルキル)、C(O)(1,4−ジアゼパニル)、CO(アゼパニル)、C(O)(ピペラジニル)、またはC(O)(ピペリジニル)で置換される、請求項19に記載の化合物。
【請求項26】
1〜6脂肪族基の少なくともあと1個のメチレン単位はO、NR’’、およびSからなる群から選択されるヘテロ原子で任意に置き換えられる、請求項21に記載の化合物。
【請求項27】
Qはフェニルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項28】
Qは、オルト位で、1個のJで任意に置換され、Jは、C〜Cアルキル、NH、NHC(O)CH、O(C〜Cアルキル)、CHOH、CHOCH、CHCHOCH、CHCN、CN、CHC(O)NH、OH、OCF、CF、CHF、−CH=CHF、NHC(O)CH、C(O)CH、C(O)NH、SCH、S(O)CH、S(O)CHCH、SOCH(CH、−C≡CH、オキサゾリル、またはフェニルである、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
Qは、オルト位で、Jで置換され、Jは、CHOH、CHF、S(O)CH、またはS(O)CHCHである、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
Qは、オルト位で、Jで任意に置換され、Jは、C1〜4アルキル、−C≡C−(C1〜4アルキル)、CH=CH、CH=CHF、O(C1〜4アルキル)、NH(C1〜4アルキル)、N(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)OH、−(C1〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)NH、−(C1〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)CN、CO(C1〜4アルキル)、CON(C1〜4アルキル)、C(O)O(C1〜4アルキル)、S(C1〜4アルキル)、−S−(C1〜4アルキル)NH、S(O)(C1〜4アルキル)NH、S(O)(C1〜4アルキル)OH、S(O)(C1〜4アルキル)NHC(O)O(t−ブチル)、NHS(O)(C1〜4アルキル)、ハロ、またはCNである、請求項19または27に記載の化合物。
【請求項31】
は、CHCHOH、SCH(CH、−C≡CCH、ハロ、CN、CON(CH、CHCN、S(O)CHCHNH、SCHCHNH、C(O)OCH、CHN(CH、S(O)CHCHNHBOC、N(CH、NHSOCH、CH=CHF、CHOCH、CH=CH、SCHCH、または−CH=CHである、請求項19または請求項27に記載の化合物。
【請求項32】
Qは、パラ位で、Jで任意に置換され、Jは、−SO(C1〜4アルキル)、−SO(C3〜6シクロアルキル)、−SO(3〜6員のヘテロシクリル)、−SO(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、−C(O)(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、または−NHC(O)(C1〜4アルキル)である、請求項19または請求項27に記載の化合物。
【請求項33】
Qは、メタ位で、Jで任意に置換され、Jは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、ハロ、ハロC1〜4アルキル、ハロC1〜4アルコキシル、CN、SO(C1〜4アルキル)、NHSO(C1〜4アルキル)、C(O)(C1〜4アルキル)、C(O)NH、NHC(O)(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)−OH、−(C1〜4アルキル)−O(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)−NH、−(C1〜4アルキル)−N(C1〜4アルキル)、または−(C1〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)である、請求項19または請求項27に記載の化合物。
【請求項34】
Qはナフチルまたはベンゾチエニルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項35】
Qはピリジルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項36】
Qは、オルト位で、1個のJで置換され、JはCNである、請求項19または35に記載の化合物。
【請求項37】
Qは1個または2個のJで置換され、Jは、2個までのメチレン単位がOまたはNR’’で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基である、請求項19または35に記載の化合物。
【請求項38】
は、−OCH、−OCHCHN(CH、−NHCHCHN(CH、またはピペラジニルである、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
pは1である、請求項1から16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
Qは、フェニル、ピリジル、またはナフチルである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
Qはフェニルである、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
前記ピリジルは3−ピリジルまたは4−ピリジルである、請求項40に記載の化合物。
【請求項43】
Qは、式IA−iに示すようにQおよび任意にQを含み、Qは6員環であり、−LNRは、以下:
【化310】

