説明

CETP阻害薬

【課題】CETP(コレステロールエステル転送タンパク質)阻害薬であり、HDL−コレステロールの上昇、LDL−コレステロールの低下およびアテローム性動脈硬化の治療または予防において有用な化合物の提供。
【解決手段】式(I)の構造を有する化合物、またはその化合物の製薬上許容される塩。式(I)の化合物において、BまたはRはオルトアリール、複素環、ベンゾ複素環またはベンゾシクロアルキル置換基を有するフェニル基であり、5員環上の一つの他の位置が、その環に直接結合しているか−CH−を介してその環に結合している芳香族、複素環、シクロアルキル、ベンゾ複素環またはベンゾシクロアルキル置換基を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iを有する化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化1】

[式中、
Yは、−C(=O)−および−(CRR)−からなる群から選択され;
Xは、−O−、−NH−、−N(C〜Cアルキル)−および−(CRR)−からなる群から選択され;
Zは、−C(=O)−、−S(O)−および−C(=N−R)−からなる群から選択され、Rは、H、−CNおよび1〜11個のハロゲンで置換されていても良い−C〜Cアルキルからなる群から選択され;
各Rは、H、−C〜Cアルキルおよびハロゲンからなる群から独立に選択され、−C〜Cアルキルは1〜11個のハロゲンで置換されていても良く;
Bは、AおよびAからなる群から選択され、Aは下記構造:
【化2】

