説明

B7様分子およびその使用

【課題】本発明は、B7様(B7−L)ポリペプチドおよびこれをコードする核酸分子ならびにこれらを含有する組成物を提供することを、課題とする。
【解決手段】ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物を提供することによって、上記課題は解決された。本発明はまた、B7−Lポリペプチドを産生するための、選択的結合因子、ベクター、宿主細胞、および方法を提供する。本発明はさらに、B7−Lポリペプチドに関連する疾患、障害、および状態の、診断、処置、改善、および/または予防のための薬学的組成物を提供する。本発明はさらに、B7−Lポリペプチドに関連する疾患、障害、および状態の、診断、処置、改善、および/または予防のための方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
T細胞増殖を阻害するための組成物であって、以下:
(a)ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物のヌクレオチド配列;および、
(b)ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物のヌクレオチド配列に対して相補的なヌクレオチド配列、
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、組成物。
【請求項2】
T細胞増殖を阻害するための組成物であって、以下:
(a)ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物のヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド、に対して少なくとも70%同一であるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物のヌクレオチド配列の対立遺伝子改変体をコードするヌクレオチド配列;
(c)少なくとも約25アミノ酸残基のポリペプチドフラグメントをコードする、ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物のヌクレオチド配列の領域であって、ここで、該ポリペプチドフラグメントは、配列番号2に示されるコードされたポリペプチドの活性を有する、領域;
(d)少なくとも16ヌクレオチドのフラグメントを含む、ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物のヌクレオチド配列の領域;
(e)少なくとも高度にストリンジェントな条件下で、(a)〜(d)のいずれか一つのヌクレオチド配列の相補体にハイブリダイズするヌクレオチド配列;ならびに
(f)(a)〜(d)のいずれかのヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列、
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含み、ここで(a)〜(d)に記載されるポリペプチドは抗CD3媒介性T細胞増殖の阻害活性を有する、組成物。
【請求項3】
T細胞増殖を阻害するための組成物であって、以下;
(a)1つまたは数個の保存的アミノ酸置換を有する、配列番号2に示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列であって、ここで、該コードされたポリペプチドは、配列番号2に示されるポリペプチドの活性を有する、ヌクレオチド配列;
(b)1つまたは数個の保存的アミノ酸挿入を有する配列番号2に示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列であって、ここで、該コードされたポリペプチドは、配列番号2に示されるポリペプチドの活性を有する、ヌクレオチド配列;
(c)1つまたは数個のアミノ酸欠失を有する配列番号2に示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列であって、ここで、該コードされたポリペプチドは、配列番号2に示されるポリペプチドの活性を有する、ヌクレオチド配列;
(d)C末端短縮またはN末端短縮を有する配列番号2に示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列であって、ここで、該コードされたポリペプチドは、配列番号2に示されるポリペプチドの活性を有する、ヌクレオチド配列;
(e)アミノ酸置換、アミノ酸挿入、アミノ酸欠失、C末端短縮、および、N末端短縮からなる群より選択される、1つまたは数個の改変を有する配列番号2に示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列であって、ここで、該コードされたポリペプチドは、配列番号2に示されるポリペプチドの活性を有する、ヌクレオチド配列;
(f)少なくとも約16ヌクレオチドのフラグメントを含む、(a)〜(e)のいずれかのヌクレオチド配列;
(g)少なくとも高度にストリンジェントな条件下で、(a)〜(f)のいずれかのヌクレオチド配列の相補体にハイブリダイズする、ヌクレオチド配列;ならびに
(h)(a)〜(e)のいずれかのヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列、
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含み、ここで配列番号2に記載されるポリペプチドの活性は抗CD3媒介性T細胞増殖の阻害である、組成物。
【請求項4】
B7−Lポリペプチドを産生するためのプロセスであって、該プロセスは、ATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物のヌクレオチド配列を含むベクターを含む宿主細胞を培養する工程を包含し、該プロセスは、該ポリペプチドを発現するために適切な条件下で行われ、そして、必要に応じて、該培養物から該ポリペプチドを単離する工程を包含する、プロセス。
