説明

BCLタンパク質と結合パートナーとの相互作用を阻害する化合物および方法

本発明は、bclタンパク質に結合し、Bcl機能を阻害するイソキサゾリジン含有化合物に関する。化合物は、ガンなどの過剰増殖を伴う疾患を治療および調節するのに用いることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1:

1
[式中、存在ごとに独立して、
mは、0、1、2または3であり;
n、oおよびpは存在ごとに独立して、1、2、3、4または5であり;
R1は、-OH、-OC(O)R6、-OC(O)N(R6)(R7)または-N(R6)(R7)であり;
R2は、-OH、-N(R8)(R9)、-N(R)C(O)N(R8)(R9)または-N(R)C(O)R10であるか、または式1b;

1b
であり;
R3は、アルキル、ハライド、アルコキシ、(シクロアルキル)アルコキシ、アラルキルオキシまたは-O(CH2)2-N(R15)(R16)であり;
R4は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハライド、ニトロ、アミノ、アシル、アミド、アシルアミノ、アミノアルキル、アシルアミノアルキル、アシルアミノアルキルアミノ、スルホニルアミノアルキルアミノ、カルボキシレートまたは-N=C(N(R)2)2であり;
R5は、-OHまたは-N(R17)(R18)であり;
R6およびR7は存在ごとに独立して、H、アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは-[C(R15)(R16)]n-R19であり;
R8およびR9は存在ごとに独立して、H、アルキル、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
R10は、アルキル、ハロアルキルまたは-[C(R15)(R16)]o-COORであり;
R、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は存在ごとに独立して、Hまたはアルキルであり;
R17およびR18は存在ごとに独立して、H、アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、アルコキシまたは-[C(R19)(R20)]p-R21であり;
R19およびR20は存在ごとに独立して、H、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アシルアミノ、スルホニルアミノ、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり;
R21は存在ごとに独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アルコキシ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アミノ、アミドまたはカルボキシルであり;
R22は存在ごとに独立して、ハライドまたはアルキルであり;
R23は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アシルオキシアルキルおよびハロアルキルから選ばれ;
R24は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アシルオキシアルキルおよびハロアルキルから選ばれ;および
R25は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アシルオキシアルキルおよびハロアルキルから選ばれる]
で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項2】
R1が、-OH、-OC(O)Me、-OC(O)(CH2)2Ph、-OC(O)CH2CHMe2、-OC(O)NHMe、-OC(O)NMe2、-OC(O)NHCH2(4-(OH)-Ph)、-OC(O)NHPh、-OC(O)NHCH2Ph、-OC(O)NH(CH2)4Ph、-OC(O)NH(CH2)2Ph、-OC(O)NH(CH2)2Me、-OC(O)NH(CH2)2NMe2、-OC(O)NH(CH2)2NHC(O)Me、-OC(O)NH(CH2)2CHMe2、-NHMe、-NH(CH2)2Ph、-NHC(O)Meおよび-NH(CH2)2NMe2から選ばれる請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1が、-OHである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R2が、-OH、-OC(O)Me、-OCH2CO2H、-OCH2CO2Et、-N3、-N=C(NMe2)2、-NH2、-NMe2、-NHC(O)Me、-NHC(O)CF3、-NHC(O)Ph、-NHC(O)NHPh、-NHC(O)CH2CH2CO2H、-NHC(O)CH2CH2CO2Me、-NHCH2Ph、-NHCH2(4-ピリジル)、-NHCH2(2-ピリジル)、-NHCH2(4-(CO2H)Ph)、-NHCH2(3-(CO2H)Ph)、-NHEt、-NHCHMe2、-NHCH2CHMe2、-N(CH2CHMe2)2、-NHCH2(シクロプロピル)または-NHC(O)CH2CH2NMe2である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R2が、-OHまたは-NH2である請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R2が、-NH2である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R2が、-OHである請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R3が、-OMe、-OEt、-OCH2(シクロプロピル)、F、-O(CH2)2NMe2、-O(CH2)2(4-モルホリノ)、-OCH2(4-(MeO)Ph)または-OCH2(2-ピリジル)である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R3が、-OMeである請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R4が、-NMe2、-NEt2、-NHEt、-NHCH2CHMe2、-N(Me)CH2CHMe2、-N(Me)CH2CH2NHC(O)Me、-N(Me)CH2CH2NHS(O)2Me、-N(Me)CH2CH2NHS(O)2CF3、-NHCH2CH2NMe2、-NHCH2CH2NMeCH2CH2Cl、-NHCH2CH2OH、-N(Me)CH2CH2OH、-N(CH2CH2OH)2、-N(Me)CH2CO2H、-N(Me)CH2C(O)NH2、-N(Me)CH2C(O)NHMe、-N(Me)CH2C(O)NMe2、-NHC(O)Me、-NHC(O)CHMe2、1-ピロリジニル、1-ピペリジニル、4-モルホリノ、(R)-2-(ヒドロキシメチル)-1-ピロリジニル、(S)-2-(ヒドロキシメチル)-1-ピロリジニル、(R)-2-(C(O)NMe2)-1-ピロリジニル、(S)-2-(C(O)NMe2)-1-ピロリジニル、-NH2、-NO2、Br、Cl、F、-C(O)Me、-C(O)NMe2、-C(O)NH2、-CO2H、-CHO、-CH2OH、-CH(Me)OH、-CH2NH2、-CH2NHMe、-CH2NMe2、-CH2NHC(O)Me、-CF3またはtert-ブチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R4が、アミノである請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R4が、-NMe2、-N(Me)CH2CH2OH、-N(Me)CH2C(O)NMe2、-N(Me)CH2C(O)NHMe、(R)-2-(ヒドロキシメチル)-1-ピロリジニルまたは(R)-2-(C(O)NMe2)-1-ピロリジニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
R4が、-NMe2である請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
R22が、F、Clおよびtert-ブチルから選ばれ;およびmが、0または1である請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
R22が、Fであり;およびmが、0または1である請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
R22が、F、Clおよびtert-ブチルから選ばれ;およびmが、1である請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
R22が、Fであり;およびmが、1である請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
R23が、メチル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、アシルオキシメチルおよびハロメチルから選ばれる請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
R24が、メチル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、アシルオキシメチルおよびハロメチルから選ばれる請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
R23が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
R24が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
R23が、メチルであり;およびR24が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
R25が、メチル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、アシルオキシメチルおよびハロメチルから選ばれる請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
R25が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
R23が、メチルであり;R24が、メチルであり;およびR25が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
R1が、-OHであり;およびR2が、-OHまたは-NH2である請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;およびR3が、-OMeである請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R3が、-OMeであり;およびR4が、アミノである請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R3が、-OMeであり;およびR4が、-NMe2、-N(Me)CH2CH2OH、-N(Me)CH2C(O)NMe2、-N(Me)CH2C(O)NHMe、(R)-2-(ヒドロキシメチル)-1-ピロリジニルまたは(R)-2-(C(O)NMe2)-1-ピロリジニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項30】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R3が、-OMeであり;およびR4が、-NMe2である請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R23が、メチルであり;R24が、メチルであり;およびR25が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R3が、-OMeであり;R23が、メチルであり;R24が、メチルであり;およびR25が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R3が、-OMeであり;R4が、アミノであり;R23が、メチルであり;R24が、メチルであり;およびR25が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項34】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R3が、-OMeであり;R4が、-NMe2、-N(Me)CH2CH2OH、-N(Me)CH2C(O)NMe2、-N(Me)CH2C(O)NHMe、(R)-2-(ヒドロキシメチル)-1-ピロリジニルまたは(R)-2-(C(O)NMe2)-1-ピロリジニルであり;R23が、メチルであり;R24が、メチルであり;およびR25が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
R1が、-OHであり;R2が、-OHまたは-NH2であり;R3が、-OMeであり;R4が、-NMe2;R23が、メチルであり;R24が、メチルであり;およびR25が、メチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
【化1】

