説明

CPAP装置用ディスプレイ及びコントローラ

メニューディスプレイ(302)、プッシュボタン(304、308、310)及び回転制御ダイヤル(306)を兼ね備える呼吸装置のためのユーザインターフェース。ユーザインターフェースは、前記メニューをナビゲートするためのユーザの制御操作から少なくとも1つのパラメータを検知し、これをユーザのインターフェース制御の以後の操作に適用するメニュー制御を備えてもよい。ユーザパラメータは、ユーザがメニュー内のナビゲーションの特定の方向に関連付ける回転制御ダイヤルの操作方向であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の技術は主に、ユーザインターフェースを改良した呼吸装置、及び、呼吸治療装置の制御のため及びその他のユーザ制御装置のためのユーザインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、2008年9月17日に出願されたオーストラリア仮出願No.2008904835、2008年10月1日に出願されたオーストラリア仮出願No.2008905107及び2009年5月28日に出願されたオーストラリア仮出願No.2009902445の優先権を主張する。上記の出願のそれぞれは、ここにそのまま援用される。
【0003】
持続的気道陽圧法(CPAP)は、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)等の睡眠障害呼吸(SDB)に苦しむ人々に対する代表的な治療法である。診断を経て、治療を受ける目的で、患者は通常、寝ている間に毎晩装着しなければならない、適した患者インターフェース(マスク等)とともに、CPAP装置を購入又はレンタルする。
【0004】
治療に対する患者コンプライアンスは、重要な問題であり、患者の快適性を有する数多くの要素の中でも、患者は大抵、装置が使い易い場合に治療に同意する傾向があると考えられている。従って、ユーザインターフェースを改良することで、患者に対する健康転帰の向上をもたらすことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の技術の1つの側面に準じた改良されたユーザインターフェースは、スイッチ形式の物理的ハードウエア、様々な電子部品を有するディスプレイ及び点灯部、ディスプレイ上に示される視覚的要素、及び、装置の関連パラメータをハイライト表示、選択及び調整することの間をナビゲートするプロセスを備える。
【0006】
本願の技術の別の側面は、睡眠障害呼吸の治療を提供する医療装置の使用に適している。
【0007】
本願の技術の別の側面は、例えば、フロージェネレータ等の、陽圧で空気の供給を行なう装置を制御することに適している。本願の技術の別の側面は、任意の加湿器を制御することに適している。本願の技術の別の側面は、任意の加熱管を制御することに適している。本願の技術の別の側面は、治療供給におけるディレイタイマ/ランプの制御、例えば、圧力のディレイタイマ又はランプを制御することに適している。
【0008】
本願の技術の改良されたユーザインターフェースの別の側面は、微小光での又は暗い部屋での使用に適している。本願の技術の別の側面は、暗順応時の人が使用するのに適している。本願の技術の別の側面は、器用さが低下した人々に対して適している。
【0009】
本発明の別の側面は、例えば、睡眠障害呼吸を治療するための呼吸装置等の医療装置であり、ディスプレイメニューからメニュー項目の選択を制御するユーザ操作可能ダイヤルを備える装置に対する改良されたユーザインターフェースに関する。装置は、ダイヤルのユーザ操作からユーザの嗜好を確定して、装置の以後の操作に対して嗜好を適用するメニュー制御を備える。
【0010】
1つの形式においては、制御インターフェースは、装置に対するコントローラを備える。コントローラは、ディスプレイメニューに対する入力をメニュー内の既知の位置に出現させ、メニューのナビゲーションにおけるユーザによる制御ダイヤルの操作から少なくとも1つのユーザパラメータを決定し、そのメニュー内の制御ダイヤルの以後の操作に対して、決定されたユーザパラメータを適用する。
【0011】
ユーザパラメータはまた、例えば、装置の同一のユーザセッション内のユーザによる制御ダイヤルの以後の操作に適用されてもよい。
【0012】
1つの形式では、ユーザパラメータは、メニューをナビゲートするために、ユーザがダイヤルを直感的に回した方向、例えば、メニューを上方ナビゲート又は下方ナビゲートするためにユーザがダイヤルを最初に回した方向を含む。この方向は、サンプル集団の中で略均等に分かれる形で、人によって異なることを出願人は発見した。
【0013】
他の側面における本発明の特徴及び効果は、添付の図面と併せて以下の詳細の記載から明らかになるであろう。
【0014】
本発明の更なる形式はまた、添付の請求項において明記されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の更なる好ましい実施例は、以下の添付の図面を参照して説明される。
【0016】
【図1】患者の上気道の呼吸治療装置の部品の一例を示す。
【0017】
【図2】図1の呼吸治療装置の部品の制御関係の一例を示す。
【0018】
【図3】本願の技術に係わるコントローラの好ましいレイアウトを示す。
【0019】
【図4】スタート/ストップボタンに関する部品の概略図を示す。
【0020】
【図5】LCDディスプレイに関する部品の概略図を示す。
【0021】