を有し;
およびRは、それぞれH、−C〜Cアルキル、ハロゲンおよび−(C(R)からなる群から選択され、−C〜Cアルキルは1〜11個のハロゲンで置換されていても良く;
は、H、−C〜Cアルキル、ハロゲン、Aおよび−(C(R)からなる群から選択され、−C〜Cアルキルは1〜11個のハロゲンで置換されていても良く;
BおよびRのうちの一つがAであり;ならびにB、R、RおよびRのうちの一つがAまたは−(C(R)であることで、式Iの化合物が1個の基Aおよび1個の基Aを有しており;
は、
(a)フェニルおよびナフチルから選択される芳香環;
(b)1〜2個の二重結合を有していても良い5〜7員の非芳香族シクロアルキル環に縮合したフェニル環;
(c)独立にN、S、Oおよび−N(O)−から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、ならびに1〜3個の二重結合およびカルボニル基を有していても良い5〜6員複素環であって、Aが結合するフェニル環へのAの結合箇所が炭素原子であるもの;および
(d)独立にO、Nおよび−S(O)−から選択される1〜2個のヘテロ原子ならびに場合により1〜2個の二重結合を有する5〜6員複素環に縮合したフェニル環を有するベンゾ複素環であって、Aが結合するフェニル環へのAの結合箇所が炭素原子であるもの
からなる群から選択され;
は、
(a)フェニルおよびナフチルから選択される芳香環;
(b)1〜2個の二重結合を有していても良い5〜7員非芳香族シクロアルキル環に縮合したフェニル環;
(c)独立にN、S、Oおよび−N(O)−から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、ならびに1〜3個の二重結合およびカルボニル基を有していても良い5〜6員複素環;
(d)独立にO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子ならびに場合により1〜2個の二重結合を有する5〜6員複素環に縮合したフェニル環を有するベンゾ複素環;および
(e)1〜3個の二重結合を有していても良い−C〜Cシクロアルキル環
からなる群から選択され;
およびAはそれぞれ、独立にRから選択される1〜5置換基で置換されていても良く;
各Rは、−C〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、1〜3個の二重結合を有していても良い−C〜Cシクロアルキル、−OC〜Cアルキル、−OC〜Cアルケニル、−OC〜Cアルキニル、1〜3個の二重結合を有していても良い−OC〜Cシクロアルキル、−C(=O)C〜Cアルキル、−C(=O)C〜Cシクロアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO〜Cアルキル、−C(=O)SC〜Cアルキル、−OH、−NR、−C(=O)NR、−NRC(=O)OC〜Cアルキル、−NRC(=O)NR、−S(O)〜Cアルキル、−S(O)NR、−NRS(O)NR、ハロゲン、−CN、−NOおよび独立にN、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員複素環からなる群から独立に選択され;前記複素環は、カルボニル基を有していても良く、およびさらに1〜3個の二重結合を有していても良く、Rが結合している環への前記複素環の結合箇所は炭素原子であり、前記複素環は、独立にハロゲン、−C〜Cアルキルおよび−OC〜Cアルキルから選択される1〜5個の置換基で置換されていても良く、−C〜Cアルキルおよび−OC〜Cアルキルは1〜7個のハロゲンで置換されていても良く;
ここでRが−C〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、1〜3個の二重結合を有していても良い−C〜Cシクロアルキル、−OC〜Cアルキル、−OC〜Cアルケニル、−OC〜Cアルキニル、1〜3個の二重結合を有していても良い−OC〜Cシクロアルキル、−C(=O)C〜Cアルキル、−C(=O)C〜Cシクロアルキル、−CO〜Cアルキル、−C(=O)SC〜Cアルキル、−NRC(=O)OC〜Cアルキルおよび−S(O)xC〜Cアルキルからなる群から選択される化合物の場合、Rは1〜15個のハロゲンで置換されていても良く、および独立に(a)−OH、(b)−CN、(c)−NR、(d)1〜3個の二重結合を有していても良く、ならびに1〜15個のハロゲンで置換されていても良い−C〜Cシクロアルキル、(e)1〜9個のハロゲンで置換されていても良く、ならびにまた独立に−OC〜Cアルキルおよびフェニルから選択される1〜2個の置換基で置換されていても良い−OC〜Cアルキル、(f)1〜3個の二重結合を有していても良く、ならびに1〜15個のハロゲンで置換されていても良い−OC〜Cシクロアルキル、(g)−COH、(h)−C(=O)CH、(i)1〜9個のハロゲンで置換されていても良い−CO〜Cアルキルおよび(j)独立にハロゲン、−CH、−CF、−OCHおよび−OCFから選択される1〜3個の基で置換されていても良いフェニルから選択される1〜3置換基で置換されていても良く;
ただし、BがAであり、XおよびYが−CH−であり、およびZが−C(=O)−であり、およびRが4位に置換基Rを有するフェニルであり、Rが上記のように置換されていても良い−OC〜Cアルキルである場合、Rが上記のように置換されていても良い−OH、−OC〜Cアルキル、−OC〜Cアルケニル、−OC〜Cアルキニルおよび1〜3個の二重結合を有していても良い−OC〜Cシクロアルキルから選択されるR上の他のR置換基が存在せず;
nは、0または1であり;
pは、0〜4の整数であり;
xは、0、1または2であり;
yは、1または2であり;
およびRは、それぞれ独立にH、−C〜Cアルキル、−C(=O)C〜Cアルキルおよび−S(O)〜Cアルキルから選択され、−C〜Cアルキルは全ての場合1〜11個のハロゲンで置換されていても良く;
は、H、−OH、−C〜Cアルキルおよびハロゲンからなる群から選択され、−C〜Cアルキルは1〜11個のハロゲンで置換されていても良い。]
【請求項2】
下記式Ia、IbおよびIdを有する化合物からなる群から選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化3】

