説明

BIOS復旧方式及びBIOS復旧方法

【課題】BIOSを容易に復旧させる。
【解決手段】システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源供給部111によってスタンバイ電源が供給され、BIOS102,103とシステムとが接続されているBUS101がBUS−SW105によって切断され、BIOS102,103のデータとメモリ108に予め格納されている復旧データとが比較部107にて比較され、その結果、BIOS102,103のデータと復旧データとが一致しなかった場合、制御部110によって復旧データがBIOS102,103に書き込まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバにおけるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方式及びBIOS復旧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバにおいて装置やボードを制御するためのプログラム群であるBIOS(Basic Input/Output System)は重要な構成要素であり、このBIOSが壊れた場合には当該BIOSを有するサーバが正常に立ち上がらない等の障害となってしまう。
【0003】
そこで従来より、BIOSを2つの系を持つ二重化構成とし、BIOS UPDATE時の停電等による障害によりBIOSが壊れてしまった場合、もう一方の系のBIOSに切り替えることでサーバを立ち上げる方法が行われている。また、2つに限らず複数のBIOSについて、いずれかのBIOSを選択してシステムを起動する方法が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図5は、従来の二重化BIOS方式の一例を示す図である。
【0005】
図5に示した二重化BIOS方式は、通信用バスであるBUS501と、BIOS502,503とから構成されている。BIOS502,503はBUS501に接続されており、二重化構成となっている。
【0006】
以下に、図5に示した二重化BIOS方式を適用したシステムの立ち上げ方法について説明する。
【0007】
図6は、図5に示した二重化BIOS方式を適用したシステムの立ち上げ方法を説明するためのフローチャートである。
【0008】
まず、当該システムの電源が投入されると(ステップS601)、システムによってBUS501を介してBIOS502からデータの読み出しが開始される(ステップS602)。このとき、BIOS502からの応答がタイムアウトしているかどうかが判断され(ステップS603)、BIOS502からの応答がタイムアウトしていないと判断された場合、つまりBIOS502からの応答が正常である場合、そのままBIOS502からデータの読み出しが続行され(ステップS604)、データの読み出しが終了するとシステムの立ち上げが完了する(ステップS605)。
【0009】
一方、ステップ603にて、BIOS502からの応答がタイムアウトしていると判断された場合、BUS501によってデータが読み出されるBIOSがBIOS503に切り替えられ、BIOS503からデータの読み出しが開始される(ステップS606)。このとき、BIOS503からの応答がタイムアウトしているかどうかが判断され(ステップS607)、BIOS503からの応答がタイムアウトしていないと判断された場合、つまりBIOS503からの応答が正常である場合、そのままBIOS503からデータの読み出しが続行され(ステップS608)、データの読み出しが終了するとシステムの立ち上げが完了する(ステップS609)。そして、システムが立ち上がった状態で、システムに接続されているBUS501を介してシステムによってBIOS502へ復旧データが書き込まれる(ステップS610)。なお、ステップS610の処理は、保守員等によって、システムの稼動を一時停止させ、FD等の媒体に保存されている復旧データが、システムからBUS610を介してBIOS502へ書き込むための作業における処理である。
【0010】
また、ステップ607にて、BIOS503からの応答がタイムアウトしていると判断された場合、BIOS502及びBIOS503が壊れていると判断され、システムによってシステム障害が上位装置へ通知される(ステップS611)。その後、BIOS502,503は工場へ戻入され処理される(ステップS612)。なお、戻入処理は、例えば、戻入されたBIOS502,503に設けられた記憶手段であるROM等の交換処理である。
【特許文献1】特開2003−316582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述した方法においては、保守員等が復旧作業を行う手間や、戻入処理を行うための手間や時間が多大にかかってしまうという問題点がある。また、一方の壊れたBIOSを復旧させるためには、システムの電源を投入したままでないと、復旧できないという問題点がある。
【0012】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、BIOSを容易に復旧させることができるBIOS復旧方式及びBIOS復旧方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明は、
システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方式であって、
前記システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源を供給し、前記BIOSと前記システムとが接続されているバスを切断し、前記BIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較し、前記BIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記BIOSに書き込む。
【0014】
また、前記システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源を供給するスタンバイ電源供給手段と、
前記BIOSと前記システムとが接続されているバスを切断するスイッチと、
前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データを予め格納するメモリと、
前記BIOSのデータと前記復旧データとを比較する比較手段と、
前記比較手段によって前記BIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記BIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記BIOSに書き込む制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】
