説明

C反応性タンパク質発現の調節

C反応性タンパク質の発現を調節するための化合物、組成物および方法が提供される。該組成物はC反応性タンパク質をコードする核酸を標的とするオリゴヌクレオチドを含んでなる。C反応性タンパク質発現の調節、ならびにC反応性タンパク質の発現と関連する疾患の診断および処置のためのこれらの化合物の使用方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物であって、C反応性タンパク質をコードする核酸分子の最低8核酸塩基部分に最低70%相補性であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害し、そして配列番号205、76ないし204、206ないし289、446ないし539、および547ないし596の最低1種から選択される配列ならびにそれらの最低8核酸塩基のフラグメントを含んでなる前記化合物。
【請求項2】
配列が、配列番号205、85、95、112、121、122、129、135、136、137、145、147、149、150、154、157、159、161、162、164、166、167、170、171、173、174、175、177、178、179、180、183、185、186、190、192、193、194、196、197、198、199、201、202、203、204、207、208、209、210、211、212、214、215、217、220、221、222、224、228、229、234、236、237、238、240、241、242、243、244、245、246、247、249、250、252、253および255よりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
長さ12なし50核酸塩基を含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
長さ15ないし30核酸塩基を含んでなる、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
オリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
アンチセンスオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
DNAオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
RNAオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項5に記載の化合物。
【請求項9】
キメラオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項5に記載の化合物。
【請求項10】
化合物の少なくとも一部分がRNAとハイブリダイズしてオリゴヌクレオチド−RNA二重鎖を形成する、請求項5に記載の化合物。
【請求項11】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子との最低80%の相補性を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子との最低90%の相補性を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子との最低95%の相補性を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子との最低99%の相補性を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
最低1個の改変されたヌクレオシド間結合、糖部分若しくは核酸塩基を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
最低1個の2’−O−メトキシエチル糖部分を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
最低1個のホスホロチオエートヌクレオシド間結合を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
最低1個の5−メチルシトシンを有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
化合物が、C反応性タンパク質をコードする核酸分子の5’非翻訳領域(5’UTR)と特異的にハイブリダイズ可能である1種のアンチセンス核酸分子を含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
化合物が、C反応性タンパク質をコードする核酸分子の開始領域と特異的にハイブリダイズ可能である1種のアンチセンス核酸分子を含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
化合物が、C反応性タンパク質をコードする核酸分子のコーディング領域と特異的にハイブリダイズ可能である1種のアンチセンス核酸分子を含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
化合物が、C反応性タンパク質をコードする核酸分子の終止領域と特異的にハイブリダイズ可能である1種のアンチセンス核酸分子を含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
化合物が、C反応性タンパク質をコードする核酸分子の3’非翻訳領域と特異的にハイブリダイズ可能である1種のアンチセンス核酸分子を含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
選択された配列が、2ないし5個の隣接する2’O−メトキシエチルヌクレオチド、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を含んでなり、かつ、全部のシチジン残基が5−メチルシチジンである、請求項9に記載の化合物。
【請求項25】
一本鎖である、請求項1に記載のアンチセンス化合物。
【請求項26】
配列番号615の最低8核酸塩基部分に100%相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物。
【請求項27】
配列番号616の最低8核酸塩基部分に100%相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物。
【請求項28】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とし、かつ、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的な、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害し、(a)一末端に配置されかつ第一の化学修飾を有する第一の配列、および(b)対向する末端に配置されかつ第二の化学修飾を有する第二の配列を含んでなる、5’および3’末端を有する長さ8ないし80核酸塩基のキメラオリゴヌクレオチド。
【請求項29】
第一の化学修飾が2’−MOEヌクレオチドであり、かつ、該第二の修飾が2’−デオキシヌクレオチドである、請求項27に記載のキメラオリゴヌクレオチド。
【請求項30】
C反応性タンパク質の発現が阻害されるように、細胞若しくは組織を請求項1に記載の化合物と接触させることを含んでなる、細胞若しくは組織中でのC反応性タンパク質の発現の阻害方法。
【請求項31】
請求項1に記載の化合物を含んでなるキット若しくはアッセイ装置。
【請求項32】
C反応性タンパク質の発現が阻害されるように、治療上若しくは予防上有効な量の請求項1に記載の化合物を動物に投与することを含んでなる、C反応性タンパク質と関連する疾患若しくは状態を有する動物の処置方法。
【請求項33】
疾患若しくは状態が心血管系障害である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
ヒトC反応性タンパク質を発現する生物学的系を請求項1に記載の合成アンチセンス化合物と接触させることを含んでなり、前記合成アンチセンス化合物が長さ15から30個までの核酸塩基を含んでなる、C反応性タンパク質の発現の阻害方法。
【請求項35】
生物学的系がヒトである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物と哺乳動物組織を接触させることを含んでなり、前記化合物が前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、前記化合物がC反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、哺乳動物組織中での脂肪細胞分化の阻害方法。
【請求項37】
哺乳動物組織が代謝性疾患を有する哺乳動物からの組織である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
代謝性疾患が、肥満、高脂血症、アテローム硬化症、アテローム発生、糖尿病および高血圧よりなる群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物と幹細胞若しくは前駆細胞を接触させることを含んでなり、前記化合物が前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、前記化合物がC反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、幹細胞若しくは前駆細胞の多能性の表現型の維持方法。
【請求項40】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物と哺乳動物組織を接触させることを含んでなり、前記化合物が前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、前記化合物がC反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、哺乳動物組織中でのアポトーシスの阻害方法。
【請求項41】
哺乳動物組織が神経変性性障害を有する哺乳動物からの組織である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物と哺乳動物組織を接触させることを含んでなり、前記化合物が前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、前記化合物がC反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、哺乳動物組織中での血管新生の阻害方法。
【請求項43】
哺乳動物組織が、癌、糖尿病性網膜症、心血管系疾患、慢性関節リウマチおよび乾癬よりなる群から選択される状態を有する哺乳動物からの組織である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物と哺乳動物組織を接触させることを含んでなり、前記化合物が前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、前記化合物がC反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、哺乳動物組織中での炎症応答の阻害若しくは低下方法。
【請求項45】
哺乳動物組織が、慢性関節リウマチ、喘息および炎症性腸疾患よりなる群から選択される疾患を有する哺乳動物からである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基の化合物を、免疫不全を伴う哺乳動物被験体に投与することを含んでなり、前記化合物が前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、前記化合物がC反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、免疫不全を伴う哺乳動物被験体の処置方法。
【請求項47】
心血管系疾患を包含する心血管系障害、代謝性疾患、肥満、高脂血症、アテローム硬化症、アテローム発生、糖尿病、高血圧、神経変性性障害、癌、糖尿病性網膜症、慢性関節リウマチ、乾癬、喘息および炎症性腸疾患よりなる群から選択される1疾患の処置のための医薬品の製造における、C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とし、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、長さ8ないし80核酸塩基の化合物の使用。

【公表番号】特表2007−525190(P2007−525190A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514891(P2006−514891)
【出願日】平成16年6月2日(2004.6.2)
【国際出願番号】PCT/US2004/015576
【国際公開番号】WO2005/005599
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(502254408)イシス・フアーマシユーチカルズ・インコーポレーテツド (5)
【Fターム(参考)】