説明

CXCR3受容体アンタゴニスト

本発明は、式(I)の化合物及び薬学的に許容しうるその塩に関する(ここで、R〜R、A、B、X、Y及びnは、本明細書中と同義である)。本発明はまた、これらの化合物を含む医薬組成物、種々の疾患及び障害の処置におけるこれらの化合物の使用方法、これらの化合物の製造法、並びにこれらの製造法において有用な中間体に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、CXCR3のアンタゴニストとして有用であり、ひいてはCXCR3とそのリガンドの相互作用により仲介又は維持される種々の疾患及び障害(多発性硬化症、乾癬、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患及びアテローム動脈硬化症を包含する)を処置するのに有用である、複素環化合物に関する。本発明はまた、これらの化合物を含む医薬組成物、種々の疾患及び障害の処置におけるこれらの化合物の使用方法、これらの化合物の製造法、並びにこれらの製造法において有用な中間体に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
Gタンパク質共役受容体(GPCR)のサブクラスである、ケモカイン受容体は、T細胞及び他の白血球の表面で発現される。ケモカイン受容体とそのリガンドとの相互作用は、炎症部位への白血球の遊走において重要な役割を果たす(A.D. Luster, New Engl. J. Med., 1998, 338, 436)。ケモカイン受容体CXCR3は、ヘルパーT細胞(Th1)で優先的に発現されるが、またナチュラルキラー細胞及び樹状細胞の一部にも見い出される。CXCR3の3種の主要なケモカインリガンドが同定されている:Mig(γ−IFNにより誘導されるモノカイン/CXCL9)、IP−10(γ−インターフェロン誘導性タンパク質)及びI−TAC(IFN誘導性T細胞α化学誘引物質/CXCL11)(K.E. Cole et al., J. Exp. Med., 1998, 187, 2009; Y. Weng et al., J. Biol.Chem., 1998, 273, 18288)。
【0003】
多発性硬化症(T.L. Sorenson et al., J. Clin. Invest., 1999, 103, 807)、慢性関節リウマチ(S. Qin et al., J. Clin. Invest., 1998, 101, 746)、乾癬(J. Flier et al., J. Pathol., 2001, 194, 398)及び炎症性腸疾患(Y.H. Yuan et al., Inflamm. Bowel Dis., 2001, 7, 281)の患者からの炎症病変を包含する、多数の病変部の組織学的評価により、CXCR3を有するT細胞の頻度の増加を伴うCXCR3リガンドの高度発現が証明されている。このことは、CXCR3及びそのリガンドの発現が極めて低い、大部分の正常組織に見られることと好対照をなしている。この相関性の証拠は、Th1介在性慢性炎症におけるCXCR3の役割を示唆している。
【0004】
CXCR3及びIP−10欠損マウスによる研究もまた、Th1介在性疾患におけるCXCR3及びIP−10の役割を示唆する。例えば、1つの研究においてCXCR3−/−マウスは、同種移植片拒絶に対して著しい耐性を示した(W.W. Hancock et al., J. Exp. Med., 2000, 192, 1515)。別の研究において、IP−10欠損マウスは、大腸炎の発症に対して防御を示した(U.P. Singh et al., J. Immunol., 2003, 171, 1401)。疾患のメディエーターとしてのCXCR3及びIP−10の役割の更に別の証拠は、遮断抗体を利用した研究により提供されている。例えば、アジュバント誘発関節炎のラットモデル(I. Salomon et al., J. Immunol., 2002, 169, 2685)において、自己IP−10を過剰発現させるためのDNAワクチンアプローチを利用することにより、自己−IP−10抗体の産生を誘導した。これらの抗体は、IP−10に対して特異的であり、他の炎症性サイトカイン又はケモカイン(Mig及びI−TACを包含する)とは交差反応しない。このワクチンでの前処理は、ラットを重篤な関節炎の発症から保護し、そして症状の寛解までの時間を短縮した。更に、ワクチン接種ラットからのアフィニティー精製した抗−IP−10は、新しく罹患したラットに防御を治療的に伝達することができた。別の研究では、このワクチンアプローチは、多発性硬化症のマウスモデルにおいて疾患を抑制することに成功した(G. Wildbaum et al., J. Immunol., 2002, 168, 5885)。
【0005】
肺炎症の研究(N. Li et al., Acta Pharmacol. Sinica, 2008, 29, 14)では、CXCR3ノックアウトマウスは、たばこの煙で誘発された肺損傷において野生型マウスに比較して、炎症の軽減、更には炎症性T細胞の流入低下を示した。同様に、腎毒性腎炎のモデルでは、CXCR3ノックアウトマウスは、野生型マウスに比較して、T細胞の流入減少、比較的軽度の腎炎及び腎機能の改善を示した(U. Panzer et al., J. Am. Soc. Nephrol., 2007, 18, 2071)。よってCXCR3は、COPDのような炎症性肺疾患及び炎症性腎疾患においてある役割を果たしうる。
【0006】
上に引用されたような研究は、CXCR3の阻害薬が、CXCR3介在性細胞動員が役割を果たす、炎症性及び自己免疫性疾患(多発性硬化症、乾癬、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、COPD及び腎疾患を包含する)を処置するのに有用であろうことを示唆している。
【0007】
最近の研究はまた、CXCR3がアテローム動脈硬化症の病理発生に関係していると見なしている。1つの研究(F. Mach et al., J. Clin. Invest., 1999, 104, 1041)において、CXCR3は、ヒトのアテローム動脈硬化病変部内の全てのTリンパ球で発現されることが見い出された。リガンドのIP10、Mig及びI−TACは、内皮細胞及び平滑筋細胞(Mig及びI−TAC)並びにマクロファージ(IP10)を包含する、病変関連細胞内で全て見い出されたが、このことは、これらのリガンドが、アテローム発生における血管壁病変部内の活性化Tリンパ球の動員においてある役割を果たすことを示唆している。処置せずに放置して進行させると、アテローム動脈硬化症は、動脈の内径の狭窄及びプラーク破綻をもたらすことがあり、ひいては冠動脈性心疾患、心筋梗塞及び卒中に至ることがある(J. Sanz and Z. A. Fayad, Nature, 2008, 451, 953)。
【0008】
更に別の証拠は、マウスにおける遺伝子欠失研究に由来している。ApoE−/−バックグラウンドでのCXCR3欠失は、高コレステロール食で10週間後のアテローム動脈硬化病変形成の著しい減少をもたらした(N.R. Veillard et al., Circulation, 2005, 112, 870)。更に、ApoE−/−バックグラウンドでのCXCR3リガンドのIP−10の欠失は、同様にアテローム動脈硬化病変体積を減少させた(E. Heller et al., Circulation, 2006, 113, 2301)。更に最近になって、CXCR3アンタゴニストであるNBI-74330が、LDL受容体ノックアウトモデルに予防的に投与された。ApoE−/−におけるCXCR3欠失試験の結果と同様に、NBI-74330は、アテローム動脈硬化病変形成を著しく軽減させた(E.J.A. van Wanrooij et al., Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol., 2008, 28, 251)。
【0009】
種々の炎症性及び自己免疫性疾患、更にはアテローム動脈硬化症の病因にCXCR3とそのリガンドの相互作用が関係しているとする、上に引用されたような研究の結果として、この相互作用のアンタゴニストを発見すべく相当な努力が払われている。低分子アンタゴニスト、抗体及び修飾リガンドを包含する、幾つかの阻害薬が科学文献に報告されている(例えば、J.C. Medina et al., Ann. Rep. Med. Chem., 2005, 40, 215を参照のこと)。しかし現在まで、どのCXCR3アンタゴニストも市販薬として承認されていない。
【0010】
発明の簡単な要約
本発明は、CXCR3とそのリガンドの相互作用を遮断し、ひいてはCXCR3の活性により仲介又は維持される疾患及び障害(多発性硬化症、乾癬、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、COPD、腎疾患、並びにアテローム動脈硬化症、心筋梗塞及び卒中を包含する)を処置するのに有用な、新規な化合物を提供する。本発明はまた、これらの化合物を含む医薬組成物、種々の疾患及び障害の処置におけるこれらの化合物の使用方法、これらの化合物の製造方法、並びにこれらの製造法において有用な中間体に関する。
【0011】
発明の詳細な説明
その最も広い実施態様において、本発明は、式(I):
【0012】
【化1】


[式中、
Aは、C又はNであり;
Bは、C又はNであり;
Xは、−NHC(O)−、−N(CH)C(O)−、−NH−であるか、又は存在せず;
Yは、−C(O)NH−又は−NHC(O)−であり;
は、H、−CN、ハロゲン、−CF、−OCF、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−S(O)CH、アミノ、モノ−若しくはジメチルアミノ、−NHC(O)C1−3アルキル、−NO、−C(O)NH、−C(O)NHC1−3アルキル又は−C(O)C1−3アルキルであり;
は、アリール、ヘテロアリール又はC3−10シクロアルキルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
は、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール又はC3−10シクロアルキルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
は、H又はC1−6アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立にH、C1−2アルキル及びフェニルから選択されるか;又はR及びRは、一緒になってエチル橋を形成してもよく;」
は、−OH、オキソ、ヒドロキシC1−6アルキル、ハロゲン、−(CH−CN、ニトロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C1−6アルコキシ、フェノキシ、ヘテロアリールオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、カルボキシル、−C(O)C1−6アルキル、−(CH−NR10、−S(O)1−6アルキル、−NHS(O)1−6アルキル、−NRC(O)C1−6アルキル、S(O)NR10、−C(O)NR10、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、フェニル又はベンジルであって、ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており、そして該Rの各ヘテロシクリル、ヘテロアリール、フェニル又はベンジルは、場合により1〜3個のC1−6アルキル、C1−6アルコキシ(CH、ハロゲン、−CN、−CF、C1−6アシル、−NR10、−C(O)NR10、−OH、ヒドロキシC1−6アルキル又は−S(O)1−6アルキルで置換されており;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボキシル、C3−10シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、オキソ、又はフェニルであって、ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており;
及びR10は、水素、C1−6アルキル、C1−6アシル、C3−10シクロアルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルC1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル及びC1−6アルコキシカルボニルから独立に選択され;
mは、0〜2であり;
nは、1又は2であり;
下記:
【0013】
【化2】


