説明

CDCA8−AURKB複合体を標的とするスクリーニング方法およびNSCLCの治療方法

本発明は、CDCA8およびAURKBの同時活性化ならびにそれらの直接接触相互作用が、肺癌の進行において重要な役割を果たすという知見に基づく。したがって、CDCA8−AURKB複合体の形成を阻害することは、非小細胞肺癌の治療において有用性を見出す。本発明はまた、例えば、CDCA8遺伝子またはAURKB遺伝子の転写調製領域を用いて、非小細胞肺癌の治療および/または予防に適した化合物を同定する方法、ならびにCDCA8および/またはAURKBの発現レベルを判定指標として使用する診断法および予後診断法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の段階を含む、非小細胞肺癌(NSCLC)を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法:
(a)試験化合物の存在下で、AURKBポリペプチドまたはその機能的同等物をCDCA8ポリペプチドまたはその機能的同等物と接触させる段階;
(b)段階(1)のポリペプチド間の結合を試験する段階;および
(c)AURKBポリペプチドとCDCA8ポリペプチドとの間の結合を阻害する試験化合物を選択する段階。
【請求項2】
CDCA8ポリペプチドの機能的同等物がAURKB結合ドメインのアミノ酸配列を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
CDCA8ポリペプチドの機能的同等物がSEQ ID NO:5のアミノ酸配列(NIKKLSNRLAQICSSIRTHK)を含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
AURKBポリペプチドの機能的同等物がCDCA8結合ドメインのアミノ酸配列を含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
以下の構成要素を含む、NSCLCを治療または予防するための化合物をスクリーニングするためのキット:
(a)AURKBポリペプチドまたはその機能的同等物、および
(b)CDCA8ポリペプチドまたはその機能的同等物。
【請求項6】
以下の段階を含む、NSCLCを治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法:
(a)AURKBによるCDCA8のリン酸化に適した条件下において、試験化合物の存在下でCDCA8とAURKBをインキュベートする段階であって、
CDCA8が、
i.SEQ ID NO:2(CDCA8)のアミノ酸配列を含むポリペプチド、
ii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:2のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド、
iii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:1のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド
からなる群より選択されるポリペプチドであり;かつ
AURKBが、
i.SEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を有するポリペプチド、
ii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:4のアミノ酸配列を有する、ポリペプチド、
iii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:3のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド
からなる群より選択されるポリペプチドである、段階;
(b)CDCA8のリン酸化レベルを検出する段階;
(c)段階(b)で測定されたCDCA8のリン酸化レベルを対照レベルと比較する段階;および
(d)対照レベルと比較してCDCA8のリン酸化レベルを減少させる化合物を選択する段階。
【請求項7】
CDCA8のリン酸化レベルが、SEQ ID NO:2のアミノ酸配列のSer−154、Ser−219、Ser−275、およびThr−278、またはそのポリペプチドの相同位置からなる群より選択される1つまたは複数のリン酸化部位において検出される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
以下の構成要素を含む、NSCLCを治療または予防するための化合物をスクリーニングするためのキット:
(a)
i.SEQ ID NO:2(CDCA8)のアミノ酸配列を含むポリペプチド、
ii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:2のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド、および
iii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:1のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド
からなる群より選択されるポリペプチド;
(b)
i.SEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を含むポリペプチド、
ii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:4のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド、および
iii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:3のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド
からなる群より選択されるポリペプチド;ならびに
