Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達の調節剤を同定する方法
本発明は、高親和性および特異性で、Gタンパク質共役型受容体が仲介するシグナル伝達を遮断するかまたは増進し、そして/またはGタンパク質共役型受容体の特定の配座異性体を安定化する、ペプチドおよび他の化合物を同定する方法に関する。これらの方法と組み合わせて発展したアッセイ、治療法、および他の方法もまた、開示する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾ペプチドを同定する方法であって:
(a)天然Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドに基づくペプチドライブラリーを提供し;
(b)前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、前記ペプチドライブラリーをスクリーニングし;そして
(c)天然ペプチドより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する、前記ペプチドライブラリーのメンバーを選択する
ことを含む、前記方法。
【請求項2】
工程(b)の前記スクリーニングが、損なわれていない(intact)Gタンパク質共役型受容体への結合に関して試験することによって行われる、請求項1の方法。
【請求項3】
工程(b)の前記スクリーニングが、Gタンパク質共役型受容体の少なくとも細胞内断片への結合に関して試験することによって行われる、請求項1の方法。
【請求項4】
工程(a)の前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドが、Gタンパク質サブユニットまたはその断片である、請求項1の方法。
【請求項5】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約70アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項6】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約55アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項7】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約8〜約50アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項8】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約9〜約23アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項9】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約11アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項10】
前記Gタンパク質サブユニット断片がGαサブユニットである、請求項4の方法。
【請求項11】
前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドがGαサブユニット・カルボキシル末端ペプチドである、請求項4の方法。
【請求項12】
前記Gタンパク質サブユニットがGβγ二量体である、請求項4の方法。
【請求項13】
工程(b)の前記スクリーニングが競合結合アッセイを含む、請求項1の方法。
【請求項14】
前記競合結合アッセイが、前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと、前記ペプチドライブラリーのメンバーの同時インキュベーションに特徴付けられる、請求項13の方法。
【請求項15】
前記ペプチドライブラリーメンバーが、検出可能シグナルを提供可能である、請求項1の方法。
【請求項16】
前記スクリーニングが酵素連結免疫吸着アッセイである、請求項1の方法。
【請求項17】
前記Gタンパク質共役型受容体への結合が、前記Gタンパク質共役型受容体と活性化リガンドの相互作用から生じるシグナルを測定することによって決定される、請求項1の方法。
【請求項18】
前記ペプチドライブラリーがコンビナトリアル・ペプチドライブラリーである、請求項1の方法。
【請求項19】
前記コンビナトリアル・ペプチドライブラリーがタンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項18の方法。
【請求項20】
前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーがマルトース結合タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項19の方法。
【請求項21】
前記ペプチドライブラリーがペプチドディスプレイライブラリーである、請求項1の方法。
【請求項22】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物を同定する方法であって:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体への結合に関してスクリーニングする候補化合物のライブラリーを提供し;
(b)高親和性Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドを提供し;
(c)前記高親和性Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと競合する、前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、候補化合物の前記ライブラリーをスクリーニングし;そして
(d)工程(b)のペプチドと等しいかまたはそれより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定するか、あるいはその結合が工程(b)のペプチドの結合親和性増加を生じる、候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定する
ことを含む、前記方法。
【請求項23】
工程(c)の前記スクリーニングが、損なわれていないGタンパク質共役型受容体への結合に関して試験することによって行われる、請求項22の方法。
【請求項24】
工程(c)の前記スクリーニングが、Gタンパク質共役型受容体の少なくとも細胞内断片への結合に関して試験することによって行われる、請求項22の方法。
【請求項25】
工程(b)の前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドが、Gタンパク質サブユニットまたはその断片である、請求項22の方法。
