説明

CSSスプライト処理方法及び装置

【課題】スプライトイメージを生成するための方法及び装置を提供することにある。
【解決手段】ウェブページに含まれる一つ以上のイメージは、2次元のプレート内に配置される。一つ以上のイメージは、プレートに対するユーザの操作に応じて生成、修正及び削除される。プレートは、プレート及び一つ以上のイメージに対するメタデータを含み、メタデータを用いることによって一つ以上のイメージは表示、再配置、及び抽出されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CSSスプライトを処理するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブページ(web page)は、一つ以上のイメージを含んでもよい。ウェブページに含まれる一つ以上のイメージは、それぞれ一つのファイルとしてウェブサーバ内に存在する。
【0003】
一般に、ユーザのウェブブラウザにウェブページが表示されるとき、このような一つ以上のイメージは、各ウェブサーバからユーザのコンピュータにダウンロードされなければならない。また、ウェブブラウザは、一つ以上のイメージそれぞれのダウンロードを行うためにウェブサーバに個別のリクエストをしなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許2005−0084389号公報
【0005】
一つ以上のイメージが個別にダウンロードされる場合、以下のような問題が発生する。
【0006】
第1に、ユーザのウェブブラウザにウェブページの全体がロード(load)されて表示されるため、遅延時間が増加する。
【0007】
第2に、ウェブサーバは個別的なダウンロードリクエストを処理し、特にイメージファイルを読み出すために多くのリソースを用いる。したがって、ウェブサーバの性能が低下することがある。
【0008】
さらに、ウェブページに要求されるデザインクオリティ(design quality)が高くなるにつれて、ウェブページ内で用いられるイメージの数が次第に増加する。
【0009】
したがって、ウェブページ内に含まれる一つ以上のイメージが、一回のみのリクエストだけでウェブサーバからウェブブラウザに送信され得る方法が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、スプライトイメージを生成するためのイメージ処理装置及び方法を提供する。
【0011】
本発明の目的は、一つ以上のイメージが配置された2次元平面プレートを用いることによって、スプライトイメージを生成するイメージ処理装置及び方法を提供する。
【0012】
本発明の目的は、一つ以上のイメージそれぞれに対するメタデータを用いることによって、一つ以上のイメージそれぞれの位置、大きさ、及びファイルアドレスを管理するイメージ処理装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一実施形態によるイメージ処理方法は、一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示し、ユーザの操作に応じて前記プレートに対するイメージ処理を行うことによって前記イメージ処理に対応する前記一つ以上のイメージを修正し、前記プレートを格納することによって前記一つ以上のイメージを格納することを含み、前記プレートは2次元平面であり、前記一つ以上のイメージそれぞれは前記2次元平面内で特定の領域を占め、前記一つ以上のイメージが占める特定の領域は互いに重ならないことを特徴とする。
【0014】
前記2次元平面は特定の大きさを有する一つ以上のセルから構成され、前記一つ以上のイメージそれぞれが占める前記特定の領域は前記一つ以上のセルのうち一部セルであってもよい。
【0015】
前記一つ以上のイメージを修正することは、新しいイメージを前記一つ以上のイメージに追加し、前記追加された新しいイメージを前記プレートのうちの空き領域に配置することを含んでもよい。
【0016】
前記一つ以上のイメージを修正することは、前記一つ以上のイメージのうち第1イメージを削除し、前記第1イメージが削除前に占めていた領域に前記一つ以上のイメージのうち第2イメージを配置することを含んでもよく、前記第2イメージが占める領域は前記第1イメージが占める領域内に含まれていてもよい。
【0017】
前記プレートは、前記一つ以上のイメージそれぞれに対するメタデータを含んでもよい。
【0018】
前記メタデータは、前記一つ以上のイメージそれぞれの前記プレート内における位置及び大きさを含んでもよい。
【0019】
前記一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示することは、前記メタデータの前記位置及び前記大きさを用いて前記一つ以上のイメージを前記プレート内に表示することを含んでもよい。
