説明

Ethernetベース、ネットワークシステム及びデータ転送方法

【課題】Ethernetベース、ネットワークシステム及びデータ転送方法を提供する。
【解決手段】Ethernetベースは、3Gルータにより送信されたUSBフォーマットのサービスデータを受信し、USBフォーマットのサービスデータをEthernetフォーマットのサービスデータに変換した後に、USBユニットがUSBホストデバイスのハードウェア時系列機能を実現できるように、そのUSBユニットでのソフトウェア構成を更に実行する。本発明の実施例によれば、3Gルータのネットワークトラヒックは、3Gルータの基本アーキテクチャを変更することなく、固定ネットワークルータに切り替えられることが可能になり、EthernetベースのUSBインタフェースは、データ送信の処理と同時の3Gルータの充電をサポートする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、特にEthernet(登録商標)ベース(Ethernet base)、ネットワークシステム及びデータ転送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポータブル3G(第三世代、第3世代移動通信技術)ルータは、便利であり、小型であり、精巧であるという特徴を有し、持ち運びが便利であり、いつでもどこでもインターネットにアクセスするというユーザの需要を満たすことができ、更に広く適用されている。しかし、あまりにも多くオペレータの3G帯域幅を占有するという問題も存在する。家庭及び会社のような固定ネットワークアクセスリソースが存在する適用場面では、ユーザのネットワークトラヒックが3Gから固定ネットワークルータに切り替えられることができれば、アクセスレートが増加できるだけでなく、オペレータの3Gネットワークのトラヒックも共有できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial BUS、以下ではUSBと呼ぶ)対Ethernetチップ(USB to Ethernet chip)は、Ethernetベース(Ethernet base)を設計するために採用されており、Ethernetベースは、クライアントに固定ネットワークアクセス機能を提供するためのポータブル3Gルータのアクセサリとして使用される。特別な用途では、Ethernetベースは、USBインタフェースを通じてポータブル3Gルータに接続され、Ethernet回線を通じて固定ネットワークルータに接続された後に、ユーザのネットワークトラヒックを3Gから固定ネットワークルータに切り替えることができる。
【0004】
現在では、ポータブル3GルータのUSBは、PCマシンのUSBホスト(ホストデバイス)インタフェースと適合するように、一般的にUSBスレーブ(スレーブデバイス)インタフェースを採用している。しかし、既存のEthernetベースで使用されるUSB対Ethernetチップは、一般的にUSBスレーブ(スレーブデバイス)インタフェースを採用するため、既存のUSBをEthernetチップに適合させるように3GルータのUSBをUSBホストに変換するためのソフトウェアが必要である。更に、3Gポータブル無線ルータはまた、トランシーバのパケットのドライブ(drive)をEthernetネットワークカードのドライブに仮想化するために、USB対Ethernetドライブも提供する必要がある。そして、USBインタフェースとEthernetインタフェースとの間のデータ転送は、3Gポータブル無線ルータにより実現される。従って、ポータブル3Gルータの基本アーキテクチャは変更される必要がある。更に、ベースのUSBはUSBスレーブ機能を実現するため、ベースがUSBインタフェースを通じてポータブル3Gルータとデータ送信を実行する場合、ポータブル3Gルータは、同時に充電できない。従って、ポータブル3Gルータ及びベースは、共に充電インタフェースを追加する必要があり、このことは製品の構造を複雑にし、コストの節約に対して不都合である。
【0005】
本発明の実施例は、3Gルータの基本アーキテクチャを変更することなく、3Gルータのネットワークトラヒックを固定ネットワークルータに切り替えることができるEthernetベース、ネットワークシステム及びデータ転送方法を提供する。そして、EthernetベースのUSBインタフェースは、データ送信の処理中に3Gルータの充電をサポートする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例で提供されるEthernetベースは、USBユニットと、USBドライブユニットと、Ethernetドライブユニットと、Ethernetユニットとを含む。USBユニットは、3Gルータにより送信されたUSBフォーマットの第1のサービスデータを受信するように構成され、USBドライブユニットは、USBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換するように構成され、USBユニットがUSBホストデバイスのハードウェア時系列機能を実現できるように、USBユニットでのソフトウェア構成を実行するように更に構成され、Ethernetドライブユニットは、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータをEthernetユニットに送信するように構成され、Ethernetユニットは、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータを固定ネットワークルータに送信するように構成される。
【0007】