また、システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方式であって、
前記BIOSが運用系と待機系との二重化構成をとる場合、前記待機系のBIOSと前記システムとが接続されているバスを切断し、前記待機系のBIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較し、前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記待機系のBIOSに書き込む。
【0016】
また、前記待機系のBIOSと前記システムとが接続されているバスを切断するスイッチと、
前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データを予め格納するメモリと、
前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとを比較する比較手段と、
前記比較手段によって前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記待機系のBIOSに書き込む制御手段とを有することを特徴とする。
【0017】
また、システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方法であって、
前記システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源を供給する処理と、
前記BIOSと前記システムとが接続されているバスを切断する処理と、
前記BIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較する処理と、
前記BIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記BIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記BIOSに書き込む処理とを有する。
【0018】
また、システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方法であって、
前記BIOSが運用系と待機系との二重化構成をとる場合、前記待機系のBIOSと前記システムとが接続されているバスを切断する処理と、
前記待機系のBIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較する処理と、
前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記待機系のBIOSに書き込む処理とを有する。
【0019】
上記のように構成された本発明においては、システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源が供給され、BIOSとシステムとが接続されているバスが切断され、BIOSのデータと復旧データとが比較され、その結果、BIOSのデータと復旧データとが一致しなかった場合、復旧データがBIOSに書き込まれる。
【0020】
このため、システムのDC電源が切断されている状態で、供給されるスタンバイ電源で動作する各手段により、壊れたBIOSが自動的に復旧される。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明においては、システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源を供給し、BIOSとシステムとが接続されているバスを切断し、BIOSのデータと復旧データとを比較し、その結果、BIOSのデータと復旧データとが一致しなかった場合、復旧データをBIOSに書き込む構成としたため、BIOSを容易に復旧させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明のBIOS復旧方式の実施の一形態を示す図である。
【0024】
本形態は図1に示すように、通信用バスであるBUS101,104,109と、BIOS102,103と、BUS−SW105,106と、比較部107と、メモリ108と、制御部110と、スタンバイ電源供給部111とから構成されている。
【0025】
BIOS102,103は、システムに使用される装置やボードを制御するためのプログラム群であり、運用系/待機系の二重化構成をとる。BUS−SW105は、BUS101とBUS104との接続/切断を行うスイッチである。BUS−SW106は、BUS104とBUS109との接続/切断を行うスイッチである。メモリ108には、BIOS復旧データが予め格納されている。比較部107は、BIOS102,103のデータとメモリ108に予め格納されているBIOS復旧データとを比較する。制御部110はこれらを制御する。スタンバイ電源供給部111は、システムのDC電源が切断されている場合に、これらにスタンバイ電源を供給する。また、BUS101,104,109のバス形状は特に限定せず、BIOS102,103のデータがやり取り可能であれば良い。なお、BUS101はシステムと接続されている。
【0026】
以下に、図1に示したBIOS復旧方式におけるBIOS復旧方法について説明する。
【0027】
図2は、図1に示したBIOS復旧方式におけるBIOS復旧方法を説明するためのフローチャートである。
【0028】
まず、システムの電源が切断されると(ステップS1)、スタンバイ電源供給部111によってスタンバイ電源が供給される(ステップS2)。
【0029】
そして、制御部110によって、BUS−SW105にて接続されているBUS101とBUS104とが切断される(ステップS3)。その後、制御部110によって、BUS−SW106にて切断されているBUS104とBUS109とが接続される(ステップS4)。
【0030】
BUS101とBUS104とが切断され、BUS104とBUS109とが接続されると、制御部110によってBIOS102,103からデータが読み出される(ステップS5)。読み出されたデータは、BIOS102,103からBUS104,109を介して比較部107に入力される。
【0031】
比較部107にBIOS102,103のデータが入力されると、比較部107にてメモリ108に予め格納されているBIOS復旧データが読み出される。そして、入力されたBIOS102,103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが比較部107にて比較される(ステップS6)。
【0032】