【請求項3】
Yが−(CRR)−であり;
RおよびRがそれぞれ、Hおよび−C〜Cアルキルからなる群から独立に選択され、−C〜Cアルキルが1〜11個のハロゲンで置換されていても良く;
が、H、−C〜Cアルキルおよび−(C(R)からなる群から選択され;−C〜Cアルキルが1〜11個のハロゲンで置換されていても良く;
BおよびRのうちの一つがAであり;ならびにB、RおよびRのうちの一つがAまたは−(C(R)であることから、式Iの化合物が1個の基Aおよび1個の基Aを有しており;
が、
(a)フェニルおよびナフチルから選択される芳香環;
(b)独立にN、S、Oおよび−N(O)−から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、ならびに1〜3個の二重結合およびカルボニル基を有していても良い5〜6員複素環であって、Aが結合するフェニル環へのAの結合箇所が炭素原子であるもの;および
(c)独立にO、Nおよび−S(O)−から選択される1〜2個のヘテロ原子ならびに場合により1〜2個の二重結合を有する5〜6員複素環に縮合したフェニル環を有するベンゾ複素環であって、Aが結合するフェニル環へのAの結合箇所が炭素原子であるもの
からなる群から選択され;
が、
(a)フェニルおよびナフチルから選択される芳香環;
(b)独立にN、S、Oおよび−N(O)−から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、ならびに1〜3個の二重結合およびカルボニル基を有していても良い5〜6員複素環;
(c)独立にO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子ならびに場合により1〜2個の二重結合を有する5〜6員複素環に縮合したフェニル環を有するベンゾ複素環;および
(d)1〜3個の二重結合を有していても良い−C〜Cシクロアルキル環
からなる群から選択され;
およびAがそれぞれ、独立にRから選択される1〜4個の置換基で置換されていても良く;
各Rが、−C〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、1〜3個の二重結合を有していても良い−C〜Cシクロアルキル、−OC〜Cアルキル、−C(=O)C〜Cアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO〜Cアルキル、−OH、−NR、−NRC(=O)OC〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NOならびに独立にN、SおよびOから選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員複素環からなる群から独立に選択され、前記複素環が、カルボニル基を有していても良くおよび1〜3個の二重結合を有していても良く、Rが結合している環への前記複素環の結合箇所が炭素原子であり、前記複素環が、独立にハロゲン、−C〜Cアルキルおよび−OC〜Cアルキルから選択される1〜5個の置換基で置換されていても良く、−C〜Cアルキルおよび−OC〜Cアルキルが1〜7個のハロゲンで置換されていても良く;
が−C〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、1〜3個の二重結合を有していても良い−C〜Cシクロアルキル、−OC〜Cアルキル、−C(=O)C〜Cアルキル、−CO〜Cアルキル、−NRC(=O)OC〜Cアルキルおよび−S(O)〜Cアルキルからなる群から選択される化合物の場合、Rが1〜15個のハロゲンで置換されていても良く、および(a)−OH、(b)−NR、(c)1〜9個のハロゲンで置換されていても良く、および独立に−OC〜Cアルキルおよびフェニルから選択される1〜2置換基で置換されていても良い−OC〜Cアルキルおよび(d)独立にハロゲン、−CH、−CF、−OCHおよび−OCFから選択される1〜3個の基で置換されていても良いフェニルから選択される1個の置換基で置換されていても良く;
ただし、BがAであり、ならびにXおよびYが−CH−であり、およびZが−C(=O)−であり、およびRが4位に置換基Rを有するフェニルであり、Rが上記のように置換されていても良い−OC〜Cアルキルである場合、Rが−OHまたは上記のように置換されていても良い−OC〜CアルキルであるR上の他のR置換基が存在せず;
pが0〜2の整数であり;
およびRが、それぞれ独立にHおよび−C〜Cアルキルから選択され、−C〜Cアルキルがいずれの場合も1〜11個のハロゲンで置換されていても良く;および
が、H、−OHおよび−C〜Cアルキルからなる群から選択され、−C〜Cアルキルが1〜11個のハロゲンで置換されていても良い
請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項4】
Yが、−(CRR)−であり;
Zが、−C(=O)−、−S(O)−および−C(=N−R)−からなる群から選択され、RがH、−CNおよびCHからなる群から選択され;
各Rが、HおよびC〜Cアルキルからなる群から独立に選択され;
が、Hおよび−C〜Cアルキルからなる群から選択され、C〜Cアルキルが1〜5個のハロゲンで置換されていても良く;
が、H、−C〜Cアルキルおよび−(C(R)からなる群から選択され、−C〜Cアルキルが1〜5個のハロゲンで置換されていても良く;
が、H、−C〜Cアルキル、Aおよび−(C(R)からなる群から選択され、−C〜Cアルキルが1〜5個のハロゲンで置換されていても良く;