本発明の実施例で提供されるネットワークシステムは、無線インターネットアクセス端末と、3Gルータと、Ethernetベースと、固定ネットワークルータとを含む。無線インターネットアクセス端末は、無線ローカルエリアネットワークを通じて3Gルータに接続され、3Gルータは、USBインタフェースを通じてEthernetベースに接続され、Ethernetベースは、Ethernet回線を通じて固定ネットワークルータに接続される。無線インターネットアクセス端末は、第1のサービスデータを3Gルータに伝送し、3Gルータは、第1のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換を実行し、USBインタフェースを通じてUSBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetベースに送信する。Ethernetベースは、USBユニットと、USBドライブユニットと、Ethernetドライブユニットと、Ethernetユニットとを含む。USBユニットは、3Gルータにより送信されたUSBフォーマットの第1のサービスデータを受信するように構成され、USBドライブユニットは、USBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換するように構成され、USBユニットがUSBホストデバイスのハードウェア時系列機能を実現できるように、USBユニットでのソフトウェア構成を実行するように更に構成され、Ethernetドライブユニットは、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータをEthernetユニットに送信するように構成され、Ethernetユニットは、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータを固定ネットワークルータに送信するように構成される。
【0008】
本発明の実施例で提供されるデータ転送方法は、無線インターネットアクセス端末により、無線ローカルエリアネットワークを通じて第1のサービスデータを3Gルータに伝送するステップと、3Gルータにより、第1のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換を実行し、USBインタフェースを通じてUSBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetベースに送信するステップと、Ethernetベースにより、USBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換し、Ethernetベースにより、USBユニットがUSBホストデバイスのハードウェア時系列機能を実現できるように、USBユニットでのソフトウェア構成を更に実行するステップと、Ethernetベースにより、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータを固定ネットワークルータに送信するステップとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例で提供されるEthernetベース、ネットワークシステム及びデータ転送方法は、以下の有利な効果を有する。
【0010】
家庭及び会社のように固定ネットワークアクセスリソースが存在する適用場面では、Ethernetベースは、ユーザのネットワークトラヒックを3Gネットワークから固定ネットワークルータに切り替えるために3Gルータ(特に、ポータブル3Gルータ)と共に使用される。このことは、アクセスレートが増加させるだけでなく、オペレータの3Gネットワークのトラヒックを共有する。更に、Ethernetベースは、3Gルータの基本アーキテクチャを変更することなく、USBインタフェースとEthernetインタフェースとの間のデータ転送を完了させ、3Gルータのネットワークトラヒックを固定ネットワークルータに切り替えるための、USBインタフェースとEthernetインタフェースとの間のブリッジ機能をサポートする。更に、ベースのUSBはUSBホスト機能を実現し、3GルータのUSBはUSBスレーブ機能を実現するため、Ethernetベースは、USBインタフェースを通じて3Gルータとデータ送信を実行するのと同時に、3Gルータを充電することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施例によるEthernetベースの概略構成図
【図2】本発明の第2の実施例によるネットワークシステムの概略構成図
【図3】本発明の第3の実施例によるデータ転送方法の概略フローチャート
【図4】本発明の第4の実施例によるデータ転送方法の概略フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施例の技術的対策について、本発明の実施例の添付図面を参照して、以下に明確且つ完全に説明する。明らかに、記載される実施例は、本発明の実施例の全てではなく、単なる一部である。創造的取り組みを行うことなく本発明の実施例に基づいて当業者により得られる全ての他の実施例は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0013】
図1を参照すると、図1は、本発明の実施例によるEthernetベースの概略構成図である。
【0014】
実施例で提供されるEthernetベースは、USBユニット11と、USBドライブユニット12と、Ethernetドライブユニット13と、Ethernetユニット14とを含む。Ethernetベースは、ネットワークトラヒックを3Gネットワークから固定ネットワークルータに切り替えることができる。これは具体的には以下の通りである。
