説明

CRTH2アンタゴニストとしてのピラゾール化合物

【課題】 CRTH2 アンタゴニストとしてのピラゾール化合物を提供する。
【解決手段】 本発明はCRTH2-活性を有する式(I)
【化1】


(式中、W、L1、L2、X、L3、Y、R1及びR2は明細書及び特許請求の範囲に定義されたとおりである)
のピラゾール化合物及びこれらの医薬上許される塩、薬物としてのそれらの使用並びに前記化合物を含み、又は前記化合物と一種以上の活性物質の組み合わせを含む、医薬製剤に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式 (I)のピラゾール化合物及びこれらの医薬上許される塩。
【化1】

[式中、
Wはヒドロキシカルボニル、-C(O)-NH-S(O)2-Ra、テトラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン-3-イル及び1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン-5-イルから選ばれ、RaはC1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、シクロプロピル、フェニル及びトリルから選ばれ、
L1はメチレン、エチレン、エテニレン又はアセチレンであり、メチレン又はエチレン中の夫々の炭素原子は未置換であり、又は互いに独立にヒドロキシ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ及びC3-C8-シクロアルキルから選ばれた1個又は2個の基を有し、また
メチレン又はエチレンの同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒に3-〜8-員環を形成してもよく、前記環は環員としてO、N及びSから選ばれた1個又は2個のヘテロ原子を含んでもよく、また
前記環の環員は必要により独立にヒドロキシ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ及びC3-C8-シクロアルキルにより置換されていてもよく、かつ/又は
メチレン又はエチレンの同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成してもよく、
L2はメチレン又はエチレンであり、メチレン又はエチレン中の夫々の炭素原子は未置換であり、又は互いに独立にヒドロキシ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル 及びC3-C8-シクロアルキルから選ばれた1個もしくは2個の基を有し、メチレン又はエチレンの同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成してもよく、また
メチレン又はエチレンの同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒に3-〜8-員環を形成してもよく、前記環は環員としてO、N及びSから選ばれた1個又は2個のヘテロ原子を含んでもよく、また前記環の環員は必要により独立にヒドロキシ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ及びC3-C8-シクロアルキルにより置換されていてもよく、
Xはフェン-1,4-イレン、ピリジン-2,5-イレン、ピリダジン-3,6-イレン、ピリミジン-2,5-イレン及びピラジン-2,5-イレンから選ばれた6員炭素環式部分又は複素環式部分であり、前記部分Xは未置換であり、又は互いに独立にヒドロキシ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ及びC3-C8-シクロアルキルから選ばれた1個、2個もしくは3個の基を有してもよく、
L3は-CH=CH-、-C≡C- 、-CRbRc-CH(OH)-、-CRbRc-C(O)-、 -CRbRc-O- 、-CRbRc-NRd-、-CRbRc-S(O)m-、-CH(OH)-、 -C(O)- 、-C(O)-NRd- 、-O- 、-NRd-、-NRd-C(O)-、-NRdC(O)-O- 、-NRd-C(O)-NRe- 、-NRd-S(O)n-、-S(O)p- 及び-S(O)q-NRd-から選ばれ、m、n及びpは0、1又は2であり、かつqは1、又は2であり、かつ
Rb及びRcは互いに独立にH、C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキルから選ばれ、また同じ炭素原子に結合された2個の基Rb及びRcは前記炭素原子と一緒に3-〜8-員環を形成してもよく、前記環は環員としてO、N及びSから選ばれた1個又は2個のヘテロ原子を含んでもよく、また前記環の環員は必要により独立にヒドロキシ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ及びC3-C8-シクロアルキルにより置換されていてもよく、かつ
Rd及びReは互いに独立にH又はC1-C6-アルキルであり、
YはH、C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル-C2-C6-アルケニル、フェニル、フェニル-C1-C6-アルキル、フェニル-C2-C6-アルケニル、ナフチル、ナフチル-C1-C6-アルキル、ナフチル-C2-C6-アルケニル、複素環、複素環-C1-C6-アルキル及び複素環-C2-C6-アルケニルから選ばれ、
前記基Y中のそのC1-C6-アルキル部分及びC2-C6-アルケニル部分は未置換であり、又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ及びC1-C6-アルキルスルホニルから選ばれた少なくとも1個の置換基を有し、またC1-C6-アルキル部分の同じ炭素原子に結合された前記置換基の二つが前記炭素原子と一緒に3-〜8-員環を形成してもよく、前記環は環員としてO、N及びSから選ばれた1個又は2個のヘテロ原子を含んでもよく、また
