説明

CCR−5アンタゴニストとしてのキノリルアミド誘導体類

本発明は、一般式(I)(式中、変数は本明細書において定義された通りである)で表されるCCR-5受容体アンタゴニストである一連の化合物、又は医薬的に許容できるその塩に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景技術
発明の背景:
化学誘引性サイトカイン又はケモカインは、白血球(例えば、単球、リンパ球及び顆粒球)の増強及び活性化を促進する前炎症性メディエーターのファミリーである。それらは、活性化の後、多くの種類の組成細胞により開放され得る。炎症の部位でのケモカインの連続的開放は、慢性炎症におけるエフェクター細胞の前進性移動を仲介する。今日までに特徴づけられたケモカインは、一次構造に関連している。それらは、ジスルフィド結合を形成する、4個の保存されたシステインを共有する。この保存されたシステインモチーフに基づいて、そのファミリーは、C-X-Cケモカイン(α−ケモカイン)及びC-Cケモカイン(β−ケモカイン)として命名されている2種の主要ブランチに分けられ、ここで最初の2個の保存されたシステインは介在性残基により分離されるか、又はそれぞれ隣接する(Baggiolini, M. and Dahinden, C. A. , Immunology Today, 15: 127-133 (1994))。
【0002】
C-Cケモカインは、単球又はリンパ球の化学誘因剤及び活性化因子として特徴づけられて来た、RANTES(Regulated on Activation, Normal T Expressed and Secreted)、マクロファージ炎症タンパク質1α及び1β(MIP−1α、及びMIP−1β)、及びヒト単球化学走性タンパク質1−3(MCP-1, MCP-2, MCP-2)を包含する。ケモカイン、例えばRANTES及びMIP−1αは、広範囲のヒト急性及び慢性疾患、例えばリウマチ様関節炎、及び呼吸疾患、例えば喘息及びアレルギー性障害に包含される。特に、多くの実験室は、RA(リウマチ様関節炎)の病理生理学におけるケモカインに関与して来た。ヒト関節炎患者を包含するいくつかの研究は、疾病滑膜におけるCCR-5リガンドRANTES, MIP-1β及びMIP-1αの発現レベルの上昇及び疾病滑膜液におけるCCR-5+リンパ球の高められた選択的蓄積を示した(Rathanaswami P. など., Journal of Biological Chemistry 268: 5834-9 (1993) 及び Rot A. など. Journal of Experimental Medicine 176: 1489-95 (1992))。
【0003】
ケモカイン受容体は、シグナルトランスダクションの作用の通常の機構に影響を及ぼす構造特徴を共有するGタンパク質−結合された受容体(GPCR)のスーパーファミリーのメンバーである(Gerard, C. and Gerard, N. P. , Annu Rev. Immunol., 12 : 775-808 (1994); Gerard, C. and Gerard, N. P., Curr. Opin, Immunol. 6: 140-145 (1994))。クローン化され、そして発現されたC-Cケモカインに対する第1の受容体は、ケモカインMIP-1α及びRANTESを結合する。従って、このMIP−1α/RANTES受容体は、C-Cケモカイン受容体1(また、CCR-1としても言及される:Neote, K. , など., Cell, 72: 415-425 (1993); Horuk, R.など., WO 94/11504, May 26, 1994; Gao, J.-l. など., J. Exp. Med. , 177: 1421-1427 (1993)として命名されている。
【0004】
RANTESに応答に結合し、そして/又はシグナル化する次の3種の他の受容体は特徴づけられている:CCR-3はケモカイン、例えばエオタキシン、RANTES及びMCP-3の結合及びシグナル化を仲介し(Ponath など., J. Exp. Med. , 183: 2437 (1996))、CCR-4はRANTES、MIP-1α、及びMCP-1を包含するケモカインを結合し(Power, etal., J.Biol. Chem. , 270: 19495 (1995) )、そしてCCR-5はケモカイン、例えばMIP-1α、RANTES、及びMIP-1βを結合する(Samson,など., Biochem. 35: 3362-3367 (1996))。
【0005】
RANTESは、種々の細胞型、例えば単球、好酸球、及び種々のT-細胞に対して化学誘引性ケモカインである。単球の指図された移動及び循環T−細胞の記憶集団を誘発するRANTESの能力(Schall, T. など., Nature, 347: 669-71 (1990))は、慢性炎症疾患がT細胞及び単球の破壊的な湿潤物により特徴づけられるので、このケモカイン及びその受容体がそれらの疾患において重要な役割を演じることを示唆する。
【発明の開示】
【0006】
発明の要約:
本発明は、下記式(I):
【化1】

【0007】
[式中、Yは、それぞれR5又はR6である、1〜3個の独立して選択された成分により任意に置換されていてもよい、7〜10員の二環式複素環であり;
Aは、-CO-, 又は-SO2-であり;
Wは、N又はCHであり、
Zは、R7−フェニル、R7−ピリジル、R7−チオフェニル又はR7−ナフチルであり;但し
WがCHである場合、Xは、-C (R8)2-, -C(R8)(R9)-, -C(O)-, -O-, -NH-, -N(C1-6アルキル)-, -C(R8)(OR10)-, -C(R8)(CH2-C1-5アルキル-R10)-, -C(=CHR11)-, -C(=NOR12)-, -C(R8)(O-C1-6-アルキル)-, -C(=CH-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-O-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-NH-C1-6アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-N(C1-6アルキル)2)- , -C(R8)(NR13-C(O)-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(NR13-C(O)-O-C1-6アルキル)-, -C(R8)(NR13-C(O)-NH-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(NR13-C(O)-N-(C1-6 アルキル)2)-, -N (C (O)-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(OH)-, -C(R8)(OTMS)-, -CHR8-, -CHR11-, -CHR14-であり;あるいは
【0008】
WがNである場合、Xは、-C(R8)(R15)-, 又は-C(O)-であり;
R1は、水素、C1-6アルキル又はC2-6アルケニルであり;
R2, R3, R4及びR8はそれぞれ独立して、水素、C2-6アルケニル、CF3又はC1-6アルキルであり;
R5及びR6は、ハロゲン、C1-6アルキル、CF3、ニトロ、シアノ、NR13R11、ヒドロキシ、アリール、エステル、カルボキシ、-CO2R11, OC1-6アルキルから独立して選択され;
R7は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、ハロゲン、ニトロ、-NR13R11, -CF3, CF3O-, -CN, CF3SO2-, R19-フェニル、-NHCOCF3, C1-6アルキル、-CO2C1-6アルコキシ、5-員のヘテロアリール、CH3SO2-, 又は下記式:
【0009】
【化2】

であり、ここでQは-O-, -NH-又は-N(CH3)-であり;
【0010】
R9は、R7-フェニル、R7-ヘテロアリール、R7-ナフチル、C3-10シクロアルキル、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル、又はC1-6アルコキシ-C1-6アルキルであり;
R10は、R17-フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル又はチアゾリルであり;
R11は、H又はC1-6アルキルであり;
R12は、水素、-C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルにより置換された-C1-6アルキル、-C1-6アルキル、フルオロ-C1-6アルキル、シクロプロピルメチル‐、-CH2CH2OH, -CH2CH2-O-C1-6 アルキル, -CH2C(O)-O-C1-6 アルキル, -CH2C(O)NH2, -CH2C(O)-NHC1-6アルキル, -CH2CH2 C1-6 アルキル, -CH2C(O)-C1-6 アルキル又は -CH2C(O)-N(C1-6 アルキル) 2であり;
R13は、水素又はC1-6アルキルであり;
【0011】
R14は、-OH, -CF3又はO‐ピリジニルであり;
R15は、水素、C1-6 アルキル, C1-C6 アルコキシ-C1-6 アルキル, C3-10シクロアルキル, C3-10 シクロアルキル-C1-6アルキル, R16-フェニル, R16-フェニル-C1-6アルキル, R16-ナフチル, R16-ナフチル-C1-6 アルキル, R16-ヘテロアリール又はR16-ヘテロアリール-C1-6 アルキルであり;
R16は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル, Cl-6-アルコキシ, -CF3, CF3O-, CH3C(O)-, -CN, CH3SO2-, CF3SO2-, R18 -フェニル, R18- ベンジル, CH3C(=NOCH3)-, CH3C(=NOCH2CH3)-, -NH2, -NHCOCF3, -NHCONH-(C1-6 アルキル), -NHCO(C1-6 アルキル), -NHSO2(C1-6 アルキル)、5員のヘテロアリール、下記式:
【0012】
【化3】

【0013】
であり、ここでQは-NH-又は-N(CH3)であり;
R17は、C1-6アルキル、-NH2又はR19-フェニル−であり;
R18は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、C1-6アルキル、-CF3, -CO2H, -CO2C1-6アルコキシ、-CN, C1-6アルコキシ又はハロゲンであり;
R19は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、C1-6アルキル、-CF3-, CO2R11, -CN, C1-6アルコキシ又はハロゲンである]
で表わされる、CCR-5受容体アンタゴニストである一連の化合物、又は医薬的に許容できるその塩に関する。
【0014】
上記式は、分離されたキラル種、例えばジアステレオマー及び鏡像異性体、並びにすべてのその混合物、例えばラセミ体、等を包含する。
上記に言及される独立して選択された成分に関しては、すべての置換基パターンが想定される。
本発明の化合物は、広範囲の種類の炎症及び免疫調節障害及び疾患、アレルギー状態、アトピー状態、及び自己免疫及び免疫欠損病理学の予防及び処理において有用である。
CCR-5介在性疾病状態の処理のための、特に炎症性疾患又は状態、自己免疫疾患、及び免疫欠損障害、例えばHIV感染の処理のための剤として化合物を用いる方法が抗包含される。
【0015】
もう1つの観点においては、本発明は、CCR-5受容体の特定のアンタゴニストを評価するために使用され得る。従って、本発明は、CCR-5受容体の活性を調節する化合物についてのスクリーニングアッセイの調製及び実施へのそれらの化合物の使用に向けられる。例えば、本発明の化合物は、より有能な化合物についての卓越したスクリーニング手段である受容体変異体の単離のために有用である。例えば、本発明の化合物は、例えば競争阻害によりCCR-5受容体への他の化合物の結合部位を確立するか又は決定することにおいて有用である。
【0016】
本発明の化合物は、有効量の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容できる塩を、任意には、5%、2%又はそれ以下の他のキラル体の分離されたジアステレオマー又は鏡像異性体の形で、その必要な哺乳類に投与することを含んで成る、哺乳類、好ましくはヒトの処理に使用され得る。
好ましい観点においては、本発明は、Yが、個々の場合、任意に置換される次の基から選択される化合物にも関する:
【0017】
【化4】

