説明

CXCケモカイン受容体リガンドとしての3,4−ジ置換シクロブテン−1,2−ジオン

シクロブテンジオン環、置換フェニル環および−CH(C)−フラン部分を含む新規シクロブテンジオン化合物を開示する。このフェニル環および−CH(C)−フラン部分は、−NH−部分によってシクロブテンジオン環にそれぞれ結合している。ケモカイン媒介性疾患(例えば、癌、COPD、急性および慢性炎症性疾患、乾癬、嚢胞性線維症、ならびに喘息)を治療するための医薬を製造するための本発明の化合物の使用も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、新規置換シクロブテンジオン化合物、この化合物を含有する医薬組成物、ならびにCXCケモカイン媒介性疾患の治療におけるこの化合物および調合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
ケモカインは、炎症部位および腫瘍増殖部位にマクロファージ、T細胞、好酸球、抗塩基球、好中球および内皮細胞を誘引するために多種多様な細胞によって放出される走化性サイトカインである。ケモカインには2つの主要クラス(CXC−ケモカインとCC−ケモカイン)がある。このクラスは、最初の2つのシステインが、一つのアミノ酸によって隔てられている(CXC−ケモカイン)か、隣接している(CC−ケモカイン)かによる。CXC−ケモカインとしては、インターロイキン−8(IL−8)、好中球活性化タンパク質−1(NAP−1)、好中球活性化タンパク質−2(NAP−2)、GROα、GROβ、GROγ、ENA−78、GCP−2、IP−10、MIGおよびPF4が挙げられる。CCケモカインとしては、RANTES、MIP−1α、MIP−2β、単球走化性タンパク質−1(MCP−1)、MCP−2、MCP−3およびエオタキシンが挙げられる。ケモカインファミリーの個々のメンバーに少なくとも1つのケモカイン受容体が結合することは公知であり、CXC−ケモカインには、一般に、CXCR受容体クラスのメンバーが結合し、CC−ケモカインには、CCR受容体クラスのメンバーが結合する。例えば、IL−8には、CXCR−1およびCXCR−2受容体が結合する。
【0003】
CXC−ケモカインは、好中球の蓄積および活性化を促進するので、これらのケモカインは、乾癬および関節リウマチをはじめとする広範な急性および慢性炎症性疾患に関係している。非特許文献1;非特許文献2;非特許文献3;非特許文献4;非特許文献5;非特許文献6。
【0004】
IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2およびENA−78をはじめとするELRCXCケモカイン(非特許文献7)も、腫瘍血管新生(新たな血管の成長)の誘導に関係している。これらのケモカインのすべてが、7回膜貫通型Gタンパク質結合受容体CXCR2(IL−8RBとしても知られている)に結合することによってそれらの作用を発揮すると考えられているが、IL−8は、CXCR1(IL−8RAとしても知られている)にも結合する。従って、それらの血管新生活性は、周囲血管における血管内皮細胞(EC)の表面で発現するCXCR2および可能なCXCR1(IL−8の場合)へのそれらの結合、ならびにこのCXCR2および可能なCXCR1(IL−8の場合)の活性化に起因する。
【0005】
多くの異なる腫瘍タイプがELRCXCケモカインを産生することは証明されており、そしてそれらの産生と、より進行性の表現型との相関関係(非特許文献8)および予後不良との相関関係(非特許文献9)が立証されている。ケモカインは強力な走化性因子であり、ELRCXCケモカインがEC走化性を誘導することは証明されている。従って、おそらく、これらのケモカインは、内皮細胞の走化性を腫瘍内のそれらの産生部位へと誘導する。これは、腫瘍による血管新生の誘導における重要な段階であり得る。CXCR2の阻害剤またはCXCR2とCXCR1の二重阻害剤は、ELRCXCケモカインの血管新生活性を阻害し、従って、腫瘍の増殖を阻止するであろう。この抗腫瘍活性は、IL−8に対する抗体(非特許文献10)、ENA−78に対する抗体(非特許文献11)、およびGROαに対する抗体(非特許文献12)について実証されている。
【0006】
多くの腫瘍細胞がCXCR2を発現することも証明されており、従って、腫瘍細胞は、それらがELRCXCケモカインを分泌するとき、それら自体の増殖も刺激することができる。従って、血管新生を減少させることに加えて、CXCR2阻害剤は、腫瘍細胞の増殖を直接阻害することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Baggioliniら,FEBS Lett.307,97(1992)
【非特許文献2】Millerら,Crit.Rev.Immunol.12,17(1992)
【非特許文献3】Oppenheimら,Annu.Fev.Immunol.9,617(1991)
【非特許文献4】Seitzら,J.Clin.Invest.87,463(1991)
【非特許文献5】Millerら,Am.Rev.Respir.Dis.146,427(1992)
【非特許文献6】Donnelyら,Lancet 341,643(1993)
【非特許文献7】Strieterら 1995 JBC 270 p.27348−57
【非特許文献8】Inoueら 2000 Clin Cancer Res 6 p.2104−2119
【非特許文献9】Yonedaら 1998 J Nat Cancer Inst 90 p.447−454
【非特許文献10】Arenbergら 1996 J Clin Invest 97 p.2792−2802
【非特許文献11】Arenbertら 1998 J Clin Invest 102 p.465−72
【非特許文献12】Haghnegahdarら J.Leukoc Biology 2000 67 p.53−62
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
それ故、CXC−ケモカイン受容体は、新規抗炎症および抗腫瘍薬の開発の有望なターゲットである。
【0009】
CXC−ケモカイン受容体に対する活性を調節することができる化合物が依然として必要とされている。例えば、(炎症部位および腫瘍増殖への好中球およびT細胞サブセットの走化性の要因である)IL−8産生の増加を随伴する状態は、IL−8受容体結合の阻害剤である化合物による恩恵を受ける。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の要旨)
本発明は、(下で定義するとおりの)式1から18の化合物から成る群より選択される化合物を提供する。
【0011】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の医薬的に許容される塩も提供する。
【0012】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の医薬的に許容されるエステルも提供する。
【0013】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物も提供する。
【0014】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物も提供し、この溶媒和物は、水和物(例えば、一水和物)である。
【0015】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物、それらの医薬的に許容される塩、それらの医薬的に許容されるエステルおよびそれらの溶媒和物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1、2もしくは3、または1もしくは2、または1)つの化合物の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0016】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物、それらの医薬的に許容される塩、それらの医薬的に許容されるエステルおよびそれらの溶媒和物から成る群より選択される化合物の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0017】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1、2もしくは3、または1もしくは2、または1)つの化合物の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0018】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0019】
本発明はまた、また、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1、2もしくは3、または1もしくは2、または1)つの化合物の医薬的に許容される塩の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0020】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の医薬的に許容される塩の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0021】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1、2もしくは3、または1もしくは2、または1)つの化合物の医薬的に許容されるエステルの有効量を上記患者に投与することを含む。
【0022】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の医薬的に許容されるエステルの有効量を上記患者に投与することを含む。
【0023】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1、2もしくは3、または1もしくは2、または1)つの化合物の溶媒和物の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0024】
本発明はまた、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者において、この疾患を治療または阻害する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の有効量を上記患者に投与することを含む。
【0025】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法または阻害する方法のうちのいずれか1つを提供し、上記化合物、それらの医薬的に許容される塩、それらの医薬的に許容されるエステル、またはそれらの溶媒和物は、ケモカイン媒介性疾患の治療に有用な1つ以上の薬物、薬剤または療法と組み合わせて(例えば、連続的にまたは逐次的に)投与される。
【0026】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は癌である。
【0027】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は癌であり、上記化合物(またはその塩、またはそのエステル、またはその溶媒和物)は、(a)微小管作用薬、または(b)抗腫瘍薬、または(c)抗血管新生薬、または(d)VEGF受容体キナーゼ阻害剤、または(e)VEGF受容体に対する抗体、または(f)インターフェロン、および/または(g)放射線と同時にまたは組み合わせて施与される。
【0028】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を阻害する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は血管新生である。
【0029】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は、血管新生性眼疾患(例えば、眼の炎症、未熟児網膜症、糖尿病性網膜症、湿潤型優勢の黄斑変性および角膜新生血管形成)である。
【0030】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は、歯肉炎、呼吸器ウイルス、疱疹ウイルス、肝炎ウイルス、HIV、カポジ肉腫関連ウイルスおよびアテローム硬化症から成る群より選択される。
【0031】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は急性炎症性疼痛である。
【0032】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は慢性炎症性疼痛である。
【0033】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は急性神経障害性疼痛である。
【0034】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は慢性神経障害性疼痛である。
【0035】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患はCOPDである。
【0036】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は乾癬である。
【0037】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は喘息である。
【0038】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は急性炎症である。
【0039】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は慢性炎症である。
【0040】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法のうちのいずれか1つを提供し、ここでこの疾患は関節リウマチである。
【0041】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の有効量を含む医薬組成物も提供する。
【0042】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの医薬的に許容される塩の有効量を含む医薬組成物も提供する。
【0043】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の医薬的に許容される塩の有効量を含む医薬組成物も提供する。
【0044】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの医薬的に許容されるエステルの有効量を含む医薬組成物も提供する。
【0045】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の医薬的に許容されるエステルの有効量を含む医薬組成物も提供する。
【0046】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの溶媒和物の有効量を含む医薬組成物も提供する。
【0047】
本発明は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の有効量を含む医薬組成物も提供する。
【0048】
本発明はまた、上記ケモカイン媒介性疾患を治療する方法または阻害する方法のいずれかを提供し、上記医薬組成物のいずれか1つは治療を必要とする患者に投与される。
【0049】
本発明は、式1から18の化合物のプロドラッグも提供する。
【0050】
本発明は、単離された形態の式1から18の一切の化合物も提供する。
【0051】
本発明は、純粋な形態の式1から18の一切の化合物も提供する。
【0052】
本発明は、純粋なおよび単離された形態の式1から18の一切の化合物も提供する。
【発明を実施するための形態】
【0053】
(発明の詳細な説明)
他に示されない限り、本明細書および特許請求の範囲全体を通して以下の定義を適用する。これらの定義は、用語が単独で用いられているか、他の用語と併用されているかにかかわらず、適用される。
【0054】
「少なくとも1」は、例えば、1、または1もしくは2、または1、2もしくは3を表す。
【0055】
「1以上」は、例えば、1、1もしくは2、または1、2もしくは3を表す。
【0056】
「患者」は、ヒトおよび他の哺乳動物、好ましくは、ヒトを含む。
【0057】
「哺乳動物」は、人間を含み、好ましくは、人間を意味する。
【0058】
用語「プロドラッグ」は、本明細書において用いる場合、例えば血液中での加水分解により、上記式の本発明の化合物にインビボで迅速に変換される化合物を表す。詳細な論考は、A.C.S.Symposium SeriesのT.Higuchi and V.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems,Vol.14、およびEdward B.Roche,ed.,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に提供されており、これらの両方が本明細書に参考として取り入れられている。
【0059】
ここで用いる場合、用語「組成物」は、指定成分を指定量で含む生成物、ならびに指定成分の指定量での組み合わせの結果として直接または間接的に生じる任意の生成物を包含すると解釈する。
【0060】
本発明の方法において使用する場合、「有効量」は、治療有効量(すなわち、所望の治療有効性をもたらす量)を意味する。
【0061】
式1から18の化合物、すなわち本発明の化合物は、以下の化合物である:
【0062】
【化1】