【0020】
前記メタデータは、前記一つ以上のイメージそれぞれのファイルのアドレスを含んでもよい。
【0021】
前記一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示することは、前記メタデータを用いて前記一つ以上のイメージそれぞれのファイルを前記アドレスからロードすることを含んでもよい。
【0022】
イメージ処理方法は、前記メタデータを用いることによって一つ以上のイメージそれぞれを別個に格納することをさらに含んでもよい。
【0023】
本発明の他の一実施形態によるイメージ処理装置は、一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示する出力部と、ユーザから前記プレートを操作する入力を受信する入力部と、前記入力に応じて前記プレートに対するイメージ処理を行うことによって前記イメージ処理に対応する前記一つ以上のイメージを修正し、前記プレートを格納することによって前記一つ以上のイメージを格納する制御部とを備え、前記プレートは2次元平面であり、前記一つ以上のイメージそれぞれは前記2次元平面内で特定の領域を占め、前記一つ以上のイメージが占める特定の領域は互いに重ならないことを特徴とする。
【0024】
前記制御部は、新しいイメージを前記一つ以上のイメージに追加し、前記追加された新しいイメージを前記プレートのうちの空き領域に配置することによって前記一つ以上のイメージを修正してもよい。
【0025】
前記制御部は、前記一つ以上のイメージのうち第1イメージを削除し、前記第1イメージが削除前に占めた領域に前記一つ以上のイメージのうち第2イメージを配置することによって前記一つ以上のイメージを修正してもよい。
【0026】
前記制御部は、前記メタデータの前記位置及び前記大きさを用いることによって前記出力部が前記一つ以上のイメージを前記プレート内に表示するように制御してもよい。
【0027】
前記制御部は、前記メタデータを用いて前記一つ以上のイメージそれぞれのファイルを前記アドレスからロードすることによって前記出力部が前記一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示するように制御してもよい。
【0028】
前記制御部は、前記メタデータを用いることによって前記一つ以上のイメージそれぞれを別個に格納してもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によると、スプライトイメージを生成するためのイメージ処理装置及び方法を提供することができる。
【0030】
本発明によると、一つ以上のイメージが配置された2次元平面プレートを用いることによって、スプライトイメージを生成するイメージ処理装置及び方法を提供することができる。
【0031】
本発明によると、一つ以上のイメージそれぞれに対するメタデータを用いることによって、一つ以上のイメージそれぞれの位置、大きさ、及びファイルアドレスを管理するイメージ処理装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一例に係るCSSスプライトを説明する図である。
【図2】本発明の一例に係るスプライトイメージを説明する図である。
【図3】本発明の一例に係るスプライトイメージ及びスプライトイメージを用いるウェブページを示す図である。
【図4】本発明の一例に係るプレートを説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るイメージ処理方法のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るプレートのメタデータを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る映像処理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、本発明が実施形態によって制限又は限定されることはない。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0034】
図1は、本発明の一例に係るCSSスプライトを説明する。
【0035】
カスケーディングスタイルシート(Cascading Style Sheet:以下、CSS)のスプライト(sprite)は、ウェブページ内で用いられる一つ以上のイメージを一つに集めて、イメージファイルに対するリクエストを減少させる方法である。
【0036】
CSSスプライトを説明するために、3つの個別イメージ110、120、及び130を用いるウェブページを検討する。
【0037】
3つの個別イメージ110、120及び130は、それぞれウェブページ内で用いられるボタンを表す。