【図6】プッシュボタンダイヤルに関する部品の概略図を示す。
【0022】
【図7】メニューキーに関する部品の概略図を示す。
【0023】
【図8】図9と図10に更に示されるユーザインターフェースの一例に対する制御動作を表す記号リストを示す。
【0024】
【図9】装置に対するユーザインターフェース及び制御の一例を示す。
【0025】
【図10】メニューをナビゲートするために使用される制御を用いた、図8の装置制御のメニュー構造の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
1. 呼吸治療装置
本発明は、患者に空気又は他の呼吸可能なガスを提供するフロージェネレータ(FG)、例えば、睡眠呼吸障害(SDB)のCPAP治療用のサーボ制御送風機に関連して説明される。
【0027】
フロージェネレータは、図1及び2に示された部品の全て又は幾つかを含み得る呼吸治療装置102の一部であってよい。例えば、呼吸治療装置は、概して、サーボ制御送風機104等のフロージェネレータを含んでよい。送風機104は、概して、空気インレット及びモータによって駆動されるインペラを含んでよい(図示せず)。任意に、空気インレットは、ユーザの気道にインペラによって供給される呼吸可能なガスと混ぜる又は呼吸可能なガスを補充するための酸素等のガス供給部に結合されてもよい。さらに、空気インレットに吸い込まれる空気から塵又はその他のアレルギー誘発物質を除去する目的で、HEPAフィルタ等のエアフィルタ103が設けられてもよい。任意に、治療の種類によって、患者呼吸サイクルに関連して変化する圧力又は流れ(例えば、連続レベル、2値レベル、4から15cmHO又は4から25cmHOの範囲例とする圧力等である可変レベル)を生成するように送風機は構成されてもよい。送風機はさらに、装置(無呼吸、呼吸低下、障害等)によって検出された呼吸コンディション(無呼吸、呼吸低下、障害等)に基づいて調整されてもよい。
【0028】
呼吸治療装置102は、概して、空気又は呼吸可能なガスの流れを装置のユーザ又は患者の上気道に届ける目的で、流体配送管106及び鼻プロング又は鼻カニューレ108等の患者インターフェースをまた含んでもよい。送風機104は、送風機104から呼吸可能なガスを提供する目的で、空気配送管106及び鼻カニューレ108に結合され得る。任意に、患者インターフェースは、配送管に結合されるマスク(図示せず)を含んでもよい。
【0029】
呼吸治療配送装置の動作は、例えば、デジタルマイクロプロセッサ等の1つ以上のコントローラ又はプロセッサ120によって制御されてもよい。
【0030】
コントローラ120は、以下により詳しく述べるように、種々のセンサから供給される信号を受信し、例えば、送風機104及び加湿器ヒータ111の動作を制御する等の装置の機能を制御するために制御ロジックを適用する。
【0031】
コントローラ又はプロセッサ120は、概して、特定の制御の実行に適合し、特定の制御の実行ができるように構成される。このため、コントローラは、複数の集積チップ、メモリ、及び/又は、情報格納メディア内のプロセッサ制御命令又はデータを含んでもよい。例えば、制御手順等を含んだプログラム命令が、回路内の集積チップ上又は装置のメモリ上でコード化されてもよく、そのような命令は、適当なメディアを用いてソフトウエア又はファームウエアとしてロードされてもよい。
【0032】
センサは、圧力変換器等の1つ以上の圧力センサ114、131を含んでもよい。圧力センサ114は、送風機104によって生成された、及び/又は、鼻カニューレ又は患者の気道に供給される圧力を測定できるように構成され得る。図示した実施例においては、圧力センサ114は、送風機104に近接している。追加の又は代替の圧力センサ131が患者インターフェース内等の送風機の下流に設けられてもよい。圧力センサは、特定の位置における圧力の測定値を示す圧力信号p(t)を生成する。
【0033】
幾つかの実施形態では、任意に、呼吸治療配送装置は、1つ以上の流量センサ116を含んでもよい。例えば、鼻カニューレ112を通る流量は、呼吸気流計及び差圧変換器又は流量信号F(t)を導き出すために複数の管又はダクトの束に適用されるような類似の装置を用いて測定されてもよい。流量センサは、送風機に近接した位置に図1では示されているが、流量センサは、任意に、患者インターフェース又は鼻カニューレ108内等の患者により近い位置に設けられてもよい。
【0034】
任意に、患者インターフェース及び/又は送風機は、加湿器112及び加湿器ヒータ111等の患者に快適性をもたらす複数の付属デバイスをまた含んでもよい。加湿装置は、呼吸可能なガスを加熱及び/又は加湿して所望の温度及び/又は湿度になるように制御又は構成されてもよい。例えば、装置は、呼吸可能なガスが通る容器又は流体回路を備えてもよく、又は、容器又は流体回路の液体又は蒸気に近接してもよい。ヒータ111は、液体を加熱して蒸気を生成する目的で、1つ以上の加熱素子及び/又は過熱プレートを含んでもよい。
【0035】
複数の付属デバイスは、呼吸治療装置にまた実装されてもよい。例えば、任意に、配送管ヒータ135等のヒータ又は加熱素子が、呼吸可能なガスが加湿器又はフロージェネレータを通過した後に、呼吸可能なガスの温度を一定にする目的で、患者インターフェースの配送管内又は上に設けられてもよい。
【0036】