(c)CDCA8のリン酸化レベルを検出するための試薬。
【請求項9】
以下の構成要素を含む、NSCLCを治療または予防するための化合物をスクリーニングするためのキット:
(a)
i.SEQ ID NO:2(CDCA8)のアミノ酸配列を含むポリペプチド、
ii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:2のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド、
iii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:1のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド
からなる群より選択されるポリペプチドを発現する細胞;および
(b)CDCA8のリン酸化レベルを検出するための試薬。
【請求項10】
細胞が、以下からなる群より選択されるポリペプチドをさらに発現する、請求項9記載のキット:
i.SEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:4のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;および
iii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:3のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド。
【請求項11】
細胞がNSCLC細胞である、請求項9記載のキット。
【請求項12】
CDCA8のリン酸化レベルを検出するための試薬が、SEQ ID NO:2のアミノ酸配列のSer−154、Ser−219、Ser−275、およびThr−278からなる群より選択されるリン酸化部位のいずれか1つにおけるリン酸化を認識する抗体である、請求項8または9記載のキット。
【請求項13】
AURKB遺伝子の発現を減少させるsiRNAを含むsiRNA組成物を対象に投与する段階を含む、それを必要とする対象においてNSCLCを治療および/または予防する方法。
【請求項14】
siRNAが、標的配列として、SEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
siRNAが下記の一般式を有する、請求項14記載の方法:
5’−[A]−[B]−[A’]−3’
式中、[A]はSEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択される配列に相当するリボヌクレオチド配列であり;[B]は3〜23ヌクレオチドからなるリボヌクレオチド配列であり;かつ[A’]は[A]と相補的なリボヌクレオチド配列である。
【請求項16】
ドミナントネガティブ効果を有するCDCA8変異体または該変異体をコードするポリヌクレオチドを投与する段階を含む、対象においてNSCLCを治療もしくは予防する、または治療しかつ予防する方法。
【請求項17】
CDCA8変異体がAURKB結合領域を含むアミノ酸配列を含む、請求項16記載の方法。
【請求項18】
CDCA8変異体がSEQ ID NO:5のアミノ酸配列を含む、請求項16記載の方法。
【請求項19】
CDCA8変異体が下記の一般式を有する、請求項18記載の方法:
[R]−[D]
式中、[R]は膜導入物質であり、かつ[D]はSEQ ID NO:5のアミノ酸配列を含むポリペプチドである。
【請求項20】
膜導入物質が以下からなる群より選択される、請求項19記載の方法:
ポリアルギニン;
Tat/RKKRRQRRR/SEQ ID NO:6;
ペネトラチン/RQIKIWFQNRRMKWKK/SEQ ID NO:7;
ブホリンII/TRSSRAGLQFPVGRVHRLLRK/SEQ ID NO:8;
トランスポータン/GWTLNSAGYLLGKINLKALAALAKKIL/SEQ ID NO:9;
MAP(両親媒性ペプチドモデル)/KLALKLALKALKAALKLA/SEQ ID NO:10;
K−FGF/AAVALLPAVLLALLAP/SEQ ID NO:11;
Ku70/VPMLK/SEQ ID NO:12;
Ku70/PMLKE/SEQ ID NO:13;
プリオン/MANLGYWLLALFVTMWTDVGLCKKRPKP/SEQ ID NO:14;
pVEC/LLIILRRRIRKQAHAHSK/SEQ ID NO:15;
Pep−1/KETWWETWWTEWSQPKKKRKV/SEQ ID NO:16;
SynB1/RGGRLSYSRRRFSTSTGR/SEQ ID NO:17;
Pep−7/SDLWEMMMVSLACQY/SEQ ID NO:18;および
HN−1/TSPLNIHNGQKL/SEQ ID NO:19。
【請求項21】
SEQ ID NO:5のアミノ酸配列からなるポリペプチド。
【請求項22】
下記の一般式を有するポリペプチド:
[R]−[D]
式中、[R]は膜導入物質であり、かつ[D]はSEQ ID NO:5のアミノ酸配列である。
【請求項23】
センス鎖がAURKB標的配列に相当するヌクレオチド配列を含み、アンチセンス鎖が該センス鎖と相補的なヌクレオチド配列を含み、さらに該センス鎖と該アンチセンス鎖が互いにハイブリダイズして二本鎖分子を形成する、センス鎖およびアンチセンス鎖を含む二本鎖分子であって、AURKB遺伝子を発現する細胞内に導入された場合に該遺伝子の発現を阻害する、二本鎖分子。
【請求項24】
AURKB標的配列が、SEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択される配列からなる、請求項23記載の二本鎖分子。
【請求項25】
介在一本鎖によって連結されたセンス鎖およびアンチセンス鎖を含む単一ヌクレオチドである、請求項23記載の二本鎖分子。
【請求項26】
下記の一般式を有する、請求項23記載の二本鎖分子:
5’−[A]−[B]−[A’]−3’
式中、[A]はSEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択される配列に相当するオリゴヌクレオチドを含むセンス鎖であり;
