説明

CD26に基づく癌および免疫疾患の治療方法

癌を予防および治療するために化学療法剤または放射線療法剤と併用してCD26を含む組成物を投与する工程を含む治療法を提供する。また、CD26を含む組成物を投与する工程を含む、免疫応答を増強する方法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞の増殖を阻害するために有効な用量で以下のものを細胞に接触させる工程を含む、細胞の増殖を阻害する方法:
a)CD26組成物;ならびに
b)化学療法剤および/または放射線療法剤。
【請求項2】
CD26組成物がジペプチジルペプチダーゼIV(DPPIV)活性を示す、請求項1記載の方法。
【請求項3】
CD26組成物と化学療法剤および/または放射線療法剤とを同時に細胞に接触させる、請求項1記載の方法。
【請求項4】
細胞に化学療法剤および/または放射線療法剤を接触させる前にCD26組成物に接触させる、請求項1記載の方法。
【請求項5】
細胞に化学療法剤および/または放射線療法剤を接触させた後にCD26組成物に接触させる、請求項1記載の方法。
【請求項6】
化学療法剤がトポイソメラーゼII阻害剤である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
トポイソメラーゼII阻害剤が、アントラサイクリン系抗生物質、アムサクリン、エリプチシン、エピポドフィロトキシン、ミトキサントロン、合成トポイソメラーゼ阻害剤、または前述の任意の誘導体である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
トポイソメラーゼII阻害剤が、ドキソルビシン、エトポシド、ダウノルビシン、テニポシド、ダクチノマイシン、ミトキサントロン、および/またはその誘導体および/または類似体および/またはリポソーム製剤である、請求項6記載の方法。
【請求項9】
合成トポイソメラーゼII阻害剤が低分子である、請求項6記載の方法。
【請求項10】
CD26組成物がターゲティング物質に結合している、請求項1記載の方法。
【請求項11】
ターゲティング物質が、抗体、サイトカイン、受容体-リガンド、または他の任意の腫瘍ターゲティング分子である、請求項10記載の方法。
【請求項12】
ターゲティング物質が抗体である、請求項10記載の方法。
【請求項13】
抗体が、放射線療法剤、毒素、または他の癌治療物質にさらに結合している、請求項12記載の方法。
【請求項14】
CD26組成物が、細胞において活性なプロモーターの制御下で、配列番号:1、配列番号:3、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:34、配列番号:36、またはその断片、イソ型、変異、もしくは変種をコードするDNAセグメントを含む発現構築物を含む、請求項1記載の方法。
【請求項15】
発現構築物が、少なくともアミノ酸配列Gly-Trp-Ser-Tyr-Gly(配列番号:42)をコードする核酸を含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
プロモーターが異種である、請求項14記載の方法。
【請求項17】
プロモーターが、構成的プロモーター、組織特異的プロモーター、誘導型プロモーター、または非誘導型プロモーターである、請求項14記載の方法。
【請求項18】
発現構築物がウイルス発現構築物である、請求項14記載の方法。
【請求項19】
ウイルス発現構築物が、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス、ポリオーマウイルス、レンチウイルス、およびワクシニアウイルスからなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
発現構築物が非ウイルス発現構築物である、請求項14記載の方法。
【請求項21】
非ウイルス発現構築物が裸のDNAとして投与される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
非ウイルス発現構築物がリポソーム製剤として投与される、請求項20記載の方法。
【請求項23】
CD26組成物が、配列番号:2、配列番号:4、配列番号:33、配列番号:35、配列番号:37、またはその断片、変異、イソ型、もしくは生物学的機能的同等物のアミノ酸配列を含むCD26ペプチドまたはタンパク質である、請求項1記載の方法。
【請求項24】
CD26ペプチドまたはタンパク質が、配列番号:2の少なくともアミノ酸628〜632位をコードするアミノ酸配列を含む、請求項1記載の方法。
【請求項25】
CD26ペプチドまたはタンパク質が、可溶性CD26タンパク質もしくはペプチド、組み換えによって産生されたCD26ペプチドもしくはタンパク質、CD26融合ペプチドもしくはタンパク質、実質的に精製されたCD26ペプチドもしくはタンパク質、部分精製されたCD26ペプチドもしくはタンパク質、天然に存在するCD26ペプチドもしくはタンパク質、天然に存在するCD26ペプチドもしくはタンパク質のイソ型、または変異体CD26ペプチドもしくはタンパク質である、請求項1記載の方法。
【請求項26】
細胞が癌細胞である、請求項1記載の方法。
【請求項27】
癌細胞が、血液系の癌細胞、膀胱癌細胞、血液癌細胞、乳癌細胞、肺癌細胞、結腸癌細胞、前立腺癌細胞、肝臓癌細胞、膵臓癌細胞、胃癌細胞、精巣癌細胞、脳癌細胞、甲状腺癌細胞、卵巣癌細胞、リンパ系癌細胞、皮膚癌細胞、脳癌細胞、骨癌細胞、軟組織癌細胞である、請求項26記載の方法。
【請求項28】
細胞がヒト被験者に存在する、請求項1記載の方法。
【請求項29】
CD26組成物が全身投与される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
CD26組成物が、静脈内、動脈内、腹腔内、皮内、腫瘍内、筋肉内、皮下、関節内、髄腔内、経口、皮膚、鼻腔、口腔、直腸、または膣内経路によって投与される、請求項28記載の方法。
【請求項31】
CD26組成物が腫瘍に局所投与される、請求項28記載の方法。
【請求項32】
直接腫瘍内注射または腫瘍血管への注射による、請求項31記載の方法。
【請求項33】