【0063】
【化2】

【0064】
【化3】

【0065】
【化4】

【0066】
【化5】

本発明のもう1つの実施形態は、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、好ましくは人間)において、この疾患を治療または阻害する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物、それらの医薬的に許容される塩、それらのエステル、およびそれらの溶媒和物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0067】
ケモカイン媒介性疾患の例としては、急性炎症、慢性炎症、関節リウマチ、急性炎症性疼痛、慢性炎症性疼痛、急性神経障害性疼痛、慢性神経障害性疼痛、乾癬、アトピー性皮膚炎、喘息、COPD、成人呼吸器疾患、関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、敗血症性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性敗血症、毒素性ショック症候群、卒中、心臓および腎臓再潅流傷害、腎炎、血栓症、アルツハイマー病、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶、マラリア、急性呼吸不全症候群、遅延型過敏反応、アテローム硬化症、脳および心臓虚血、変形性関節症、多発性硬化症、再狭窄、血管新生、骨粗しょう症、歯肉炎、呼吸器ウイルス、疱疹ウイルス、肝炎ウイルス、HIV、カポジ肉腫関連ウイルス、髄膜炎、嚢胞性線維症、早産、咳、そう痒症、多臓器機能不全、外傷、筋挫傷、捻挫、打撲傷、乾癬性関節炎、疱疹、脳炎、CNS脈管炎、外傷性脳損傷、CNS腫瘍、クモ膜下出血、術後の外傷、間質性肺炎、過敏症、結晶誘発性関節炎、急性および慢性膵炎、急性アルコール性肝炎、壊死性腸炎、慢性副鼻腔炎、血管新生性眼疾患、目の炎症、未熟児網膜症、糖尿病性網膜症、湿潤型優勢の黄斑変性および角膜新生血管形成、多発性筋炎、脈管炎、ざ瘡、胃および十二指腸潰瘍、セリアック病、食道炎、舌炎、気流閉塞、気道過敏症、気管支拡張症、細気管支炎、閉塞性細気管支炎、慢性気管支炎、肺性心、咳、呼吸困難、気腫、高炭酸ガス症、過膨脹、低酸素血症、高酸素誘発性炎症、低酸素症、外科手術による肺容量減少、肺線維症、肺高血圧症、右心室肥大、持続的携帯型腹膜透析(CAPD)関連腹膜炎、顆粒球エールリヒア症、サルコイドーシス、末梢気道病変、換気血流不適合、喘鳴、感冒、痛風、アルコール性肝臓疾患、狼瘡、熱傷治療、歯根膜炎、移植再潅流傷害および早期移植拒絶反応が挙げられる。
【0068】
本発明の1つの実施形態は、癌の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において、癌を治療する方法に関し、この方法は、(a)式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物、および(b)微小管作用薬または抗腫瘍薬または抗血管新生薬またはVEGF受容体キナーゼ阻害剤またはVEGF受容体に対する抗体またはインターフェロン、および/またはc)放射線、の治療有効量を上記患者に同時にまたは逐次的に投与することを含む。
【0069】
もう1つの実施形態において、本発明は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物が、ゲムシタビン、パクリタキセル(Taxol(登録商標))、5−フルオロウラシル(5−FU)、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、テモゾロミド、タキソテールおよびビンクリスチンから成る群より選択される抗腫瘍薬(例えば、1つ以上、例えば1つ、または例えば1つもしくは2つ)と組み合わせて投与される、癌の治療に関する。
【0070】
もう1つの実施形態において、本発明は、癌の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において癌を治療する方法を提供し、この方法は、(a)式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される化合物、および(b)微小管作用薬(例えば、パクリタキセル)、の有効量を同時にまたは逐次的に投与することを含む。
【0071】
もう1つの実施形態において、本発明は、癌の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において癌を治療する方法を提供し、この方法は、(a)式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される化合物、および(b)抗腫瘍薬、微小管作用薬または抗血管新生薬、の有効量を同時にまたは逐次的に投与することを含む。
【0072】
本発明のもう1つの実施形態は、急性炎症性疼痛の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において急性炎症性疼痛を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つ化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0073】
本発明のもう1つの実施形態は、慢性炎症性疼痛の治療の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において慢性炎症性疼痛を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つ化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0074】
本発明のもう1つの実施形態は、急性神経障害性疼痛の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において急性神経障害性疼痛を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0075】
本発明のもう1つの実施形態は、慢性神経障害性疼痛の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において慢性神経障害性疼痛を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0076】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0077】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0078】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0079】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、この溶媒和物は、水和物(例えば、一水和物)である。
【0080】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0081】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0082】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は水和物である。
【0083】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0084】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0085】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0086】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0087】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0088】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0089】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0090】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0091】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0092】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0093】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0094】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0095】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0096】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0097】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0098】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0099】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0100】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0101】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0102】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0103】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0104】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0105】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0106】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0107】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0108】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0109】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0110】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0111】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0112】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0113】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0114】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0115】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0116】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0117】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0118】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0119】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0120】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0121】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0122】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0123】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0124】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0125】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0126】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0127】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0128】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0129】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0130】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0131】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0132】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0133】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0134】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0135】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0136】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0137】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0138】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0139】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0140】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0141】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0142】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0143】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0144】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0145】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0146】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0147】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0148】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0149】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0150】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0151】
本発明のもう1つの実施形態は、COPDの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてCOPDを治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0152】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0153】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0154】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0155】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物(例えば、一水和物)である。
【0156】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0157】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0158】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0159】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0160】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0161】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0162】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0163】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0164】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0165】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0166】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0167】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0168】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0169】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0170】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0171】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0172】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0173】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0174】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0175】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0176】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0177】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0178】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0179】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0180】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0181】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0182】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0183】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0184】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0185】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0186】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0187】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0188】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0189】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0190】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0191】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0192】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0193】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0194】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0195】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0196】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0197】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0198】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0199】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0200】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0201】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0202】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0203】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0204】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0205】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0206】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0207】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0208】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0209】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0210】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0211】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0212】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0213】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0214】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0215】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0216】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0217】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0218】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0219】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0220】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0221】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0222】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0223】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0224】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0225】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0226】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0227】