【0018】
Zがブロモフェニル、トリフルオロメチルフェニル又はフルオロフェニルである式Iの化合物がまた好ましい。
Xが、C(=NHOエチル)-、-CH(Oピリジニル)-、-CH(メチル)-、-C(=CH2)-、又は-CH(OH)-である、式Iの化合物がまた、好ましい。
R1が水素又はメチルである、式Iの化合物がまた、好ましい。
Yが、独立して塩素、OH, C1-6アルキル、OMe, CF3、フェニルである、1又は複数(例えば1〜3個)の置換により置換され得るか、又はYがN−複素環である場合、置換基は窒素の酸化物である、式Iの化合物がまた好ましい。
【0019】
a)式Iの化合物、及び医薬的に許容できる賦形剤、希釈剤又はキャリヤーを含んで成る医薬組成物;
b)有効量の式Iの化合物の投与を含んで成る、哺乳類におけるケモカイン受容体活性の調節方法;
c)有効量の式Iの化合物を患者(例えば、哺乳類、例えばヒト)に投与することを含んで成る、炎症性及び免疫調節障害又は患者の予防又は処理方法;
d)有効量の式Iの化合物を患者に投与することを含んで成る、喘息、アレルギー性関節炎、皮膚炎、結膜炎又はアテローム硬化症の予防又は処理方法;
e)有効量の式Iの化合物を患者に投与することを含んで成る、リウマチ様関節炎の予防又は処理方法;
【0020】
f)有効量の式Iの化合物を患者に投与することを含んで成る、HIVによる感染を予防し、HIVによる感染を処理し、AIDSの開始を遅延し、又はAIDSを処理するための方法;
g)有効量の式Iの化合物を患者に投与することを含んで成る、多発性硬化症又は乾癬の予防又は処理方法;
h)治療的有効量の式Iの化合物を、その必要な哺乳類に投与することを含んで成る、受容体へのMIP−1α又はMIP−1βの結合を阻害する方法;
i)治療的有効量の式Iの化合物を、その必要な哺乳類に投与することを含んで成る、受容体へのRANTESの結合を阻害する方法;
j)式Iの化合物に対するスクリーニングを含んで成る、CCR-5受容体の活性を調節する化合物のアッセイ方法。
【0021】
式Iの好ましい化合物は、次のものである:
4-[[4-[4-(4-ブロモベンゾイル)-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-7-クロロキノリン;
1-ヒドロキシ-4-[[4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジニル]-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリニウム;
1-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] イソキノリン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] イソキノリン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
【0022】
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-2-メチル-3-キノリノール ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-8-メチルキノリン ;
4-[[4-[4-[ (4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6-メチルキノリン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-4-キノリノール ;
【0023】
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 4,8-キノリンジオール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-4-メトキシキノリン ;
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-6-メチル-5-キノリノール ;
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロ-6-メチルキノリン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6- (トリフルオロメチル)-7-キノリノール ;
【0024】
3-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6- (トリフルオロメチル)- 7-キノリノール ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-8- (トリフルオロメチル)-4-キノリノール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6-エチル-4-キノリノール ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- (トリフルオロメチル)-4-キノリノール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-8-メチル-4-キノリノール ;
【0025】
4- [ [4- [4- [(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2- フェニルキノリン ;
6-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
2- ( [4- [4- [(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- エチル-4-キノリノール ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- (トリフルオロメチル)キノリン ;
【0026】
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
7-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
8-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 7-メチルキノリン ;
【0027】
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル]-7-クロロ-1-ヒドロキシキノリニウム ;
8-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 4-クロロキノリン ;
7- [ [4- [4- [ (Z)- (4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 4-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 2-メチルキノリン ;
5-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
【0028】
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-メトキシキノリン ;
5-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] キノリン ;
2-[[4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-キノリニル] オキシ] エタノール;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 3-メチルキノリン ;
8-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] スルホニル] キノリン ;
【0029】
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]シンノリン;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] キノキサリン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-3- キノキサリノール;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1,6-ナフチリジン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1,8-ナフチリジン ;
【0030】
3-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2-メチル-1, 8-ナフチリジン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-2- (トリフルオロメチル)-1, 8-ナフチリジン;
3-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2-メチル-1,6-ナフチリジン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル-1H-インドール ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1- メチル-1 H-インドール ;
【0031】
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1 H-インドール ;
5-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1 H- インドール ;
5-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
5-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-エチル-1 H-インドール ;
2-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
【0032】
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-エチル-1 H-インドール ;
3-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1-エチル-1H-インドール ;
4-[[4-[4-[(Z)-4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-メチル-1 H-インドール ;
6-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-エチル-1 H-インドール ;
【0033】
6-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-エチル-1 H-インドール ;
6-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1 H-インドール ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
1- [1- (ベンゾ [b]チエン-3-イルカルボニル)-4-メチル-4-ピペリジニル]-4- [ (4- ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル] ピペリジン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシ-メチル]-4-(4-メチル-4-ピペリジニル)-ピペリジニル-キノリン ;
【0034】
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
5-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
5-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
【0035】
4- [ (4- [4- [1- (4-ブロモフェニル)-2, 2,2-トリフルオロ-1-[(トリメチルシリル) オキシ]エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[1-(4-ブロモフェニル)-(2, 2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ) エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[1-(4-ブロモフェニル)エテニル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]キノリン ;
1-メチル-4-[[4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジニル]-1-ピペリジニル] カルボニル]-1H-インドール;又は
医薬的に許容できるそれらの塩類、ここでそれらの化合物は、個々の光学的異性体又はその混合物、例えばジアステレオマー混合物又はラセミ混合物の形で存在することができる。
【0036】
本発明の他の好ましい態様は、下記のものを包含する:
Yにおける用語“二環式へテロアリール”とは、飽和又は不飽和のいずれかであり、そして1〜3個のN, O及び/又はSヘテロ原子を含んで成る安定した7〜10員の融合された二環式環を包含する。そのような二環式へテロアリールの例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:二環式環、例えばナフチリジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、1H−インダゾール、インドリン、ベンゾピラゾール、プリン、キノリン、イソキノリン、ベンズイミダゾール、キナゾリン、ピリド[2,3b]ピラジン、ピリド[3,4]ピラジン、ピリド[3,2c]ピリダジン、ピリド[3,4−b]ピリジン、プテリジン、キノロン、イソキノロン、ベンゾチアゾール、キノキサリン、キノリン−N−オキシド、イソキノリン−N−オキシド、キノキサリン−N−オキシド、キナゾリン−N−オキシド、ベンゾキサジン、フタラジン及びジノリン。
【0037】
本明細書に記載される二環式複素環式環は、得られる化合物が安定している場合、炭素又は窒素原子上で置換され得る。窒素及び硫黄へテロ原子は任意には酸化され得る。窒素へテロ原子のための適切な置換基は、C1-C6アルキルを包含する。二環式へテロアリール環はまた、C1-C6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、フェニル、アリール、エステル(例えば、アルキルエステル)、アルコキシ、CF3、シアノ、カルボキシ及び/又はニトロにより、いずれかの利用できる炭素原子で、さらに置換され得る。Y置換基は、同じか又は異なっており、そしてその環上のいずれかの開放位置で存在できることが理解されるであろう。
【0038】
用語“アルキル”とは、特にことわらない限り、1〜6個の炭素原子の直鎖又は枝分かれ鎖の基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル及び同様のもの(但し、それらだけには限定されない)を意味するよう、すべての存在で(又は基自体又は基の一部で)本明細書において使用される。アルキル基は、ハロゲン、アリール、置換されたアリール、ヒドロキシ、メトキシ、アミノ、置換されたアミノ、ニトロ、カルボニル、又はシアノにより、1又は複数回、置換され得る。
【0039】
アルコキシ基は、アルキル部分(置換されているか又は置換されていない)が前述の論議に従って存在するアルキル−O−基を意味する。適切なアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びブトキシである。
TMSは、トリメチルシリルを意味する。
アルケニルは、1又は2個の不飽和結合を有するC2-C6炭素鎖を表わすが、但し前記2個の不飽和結合は、お互い隣接していない。
【0040】
ヘテロアリールは、5又は6個の原子の単環式芳香族基、又は1〜3個のO, S又はNへテロ原子を有する8〜12個の原子の二環式芳香族基を表わし、前記へテロ原子は、炭素環式環構造を中断し、そして芳香族特性を提供するのに十分な数の特定位置から離れたπ電子を有し、ところが環は隣接する酸素及び/又は硫黄原子を含まない。窒素原子は、N−オキシドの形で存在することができる。すべての位置異性体が考慮される。適切な6−員のヘテロアリール基は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル及びそれらのN−オキシドである。
【0041】
適切な5−員のヘテロアリール環は、フリル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル及びイソキサゾリルである。1つのヘテロ原子を有する5−員環は、2−又は3−位置を通して連結され;2つのヘテロ原子を有する5−員環は好ましくは、4−位置を通して連結される(すべての場合、IUPAC命名法を用いる)。二環式基は典型的には、上記へテロアリール基に由来するベンゾ−融合された環システム、例えばキノリル、フタラジニル、キナゾリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル及びインドリルである。
【0042】
アミノ基上の適切な置換基は、同じであっても又は異なっていても良く、そしてアルキル(任意には、置換される)、及びシクロアルキル(任意には、置換される)を包含する。典型的な置換基は、OH及びC1-6アルコキシを包含する。
【0043】
用語“シクロアルキル”とは、好ましくは3〜8個の炭素の環状脂肪族基、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペプチル及び同様のもの(但し、それらだけには限定されない)を意味するよう、すべての存在で本明細書において使用される。それらの基はまた、“シクロアルケニル”基、例えばシクロヘキセネルを形成するために、1〜3個(適切な場合)の二重結合を含むことができる。適切な置換基は、ハロゲン、C1-6アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、置換されたアリールアルキル、アルキルカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、置換されたアミノ、ニトロ、カルボキシ又はシアノである。
【0044】
用語“ハロ”又は“ハロゲン”とは、元素の塩素、弗素、ヨウ素及び臭素に由来する基を意味するよう、すべての存在下で本明細書において交換可能的に使用される。“ハロゲン化された”とは、類似し、そして単一〜十分な置換までの程度のハロゲン置換を言及する。フルオロ-(C1-C6)-アルキルは、同じか又は異なった炭素原子に結合され得る、1〜5個のフルオロ原子により置換される直鎖又は枝分かれ鎖のアルキル鎖、例えば-CH2F, -CHF2, -CF3, F3CCH2-及び-CF2CF3を表わす。
【0045】
用語“アリール”とは、二又は三環式システムを包含する5〜10員の(融合された又は結合された)芳香族環を意味するよう、すべての存在下で本明細書において使用される。アリールはまた、本明細書において定義されるようなヘテロアリールを包含する。代表的な例は、フェニル及びナフチルを包含するが、但しそれらだけには限定されない。置換されたアリール基は、ハロゲン、C1-6アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、例えばメトキシ、アミノ、置換されたアミノ、ニトロ、トリフルオロメチル、カルボキシ、アシル又はシアノにより1又は複数回、置換され得る。
【0046】
アリールアルキルは、アリール−アルキル基であり、ここでアリール及びアルキル部分は、上記の記載に従う。
任意の置換基はお互いから独立して選択されることが十分に理解されるであろう。
式Iの化合物及び関連化合物のいくつかは、医薬的に許容できる酸付加塩及び/又は塩基付加塩の両者を形成できる。それらの形のすべては、分離されたジアステレオマー及び鏡像異性体であるので、本発明の範囲内にある。
【0047】
光学異性体は、従来の方法に従って、例えば光学的活性の酸又は塩基を用いてのジアステレオ異性体の塩の形成により、又は共有ジアステレオマーの形成により、ラセミ混合物の分解により得られる。適切な光学的活性の酸の例は、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトイロイル酒石酸及び樟脳スルホン酸である。ジアステレオ異性体の混合物は、当業者に知られている方法、例えばクロマトグラフィー又は分析結晶化により、それらの物理的及び/又は化学的差異に基づいて、それらの個々のジアステレオマーに分離され得る。
【0048】
次に、光学的活性塩基又は酸が、その分離されたジアステレオマー塩から生成される。光学異性体の分離のための異なった方法は、鏡像異性体の分離を最大化するために、任意には選択される、従来の誘導体化を伴って又はそれを伴わないで、キラルクロマトグラフィー(例えば、キラルHPLCカラム)の使用を包含する。適切なキラルHPLCカラムは、中でもジacel, 例えばChiracel OD and Chiracel OJにより製造される。誘導体化を伴って又はそれを伴わないでの酵素分離がまた有用である。式1の光学的活性化合物は、光学的活性出発材料を用いることにより得られる。
【0049】
式Iの化合物の医薬的に許容できる酸付加塩は、非毒性無機酸、例えば塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭酸、ヨウ酸、弗化水素酸、亜リン酸、及び同様のものから誘導される塩、及び非毒性有機酸、例えば脂肪族モノ及びジカルボン酸、2−フェニル−置換されたアルカノン酸、ヒドロキシアルカノン酸、アルカンジオール酸、芳香族酸、脂肪族及び芳香族スルホン酸、等から誘導される塩を包含する。
【0050】
従って、そのような塩は、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、琥珀酸、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩及び同様のものを包含する。アミノ酸の塩、例えばアルギン酸塩及び同様のもの、及びグルコン酸塩、ガラクツロン酸塩、もまた企画される(例えば、Berge S. M. など.,"Pharmaceutical Salts,"J. Pharma. Sci. , 1977; 66: 1を参照のこと)。
【0051】
式Iの塩基性化合物の酸付加塩は、従来の態様で塩を生成するために十分な量の所望する酸と遊離塩基形とを接触することにより調製され得る。遊離塩基形は、従来の態様で、塩形と塩基とを接触し、そして遊離塩基を単離することにより再生され得る。遊離塩基形は、一定の物性、例えば極性溶媒における溶解性において、それらのそれぞれの塩形とは幾分、異なる。
【0052】
式Iの化合物の医薬的に許容できる塩基付加塩は、金属又はアミン、例えばアルカリ及びアルカリ土類金属又は有機アミンにより形成され得る。カチオンとして使用されるそのような金属の例は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム及び同様のものである。適切なアミンの例は、N, N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン及びプロカインである(Berge、前記、1977を参照のこと)。
【0053】
式Iの前記酸性化合物の塩基付加塩は、従来の態様で塩を生成するのに十分な量の所望する塩基と遊離酸とを接触することによって調製され得る。遊離酸形は、従来の態様で、塩と酸とを接種し、そして遊離酸を単離することにより再生され得る。遊離酸形は、一定の物性、例えば極性溶媒における溶解性において、それらのそれぞれの塩形とは幾分、異なる。
【0054】
本発明の一定の化合物は、溶媒化されていない形、及び溶媒化された形、例えば水和化された形で存在することができる。溶媒化された及び溶媒化されていない形は、本発明の範囲内に包含される。
本発明の一定の化合物は、1又は複数のキラル中心を有し、そして個々の中心は、R(D)又はS(L)形状で存在することができる。本発明は、すべてのジアステレオマー、鏡像異性体及びエピマー形、並びにそれらの混合物を包含する。
【0055】
本発明の化合物の活性は、適切なアッセイ、例えば受容体結合アッセイ及び化学走性アッセイを用いて評価され得る。例えば、例セクションに記載されるように、本発明のアンタゴニスト化合物は、CCR-5受容体MIPIα SPA結合アッセイを用いて同定され、そして0.05μM〜38μMの範囲のIC50値を示すことが見出された。そのような値は、ケモカイン受容体活性のモジュレーターとしての使用において化合物の固有の活性の表示である。本発明の化合物のCCR-5受容体アンタゴニスト活性を決定するために使用され得る、当業者に知られている多くの他のそのようなスクリーニングアッセイが存在する。
【0056】
1つのそのようなスクリーニング技法は、PCT WO92/01810号に記載される。もう1つのアッセイは、CCR-5受容体をコードする色素胞細胞と、RANTES及びスクリーンされるべき化合物の両者とを接触せしめることによって、受容体アンタゴニストをスクリーニングするために使用され得る。リガンドにより生成されるシグナルの阻害は、化合物が受容体のアンタゴニストであり、すなわち受容体の活性化を阻害することを示す。
【0057】
他のスクリーニング技法は、引用により本明細書に組み込まれる、Science, Volume 246, Pages 181-296 (October, 1989) に記載されるように、受容体活性化により引き起こされる細胞外pH変化を測定するシステムにおいてCCR-5受容体を発現する細胞(例えば、CHO細胞、RBL-2細胞又は他の哺乳類細胞)の使用を包含する。例えば、有能なアンタゴニストは、CCR-5受容体を発現する細胞と接触せしめられ、そして第2メセンジャー応答、例えばシグナルトランスダクション又はpH変化、又はレポーター遺伝子システム、例えばルシフェラーゼの使用が、有能なアンタゴニストが効果的であるかどうかを決定するために測定され得る。
【0058】
もう1つのそのようなスクリーニング技法は、受容体を一時的に発現するために、アフリカツメガエル卵母細胞、RBL-2又は他の哺乳類細胞中に、CCR-5受容体をコードするmRNAを導入することを包含する。次に、発現された受容体を有する細胞を、アンタゴニストスクリーニングの場合、RANTES及びスクリーニングされるべき化合物と接触せしめ、続いてカルシウム又はcAMPシグナルの阻害を検出することができる。
【0059】
もう1つのスクリーニング技法は、ホスホリパーゼC又はDに結合されるCCR-5受容体を発現することを包含する。そのような細胞の代表的な例として、内皮細胞、平滑筋細胞、胚腎細胞、等が存在する。アンタゴニストについてのスクリーニングは、ホスホリパーゼ第2シグナルからの受容体の活性化の阻害を検出することにより、上記のようにして達成され得る。
【0060】
もう1つの方法は、その表面上に受容体を有する細胞又は膜へのラベルされたRANTESの結合の阻害を決定することによるCCR-5受容体インヒビターについてのスクリーニングを包含する。そのような方法は、細胞がその表面上で受容体を発現するよう、CCR-5受容体をコードするDNAにより、真核細胞、例えばCHO又はRBL-2細胞をトランスフェクトし、そして前記細胞と、有能なアンタゴニストを、ラベルされた形のRANTESの存在下で接触せしめることを包含する。RANTESは、例えば放射能によりラベルされ得る。受容体に結合される、ラベルされたリガンドの量は、例えばトランスフェクトされた細胞又はそれらの細胞からの膜に関連する放射能を測定することにより測定される。有能なアンタゴニストが受容体に結合する場合、受容体に結合する、ラベルされたリガンドの低下により決定されるので、受容体へのラベルされたリガンドの結合が阻害される。
【0061】
もう1つの方法は、CCR-5−介在性cAMP及び/又はアデニル酸シクラーゼ蓄積の阻害又は刺激を決定することによる、CCR-5インヒビターについてのスクリーニングを包含する。そのような方法は、真核細胞、例えばCHO又はRBL-2細胞を、その細胞表面上で受容体を発現するために、CCR-5受容体によりトランスフェクトすることを包含する。次に、細胞を、RANTESの存在下で有能なアンタゴニストに暴露する。次に、cAMP蓄積の量を測定する。その有能なアンタゴニストが受容体に結合し、そして従って、CCR-5結合を阻害する場合、CCR-5−介在性cAMP、又はアデニル酸シクラーゼ活性のレベルは低められるか又は高められるであろう。
【0062】
もう1つのそのようなスクリーニング技法は、CCR-5受容体を発現する哺乳類細胞と、RANTESとを、CCR-5受容体へのリガンドの結合を可能にする条件下で接触せしめ、受容体に結合するリガンドの存在を検出し、そしてそれにより、リガンドがCCR-5受容体に結合するかどうかを決定することを含んで成る、CCR-5受容体に結合できることが知られていないリガンドがそのようなリガンドに結合できるかどうかを決定するための方法を提供するUSP第5,928,881号に記載される。
【0063】
アレルギー性炎症におけるケモカインの役割の再考が、Kita, H. , など., J. Exp. Med. 183,2421-2426 (1996)により提供され、これは、ケモカイン受容体を調節する剤がアレルギー性炎症障害及び疾患において有用であることを示す。ケモカイン受容体を調節する化合物は、アトピー性状態、例えばアレルギー性鼻炎、皮膚炎、結膜炎及び特に気管支喘息の処理及び予防において特に有用である。
【0064】
血管からの疾病組織への白血球の移動は、通常の疾病−攻撃性炎症応答の開始に重要である。しかし、白血球レクルートメントとして知られているこの工程はまた、消耗性及び生命−脅威の慢性炎症、アレルギー性鼻炎症及び自己免疫疾患の開始及び進行に包含される。従って、炎症性及び自己免疫疾患における標的組織への白血球レクルートメントを阻止する化合物は、非常に効果的な治療介在であろう。
【0065】
標的細胞中への効果的な侵入に関しては、ヒト免疫欠損ウィルスは、ケモカイン受容体、たぶんCCR−5及びCXCR4、及び一次受容体CD4を必要とすることが最近認識されている(Levy, N. Engl. J. Med. , 335 (20), 1528-1530 (Nov. 14,1996))。HIV−1の一定の株のエンベロープ糖タンパク質により介在される侵入のための主要補因子は、CCR−5、すなわちケモカインRANTES, MIP−1α及びMIP−10のための受容体である(Deng,など., Nature, 381,661666 (1996))。従って、通常のケモカイン受容体を有するヒトにおけるケモカイン受容体を阻止する剤は、健康な個人における感染を妨げ、そして感染された患者におけるウィルス進行を遅めるか又は停止する。ケモカイン受容体の阻害は、HIVによる感染の予防又は処理、及びAIDSの予防又は処理のための実施可能な方法を提供する。
【0066】
C−Cケモカイン受容体と、それらのリガンド、例えばRANTES及びMIP−1αとの間の相互作用の小分子化アンタゴニストは、ケモカイン受容体の阻止、及び受容体リガンド相互作用により“誘発される”有害な炎症工程の阻害のために有用な化合物、及び受容体−リガンド相互作用の調査のための価値ある手段を提供する。
本発明の受容体アンタゴニストによる処理によるCCR−5受容体の選択的阻害は、広範囲の炎症及び自己免疫疾患又は状態の処理、特に炎症性疾患又は状態、アテローム硬化症、再狭窄及び自己免疫障害、例えば関節炎及び移植拒絶の処理のための新規治療及び/又は予防アプローチを提供する。
【0067】
好ましい態様においては、疾病又は病状は、組織へのリンパ球及び/又は単球浸潤(組織における増強及び/又は蓄積を包含する)に関連するもの、例えば関節炎(例えば、リウマチ様関節炎)、炎症性腸疾患(例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎)、多発性硬化症、特発性肺線維症、及び移植片拒絶(例えば、移植における)、例えば同種移植片拒絶又は対宿主性移植片病である。さらに、好塩基球活性及び/又は好酸球増強により特徴づけられる疾病、例えばアレルギー性過敏性障害、例えば乾癬、喘息及びアレルギー鼻炎が、本発明に従って処理され得る。
【0068】
式1の化合物により処理され得る他の疾病及び病状は次のものを包含する:慢性接触性皮膚炎、サルコイドーシス、皮膚筋炎、皮膚フェムフィゴイド(phemphigoid)、及び関連疾病(例えば、尋常性天疱瘡、落葉状店疱瘡、紅斑性狼瘡)、糸球体腎炎、脈管炎(例えば、壊死性、癌性及び過敏性血管炎)、肝炎、糖尿病、全身性エリテマトーデス、及び重症筋無力症。
【0069】
乾癬の他に、他の炎症性皮膚病、例えば皮膚炎、湿疹、アトピー性皮膚炎、アレルギー接触性皮膚炎、蕁麻疹、および再潅流損傷がまた処理され得る。
本発明のアンタゴニストは、CCR-5受容体に結合し、正常な生物学的活性が妨げられるようにリガンドへの接近を可能にする。それらは、CCR-5介在性疾病状態の処理の必要な哺乳類に投与され得る。従って、活性成分は、処理決定試験の従来の経路を用いて、哺乳類に投与され得る。
【0070】
用語“CCR-5介在性疾病状態”とは、CCR-5により影響されるか又は調節されるいずれかの疾病状態を意味するために、すべての発生で本明細書において使用される。
上記方法において処理される対象は、哺乳類、好ましくはヒト(男性又は女性)であり、ここでケモカイン受容体活性の調節が所望される。“調節”とは、本明細書において使用される場合、拮抗性、作用性、部分的拮抗性、逆作用性及び/又は部分的作用性を包含することが意図される。本発明の好ましい観点においては、本発明の化合物はアンタゴニストであるので、調節はケモカイン受容体活性の拮抗性を言及する。
【0071】
ケモカイン受容体活性を調節し、そしてそれにより、上記に示されるそれらの病理学を予防し、そして処理するための組合された治療は、本発明の化合物、及びそのような効果が知られている他の化合物の組合せにより例示される。例えば、炎症の処理又は予防においては、本発明の化合物は、抗炎症剤又は鎮痛剤、例えばアヘン剤アゴニスト、リポキシゲナーゼインヒビター、例えば5−リポキシゲナーゼのインヒビター、シクロオキシゲナーゼインヒビター、例えばシクロオキシゲナーゼ−2インヒビター、インターロイキンインヒビター、例えばインターロイキン−1インヒビター、NMDAのアンタゴニスト、酸化窒素のインヒビター又は酸化窒素の合成のインヒビター、非ステロイド抗炎症剤、又はサイトカイン抑制抗炎症剤、例えば1つの化合物、例えばアセタミノフェン、アスピリン、コデイン、フェンタニル、イブプロフェン、インドメタシン、ケトロラック、モルフィン、ナプロキセン、フェナセチン、ピロキシカム、ステロイド性鎮痛剤、スルフェンタニル、サンリンダック、テニダップ及び同様のものと共に使用され得る。
【0072】
同様に、本発明の化合物は、苦痛軽減剤;増強剤、例えばカフェイン、H2−アンタゴニスト;シメチコン、水酸化アルミニウム又はマグネシウム;うっ血除去剤、例えばフェニルエフリン、フェニルプロパノールアミン、偽フェトリン、オキシメタゾリン、エピネフリン、ナファゾリン、キシロメタゾリン、プロピルヘキセドリン又はレボ−デソキシ−エフェドリン;鎮咳剤、例えばコデイン、ヒドロコドン、カラミフェン、カルベタペンタン又はデキストロメトルファン;利尿剤;及び鎮痛又は非鎮痛抗ヒスタミンと共に投与され得る。
【0073】
同様に、本発明の化合物は、その化合物が有用である疾病又は病状の処理/予防/抑制又は改善に使用される他の薬剤と組合して使用され得る。そのような他の薬剤は、そのために通常使用される経路により及び量で、本発明の化合物と同時に又は連続的に投与され得る。本発明の化合物が1又は複数の他の薬剤と同時に使用される場合、本発明の化合物の他に、そのような他の薬剤を含む医薬組成物が好ましい。
【0074】
従って、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物の他に、1又は複数の他の活性成分を含むそれらの組成物を包含する。別々に又は同じ医薬組成物において投与される、本発明の化合物と組み合わされ得る他の活性成分の例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:
(a)VLA-4アンタゴニスト、例えばアメリカ特許第5,510,332号に記載されるそれら;
(b)ステロイド、例えばベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、ベタメタゾン、プレドニゾン、デキサメタゾン、及びヒドロコルチゾン;
(c)免疫抑制剤、例えばシクロスポリン、タクロリウマス、ラパマイシン及び他のFK-506型免疫抑制剤;
【0075】
(d)抗ヒスタミン(HI−ヒスタミンアンタゴニスト)、例えばブロモフェニラミン、クロルフェニラミン、トリプロリジン、クレマスチン、ジフェンヒドラミンジフェニルピラリン、トリペレンナミン、メタジラジン、プロイタジン、トリメプラジン、アザタジン、シプロヘプタジン、アンタゾリン、フェニラミン、ピリラミン、アステミゾール、テルフェナジン、ロラタジン、セチリジン、フェキソフェナジン、デスカルボエトキシロラタジン及び同様のもの;
【0076】
(e)非ステロイド喘息鎮痛剤、例えばβ2−アゴニスト(テルブタリン、メタプロテレノール、フェノテロール、イソエタリン、アルブテロール、ビトルテロール、及びピルブテロール)、テオフィリン、クロモリンナトリウム、ストロピン、臭化イプラトルピウム、ロイコトリエンアンタゴニスト(ザフィリウカスト、モンテルカスト、プランルカスト、イラルカスト、ポビルカスト、SKB-106,203)、ロイコトリエン生合成インヒビター(ジレウトン、BAY-1005);
【0077】
(f)非ステロイド抗炎症剤(NASID)、例えばプロピオン酸誘導体(アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロン酸(bucluxic acid)、カイプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン酸及びチオキサプロフェン)、酢酸誘導体(インドメタシン、アセメタシン、アルクロフェナック、クリダナック、ジクロフェナック、フェンクロフェナック、フェンクロン酸(fenclozic acid)、フェンチアサック、フロフェナック、イブフェナック、イソキセパック、オキシパナック、オキシピナック、スリンダック、チオピナック、トルメチン、ジドメタシン及びゾメピラック)、フェナミン酸誘導体(フルフェナミン酸、メクロフェナミン酸、メフェナミン酸、ニフルミン酸及びトルフェナミン酸)、ビフェニルカルボン酸誘導体(ジフルニサール及びフルフェニサール)、オキシカム(イソキシカム、プロシカム、サドキシカム及びテノキシカン)、サリチレート(アセチルサリチル酸、スルファサラジン)及びピラゾロン(アパゾン、ベズピペリロン、フェプラゾン、モフェブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン);
【0078】
(g)シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)インヒビター;
(h)ホスホジエステラーゼ型IVのインヒビター(PDE-IV);
(i)ケモカイン受容体、特にCXCRA, CCR-1, CCR-2, CCR-3 及び CCR-5の他のアンタゴニスト;
(j)コレステロール低減剤、例えばHMG-CoAレダクターゼインヒビター(ロバスタチン、シルンバスタチン及びプラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン及び他のスタチン)、金属イオン封鎖剤(コレステラミン及びコレスチポール)、ニコチン酸、フェノフィブル酸誘導体(ゲムフィプロジル、クロフィフレート、フェノフィブレート及びベンザフィブレート)、及びブロブコール;
【0079】
(k)抗糖尿病剤、例えばインスリン、スルホニルウレア、ビグアニド(メトルホルミン)、α−グルコンダーゼインヒビター(アカルボース)及びグリタゾーン(トログリタゾン及びピオグルタゾン);
(l)インターフェロンβ(インターフェロン-β-lac, インターフェロン-β-1. β.)の調製物;
(m)他の化合物、例えば5−アミノサリチル酸及びそのプロドラッグ、抗代謝物、例えばアガチオプリン及び6−メルカプトプリン、及び細胞毒性癌化学療法剤。
【0080】
本発明の化合物:第2活性成分の重量比は、変化し、そして個々の成分の有効用量に依存するであろう。一般的に、個々の有効用量が使用されるであろう。従って、例えば本発明の化合物がNSAIDと共に組み合わされる場合、本発明の化合物:NSAIDの重量比は一般的に、約1000:1〜約1:1000、好ましくは約200:1〜約1:200の範囲内であろう。本発明の化合物及び他の活性成分の組合せはまた一般的に、前述の範囲内であるが、しかし個々の場合、個々の活性成分の有効用量が使用されるべきである。
【0081】
本発明の化合物は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、ICV、槽内注射又は注入、皮下注射又は移植)、吸入(例えば、噴霧)、鼻腔内、膣内、直腸、舌下又は局部経路により投与され得、そして個々の投与経路のために適切な従来の非毒性の医薬的に許容できるキャリヤー、アジュバント、及びビークルを含む適切な用量単位製剤において、単独で又は一緒に配合され得る。本発明の化合物は、霊長類、例えばヒトへの使用のために、及び温血動物、例えばマウス、ラット、馬、牛、羊、犬、ネコ、モンキー、テンジュクネズミ、齧歯動物又はネズミ種の処理のために効果的である。しかしながら、本発明の化合物はまた、他の種、例えば鳥類種(例えば、ニワトリ)への使用のためにも効果的である。
【0082】
本発明の化合物の投与のための医薬組成物は、便利には、用量単位形で提供され得、そして薬学の分野において良く知られているいずれかの方法により調製され得る。すべての方法は、1又は複数のアクセサリー成分を構成するキャリヤーと活性成分を結合する段階を包含する。一般的に、医薬組成物は、液体キャリヤー又は微粉砕された固体キャリヤー又は両者と活性成分とを、均等且つ完全に結合し、そして次に、必要なら、生成物を所望する配合物に形状化することにより調製される。医薬組成物においては、目的の活性化合物は、疾病の工程又は状態に対して所望する効果を生成するのに十分な量で包含される。
【0083】
活性成分を含む医薬組成物は、経口使用のために適切な形、例えば錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性又は油性懸濁液、分散できる粉末又は顆粒、エマルジョン、硬質又は軟質カプセル、又はシロップ又はエリキシルの形で存在することができる。経口使用のために意図された組成物は、医薬組成物の製造について当業界において知られているいずれかの方法に従って調製され得、そしてその組成物は、甘味剤、風味剤、着色剤及び保存剤から成る群から選択された1又は複数の剤を、医薬的に精密で且つ味のより製剤を提供するために含むことができる。
【0084】
錠剤は、活性成分、及び錠剤の製造のために適切である、非毒性の医薬的に許容できる賦形剤を含む。それらの賦形剤は、不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム;顆粒化剤及び分解剤、例えばコーンスターチ、又はアルギン酸;結合剤、例えば澱粉、ゼラチン又はアカシア、及び滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであり得る。
【0085】
錠剤は被覆されないままであり得るか、又はそれらは胃腸管において分解及び吸収を遅延するために、既知技法により被覆され得、そしてそれにより、長期間にわたっての持効性作用を提供する。例えば、遅延性材料、例えば一ステアリン酸グリセリル、又は二ステアリン酸グリセリルが使用され得る。それらはまた、開放の調節のための浸透治療錠剤を形成するために、アメリカ特許第4,256,108号;第4,166,452号;及び第4,265,874号に記載される技法により被覆され得る。
【0086】
経口使用のための配合物はまた、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと共に混合されている硬質ゼラチンカプセルとして、又は活性成分が水又は油状媒体、例えばピーナツ油、液体パラフィン又はオリーブ油と共に混合されている軟質ゼラチンカプセルとして提供され得る。
【0087】
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造のために適切な賦形剤と共に活性成分を含む。そのような賦形剤は、沈殿防止剤、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアカシアゴムであり;分散又は湿潤剤は、天然に存在するホスファチド、例えばレシチン、又は酸化アルキレンと脂肪酸との縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアレート、又は酸化エチレンと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタール、又は酸化エチレンと、脂肪酸及びヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、又は酸化エチレンと、脂肪酸及びヘキシトール無水物由来の部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビトールモノオレエートである。水性懸濁液はまた、1又は複数の保存剤、例えばエチル又はn−プロピル、p−ヒドロキシベンゾエート、1又は複数の着色剤、1又は複数の風味剤、及び1又は複数の甘味剤、例えばスクロース又はサッカリンを含むことができる。
【0088】
油性懸濁液は、植物油、例えばピーナツ油、オリーブ油、ゴマ油又はココナツ油、又は鉱油、例えば液体パラフィン油に活性成分を懸濁することによって配合され得る。油性懸濁液は、増粘剤、例えば蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールを含むことができる。甘味剤、例えば上記に示されるそれら、及び風味剤が風味の良い経口製剤を提供するために添加され得る。それらの組成物は、抗酸化剤、例えばアスコルビン酸の添加により保存され得る。
【0089】
水の添加による水性懸濁液の調製のために適切な分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、沈殿防止剤及び1又は複数の保存剤と混合して活性成分を提供する。適切な分散剤又は湿潤剤、及び沈殿防止剤は、すでに上記で言及されているそれらにより例示される。追加の賦形剤、例えば甘味剤、風味剤及び着色剤もまた存在できる。
【0090】
本発明の医薬組成物はまた、水中油エマルジョンの形でも存在することができる。油性相は、植物油、例えばオリーブ油又はピーナツ油、又は鉱油、例えばパラフィン又はそれらの混合物であり得る。適切な乳化剤は、天然に存在するガム、例えばアカシアガム又はトラガカントガム、天然に存在するホスファチド、例えば大豆、レシチン、及び脂肪酸及び無水へキシトールに由来するエステル又は部分エステル、例えばソルビタンモノオレエート、及び前記部分エステルと酸化エチレンとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであり得る。エマルジョンはまた、甘味剤及びを含むことができる。
シロップ及びエリキシルは、甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースにより配合され得る。そのような配合はまた、粘滑剤、及び風味及び着色剤も含むことができる。
【0091】
医薬組成物は、無菌注射用水性又は油性懸濁液の形で存在することができる。この懸濁液は、上記で言及されたそれらの適切な分散又は湿潤剤及び沈殿防止剤を用いて、既知の技術に従って配合され得る。無菌注射用製剤はまた、非毒性の非経口的に許容できる希釈剤又は溶媒中、無菌注射用溶液又は懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中、溶液でもあり得る。使用され得る許容できるビークル及び溶媒中で、水、リンガー液及び等張塩化ナトリウム溶液が存在する。さらに、無菌固定油が便利には、溶媒又は沈殿防止媒体として使用され得る。このためには、いずれかのブランドの固定油、例えば合成モノ−又はジグリセリドが使用され得る。さらに、脂肪酸、例えばオレイン酸が、注射用製剤に使用される。
【0092】
本発明の化合物は、薬剤の直腸投与のために坐剤の形で投与され得る。それらの組成物は、薬剤と、通常の温度で固形であるが、しかし直腸温度で液体であり、そして従って、薬剤を放出するために直腸において溶融するであろう適切な非賦形剤とを混合することにより調製され得る。そのような材料は、ココアバター及びポリエチレングリコールである。
局部使用のためは、本発明の化合物を含む、クリーム、軟膏、ジェリー、溶液又は懸濁液、等が使用される。(この適用のためには、局部適用は、マウスウォッシュ及びうがい薬を包含する)。本発明の医薬組成物及び方法はさらに、上記に言及された病理学的状態の処理に通常適用される、本明細書において示されるような他の治療的活性化合物をさらに含んで成ることができる。
【0093】
本発明の化合物類又はそれらの医薬的に許容できる塩は、次の種々の要因に依存して変化するであろう治療的有効量で投与される:使用される特定化合物の活性;化合物の代謝安定性及び作用の長さ;患者の年齢、体重、一般的健康性、性別及び食事;投与の態様及び時間;排泄の速度;薬剤の組み合わせ;特定の疾病状態の重症度;及び治療を受ける宿主。一般的には、治療的に有効な毎日の用量は、約0.14mg〜約14.3mg/kg体重/日の本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩;好ましくは約0.7mg〜約10mg/kg体重/日;及び最も好ましくは、約1.4mg〜約7.2mg/kg体重/日である。例えば、70kgの患者への投与のためには、その投与量範囲は、約10mg〜約1.0g/日の本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩、好ましくは約50mg〜約700mg/日、及び最も好ましくは約100mg〜500mg/日である。本発明の化合物は、1日当たり1〜4回、好ましくは1日当たり1又は2度投与され得る。
【0094】
前述及び次の例において、すべての温度は℃で示され;そして特にことわらない限り、すべての部及び%は重量によってである。
本発明の化合物は、当業界において知られている方法、例えばWO00/66559号 ;WO00/66558号 ; WO 02/079157号; 及び WO 02/079194号に開示されるそれらの方法により製造され得る。同定される亜属及び製造方法に関しては、本明細書において十分に示されるように、WO00/66559号 ;WO00/66558号 ; WO 02/079157号; 及び WO 02/079194号の全開示を引用により組込む。さらに、上記又は下記に引用されるすべての出願、特許及び出版物の全開示は、引用により本明細書に組込まれる。
本発明の化合物はまた、次の反応スキームに記載のようにして、及び下記例に記載される方法により調製され得る。
【0095】
一般的調製方法
特に、本発明の化合物は、次の一般方法及びスキームに従って調製される:
1.置換された−キノリル酸の調製のための一般方法:
【化5】

