説明

C反応性タンパク質発現の調節

【課題】C反応性タンパク質の発現を調節するためのオリゴ若しくはポリヌクレオチド、組成物および方法を提供する。
【解決手段】C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ15ないし30核酸塩基を含むアンチセンスオリゴヌクレオチドであって、C反応性タンパク質をコードする核酸分子の最低8核酸塩基部分に100%相補性であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、アンチセンスオリゴヌクレオチド。組成物はC反応性タンパク質をコードする核酸を標的とするオリゴヌクレオチドを含んでなる。C反応性タンパク質発現の調節、ならびにC反応性タンパク質の発現と関連する疾患の診断および処置のためのこれらの化合物の使用方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ15ないし30核酸塩基を含むアンチセンスオリゴヌクレオチドであって、C反応性タンパク質をコードする核酸分子の最低8核酸塩基部分に100%相補性であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害し、かつ、配列番号186の配列またはその最低8核酸塩基のフラグメントを含むことを特徴とする、アンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項2】
DNAオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項3】
RNAオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項4】
キメラオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項5】
化合物の少なくとも一部分がRNAとハイブリダイズしてオリゴヌクレオチド−RNA二重鎖を形成する、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項6】
最低1個の改変されたヌクレオシド間結合、糖部分若しくは核酸塩基を有する、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項7】
最低1個の2’−O−メトキシエチル糖部分を有する、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項8】
最低1個のホスホロチオエートヌクレオシド間結合を有する、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項9】
最低1個の5−メチルシトシンを有する、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項10】
配列番号186の配列が、2ないし5個の隣接する2’O−メトキシエチルヌクレオチド、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を含み、かつ、全部のシチジン残基が5−メチルシチジンである、請求項4に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項11】
一本鎖である、請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項12】
C反応性タンパク質の発現が阻害されるように、細胞若しくは組織を請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチドと接触させることを含んでなる、細胞若しくは組織中でのC反応性タンパク質の発現の阻害方法。
【請求項13】
請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチドを含んでなるキット若しくはアッセイ装置。
【請求項14】
請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチドを有効成分として含んでなるC反応性タンパク質と関連する疾患若しくは状態を有する動物の予防若しくは処置用の製薬学的製剤。
【請求項15】
疾患若しくは状態が心血管系障害である、請求項14に記載の製薬学的製剤。
【請求項16】
請求項1に記載のアンチセンスオリゴヌクレオチドを有効成分とするヒトC反応性タンパク質を発現する生物学的系におけるC反応性タンパク質の発現の阻害剤。
【請求項17】
生物学的系がヒトである、請求項16に記載の阻害剤。
【請求項18】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基のオリゴ若しくはポリヌクレオチドであって、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害するオリゴ若しくはポリヌクレオチドを有効成分として含んでなる、哺乳動物組織中での脂肪細胞分化を阻害するための製剤。
【請求項19】
哺乳動物組織が代謝性疾患を有する哺乳動物からの組織である、請求項18に記載の製剤。
【請求項20】
代謝性疾患が、肥満、高脂血症、アテローム硬化症、アテローム発生、糖尿病および高血圧よりなる群から選択される、請求項19に記載の製剤。
【請求項21】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基のオリゴ若しくはポリヌクレオチドであって、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害するオリゴ若しくはポリヌクレオチドを有効成分として含んでなる、幹細胞若しくは前駆細胞の多能性の表現型を維持するための製剤。
【請求項22】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基のオリゴ若しくはポリヌクレオチドであって、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害するオリゴ若しくはポリヌクレオチドを有効成分として含んでなる、哺乳動物組織中でのアポトーシスを阻害するための製剤。
【請求項23】
哺乳動物組織が神経変性性障害を有する哺乳動物からの組織である、請求項22に記載の製剤。
【請求項24】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基のオリゴ若しくはポリヌクレオチドであって、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害するオリゴ若しくはポリヌクレオチドを有効成分として含んでなる、哺乳動物組織中での血管新生を阻害するための製剤。
【請求項25】
哺乳動物組織が、癌、糖尿病性網膜症、心血管系疾患、慢性関節リウマチおよび乾癬よりなる群から選択される状態を有する哺乳動物からの組織である、請求項24に記載の製剤。
【請求項26】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基のオリゴ若しくはポリヌクレオチドであって、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害するオリゴ若しくはポリヌクレオチドを有効成分として含んでなる、哺乳動物組織中での炎症応答を阻害若しくは低下するための製剤。
【請求項27】
哺乳動物組織が、慢性関節リウマチ、喘息および炎症性腸疾患よりなる群から選択される疾患を有する哺乳動物からである、請求項26に記載の製剤。
【請求項28】
C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とする長さ8ないし80核酸塩基のオリゴ若しくはポリヌクレオドであって、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害するオリゴ若しくはポリヌクレオチドを有効成分として含んでなる、免疫不全を伴う哺乳動物被験体を処置するための製剤。
【請求項29】
心血管系疾患を包含する心血管系障害、代謝性疾患、肥満、高脂血症、アテローム硬化症、アテローム発生、糖尿病、高血圧、神経変性性障害、癌、糖尿病性網膜症、慢性関節リウマチ、乾癬、喘息および炎症性腸疾患よりなる群から選択される1疾患の処置のための医薬品の製造における、C反応性タンパク質をコードする核酸分子を標的とし、前記分子の最低8核酸塩基部分に相補的であり、かつ、C反応性タンパク質のmRNAの発現を阻害する、長さ8ないし80核酸塩基のオリゴ若しくはポリヌクレオチドの使用。

【公開番号】特開2012−29693(P2012−29693A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180825(P2011−180825)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【分割の表示】特願2006−514891(P2006−514891)の分割
【原出願日】平成16年6月2日(2004.6.2)
【出願人】(502254408)イシス・フアーマシユーチカルズ・インコーポレーテツド (5)
【Fターム(参考)】