に示すように、パラ位で置換される、請求項15に記載の化合物。
【請求項44】
は、ハロゲン、NO、CN、O(ハロC1〜4脂肪族)、もしくはハロC1〜4脂肪族であるか、または2個までのメチレン単位がC(O)、O、もしくはNR’で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基である、請求項15および43に記載の化合物。
【請求項45】
Lは−C(O)−または−SO−である、請求項39から43のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項46】
およびRは、これらが結合する原子と共に窒素、硫黄、または酸素から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成する、請求項39から45のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項47】
前記複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、1,4−ジアゼパニル、または1,4−オキサゼパニルから選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記複素環は、ハロ、CN、C1〜6脂肪族、ハロC1〜6脂肪族、−C(O)O(C1〜6脂肪族)、C(O)H、C(O)(C1〜6脂肪族)、P(O)(OC1〜4アルキル)、NH(C1〜6脂肪族)、またはN(C1〜6脂肪族)で任意に置換される、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
はC〜Cアルキルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項50】
はC〜Cアルキルである、請求項43または49に記載の化合物。
【請求項51】
は−(C〜Cアルキル)−Zである、請求項43または49に記載の化合物。
【請求項52】
mは0であり、Rは、チエニル、チアゾリル、フラニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピリジノニル、ピリジル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、1,4−ジアゼパニル、アザビシクロ[2.2.1 ]ヘプタニル、またはフェニルである、請求項11または請求項15に記載の化合物。
【請求項53】
は、フェニル、ピペリジニル、またはチエニルである、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
Qは、パラ位で、−SO(C1〜4アルキル)、−SO(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、C(O)N(C1〜4アルキル)、C(O)(1,4−ジアゼパニル)、C(O)(ピペラジニル)、またはC(O)(ピペリジニル)で任意に置換される、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
はフェニルである、請求項52に記載の化合物。
【請求項56】
は1〜2個のJ基で任意に置換され、Jは、ハロ、CN、NO、X−R、または−(X−Qから選択され、pは0〜1であり、Xは、C1〜10脂肪族であり、前記C1〜6脂肪族の1〜3個のメチレン単位は−NR’−、−O−、−S−、C(=NH)−、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意に置き換えられ、RはHであり、QはOまたはNから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む3〜6員の単環であり、Xは、1〜3個の存在するハロまたはCNで任意に置換される、請求項52から55のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項57】
は、Xの1〜2個のメチレン単位が−O−または−NR’−で置き換えられたC1〜10脂肪族鎖である、請求項55または56に記載の化合物。
【請求項58】
は、NHまたは−(C1〜4アルキル)NHで任意に置換されたピペリジニルである、請求項53または54に記載の化合物。
【請求項59】
は、CN、C1〜6アルキル、−(C1〜4アルキル)NH、−(C1〜4アルキル)NH(C1〜6アルキル)、−(C1〜4アルキル)N(C1〜6アルキル)、O(C1〜6アルキル)、ピロリジニルで任意に置換されたチエニルであり、前記アルキルは1〜3個のハロで任意に置換される、請求項52に記載の化合物。
【請求項60】
は、任意に置換された3〜6員のシクロアルキル環である、請求項53に記載の化合物。
【請求項61】
は、ピロリジニル、アゼチジニル、またはチエニルから選択される任意に置換された3〜6員の複素環である、請求項53に記載の化合物。
【請求項62】
は、ハロ、C1〜6アルキル、NO、CN、C1〜6アルキル、−CH=CH、OH、OCH、OCHCH、OCH(CH、NH、CHNH、CHOH、CH(CH)NHCH、C(CHNH、CHCHNH、CHCHOH、CHNHCH、CHN(CH、CH(CH)NH、CH(CH)NHC(O)O(CH、CHNHC(CH、CHNHCHCHF、CHNHCHCH(CH)OH、CHNHCHC(CHOH、CHNHCHCH(OH)−シクロプロピル、CHNHCHCHN(CH、CHNHCH(CHCH、CHNHCH、CHNHCHCH、CHNHCHCHCH、CHNH−シクロプロピル、CHNHCHCHOH、CHNHCHCHOCH、CHNHCHCHOCHCHOH、アゼチジニル、ピロリジニル、CF、C(=NH)NH、C(=NH)NH(CH)、チエニル、CHNH−シクロプロピル、CHNH(CHOH)、OCHCHOH、OCHCHCHOH、OCHCHNHC(O)OC(CH、CHNHC(O)O(CH、またはCHOC(O)CHである、請求項53に記載の化合物。
【請求項63】
mは1である、請求項11、15、または43に記載の化合物。
【請求項64】
はHである、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
Yは、−NH−、−NHCH−、−NHC(O)−、C(O)NH、C(O)NHCH、C(O)、−NHCH(CH)−、または−N(CH)CH−であり、Rはフェニルである、請求項63に記載の化合物。
【請求項66】
は、ハロ、または1個までのメチレン単位がO、NR’、もしくはSで任意に置き換えられたC1〜4アルキルで任意に置換される、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
式IA−ii:
【化311】

(式中、
YはNHであり、
環Aは、
【化312】

から選択される5員のヘテロアリール環であり、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、Rは、N、O、またはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の芳香環に任意に縮合し、各Rは、1〜5個のJ基で任意に置換され、
Lは−C(O)−または−SO−であり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
は、−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、r、およびmは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
各JおよびJは、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロ、または1〜3個のフルオロで任意に置換されたC〜Cアルキル、またはCNであり、
qは0、1、または2である)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項68】
環Aは、
【化313】

である、請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
mは0である、請求項67または68に記載の化合物。
【請求項70】
qは0である、請求項67または68に記載の化合物。
【請求項71】
Lは−C(O)−である、請求項67から70のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項72】
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成する、請求項71に記載の化合物。
【請求項73】
tは1である、請求項71または72に記載の化合物。
【請求項74】
tは0である、請求項71または72に記載の化合物。
【請求項75】
およびRは、これらが結合する原子と共にピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルから選択されるヘテロシクリルを形成する、請求項73または74に記載の化合物。
【請求項76】
前記ヘテロシクリルは、
【化314】

である、請求項75に記載の化合物。
【請求項77】
Z1は(X)−Zである、請求項75に記載の化合物。
【請求項78】
Z1はC1〜4アルキルまたはN(C1〜4アルキル)である、請求項75に記載の化合物。
【請求項79】
はHまたはC〜Cアルキルであり、Rは−(C〜Cアルキル)−Zである、請求項68に記載の化合物。
【請求項80】
およびRは両方ともC〜Cアルキルである、請求項79に記載の化合物。
【請求項81】
およびRは、これらが結合する原子と共にピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルから選択される環を形成する、請求項73または74に記載の化合物。
【請求項82】
前記環は、ピロリジニルまたはピペリジニルである、請求項81に記載の化合物。
【請求項83】
mは0であり、qは0であり、−L−NRは、C(O)ピロリジニル、C(O)ピペリジニル、C(O)ピペラジニル、C(O)アゼパニル、C(O)1,4−ジアゼパニル、C(O)NH−ピペリジニル、C(O)NHCHCH−ピロリジニル、C(O)NHCHCH−ピペリジニル、CON(CH)CHCHN(CHであり、前記ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルは、C1〜4アルキルまたはN(C1〜4アルキル)で任意に置換される、請求項67または請求項68に記載の化合物。
【請求項84】
式IA−iii:
【化315】

(式中、
環Aは、
【化316】

であり、
oは、H、F、Cl、C1〜4脂肪族、O(C1〜3脂肪族)、またはOHであり、
pは
【化317】

であり、
p1は、H、C1〜4脂肪族、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルであり、Jp1は、1〜2個の存在するOHまたはハロで任意に置換され、
p2は、H、メチル、エチル、CHF、CF、またはCHOHであり、
oは、H、CN、またはSOCHであり、
mは、H、F、Cl、またはメチルであり、
pは、−SO(C1〜6アルキル)、−SO(C3〜6シクロアルキル)、−SO(4〜6員のヘテロシクリル)、−SO(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、または−SO(C1〜4アルキル)−(4〜6員のヘテロシクリル)であり、前記ヘテロシクリルは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個のヘテロ原子を含み、前記Jpは、1〜3個の存在するハロ、OH、またはO(C1〜4アルキル)で任意に置換される)を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項85】
環Aは
【化318】

