説明

CRTH2受容体拮抗薬としてのインドール誘導体

式Iの化合物は、PGD2受容体であるCRTH2の拮抗薬であり、したがって
喘息などのCRTH2介在疾患の治療および/または予防に有用である。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
プロスタグランジンD(PGD)は、アラキドン酸のシクロオキシゲナーゼ代謝産
物である。PGDは、免疫攻撃に応答して肥満細胞およびTH2細胞から放出され、睡
眠応答およびアレルギー応答など各種の生理学的事象で役割を果たすことに関与してきた

【0002】
PGDの受容体は、TH2細胞(「CRTH2」)で発現される化学誘引物質受容体
相同分子である「DP」受容体、および「FP」受容体を含む。これらの受容体は、PG
により活性化されたGタンパク質共役受容体である。CRTH2受容体ならびにヒト
Tヘルパー細胞、好塩基球、および好酸球を含む各種の細胞でのその発現は、Abe,e
t al,Gene 227:71−77,1999に記載され、Nagata,et
al,FEBS Letters 459:195−199,1999、およびNaga
ta,et al,The Journal of Immunology 162:1
278−1286,1999は、CRTH2受容体について記載している。Hirai,
et al,J.Exp.Med.193:255−261,2001は、CRTH2が
PGDの受容体であることを指摘している。
【0003】
WO2007019675は、式:
【化1】

【0004】
のCRTH2拮抗薬を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】WO2007019675
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Abe,et al,Gene 227:71−77,1999
【非特許文献2】Nagata,et al,FEBS Letters 459:195−199,1999
【非特許文献3】Nagata,et al,The Journal of Immunology 162:1278−1286,1999
【非特許文献4】Hirai,et al,J.Exp.Med.193:255−261,2001
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、CRTH2受容体拮抗薬である新規化合物を提供する。本発明の化合物は、
各種のプロスタグランジン介在疾患および障害の治療に有用である;したがって本発明は
、本明細書に記載する新規化合物、ならびにそれを含有する医薬組成物を使用する、プロ
スタグランジン介在疾患の治療の方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、式Iの化合物:
【化2】

【0009】
およびその医薬的に許容される塩を含み、式中:
Yは、−C(R)(R)−、−C(R)(R)−C(R)(R)−、−C
(R)=C(R)−、−OCH−、−OCH(C1−3アルキル)−、−OC(C
1−3アルキル)−、−OC(CH2−5−、−SCH−、−SCH(C1−3
アルキル)−、−SC(C1−3アルキル)−および−SC(CH2−5−から選
択され;
Zは、−C(O)−(C(R)(R))−または−C(O)−C(R)(R
)−O−であり、nは、0、1または2であり;
は、アリール、ヘテロアリールまたは場合によりベンゼンに縮合されたC3−6
クロアルキルであり、そのそれぞれは、Rから独立して選択される1〜4個の基によっ
て場合により置換され;
は、H、ハロゲン、−OC1−6アルキル、および−C1−6アルキルから選択さ
れ;
は、H、ハロゲン、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−SC1−6
ルキル、−S(O)C1−6アルキル、−S(O)1−6アルキル、−CN、アリー
ルおよびヘテロアリールから選択され;
は、H、C1−6アルキルおよびフェニル部で1〜3個のハロゲンによって場合に
より置換されたベンジルから選択され;
およびRは独立して、H、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルもしく
はハロC1−6アルキルであり;または
およびRは、それらの両方が結合する炭素原子と共にC3−6シクロアルキル環
を形成し;または
およびRは、それらが結合する隣接する炭素原子と共にC3−6シクロアルキル
環を形成し;
は、ハロゲン、NR、SONR、CN、C1−6アルコキシ、C
−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、およびハロC1−6アルキルから選択され;
およびRは、水素、C1−6アルキル、−C1−6アルキル−C3−6シクロア
ルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、NR、および場合により置換された1
〜3個の基によって独立して場合により置換されたアリールから選択され;または
、Rは、それらの両方が結合する炭素原子と共に、−O−、−S−、−N(C(
O)R)−および−N(R)−から選択される環ヘテロ原子を場合により有し、1〜
3個のC1−3アルキル基によって場合により置換されたC3−6シクロアルキルを形成
し;または
隣接する炭素原子に結合するR、Rは、それらが結合する炭素原子と共に、−O−
、−S−、−N(C(O)R)−および−N(R)−から選択される環ヘテロ原子を
場合により有し、1〜3個のC1−3アルキル基によって場合により置換されたC3−6
シクロアルキルを形成し;および
およびRは独立して、水素およびC1−3アルキルから選択され;または
、Rは、それらの両方が結合する原子と共に、3〜6員環を形成する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
式Iのサブセットの1つには、CがRから独立して選択される1〜3個の基によっ
て場合により置換されたフェニルである化合物がある。その一実施形態において、C
、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから独
立して選択される1〜2個の基によって場合により置換されたフェニルである。
【0011】
式Iの別のサブセットには、Yが−C(R)(R)−である化合物がある。その一
実施形態において、Yはメチレンである。
【0012】
式Iの別のサブセットには、−NR−Z−Cが結合しているキラル炭素が(R)立
体配置を有する化合物がある。
【0013】
式Iの別のサブセットには、式Iaの化合物がある:
【化3】

【0014】
式Iの別のサブセットには、式Ibの化合物がある:
【化4】

【0015】
一実施形態において、RおよびRの少なくとも1つが水素以外である。別の実施形
態において、R、Rおよびそれらの両方が結合する炭素が共に、1または2個のC
−3アルキル基によって場合により置換されたC3−6炭素環を形成する。別の実施形態
において、Rは水素以外である。その1つの基では、Rはメチルである。
【0016】
本発明は、式Iの化合物を含有する医薬組成物、および式Iの化合物を使用するプロス
タグランジン介在疾患の治療または予防の方法も含む。
【0017】
本発明を、別途指摘しない限り以下の定義を使用して説明する。
【0018】
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、F、Cl、Br、およびIを含む。
【0019】
「アルキル」という用語は、示された数の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル鎖
を指す。アルキル基の非制限的な例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、s−およびt−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどを含む。
【0020】
「ハロアルキル」は、上述したように、水素原子すべてのハロ基による完全置換まで、
1個以上の水素原子がハロゲン原子で置換されているアルキル基を意味する。C1−6
ロアルキルは例えば、−CF、−CFCF、CHFCHなどを含む。
【0021】
「アルコキシ」は、示された数の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル鎖のアルコ
キシ基を意味する。C1−6アルコキシは例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシなどを含む。
【0022】
「ハロアルコキシ」は、上述したように、水素原子すべてのハロ基による完全置換まで
、1個以上の水素原子がハロゲン原子で置換されているアルコキシ基を意味する。C1−
ハロアルコキシは例えば、−OCF、−OCFCF、−OCHCFなどを含
む。
【0023】
「アリール」は、1〜3個のベンゼン環を含む6〜14員炭素環式芳香族環を意味する
。2個以上の芳香環が存在する場合、ここで環は共に縮合されるので、隣接する環は共通
の結合を共有する。例はフェニルおよびナフチルを含む。
【0024】
「ヘテロアリール」(Het)という用語は、本明細書で使用する場合、1個の環また
は2個の縮合環、O、SおよびNから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜1
0員芳香環系を表す。Hetは、これに限定されるわけではないが、フラニル、イミダゾ
リル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリ
ル、ピリジル、ピロリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリ
アジニル、トリアゾリル、1H−ピロール−2,5−ジオニル、2−ピロン、4−ピロン
、ピロロピリジン、フロピリジンおよびチエノピリジンを含む。
【0025】
「治療的有効量」は、研究者、獣医、医師または他の臨床家が求めている、組織、系、
動物またはヒトの生物学的または医学的反応を誘発する、薬物または医薬品の量を意味す
る。
【0026】
「治療」または「治療すること」という用語は、疾患または障害に関連する徴候および
症状を軽減すること、改善すること、緩和することまたははそうでなければ低減すること
を含む。
【0027】
「組成物」という用語は、医薬組成物で使用される場合、活性成分、および担体を構成
する不活性成分(医薬的に許容される賦形剤)を含む生成物、ならびに任意の2つ以上の
成分の組合せ、錯化もしくは凝集から、または1つ以上の成分の解離から、または1つ以
上の成分の他の種類の反応もしくは相互作用から直接または間接的に生じる任意の生成物
を含むことを意図する。したがって本発明の医薬組成物は、式Iの化合物、および医薬的
に許容される賦形剤を混合することによって作製された任意の組成物を含む。
【0028】
「場合により置換された」という用語は、「非置換または置換」を意味し、したがって
本明細書に記載する一般構造式は、規定された任意の置換基を含有する化合物ならびに任
意の置換基を含有しない化合物を含む。例えば「Rから独立して選択された1〜4個の
基によってそれぞれ場合により置換されたアリールまたはヘテロアリール」という句は、
非置換アリールまたはヘテロアリール、およびRから選択される1、2、3または4個
の置換基によって置換されたアリールまたはヘテロアリールを含む;同じ句は、「Ar−
(R0−4」という等価表現によっても表すことができる。
【0029】
各可変基は、それが一般構造式の定義に出現するときに毎回独立して定義される。例え
ば「Ar−(R0−4」に1個以上のRがある場合、各Rは各出現において独立
して選択され、各Rは、相互に同じまたは異なることができる。別の例において、−O
C(C1−3アルキル)−という用語は、2個のアルキル置換基が同じまたは異なる鎖
長である化合物を含む。さらなる例として、−(C(R)(R))−では、nが2
であるとき、RおよびRの各出現は、RおよびRの他方の出現とそれぞれ同じま
たは異なることができる;例えば−(C(R)(R))−は、−CHCH−、
−CH(CH)CH、−C(CHCH−などであることができる。
【0030】
本明細書の目的のために、以下の省略形は、示された意味を有する。Ac=アセチル;
ADD=アゾジカルボン酸ジピペリジド;BOC=t−ブトキシカルボニル;DCM=ジ
クロロメタン;DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン;DMAP=4−(ジメチルア
ミノ)−ピリジン;DMF=ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;
HATU=O−(7−アザベンゾ−トリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テ
トラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート;MTBE=メチルt−ブチルエーテ
ル;NAD=β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド;PPTS=ピリジニウムp−
トルエンスルホナート;RTまたはrt=室温;TBAF=テトラブチルアンモニウムフ
ルオリド;TBDMSi=t−ブチルジメチルシリル;TEA=トリエチルアミン;TF
A=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン。アルキル基の省略形は:Me=メ
チル;Et=エチル;n−Pr=ノルマルプロピル;i−Pr=イソプロピル;c−Pr
=シクロプロピル;n−Bu=ノルマルブチル;i−Bu=イソブチル;c−Bu=シク
ロブチル;s−Bu=2級ブチル;t−Bu=3級ブチルを含む。
【0031】
光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体
式Iの化合物は、1個以上の不斉中心を含有し、したがってラセミ化合物およびラセミ
混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物、および個々のジアステレオマ
ーとして出現することができる。本発明は、式Iの化合物のこのような異性形すべてを理
解することを意味する。
【0032】
本明細書に記載する化合物のいくつかは、2重結合を含有し、別途規定しない限り、E
およびZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。
【0033】
本明細書に記載する化合物のいくつかは、水素の異なる結合点を備えて存在し得、互変
異性体と呼ばれる。このような例は、ケトンおよびケト−エノール互変異性体として公知
のそのエノール形であり得る。個々の互変異性体ならびにその混合物は、式Iの化合物に
含まれる。
【0034】
式Iの化合物は、例えば好適な溶媒、例えばメタノールもしくは酢酸エチルまたはその
混合物からの例えば分別結晶によって、エナンチオマーのジアステレオ異性体対に分離さ
れ得る。このように得られたエナンチオマーの対は、従来の方法によって、例えば分割剤
としての光学活性酸の使用によって、個々の立体異性体に分離され得る。
【0035】
または、一般式Iの化合物の任意のエナンチオマーは、光学的に純粋な開始物質または
立体配置が既知の試薬を使用する立体特異的合成によって得られることがある。
【0036】

