説明

G−四重鎖DNAを選択的に認識するジカチオン化合物

【課題】G−四重鎖DNAを結合するための高度に選択的なジカチオン化合物を提供する。
【解決手段】いくつかの化合物は、G−四重鎖DNAに対する溝結合、並びにトリパノソーマブルーセイローデシエンスに対するインビトロ及びインビボ活性を示す。それらの化合物は、癌、マラリア、レーシュマニア及びトリパノソーマ症を治療するための新規の薬物に相当する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
四重鎖デオキシリボ核酸(DNA)を結合する方法であって、四重鎖DNAを式(I)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩と接触させることを含む、前記方法:
【化1】

(式中、
mは、0又は1の整数であり、
Ar、Ar、Ar及びArは、独立に、
【化2】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、CH、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Qは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Eは、独立に、CR18及びNからなる群から選択され、R18は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Zは、独立に、CR19及びNからなる群から選択され、R19は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各yは、独立に、0〜3の整数であり、
各tは、独立に、0〜3の整数であり、
各uは、独立に、0〜3の整数であり、
各R、R、R、R及びR17は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリール、アリールオキシル、置換アリール及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化3】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化4】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項2】
Ar、Ar、Ar及びArの少なくとも1つは、
【化5】

であり、
Xは、O、S、CH、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
qは、0〜2の整数であり、
各Rは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリール、アリールオキシル、置換アリール及びアラルキルオキシルからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
式(I)の化合物が、以下の構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む、請求項1記載の方法:
【化6】

(式中、
mは、0又は1の整数であり、
Ar及びArは、独立に、
【化7】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Qは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Eは、独立に、CR18及びNからなる群から選択され、R18は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Zは、独立に、CR19及びNからなる群から選択され、R19は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各yは、独立に、0〜3の整数であり、
各tは、独立に、0〜3の整数であり、
各uは、独立に、0〜3の整数であり、
各R、R、R、R及びR17は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化8】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化9】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項4】
式(I)の化合物が、以下の構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む、請求項1記載の方法:
【化10】

(式中、
mは、0及び1から選択され、
Arは、
【化11】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各R及びRは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化12】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化13】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項5】
式(I)の化合物が、下記からなる群から選択される、請求項1記載の方法:
【化14】


【請求項6】
式(I)の化合物の二量体を四重鎖DNAの溝に結合させることを含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記四重鎖DNAが、テロメアを含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記テロメアが、ヒトテロメア、線虫テロメア及び原虫テロメアの1つである、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記原虫テロメアが、プラスモジウム種、トリパノソーマ種及びレーシュマニア種の1つである、請求項8記載の方法。
【請求項10】
テロメア伸長を低減する方法であって、
a)式(I)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を提供すること、及び、
b)式(I)の化合物をテロメラーゼの存在下でテロメアDNAと接触させることを含み、式(I)の化合物は、テロメアDNAを安定化させ、四重鎖二次構造に維持するのに有効な量であり、テロメアDNAに結合するテロメラーゼの能力を阻害することによって、テロメア伸長を低減する、前記方法:
【化15】

(式中、
mは、0又は1の整数であり、
Ar、Ar、Ar及びArは、独立に、
【化16】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、CH、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Qは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Eは、独立に、CR18及びNからなる群から選択され、R18は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Zは、独立に、CR19及びNからなる群から選択され、R19は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各yは、独立に、0〜3の整数であり、
各tは、独立に、0〜3の整数であり、
各uは、独立に、0〜3の整数であり、
各R、R、R、R及びR17は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリール、アリールオキシル、置換アリール及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化17】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化18】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項11】
式(I)の化合物が、以下の構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む、請求項10記載の方法:
【化19】

(式中、
mは、0又は1の整数であり、
Ar及びArは、独立に、
【化20】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Qは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Eは、独立に、CR18及びNからなる群から選択され、R18は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Zは、独立に、CR19及びNからなる群から選択され、R19は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各yは、独立に、0〜3の整数であり、
各tは、独立に、0〜3の整数であり、
各uは、独立に、0〜3の整数であり、
各R、R、R、R及びR17は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化21】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化22】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項12】
式(I)の化合物が、以下の構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む、請求項10記載の方法:
【化23】

(式中、
mは、0及び1から選択され、
Arは、
【化24】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、CH、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各R及びRは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化25】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化26】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項13】
式(I)の化合物が、下記からなる群から選択される、請求項10記載の方法:
【化27】


【請求項14】
細胞における増殖能力を低減する方法であって、該細胞を有効量の式(I)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩と接触させることを含む、前記方法:
【化28】

(式中、
mは、0又は1の整数であり、
Ar、Ar、Ar及びArは、独立に、
【化29】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、CH、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Qは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Eは、独立に、CR18及びNからなる群から選択され、R18は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Zは、独立に、CR19及びNからなる群から選択され、R19は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各yは、独立に、0〜3の整数であり、
各tは、独立に、0〜3の整数であり、
各uは、独立に、0〜3の整数であり、
各R、R、R、R及びR17は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリール、アリールオキシル、置換アリール及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化30】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化31】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項15】
式(I)の化合物が、以下の構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む、請求項14記載の方法:
【化32】