BおよびRのうちの一つがAであり;ならびにB、RおよびRのうちの一つがAまたは−(C(R)であることから、式Iの化合物が1個の基Aおよび1個の基Aを有しており;
が、
(a)フェニル;
(b)独立にN、S、Oおよび−N(O)−から選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜6員芳香族複素環であって、Aが結合するフェニル環へのAの結合箇所が炭素原子であるもの;および
(c)独立にO、Nおよび−S(O)−から選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5員芳香族複素環に縮合したフェニル環を有するベンゾ複素環であって、Aが結合するフェニル環へのAの結合箇所が炭素原子であるもの
からなる群から選択され;
が、
(a)フェニル;
(b)独立にN、S、Oおよび−N(O)−から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、ならびにまた1〜3個の二重結合を有していても良い5〜6員複素環;
(c)独立にO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜6員複素環に縮合したフェニル環を有するベンゾ複素環;および
(d)−C〜Cシクロアルキル環
からなる群から選択され;
およびAがそれぞれ、独立にRから選択される1〜4個の置換基で置換されていても良く;
各Rが、−C〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、シクロプロピル、−OC〜Cアルキル、−C(=O)C〜Cアルキル、−C(=O)H、−CO〜Cアルキル、−OH、−NR、−NRC(=O)OC〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NOならびに独立にN、SおよびOから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜6員複素環からなる群から独立に選択され、Rが結合している環への前記複素環の結合箇所が炭素原子であり、前記複素環が、独立にハロゲンから選択される1〜5個の置換基で置換されていても良く;
が−C〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、−OC〜Cアルキル、−C(=O)C〜Cアルキル、−CO〜Cアルキル、−NRC(=O)OC〜Cアルキルおよび−S(O)〜Cアルキルからなる群から選択される化合物の場合、Rのアルキル基が1〜5個のハロゲンで置換されていても良く、および(a)−OH、(b)−NR、(c)1〜3個のフッ素原子で置換されていても良く、ならびに1個のフェニル基で置換されていても良い−OCHおよび(d)独立にハロゲン、−CH、−CF、−OCHおよび−OCFから選択される1〜3個の基で置換されていても良いフェニルから選択される1個の置換基で置換されていても良く;
ただし、BがAであり、ならびにXおよびYが−CH−であり、およびZが−C(=O)−であり、およびRが4位に置換基Rを有するフェニルであり、Rが上記のように置換されていても良い−OC〜Cアルキルである場合、Rが−OHまたは上記のように置換されていても良い−OC〜CアルキルであるR上の他のR置換基が存在せず;
pが0〜2の整数であり;および
、RおよびRが、それぞれ独立にHおよび−C〜Cアルキルから選択される
請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項5】
が、フェニル、チエニル、イミダゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル、N−オキシド−ピリジル、チアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾチエニル、ベンゾチエニル−S−オキシドおよびベンゾチエニル−S−ジオキシドからなる群から選択され;
が、フェニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾジオキソリル、ピリジル、N−オキシド−ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびテトラヒドロピラニルからなる群から選択される請求項4に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項6】
Xが、−O−、−NH−および−N(C〜Cアルキル)−からなる群から選択され;および
Zが−C(=O)−である請求項5に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項7】
およびAがいずれもフェニルであり;および
が、1〜5個のフッ素原子で置換されていても良く、ならびに−OHおよび−OCHから選択される1個の基で置換されていても良い−C〜Cアルキル;1〜3個のフッ素原子で置換されていても良い−OC〜Cアルキル;−C〜Cアルケニル;1個の基−NRで置換されている−C〜Cアルキル;−C〜Cアルキル−O−C〜Cアルキル−フェニル;シクロプロピル;−C(=O)H;−OH;−NR;−S(O)〜Cアルキル;ハロゲン;−CN;−NO;およびC〜Cアルキルで置換されていても良い1〜2個の酸素原子を有する5〜6員複素環からなる群から選択され;
請求項4に記載のものと同じ但し書きが有効である
請求項4に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項8】
下記式Iiを有する請求項7に記載のまたは該化合物の製薬上許容される塩
【化4】