「医薬的に許容される塩」という用語は、無機塩基および有機塩基を含む医薬的に許容
される非毒性塩基から調製された塩を指す。無機塩基に由来する塩は、アルミニウム、ア
ンモニウム、カルシウム、銅、第2鉄、第1鉄、リチウム、マグネシウム、第2マンガン
、第1マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛の塩などを含む。特に好ましいのは、アン
モニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、およびナトリウム塩である。医薬的に
許容される有機非毒性塩基に由来する塩は、1級、2級、および3級アミン、天然型置換
アミンを含む置換アミン、環式アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えばアルギニ
ン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチル
アミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールア
ミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン
、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグル
カミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、
テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、およびトロ
メタミンなどの塩を含む。
【0037】
本発明の化合物が塩基性であるとき、塩は、無機酸および有機酸を含む医薬的に許容さ
れる非毒性酸から調製され得る。このような酸は、例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安
息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、
グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデ
ル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、
硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などを含む。特に好ましいのは、クエン酸、臭化
水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸、および酒石酸である。
【0038】
別途規定しない限り、式I、Ia、Ib、IcおよびIdの化合物、そのサブセット、
その実施形態、ならびに特定の化合物への言及は、医薬的に許容される塩を含むことも意
味することが理解されるであろう。
【0039】
さらに、本発明の化合物の結晶形のいくつかは多形として存在することがあり、そのた
めすべての形が本発明に含まれることが意図される。加えて、本発明の化合物のいくつか
は、水(水和物)または一般的な有機溶媒との溶媒和物を形成し得る。このような溶媒和
物は、本発明の範囲に含まれる。
【0040】
有用性
式Iの化合物がプロスタグランジン受容体と相互作用する能力により、化合物は哺乳動
物、特にヒト対象においてプロスタグランジンによって引き起こされる望ましくない症状
を予防または逆行させるのに有用となっている。プロスタグランジン作用のこのような模
倣または拮抗は、化合物およびその医薬組成物が哺乳動物および特にヒトにおいて:呼吸
器状態、アレルギー状態、疼痛、炎症状態、粘液分泌障害、骨障害、睡眠障害、生殖能力
障害、血液凝固障害、視覚異常ならびに免疫疾患および自己免疫疾患を治療、予防、また
は改善するのに有用であることを示す。加えてこのような化合物は、細胞の腫瘍性形質転
換および転移性腫瘍増殖を抑制し得、したがって癌の治療に使用することができる。式I
の化合物は、糖尿病性網膜症および腫瘍血管新生で発生し得るようなプロスタグランジン
介在増殖障害の治療および/または予防でも有用であり得る。式Iの化合物は、収縮性プ
ロスタノイドの拮抗または弛緩性プロスタノイドの模倣によってプロスタノイド誘発性平
滑筋収縮を阻害し得、したがって月経困難症、早産および好酸球関連障害の治療で使用さ
れ得る。さらに詳細な式Iの化合物は、プロスタグランジンD2受容体の拮抗薬、CRT
H2である。
【0041】
したがって、本発明の別の態様は、プロスタグランジン介在疾患を治療または予防する
方法を提供し、本方法は、このような治療が必要な哺乳動物患者に、式Iの化合物を前記
プロスタグランジン介在疾患を治療または予防するのに有効である量で投与する工程を含
む。プロスタグランジン介在疾患は、これに限定されるわけではないが、アレルギー性鼻
炎、鼻詰まり、鼻漏、通年性鼻炎、鼻炎、アレルギー性喘息を含む喘息、慢性閉塞性肺疾
患および他の形の肺炎症;睡眠障害および睡眠・覚醒周期障害;月経困難症および早産に
関連するプロスタノイド誘発性平滑筋収縮;好酸球関連障害;血栓症;緑内障および視覚
障害;閉塞性血管疾患;うっ血性心不全;傷害後または術後治療などの、抗凝固の治療を
必要とする疾患または状態;炎症;壊疽;レイノー病;細胞保護を含む粘膜分泌障害;疼
痛および片頭痛;骨形成および再吸収の制御を必要とする疾患、例えば骨粗しょう症;シ
ョック;発熱を含む熱調節;ならびに免疫調節が所望である免疫障害または状態を含む。
さらに詳細には治療される疾患は、プロスタグランジンD2が介在する疾患、例えば鼻詰
まり、肺うっ血、およびアレルギー性喘息を含む喘息である。
【0042】
本発明の一実施形態は、プロスタグランジン介在疾患を治療または予防する方法であっ
て、本方法はこのような治療が必要な哺乳動物患者に式Iの化合物をプロスタグランジン
介在疾患を治療または予防するのに有効な量で投与する工程を含み、プロスタグランジン
介在疾患は、鼻詰まり、アレルギー性鼻炎および通年性鼻炎を含む鼻炎、ならびにアレル
ギー性喘息を含む喘息である。
【0043】
本発明の別の実施形態は、プロスタグランジンD2介在疾患を治療または予防する方法
であって、本方法はこのような治療が必要な哺乳動物患者に式Iの化合物をプロスタグラ
ンジンD2介在疾患を治療または予防するのに有効な量で投与する工程を含み、前記プロ
スタグランジンD2介在疾患は、鼻詰まりまたは喘息である。
【0044】
本発明の別の実施形態は、このような治療が必要な患者における鼻詰まりの治療の方法
であって、本方法は前記患者に式Iの化合物の治療的有効量を投与する工程を含む。
【0045】
本発明のまた別の実施形態は、このような治療が必要な患者におけるアレルギー性喘息
を含む喘息の治療の方法であって、本方法は前記患者に式Iの化合物の治療的有効量を投
与する工程を含む。
【0046】
用量の範囲
式Iの化合物の予防的または治療的用量の大きさはもちろん、治療される状態の性質お
よび重症度によって、ならびに式Iの特定の化合物およびその投与経路によって変化する
であろう。用量は、個々の患者の年齢、体重、全身健康状態、性別、食事、投与時間、排
出速度、薬物併用および応答を含む、多様な因子によっても変化するであろう。一般に1
日用量は、哺乳動物の体重1kg当り約0.001mg〜約100mg、好ましくは1k
g当り0.01mg〜約10mgに及ぶ。これに対して、いくつかの場合ではこの範囲外
の投薬量を使用する必要があり得る。
【0047】
単回投薬形を産生するために担体物質と組合され得る活性成分の量は、治療される宿主
および特定の投与方式に応じて変化するであろう。例えばヒトの経口投与を意図する製剤
は、全組成物の約5〜約99.95パーセントで変化し得る担体物質の適切および好都合
な量と配合された活性剤0.05mg〜5gを含有し得る。投薬単位形は一般に、活性成
分約0.1mg〜約0.4g、通例0.5mg、1mg、2mg、5mg、10mg、2
5mg、50mg、100mg、200mg、または400mgを含有する。
【0048】
医薬組成物
本発明の別の態様は、式Iの化合物を医薬的に許容される担体と共に含む医薬組成物を
提供する。プロスタノイド介在疾患のいずれかの治療のために、式Iの化合物は、従来の
非毒性の医薬的に許容される担体、アジュバントおよびビヒクルを含有する投薬単位製剤
中で、経口的に、吸入スプレーによって、局所的に、非経口的に、または経直腸的に投与
され得る。「非経口の」という用語は、本明細書で使用する場合は、皮下注射、静脈内、
筋肉内、胸骨内注射または輸液技法を含む。本発明の化合物は、マウス、ラット、ウマ、
ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコなどの温血動物の治療に加えて、ヒトの治療に有効である。
【0049】
活性成分を含有する医薬組成物は、経口使用に好適な形、例えば錠剤、トローチ剤、ロ
ゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散型粉剤もしくは顆粒剤、乳剤、硬もしくは軟カ
プセル剤、またはシロップ剤もしくはエリキシル剤であり得る。経口用途を意図する組成
物は、医薬組成物の製造の分野で公知の任意の方法に従って調製され得、このような組成
物は、医薬的に洗練された味のよい調製物を提供するために、甘味剤、着香剤、着色剤お
よび保存剤からなる群より選択される1つ以上の薬剤を含有し得る。錠剤は、錠剤の製造
に好適である医薬的に許容される賦形剤と混合された活性成分を含有する。賦形剤は例え
ば、不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシ
ウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えばコーンスターチ、またはアル
ギン酸;結合剤、例えばデンプン、ゼラチンまたはアラビアゴムならびに潤滑剤、例えば
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであり得る。錠剤はコーティング
され得ないか、または錠剤は、消化管での崩壊および吸収を遅延させ、それによりより長
期にわたる持続作用を提供するために、公知の技法によってコーティングされ得る。例え
ばモノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質が使
用され得る。錠剤は、制御放出用の浸透圧治療錠剤を形成するために、US4,256,
108;4,166,452;および4,265,874に記載の技法によってもコーテ
ィングされ得る。
【0050】
経口使用のための製剤は、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン
酸カルシウムもしくはカオリンと混合されている硬ゼラチンカプセル剤として、または活
性成分が水混和性溶媒、例えばプロピレングリコール、PEGおよびエタノール、もしく
は油性媒体、例えばラッカセイ油、流動パラフィン、もしくはオリーブと混合されている
軟ゼラチンカプセル剤としても提供され得る。
【0051】
水性懸濁物は、水性懸濁物の製造に好適な賦形剤と混合された活性物質を含有する。こ
のような賦形剤は、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピ
ロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴムであり得て;分散化剤または湿潤剤は、
天然型ホスファチド、例えばレシチン、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例
えばポリオキシエチレンステアレート、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコール
との縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシド
と脂肪酸およびヘキシトールに由来する部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシ
エチレンソルビトールモノオレアート、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシト
ール無水物に由来する部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノ
オレアートであり得る。水性懸濁物は、1つ以上の保存料、例えばエチル、またはn−プ
ロピル、p−ヒドロキシ安息香酸、1つ以上の着色剤、1つ以上の着香剤、および1つ以
上の甘味剤、例えばスクロース、サッカリンまたはアスパルテームも含有し得る。
【0052】
油性懸濁剤は、活性成分を植物油、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油もしくは
ヤシ油に、または鉱油、例えば流動パラフィンに懸濁させることによって製剤され得る。
油性懸濁剤は、増粘剤、例えばミツロウ、固形パラフィンまたはセチルアルコールを含有
し得る。上に示した甘味剤などの甘味剤、および着香剤を添加すると、味の良い経口調製
物が提供され得る。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤添加によって保
存され得る。
【0053】
水の添加による水性懸濁剤の調製に好適な分散性粉剤および顆粒剤は、分散化剤または
湿潤剤、懸濁化剤および1つ以上の保存料と混合された活性成分を提供する。好適な分散
化剤または湿潤剤および懸濁化剤は、すでに上述したものによって例示されている。追加
の賦形剤、例えば甘味剤、着香剤および着色剤も存在し得る。
【0054】
本発明の医薬組成物は、水中油型乳剤の形でもあり得る。油相は、植物油、例えばオリ
ーブ油もしくはラッカセイ油、または鉱油、例えば流動パラフィンまたはこれらの混合物
であり得る。好適な乳化剤は、天然型ホスファチド、例えばダイズ、レシチン、ならびに
脂肪酸およびヘキシトール無水物に由来するエステルまたは部分エステル、例えばソルビ
タンモノオレアート、および前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例え
ばポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートであり得る。乳剤は、甘味剤および着香
剤も含有し得る。
【0055】
シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコー
ル、ソルビトールまたはスクロールによって製剤され得る。このような製剤は、粘滑薬、
保存料ならびに着香剤および着色剤も含有し得る。医薬組成物は、滅菌注射用水性または
油性懸濁剤の形でもあり得る。この懸濁剤は、上で挙げた好適な分散化剤または湿潤剤お
よび懸濁化剤を使用して公知の技術に従って製剤され得る。滅菌注射用調製物は、非経口
的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用液剤または懸濁剤、例えば1,3−ブタ
ンジオール中の液剤でもあり得る。使用され得る許容されるビヒクルおよび溶媒には、水
、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。エタノール、プロピレングリコー
ルまたはポリエチレングリコールなどの共溶媒も使用され得る。加えて滅菌固定油は、溶
媒または懸濁化媒体として従来使用されている。この目的のために、合成モノまたはジグ
リセリドを含む任意の無刺激性固定油が使用され得る。加えて、オレイン酸などの脂肪酸
が注射用剤の調製に利用される。
【0056】
式Iの化合物は、薬物の経直腸投与のために坐剤の形でも投与され得る。これらの組成
物は、薬物を周囲温度にて固体であるが、直腸温度にて液体であり、したがって直腸で溶
融して薬物を放出する好適な無刺激性賦形剤と混合することによって調製することができ
る。このような物質は、ココアバターおよびポリエチレングリコールである。
【0057】
局所使用のためには、式Iの化合物を含有するクリーム、軟膏、ゲル、液剤または懸濁
剤が使用される。(この利用目的のためには、局所利用はマウスウォッシュおよびうがい
薬を含み得る)。局所製剤は一般に、医薬用担体、共溶媒、乳化剤、浸透促進剤、保存料
系、および皮膚軟化薬からなり得る。
【0058】
他の薬物との併用
プロスタグランジン介在疾患の治療および予防のために、式Iの化合物は、他の治療剤
と同時投与され得る。したがって別の実施形態において、本発明は、式Iの化合物の治療
的有効量および1つ以上の他の治療剤を含む、プロスタグランジン介在疾患を治療するた
めの医薬組成物を提供する。式Iの化合物との併用療法に好適な治療剤は:(1)DP受
容体拮抗薬、例えばS−5751;(2)コルチコステロイド、例えばトリアムシノロン
アセトニド;(3)β作動薬、例えばサルメテロール、ホルモテロール、テルブタリン、
メタプロテレノール、アルブテロールなど;(4)ロイコトリエン受容体拮抗薬、例えば
モンテルカスト、ザフィルルカスト、プランルカスト、または5−リポオキシゲナーゼ阻
害薬およびFLAP(5−リポオキシゲナーゼ活性化タンパク質)阻害薬、例えばジロー
トンを含むリポオキシゲナーゼ阻害薬を含む、ロイコトリエン修飾薬;(5)抗ヒスタミ
ン薬、例えばブロモフェニラミン、クロルフェニラミン、デクスクロルフェニラミン、ト
リプロリジン、クレマスチン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、トリペレナミ
ン、ヒドロキシジン、メトジラジン、プロメタジン、トリメプラジン、アザタジン、シプ
ロヘプタジン、アンタゾリン、フェニラミンピリラミン、アステミゾール、テルフェナジ
ン、ロラタジン、セチリジン、フェキソフェナジン、デスカルボエトキシロラタジンなど
;(6)フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン(pse
udophedrine)、オキシメタゾリン、エピネフリン、ナファゾリン、キシロメ
タゾリン、プロピルヘキセドリンまたはレボデスオキシエフェドリン含む、うっ血除去薬
;(7)コデイン、ヒドロコドン、カラミフェン、カルベタペンテン、またはデキストロ
メトルファン(dextramethorphan)を含む鎮咳薬;(8)プロスタグラ
ンジンF作動薬、例えばラタノプロスト;ミソプロストール、エンプロスチル、リオプロ
スチル、オルノプロスチル(ornoprostol)またはロサプロストルを含む別の
プロスタグランジンリガンド;(9)利尿薬;(10)非ステロイド性抗炎症剤(NSA
ID)、例えばプロピオン酸誘導体(アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロ
クス酸、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルプロフェン、フルビ
プロフェン、イブプロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナ
プロキセン、オキサプロジン、ピプロフェン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプ
ロフェン酸、およびチオキサプロフェン)、酢酸誘導体(インドメタシン、アセメタシン
、アクロフェナク、クリダナク、ジクロフェナク、フェンクロフェナク、フェンクロズ酸
、フェンチアザク、フルフェナク、イブフェナク、イソキセパク、オキシピナク(oxp
inac)、スリンダク、チオピナク、トルメチン、ジドメタシンおよびゾメピラク)、
フェナム酸誘導体(フルフェナム酸、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルム酸およ
びトルフェナム酸)、ビフェニルカルボン酸誘導体(ジフルニサルおよびフルフェニサル
)、オキシカム(イソキシカム、ピロキシカム、スドキシカム、およびテノキシカム)、
サリチル酸塩(アセチルサリチル酸、スルファサラジン)ならびにピラゾロン(アパゾン
、ベンズピペリロン(bezpiperylon)、フェプラゾン、モフェブタゾン、オ
キシフェンブタゾン、フェニルブタゾン);(11)クロオキシゲナーゼ−2(COX−
2)阻害薬、例えばセレコキシブおよびロフェコキシブ;(12)ホスホジエステラーゼ
IV型阻害薬(PDE−IV)、例えばアリフロ、ロフルミラスト;(13)ケモカイン
受容体の拮抗薬、特にCCR−1、CCR−2、およびCCR−3;(14)コレステロ
ール降下剤、例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害薬(ロバスタチン、シンバスタチン
およびプラバスタチン、フルバスタチン、アトロバスタチン、ならびに他のスタチン)、
捕捉剤(コレスチラミンおよびコレスチポール)、ニコチン酸、フェノフィブリン酸誘導
体(ゲムフィブロジル、クロフィブラート、フェノフィブラートおよびベンザフィブラー
ト)、およびプロブコール;(15)抗糖尿病剤、例えばインスリン、スルホニル尿素、
ビグアニド(メトホルミン)、α−グルコシダーゼ阻害薬(アカルボース)およびグリタ
ゾン(トログリタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、ロシグリタゾンなど);(1
6)インターフェロンベータの調製物(インターフェロンベータ−1a、インターフェロ
ンベータ−1b);(17)抗コリン作動薬、例えばムスカリン拮抗薬臭化イプラトロピ
ウムおよび臭化チオトロピウム)、ならびに選択的ムスカリンM3拮抗薬;(18)ステ
ロイド、例えばベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、ベタメタゾン、デキサメタゾン
、およびヒドロコルチゾン;(19)片頭痛の治療で一般に使用されるトリプタン、例え
ばスミトリプタンおよびリザトリプタン;(20)アレンドロネートおよび骨粗しょう症
のための他の治療剤;(21)他の化合物、例えば5−アミノサリチル酸およびそのプロ
ドラッグ、抗代謝産物、例えばアザチオプリンおよび6−メルカプトプリン、細胞傷害性
癌化学治療剤、ブラジキニン(BK2)拮抗薬、例えばFK−3657、TP受容体拮抗
薬、例えばセラトロダスト、ニューロキニン拮抗薬(NK1/NK2)、VLA−4拮抗
薬、例えばUS5,510,332、WO97/03094、WO97/02289、W
O96/40781、WO96/22966、WO96/20216、WO96/016
44、WO96/06108、WO95/15973およびWO96/31206に記載
されているものを含む。加えて本発明は、プロスタグランジンD2介在疾患を治療する方
法を含み、本方法は:このような治療が必要な患者への、すぐ上で挙げたようなこのよう
な成分の1つ以上と場合により同時投与される、式Iの化合物の非毒性治療的有効量の投
与を含む。
【0059】
合成方法
本発明の式Iの化合物は、以下のスキームで概説する合成経路によって、および本明細
書に記載する方法に従うことにより調製できる。
【0060】
スキームIでは、アミン1をNaHなどの塩基の存在下で例えばヨウ化アルキルによっ
てアルキル化して、2を得ることができる。または1に還元的アミノ化条件を受けさせて
、2を得ることができる。化合物1および2を、カップリング剤としてのHATUをカル
ボン酸と共に使用して対応するアミドに変換するか、または塩化アシルによってアシル化
することができ、得られた生成物を周知のプロセスを使用して加水分解して、式Iの化合
物を得ることができる。
【化5】