に示される記号は、AがNである場合、単結合であるか、又はAがCである場合、単結合若しくは二重結合である]で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩に関する。
【0014】
別の実施態様において、Rが、アリール又はヘテロアリールである、上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0015】
別の実施態様において、Rがアリールであり、そしてRが、アリール又はヘテロアリールである、最も広い上記実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0016】
別の実施態様において、Rがヘテロアリールであり、そしてRが、アリール又はヘテロアリールである、最も広い上記実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0017】
別の実施態様において、
Aが、Nである、
最も広い上記実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0018】
別の実施態様において、
Xが、−NHC(O)−、−N(CH)C(O)−であるか、又は存在せず;
が、Hであり;
及びRが、Hである、
上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0019】
別の実施態様において、
が、H、−CN、−F、−Cl、−CF、−CH、−OCH、−C(O)NHCH又は−S(O)CHであり;
が、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、シクロヘキシル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾリル、フラニル、イミダゾリル、1H−イミダゾ[4,3−c]ピリジニル、インドリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、フェニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチアゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジニル、4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル又はトリアジニルであって、それぞれ場合により1〜3個のRにより置換されており;
が、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[d]イソチアゾリル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾトリアゾリル、1,4−ジアゼパニル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、3,3−ジヒドロ−1H−インドリル、1,3−ジヒドロイソインドリル、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニル、1,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾリル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジン−2−オンイル、イミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、インドリル、1H−インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、オキサゾリル、フェニル、フタラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、チアジアゾリル又はチアゾリルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
が、−OH、オキソ、ハロゲン、−CN、ニトロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、フェノキシ、−C(O)C1−6アルキル、−NR10、−S(O)1−6アルキル、−NHS(O)1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキル、−S(O)NR10、−C(O)NR10、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルであって、ここで、各アルキル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており、そして該Rの各モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルは、場合により1〜3個のC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、−CN、−CF、C1−6アシル、−NR10、C(O)NR10、−OH、ヒドロキシC1−6アルキル又は−S(O)1−6アルキルで置換されており;
が、C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−3アルコキシ、カルボキシル、ハロゲン、オキソ、又はフェニルであって、ここで、各アルキル、シクロアルキル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており;
及びR10が、水素、C1−6アルキル、C1−6アシル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−3アルキル及び−S(O)CHから独立に選択される、
上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0020】
別の実施態様において、
が、H、−CN、−F、−Cl、−CF、−CH又は−OCHであり;
が、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾリル、1H−イミダゾ[4,3−c]ピリジニル、インドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、オキサゾリル、フェニル、ピラジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジニル、4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル、チアジアゾリル、又はチアゾリルであって、それぞれ場合により1〜3個のRにより置換されており;
が、ベンゾフラニル、ベンゾ[d]イソチアゾリル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロイソインドリル、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、インドリル、1H−インダゾリル、フェニル、フタラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル又はチアゾリルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
が、−OH、オキソ、−Cl、−F、−Br、−CN、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−OCH、フェノキシ、−C(O)CH、−NR10、−S(O)CH、−NHS(O)CH、−NHC(O)CH、−S(O)NR10、−C(O)NR10、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルであって、ここで、各アルキル又は−OCHは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており、そして該Rの各モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルは、場合により1〜3個の−CH、−OCH、−Cl、−F、−Br、−CN、−CF、−C(O)CH、−NR10、−C(O)NR10、−OH又は−S(O)CHで置換されており;
が、C1−3アルキル、−OCH、−Cl、−F、−Br、オキソ、又はフェニルであって、ここで、各アルキル、シクロアルキル又は−OCHは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており;
及びR10が、水素、−CH、及び−C(O)CHから独立に選択される、
上記の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0021】
別の実施態様において、
Xが、存在しない、
直前2つの実施態様のいずれかに記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0022】
別の実施態様において、
Xが、−NHC(O)−である、
本実施態様の2つ又は3つ上の実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0023】
別の実施態様において、
Yが、−NHC(O)−である、
本実施態様の2つ上の実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0024】
別の実施態様において、
Yが、−C(O)NH−である、
本実施態様の3つ上の実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0025】
別の実施態様において、
Yが、−NHC(O)−である、
本実施態様の3つ上の実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0026】
別の実施態様において、
Yが、−C(O)NH−である、
本実施態様の4つ上の実施態様に記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩が提供される。
【0027】
以下は、本発明の代表化合物であって、これらは、一般合成スキーム、合成実施例に記載される方法、及び当該分野において既知の方法により製造することができる。
【0028】
【表1】





















































