本発明のもう1つの実施形態は、乾癬の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において乾癬を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0228】
本発明の化合物は、喘息の治療にも有用である。当業者に理解されるように、喘息は、軽度喘息、中等度喘息および重度喘息を含む。異なる好酸球濃度および/または好中球濃度が、異なる喘息状態と関連し得ることも、当業者には理解されるであろう。従って、本発明の喘息治療方法は、関連する好酸球および/または好中球濃度によって類別される喘息の治療も含む。それ故、本発明の喘息治療方法は、任意の喘息状態の治療に関し、従って、本発明の方法は、例えば、軽度喘息の治療方法、中等度喘息の治療方法、および重度喘息の治療方法(好中球性喘息の治療方法を含む)を含む。
【0229】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1つ(例えば、1〜3、通常は1)の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0230】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0231】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0232】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物(例えば、一水和物)である。
【0233】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0234】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0235】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0236】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式1の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0237】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0238】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0239】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0240】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式2の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0241】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0242】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0243】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0244】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式3の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0245】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0246】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0247】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0248】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式4の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0249】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0250】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0251】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0252】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式5の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0253】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0254】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0255】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0256】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式6の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0257】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0258】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0259】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0260】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式7の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0261】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0262】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0263】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0264】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式8の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0265】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0266】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0267】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0268】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式9の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0269】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0270】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0271】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0272】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式10の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0273】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0274】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0275】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0276】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式11の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0277】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0278】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0279】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0280】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式12の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0281】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0282】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0283】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0284】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式13の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0285】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0286】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0287】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0288】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式14の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0289】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0290】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0291】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0292】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式15の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0293】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0294】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0295】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0296】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式16の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0297】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0298】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0299】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0300】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式17の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0301】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0302】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0303】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、水和物である。
【0304】
本発明のもう1つの実施形態は、喘息の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において喘息を治療する方法に関し、この方法は、式18の化合物の溶媒和物の治療有効量を上記患者に投与することを含み、ここで、上記溶媒和物は、一水和物である。
【0305】
本発明のもう1つの実施形態は、治療する喘息が軽度喘息である、喘息の治療に関する上の記実施形態のいずれか1つに関する。
【0306】
本発明のもう1つの実施形態は、治療する喘息が重度喘息(好中球性喘息を含む)である、喘息の治療に関する上の実施形態のいずれか1つに関する。本発明のもう1つの実施形態は、治療する喘息が軽度喘息である、喘息の治療に関する上記の実施形態のいずれか1つに関する。
【0307】
本発明のもう1つの実施形態は、急性炎症の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において急性炎症を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0308】
本発明のもう1つの実施形態は、慢性炎症の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において慢性炎症を治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0309】
本発明のもう1つの実施形態は、関節リウマチの治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)において関節リウマチを治療する方法に関し、この方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される少なくとも1(例えば、1〜3、通常は1)つの化合物の治療有効量を上記患者に投与することを含む。
【0310】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてケモカイン媒介性疾患を治療する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物(またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1〜3つ、通常は1つ)の化合物の有効量を、1つ以上(例えば、1,2または3つ、または1または2つ、または1つ)の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)(例えばメトトレキサート、アザチオプリン、レフルノミド、ペニシラミン、金塩、ミコフェノレート、モフェチル、シクロホスファミドなど)の有効量と組み合わせて、上記患者に投与することを含む。
【0311】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてケモカイン媒介性疾患を治療する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物(またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1〜3つ、通常は1つ)の化合物の有効量を、1つ以上の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)(例えばピロキシカム、ケトプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、イブプロフェンなど)の有効量と組み合わせて、上記患者に投与することを含む。
【0312】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてケモカイン媒介性疾患を治療する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物(またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1〜3つ、通常は1つ)の化合物の有効量を、
(a)疾患修飾性抗リウマチ薬(例えば、メトトレキサート、アザチオプリン、レフルノミド(luflunomide)、ペニシラミン、金塩、ミコフェノレート、モフェチル、シクロホスファミドなど);
(b)非ステロイド系抗炎症薬(例えば、ピロキシカム、ケトプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、イブプロフェンなど);
(c)COX−2選択的阻害剤(例えば、ロフェコキシブおよびセレコキシブなど);
(d)COX−1阻害剤(例えば、ピロキシカムなど);
(e)免疫抑制薬(例えば、メトトレキサート、シクロスポリン、レフルノミド(leflunimide)、タクロリムス、ラパマイシンまたはスルファザラジンなど);および
(f)ステロイド(例えば、ベタメタゾン、コルチゾン、プレドニゾンまたはデキサメタゾンなど)
から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記患者に投与することを含む。
【0313】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてケモカイン媒介性疾患を治療する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物(またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1〜3つ、通常は1つ)の化合物の有効量を、
(a)疾患修飾性抗リウマチ薬(例えば、メトトレキサート、アザチオプリン、レフルノミド、ペニシラミン、金塩、ミコフェノレート、モフェチル、シクロホスファミドなど);
(b)非ステロイド系抗炎症薬(例えば、ピロキシカム、ケトプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、イブプロフェンなど);
(c)COX−2選択的阻害剤(例えば、ロフェコキシブおよびセレコキシブなど);
(d)COX−1阻害剤(例えば、ピロキシカムなど);
(e)免疫抑制薬、例えば(メトトレキサート、シクロスポリン、レフルノミド、タクロリムス、ラパマイシンまたはスルファザラジンなど);
(f)ステロイド(例えば、ベタメタゾン、コルチゾン、プレドニゾンまたはデキサメタゾンなど);
(g)生体応答調節剤;および
(h)ケモカイン媒介性疾患の治療に有用な他の抗炎症薬または療法
から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記患者に投与することを含む。
【0314】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてケモカイン媒介性疾患を治療する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物(またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1〜3つ、通常は1つ)の化合物の有効量を、1つ以上の生体応答調節剤(BRM)(例えば、抗TNFアンタゴニスト(抗体および/または受容体/受容体フラグメントを含む)IL−1アンタゴニスト、抗CD40、抗CD28、IL10、抗接着分子など)の有効量と組み合わせて、上記患者に投与することを含む。
【0315】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療を必要とする患者(例えば、哺乳動物、例えば人間)においてケモカイン媒介性疾患を治療する方法を提供し、この方法は、式1から18の化合物(またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1〜3つ、通常は1つ)の化合物の有効量を、
a)抗炎症薬(例えばp38キナーゼ阻害剤、PDE4阻害剤、およびTACE阻害剤など);
b)ケモカイン受容体アンタゴニスト(例えば、サリドマイドなど);
c)ロイコトリエン阻害剤;および
d)前炎症性サイトカイン産生の他の小分子阻害剤
から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記患者に投与することを含む。
【0316】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療方法を提供し、ここでこの疾患は肺疾患(例えば、COPD、喘息、または嚢胞性線維症)であり、上記方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1つ)の化合物の有効量を、糖質コルチコイド、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、β−2アドレナリン作動性受容体アゴニスト、ムスカリンM1アンタゴニスト、ムスカリンM3アンタゴニスト、ムスカリンM2アゴニスト、NK3アンタゴニスト、LTB4アンタゴニスト、システイニルロイコトリエンアンタゴニスト、気管支拡張薬、PDE4阻害剤、PDE阻害剤、エラスターゼ阻害剤、MMP阻害剤、ホスホリパーゼA2阻害剤、ホスホリパーゼD阻害剤、ヒスタミンH1アンタゴニスト、ヒスタミンH3アンタゴニスト、ドーパミンアゴニスト、アデノシンA2アゴニスト、NK1およびNK2アンタゴニスト、GABA−bアゴニスト、ノシセプチンアゴニスト、去痰薬、粘液溶解薬、うっ血除去薬、抗酸化物質、抗IL−8抗体、抗IL−5抗体、抗IgE抗体、抗TNF抗体、IL−10、接着分子阻害剤、および成長ホルモンから成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記疾患の治療を必要とする患者(例えば、ヒト)に投与することを含む。これらのクラスに属する薬剤としては、ベクロメタゾン、モメタゾン、シクレソニド、ブデソニド、フルチカゾン、アルブテロール、サルメテロール、ホルモテロール、ロラタジン、デスロラタジン、臭化チオトロピウム、MSI−臭化イプラトロピウム、モンテルカスト、テオフィリン、シロミラスト、ロフルミラスト、クロモリン、ZD−4407、タルネタント(talnetant)、LTB−019、レバトロペート(revatropate)、プマフェントリン(pumafentrine)、CP−955、AR−C−89855、BAY−18−8004、GW−328267、QAB−149、DNK−333、YM−40461およびTH−9506(またはそれらの医薬的に許容される調合物)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0317】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療方法を提供し、ここでこの疾患は多発性硬化症であり、上記方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1つ)の化合物の治療有効量を、メトトレキサート、シクロスポリン、レフルノミド、スルファザラジン、β−メタゾン、β−インターフェロン、酢酸グラチラマー、プレドニゾン、エタネルセプト(etonercept)、インフリキシマブ、およびそれらの調合物から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記疾患の治療を必要とする患者に投与することを含む。
【0318】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療方法を提供し、ここでこの疾患は関節リウマチであり、上記方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1つ)の化合物の有効量を、COX−2阻害剤、COX阻害剤、免疫抑制薬、ステロイド、PDE IV阻害剤、抗TNF−α化合物、MMP阻害剤、糖質コルチコイド、ケモカイン阻害剤、CB2選択的阻害剤、関節リウマチの治療のために指示される他の化合物クラス、およびそれらの調合物から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記疾患の治療を必要とする患者に投与することを含む。