【0015】
USBユニット11は、3Gルータにより送信されたUSBフォーマットの第1のサービスデータを受信するように構成される。
【0016】
USBドライブユニット12は、USBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換するように構成され、USBユニット11がUSBホストデバイス(すなわち、USBホスト)のハードウェア時系列機能(hardware time sequence function)を実現できるように、USBユニット11でのソフトウェア構成を実行するように更に構成される。
【0017】
Ethernetドライブユニット13は、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータをEthernetユニット14に送信するように構成される。
【0018】
Ethernetユニット14は、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータを固定ネットワークルータに送信するように構成される。
【0019】
更に、本発明の実施例で提供されるEthernetベースは、インターネットバックホールIP(Internet Protocol(フルネームではProtocol for Interconnection Between Networksである))データパケットを固定ネットワークから3Gルータに更に転送する。これは具体的には以下の通りである。
【0020】
Ethernetユニット14は、固定ネットワークルータにより送信されたEthernetフォーマットの第3のサービスデータを受信するように更に構成される。
【0021】
Ethernetドライブユニット13は、Ethernetフォーマットの第3のサービスデータをUSBフォーマットの第4のサービスデータに変換するように更に構成される。
【0022】
USBドライブユニット12は、USBフォーマットの第4のサービスデータをUSBユニット11に送信するように更に構成される。
【0023】
USBユニット11は、USBフォーマットの第4のサービスデータを3Gルータに送信するように更に構成される。
【0024】
USBドライブユニット12は、シリアルインタフェースと、Ethernetネットワークカードとを含み、シリアルインタフェースは、制御シグナリングを流すように構成され、Ethernetネットワークカードは、サービスデータを流すように構成される。制御シグナリングは、デバイスを識別するシグナリングを含み、Ethernetインタフェースの機能がローカルエリアネットワークの機能であるか広域ネットワークの機能であるかを判断する。サービスデータは、前述の第1のサービスデータと、第2のサービスデータと、第3のサービスデータと、第4のサービスデータとを含み、ネットワークトラヒックデータである。
【0025】
別の実装方法では、シリアルインタフェース及びEthernetインタフェースは、USBドライブユニット12により仮想化される。シリアルインタフェースは、制御シグナリングを流すように構成され、制御シグナリングは、Ethernetベースと3Gルータとの間での情報交換を実施するように、シリアルインタフェースに基づくATコマンド形式を採用する。制御シグナリングは、デバイスを識別するシグナリングを含み、Ethernetインタフェースの機能がローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)の機能であるか広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)の機能であるか等を判断する。Ethernetインタフェースは、サービスデータを流すように構成され、サービスデータは、前述の第1のサービスデータと、第2のサービスデータと、第3のサービスデータと、第4のサービスデータとを含み、ネットワークトラヒックデータである。
【0026】
更に、図1に示すように、本発明の実施例で提供されるEthernetベースは、プログラムコードとサービスデータとを格納するように構成された記憶ユニット15を更に含む。
【0027】
本発明の実施例で提供されるEthernetベースでは、Ethernetインタフェースは、広域ネットワーク又はローカルエリアネットワーク機能をサポートする。Ethernetベースは、USBインタフェースとEthernetインタフェースとの間のブリッジ機能をサポートし、3Gルータから開始されたPPPOE(point-to-point protocol over Ethernet)又はポータブルルータへのホームソリューション(home solution)を満たす。USBインタフェースは、固定ネットワークの上りリンク機能をサポートするように、ホームソリューションではポータブルルータへの広域ネットワークインタフェースとして機能する。家庭及び会社のように固定ネットワークアクセスリソースが存在する別の適用場面では、Ethernetベースは、ユーザのネットワークトラヒックを3Gネットワークから固定ネットワークルータに切り替えるために3Gルータと共に使用される。このことは、アクセスレートを増加させるだけでなく、オペレータの3Gネットワークのトラヒックを共有する。
【0028】
以下に、図2を参照して、Ethernetベースが適用可能なネットワークシステムについて詳細に説明する。
【0029】
図2を参照すると、図2は、本発明の第2の実施例によるネットワークシステムの概略構成図である。