【0029】
1つの実施態様において、本発明は、表1に記載される化合物から選択される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩に関する。
【0030】
別の実施態様において、本発明は、下記:
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−フェニル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド;
N−(3−シアノ−フェニル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(3−クロロ−フェニル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド;
N−(6−シアノ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−チアゾール−2−イル−ベンズアミド;
N−ベンゾチアゾール−2−イル−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−フルオロ−フェニル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2,4−ジメチル−イミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−フェニル−ベンズアミド;
N−フェニル−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
3−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド;
4−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−キノリン−3−イル−ベンズアミド;
N−ピリジン−3−イル−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−ヒドロキシ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−フェノキシ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチル−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(2−ブロモ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−フルオロ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−キノリン−6−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−イソキノリン−6−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メチル−ベンゾチアゾール−6−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−ジメチルスルファモイル−フェニル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−メタンスルホニル−フェニル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ベンズアミド;
N−ピリジン−4−イル−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
N−(6−シアノ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
N−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−キノリン−3−イル−ベンズアミド;
3,4−ジメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
2,3−ジメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
3−フルオロ−4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
2−[4−(2−2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−[4−(2−2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド;
2−[4−(2−フェニルアミノ−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリダジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−フェニル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ベンズアミド;
N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
N−(4−tert−ブチル−チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(5−tert−ブチル−4−メチル−チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−ピリジン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
N−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
2,3−ジメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
3,4−ジメトキシ−N−{2−オキソ−2−[4−(2−フェニルカルバモイル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ベンズアミド;
3−フルオロ−4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
4−メトキシ−3−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
4−ジフルオロメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
2−[4−(2−ベンゾイルアミノ−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
N−ピリジン−4−イル−2−{4−[2−(1,1,3−トリオキソ−1,3−ジヒドロ−1l6−ベンゾ[d]イソチアゾール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(ベンゾイル−メチル−アミノ)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(4−メチル−1−オキソ−1H−フタラジン−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(1−オキソ−1H−フタラジン−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(4−オキソ−4H−キナゾリン−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
4−メトキシ−N−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
2,3−ジメトキシ−N−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
3−フルオロ−4−メトキシ−N−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド;
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸 メチル−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド;
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(4−クロロ−3,5−ジメチル−2H−ピロール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド;
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(4−クロロ−3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
3−クロロ−N−{5−クロロ−2−[4−(2−ピペリジン−1−イル−アセチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−イソニコチンアミド;
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−4−メタンスルホニル−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−メタンスルホニル−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
N−(4−tert−ブチル−5−シアノ−チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−ピリジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−ピリジン−4−イル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
N−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メタンスルホニル−ベンゾチアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メトキシ−ベンゾチアゾール−2−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−フェニル−ピリミジン−5−イル)−ベンズアミド;
N−(5−クロロ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリミジン−5−イル)−ベンズアミド;
N−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピラジン−2−イル−ベンズアミド;
2−[4−(2−2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ベンズアミド;
N−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
N−(3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル)−ベンズアミド;
N−[3−(2,2−ジメチル−プロピル)−イソオキサゾール−5−イル]−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−フェニル−イソオキサゾール−5−イル)−ベンズアミド;
N−(3−シクロヘキシル−イソオキサゾール−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(5−tert−ブチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(5−tert−ブチル−2H−ピラゾール−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(3−tert−ブチル−イソチアゾール−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ニコチンアミド;
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−イソニコチンアミド;
5−ブロモ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ニコチンアミド;
6−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ニコチンアミド;
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−6−フェノキシ−ニコチンアミド;
2−{4−[2−(2−メチル−4−オキソ−4H−キナゾリン−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
N−ピリジン−4−イル−2−{4−[2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2,5−ジメチル−チアゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−[4−(2−ベンゾフラン−3−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−[4−(2−1H−インダゾール−3−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
2−[4−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
N−ピリジン−4−イル−2−[4−(2−キノリン−8−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
2−[4−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
N−{5−クロロ−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド;
3−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−5−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−{4−[5−クロロ−3−(3−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミノ)−ピリジン−2−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,4−ジメトキシ−ベンズアミド;
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
5−クロロ−1−(2−{4−[2−(4−メタンスルホニル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1−H−インドール−2−カルボン酸;
5−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸 (2−{4−[2−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−メチル−アミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{(S)−3−メチル−4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{(S)−4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
5−フルオロ−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド;
N−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド;
N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
から選択される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩に関する。
【0031】
別の実施態様において、本発明は、下記:
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
5−クロロ−1−(2−{4−[2−(4−メタンスルホニル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1−H−インドール−2−カルボン酸;
5−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸(2−{4−[2−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−メチル−アミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{(S)−3−メチル−4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{(S)−4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
5−フルオロ−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド;
N−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド;
N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
から選択される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩に関する。
【0032】
本出願において本明細書で上に開示される全ての化合物について、命名法がその構造と矛盾する場合には、当然のことながら、その化合物は構造により定義されよう。
【0033】
本発明はまた、活性物質として1種以上の本発明の化合物、又は薬学的に許容しうるその誘導体を、場合により従来の賦形剤及び/又は担体と組合せて含有する、医薬品製剤に関する。
【0034】
本発明の化合物はまた、その同位体標識形を包含する。本発明の組合せの活性剤の同位体標識形は、該活性剤の1個以上の原子が、自然界で通常見られる該原子の原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子により置換されているという事実を別にすれば、該活性剤と同一である。市販されていて容易に入手でき、そして確立した手順により本発明の組合せの活性剤に取り込むことができる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体、例えば、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clを包含する。1種以上の上記同位体及び/又は他の原子の他の同位体を含有する、本発明の組合せの活性剤、そのプロドラッグ、又はいずれかの薬学的に許容しうる塩は、本発明の範囲に含まれるものとする。
【0035】
本発明は、ラセミ体及びラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマー混合物及び個々のジアステレオマーとして存在してもよい、1個以上の不斉炭素原子を含有する上記の任意の化合物の使用を包含する。異性体は、エナンチオマー及びジアステレオマーとして定義されよう。これらの化合物の全てのこのような異性体形は、本発明に明示的に包含される。各立体中心炭素は、R若しくはS立体配置、又は立体配置の組合せであってもよい。
【0036】
本発明の化合物の幾つかは、2種以上の互変異性体として存在することができる。本発明は、このような全ての互変異性体を使用する方法を包含する。
【0037】
本明細書において使用される全ての用語は、特に断りない限り、当該分野において知られているその普通の意味で理解すべきであろう。例えば、「C1−6アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシのような、末端酸素を持つC1−6アルキルである。全てのアルキル、アルケニル、及びアルキニル基は、構造的に可能であり、かつ特に断りない限り、分岐又は非分岐であると理解すべきであろう。他の更に具体的な定義は以下のとおりである:
【0038】
「アルキル」という用語は、分岐及び非分岐両方のアルキル基のことをいう。当然のことながら、「alk」又は「アルキル」接頭語を用いる任意の組合せ用語は、「アルキル」の上記定義による類似体のことをいう。例えば、「アルコキシ」、「アルキルチオ」のような用語は、酸素又は硫黄原子を介して第2の基に結合しているアルキル基のことをいう。「アルカノイル」とは、カルボニル基(C=O)に結合しているアルキル基のことをいう。
【0039】
全てのアルキル基又は炭素鎖において、1個以上の炭素原子は、場合により、O、S又はNのようなヘテロ原子により置換されていてもよい。当然のことながら、Nが置換されていないならば、それはNHである。また当然のことながら、ヘテロ原子は、分岐又は非分岐の炭素鎖内の末端炭素原子又は内部炭素原子のいずれかを置換することができる。このような基は、本明細書に上記のように、オキソのような基により置換されることによって、特に限定されないが、アルコキシカルボニル、アシル、アミド及びチオキソのような定義をもたらすことができる。本明細書において使用されるとき、「窒素」及び「硫黄」は、任意の酸化型の窒素及び硫黄、並びに4級化型の任意の塩基性窒素を包含する。例えば、−S−C1−6アルキルラジカルでは、特に断りない限り、−S(O)−C1−6アルキル及び−S(O)−C1−6アルキルを包含するものと理解すべきであろう。
【0040】
「C3−10シクロアルキル」という用語は、非芳香族3〜10員(しかし好ましくは、3〜6員)単環式炭素環ラジカルあるいは非芳香族6〜10員縮合二環式、架橋二環式、又はスピロ環式炭素環ラジカルのことをいう。C3−10シクロアルキルは、飽和又は部分不飽和のいずれかであってよく、そしてこの炭素環は、安定な構造が得られるように環の任意の原子により結合してもよい。3〜10員単環式炭素環の非限定例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプタニル、シクロヘプテニル、及びシクロヘキサノンを包含する。6〜10員縮合二環式炭素環ラジカルの非限定例は、ビシクロ[3.3.0]オクタン、ビシクロ[4.3.0]ノナン、及びビシクロ[4.4.0]デカニル(デカヒドロナフタレニル)を包含する。6〜10員架橋二環式炭素環ラジカルの非限定例は、ビシクロ[2.2.2]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、及びビシクロ[3.2.1]オクタニルを包含する。6〜10員スピロ環式炭素環ラジカルの非限定例は、特に限定されないが、スピロ[3,3]ヘプタニル、スピロ[3,4]オクタニル及びスピロ[4,4]ヘプタニルを包含する。
【0041】
本明細書において使用されるとき、「アリール」という用語は、6〜10個の炭素環原子を含有する芳香族炭化水素環(例えば、C6−10アリール)のことをいう。C6−10アリールという用語は、単環式環及び少なくとも環の1個が芳香族である二環式環を包含する。C6−10アリールの非限定例は、フェニル、インダニル、インデニル、ベンゾシクロブタニル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、ナフチル、ベンゾシクロヘプタニル及びベンゾシクロヘプテニルを包含する。
【0042】
本明細書において使用されるとき、「ヘテロシクリル」という用語は、「5〜11員複素環」のことをいい、そして安定な非芳香族4〜8員単環式複素環ラジカル又は安定な非芳香族6〜11員縮合二環式、架橋二環式若しくはスピロ環式複素環ラジカルを包含する。この5〜11員複素環は、炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から選択される1個以上、好ましくは1〜4個のヘテロ原子からなる。この複素環は、飽和又は部分不飽和のいずれかであってよい。非芳香族4〜8員単環式複素環ラジカルの非限定例は、テトラヒドロフラニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−1λ−チオモルホリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、及びアゼピニルを包含する。6〜11員縮合二環式ラジカルの非限定例は、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロベンゾフラニル、及びオクタヒドロベンゾチオフェニルを包含する。非芳香族6〜11員架橋二環式ラジカルの非限定例は、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、及び3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルを包含する。非芳香族6〜11員スピロ環式複素環ラジカルの非限定例は、7−アザ−スピロ[3,3]ヘプタニル、7−スピロ[3,4]オクタニル、及び7−アザ−スピロ[3,4]オクタニルを包含する。
【0043】
本明細書において使用されるとき、「ヘテロアリール」という用語は、「5〜11員ヘテロアリール」のことをいい、そして芳香族5〜6員単環式ヘテロアリール及び少なくとも環の1個が芳香族である芳香族7〜11員ヘテロアリール二環式環を包含する(ここで、このヘテロアリール環は、1〜4個のN、O及びSのようなヘテロ原子を含有する)。5〜6員単環式ヘテロアリール環の非限定例は、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラニル、チアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、イミダゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル、チエニル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、及びプリニルを包含する。7〜11員ヘテロアリール二環式環の非限定例は、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−2−オン、キノリニル、ジヒドロ−2H−キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、インダゾリル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、及びイミダゾ[4,5−b]ピリジニルを包含する。
【0044】
当然のことながら、ヘテロシクリル又はヘテロアリールが、S環原子を含有するとき、このようなS環原子は、その二価、四価、又は六価型、即ち、−S−、−S(O)−又は−S(O)−として環内に存在することができる。
【0045】
各アリール又はヘテロアリールは、特に断りない限り、その部分的又は完全な水素化誘導体を包含する。例えば、キノリニルは、デカヒドロキノリニル及びテトラヒドロキノリニルを包含してもよく、ナフチルは、テトラヒドロナフチルのような、その水素化誘導体を包含してもよい。本明細書に記載されるアリール及びヘテロアリール化合物の他の部分的又は完全な水素化誘導体は、当業者には明らかとなるだろう。当然のことながら、C3−10炭素環、5〜11員複素環、二環式アリール又はヘテロアリール環の非芳香族部分、及び二環式ヘテロアリール環の非芳香族部分のそれぞれにおける1〜3個の炭素環残基は、独立にカルボニル、チオカルボニル、又はイミニル残基、即ち、それぞれ−C(=O)−、−C(=S)−及び−C(=NR)−で置換することができる(ここで、Rは、上記と同義である)。「ヘテロ原子」という用語は、本明細書において使用されるとき、O、N、及びSのような、炭素以外の原子を意味すると理解すべきであろう。
【0046】
「ハロゲン」という用語は、本明細書において使用されるとき、臭素、塩素、フッ素又はヨウ素を意味すると理解すべきであろう。「ハロゲン化」、「部分的又は完全なハロゲン化」、「部分的又は完全なフッ素化」、「1個以上のハロゲン原子により置換された」という定義は、例えば、1個以上の炭素原子上のモノ、ジ又はトリ−ハロ誘導体を包含する。アルキルについて、非限定例は、−CHCHF、−CFなどになるだろう。
【0047】
本明細書に記載される各アルキル、炭素環、複素環又はヘテロアリール、あるいはその類似体は、場合により部分的又は完全にハロゲン化されていると理解すべきであろう。
【0048】
本発明の化合物は、当業者には認められようが、「化学的に安定」であることが期待される化合物のみである。例えば、「ダングリング原子価」又は「カルバニオン」を有する化合物は、本明細書に開示される本発明の方法により意図される化合物ではない。
【0049】
本発明は、式(I)の化合物の薬学的に許容しうる誘導体を包含する。「薬学的に許容しうる誘導体」とは、任意の薬学的に許容しうる塩若しくはエステル、又は患者に投与すると、本発明に有用な化合物を(直接的に又は間接的に)提供することができる任意の他の化合物、あるいは薬理学的に活性な代謝物又は薬理学的に活性なその残基のことをいう。薬理学的に活性な代謝物は、酵素的に又は化学的に代謝することができる、本発明の任意の化合物を意味すると理解すべきであろう。これは、例えば、本発明のヒドロキシル化又は酸化誘導体化合物を包含する。
【0050】
薬学的に許容しうる塩は、薬学的に許容しうる無機及び有機の酸及び塩基から誘導される塩を包含する。適切な酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−硫酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−硫酸及びベンゼンスルホン酸を包含する。シュウ酸のような他の酸は、それ自体が薬学的に許容しうるものではないが、本化合物及びその薬学的に許容しうる酸付加塩を得る際に中間体として有用な塩の調製において利用することができる。適切な塩基から誘導される塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウム及びN−(C−Cアルキル)塩を包含する。
【0051】
更に、本発明の範囲内には、本発明の化合物のプロドラッグの使用がある。プロドラッグは、単純な化学変換により、本発明の化合物が生成するように修飾された化合物を包含する。単純な化学変換は、加水分解、酸化及び還元を包含する。具体的には、プロドラッグが患者に投与されると、このプロドラッグは、本明細書に上で開示される化合物に変換され、それによって目的の薬理学的効果を与えることができる。
【0052】
式(I)の化合物は、後述の一般合成法を利用して製造することができ、そしてこの方法もまた、本発明の一部を構成する。
【0053】
一般合成法
本発明の化合物は、後述の方法により調製することができる。以下のスキームのそれぞれにおいて、基:R〜R、A、B、並びにX及びYは、特に断りない限り、一般式(I)について上記のものと同義である。最適反応条件及び反応時間は、使用される特定の反応物に応じて変化しうる。特に断りない限り、溶媒、温度、圧力及び他の反応条件は、当業者であれば容易に選択することができる。アミド結合形成は、当該分野において周知の標準的カップリング条件(例えば、M. Bodanszky, The Practice of Peptide Synthesis (Springer-Verlag: 1984)(全体が引用例として本明細書に取り込まれる)を参照のこと)により、例えば、カルボン酸及びアミンを1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下で反応させることによって実施することができる。具体的な手順は、合成実施例の項に提供される。典型的には、反応の進行は、必要に応じて薄層クロマトグラフィー(TLC)又はHPLC−MSによりモニターすることができる。中間体及び生成物は、シリカゲルのクロマトグラフィー、再結晶、HPLC及び/又は逆相HPLCにより精製することができる。
【0054】
出発物質及び試薬は、市販されているか、又は当業者であれば化学文献に記載される方法を用いて調製することができるかのいずれかである。式(I)の初期生成物は、当該分野において既知の方法により更に修飾することによって、更に別の式(I)の化合物を製造することができる。
【0055】
AがNであり、下記:
【0056】
【化3】


に示される記号が単結合であり、そしてY=−C(O)NH−である、式(I)の化合物は、スキーム1に示されるように調製することができる。
【0057】
【化4】

【0058】
スキーム1に図解されるように、式(II)(ここで、PGは、t−Boc基のような保護基である)のカルボン酸を、Rを有するアミンと標準カップリング条件下(塩化オキサリルでの処理により酸を酸塩化物に変換し、次にジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下でRNHと反応させるなど)でカップリングさせることにより、所望の式(III)のアミドが得られる。次に保護基は、当該分野において既知の方法により、例えば、PGがt−Boc基であるならば、トリフルオロ酢酸のような酸での処理により脱離することができる。これに続いて、生じたアミンを、X、R及びRを有する所望のカルボン酸と、標準カップリング条件を用いて、例えば、カルボニルジイミダゾールの存在下でDMFのような適切な溶媒中での反応によりカップリングさせることによって、所望の式(I)の化合物が得られる。代替手順では、エステル中間体(IV)を用いて、非保護ピペリジン窒素を最初に、X、R及びRを有するカルボン酸にカップリングし、次にこのエステルを加水分解し、生じたカルボン酸をRNHにカップリングすることによって、所望の式(I)の化合物が得られる。
【0059】
AがNであり、BがCであり、下記:
【0060】
【化5】


に示される記号が単結合であり、そしてY=−NHC(O)−である、式(I)の化合物は、スキーム2に図解されるように調製することができる。
【0061】
【化6】

【0062】
スキーム2に図解されるように、ニトロベンゼン中間体(VI)は、水素又はNaBHのような適切な還元剤で、Pd担持炭素の存在下で処理することにより、対応するアニリン中間体を得るが、次にこれを、上記のような適切な塩基の存在下でRC(O)Clによる処理によって、又は当該分野において既知の標準カップリング条件を用いてRC(O)COHによる処理によって、所望のアミド中間体(VII)に変換する。次に保護基PGを脱離して、生じたアミンを、X、R及びRを有するカルボン酸とスキーム1に記載のようにカップリングすることによって、所望の式(I)の化合物が得られる。
【0063】
AがNであり、BがNであり、下記:
【0064】
【化7】


に示される記号が単結合であり、n=1又は2であり、そしてY=−NHC(O)−である、式(I)の化合物は、スキーム3に図解されるように調製することができる。
【0065】
【化8】

【0066】
スキーム3に図解されるように、クロロピリジン中間体(VIII)は、保護複素環中間体(IX)と、炭酸カリウムのような適切な塩基の存在下で、DMFのような適切な溶媒中で反応させることにより、中間体(X)が得られる。中間体(X)のニトロ基を次に、Pd担持炭素の存在下の水素のような適切な還元剤で処理し、続いて生じたアミノピリジン中間体を酸塩化物でアシル化することにより、中間体(XI)が得られる。スキーム1の中間体(III)について記載されたように脱保護及びカップリングすることにより、所望の式(I)の化合物が得られる。
【0067】
AがCであり、下記:
【0068】
【化9】