【0319】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療方法を提供し、ここでこの疾患は関節リウマチであり、上記方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1つ)の化合物の有効量を、COX−2阻害剤、COX阻害剤、免疫抑制薬、ステロイド、PDE IV阻害剤、抗TNF−α化合物、MMP阻害剤、糖質コルチコイド、ケモカイン阻害剤、およびCB2選択的阻害剤から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記疾患の治療を必要とする患者に投与することを含む。
【0320】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療方法を提供し、ここでこの疾患は卒中および心臓再灌流傷害であり、上記方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1つ)の化合物の有効量を、血栓溶解薬、抗血小板剤、gpIIb/IIaアンタゴニスト、凝固阻止薬、関節リウマチの治療のために指示される他の化合物、およびそれらの調合物から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記疾患の治療を必要とする患者に投与することを含む。
【0321】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療方法を提供し、ここでこの疾患は卒中および心臓再灌流傷害であり、上記方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1つ)の化合物の有効量を、血栓溶解薬、抗血小板剤、gpIIb/IIaアンタゴニスト、および抗凝固薬から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記疾患の治療を必要とする患者に投与することを含む。
【0322】
もう1つの実施形態において、本発明は、ケモカイン媒介性疾患の治療方法を提供し、ここでこの疾患は卒中および心臓再灌流傷害であり、上記方法は、式1から18の化合物(またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物)から成る群より選択される1つ以上(例えば、1つ)の化合物の有効量を、テネクテプラーゼ、TPA、アルテプラーゼ、アブシキシマブ、エプチフィバチド(eftiibvatide)、ヘパリンおよびそれらの調合物から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量から成る群より選択される1つ以上の化合物の有効量と組み合わせて、上記疾患の治療を必要とする患者に投与することを含む。
【0323】
抗接着分子の例としては、抗CD11a(エファリズマブ)、CD58−Fc(アレファセプト)、抗VLA(ナタリズマブ)、ならびにLFA−1(例えば、IC−747)、VLA−4(例えば、GW559090)およびLFA−3の小分子アンタゴニストが挙げられる。ロイコトリエン阻害剤の例としては、LTD4受容体アンタゴニスト(例えば、シングレア)、ジロートン、および5−リポキシゲナーゼ阻害剤が挙げられる。サイトカイン産生の阻害剤の例としては、サリドマイドなどのTNF−αの阻害剤が挙げられる。関節リウマチの治療のために指示される他の化合物クラスの例としては、P38キナーゼ、TNF−α変換酵素(TACE)、酸化窒素シンターゼおよびメトトレキサートの阻害剤が挙げられる。
【0324】
もう1つの実施形態は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物のナトリウム塩に関する。
【0325】
もう1つの実施形態は、上記化合物がナトリウム塩である、治療方法の実施形態または医薬組成物の実施形態のいずれにも関する。
【0326】
もう1つの実施形態は、式1から18の化合物から成る群より選択される化合物のカルシウム塩に関する。
【0327】
もう1つの実施形態は、上記化合物がカルシウム塩である、治療方法の実施形態または医薬組成物の実施形態のいずれにも関する。
【0328】
本発明の一定の化合物は、種々の立体異性体形(例えば、鏡像異性体、ジアステレオ異性体およびアトロプ異性体)で存在することがある。本発明は、純粋な形態、および混合物の形態(ラセミ混合物を含む)の両方の形態のそのような立体異性体のすべてを包含する。異性体は、従来の方法を用いて調製することができる。
【0329】
一定の化合物、例えば、カルボキシルまたはフェノール性ヒドロキシル基を有する化合物は、本来、酸性であろう。これらの化合物は、医薬的に許容される塩を形成し得る。そのような塩の例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、金および銀塩を挙げることができる。医薬的に許容されるアミン、例えば、アンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン、N−メチルグルカミンなどを用いて形成される塩も考えられる。
【0330】
一定の塩基性化合物は、医薬的に許容される塩、例えば酸付加塩、も形成する。例えば、ピリド−窒素原子は強酸と塩を形成し、一方、アミノ基などの塩基性置換基を有する化合物は、より弱い酸とも塩を形成する。塩形成に適する酸の例は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、ならびに当業者に周知の他の無機化合物およびカルボン酸である。これらの塩は、従来の手法で塩を生成するために十分な量の所望の酸と遊離塩基形を接触させることによって調製することができる。この遊離塩基形は、適する希薄塩基水溶液、例えば、希薄NaOH、炭酸カリウム、アンモニアおよび重炭酸ナトリウム水溶液でそれらの塩を処理することによって、再生することができる。本発明の場合、遊離塩基形態とそれらのそれぞれの塩形態とは、特定の物理的特性(例えば、極性溶媒への溶解度)において多少異なるが、他の点では、それらの酸塩および塩基塩は、それら遊離塩基とそれぞれ等価である。
【0331】
本発明の場合、すべてのそのような酸塩および塩基塩は、本発明の範囲内の医薬的に許容される塩であると解釈され、そしてすべての酸塩および塩基塩は、それらの対応する化合物の遊離形態と等価であるとみなされる。
【0332】
本発明の化合物は、非溶媒和形態で存在することもあり、水和形態をはじめとする溶媒和形態で存在することもある。一般に、本発明の場合、水およびエタノールなどの医薬的に許容される溶媒の溶媒和形は、それらの非溶媒和形と等価である。
【0333】
本発明によって説明される化合物から医薬組成物を調製するための、不活性で医薬的に許容される担体は、固体または液体のいずれかであり得る。固体形製剤としては、粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤および坐剤が挙げられる。粉末および錠剤は、約5から約95パーセントの活性成分を含み得る。適する固体担体は、当該技術分野において公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖またはラクトースである。経口投与に適する固体剤形としては、錠剤、粉末、カシェ剤およびカプセルを使用することができる。様々な組成物のための医薬的に許容される担体および製造方法の例は、A.Gennaro(ed.),Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,(1990),Mack Publishing Co.,Easton,Pensylvaniaにおいて見つけることができる。
【0334】
液体形製剤としては、溶液、懸濁液およびエマルジョンが挙げられる。例として、非経口注射のために、または経口溶液、懸濁液およびエマルジョンのための甘味剤および不透明化剤の添加のために、水もしくは水−プロピレングリコール溶液を言及することができる。液体形製剤としては、鼻腔内投与のための溶液も挙げることができる。
【0335】
吸入に適するエアロゾル製剤としては、医薬的に許容される担体、例えば、不活性圧縮ガス、例えば窒素、と併用することができる、溶液および粉末形態の固体を挙げることができる。
【0336】
使用直前に、経口投与用または非経口投与用の液体形態製剤に変換させるための固体形製剤も含まれる。そのような液体形態としては、溶液、懸濁液およびエマルジョンが挙げられる。
【0337】
本発明の化合物は、経皮送達できる場合もある。その経皮組成物は、クリーム、ローション、エアロゾルおよび/またはエマルジョンの形態をとることができ、ならびにこのために当該技術分野では慣例的であるマトリックスまたはレザバータイプの経皮パッチに含めることができる。
【0338】
好ましくは、本発明の化合物は、経口投与される。
【0339】
好ましくは、その医薬製剤は、単位剤形である。そのような剤形の製剤は、活性成分の適切な量、例えば所望の目的を達成するために有効な量、を含有する適するサイズの単位用量に細分される。
【0340】
製剤の単位用量中の活性化合物の量は、個々の用途によって、約0.01mgから約1000mgまで、好ましくは約0.01mgから約750mgまで、さらに好ましくは約0.01mgから約500mgまで、および最も好ましくは約0.01mgから約250mgまで変換させるか、または調整することができる。
【0341】
利用する正確な用量は、患者の要求および治療する状態の重症度によって変えることができる。個々の状況のための適正な薬剤投与レジメンの決定は、当業者の技術範囲内である。便宜上、総用量を分割し、必要に応じて1日の間に分けて投与してもよい。
【0342】
本発明の化合物および/またはそれらの医薬的に許容される塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態およびサイズならびに治療する症状の重症度などの要因を考慮して主治医の判断に従って調節される。経口投与のための代表的な推奨される1日当たりの薬剤投与レジメンは、2〜4回に分割された用量で、約0.04mg/日から約4000mg/日の範囲であり得る。
【0343】
化学療法薬(抗腫瘍薬)として使用することができる化合物のクラスとしては、アルキル化剤、代謝拮抗物質、天然産物およびそれらの誘導体、ホルモンおよびステロイド(合成類似体を含む)、ならびに合成物質が挙げられる。これらのクラス内の化合物の例を下に与える。
【0344】
アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホネート、ニトロソウレアおよびトリアゼンを含む):ウラシルマスタード、クロルメチン、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレン−メラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバシン、およびテモゾロミド。
【0345】
代謝拮抗物質(葉酸拮抗薬、ピリミジン類似体、プリン類似体およびアデノシンデアミナーゼ阻害剤を含む):メトトレキサート、5−フルオロウラシル、フルオキシウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、およびゲムシタビン。
【0346】
天然産物およびそれらの誘導体(ビンカアルカロイド、抗腫瘍性抗生物質、酵素、リンフォカインおよびエピポドフィロトキシンを含む):ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、パクリタキセル(パクリタキセルは、Taxol(登録商標)として市販されており、下記の「微小管作用薬」と題するサブセクションにおいてより詳細に説明する)、ミトラマイシン、デオキシコ−ホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、インターフェロン(特に、INF−a)、エトポシドおよびテニポシド。
【0347】
ホルモンおよびステロイド(合成類似体を含む):17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、タモキシフェン、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゾラデックス。
【0348】
合成物質(白金配位錯体などの無機錯体を含む):シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシウレア、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、およびヘキサメチルメラミン。
【0349】
本明細書において用いる場合、微小管作用薬は、微小管形成および/または作用に影響を及ぼすことによって細胞有糸分裂を妨害する(すなわち抗有糸分裂効果を有する)化合物である。そのような薬剤は、例えば、微小管形成を中断させる微小管安定剤であり得る。微小管作用薬は、化学療法薬である。
【0350】
本発明において有用な微小管作用薬は当業者に周知であり、それらとしては、アロコルヒチン(NSC 406042)、ハリコンドリンB(NSC 609395)、コルヒチン(NSC 757)、コルヒチン誘導体(例えば、NSC 33410)、ドラスタチン10(NSC 376128)、メイタンシン(NSC 153858)、リゾキシン(NSC 332598)、パクリタキセル(Taxol(登録商標)、NSC 125973)、Taxol(登録商標)誘導体(例えば、誘導体(例えば、NSC 608832)、チオコルヒチン(NSC 361792)、トリチルシステイン(NSC 83265)、硫酸ビンブラスチン(NSC 49842)、硫酸ビンクリスチン(NSC 67574)、エポチロンA、エポチロン、およびディスコデルモライド(discodermolide)(Service,(1996)Science,274:2009を参照)エストラムスチン、ノコダゾール、MAP4などが挙げられるが、これらに限定されない。そのような薬剤の例は、科学および特許文献にも記載されている。例えば、Bulinski(1997)J.Cell Sci.110:3055−3064;Panda(1997)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94:10560−10564;Muhlradt(1997)Cancer Res.57:3344−3346;Nicolaou(1997)Nature 387:268−272;Vasquez(1997)Mol.Biol.Cell.8:973−985;Panda(1996)J.Biol.Chem.271:29807−29812を参照。
【0351】
特に好ましい薬剤は、パクリタキセル様活性を有する化合物である。これらとしては、パクリタキセルならびにパクリタキセル誘導体(パクリタキセル様化合物)および類似体が挙げられるが、それらに限定されない。パクリタキセルおよびその誘導体は、市販されている。加えて、パクリタキセルならびにパクリタキセル誘導体および類似体の製造方法は、当業者に周知である(例えば、米国特許第5,569,729号;同第5,565,478号;同第5,530,020号;同第5,527,924号;同第5,508,447号;同第5,489,589号;同第5,488,116号;同第5,484,809号;同第5,478,854号;同第5,478,736号;同第5,475,120号;同第5,468,769号;同第5,461,169号;同第5,440,057号;同第5,422,364号;同第5,411,984号;同第5,405,972号;および同第5,296,506号を参照)。
【0352】
さらに具体的には、用語「パクリタキセル」は、本明細書において用いる場合、Taxol(登録商標)(NSC番号:125973)として市販されている薬物を指す。Taxol(登録商標)は、有糸分裂に適する構造に再構成することができない安定化された微小管束へのチューブリン部分の重合を増進することによって、真核細胞複製を阻害する。多くの利用可能な化学療法薬のうち、パクリタキセルは、卵巣および乳腺腫瘍をはじめとする薬物治療抵抗性腫瘍に対する臨床試験でのその効力のため、関心を招いてきた(Hawkins(1992)Oncology,6:17−23,Horwitz(1992)Trends Pharmacol.Sci.13:134−146,Rowinsky(1990)J.Natl.Canc.Inst.82:1247−1259)。
【0353】
追加の微小管作用薬は、当該技術分野において公知の多くのそのようなアッセイのうちの1つを用いて、例えば、パクリタキセル類似体のチューブリン重合活性を測定する半自動アッセイと有糸分裂中の細胞を阻害するこれらの化合物の潜在能力を測定するための細胞アッセイとを併用して、評価することができる(Lopes(1997)Cancer Chemother.Pharmacol.41:37−47を参照)。
【0354】
一般に、試験化合物の活性は、細胞とその化合物を接触させること、およびその細胞周期が、特に、有糸分裂事象の阻害により、中断されるか否かを判定すること、によって判定される。そのような阻害は、有糸分裂器の破壊(例えば正常な紡錐体形成の中断)によって媒介され得る。有糸分裂を中断されている細胞は、改変された形態(例えば、微小管緻密化、染色体数増加など)により特徴付けることができる。
【0355】
チューブリン重合活性を有する可能性のある化合物をインビトロでスクリーニングすることができる。好ましい実施形態では、培養WR21細胞(系統69−2 wap−rasマウス由来のもの)に対して増殖の阻害について、そして/または改変された細胞形態について、特に微小管緻密化について、上記化合物をスクリーニングすることができる。その後、WR21腫瘍細胞を有するヌードマウスを用いて、試験陽性化合物のインビボスクリーニングを行うことができる。このスクリーニング方法についての詳細なプロトコルは、Porter(1995)Lab.Anim.Sci.,45(2):145−150によって記載されている。
【0356】
所望の活性についての化合物の他のスクリーニング方法は、当業者に周知である。一般に、そのようなアッセイは、微小管集合および/または解離の阻害についてのアッセイを含む。微小管集合についてのアッセイは、例えば、Gaskinら(1974)J.Molec.Biol.89:737−758によって記載されている。米国特許第5,569,720号も、パクリタキセル様活性を有する化合物についてのインビトロおよびインビボアッセイを提供している。
【0357】
大部分の化学療法薬の安全で有効な投与方法は、当業者に公知である。加えて、それらの投与は、標準的な文献に記載されている。例えば、化学療法薬の多くの投与が、「Physicians’Desk Reference」(PDR)、例えば、2006年版(Montvale,NJ 07645−1742のThompson PDR)に記載されており、その開示は、参考として本明細書に取り入れられている。
【0358】
本発明の化合物および化学療法薬の投与ならびに/または放射線療法の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態およびサイズならびに治療する疾患の重症度などの要因を考慮して主治医(医師)の判断に従って調節される。式IAの化合物の薬剤投与レジメンは、腫瘍増殖を阻止するために、2から4(好ましくは2)回の分割された用量で10mgから2000mg/日、好ましくは10から1000mg/日、さらに好ましくは50から600mg/日の経口投与であり得る。間欠的療法(例えば、3週間のうち1週間、または4週間のうち3週間)を用いることもできる。
【0359】
化学療法薬および/または放射線療法は、当該技術分野において周知の治療プロトコルに従って投与することができる。化学療法薬および/または放射線療法の投与を、治療する疾病、ならびにその疾病に対するその化学療法薬および/または放射線療法の公知の効果に依存して変えることができることは、当業者には明白であろう。また、当該分野の臨床医の知識に従って、投与した治療作用因子(すなわち、抗腫瘍薬または放射線)の患者に対する効果を考慮して、および投与した治療作用因子に対する疾病の観察される応答を考慮して、治療プロトコル(例えば、投薬量および投与回数)を変えることができる。
【0360】
本発明の方法において、本発明の化合物は、化学療法薬および/または放射線と同時にまたは逐次的に投与される。従って、例えば、化学療法薬と本発明の化合物、または放射線と本発明の化合物を、同時にまたはほぼ同時に投与することは必要ではない。同時にまたはほぼ同時に投与の利点は、十分に当該分野の臨床医の判断の範囲内である。
【0361】
また、一般に、本発明の化合物および化学療法薬を同じ医薬組成物で投与する必要はなく、異なる物理的および化学的特性のため、異なる経路で投与しなければならないことがある。例えば、本発明の化合物を経口投与して、その良好な血中レベルを生じさせ、維持することができる一方、化学療法薬は、静脈内投与することができる。投与様式の決定および、可能な場合、同じ医薬組成物での投与が賢明であるという決定は、十分に当該分野の臨床医の知識の範囲内である。臨床医は、当該技術分野において公知の確立されたプロトコルに従って初期投与を行い、その後、観察される効果に基づいて、用量、投与方式および投与時間を修正することができる。
【0362】
本発明の化合物と化学療法薬および/または放射線の個々の選択は、主治医の診断ならびに患者の状態および適切な治療プロトコルに関する彼らの判断に依存する。
【0363】
本発明の化合物と化学療法薬および/または放射線は、その増殖性疾患の性質、患者の状態、ならびに一緒に(すなわち、単一治療プロトコルの中で)投与する化学療法薬および/または放射線の実際の選択に依存して、併用して(例えば、同時にまたはほぼ同時に、もしくは同じ治療プロトコルの中で)投与することもでき、または逐次的に投与することもできる。
【0364】
本発明の化合物と化学療法薬および/または放射線とを同時にまたはほぼ同時に投与する場合には、本発明の化合物と、化学療法薬および/または放射線のどちらを最初に投与するかは重要でない。従って、式IAの化合物を最初に投与し、続いて化学療法薬および/もしくは放射線を投与してもよいし、または化学療法薬および/もしくは放射線を最初に投与し、続いて本発明の化合物を投与してもよい。この交互の投与を単一治療プロトコルの中で繰り返してもよい。治療する疾患および患者の状態を評価した後、投与順序を決定すること、および治療プロトコルの中でそれぞれの治療作用因子の投与を繰り返す数を決定することは、十分当該分野の医師の知識の範囲内である。
【0365】
例えば、特に、細胞毒性剤の場合、化学療法薬および/または放射線を最初に投与し、その後、本発明の化合物の投与、続いて、有利と判定された場合には、化学療法薬および/または放射線の投与など、その治療プロトコルが完了するまで、治療を続ける。
【0366】
従って、経験および知識に従って、主治医は、治療が進行するにつれて個々の患者の要件に従ってその治療の要素(治療作用因子−−すなわち、本発明の化合物、化学療法薬または放射線)を投与するためのそれぞれのプロトコルを修正することができる。
【0367】
担当臨床医は、その治療が投与する用量で有効であるかを判断する上で、患者の総合的健康状態ならびにより明らかな徴候、例えば、疾患関連症状の軽減、腫瘍増殖の阻害、腫瘍の実際の収縮、または転移の阻害を考慮する。腫瘍のサイズは、標準的な方法、例えば、放射線調査(例えば、CATまたはMRIスキャン)によって測定することができ、継続的測定を用いて、腫瘍増殖を遅らせたか否か、または退行までもさせたのか否かを判断することができる。治療の有効性の判断を助けるために、疼痛などの疾患関連症状の軽減、および総合的な状態の改善を用いることもできる。
【0368】
アッセイ
35S]GTPγS結合アッセイ
このアッセイは、CXCR2を発現する膜におけるアゴニスト(GROα)刺激グアノシン5’[γ−35S]三リン酸([35S]GTPγS)、トリエチルアンモニウム塩)交換の阻害を測定するものである。
【0369】
それぞれのアッセイポイントについて、2μgの膜(Baf3/hCXCR22[Hi70])、200μg 小麦胚芽凝集素被覆SPAビーズ(WGA−SPA;イリノイ州、アーリントンハイツのAmersham)、3μM グアノシン5’−二リン酸(GDP)±3nM 化合物を、SPA結合バッファ(50mM TRIS−HCL、1mM CaCl、5mM MgCl、50mM NaCl、0.002% NaN3、0.1% BSA、10μg/mL サポニン、pH=7.6)中で3時間、室温でプレインキュベート(反転により混合)する。
【0370】
上記ビーズ、膜、化合物の混合物を96ウェルIsoplate(メリーランド州、ゲーサーズバーグのWallac)に移し、60分間、500nMから1nMの範囲の濃度のケモカイン(hGROα)とともに(対照としての役割を果たすサンプルにはケモカインなし)プレインキュベートする。0.1nM [35S]GTPγSの添加および室温で60分間のインキュベーションによって、GTPγS交換反応を開始させた。10μL「停止溶液」(0.5M Na−EDTA;10μM GDP)の添加によって、アッセイを終わらせる。
【0371】
1450 Microbeta Trilux counter(メリーランド州、ゲーサーズバーグのWallac)を使用して、膜に結合した[35S]GTPγSを測定した。最高ケモカイン濃度(500nM)での阻害率としてデータを計算する。対照(化合物添加なし)を0%と設定し、対して、標準物質の阻害%を100%と設定する。使用する標準物質は、
【0372】
【化6】