【0030】
実施例で提供されるネットワークシステムは、無線インターネットアクセス端末21と、3Gルータ22と、Ethernetベース23と、固定ネットワークルータ24とを含む。特に、無線インターネットアクセス端末21は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)を通じて3Gルータ22に接続され、3Gルータ22は、USBインタフェースを通じてEthernetベース23に接続され、Ethernetベース23は、Ethernet回線を通じて固定ネットワークルータ24に接続される。
【0031】
無線インターネットアクセス端末21は、コンピュータ、携帯電話及びパーソナルデジタルアシスタントのように無線ネットワークカード又はWiFi機能を備えたデバイスを含む。無線インターネットアクセス端末21は、第1のサービスデータを3Gルータ22に伝送し、3Gルータ22は、第1のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換を実行し、USBインタフェースを通じてUSBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetベース23に送信する。
【0032】
実施例で提供されるEthernetベース23は、USBユニットと、USBドライブユニットと、Ethernetドライブユニットと、Ethernetユニットとを含み、前述の第1の実施例で提供されるEthernetベースと同様である。ここでは繰り返し説明しない。
【0033】
実施例で提供されるネットワークシステムでは、無線インターネットアクセス端末のネットワークトラヒックは、3Gネットワークから固定ネットワークルータに切り替えられることができ、インターネットIPデータパケットは、固定ネットワークから3Gルータに転送される。詳細な説明は、図3及び図4を参照して以下に提供される。
【0034】
図3を参照すると、図3は、本発明の第3の実施例によるデータ転送方法の概略フローチャートである。
【0035】
第3の実施例では、Ethernetベースは、無線インターネットアクセス端末のネットワークトラヒックを3Gネットワークから固定ネットワークルータに切り替える。これは具体的には以下の通りである。
【0036】
ステップS31:無線インターネットアクセス端末は、無線ローカルエリアネットワークを通じて第1のサービスデータを3Gルータに伝送する。
【0037】
具体的には、固定ネットワークルータの動的ホスト構成プロトコル(DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol)サーバは、プライベートネットワークのIPアドレスを3Gルータに割り当てる。無線インターネットアクセス端末のIPパケット(すなわち、サービスデータ)は、WLANを通じて3Gルータに伝送される。
【0038】
ステップS32: 3Gルータは、第1のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換(NAT:Network Address Translation)を実行し、USBインタフェースを通じてUSBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetベースに送信する。
【0039】
ステップS33:Ethernetベースは、USBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換し、Ethernetベースは、USBユニットがUSBホストデバイス(すなわち、USBホスト)のハードウェア時系列機能を実現できるように、そのUSBユニットでのソフトウェア構成を更に実行する。
【0040】
ステップS34:Ethernetベースは、Ethernetフォーマットの第2のサービスデータを固定ネットワークルータに送信する。
【0041】
固定ネットワークルータは、再び送信元IPアドレスを変更してデータパケットを外部ネットワーク(インターネット)に伝送するために、第2のサービスデータを受信した後にルート転送及びNATを実行する。
【0042】
図4を参照すると、図4は、本発明の第4の実施例によるデータ転送方法の概略フローチャートである。
【0043】
第4の実施例では、Ethernetベースは、インターネットIPデータパケットを固定ネットワークから3Gルータに転送する。これは具体的には以下の通りである。
【0044】
ステップS41:固定ネットワークルータは、インターネットから第3のサービスデータを受信し、第3のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換を実行し、Ethernetフォーマットの第3のサービスデータをEthernetベースに送信する。
【0045】
具体的には、固定ネットワークルータは、インターネットからバックホールデータパケットを受信し、NATルールに従ってEthernetインタフェースを検索し、データパケットを、Ethernetベースに接続されたEthernetインタフェースに転送し、同時にNATルールに従って宛先IPアドレスを変換する。
【0046】
ステップS42:Ethernetベースは、Ethernetフォーマットの第3のサービスデータをUSBフォーマットの第4のサービスデータに変換し、USBフォーマットの第4のサービスデータを3Gルータに送信する。
【0047】
ステップS43:3Gルータは、USBフォーマットの第4のサービスデータにおいてネットワークアドレス変換を実行し、USBフォーマットの第4のサービスデータを無線インターネットアクセス端末にルーティングする。