加熱素子を用いて呼吸可能なガスの温度及び/又は湿度を調整する目的で、装置はまた、1つ以上の湿度センサ117、121、136及び/又は1つ以上の温度センサ115、118、119、132を含んでもよい。センサは、快適装置の温度及び/又は湿度を制御又は設定するために、(図1にT(t)及びH(t)として示されているように)温度又は湿度信号を生成する。任意に、複数のセンサの幾つかは、周囲状況を測定するために設けられてもよい。このため、これらのセンサは、周囲状況をより正確に計るために、ヒータ及び加湿チャンバとは離れて設けられてもよい。
【0037】
コントローラ又はプロセッサ120はまた、ユーザが装置の動作を選択及び制御するのを助けるために、ボタン等の制御入力部、装置のユーザ制御のためのダイヤル、スクリーン等のディスプレイ、及び/又は、装置ステータスを示し、制御メニューを表示する表示光等を備える装置のユーザインターフェースと通信する。幾つかの実施形態では、ディスプレイの機能の全て又は幾つかとユーザ制御とは組み合わされてもよく、例えば、タッチスクリーンディスプレイを適用してもよい。
【0038】
2. 動作モード
本発明の実施形態を、以下に定義される好ましい動作モードを参照して更に説明する。
【0039】
スタンバイモード:フロージェネレータが圧力を送っていないとき。
【0040】
マスクフィッティングモード:フロージェネレータが設定された圧力を供給しているときであり、ユーザにマスクと顔の間の漏れの確認、及び、マスクのフィット性を調整して漏れを最小限にすることを可能にさせる。
【0041】
実行モード:(圧力ランピングを含む)治療目的で、フロージェネレータが、圧力を供給しているとき。
【0042】
エラーモード:フロージェネレータがエラーを検知して、目下治療が提供されていないとき。
【0043】
3. ユーザインターフェース動作状態
ユーザインターフェース(UI)動作状態を以下に示す。
【0044】
電源無し状態:システムが接続されている主電源を有さないときであり、電源コードがないとき、電源コードが壁ソケットから切り離されているとき、又は主電源の損失があるとき。
【0045】
パワーセーブモード:スタート/ストップキーが押され3秒以上持続されたときであり、ユーザインターフェースは、スタート/ストップボタンの弱い緑色のLEDバックライト以外はスイッチオフとなっている。
【0046】
セットアップ状態:ユーザがユーザインターフェース制御と相互作用しているときで、フロージェネレータはスタンバイモードのとき。注記:電源に接続されたときにいつもユーザインターフェースが最初になる状態である。
【0047】
調整状態:ユーザがユーザインターフェース制御と相互作用しているときであり、フロージェネレータが実行モードであるとき。
【0048】
ウォーミングアップ状態:加湿器(及び加熱管)を定められた値に予熱すべく、ユーザがフォームアップ機能を起動したとき。ウォーミングアップ状態は、好ましくは、ウォーミングアップを停止するべく、プッシュボタンダイヤルでウォーミングアップバーを選択して当ダイヤルを押すことで停止することができる。
【0049】
ウォーミングアップ機能は、好ましくは、加湿器又は環境制御設定が零より大きいときのみに有効となる。しかしながら、ウォーミングアップ状態は、加湿器及び過熱された管の両方を設定レベルにフォームアップする。
【0050】
ウォーミングレディ状態:加湿器及び加熱管がそれらの設定値に到達したときであり、システムが使用可能な状態。システムは、(ウォーミングアップの開始から数えて)30分のタイムアウトになるまでこの状態を維持する。ウォーミングレディ状態は、ウォーミングレディ状態を停止すべく、プッシュボタンダイヤルでウォーミングレディバーを選択して当ダイヤルを押すことで停止することができる。
【0051】
クールダウン状態:加湿器及び過熱管がウォーミングアップ状態、ウォーミングレディ状態又は実行モードの間に使用されたときであり、当モードは、(例えば、実行モードの間にスタート/ストップボタンを押すことにより又はウォーミングアップ機能を停止することにより)スタンバイモードに切り替わる。当状態は、加湿器が冷却される期間維持される。当状態の目的は、システム内に築かれる凝結を最小限にすることである。
【0052】
アイドル状態:スタンバイモードの間に、ユーザが2分間コントローラに触れなかったとき。ユーザインターフェースは、スタート/ストップボタンだけを光らせ、LCDバックライトを依然として認識可能な程度に薄暗くした「休止」状態となる。
【0053】
好ましくは、当状態は、ウォーミングレディ又はクールダウン状態には適用されない。
【0054】
スリープ状態:実行モードの間に、ユーザが2分間コントローラに触れなかったとき。ユーザインターフェースは、スタート/ストップボタンだけを光らせた「スリープ」状態になる。
【0055】
好ましくは、当状態は、マスクフィット又はエラー状態には適用されない。
【0056】
マスクフィットスタンバイ状態:ダイヤルが押されて保持されることにより、スタンバイモードからマスクフィットモードへ作動されたときに使用される。ユーザが何も押さない場合には、この状態は、3分後にタイムアウトとなり、調整状態における実行モードに自動的に装置が切り替わる。
【0057】
マスクフィット実行状態:ダイヤルが押されて保持されることにより、実行モードからマスクフィットモードへ作動されたときに使用される。当状態は、マスクフィットの実行を望む患者にとって大部分を占めるが、マスクを装着したときに、スマートスタートを介して実行モードが意図せずに起動される場合がある。
【0058】
ユーザが何も押さない場合には、この状態は、3分後にタイムアウトとなり、調整状態における実行モードに自動的に装置が戻される。
【0059】
