説明

CXC−ケモカインレセプターリガンドとしての3,4−ジ−置換シクロブテン−1,2−ジオン

【課題】CXCケモカインレセプターの活性を調節し得る化合物を提供すること。
【解決手段】 式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物が開示されており、これらは、急性および慢性の炎症性障害および癌のようなケモカイン媒介性疾患の処置に有用である。本発明の別の局面は、薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤と組み合わせてかまたは共に式(I)の化合物を含む、薬学的組成物である。本発明の別の局面は、哺乳動物においてα−ケモカイン媒介性の疾患を処置する方法であり、この方法は、治療的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を、この処置を必要とする患者に投与する工程を包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式:
【化1】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物であって、ここで、
Aは、
【化2】

からなる群より選択され;
およびRは、同じかまたは異なり、そしてH、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキルおよびシクロアルキルアルキルからなる群より独立して選択され、そして
は、同じかまたは異なり、そしてH、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、−CF、シアノ、−OCH、および−NOからなる群より選択される1個〜3個の部分であり;
Bは、
【化3】

からなる群より選択され;
は、OH、−NHC(O)R13または−NHSO13であり;
は、−SONR1314または−SO13であり;
は、H、−NO、シアノ、−CH、ハロゲン、または−CFであり;
は、H、−CF、−NO、ハロゲンまたはシアノであり;
は、H、アルキルまたは−CFであり;
10およびR11は、同じかまたは異なり、そして水素、ハロゲン、−CF、−NR1314、−NR13C(O)NR1314、−C(O)OR13、−SH、−SO(t)NR1314、−SO13、−NHC(O)R13、−NHSONR1314、−NHSO13、−C(O)NR1314、−C(O)NR13OR14、−OC(O)R13、−COR13、−OR13、およびシアノからなる群より独立して選択され;
13およびR14は、同じかまたは異なり、そしてメチル、エチルおよびイソプロピルからなる群より独立して選択されるか、あるいは
13およびR14は、−NR1314、−C(O)NR1314、−SONR1314、−NR13C(O)NR1314、−SONR1314、−NHSONR1314基においてこれらが結合する窒素と一緒になる場合、非置換もしくは置換の3〜7員の飽和複素環式環を形成し、該複素環式環は、1個のさらなるヘテロ原子を必要に応じて含み、該へテロ原子は、O、SまたはNR18から選択され、NR18は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、−C(O)R19、−SO19および−C(O)NR1920から選択され、ここでR19およびR20は、同じかまたは異なり、そして各々独立して、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、置換された環化したR13基およびR14基上の置換基は、同じかまたは異なり、そしてアルキル、アリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリールアルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アミノ、−C(O)OR15、−C(O)NR1516、−SONR1516、−C(O)R15、−SO15、−NHC(O)NR1516およびハロゲンのうちの1個〜3個から独立して選択され、そしてR15およびR16は、同じかまたは異なり、そしてH、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群より独立して選択され;
8aは、水素、アルキル、シクロアルキル、およびシクロアルキルアルキルからなる群より選択され;
12は、水素、−CO(O)R13、非置換または置換のアリール基、非置換または置換のヘテロアリール基、非置換または置換のアリールアルキル基、非置換または置換のシクロアルキル基、非置換または置換のアルキル基、非置換または置換のシクロアルキルアルキル基、および非置換または置換のヘテロアリールアルキル基からなる群より選択され;
ここで、該置換されたR12基上の置換基は、同じかまたは異なり、そして1〜6個のR基から独立して選択され;そして
tは0、1または2である、
化合物。
【請求項2】
およびRが、−CF、−CFCH、メチル、エチル、t−ブチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチルおよびシクロヘキシルから独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下の式:
【化4】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物であって、ここで、
Aが
【化5】


からなる群より選択され、ここで
は、H、−CF、−CFCH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、またはt−ブチルであり;
は、Hであり;
は、H、F、Cl、Br、アルキルまたは−CFであり;
8aは、水素、アルキル、シクロアルキルおよびシクロアルキルアルキルであり;そして
Bは:
【化6】


