説明

Akt活性の阻害物質

新規ピラゾール化合物、プロテインキナーゼB活性の阻害物質としてのかかる化合物の使用、ならびに癌および関節炎の治療におけるかかる化合物の使用が発明されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
Qは、フェニル、置換フェニル、ベンジル、および芳香環が置換されているベンジルから選択され;
1は、水素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、−C1〜C2アルキルおよびハロゲンから選択され;
Lは、窒素および−C(H)−から選択され;
Pは、窒素および−C(R40)−から選択され(ここで、R40は、水素、−C1〜C4アルキルおよびハロゲンから選択される);
Aは、−C(O)−および−N(H)−から選択され;
Bは、−C(O)−および−N(H)−から選択され;
X、YおよびZは、独立して、窒素、−C(H)−および−C(R2)−から選択される(ここで、R2は、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシおよび−C1〜C4アルキルから選択される)]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩(ただし、
AおよびBは同じものではなく;
X、YおよびZは全てが窒素であるわけではなく;
PおよびLのうち窒素であるのは多くても1つである)。
【請求項2】
以下のものから選択される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩:
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(2−アミノ−1−ベンジルエチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリミジン−2−カルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−2−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−3−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−6−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−ヒドロキシ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−4−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フルオロベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−クロロ−4−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−3−フルオロ−4−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−3−クロロ−4−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−3−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
3−アミノ−N−[3−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−2−フェニルプロパンアミド;
3−アミノ−N−[3−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−2−(フェニルメチル)プロパンアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[(1S)−2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]エチル}−4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−3−クロロ−4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]エチル}−3−クロロ−4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[(1S)−2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−クロロ−4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−4−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−4−(4−クロロ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[(1S)−2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−(4−クロロ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]エチル}−4−(4−クロロ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[(1S)−2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド;および
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]エチル}−4−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド。
【請求項3】
請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項4】
医薬上許容される担体または希釈剤および請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の有効量を含む医薬組成物の調製方法であって、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を医薬上許容される担体または希釈剤と配合させることを含む方法。
【請求項5】
癌および関節炎から選択される疾患または状態の治療またはその重篤度の低下を必要とする哺乳動物における該疾患または状態を治療するかまたはその重篤度を低下させる方法であって、かかる哺乳動物に請求項1記載の式Iで示される化合物またはその医薬上許容される塩の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項6】
哺乳動物がヒトである、請求項5記載の方法。
【請求項7】
癌および関節炎から選択される疾患または状態の治療またはその重篤度の低下を必要とする哺乳動物における該疾患または状態を治療するかまたはその重篤度を低下させる方法であって、かかる哺乳動物に請求項2記載の化合物の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項8】
哺乳動物がヒトである、請求項7記載の方法。
【請求項9】
癌が、脳腫瘍(神経膠腫)、神経膠芽腫、白血病、バンナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロ病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、骨芽細胞腫、結腸癌、頭頚部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞腫、甲状腺癌、
リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、ヘアリーセル白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、プラズマ細胞腫、免疫芽球性大細胞型白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病、赤白血病、
悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、
神経芽細胞腫、膀胱癌、尿路上皮癌、肺癌、外陰癌、子宮頚癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、上咽頭癌、口腔癌、口の癌、GIST(胃腸間質性腫瘍)および精巣癌
から選択される、請求項5記載の方法。
【請求項10】