【0038】
3つの個別イメージ110、120及び130は、別個のファイルでサーバ内に存在する。例えば、最初のイメージ110のファイル名は「btn_sv.gif」である。
【0039】
したがって、ウェブブラウザが3つの個別イメージ110、120及び130を表示するためには、ウェブブラウザは3つのファイルそれぞれについてウェブサーバに送信リクエストをしなければならず、サーバから3つのファイルがそれぞれ送信されなければならない。
【0040】
複数のイメージが一回のリクエストに応じて送信されるように、複数のイメージを含む単一のイメージファイルを用いてもよい。
【0041】
CSSスプライトによって3つの個別イメージ110、120及び130は、単一の合わさったイメージ140になる。
【0042】
図示するように、合わさったイメージ140は、3つの個別イメージ110、120及び130を含む。すなわち、合わさったイメージ140の一部は、それぞれ3つの個別イメージ110、120及び130の一つである。
【0043】
ウェブサーバ内に合わさったイメージ140のファイルが存在する場合、ウェブブラウザは、合わさったイメージ140のファイルに対してウェブサーバに送信リクエストしてもよく、サーバから合わさったイメージ140のファイルのみが送信されてもよい。したがって、ウェブブラウザは、単一のリクエスト及び送信によって3つの個別イメージ110、120及び130を全て取得することができる。
【0044】
ウェブブラウザは、合わさったイメージ140の一部のみをウェブページ内に表示されるイメージとして用いる必要がある。ウェブページ内のコード(例えば、CSSコード)は、合わさったイメージ140の全てまたは一部を表示するイメージとして特定してもよい。
【0045】
前述のCSSスプライトを用いることによって以下の効果(1)〜効果(3)が生じる。
【0046】
(1)ユーザのサービス応答速度が向上する。
すなわち、ユーザがウェブブラウザによって新しいウェブページに接続したとき、イメージを含んでいる全てのウェブページのロード時間が縮小される。これは、一つ以上のイメージが一回のリクエストで応答及び送信されることができるためである。
【0047】
(2)イメージを格納するファイルの容量が減少する。
これは、ファイルに含まれている一つ以上のイメージのカラーオフセット(color offset)の効果に起因する。
【0048】
(3)CSSスプライトのために特定のタイプのイメージファイル(例えば、PNG−8タイプ)が用いられる場合、ウェブページのために一般的に用いられるタイプ(例えば、GIFファイル)が用いられる場合に比べて応答速度が向上し、応答速度の偏差が減少する。
【0049】
CSSスプライトは、一つ以上のイメージを含むイメージファイルによって提供される。このようなイメージファイルは、後述するスプライトイメージ200によって生成されてもよい。
【0050】
図2は、本発明の一例に係るスプライトイメージ200を説明する。
【0051】
CSSスプライトが用いられるためには一つ以上のイメージを含むイメージファイルを生成しなければならない。
【0052】
スプライトイメージ200は、一つ以上のイメージ210〜260を含むイメージである。
【0053】
スプライトイメージのファイルはウェブブラウザに送信され、ウェブブラウザはスプライトイメージ200の一部、すなわち一つ以上のイメージ210〜260それぞれに対応するスプライトイメージ200の部分をイメージとして用いる。
【0054】
一つ以上のイメージ210〜260は、スプライトイメージ200内の一定の領域を占める。
【0055】
一つ以上のイメージ210〜260それぞれが占める領域のうち、第6イメージ260が占める領域262が図の点線によって示されている。
【0056】
ウェブページがスプライトイメージ200を用いるための一例は、図3を参照して以下のように説明される。
【0057】
図3は、本発明の一例に係るスプライトイメージ200及びスプライトイメージ200を用いるウェブページ300を示す。
【0058】
ウェブページ300は、一つ以上のイメージを含んでもよい。
【0059】
スプライトイメージ200は、一つ以上のウェブページで用いられてもよい。
【0060】
また、スプライトイメージ200は、一つ以上のウェブページ間に共有されてもよい。すなわち、ウェブページ300を含む一つ以上のウェブページがスプライトイメージ200を用いてもよい。
【0061】
したがって、スプライトイメージ200内に含まれる一つ以上のイメージ210〜260の全て、または一部がウェブページ300内で用いられてもよい。
【0062】
また、一つ以上のイメージ210〜260の全て、または一部はウェブページ300内で二回以上表示されてもよい。例えば、第1イメージ210はウェブページ300内で二回表示される。