である。
【0373】
結果を下の表に与える。
【0374】
【化7】

【0375】
【化8】

【0376】
【化9】

【0377】
【化10】

【0378】
【化11】

本発明の化合物は、当業者に周知の方法を用いることにより、説明した方法および下の実施例を用いることにより、ならびに2003年10月24日に発行されたWO 02/083624に開示されている方法(この開示は、参考として本明細書に取り入れられている)を用いることにより、ならびに2004年2月5日に発行されたWO 2004/011418に開示されている方法(この開示は、参考として本明細書に取り入れられている)を用いることにより、生成することができる。
【0379】
本明細書において開示する発明を以下の調製および実施例によって例示する(該調製および開示は、本開示の範囲を制限するものと解釈されるべきではない)。代替機構経路および類似体構造は、当業者には明らかであろう。
【実施例】
【0380】
(実施例1)
【0381】
【化12】

工程1
【0382】
【化13】

0℃で四塩化炭素(60mL)中の塩化アルミニウム(14.5g、0.11mol)の懸濁液にアルゴン下で攪拌しながら5−メチルフルフラール(10mL、0.1mol)を添加し、その後、四塩化炭素(10mL)中の臭素(5.5mL、0.11mol)の溶液をゆっくりと添加した。添加後、その得られた暗赤−褐色混合物を2日間、室温で攪拌し、その時、TLC分析(EtOAc−ヘキサン、3:7)は、反応が完了したことを示した。その後、その混合物を氷水(100mL)に注入し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc−へキサン:5:95)によって精製して、アルデヒド101を淡黄色の固体として得た(16.35g、86.5%)。
【0383】
【化14】

工程2
【0384】
【化15】

アルデヒド101(820mg、4.34mol)、(R)−(−)−2−フェニルグリシノール(595mg、4.34mmol)、硫酸マグネシウム(1.57g、13.04mmol)およびジクロロメタン(10mL)を室温で3時間攪拌した。その混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、イミン102を得、それを精製せずに次の工程で使用した。
【0385】
0℃でイミン102(約4.34mmol)、トリエチルアミン(1.8mL、13.02mmol)およびジクロロメタン(20mL)の混合物に、攪拌しながら一滴ずつクロロトリメチルシラン(0.823mL、6.51mmol)を添加した。添加後、その混合物を室温で一晩攪拌し、その後、減圧下で濃縮した。残留物をエーテル−へキサン(1:1)(40mL)と混合した。室温で1時間攪拌した後、その混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、保護イミン103を褐色の液体として得た(1.5g、2段階で収率92%)。
【0386】
【化16】

工程3
【0387】
【化17】

−42℃でエーテル中の臭化エチルマグネシウムの溶液(3M、2.7mL、8.1mmol)に、アルゴン下で攪拌しながら無水エーテル(10mL)中の保護イミン103(1.5g、3.99mmol)の溶液を一滴ずつ添加した。添加後、その混合物を−42℃から室温で2時間攪拌した。わずかな後処理およびH NMR分析は、反応が完了したことを示した。その後、その反応混合物を、0℃で攪拌しながら、冷却した飽和塩化アンモニウム溶液(100mL)にゆっくりと添加した。エーテル(150mL)を添加し、有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物にエーテル(6mL)を添加した。0℃に冷却した後、3N HCl溶液(20mL)を攪拌しながら一滴ずつ添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。水層を分離し、その後、0℃で12.5N NaOH溶液を用いてアルカリ性(pH約14)にした。その混合物をエーテル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、1.3g(97%)のアミノアルコール104を淡褐色の液体として得た。
【0388】
【化18】

工程4
【0389】
【化19】

0℃でアミノアルコール104(260mg、0.774mmol)、メタノール(3mL)および水中の40% MeNH溶液(2.1mL)の混合物に、攪拌しながら、水(3mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(1.17g、5.14mmol)の溶液を一滴ずつ添加した。その混合物を室温で一晩攪拌した。その後、その混合物を水(20mL)で希釈し、エーテル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を20mLまで濃縮した。1N HCl溶液(30mL)を0℃で添加した。得られた混合物を0℃で2時間攪拌した。水層を分離し、エーテル(15mL)で洗浄した。その水層を、0℃で12.5N NaOH溶液を用いてアルカリ性(pH〜14)にし、エーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、166mg(99%)のアミン105を黄色の液体として得た。
【0390】
【化20】

工程5
【0391】
【化21】

アミン105(43.6mg、0.2mmol)、中間体105a(実施例2、工程10を参照のこと)(60.9mg、0.2mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL)およびメタノール(2ml)の混合物を、65℃で一晩攪拌し、その時、TLC分析(CHCl−MeOH、9:1)は、出発原料が消失したことを示した。その混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、99:1から95:5)によって精製して、70mg(90%)の標的化合物3を黄色の固体として得た。LC−MS:Rt 6.57分、m/e 473.8、475.8、952.5;
【0392】
【化22】

(実施例2)
【0393】
【化23】

工程1
【0394】
【化24】

CS(300mL)中の5−メチル−フラン−2−カルバルデヒド(I)(2.0モル)を、0℃でCS(1.5L)中のAlCl(4モル)の懸濁液に30分かけて一滴ずつ添加した。その反応混合物を0℃で15分間、および10℃で1時間攪拌した。その反応混合物を氷−HO(10L)に注意深く注入し、水層をエーテル(3×4L)で抽出した。有機層を飽和NaHCO(1.5L)、およびHO(2.5mL)で洗浄した。MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の油状物(275g)を得、それを、0%〜15%の酢酸エチル−ヘキサンでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物(II)を薄黄色の油状物205g(67%)として得た。
【0395】
工程2から6:中間体BからF
【0396】
【化25】

【0397】
【化26】

工程2:化合物Bの調製
室温でジクロロメタン(4L)中の化合物A(204g、1.314mol)の溶液にMgSO(600g)を添加した。ジクロロメタン(1.2L)中のR−(−)−2−フェニルグリシノール(189.3g、1.38mol)の溶液を30分かけて添加した。4時間後、MgSO(200g)を添加した。その混合物を室温で一晩攪拌した。固体を濾過し、ジクロロメタン(1L)で洗浄した。その濾液を次の反応で直接使用した。
【0398】
【化27】

工程3:化合物Cの調製
トリエチルアミン(159.6g、1.58mol)およびジクロロメタン(157.1g、1.45mol)を、順次、上の濾液に添加した。その混合物を室温で1時間攪拌した。ヘキサン(4L)を添加した。固体を濾過し、ヘキサンで洗浄した。その濾液を濃縮して、赤みを帯びた油状物(464g)を得た。
【0399】
【化28】

