C7−フルオロ置換テトラサイクリン化合物
本発明は、構造式(A)により表わされる化合物または薬学的に許容できるその塩に関する。構造式(A)の変形は本明細書に定義されている。構造式(A)の化合物を含む医薬組成物およびその治療的使用も記載されている。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式(A)
【化1】
により表わされる化合物、または薬学的に許容できるその塩であって、式中、
Xは、水素、−(C1−C7)アルキル、カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
Yは、水素、−(C1−C7)アルキル、カルボシクリル、−(C1−C4)アルキレン-N(RA)(RB)、−(C1−C4)アルキレン−N(RF)−C(O)−[C(RD)(RE)]0−4−N(RA)(RB)、−CH=N−ORA、−N(RA)(RB)、−N(RF)−C(O)−[C(RD)(RE)]1−4−N(RA)(RB)、−N(RF)−C(O)−N(RA)(RB)、−N(RF)−C(O)−(C1−C6)アルキル、−N(RF)−C(O)−ヘテロシクリル、−N(RF)−C(O)−ヘテロアリール、−N(RF)−C(O)カルボシクリル、−N(RF)−C(O)−アリール、−N(RF)−S(O)m−(C1−C4)アルキレン−N(RA)(RB)、−N(RF)−S(O)m−(C1−C4)アルキレン−カルボシクリルおよび−N(RF)−S(O)m−(C1−C4)アルキレン−アリールから選択され、
XおよびYの少なくとも1つは水素でなく、
各RAおよびRBは、水素、(C1−C7)アルキル、−O−(C1−C7)アルキル、−(C0−C6)アルキレン−カルボシクリル、−(C0−C6)アルキレン−アリール、−(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、−(C0−C6)アルキレン−ヘテロアリール、−(C1−C6)アルキレン−O−カルボシクリル、−(C1−C6)アルキレン−O−アリール、−(C1−C6)アルキレン−O−ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレン−O−ヘテロアリール、−S(O)m−(C1−C6)アルキル、−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−カルボシクリル、−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−アリール、−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−ヘテロシクリルおよび−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−ヘテロアリールから独立して選択され、または
RAおよびRBは、結合する窒素原子と併せて、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成し、複素環またはヘテロアリールは、N、SおよびOから独立して選択される1〜4つの追加のヘテロ原子を任意で含み、
各RDおよび各REは、水素、(C1−C6)アルキル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたは自然発生アミノ酸側鎖部分から独立して選択され、または
RDおよびREは結合する炭素原子と併せて、3〜7員環のカルボシクリルまたは4〜7員環のヘテロシクリルを形成し、RDおよびREにより形成された前記ヘテロシクリルは、N、SおよびOから独立して選択される1〜2つの追加のヘテロ原子を任意で含み、
RFは、水素、(C1−C7)アルキル、カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
mは、1または2、
各カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、ハロ、−(C1−C4)アルキル、−OH、=O、−O−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、ハロ置換−(C1−C4)アルキル、ハロ置換−O−(C1−C4)アルキル、−C(O)−(C1−C4)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C1−C4)アルキル)、−S(O)m−(C1−C4)アルキル、−N(RG)(RG)およびCNから独立して選択される1つ以上の置換基により任意かつ独立して置換されており、
RA、RB、RDおよびREにより表わされる基の各アルキルは、ハロ、−(C1−C4)アルキル、−OH、−O−(C1−C7)アルキル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、フルオロ置換−(C1−C4)アルキル、−S(O)m−(C1−C4)アルキルおよび−N(RG)(RG)から独立して選択される1つ以上の置換基により任意かつ独立して置換されており、
各RGは、水素または(C1−C4)アルキル、RGにより表わされる基の各アルキルは、−(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、ハロ、−OH、−O−(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキルから独立して選択される1つ以上の置換基により任意かつ独立して置換されている化合物。
【請求項2】
前記化合物は、以下の構造式
【化2】
により表わされる化合物、または薬学的に許容できるその塩であって、式中、
R1およびR2は、水素、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル、アリールオキシ(C1−C4)アルキル、アリールチオ(C1−C4)アルキル、アリールスルフィニル(C1−C4)アルキル、アリールスルホニル(C1−C4)アルキルおよび−O−(C1−C7)アルキルからそれぞれ独立して選択され、または
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから独立して選択される1つまたは2つの追加のヘテロ原子を任意で含み、
R1およびR2により表わされる基の各アルキル、シクロアルキル、アルコキシおよびシクロアルコキシ部分およびNR1R2により表わされる各複素環は併せて、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、