に示される記号が単結合又は二重結合であり、そしてY=−NHC(O)−である、式(I)の化合物は、スキーム4に図解されるように調製することができる。
【0069】
【化10】

【0070】
スキーム4に図解されるように、ブロモ中間体(XI)は、ボロン酸エステル(XII)で、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのようなPd触媒及び炭酸ナトリウムのような適切な塩基の存在下で処理することにより、中間体(XIII)が得られる。これを脱保護して、上記スキームに記載されたように所望のカルボン酸にカップリングすることにより、下記:
【0071】
【化11】


に示される記号が二重結合である、所望の式(I)の化合物が得られる。下記:
【0072】
【化12】


に示される記号が単結合である、対応する式(I)の化合物は、オレフィンの還元により、例えば、Pd担持炭素の存在下の水素での処理により、調製することができる。
【0073】
表Iの全ての化合物は、上記及び以降の合成実施例の項に例証される方法により調製した。
【0074】
合成例
実施例1: 2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−フェニル−ベンズアミドの合成
【0075】
【化13】

【0076】
2−ピペラジン−1−イル−安息香酸(2.000g、9.79mmol)を、CHCl 100mLに懸濁した。これに、ジイソプロピルエチルアミン(2.22mL、12.00mmol)及びBOC無水物(2.07g、9.50mmol)を加えた。1時間後、更なる無水CHCN 100mLを加え、混合物を一晩撹拌した。混合物をEtOAc 250mLで、続いて飽和NHCl 250mLで希釈した。有機相をHO 2×250mL及びブライン 1×250mLで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−(2−カルボキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル2.37g、収率80%を得た。
【0077】
この中間体の代替的調製方法は、以下のとおりである。4−(2−ホルミル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.50g、1.72mmol)を、ジオキサン80mL及びHO 20mLに溶解した。混合物を4℃に冷却した。これに、スルファミン酸(1.36g、14.00mmol)を一度に加えた。混合物を更に30分間撹拌した。これに、NaClO(0.343g、3.80mmol)の溶液3mLを滴下した。反応を、HO 50mL及びブライン50mLの添加でクエンチした。混合物をCHCl 3×100mLで抽出した。有機相をブライン 2×50mLで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して、4−(2−カルボキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル500mg、収率95%を得た。
【0078】
4−(2−カルボキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.100g、0.326mmol)をAr下、乾燥CHCl 5mLに溶解した。混合物を4℃に冷却し、塩化オキサリル(0.245mL、0.489mmol)の2M溶液を滴下し、ガスの発生をもたらした。混合物を30分間撹拌し、次にDMF 1滴を加え、混合物を室温で更に30分間撹拌した。次に混合物を4℃に冷却し、アニリン(0.030mL、0.326mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.100mL)を加えた。反応物を室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc 50mLで希釈し、飽和NHCl 20mLでクエンチした。有機相をHO 2×20mL及びブライン 1×20mLで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、50% EtOAc/ヘキサンで溶離するSiO分取プレートを使用して精製して、4−(2−フェニルカルバモイル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル0.065gを得た。
【0079】
バイアル中の4−(2−フェニルカルバモイル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.065g、0.171mmol)を、CHCl 1mL及びTFA 1mLに溶解した。混合物を1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固して、粗N−フェニル−2−ピペラジン−1−イル−ベンズアミドトリフルオロアセトアミドを得た。アミン塩を含有するバイアルに、(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸(0.023g、0.150mmol)及びカルボニルジイミダゾール(0.028g、0.170mmol)を含有する予め混合した溶液(予め1時間混合した)1.0mLを加えた。混合物を一晩撹拌した。混合物を、分取HPLC(20%〜100% CHCN/HO)により部分的に精製し、次に分取HPLCシステム(30%〜70% CHCN/HO)により精製して、標記化合物(0.043g、収率69%)を得た。MS MH+=418.2
【0080】
以下の化合物を同様にして調製した:
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=486.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=486.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=486.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−メトキシ−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=448.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=502.5
N−(3−シアノ−フェニル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=443.5
N−(3−クロロ−フェニル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=452.6
N−ベンジル−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=432.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド。MS MH+=419.5
N−(6−シアノ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=444.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−チアゾール−2−イル−ベンズアミド。MS MH+=425.4
N−ベンゾチアゾール−2−イル−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=475.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−フルオロ−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=436.2
N−シクロヘキシル−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=424.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=448.2
2−[4−(2−2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS MH+=443.2
2−[4−(2−2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド。MS MH+=443.2
2−{4−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS MH+=409.2
2−[4−(2−フェニルアミノ−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS MH+=416.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリミジン−2−イル−ベンズアミド。MS MH+=420.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリダジン−4−イル−ベンズアミド。MS MH+=420.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS MH+=433.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−フェニル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS MH+=495.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS MH+=504.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS MH+=449.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド。MS MH+=517.6
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−ベンズアミド。MS MH+=501.5
N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=487.5
2−{4−[2−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS MH+=471.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=439.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=439.2
N−(4−tert−ブチル−チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=481.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド。MS MH+=519.2
N−(4−シクロヘキシル−チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=507.2
N−(5−tert−ブチル−4−メチル−チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=495.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−ピリジン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=502.2
N−(5−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=509.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=479.2
N−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=481.2
2−{4−[2−(4−オキソ−4H−キナゾリン−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=469.7
2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=456.8
2−{4−[2−(4−メチル−1−オキソ−1H−フタラジン−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=483.8
2−{4−[2−(1−オキソ−1H−フタラジン−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=469.7
N−ピリジン−4−イル−2−{4−[2−(1,1,3−トリオキソ−1,3−ジヒドロ−116−ベンゾ[d]イソチアゾール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=506.8
3,4−ジメトキシ−N−{2−オキソ−2−[4−(2−フェニルカルバモイル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ベンズアミド。MS;MH+=503.8
2−{4−[2−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=436.7
3,4−ジメトキシ−N−((S)−1−メチル−2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=518.8
3,4−ジメトキシ−N−((R)−1−メチル−2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=518.8
2−{4−[2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド。MS;MH+=537.8
2−{4−[2−(4−メチル−フラザン−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=407.8
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=419.8
2−{4−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド。MS;MH+=530.8
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=493.4
N−(4−tert−ブチル−5−シアノ−チアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=506.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−ピリジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=502.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−ピリジン−4−イル−チアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=502.4
N−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=509.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メタンスルホニル−ベンゾチアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=553.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メトキシ−ベンゾチアゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=505.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=472.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−2−イル−ベンズアミド。MS MH+=419.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリミジン−4−イル−ベンズアミド。MS MH+=420.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−フェニル−ピリミジン−5−イル)−ベンズアミド。MS MH+=495.2
N−(5−クロロ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=451.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリミジン−5−イル)−ベンズアミド。MS MH+=488.2
N−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=531.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピラジン−2−イル−ベンズアミド。MS MH+=420.2
2−[4−(2−2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ベンズアミド。MS MH+=518.2
N−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS MH+=520.2
N−(3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=465.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル)−ベンズアミド。MS MH+=477.2
N−[3−(2,2−ジメチル−プロピル)−イソオキサゾール−5−イル]−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=479.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−フェニル−イソオキサゾール−5−イル)−ベンズアミド。MS MH+=485.2
N−(3−シクロヘキシル−イソオキサゾール−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=491.2
N−(5−tert−ブチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=482.2
N−(5−tert−ブチル−2H−ピラゾール−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=464.4
N−(3−tert−ブチル−イソチアゾール−5−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=481.2
2−{4−[2−(2−メチル−4−オキソ−4H−キナゾリン−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=483.8
2−{4−[2−(1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=484.8
2−{4−[2−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=470.8
N−ピリジン−4−イル−2−{4−[2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=433.8
2−{4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=405.8
2−{4−[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=470.8
2−{4−[2−(2,5−ジメチル−チアゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=436.7
2−{4−[2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=482.8
2−{4−[2−(2−メチル−4−フェニル−チアゾール−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=498.8
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=495.8
2−[4−(2−ベンゾフラン−3−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=441.7
2−[4−(2−1H−インダゾール−3−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=441.8
2−{4−[2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=454.8
2−[4−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=442.7
N−ピリジン−4−イル−2−[4−(2−キノリン−8−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS;MH+=452.8
2−{4−[2−(6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−3−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=461.7
2−[4−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=441.8
2−[4−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=442.7
2−[4−(2−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=447.7
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=486.2
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=452.2
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS MH+=490.2
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS MH+=422.8
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS MH+=451.4
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{(S)−3−メチル−4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=466.4
2−{(S)−4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS MH+=463.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=458.4
N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=531.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド。MS MH+=517.8
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド。MS MH+=520.0
【0081】
実施例2: 2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミドの合成
【0082】
【化14】

【0083】
2−ピペラジン−1−イル−安息香酸(1.000g、4.89mmol)を、MeOH 10mLに懸濁した。これに、濃HSO 5mLを加えた。混合物を16時間撹拌し、白色の沈殿物をもたらした。更なるHSO 5mLを更なるMeOH 10mLと共に加えた。更なるMeOH 200mL及びHSO 60mLにより反応容量を増加させ、混合物を更に2時間撹拌し、次に12時間加熱還流した。次に反応容量を約175mLに減少させ、10% NH/MeOH 5×200mLで溶離するイオン交換カラムに付し、次に生成物画分を濃縮した。溶離液をトルエンと共蒸発させ、残留水を除去して、2−ピペラジン−1−イル−安息香酸メチルエステル0.667gを収率63%で得た。
【0084】
2−ピペラジン−1−イル−安息香酸メチルエステル(0.667g、3.03mmol)を含有するバイアルに、(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸(0.428g、2.78mmol)及びカルボニルジイミダゾール(0.567g、3.50mmol)を含有する予め混合した溶液を加えた。混合物を一晩撹拌し、次にEtOAc 200mLで、続いて飽和NHCl 200mLで希釈した。有機相をHO 2×200mL及びブライン 1×200mLで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して、2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−安息香酸メチルエステル0.849gを収率86%で得た。
【0085】
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−安息香酸メチルエステル(0.848g、2.38mmol)を、1:1 THF/MeOH 10mLに溶解し、15% NaOH水溶液2mLを加えた。混合物を一晩撹拌し、次に濃縮乾固し、HO 50mLに懸濁した。濃HClの注意深い添加により、pHを4に調整した。水相をCHCl 3×100mLで抽出した。合わせた有機相を乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して、2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−安息香酸0.730gを収率90%で得た。
【0086】
CHCl 2mL中の2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−安息香酸(0.051g、0.150mmol)に、2M塩化オキサリル溶液(0.100mL、0.200mmol)及び乾燥DMF 2滴を4℃で加えた。混合物を1時間かけて室温に温まるにまかせた。これに、4−アミノピリジンを一度に加え、ジイソプロピルエチルアミン(0.100mL、0.310mmol)を加えた。混合物を16時間撹拌した。混合物を濃縮し、次に分取HPLC(20〜80% CHCN/HO)により精製した。生成物を、(10% MeOH/CHCl)で溶離するSiO分取プレートを使用して更に精製して、標記化合物0.032gを収率63%で得た。MS MH+=419.2
【0087】
以下の化合物を同様にして調製した:
N−(2−アミノ−フェニル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=433.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−ヒドロキシ−フェニル)−ベンズアミド。MS;MH+=434.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=433.2
N−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=453.2
N−(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=476.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=449.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−ヒドロキシ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=435.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−キノリン−3−イル−ベンズアミド。MS;MH+=469.2
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=437.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−ヒドロキシ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=435.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=487.6
N−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=497.7
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−フェノキシ−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=511.6
N−(2−tert−ブチル−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=475.6
N−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=453.5
N−(2−ブロモ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=497.4
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=433.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−フルオロ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=437.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−キノリン−6−イル−ベンズアミド。MS;MH+=469.6
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−イソキノリン−6−イル−ベンズアミド。MS;MH+=469.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メチル−ベンゾチアゾール−6−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=489.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=473.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−ジメチルスルファモイル−フェニル)−ベンズアミド。MS;MH+=525.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(3−メタンスルホニル−フェニル)−ベンズアミド。MS;MH+=496.5
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ベンズアミド。MS;MH+=496.5
N−ピリジン−4−イル−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS;MH+=441.2
N−(6−シアノ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS;MH+=466.2
2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=509.2
N−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS;MH+=455.2
N−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS;MH+=471.2
2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−キノリン−3−イル−ベンズアミド。MS;MH+=491.2
【0088】
実施例3: 2−{4−[2−(2,4−ジメチル−イミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−フェニル−ベンズアミドの合成
【0089】
【化15】