比較部107にて、比較部107に入力されたBIOS102,103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが比較された結果、比較部107に入力されたBIOS102,103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとに不一致な部分があると判断された場合、メモリ108から読み出されたBIOS復旧データがBIOS102,103に書き込まれる(ステップS7)。
【0033】
メモリ108から読み出されたBIOS復旧データがBIOS102,103に書き込まれると、制御部110によって、BUS−SW106にて接続されているBUS104とBUS109とが切断される(ステップS8)。その後、制御部110によって、BUS−SW105にて切断されているBUS101とBUS104とが接続される(ステップS9)。
【0034】
一方、ステップS6にて、比較部107に入力されたBIOS102,103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが比較された結果、比較部107に入力されたBIOS102,103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが一致すると判断された場合は、ステップS7の処理は行わずに、ステップS8の処理に進む。
【0035】
以上により、システムのDC電源が投入されていない状態においても、スタンバイ電源が供給され、BIOS102,103と復旧データが格納されているメモリ103とが、BUS104,109を介して、それぞれを比較する比較部107からアクセス可能となることにより、壊れたBIOSデータを自動的に復旧することが可能となる。上述したように、システムのDC電源が切断された直後に、上記の処理が無条件で行われるものであっても良い。また、BIOSをチェックするためのコマンドを予め準備しておき、システムに設けられた入力手段(不図示)から当該コマンドが入力されることにより、システムのDC電源が切断されたBIOSに対して、上記の処理が行われるものであっても良い。
【0036】
なお、上述した処理については、BIOS102,103といった二重化構成ではなく、BIOSが一重化構成であるシステムにおいても同様の処理の実行が可能であることは言うまでもない。
【0037】
また、他の実施の形態として、運用中のBIOSの電源を切断することなく、壊れた待機中のBIOSのデータを復旧させる方法が考えられる。
【0038】
図3は、本発明のBIOS復旧方式の実施の他の形態を示す図である。
【0039】
本形態は図3に示すように、通信用バスであるBUS101,104,109,114と、BIOS102,103と、BUS−SW105,106,112,113と、比較部107と、メモリ108と、制御部110とから構成されている。
【0040】
BIOS102,103は、システムに使用される装置やボードを制御するためのプログラム群であり、運用系/待機系の二重化構成をとる。BUS−SW105は、BUS101とBUS104との接続/切断を行うスイッチである。BUS−SW106は、BUS104とBUS109との接続/切断を行うスイッチである。BUS−SW112は、BUS101とBUS114との接続/切断を行うスイッチである。BUS−SW113は、BUS114とBUS109との接続/切断を行うスイッチである。メモリ108には、BIOS復旧データが予め格納されている。比較部107は、BIOS102,103のデータとメモリ108に予め格納されているBIOS復旧データとを比較する。制御部110はこれらを制御する。また、BUS101,104,109,114のバス形状は特に限定せず、BIOS102,103のデータがやり取り可能であれば良い。なお、BUS101は、システムと接続されている。
【0041】
以下に、図3に示したBIOS復旧方式におけるBIOS復旧方法について説明する。
【0042】
図4は、図3に示したBIOS復旧方式におけるBIOS復旧方法を説明するためのフローチャートである。ここでは、BIOS102が運用系に、また、BIOS103が待機系に設定される場合を例に挙げて説明する。
【0043】
まず、BIOS102が運用系BIOSに設定され(ステップS21)、また、BIOS103が待機系BIOSに設定される(ステップS22)。ステップS21の設定とステップS22の設定とは、制御部110によって排他的論理が組まれているものが望ましい。排他的論理を用いた設定により、それぞれの系切り替えが無瞬断で行われる。
【0044】
そして、制御部110によって、BUS−SW112にて接続されているBUS101とBUS114とが切断される(ステップS23)。その後、制御部110によって、BUS−SW113にて切断されているBUS114とBUS109とが接続される(ステップS24)。
【0045】
BUS101とBUS114とが切断され、BUS114とBUS109とが接続されると、制御部110によってBIOS103からデータが読み出される(ステップS25)。読み出されたデータは、BIOS103からBUS114,109を介して比較部107に入力される。
【0046】
比較部107にBIOS103のデータが入力されると、比較部107にてメモリ108に予め格納されているBIOS復旧データが読み出される。そして、入力されたBIOS103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが比較部107にて比較される(ステップS26)。
【0047】
比較部107にて、比較部107に入力されたBIOS103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが比較された結果、比較部107に入力されたBIOS103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとに不一致な部分があると判断された場合、メモリ108から読み出されたBIOS復旧データがBIOS103に書き込まれる(ステップS27)。
【0048】
メモリ108から読み出されたBIOS復旧データがBIOS103に書き込まれると、制御部110によって、BUS−SW113にて接続されているBUS114とBUS109とが切断される(ステップS28)。その後、制御部110によって、BUS−SW112にて切断されているBUS101とBUS114とが接続される(ステップS29)。
【0049】
一方、ステップS26にて、比較部107に入力されたBIOS103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが比較された結果、比較部107に入力されたBIOS103のデータとメモリ108から読み出されたBIOS復旧データとが一致すると判断された場合は、ステップS27の処理は行わずに、ステップS28の処理に進む。
【0050】