【0096】
スキーム1においては、置換された4−クロロキノリン2が、既知方法(J. Heterocyclic Chemistry, 34,315-320, 1997)に従って、アニリン1から合成された。Zn(CN)2のシアノによる塩化物の置換は、Pd(PPh3)4の触媒下で達成される。エチレングリコール中、KOHを用いての4−シアノキノリン3の加水分解が、4−キノリル酸を付与した。4−キノリル−酸4のN−オキシド5への転換は、次の3−段階反応を通して達成された:a)HClによるメタノール溶液におけるメチルエステル形成;b)mCPBAによる酸化;c)N−オキシドメチルエステルの加水分解。
【0097】
2.オキシム−含有アミドの調製のための一般方法:
【化6】

【0098】
スキーム2において、中間体7は、既知方法(J. Med. Chem. , 44,3339-3342, 2001)に従って、イソニペコチン酸6から合成された。還流エタノール中、NH2Oet・HClとの7の反応は、オキシム8を付与した。Z及びE異性体が、カラムクロマトグラフィーにより分離され得る。TFAによる8の保護解除は、アミン9を付与し、これが、酸とのカップリングのための活性化因子としてHATUを用いて、最終生成物に転換された。
【0099】
3.ピリジル−含有アミドの調製のための一般方法:
【化7】

【0100】
スキーム3においては、メタノール中、NaBH4による7の還元が11を付与し、これがさらに、塩基としてNaHを用いて2−フルオロピリジンと反応せしめられ、12が得られる。TFAによる12の保護解除は、遊離アミン13を付与した。活性化因子としてHATUを用いての酸による13のカップリングは、最終生成物14を付与した。
【0101】
4.トリフルオロメチル基の導入のための一般方法:
【化8】

【0102】
スキーム4においては、TFAによる7の保護解除、続いて、活性化因子としてHATUを用いての酸によるカップリングは15を付与した。TFAの存在下でのTMSCF3との15の反応により、16を得た。
【0103】
5.オレフィン基の導入のための一般方法:
【化9】

【0104】
スキーム5においては、Wittig試薬との7の反応により、17が得られた。TFAによる17の保護解除、続いて、活性化因子としてHATUを用いての酸によるカップリングにより、18が得られた。
【0105】
6.ピペラジン−ピペリジンアミドの調製のための一般方法:
【化10】