【0090】
4−(2−フェニルカルバモイル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.438g、1.150mmol)を含有するバイアルに、CHCl 2mL及びTFA 2mLを加えた。混合物を1時間撹拌し、次に濃縮乾固して、4−(2−フェニルカルバモイル−フェニル)−ピペラジントリフルオロアセタート0.454gを収率100%で得た。
【0091】
4−(2−フェニルカルバモイル−フェニル)−ピペラジントリフルオロアセタート(0.454g、1.150mmol)を、ジイソプロピルエチルアミン(0.554mL、3.000mmol)を含有するCHCl 10mLに溶解した。混合物を4℃に冷却し、クロロアセチルクロリド(0.105mL、0.130mmol)を滴下した。反応物を氷浴で2時間撹拌し、次に飽和NHCl 20mLでクエンチした。反応物をEtOAc 100mLで希釈し、HO 2×20mL及びブライン 1×20mLで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、SiOカラム及び(0〜75% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−[4−(2−クロロ−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−フェニル−ベンズアミド310mgを収率75%で得た。
【0092】
反応管中のDMSO 1mL中の2,5−ジメチルイミダゾール(0.060g、0.630mmol)に、60% NaH(0.030g、0.730mmol)を加えた。脱プロトン化が起こった時、混合物は泡立った。混合物を0.5時間撹拌し、次に2−[4−(2−クロロ−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−フェニル−ベンズアミド(0.075g、0.210mmol)を含有するDMSO溶液 0.5mLを加えた。フラスコを密閉し、80℃で60時間加熱した。生成物を、分取HPLC(20〜100% CHCN/HO)により精製して、2−{4−[2−(2,4−ジメチル−イミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−フェニル−ベンズアミド74.7mgを収率85%で得た。MS:MH+=418.9
【0093】
以下の化合物を同様にして調製した:
N−フェニル−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS;MH+=440.8
N−フェニル−2−{4−[2−(チアゾール−2−イルアミノ)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS;MH+=422.8
2−{4−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−フェニル−ベンズアミド。MS;MH+=436.0
【0094】
実施例4: 2−[4−(2−ベンゾイルアミノ−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド
【0095】
【化16】

【0096】
DMF(10mL)中のN−Boc−グリシン(106mg、0.591mmol)及びカルボニルジイミダゾール(98mg、0.59mmol)の溶液を、室温で60分間撹拌した。溶液に2−ピペラジン−1−イル−N−ピリジン−3−イル−ベンズアミド(200mg、0.563mmol)及びトリエチルアミン(0.394mL、2.82mmol)を加え、溶液を室温で24時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和NaHCO(100mL)、50%飽和NHCl(100mL)で、次に水(100mL)で洗浄した。水層を更なる酢酸エチル(100mL)で再び抽出した。有機物を乾燥(NaSO)させ、濃縮し、乾燥させて、所望のアミド中間体0.241gを収率93%でガム状物として得た。
【0097】
CHCl(15mL)中の上記のアミド中間体(241mg、0.521mmol)の溶液に、4M HCl/ジオキサン(5.0mL、20mmol)を加え、懸濁液を定期的に通気しながら室温で20時間激しく撹拌した。懸濁液をEtO(100mL)及びヘキサン(100mL)で希釈し、1時間撹拌した。得られた吸湿性の白色の固体を濾過し、EtO及びヘキサンで洗浄し、次に減圧下でP下にて乾燥させて、所望のアミン中間体0.201gを収率99%で得た。
【0098】
DMF(2mL)中の安息香酸(14mg、0.11mmol)及びカルボニルジイミダゾール(18mg、0.11mmol)の溶液を、40℃で1時間撹拌した。溶液に上記アミン中間体(40mg、0.11mmol)及びトリエチルアミン(0.075mL、0.54mmol)を加え、溶液を室温で24時間撹拌した。反応物を水(1mL)で希釈し、TFA(0.2mL)でクエンチし、逆相分取HPLC(10〜100% CHCN/HO)により精製して、標記化合物0.036gを収率74%で得た。MS MH+=444.8
【0099】
以下の化合物を同様にして調製した:
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=461.8
2−{4−[2−(ベンゾイル−メチル−アミノ)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド。MS;MH+=458.8
4−メトキシ−3−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=488.8
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=447.7
2,3−ジメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=504.8
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=488.8
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=479.8
4−メトキシ−N−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=488.8
2,3−ジメトキシ−N−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=518.8
3−フルオロ−4−メトキシ−N−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=506.8
4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=474.8
2−エチル−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=476.8
4−ジフルオロメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=510.8
3−フルオロ−4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=492.8
1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=462.8
2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=476.8
3,4−ジメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=504.8
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸メチル−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=493.7
3−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=474.8
2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=462.8
4−フルオロ−3−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−3−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=492.8
3,4−ジメトキシ−N−メチル−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=518.8
3,4−ジメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=504.2
4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=474.2
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=447.2
2,3−ジメトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=504.2
3−フルオロ−4−メトキシ−N−(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−ベンズアミド。MS;MH+=492.2
2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−オキソ−2−{4−[2−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−アミド。MS;MH+=462.2
5−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸(2−{4−[2−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−メチル−アミド。MS MH+=493.2
【0100】
実施例5: N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ベンズアミド
【0101】
【化17】

【0102】
DMF中の(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸(0.140g、0.908mmol)に、カルボニルジイミダゾール(0.140g、0.863mmol)を1度に加えた。混合物を1時間撹拌した。これに、1−(2−ニトロ−フェニル)−ピペラジン(0.197g、0.950mmol)を加えた。混合物を14時間撹拌し、次にEtOAc 100mLで希釈した。反応を飽和NHCl 20mLでクエンチし、HO 2×20mL及びブライン 1×20mLで洗浄した。有機相を乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して、2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−1−[4−(2−ニトロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノンを収率64%で得た。
【0103】
2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−1−[4−(2−ニトロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノン(0.201g、0.584mmol)及びPd/C(0.100g)を含有するフラスコにAr下、MeOH 10mLを加えた。この混合物にNaBH(0.022g、0.584mmol)を加え、混合物を1時間撹拌した。混合物を珪藻土を通して濾過し、濃縮乾固した。残留物をCHCl 100mLで希釈し、飽和NHCl 50mLでクエンチした。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−[4−(2−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノンを収率93%で得た。
【0104】
1−[4−(2−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン(0.042g、0.136mmol)を、CHCl 1.5mLに溶解した。これに、ジイソプロピルエチルアミン(0.046mL、0.250mmol)及びベンゾイルクロリド(0.018mL、0.150)を加えた。混合物を60時間撹拌した。反応を飽和NHCl 2mLでクエンチし、反応バイアル中、CHCl 2×2mLで抽出した。有機相を濃縮した。残留物を、(75% EtOAc/ヘキサン)で溶離するSiO分取プレートを使用して精製して、N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ベンズアミド58.1mgを収率100%で得た。MS:MH+=418.2
【0105】
以下の化合物を同様にして調製した:
3−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ベンズアミド。MS;MH+=452.2
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド。MS;MH+=486.2
4−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ベンズアミド。MS;MH+=452.2
ピリジン−2−カルボン酸(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド。MS;MH+=419.2
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ニコチンアミド。MS;MH+=419.2
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−イソニコチンアミド。MS;MH+=419.2
5−ブロモ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ニコチンアミド。MS;MH+=497.2
6−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−ニコチンアミド。MS;MH+=453.2
N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−6−フェノキシ−ニコチンアミド。MS;MH+=511.2
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド。MS;MH+=439.2
【0106】
実施例6: N−(5−クロロ−2−{4−[2−(4−クロロ−3,5−ジメチル−2H−ピロール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミドの合成
【0107】
【化18】

【0108】
N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中の2,5−ジクロロ−3−ニトロ−ピリジン(2.50g、13.0mmol)の溶液に、1−t−Boc−ピペラジン(2.80g、15.0mmol)を、続いて炭酸カリウム(9.00g、65.0mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次に氷水上に注ぎ、全ての氷が溶けるまで撹拌した。この間に固体が溶液から沈殿した。濾過により黄色の固体を回収し、水で洗浄し、フィルターパッド上で乾燥させて、4−(5−クロロ−3−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル4.40gを収率99%で得た。
【0109】
丸底フラスコに、5%硫化白金担持炭(0.20g、0.039mmol)を入れた。フラスコを排気し、アルゴンを3回再充填した。フラスコに、4−(5−クロロ−3−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.80g、8.17mmol)を酢酸エチル:メタノールの1:1混合物(100mL)中の溶液として加えた。混合物を水素雰囲気下に置き、室温で一晩撹拌した。混合物を珪藻土のパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して、4−(3−アミノ−5−クロロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル2.0gを暗色の固体として収率80%で得た。
【0110】
塩化メチレン(100mL)中の4−(3−アミノ−5−クロロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.10g、3.50mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.70mL、3.9mmol)を、続いて3−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(0.80g、3.8mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水で、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次に無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/ヘプタンの溶離液を使用するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、減圧下で溶離液を除去した後、4−[5−クロロ−3−(3−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミノ)−ピリジン−2−イル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1.40gを澄明な油状物として収率93%で得た。
【0111】
塩化メチレン(100mL)中の4−[5−クロロ−3−(3−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミノ)−ピリジン−2−イル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.40g、2.89mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン中の4.0M溶液として塩化水素(3.00mL、12mmol)を加えた。混合物を室温で2日間撹拌し、その間に固体が溶液から沈殿した。オフホワイトの固体を濾過により回収し、塩化メチレンで洗浄し、フィルターパッド上で乾燥させて、N−(5−クロロ−2−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド1.20gを収率100%で得た。
【0112】
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の(4−クロロ−3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸(0.051g、0.160mmol)の溶液に、ピリジン(0.006mL、0.07mmol)を、続いてテトラメチルウロニウムヒドロキシベンゾトリアゾールヘキサフロウロホスファート0.123g(0.324mmol)を加えた。混合物を1時間撹拌した。これに、N−(5−クロロ−2−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(0.031g、0.162mmol)を加えた。混合物を一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、逆相HPLCにより精製して、N−(5−クロロ−2−{4−[2−(4−クロロ−3,5−ジメチル−2H−ピロール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド0.010gを収率21%で得た。MS;MH+=558.8
【0113】
以下の化合物を同様にして調製した:
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド。MS;MH+=521.8
N−{5−クロロ−2−[4−(2−フェニルアミノ−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド。MS;MH+=518.7
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(4−クロロ−フェノキシ)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド。MS;MH+=555.7
N−{5−クロロ−2−[4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド。MS;MH+=543.8
N−(2−{4−[5−クロロ−3−(3−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミノ)−ピリジン−2−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,4−ジメトキシ−ベンズアミド。MS;MH+=606.7
3−クロロ−N−(2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−5−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=531.7
【0114】
実施例7: 3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミドの合成
【0115】
【化19】