[B]は介在一本鎖であり;かつ
[A’]は[A]で選択される配列と相補的な配列に相当するオリゴヌクレオチドを含むアンチセンス鎖である。
【請求項27】
3’オーバーハングを含む、請求項23記載の二本鎖分子。
【請求項28】
請求項23記載の二本鎖分子をコードするベクター。
【請求項29】
センス鎖およびアンチセンス鎖を含む二次構造を有する転写産物をコードする、請求項28記載のベクター。
【請求項30】
転写産物が、センス鎖とアンチセンス鎖を連結する一本鎖リボヌクレオチド配列をさらに含む、請求項29記載のベクター。
【請求項31】
センス鎖核酸がSEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含み、アンチセンス鎖核酸が該センス鎖と相補的な配列からなり、該センス鎖および該アンチセンス鎖の転写産物が互いにハイブリダイズして二本鎖分子を形成する、センス鎖核酸およびアンチセンス鎖核酸の組み合わせを含むポリヌクレオチドを含むベクターであって、AURKB遺伝子を発現する細胞内に導入された場合に細胞増殖を阻害する、ベクター。
【請求項32】
センス鎖核酸がSEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含み、アンチセンス鎖核酸が該センス鎖と相補的な配列からなり、該センス鎖および該アンチセンス鎖の転写産物が互いにハイブリダイズして二本鎖分子を形成する、センス鎖核酸およびアンチセンス鎖核酸を含むポリヌクレオチドの組み合わせのそれぞれを含むベクターであって、AURKB遺伝子を発現する細胞内に導入された場合に細胞増殖を阻害する、ベクター。
【請求項33】
ポリヌクレオチドが下記の一般式を有する、請求31記載のベクター:
5’−[A]−[B]−[A’]−3’
式中、[A]はSEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択されるヌクレオチド配列であり;
[B]は3〜23ヌクレオチドからなるヌクレオチド配列であり;かつ
[A’]は[A]と相補的なヌクレオチド配列である。
【請求項34】
AURKB遺伝子に対するsiRNAの薬学的有効量を含む、NSCLCを治療または予防するための組成物。
【請求項35】
siRNAが、標的配列として、SEQ ID NO:33、59、および60からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含むセンス鎖を含む、請求項34記載の組成物。
【請求項36】
有効成分としての、ドミナントネガティブ効果を有するCDCA8変異体または該変異体をコードするポリヌクレオチドの薬学的有効量、および薬学的に許容される担体を含む、NSCLCを治療または予防するための組成物。
【請求項37】
CDCA8変異体がAURKB結合領域を含むアミノ酸配列を含む、請求項36記載の組成物。
【請求項38】
CDCA8変異体がSEQ ID NO:5のアミノ酸配列を含む、請求項37記載の組成物。
【請求項39】
CDCA8変異体が下記の一般式を有する、請求項38記載の組成物:
[R]−[D]
式中、[R]は膜導入物質であり、かつ[B]はSEQ ID NO:5のアミノ酸配列を含むポリペプチドである。
【請求項40】
膜導入物質が以下からなる群より選択される、請求項39記載の組成物:
ポリアルギニン;
Tat/RKKRRQRRR/SEQ ID NO:6;
ペネトラチン/RQIKIWFQNRRMKWKK/SEQ ID NO:7;
ブホリンII/TRSSRAGLQFPVGRVHRLLRK/SEQ ID NO:8;
トランスポータン/GWTLNSAGYLLGKINLKALAALAKKIL/SEQ ID NO:9;
MAP(両親媒性ペプチドモデル)/KLALKLALKALKAALKLA/SEQ ID NO:10;
K−FGF/AAVALLPAVLLALLAP/SEQ ID NO:11;
Ku70/VPMLK/SEQ ID NO:12;
Ku70/PMLKE/SEQ ID NO:13;
プリオン/MANLGYWLLALFVTMWTDVGLCKKRPKP/SEQ ID NO:14;
pVEC/LLIILRRRIRKQAHAHSK/SEQ ID NO:15;
Pep−1/KETWWETWWTEWSQPKKKRKV/SEQ ID NO:16;
SynB1/RGGRLSYSRRRFSTSTGR/SEQ ID NO:17;
Pep−7/SDLWEMMMVSLACQY/SEQ ID NO:18;および
HN−1/TSPLNIHNGQKL/SEQ ID NO:19。
【請求項41】
以下の段階を含む、NSCLCの予後を評価する方法:
(a)NSCLCの予後を評価しようとする対象から採取した試料において、CDCA8およびAURKBのいずれか一方またはその両方の発現レベルを検出する段階、ならびに
(b)CDCA8およびAURKBのいずれか一方またはその両方の発現レベルの上昇が検出された場合に、予後不良が示される段階。
【請求項42】
発現レベルが、以下からなる群より選択される方法のいずれか1つによって検出される、請求項41記載の方法:
(a)SEQ ID NO:2(CDCA8)またはSEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列をコードするmRNAの存在を検出する方法、
(b)SEQ ID NO:2(CDCA8)またはSEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を含むタンパク質の存在を検出する方法、および
(c)SEQ ID NO:2(CDCA8)またはSEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を含むタンパク質の生物活性を検出する方法。
【請求項43】
以下からなる群より選択されるいずれか1つの構成要素を含む、NSCLCの予後を評価するためのキット:
(a)SEQ ID NO:2(CDCA8)またはSEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列をコードするmRNAの存在を検出するための試薬、