である、請求項84に記載の化合物。
【請求項86】
環Aは
【化319】

である、請求項84に記載の化合物。
【請求項87】
以下:
【化320】

【化321】

【化322】

【化323】

【化324】

【化325】

【化326】

から選択される化合物。
【請求項88】
以下:
【化327】

【化328】

【化329】

【化330】

【化331】

【化332】

【化333】

【化334】

【化335】

【化336】

【化337】

【化338】

【化339】

【化340】

【化341】

【化342】

【化343】

【化344】

【化345】

【化346】

【化347】

【化348】

【化349】

【化350】

【化351】

【化352】

【化353】

【化354】

【化355】

【化356】

【化357】

から選択される化合物。
【請求項89】
以下:
【化358】

から選択される化合物。
【請求項90】
以下:
【化359】

【化360】

【化361】

【化362】

【化363】

【化364】

【化365】

【化366】

【化367】

【化368】

【化369】

【化370】

【化371】

から選択される化合物。
【請求項91】
式IIIA:
【化372】

(式中、
Yは、C〜Cアルキル鎖であり、前記アルキル鎖の1個のメチレン単位は−NR−で任意に置き換えられ、
Qはフェニルまたはピリジルであり、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、Rは、N、O、またはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の芳香環に任意に縮合し、各Rは、1〜5個のJ基で任意に置換され、
Lは−C(O)−または−SO−であり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
は、C〜Cアルキル、もしくは−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1つの存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に窒素、硫黄、または酸素から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、r、およびmは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に酸素、窒素、または硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
は、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロゲン、NO、CN、O(ハロC1〜4脂肪族)、ハロC1〜4脂肪族、またはC1〜6脂肪族基であり、2個までのメチレン単位がC(O)、O、またはNR’で任意に置き換えられ、
は、ハロ、CN、フェニル、もしくオキサゾリルであるか、または2個までのメチレン単位がO、NR’’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基であり、前記C1〜6脂肪族基は、1〜3個のフルオロまたはCNで任意に置換され、
R’およびR’’は、それぞれ独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
qは0、1、または2であり、
pは0または1である)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項92】
pは0である、請求項91に記載の化合物。
【請求項93】
Qはピリジルである、請求項91または請求項92に記載の化合物。
【請求項94】
mは0である、請求項91から93のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項95】
はフェニルまたはチエニルである、請求項91から94のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項96】
は、1個の存在するNH、C〜Cアルキル、またはCHNHで任意に置換されたフェニルである、請求項94または95に記載の化合物。
【請求項97】
以下:
【化373】

から選択される、請求項91に記載の化合物。
【請求項98】
式II:
【化374】

(式中、
環Aは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、前記単環式のアリール環またはヘテロアリール環は別の環に任意に縮合して窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式のアリール環またはヘテロアリール環を形成し、
Lは−C(O)−であり、
はC〜Cアルキルであり、
は、−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は−(X)−CN、C〜Cアルキルまたは−(X)−Zであり、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、p、およびrは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
各JおよびJは、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロ、または1〜3個のフルオロで任意に置換されたC〜Cアルキル、またはCNであり、
qは、0、1、または2であり、
但し、環Aが
【化375】

であり、かつRはHである場合、R
【化376】

ではない)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項99】
環Aは、別の環に縮合していない6員環である、請求項98に記載の化合物。
【請求項100】
環Aは、フェニル、ピリジル、またはピリミジルである、請求項99に記載の化合物。
【請求項101】
環Aはフェニルである、請求項100に記載の化合物。
【請求項102】
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成する、請求項98から101のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項103】
tは1である、請求項102に記載の化合物。
【請求項104】
tは0である、請求項102に記載の化合物。
【請求項105】
およびRによって形成された複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルである、請求項103または請求項104に記載の化合物。
【請求項106】
およびRによって形成された複素環は、
【化377】

である、請求項105に記載の化合物。
【請求項107】
およびRによって形成された環は、CHピロリジニル、C1〜4アルキル、N(C1〜4アルキル)、またはCHCHCNで任意に置換される、請求項106に記載の化合物。
【請求項108】
は−(C〜Cアルキル)−Zである、請求項98から101のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項109】
およびRは両方ともC〜Cアルキルである、請求項107または108に記載の化合物。
【請求項110】
およびRは、これらが結合する原子と共にピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルから選択される環を形成する、請求項107または108に記載の化合物。
【請求項111】
前記環はピロリジニルまたはピペリジニルである、請求項110に記載の化合物。
【請求項112】
pは0であり、qは0であり、−L−NRは、C(O)ピロリジニル、C(O)ピペリジニル、C(O)ピペラジニル、C(O)アゼパニル、C(O)1,4−ジアゼパニル、CON(CH)CHCHN(CHであり、前記ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルは、CHピロリジニル、C1〜4アルキル、N(C1〜4アルキル)、またはCHCHCNで任意に置換される、請求項98に記載の化合物。
【請求項113】
以下:
【化378】

【化379】

から選択される化合物。
【請求項114】
請求項98から113のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容され得るキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項115】
式III:
【化380】

(式中、
Lは、−C(O)−または−SO−であり、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、p、およびrは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
各JおよびJは、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロ、または1〜3個のフルオロで任意に置換されたC〜Cアルキル、またはCNであり、
qは、0、1、または2であり、
但し、以下の式III−i:
【化381】

(式中、
1aはHであり、
1bはHまたはFであり、
はHであり、Rは−(C1〜4アルキル)−N(CHであるか、
とRとは、一緒になって
【化382】

となる)の化合物を除外する)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項116】
Lは−C(O)−である、請求項115に記載の化合物。
【請求項117】
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成する、請求項115または116に記載の化合物。
【請求項118】
tは1である、請求項115から117のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項119】
tは0である、請求項115から117のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項120】
およびRによって形成された複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルから選択される、請求項118または請求項119に記載の化合物。
【請求項121】
前記ヘテロシクリルは、
【化383】