【請求項5】
請求項4に記載のプロセスによって産生される、ポリペプチド。
【請求項6】
請求項4に記載のプロセスであって、ここで、核酸分子が、B7−LポリペプチドをコードするDNAに作動可能に連結された、ネイティブなB7−Lポリペプチドに対するプロモーターDNA以外のプロモーターDNAを含む、プロセス。
【請求項7】
請求項2に記載の組成物であって、ここで、同一性パーセントは、GAP、BLASTN、FASTA、BLASTA、BLASTX、BestFit、およびSmith−Watermanアルゴリズムからなる群より選択されるコンピュータープログラムを用いて決定される、組成物。
【請求項8】
化合物がB7−Lポリペプチド活性またはB7−Lポリペプチド産生を阻害するか否かを決定するためのインビトロでのプロセスであって、請求項4に記載の細胞を該化合物に曝露する工程、および該細胞におけるB7−Lポリペプチド活性またはB7−Lポリペプチド産生を測定する工程を包含する、プロセス。
【請求項9】
T細胞増殖を阻害するための組成物であって、該組成物はATCC寄託番号PTA2481におけるDNA挿入物によってコードされるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドを含み、ここで、該ポリペプチドは抗CD3媒介性T細胞増殖の阻害活性を有する、組成物。
【請求項10】
T細胞増殖を阻害するための組成物であって、以下:
(a)ATCC寄託番号PTA2481のDNA挿入物によってコードされるアミノ酸配列に対して少なくとも70%同一であるアミノ酸配列であって、ここで、ポリペプチドは、ATCC寄託番号PTA2481のポリペプチドの活性を有する、アミノ酸配列;
(b)ATCC寄託番号PTA2481のDNA挿入物によってコードされるアミノ酸配列の少なくとも約25アミノ酸残基を含むアミノ酸配列のフラグメントであって、ここで、該フラグメントは、ATCC寄託番号PTA2481のDNA挿入物によってコードされるポリペプチドの活性を有する、フラグメント;および、
(c)ATCC寄託番号PTA2481のDNA挿入物によってコードされるアミノ酸配列の対立遺伝子改変体についてのアミノ酸配列、
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドを含み、ここで(a)または(b)に記載されるポリペプチドは抗CD3媒介性T細胞増殖の阻害活性を有する、組成物。
【請求項11】
T細胞増殖を阻害するための組成物であって、以下;
(a)C末端短縮またはN末端短縮を有する配列番号2に示されるアミノ酸配列であって、ここで、該ポリペプチドは、配列番号2に示されるポリペプチドの活性を有する、アミノ酸配列;ならびに、
(b)アミノ酸置換、アミノ酸挿入、アミノ酸欠失、C末端短縮、および、N末端短縮からなる群より選択される、少なくとも1つの改変を有する配列番号2に示されるアミノ酸配列であって、ここで、該ポリペプチドは、配列番号2に示されるポリペプチドの活性を有し、ここで、配列番号2に示されるポリペプチドの活性が抗CD3媒介性T細胞増殖の阻害活性である、アミノ酸配列、
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドを含む、組成物。
【請求項12】
請求項10に記載の組成物であって、ここで、同一性パーセントは、GAP、BLASTN、FASTA、BLASTA、BLASTX、BestFit、およびSmith−Watermanアルゴリズムからなる群より選択されるコンピュータープログラムを用いて決定される、組成物。
【請求項13】
請求項9、10、11または12のいずれかに記載のポリペプチドに特異的に結合する選択的結合剤またはそのフラグメントを含む、T細胞増殖を阻害するための組成物。
【請求項14】
前記選択的結合剤またはそのフラグメントが、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むポリペプチドに特異的に結合する、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記選択的結合剤が抗体またはそのフラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
前記選択的結合剤がヒト化抗体である、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
前記選択的結合剤がヒト抗体またはそのフラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項18】
前記選択的結合剤がポリクローナル抗体またはそのフラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項19】
前記選択的結合剤がモノクローナル抗体またはそのフラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項20】
前記選択的結合剤がキメラ抗体またはそのフラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項21】
前記選択的結合剤がCDR移植抗体またはそのフラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項22】
前記選択的結合剤が抗イディオタイプ抗体またはそのフラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項23】
前記フラグメントが可変領域フラグメントである、請求項13に記載の組成物。
【請求項24】
前記可変領域フラグメントがFabフラグメントまたはFab’フラグメントである、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
配列番号2のアミノ酸配列を有するポリペプチドに特異性を有する少なくとも1つの相補性決定領域を含む、選択的結合因子またはそのフラグメントを含む、T細胞増殖を阻害するための組成物。

