説明

B細胞疾患の併用療法

本発明は、抗CD20抗体とBAFFアンタゴニストの組合せ療法を用いたB細胞ベースの悪性腫瘍及びB細胞制御性自己免疫疾患の治療方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
混合した細胞集団をBAFFアンタゴニスト及びCD20結合抗体に接触させることを含んでなる、混合細胞集団からB細胞を枯渇する方法。
【請求項2】
B細胞がヒトB細胞であり、混合細胞集団にBAFFアンタゴニスト及びCD20結合抗体をインビボで接触させる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
BAFFアンタゴニストがイムノアドヘシンである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
イムノアドヘシンが、BR3の細胞外ドメインを含んでなるBR3イムノアドヘシン、TACIの細胞外ドメインを含んでなるTACIイムノアドヘシン、及びBCMAの細胞外ドメインを含んでなるBCMAイムノアドヘシンからなる群から選択したものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
BR3イムノアドヘシンが配列番号2のBR3−Fcである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
BAFFアンタゴニストが抗BAFF抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
抗BAFF抗体がBAFFの残基162−275を含むBAFF領域内に結合する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
BAFFアンタゴニストが抗BR3抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
抗BR3抗体がヒトBR3の残基23−38を含むBR3領域内に結合する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
抗CD20抗体がリツキサンTMである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
抗CD20抗体が、それぞれ配列番号15及び配列番号16の軽鎖及び重鎖配列を有するhu2H7v.16である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
BAFFアンタゴニスト及び抗CD20抗体が相乗的に働いてB細胞を枯渇する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
腫瘍又は悪性腫瘍に罹患している患者に治療的有効量のCD20結合抗体及びBAFFアンタゴニストを投与することを含む、CD20を発現するB細胞により特徴付けられるB細胞腫瘍又は悪性腫瘍の治療方法。
【請求項14】
CD20結合抗体及びBAFFアンタゴニストが同時に投与される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
CD20結合抗体及びBAFFアンタゴニストが連続的に投与される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
BAFFアンタゴニストがCD20結合抗体より前に投与される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
B細胞腫瘍が、非ホジキンリンパ腫(NHL)、小リンパ球(SL)NHL、リンパ球支配的ホジキン病(LPHD)、濾胞性中心細胞(FCC)リンパ腫、急性リンパ球性白血病(ALL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、及び毛様細胞白血病である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
B細胞腫瘍が非ホジキンリンパ腫(NHL)又は慢性リンパ球性白血病である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
BAFFアンタゴニストがイムノアドヘシンである、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
イムノアドヘシンが、BR3の細胞外ドメインを含んでなるBR3イムノアドヘシン、TACIの細胞外ドメインを含んでなるTACIイムノアドヘシン、及びBCMAの細胞外ドメインを含んでなるBCMAイムノアドヘシンからなる群から選択したものである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
BR3イムノアドヘシンが配列番号2のhBR3−Fcである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
BAFFアンタゴニストが抗BAFF抗体である、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
抗BAFF抗体がBAFFの残基162−275を含むBAFF領域内に結合する、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
BAFFアンタゴニストが抗BR3抗体である、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
抗BR3抗体がヒトBR3の残基23−38を含むBR3領域内に結合する、請求項8に記載の方法。
【請求項26】
CD20結合抗体が、ヒト抗体の定常領域に融合したマウス抗体の可変領域を含んでなるキメラ抗体である、請求項13に記載の方法。
【請求項27】
キメラ抗体がリツキサンTMである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
CD20結合抗体がヒト化抗体である、請求項13に記載の方法。
【請求項29】
ヒト化抗体が、それぞれ配列番号15及び配列番号16の軽鎖及び重鎖配列を有するhu2H7v.16である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
CD20結合抗体が、リツキサンTM又はそれぞれ配列番号15及び配列番号16の軽鎖及び重鎖配列を有するhu2H7v.16である、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
BR3−Fcが約2−5mg/kgの用量で投与され、リツキサンが約375mg/mの用量で投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