【0061】
Yがメチレン以外である式Iの化合物は、関連部分が参照により本明細書に組み入れら
れているWO2007019675に概説された一般手順に従って調製され得る。
【0062】
以下の例は、本発明を例証するためだけに与えられており、本発明の範囲をいかなる方
法によっても制限するものとして解釈されるべきではない。
【0063】
中間体の調製
プロピル([7R]−7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル)アセテート
工程1:エチル3−(6−オキソ−1−フェニル−1,4,5,6−テトラヒドロピリ
ダジン−3−イル)プロパノアート
ディーン・スターク・トラップを装着した3口フラスコで、フェニルヒドラジンヒドロ
クロリドおよびジエチル4−オキソヘプタンジオアート(1当量)をトルエン(1.15
M)中で合せた。懸濁物を還流下で48時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、真
空下で濃縮して、所望の物質を褐色油として得、これを次の工程でそのまま使用した。
【0064】
工程2:プロピル3−[3−(2−オキソ−2−プロポキシエチル)−1H−インドー
ル−2−イル]プロパノアート
メタンスルホン酸(1.15当量)を、工程1からのエチル3−(6−オキソ−1−フ
ェニル−1,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル)]プロパノアートのn−
プロパノール(1.1M)による撹拌溶液に添加した。次に混合物を80℃にて一晩撹拌
した。混合物を室温まで冷却して、1N NaOH水溶液(1当量)で中和した。最終混
合物を真空下で濃縮して、トルエンで希釈し、再度濃縮した。残留物を自動化勾配ポンプ
システムCombiFlashRF(Teledyne ISCO)を使用して、シリカ
ゲルによるカラムクロマトグラフィーで酢酸エチル/ヘキサン(0:100〜60:40
)によって溶離させて精製し、表題化合物(79%)を褐色油として得た。
【0065】
工程3:3−[3−(2−オキソ−2−プロポキシエチル)−1H−インドール−2−
イル]プロパン酸
8N KOH水溶液(1.05当量)を、工程2によるプロピル3−[3−(2−オキ
ソ−2−プロポキシエチル)−1H−インドール−2−イル]プロパノアートのn−プロ
パノール(0.5M)による撹拌溶液に添加した。混合物を50℃にて4時間撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却して、酢酸(1.2当量)によって反応停止させ、濃縮した。
残留物をCHCl、次にCHCl/EtOAc(9/1)、そして最後にCH
Cl/EtOAc/MeOH(88/10/2)を使用してシリカゲルのパッドで精製
し、揮発物質の蒸発後に所望の物質(68%)を黄色油として得た。
【0066】
工程4:プロピル[2−(4−ジアゾ−3−オキソブチル)−1H−インドール−3−
イル]アセテート
N−メチルモルホリン(1.1当量)を、THF(0.4M)中の工程3による3−[
3−(2−オキソ−2−プロポキシエチル)−1H−インドール−2−イル]プロパン酸
およびエチルクロロホルメート(1.11当量)の撹拌された0℃の混合物に1時間にわ
たって滴加した。添加の間に反応温度を厳密に監視して、+2℃を超えないようにした。
混合物を0℃にてさらに30分間撹拌した。白色沈殿が急速に形成された。ジアゾメタン
(EtO中0.3M、1.8当量)を添加して、最終混合物を0℃にて2時間撹拌した
。混合物を濾過して、上清を真空下で濃縮した(AcOHを真空トラップに入れて過剰な
ジアゾメタンを反応停止させた)。残留物を自動化勾配ポンプシステムCombiFla
shRF(Teledyne ISCO)を使用して、シリカゲルによるカラムクロマト
グラフィーでEtOAc/ヘキサン(10:90〜60:40)によって溶離させて精製
し、表題化合物(63%)を黄色固体として得た。
【0067】
工程5:プロピル(7−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]
インドール−10−イル)アセテート
オクタン酸ロジウム(II)ダイマー(dimmer)(0.1当量)を工程4による
プロピル[2−(4−ジアゾ−3−オキソブチル)−1H−インドール−3−イル]アセ
テートのCHCl溶液(0.02M)に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して
、次に濃縮した。残留物を自動化勾配ポンプシステムCombiFlashRF(Tel
edyne ISCO)を使用して、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーでEt
OAc/ヘキサン(2:98〜10:90)によって溶離させて精製し、表題化合物(6
4%)を黄色固体として得た。
【0068】
工程6:プロピル([7R]−7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1
,2−α]インドール−10−イル)アセテート
リン酸水素ナトリウム(3.8当量)およびギ酸ナトリウム(266当量)をD−アラ
ニン(38当量)の水溶液に添加した。pHは7.6として測定された。NAD(0.0
4当量)、ピリドキサール−5−ホスフェート(0.11当量)、乳酸デヒドロゲナーゼ
(LDH)(1当量)、ギ酸デヒドロゲナーゼ(FDH)(1当量)、およびアミン−ト
ランスアミナーゼATA117(1当量)を撹拌しながら添加して、ゆっくり溶解させた
。pHは7.3として測定された。混合物を22℃にて1時間エージングした。フラスコ
を窒素で洗浄して、工程5によるプロピル(7−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ
ピリド[1,2−α]−インドール−10−イル)アセテートをDMSO(0.06M)
溶液として添加した。反応物をpH7.2に調整して、窒素雰囲気下で30℃にて一晩エ
ージングした。HPLCによって判定された反応の完了時に、反応物のpHを6N HC
lによってpH4.0に調整して、セライト(L当り20g)を添加した。1時間撹拌し
た後、反応物をセライト床で濾過して、濾過ケークを0.1N HClで2回洗浄した。
合せた水性濾液をMTBE 1体積で抽出した。有機層はアミンを含有しておらず、廃棄
した。水層を等体積のMTBEで希釈して、混合物のpHを5N NaOHを使用してp
H9.5に調整した。2相を分離して、水層をMTBEで抽出した。使用済みの水層は検
出可能なアミンを有さず、廃棄した。合せた有機層を希炭酸ナトリウムで洗浄して、Na
SOで脱水した。揮発物質の蒸発により、粗表題化合物(80%)を得た。SFCア
ッセイにより、eeを99%として決定した。
【0069】
中間体の調製−一般的手順
タイプ1および2の化合物をスキームIIおよびIIIに概説した手順に従って調製す
ることができる。スキームIIにおいて、アスパラギン酸ジメチルエステルII−iをト
リエチルアミンの存在下でTHF中の塩化スルホニルII−iiによって処理して、スル
ホニルアミドジエステルII−iiiを得る。ジエステルII−iiiの例えば水素化ホ
ウ素ナトリウムによる還元によってジオールII−ivが得られ、これからミツノブ(M
itsunobu)条件下でアジリジンII−vが得られる。II−vの1級アルコール
をシリルエーテル基で保護して、保護アジリジンII−viを得ることができる。
【化6】