【0106】
スキーム6においては、中間体20が、既知方法(J. Med. Chem., 44,3343, 2001)に従って、19から調製された。TFAによる20の保護解除、続いて、活性化因子としてHATUを用いての酸によるカップリングにより、21が得られた。
【実施例】
【0107】
例18−メチル−4−キノリンカルボン酸の調製:
4−クロロ−8−メチルキノリンを、既知の方法(J. Heter. Chem. , 34,315, 1997)に従ってのジエチルエトキシメチレンマロネートと2−メチルアニリンとの反応から調製した。乾燥されたフラスコにおいて、DMF(5ml)中、4−クロロ−8−メチルキノリン(3g、17mモル)、Zn(CN)2 (2.4g,20mモル), 及び Pd(PPh3)4 (2.7g, 2.6mモル)の混合物を、N2下で4時間、110〜120℃で攪拌した。室温への冷却の後、反応混合物を、NaHCO3(10%、40ml)の急冷された水溶液中に注いだ。
【0108】
固形物を濾過し、そしてEtOAにより洗浄した。水性相を、EtOAc(3×50ml)により抽出し、そして組合された有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc、95:5〜85:15)により精製し、8−メチル−4−キノリンカルボニトリル(2.0g、70%)を白色固形物として得た。1H NMR (CDCl3) δ 2. 82 (s, 3H), 7.65 (dd,1 H), 7.71 (m,1 H), 7.73 (d,1 H), 8.05 (m,1 H), 9.05 (d,1 H)。
【0109】
8−メチル−4−キノリンカルボニトリル(1g)を、50%KOH(5m)及びエチレングルコール(15ml)に懸濁した。その混合物を160℃で24時間、維持した。室温に冷却した後、その反応混合物を、10%HCl溶液20ml中に注いだ。固形物を濾過により集め、水により洗浄し、そして乾燥し、標記化合物を得た。1H NMR (DMSO-d6/TFA) :δ2.70 (s, 3H), 7.55 (dd, 1H), 7.65 (m,1 H), 7.95 (d,1H), 8.42 (m,1 H), 9.01 (d, 1H)。
【0110】
次のキノリンカルボン酸を、類似する態様で調製した:
6-メチル-4-キノリンカルボン酸;
7-クロロ-4-キノリンカルボン酸;
7-メチル-4-キノリンカルボン酸;
2-メチル-4-キノリンカルボン酸 ;
7-メトキシ-4-キノリンカルボン酸 ;
7- (2-ヒドロキエトキシ)-4-キノリンカルボン酸;
5-キノリンカルボン酸;
7-クロロ-6-メチル-4-キノリンカルボン酸;
7-トリフルオロメチル-4-キノリンカルボン酸;
8-トリフルオロメチル-4-キノリンカルボン酸;
7-クロロ-2-メチル-4-キノリンカルボン酸。
【0111】
例24−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピリジニル)−ピペリジンの調製:
エタノール(150ml)中、4−[4−(4−ブロモベンゾイル)−1−ピペリジニル]−4−メチル−1−ピペリジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(10g、21.3mモル)、EtONH2・HCl(8.3g、85mモル)及び酢酸ナトリウム(7g、85mモル)の混合物を、還流下で6時間、加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を、4Nの水酸化ナトリウムの添加により、pH12−13にすることにより急冷した。溶媒を真空下で除去し、そして固形物を沈殿せしめた。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2(400ml)に再溶解した。
【0112】
有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。残渣(11g)を、フラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2−ヘキサン−EtOAc、12:3:1)により精製し、8Z(純粋なZ−異性体、3.9g)、8E(3.7g、E−異性体)及びZ/E混合物(2.1g)を得た。CH2Cl2(15ml)中、8Z(2.7g、5.3mモル)の攪拌溶液に、TFA(10ml)を室温で添加した。2時間の後、反応を濃縮し、そして残渣を、CH2Cl2(150ml)に再溶解した。有機相を、10%NaOH(2×25ml)及びブライン(2×20ml)により洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。
【0113】
例34−[(4−ブロモフェニル)(2−ピリジニルオキシ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピリジニル)ピペリジンの調製:
DMF(4ml、水性)中、4−[(4−ブロモフェニル)ヒドロキシメチル]−1−ピペリジニル]−4−メチルピペリジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(460mg、1mモル)の攪拌溶液に、NaH(鉱油中、60%、81mg、2.0mモル)を室温で添加した。0.5時間後、2−フルオロピリジン(262mg、2.7mモル)を添加し、そしてその反応を75℃で15時間、維持した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水(20ml)中に注いだ。反応混合物を、EtOAc(3×30ml)により抽出し、ブライン(2×10ml)により洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮し、粗生成物を淡黄色のシロップとして得た。
【0114】
この残渣を、精製しないで、次の段階に使用した。TFA(5ml)及びCH2Cl2(5ml)中、カルバメートの溶液を室温で2時間、攪拌し、そして真空下で濃縮し、残渣をCH2Cl2(80ml)に溶解し、そして10%NaOH(30ml)により中和した。反応混合物を、CH2Cl2(3×35ml)により抽出した。有機層を組合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2−MeOH−Et3N、100:5:0.1〜70:30:0.1)により精製し、白色非晶性固形物として標記化合物を得た(280mg、64%)。
【0115】
例44-[[4-[4-(4-ブロモベンゾイル)-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-7-クロロキノリンの調製:
CH2Cl2(6ml)中、4−[4−(4−ブロモペンゾイル)−1−ピペリジニル]−4−メチル−1−ピペリジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(400mg、0.86mモル)の攪拌溶液に、TFA(2ml)を室温で添加した。2時間後、反応を真空下で濃縮し、そして真空下で2時間、乾燥した。残渣をDMF(5ml)に溶解し、そして7−クロロ−4−キノリンカルボン酸(214mg、1.03mモル)、HATU(490.5mg、1.29mモル)及びジイソプロピルエチルアミン(222mg、1.72mモル)を連続的に添加した。
【0116】
16時間後、反応物を氷水(15ml)中に注ぎ、そしてEtOAc(3×30ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。その得られる残渣を、カラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。1H NMR(CDCI3) : δ 0.96 (s, 3H), 1.24 (m, 1H), 1.52 (m, 1H), 1.66-1. 96 (m, 5H), 2.10 (m, 1H), 2.18-2. 32 (m, 2H), 2.84 (m, 1H), 2.92-3. 14 (m, 2H), 3.20 (m, 1H), 3.28-3. 54 (m, 2H), 4.36 (m, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.61 and 7.80 (それぞれ m, 4H), 7.75 (m, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.95 (br. d, 1H)。
【0117】
例54−[1−(4−ブロモフェニル)エテニル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)−ピペリジンの調製:
THF(20ml)中、CH3PPh3Br(1.7g、4.8mモル)の溶液に、n−BuLi(2ml、ヘキサン中、2.5N、5.0mモル)を-40℃で添加した。反応を0℃に暖め、そして温度で30分間、攪拌した。THF(15ml)中、4−[4−(4−ブロモペンゾイル)−1−ピペリジニル]−4−メチル−1−ピペリジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(2g、4.3mモル)の溶液を添加し、そして3日間、攪拌した。その混合物を、氷水中に注ぎ、そしてEtOAc(3×10ml)により抽出した。有機層を、ブラインにより洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及びクラマトグラフィーによる精製により、標記化合物を得た。
【0118】
例61-ヒドロキシ-4-[[4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジニル]-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリニウムの調製:
CH2Cl2(5ml)中、4-[4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジニル]-1-ピペリジンカルボン酸ジメチルエチルエステル(234.4mg、0.5mモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2ml)を室温で添加した。2時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、そして真空下で乾燥した。残渣をDMF(6ml)に溶解し、そして4−カルボキシ−1−ヒドロキシキノリウム(113.4mg、0.6mモル)、ジイソプロピルエチルアミン(322mg、2.5mモル)及びHATU(285mg、0.75mモル)を、室温で連続的に添加した。
【0119】
16時間後、反応混合物を氷水(15ml)中に注ぎ、そしてその混合物をEtOAc(3×40ml)により抽出した。有機相を、炭酸水素ナトリウム(15ml、飽和)及びブライン(10ml)により洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下での濃縮及びカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2:メタノール、9:1)による精製により、白色粉末として標記化合物を得た。MS: 539(M+-1).1H NMR (CDCl3,400MHz) δ 0.97 (s, 3H), 1.16(br. d, 3H), 1.3 (dd, 3H), 1.52 (m, 1), 1.72 (m, 1H), 2.0 (t, 1H), 2.2 (m, 4H), 2.6 (dd, 1H), 3.1 (m, 1H), 3.41 (m, 1H), 3.6 (t,1H), 4.0 (br. s, 1H), 4.3 (br. d,1H), 7.22 (s, 1H), 7.58 (m, 4H), 7.76 (m,1H), 7.8 (m, 1H), 7.9 (m, 1H), 8.53 (d,1H), 8.8 (d, 1H)。
【0120】
例71-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] イソキノリンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−イソキノリンカルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt, N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水中に注いだ。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に再溶解した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。残渣を、分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)により精製し、白色固形物として標記化合物を得た。MS:564(M++1)。
【0121】
例83-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] イソキノリンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、3−イソキノリンカルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水中に注いだ。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に再溶解した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。残渣を、分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)により精製し、淡黄色の粉末として標記化合物を得た。MS:564(M++1)。
【0122】
例93-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、3−キノリンカルボン酸(21mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS:563(M+)。
【0123】
例102-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] キノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、2−キノリンカルボン酸(21mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。
【0124】
例114-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-2-メチル-3-キノリノールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、3−ヒドロキシ−2−メチル−4−キノリンカルボン酸(27mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS:593(M+)。
【0125】
例124-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-8-メチルキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、8−メチル−4−キノリンカルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS:577(M+)。
【0126】
例134-[[4-[4-[ (4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6-メチルキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、6−メチル−4−キノリンカルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS:577(M+)。
【0127】
例142-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-4-キノリノールの調製:
DMF(6ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.24mモル)、4−ヒドロキシ−2−キノリンカルボン酸(56mg、0.29mモル)及びEt3N(87mg、0.86mモル)の溶液に、HATU(119mg、0.31mモル)を、室温で添加し、そして反応を24時間、攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、そして第1固形収穫物を濾過により集めた。水性相を酢酸エチルにより抽出し、そして有機層を炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、そして濃縮し、第2固形物収穫物を得た。それらの2種の粗収穫物を組合し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(2%:10%、メタノール/CH2Cl2)により精製し、標記化合物をオフホワイト色の固形物として得た。MS578(M+)。
【0128】
例152-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 4,8-キノリンジオールの調製:
DMF(6ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.24mモル)、4,8−ジヒドロキシキノリン−2−カルボン酸(62mg、0.30mモル)及びEt3N(87mg、0.86mモル)の溶液に、HATU(119mg、0.31mモル)を、室温で添加し、そして反応を24時間、攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、そして第1固形収穫物を濾過により集めた。水性相を酢酸エチルにより抽出し、そして有機層を炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、そして濃縮し、第2固形物収穫物を得た。それらの2種の粗収穫物を組合し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(2%:10%、メタノール/CH2Cl2)により精製し、標記化合物を黄色の固形物として得た。MS594(M+)。
【0129】
例162-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-4-メトキシキノリンの調製:
DMF(6ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.24mモル)、4−メトキシ−2−キノリンカルボン酸(60mg、0.29mモル)及びEt3N(87mg、0.86mモル)の溶液に、HATU(119mg、0.31mモル)を、室温で添加し、そして反応を24時間、攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、そして第1固形収穫物を濾過により集めた。水性相を酢酸エチルにより抽出し、そして有機層を炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、そして濃縮し、第2固形物収穫物を得た。それらの2種の粗収穫物を組合し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(2%:10%、メタノール/CH2Cl2)により精製し、標記化合物を黄色の固形物として得た。MS592(M+)。
【0130】
例174-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-6-メチル-5-キノリノールの調製:
DMF(2ml)中、オキシム−アミン4−[(E)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、5−ヒドロキシ−6−メチル−4−キノリンカルボン酸(28mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。分離用TLCによる精製により、標記化合物を得た。1H NMR (CDCl3,400MHz)δ 0.9 (d, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.36-2. 04 (m, 6H), 2.06-2. 34 (m, 4H), 2.9-3. 1 (m, 2H), 3.1-3. 36 (m, 2H), 3.38-3. 65 (m, 2H), 3.90-4. 14 (m, 1H), 4.15-4. 30 (q, 2H),7. 02-7.16 (m, 2H), 7.2-7. 36 (m, 2H), 7.44-7. 56 (m, 2H), 7.64-7. 76 (s, 1H), 8.10-8. 20 (d, 1H)。
【0131】
例184-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロ-6-メチルキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−クロロ−6−メチル−4−キノリンカルボン酸(30mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。固形物をCH2Cl2に再溶解し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。1H NMR (CDCl3,400MHz)δ 0. 9 (d, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.36-1. 77 (m, 7H), 1.77-1. 88 (m,1H), 1.94-2. 3 (m, 3H), 2.5 (s, 3H), 2.7-2. 86 (m, 1H), 2. 88- 3.08 (m, 2H), 3.1-3. 4 (m, 2H), 3.44-3. 7 (m,1H) 4.15-4. 30 (q, 2H), 7.02-7. 3 (m, 3H), 7.38-7. 58 (m, 2H), 7.59-7. 8 (d, 1H), 8.1-8. 3 (s, 1H), 8.70-9. 0 (m,1H)。
【0132】
例193-[[4-[4-[(E) −(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6- (トリフルオロメチル)-7-キノリノール及び
3-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6- (トリフルオロメチル)- 7-キノリノールの調製:
DMF(2ml)中、オキシム−アミン4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−ヒドロキシ−6−(トリフルオロメチル)−3−キノリンカルボン酸(34mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。固形物をCH2Cl2に溶解し、そして分離用TLCによる精製により、E−異性体及びZ−異性体を得た。
【0133】
E−異性体:1H NMR (CDCl3,400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-2. 7 (m, 10H), 2.8-3. 36 (m, 4H), 3.38-4. 16 (m, 3H), 3.18-4. 24 (q, 2H), 7.08-7. 18 (m, 2H), 7.4-7. 58 (m, 3H), 7.59-7. 7 (m,1H), 7.78-7. 9 (m,1H), 8.5-8. 62 (s,1H)、及び
Z−異性体:1H NMR (CDCl3,400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-2. 7 (m, 12H), 2.8-3. 4 (m, 3H), 3.5-3. 9 (m, 2H), 3.96-4. 14 (q, 2H), 7.08-7. 18 (m, 2H), 7.48-7. 55 (m, 2H), 7.55-7. 64 (m, 1 H), 7.68-7. 78 (m, 1 H), 7.89-7. 98 (s, 1 H), 8.52-8. 62 (s,1 H)。
【0134】
例203-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-8- (トリフルオロメチル)-4-キノリノールの調製:
DMF(2ml)中、オキシム−アミン4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、4−ヒドロキシ−8−トリフルオロメチル−3−キノリンカルボン酸(28mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。
【0135】
例212-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6-エチル-4-キノリノールの調製:
DMF(2ml)中、オキシム−アミン4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、6−エチル−4−ヒドロキシ−2−キノリンカルボン酸(28mg、0.13mモル)及びEt3N(24mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。
【0136】
例223-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- (トリフルオロメチル)-4-キノリノールの調製:
DMF(6ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.24mモル)、4−ヒドロキシ−7−トリフルオロメチル−3−キノリンカルボン酸(87mg、0.34mモル)及びEt3N(87mg、0.86mモル)の溶液に、HATU(119mg、0.31mモル)を、室温で添加し、そして反応を24時間、攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、そして第1固形収穫物を濾過により集めた。水性相を酢酸エチルにより抽出し、そして有機層を炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、そして濃縮し、第2固形物収穫物を得た。それらの2種の粗収穫物を組合し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(2%:10%、メタノール/CH2Cl2)により精製し、標記化合物をオフホワイト色の固形物として得た。MS646(M+)。
【0137】
例232-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-8-メチル-4-キノリノールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、4−ヒドロキシ−8−メチル−2−キノリンカルボン酸(28mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。
【0138】
例244- [ [4- [4- [(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2- フェニルキノリンの調製:
DMF(6ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.24mモル)、2−フェニル−4−キノリンカルボン酸(73mg、0.29mモル)及びEt3N(87mg、0.86mモル)の溶液に、HATU(119mg、0.31mモル)を、室温で添加し、そして反応を24時間、攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、そして第1固形収穫物を濾過により集めた。水性相を酢酸エチルにより抽出し、そして有機層を炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、そして濃縮し、第2固形物収穫物を得た。それらの2種の粗収穫物を組合し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(2%:10%、メタノール/CH2Cl2)により精製し、標記化合物を薄いオレンジ色の固形物として得た。MS638(M+)。
【0139】
例256-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1ピペリジニル] カルボニル] キノリンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、キノリン−6−カルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下で濃縮、及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、白色の粉末として標記化合物を得た。MS:564(M++1)。
【0140】
例262- ( [4- [4- [(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- エチル-4-キノリノールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−エチル−4−ヒドロキシ−2−キノリンカルボン酸(28mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS:606(M+)。
【0141】
例274-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(240mg、0.59mモル)、キノリン−4−カルボン酸(112mg、0.64mモル)及びEt3N(119mg、1.18mモル)の溶液に、HATU(290mg、0.76mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。フラッシュクロマトグラフィーによるさらなる精製により、標記化合物を得た。1H NMR (DMSO-d6)δ 0.9 (s, 3H), 1.18 (t, 3H), 1.22-1.85 (m, 7H), 1.98-2.18 (m, 3H), 2.39 (m, 1H), 2.75 (m, 1H), 2.96 (m, 2H), 3.31 (q, 1H), 3.50 (q, 1H),4.04(q, 2H), 4.26 (m, 1H), 7.09(m, 2H), 7.28 (m, 1H), 7.5 (m, 2H),7.58(q, 1H),7.71-7.85(m, 2H),8.13(d, 1H), 8.92(d, 1H)。
【0142】
例284-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- (トリフルオロメチル)キノリンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−トリフルオロメチル−4−キノリンカルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt3N(0.06ml、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下で濃縮、及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、淡黄色の粉末として標記化合物を得た。MS:630(M+−1)。
【0143】
例294-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウムの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(120mg、0.29mモル)、4−カルボン酸−1−ヒドロキシキノリニウム(61mg、0.32mモル)及びEt3N(59mg、0.58mモル)の溶液に、HATU(145mg、0.38mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固形物として標記化合物を得た。MS: 579(M+). 1H NMR(CDCl3, 400MHz)δ0.9 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.21-1. 84 (m, 7H), 1.95-2. 2 (m, 3H), 2.38-2. 5 (m,1H), 2.75-2. 82(m, 1H), 2.9-3. 08 (m, 1H), 3.3-3. 6 (m, 2H), 4.04 (q, 2H), 4.25-4. 40 (m,1H), 7.08-7. 14 (m, 2H), 7.18-7. 25 (m,1H), 7.5 (m, 2H), 7.65-7. 75 (m,1H), 7.78-7. 96 (m, 2H)。
【0144】
例307-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリンの調製:
DMF(3ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、キノリン−7−カルボン酸(25mg、0.142mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注いだ。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2(2ml)に再溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、褐色の粉末として標記化合物を得た。
【0145】
MS: 562.1(M+-1). 1H NMR(CDCl3)δ0.93 (s, 3H), 1.20 (t, 3H), 1.31-1. 84 (m, 7H), 1.98(広いd, 1H), 2.068-2.18 (m,2H), 2.42(tt, 1H), 2.84(広いd, 1H), 2.99 (m, 1H), 3.3-3.42(m, 1H), 3.52 (広いd,2H), 4.06 (q, 2H),4.12(m,1H), 7.09-7.13 (m, 2H), 7.45 (dd,1H), 7.51-7. 54 (m, 2H), 7.59(dd, 1H), 7.86(d, 1H), 8.09(d, 1H), 8.18(dd, 1H), 8.96(dd, 1H)。
【0146】
例318-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] キノリンの調製:
DMF(5ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(150mg、0.37mモル)、8−キノリンカルボン酸(70mg、0.41mモル)及びEt3N(75mg、0.73mモル)の攪拌溶液に、HATU(138mg、0.48mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、白色の固形物として標記化合物を得た。MS: 563(M+). 1H NMR(CDCl3, 400MHz)δ0.9 4(d, 3H), 1.2 (m, 3H), 1.24-2.0 (m, 7H), 2.0-2. 2 (m, 3H), 2.3-2. 5 (m,1H), 2.7-2. 82(m, 1H), 2.9-3. 08 (m, 2H), 3.2-3. 8 (m, 2H), 4.04(m, 2H), 4.1-4. 40 (m,1H), 7.08-7. 14 (d, 2H), 7.39-7. 45 (m,1H), 7.48-7. 58 (m, 3H), 7.62-7. 68(m, 1H), 7.8-7. 86 (m,1H), 8.13-8. 18 (m, 1H), 8.9-9. 0 (m,1H)。
【0147】
例324-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 7-クロロキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−クロロ−4−キノリンカルボン酸(280mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に再溶解し、そして分離用TLCにより精製し、黄色の油状物として標記化合物を得た。
【0148】
1H NMR(CDCl3, 400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-1. 96 (m, 7H), 1.98-2. 2 (m, 3H), 2.36-2. 5 (m, 1 H), 2.72-2.84 (m,1H), 2.86-3. 06 (m, 2H), 3.24-3. 6 (m, 2H), 4.04 (q, 2H), 4.15-4.34 (m, 1H), 7.08-7.14 (m,2H),7.28-7.33 (m, 1H), 7.40-7. 62 (m, 3H), 7.71-7. 82 (m, 1H), 8.1-8. 18 (d, 1H), 8.9-8. 98 (d, 1H)。
【0149】
例334-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 7-メチルキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−メチル−4−キノリンカルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そして分離用TLCにより精製し、黄色の油状物として標記化合物を得た。
【0150】
1H NMR(CDCl3, 400MHz)δ0.94 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-1. 88 (m, 7H), 1.96-2. 18 (m, 3H), 2.36-2. 46 (m, 1H), 2.54-2. 61 (d, 3H), 2.72-2. 81 (m, 1H), 2.9-3. 3 (m, 2H), 3.24-3. 38 (m, 1H), 3.46-3. 58 (m, 1H), 4.06 (q,2H), 4.16-4. 32 (m, 1H), 7.08-7. 14 (dd, 2H), 7.20-7. 25 (m, 1H), 7.40-7. 46 (m, 1H), 7.49-7. 54 (m, 2H), 7.66-7. 76 (m, 1H), 7.9-7. 93 (s, 1H), 8.90 (m, 1H)。
【0151】
例344-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル]-7-クロロ-1-ヒドロキシキノリニウムの調製:
DMF(2ml)中、4−[(E)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、4−カルボキシ−7−クロロ−1−ヒドロキシ−キノリニウム(30mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そして分離用TLCにより精製し、淡黄色の固形物として標記化合物を得た。
【0152】
1H NMR(CDCl3, 400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24- 1.96 (m, 7H), 1.98-2. 2 (m, 3H), 2.36-2. 5 (m, 1 H), 2.74-2. 84 (m, 1H), 2.93-3. 08 (m, 2H), 3.2-3. 7 (m, 2H), 4.04 (q, 2H), 4.15-4. 30 (m,1H), 7.08-7. 14 (m, 2H), 7.18-7. 26 (m,1H), 7.48-7. 56 (m, 2H), 7.61-7. 68 (m, 1H), 7.76-7. 9 (m, 1H), 8.5 (d, 1H), 8.8 (d, 1H)。
【0153】
例358-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 4-クロロキノリンの調製:
DMF(3ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、4−クロロ−8−キノリンカルボン酸(30mg、0.14mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を、激しく攪拌しながら氷水中に注いだ。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に再溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、白色の粉末として標記化合物を得た。LC-MS: 596 (M+-1) ;1H NMR(CDCl3)δ 0.91 (d, 3H), 1.16-1. 22 (m, 3H), 1.25-2. 14 (m,10H), 2.39 (m,1H), 2.78 (m, 1H), 2.90 (m, 1H), 3.00 (m, 1H), 3.28 (m, 1H), 3.50-3. 65 (m,1 H), 4.05 (m, 2H), 4.18-4. 35 (m,1 H), 7.09-7. 11 (m, 2H), 7.49-7. 54 (m, 3H), 7.64-7. 72 (m, 2H), 8.24-8. 27 (m,1H), 8.79-8. 82 (m, 1H)。
【0154】
例367- [ [4- [4- [ (Z)- (4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 4-クロロキノリンの調製:
DMF(3ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、4−クロロ−7−キノリンカルボン酸(50mg、0.24mモル)及びEt3N(0.12ml、0.86mモル)の溶液に、HATU(120mg、0.32mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を、激しく攪拌しながら氷水中に注いだ。
【0155】
固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に再溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、淡黄色の粉末として標記化合物を得た。LC-MS: 596 (M+-1) ;1H NMR(CDCl3)δ 0.93 (d, 3H), 1.20 (t, 3H), 1.26-1. 80 (m, 7H), 1.98-2. 17 (m, 3H), 2.42(tt, 1H), 2.83 (br. d, 1H), 2.99 (br. d,1H), 3.33 (m,1H), 3.51 (br. t, 2H), 4.06(q, 2H), 4.13 (m, 1H), 7.11 (m, 2H), 7.51-7. 54 (m, 3H), 7.69 (dd, 1H), 8.11 (d,1H), 8.28 (d,1 H), 8.82 (d,1 H)。
【0156】
例374-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 2-メチルキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(150mg、0.37mモル)、2−メチル−4−キノリンカルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、無色の固形物として標記化合物を得た。1H NMR(CDCl3, 400MHz)δ0.94 (d, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-1. 88 (m, 7H), 1.96- 2.18 (m, 3H), 2.36-2. 46 (m,1H), 2.72-2. 82 (m, 4H), 2.92-3. 03 (m, 2H), 3.24-3. 6 (m, 2H), 4.06 (q, 2H), 4.16-4. 3 (m,1H), 7.08-7. 14 (dd, 2H),7. 18-7. 24 (m,1H), 7.48-7. 58 (m, 3H), 7.68-7. 8 (m, 2H), 8.02-8. 06 (d,1H)。
【0157】
例385-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウムの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.25mモル)、5−カルボキシ−1−ヒドロキシ−キノリニウム(51mg、0.28mモル)及びEt3N(51mg、0.5mモル)の攪拌溶液に、HATU(124mg、0.33mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固形物として標記化合物を得た。
【0158】
MS: 580(M+-1).1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ 0.94 (d, 3H), 1.2 (m, 3H), 1.24- 1.94 (m, 7H), 1.96-2. 2 (m,3H), 2.36-2. 5 (m, 1 H), 2.7-2. 84 (m, 1 H), 2.9-3. 08 (m, 2H), 3.2-3. 6 (m, 2H), 4.04 (q, 2H), 4.1-4. 38 (m,1H), 7.08-7. 14 (dd, 2H), 7.30-7. 38 (m, 1H), 7.48-7. 6 (m, 3H), 7.72-7. 82 (m, 2H), 8.52-8. 58 (d,1H),8. 78-8. 82 (d, 1H)。
【0159】
例394-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-メトキシキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(E)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−メトキシ−4−キノリンカルボン酸(27mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてHPLCにより精製し、白色の固形物として標記化合物、トリフルオロ酢酸塩を得た。MS: 593(M+).1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ 1.2 (m, 3H), 1.38-1. 52 (m, 3H), 1.66-3.04 (m, 12H), 3.04-3. 80 (m, 6H), 3.9-4. 15 (m,5H), 4.80-5. 1 (m,1H), 7.1-7. 22 (m, 2H), 7.4-7. 6 (m, 4H), 7.7-8. 0 (m, 3H)。
【0160】
例405-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] キノリンの調製:
DMF(10ml)中、4−[(E)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(150mg、0.37mモル)、5−キノリンカルボン酸(70mg、0.4mモル)及びEt3N(74mg、0.73mモル)の攪拌溶液に、HATU(183mg、0.48mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、褐色の固形物として標記化合物を得た。MS: 563(M+).1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ 0.9 (d, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.2-1. 84 (m, 7H), 1.95-2. 2 (m, 3H), 2.3-2. 5 (m, 1 H), 2.7-2. 82 (m, 1 H), 2.9-3. 08 (m, 2H), 3.2-3. 6 (m, 2H), 4.04 (q, 2H), 4.25-4. 40 (m,1H), 7.08-7. 14 (d, 2H), 7.4-7. 5 (m, 4H), 7.7 (m,1H), 8.1-8. 3 (m, 2H), 8.9- 9.0 (m,1 H)。
【0161】
例412-[[4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-キノリニル] オキシ] エタノールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、7−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−キノリンカルボン酸(30mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてHPLCにより精製し、白色の固形物として標記化合物、トリフルオロ酢酸塩を得た。MS: 622(M+-1).1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ 1.18-1.3 (m, 3H), 1.4-1. 55 (m, 3H), 1.7-1. 82 (m,1H), 2.0-2. 6 (m, 6H), 2.6-3. 4 (m, 7H), 3.4-3. 8 (m, 2H), 3.9-5. 0 (m, 4H), 6.80-7. 2 (m, 4H), 7.4-7. 6 (m, 3H), 7.7-8. 0 (m, 2H), 8.8-9. 1 (m,1H)。