【請求項26】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約70アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項27】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約55アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項28】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約8〜約50アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項29】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約9〜約23アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項30】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約11アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項31】
前記Gタンパク質サブユニットがGαサブユニットである、請求項25の方法。
【請求項32】
前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドがGαサブユニット・カルボキシル末端ペプチドである、請求項25の方法。
【請求項33】
前記Gタンパク質サブユニットがGβγ二量体である、請求項25の方法。
【請求項34】
工程(c)の前記スクリーニングが酵素連結免疫吸着アッセイである、請求22の方法。
【請求項35】
前記Gタンパク質共役型受容体への結合が、前記Gタンパク質共役型受容体と活性化リガンドの相互作用から生じるシグナルを測定することによって決定される、請求項22の方法。
【請求項36】
工程(a)の候補化合物の前記ライブラリーが、工程(b)のペプチドの構造に基づく、候補化合物の集中的(focused)ライブラリーである、請求項22の方法。
【請求項37】
工程(a)の候補化合物の前記ライブラリーがコンビナトリアル・ライブラリーである、請求項22の方法。
【請求項38】
前記コンビナトリアル・ライブラリーが薬剤様分子を含む、請求項37の方法。
【請求項39】
前記コンビナトリアル・ライブラリーが集中的小分子ライブラリーである、請求項37の方法。
【請求項40】
前記集中的小分子ライブラリーのメンバーが、工程(b)のペプチドの化学的構造に基づく、請求項39の方法。
【請求項41】
請求項1の方法にしたがって同定される、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾ペプチド。
【請求項42】
請求項22の方法にしたがって同定される、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物。
【請求項43】
Gタンパク質共役型受容体を有する細胞において、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達を修飾する方法であって、請求項1の方法にしたがって同定された化合物を前記細胞に投与することを含む、前記方法。
【請求項44】
Gタンパク質共役型受容体を有する細胞において、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達を修飾する方法であって、請求項22の方法にしたがって同定された化合物を前記細胞に投与することを含む、前記方法。
【請求項45】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達を阻害する方法であって、前記Gタンパク質共役型受容体が同族(cognate)Gタンパク質に結合するのに干渉する化合物と、前記Gタンパク質共役型受容体を接触させることを含む、前記方法。
【請求項46】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物を同定する方法であって:
(a)請求項1の方法にしたがって同定されたペプチドを提供し、ここで前記ペプチドは検出可能なペプチドシグナルを提供するように標識されている;
(b)候補Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物のライブラリーを提供し;
(c)前記ペプチドと前記Gタンパク質共役型受容体を、前記ペプチドが前記Gタンパク質共役型受容体に結合する条件下で接触させ;
(d)未結合ペプチドを前記Gタンパク質共役型受容体から取り除き;
(e)ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体のシグナル伝達活性を測定し、そして前記検出可能ペプチドシグナルを測定し;
(f)候補Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物の前記ライブラリーのメンバーと、ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体を接触させ;
(g)ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体のシグナル伝達活性を測定し、そして前記検出可能ペプチドシグナルを測定し;
(h)前記Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達活性が、前記候補化合物との接触後に増加しているかまたは減少しているか、そしてGタンパク質共役型受容体ペプチド結合が、前記候補化合物との接触後に増加しているかまたは減少しているかを決定し;そして
(i)ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体との接触が、前記Gタンパク質共役型受容体へのペプチド結合増加、およびGタンパク質共役型受容体シグナル伝達増加の両方を生じる化合物を同定し、ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体との接触が、前記Gタンパク質共役型受容体へのペプチド結合減少、およびGタンパク質共役型受容体シグナル伝達減少の両方を生じる化合物を同定し、そしてペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体との接触が、工程(a)のペプチドの結合親和性増加を生じる化合物を同定する
ことを含む、前記方法。
【請求項47】
ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体の前記シグナル伝達活性を測定する方法が:
(a)イノシトールリン酸集積測定;
(b)細胞内Ca2+レベル測定;
(c)アデニルシクラーゼ活性測定;
(d)経内皮電気抵抗測定;
(e)ストレスファイバー形成測定;
(f)リガンド結合測定;