[式中、
は、Clおよび−CFからなる群から選択され;
各Rは、−C〜Cアルキル、−OCHおよびFからなる群から独立に選択され;
は、Hおよび−C〜Cアルキルからなる群から選択され;
は、ハロゲン、−CH−CFおよび−CNからなる群から選択され;
qは、2または3であり;および
tは、0〜2の整数である。]。
【請求項9】
下記式Ijを有する請求項7に記載のまたは該化合物の製薬上許容される塩
【化5】

[式中、
は、Clおよび−CFからなる群から選択され;
各Rは、−C〜Cアルキル、−OCHおよびFからなる群から独立に選択され;
は、Hおよび−C〜Cアルキルからなる群から選択され;
は、ハロゲン、−CH−CFおよび−CNからなる群から選択され;
qは、2または3であり;および
tは、0〜2の整数である。]。
【請求項10】
が、1〜4個の置換基Rで置換されていても良いフェニルであり、Rが、独立に−C〜Cアルキル、−OC〜Cアルキル、−CO〜Cアルキル、−COH、ハロゲン、−NR、−C(=O)C〜Cアルキル、−C(=O)H、−C(=O)NR、−SC〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、−CN、−NOおよび1,2,4−オキサジアゾリルから選択され、−C〜Cアルキルおよび−C〜Cアルキルがいずれの場合も、独立に1〜5個のハロゲンおよび1個の−OH基から選択される1〜6個の置換基で置換されていても良く;および−C〜Cアルケニルが1〜3個のハロゲンで置換されていても良く;
が、フェニル、シクロヘキシルおよび独立にO、N、Sおよび−N(O)−から選択される1〜2個のヘテロ原子を有しならびに1〜3個の二重結合を有していても良い複素環式の5〜6員環からなる群から選択され、Aが、独立に−C〜Cアルキル、−OC〜Cアルキル、−NO、−CN、−S(O)〜Cアルキル、−NHS(O)〜Cアルキル、−NR、−NRC(=O)R、−C〜Cアルケニル、−C(=O)NR、ハロゲンおよびピリジルから選択される1〜2個の置換基で置換されていても良く、C〜Cアルキル、C〜CアルキルおよびC〜Cアルケニルがいずれの場合も1〜3個のハロゲンで置換されていても良く;ただし、BがAであり、ならびにXおよびYが−CH−であり、およびZが−C(=O)−であり、およびRが4位に置換基Rを有するフェニルであり、Rが上記のように置換されていても良い−OC〜Cアルキルである場合、Rが上記のように置換されていても良い−OC〜CアルキルであるR上の他のR置換基が存在せず;
およびRが、それぞれ独立にHおよび−C〜Cアルキルから選択され;および
pが0〜2である
請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項11】
が、
【化6】

であり;
およびRがそれぞれ、H、ハロゲン、−NR、−C〜Cアルキル、−OC〜Cアルキル、−CN、−NOおよびピリジルからなる群から独立に選択され、C〜Cアルキルがいずれの場合も、1〜3個のハロゲンで置換されていても良く;および
が、フェニル、ピリジルおよびシクロヘキシルからなる群から選択され、Aが、独立に−C〜Cアルキル、−OC〜Cアルキル、−NO、−CNおよびハロゲンから選択される1〜2個の置換基で置換されていても良く、C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルがいずれの使用においても1〜3個のハロゲンで置換されていても良く、ただし、BがAであり、ならびにXおよびYが−CH−であり、およびZが−C(=O)−であり、およびRが4位に置換基Rを有するフェニルであり、Rが1〜3個のハロゲンで置換されていても良い−OC〜Cアルキルである場合、Rが1〜3個のハロゲンで置換されていても良い−OC〜Cアルキルから選択されるR上の他のR置換基が存在しない
請求項10に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項12】
が、
【化7】