アラート状態:治療が続き、ユーザインターフェースが、LCD上のメニューページにアラートメッセージを表示し、アラート状態を示すために明るい青色LEDを点滅させる。注記:ユーザアラートが無効な場合には、メッセージは依然として表示されるがLEDは点滅しない。アラートメッセージ及びLEDは、アラートを引き起こした問題を修繕することによってクリアにされ、又、あるキーが押され、正常ナビゲーションが再開されたときに一時的にクリアにされ得る。アラートを引き起こした問題が修繕されなかった場合には、ある期間が経過した後にアラートメッセージが再び表示される。
【0060】
更なる2つの状態、患者メニュー状態及び臨床メニュー状態を説明する。臨床メニュー状態では、追加パラメータが表示されて、患者メニュー状態と比較して制御可能となる。更に、患者メニューにおいて表示され制御可能なパラメータは、臨床メニューから決定される。例えば、臨床医が特定のメニューをある患者に有効にすることを決定してもよい。異なる患者に対して、異なるタイプのメニューが有効にされるべきである。更に、臨床医は、治療中又は治療後に患者に対して何の情報を表示するかを決定することができる。例えば、臨床医は、患者に対して「睡眠の質指標」等の情報を表示するかどうか、及び、無呼吸・呼吸低下指標(AHI)を表示するかどうかを決定してもよい。
【0061】
様々な好ましい時間インターバルが説明されるが、別の形式では、他の時間インターバルが用いられてもよい。
【0062】
4.ユーザインターフェースハードウエア
1つの実施形態では、本願の技術に準じたユーザインターフェースは、スタート/ストップボタン、ディスプレイ(好ましくはカラーディスプレイ)、2つのメニューキー(好ましくは情報キーとセットアップキー)、及びプッシュボタンダイヤルを備える。
【0063】
ユーザインターフェース300の一例を図3に示す。ユーザインターフェース300は、LCDウインドウ又はユーザにテキスト及び/又はグラフィカル情報を示すのに適した他のディスプレイ等のディスプレイ302、ユーザによって押され制御されるためのディスプレイの一面に設けられるスタート/ストップ(オン/オフ)ボタン304、及び、回転ダイヤル及びプッシュボタン制御の両方を有するプッシュボタンダイヤル306を備える。更に、ディスプレイの一側端に設けられるプッシュボタンコントローラ308、310、例えば、標準「i」記号によって示される情報(又は「インフォ」)キー308及び2つのレ点記号によって示されるセットアップキー310が設けられる。
【0064】
図示したディスプレイは、その上部に、メニュータイトル312を、メニュータイトルの下に、ユーザにメニュー情報を表示するためのメニューページ314を、メニューページの片側に沿って、異なるメニューページを選定するための一連のメニュータブ316を備える。
【0065】
1つの形式によると、ユーザインターフェースは更に、加湿器表示点灯部を備える。
【0066】
本願の技術の実施形態に適した電気回路の概略図を図4から図7に示す。
【0067】
図4に、スタート/ストップボタンに関する部品の概略図を示す。
【0068】
図5に、LCDディスプレイに関する部品の概略図を示す。
【0069】
図6に、プッシュボタンダイヤルに関する部品の概略図を示す。
【0070】
図7に、メニューキーに関する部品の概略図を示す。
【0071】
5.ナビゲーション
1つの実施形態によると、本願の装置に対する制御スキームは、3個のメインスクリーン、ホームスクリーン、情報スクリーン及びセットアップスクリーンを備える。
【0072】
メインスクリーンのそれぞれは、少なくとも1つのパラメータを表示する。1つ以上のパラメータがある場合は、ダイヤルを回すことで、それぞれに含まれるパラメータが順番にハイライト表示される。パラメータがハイライト表示されている間、パラメータはダイヤルを押す事によって選択されてもよい。ダイヤルを回転することによって、パラメータ調整を行なってもよい。パラメータ調整は、ダイヤルを押す事によって確定されてもよい。
【0073】
好ましくは、ホームスクリーンは、装置がスタンバイモード又は実行モードのときに表示されるデフォルトスクリーンである。スタート/ストップボタン306を押す事によって、スタンバイモードと実行モードとの間で装置が調整できる。
【0074】
第1のプッシュボタンコントローラ308が1回目に押されると、情報スクリーンが表示される。第1のプッシュボタンコントローラ308が2回目に押されると、ホームスクリーンに戻る。
【0075】
第2のプッシュボタンコントローラ310が1回目に押されると、セットアップスクリーンが表示される。第2のプッシュボタンコントローラ310が2回目に押されると、ホームスクリーンに戻る。
【0076】
1つの形式では、ホームスクリーンは、装置が実行モードのときに、現在の患者の治療セッションについての情報を表示する。
【0077】
ホームスクリーンからは、情報メニューキー308が一度選択されると、現在の治療セッションを定義するパラメータ、例えば、CPAP圧力が表示される。情報キーが更に一度選択されると、ホームスクリーンに戻る。
【0078】
ホームスクリーンからは、設定メニューキー310が一度選択されると、調整可能なパラメータ、例えば、マスク設定が表示される。設定キー310が更に一度選択されると、ホームスクリーンに戻る。
【0079】
本願の装置の制御スキームは、適切なパラメータの調整を促進するほかにまた、素早いナビゲーション及び患者治療情報の表示を促進する。
【0080】