【0162】
例424-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 3-メチルキノリンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.25mモル)、3−メチル−4−キノリンカルボン酸(51mg、0.28mモル)及びEt3N(51mg、0.5mモル)の攪拌溶液に、HATU(123.5mg、0.38mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。固形物をCH2Cl2に再溶解し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、無色の油状物として標記化合物を得た。MS:577(M+).1H NMR (CDCl3)δ 0. 9 (d, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.4-1. 84 (m, 7H), 2.0-2. 2 (m, 3H), 2.38-2. 5 (m, 4H), 2.73-3. 05 (m, 3H), 3.2-3. 4 (m,1H), 3.45-3. 65 (m, 1H), 4.04 (q, 2H), 4.25-4. 40 (m, 1H), 7.08-7. 14 (m, 2H), 7.48-7. 6 (m, 3H), 7.64-7. 74 (m, 2H), 8.06- 8.12 (d,1H), 8.78-8. 81 (d, 1H)。
【0163】
例438-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] スルホニル] キノリンの調製:
CH2Cl2(3ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、8−キノリンスルホニルクロリド(40mg、0.18mモル)を室温で添加した。2時間後、溶媒を真空下で除去し、そして得られる残渣を分離用TLC(CH2Cl2−MeOH、9:1)により精製し、標記化合物を淡黄色の粉末として得た。1H NMR(CDCl3) δ 0.82 (s, 3H), 1.18 (t, 3H), 1.23-1. 46 (m, 4H), 1.68 (br. d, 2H), 1.8-1. 9 (m, 2H), 2.20 (br. d, 2H), 2.34(tt,1H), 2.83 (br. d, 2H), 3.34-3. 44 (m, 2H), 3.50-3. 58 (m, 2H), 4.03 (q, 2H), 7.14 (d, 2H), 7.46-7. 52 (m, 3H), 7.59 (t, 1 H), 8.02 (dd, 1H), 8.24 (dd, 1H), 8.45 (dd, 1 H), 9.04 (dd, 1H)。
【0164】
例444-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]シンノリンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、シンノリン−4−カルボン酸(25mg、0.142mモル)及びEt3N(0.06ml、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下での濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、淡黄色の粉末として標記化合物を得た。MS: 564(M+)。
【0165】
例452-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] キノキサリンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、2−キノキサリンカルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt3N(0.06ml、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下での濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、黄色の粉末として標記化合物を得た。MS: 563(M+-1)。
【0166】
例462-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-3- キノキサリノールの調製:
DMF(6ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(100mg、0.24mモル)、3−ヒドロキシ−2−キノキサリンカルボン酸(56mg、0.29mモル)及びEt3N(87mg、0.86mモル)の溶液に、HATU(119mg、0.31mモル)を、室温で添加し、そして反応を24時間、攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、そして第1固形収穫物を濾過により集めた。水性相を酢酸エチルにより抽出し、そして有機層を炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、乾燥し、そして濃縮し、第2固形物収穫物を得た。それらの2種の粗収穫物を組合し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(2%:10%、メタノール/CH2Cl2)により精製し、標記化合物をオレンジ色の固形物として得た。MS579(M+)。
【0167】
例472-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1,6-ナフチリジンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1,6−ナフチリジン−2−カルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下での濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、淡黄色の粉末として標記化合物を得た。MS: 564(M+-1)。
【0168】
例482-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1,8-ナフチリジンの調製:
DMF(3ml、無水)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1,8−ナフチリジン−2−カルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下での濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、淡褐色の粉末として標記化合物を得た。MS: 564(M+)。
【0169】
例493-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2-メチル-1, 8-ナフチリジンの調製:
DMF(3ml)中、4−[(E)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、2−メチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(44mg、0.43mモル)の溶液に、HATU(60mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注いだ。その固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に再溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及び分離用TLC(CH2Cl2−メタノール、9:1)による精製により、淡褐色の粉末として標記化合物を得た。MS: 564(M+)。1H NMR (CDCl3)δ 0. 94 (s, 3H), 1.20 (t, 3H), 1.24-1.88 (m, 7H), 2.00-2.17 (m, 3H), 2.42 (m, 1H), 2.74-2.84 (m, 4H),2.94-3.10(m,2H), 3.35-3.54 (m,2H), 4.06 (q, 2H), 4.19 (m, 1H), 7.11(d, 2H), 7.47(dd, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.99(s,1H), 8.16(d, 1H), 9.11(m, 1H)。
【0170】
例503-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-2- (トリフルオロメチル)-1, 8-ナフチリジンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、2−トリフルオロメチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(32mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。
【0171】
例513-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2-メチル-1,6-ナフチリジンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、2−メチル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(25mg、0.14mモル)及びEt3N(0.06ml、0.43mモル)の溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。その固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そして分離用TLCにより精製し、淡黄色の固形物として標記化合物を得た。1H NMR (CDCl3,400MHz)δ 0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-1. 96 (m, 7H), 1.98-2. 2 (m, 3H), 2.36-2. 5 (m, 1H), 2.72-2. 9 (m, 4H), 2.92-3. 14 (m, 2H), 3.38-3. 58 (m, 2H), 4.04 (q, 2H), 4.15-4. 3 (m, 1H), 7.08-7. 14 (m, 2H), 7.48-7. 56 (m, 2H), 7.8-7. 88 (m,1H), 8.07 (s,1H), 8.72-8. 78 (d, 1 H), 9.18-9. 24 (s, 1H)。
【0172】
例522-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル-1H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1H−インドール−2−カルボン酸(21mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、HPLCにより精製し、標記化合物を得た。MS: 552(M++1)。
【0173】
例533-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1- メチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(27mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS: 565(M+)。
【0174】
例543-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1H−インドール−3−カルボン酸(21mg、0.13mモル)及びEt3N(24mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。
【0175】
例555-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1 H- インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1H−インドール−5−カルボン酸(21mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS: 550(M+-1)。
【0176】
例565-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸(23mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてその固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして分離用TLCによる精製し、標記化合物を得た。1H NMR(CDCI3,400MHz)δ 0.93 (s, 3H), 1.3 (t, 3H), 1.34-2. 0 (m, 8H), 2.08-2. 3 (m, 2H), 2.7-3. 1 (m, 2H), 3.1-3. 4 (m, 2H), 3.4-3. 68 (m, 2H), 3.8 (s, 3H), 3.86-4. 1 (m, 1H), 4.12-4. 24 (q, 2H), 6.48-6. 54 (m,1H), 7. 08-7.14 (d,1H), 7.2-7. 34 (m, 4H), 7.44-7. 54 (m, 2H), 7.66-7. 74 (m,1 H)。
【0177】
例575-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-エチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−エチル−1H−インドール−5−カルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(22.3mg、0.22mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。1H NMR (CDCl3,400MHz) δ 0.93 (s, 3H), 1.3 (t, 3H), 1. 3-2.26 (m, 14H), 2.28-2. 5 (m,1H), 2.6-3. 2 (m, 2H), 3.22- 4.0 (m, 3H), 4.0-4. 1 (q, 2H), 4.12-4. 24 (q, 2H), 6.48-6. 58 (m, 1H), 7.08-7. 14 (m, 2H), 7.14-7. 18 (m, 1H), 7.23-7. 3 (m, 1H), 7.3-7. 38 (m, 1H), 7.48-7. 56 (m, 2H), 7.66-7. 72 (m, 1H)。
【0178】
例582-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(22mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてその固形物を濾過により集めた。その固形物をCH2Cl2に溶解し、そして分離用TLCによる精製し、標記化合物を得た。1H NMR(CDCI3,400MHz)δ 0.93 (s, 3H), 1.3 (t, 3H), 1.34-2. 08 (m, 8H), 2.1-2. 3 (m, 2H), 2.7-3. 1 (m, 2H), 3.1-3. 3 (m, 1H), 3.44-3. 68 (m, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.89-4. 1 (m, 1H), 4.14-4. 24 (q, 2H), 6.58-6. 64 (s, 1H) 7.08-7. 18 (m, 1H), 7.2-7. 32 (m, 4H), 7.46-7. 54 (d, 2H), 7.56-7. 66 (m,1 H)。
【0179】
例592-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-エチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(22.3mg、0.22mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。
【0180】
例603-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1-エチル-1H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)−(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸(25mg、0.16mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注ぎ、そして濾過した。その固形物をCH2Cl2(2ml)に溶解し、そしてHPLCにより精製し、白色の固形物として標記化合物トリフルオロ酢酸塩を得た。1H NMR (CDCl3,400MHz)δ 1.16-1. 36 (m, 4H), 1.42-1. 56 (m, 6H), 1.8-1. 92 (m, 2H), 1.96-2. 5 (m, 6H), 2.54-2. 84 (m, 1 H), 2.96-2. 3.3 (m, 3H), 3.44-3. 56 (m, 1H), 3.68-3. 80 (m, 1 H), 4.0-4. 26 (m, 4H), 4.4-4. 6 (m, 2H), 7.08-7. 3 (m, 5H), 7.32-7. 4 (m, 1 H), 7.42- 7.66 (m, 3H)。
【0181】
例614-[[4-[4-[(Z)-4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-メチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸(23mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。分離用TLCにより精製し、標記化合物を淡黄色の油状物として得た。1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-2. 2 (m,11 H), 2.34-2. 46 (m,1H), 2.76-2. 9 (m,1 H), 2.9- 3.1 (m,1H), 3.1-3. 3 (m, 1 H), 3.3-3. 7 (m, 2H), 3.78-3. 84 (s, 3H), 4.02-4. 18 (q, 2H), 6.4-6. 6 (m, 1H), 7.08-7. 14 (m, 4H), 7.19-7. 25 (m,1H), 7.32-7. 36 (m, 1H), 7.48-7. 56 (m, 2H)。
【0182】
例626-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−メチル−1H−インドール−6−カルボン酸(23mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。分離用TLCにより精製し、標記化合物を淡黄色の油状物として得た。1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-2. 0 (m, 9H), 2.0-2. 3 (m, 2H), 2.3-2. 5 (m, 1 H), 2.7-3. 2 (m, 2H),3.3-3. 7 (m, 3H), 3.78-3. 84 (s, 3H), 4.02-4. 2 (q, 2H), 6.4-6. 6 (m,1H), 7.08-7. 14 (m, 4H), 7.44-7. 48 (s,1H), 7.48-7. 54 (m, 2H), 7.56-7. 62 (m, 1H)。
【0183】
例634-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-エチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−エチル−1H−インドール−4−カルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、反応混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。分離用TLCにより精製し、標記化合物を淡黄色の油状物として得た。1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-1. 86 (m,11 H), 1.86-2. 3 (m, 3H), 2.3-2. 5 (m, 1 H), 2.78- 2.9 (m, 1H), 2.92-3. 1 (m, 1H), 3.1-3. 3 (m, 1H), 3.3-3. 7 (m, 2H), 4.02-4. 14 (q, 2H), 4.14-4. 24 (q, 2H), 6.4-6. 6 (m, 1H), 7.08-7. 14 (m, 3H), 7.15-7. 25 (m, 2H), 7.34-7. 4 (m, 1H), 7.48-7. 58 (m, 2H)。
【0184】
例646-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-エチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−メチル−1H−インドール−6−カルボン酸(25mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。分離用TLCにより精製し、標記化合物を褐色の油状物として得た。1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-2.0 (m, 12H), 2.04-2. 24 (m, 2H), 2.34-2. 5 (m,1H), 2.78-3. 3 (m, 2H), 3.3-4. 02 (m, 3H), 4.02-4. 14 (q, 2H), 4.14-4. 26 (q, 2H), 6.4-6. 6 (m,1H), 7.08- 7.16 (m, 3H), 7.16-7. 23 (m,1H), 7.46-7. 49 (s,1H), 7.49-7. 56 (m, 2H), 7.57-7. 62 (m, 1H)。
【0185】
例656-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1H−インドール−6−カルボン酸(21mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。HPLCにより精製し、標記化合物、トリフルオロ酢酸塩を白色の固形物として得た。1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ1. 2 (m, 3H), 1.4 (dd, 3H), 1.7-1. 9 (m, 2H), 1.9-2. 5 (m, 5H), 2.5- 3.0 (m, 3H), 3.0-3. 3 (m,1H), 3.3-3. 95 (m, 5H),4. 0-4.16 (m, 2H), 4.18-4. 6 (m,1H), 6.4-6. 6 (m, 1H), 7.09-7. 22 (m, 3H), 7.29-7. 34 (m, 1H), 7.48-7. 58 (m, 3H), 7.59-7. 68 (m,1H), 9.3 (m, 1H)。
【0186】
例664-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドールの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、1−メチル−1H−インドール−4−カルボン酸(21mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(60.8mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。分離用TLCにより精製し、標記化合物を緑色の油状物として得た。1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ0.93 (s, 3H), 1.2 (t, 3H), 1.24-2. 3 (m,11 H), 2.3-2. 5 (m, 1H), 2. 7-3. 3 (m, 3H), 3.32-3. 7 (m, 2H), 4.02-4. 18 (q, 2H), 6.4-6. 6 (m, 1H), 7.08-7. 24 (m, 4H), 7.36-7. 42 (m,1H), 7.48- 7.56 (s, 2H), 8.3-8. 6 (m, 1H)。
【0187】
例671- [1- (ベンゾ [b]チエン-3-イルカルボニル)-4-メチル-4-ピペリジニル]-4- [ (4- ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル] ピペリジンの調製:
DMF(2ml)中、4−[(Z)-(4−ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、ベンゾ [b]チオフェン−3−カルボン酸(22mg、0.13mモル)及びEt3N(24.3mg、0.24mモル)の攪拌溶液に、HATU(61mg、0.16mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。分離用TLCにより精製し、標記化合物を白色の固形物として得た。MS: 564(M++1)。
【0188】
例684-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシメチル]-4-(ピペリジン-1-イル]-4-メチルピペリジン-1-イル]カルボニル-キノリンの調製
CH2Cl2(10ml)中、4−[4-(4−ブロモフェニル)ヒドロキシメチル]−1−ピペリジン]−4−メチル−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル(1.03g、2.2mモル)の攪拌溶液に、室温でTFAを添加した。2時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、そして真空下で乾燥した。生成物をDMF(10ml)に溶解し、そしてキノリン−4−カルボン酸(450mg、2.6mモル)、Et3N(1.0ml、7.2mモル)及びHATU(1.1g、2.9mモル)を室温で添加した。
【0189】
16時間後、反応混合物を氷水中に、激しく攪拌しながら注いだ。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に再溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及びフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2:メタノール、100:1〜100:2〜100:4)による精製により、標記化合物を、褐色粉末として得た:MS: 523.1(M++1).1H NMR(CDCl3)δ0.92 (s, 3H), 1.27-2. 14 (m, 10H), 2.72-3. 00 (m, 3H), 3.33 (m,1H), 3.60 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.38 (m,1H), 7.19 (m, 2H), 7.31 (m,1H), 7. 48 (m, 2H), 7.62 (m,1H), 7.77-7. 86 (m, 2H), 8.15 (br. d,1 H), 8.94 (m,1 H)。
【0190】
例694-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 7-クロロキノリンの調製:
DMF(5ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(2−ピリジニルオキシ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(80mg、0.18mモル)、7−クロロ−キノリン−4−カルボン酸(45mg、0.22mモル)及びEt3N(31mg、0.3mモル)の溶液に、HATU(104mg、0.27mモル)を、室温で添加した。16時間後、その混合物を氷水中に注いだ。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に再溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及びフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2−メタノール、95:5〜9:1)による精製により、淡黄色の粉末として標記化合物を得た。1H NMR(CDCl3)δ0.91 (s, 3H), 1.10-2. 15 (m,11H), 2.74 (m,1H), 2.95 (m, 2H), 3.32 (m,1 H), 3.52 (m,1 H), 4.24 (m, 1H), 5.80 (m, 1H), 6.75 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.49-7. 60 (m, 2H), 7.78 (t, 1H), 8.04 (m, 1H), 8.14 (d, 1H), 8.95 (d, 1H)。
【0191】
例704-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル] キノリンの調製:
DMF(5ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(2−ピリジニルオキシ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(220mg、0.5mモル)、キノリン−4−カルボン酸(110mg、0.64mモル)及びEt3N(192mg、1.9mモル)の溶液に、HATU(260mg、0.68mモル)を、室温で添加した。16時間後、その反応混合物を氷水中に注いだ。固形物を濾過により集め、そしてCH2Cl2に溶解し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮及びフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2−メタノール、95:5〜9:1)による精製により、淡黄色の粉末として標記化合物を得た。
【0192】
1H NMR(CDCI3, 400MHz) : LC-MS. 598(M+).1H NMR(CDCl3) δ 0.91 (s, 3H), 1.16-2. 14 (m,11H), 2.74 (m,1 H), 2.96 (m, 2H), 3.30 (m, 1H), 3.56 (m,1 H), 4.06 (q, 2H), 4.24 (m,1H), 5.80 (m, 1H), 6.75 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.30 (d,1H), 7.42 (m, 2H), 7.50-7. 65 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 7.85 (m,1H), 8. 05 (m, 1H), 8.15 (d, 1H), 8.95 (d, 1H)。
【0193】
例714-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウムの調製
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(2−ピリジニルオキシ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、4−カルボキシ−1−ヒドロキシキノリニウム(23mg、0.12mモル)及びEt3N(22.4mg、0.22mモル)の攪拌溶液に、HATU(55mg、0.14mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS: 616(M+-1)。1H NMR (CDCl3,400MHz)δ0.93 (s, 3H),1.. 0-1.58 (m, 5H), 1.58-2. 2 (m, 7H), 2.6-3. 1 (m, 3H), 3.1- 3.65 (m, 2H), 4.1-4. 3 (m,1H), 5.7-5. 95 (m,1H), 6.5-6. 86 (m, 2H), 7.22 (m, 2H), 7.34-7. 6 (m, 3H), 7.6-7. 94 (m, 3H), 7.95-8. 1 (m,1H), 8.42-8. 55 (d, 1H), 8.66-8. 84 (d, 1H)。
【0194】
例725-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリンの調製
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(2−ピリジニルオキシ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、5−キノリンカルボン酸(21mg、0.12mモル)及びEt3N(22mg、0.22mモル)の攪拌溶液に、HATU(55mg、0.14mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS: 599(M+)。1H NMR (CDCl3,400MHz)δ0.93 (d, 3H), 1.0-1. 58 (m, 5H), 1.58-2. 2 (m, 7H), 2.5-3. 1 (m, 3H), 3.1- 3.65 (m, 2H), 4.1-4. 4 (m,1H), 5.7-5. 95 (m,1H), 6.5-6. 9 (m, 2H), 7.22 (m, 2H), 7.3-7. 6 (m, 4H), 7.6-7. 8 (m,1H), 7.95-8. 3 (m, 3H), 8.7-8. 95 (m, 1H)。
【0195】
例735-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウムの調製
DMF(2ml)中、4−[(4−ブロモフェニル)(2−ピリジニルオキシ)メチル]−1−(4−メチル−4−ピペリジニル)ピペリジン(50mg、0.12mモル)、5−カルボキシ−1−ヒドロキシ−キノリニウム(23mg、0.13mモル)及びEt3N(22mg、0.22mモル)の攪拌溶液に、HATU(55mg、0.14mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た。MS: 616(M+-1)。1H NMR (CDCl3,400MHz)δ0.93 (d, 3H), 1.0-1. 6 (m, 5H), 1.6-2. 4 (m, 7H), 2.5-3. 1 (m, 3H), 3.1- 3.65 (m, 2H), 4.0-4. 4 (m,1 H), 5.78 (m,1 H), 6.5-6. 9 (m,1H), 7.22 (m, 2H), 7.24-7. 44 (m, 2H), 7.45-7. 64 (m, 2H), 7.66-7. 84 (m, 2H), 7.96-8. 1 (m,1H), 8.44-8. 64 (m, 1H), 8.7-8. 84 (d, 1H)。
【0196】
例744- [ (4- [4- [1- (4-ブロモフェニル)-2, 2,2-トリフルオロ-1-[(トリメチルシリル) オキシ]エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリン、及び
4-[[4-[4-[1-(4-ブロモフェニル)-(2, 2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ) エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリンの調製:
CH2Cl2(2ml)中、4−[[4−[4−(4−ブロモベンゾイル)−1−ピペリジニル]−4−メチル−1−ピペリジニル]カルボニル]−7−クロロキノリン(40mg、0.07mモル)の溶液に、N2下で室温でTMSCF3(0.1ml、0.68mモル)及びTMAF・4H2O(触媒)を添加した。2時間後、TFA−水(1:1)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を、さらに2時間、攪拌した。溶媒の除去の後、残渣を分離用TLC(CH2Cl2:メタノール、9:1)により精製し、淡褐色のシロップを得た。
【0197】
4- [ (4- [4- [1- (4-ブロモフェニル)-2, 2,2-トリフルオロ-1-[(トリメチルシリル) オキシ]エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリン:1H NMR(CDCI3)δ 0.23 (s, 9H), 0.91 (s, 3H), 1.08-2. 12 (m,11H), 2.60-3. 40 (m, 3H), 3.26 (m, 1H), 3.51 (m, 1H), 4.22 (m, 1H), 7.28-7. 36 (m, 3H), 7.46- 7.58 (m, 3H), 7.76 (br. dd, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.94 (m, 1H)。
【0198】
4-[[4-[4-[1-(4-ブロモフェニル)-(2, 2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ) エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリン:1HNMR(CDCI3) :δ0.94 (br. s, 3H), 1.10-2. 26 (m,11H), 2.56-3. 10 (m, 3H), 3.30 (m,1H), 3.60 (m, 1H), 4.16 (m, 1H), 7.30 (m,1 H), 7. 42 (m, 2H), 7.47- 7.62 (m, 3H), 7.78 (d, 1H), 8.15 (m,1H), 8.70 (m, 1H)。
【0199】
例754-[[4-[4-[1-(4-ブロモフェニル)エテニル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]キノリンの調製
CH2Cl2(2ml)中、4−[4-[1−(4−ブロモフェニル)エテニル]−4−ピペリジニル]−4−メチル−1−ピペリジンカルボン酸、ジメチルエチルエステル(51mg、0.11mモル)の攪拌溶液に、室温でTFA(1ml)を添加した。2時間後、反応を真空下で濃縮し、そして真空下で乾燥した。粗生成物をDMF(2ml)に溶解し、次に4−キノリンカルボン酸(21mg、0.12mモル)、Et3N(22ml、0.22mモル)及びHATU(55mg、0.14mモル)を室温で添加した。16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてCH2Cl2(3×10ml)により抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下で濃縮した。粗生成物を分離用TLCにより精製し、標記化合物を得た:
【0200】
MS: 518(M+).1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ 0.93 (d, 3H), 1.1-1. 62 (m, 4H), 1.62-1. 9 (m, 3H), 1.98-2. 22 (m, 3H), 2.24-2. 42 (m,1H), 2.7-2. 88 (m,1H), 2.9-3. 1 (m,1H), 3.24-3. 42 (m,1H), 3.5-3. 7 (m,1H), 4.17- 4.4 (m,1H), 5.0-5. 1 (s,1H), 5.1-5. 22 (s,1H), 7.14-7. 23 (m, 2H), 7.28-7. 36 (m,1H), 7.4-7. 48 (m, 2H), 7.54-7. 66 (m,1H), 7.72-7. 9 (m, 2H), 8.1-8. 2 (d,1H), 8.9-9. 0 (m, 1H)。
【0201】
例761-メチル-4-[[4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジン-1-イル]-1-ピペリジニル] カルボニル]-1H-インドールの調製
CH2Cl2(3ml)中、4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジン−1−イル]-1−ピペリジンカルボン酸−ジメチルエチルエステル(127mg、0.27mモル)の溶液に、室温でトリフルオロメチル酢酸(1.5ml)を添加した。2時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、そして真空下で3時間乾燥した。生成物をDMF(5ml)に溶解し、次に1−メチル−1H −インドール−4−カルボン酸(52mg、0.30mモル)、Et3N(55ml、0.54mモル)及びHATU(134mg、0.35mモル)を室温で添加した。
【0202】
16時間後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、そしてEtOAc(3×20ml)により抽出した。有機相を炭酸水素ナトリウム(10ml、飽和)及びブライン(10ml)により洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空下で濃縮及びカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2:メタノール、9:1)により精製し、標記化合物を黄色の固形物として得た:MS: 526(M+).1H NMR (CDCl3, 400MHz)δ 0.9 (s, 3H), 1.14 (d, 3H), 1.3 (d, 4H), 1.4-1. 8 (m, 2H), 1.82-2. 05 (m,1H), 2.18-2. 8 (m, 6H), 2.9-3. 1 (m,1H), 3.1-3. 3 (m, 1H), 3.3-3. 7 (m, 2H), 3.8 (s, 3H), 3.9-4. 3 (m, 2H), 6.48 (m, 1H), 7.05-7. 16 (m, 2H), 7.18-7. 28(m, 1 H), 7.3-7. 38 (m,1 H), 7.46-7. 6 (m, 4H)。
【0203】
例77
この例は、本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩を含む、経口投与のための代表的医薬組成物の調製を示す。
A. 成分 %wt/wt
本発明の化合物 20.0%
ラクトース 79.5%
ステアリン酸マグネシウム 0.5%
上記成分を混合し、そしてそれぞれ100mgを含むようハードシェルゼラチンカプセルに分散し、ここで1つのカプセルは合計の毎日の投与量を近い。
【0204】
B. 成分 %wt/wt
本発明の化合物 20.0%
ステアリン酸マグネシウム 0.9%
澱粉 8.6%
ラクトース 69.6%
PVP(ポリビニルピロリジン) 0.9%
上記成分(但し、ステアリン酸マグネシウムを除く)を組合し、そして粒質化液体として水を用いて、粒質化する。次に、配合物を乾燥し、ステアリン酸マグネシウムと共に混合し、そして適切な錠剤化機械により錠剤を形成した。
【0205】
C. 成分
本発明の化合物 0.1g
プロピレングリコール 20.0g
ポリエチレングリコール400 20.0g
ポリソルベート80 1.0g
水 100ml(十分)
本発明の化合物を、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール400及びポリソルベート80に溶解する。次に、十分な量の水を、攪拌しながら添加し、100mlの溶液を得、これを濾過し、そしてビンに詰める。
【0206】
D. 成分 %wt/wt
本発明の化合物 20.0%
ピーナツ油 78.0%
Span60 2.0%
上記成分を溶融し、混合し、そしてソフト弾性カプセル中に充填する。
【0207】
E. 成分 %wt/wt
本発明の化合物 1.0%
メチル又はカルボキシメチルセルロース 2.0%
0.9%塩溶液 100ml(十分)
本発明の化合物を、使用の前、セルロース/塩溶液に溶解し、濾過し、そしてビン詰めする。
【0208】
例78
この例は、本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩を含む、非経口投与のための代表的医薬組成物の調製を示す。
成分
本発明の化合物 0.02g
プロピレングリコール400 20.0g
ポリエチレングリコール400 20.0g
ポリソルベート80 1.0g
0.9%塩溶液 100ml(十分)
本発明の化合物を、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール400及びポリソルベート80に溶解する。次に、十分な量の0.9%塩溶液を、攪拌しながら添加し、100mlのI.V.溶液を得、これを0.2μmの膜フィルターを通して濾過し、そして減菌条件下で包装する。
【0209】
例79
この例は、本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩を含む、坐剤形のための代表的医薬組成物の調製を示す。
成分 %wt/wt
本発明の化合物 1.0%
ポリエチレングリコール1000 74.5%
ポリエチレングリコール4000 24.5%
成分を一緒に融解し、そして蒸気槽上で混合し、そして鋳型中に注ぎ、2.5gの合計重量にする。
【0210】
例80
この例は、本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩を含む、吸入剤のための代表的医薬組成物の調製を示す。
成分 %wt/wt
超部粉砕された本発明の化合物 1.0%
超微粉砕されたラクトース 99.0%
成分を微粉砕し、混合し、そして用量ポンプを備えた吸入器にパッケージする。
【0211】
例81
この例は、本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩を含む、噴霧化形のための代表的医薬組成物の調製を示す。
成分 %wt/wt
本発明の化合物 0.005%
水 89.995%
エタノール 10.000%
本発明の化合物を、エタノールに溶解し、そして水と共にブレンドする。次に、製剤を、用量ポンプを備えたネブライザーにパッケージする。
【0212】
例82
この例は、本発明の化合物又は医薬的に許容できるその塩を含む、エアロゾルのための代表的医薬組成物の調製を示す。
成分 %wt/wt
本発明の化合物 0.10%
噴射剤11/12 98.90%
オレイン酸 1.00%
本発明の化合物を、オレイン酸及び噴射剤に分散する。次に、得られる混合物を計量弁を備えたエアロゾル容器中に注ぐ。
【0213】
例83
CCR-5受容体MIP-1aシンチレーション近位結合圧制:
A)アッセイ緩衝液:50mMのHepes, 5mMのMgCl2、1mMのCaCl2、30μg/mlのバシトラシン、0.1%BSA、pH7.4。
B)リガンド:20,00-25,000cpm/ウェルでI−125によりラベルされたMIP-1a。非特異的結合(nsb)は、100nMのラベルされていないMIP−1bの存在下で結合されるcpmとして定義される。
【0214】
C)細胞:5mMの酪酸ナトリウムにより一晩、前処理された、ヒトCCR-5及びCD4を発現するヒト胚腎臓(HEK−293)。カルシウム及びマグネシウムフリーのリン酸緩衝溶液により細胞を収穫する。細胞類は、血球計により計数される。アッセイ点当たりの細胞数を選択し、その結果、結合される合計の計数/分(cpm)は、アッセイ点当たり添加される合計のcpm I-125-MIP-1aの約10%であった。
D)ビーズ:使用の少なくとも1時間前、アッセイ緩衝液により水和化される、小麦麦芽アグルチニン被覆のシンチレーション近位アッセイビーズを使用する。最終ビーズ濃度は、ウェル当たり0.2mgのビーズであった。
【0215】
E)シンチレーション近位アッセイ:100μlのアッセイ体積:60μlの細胞/ビーズミックス(少なくとも30分間、予備混合される)、20μlのI−125−MIP−1a、合計結合値に関して20μlのアッセイ緩衝液、又はnsbに関して20μlの0.5μMのMIP-1b、又は20μlの試験化合物。オービタルシェーカー上で30分間、96ウェルプレートを振盪し、次にシンチレーションカウンターによる読み取りの前、30分間それらを沈降せしめる。
【0216】
前述の例は、本発明の一般的に又は特異的に記載された試薬及び/又は操作条件を、前述の例に使用されるそれらの代わりに置換することにより、類似する好結果を伴って反復され得る。
前述の記載から、当業者は、本発明の実質的な特徴を容易に確めることができ、そして本発明の範囲内で、種々の変更及び修飾を行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I):
【化1】