R1およびR2により表わされる基の各アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールスルフィニルおよびアリールスルホニル部分およびNR1R2により表わされる各ヘテロアリールは併せて、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−N(R3)(R4)、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、
R3およびR4は、−Hおよび(C1−C4)アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、R3およびR4により表わされる(C1−C4)アルキルは、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシおよび(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物は、以下の構造式
【化3】
により表わされる化合物、または薬学的に許容できるその塩であって、式中、
R1およびR2は、水素、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル、アリールオキシ(C1−C4)アルキル、アリールチオ(C1−C4)アルキル、アリールスルフィニル(C1−C4)アルキル、アリールスルホニル(C1−C4)アルキルからそれぞれ独立して選択され、または
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから独立して選択される1つまたは2つの追加のヘテロ原子を任意で含む請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
R1は、水素または(C1−C4)アルキルである請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
R2は、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、フェニル、フェニル(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキルおよびハロ(C1−C4)アルキルから選択され、R2により表わされる基の各アルキル、アルコキシおよびシクロアルキル部分は、(C1−C4)アルキルおよびハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、R2により表わされる基の各フェニル部分は、(C1−C4)アルキル、ハロ、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項3または4に記載の化合物。
【請求項6】
R1は、水素、メチルおよびエチルから選択される請求項3〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R2は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、フェニル、ベンジル、−(CH2)2−O−CH3、−(CH2)3−OCH3、−C(CH3)3、−CH(CH3)2、−CH2C(CH3)3、−CH2CH(CH3)2、−CH2−CF3、−(CH2)2−CH2Fおよび−(CH2)nCH3からなる群から選択され、nは、0、1、2、3、4、5または6であり、R2により表わされるフェニルまたはベンジル基は、(C1−C4)アルキル、ハロゲン、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つまたは2つの置換基により任意で置換されている請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R2は、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−(CH2)2−O−CH3、−C(CH3)3、−CH(CH3)2、−CH2−CF3、−CH2CH(CH3)2、−CH3および−CH2CH3から選択される請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから選択される1つの追加のヘテロ原子を任意で含み、前記複素環は、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、前記ヘテロアリールは、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−N(R3)(R4)、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項3に記載の化合物。
【請求項10】
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、イソインドリンおよびアザビシクロ[3.1.0]ヘキサンからなる群から選択される複素環を形成し、前記複素環は、(C1−C4)アルキル、ハロゲン、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
前記複素環が、ハロゲン、メトキシ、ヒドロキシ、メトキシメチルまたはジメチルアミノ基により任意で置換されている請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
a)R1は、メチル、R2は、シクロプロピル、
b)R1は、水素、R2は、シクロプロピル、
c)R1は、水素、R2は、シクロブチル、
d)R1は、メチル、R2は、シクロブチル、
e)R1は、水素、R2は、シクロプロピルメチル、
f)R1は、水素、R2は、シクロブチルメチル、
g)R1は、水素、R2は、ベンジル、
h)R1は、水素、R2は、メトキシプロピル、
i)R1は、水素、R2は、メトキシエチル、
j)R1は、水素、R2は、フェニル、
k)R1は、メチル、R2は、t−ブチル、
l)R1は、水素、R2は、t−ブチル、
m)R1は、水素、R2は、メチル、
n)R1は、水素、R2は、エチル、
o)R1は、水素、R2は、プロピル、
p)R1は、水素、R2は、ブチル、
q)R1は、水素、R2は、ペンチル、
r)R1は、水素、R2は、ヘキシル、
s)R1は、水素、R2は、ヘプチル、
t)R1は、メチル、R2は、メチル、
u)R1は、水素、R2は、イソプロピル、