【0070】
スキームIIIにおいて、インドールIII−iを水素化ナトリウムの存在下でアジリ
ジンII−viによって濃縮してIII−iiを得る。シリル基をTBAFによって除去
して、続いてDMSOまたはデス・マーチン試薬によって酸化して対応するアルデヒドを
得、これをPPTSの存在下でトルエン中で加熱すると、対応する環化化合物III−i
vを得る。化合物III−ivの水素化によって、スルホンアミドIII−vが得られる
。スルホンアミドIII−vをメタノール中でマグネシウムによって処理すると(スルホ
ンアミド開裂の例について、Monika Fitz Tetrahedron Asy
mmetry 2005,16,3690を参照)、アミンIII−viが得られる。
【化7】

【0071】
式Iの化合物は、適切な物質を使用して、本明細書のスキームおよび実施例に記載した
手順に従って調製することができ、以下の詳細な実施例によってさらに例示される。しか
し例示された化合物は、いかなる方法でも本発明の範囲を制限するものとして解釈される
べきではない。実施例はさらに、本発明の化合物の調製に関する詳細事項を例証する。当
業者は、保護基の、試薬の、ならびに以下の調製手順の条件およびプロセスの、公知の変
形を使用してこれらの化合物を調製できることをただちに理解するであろう。化学試薬が
市販されていない場合は常に、このような化学試薬は、下記または文献に記載された公知
の方法の改変のどちらかによって、当業者によってただちに調製できることも理解される
。すべての温度は、別途記載しない限り、摂氏温度である。質量スペクトル(MS)は、
エレクトロスプレーイオン−質量分析法(ESMS)または大気圧化学イオン化質量分析
法(APCI)のどちらかによって測定した。
【実施例1】
【0072】
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル](メチル)アミノ
]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化8】