工程4および5:化合物DおよびEの調製
THF(1L)中の化合物C(454g、1.285mol)の溶液を、−35℃でTHF(2L)中の2M EtMgCl 1.56Lの溶液にゆっくりと添加した。それを1時間、−35℃で攪拌し、その後、一晩、室温で攪拌して、化合物Dを得た。
【0400】
HCl(4N、1.8L)を、0℃で、上の混合物にゆっくりと添加し、室温で3時間攪拌した。その反応物をジエチルエーテル(2L)およびヘキサン(3L)で希釈した。その混合物をNaOH(2N、約1L)でpH約9に調整した。有機層を分離し、塩水で洗浄した。水層をHClでpH6に酸性化し、EtOAcで抽出した。すべての有機層を併せ、塩水で洗浄した。濃縮して、粘着性の油状物(化合物E、401g)を得た。
【0401】
【化29】

工程6:化合物Fの調製
MeOH(5.3L)中の化合物E(401g)の溶液に、25℃と35℃の間で、メチルアミン(40%水溶液、2.2L)、続いて過ヨウ素酸の溶液(1.3Lの水中に898.4g)を添加した。それを室温で一晩攪拌した。固体を濾過し、MeOH(0.3L)およびジエチルエーテル(0.5L)で洗浄した。ジエチルエーテル(4L)、水(2L)およびブライン(0.3L)をその濾液に添加した。さらなる固体が沈殿した。固体を再び濾過し、MeOHおよびエーテルで洗浄した。さらなるジエチルエーテル(2L)および水(1L)をその濾液に添加した。2層を分離した。水層をジエチルエーテル(3L)で抽出した。合わせたジエチルエーテル層をブラインで洗浄した。
【0402】
HCl(3N、1L)を上のジエチルエーテル層に添加した。それを室温で30分間攪拌した。2層を分離した。ジエチルエーテル層を水(0.5L)で洗浄した。合わせた水層を3N NaOHでpH14に塩基性化し、ジエチルエーテルで2回(2×2L)抽出した。ジエチルエーテル層をNaSOで乾燥させ、油状物へと濃縮した(262g)。1.1kgのシリカゲルを充填した濾過プラグに油状物を充填した。それを、ヘキサン中50%から100%の酢酸エチル(EA)で、最終的にはEA中2%のMeOHで溶離した。合わせた濾液を濃縮して、化合物Fを薄褐色の油状物(191g)として得た。
【0403】
【化30】

工程7
【0404】
【化31】

3−ニトロサリチル酸(20g、0.109mol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)およびジクロロメタン(500mL)の混合物に、室温で攪拌しながら塩化オキサリル(18.6mL、0.225mol、2.06当量)を一滴ずつ添加した。その反応混合物を攪拌し、同温で2〜3時間攪拌し、このとき、その混合物中のすべての固体が溶解した。溶媒および過剰な塩化オキサリルの除去、ならびに真空下での乾燥によって、22gの酸塩化物201を黄色の固体として得、それを精製せずに次の工程で使用した。
【0405】
工程8
【0406】
【化32】

0℃で酸塩化物201(22g、約0.109mol)とジクロロメタン(400mL)の混合物に、アルゴン下で攪拌しながらトリエチルアミン(61mL、0.437mol)をゆっくりと添加し、その後、テトラヒドロフラン中の2M ジメチルアミン溶液(108mL、0.218mol)をゆっくりと添加した。添加後、その混合物を室温で一晩攪拌した。その後、その混合物を減圧下で濃縮し、EtOAc(500mL)および水(200mL)を添加した。有機層を分離し、1N HCl溶液、水、およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、アミン202を黄色の固体として得た(20.95g、2段階で91%)。
【0407】
【化33】

工程9
【0408】
【化34】

アミド202(20.95g、99.7mmol)、EtOAc(200mL)およびラネーニッケル(3スプーン)の混合物を、一晩、60psi、室温での水素化に供した。その混合物をCeliteの層に通して濾過した。減圧下で濾液を濃縮して、暗色の残留油状物を得、それをカラムクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン、1:1)によって精製して、11.13g(62%)のアミン203を無色の油状物として得た。
【0409】
【化35】

工程10
【0410】
【化36】

アミン203(14.55g、80.74mmol)、EtOH(500mL)および3,4−ジエトキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(14.4g、80.74mmol)の混合物を室温で一晩攪拌した。その後、その混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン、3:1)によって精製して、20.46g(84%)の化合物204を黄色の固体として得た。
【0411】
【化37】

工程11
【0412】
【化38】

アミンF(4.9g、27.07mmol)、中間体204(8g、26.32mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.6mL)およびエタノール(140mL)の混合物を65℃で一晩攪拌し、この時、TLC分析(CHCl−MeOH、9:1)は、出発原料の消失を示した。その後、その混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、30:1)によって精製して、8.2g(71%)の標的化合物8を淡褐色の固体として得た。LC−MS:Rt 6.82分、m/e 462.0、900.9;
【0413】
【化39】

実施例1および2の手順に類似した手順に従って、化合物1、2、4〜7、および9〜18(上で定義したもの)を調製した。
【0414】
調製例1
化合物(213)の調製(化合物(212)のHCl塩)
【0415】
【化40】

21mLのメチルt−ブチルエーテルと49mLのエタノールの混合物中の10g(34.6mmol)の(211)の懸濁液に、エタノール中のKOEt(24%)13.7mLを添加し、その後、0.8gの5% Pd/C(50% 湿潤)を添加した。その後、その混合物を120〜150psiの水素圧下で約6時間攪拌した。反応が完了したら、そのバッチをCeliteパッドに通して濾過し、そのケークを、メチルt−ブチルエーテルとエタノールの溶媒混合物(1:1)80mLで洗浄した。3.7mLの濃HCl溶液でその濾液を処理した。その後、そのバッチを減圧下で約50mLまで濃縮した。イソプロパノール(100mL)を添加し、得られた溶液を真空下で約40mLまで濃縮した。メチルt−ブチルエーテル(50mL)を添加し、その後、110mLのヘプタンをゆっくりと添加した。最後に、その混合物を0℃に冷却した。濾過によって固体を回収し、1:1のメチルt−ブチルエーテル/EtOHの溶媒混合物(20mL)でケークを洗浄した。そのケークを真空オーブンの中で60℃で10時間乾燥させて、7.24g(96%)の灰色がかった白色の固体を得た。
【0416】
【化41】

調製例2
化合物(212)のシュウ酸塩の調製
調製例1においてHCl塩(213)を調製するための説明した手順に従って、10g(34.6mmol)の化合物(211)を同じ条件下で水素化し、濾過した溶液を3.3gのシュウ酸で処理した。上と同じ手順に従って、8.5g(90%)の灰色がかった白色の固体を得た。
【0417】
【化42】

調製例3
化合物(212)のp−PTSA塩の調製
調製例1においてHCl塩(213)を調製するための説明した手順に従って、10gの化合物(211)を同じ条件下で水素化し、濾液を7.9g(41.1mmol)のp−トルエンスルホン酸・一水和物で処理した。得られた混合物を上のように濃縮し、ヘプタンを添加後、その混合物を室温で一晩攪拌して、11.4g(94%)の灰色がかった白色の固体を得た。
【0418】
【化43】

調製例4
化合物(212)の酒石酸塩の調製
調製例1においてHCl塩(213)を調製するための説明した手順に従って、10gの化合物(211)を同じ条件下で水素化し、濾液を5.47g(36.5mmol)の酒石酸で処理した。527123−PS調製において説明した手順と同じ手順に従って、9.1g(80%)のオフホワイトの固体を得た。
【0419】
【化44】

調製例5
化合物209Aの調製
【0420】
【化45】

熱電対、N入口および供給タンクを装備した50ガロンのガラス反応器に、9.5kgの式214の化合物を充填した。65リットルの乾燥メタノール(KF<0.1%)を充填し、その後、20リットルのオルトギ酸トリメチルおよび0.2kgのトリフルオロ酢酸を添加した。そのバッチを加熱して還流させ、約1時間、維持した。内部温度が70℃を超えるまで、そのバッチを1気圧で加熱した。そのバッチを約4時間、還流し続けた。そのバッチを40℃と50℃の間の温度に調整し、26リットルの乾燥メタノールを充填した。その温度を約20から30℃に調整した。78リットルの乾燥メタノールを充填し、そのバッチを−5℃と5℃の間の温度に調整した。13.0kgの式Vの化合物を充填した。バッチを−5℃と5℃の間の温度で維持しながら、そのバッチに11.1kgのトリエチルアミン(TEA)を約4時間かけて充填した。TEA充填開始から約1時間半後、そのバッチに130グラムの化合物(209A)を固体として播種した。TEAの添加を完了した後、そのバッチを約30分間、−5℃と5℃の間の温度で攪拌した。そのバッチを−5℃と5℃の間の温度に維持しながら、12リットルの酢酸を充填した。そのバッチを60℃と70℃の間の温度に加熱し、この温度を約1時間維持した。約1時間かけてその温度を約25から35℃に調整した。約1時間かけて温度を約−5から5℃に調整した。そのバッチを濾過し、フィルターケークを65リットル(5×)のメタノールで洗浄した。真空オーブンの中で少なくとも24時間、60から70℃でそのバッチを乾燥させた。収量 14.5kg、81%。
【0421】
【化46】

調製例6
ジメチルスクアラートおよび化合物(213)からの化合物(209A)の調製
【0422】
【化47】

熱電対、N入口および添加漏斗を装備した250mL丸底フラスコに、6.3グラムの化合物(213)および5.0グラムの化合物(215)を充填した。41mLの乾燥メタノール(KF<0.1%)を充填した。そのバッチを−5℃と5℃の間の温度に調整した。バッチを−5℃と5℃の間の温度で維持しながら、そのバッチに4.9mLのトリエチルアミン(TEA)を約5時間かけて充填した。TEAの添加を完了した後、そのバッチを約1時間、−5℃と5℃の間の温度で攪拌した。そのバッチを−5℃と5℃の間の温度に維持しながら、2.8リットルの酢酸を充填した。メタノールの添加により、バッチ体積を63mLに調整した。バッチを加熱して還流させ、約15分間維持した。その温度を約1時間かけて約−5から5℃に調整した。そのバッチを濾過し、フィルターケークを25mL(5×)のメタノールで洗浄した。真空オーブンの中で少なくとも24時間、60から70℃でそのバッチを乾燥させた。収量 7.5kg、88%。
【0423】
調製例7
ジエチルスクアラート(216)および化合物(213)からの化合物(209B)の調製
【0424】
【化48】

熱電対、N入口および供給ボトルを装備した300ガロンのガラスライニング反応器に、44.0kgの化合物(213)、225kgの乾燥エタノールおよび41.8kgの化合物(216)を充填した。そのバッチを0℃と10℃の間の温度に調整した。バッチを0℃と10℃の間の温度で維持しながら、そのバッチに17.1kgのトリエチルアミン(TEA)を約1時間かけて充填した。TEAの添加を完了した後、そのバッチを約3時間、0℃と10℃の間の温度で攪拌した。バッチを0℃と10℃の間の温度に維持しながら、8.2kgのトリエチルアミン(TEA)をそのバッチに充填した。TEAの添加を完了した後、そのバッチを約3時間、0℃と10℃の間の温度で攪拌した。バッチを0℃と10℃の間の温度に維持しながら、19リットルの酢酸を充填した。乾燥エタノールの添加によってバッチ体積を440リットルに調整した。そのバッチを加熱して還流させ、約15分間維持した。約2時間かけてその温度を約0から10℃に調整した。そのバッチを濾過し、フィルターケークを水中50% v/vのエタノール(220リットル)で洗浄した。真空オーブンの中で少なくとも12時間、50から60℃でそのバッチを乾燥させた。収量 52kg、81%。
【0425】
【化49】