v)R1は、水素、R2は、2,2−ジメチルプロピル、
w)R1は、水素、R2は、トリフルオロエチル、
x)R1は、水素、R2は、2−メチルプロピル、
y)R1は、水素、R2は、3−フルオロプロピル、
z)R1は、エチル、R2は、エチル、
a1)R1は、メチル、R2は、メチル、
b1)R1は、水素、R2は、水素、
c1)R1は、水素、R2は、シクロペンチル、
d1)R1は、メチル、R2は、シクロペンチル、または
e1)R1は、メチル、R2は、プロピル、
または上記のいずれかの薬学的に許容できるその塩である請求項3に記載の化合物。
【請求項13】
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、
a)アゼチジン−1−イル、
b)3−フルオロアゼチジン−1−イル、
c)3−メチルアゼチジン−1−イル、
d)3−メトキシアゼチジン−1−イル、
e)ピロリジン−1−イル、
f)モルホリン−4−イル、
g)3−フルオロピロリジン−1−イル、
h)3−ヒドロキシピロリジン−イル、
i)3−N,N−ジメチルアミノピロリジン−1−イル、
j)2−メトキシメチルピロリジン−1−イル、
k)ピペリジン−1−イル、
l)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2−イル、
m)イソインドリン−2−イル、
n)3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル、
または上記のいずれかの薬学的に許容できるその塩から選択される群を形成する請求項3に記載の化合物。
【請求項14】
R1は、水素または(C1−C4)アルキルであり、
R2は、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、フェニル、フェニル(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキルおよびハロ(C1−C4)アルキルから選択され、R2により表わされる基の各アルキル、アルコキシおよびシクロアルキル部分は、(C1−C4)アルキルおよびハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、R2により表わされる基の各フェニル部分は、(C1−C4)アルキル、ハロ、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから選択される1つの追加のヘテロ原子を任意で含み、前記複素環は、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、前記ヘテロアリールは、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−N(R3)(R4)、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項3に記載の化合物。
【請求項15】
R1は、水素、メチル、エチル、メトキシまたはtert−ブトキシであり、
R2は、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、フェニル、(C3−C6)シクロアルキルおよびフルオロ(C1−C4)アルキルから選択され、
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、ピロリジニル、モルホリニル、アゼチジニル、ピペリジニル、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル、イソインドリニル、インダゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される環を形成し、結合する窒素原子と併せて、R1およびR2により形成された前記環は、フルオロ、−OH、−OCH3またはN(CH3)2により任意で置換されている請求項2に記載の化合物。
【請求項16】
R1は、水素、メチルまたはエチルであり、
R2は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2,2−ジメチルプロピル、t−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、(C4−C6)シクロアルキル、(C3−C5)シクロアルキルメチル、メトキシエチルおよび2−フルオロエチルから選択され、または、
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラゾリルまたはオクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリルから選択される環を形成し、結合する窒素原子と併せて、R1およびR2により形成された前記環は、フルオロにより任意で置換されている請求項3に記載の化合物。
【請求項17】
薬学的に許容できる担体または希釈剤と、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物またはその塩とを含む医薬組成物。
【請求項18】
対象に、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を、有効量で投与することを含む、対象における感染または定着を処置または予防する方法。
【請求項19】
前記感染は、グラム陽性菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記グラム陽性菌は、ブドウ球菌属(Staphylococcus spp.)、レンサ球菌属(Streptococcus spp.)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium spp.)、腸球菌属(Enterococcus spp.)、バチルス属(Bacillus spp.)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、ノカルジア菌属(Nocardia spp,)、クロストリジウム属(Clostridium spp.)、アクチノバクテリア属(Actinobacteria spp.)およびリステリア属(Listeria spp.)からなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記感染は、グラム陰性菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記グラム陰性菌は、エンテロバクター科(Enterobactericeae)、バクテロイデス科(Bacteroidaceae)、ビブリオ科(Vibrionaceae)、パスツレラ属(Pasteurellae)、シュードモナス科(Pseudomonadaceae)、ナイセリア科(Neisseriaceae)、リケッチア(Rickettsiae)、モラクセラ科(Moraxellaceae)、プロテアエ(Proteeae)の任意の種、アシネトバクター属(Acinetobacter spp.)、ヘリコバクター属(Helicobacter spp.)およびカンピロバクター属(Campylobacter spp.)からなる群から選択される請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記感染は、リケッチア(rickettsiae)、クラミジア(chlamydiae)、レジオネラ属(Legionella spp.)、マイコプラズマ属(Mycoplasma spp.)および任意のその他細胞内病原菌からなる群から選択される細菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記感染は、2つ以上の細菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記感染は、1つ以上の抗生物質に耐性のある細菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記感染は、テトラサイクリンまたはテトラサイクリン抗生物質の第1および第2世代のいずれかのメンバーに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記感染は、メチシリンまたはβ−ラクタムクラスの任意の抗生物質に耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記感染は、バンコマイシンに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記感染は、キノロンまたはフルオロキノロンに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25の方法。
【請求項30】
前記感染は、チゲサイクリンに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【請求項1】
構造式(A)
【化1】
により表わされる化合物、または薬学的に許容できるその塩であって、式中、
Xは、水素、−(C1−C7)アルキル、カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
Yは、水素、−(C1−C7)アルキル、カルボシクリル、−(C1−C4)アルキレン-N(RA)(RB)、−(C1−C4)アルキレン−N(RF)−C(O)−[C(RD)(RE)]0−4−N(RA)(RB)、−CH=N−ORA、−N(RA)(RB)、−N(RF)−C(O)−[C(RD)(RE)]1−4−N(RA)(RB)、−N(RF)−C(O)−N(RA)(RB)、−N(RF)−C(O)−(C1−C6)アルキル、−N(RF)−C(O)−ヘテロシクリル、−N(RF)−C(O)−ヘテロアリール、−N(RF)−C(O)カルボシクリル、−N(RF)−C(O)−アリール、−N(RF)−S(O)m−(C1−C4)アルキレン−N(RA)(RB)、−N(RF)−S(O)m−(C1−C4)アルキレン−カルボシクリルおよび−N(RF)−S(O)m−(C1−C4)アルキレン−アリールから選択され、
XおよびYの少なくとも1つは水素でなく、
各RAおよびRBは、水素、(C1−C7)アルキル、−O−(C1−C7)アルキル、−(C0−C6)アルキレン−カルボシクリル、−(C0−C6)アルキレン−アリール、−(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、−(C0−C6)アルキレン−ヘテロアリール、−(C1−C6)アルキレン−O−カルボシクリル、−(C1−C6)アルキレン−O−アリール、−(C1−C6)アルキレン−O−ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレン−O−ヘテロアリール、−S(O)m−(C1−C6)アルキル、−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−カルボシクリル、−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−アリール、−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−ヘテロシクリルおよび−(C0−C4)アルキレン−S(O)m−ヘテロアリールから独立して選択され、または
RAおよびRBは、結合する窒素原子と併せて、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成し、複素環またはヘテロアリールは、N、SおよびOから独立して選択される1〜4つの追加のヘテロ原子を任意で含み、
各RDおよび各REは、水素、(C1−C6)アルキル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたは自然発生アミノ酸側鎖部分から独立して選択され、または
RDおよびREは結合する炭素原子と併せて、3〜7員環のカルボシクリルまたは4〜7員環のヘテロシクリルを形成し、RDおよびREにより形成された前記ヘテロシクリルは、N、SおよびOから独立して選択される1〜2つの追加のヘテロ原子を任意で含み、
RFは、水素、(C1−C7)アルキル、カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
mは、1または2、
各カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、ハロ、−(C1−C4)アルキル、−OH、=O、−O−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、ハロ置換−(C1−C4)アルキル、ハロ置換−O−(C1−C4)アルキル、−C(O)−(C1−C4)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C1−C4)アルキル)、−S(O)m−(C1−C4)アルキル、−N(RG)(RG)およびCNから独立して選択される1つ以上の置換基により任意かつ独立して置換されており、