好ましくは、ディスプレイは、220ピクセル×176ピクセル又はそれ以上である。好ましくは、ディスプレイはカラー表示である。
【0081】
患者メニューにおいて実行モードが開始されたとき、ディスプレイは現行の表示からデフォルトスクリーンに切り替わる。加湿器が接続されている場合又は環境制御が有効な場合には、スクリーンは、加湿器又は環境制御調整に対してデフォルトとなる。このため、患者が夜間加湿の調整を必要とする場合にも、患者はどこにもナビゲートする必要はなく、単にダイヤルに手を伸ばし、ダイヤルを回し、見ないで加湿レベルを容易に調整することができる。
【0082】
6. バックライト
好ましい形式では、スタート/ストップボタン306、ディスプレイ302、及び加湿器表示部は、バックライトを有する。好ましい形式では、特定の色が用いられる。緑、青及びオレンジが用いられてもよい。しかしながら、他の色が用いられてもよい。ライトが状態を変更したとき、遷移は、例えば3秒以上等で、徐々に行なわれても良い。他の形式では、遷移は、より素早く、又はより遅く、又は瞬時に行なわれてもよい。
【0083】
6.1 スタート/ストップボタンバックライト
【0084】
1つの実施形態では、以下に示すとおり、装置状態についての情報をユーザに提供する目的で、スタート/ストップボタン306のバックライトの動作は使用される。
【0085】
好ましくは、装置がパワーセーブ状態に入ったとき、スタート/ストップバックライトは、3秒以上で「薄暗い緑」にフェーディングされる。
【0086】
好ましくは、装置が「使用準備」であるとき、すなわち、セットアップ状態に入ったとき、スタート/ストップバックライトは、3秒以上で「明るい緑」にフェーディングされる。
【0087】
好ましくは、スタンバイモードのときであり、ユーザインターフェースがアイドル期間のときには、スタート/ストップバックライトは「明るい緑」のままである。
【0088】
好ましくは、装置がウォーミングアップ又はウォーミングレディ状態に入ったとき、スタート/ストップバックライトは「明るい緑」のままである。
【0089】
好ましくは、装置が実行モードからクールダウン状態に入ったとき、スタート/ストップバックライトは3秒以上で「明るい緑」にフェーディングされる。
【0090】
好ましくは、実行モード及び治療提供の間、又は、マスクフィット実行状態に入ったとき、スタート/ストップバックライトは、当モードに入って0.5秒以内で「薄暗い青」になる。使用中は、エラーが起こらない限り、「青」LEDは「薄暗い」ままであり、エラーが起こった場合には、「明るい青を点滅」させてもよい。
【0091】
実行モードの間、「薄暗い青」光を提供すること、及び、エラー発生時にのみ「明るい青を点滅」させることによって、寝ようとしているときに寝室において明るいLEDがつかないため、患者及び同床者の快適性は向上される。上記の時間間隔及び遷移は一例であって、変更し得る。
【0092】
6.2 ディスプレイバックライト
【0093】
好ましくは、装置がパワーセーブ状態に入ったとき、LCDバックライトは、「オン」から「オフ」に3秒以上でフェーディングされる。
【0094】
好ましくは、装置がセットアップ状態、調整状態、マスクフィッティング状態に入ったとき、又は、プッシュボタンダイヤル押す/回すこと又はあるキーを押すことによって、アイドル又はスリープ状態から呼び起こされたとき、LCDバックライトは、3秒以上でオフからオンにフェーディングされる。
【0095】
好ましくは、装置がウォーミングアップ、ウォーミングレディ又はエラー状態に入ったとき、LCDバックライトは、これらの状態に入って0.5秒以内で「オン」になる。
【0096】
好ましくは、装置が実行モードからクールダウン状態に入ったとき、LCDバックライトは3秒以上「オン」にフェーディングされる。
【0097】
好ましくは、スタンバイモードのときであり、ユーザインターフェースがアイドル期間に相互作用しないとき、LCDバックライトは3秒以上で「薄暗く」フェーディングされる。
【0098】
好ましくは、実行モードのときであり、ユーザインターフェースがスリープ期間に相互作用しないとき、LCDバックライトは3秒以上で「オフ」にフェーディングされる。
【0099】
「オン」、「薄暗い」又は「オフ」位置の間の装置のフェーディングにより、装置状態が変化した場合、例えば、患者が装置を起動した場合又はトイレに行くために停止させた場合に、患者の目は、真夜中にも明るさの変化に順応することができる。スタンバイモード間の「薄暗い」状態へのフェーディングにより、電力を節減することができ、それでもなお、LCDディスプレイが患者に読めるようにバックライトを提供することができる。実行モードにおける「オフ」へのフェーディングは、電力を節減するとともに、実行モードの間は、患者はLCDディスプレイを読む必要がないので、寝室の明るさを最小限にすることができる。
【0100】
6.3 加湿器バックライト
【0101】
好ましくは、装置がパワーセーブ状態に入ったとき、加湿器表示部バックライトは3秒以上で「オフ」にフェーディングする。
【0102】
好ましくは、装置がセットアップ状態に入ったとき、加湿器表示部バックライトは3秒以上で「明るい青」にフェーディングする。
【0103】
好ましくは、装置がマスクフィットスタンバイ状態に入ったとき、加湿器表示部バックライトは、マスクフィットが起動されたときの状態と同じ状態を保ち、マスクフィットが完了したとき、マスクフィットが起動される前の状態に戻る。
【0104】
好ましくは、加湿器表示部バックライトは、加湿器設定が零の場合、エラー状態に入って0.5秒以内で「明るい青」になる。