【請求項26】
前記選択的結合剤またはそのフラグメントが検出可能標識に結合されている、請求項13に記載の組成物。
【請求項27】
前記選択的結合剤またはそのフラグメントがB7−Lポリペプチドの生物学的活性に拮抗する、請求項13に記載の組成物。
【請求項28】
B7−Lポリペプチド関連の疾患、状態、または障害を、処置、予防、または改善するための組成物であって、請求項13に組成物の有効量を含む、組成物。
【請求項29】
T細胞増殖を阻害するための組成物であって、配列番号2のアミノ酸配列を有するポリペプチドを含み、非ヒト動物を免疫するための投与に適切である、組成物。
【請求項30】
請求項9、10、11または12のいずれかに記載のポリペプチドを結合し得る選択的結合因子を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項31】
請求項27に記載の抗B7−L抗体またはフラグメントを用いて、B7−Lポリペプチドの量を検出または定量する方法。
【請求項32】
請求項9、10、11、または12のいずれかに記載のポリペプチド、および薬学的に受容可能な処方剤を含む、T細胞増殖を阻害するための組成物。
【請求項33】
前記薬学的に受容可能な処方剤が、キャリア、アジュバント、溶解剤、安定剤、または抗酸化剤である、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
前記ポリペプチドが、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含む、請求項32に記載の組成物。
【請求項35】
前記ポリペプチドが水溶性ポリマーを用いて共有結合的に修飾された、請求項32に記載のポリペプチド。
【請求項36】
請求項35に記載の組成物であって、ここで、前記水溶性ポリマーが、ポリエチレングリコール、モノメトキシポリエチレングリコール、デキストラン、セルロース、ポリ−(N−ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール、およびポリビニルアルコールからなる群より選択される、組成物。
【請求項37】
医学的状態を、処置、予防、または改善するための組成物であって、以下:
(a)請求項9、10、11、または12のいずれかに記載のポリペプチド;および、
(b)請求項1、2、または3のいずれかに記載の核酸によってコードされるポリペプチド、
からなる群から選択されるポリペプチドを含み、
ここで、該ポリペプチドは、患者への投与に適切である、組成物。
【請求項38】
デバイスであって、以下:
(a)移植に適した膜;および
(b)該膜内にカプセル化された細胞であって、該細胞は、請求項9、10、11、または12のいずれかに記載のタンパク質を分泌する、細胞;
を備え、
該膜は、該タンパク質に対して透過性であり、そして該細胞に有害な物質に対して不透過性である、デバイス。
【請求項39】
B7−Lポリペプチドに結合する化合物を同定する方法であって、以下:
(a)請求項9、10、11、または12のいずれかに記載のポリペプチドを、化合物と接触させる工程;および
(b)該化合物に対する該B7−Lポリペプチドの結合の程度を決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項40】
前記化合物に結合した場合に、前記ポリペプチドの活性を決定する工程をさらに包含する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
請求項1、2、または3のいずれかに記載の核酸分子を含む、トランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項42】
化合物がB7−Lポリペプチド活性またはB7−Lポリペプチド産生を阻害するか否かを決定するためのインビトロでのプロセスであって、請求項41に記載のトランスジェニック哺乳動物を該化合物に曝露する工程、および該哺乳動物におけるB7−Lポリペプチド活性またはB7−Lポリペプチド産生を測定する工程を包含する、プロセス。
【請求項43】
固体支持体に結合した、請求項1、2、または3のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項44】
請求項1、2、または3のいずれかに記載の少なくとも1つの核酸分子を含む、T細胞増殖を阻害するための核酸分子のアレイ。

【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図7H】
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【図7I】
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【図7J】
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【図7K】
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【図7L】
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【図7M】
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【公開番号】特開2008−263984(P2008−263984A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−111908(P2008−111908)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【分割の表示】特願2002−529486(P2002−529486)の分割
【原出願日】平成13年9月19日(2001.9.19)
【出願人】(500203709)アムジェン インコーポレイテッド (76)
【Fターム(参考)】