【0116】
ジメチルホルムアミド(20mL)中の(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸(0.800g、5.19mmol)の溶液に、テトラメチルウロニウムヒドロキシベンゾトリアゾールヘキサフルオロホスファート2.1g(5.5mmol)を、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.70mL、15mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次に1−(5−クロロ−3−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン塩酸塩(1.60g、5.70mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水で希釈し、それにより固体が溶液から沈殿した。橙色の固体を濾過により回収し、水で洗浄し、フィルターパッド上で乾燥させた。回収した物質を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、溶離液を減圧下で除去した後、1−[4−(5−クロロ−3−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン1.1gを暗褐色の油状物として収率56%で得た。
【0117】
丸底フラスコに、5%硫化白金担持炭(0.200g、0.039mmol)を入れた。フラスコを排気し、アルゴンで3回再充填した。フラスコに、1−[4−(5−クロロ−3−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン(1.10g、2.90mmol)を酢酸エチル:メタノールの1:1混合物(100mL)中の溶液として加えた。混合物を水素雰囲気下に置き、室温で5時間撹拌した。混合物を珪藻土のパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して、1−[4−(3−アミノ−5−クロロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン0.67gを白色の固体として収率66%で得た。
【0118】
塩化メチレン(2mL)中の1−[4−(3−アミノ−5−クロロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン(0.040g、0.11mmol)の溶液に、3−クロロベンゾイルクロリド(0.020mL、0.160mmol)を、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.045mL、0.25mmol)を加えた。混合物を室温で3日間撹拌した。混合物を窒素流下で濃縮し、残留物を分取逆相HPLCにより精製して、減圧下で溶離液を除去した後、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド0.030gを白色の固体として収率53%で得た。MS;MH+=487.7
【0119】
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ニコチンアミド。MS;MH+=554.7
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−イソニコチンアミド。MS;MH+=554.7
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;MH+=490.67
【0120】
実施例8: N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−4−メタンスルホニル−ベンズアミドの合成
【0121】
【化20】

【0122】
塩化メチレン(2mL)中の4−メタンスルホニル−安息香酸(0.030g、0.150mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.017mL、0.200mmol)を、続いてN,N−ジメチルホルムアミド 1滴を加えた。激しい泡立ちが観測され、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を窒素下で濃縮した。残留物を塩化メチレン(2mL)に溶解し、1−[4−(3−アミノ−5−クロロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン(0.040g、0.110mmol)を加え、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.040mL、0.220mmol)を加えた。混合物を室温で3日間撹拌し、次に窒素流下で濃縮した。残留物をジメチルスルホキシドに溶解し、逆相分取HPLCにより精製して、溶離液を除去した後、N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−4−メタンスルホニル−ベンズアミド0.022gを白色の固体として収率36%で得た。MS;MH+=531.8
【0123】
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−メタンスルホニル−ベンズアミド。MS;MH+=531.8
N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−ベンズアミド。MS;MH+=478.8
【0124】
実施例9: 3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミドの合成
【0125】
【化21】

【0126】
N,N−ジメチルアセトアミド(100mL)中の2,5−ジクロロ−3−ニトロ−ピリジン(2.00g、11.0mmol)の溶液に、1−t−Boc−ピペラジン(2.00g、11.0mmol)を、続いて炭酸カリウム(0.050g)を加えた。混合物を130℃で15分間撹拌し、次に氷水上に注ぎ、氷が溶けるまで撹拌した。この間に固体が溶液から沈殿した。黄色の固体を濾過により回収し、水で洗浄し、フィルターパッド上で乾燥させて、4−(4−クロロ−2−ニトロ−フェニル)−[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル2.03gを収率57%で得た。
【0127】
酢酸エチル:メタノールの1:1混合物(200mL)中の4−(4−クロロ−2−ニトロ−フェニル)−[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.00g、5.7mmol)の溶液を水素1気圧下、10% Pd/C(0.50g、1.43mmol)と1時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノールの溶離液を使用するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、溶離液を減圧下で除去した後、4−(2−アミノ−4−クロロ−フェニル)−[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1.10gを収率58%で得た。
【0128】
アセトニトリル(50mL)中の4−(2−アミノ−4−クロロ−フェニル)−[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.10g、3.40mmol)の溶液に、3−クロロベンゾイルクロリド(0.80g、3.8mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次に減圧下でシリカゲル上にて濃縮した。残留物を、酢酸エチル/ヘプタンの溶離液を使用するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、溶離液を減圧下で除去した後、4−[4−クロロ−2−(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1.00gを収率64%で得た。
【0129】
アセトニトリル(5mL)中の4−[4−クロロ−2−(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.100g、0.215mmol)の溶液に、塩化水素2.0mLを1,4−ジオキサン中の4.0M溶液として加えた。混合物を室温で48時間撹拌し、その間に固体が溶液から沈殿した。オフホワイトの固体を濾過により回収し、塩化メチレンで洗浄し、フィルターパッド上で乾燥させて、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−[1,4]ジアゼパン−1−イル−フェニル)−ベンズアミド0.070gを得た。
【0130】
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸(0.010g、0.068mmol)の溶液に、ピリジン0.006mL(0.071mmol)を、続いてテトラメチルウロニウムヒドロキシベンゾトリアゾールヘキサフルオロホスファート(0.123g、0.324mmol)を加えた。混合物を1時間撹拌した。これに、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−[1,4]ジアゼパン−1−イル−フェニル)−ベンズアミド(0.025g、0.068mmol)を加えた。混合物を一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、逆相HPLCにより精製して、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド0.010gを収率29%で得た。MS MH+=501.8
【0131】
以下の化合物を同様にして調製した:
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{4−[2−(4−クロロ−3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド。MS;M+H=537.8
3−クロロ−N−{5−クロロ−2−[4−(2−ピペリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−ベンズアミド。MH+=474.2
3−クロロ−N−{5−クロロ−2−[4−(2−ピペリジン−1−イル−アセチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−ベンズアミド。MH+=490.2
【0132】
実施例10: N−(5−クロロ−2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミドの合成
【0133】
【化22】

【0134】
ジクロロメタン(15mL)中の2−ブロモ−5−クロロアニリン(0.380g、1.84mmol)及びトリエチルアミン(0.768mL、5.52mmol)の溶液に、3−クロロベンゾイルクロリド(0.353mL、2.76mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。水(30mL)を加え、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで1回洗浄し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、N−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−3−クロロ−ベンズアミド0.630gを収率99%で得た。
【0135】
20mLマイクロ波管中に、N−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−3−クロロ−ベンズアミド(0.500g、1.45mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.532g、1.74mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.102g、0.145mmol)、2N NaCO水溶液(3.62mL、7.25mmol)及びDMF(10mL)を加えた。得られた混合物をマイクロ波オーブン中に置き、100℃に30分間加熱した。反応物は黒色に変化した。反応混合物を水(30mL)に注ぎ、濾過した。ケークを水 10mLで洗浄し、空気乾燥した。次にケークを最小量のジクロロメタンに溶解し、0〜30% EtOAc/ヘキサンを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。化合物は30% EtOAcに達した。溶媒を減圧下で除去することにより、4−[4−クロロ−2−(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル0.504gを収率78%で得た。
【0136】
ジクロロメタン(10mL)中の4−[4−クロロ−2−(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.504g、1.13mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を滴下した。得られた反応物を室温で2時間撹拌した。2N NaOH水溶液を加え、pH>12に調整した。次に混合物をジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで1回洗浄し、乾燥(NaSO)させ、減圧下で濃縮して、3−クロロ−N−[5−クロロ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−ベンズアミド0.391gを収率99%で得た。
【0137】
ジクロロメタン(3mL)中の3−クロロ−N−[5−クロロ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−ベンズアミド(0.140g、0.403mmol)及びトリエチルアミン(0.168mL、1.21mmol)の溶液に、クロロアセチルクロリド(0.039mL、0.484mmol)を滴下した。反応物を室温で1時間撹拌した。水(30mL)を加え、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで1回洗浄し、乾燥(NaSO)させ、濃縮した。粗残留物を、アセトニトリル 2mLに溶解し、2〜5mLマイクロ波管にジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)と共に加えた。反応物をマイクロ波オーブンで170℃にて1時間加熱した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製した。溶媒の除去により、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミド0.165gを収率85%で得た。MS MH+=483.20
【0138】
エタノール(5mL)中の3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミド(0.100g、0.207mmol)の溶液に、丸底フラスコ中の5% Pd担持活性炭(10mg)を加え、混合物を3回パージし、H充填バルーンを使用してHを再充填した。反応物を室温で20時間撹拌した。反応物を珪藻土のパッドを通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を濃縮し、分取HPLCにより精製した。溶媒の除去により、N−(5−クロロ−2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミド0.010g(収率10%、MS MH+=450.2)及びN−(2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミド0.030g(収率35%、MS MH+=417.3)を得た。
【0139】
以下の化合物を同様にして調製した:
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−{1−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル}−フェニル)−ベンズアミド。MH+=483.20
【0140】
実施例11: 5−クロロ−1−(2−{4−[2−(4−メタンスルホニル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸の合成
【0141】
【化23】

【0142】
実施例1に概説された手順を使用して、5−クロロ−1−(2−{4−[2−(4−メタンスルホニル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを適切な中間体を用いて調製した。
【0143】
水/MeOH/1,4−ジオキサンの1:1:1混合物(9mL)中の5−クロロ−1−(2−{4−[2−(4−メタンスルホニル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(0.14g、0.22mmol)の懸濁液を、50℃で1時間加熱し、その間に全ての固体が溶液に溶けた。混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮して、揮発有機物を除去した。塩酸の2N溶液の添加により、混合物のpHを僅かに酸性(約pH5)に調整し、それにより固体が溶液から沈殿した。形成された固体を濾過により回収し、水で洗浄し、フィルターパッド上で乾燥させて、5−クロロ−1−(2−{4−[2−(4−メタンスルホニル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸0.025gをオフホワイトの粉末として得た。
【0144】
実施例12: 5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イルアミンの合成
【0145】
【化24】