BAFFアンタゴニスト及びCD20結合抗体の投与によりB細胞を枯渇するための相乗効果が生じる、請求項13に記載の方法。
【請求項33】
BAFFアンタゴニスト及びCD20結合抗体が化学療法と組み合わせて投与される、請求項13に記載の方法。
【請求項34】
B細胞制御性自己免疫疾患の寛解方法において、該疾患に罹患している患者に治療的有効量のCD20結合抗体及びBAFFアンタゴニストを投与することを含む方法。
【請求項35】
CD20結合抗体及びBAFFアンタゴニストが連続的に投与される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
BAFFアンタゴニストがCD20結合抗体より前に投与される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
自己免疫疾患が、慢性関節リウマチ、若年性慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、ループス腎炎、ヴェゲナー病、炎症性腸疾患、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓症血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫血小板減少、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発神経障害、重症筋無力症、脈管炎、真性糖尿病、レーノー症候群、シェーグレン症候群及び糸球体腎炎からなる群から選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
自己免疫疾患が慢性関節リウマチ及び全身性エリテマトーデスである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
BAFFアンタゴニストがイムノアドヘシンである、請求項34に記載の方法。
【請求項40】
イムノアドヘシンが、BR3の細胞外ドメインを含んでなるBR3イムノアドヘシン、TACIの細胞外ドメインを含んでなるTACIイムノアドヘシン、及びBCMAの細胞外ドメインを含んでなるBCMAイムノアドヘシンからなる群から選択したものである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
BR3イムノアドヘシンが配列番号2のBR3−Fcである、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
BAFFアンタゴニストが抗BAFF抗体である、請求項34に記載の方法。
【請求項43】
BAFFアンタゴニストが抗BR3抗体である、請求項34に記載の方法。
【請求項44】
CD20結合抗体が、ヒト抗体の定常領域に融合したマウス抗体の可変領域を含んでなるキメラ抗体である、請求項34に記載の方法。
【請求項45】
キメラ抗体がリツキサンTMである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
CD20結合抗体がヒト化抗体である、請求項34に記載の方法。
【請求項47】
ヒト化抗体が、それぞれ配列番号15及び配列番号16の軽鎖及び重鎖配列を有するhu2H7v.16である、請求項28に記載の方法。
【請求項48】
CD20結合抗体が、リツキサンTM又はそれぞれ配列番号15及び配列番号16の軽鎖及び重鎖配列を有するhu2H7v.16である、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
BR3−Fcが約2−5mg/kgの用量で投与され、リツキサンが約2.5−10mg/kgの用量で投与される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
BAFFアンタゴニスト及びCD20結合抗体の投与によりB細胞を枯渇するための相乗効果が生じる、請求項34に記載の方法。
【請求項51】
BAFFアンタゴニスト及びCD20結合抗体が、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)、グルココルチコイド、プレドニゾン、及び疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)から選択された薬剤を用いた療法と組み合わせて投与される、請求項38に記載の方法。
【請求項52】
B細胞腫瘍又はB細胞制御性自己免疫疾患罹患患者の辺縁帯又は胚中心B細胞を枯渇させる方法であって、それを必要とする患者に、治療的有効量のCD20結合抗体及びBAFFアンタゴニストを投与することを含んでなる方法。
【請求項53】
BAFFアンタゴニストが、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、又は配列番号10の配列を有するポリペプチドからなる群から選択される、請求項1、13、34及び52の何れか一項に記載の方法。
【請求項54】
CD20結合抗体及びBAFFアンタゴニストを含んでなる組成物。
【請求項55】
CD20結合抗体と、BAFFアンタゴニストと、ラベルを含んでなり、該ラベルが、組成物がB細胞腫瘍又はB細胞制御性自己免疫疾患の治療のためのものであることを示す、製造品。
【請求項56】
BR3イムノアドヘシンが図33の配列番号145−165の何れか一の配列又はその最小領域を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項57】
BR3イムノアドヘシンが図33の配列番号145−165の何れか一の配列又はその最小領域を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項58】
BR3イムノアドヘシンが図33の配列番号145−165の何れか一の配列又はその最小領域を含む、請求項40に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図32C】
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【図33】
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【公表番号】特表2008−525449(P2008−525449A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548278(P2007−548278)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/044926
【国際公開番号】WO2006/068867
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】