癌が、脳(神経膠腫)、神経膠芽腫、白血病、バンナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロ病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、骨芽細胞腫、結腸癌、頭頚部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞腫、甲状腺癌、
リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、ヘアリーセル白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、プラズマ細胞腫、免疫芽球性大細胞型白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病、赤白血病、
悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、
神経芽細胞腫、膀胱癌、尿路上皮癌、肺癌、外陰癌、子宮頚癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、上咽頭癌、口腔癌、口の癌、GIST(胃腸間質性腫瘍)および精巣癌
から選択される、請求項7記載の方法。
【請求項11】
癌および関節炎から選択される疾患または状態の治療またはその重篤度の低下に用いるための薬剤の製造における請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
【請求項12】
Akt活性の阻害を必要とする哺乳動物におけるAkt活性の阻害方法であって、かかる哺乳動物に請求項1記載の式Iで示される化合物またはその医薬上許容される塩の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項13】
哺乳動物がヒトである、請求項12記載の方法。
【請求項14】
癌の治療を必要とする哺乳動物における癌の治療方法であって、かかる哺乳動物に
a) 請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩;および
b) 少なくとも1種類の抗腫瘍剤
の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項15】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が、基本的に、微小管阻害薬、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生物質製剤、トポイソメラーゼII阻害物質、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼI阻害物質、ホルモンおよびホルモンアナログ、シグナル伝達経路阻害物質;非受容体型チロシンキナーゼ血管新生阻害物質;免疫療法剤;アポトーシス促進剤;ならびに細胞周期シグナル伝達阻害物質からなる群から選択される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が、ジテルペノイドおよびビンカアルカロイドから選択される微小管阻害薬である、請求項14記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がジテルペノイドである、請求項16記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がビンカアルカロイドである、請求項16記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が白金配位錯体である、請求項15記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が、パクリタキセル、カルボプラチンまたはビノレルビンである、請求項14記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がパクリタキセルである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がカルボプラチンである、請求項20記載の方法。
【請求項23】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がビノレルビンである、請求項20記載の方法。
【請求項24】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がシグナル伝達経路阻害物質である、請求項14記載の方法。
【請求項25】
シグナル伝達経路阻害物質が、VEGFR2、TIE2、PDGFR、BTK、IGFR−1、TrkA、TrkB、TrkCおよびc−fmsからなる群から選択される増殖因子受容体キナーゼの阻害物質である、請求項24記載の方法。
【請求項26】
シグナル伝達経路阻害物質が、rafk、akt、およびPKC−ζからなる群から選択されるセリン/スレオニンキナーゼの阻害物質である、請求項24記載の方法。
【請求項27】
シグナル伝達経路阻害物質が、srcファミリーのキナーゼから選択されるセリン/スレオニンキナーゼの阻害物質である、請求項24記載の方法。
【請求項28】
シグナル伝達経路阻害物質がc−srcの阻害物質である、請求項24記載の方法。
【請求項29】
シグナル伝達経路阻害物質が、ファルネシルトランスフェラーゼおよびゲラニルゲラニルトランスフェラーゼの阻害物質から選択されるRasオンコジーンの阻害物質である、請求項24記載の方法。
【請求項30】
シグナル伝達経路阻害物質が、PI3Kからなる群から選択されるセリン/スレオニンキナーゼの阻害物質である、請求項24記載の方法。
【請求項31】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が細胞周期シグナル伝達阻害物質である、請求項14記載の方法。
【請求項32】
細胞周期シグナル伝達阻害物質が、CDK2、CDK4およびCDK6群の阻害物質から選択される、請求項31記載の方法。
【請求項33】
治療に用いる請求項3記載の医薬的組合せ。
【請求項34】
癌の治療に有用な薬剤の製造のための請求項14記載の医薬的組合せの使用。
【請求項35】
式(II):
【化2】

[式中、
Qは、フェニル、置換フェニル、ベンジル、および芳香環が置換されているベンジルから選択され;
1は、水素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、−C1〜C2アルキルおよびハロゲンから選択され;
3は、水素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、−C1〜C2アルキルおよびハロゲンから選択され;
Lは、窒素および−C(H)−から選択され;
Pは、窒素および−C(R45)−から選択され(ここで、R45は、水素、−C1〜C4アルキルおよびハロゲンから選択される);
Aは、−C(O)−および−N(H)−から選択され;
Bは、−C(O)−および−N(H)−から選択され;
XおよびYは、独立して、窒素、−C(H)−および−C(R2)−から選択され(ここで、R2は、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシおよび−C1〜C4アルキルから選択される)]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩(ただし、
AおよびBは同じものではなく;
PおよびLのうち窒素であるのは多くても1つである)。
【請求項36】
請求項35記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項37】
医薬上許容される担体または希釈剤および請求項35記載の式(II)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の有効量を含む医薬組成物の調製方法であって、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を医薬上許容される担体または希釈剤と配合させることを含む方法。
【請求項38】
癌および関節炎から選択される疾患または状態の治療またはその重篤度の低下を必要とする哺乳動物における該疾患または状態を治療するかまたはその重篤度を低下させる方法であって、かかる哺乳動物に請求項35記載の式IIで示される化合物またはその医薬上許容される塩の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項39】
哺乳動物がヒトである、請求項38記載の方法。