である、請求項120に記載の化合物。
【請求項122】
は、C1〜4アルキルまたはN(C1〜4アルキル)である、請求項120または請求項121に記載の化合物。
【請求項123】
はHまたはC〜Cアルキルであり、Rは−(C〜Cアルキル)−Zである、請求項116に記載の化合物。
【請求項124】
およびRは両方ともC〜Cアルキルである、請求項115から123のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項125】
およびRは、これらが結合する原子と共にピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルから選択される環を形成する、請求項115から123のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項126】
前記環はピロリジニルまたはピペリジニルである、請求項125に記載の化合物。
【請求項127】
pは0であり、qは0であり、−L−NRは、C(O)ピロリジニル、C(O)ピペリジニル、C(O)ピペラジニル、C(O)アゼパニル、C(O)1,4−ジアゼパニル、C(O)NH−ピペリジニル、C(O)NHCHCH−ピロリジニル、C(O)NHCHCH−ピペリジニル、CON(CH)CHCHN(CHであり、前記ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルは、C1〜4アルキルまたはN(C1〜4アルキル)で任意に置換される、請求項115に記載の化合物。
【請求項128】
以下:
【化384】

から選択される化合物。
【請求項129】
以下:
【化385】

【化386】

【化387】

【化388】

から選択される化合物。
【請求項130】
式V:
【化389】

(式中、
環Aは、酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜9員の二環式のヘテロアリール環であり、
Qは、窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式の芳香環であり、
Lは、C1〜4アルキル鎖であり、前記アルキル鎖の2個までのメチレン単位はO、NR、S、−C(O)−、−SO−、または−SO−で任意に置き換えられ、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、C〜Cアルキル、もしくは−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む3〜8員の環式の環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員の単環式または8〜9員の二環式の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
XはC1〜4アルキルであり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
は−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は、1個の存在するJZ1で任意に置換され、
は、ハロもしくはCNであるか、または2個までのメチレン単位がO、NR’’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基であり、前記C1〜6脂肪族基は、1〜3個のフルオロまたはCNで任意に置換され、
は、ハロもしくはCNであるか、または2個までのメチレン単位がO、NR’’、C(O)、S、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族基であり、前記C1〜6脂肪族基は、1〜3個のフルオロまたはCNで任意に置換され、
各JおよびJZ1は、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
各qおよびmは、独立して、0、1、または2であり、
各t、p、およびrは、独立して、0または1である)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項131】
環Aは9員環である、請求項130に記載の化合物。
【請求項132】
環Aは5〜6員の二環系である、請求項130に記載の化合物。
【請求項133】
環Aは1〜2個のヘテロ原子を有する、請求項130から132のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項134】
環Aは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、インドリル、ベンゾトリアゾリル、またはアザインドリルである、請求項133に記載の化合物。
【請求項135】
環Qはフェニルまたはピリジルである、請求項130から134のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項136】
Qはフェニルである、請求項135に記載の化合物。
【請求項137】
pは1であり、環Qは、パラ位で、式I−a:
【化390】

に示すようにL−NRで置換される、請求項136に記載の化合物。
【請求項138】
LはC(O)またはS(O)である、請求項137に記載の化合物。
【請求項139】
およびRは両方ともC1〜4アルキルである、請求項137または138に記載の化合物。
【請求項140】
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜7員の複素環を形成する、請求項137または138に記載の化合物。
【請求項141】
前記複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、および1,4−ジアゼパニルからなる群から選択される、請求項140に記載の化合物。
【請求項142】
前記ヘテロシクリルは1,4−ジアゼパニルである、請求項141に記載の化合物。
【請求項143】
Qはピリジルである、請求項135に記載の化合物。
【請求項144】
pは0である、請求項143に記載の化合物。
【請求項145】
mは1であり、JはCNである、請求項143または144に記載の化合物。
【請求項146】
以下:
【化391】

【化392】

から選択される化合物。
【請求項147】
以下の化合物:
【化393】

【化394】

【化395】

の1つから選択される化合物。
【請求項148】
式VI:
【化396】

(式中、
Qは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式芳香環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を含む8〜10員の二環式芳香環であり、
Lは、−C(O)−または−SO−であり、
Gは、SまたはOであり、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、−(C〜Cアルキル)−Zであるか、または0〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環であり、前記環は炭素原子を介して結合され、かつ1個の存在するJで任意に置換されるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記複素環は1個の存在するJZ1で任意に置換され、
Z1は、−(X)−CN、C〜Cアルキル、または−(X)−Zであり、
XはC〜Cアルキルであり、
各t、p、およびrは、独立して、0または1であり、
Zは−NRであり、
はHまたはC〜Cアルキルであり、
はHまたはC〜Cアルキルであるか、
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成し、前記環は1個の存在するJで任意に置換され、
各JおよびJは、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
は、ハロ、または1〜3個のフルオロで任意に置換されたC〜Cアルキル、またはCNであり、
qは、0、1、または2であり、
pは0または1である)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項149】
pは1である、請求項148に記載の化合物。
【請求項150】
Qはフェニルである、請求項148または149に記載の化合物。
【請求項151】
Lは−C(O)−である、請求項148から150のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項152】
およびRは、これらが結合する原子と共に1〜2個の窒素原子を含む4〜8員の複素環を形成する、請求項148から151のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項153】
およびRによって形成された複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、または1,4−ジアゼパニルから選択される、請求項152に記載の化合物。
【請求項154】
前記ヘテロシクリルは、
【化397】

である、請求項153に記載の化合物。
【請求項155】
pは0であり、qは0であり、−L−NRはC(O)1,4−ジアゼパニルである、請求項148に記載の化合物。
【請求項156】
以下:
【化398】