であり、ここで:
は、OH、−NHC(O)R13または−NHSO13であり;
は、−SONR1314または−SO13であり;
は、H、−NO、シアノ、−CH、または−CFであり;
は、H、−CF、−NO、ハロゲン、またはシアノであり;そして
は、H、アルキル、または−CFであり;
11は、H、ハロゲン、またはアルキルであり;
13およびR14は、同一であるかまたは異なり、そして、独立して、メチル、エチル、またはイソプロピルであるか;あるいは
13およびR14は、基−SONR1314において、それらが結合された窒素と一緒になる場合、O、S、またはNR18から選択される1つのさらなるヘテロ原子を必要に応じて含む、非置換または置換の3〜7員の飽和複素環式環を形成し、ここで、R18は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、−C(O)R19、−SO19、および−C(O)NR1920から選択され、R19およびR20は、同じかまたは異なり、そして各々は、アルキル、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択され、置換環化したR13基およびR14基上の置換基は同じかまたは異なり、そしてアルキル、アリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリールアルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アミノ、−C(O)OR15、−C(O)NR1516、−SONR1516、−C(O)R15、−SO15、−NHC(O)NR1516、およびハロゲンのうちの1個〜3個から独立して選択され、そしてR15およびR16は、同じかまたは異なり、そしてH、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリールからなる群より独立して選択され;そして
tは0、1または2である、化合物。
【請求項4】
以下の式:
【化7】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物であって、ここで、
Aが
【化8】


からなる群より選択され、そしてBは:
【化9】


であり、ここで:
は、OH、−NHC(O)R13または−NHSO13であり;
は、−SONR1314または−SO13であり;
は、H、−NO、−CF3、−CH、またはシアノであり;
は、H、ハロゲン、−NO、シアノ、または−CFであり;
は、H、−CF、またはアルキルであり;
は、H、−CF、−CFCH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、またはt−ブチルであり;
は、Hであり;
は、H、F、Cl、Br、アルキル、シクロアルキルまたは−CFであり;
11は、H、ハロゲン、またはアルキルであり;
13およびR14は、独立して、メチルまたはエチルであり;そして
8aは、水素、アルキル、シクロアルキルおよびシクロアルキルアルキルからなる群より選択される、化合物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物であって、Aが
【化10】


【化11】


からなる群より選択され、そしてBは、
【化12】


であり、ここで、
は、−OHであり;
は、−SONR1314であり;
は、H、−CH、または−CFであり;
は、Hまたはシアノであり;
は、H、−CH、または−CFであり;
11は、Hであり;そして
13およびR14は、メチルである、化合物。
【請求項6】
以下の式:
【化13】




の化合物、ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩およびそれらの溶媒和物であって、
Aは以下の(1)〜(5)からなる群より選択され:
【化14】















ここで、(1)および(2)の該A基の上記の環は、R基からなる群より各々独立して選択される1〜6個の置換基で置換され得;
【化15】




ここで、該A基の上記の環の1つまたは両方は、R基からなる群より各々独立して選択される1〜6個の置換基で置換され得;
【化16】




ここで、該A基の上記フェニル環は、R基からなる群より各々独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得;ならびに
【化17】



Bは、
【化18】

であり;
nは、0〜6であり;pは、1〜5であり;Xは、O、NHまたはSであり;Zは、1〜3であり;
は、水素、OH、−C(O)OH、−SH、−SONR1314、−NHC(O)R13、−NHSONR1314、−NHSO13、−NR1314、−C(O)NR1314、−C(O)NHOR13、−C(O)NR13OH、−S(O)OH、−C(O)R13、非置換複素環式酸性官能基、および置換複素環式酸性官能基からなる群より選択され、該置換複素環式酸性官能基上には、1個〜6個の置換基が存在し、該置換基は、R基からなる群より選択され;
は、−SO(t)NHR17、であり、
およびRは各々、H、非置換または置換のアルキル、非置換または置換のアリール、非置換または置換のヘテロアリール、非置換または置換のアリールアルキル、非置換または置換のヘテロアリールアルキル、非置換または置換のシクロアルキル、非置換または置換のシクロアルキルアルキル、−CO13、−CONR1314、アルキニル、アルケニル、およびシクロアルケニルからなる群より独立して選択され;ここで、該置換されたR基およびR基上に1個以上の置換基が存在し、ここで、各置換基は、以下:
a)ハロゲン、
b)−CF
c)−COR13
d)−OR13
e)−NR1314
f)−NO
g)−CN、
h)−SOOR13
i)−Si(アルキル)、ここで各アルキルは独立して選択される、
j)−Si(アリール)、ここで各アリールは独立して選択される、
k)−(R1314Si、ここで各R13は独立して選択される、
l)−CO13
m)−C(O)NR1314
n)−SONR1314
o)−SO13
p)−OC(O)R13
q)−OC(O)NR1314
r)−NR13C(O)R14、および
s)−NR13CO14
からなる群より独立して選択され;
8aは、水素、アルキル、シクロアルキル、およびシクロアルキルアルキルからなる群より選択され;
各Rは、以下:
a)−R13
b)ハロゲン、
c)−CF
d)−COR13
e)−OR13
f)−NR1314
g)−NO
h)−CN、
i)−SO13
j)−SONR1314
k)−NR13COR14
l)−CONR1314
m)−NR13CO14
n)−CO13
o)
【化19】