(b)SEQ ID NO:2(CDCA8)またはSEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を含むタンパク質の存在を検出するための試薬、および
(c)SEQ ID NO:2(CDCA8)またはSEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を含むタンパク質の生物活性を検出するための試薬。
【請求項44】
以下の段階を含む、非小細胞肺癌を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法:
(a)CDCA8遺伝子またはAURKB遺伝子の転写調節領域と該転写調節領域の制御下で発現されるレポーター遺伝子とを含むベクターが導入された細胞を、試験化合物と接触させる段階、
(b)該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性を測定する段階;ならびに
(c)対照と比較して、該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性を減少させる化合物を選択する段階。
【請求項45】
転写調節領域がE2F−1モチーフを含む、請求項44記載の方法。
【請求項46】
CDCA8遺伝子またはAURKB遺伝子の転写調節領域が、SEQ ID NO:56または57のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドである、請求項45記載の方法。
【請求項47】
以下の構成要素を含む、NSCLCを治療または予防するための化合物をスクリーニングするためのキット:
(a)CDCA8遺伝子またはAURKB遺伝子の転写調節領域と該転写調節領域の制御下で発現されるレポーター遺伝子とを含むベクターが導入された細胞、ならびに
(b)該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性を測定するための試薬。
【請求項48】
CDCA8遺伝子またはAURKB遺伝子の転写調節領域が、SEQ ID NO:56または57のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドである、請求項47記載のキット。
【請求項49】
以下の段階を含む、NSCLCを治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法:
(a)CDCA8の分解に適した条件下において、試験化合物の存在下で、AURKBポリペプチドまたはその機能的同等物をCDCA8ポリペプチドまたはその機能的同等物と接触させる段階;
(b)段階(a)のCDCA8ポリペプチドまたはその機能的同等物の量を検出する段階;および
(c)試験化合物の非存在下における量と比較して、CDCA8ポリペプチドまたはその機能的同等物を減少させる試験化合物を選択する段階。
【請求項50】
AURKBポリペプチドまたはその機能的同等物およびCDCA8ポリペプチドまたはその機能的同等物が細胞内で発現され、該細胞またはその溶解物を試験化合物と接触させることによって、AURKBポリペプチドまたはその機能的同等物およびCDCA8ポリペプチドまたはその機能的同等物を試験化合物の存在下でインキュベートする、請求項49記載の方法。
【請求項51】
以下の構成要素を含む、NSCLCを治療または予防するための化合物をスクリーニングするためのキット:
(a)
i.SEQ ID NO:2(CDCA8)のアミノ酸配列を含むポリペプチド、
ii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:2のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド、
iii.SEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:1のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド
からなる群より選択されるポリペプチドを発現する細胞;および
(b)CDCA8のレベルを検出するための試薬。
【請求項52】
細胞が、以下からなる群より選択されるポリペプチドをさらに発現する、請求項51記載のキット:
i.SEQ ID NO:4(AURKB)のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
ii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、1つまたは複数のアミノ酸が置換、欠失、または挿入されたSEQ ID NO:4のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;および
iii.SEQ ID NO:4のアミノ酸配列からなるポリペプチドと同等な生物活性を有するという条件で、SEQ ID NO:3のヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド。
【請求項53】
細胞がNSCLC細胞である、請求項51記載のキット。

【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【公表番号】特表2010−523081(P2010−523081A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500520(P2010−500520)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際出願番号】PCT/JP2008/056657
【国際公開番号】WO2008/120812
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(502240113)オンコセラピー・サイエンス株式会社 (142)
【Fターム(参考)】