から選択される化合物。
【請求項157】
式VII:
【化399】

(式中、
環Aは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、前記環はJで任意に置換され、
はC〜Cアルキルであり、
は、1〜2個のメチレン単位がO、NR、S、またはC(O)で任意に置き換えられたC1〜6アルキル鎖であり、Jは1〜3個の存在するハロで任意に置換され、
はHまたはC1〜4アルキルであり、
は、ハロ、または1〜3個のフルオロで任意に置換されたC〜Cアルキル、またはCNであり、
各pおよびqは、独立して、0、1、または2である)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項158】
環Aは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリールである、請求項157に記載の化合物。
【請求項159】
環Aは、ピリジニル、ピリミジル、ピラジニル、トリアジニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チエニル、チアゾリル、チアジアゾリル、フラニル、オキサゾリル、またはオキサジアゾリルである、請求項158に記載の化合物。
【請求項160】
環Aは、環AがハロまたはC1〜4アルキルで任意に置換されたピリジニル、ピラゾリル、チアジアゾリル、またはチアゾリルである、請求項161に記載の化合物。
【請求項161】
環Aはフェニルである、請求項157に記載の化合物。
【請求項162】
前記フェニルは1個の存在するJで置換される、請求項157から161のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項163】
は、1個のメチレン単位がNまたはOで置き換えられたC1〜6アルキル鎖である、請求項162に記載の化合物。
【請求項164】
はO(C1〜4アルキル)または−(C1〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)である、請求項163に記載の化合物。
【請求項165】
は−(C1〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)である、請求項164に記載の化合物。
【請求項166】
以下:
【化400】

【化401】

【化402】

ら選択される化合物。
【請求項167】
以下:
【化403】

【化404】

【化405】

【化406】

【化407】

【化408】

【化409】

【化410】

【化411】

【化412】

【化413】

から選択される化合物。
【請求項168】
請求項1から167のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容され得るキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項169】
請求項1から166のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る誘導体を投与する工程を含む、患者の癌を処置する方法。
【請求項170】
DNA損傷因子から選択される、さらなる治療薬を前記患者に投与する工程をさらに含み、前記さらなる治療薬が処置される疾患に適切であり、前記さらなる治療薬が、単回投薬形態として前記化合物と共に投与されるか、複数回投薬形態の一部として前記化合物とは別に投与される、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記DNA損傷因子は、選択された化学療法または放射線処置である、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記DNA損傷因子は、電離放射線、放射線様ネオカルチノスタチン、白金製剤、トポIインヒビター、トポIIインヒビター、代謝拮抗物質、アルキル化剤、スルホン酸アルキル、代謝拮抗物質、または抗生物質から選択される、請求項170に記載の方法。
【請求項173】
前記DNA損傷因子は、電離放射線、白金製剤、トポIインヒビター、トポIIインヒビター、または抗生物質から選択される、請求項172に記載の方法。
【請求項174】
前記白金製剤は、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、ロバプラチン、トリプラチン四硝酸塩、ピコプラチン、サトラプラチン、プロリンダク、およびアロプラチンから選択され、前記トポIインヒビターは、カンプトセシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカン、およびベロテカンから選択され、前記トポIIインヒビターは、エトポシド、ダウノルビシン、ドキソルビシン、アクラルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アムルビシン、ピラルビシン、バルルビシン、ゾルビシン、およびテニポシドから選択され、前記代謝拮抗物質は、アミノプテリン、メトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、ペントスタチン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、チオグアニン、メルカプトプリン、フルオロウラシル、カペシタビン、テガフール、カルモフール、フロクスウリジン、シタラビン、ゲムシタビン、アザシチジン、およびヒドロキシ尿素から選択され、前記アルキル化剤は、メクロレタミン、シクロホスファミド、イフォスファミド、トロホスファミド、クロラムブシル、メルファラン、プレドニムスチン、ベンダムスチン、ウラムスチン、エストラムスチン、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ホテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、ストレプトゾシン、ブスルファン、マンノスルファン、トレオスルファン、カルボコン、チオテパ、トリアジコン、トリエチレンメラミン、プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミド、アルトレタミン、ミトブロニトール、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、およびプリカマイシンから選択される、請求項173に記載の方法。
【請求項175】
前記白金製剤は、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、またはサトラプラチンから選択され、前記トポIインヒビターは、カンプトセシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンから選択され、前記トポIIインヒビターは、エトポシドから選択され、前記代謝拮抗物質は、メトトレキサート、ペメトレキセド、チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、または5−フルオロウラシルから選択され、前記アルキル化剤は、ナイトロジェンマスタード、ニトロソ尿素、トリアゼン、スルホン酸アルキル、プロカルバジン、またはアジリジンから選択され、前記抗生物質は、ヒドロキシ尿素、アントラサイクリン、アントラセンジオン、またはストレストミセス科から選択される、請求項174に記載の方法。
【請求項176】
前記DNA損傷因子は、白金製剤または電離放射線である、請求項173に記載の方法。
【請求項177】
前記癌は、以下の癌:口部:口腔前庭、唇、舌、口、咽頭;心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、および奇形腫;肺:気管支癌腫(扁平細胞または類表皮、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌腫)、肺胞(細気管支)癌腫、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫;胃腸:食道(扁平上皮癌腫、喉頭、腺癌腫、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌腫、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(導管腺癌腫、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(small bowel)または小腸(small intestine)(腺癌腫、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(large bowel)または大腸(large intestine)(腺癌腫、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、結腸、結腸−直腸、結腸直腸;直腸、尿生殖路:腎臓(腺癌腫、ウィルムス腫瘍(腎芽腫)、リンパ腫)、膀胱および尿道(扁平上皮癌腫、移行上皮癌腫、腺癌腫)、前立腺(腺癌腫、肉腫)、精巣(セミノーマ、奇形腫、胎児性癌腫、奇形癌腫、絨毛癌腫、肉腫、間質細胞癌腫、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫);肝臓:肝細胞癌(肝細胞癌腫)、肝内胆管癌腫、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆汁道;骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫、脊索腫、骨軟骨腫(osteochronfroma)(骨軟骨性外骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫、および巨細胞腫;神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、キサントーマ、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣腫、胚細胞腫(松果体腫)、多形性膠芽細胞腫、乏突起膠腫、シュワン細胞腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫);婦人科学:子宮(子宮内膜癌腫)、子宮頸部(子宮頸癌腫、前腫瘍性子宮頸部異形成)、卵巣(卵巣癌腫(漿液性嚢胞腺癌腫、粘液性嚢胞腺癌腫、未分類癌腫)、顆粒膜−莢膜細胞腫瘍、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰(扁平上皮癌腫、上皮内癌腫、腺癌腫、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌腫、扁平上皮癌腫、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、ファロピウス管(癌腫)、乳房;皮膚:悪性黒色腫、基底細胞癌腫、扁平上皮癌腫、カポジ肉腫、ケラトアカントーマ、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬、甲状腺:甲状腺乳頭癌腫、濾胞性甲状腺癌腫;甲状腺髄様癌腫、多発性内分泌線腫2A型、多発性内分泌線腫2B型、家族性甲状腺髄様癌、クロム親和性細胞腫、傍神経節腫;および副腎:神経芽細胞腫から選択される固形腫瘍である、請求項169から176のいずれか1項に記載の方法。
【請求項178】
前記癌は、肺癌、頭頸部癌、膵臓癌、胃癌、および脳腫瘍から選択される、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
請求項1から166のいずれか1項に記載の化合物を患者に投与する工程を含む、癌細胞の細胞死を促進する方法。
【請求項180】
請求項1から166のいずれか1項に記載の化合物を患者に投与する工程を含む、DNA損傷からの細胞修復を防止する方法。
【請求項181】
請求項1から166のいずれか1項に記載の化合物を生物学的サンプルと接触させる工程を含む、生物学的サンプル中でATRを阻害する方法。
【請求項182】
前記生物学的サンプルは細胞である、請求項181に記載の方法。
【請求項183】
請求項1から166のいずれか1項に記載の化合物を患者に投与する工程を含む、細胞のDNA損傷因子に対する感受性を増加させる方法。
【請求項184】
前記細胞は、ATMシグナル伝達カスケードが欠損した癌細胞である、請求項169から183のいずれか1項に記載の方法。
【請求項185】
前記欠損が、以下:ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXのうちの1つまたは複数の発現または活性の変化である、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記細胞がDNA損傷癌遺伝子を発現する癌細胞である、請求項169から183のいずれか1項に記載の方法。
【請求項187】
前記癌細胞は、以下:K−Ras、N−Ras、H−Ras、Raf、Myc、Mos、E2F、Cdc25A、CDC4、CDK2、サイクリンE、サイクリンA、およびRbのうちの1つまた複数の発現または活性の変化を有する、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
放射線増感剤または化学物質増感剤としての請求項1から166のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項189】
癌処置のための単剤(単剤療法)としての請求項1から166のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項190】
DNA損傷応答(DDR)が欠損した癌を有する患者の処置のための請求項1から166のいずれか1項に記載の使用。
【請求項191】
前記欠損が、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXの変異または喪失である、請求項190に記載の使用。
【請求項192】
式I:
【化414】