p)1個以上の−OH基で置換されたアルキル;
q)1個以上の−NR1314基で置換されたアルキル;および
r)−N(R13)SO14
からなる群より独立して選択され、
11は、水素、アルキル、ハロゲン、−CF、−COF、−NR1314、−NR13C(O)NR1314、−OH、−C(O)OR13、−SH、−SO(t)NR1314、−SO13、−NHC(O)R13、−NHSONR1314、−NHSO13、−C(O)NR1314、−C(O)NR13OR14、−OC(O)R13、およびシアノからなる群より独立して選択され;
13およびR14の各々は、H、非置換または置換のアルキル、非置換または置換のアリール、非置換または置換のヘテロアリール、非置換または置換のアリールアルキル、非換または置換のヘテロアリールアルキル、非置換または置換のシクロアルキル、非置換または置換のシクロアルキルアルキル、非置換または置換の複素環、非置換または置換のフルオロアルキル、および非置換または置換のヘテロシクロアルキルアルキルからなる群より独立して選択され;ここで、該置換されたR13基およびR14基上に1〜6個の置換基が存在し、そして各置換基は、アルキル、−CF、−OH、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−N(R40、−C(O)OR15、−C(O)NR1516、−S(O)NR1516、−C(O)R15、−SO15からなる群より独立して選択され、ただし、R15は、H、ハロゲン、および−NHC(O)NR1516ではないか;あるいは
13およびR14は、基−NR1314、−C(O)NR1314、−SONR1314、−OC(O)NR1314、−CONR1314、−NR13C(O)NR1314、−SONR1314、−NHSONR1314中の、これらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の、飽和複素環式環を形成し、該環は、必要に応じて、O、S、およびNR18からなる群より選択される1つのさらなるヘテロ原子を含み;ここで、該置換された環化R13基およびR14基上に1〜3個の置換基が存在し、そして各置換基は、アルキル、アリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリールアルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アミノ、−C(O)OR15、−C(O)NR1516、−SONR1516、−C(O)R15、−SO15(ただし、R15はHではない)、−NHC(O)NR1516、−NHC(O)OR15、ハロゲン、およびヘテロシクロアルケニル基からなる群より独立して選択され;
15およびR16は各々、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリールからなる群より独立して選択され;
18は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、−C(O)R19、−SO19、および−C(O)NR1920からなる群より選択され;
19およびR20は各々、アルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群より独立して選択され;
各R40は、H、アルキル、およびシクロアルキルからなる群より独立して選択され;そして
tは、0、1、または2である、
化合物。
【請求項7】
およびRの定義における置換アルキルがフルオロアルキルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
の定義において、
p)1個以上の−OH基で置換されたアルキルが、−C(CHOHであり、ここでqは1〜6であるか;
q)1個以上の−NR1314基で置換されたアルキルが、−C(CHNR1314であり、ここでqは1〜6であるか;または
r)基−N(R13)SO14において、R13がHであり、そしてR14がアルキルである、
請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
11の定義におけるアルキルがC〜Cアルキルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項10】
13およびR14と、これらが結合する窒素とが一緒になって形成する、非置換または置換の飽和複素環式環が、3員〜7員の複素環式環である、請求項6に記載の化合物。
【請求項11】
が−OHである、請求項6に記載の化合物。
【請求項12】
11がHである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
13およびR14が、同じかまたは異なるアルキル基である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
以下の式:
【化20】

を有する、請求項1〜6または11〜13のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物。
【請求項15】
以下の式:
【化21】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物。
【請求項16】
医薬として使用するための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物。
【請求項17】
疾患の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物の使用であって、該疾患が、以下:乾癬、アトピー性皮膚炎、挫瘡、喘息、慢性閉塞性肺疾患、成人呼吸促進症候群、関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、敗血症性ショック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、中毒性ショック症候群、発作、心臓再灌流損傷および腎再灌流損傷、糸球体腎炎または血栓症、アルツハイマー病、対宿主移植片反応、同種移植拒絶、嚢胞性線維症、マラリア、急性呼吸促進症候群、遅延型過敏性反応、アテローム性動脈硬化症、大脳虚血および心臓虚血、癌、血管形成、歯肉炎、呼吸性ウイルス、ヘルペスウイルス、肝炎ウイルス、HIV、ならびにカポージ肉腫随伴ウイルスからなる群より選択される、使用。
【請求項18】
有効量の請求項1〜15のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を、薬学的に受容可能なキャリアとともに含有する、薬学的組成物。

【公開番号】特開2010−53151(P2010−53151A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278869(P2009−278869)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【分割の表示】特願2009−122594(P2009−122594)の分割
【原出願日】平成14年4月15日(2002.4.15)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【出願人】(506021259)ファーマコペイア ドラッグ ディスカバリー, インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】