【0063】
ウェブページ300は、第3イメージ230及び第4イメージ240を使用しない。第3イメージ230及び第4イメージ240は、スプライトイメージ200を用いる他のウェブページによって用いられてもよい。
【0064】
図4は、本発明の一例に係るプレート400を説明する。
【0065】
スプライトイメージ200を用いるために、スプライトイメージ200を生成、修正、及び格納するためのツールが要求される。
【0066】
該ツールがスプライトイメージ200を生成するために用いるオブジェクトを、プレートまたはイメージプレートと称する。
【0067】
すなわち、プレート400は、ウェブページで用いられる一つ以上のイメージを含むスプライトイメージ200を含むオブジェクトと見なされる。また、プレート400は、スプライトイメージ200に含まれる一つ以上のイメージを含むオブジェクトと見なされる。また、プレート400は、一つ以上のイメージが生成、修正、及び削除などの操作を経由するために、前記の一つ以上のイメージを表示するパレット(palette)と見なされる。
【0068】
ツールは、プレート400を生成、修正及び格納してもよく、プレート400からスプライトイメージ200を生成(または、抽出)してもよい。
【0069】
スプライトイメージ200を構成する一つ以上のイメージは、プレート400内に配置される。
【0070】
ウェブページの特性上、プレート400は2次元平面である。コンピュータシステムで実現されるイメージの特性上、プレート400はピクセル(pixel)から構成され、一般的に長方形の形状を有する。したがって、プレート400は、横及び縦の属性を有し得る。
【0071】
一つ以上のイメージそれぞれは、プレート400の2次元平面内で特定の空間を占めている。
【0072】
したがって、一般的に一つ以上のイメージが占める特定の空間は、互いに重ならない。但し、特定のイメージが異なるイメージの一部分である場合、2つのイメージが占める空間が重なることがある。
【0073】
プレート400の2次元平面は、特定の大きさを有する一つ以上のセル410から構成されてもよい。すなわち、プレート400の2次元平面は、n行及びm列のセル410で構成されてもよい。
【0074】
一般に、セル410は四角形であり、正方形であってもよい。セル410も横430及び縦435の属性を有してもよい。
【0075】
セルの横430及びセルの縦435の大きさは、プレート400の大きさを決定してもよい。すなわち、プレート400の横の大きさは、横軸について配置されたセル410の数及びセルの横430の積であってもよい。また、プレート400の縦の大きさは、縦軸について配置されたセル410の数及び縦435の積であってもよい。
【0076】
前述したように、一つ以上のイメージのそれぞれは、特定の空間を占める。一つ以上のイメージそれぞれを占める特定の空間は、一つ以上のセル410のうちの一部のセル410であってもよい。すなわち、一つ以上のイメージそれぞれが占めている空間は、ピクセル単位ではないセル410の単位で割り当てられてもよい。
【0077】
セル410の観点からは、一つのセル410は複数のイメージによって占められることはなく、一つのイメージによってのみ占められる。すなわち、一つのセル410を2つ以上のイメージが同時に占めることが禁止(または、不能(disabled))される。
【0078】
プレート400の2次元平面を構成する一つ以上のセル410のうち、2つのセル410が隣接する境界は線と見なす。グリッド420は、2つのセル410が隣接することによって現れる格子状の線を意味する。
【0079】
一つ以上のイメージは、グリッド420で収まるように表示されてもよい。すなわち、特定のイメージがプレート400内に追加されたり、プレート400内において移動するとき、前記イメージはイメージの境界がグリッド420につくよう追加または移動されてもよい。また、ユーザのプレート400に対する操作の処理において、操作の対象となるイメージが可能なグリッド420に表示されるように処理してもよい。
【0080】
前述のプレート400を用いるイメージ処理方法の一実施形態及びイメージ処理装置の一実施形態をそれぞれ図5乃至図7を参照して以下のように説明する。
【0081】
図5は、本発明の一実施形態に係るイメージ処理方法のフローチャートである。
【0082】
本実施形態のイメージ処理方法は、スプライトイメージを生成するためのツールによって実行されてもよい。また、本実施形態のイメージ処理方法は、パーソナルコンピュータのようなスプライトイメージツールを駆動する装置によって実行されてもよい。
【0083】
イメージ処理方法は、ロード動作510、表示動作520、修正動作530、格納動作540、及び抽出動作550を含んでもよい。
【0084】