(式中、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、前記単環式のアリール環またはヘテロアリール環は別の環に任意に縮合して窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式のアリール環またはヘテロアリール環を形成し、各Rは1〜5個のJ基で任意に置換され、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、前記単環式のアリール環またはヘテロアリール環は別の環に任意に縮合して窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式のアリール環またはヘテロアリール環を形成し、各Rは1〜5個のJ基で任意に置換され、
Lは−C(O)NH−または−C(O)N(C1〜6アルキル)−であり、
nは0または1であり、
各JおよびJは、独立して、ハロ、−CN、−NO、−V−R、または−(V−Qであり、
は、0〜3個のメチレン単位がO、NR’’、S、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意にかつ独立して置き換えられたC1〜10脂肪族鎖であり、Vは、1〜6個の存在するJV1で任意に置換され、
は、0〜3個のメチレン単位がO、NR’’、S、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意にかつ独立して置き換えられたC1〜10脂肪族鎖であり、Vは、1〜6個の存在するJV2で任意に置換され、
mは0または1であり、
Qは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和または不飽和の単環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する9〜10員の飽和または不飽和の二環であり、各Qは、0〜5個のJで任意に置換され、
各JV1またはJV2は、独立して、ハロゲン、CN、NH、NO、C1〜4脂肪族、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、OH、O(C1〜4脂肪族)、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、NHCO(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)CO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、NHSO(C1〜4脂肪族)、またはN(C1〜4脂肪族)SO(C1〜4脂肪族)であり、前記C1〜4脂肪族はハロで任意に置換され、
Rは、HまたはC1〜6脂肪族であり、前記C1〜6脂肪族は1〜4個の存在するNH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族で任意に置換され、
各Jは、独立して、ハロ、オキソ、CN、NO、X−R、または−(X)−Qであり、
pは0または1であり、
XはC1〜10脂肪族であり、前記C1〜6脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NR、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意に置き換えられ、Xは、1〜4個の存在するNH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、CO(C1〜4脂肪族)、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、SON(C1〜4脂肪族)、NHC(O)(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)C(O)(C1〜4脂肪族)で任意にかつ独立して置換され、前記C1〜4脂肪族は、1〜3個の存在するハロで任意に置換され、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和または不飽和の単環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和または不飽和の二環であり、各Qは1〜5個のJQ4で任意に置換され、
Q4は、ハロもしくはCNであるか、または2個までのメチレン単位がO、NR、S、C(O)、S(O)、もしくはS(O)で任意に置き換えられたC1〜4アルキルであり、
Rは、H、またはC1〜4アルキルであり、前記C1〜4アルキルは1〜4個のハロで任意に置換され、
R’、R’’、およびRは、それぞれ独立して、H、C1〜4アルキルであるか存在せず、前記C1〜4アルキルは1〜4個のハロで任意に置換される)の化合物を投与する工程を含む、患者におけるATRの阻害方法。
【請求項193】
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、前記単環式のアリール環またはヘテロアリール環は別の環に任意に縮合して窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式のアリール環またはヘテロアリール環を形成し、各Rは1〜5個のJ基で任意に置換され、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式のアリール環またはヘテロアリール環であり、前記単環式のアリール環またはヘテロアリール環は別の環に任意に縮合して窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式のアリール環またはヘテロアリール環を形成し、各Rは1〜5個のJ基で任意に置換され、
各JV1またはJV2は、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族であり、
各Jは、独立して、ハロゲン、NO、もしくはCNであるか、または1個までのメチレン単位がNR’、O、S、CO、CO、CONR’、SO、SO、SONR’、OCO、NR’CO、NR’COO、NR’SO、NR’SO、NR’SONR’、OCONR’、もしくはNR’CONR’で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族であり、前記C1〜6脂肪族は、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
が1個または2個の存在するJで置換される、請求項192または193に記載の方法。
【請求項195】
が1個の存在するJで置換される、請求項194に記載の方法。
【請求項196】
は−(V−QまたはV−Rであり、
各VおよびVは、独立して、0〜3個のメチレン単位がO、NR’、S、C(O)、S(O)、またはS(O)で任意に置き換えられたC1〜6脂肪族鎖であり、結合点から離れた第1または第2のメチレン基がC(O)、S(O)、またはS(O)、SまたはOで置き換えられ、
mは1であり、
RはHであり、
Qは、酸素、窒素、または硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜7員の単環であり、前記Qは、1〜3個の存在するハロ、C1〜3アルキル、CN、OH、O(C1〜3アルキル)、NH、NH(C1〜3アルキル)、N(C1〜3アルキル)、またはCO(C1〜3アルキル)で任意に置換される、請求項192から195のいずれか1項に記載の方法。