【請求項40】
癌が、脳腫瘍(神経膠腫)、神経膠芽腫、白血病、バンナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロ病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、骨芽細胞腫、結腸癌、頭頚部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞腫、甲状腺癌、
リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、ヘアリーセル白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、プラズマ細胞腫、免疫芽球性大細胞型白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病、赤白血病、
悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、
神経芽細胞腫、膀胱癌、尿路上皮癌、肺癌、外陰癌、子宮頚癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、上咽頭癌、口腔癌、口の癌、GIST(胃腸間質性腫瘍)および精巣癌
から選択される、請求項38記載の方法。
【請求項41】
癌および関節炎から選択される疾患または状態の治療またはその重篤度の低下に用いるための薬剤の製造における請求項35記載の式(II)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
【請求項42】
Akt活性の阻害を必要とする哺乳動物におけるAkt活性の阻害方法であって、かかる哺乳動物に請求項35記載の式IIで示される化合物またはその医薬上許容される塩の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項43】
哺乳動物がヒトである、請求項42記載の方法。
【請求項44】
癌の治療を必要とする哺乳動物における癌の治療方法であって、かかる哺乳動物に
a) 請求項35記載の式(II)で示される化合物および/またはその医薬上許容される塩;および
b) 少なくとも1種類の抗腫瘍剤
の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項45】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が、基本的に、微小管阻害薬、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生物質製剤、トポイソメラーゼII阻害物質、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼI阻害物質、ホルモンおよびホルモンアナログ、シグナル伝達経路阻害物質;非受容体型チロシンキナーゼ血管新生阻害物質;免疫療法剤;アポトーシス促進剤;ならびに細胞周期シグナル伝達阻害物質から選択される、請求項44記載の方法。
【請求項46】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が、ジテルペノイドおよびビンカアルカロイドから選択される微小管阻害薬である、請求項44記載の方法。
【請求項47】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がジテルペノイドである、請求項46記載の方法。
【請求項48】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がビンカアルカロイドである、請求項46記載の方法。
【請求項49】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が白金配位錯体である、請求項45記載の方法。
【請求項50】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が、パクリタキセル、カルボプラチンまたはビノレルビンである、請求項44記載の方法。
【請求項51】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がパクリタキセルである、請求項50記載の方法。
【請求項52】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がカルボプラチンである、請求項50記載の方法。
【請求項53】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がビノレルビンである、請求項50記載の方法。
【請求項54】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤がシグナル伝達経路阻害物質である、請求項44記載の方法。
【請求項55】
シグナル伝達経路阻害物質が、VEGFR2、TIE2、PDGFR、BTK、IGFR−1、TrkA、TrkB、TrkCおよびc−fmsからなる群から選択される増殖因子受容体キナーゼの阻害物質である、請求項54記載の方法。
【請求項56】
シグナル伝達経路阻害物質が、rafk、akt、およびPKC−ζからなる群から選択されるセリン/スレオニンキナーゼの阻害物質である、請求項54記載の方法。
【請求項57】
シグナル伝達経路阻害物質が、srcファミリーのキナーゼから選択されるセリン/スレオニンキナーゼの阻害物質である、請求項54記載の方法。
【請求項58】
シグナル伝達経路阻害物質がc−srcの阻害物質である、請求項54記載の方法。
【請求項59】
シグナル伝達経路阻害物質が、ファルネシルトランスフェラーゼおよびゲラニルゲラニルトランスフェラーゼの阻害物質から選択されるRasオンコジーンの阻害物質である、請求項54記載の方法。
【請求項60】
シグナル伝達経路阻害物質が、PI3Kからなる群から選択されるセリン/スレオニンキナーゼの阻害物質である、請求項54記載の方法。
【請求項61】
少なくとも1種類の抗腫瘍剤が細胞周期シグナル伝達阻害物質である、請求項44記載の方法。
【請求項62】
細胞周期シグナル伝達阻害物質が、CDK2、CDK4およびCDK6群の阻害物質から選択される、請求項61記載の方法。
【請求項63】
治療に用いる請求項2記載の医薬的組合せ。
【請求項64】
癌の治療に有用な薬剤の製造のための請求項44記載の医薬的組合せの使用。
【請求項65】
以下のものから選択される請求項35記載の化合物またはその医薬上許容される塩:
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−3−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−2−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−4−クロロ−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−4−クロロ−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド;および
3−アミノ−N−[3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−2−(フェニルメチル)プロパンアミド。
【請求項66】
癌および関節炎から選択される疾患または状態の治療またはその重篤度の低下を必要とする哺乳動物における該疾患または状態を治療するかまたはその重篤度を低下させる方法であって、かかる哺乳動物に請求項65記載の化合物の治療上有効量を投与することを含む方法。
【請求項67】
哺乳動物がヒトである、請求項66記載の方法。

【公表番号】特表2010−522770(P2010−522770A)
【公表日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501246(P2010−501246)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2008/058603
【国際公開番号】WO2008/121786
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(591002957)グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (341)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline LLC
【Fターム(参考)】