【0048】
具体的には、USBインタフェースを通じてEthernetベースにより送信されたデータパケットを受信した後に、3Gルータは、再びNATルールに従ってネットワークアドレス変換を実行し、変換された宛先IPアドレスに従ってデータパケットを対応する無線インターネットアクセス端末にルーティングする。
【0049】
本発明の実施例で提供されるEthernetベースによれば、家庭及び会社のように固定ネットワークアクセスリソースが存在する適用場面では、Ethernetベースは、ユーザのネットワークトラヒックを3Gネットワークから固定ネットワークルータに切り替えるために3Gルータ(特に、ポータブル3Gルータ)と共に使用される。このことは、アクセスレートを増加させるだけでなく、オペレータの3Gネットワークのトラヒックを共有する。更に、Ethernetベースは、3Gルータの基本アーキテクチャを変更することなく、USBインタフェースとEthernetインタフェースとの間のデータ転送を完了させ、ネットワークトラヒックを3Gルータから固定ネットワークルータに切り替えるための、USBインタフェースとEthernetインタフェースとの間のブリッジ機能をサポートする。更に、ベースのUSBはUSBホスト機能を実現し、3GルータのUSBはUSBスレーブ機能を実現するため、Ethernetベースは、USBインタフェースを通じて3Gルータとデータ送信を実行するのと同時に、3Gルータを充電することができる。
【0050】
前述では、本発明の好ましい実装方法を説明している。当業者は、本発明の原理から逸脱することなく、複数の改善及び変更を更に行うことができ、これらの改善及び変更は、本発明の保護範囲の対象となる点に留意すべきである。
【符号の説明】
【0051】
11 USBユニット
12 USBドライブユニット
13 Ethernetドライブユニット
14 Ethernetユニット
15 記憶ユニット
21 無線インターネットアクセス端末
22 3Gルータ
23 Ethernetベース
24 固定ネットワークルータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
USBユニットと、USBドライブユニットと、Ethernetドライブユニットと、Ethernetユニットとを有するEthernetベースであって、
前記USBユニットは、3Gルータにより送信されたUSBフォーマットの第1のサービスデータを受信するように構成され、
前記USBドライブユニットは、前記USBフォーマットの前記第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換するように構成され、前記USBユニットがUSBホストデバイスのハードウェア時系列機能を実現できるように、前記USBユニットでのソフトウェア構成を実行するように更に構成され、
前記Ethernetドライブユニットは、前記Ethernetフォーマットの前記第2のサービスデータを前記Ethernetユニットに送信するように構成され、
前記Ethernetユニットは、前記Ethernetフォーマットの前記第2のサービスデータを固定ネットワークルータに送信するように構成されるEthernetベース。
【請求項2】
前記Ethernetユニットは、前記固定ネットワークルータにより送信された前記Ethernetフォーマットの第3のサービスデータを受信するように更に構成され、
前記Ethernetドライブユニットは、前記Ethernetフォーマットの前記第3のサービスデータを前記USBフォーマットの第4のサービスデータに変換するように更に構成され、
前記USBドライブユニットは、前記USBフォーマットの前記第4のサービスデータを前記USBユニットに送信するように更に構成され、
前記USBユニットは、前記USBフォーマットの前記第4のサービスデータを前記3Gルータに送信するように更に構成される、請求項1に記載のEthernetベース。
【請求項3】
前記USBドライブユニットは、シリアルインタフェースと、Ethernetネットワークカードとを有し、
前記シリアルインタフェースは、制御シグナリングを流すように構成され、
前記Ethernetネットワークカードは、サービスデータを流すように構成され、
前記制御シグナリングは、デバイスを識別するシグナリングを有し、Ethernetインタフェースの機能がローカルエリアネットワークの機能であるか広域ネットワークの機能であるかを判断する、請求項1又は2に記載のEthernetベース。
【請求項4】
前記Ethernetベースは、プログラムコードとサービスデータとを格納するように構成された記憶ユニットを更に有する、請求項3に記載のEthernetベース。
【請求項5】
無線インターネットアクセス端末と、3Gルータと、Ethernetベースと、固定ネットワークルータとを有するネットワークシステムであって、
前記無線インターネットアクセス端末は、無線ローカルエリアネットワークを通じて前記3Gルータに接続され、前記3Gルータは、USBインタフェースを通じて前記Ethernetベースに接続され、前記Ethernetベースは、Ethernet回線を通じて前記固定ネットワークルータに接続され、
前記無線インターネットアクセス端末は、第1のサービスデータを前記3Gルータに伝送し、
前記3Gルータは、前記第1のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換を実行し、前記USBインタフェースを通じてUSBフォーマットの第1のサービスデータを前記Ethernetベースに送信し、