(実施例3)
【0426】
【化50】

工程1:1−(4−イソプロピル−5−メチル−2−フリル)プロパン−1−オン(206)
窒素下、2−メチル−5−プロピオニルフラン(100g、0.72mmol)を0〜30℃で一滴ずつ塩化アルミニウム(131g、0.96mmol)に添加した。得られた懸濁液をさらに30分間、室温で攪拌し、その後、0〜5℃に冷却した。1時間以内に塩化イソプロピル(76g、0.96モル)を0〜10℃で一滴ずつ添加し、完全な変換が達成されるまで(HPLC)、その混合物を攪拌した。その混合物を2Lの水/氷で加水分解した。水酸化ナトリウム溶液(60mL)の添加によってそのpHを1に調整し、その生成物を500mLのTBMEで再抽出した。水層を分離し、200mLのTBMEで再抽出した。合わせた有機層を500mLのブラインで洗浄し、最小体積まで蒸発させた。収量:132.5g(102%)の黄褐色の液体。
【0427】
アッセイ(HPLC:YMC Pack Pro C18 150×4.6mm、5μm;220nm;ACN/0.05% TFA:水/0.05% TFA 23分以内に20:80から95:5):面積純度60%、RT 17.2分。
【0428】
工程2:[1−(4−イソプロピル−5−メチル−2−フリル)プロピル]アミン(207)
窒素下、1−(4−イソプロピル−5−メチル−2−フリル)プロパン−1−オン(100g)、ホルムアミド(100g、2.22モル)およびギ酸(28.7g、0.61モル)の混合物を、約2日間、中間体N−(1−(4−イソプロピル−5−メチルフラン−2−イル)プロピル)ホルムアミドへの完全な変換が達成されるまで、140℃に加熱した。その混合物を20〜25℃に冷却し、400mLのメタノールおよび400mLのジイソプロピルエーテルで希釈した。水酸化ナトリウム水溶液(1.2kg、水中25%)を添加し、その混合物を約1日、[1−(4−イソプロピル−5−メチル−2−フリル)プロピル]アミンへの完全な転化が達成されるまで、加熱して還流させた(55〜60℃)。その混合物を20〜25℃に冷却し、相を分離した。有機層を400mLのブライン(水中5%)で洗浄した。合わせた水層を200mLのジイソプロピルエーテルで再抽出した。合わせた有機層を最小体積まで蒸発させた。収量:94.6g(45% abs(無水)。2−メチル−5−プロピオニルフランから)の黄褐色の液体。
【0429】
アッセイ(HPLC:YMC Pack Pro C18 150×4.6mm、5μm;220nm;ACN/0.05% TFA:水/0.05% TFA 23分以内に20:80から95:5):標準物質に対する純度48.5%、RT 9.2分。
【0430】
工程3:(2S,3S)−2,3−ジヒドロコハク酸(R)−1−(4−イソプロピル−5−メチルフラン−2−イル)プロパン−1−アミン(208)
窒素下、粗製[1−(4−イソプロピル−5−メチル−2−フリル)プロピル]アミン(51g、135mmol活性)を60℃で204mLの乾燥エタノールに溶解した。102mLのエタノール/水(15:1)の混合物中のD−(−)−酒石酸(20.3g、135mmol)の溶液の20%を55℃で添加した。その溶液に播種した。酒石酸の残りの溶液を10分以内に添加した。その懸濁液を20℃に冷却し、室温で一晩攪拌した。その塩を濾過し、無色の母液が得られるまで乾燥エタノールで洗浄した。その生成物を50℃の真空オーブンの中で一定量まで乾燥させた。収量:16.9g(38% abs.)の白色結晶。
【0431】
アッセイ(HPLC:YMC Pack Pro C18 150×4.6mm、5μm;220nm;ACN:0.01M KHPO pH=2.5(HPO)25分以内に15:85から80:20):面積で95.8%、RT 8.8分。
【0432】
光学純度(HPLC:Chiralcel OD−R 250×4.6mm;226nm;ACN:0.5M NaClO 40:60):dr98:2、RT 12.6分(R)、16.3分(S)。この場合の「dr」は、ジアステレオマー比を表す。
【0433】
工程4:2−ヒドロキシ−3−[(2−{[(1R)−1−(4−イソプロピル−5−メチル−2−フリル)プロピル]アミノ}−3,4−ジオキソシクロブト−1−エン−1−イル)アミノ]−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物8)
窒素下、(2S,3S)−2,3−ジヒドロコハク酸(R)−1−(4−イソプロピル−5−メチルフラン−2−イル)プロパン−1−アミン(208)(2.0g、6mmol)を20〜25℃で6mLの水および8mLの2−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)に懸濁させた。1.3mLの水酸化ナトリウム水溶液(30%)を添加し、5分後、有機層を分離した。水層を4mLのMeTHFで抽出した。合わせた有機層を(209B)(1.74g、5.7mmol)に添加し、4mLのMeTHFを添加した。その混合物を4.5時間、65℃に加熱し、その後、20〜25℃に冷却した。20〜25℃で16時間後、その生成物は結晶化し、それを濾過によって単離した。その生成物をMeTHFで洗浄し、真空下、50℃で一定量に乾燥させた。収量:灰色がかった白色の固体として1.25g(47%)。アッセイ(NMR):純度95%。
【0434】
実施例3において化合物(209A)を使用したとすると、化合物(8)が得られるであろう。
【0435】
上で述べた特定の実施形態に関連して本発明を説明したが、当業者にはそれらの多くの代替、改変および変更は明白であろう。そのようなすべての代替、改変および変更は、本発明の趣旨および範囲内にあると解釈される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式の化合物:
【化51】

【化52】

【化53】

【化54】

またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルおよび溶媒和物から成る群より選択される化合物。
【請求項2】
下記式の化合物:
【化55】

【化56】

【化57】

【化58】

【化59】

から成る群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物が医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記化合物が化合物1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物が化合物2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物が化合物3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物が化合物4である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物が化合物5である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
前記化合物が化合物6である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
前記化合物が化合物7である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物が化合物8である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
前記化合物が化合物9である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
前記化合物が化合物10である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物が化合物11である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物が化合物12である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記化合物が化合物13である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
前記化合物が化合物14である、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
前記化合物が化合物15である、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
前記化合物が化合物16である、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
前記化合物が化合物17である、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が化合物18である、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
前記化合物が溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が、化合物1の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
前記化合物が、化合物2の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
前記化合物が、化合物3の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
前記化合物が、化合物4の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
前記化合物が、化合物5の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
前記化合物が、化合物6の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
前記化合物が、化合物7の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項30】
前記化合物が、化合物8の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
前記化合物が、化合物9の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
前記化合物が、化合物10の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
前記化合物が、化合物11の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項34】
前記化合物が、化合物12の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
前記化合物が、化合物13の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
前記化合物が、化合物14の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項37】
前記化合物が、化合物15の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項38】
前記化合物が、化合物16の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項39】
前記化合物が、化合物17の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項40】
前記化合物が、化合物18の溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項41】
前記化合物が溶媒和物であり、および該溶媒和物が水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項42】
前記化合物が、化合物1の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項43】
前記化合物が、化合物2の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項44】
前記化合物が、化合物3の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項45】
前記化合物が、化合物4の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項46】
前記化合物が、化合物5の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項47】
前記化合物が、化合物6の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項48】
前記化合物が、化合物7の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項49】
前記化合物が、化合物8の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項50】
前記化合物が、化合物9の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項51】
前記化合物が、化合物10の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項52】
前記化合物が、化合物11の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項53】
前記化合物が、化合物12の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項54】
前記化合物が、化合物13の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項55】
前記化合物が、化合物14の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項56】
前記化合物が、化合物15の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項57】
前記化合物が、化合物16の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項58】
前記化合物が、化合物17の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項59】
前記化合物が、化合物18の一水和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項60】
請求項1に記載の少なくとも1つの化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項61】
請求項2に記載の少なくとも1つの化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項62】
請求項22に記載の少なくとも1つの化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項63】
請求項41に記載の少なくとも1つの化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項64】
請求項1に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項65】
請求項2に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項66】
請求項22に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項67】
請求項41に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項68】
ケモカイン媒介性疾患を治療、または阻害するための医薬を製造するための、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物の使用。
【請求項69】
ケモカイン媒介性疾患を治療、または阻害するための医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステルもしくは溶媒和物の使用。
【請求項70】
請求項1に記載の化合物が使用される、請求項69に記載の使用。
【請求項71】
請求項1に記載の化合物の塩が使用される、請求項69に記載の使用。
【請求項72】
請求項1に記載の化合物の溶媒和物が使用される、請求項69に記載の使用。
【請求項73】
前記溶媒和物が水和物である、請求項72に記載の使用。
【請求項74】
前記水和物が一水和物である、請求項73に記載の使用。
【請求項75】
前記ケモカイン媒介性疾患が癌である、請求項69に記載の使用。
【請求項76】
前記ケモカイン媒介性疾患が癌であり、ならびに前記医薬が、(a)抗腫瘍薬、または(b)抗血管新生薬、または(c)VEGF受容体キナーゼ阻害剤、または(d)VEGF受容体に対する抗体、または(e)インターフェロン、および/または(f)放射線と同時にまたは逐次的に使用される、請求項69に記載の使用。
【請求項77】
前記阻害されるケモカイン媒介性疾患が血管新生である、請求項69に記載の使用。
【請求項78】
前記ケモカイン媒介性疾患が、血管新生性眼疾患である、請求項69に記載の使用。
【請求項79】
前記ケモカイン媒介性疾患が、歯肉炎、呼吸器ウイルス、疱疹ウイルス、肝炎ウイルス、HIV、カポジ肉腫関連ウイルスおよびアテローム硬化症から成る群より選択される、請求項69に記載の使用。
【請求項80】
前記ケモカイン関連疾患が、急性炎症性疼痛、慢性炎症性疼痛、急性神経障害性疼痛、および慢性神経障害性疼痛から成る群より選択される、請求項69に記載の使用。
【請求項81】
前記ケモカイン媒介性疾患がCOPDである、請求項68に記載の使用。
【請求項82】
前記ケモカイン関連疾患がCOPDである、請求項69に記載の使用。
【請求項83】
請求項1に記載の化合物が溶媒和物である、請求項82に記載の使用。
【請求項84】
前記溶媒和物が水和物である、請求項83に記載の使用。
【請求項85】
前記水和物が一水和物である、請求項84に記載の使用。
【請求項86】
前記ケモカイン媒介性疾患が乾癬である、請求項68に記載の使用。
【請求項87】
前記ケモカイン媒介性疾患が乾癬である、請求項69に記載の使用。
【請求項88】
請求項1に記載の化合物が溶媒和物である、請求項87に記載の使用。
【請求項89】
前記溶媒和物が水和物である、請求項88に記載の使用。
【請求項90】
前記水和物が一水和物である、請求項89に記載の使用。
【請求項91】
前記ケモカイン媒介性疾患が喘息である、請求項68に記載の使用。
【請求項92】
前記ケモカイン関連疾患が喘息である、請求項69に記載の使用。
【請求項93】
請求項1に記載の化合物が溶媒和物である、請求項92に記載の使用。
【請求項94】
前記溶媒和物が水和物である、請求項93に記載の使用。
【請求項95】
前記水和物が一水和物である、請求項94に記載の使用。
【請求項96】
前記ケモカイン媒介性疾患が重度喘息である、請求項68に記載の使用。
【請求項97】
前記ケモカイン媒介性疾患が重度喘息である、請求項69に記載の使用。
【請求項98】
請求項1に記載の化合物が溶媒和物である、請求項97に記載の使用。
【請求項99】
前記溶媒和物が水和物である、請求項98に記載の使用。
【請求項100】
前記水和物が一水和物である、請求項99に記載の使用。
【請求項101】
前記ケモカイン媒介性疾患が、急性炎症または慢性炎症である、請求項69に記載の使用。
【請求項102】
前記ケモカイン関連疾患が関節リウマチである、請求項69に記載の使用。
【請求項103】
前記ケモカイン関連疾患が、急性炎症、慢性炎症、関節リウマチ、急性炎症性疼痛、慢性炎症性疼痛、急性神経障害性疼痛、慢性神経障害性疼痛、乾癬、アトピー性皮膚炎、喘息、COPD、成人呼吸器疾患、関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、敗血症性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性敗血症、毒素性ショック症候群、卒中、心臓および腎臓再潅流傷害、糸球体腎炎、血栓症、アルツハイマー病、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶、マラリア、急性呼吸促迫症候群、遅延型過敏反応、アテローム硬化症、脳および心臓虚血、変形性関節症、多発性硬化症、再狭窄、血管新生、骨粗しょう症、歯肉炎、呼吸器ウイルス、疱疹ウイルス、肝炎ウイルス、HIV、カポジ肉腫関連ウイルス、髄膜炎、嚢胞性線維症、早産、咳、そう痒症、多臓器機能不全、外傷、筋挫傷、捻挫、打撲傷、乾癬性関節炎、疱疹、脳炎、CNS脈管炎、外傷性脳損傷、CNS腫瘍、クモ膜下出血、術後の外傷、間質性肺炎、過敏症、結晶誘発性関節炎、急性および慢性膵炎、急性アルコール性肝炎、壊死性小腸大腸炎、慢性副鼻腔炎、血管新生性眼疾患、目の炎症、未熟児網膜症、糖尿病性網膜症、湿潤型優勢の黄斑変性および角膜新生血管形成、多発性筋炎、脈管炎、ざ瘡、胃および十二指腸潰瘍、セリアック病、食道炎、舌炎、気流閉塞、気道過敏症、気管支拡張症、細気管支炎、閉塞性細気管支炎、慢性気管支炎、肺性心、咳、呼吸困難、気腫、高炭酸ガス症、高度膨脹、低酸素血症、高酸素誘発性炎症、低酸素症、外科手術による肺容量減少、肺線維症、肺高血圧症、右心室肥大、連続携行式腹膜透析(CAPD)関連腹膜炎、顆粒球エールリヒア症、サルコイドーシス、末梢気道病変、換気血流不適合、喘鳴、感冒、痛風、アルコール性肝臓疾患、狼瘡、熱傷治療、歯根膜炎、移植再潅流傷害および早期移植拒絶反応から成る群より選択される、請求項69に記載の使用。
【請求項104】
ケモカイン媒介性疾患を治療、または阻害するための医薬を製造するための、
【化60】