【0105】
好ましくは、加湿器表示部バックライトは、加湿器設定が0.5から6までの場合、ウォーミングレディ、クールダウン又はエラー状態に入って0.5秒以内で「明るいオレンジ」になる。
【0106】
好ましくは、装置がウォーミングアップ状態に入ったとき、加湿器表示部バックライトは、3秒以上で「薄暗いオレンジ」にフェーディングする。
【0107】
好ましくは、スタンバイモード又は実行モードのときであり、ユーザインターフェースが、アイドル又はスリープ期間のとき、加湿器表示部バックライトはオフになる。
【0108】
好ましくは、調整状態又はマスクフィット実行状態に入ったとき、加湿器表示部バックライトは3秒以上で、加湿器又は加熱管が0.5から6の間に設定された場合には「薄暗いオレンジ」に、加湿器又は加熱管の両方が零に設定された場合には「薄暗い青」にフェーディングされる。
【0109】
上記のディスプレイ、及び、「明るい」、「薄暗い」及び「オフ」のバックライト状態及びそれらの間のフェーディングは、スタート/ストップボタン及びディスプレイバックライトに関連して先に記載したのと同様の論法において使用される。
【0110】
7 直感制御ダイヤル構成
図8から図10に、本発明の一例に準じた、制御ダイヤル及びユーザインターフェース構成を示す。
【0111】
図8に、図9及び10で更に例証される制御インターフェースの動作の議論に用いられる記号表を示す。記号は、ユーザインターフェース内での機能を実行するために必要とされる操作を特定する。記号806は、スタート/ストップボタン306を押す操作を参照する。記号810及び808は、セットアップメニューキー310を押すこと、インフォメニューキー308押すことをそれぞれ参照する。記号802は、操作が処理されるための待機時間を示す。記号804、814及び824は、回転ダイヤル304を用いて実行される操作に関連する。実行される操作は、ダイヤルを押すこと804、ダイヤルの向きを変えること又は回転すること814、及び、3秒等の所定の期間押圧されたダイヤルを押して保持すること824である。
【0112】
図9に、CPAP呼吸装置又はCPAP呼吸装置用加湿器等の医療装置に対するユーザインターフェースの一例を、互いに関連付けられたユーザ機能とともに示す。インターフェースは、ユーザがメニュー項目の選定によって装置の動作を制御するための装置上近くのコントローラとともに、LCD又は制御メニューを表示するのに適した他のスクリーン等のグラフィカルインターフェースを含む。
【0113】
図9の例においては、コントローラはスタート/ストップボタン304、スクリーン302に近接した情報(インフォ)ボタン308及びセットアップボタン310、及び回転制御ダイヤル306を備える。図示されたユーザインターフェース構成においては、スタート/ストップ、情報及びセットアップボタンは、単なるプッシュボタンであってもよく、任意に、暗闇でのユーザ操作を助けるべくバックライト付でもよい。ダイヤルは、連続的な回転に適したもの、又は、回転の限られた範囲内で中央位置から左又は右に動く種類のものでよい。ダイヤルはまた、そのような方法で付加的なユーザ入力を可能にするプッシュボタンとして動作するものであってもよい。
【0114】
図8から図10に示されたとおり、回転ダイヤル306の3つの異なる動作が存在する。これによって、(1)ダイヤルを押すことによって、(2)ダイヤルを回すことによって、及び(3)例えば3秒等の所定の期間ダイヤルを押すこと及び回すことによって、ユーザは情報を入力し得る。
【0115】
図10を参照して後に説明されるとおり、複数の制御の組み合わせがまた使用されてもよい。
【0116】
図10に、メニューの間及びメニュー内でのナビゲート又は項目の選択をするために用いられる制御メニュー構造及び制御動作の概略例を示す。
【0117】
図10には、図8の左側に示されたように、メニュー項目である、「セッティング」、「オプション」、「リマインダ」及び「コンフィギュレーション」を含むトップレベルメニューが示されている。これらのメニュー項目は、スクリーンディスプレイの左手側に沿ってグラフィカルに表示される。図10の各スクリーンディスプレイの左側に沿った点灯した四角部分で示されたように、現在選択されたメニュー項目はハイライト表示され、対応したテキストがスクリーンディスプレイの上部に表示される。
【0118】
例として、図10は更に、「オプション」及び「日付」メニュー項目の展開を示す。
【0119】
メニュー内で上方ナビゲート又は下方ナビゲートをする目的で、ユーザは回転制御ダイヤルを左又は右に回転させ、ハイライト表示されたメニュー項目にアクセス又はハイライト表示されたメニュー項目を選択する目的で、ユーザは制御ダイヤルを押す。図10に示されたとおり、メニューレベルを1つ戻るナビゲーションは、例えば、セットアップボタン306を押すこと、又は、制御ダイヤル306及びセットアップボタン310の両方を押すことによって行なわれる。
【0120】
本発明の1つの実施形態によると、ユーザ制御は、メニューをナビゲートする目的で、ユーザが制御ダイヤルを回転する方向においてユーザの嗜好を満たす直感制御を組み込む。特に、メニューフォーマットは、メニューレベルへの入力がメニューリスト内の既知の位置になるように、好ましくは、メニューの一端、例えば、図10に示されたようにトップレベルメニューにおけるトップメニュー項目「セッティング」になるように、又は、「オプション」メニュー内の項目「環境制御」になるように構成される。一方で、メニューレベルからの「退出」は、そのメニューリストの反対の端に位置する。