(g)受容体発現測定;
(h)受容体脱感作測定;
(i)キナーゼ活性測定;
(j)ホスファターゼ活性測定;
(k)核転写因子測定;
(l)遊走(走化性)すべての測定;
(m)スーパーオキシド形成測定;
(n)一酸化窒素形成測定;
(o)細胞脱顆粒測定;
(p)GIRK活性測定;
(q)アクチン重合測定;
(r)血管狭窄測定;
(s)細胞浸透性測定;
(t)アポトーシス測定;
(u)細胞分化測定;
(v)プロテインキナーゼCなどの、GPCR活性化に際して転位置するタンパク質の膜会合の測定;
(w)プロテインキナーゼCなどの、GPCR活性化に際して転位置するタンパク質の細胞質ゾル集積の測定;および
(x)Ranなどの、GPCR活性化に際して転位置するタンパク質の核会合の測定
からなる群より選択される、請求項46の方法。
【請求項48】
配列番号2、4、6、8、10、12、13、15、17、21、23、25〜27、30、32、34、36、38、40、45〜85、94〜111、125〜150、160〜164、175〜178および183〜264からなる群より選択される化合物。
【請求項49】
療法Gタンパク質共役型シグナル伝達修飾ペプチドを哺乳動物に提供する方法であって、前記哺乳動物に、請求項48の化合物を発現する発現構築物を投与することを含む、前記方法。
【請求項50】
過剰なGタンパク質共役型受容体シグナル伝達が原因因子である疾患状態を治療する方法であって、請求項48記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項51】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達増進剤を同定する方法であって:
(a)天然Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドに基づくペプチドライブラリーを提供し;
(b)前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、前記ペプチドライブラリーをスクリーニングし;
(c)天然ペプチドより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する前記ペプチドライブラリーメンバーを選択し;
(d)前記Gタンパク質共役型受容体への結合に関してスクリーニングする候補化合物のライブラリーを提供し;
(e)工程(c)で選択した前記ペプチドライブラリーのメンバーと競合する、前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、候補化合物の前記ライブラリーをスクリーニングし;そして
(f)工程(c)で選択したペプチドと等しいかまたはそれより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定するか、あるいはその結合が工程(c)のペプチドの結合親和性増加を生じる、候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定する
ことを含む、前記方法。
【請求項52】
工程(b)または工程(e)の前記スクリーニングが、損なわれていないGタンパク質共役型受容体への結合に関して試験することによって行われる、請求項51の方法。
【請求項53】
工程(b)または工程(e)の前記スクリーニングが、Gタンパク質共役型受容体の少なくとも細胞内断片への結合に関して試験することによって行われる、請求項51の方法。
【請求項54】
工程(a)の前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドが、Gタンパク質サブユニットまたはその断片である、請求項51の方法。
【請求項55】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約70アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項56】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約55アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項57】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約8〜約50アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項58】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約9〜約23アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項59】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約11アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項60】
前記Gタンパク質サブユニットがGαサブユニットである、請求項54の方法。
【請求項61】
前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドがGαサブユニット・カルボキシル末端ペプチドである、請求項54の方法。
【請求項62】
前記Gタンパク質サブユニットがGβγ二量体である、請求項54の方法。
【請求項63】
工程(b)の前記スクリーニングが競合結合アッセイを含む、請求項51の方法。
【請求項64】
前記競合結合アッセイが、前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと、前記ペプチドライブラリーのメンバーの同時インキュベーションに特徴付けられる、請求項63の方法。
【請求項65】
前記ペプチドライブラリーメンバーが、検出可能シグナルを提供可能である、請求項51の方法。
【請求項66】
前記スクリーニングが酵素連結免疫吸着アッセイである、請求項51の方法。
【請求項67】
請求項66の方法であって、前記酵素連結免疫吸着アッセイが:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体を固体支持体上に固定し;
(b)タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーを提供し;
(c)前記Gタンパク質共役型受容体に対して、少なくとも前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと同程度に高い結合親和性を有するタンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーのメンバーが、前記の固定されたGタンパク質共役型受容体に結合する条件下で、前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーのメンバーと、前記の固定されたGタンパク質共役型受容体を、前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドの存在下でインキュベーションし;