【化61】

【化62】

【化63】

またはそれらの医薬的に許容される塩、エステルおよび溶媒和物から成る群より選択される少なくとも1つの化合物の使用であって、該医薬は、ケモカイン媒介性疾患の治療に有用な1つ以上の薬物、薬剤または療法と組み合わせて使用される、使用。
【請求項105】
前記薬物、薬剤または療法が、(a)疾患修飾性抗リウマチ薬;(b)非ステロイド系抗炎症薬;(c)COX−2選択的阻害剤;(d)COX−1阻害剤;(e)免疫抑制薬;(f)ステロイド;(g)生体応答調節剤;および(h)ケモカイン媒介性疾患の治療に有用な他の抗炎症薬または療法から成る群より選択される、請求項104に記載の使用。
【請求項106】
前記疾患修飾性抗リウマチ薬が、メトトレキサート、アザチオプリン、レフルノミド、ペニシラミン、金塩、ミコフェノレート、モフェチルおよびシクロホスファミドから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項107】
前記非ステロイド系抗炎症薬が、ピロキシカム、ケトプロフェン、ナプロキセン、インドメタシンおよびイブプロフェンから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項108】
前記COX−2選択的阻害剤が、ロフェコキシブおよびセレコキシブから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項109】
前記COX−1阻害剤がピロキシカムである、請求項105に記載の使用。
【請求項110】
前記免疫抑制薬が、メトトレキサート、シクロスポリン、レフルノミド、タクロリムス、ラパマイシンおよびスルファサラジンから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項111】
前記ステロイドが、β−メタゾン、プレドニゾン、コルチゾン、プレドニゾロンおよびデキサメタゾンから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項112】
前記生体応答調節剤が、抗TNFアンタゴニスト、IL−1アンタゴニスト、抗CD40、抗CD28、IL−10および抗接着分子から成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項113】
前記他の抗炎症薬または療法が、p38キナーゼ阻害剤、PDE4阻害剤、TACE阻害剤、ケモカイン受容体アンタゴニスト、サリドマイド、ロイコトリエン阻害剤、および前炎症性サイトカイン生産の他の小分子阻害剤から成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項114】
前記ケモカイン媒介性疾患が、乾癬、アトピー性皮膚炎、喘息、COPD、成人呼吸器疾患、関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、敗血症性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性敗血症、毒素性ショック症候群、卒中、心臓および腎臓再潅流傷害、糸球体腎炎、血栓症、アルツハイマー病、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶、マラリア、急性呼吸促迫症候群、遅延型過敏反応、アテローム硬化症、脳および心臓虚血、変形性関節症、多発性硬化症、再狭窄、血管新生、骨粗しょう症、歯肉炎、呼吸器ウイルス、疱疹ウイルス、肝炎ウイルス、HIV、カポジ肉腫関連ウイルス、髄膜炎、嚢胞性線維症、早産、咳、そう痒症、多臓器機能不全、外傷、筋挫傷、捻挫、打撲傷、乾癬性関節炎、疱疹、脳炎、CNS脈管炎、外傷性脳損傷、CNS腫瘍、クモ膜下出血、術後の外傷、間質性肺炎、過敏症、結晶誘発性関節炎、急性および慢性膵炎、急性アルコール性肝炎、壊死性小腸大腸炎、慢性副鼻腔炎、血管新生性眼疾患、目の炎症、未熟児網膜症、糖尿病性網膜症、湿潤型優勢の黄斑変性および角膜新生血管形成、多発性筋炎、脈管炎、ざ瘡、胃および十二指腸潰瘍、セリアック病、食道炎、舌炎、気流閉塞、気道過敏症、気管支拡張症、細気管支炎、閉塞性細気管支炎、慢性気管支炎、肺性心、咳、呼吸困難、気腫、高炭酸ガス症、高度膨脹、低酸素血症、高酸素誘発性炎症、低酸素症、外科手術による肺容量減少、肺線維症、肺高血圧症、右心室肥大、連続携行式腹膜透析(CAPD)関連腹膜炎、顆粒球エールリヒア症、サルコイドーシス、末梢気道病変、換気血流不適合、喘鳴、感冒、痛風、アルコール性肝臓疾患、狼瘡、熱傷治療、歯根膜炎および早期移植拒絶反応から成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項115】
前記ケモカイン媒介性疾患が肺疾患であり、そして前記1つ以上の薬物、薬剤または療法が、糖質コルチコイド、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、β−2アドレナリン作動性受容体アゴニスト、ムスカリンM1およびM3アンタゴニスト、ムスカリンM2アゴニスト、NK3アンタゴニスト、LTB4アンタゴニスト、システイニルロイコトリエンアンタゴニスト、気管支拡張薬、PDE4阻害剤、PDE阻害剤、エラスターゼ阻害剤、MMP阻害剤、ホスホリパーゼA2阻害剤、ホスホリパーゼD阻害剤、ヒスタミンH1アンタゴニスト、ヒスタミンH3アンタゴニスト、ドーパミンアゴニスト、アデノシンA2アゴニスト、NK1およびNK2アンタゴニスト、GABA−bアゴニスト、ノシセプチンアゴニスト、去痰薬、粘液溶解薬、うっ血除去薬、抗酸化物質、抗IL−8抗体、抗IL−5抗体、抗IgE抗体、抗TNF抗体、IL−10、接着分子阻害剤、および成長ホルモンから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項116】
前記肺疾患が、COPD、喘息または嚢胞性線維症である、請求項115に記載の使用。
【請求項117】
前記ケモカイン媒介性疾患が多発性硬化症であり、そして前記1つ以上の薬物、薬剤または療法が、メトトレキサート、シクロスポリン、レフルノミド、スルファサラジン、β−メタゾン、β−インターフェロン、酢酸グラチラマー、プレドニゾン、エタネルセプト、およびインフリキシマブから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項118】
前記ケモカイン媒介性疾患が関節リウマチであり、そして前記1つ以上の薬物、薬剤または療法が、COX−2阻害剤、COX阻害剤、免疫抑制薬、ステロイド、PDE IV阻害剤、抗TNF−α化合物、MMP阻害剤、糖質コルチコイド、ケモカイン阻害剤、CB2選択的阻害剤、および関節リウマチの治療のために指示される他の化合物クラスから成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項119】
前記ケモカイン媒介性疾患が、卒中および心臓再潅流傷害であり、そして前記1つ以上の薬物、薬剤または療法が、血栓溶解薬、抗血小板剤、gpIIb/IIaアンタゴニスト、凝固阻止薬、関節リウマチの治療のために指示される他の化合物およびそれらの調合物から成る群より選択される、請求項105に記載の使用。
【請求項120】
前記ケモカイン媒介性疾患が、卒中および心臓再潅流傷害であり、そして前記1つ以上の薬物、薬剤または療法が、テネクテプラーゼ、TPA、アルテプラーゼ、アブシキシマブ、エプチフィバチド、ヘパリンおよびそれらの調合物から成る群より選択される、請求項105に記載の使用。

【公表番号】特表2009−542700(P2009−542700A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518399(P2009−518399)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/015671
【国際公開番号】WO2008/005570
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【出願人】(501249331)ファーマコピア, インコーポレイテッド (12)
【Fターム(参考)】