以上により、システムが運用中、つまりシステムのDC電源が供給されている状態であっても、待機系のBIOS103と復旧データが格納されているメモリ103とが、BUS114,109を介して、それぞれを比較する比較部107からアクセス可能となることにより、待機中の壊れたBIOSデータを自動的に復旧することが可能となる。上述したように、待機系に切り替えられた直後に上記の処理が無条件で行われるものであっても良い。また、BIOSをチェックするためのコマンドを予め準備しておき、システムに設けられた入力手段(不図示)から当該コマンドが入力されることにより、待機系に切り替えられた系のBIOSに対して、上記の処理が行われるものであっても良い。さらに、図1に示した構成のように、スタンバイ電源供給部111を設けることにより、システムのDC電源が投入されていない状態においても、同様の処理の実行が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明のBIOS復旧方式の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示したBIOS復旧方式におけるBIOS復旧方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明のBIOS復旧方式の実施の他の形態を示す図である。
【図4】図3に示したBIOS復旧方式におけるBIOS復旧方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】従来の二重化BIOS方式の一例を示す図である。
【図6】図5に示した二重化BIOS方式を適用したシステムの立ち上げ方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
101,104,109,114 BUS
102,103 BIOS
105,106,112,113 BUS−SW
107 比較部
108 メモリ
110 制御部
111 スタンバイ電源供給部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方式であって、
前記システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源を供給し、前記BIOSと前記システムとが接続されているバスを切断し、前記BIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較し、前記BIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記BIOSに書き込むBIOS復旧方式。
【請求項2】
請求項1に記載のBIOS復旧方式において、
前記システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源を供給するスタンバイ電源供給手段と、
前記BIOSと前記システムとが接続されているバスを切断するスイッチと、
前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データを予め格納するメモリと、
前記BIOSのデータと前記復旧データとを比較する比較手段と、
前記比較手段によって前記BIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記BIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記BIOSに書き込む制御手段とを有することを特徴とするBIOS復旧方式。
【請求項3】
システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方式であって、
前記BIOSが運用系と待機系との二重化構成をとる場合、前記待機系のBIOSと前記システムとが接続されているバスを切断し、前記待機系のBIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較し、前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記待機系のBIOSに書き込むBIOS復旧方式。
【請求項4】
請求項3に記載のBIOS復旧方式において、
前記待機系のBIOSと前記システムとが接続されているバスを切断するスイッチと、
前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データを予め格納するメモリと、
前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとを比較する比較手段と、
前記比較手段によって前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記待機系のBIOSに書き込む制御手段とを有することを特徴とするBIOS復旧方式。
【請求項5】
システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方法であって、
前記システムに供給されているDC電源が切断された場合、スタンバイ電源を供給する処理と、
前記BIOSと前記システムとが接続されているバスを切断する処理と、
前記BIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較する処理と、
前記BIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記BIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記BIOSに書き込む処理とを有するBIOS復旧方式。
【請求項6】
システムを制御するためのプログラム群であるBIOSを復旧させるためのBIOS復旧方法であって、
前記BIOSが運用系と待機系との二重化構成をとる場合、前記待機系のBIOSと前記システムとが接続されているバスを切断する処理と、
前記待機系のBIOSのデータと予めメモリに格納されている前記BIOSのデータを復旧させるための復旧データとを比較する処理と、
前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとを比較した結果、前記待機系のBIOSのデータと前記復旧データとが一致しなかった場合、前記復旧データを前記待機系のBIOSに書き込む処理とを有するBIOS復旧方式。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−193563(P2007−193563A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−11002(P2006−11002)
【出願日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)