【0073】
工程1:プロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ
ピリド[1,2−α]インドール−10−イルアセテート
プロピル[(7R)−7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル]アセテート(2.5g)およびTEA(1.4mL)をMe
OH 87mLに溶解させた。BocO(2.1g)をMeOH 10mLに添加して
、混合物を2時間撹拌した。溶媒を除去して、プロピル{(7R)−7−[(tert−
ブトキシカルボニル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]イ
ンドール−10−イル}アセテートをシリカゲル(酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。
プロピル{(7R)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}アセテート(3.15
g)をDMF(81mL)に溶解させた。混合物を氷浴で冷却して、MeI(3.47g
)を、続いてNaH(342mg、鉱油中60%w/w)を添加した。氷浴を0.5時間
後に外し、混合物を室温にて1時間撹拌した。反応を1/2(飽和)塩化アンモニウム水
溶液で反応停止させた。ワークアップは、水層のエーテル(2×)による抽出からなって
いた。合せた有機画分を水および塩水で洗浄し、脱水した(MgSO)。溶媒を減圧下
で蒸発させ、プロピル{(7R)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)
アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
}アセテートをシリカゲル(酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。{(7R)−7−[(
tert−ブトキシカルボニル)−(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ
ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}アセテートおよびアニソール(2.2g
)をDCM 66mLに溶解させた。TFA 66mLを添加して、混合物を1時間撹拌
した。次に混合物をトルエンによって数回ストリッピングした。ワークアップは、炭酸ナ
トリウム水溶液からのジクロロメタン(3×)による抽出からなっていた。合せた有機画
分を塩水で洗浄し、脱水した(MgSO)。溶媒を減圧下で蒸発させ、プロピル[(7
R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]イン
ドール−10−イル]アセテートを、シリカゲルでの精製後に得た(MeOH/DCM)

【0074】
工程2:2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸の調製
メチル(4−フルオロフェニル)アセテート(0.5g)をDMF(81mL)に溶解
させた。混合物を氷浴で冷却して、NaH(131mg、鉱油中60%w/w)を添加し
た。混合物を室温にて1時間撹拌して、再度氷浴で冷却してから、MeI(633mg)
を添加した。混合物を室温まで加温して、反応を1/2(飽和)塩化アンモニウム水溶液
で反応停止させた。ワークアップは、水層のエーテル(2×)による抽出からなっていた
。合せた有機画分を水および塩水で洗浄し、脱水した(MgSO)。溶媒を減圧下で蒸
発させ、メチル2−(4−フルオロフェニル)プロパノアートをシリカゲル(酢酸エチル
/ヘキサン)で精製した。メチル2−(4−フルオロフェニル)]プロパノアート(42
0mg)をTHF 12mLおよびMeOH 6mLに溶解させた。KOH(2M)6m
Lを添加して、混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加して、有機溶媒を除去した。塩
基を氷冷塩酸(1N)で反応停止させて、DCMを添加し、相を相分離器によって分離し
た。溶媒を減圧下で除去して、表題化合物を得た。
【0075】
工程3:(方法A)
2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(33mg)およびHATU(76mg)を
DMF(1.3mL)に溶解させた。DIPEA(87μL、0.315mmol)を添
加して、混合物を1分間撹拌してから、DMF 1mL中のプロピル[(7R)−7−(
メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10
−イル]アセテート(50mg)を添加した。反応混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空
下で除去して、残留物をシリカゲル(酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。得られたジア
ステレオ異性体をChiralpak ADカラム(20% iPrOH/ヘキサン、0
.25% HCOOH)で分離した。工程2に記載したのと類似の手順を使用して、プロ
ピルエステルを加水分解してその対応する酸とした。MS(+ESI)m/z:409.
【実施例2】
【0076】
{(7R)−7−[[(4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]−6,
7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化9】

【0077】
(方法B)
プロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[
1,2−α]インドール−10−イル]アセテート(実施例1)(20.0mg)をDC
M(2.0mL)に溶解させ、次にDMAP(0.449mg)、(4−フルオロフェニ
ル)アセチルクロリド(16.0μL)およびトリエチルアミン(10.24μL)を窒
素雰囲気下で溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌して、次に1/2(飽和)
塩化アンモニウム水溶液で反応停止させた。DCM(4.0mL)を添加して、相分離器
を使用して2相を分離した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲル(酢酸エチル
/ヘキサン)でカラムクロマトグラフィーによって精製した。得られた物質をTHF(2
.0mL)およびMeOH(1.0mL)に溶解させ、次に水酸化ナトリウム(1.32
mL)を溶液に添加した。反応物を室温にて2.5時間撹拌して、次にHCl(1N)に
よって反応停止させた。DCMを添加して、相分離器によって2相を分離した。有機層を
減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。MS(+ESI)m/z:395.2。
【実施例3】
【0078】
((7R)−7−{(4−フルオロベンジル)[(4−フルオロフェニル)アセチル]
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
)酢酸
【化10】

【0079】
4−フルオロベンズアルデヒド(43.0μL)をMeOH(3.0mL)に溶解させ
て、次にMeOH(2.0mL)中のプロピル[(7R)−7−アミノ−6,7,8,9
−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテート(231mg
)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(50.6mg)および酢酸(92.0μL)を添加
した。反応混合物を室温にて一晩撹拌して、次にNaOH(1N)で反応停止させた。水
相をEtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過
して、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲル(酢酸エチル/ヘキサン)でカラ
ムクロマトグラフィーによって精製した。得られたベンジルアミン(48.0mg)をD
CM(2.0mL)に溶解させて、次にDMAP(0.743mg)、(4−フルオロフ
ェニル)アセチルクロリド(32.8mg)およびトリエチルアミン(17.0μL)を
窒素雰囲気下で溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌して、次に1/2(飽和
)塩化アンモニウム水溶液で反応停止させた。DCM(4.0mL)を添加して、相分離
器を使用して2相を分離した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲル(酢酸エチ
ル/ヘキサン)でカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を黄色油とし
て得た。得られた物質をTHF(4.0mL)およびMeOH(2.0mL)に溶解させ
、次にNaOH(0.283mL、1N)を溶液に添加した。反応物を室温にて2.5時
間撹拌して、次にHCl(1N)で反応停止させた。DCMを添加して、2相を相分離器
によって分離した。有機層を減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。MS(+ESI)
m/z:489。
【実施例4】
【0080】
[(7R)−7−({[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}
アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
]酢酸
【化11】

【0081】
表題化合物は、1−(4−フルオロフェニル)シクロペンタンカルボン酸およびプロピ
ル[(7R)−7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インド
ール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用
して調製した。MS(+ESI)m/z:435。
【実施例5】
【0082】
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}
(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}酢酸
【化12】

【0083】
表題化合物は、1−(4−フルオロフェニル)シクロペンタンカルボン酸およびプロピ
ル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−
α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の
手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:449。
【実施例6】
【0084】
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパノイル](メ
チル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10
−イル}酢酸
【化13】

【0085】
表題化合物は、2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン酸およびプロピル
[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手
順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:423。
【実施例7】
【0086】
{(7R)−7−[[(2,4−ジフルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化14】

【0087】
表題化合物は、(2,4−ジフルオロフェニル)酢酸およびプロピル[(7R)−7−
(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製
した。MS(+ESI)m/z:413。
【実施例8】
【0088】
{(7R)−7−[[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)ア
ミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}
酢酸
【化15】

【0089】
表題化合物は、(2−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸およびプロピル[(7R)
−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドー
ル−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用し
て調製した。MS(+ESI)m/z:429。
【実施例9】
【0090】
{(7R)−7−[[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)ア
ミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}
酢酸
【化16】

【0091】
表題化合物は、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸およびプロピル[(7R)
−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドー
ル−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用し
て調製した。MS(+ESI)m/z:429。
【実施例10】
【0092】
{(7(R))−7−[{[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]ア
セチル}(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イ
ンドール−10−イル}酢酸
【化17】

【0093】
表題化合物は、[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸およびプ
ロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,
2−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類
似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:463。
【実施例11】
【0094】
{(7R)−7−[{[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチ
ル}(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インド
ール−10−イル}酢酸
【化18】

【0095】
表題化合物は、[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸およびプ
ロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,
2−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類
似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:463。
【実施例12】
【0096】
{(7R)−7−[(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルボニル)(メ
チル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−1
0−イル}酢酸
【化19】

【0097】
表題化合物は、インダン−1−カルボン酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:403。
【実施例13】
【0098】
{(7R)−7−[[4−(ジフルオロメチル)−3−ヨードベンゾイル](メチル)
アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−10−イ
ル}酢酸
【化20】

【0099】
表題化合物は、4−(ジフルオロメチル)−3−ヨード安息香酸およびプロピル[(7
R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]イン
ドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使
用して調製した。MS(+ESI)m/z:539。
【実施例14】
【0100】
{(7R)−7−[[(2−(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)プロパノイル](
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル}酢酸
【化21】

【0101】
表題化合物は、2−(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)プロパン酸およびプロピル
[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手
順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:487。
【実施例15】
【0102】
{(7R)−7−[(4−フルオロベンゾイル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9
−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化22】

【0103】
表題化合物は、4−フルオロベンゾイルクロリドよびプロピル[(7R)−7−(メチ
ルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した。
MS(+ESI)m/z:381。
【実施例16】
【0104】
{(7R)−7−[(シクロペンチルカルボニル)(メチル)アミノ]−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化23】

【0105】
表題化合物は、シクロペンタンカルボン酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:355。
【実施例17】
【0106】
{(7R)−7−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化24】

【0107】
表題化合物は、シクロプロパンカルボン酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:327。
【実施例18】
【0108】
((7R)−7−{メチル[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)カルボニル]
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
)酢酸
【化25】