ロード動作510において、格納部からプレート400が読み出されてロードされる。
【0085】
ロード動作510は、例えば、新しいプレート400が生成される場合には省略されてもよい。
【0086】
表示動作520において、一つ以上のイメージが配置されたプレート400が表示される。
【0087】
一つ以上のイメージは、プレート400内で上方から下方の順に応じて配置されてもよい。プレート400の最も下方までイメージが満たされた場合、残ったイメージはプレート400内のイメージが満たされた部分の右側の部分から再び上方から下方の順に配置されてもよい。
【0088】
また、一つ以上のイメージは、プレート400内で左側から右側の順に応じて配置されてもよい。プレート400の最も右側までイメージが満たされた場合、残ったイメージはプレート400内のイメージが満たされた部分の下方の部分から再び左側から右側の順に配置されてもよい。
【0089】
例えば、新しいプレート400が生成された場合、イメージを含んでいないプレート400を表示してもよい。
【0090】
修正動作530において、ユーザの操作に応じてプレート400のイメージが処理される。このイメージ処理によってイメージ処理に対応する一つ以上のイメージが修正される。
【0091】
修正動作530は、以下の動作(1)〜動作(6)を含んでもよい。
【0092】
(1)プレート400内のピクセルまたは一部に対するイメージ処理動作:例えば、ピクセルの色変更を含む。
【0093】
ここで、上述の「一部」は、一つ以上の選択されたピクセルを意味する。
【0094】
(2)プレート400の全体に対するイメージ処理動作:例えば、プレート400の明暗(brightness)またはコントラスト(contrast)または色温度変更、サイズの変更(resize)、部分切断(crop)、コピー(copy)、カット(cut)及び貼り付け(paste)などを含む。
【0095】
(3)プレート400内のイメージに対するイメージ処理動作:例えば、イメージの明暗、またはコントラスト、または色温度変更、イメージの移動、サイズの変更、部分切断、コピー、カット、及び貼り付けなどを含む。
【0096】
(4)新しいイメージを一つ以上のイメージに追加する動作及び追加された新しいイメージをプレート400のうちの空き領域に配置する動作。
【0097】
ここで、空き領域は、イメージに占められていない領域を意味する。
【0098】
新しいイメージを配置するために、ピクセル単位またはセル単位で空き領域が新しいイメージに割り当てられてもよい。
【0099】
(5)一つ以上のイメージのうち第1イメージを削除する動作、及び前記の第1イメージが削除前に占めていた領域に一つ以上のイメージのうち第2イメージを配置する動作。
【0100】
第2イメージが占める領域は、第1イメージが占める領域内に含まれてもよい。この領域は、ピクセル単位またはセル単位であってもよい。
【0101】
(6)一つ以上のイメージを再配置する動作:例えば、イメージのサイズ変更、削除、移動などによってプレート400内に空き領域を新しく生成したり、一つ以上のイメージのプレート400内の位置を再調整する必要がある場合、一つ以上のイメージそれぞれがプレート400内の他の特定領域を占めるように再配置してもよい。
【0102】
リソースの無駄遣いを防止するために、一つ以上のイメージは順次にプレート400内で空き領域を満たしていく形式によって再配置されてもよい。また、一つ以上のイメージは、プレート400の容量またはプレート400が表す全てのイメージの容量が最小化するように再配置されてもよい。
【0103】
格納動作540において、プレート400が格納部に格納される。プレート400が格納されることによって、プレート400内の一つ以上のイメージも格納される。
【0104】
以下では格納動作540及び抽出動作550について説明する。
【0105】
抽出動作550において、プレート400からオブジェクトが抽出される。
【0106】
抽出動作550は、以下の動作(1)〜動作(3)を含んでもよい。
【0107】
(1)プレート400からプレート400が表す全てのイメージ(すなわち、スプライトイメージ200)をファイルとして抽出する動作。
【0108】
(2)プレート400からプレート400内に配置された一つ以上のイメージそれぞれをファイルとして抽出する動作。
【0109】
(3)プレート400内に配置された一つ以上のイメージをスプライトイメージ200を用いて表示するためのCSSコードを抽出する動作。
【0110】
図6は、本発明の一実施形態に係るプレート400のメタデータ600を示す。
【0111】
プレート400はメタデータ600を含んでもよい。または、プレート400は、プレートに対するメタデータ600を含むオブジェクトと連動されてもよい。
【0112】
