説明

CARD−4分子およびその使用

本発明はLPS誘導細胞シグナル伝達経路のモジュレーターをスクリーニングするためにCARD-4分子を使用する方法を提供する。さらにCARD-4欠損マウス、LPS誘導細胞シグナル伝達経路を調節する方法、および、細菌感染を治療または予防する方法も包含される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
NF-κBのリポ多糖類(LPS)媒介活性化を調節する候補化合物を同定するための方法であって、該方法は、
LPSを保有し、かつ、CARD-4のカスパーゼリクルートメントドメイン(CARD)、ヌクレオチド結合部位(NBS)またはロイシンリッチリピート(LRR)ドメインを含むポリペプチドを発現する細胞を提供する段階;
該細胞を試験化合物に曝露する段階;および、
該細胞内のNF-κB活性化を測定する段階、
を含み、
試験化合物非存在下におけるNF-κB活性化と比較した場合の試験化合物存在下における改変されたNF-κB活性化が、試験化合物がNF-κBのLPS媒介活性化を調節する候補化合物であることを示す、方法。
【請求項2】
細胞がフレクスナー赤痢菌に感染している請求項1記載の方法。
【請求項3】
細胞がサルモネラ・チフィムリウムに感染している請求項1記載の方法。
【請求項4】
細胞がヘリコバクター・ピロリに感染している請求項1記載の方法。
【請求項5】
JNKキナーゼ活性のLPS媒介活性化を調節する候補化合物を同定するための方法であって、該方法は、
LPSを保有し、かつ、CARD-4のCARD、NBSまたはLRRドメインを含むポリペプチドを発現する細胞を提供する段階;
細胞を試験化合物に曝露する段階;および、
細胞内のJNKキナーゼ活性化を測定する段階、
を含み、
試験化合物非存在下におけるJNKキナーゼ活性化と比較した場合の試験化合物存在下における改変されたJNKキナーゼ活性化が、試験化合物がJNKキナーゼ活性のLPS媒介活性化を調節する候補化合物であることを示す、方法。
【請求項6】
細胞がフレクスナー赤痢菌に感染している請求項5記載の方法。
【請求項7】
細胞がサルモネラ・チフィムリウムに感染している請求項5記載の方法。
【請求項8】
細胞がヘリコバクター・ピロリに感染している請求項5記載の方法。
【請求項9】
LPS誘導免疫応答を調節する候補化合物を同定するための方法であって、該方法は、
CARD-4のCARD、NBSまたはLRRドメインを含むポリペプチドを発現する細胞を提供する段階;
LPSを該細胞内に導入する段階;
該細胞を試験化合物に曝露する段階;および、
該細胞内のポリペプチドのオリゴマー化を測定する段階、
を含み、
試験化合物非存在下におけるポリペプチドのオリゴマー化と比較した場合の試験化合物存在下における改変されたポリペプチドのオリゴマー化が試験化合物がLPS誘導免疫応答を調節する候補化合物であることを示す、方法。
【請求項10】
細胞がフレクスナー赤痢菌に感染している請求項9記載の方法。
【請求項11】
細胞がサルモネラ・チフィムリウムに感染している請求項9記載の方法。
【請求項12】
細胞がヘリコバクター・ピロリに感染している請求項9記載の方法。
【請求項13】
NF-κBまたはJNKのLPS誘導活性化を調節する方法であって、該方法は、
細胞内LPSを保有する細胞を提供する段階;および、
該細胞内におけるNF-κBまたはJNKのLPS誘導活性化を調節するために十分な量のCARD-4の発現または活性化を調節する化合物に該細胞を接触させる段階、
を含む方法。
【請求項14】
個体におけるLPS誘導免疫応答を調節する方法であって、該方法は、
細胞内のLPSを保有する細胞を含む個体を選択する段階;および
個体におけるLPS誘導免疫応答を調節するために十分な量のCARD-4の発現または活性化を調節する化合物を個体に投与する段階、
を含む方法。
【請求項15】
個体が細菌感染を有すると診断される請求項14記載の方法。
【請求項16】
細菌感染がフレクスナー赤痢菌感染である請求項15記載の方法。
【請求項17】
細菌感染がサルモネラ・チフィムリウム感染である請求項15記載の方法。
【請求項18】
細菌感染がヘリコバクター・ピロリ感染である請求項15記載の方法。
【請求項19】
細菌感染を処置または予防する方法であって、該方法は、
細菌感染を有する、または、有する危険性のある個体を選択する段階;および
細菌感染を処置または予防するために十分な量のCARD-4の発現または活性を調節する化合物を個体に投与する段階;
を含む方法。
【請求項20】
内因性CARD-4遺伝子の崩壊をゲノムが含むマウスであって、該崩壊により該内因性CARD-4遺伝子の低下した発現または発現の欠如がもたらされ、これによりサルモネラ・チフィムリウムまたはヘリコバクター・ピロリ感染を浄化するマウスの能力の低下がおこるマウス。

【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−512045(P2006−512045A)
【公表日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−506357(P2004−506357)
【出願日】平成15年5月22日(2003.5.22)
【国際出願番号】PCT/IB2003/002597
【国際公開番号】WO2003/097684
【国際公開日】平成15年11月27日(2003.11.27)
【出願人】(504431773)インスティテュート パストゥール (1)
【Fターム(参考)】