【0121】
最初のメニュー項目から離れてナビゲートすべく、ユーザが制御ダイヤル306を最初に回転した方向は検知され、検知された回転方向は、メニュー内の下方向に割り当てられる。その結果、その方向へのダイヤルの更なる回転は、メニュー内の下方ナビゲーションをし続ける。一方で、反対方向の回転は、メニュー内の上方ナビゲーションをもたらす。従って、図10の例では、トップメニューレベルにおける「セッティング」メニュー項目から離れて「睡眠の質」メニュー項目にナビゲートするべく、ユーザがダイヤルを反時計方向に最初に回した場合には、その後、ダイヤルの反時計方向の回転は、メニュー項目リストを下方ナビゲートする下方向に割り当てられ、時計方向の回転は、メニュー項目リストを戻す上方向に割り当てられる。
【0122】
このようにして、装置制御は、ダイヤル操作において、ユーザの嗜好に自動的に順応することができる。
【0123】
上及び下方向の割り当ては、新しいメニューレベルに入る度に、再度割り当てられてもよく、又は、例えばユーザセッションの期間等のより長い期間保持されてもよい。
【0124】
直感ダイヤル制御は、例えば、装置のコンピュータ制御ソフトウエア内において如何なる適した手段によって組み込まれてもよい。
【0125】
本実施形態に準じた直感ダイヤル制御は、本発明が主に関連する医療呼吸装置を超えて、回転制御ダイヤルを採用するその他の装置に適用し得ることもまた理解できるであろう。
【0126】
7 その外の特徴
フロージェネレータは、好ましくは、以下に示されるように、装置の複数のモード間での自動スイッチングを組み込む。
【0127】
好ましくは、患者実行モードでは、ユーザインターフェースとの相互作用が30秒の待機期間何も無い場合には、ユーザインターフェースは、何が取り付けられているかに応じて、患者環境制御、加湿器レベル、加熱管レベル又はホームスクリーンのいずれかに自動的に戻ってもよい。これにより、患者は、ディスプレイを見ずに、夜間に湿度又は加熱管設定を調整することができる。
【0128】
1つの形式では、「相互作用なし」は些細な相互作用を含んでもよい。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザインターフェースにぶつかる又は接触することによる短期間の相互作用があるにも関わらず、患者環境制御モードに戻ってもよい。
【0129】
要求される期間として30秒間が好ましいが、他の形式では、約5秒又は数分等のそれ以外の待機時間が用いられてもよい。
【0130】
好ましくは、スタンバイモードにおいては、アイドルタイムアウト期間、ユーザインターフェースに相互作用が無い場合には、ユーザインターフェースは、自動的に、患者セットアップメニューから出て、アイドル状態における患者ホームスクリーンに行ってもよい。
【0131】
好ましくは、患者メニューにおける実行モードの間、ユーザインターフェースは、ユーザに患者インフォメニューに入らせないようにしてもよい。
【0132】
1つの形式によると、数値パラメータを調整する場合に、ダイヤルがゆっくり回転されたときに、例えば、エンコーダ増加分毎0.2cmHO等の最小量の増加分でパラメータを調整してもよい。しかし、ダイヤルが素早く回されたときには、例えば、エンコーダ増加分毎1.0cmHO等の整数分の増加分でパラメータを調整してもよい。
【0133】
好ましい形態では、ユーザインターフェースのコントローラはフロージェネレータ上に設けられる。よって、幾つかのコントローラは、フロージェネレータの様相に加え加湿器の制御をすることができる二重機能を実行する。例えば、ダイヤルは、ランプ時間、圧力及び加湿(環境制御レベル、加熱管温度及び湿度を含む)を制御することができる。
【0134】
本明細書では、「備えている」との用語は、「オープン」の意味であり、つまり、「含む」との意味であり、そのものだけで構成される意味を有する「クローズ」の意味には限定されないように理解されるべきである。同様のことが、ここで用いた「備え、備えた及び備える」との用語にも言える。
【0135】
本発明の特定の実施形態を記載してきたが、本願の本質を逸脱しない範囲で他の特定の形式で本発明が具体化されてもよいことは当業者であれば明らかであろう。従って本発明の実施形態及び例は、全ての点において例証でありそれらに限定されないものであると解釈されるべきである。上記の記載よりもむしろ添付の請求項によって本願の範囲は規定されるものであり、請求項における等価な意味及び範囲内での全ての変更は、本願の範囲に含まれるべきである。更に、ここで述べた既知の先行技術に対する如何なる参考文献も、特に明示しない限り、本発明が関連する分野の当業者にとってそのような先行技術が公知であることを認めるものではないことを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転制御ダイヤルを備える装置のための制御インターフェースであって、
装置制御のメニューを表示するディスプレイと、
前記メニュー内をナビゲートするためにユーザによって操作される回転制御ダイヤルと、
前記装置制御のメニューに対する入力を前記メニュー内の既知の位置に生じさせるメニュー制御と
を備え、
前記メニュー制御は、前記メニューのナビゲーションにおける前記ユーザによる前記制御ダイヤルへの操作から、少なくとも1つのユーザパラメータを決定し、前記メニュー内の前記制御ダイヤルへの以後の操作に対して、決定された前記ユーザパラメータを適用する、制御インターフェース。