メタデータ600は、(1)プレート400そのものに対するメタデータを示すプレートメタデータ610、及び(2)プレート400が含む一つ以上のイメージのメタデータを示すイメージメタデータ620を含んでもよい。
【0113】
例えば、プレートメタデータ610は、プレート400の名称("name")、プレート400のイメージタイプ("type")、プレート400のグリッド420の大きさ("gridSize")プレート400の横最大の幅("maxWidth")(すなわち、プレート400のセル410の横430)、及びプレート400の縦最大の長さ("maxHeight")(すなわち、プレート400のセル410の縦435)、プレート400の容量などを含んでもよい。
【0114】
プレート400の大きさは、プレート400を操作するツールまたは装置のスペック(例えば、ディスプレイの大きさ及びメモリ容量など)によって制限されてもよい。
【0115】
プレート400のイメージタイプは、タイプに許容された最大色、タイプに許容された最大の大きさ、タイプの圧縮有無、及びタイプが占める容量などを考慮して選択されてもよい。例えば、プレート400のイメージタイプとして、PNG−8、PNG−24、JPEG、TIFF、およびGIFなどのイメージタイプを用いてもよい。
【0116】
イメージメタデータ620は、プレート400内に含まれる一つ以上のイメージそれぞれに対するメタデータ630を含む。
【0117】
一つ以上のイメージそれぞれに対するメタデータ630は、イメージのプレート400内における垂直位置("top")(すなわち、イメージの最も上部のプレート400内におけるy座標)、イメージのプレート400内における水平位置("left")(すなわち、イメージの最も左側の部分のプレート400内におけるx座標)、イメージの大きさ(すなわち、横("width")及び縦("height"))、イメージのファイルが格納されたアドレス("src")及びイメージファイルの大きさ(または容量)などを含んでもよい。
【0118】
メタデータは、例えば、XML(Extensible Markup Language)、HTML(HyperText Markup Language)、およびJSON(JavaScript(登録商標)Object Notation)などのような情報を格納するための任意の形式で格納されてもよい。例えば、プレート400は、JSON形式のデータ構造またはファイルを含んでもよい。または、プレート400は、JSON形式のデータ構造またはファイルと連動されてもよい。
【0119】
プレート400のメタデータ600が格納及び活用されることによって、作成されたプレート400が容易に複数のユーザ間で共有及び活用されることができる。したがって、スプライトイメージ200の維持及び補数が容易になる。
【0120】
また、プレート400から抽出されたスプライトイメージ200が一つのイメージとして抽出及び格納される場合にも、イメージメタデータ620を含んでもよい。
【0121】
前述された動作510〜550は、各メタデータ600を用いて行われてもよい。
【0122】
例えば、動作520において、一つ以上のイメージは、メタデータの位置及び大きさを用いることでプレート400内に表示されてもよい。
【0123】
また、動作520において、一つ以上のイメージを表示するために、一つ以上のイメージそれぞれのファイルがメタデータ600のアドレスからロードされてもよい。
【0124】
また、動作530において、一つ以上のイメージは、メタデータの位置及び大きさに基づいてプレート400内に再配置されてもよい。
【0125】
また、動作550において、スプライトイメージ200または一つ以上のイメージそれぞれを別個に抽出または格納するために、メタデータ400が用いられてもよい。
【0126】
プレート400(または、プレート400を格納するオブジェクト)は、プロジェクトファイルとして提供される。プロジェクトファイルによって複数のユーザが協業することが可能になる。
【0127】
前述の動作510〜550は、映像処理装置700によって行われてもよい。以下、前述の動作510〜動作550を行う映像処理装置700について説明する。
【0128】
図7は、本発明の一実施形態に係る映像処理装置700の構成を示すブロック図である。
【0129】
映像処理装置700は、出力部710、制御部720、入力部730、及び格納部740を備える。
【0130】
出力部710は、プレート400を表示する。
【0131】
入力部730は、ユーザからプレート400を操作する入力を受信する。
【0132】
格納部740は、制御部720の制御に応じてプレート400及びメタデータ600などを格納し、制御部720のリクエストに応じてプレート400及びメタデータ600などを制御部720に提供する。
【0133】
制御部720は、プレート400を表示するように出力部710を制御する。