細胞において細胞周期停止を誘導するために有効な用量で以下のものを細胞に接触させる工程を含む、細胞において細胞周期停止を誘導する方法:
a)CD26組成物;ならびに
b)化学療法剤および/または放射線療法剤。
【請求項34】
細胞が癌細胞である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
癌細胞を殺すために有効な用量で以下のものを細胞に接触させる工程を含む、癌細胞を殺す方法:
a)CD26組成物;ならびに
b)化学療法剤および/または放射線療法剤。
【請求項36】
CD26組成物と化学療法剤および/または放射線療法剤とを腫瘍細胞に接触させる工程を含む、腫瘍細胞に及ぼす化学療法剤および/または放射線療法剤の影響を増強する方法。
【請求項37】
癌細胞のアポトーシスを誘導またはアポトーシスを増強するために有効な用量で以下のものを細胞に接触させる工程を含む、癌細胞のアポトーシスを誘導またはアポトーシスを増強する方法:
a)CD26組成物;ならびに
b)化学療法剤および/または放射線療法剤。
【請求項38】
以下のものをヒト患者に投与する工程を含む、ヒト患者における癌を治療する方法であって:
a)CD26組成物;ならびに
b)化学療法剤および/または放射線療法剤、
ここで、CD26組成物の用量は、化学療法剤および/または放射線療法剤の投与と併用した場合、癌を治療するために有効である。
【請求項39】
DNA損傷剤がトポイソメラーゼII阻害剤である、請求項38記載の方法。
【請求項40】
治療ポリペプチド、治療ポリペプチドをコードする核酸、化学療法剤、免疫療法剤、サイトカイン、ケモカイン、活性化剤、または生体反応修飾剤である、別の抗癌剤によって患者を治療する工程をさらに含む、請求項38記載の方法。
【請求項41】
他の抗癌剤が、CD26組成物と化学療法剤および/または放射線療法剤と同時に投与される、請求項40記載の方法。
【請求項42】
他の抗癌剤が、CD26組成物と化学療法剤および/または放射線療法剤とは異なる時期に投与される、請求項40記載の方法。
【請求項43】
腫瘍の退縮を引き起こすために有効な用量で以下のものを、それを必要とする患者に投与する工程を含む、腫瘍の退縮を誘導する方法:
a)CD26組成物;ならびに
b)化学療法剤および/または放射線療法剤。
【請求項44】
腫瘍の壊死を誘導するために有効な用量で以下のものを、それを必要とする患者に投与する工程を含む、腫瘍の壊死を誘導する方法:
a)CD26組成物;ならびに
b)化学療法剤および/または放射線療法剤。
【請求項45】
癌細胞においてCD26発現を誘導する工程と、化学療法剤および/または放射線療法剤を患者に投与する工程であって、CD26の発現によって化学療法剤および/または放射線療法剤に対する癌細胞の感受性を増強させる工程とを含む、癌を有する患者を治療する方法。
【請求項46】
化学療法剤がトポイソメラーゼII阻害剤である、請求項45記載の方法。
【請求項47】
癌細胞におけるCD26発現の誘導が、細胞に生体因子を接触させることによって行われる、請求項45記載の方法。
【請求項48】
生体因子が、サイトカイン、ケモカイン、レチノイド、インターフェロン、化学療法剤、抗体、または抗原である、請求項47記載の方法。
【請求項49】
癌細胞におけるCD26発現の誘導が、細胞に化学物質を接触させることによって行われる、請求項45記載の方法。
【請求項50】
細胞にCD26組成物を接触させる工程を含む、細胞におけるトポイソメラーゼII発現を増加させる方法。
【請求項51】
CD26組成物が、CD26またはその断片をコードするDNAセグメントを含む発現構築物を含む、請求項50記載の方法。
【請求項52】
CD26組成物がCD26ペプチドまたはタンパク質を含む、請求項50記載の方法。
【請求項53】
トポイソメラーゼIIがトポイソメラーゼIIαである、請求項50記載の方法。
【請求項54】
細胞にCD26組成物を提供する工程を含む、抗原提示細胞を活性化する方法。
【請求項55】
抗原提示細胞に抗原性組成物を提供する工程をさらに含む、請求項54記載の方法。
【請求項56】
抗原性組成物が、腫瘍抗原、細菌抗原、ウイルス抗原、真菌抗原を含む、請求項55記載の方法。
【請求項57】
CD26組成物を提供することによって、動物の抗原提示細胞を活性化する工程を含む、動物の免疫応答を増強する方法。
【請求項58】
抗原提示細胞に抗原性組成物を提供する工程をさらに含む、請求項57記載の方法。
【請求項59】
抗原性組成物が、腫瘍抗原、細菌抗原、ウイルス抗原、真菌抗原を含む、請求項58記載の方法。
【請求項60】
CD26組成物が、細胞において活性なプロモーターの制御下で、配列番号:1、配列番号:3、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:34、配列番号:36、またはその断片、イソ型、変異、もしくは変種をコードするDNAセグメントを含む発現構築物を含む、請求項57記載の方法。
【請求項61】
CD26組成物が、配列番号:2、配列番号:4、配列番号:33、配列番号:35、配列番号:37、またはその断片、変異、イソ型、もしくは生物学的機能的同等物のアミノ酸配列を含むCD26ペプチドまたはタンパク質である、請求項57記載の方法。
【請求項62】
動物がヒトである、請求項57記載の方法。
【請求項63】
ヒトが免疫抑制されている、請求項62記載の方法。
【請求項64】
ヒトが癌を有する、請求項62記載の方法。
【請求項65】
ヒトが感染症を有する、請求項62記載の方法。

【公表番号】特表2006−510615(P2006−510615A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−553405(P2004−553405)
【出願日】平成15年5月15日(2003.5.15)
【国際出願番号】PCT/US2003/015499
【国際公開番号】WO2004/045497
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(500039463)ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム (115)
【Fターム(参考)】