前記基Y中のそのC3-C8-シクロアルキル部分、フェニル部分、ナフチル部分又は複素環部分は未置換であり、又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、SF5 、-C(O)NRfRg、C1-C6-アルキル、ヒドロキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C3-C8-シクロアルコキシ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C1-C6-アルキルスルホニル、フェニル、フェノキシ、5-又は 6-員複素環及び5-又は6-員複素環オキシから選ばれた少なくとも1個の置換基を有し、Rf 及びRgは互いに独立にH、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルケニル及び5-又は6-員複素環から選ばれ、又はRf及びRgはそれらが結合されている窒素原子と一緒に環状アミン(これは環員としてO、N及びSから選ばれた更なるヘテロ原子を含んでもよい)を形成し、かつ/又は
上記基Y中のそのC3-C8-シクロアルキル部分又は複素環部分の同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成してもよく、かつ/又は
上記基Y中のそのC3-C8-シクロアルキル部分、フェニル部分、ナフチル部分又は複素環 部分は縮合炭素環部分又は複素環部分を有してもよく、前記縮合炭素環部分又は複素環部分は未置換であり、又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C1-C6-アルキルスルホニル、フェニル及び5-又は6-員hetアリールから選ばれた少なくとも1個の置換基を有し、かつ/又は
その縮合炭素環部分又は複素環部分の同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成してもよく、かつ
R1及びR2は互いに独立にH、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、-NRfRg、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル-C2-C6-アルケニル、C3-C8-シクロアルケニル、C3-C8-シクロアルケニル-C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルケニル-C2-C6-アルケニル、フェニル、フェニル-C1-C6-アルキル、フェニル-C2-C6-アルケニル、ナフチル、ナフチル-C1-C6-アルキル、ナフチル-C2-C6-アルケニル、複素環、複素環-C1-C6-アルキル、及び複素環-C2-C6-アルケニルから選ばれ、
上記基R1及びR2中のそのC1-C6-アルキル部分、C2-C6-アルケニル部分及びC2-C6-アルキニル部分は未置換であり、又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ及びC1-C6-アルキルスルホニルから選ばれた少なくとも1個の置換基を有し、かつ/又は
上記基R1及びR2中の前記C1-C6-アルキル部分、C2-C6-アルケニル部分及びC2-C6-アルキニル部分の同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成してもよく、また
上記基R1及びR2中のそのC3-C8-シクロアルキル部分、シクロアルケニル部分、フェニル部分、ナフチル部分及び複素環部分は未置換であり、又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C1-C6-アルキルスルホニル、フェニル及び5-又は6員hetアリールから選ばれた少なくとも1個の置換基を有し、かつ/又は
基R1及びR2中の前記C3-C8-シクロアルキル部分、C3-C8-シクロアルケニル部分及び複素環部分の同じ炭素原子に結合された2個の基は前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成してもよく、かつ
Rf及びRgは互いに独立にH、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルケニル及び複素環から選ばれ、又は
Rf及びRgはそれらが結合されている窒素原子と一緒に環状アミンを形成し、これは環員としてO、N及びSから選ばれた更なるヘテロ原子を含んでもよい]
【請求項2】
Wがヒドロキシカルボニルである、請求項1記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項3】
L1がメチレン(これは未置換であり、又は請求項1に記載された1個もしくは2個の基を有する)である、請求項1から2のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項4】
L1が未置換メチレンである、請求項3記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項5】
L2がメチレン(これは未置換であり、又は請求項1に記載された1個もしくは2個の基を有する)である、請求項1から4のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項6】
L2が未置換メチレンである、請求項5記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項7】
Xがフェン-1,4-イレン又はピリジン-2,5-イレン(これらは未置換であり、又は請求項1に記載された1個、2個もしくは3個の基を有する)である、請求項1から6のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項8】
Xがフェン-1,4-イレン(これは未置換であり、又は請求項1に記載された1個、2個もしくは3個の基を有する)である、請求項7記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項9】
Xが未置換フェン-1,4-イレンである、請求項8記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項10】
L3が-CH=CH-、-C≡C- 、-CRbRc-O-、-CRbRc-S(O)m-、-CH(OH)-、-C(O)- 、-C(O)-NRd-、-O- 、-NRd-、-NRd-C(O)-、-NRdC(O)O-、-NRd-C(O)-NRe-、-NRd-S(O)n-、-S(O)p-、及び-S(O)q-NRd-(式中、m、n、p、q、Rb、Rc、Rd及びRe は請求項1に定義されたとおりである)から選ばれる、請求項1から9のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項11】