[式中、Yは、それぞれR5又はR6である、1〜3個の独立して選択された成分により任意に置換されていてもよい、7〜10員の二環式複素環であり;
Aは、-CO-, 又は-SO2-であり;
Wは、N又はCHであり、但し
WがCHである場合、Xは、-C (R8)2-, -C(R8)(R9)-, -C(O)-, -O-, -NH-, -N(C1-6アルキル)-, -C(R8)(OR10)-, -C(R8)(CH2-C1-5アルキル-R10)-, -C(=CHR11)-, -C(=NOR12)-, -C(R8)(O-C1-6-アルキル)-, -C(=CH-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-O-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-NH-C1-6アルキル)-, -C(R8)(O-C(O)-N(C1-6アルキル)2)- , -C(R8)(NR13-C(O)-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(NR13-C(O)-O-C1-6アルキル)-, -C(R8)(NR13-C(O)-NH-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(NR13-C(O)-N-(C1-6 アルキル)2)-, -N (C (O)-C1-6 アルキル)-, -C(R8)(OH)-, -C(R8)(OTMS)-, -CHR8-, -CHR11-, -CHR14-であり;そして
WがNである場合、Xは、-C(R8)(R15)-, 又は-C(O)-であり;
Zは、R7−フェニル、R7−ピリジル、R7−チオフェニル又はR7−ナフチルであり;
R1は、水素、C1-6アルキル又はC2-6アルケニルであり;
R2, R3, R4及びR8はそれぞれ独立して、水素、C2-6アルケニル、CF3又はC1-6アルキルであり;
R5及びR6は、ハロゲン、C1-6アルキル、CF3、ニトロ、シアノ、NR13R11、ヒドロキシ、アリール、エステル、カルボキシ、-CO2R11, OC1-6アルキルから独立して選択され;
R7は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、ハロゲン、ニトロ、-NR13R11, -CF3, CF3O-, -CN, CF3SO2-, R19-フェニル、-NHCOCF3, C1-6アルキル、-CO2C1-6アルコキシ、5-員のヘテロアリール、CH3SO2-, 又は下記式:
【化2】