(式中、
mは、0又は1の整数であり、
Ar及びArは、独立に、
【化33】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Qは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Eは、独立に、CR18及びNからなる群から選択され、R18は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Zは、独立に、CR19及びNからなる群から選択され、R19は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各yは、独立に、0〜3の整数であり、
各tは、独立に、0〜3の整数であり、
各uは、独立に、0〜3の整数であり、
各R、R、R、R及びR17は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化34】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化35】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項16】
式(I)の化合物が、以下の構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む、請求項14記載の方法:
【化36】

(式中、
mは、0及び1から選択され、
Arは、
【化37】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、CH、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各R及びRは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化38】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化39】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項17】
式(I)の化合物が、下記からなる群から選択される、請求項14記載の方法:
【化40】


【請求項18】
前記細胞が、哺乳類の細胞を含む、請求項14記載の方法。
【請求項19】
前記細胞が、人間の細胞を含む、請求項14記載の方法。
【請求項20】
前記細胞が、癌細胞を含む、請求項14記載の方法。
【請求項21】
前記癌細胞が、乳癌細胞、前立腺癌細胞、肝臓癌細胞、膵臓癌細胞、肺癌細胞、脳腫瘍細胞、卵巣癌細胞、子宮癌細胞、精巣癌細胞、皮膚癌細胞、白血病細胞、頭頚部癌細胞、結腸癌細胞、網膜癌細胞、膀胱癌細胞、肛門癌細胞及び直腸癌細胞からなる群から選択される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記化合物が、アポトーシスを促す、請求項14記載の方法。
【請求項23】
癌の治療を必要とする対象の癌治療方法であって、該対象に対して有効量の式(I)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を投与することを含む、前記方法:
【化41】

(式中、
mは、0又は1の整数であり、
Ar、Ar、Ar及びArは、独立に、
【化42】

からなる群から選択され、
各Xは、独立に、O、S、CH、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各A、B及びDは、独立に、CR及びNからなる群から選択され、Rは、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Qは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各Eは、独立に、CR18及びNからなる群から選択され、R18は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各Zは、独立に、CR19及びNからなる群から選択され、R19は、H、ハロ、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシル及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各yは、独立に、0〜3の整数であり、
各tは、独立に、0〜3の整数であり、
各uは、独立に、0〜3の整数であり、
各R、R、R、R及びR17は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリール、アリールオキシル、置換アリール及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化43】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化44】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項24】
前記対象に対して1以上の追加的な治療化合物を投与することを含む、請求項23記載の方法。
【請求項25】
以下の構造の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
【化45】

(式中、
少なくとも1つのXが、Se、Te及びNRから選択され、Rは、アリール及び置換アリールから選択されるという条件で、各Xは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各Rは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化46】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともにC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化47】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項26】
医薬として許容し得る担体に、下記式の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む、医薬製剤:
【化48】

(式中、
少なくとも1つのXが、Se、Te及びNRから選択され、Rは、アリール及び置換アリールから選択されるという条件で、各Xは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各Rは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化49】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともにC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化50】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項27】
微生物感染症の治療を必要とする対象の微生物感染症治療方法であって、該対象に対して有効量の式(IV)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を投与することを含む、前記方法:
【化51】

(式中、
少なくとも1つのXが、Se、Te及びNRから選択され、Rは、アリール及び置換アリールから選択されるという条件で、各Xは、独立に、O、S、Se、Te及びNRからなる群から選択され、Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール及び置換アリールからなる群から選択され、
各qは、独立に、0〜2の整数であり、
各Rは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル及びアラルキルオキシルからなる群から選択され、
Am及びAmは、それぞれ独立に、
【化52】

からなる群から選択され、
各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシル及びアルコキシルからなる群から選択され、
各R、R10、R11及びR12は、独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され、或いは
及びR又はR及びR12は、ともにC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し、或いは
及びR又はR及びR12は、ともに、
【化53】

であり、
sは、1〜4の整数であり、R13は、H又は−CONHR14NR1516であり、R14はアルキルであり、R15及びR16は、それぞれ独立に、H及びアルキルからなる群から選択される。)。
【請求項28】
前記微生物感染症が、原虫感染症である、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記原虫感染症が、トリパノソーマ種、プラスモジウム種及びレーシュマニア種からなる群から選択される種によって引き起こされる、請求項28記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【公開番号】特開2007−153875(P2007−153875A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−297701(P2006−297701)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(501345323)ザ ユニバーシティ オブ ノース カロライナ アット チャペル ヒル (52)
【氏名又は名称原語表記】THE UNIVERSITY OF NORTH CAROLINA AT CHAPEL HILL
【住所又は居所原語表記】308 Bynum Hall,Campus Box 4105,Chapel Hill,North Carolina 27599−4105, United States of America
【出願人】(503164982)ジョージア・ステイト・ユニバーシティ・リサーチ・ファウンデーション・インコーポレイテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】GEORGIA STATE UNIVERSITY RESEARCH FOUNDATION, INC.
【Fターム(参考)】