L3が-CRbRc-O-、-C(O)-NRd-、-O- 、-NRd-C(O)-、-NRdC(O)O-、-NRdC(O)-NRe-、-NRd-S(O)n- 及び- S(O)q-NRd-(式中、n、q、並びにRb、Rc、Rd及びReが請求項1に定義されたとおりである)から選ばれる、請求項10記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項12】
L3が-C(O)-NRd-(式中、RdがH又はC1-C6-アルキルである)である、請求項11記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項13】
L3が-NRd-C(O)-(式中、RdがH又はC1-C6-アルキルである)である、請求項11記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項14】
L3が-NRdC(O)O-(式中、RdがH又はC1-C6-アルキルである)である、請求項11記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項15】
L3が-S(O)2-NRd-(式中、Rdが請求項1に定義されたとおりである)である、請求項11記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項16】
Yがフェニル、フェニル-C1-C6-アルキル、フェニル-C2-C6-アルケニル、ナフチル、ナフチル-C1-C6-アルキル、ナフチル-C2-C6-アルケニルから選ばれ、
前記基Y中のフェニル部分又はナフチル部分が未置換であり、又は請求項1に定義された少なくとも1個の置換基を有し、かつ/又は
前記基Y中のフェニル部分又はナフチル部分が縮合炭素環部分又は複素環部分を有してもよく、前記縮合炭素環部分又は複素環部分が未置換であり、又はヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C1-C6-アルキルスルホニル、フェニル及び5員もしくは6員hetアリール から選ばれた少なくとも1個の置換基を有し、かつ/又は
その縮合炭素環部分又は複素環部分の同じ炭素原子に結合された二つの基が前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成してもよい、請求項1から15のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項17】
Yがフェニル、ベンジル、フェネチル、フェネテニル、ナフチル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、ナフチルエテニルから選ばれ、
前記基Y中のフェニル部分及びナフチル部分が未置換であり、又は請求項1で定義された少なくとも1個の置換基を有する、請求項16記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項18】
Yがフェニル及びナフチルから選ばれ、前記基Y中のフェニル部分及びナフチル部分が未置換であり、又は請求項1で定義された少なくとも1個の置換基を有する、請求項17記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項19】
R1及びR2が互いに独立にC1-C6-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、フェニル及びナフチルから選ばれる、請求項1から18のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項20】
R1及びR2が互いに独立にC1-C4-アルキル、C3-C6-シクロアルキル及びフェニルから選ばれる、請求項19記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項21】
基R1及びR2の少なくとも一つがC1-C4-アルキルである、請求項1から20のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物。
【請求項22】
薬物としての請求項1から21のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物の使用。
【請求項23】
CRTH2-活性に関連する疾患の治療のための薬物を調製するための請求項1から21のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物の使用。
【請求項24】
炎症性、感染性及び免疫調節の疾患、呼吸系又は胃腸の疾患又は病気、関節の炎症性疾患並びに鼻咽頭、眼、及び皮膚のアレルギー性疾患の予防及び/又は治療のための薬物を調製するための請求項1から21のいずれかに記載の式(I) のピラゾール化合物の使用。
【請求項25】
請求項1から21のいずれかに記載の式(I) の一種以上のピラゾール化合物を含む、医薬製剤。
【請求項26】
ベータミメチックス、坑コリン作用薬、コルチコステロイド、PDE4インヒビター、LTD4 アンタゴニスト、EGFRインヒビター、CCR3アンタゴニスト、CCR5アンタゴニスト、CCR9アンタゴニスト、5-LOインヒビター、ヒスタミン受容体アンタゴニスト、SYK インヒビター及びスルホンアミドの中から選ばれた一種以上の活性物質と組み合わせて請求項1から21のいずれかに記載の式(I) の一種以上のピラゾール化合物を含む、医薬製剤。

【公表番号】特表2013−518074(P2013−518074A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550408(P2012−550408)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050910
【国際公開番号】WO2011/092140
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】