RA、RB、RDおよびREにより表わされる基の各アルキルは、ハロ、−(C1−C4)アルキル、−OH、−O−(C1−C7)アルキル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、フルオロ置換−(C1−C4)アルキル、−S(O)m−(C1−C4)アルキルおよび−N(RG)(RG)から独立して選択される1つ以上の置換基により任意かつ独立して置換されており、
各RGは、水素または(C1−C4)アルキル、RGにより表わされる基の各アルキルは、−(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、ハロ、−OH、−O−(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキルから独立して選択される1つ以上の置換基により任意かつ独立して置換されている化合物。
【請求項2】
前記化合物は、以下の構造式
【化2】
により表わされる化合物、または薬学的に許容できるその塩であって、式中、
R1およびR2は、水素、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル、アリールオキシ(C1−C4)アルキル、アリールチオ(C1−C4)アルキル、アリールスルフィニル(C1−C4)アルキル、アリールスルホニル(C1−C4)アルキルおよび−O−(C1−C7)アルキルからそれぞれ独立して選択され、または
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから独立して選択される1つまたは2つの追加のヘテロ原子を任意で含み、
R1およびR2により表わされる基の各アルキル、シクロアルキル、アルコキシおよびシクロアルコキシ部分およびNR1R2により表わされる各複素環は併せて、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、
R1およびR2により表わされる基の各アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールスルフィニルおよびアリールスルホニル部分およびNR1R2により表わされる各ヘテロアリールは併せて、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−N(R3)(R4)、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、
R3およびR4は、−Hおよび(C1−C4)アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、R3およびR4により表わされる(C1−C4)アルキルは、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシおよび(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物は、以下の構造式
【化3】
により表わされる化合物、または薬学的に許容できるその塩であって、式中、
R1およびR2は、水素、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルコキシ(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル、アリールオキシ(C1−C4)アルキル、アリールチオ(C1−C4)アルキル、アリールスルフィニル(C1−C4)アルキル、アリールスルホニル(C1−C4)アルキルからそれぞれ独立して選択され、または
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから独立して選択される1つまたは2つの追加のヘテロ原子を任意で含む請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
R1は、水素または(C1−C4)アルキルである請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
R2は、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、フェニル、フェニル(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキルおよびハロ(C1−C4)アルキルから選択され、R2により表わされる基の各アルキル、アルコキシおよびシクロアルキル部分は、(C1−C4)アルキルおよびハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、R2により表わされる基の各フェニル部分は、(C1−C4)アルキル、ハロ、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項3または4に記載の化合物。
【請求項6】
R1は、水素、メチルおよびエチルから選択される請求項3〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R2は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、フェニル、ベンジル、−(CH2)2−O−CH3、−(CH2)3−OCH3、−C(CH3)3、−CH(CH3)2、−CH2C(CH3)3、−CH2CH(CH3)2、−CH2−CF3、−(CH2)2−CH2Fおよび−(CH2)nCH3からなる群から選択され、nは、0、1、2、3、4、5または6であり、R2により表わされるフェニルまたはベンジル基は、(C1−C4)アルキル、ハロゲン、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つまたは2つの置換基により任意で置換されている請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R2は、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−(CH2)2−O−CH3、−C(CH3)3、−CH(CH3)2、−CH2−CF3、−CH2CH(CH3)2、−CH3および−CH2CH3から選択される請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから選択される1つの追加のヘテロ原子を任意で含み、前記複素環は、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、前記ヘテロアリールは、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−N(R3)(R4)、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項3に記載の化合物。