【0146】
塩化メチレン中の2,6−ジクロロ−5−フルオロ−ニコチン酸(1.00g、4.46mmol)の溶液に、塩化オキサリル(50mL、0.445mL、5.30mmol)を、続いてN,N−ジメチルホルムアミドを2滴加えた。激しい泡立ちが観測され、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を塩化メチレン(50mL)に再び取った。溶液にMeOH(20mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、2,6−ジクロロ−5−フルオロ−ニコチン酸メチルエステルを油状物として得た。
【0147】
2,6−ジクロロ−5−フルオロ−ニコチン酸メチルエステル(1.00g、4.46mmol)、トリメチルボロキシン(0.620mL、4.40mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.500g、0.433mmol)及び炭酸カリウム(1.50g、12.0mmol)の混合物を、110℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷まし、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を水で、続いてブラインで洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、0〜30% EtOAc/ヘプタンの勾配を使用するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2−クロロ−5−フルオロ−6−メチル−ニコチン酸メチルエステル0.410g(45.1%)を固体として得た。
【0148】
10% Pd/C(0.20g、0.19mmol)及び2−クロロ−5−フルオロ−6−メチル−ニコチン酸メチルエステル(0.410g、2.01mmol)を含有するフラスコを、Ar雰囲気下に置いた。容器の空気を排気し、Arで3回再充填した。これに、MeOH(30mL)を、続いてギ酸アンモニウム(1.0g、16mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を珪藻土のパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して、固体を得た。物質をEtOAcで洗浄し、濾過し、不溶性物質を除去した。濾液を減圧下で濃縮して、5−フルオロ−6−メチル−ニコチン酸メチルエステル0.210g(61.6%)を固体として得た。
【0149】
MeOH:水の1:1混合物(20mL)中の5−フルオロ−6−メチル−ニコチン酸メチルエステル(0.21g、1.24mmol)の懸濁液に、水酸化ナトリウムを10%水溶液(1.0mL、2.5mmol)として加えた。混合物を50℃に1時間加熱し、次に室温に冷まし、減圧下で濃縮し、有機物の揮発物を除去した。2N HClの溶液の添加により、得られた溶液のpHを僅かに酸性(約pH5)に調整した。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、5−フルオロ−6−メチル−ニコチン酸0.170gを固体として得た。
【0150】
トルエン(10mL)中の5−フルオロ−6−メチル−ニコチン酸(0.17g、1.10mmol)の溶液に、ジフェニルホスホリルアジド(0.30mL、1.3mmol)を、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.20mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次にベンジルアルコール(0.14mL、1.30mmol)を加え、反応混合物を110℃に2時間加熱した。混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘプタンの0〜30%勾配を使用するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−カルバミン酸ベンジルエステル0.196gを固体として得た。
【0151】
フラスコに、(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−カルバミン酸ベンジルエステル(0.20g、0.23mmol)及び10% Pd/C(0.09g、0.08mmol)を入れた。空気を排気し、Arで3回再充填した。この混合物にMeOH(10mL)を加えた。反応混合物をH雰囲気下に置き、室温で1時間撹拌した。混合物をシリンジフィルターを通して濾過し、減圧下で濃縮して、5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イルアミンを固体として得た。
【0152】
実施例1に記載された手順を使用して、5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イルアミンを使用し、2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド MS MH+=451.4を調製した。
【0153】
実施例13: (S)−4−(2−カルボキシ−フェニル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成
【0154】
【化25】

【0155】
ピリジン(41mL)中の(S)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.10g、19.8mmol)の溶液に、2−フルオロ−安息香酸(20.2g、140mmol)を、続いてDBU(43ml)を加えた。混合物を150℃で48時間撹拌した。混合物を2N HCl 600mLで希釈し、続いてEtOAc(3×300mL)で抽出した。有機物を回収し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(S)−4−(2−カルボキシ−フェニル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル3.50gを収率53%で得た。
【0156】
実施例1に記載された手順を使用して、この中間体を下記に示された化合物の調製で使用した:
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{(S)−3−メチル−4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=466.4
2−{(S)−4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS MH+=463.4
【0157】
実施例14: 4−[2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成
【0158】
【化26】

【0159】
4−(2−カルボキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.30g、0.98mmol)、EDC(0.23g、1.20mmol)及びHOBT(0.18g、1.20mmol)を、DMF 1mLに溶解した。混合物を1時間撹拌した。これに、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミン(0.16g、0.98mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.37mL、2.00mmol)を加えた。混合物をAr流下に置き、50℃で16時間加熱した。次に混合物をCHCl 50mLで希釈し、飽和NHCl 20mLでクエンチし;HO 2×20mLで洗浄し、ブライン 1×20mLで洗浄した。得られた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−[2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル0.38g、収率85%を得た。
【0160】
実施例1に記載された手順を使用して、この中間体を下記に示された化合物の調製で使用した:
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=458.4
N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=531.2
【0161】
実施例15: 2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イルアミンの合成
【0162】
【化27】

【0163】
EtOH 40mL中の4−ニトロ−2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン(1.11g、5mmol)及び10% Pd/C 50mgを水素雰囲気下、室温で16時間置いた。溶媒を減圧下で除去して、2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イルアミン0.9g、収率100%を得た。
【0164】
実施例1に記載された手順を使用して、この中間体を下記に示された化合物の調製で使用した:
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド。MS MH+=517.8
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド。MS MH+=520.0
【0165】
実施例16: 2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イルアミンの合成
【0166】
【化28】

【0167】
酢酸(25mL)中の2−トリフルオロメチルピリジン(5g、34mmol)の撹拌した溶液に、33% H水溶液(20mL)を室温で加えた。反応混合物を70℃で12時間撹拌した。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をクロロホルム(250mL)に溶解し、pHをKCO(約20g)で7に調整した。得られた固体をガラス製焼結漏斗を通して濾過し、クロロホルムで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、2−トリフルオロメチル−ピリジン 1−オキシドをシロップ状の液体(4.3g)として得た。
【0168】
濃HSO(2mL)中の2−トリフルオロメチル−ピリジン 1−オキシド(0.43g、2.43mmol)の撹拌した溶液に、70% HNO(1.6mL)を0℃で滴下した。反応混合物を130℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、それを氷(約200g)でクエンチし、pHを固体KCO(15〜20g)で7に調整し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機部分を水、ブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、溶離液;ヘキサン中の20% EtOAc)により精製して、4−ニトロ−2−トリフルオロメチル−ピリジン 1−オキシド(0.1g、20%)を得た。
【0169】
EtOH(15mL)中の4−ニトロ−2−トリフルオロメチル−ピリジン 1−オキシド(0.4g、1.90mmol)の撹拌した溶液に窒素雰囲気下、10% Pd−C(0.04g)を加えた。水素化をParrシェーカーで30psiにて室温で3時間行った。反応が完了した後、それを珪藻土を通して濾過し、EtOHで洗浄した。濾液を濃縮して、2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イルアミンを高粘度の液体(0.23g、74%)として得た。
【0170】
この中間体のカップリング工程で、CHCl中の触媒的DMFを含む塩化オキサリルの代わりにCHCl中のTBTU(O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)を使用する以外は、実施例1に記載された手順を使用して、この中間体を下記に示された化合物の調製で使用した:
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS MH+=487.9
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS MH+=490.9
【0171】
実施例17: 4−(2−カルボキシ−4−フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成
【0172】
【化29】

【0173】
MeOH(250mL)中の2,5−ジフルオロ安息香酸(20g、126mmol)の撹拌した溶液に、塩化チオニル(22.5g、190mmol)を氷冷条件で滴下した。添加が完了した後、反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物をNaCO水溶液で中和した。それをCHCl(3×100mL)で抽出し、無水MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、所望の2,5−ジフルオロ安息香酸メチルエステルを高粘度の液体(22g)として得た。
【0174】
2,5−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(25g、145mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(27g、145mmol)及びKCO(50g、363mmol)を、1,4−ジオキサンに加え、混合物を110℃に2日間加熱した。反応混合物を冷まし、無機塩を焼結漏斗を通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、溶離液;ヘキサン中の5% EtOAc)により精製して、所望の4−(4−フルオロ−2−メトキシカルボニル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをシロップ状の液体(8.1g、16.3%)として得た。
【0175】
4−(4−フルオロ−2−メトキシカルボニル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.5g、16.2mmol)を、THF(40mL)に溶解し、1M LiOH水溶液(33mL)を室温で加えた。溶液を50℃に3時間温めた。THFを減圧下で除去し、水性の部分をヘキサン中の50% EtOAcで洗浄した。水性の部分を1M HCl水溶液で酸性化し、続いてEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4−(2−カルボキシ−4−フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを固体(4.9g、98%)として得た。
【0176】
この中間体のカップリング工程で、CHCl中の触媒的DMFを含む塩化オキサリルの代わりにCHCl中のTBTUを使用する以外は、実施例1に記載された手順を使用して、この中間体を下記に示された化合物の調製で使用した:
5−フルオロ−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=549.9
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド。MS MH+=467.9
5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド。MS MH+=470.9
【0177】
4−(2−カルボキシ−4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを上記のように調製し、使用して、以下の化合物を上記のように調製した:
5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド。MS MH+=529.9
【0178】
実施例18: ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−酢酸の合成
【0179】
【化30】

【0180】
DMF(10mL)中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(1g、8.46mmol)の撹拌した溶液に、NaH(0.504g、12.6mmol)を窒素雰囲気下、氷冷条件で少量ずつ加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次にそれを氷浴で冷却し、DMF(10mL)中のブロモ酢酸ベンジルエステル(1.46mL、9.31mmol)を滴下した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。飽和NHCl水溶液を加え、反応混合物を氷冷条件でクエンチし、次に水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水で、続いてブラインで洗浄した。次にそれを無水MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、溶離液;EtOAc〜EtOAc中の2% MeOH)により精製して、ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−酢酸ベンジルエステル(1.4g)を固体として得た。
【0181】
Parrシェーカー容器(250mL)中のMeOH(20mL)中のピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−酢酸ベンジルエステル(1.0g、3.6mmol)の撹拌した溶液に、パラジウム−炭素(100mg)を窒素雰囲気下で加えた。窒素を水素でフラッシュし、溶液を室温にて水素圧10psiで水素化した。反応をTLCによりモニタリングした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物をParrシェーカーから取り出し、水で希釈した。溶液を珪藻土のパッドを通して濾過し、熱水で順次洗浄した。揮発物を減圧下で除去し、得られた粗固体をEtOAc(3×50mL)で洗浄した。それを濃縮し、減圧下で乾燥させて、ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−酢酸を固体(0.565g)として得た。
【0182】
この中間体のカップリング工程で、DMF中のCDIの代わりにCHCl中のTBTUを使用する以外は、実施例1に記載された手順を使用して、この中間体を下記に示された化合物の調製で使用した:
N−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド。MS MH+=459.1
【0183】
生物学的特性の評価
化合物は、CXCR3トランスフェクト細胞におけるカルシウム流量を測定する細胞内機能分析において、CXCR3とIP−10の相互作用を遮断する能力に関して評価する。
【0184】
組換えCXCR3及びG−α−16を安定的に発現するCyno−CHO細胞を、10%(v/v)FBS(Mediatech #35-01500)、1% Geneticin(Invitrogen #10131-027)及び0.2% Zeocin(Invitrogen #R250-05)を補足したF12培地(Mediatech #45000-360)で増殖させる。細胞を遠沈させ、そして増殖培地に再懸濁して4.8×10細胞/mLの濃度とする。25μLの細胞懸濁液をBD−384ウェルのTC処理プレートの各ウェルに加えて、12,000細胞/ウェルとする。このプレートを37℃/5% COで一晩インキュベートする。アッセイ当日に、プレートを取り出し、培地を振り払い、2mMプロベネシドを含有するアッセイ緩衝液(HBSS、10mMヘペス、pH7.4)中のCa−4色素25μLを各ウェルに加える。次に細胞アッセイプレートを37℃/5% COで1時間インキュベートする。
【0185】
試験化合物は、DMSOに溶解して、DMSO中に1.045mMまで希釈する。アッセイ直前に、適切に希釈した試験化合物2.75μLを、45μLのHBSS緩衝液を含有する384ウェルプレートの各ウェルに加える。混合後、5μLの希釈化合物を細胞アッセイプレートの各ウェルに、最終アッセイ濃度が10μMになるように加える。このプレートを室温で15分間インキュベートする。HBSS中のIP−10原液(4×EC80濃度)10μLを、緩衝液のみを含有するブランクウェルとして用意された細胞を除いて、細胞アッセイプレートの各ウェルに加える。細胞内カルシウム流量は、480nmでの励起及び540nmでの発光を用いて、HAMAMATSU FDSS6000で記録する。データは、Activity Baseソフトウェアを用いて解析する。
【0186】
一般に、上記アッセイにおける化合物の好ましい効力範囲(IC50)は、1nM〜3μMであり、そして最も好ましい効力範囲は、1nM〜20nMである。以下の表には、上記アッセイにおける本発明の代表化合物のIC50を示す。
【0187】
【表2】





