【請求項197】
Qは5〜6員環である、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
nは0であり、Rは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式の芳香環、または窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される1〜6個のヘテロ原子を有する9〜10員の二環式の芳香環であり、各Rは1〜5個のJ基で任意に置換される、請求項196に記載の方法。
【請求項199】
は、ベンゾチアゾール、オキサジアゾール、ベンゾオキサゾール、トリアゾール、チアジアゾール、またはイソオキサゾールである、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
は、NH、C1〜4アルキル、チオフェン、またはCHNHで任意に置換されたフェニルである、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
はフェニルまたはピリジルである、請求項192から200のいずれか1項に記載の方法。
【請求項202】
はSO(C1〜4アルキル)である、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
は、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、オキサジアゾール、イソオキサゾール、またはトリアゾールである、請求項198に記載の方法。
【請求項204】
はベンズイミダゾールである、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
は、ハロ、CN、NO、または−V−Rである、請求項203または204に記載の方法。
【請求項206】
は、ハロ、CN、C1〜6アルキル、OR、SR、NR’’R、C(O)R、C(O)OR、C(O)NR’’R、S(O)R、またはS(O)Rである、請求項205に記載の方法。
【請求項207】
は5〜6員の単環である、請求項204に記載の方法。
【請求項208】
は6員環である、請求項207に記載の方法。
【請求項209】
はフェニルまたはピリジルである、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
は−(V−Qまたは−V−Rであり、VおよびVは、O、NR’’、−CO−、または−SO−であり、Qは、NまたはOから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の複素環であり、JV1およびJV2はハロである、請求項207から209のいずれか1項に記載の方法。
【請求項211】
は、SOCH、モルホリニル、CHOH、C(O)−(モルホリニル)、C(O)NH(C1〜4アルキル)OH、ピペラジニル、CN、CHNHC(O)CH、ハロ、C(O)NH(C1〜4アルキル)ピロリジニル、またはSO(ピロリジニル)である、請求項210に記載の方法。
【請求項212】
nは0であり、
は、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、オキサジアゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、またはトリアゾールであり、
は、ハロ、CN、NO、または−V−Rであり、
はフェニルまたはピリジルであり、
は−(V−Qまたは−V−Rであり、
mは1であり、
およびVは、−SO−、−O−、−NR−、または−CO−であり、
Qは、窒素または酸素から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の複素環であり、
Rは、H、またはC1〜6アルキルであり、前記C1〜6アルキルは1〜4個のハロで任意に置換される、請求項198に記載の方法。
【請求項213】
は、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、オキサジアゾール、イソオキサゾール、またはトリアゾールである、請求項212に記載の方法。
【請求項214】
nは1である、請求項192に記載の方法。
【請求項215】
は、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピペロニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ピロロピリミジニル、ピロロピリジニル、アザインダゾリル、またはアザインドリルである、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
は、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピペロニル、またはインドールである、請求項215に記載の方法。
【請求項217】
はフェニルである、請求項216に記載の方法。
【請求項218】
は、C1〜6アルキル、CN、ハロ、OR、NR’’R、SR、COR、COR、CONR’’R、SOR、SOR、S(O)NR’’R、OCOR、NRC(O)R、NRCOOR、NRSOR、NRSOR、NRSONR’’R、OCONR’’R、もしくはNRCONR’’Rであるか、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む4〜6員の完全飽和の単環式の環である、請求項214から217のいずれか1項に記載の方法。
【請求項219】
は、C1〜6アルキル、CN、ハロ、OR、NH、CONH、S(O)NH、NC(O)R、またはピロリジニルである、請求項218に記載の方法。
【請求項220】
は、フェニル、ピリジル、インドール、フラニル、ピラゾール、チオフェン、テトラヒドロピラン、またはインダゾールである、請求項213から219のいずれか1項に記載の方法。
【請求項221】
は、ハロ、CN、NH、C1〜6アルキル、OR、SOR、NHSOR、COOR、CONH、モルホリニル、−V−R、または−(V−Qであり、
およびVは、CO、−CONR−、−CONR−(C1〜4アルキル)−、−CONR−(C1〜4アルキル)−OCH−、−CONR−(C1〜4アルキル)−N(CH)−であり、
RはHまたはC1〜4アルキルであり、
Qは、1,4−ジアゼパニル;OMeで任意に置換されたアゼチジニル;C1〜4アルキル、4−CHOH、CONH、ピロリジニル、OH、またはCH−ピロリジニルで任意に置換されたピペリジニル;CHCHCN、CH、COCHで任意に置換されたピペラジニル;ジメチルアミノ、テトラヒドロピランで任意に置換されたピロリジニル;またはOHで任意に置換されたC3〜10シクロアルキル(cyclolkyl)である、請求項220に記載の方法。
【請求項222】
