C型肝炎抗体およびその使用
本発明は、C型肝炎ウィルス(HCV)のエンベロープタンパク質E2の立体配座エピトープの同定および特徴付けを提供する。本発明は、E2の立体配座エピトープを認識するヒトモノクローナル抗体のパネルを提供する。抗体は、HCVに感染した患者に由来する。本発明は、HCV抗体を治療、診断および/または予防薬として利用する方法を提供する。本発明は、完全な立体配座エピトープを有するミモトープおよびミモトープを用いる方法を提供する。本発明は、HCVに対する患者の反応に基づいて患者を層別化する方法を提供する。本発明は、1つまたは複数のHCV抗体を含む、HCVの予防および治療用の医薬組成物を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
C型肝炎ウィルス(HCV)エンベロープ糖タンパク質2(E2)のアミノ酸523〜540の範囲内の立体配座エピトープに対する抗体。
【請求項2】
モノクローナル抗体HC−1である抗体。
【請求項3】
モノクローナル抗体HC−3である抗体。
【請求項4】
モノクローナル抗体HC−11である抗体。
【請求項5】
モノクローナル抗体CBH−23である抗体。
【請求項6】
HC−1により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項7】
HC−3により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項8】
HC−11により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項9】
CBH−23により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項10】
HC−1と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項11】
HC−3と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項12】
HC−11と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項13】
CBH−23と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項14】
モノクローナル抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項15】
ヒト化抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項16】
哺乳類抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項17】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体の断片であって、該断片は、全抗体の抗原結合活性を保持する、抗体の断片。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか一項に記載の抗体を発現する細胞系。
【請求項19】
B細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
【請求項20】
ヒト細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
【請求項21】
哺乳類細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
【請求項22】
真核細胞系である、請求項21に記載の細胞系。
【請求項23】
ハイブリドーマである、請求項18に記載の細胞系。
【請求項24】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。
【請求項25】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体により認識されるエピトープを認識する抗体、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。
【請求項26】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体の断片であって、該断片は全抗体の抗原結合活性を保持する、抗体の断片、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。
【請求項27】
少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬をさらに含む、請求項24から26のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロン、抗HCVモノクローナル抗体、抗HCVポリクローナル抗体、RNAポリメラーゼ阻害剤、リバビリン、プロテアーゼ阻害剤、IRES阻害剤、ヘリカーゼ阻害剤、アンチセンス化合物、短鎖干渉RNA、短鎖ヘアピンRNA、マイクロRNA、RNAアプタマーおよびリボザイムからなる群から選択される、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロンである、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がリバビリンである、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロンとリバビリンの組合せである、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項32】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬が抗HCVモノクローナル抗体である、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項33】
前記抗HCVモノクローナル抗体がエンベロープ糖タンパク質2(E2)を認識する、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記抗体が同一HCV遺伝子型のタンパク質に対するものである、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記抗体が2つ以上のHCV遺伝子型のタンパク質に対するものである、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項36】
HCVに感染した、またはHCV感染に罹患しやすい患者を準備するステップ、および
請求項1から35のいずれか一項に記載の抗体または医薬組成物を該患者に投与するステップ
を含むHCVに感染した患者を治療する方法。
【請求項37】
HCVに感染した、またはHCV感染に罹患しやすい患者を準備するステップ、および
請求項1から35のいずれか一項に記載の抗体または医薬組成物を該患者に投与するステップ
を含むHCVに曝露された患者を治療する方法。
【請求項38】
治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染を治療するのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項39】
治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染の再発を低減させるのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項40】
治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染の発症を予防または遅延させるのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項41】
前記対象がHCV感染母から生まれた乳児である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項42】
前記対象が肝臓移植受容者である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項43】
前記対象がHCV感染に罹患しやすい個人である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項44】
前記対象がHCV感染に罹患している個人である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項45】
薬学的に許容される賦形剤ならびに
(a)受託番号PTA−9416のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−1;
(b)受託番号PTA−9417のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−3;
(c)受託番号PTA−9418のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−11;
(d)受託番号PTA−9419のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体CBH−23;および
(e)全抗体の抗原結合特性を保持している(a)〜(d)の抗体の断片
からなる群から選択されるヒトモノクローナル抗体を含む、有効量の医薬組成物をそれを必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項46】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される少なくとも1つのHCV抗体;
該少なくとも1つのHCV抗体を対象に投与するための注射器、針またはアプリケータ;および
使用説明書
を含むキット。
【請求項47】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される少なくとも1つのHCV抗体を含む凍結乾燥粉末;
該粉末を再構成するのに用いられる希釈剤
を含むキット。
【請求項48】
HC−1と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項49】
HC−3と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項50】
HC−11と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項51】
CBH−23と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項52】
HC−1と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【請求項53】
HC−3と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【請求項54】
HC−11と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【請求項55】
CBH−23と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【請求項1】
C型肝炎ウィルス(HCV)エンベロープ糖タンパク質2(E2)のアミノ酸523〜540の範囲内の立体配座エピトープに対する抗体。
【請求項2】
モノクローナル抗体HC−1である抗体。
【請求項3】
モノクローナル抗体HC−3である抗体。
【請求項4】
モノクローナル抗体HC−11である抗体。
【請求項5】
モノクローナル抗体CBH−23である抗体。