【0134】
制御部720は、前述された動作510〜動作550を行う。
【0135】
例えば、制御部720は、入力部730が受信した入力に応じてプレート400のイメージ処理を行うことによって、イメージ処理に対応する一つ以上のイメージを修正してもよく、プレート400を格納することによって一つ以上のイメージを格納してもよい。
【0136】
また、制御部720は、新しいイメージを一つ以上のイメージに追加し、追加された新しいイメージをプレート400のうちの空き領域に配置することによって一つ以上のイメージを修正してもよい。
【0137】
また、制御部720は、一つ以上のイメージのうち第1イメージを削除し、前記第1イメージが削除前に占めていた領域に一つ以上のイメージのうち第2イメージを配置することによって一つ以上のイメージを修正してもよい。
【0138】
ここで、第2イメージが占める領域は、第1イメージが占める領域内に含まれてもよい。
【0139】
また、制御部720はメタデータ600を用いてもよい。
【0140】
例えば、制御部720は、イメージメタデータ620内の位置及び大きさを用いることによって、出力部710が一つ以上のイメージをプレート400内に表示するように制御する。
【0141】
また、制御部720は、イメージメタデータ620を用いて一つ以上のイメージそれぞれのファイルをアドレスからロードすることによって、出力部710が前記一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示するように制御する。
【0142】
また、制御部720は、イメージメタデータ620を用いることによって一つ以上のイメージそれぞれを別個に格納してもよい。
【0143】
図1〜図6を参照して説明した本発明の一実施形態に係る技術的な内容が映像処理装置700にそのまま適用されてもよい。したがって、より詳細な説明は省略する。
【0144】
本発明の一実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などのうちの1つまたはその組合せを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり、使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0145】
上述したように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0146】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0147】
200 スプライトイメージ
400 プレート
600 イメージ処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示し、
ユーザの操作に応じて前記プレートに対するイメージ処理を行うことによって前記イメージ処理に対応する前記一つ以上のイメージを修正し、
前記プレートを格納することによって前記一つ以上のイメージを格納すること、
を含み、
前記プレートは2次元平面であり、前記一つ以上のイメージそれぞれは前記2次元平面内で特定の領域を占め、前記一つ以上のイメージが占める特定の領域は互いに重ならないことを特徴とするイメージ処理方法。
【請求項2】
前記2次元平面は特定の大きさを有する一つ以上のセルから構成され、前記一つ以上のイメージそれぞれが占める前記特定の領域は前記一つ以上のセルのうち一部セルであることを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項3】
前記一つ以上のイメージを修正することは、
新しいイメージを前記一つ以上のイメージに追加し、
前記追加された新しいイメージを前記プレートのうちの空き領域に配置すること、
を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイメージ処理方法。
【請求項4】
前記一つ以上のイメージを修正することは、
前記一つ以上のイメージのうち第1イメージを削除し、
前記第1イメージが削除前に占めていた領域に前記一つ以上のイメージのうち第2イメージを配置すること、
を含み、
前記第2イメージが占める領域は前記第1イメージが占める領域内に含まれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイメージ処理方法。
【請求項5】
前記プレートは、前記一つ以上のイメージそれぞれに対するメタデータを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のイメージ処理方法。
【請求項6】
前記メタデータは、前記一つ以上のイメージそれぞれの前記プレート内における位置及び大きさを含むことを特徴とする請求項5に記載のイメージ処理方法。