【0188】
使用の方法
本発明の化合物は、CXCR3とそのリガンドの相互作用の有効なアンタゴニストであり、よってCXCR3活性化を阻害する。したがって、本発明の1つの実施態様において、本発明の化合物を用いるCXCR3介在性障害の処置方法が提供される。別の実施態様において、本発明の化合物を用いる炎症性、自己免疫性及び心臓血管性疾患の処置方法が提供される。
【0189】
理論に束縛されるものではないが、CXCR3の活性を阻害することにより、本発明の化合物は、T細胞及びCXCR3を発現する他の白血球の遊走を遮断する。よって、CXCR3活性の阻害は、これらの白血球の流入により増悪する種々の自己免疫性及び免疫学的疾患を予防及び処置するための魅力ある手段である。これらは、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、COPD及び腎疾患を包含する。更に、遺伝子欠失研究及びCXCR3アンタゴニストによるLDL受容体KOマウスでの研究は両方とも、CXCR3活性の阻害が、アテローム動脈硬化病変形成を軽減させることを証明している。よってCXCR3活性の阻害はまた、アテローム動脈硬化症、並びに心筋梗塞及び卒中のような二次的アテローム血栓性イベントを、処置及び予防するための魅力ある手段である。
【0190】
上記の疾患及び症状の処置には、治療有効用量は、一般に本発明の化合物の投薬1回あたり約0.01mg〜約100mg/kg体重の範囲;好ましくは投薬1回あたり約0.1mg〜約20mg/kg体重の範囲であろう。例えば、70kgのヒトへの投与には、用量範囲は、本発明の化合物の投薬1回あたり約0.7mg〜約7000mg、、好ましくは投薬1回あたり約7.0mg〜約1400mgであろう。最適な投薬レベル及びパターンを決定するには、ある程度の通常の用量最適化が必要とされよう。活性成分は、1日に1〜6回で投与することができる。
【0191】
一般的投与法及び医薬組成物
医薬品として使用するとき、本発明の化合物は、典型的には医薬組成物の形で投与される。このような組成物は、製薬分野において周知の手順を用いて調製することができ、そして少なくとも1種の本発明の化合物を含む。本発明の化合物はまた、単独で、あるいは本発明の化合物の安定性を増強し、若干の実施態様ではこれらを含有する医薬組成物の投与を促進し、溶解又は分散を増進させ、アンタゴニスト活性を増大させ、補助療法などを提供する、補助剤と組合せて投与することができる。本発明の化合物は、独自に、又は本発明の他の活性物質と併せて、また場合により他の薬理活性物質と併せて使用することができる。一般に、本発明の化合物は、治療的に又は薬学的に有効な量で投与されるが、診断又は他の目的には、それより低い量で投与することもできる。
【0192】
純粋な形での又は適切な医薬組成物にしての本発明の化合物の投与は、医薬組成物の投与の認められる様式のいずれかを用いて実施することができる。即ち、投与は、例えば、経口、バッカル(例えば、舌下)、鼻内、非経口、局所、経皮、膣内、又は直腸内に、例えば、錠剤、坐剤、丸剤、軟(弾性)及び硬ゼラチンカプセル剤、粉剤、液剤、懸濁剤、又はエアゾールなどのような、固体、半固体、凍結乾燥粉末、又は液体投与剤形の剤形にして、好ましくは正確な用量の単純な投与に適切な単位投与剤形にして行うことができる。本医薬組成物は、一般に従来の製剤担体又は賦形剤と、活性剤としての本発明の化合物を包含し、そして更に、他の薬剤、医薬品、担体、補助剤、希釈剤、ビヒクル、又はこれらの組合せを包含することができる。このような薬学的に許容しうる賦形剤、担体、又は添加剤、更には種々の様式の投与のための医薬組成物の製造方法は、当業者には周知である。技術水準は、例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 20th Edition, A. Gennaro (ed.), Lippincott Williams & Wilkins, 2000; Handbook of Pharmaceutical Additives, Michael & Irene Ash (eds.), Gower, 1995; Handbook of Pharmaceutical Excipients, A.H. Kibbe (ed.), American Pharmaceutical Ass’n, 2000; H.C. Ansel and N.G. Popovish, Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, 5th ed., Lea and Febiger, 1990(これらはそれぞれ、技術水準をより詳しく記述するために全体が引用例として本明細書に取り込まれる)により明らかである。
【0193】
当業者なら予期するであろうとおり、特定の製剤に使用される本発明の化合物の形(例えば、塩)は、その製剤が有効であるために要求される適切な物性(例えば、水溶性)を持つものが選択されるだろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化31】


[式中、
Aは、C又はNであり;
Bは、C又はNであり;
Xは、−NHC(O)−、−N(CH)C(O)−、−NH−であるか、又は存在せず;
Yは、−C(O)NH−又は−NHC(O)−であり;
は、H、−CN、ハロゲン、−CF、−OCF、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−S(O)CH、アミノ、モノ−若しくはジメチルアミノ、−NHC(O)C1−3アルキル、−NO、−C(O)NH、−C(O)NHC1−3アルキル又は−C(O)C1−3アルキルであり;
は、アリール、ヘテロアリール又はC3−10シクロアルキルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
は、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール又はC3−10シクロアルキルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
は、H又はC1−6アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立にH、C1−2アルキル及びフェニルから選択されるか;又はR及びRは、一緒になってエチル橋を形成してもよく;」
は、−OH、オキソ、ヒドロキシC1−6アルキル、ハロゲン、−(CH−CN、ニトロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C1−6アルコキシ、フェノキシ、ヘテロアリールオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、カルボキシル、−C(O)C1−6アルキル、−(CH−NR10、−S(O)1−6アルキル、−NHS(O)1−6アルキル、−NRC(O)C1−6アルキル、S(O)NR10、−C(O)NR10、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、フェニル又はベンジルであって、ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており、そして該Rの各ヘテロシクリル、ヘテロアリール、フェニル又はベンジルは、場合により1〜3個のC1−6アルキル、C1−6アルコキシ(CH、ハロゲン、−CN、−CF、C1−6アシル、−NR10、−C(O)NR10、−OH、ヒドロキシC1−6アルキル又は−S(O)1−6アルキルで置換されており;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボキシル、C3−10シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、オキソ、又はフェニルであって、ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており;
及びR10は、水素、C1−6アルキル、C1−6アシル、C3−10シクロアルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルC1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル及びC1−6アルコキシカルボニルから独立に選択され;
mは、0〜2であり;
nは、1又は2であり;
下記:
【化32】


に示される記号は、AがNである場合、単結合であるか、又はAがCである場合、単結合若しくは二重結合である]で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項2】
が、アリール又はヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項3】
がアリールであり、そしてRが、アリール又はヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項4】
がヘテロアリールであり、そしてRが、アリール又はヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項5】
AがNである、請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項6】
Xが、−NHC(O)−、−N(CH)C(O)−であるか、又は存在せず;
が、Hであり;
及びRが、Hである、
請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項7】
が、H、−CN、−F、−Cl、−CF、−CH、−OCH、−C(O)NHCH又は−S(O)CHであり;
が、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、シクロヘキシル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾリル、フラニル、イミダゾリル、1H−イミダゾ[4,3−c]ピリジニル、インドリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、フェニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチアゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジニル、4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル又はトリアジニルであって、それぞれ場合により1〜3個のRにより置換されており;
が、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[d]イソチアゾリル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾトリアゾリル、1,4−ジアゼパニル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、3,3−ジヒドロ−1H−インドリル、1,3−ジヒドロイソインドリル、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニル、1,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾリル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジン−2−オンイル、イミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、インドリル、1H−インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、オキサゾリル、フェニル、フタラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、チアジアゾリル又はチアゾリルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
が、−OH、オキソ、ハロゲン、−CN、ニトロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、フェノキシ、−C(O)C1−6アルキル、−NR10、−S(O)1−6アルキル、−NHS(O)1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキル、−S(O)NR10、−C(O)NR10、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルであって、ここで、各アルキル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており、そして該Rの各モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルは、場合により1〜3個のC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、−CN、−CF、C1−6アシル、−NR10、C(O)NR10、−OH、ヒドロキシC1−6アルキル又は−S(O)1−6アルキルで置換されており;
が、C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−3アルコキシ、カルボキシル、ハロゲン、オキソ、又はフェニルであって、ここで、各アルキル、シクロアルキル又はアルコキシは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており;
及びR10が、水素、C1−6アルキル、C1−6アシル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−3アルキル及び−S(O)CHから独立に選択される、
請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項8】
が、H、−CN、−F、−Cl、−CF、−CH又は−OCHであり;
が、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾリル、1H−イミダゾ[4,3−c]ピリジニル、インドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、オキサゾリル、フェニル、ピラジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジニル、4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル、チアジアゾリル、又はチアゾリルであって、それぞれ場合により1〜3個のRにより置換されており;
が、ベンゾフラニル、ベンゾ[d]イソチアゾリル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロイソインドリル、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、インドリル、1H−インダゾリル、フェニル、フタラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル又はチアゾリルであって、それぞれ場合により1〜3個のRで置換されており;
が、−OH、オキソ、−Cl、−F、−Br、−CN、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−OCH、フェノキシ、−C(O)CH、−NR10、−S(O)CH、−NHS(O)CH、−NHC(O)CH、−S(O)NR10、−C(O)NR10、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルであって、ここで、各アルキル又は−OCHは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており、そして該Rの各モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル又はフェニルは、場合により1〜3個の−CH、−OCH、−Cl、−F、−Br、−CN、−CF、−C(O)CH、−NR10、−C(O)NR10、−OH又は−S(O)CHで置換されており;
が、C1−3アルキル、−OCH、−Cl、−F、−Br、オキソ、又はフェニルであって、ここで、各アルキル、シクロアルキル又は−OCHは、場合により部分的又は完全にハロゲン化されており;
及びR10が、水素、−CH、及び−C(O)CHから独立に選択される、
請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項9】
Xが存在しない、請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項10】
Xが−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項11】
以下:
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
5−クロロ−1−(2−{4−[2−(4−メタンスルホニル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1−H−インドール−2−カルボン酸;
5−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸(2−{4−[2−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−メチル−アミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{(S)−3−メチル−4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{(S)−4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−4−イル]−ベンズアミド;
5−フルオロ−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
5−クロロ−2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド;
N−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−2−[4−(2−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−ベンズアミド;
N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−2−{4−[2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
2−{4−[2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−ベンズアミド;
5−フルオロ−N−(2−メトキシ−ピリジン−4−イル)−2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−ベンズアミド;
2−{4−[2−(2−オキソ−ピペリジン−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド;
から選択される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項12】
CXCR3介在性障害の処置方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩を、これを必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項13】
炎症性、自己免疫性又は心臓血管性疾患の処置方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩を、これを必要とする患者に投与することを含む方法。

【公表番号】特表2012−525335(P2012−525335A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507474(P2012−507474)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/032477
【国際公開番号】WO2010/126851
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】