【請求項10】
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、イソインドリンおよびアザビシクロ[3.1.0]ヘキサンからなる群から選択される複素環を形成し、前記複素環は、(C1−C4)アルキル、ハロゲン、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
前記複素環が、ハロゲン、メトキシ、ヒドロキシ、メトキシメチルまたはジメチルアミノ基により任意で置換されている請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
a)R1は、メチル、R2は、シクロプロピル、
b)R1は、水素、R2は、シクロプロピル、
c)R1は、水素、R2は、シクロブチル、
d)R1は、メチル、R2は、シクロブチル、
e)R1は、水素、R2は、シクロプロピルメチル、
f)R1は、水素、R2は、シクロブチルメチル、
g)R1は、水素、R2は、ベンジル、
h)R1は、水素、R2は、メトキシプロピル、
i)R1は、水素、R2は、メトキシエチル、
j)R1は、水素、R2は、フェニル、
k)R1は、メチル、R2は、t−ブチル、
l)R1は、水素、R2は、t−ブチル、
m)R1は、水素、R2は、メチル、
n)R1は、水素、R2は、エチル、
o)R1は、水素、R2は、プロピル、
p)R1は、水素、R2は、ブチル、
q)R1は、水素、R2は、ペンチル、
r)R1は、水素、R2は、ヘキシル、
s)R1は、水素、R2は、ヘプチル、
t)R1は、メチル、R2は、メチル、
u)R1は、水素、R2は、イソプロピル、
v)R1は、水素、R2は、2,2−ジメチルプロピル、
w)R1は、水素、R2は、トリフルオロエチル、
x)R1は、水素、R2は、2−メチルプロピル、
y)R1は、水素、R2は、3−フルオロプロピル、
z)R1は、エチル、R2は、エチル、
a1)R1は、メチル、R2は、メチル、
b1)R1は、水素、R2は、水素、
c1)R1は、水素、R2は、シクロペンチル、
d1)R1は、メチル、R2は、シクロペンチル、または
e1)R1は、メチル、R2は、プロピル、
または上記のいずれかの薬学的に許容できるその塩である請求項3に記載の化合物。
【請求項13】
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、
a)アゼチジン−1−イル、
b)3−フルオロアゼチジン−1−イル、
c)3−メチルアゼチジン−1−イル、
d)3−メトキシアゼチジン−1−イル、
e)ピロリジン−1−イル、
f)モルホリン−4−イル、
g)3−フルオロピロリジン−1−イル、
h)3−ヒドロキシピロリジン−イル、
i)3−N,N−ジメチルアミノピロリジン−1−イル、
j)2−メトキシメチルピロリジン−1−イル、
k)ピペリジン−1−イル、
l)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2−イル、
m)イソインドリン−2−イル、
n)3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル、
または上記のいずれかの薬学的に許容できるその塩から選択される群を形成する請求項3に記載の化合物。
【請求項14】
R1は、水素または(C1−C4)アルキルであり、
R2は、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、フェニル、フェニル(C1−C4)アルキル、(C3−C6)シクロアルキルおよびハロ(C1−C4)アルキルから選択され、R2により表わされる基の各アルキル、アルコキシおよびシクロアルキル部分は、(C1−C4)アルキルおよびハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、R2により表わされる基の各フェニル部分は、(C1−C4)アルキル、ハロ、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、単環式または二環式ヘテロアリール、または単環式、溶融二環式、架橋二環式またはスピロ二環式複素環を形成し、前記ヘテロアリールまたは複素環は、N、OおよびSから選択される1つの追加のヘテロ原子を任意で含み、前記複素環は、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキルおよび−N(R3)(R4)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されており、前記ヘテロアリールは、(C1−C4)アルキル、ハロ、−OH、(C1−C4)アルコキシ、−S−(C1−C4)アルキル、−S(O)(C1−C4)アルキル、−S(O)2(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、−N(R3)(R4)、−CN、ハロ(C1−C4)アルキルおよびハロ(C1−C4)アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意で置換されている請求項3に記載の化合物。
【請求項15】
R1は、水素、メチル、エチル、メトキシまたはtert−ブトキシであり、
R2は、(C1−C7)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C4)アルキル、フェニル、(C3−C6)シクロアルキルおよびフルオロ(C1−C4)アルキルから選択され、
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、ピロリジニル、モルホリニル、アゼチジニル、ピペリジニル、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル、イソインドリニル、インダゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される環を形成し、結合する窒素原子と併せて、R1およびR2により形成された前記環は、フルオロ、−OH、−OCH3またはN(CH3)2により任意で置換されている請求項2に記載の化合物。