は、SOCH、NHSOCH、CN、OH、OCH、F、N(CH、NHSOCH、CF、C1〜6アルキル、CO(1,4−ジアゼパニル)、COOH、CONH、CON(CH、CO(アゼチジニル)、CON(CH)(C1〜4アルキル)OCH、CONH(C1〜4アルキル)ピペラジニル、CONH(C1〜4アルキル)ピペリジニル、CONH−テトラヒドロピラン、CON(メチルピペリジニル)、CO(ピペリジニル)、CONH−シクロプロピル、CO(モルホリニル)、CON(CH)−(C1〜4アルキル)−N(CH、CO(ピペラジニル)、CONH−(C1〜4アルキル)−ピロリジニル、CONH−(C1〜4アルキル)−ピペリジニル、CONH−(C1〜4アルキル)−テトラヒドロピラニル、モルホリニル、CO(ピロリジニル)、CO(ピペリジニル)、CO(ピロリジニル)、CH−ピロリジニル、またはCONH(シクロヘキシル)であり、前記Jは、C1〜4アルキル、CONH、ピロリジニル、OH、O(C1〜4アルキル)、NH、NH(C1〜4アルキル)、N(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)−CN、−(C1〜4アルキル)−OH、−(C1〜4アルキル)−N(C1〜4アルキル)、またはCO(C1〜4アルキル)で任意に置換される、請求項220または請求項221に記載の方法。
【請求項223】
はフェニルであり、
は、フェニル、ピリジル、インドール、フラニル、ピラゾール、チオフェン、テトラヒドロピラン、またはインダゾールであり、
は、ハロ、CN、NH、C1〜6アルキル、OR、SOR、NHSOR、COOR、CONH、モルホリニル、−V−R、または−(V−Qであり、
およびVは、CO、−CONR−、−CONR−(C1〜4アルキル)−、−CONR−(C1〜4アルキル)−OCH−、−CONR−(C1〜4アルキル)−N(CH)−であり、
RはHまたはC1〜4アルキルであり、
Qは、1,4−ジアゼパニル;OMeで任意に置換されたアゼチジニル;C1〜4アルキル、4−CHOH、CONH、ピロリジニル、OH、またはCH−ピロリジニルで任意に置換されたピペリジニル;CHCHCN、CH、COCHで任意に置換されたピペラジニル;ジメチルアミノ、テトラヒドロピランで任意に置換されたピロリジニル;OHで任意に置換されたC3〜10シクロアルキル(cyclolkyl)であり、
は、C1〜6アルキル、CN、ハロ、OR、NH、SR、COR、COR、CONH、SOR、SOR、S(O)NH、OCOR、NRC(O)R、NRCOOR、NRSOR、NRSOR、NRSONH、OCONH、もしくはNRCONHであるか、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む4〜6員の完全飽和の単環式の環である、請求項213に記載の方法。
【請求項224】
請求項167に記載の化合物を投与する工程を含む、患者におけるATRの阻害方法。
【請求項225】
前記方法を使用して癌を処置する、請求項192から224のいずれか1項に記載の方法。
【請求項226】
DNA損傷因子から選択される、さらなる治療薬を前記患者に投与する工程を含み、前記さらなる治療薬が処置される疾患に適切であり、前記さらなる治療薬が、単回投薬形態として前記化合物と共に投与されるか、複数回投薬形態の一部として前記化合物とは別に投与される、請求項225に記載の方法。
【請求項227】
前記DNA損傷因子は、選択された化学療法または放射線処置である、請求項226に記載の方法。
【請求項228】
前記DNA損傷因子は、電離放射線、放射線様ネオカルチノスタチン、白金製剤、トポIインヒビター、トポIIインヒビター、代謝拮抗物質、アルキル化剤、スルホン酸アルキル、代謝拮抗物質、または抗生物質から選択される、請求項226に記載の方法。
【請求項229】
前記DNA損傷因子は、電離放射線、白金製剤、トポIインヒビター、トポIIインヒビター、または抗生物質から選択される、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
前記白金製剤は、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、またはサトラプラチンから選択され、前記トポIインヒビターは、カンプトセシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンから選択され、前記トポIIインヒビターは、エトポシドから選択され、前記代謝拮抗物質は、メトトレキサート、ペメトレキセド、チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、または5−フルオロウラシルから選択され、前記アルキル化剤は、ナイトロジェンマスタード、ニトロソ尿素、トリアゼン、スルホン酸アルキル、プロカルバジン、またはアジリジンから選択され、前記抗生物質は、ヒドロキシ尿素、アントラサイクリン、アントラセンジオン、またはストレストミセス科から選択される、請求項229に記載の方法。
【請求項231】
前記癌は、肺癌、頭頸部癌、膵臓癌、および脳腫瘍から選択される、請求項225に記載の方法。
【請求項232】
式Iの化合物を患者に投与する工程を含み、変数は請求項192から224のいずれか1項に定義の通りである、癌細胞の細胞死を促進する方法。
【請求項233】
式Iの化合物を患者に投与する工程を含み、変数は請求項192から224のいずれか1項に定義の通りである、DNA損傷からの細胞修復を防止する方法。
【請求項234】
式Iの化合物を生物学的サンプルと接触させる工程を含む、生物学的サンプル中でATRを阻害する方法。
【請求項235】
前記生物学的サンプルは細胞である、請求項234に記載の方法。
【請求項236】
式Iの化合物を患者に投与する工程を含み、変数は請求項192から224のいずれか1項に定義の通りである、細胞のDNA損傷因子に対する感受性を増加させる方法。
【請求項237】
放射線増感剤または化学物質増感剤としての式Iの化合物の使用。
【請求項238】
前記細胞が、ATMシグナル伝達カスケードが欠損した癌細胞である、請求項232から236のいずれか1項に記載の方法。
【請求項239】
前記欠損が、以下:ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXのうちの1つまたは複数の発現または活性の変化である、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
前記細胞がDNA損傷癌遺伝子を発現する癌細胞である、請求項232から236のいずれか1項に記載の方法。
【請求項241】
前記癌細胞は、以下:K−Ras、N−Ras、H−Ras、Raf、Myc、Mos、E2F、Cdc25A、CDC4、CDK2、サイクリンE、サイクリンA、およびRbの発現または活性のうちの1つまた複数の変化を有する、請求項238に記載の方法。
【請求項242】
癌処置のための単剤(単剤療法)としての式Iの化合物の使用。
【請求項243】
DNA損傷応答(DDR)が欠損した癌を有する患者の処置のための式Iの化合物の使用。
【請求項244】
前記欠損が、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXの変異または喪失である、請求項243に記載の使用。

【公表番号】特表2012−512906(P2012−512906A)
【公表日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542506(P2011−542506)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/068827
【国際公開番号】WO2010/071837
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】