【0109】
表題化合物は、5−メチルイソオキサゾール−3−カルボニルクロリドおよびプロピル
[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手
順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:368。
【実施例19】
【0110】
(7R)−7−[[(4−クロロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]−6,7,
8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
【化26】

【0111】
表題化合物は、(4−クロロフェニル)アセチルクロリドおよびプロピル[(7R)−
7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール
−10−イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して
調製した。MS(+ESI)m/z:411。
【実施例20】
【0112】
{(7R)−7−[{[1−(4−クロロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}(
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−
10−イル}酢酸
【化27】

【0113】
表題化合物は、1−(4−クロロフェニル)シクロペンタンカルボニルクロリドおよび
プロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1
,2−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された
類似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:487。
【実施例21】
【0114】
{(7R)−7−[[(4−メトキシフェニル)アセチル](メチル)アミノ]−6,
7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
【化28】

【0115】
表題化合物は、(4−メトキシフェニル)アセチルクロリドおよびプロピル[(7R)
−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[l,2−α]インドー
ル−10−イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用し
て調製した。MS(+ESI)m/z:407。
【実施例22】
【0116】
{(7R))−7−[メチル(フェノキシアセチル)アミノ]−6,7,8,9−テト
ラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化29】

【0117】
表題化合物は、フェノキシアセチルクロリドおよびプロピル[(7R)−7−(メチル
アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した。M
S(+ESI)m/z:393。
【実施例23】
【0118】
{(7R)−7−[メチル(フェニルアセチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒ
ドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化30】

【0119】
表題化合物は、フェニルアセチルクロリドおよびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:377。
【実施例24】
【0120】
{(7R)−7−[メチル(2−ナフトイル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒド
ロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化31】

【0121】
表題化合物は、2−ナフトイルクロリドおよびプロピル[(7R)−7−(メチルアミ
ノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]ア
セテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS(
+ESI)m/z:413。
【実施例25】
【0122】
{(7R)−7−[[(3,4−ジフルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化32】

【0123】
表題化合物は、(3,4−ジフルオロフェニル)アセチルクロリドおよびプロピル[(
7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]イ
ンドール−10−イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を
使用して調製した。MS(+ESI)m/z:413。
【実施例26】
【0124】
{(7R)−7−[(2,2−ジメチル−3−フェニルプロパノイル)(メチル)アミ
ノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢

【化33】

【0125】
表題化合物は、2,2−ジメチル−3−フェニルプロパノイルクロリドおよびプロピル
[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手
順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:419。
【実施例27】
【0126】
[(7R)−7−(メチル{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミ
ノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]酢

【化34】

【0127】
表題化合物は、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸およびプロピル[(7R
)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インド
ール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用
して調製した。MS(+ESI)m/z:445。
【実施例28】
【0128】
{(7R)−7−[メチル(1−ナフチルアセチル)アミノ]−6,7,8,9−テト
ラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化35】

【0129】
表題化合物は、1−ナフチル酢酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−
6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテー
トから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS(+ES
I)m/z:427。
【実施例29】
【0130】
{(7R)−7−[メチル(3−フェニルプロパノイル)アミノ]−6,7,8,9−
テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化36】

【0131】
表題化合物は、3−フェニルプロパン酸、およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:391。
【実施例30】
【0132】
((7R)−7−{メチル[2−フェニルプロパノイル]アミノ}−6,7,8,9−
テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル)酢酸
【化37】

【0133】
表題化合物は、ヒドロアトロパ酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−
6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテー
トから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS(+ES
I)m/z:391。
【実施例31】
【0134】
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]カルボニル}
(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}酢酸
【化38】

【0135】
表題化合物は、1−(4−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボン酸およびプロピ
ル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−
α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の
手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:321。
【実施例32】
【0136】
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロブチル]カルボニル}(
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル}酢酸
【化39】

【0137】
表題化合物は、1−(4−フルオロフェニル)シクロブタンカルボン酸およびプロピル
[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手
順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:435。
【実施例33】
【0138】
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)−2−ピペリジン−1−イルアセ
チル](メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イン
ドール−10−イル}酢酸
【化40】

【0139】
表題化合物は、(4−フルオロフェニル)(ピペリジン−1−イル)酢酸およびプロピ
ル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−
α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の
手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:478。
【実施例34】
【0140】
{(7R)−7−[[(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)ア
ミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}
酢酸
【化41】

【0141】
表題化合物は、(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)酢酸およびプロピル[(7R)
−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドー
ル−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用し
て調製した。MS(+ESI)m/z:473。
【実施例35】
【0142】
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
ピル]カルボニル}(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2
−α]インドール−10−イル}酢酸
【化42】

【0143】
表題化合物は、1−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒド
ロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]から、実施例1(方法B)に記載した
類似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:449。
【実施例36】
【0144】
{(7R)−7−[[−2−メトキシ−2−フェニルアセチル](メチル)アミノ]−
6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化43】

【0145】
表題化合物は、メトキシ(フェニル)酢酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:407。
【実施例37】
【0146】
{(7R)−7−[メチル−(2−チオフェン−2−イル−アセチル)−アミノ]−6
,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
【化44】

【0147】
表題化合物は、チオフェン−2−イル酢酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:383。
【実施例38】
【0148】
{{7R)−7−[メチル−(2−チオフェン−3−イル−アセチル)−アミノ]−6
,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
【化45】

【0149】
表題化合物は、チオフェン−3−イル酢酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:383。
【実施例39】
【0150】
((7R)−7−{[2,2−ビス−(4−フルオロ−フェニル)−アセチル]−メチ
ル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10
−イル)−酢酸
【化46】

【0151】
表題化合物は、ビス(4−フルオロフェニル)酢酸およびプロピル[(7R)−7−(
メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10
−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製し
た。MS(+ESI)m/z:489。
【実施例40】
【0152】
{(7R)−7−[(ジフェニルアセチル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テ
トラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化47】

【0153】
表題化合物は、ジフェニルアセチルクロリドおよびプロピル[(7R)−7−(メチル
アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した。M
S(+ESI)m/z:453。
【実施例41】
【0154】
{(7R)−7−[(ジフェニルアセチル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テ
トラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸
【化48】

【0155】
表題化合物は、2−フェニルブタノイルクロリドおよびプロピル[(7R)−7−(メ
チルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−
イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された類似の手順を使用して調製した
。MS(+ESI)m/z:405。
【実施例42】
【0156】
((7R)−7−{メチル−[2−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アセチル
]−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10
−イル)−酢酸
【化49】

【0157】
表題化合物は、(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)酢酸およびプロピル[
(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]
インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順
を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:398。
【実施例43】
【0158】
((7R)−7−{[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−アセ
チル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イン
ドール−10−イル)−酢酸
【化50】

【0159】
表題化合物は、(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)酢酸およびプロピル
[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手
順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:396。
【実施例44】
【0160】
((7R)−7−{[2−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−ブチリル]−メ
チル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル)−酢酸
【化51】

【0161】
表題化合物は、2−エチル−2−(4−フルオロフェニル)ブタノイルクロリドおよび
プロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1
,2−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例2(方法B)に記載された
類似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:451。
【実施例45】
【0162】
((7R)−7−{[3−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−プロピ
オニル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イ
ンドール−10−イル)−酢酸
【化52】

【0163】
表題化合物は、3−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸および
プロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1
,2−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された
類似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:449。
【実施例46】
【0164】
[(7R)−7−{[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルプロパノイル](メチ
ル)アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−
イル]酢酸
【化53】

【0165】
表題化合物は、(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルプロパン酸およびプロピル[
(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]
インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順
を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:407。
【実施例47】
【0166】
[(7R)−7−{[(2S)−2−ヒドロキシ−2−フェニルプロパノイル](メチ
ル)アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−10
−イル]酢酸
【化54】

【0167】
表題化合物は、(2S)−2−ヒドロキシ−2−フェニルプロパン酸およびプロピル[
(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]
インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順
を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:407。
【実施例48】
【0168】
((7R)−7−{エチル−[1−(4−フルオロ−フェニル)−シクロプロパンカル
ボニル]−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル)−酢酸
【化55】

【0169】
工程1:プロピル[(7R)−7−(エチルアミノ)6,7,8,9−テトラヒドロピ
リド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテート
本化合物は、スキームIIIで概説した一般手順に従って得た。
【0170】
工程2:((7R)−7−{エチル−[1−(4−フルオロ−フェニル)−シクロプロ
パンカルボニル]−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イ
ンドール−10−イル)−酢酸
表題化合物は、1−(4−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボン酸およびプロピ
ル[(7R)−7−(エチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−
α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の
手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:435。
【実施例49】
【0171】
[(7R)−7−(メチル{[2−(ピリジン−4−イル)シクロプロピル]カルボニ
ル}アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−
イル]酢酸
【化56】

【0172】
表題化合物は、2−(ピリミジン−4−イル)シクロプロパンカルボン酸およびプロピ
ル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−
α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の
手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:404。
【実施例50】
【0173】
{(7R)−7−[(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−イ
ルカルボニル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α
]インドール−10−イル}酢酸
【化57】

【0174】
表題化合物は、ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボン
酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピ
リド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記
載された類似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:389。
【実施例51】
【0175】
{(7R)−7−[(イミダゾ[1,2−α]ピリジン−3−イルアセチル)(メチル
)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル}酢酸
【化58】

【0176】
表題化合物は、イミダゾ[1,2−α]ピリジン−3−イル酢酸およびプロピル[(7
R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]イン
ドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使
用して調製した。MS(+ESI)m/z:417。
【実施例52】
【0177】
[(7S)−7−{[(4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ}−6,
7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]酢酸
【化59】