であり、ここでQは-O-, -NH-又は-N(CH3)-であり;
R9は、R7-フェニル、R7-ヘテロアリール、R7-ナフチル、C3-10シクロアルキル、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル、又はC1-6アルコキシ-C1-6アルキルであり;
R10は、R17-フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル又はチアゾリルであり;
R11は、H又はC1-6アルキルであり;
R12は、水素、-C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルにより置換された-C1-6アルキル、-C1-6アルキル、フルオロ-C1-6アルキル、シクロプロピルメチル‐、-CH2CH2OH, -CH2CH2-O-C1-6 アルキル, -CH2C(O)-O-C1-6 アルキル, -CH2C(O)NH2, -CH2C(O)-NHC1-6アルキル, -CH2CH2 C1-6 アルキル, -CH2C(O)-C1-6 アルキル又は -CH2C(O)-N(C1-6 アルキル) 2であり;
R13は、水素又はC1-6アルキルであり;
R14は、-OH, -CF3又はO‐ピリジニルであり;
R15は、水素、C1-6 アルキル, C1-C6 アルコキシ-C1-6 アルキル, C3-10シクロアルキル, C3-10 シクロアルキル-C1-6アルキル, R16-フェニル, R16-フェニル-C1-6アルキル, R16-ナフチル, R16-ナフチル-C1-6 アルキル, R16-ヘテロアリール又はR16-ヘテロアリール-C1-6 アルキルであり;
R16は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル, Cl-6-アルコキシ, -CF3, CF3O-, CH3C(O)-, -CN, CH3SO2-, CF3SO2-, R18 -フェニル, R18- ベンジル, CH3C(=NOCH3)-, CH3C(=NOCH2CH3)-, -NH2, -NHCOCF3, -NHCONH-(C1-6 アルキル), -NHCO(C1-6 アルキル), -NHSO2(C1-6 アルキル)、5員のヘテロアリール、下記式:
【化3】