前記Ethernetベースは、USBユニットと、USBドライブユニットと、Ethernetドライブユニットと、Ethernetユニットとを有し、
前記USBユニットは、前記3Gルータにより送信された前記USBフォーマットの前記第1のサービスデータを受信するように構成され、
前記USBドライブユニットは、前記USBフォーマットの前記第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換するように構成され、前記USBユニットがUSBホストデバイスのハードウェア時系列機能を実現できるように、前記USBユニットでのソフトウェア構成を実行するように更に構成され、
前記Ethernetドライブユニットは、前記Ethernetフォーマットの前記第2のサービスデータを前記Ethernetユニットに送信するように構成され、
前記Ethernetユニットは、前記Ethernetフォーマットの前記第2のサービスデータを前記固定ネットワークルータに送信するように構成されるネットワークシステム。
【請求項6】
前記Ethernetユニットは、前記固定ネットワークルータにより送信された前記Ethernetフォーマットの第3のサービスデータを受信するように更に構成され、
前記Ethernetドライブユニットは、前記Ethernetフォーマットの前記第3のサービスデータを前記USBフォーマットの第4のサービスデータに変換するように更に構成され、
前記USBドライブユニットは、前記USBフォーマットの前記第4のサービスデータを前記USBユニットに送信するように更に構成され、
前記USBユニットは、前記USBフォーマットの前記第4のサービスデータを前記3Gルータに送信するように更に構成される、請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記USBドライブユニットは、シリアルインタフェースと、Ethernetネットワークカードとを有し、
前記シリアルインタフェースは、制御シグナリングを流すように構成され、
前記Ethernetネットワークカードは、サービスデータを流すように構成され、
前記制御シグナリングは、デバイスを識別するシグナリングを有し、Ethernetインタフェースの機能がローカルエリアネットワークの機能であるか広域ネットワークの機能であるかを判断する、請求項5又は6に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記Ethernetベースは、プログラムコードとサービスデータとを格納するように構成された記憶ユニットを更に有する、請求項7に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
無線インターネットアクセス端末により、無線ローカルエリアネットワークを通じて第1のサービスデータを3Gルータに伝送するステップと、
前記3Gルータにより、前記第1のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換を実行し、USBインタフェースを通じてUSBフォーマットの第1のサービスデータをEthernetベースに送信するステップと、
前記Ethernetベースにより、前記USBフォーマットの前記第1のサービスデータをEthernetフォーマットの第2のサービスデータに変換し、前記Ethernetベースにより、USBユニットがUSBホストデバイスのハードウェア時系列機能を実現できるように、USBユニットでのソフトウェア構成を実行するステップと、
前記Ethernetベースにより、前記Ethernetフォーマットの前記第2のサービスデータを固定ネットワークルータに送信するステップと
を有するデータ転送方法。
【請求項10】
前記固定ネットワークルータにより、インターネットから第3のサービスデータを受信し、前記Ethernetフォーマットの第3のサービスデータを前記Ethernetベースに送信するために、前記第3のサービスデータにおいてルート転送及びネットワークアドレス変換を実行するステップと、
前記Ethernetベースにより、前記Ethernetフォーマットの前記第3のサービスデータを前記USBフォーマットの第4のサービスデータに変換し、前記USBフォーマットの前記第4のサービスデータを前記3Gルータに送信するステップと、
前記3Gルータにより、前記USBフォーマットの前記第4のサービスデータにおいてネットワークアドレス変換を実行し、前記USBフォーマットの前記第4のサービスデータを前記無線インターネットアクセス端末にルーティングするステップと
を更に有する、請求項9に記載のデータ転送方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2013−115819(P2013−115819A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−241729(P2012−241729)
【出願日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【出願人】(512165101)▲華▼▲為▼終端有限公司 (9)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI DEVICE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building B2, Huawei Industrial Base, Bantian, Longgang District, Shenzhen, P.R. China 518129
【Fターム(参考)】