【0178】
工程1:メチル[7−{[4−フルオロフェニル)スルホニル(メチル)アミノ)−6
,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテート
本化合物は、WO2007019675に概説された一般手順に従って調製され得る。
【0179】
工程2:メチル[(7S)−7−{[(4−フルオロフェニル)スルホニル](メチル
)アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル]アセテート
メチル[7−{[(4−フルオロフェニル)スルホニル](メチル)アミノ]−6,7
,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}アセテートをC
hiralpakADカラムを使用して、20%EtOH/20%iPrOH/60%H
exの混合物によって溶離させてキラルHPLCによって分割して、等量のメチル[(7
S)−7−{[(4−フルオロフェニル)スルホニル](メチル)アミノ}−6,7,8
,9−テトラヒドロピリド[l,2−α]インドール−10−イル]アセテート(保持時
間=5.90分(>99%ee))およびメチル[(7R)−7−{[(4−フルオロフ
ェニル)スルホニル](メチル)アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,
2−α]インドール−10−イル]アセテート(保持時間=13.31分(>99%ee
))を得た。
【0180】
工程3:メチル[(7S)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピ
リド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテート
スキームIIIで概説した一般手順に従って、アミンの脱保護を行った(スルホンアミ
ド開裂の例については、Monika Fitz Tetrahedron Asymm
etry 2005,16,3690を参照)。
【0181】
工程4:[(7S)−7−{[(4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ
}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]酢酸
表題化合物は、(4−フルオロフェニル)酢酸およびメチル[(7S)−7−(メチル
アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。M
S(+ESI)m/z:395。
【実施例53】
【0182】
((7R)−7−{[4−(4−フルオロ−フェニル)−テトラヒドロ−ピラン−4−
カルボニル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α
]インドール−10−イル)−酢酸
【化60】

【0183】
表題化合物は、4−(4−フルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カル
ボン酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒド
ロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)
に記載された類似の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:465。
【実施例54】
【0184】
{(7R)−7−[(2−メトキシ−2−フェニル−アセチル)−メチル−アミノ]−
6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
【化61】

【0185】
表題化合物は、メトキシ(フェニル)酢酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルア
ミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]
アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS
(+ESI)m/z:407。
【実施例55】
【0186】
[(7R)−7−{メチル[(2Rまたは2S)−2−フェニルプロパノイル]アミノ
}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]酢酸
【化62】

【0187】
表題化合物は、2−フェニルプロパン酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルアミ
ノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]ア
セテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。得られ
たジアステレオ異性体の分離は、エステル段階にて、キラルHPLCで4.6×250m
m Chiralcel ODカラムを使用して1mL/分および254nmにて30%
iPrOH、69.75%ヘキサンおよび0.25%HCOOHによって溶離させて行っ
た。保持時間=5.0および8.1分。2種類の得られたエステルを別個に加水分解して
、実施例55.1および55.2をそれぞれ得た。MS(+ESI)m/z:391。
【実施例56】
【0188】
{(7R)−7−[メチル−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−カル
ボニル)−アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}−酢酸
【化63】

【0189】
表題化合物は、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−カルボン酸およびプロ
ピル[(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2
−α]インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似
の手順を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:417。
【実施例57】
【0190】
((7R)−7−{[2−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−アセチル]−メチル−
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル)−酢酸
【化64】

【0191】
表題化合物は、[4−(ジメチルアミノ)フェニル]酢酸およびプロピル[(7R)−
7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール
−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して
調製した。MS(+ESI)m/z:420。
【実施例58】
【0192】
{(7R)−7−[(2−シクロペンチル−アセチル)−メチル−アミノ]−6,7,
8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
【化64】

【0193】
表題化合物は、シクロペンチル酢酸およびプロピル[(7R)−7−(メチルアミノ)
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテ
ートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調製した。MS(+E
SI)m/z:369。
【実施例59】
【0194】
((7R)−7−{メチル−[3−(ピペリジン−1−スルホニル)−ベンゾイル]−
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル)−酢酸
【化61】

【0195】
表題化合物は、3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)安息香酸およびプロピル[{
(7R)−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]
インドール−10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順
を使用して調製した。MS(+ESI)m/z:510。
【実施例60】
【0196】
{(7R)−7−[メチル−(2−ピリジン−2−イル−プロピオニル)−アミノ]−
6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
【化67】

【0197】
表題化合物は、2−(ピリジン−2−イル)プロパン酸およびプロピル[(7R)−7
−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−
10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調
製した。MS(+ESI)m/z:392。
【実施例61】
【0198】
((7R)−4−フルオロ−7−{[(2Rまたは2S)−2−(4−フルオロ−フェ
ニル)−プロピオニル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[
1,2−α]インドール−10−イル)−酢酸
【化68】

【0199】
工程1:7−フルオロインドール
本化合物は、プロピル([7R]−7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド
[1,2−α]インドール−10−イル)アセテートについて概説された手順に従って、
2−フルオロ−フェニルヒドラジンから調製した。
【0200】
工程2:プロピル[(7R)−4−フルオロ−7−(メチルアミノ)−6,7,8,9
−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]アセテート:
本化合物は、実施例1に概説した一般手順(工程1および2)に従って7−フルオロイ
ンドールから調製した。
【0201】
工程3:((7R)−4−フルオロ−7−{[(2Rまたは2S)−2−(4−フルオ
ロ−フェニル)−プロピオニル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−
ピリド[1,2−α]インドール−10−イル)−酢酸
表題化合物は、2−フェニルプロパン酸およびプロピル[(7R)−4−フルオロ−7
−(メチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−
10−イル]アセテートから、実施例1(方法A)に記載された類似の手順を使用して調
製した。得られた異性体のキラル分離は、キラルHPLCで4.6×250mm Chi
ralcel ODカラムを使用して、1mL/分および254nmにて10%iPrO
H、89.75%ヘキサンおよび0.25%EtNによって溶離させて行った。保持時
間=9.7および13.4分。2種類の得られたエステルを別個に加水分解して、実施例
61.1および61.2をそれぞれ得た。MS(+ESI)m/z:449。
【0202】
生物学的アッセイ
放射性リガンド結合アッセイ。放射性リガンド結合アッセイは、室温にて、最終体積0
.2ml中の10mM HEPES/KOH pH7.4、10mM MnClを含有
する1mM EDTAおよび0.7nM[H]PGD(NEN、171Cimmol
−1)で行った。競合リガンドを1%(v/v)の最終インキュベーション体積で一定に
維持されたジメチルスルホキシド(MeSO)で希釈した。HEK−hCRTH2株化
細胞から調製した膜タンパク質8〜20μgの添加によって、反応を開始させた。10μ
M PGDの非存在下および存在下それぞれで、全結合および非特異的結合を判定した
。これらの条件下で、放射性リガンドの受容体への特異的結合(全結合−非特異的結合)
は50分以内に平衡に達し、180分まで安定であった。反応を通常通りに室温にて60
分間行って、Tomtec MachIII半自動収集装置(HEK−hCRTH2のた
めの)を使用して、予め湿潤させたUnifilters GF/C(Packard)
を通じた急速濾過によって停止させた。次にフィルタを同じ緩衝液4mlで洗浄し、フィ
ルタに結合した残留放射線リガンドを、25μl Ultima Gold(商標)(U
nifilter)(Packard)での平衡化の後の液体シンチレーション計数によ
って決定した。本発明の代表的な化合物のKi(nM)の値は次の通りである:5以下:
実施例1、3、5、6、20、30、31、32、35;5を超え10以下:実施例2、
26、29;10を超え50以下:実施例9、19、21、23、25、36;50を超
え100以下:実施例7、34。
【0203】
i[cAMP]測定。HEK−hCRTH2細胞を80〜90%コンフルエントまで増
殖させた。アッセイの日に、細胞をPBSで洗浄し、細胞解離緩衝液中で2分間インキュ
ベーションして、5分間の室温にて300gの遠心分離によって収集し、20mM HE
PES pH7.4および0.75mM IBMX(HBSS/HEPES/IBMX)
を含有するハンクス平衡塩溶液中で1.25e10細胞ml−1にて再懸濁させた。ア
ッセイは384プレート形式で、12500細胞および各種の濃度の試験化合物75nl
を含有するウェル当りHBSS/HEPES/IBMX 0.01mlを用いて行った。
試験化合物を用いた37℃での細胞の10分間のプレインキュベーションの後、HBSS
20mM HepesによるForskolin/DK−PGD2希釈物0.005m
lをそれぞれ10uMおよび150nMの最終濃度で添加して、反応を開始させた。37
℃での10分間のインキュベーションの後、cAMP XS+HitHunter化学発
光アッセイを使用してcAMP含有量を定量した。(GE Healthcare 90
−0075)。阻害%は、Forskolin対照およびEC85 DK−PGD2対照
を使用して計算した。
【0204】
ヒト全血中での好酸球の急激な形状変化のアッセイ。EDTAを含有するバキュテナー
に血液を採取した。拮抗薬を血液に添加して、室温にて10分間インキュベートした。次
にDK−PGD(13,14−ジヒドロ−15−ケトプロスタグランジンD)を、流
水浴内37℃にて4分間にわたって添加した。次に、75%(v/v)PBS中の0.2
5%(v/v)冷パラホルムアルデヒドの存在下で氷上にて1分間固定化した。固定され
た血液175μLを155mM NHCl冷溶解溶液870μL中に移し、4℃にて少
なくとも40分間インキュベートした。次に溶液を430gにて5分間遠心分離して、上
清を廃棄した。遠心分離した細胞をFACs Caliburフローサイトメータ(Be
cton Dickinson)によって分析した。フローサイトメトリの生データは、
好酸球を好中球からその高い自己蛍光に基づいて単離して、FSC−H値の上昇した全好
酸球のパーセントを決定することによって、FlowJoソフトウェアを用いて分析した
。最大(100%)および最小(0%)形状変化を10μM DK−PGDおよびPB
Sそれぞれの存在下で決定した。DK−PGDを用いた用量応答曲線を各アッセイで行
って、各血液ドナーのEC50を決定した。化合物は30nM DK−PGDの存在下
で10の用量滴定曲線で試験を行って、拮抗薬IC50を決定した。
【0205】
本発明のいくつかの化合物は、DP受容体よりもCRTH2受容体に対して選択的であ
る。DPならびに他のプロスタノイドに対するアッセイは、WO2003/06220に
記載されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】