【請求項2】
前記メニュー制御は、他のメニュー内の前記ユーザによる前記制御ダイヤルへの以後の操作に対してもまた、決定された前記ユーザパラメータを適用する、請求項1に記載の制御インターフェース。
【請求項3】
前記メニュー制御は、前記装置の同一のユーザセッション内の前記ユーザによる前記制御ダイヤルへの以後の操作に対して、決定された前記ユーザパラメータを適用する、請求項2に記載の制御インターフェース。
【請求項4】
前記ユーザパラメータは、前記メニュー内の方向をナビゲートするために前記ユーザが前記ダイヤルを回す方向を含む、請求項1に記載の制御インターフェース。
【請求項5】
前記メニュー制御は、前記メニュー内の直線方向に対して前記ユーザが前記ダイヤルを最初に回す回転方向を決定し、前記回転方向を前記直線方向に割り当てる、請求項4に記載の制御インターフェース。
【請求項6】
前記装置は呼吸装置である、請求項1に記載の制御インターフェース。
【請求項7】
前記呼吸装置は、睡眠呼吸障害を治療するためのフロージェネレータである、請求項6に記載の制御インターフェース。
【請求項8】
陽圧で呼吸可能なガス供給を患者に提供するフロージェネレータと、
前記フロージェネレータに対する装置制御のメニューを表示するディスプレイ、前記メニュー内をナビゲートするためにユーザによって操作される回転制御ダイヤル、及び前記装置制御のメニューに対する入力を前記メニュー内の既知の位置に生じさせるメニュー制御を含む制御インターフェースと
を備え、
前記メニュー制御は、前記メニューのナビゲーションにおける前記ユーザによる前記制御ダイヤルへの操作から、少なくとも1つのユーザパラメータを決定し、前記メニュー内の前記制御ダイヤルへの以後の操作に対して、決定された前記ユーザパラメータを適用する、睡眠呼吸障害を治療するための装置。
【請求項9】
前記メニュー制御は、他のメニュー内の前記ユーザによる前記制御ダイヤルへの以後の操作に対してもまた、決定された前記ユーザパラメータを適用する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記メニュー制御は、前記装置の同一のユーザセッション内の前記ユーザによる前記制御ダイヤルへの以後の操作に対して、決定された前記ユーザパラメータを適用する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ユーザパラメータは、前記メニュー内の方向をナビゲートするために前記ユーザが前記ダイヤルを回す方向を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記メニュー制御は、前記メニュー内の直線方向に対して前記ユーザが前記ダイヤルを最初に回す回転方向を決定し、前記回転方向を前記直線方向に割り当てる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
スタート/ストップボタンと、
ディスプレイと、
2つのメニューキーと、
プッシュボタンダイヤルと
を備える、CPAP装置のためのコントローラセット。
【請求項14】
前記ディスプレイは、カラーディスプレイである、請求項13に記載のコントローラセット。
【請求項15】
睡眠呼吸障害を治療するための呼吸装置のためのユーザインターフェースであって、
請求項13または14に記載のコントローラセットを備え、
少なくとも1つのメニューキーが、呼吸治療の提供中に、前記少なくとも1つのメニューキーが1回目にアクティブにされることにより、他のメニュー表示を表示し、前記少なくとも1つのメニューキーが2回目にアクティブにされることにより、前の状態の表示に戻るように構成及び配置される、ユーザインターフェース。
【請求項16】
陽圧で空気供給を提供するフロージェネレータと、
加湿器と、
プッシュボタンダイヤルを有するコントローラセットと
を備え、
前記プッシュボタンダイヤルは、加湿レベル、治療圧力、ランプ時間及び加熱管温度の組から選択された少なくとも2つのパラメータを択一的に調整できるようにプログラムされた、睡眠呼吸障害を治療するための装置。
【請求項17】
前記コントローラセットは、前記フロージェネレータ上に設けられる、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
陽圧で空気供給を提供する装置と、
加湿器と、
ダイヤルを有するコントローラセットと
を備え、
前記ダイヤルは、少なくとも2つの状態に設定可能であり、第1の状態の間には、前記ダイヤルの回転により、加湿レベルが調整され、前記装置の実行モードの間に、前記コントローラセットとの相互作用が無い期間の後に、前記ダイヤルは前記第1の状態に自動的に戻る、睡眠呼吸障害を治療するための装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−502672(P2012−502672A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526356(P2011−526356)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際出願番号】PCT/AU2009/001231
【国際公開番号】WO2010/031125
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(500046450)レスメド・リミテッド (192)
【氏名又は名称原語表記】RESMED LTD