【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】

【化38】

【化39】

【化40】

【化41】

【化42】

【化43】

【化44】

【化45】

【化46】

【化47】

から選ばれる化合物。
【請求項37】
【化48】

【化49】

【化50】

【化51】

から選ばれる化合物。
【請求項38】
請求項1〜37のいずれか1つに記載の化合物;および少なくとも1つの医薬的に許容しうる賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項39】
投与を必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜37のいずれか1つに記載の化合物を投与するステップを含むbcl介在疾患の治療方法。
【請求項40】
bcl介在疾患が、ガンまたは腫瘍性疾患である請求項39に記載の方法。
【請求項41】
bcl介在疾患が、ガンである請求項39に記載の方法。
【請求項42】
bcl介在疾患が、腫瘍性疾患である請求項39に記載の方法。
【請求項43】
bcl介在疾患が、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、骨髄芽球性、前骨髄球性、骨髄単球性、単球性、赤白血病、慢性白血病、慢性骨髄性(顆粒球性)白血病、慢性リンパ性白血病、真性赤血球増加症、ホジキン病、非ホジキン病;多発性骨髄腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、重鎖病、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑液腫瘍、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸ガン、膵臓ガン、乳ガン、卵巣ガン、前立腺ガン、扁平上皮細胞ガン、基底細胞ガン、腺ガン、汗腺ガン、脂腺ガン、乳頭ガン、乳頭腺ガン、嚢胞腺ガン、髄様ガン、気管支ガン、腎細胞ガン、肝臓ガン、胆管ガン、絨毛ガン、精上皮腫、胎生期ガン、ウィルムス腫瘍、子宮頸ガン、子宮ガン、精巣腫瘍、肺ガン、小細胞肺ガン、膀胱ガン、上皮ガン、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、網膜芽腫および子宮内膜ガンから選ばれる請求項39に記載の方法。
【請求項44】
ガンが、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、前立腺ガン、乳ガン、神経芽細胞腫、結腸直腸、子宮内膜、卵巣、肺ガン、肝細胞ガン、多発性骨髄腫、頭頸部または精巣ガンである請求項41に記載の方法。
【請求項45】
ガンが、(14;18)において染色体転座を示す請求項41に記載の方法。
【請求項46】
ガンが、Bclタンパク質を過剰発現する請求項41に記載の方法。
【請求項47】
ガンが、増殖および生存のためにBclタンパク質に依存する請求項41に記載の方法。
【請求項48】
Bclタンパク質が、Bcl-2である請求項46または47に記載の方法。
【請求項49】
Bclタンパク質が、Bcl-xLである請求項46または47に記載の方法。
【請求項50】
投与を必要とする患者に、治療有効量の少なくとも1つの化学療法剤および治療有効量の請求項1〜37のいずれか1つに記載の化合物を併用投与するステップを含むbcl介在疾患の治療方法。
【請求項51】
1つまたはそれ以上の化合物が、非経口投与される請求項39〜50のいずれか1つに記載の方法。
【請求項52】
1つまたはそれ以上の化合物が、筋肉内、静脈内、皮下、経口、局所または鼻腔内投与される請求項39〜50のいずれか1つに記載の方法。
【請求項53】
1つまたはそれ以上の化合物が、全身投与される請求項39〜50のいずれか1つに記載の方法。
【請求項54】
患者が、哺乳類である請求項39〜53のいずれか1つに記載の方法。
【請求項55】
患者が、霊長類である請求項39〜53のいずれか1つに記載の方法。
【請求項56】
患者が、ヒトである請求項39〜53のいずれか1つに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−501565(P2010−501565A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525606(P2009−525606)
【出願日】平成19年8月21日(2007.8.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/018471
【国際公開番号】WO2008/024337
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(506418758)インフィニティ・ディスカバリー・インコーポレイテッド (13)
【氏名又は名称原語表記】INFINITY DISCOVERY, INC.
【Fターム(参考)】