【請求項6】
HC−1により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項7】
HC−3により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項8】
HC−11により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項9】
CBH−23により認識されるエピトープに対する抗体。
【請求項10】
HC−1と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項11】
HC−3と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項12】
HC−11と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項13】
CBH−23と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
【請求項14】
モノクローナル抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項15】
ヒト化抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項16】
哺乳類抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項17】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体の断片であって、該断片は、全抗体の抗原結合活性を保持する、抗体の断片。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか一項に記載の抗体を発現する細胞系。
【請求項19】
B細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
【請求項20】
ヒト細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
【請求項21】
哺乳類細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
【請求項22】
真核細胞系である、請求項21に記載の細胞系。
【請求項23】
ハイブリドーマである、請求項18に記載の細胞系。
【請求項24】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。
【請求項25】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体により認識されるエピトープを認識する抗体、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。
【請求項26】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体の断片であって、該断片は全抗体の抗原結合活性を保持する、抗体の断片、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。
【請求項27】
少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬をさらに含む、請求項24から26のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロン、抗HCVモノクローナル抗体、抗HCVポリクローナル抗体、RNAポリメラーゼ阻害剤、リバビリン、プロテアーゼ阻害剤、IRES阻害剤、ヘリカーゼ阻害剤、アンチセンス化合物、短鎖干渉RNA、短鎖ヘアピンRNA、マイクロRNA、RNAアプタマーおよびリボザイムからなる群から選択される、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロンである、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がリバビリンである、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロンとリバビリンの組合せである、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項32】
前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬が抗HCVモノクローナル抗体である、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項33】
前記抗HCVモノクローナル抗体がエンベロープ糖タンパク質2(E2)を認識する、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記抗体が同一HCV遺伝子型のタンパク質に対するものである、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記抗体が2つ以上のHCV遺伝子型のタンパク質に対するものである、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項36】
HCVに感染した、またはHCV感染に罹患しやすい患者を準備するステップ、および
請求項1から35のいずれか一項に記載の抗体または医薬組成物を該患者に投与するステップ
を含むHCVに感染した患者を治療する方法。
【請求項37】
HCVに感染した、またはHCV感染に罹患しやすい患者を準備するステップ、および
請求項1から35のいずれか一項に記載の抗体または医薬組成物を該患者に投与するステップ
を含むHCVに曝露された患者を治療する方法。
【請求項38】
治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染を治療するのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項39】
治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染の再発を低減させるのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項40】
治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染の発症を予防または遅延させるのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項41】
前記対象がHCV感染母から生まれた乳児である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項42】
前記対象が肝臓移植受容者である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項43】
前記対象がHCV感染に罹患しやすい個人である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項44】
前記対象がHCV感染に罹患している個人である、請求項36または37に記載の方法。
【請求項45】
薬学的に許容される賦形剤ならびに
(a)受託番号PTA−9416のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−1;
(b)受託番号PTA−9417のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−3;
(c)受託番号PTA−9418のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−11;
(d)受託番号PTA−9419のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体CBH−23;および
(e)全抗体の抗原結合特性を保持している(a)〜(d)の抗体の断片
からなる群から選択されるヒトモノクローナル抗体を含む、有効量の医薬組成物をそれを必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項46】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される少なくとも1つのHCV抗体;
該少なくとも1つのHCV抗体を対象に投与するための注射器、針またはアプリケータ;および
使用説明書
を含むキット。
【請求項47】
HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される少なくとも1つのHCV抗体を含む凍結乾燥粉末;
該粉末を再構成するのに用いられる希釈剤
を含むキット。
【請求項48】
HC−1と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項49】
HC−3と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項50】
HC−11と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項51】
CBH−23と同じエピトープに結合する小分子。
【請求項52】
HC−1と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【請求項53】
HC−3と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【請求項54】
HC−11と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【請求項55】
CBH−23と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図9】
【図11】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図9】
【図11】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【公表番号】特表2012−504602(P2012−504602A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530033(P2011−530033)
【出願日】平成20年10月5日(2008.10.5)
【国際出願番号】PCT/US2008/078884
【国際公開番号】WO2010/039154
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り
【出願人】(591163122)ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リーランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月5日(2008.10.5)
【国際出願番号】PCT/US2008/078884
【国際公開番号】WO2010/039154
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り
【出願人】(591163122)ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リーランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ (8)
【Fターム(参考)】
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