であり;
が、H、ハロゲン、−NR、−C〜Cアルキル、−OC〜Cアルキル、−CN、−NOおよびピリジルからなる群から選択され、C〜Cアルキルがいずれの場合も、1〜3個のハロゲンで置換されていても良く;および
が、H、ハロゲン、−CH、−CF、−OCHおよび−OCFからなる群から選択される
請求項11に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項13】
請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩および製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項14】
下記化合物からなる群から選択される請求項4に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化8】





【請求項15】
下記式(a)〜(c)を有する化合物からなる群から選択される請求項4に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
(a)
【化9】

(Rは
【化10】




からなる群から選択される。)
(b)
【化11】

(Rは
【化12】

からなる群から選択される。)
および(c)
【化13】

(Rは
【化14】

からなる群から選択される。)
【請求項16】
下記化合物からなる群から選択される請求項4に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化15】











【請求項17】
下記式(a)から(k)を有する化合物からなる群から選択される請求項4に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
(a)
【化16】

(化合物(1)から(6)におけるA、AおよびZは
【化17】


からなる群から選択される。)
(b)
【化18】

(Aは、
【化19】




からなる群から選択される。)
(c)
【化20】

(化合物(1)から(6)におけるAおよびAは、
【化21】

からなる群から選択される。)
(d)
【化22】

(Rは、
【化23】





からなる群から選択される。)
(e)
【化24】

(RはEtまたはn−Prである。);
(f)
【化25】

(化合物(1)から(4)におけるRおよびAは、
【化26】


からなる群から選択される。)
(g)
【化27】

(Rは、
【化28】

からなる群から選択される。)
(h)
【化29】

(Aは、
【化30】

からなる群から選択される。)
(i)
【化31】

(Rは、
【化32】


からなる群から選択される。)
(j)
【化33】

(Aは、
【化34】

からなる群から選択される。)並びに
(k)
【化35】

(化合物(1)から(3)におけるA、RおよびRは、
【化36】

からなる群から選択される。)
【請求項18】
処置を必要とする患者でのアテローム性動脈硬化の治療方法であって、前記患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、方法。
【請求項19】
処置を必要とする患者でのHDL−Cの上昇方法であって、前記患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、方法。
【請求項20】
アテローム性動脈硬化治療用の医薬製造における請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩の使用。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、製薬上許容される担体ならびに
(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬;
(ii)胆汁酸封鎖剤;
(iii)ナイアシンおよび関連化合物;
(iv)PPARα作働薬;
(v)コレステロール吸収阻害薬;
(vi)アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害薬;
(vii)フェノール系抗酸化剤;
(viii)ミクロソームトリグリセリド転移タンパク質(MTP)/ApoB分泌阻害薬;
(ix)抗酸化ビタミン類;
(x)甲状腺ホルモン様物質;
(xi)LDL(低比重リポタンパク質)受容体誘発剤;
(xii)血小板凝集阻害薬;
(xiii)ビタミンB12(シアノコバラミンとも称される);
(xiv)葉酸またはそれの製薬上許容される塩もしくはエステル;
(xv)FXRおよびLXRリガンド;
(xvi)ABCA1遺伝子発現を強化する薬剤;ならびに
(xvii)回腸胆汁酸輸送剤
からなる群から選択される1以上の有効成分を含む医薬組成物。

【公開番号】特開2011−137006(P2011−137006A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−15653(P2011−15653)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【分割の表示】特願2007−519533(P2007−519533)の分割
【原出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】