およびその医薬的に許容される塩(式中:
Yは、−C(R)(R)−、−C(R)(R)−C(R)(R)−、−C
(R)=C(R)−、−OCH−、−OCH(C1−3アルキル)−、−OC(C
1−3アルキル)−、−OC(CH2−5−、−SCH−、−SCH(C1−3
アルキル)−、−SC(C1−3アルキル)2−および−SC(CH2−5−から選
択され;
Zは、−C(O)−(C(R)(R))−または−C(O)−C(R)(R
)−O−であり、nは、0、1または2であり;
は、アリール、ヘテロアリールまたは場合によりベンゼンに縮合されたC3−6
クロアルキルであり、そのそれぞれは、Rから独立して選択される1〜4個の基によっ
て場合により置換され;
は、H、ハロゲン、−OC1−6アルキル、および−C1−6アルキルから選択さ
れ;
は、H、ハロゲン、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−SC1−6
ルキル、−S(O)C1−6アルキル、−S(O)1−6アルキル、−CN、アリー
ルおよびヘテロアリールから選択され;
は、H、C1−6アルキルおよびフェニル部で1〜3個のハロゲンによって場合に
より置換されたベンジルから選択され;
およびRは独立して、H、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルもしく
はハロC1−6アルキルであり;または
およびRは、それらの両方が結合する炭素原子と共にC3−6シクロアルキル環
を形成し;または
およびRは、それらが結合する隣接する炭素原子と共にC3−6シクロアルキル
環を形成し;
は、ハロゲン、NR、SONR、CN、C1−6アルコキシ、C
−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、およびハロC1−6アルキルから選択され;
およびRは独立して、水素、C1−6アルキル、−C1−6アルキル−C3−6
シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、Rから独立して選択される1〜3
個の基によって場合により置換されたアリール、およびNRから選択され;または
、Rは、それらの両方が結合する炭素原子と共に、−O−、−S−、−N(C(
O)R)−および−N(R)−から選択される環ヘテロ環を場合により有し、1〜3
個のC1−3アルキル基によって場合により置換されたC3−6シクロアルキルを形成し
;または
隣接する炭素原子に結合するR、Rは、それらの両方が結合する炭素原子と共に、
−O−、−S−、−N(C(O)R)−および−N(R)−から選択される環ヘテロ
原子を場合により有し、1〜3個のC1−3アルキル基によって場合により置換されたC
3−6シクロアルキルを形成し;および
およびRは独立して、水素およびC1−3アルキルから独立して選択され;また

、Rは、それらの両方が結合する原子と共に、3〜6員環を形成する)。
【請求項2】
がRから独立して選択される1〜3個の基によって場合により置換されたフェニ
ルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Yが−C(R)(R)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
部分−Z−Cが−C(O)−C(R)(R)−フェニルを表し、フェニルがハロ
ゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから独立して
選択される1〜2個の基によって場合により置換された、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
−NR−Z−Cが結合しているキラル炭素が(R)立体配置を有する、請求項1に
記載の化合物。
【請求項6】
式Iaを有する請求項1に記載の化合物:
【化2】

(式中、R、R、R、およびRは、請求項1で定義した通りである)。
【請求項7】
式Ibを有する請求項1に記載の化合物:
【化3】

(式中、R、R、R、R、RおよびRは、請求項1で定義した通りである
)。
【請求項8】
、Rおよびそれらの両方が結合する炭素が共に、1または2個のC1−3アルキ
ル基によって場合により置換されたC3−6炭素環を形成する、請求項7に記載の化合物

【請求項9】
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル](メチル)アミノ
]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸

{(7R)−7−[[(4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]−6,
7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
((7R)−7−{(4−フルオロベンジル)[(4−フルオロフェニル)アセチル]
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
}酢酸;
[(7R)−7−({[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}
アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
]酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}
(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパノイル](メ
チル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10
−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[(2,4−ジフルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)ア
ミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}
−酢酸;
{(7R)−7−[[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)ア
ミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}
酢酸;
{(7R)−7−[{[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチ
ル}(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インド
ール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[{[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチ
ル}(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インド
ール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルボニル)(メ
チル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−1
0−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[4−(ジフルオロメチル)−3−ヨードベンゾイル](メチル)
アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−10−イ
ル}酢酸;
{(7R)−7−[[(2−(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)プロパノイル](
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル)酢酸;
{(7R)−7−[(4−フルオロベンゾイル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9
−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[(シクロペンチルカルボニル)(メチル)アミノ]−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
((7R)−7−{メチル[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)カルボニル]
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
)酢酸;
(7R)−7−[[(4−クロロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]−6,7,
8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−l0−イル}−酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−クロロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}(
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−
10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[(4−メトキシフェニル)アセチル](メチル)アミノ]−6,
7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸;
{(7R))−7−[メチル(フェノキシアセチル)アミノ]−6,7,8,9−テト
ラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[メチル(フェニルアセチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒ
ドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[メチル(2−ナフトイル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒド
ロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[(3,4−ジフルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ]
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[(2,2−ジメチル−3−フェニルプロパノイル)(メチル)アミ
ノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢
酸;
[(7R)−7−(メチル{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミ
ノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]酢
酸;
{(7R)−7−[メチル(1−ナフチルアセチル)アミノ]−6,7,8,9−テト
ラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[メチル(3−フェニルプロパノイル)アミノ]−6,7,8,9−
テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
((7R)−7−{メチル[2−フェニルプロパノイル]アミノ}−6,7,8,9−
テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル)酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]カルボニル}
(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロブチル]カルボニル}(
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)−2−ピペリジン−1−イルアセ
チル](メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イン
ドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)ア
ミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}
酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
ピル]カルボニル}(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2
−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[−2−メトキシ−2−フェニルアセチル](メチル)アミノ]−
6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[メチル−(2−チオフェン−2−イル−アセチル)−アミノ]−6
,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸;
{(7R)−7−[メチル−(2−チオフェン−3−イル−アセチル)−アミノ]−6
,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸;
((7R)−7−{[2,2−ビス−(4−フルオロ−フェニル)−アセチル]−メチ
ル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]−インドール−1
0−イル)−酢酸;
{(7R)−7−[(ジフェニルアセチル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テ
トラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[(ジフェニルアセチル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テ
トラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸;
((7R)−7−{メチル−[2−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アセチル
]−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10
−イル)−酢酸;
((7R)−7−{[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−アセ
チル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イン
ドール−10−イル)−酢酸;
((7R)−7−{[2−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−ブチリル]−メ
チル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル)−酢酸;
{{7R)−7−{[3−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−プロピ
オニル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]イ
ンドール−10−イル}−酢酸;
[(7R)−7−{[(2S)−2−ヒドロキシ−2−フェニルプロパノイル](メチ
ル)アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−10
−イル]酢酸;
[(7R)−7−{[(2S)−2−ヒドロキシ−2−フェニルプロパノイル](メチ
ル)アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−10
−イル]酢酸;
((7R)−7−{エチル−[1−(4−フルオロ−フェニル)−シクロプロパンカル
ボニル]−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル)−酢酸;
[(7R)−7−(メチル{[2−(ピリジン−4−イル)シクロプロピル]カルボニ
ル}アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]−インドール−10
−イル]酢酸;
{(7R)−7−[(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−イ
ルカルボニル)(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−
α]インドール−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[(イミダゾ[1,2−α]ピリジン−3−イルアセチル)(メチル
)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル}酢酸;
[(7S)−7−{[(4−フルオロフェニル)アセチル](メチル)アミノ}−6,
7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]酢酸;
((7R)−7−{[4−(4−フルオロ−フェニル)−テトラヒドロ−ピラン−4−
カルボニル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α
]インドール−10−イル)−酢酸;
{(7R)−7−[(2−メトキシ−2−フェニル−アセチル)−メチル−アミノ]−
6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸

[(7R)−7−{メチル[(2Rまたは2S)−2−フェニルプロパノイル]アミノ
}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル]酢酸

{(7R)−7−[メチル−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−カル
ボニル)−アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}−酢酸;
((7R)−7−{[2−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−アセチル]−メチル−
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル)−酢酸;
{(7R)−7−[(2−シクロペンチル−アセチル)−メチル−アミノ]−6,7,
8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸;
((7R)−7−{メチル−[3−(ピペリジン−1−スルホニル)−ベンゾイル]−
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イ
ル)−酢酸;
{(7R)−7−[メチル−(2−ピリジン−2−イル−プロピオニル)−アミノ]−
6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−10−イル}−酢酸
;および
((7R)−4−フルオロ−7−{[(2Rまたは2S)−2−(4−フルオロ−フェ
ニル)−プロピオニル]−メチル−アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[
1,2−α]インドール−10−イル)−酢酸;
からなる群より選択される請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩

【請求項10】
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル](メチル)アミノ
]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル}酢酸

((7R)−7−{(4−フルオロベンジル)[(4−フルオロフェニル)アセチル]
アミノ}−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル
)酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}
(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[[2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパノイル](メ
チル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10
−イル}酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−クロロフェニル)シクロペンチル]カルボニル}(
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール−
10−イル}酢酸;
((7R)−7−{メチル[2−フェニルプロパノイル]アミノ}−6,7,8,9−
テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−10−イル)酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]カルボニル}
(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピリド[1,2−α]インドール
−10−イル}酢酸;
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)シクロブチル]カルボニル}(
メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−α]インドール−1
0−イル}酢酸;および
{(7R)−7−[{[1−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
ピル]カルボニル}(メチル)アミノ]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2
−α]インドール−10−イル}酢酸;
からなる群より選択される請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩

【請求項11】
請求項1の化合物の治療的有効量および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項12】
CRTH2介在疾患の治療または予防のための医薬品の製造における請求項1の化合物
の使用。

【公表番号】特表2012−502927(P2012−502927A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527166(P2011−527166)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際出願番号】PCT/CA2009/001321
【国際公開番号】WO2010/031183
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(305042057)メルク カナダ インコーポレイテッド (99)
【氏名又は名称原語表記】MERCK CANADA INC.
【Fターム(参考)】