【請求項16】
R1は、水素、メチルまたはエチルであり、
R2は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2,2−ジメチルプロピル、t−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、(C4−C6)シクロアルキル、(C3−C5)シクロアルキルメチル、メトキシエチルおよび2−フルオロエチルから選択され、または、
R1およびR2は、結合する窒素原子と併せて、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラゾリルまたはオクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリルから選択される環を形成し、結合する窒素原子と併せて、R1およびR2により形成された前記環は、フルオロにより任意で置換されている請求項3に記載の化合物。
【請求項17】
薬学的に許容できる担体または希釈剤と、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物またはその塩とを含む医薬組成物。
【請求項18】
対象に、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を、有効量で投与することを含む、対象における感染または定着を処置または予防する方法。
【請求項19】
前記感染は、グラム陽性菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記グラム陽性菌は、ブドウ球菌属(Staphylococcus spp.)、レンサ球菌属(Streptococcus spp.)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium spp.)、腸球菌属(Enterococcus spp.)、バチルス属(Bacillus spp.)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、ノカルジア菌属(Nocardia spp,)、クロストリジウム属(Clostridium spp.)、アクチノバクテリア属(Actinobacteria spp.)およびリステリア属(Listeria spp.)からなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記感染は、グラム陰性菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記グラム陰性菌は、エンテロバクター科(Enterobactericeae)、バクテロイデス科(Bacteroidaceae)、ビブリオ科(Vibrionaceae)、パスツレラ属(Pasteurellae)、シュードモナス科(Pseudomonadaceae)、ナイセリア科(Neisseriaceae)、リケッチア(Rickettsiae)、モラクセラ科(Moraxellaceae)、プロテアエ(Proteeae)の任意の種、アシネトバクター属(Acinetobacter spp.)、ヘリコバクター属(Helicobacter spp.)およびカンピロバクター属(Campylobacter spp.)からなる群から選択される請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記感染は、リケッチア(rickettsiae)、クラミジア(chlamydiae)、レジオネラ属(Legionella spp.)、マイコプラズマ属(Mycoplasma spp.)および任意のその他細胞内病原菌からなる群から選択される細菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記感染は、2つ以上の細菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記感染は、1つ以上の抗生物質に耐性のある細菌により引き起こされる請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記感染は、テトラサイクリンまたはテトラサイクリン抗生物質の第1および第2世代のいずれかのメンバーに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記感染は、メチシリンまたはβ−ラクタムクラスの任意の抗生物質に耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記感染は、バンコマイシンに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記感染は、キノロンまたはフルオロキノロンに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25の方法。
【請求項30】
前記感染は、チゲサイクリンに耐性のある細菌により引き起こされる請求項25に記載の方法。
【公表番号】特表2011−530534(P2011−530534A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522274(P2011−522274)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/053142
【国際公開番号】WO2010/017470
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(511032017)テトラフェース ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/053142
【国際公開番号】WO2010/017470
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(511032017)テトラフェース ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】
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