【請求項7】
前記一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示することは、前記メタデータの前記位置及び前記大きさを用いて前記一つ以上のイメージを前記プレート内に表示することを含むことを特徴とする請求項6に記載のイメージ処理方法。
【請求項8】
前記メタデータは、前記一つ以上のイメージそれぞれのファイルのアドレスを含むことを特徴とする請求項5に記載のイメージ処理方法。
【請求項9】
前記一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示することは、前記メタデータを用いて前記一つ以上のイメージそれぞれのファイルを前記アドレスからロードすることを含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージ処理方法。
【請求項10】
前記メタデータを用いることによって一つ以上のイメージそれぞれを別個に格納することをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のイメージ処理方法。
【請求項11】
請求項1乃至請求項10のいずれか一項のイメージ処理方法を行うプログラムを収録したコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項12】
一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示する出力部と、
ユーザから前記プレートを操作する入力を受信する入力部と、
前記入力に応じて前記プレートに対するイメージ処理を行うことによって前記イメージ処理に対応する前記一つ以上のイメージを修正し、前記プレートを格納することによって前記一つ以上のイメージを格納する制御部と、
を備え、
前記プレートは2次元平面であり、前記一つ以上のイメージそれぞれは前記2次元平面内で特定の領域を占め、前記一つ以上のイメージが占める特定の領域は互いに重ならないことを特徴とするイメージ処理装置。
【請求項13】
前記2次元平面は、特定の大きさを有する一つ以上のセルから構成され、前記一つ以上のイメージそれぞれが占める前記特定の領域は前記一つ以上のセルのうち一部のセルであることを特徴とする請求項12に記載のイメージ処理装置。
【請求項14】
前記制御部は、新しいイメージを前記一つ以上のイメージに追加し、前記追加された新しいイメージを前記プレートのうちの空き領域に配置することによって前記一つ以上のイメージを修正することを特徴とする請求項12または請求項13に記載のイメージ処理装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記一つ以上のイメージのうち第1イメージを削除し、前記第1イメージが削除前に占めた領域に前記一つ以上のイメージのうち第2イメージを配置することによって前記一つ以上のイメージを修正し、前記第2イメージが占める領域は前記第1イメージが占める領域内に含まれることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のイメージ処理装置。
【請求項16】
前記プレートは、前記一つ以上のイメージそれぞれに対するメタデータを含むことを特徴とする請求項12乃至請求項15のいずれか一項に記載のイメージ処理装置。
【請求項17】
前記メタデータは、前記一つ以上のイメージそれぞれの前記プレート内における位置及び大きさを含み、
前記制御部は、前記メタデータの前記位置及び前記大きさを用いることによって前記出力部が前記一つ以上のイメージを前記プレート内に表示するように制御することを特徴とする請求項16に記載のイメージ処理装置。
【請求項18】
前記メタデータは前記一つ以上のイメージそれぞれのファイルのアドレスを含み、
前記制御部は、前記メタデータを用いて前記一つ以上のイメージそれぞれのファイルを前記アドレスからロードすることによって前記出力部が前記一つ以上のイメージが配置されたプレートを表示するように制御することを特徴とする請求項16に記載のイメージ処理装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記メタデータを用いることによって前記一つ以上のイメージそれぞれを別個に格納することを特徴とする請求項16に記載のイメージ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−230675(P2012−230675A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−95429(P2012−95429)
【出願日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】