であり、ここでQは-NH-又は-N(CH3)であり;
R17は、C1-6アルキル、-NH2又はR19-フェニル−であり;
R18は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、C1-6アルキル、-CF3, -CO2H, -CO2C1-6アルコキシ、-CN, C1-6アルコキシ又はハロゲンであり;
R19は、1〜3個の独立して選択された成分であり、その個々は、水素、C1-6アルキル、-CF3-, CO2R11, -CN, C1-6アルコキシ又はハロゲンである]
で表わされる化合物、その鏡像異性体、ジアステレオマー又は医薬的に許容できる塩。
【請求項2】
Yが、下記式:
【化4】

から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Zが、ブロモフェニル、トリフルオロメチルフェニル又はフルオロフェニルである請求項1記載の化合物。
【請求項4】
Zが、ブロモフェニル、トリフルオロメチルフェニル又はフルオロフェニルである請求項2記載の化合物。
【請求項5】
Xが、
-C(=NHOエチル)-
-CH(Oピリジニル)-
-CH(メチル)-
-C(=CH2)-又は
-CH(OH)-である請求項1記載の化合物。
【請求項6】
Xが、
-C(=NHOエチル)-
-CH(Oピリジニル)-
-CH(メチル)-
-C(=CH2)-又は
-CH(OH)-である請求項2記載の化合物。
【請求項7】
Xが、
-C(=NHOエチル)-
-CH(Oピリジニル)-
-CH(メチル)-
-C(=CH2)-又は
-CH(OH)-である請求項3記載の化合物。
【請求項8】
Xが、
-C(=NHOエチル)-
-CH(Oピリジニル)-
-CH(メチル)-
-C(=CH2)-又は
-CH(OH)-である請求項4記載の化合物。
【請求項9】
R1が水素又はメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項10】
R1が水素又はメチルである請求項2記載の化合物。
【請求項11】
R1が水素又はメチルである請求項3記載の化合物。
【請求項12】
R1が水素又はメチルである請求項4記載の化合物。
【請求項13】
R1が水素又はメチルである請求項5記載の化合物。
【請求項14】
R1が水素又はメチルである請求項6記載の化合物。
【請求項15】
R1が水素又はメチルである請求項7記載の化合物。
【請求項16】
R1が水素又はメチルである請求項8記載の化合物。
【請求項17】
4-[[4-[4-(4-ブロモベンゾイル)-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-7-クロロキノリン;
1-ヒドロキシ-4-[[4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジニル]-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリニウム;
1-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] イソキノリン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] イソキノリン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-2-メチル-3-キノリノール ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-8-メチルキノリン ;
4-[[4-[4-[ (4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6-メチルキノリン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-4-キノリノール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 4,8-キノリンジオール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-4-メトキシキノリン ;
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-6-メチル-5-キノリノール ;
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロ-6-メチルキノリン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6- (トリフルオロメチル)-7-キノリノール ;
3-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6- (トリフルオロメチル)- 7-キノリノール ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-8- (トリフルオロメチル)-4-キノリノール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-6-エチル-4-キノリノール ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- (トリフルオロメチル)-4-キノリノール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-8-メチル-4-キノリノール ;
4- [ [4- [4- [(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2- フェニルキノリン ;
6-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
2- ( [4- [4- [(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- エチル-4-キノリノール ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7- (トリフルオロメチル)キノリン ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
7-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
8-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 7-メチルキノリン ;
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル]-7-クロロ-1-ヒドロキシキノリニウム ;
8-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 4-クロロキノリン ;
7- [ [4- [4- [ (Z)- (4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 4-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 2-メチルキノリン ;
5-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
4-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-メトキシキノリン ;
5-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル]カルボニル] キノリン ;
2-[[4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-キノリニル] オキシ] エタノール;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 3-メチルキノリン ;
8-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] スルホニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]シンノリン;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル] キノキサリン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-3- キノキサリノール;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1,6-ナフチリジン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1,8-ナフチリジン ;
3-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2-メチル-1, 8-ナフチリジン ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-2- (トリフルオロメチル)-1, 8-ナフチリジン;
3-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-2-メチル-1,6-ナフチリジン ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル-1H-インドール ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1- メチル-1 H-インドール ;
3-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1 H-インドール ;
5-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1 H- インドール ;
5-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
5-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-エチル-1 H-インドール ;
2-[[4-[4-[(E)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
2-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-エチル-1 H-インドール ;
3-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]-1-エチル-1H-インドール ;
4-[[4-[4-[(Z)-4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1-メチル-1 H-インドール ;
6-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル)(エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-エチル-1 H-インドール ;
6-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-エチル-1 H-インドール ;
6-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]- 1 H-インドール ;
4-[[4-[4-[(Z)-(4-ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-1-メチル-1 H-インドール ;
1- [1- (ベンゾ [b]チエン-3-イルカルボニル)-4-メチル-4-ピペリジニル]-4- [ (4- ブロモフェニル) (エトキシイミノ) メチル] ピペリジン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシ-メチル]-4-(4-メチル-4-ピペリジニル)-ピペリジニル-キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル] キノリン ;
4-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
5-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル] キノリン ;
5-[[4-[4-[(4-ブロモフェニル)(2-ピリジニルオキシ)メチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]- 1-ヒドロキシキノリニウム ;
4- [ (4- [4- [1- (4-ブロモフェニル)-2, 2,2-トリフルオロ-1-[(トリメチルシリル) オキシ]エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[1-(4-ブロモフェニル)-(2, 2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ) エチル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1- ピペリジニル] カルボニル]-7-クロロキノリン ;
4-[[4-[4-[1-(4-ブロモフェニル)エテニル]-1-ピペリジニル]-4-メチル-1-ピペリジニル]カルボニル]キノリン ; 及び
1-メチル-4-[[4-メチル-4-[(3S)-3-メチル-4-[(1R)-1-[4-トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピペラジニル]-1-ピペリジニル] カルボニル]-1H-インドール;
から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項18】
有効量の少なくとも1つの請求項1記載の化合物を、その必要な患者に投与することを含んで成る、炎症又は免疫調節障害を処理するための方法。
【請求項19】
前記炎症又は免疫調節障害が、多発性硬化症、関節炎又は乾癬から選択される請求項18記載の方法。
【請求項20】
有効量の少なくとも1つの請求項1記載の化合物を、その必要な患者に投与することを含んで成る、視神経炎、ぶどう膜炎、卒中、子宮内膜症、皮膚炎、炎症性腸疾患、クローン病、脱髄性疾患、HIV、エイズ痴呆症候群、移植拒絶反応、糖尿病、アルツハイマー病、癌腫、及びGrave病から選択された障害の処理方法。
【請求項21】
少なくとも1つの請求項1記載の化合物及びそのための医薬的に許容できるビークル又はキャリヤーを含んで成る医薬組成物。

【公表番号】特表2007−505951(P2007−505951A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533747(P2006−533747)
【出願日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/018670
【国際公開番号】WO2004/113323
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(300049958)シエーリング アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】