(d)前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーの未結合メンバーを取り除き;
(e)前記の結合したタンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーと、前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーメンバーのタンパク質部分を特異的に認識する抗体を、前記抗体が前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーメンバーに特異的に結合する条件下で、インキュベーションし;
(f)未結合抗体を取り除き;そして
(g)前記の結合した抗体を検出する
工程を含む、前記方法。
【請求項68】
前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーがマルトース結合タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーであり、そして前記抗体が抗マルトース結合タンパク質抗体である、請求項67の方法。
【請求項69】
前記Gタンパク質共役型受容体への結合が、前記Gタンパク質共役型受容体と前記シグナル伝達増進剤の相互作用から生じるシグナルを測定することによって決定される、請求項51の方法。
【請求項70】
前記ペプチドライブラリーがコンビナトリアル・ペプチドライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項71】
前記コンビナトリアル・ペプチドライブラリーがタンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項70の方法。
【請求項72】
前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーがマルトース結合タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項71の方法。
【請求項73】
前記ペプチドライブラリーがペプチドディスプレイライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項74】
工程(d)の候補化合物の前記ライブラリーが、工程(c)で選択された化合物の構造に基づく、候補化合物の集中的ライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項75】
候補化合物の前記ライブラリーがペプチドライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項76】
候補化合物の前記ライブラリーが小分子ライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項77】
請求項51記載の方法によって同定される化合物。
【請求項78】
請求項67記載の方法によって同定される化合物。
【請求項79】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達の改変が原因因子である疾患状態を治療する方法であって、請求項48記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項80】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達の改変が原因因子である疾患状態を治療する方法であって、請求項78記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項81】
Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定する方法であって:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体と、請求項78の化合物を、結合が生じ、そして前記Gタンパク質共役型受容体のコンホメーションが安定化される条件下で接触させ;
(b)Gタンパク質共役型受容体−化合物結合対を共結晶させ;
(c)前記共結晶結合対をX線結晶学に供し;そして
(d)前記共結晶結合対の三次元構造を決定する、ここで前記Gタンパク質共役型受容体の原子座標が得られる
ことを含む、前記方法。
【請求項82】
Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定する方法であって:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体と、請求項78の化合物を、結合が生じ、そして前記Gタンパク質共役型受容体のコンホメーションが安定化される条件下で接触させ;
(b)前記結合対を核磁気共鳴研究に供し;そして
(c)前記結合対の三次元構造を決定する、ここで前記Gタンパク質共役型受容体の原子座標が得られる
ことを含む、前記方法。
【請求項83】
Gタンパク質共役型受容体結合パートナーを単離する方法であって:
(a)請求項78の結合化合物を含む固体支持体を提供し;
(b)候補Gタンパク質共役型受容体結合パートナー化合物のライブラリーを提供し;
(c)候補化合物の前記ライブラリーと、前記固体支持体を、前記化合物への前記候補化合物の結合が生じる条件下で接触させ;
(d)未結合候補化合物および非特異的に結合した候補化合物を前記固体支持体から溶出し;そして
(e)前記固体支持体から、結合した候補化合物を回収する
ことを含む、前記方法。
【請求項84】
Gタンパク質共役型受容体の活性化を修飾する小分子を設計する方法であって:
(a)請求項81の方法にしたがって、Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定し;そして
(b)前記原子座標に基づくコンピュータモデリングによって候補構造を設計する、ここで前記候補構造は、前記Gタンパク質共役型受容体に結合すると予測される
ことを含む、前記方法。
【請求項85】
Gタンパク質共役型受容体の活性化を修飾する小分子を設計する方法であって:
(a)請求項82の方法にしたがって、Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定し;そして
(b)前記原子座標に基づくコンピュータモデリングによって候補構造を設計する、ここで前記候補構造は、前記Gタンパク質共役型受容体に結合すると予測される
ことを含む、前記方法。
【請求項86】
請求項77のペプチドをコードするDNAを含む核酸であって、前記DNAが異種転写制御配列に機能可能であるように連結されている、前記核酸。
【請求項87】
請求項86の核酸を含む発現ベクター。
【請求項88】
請求項87の発現ベクターでトランスフェクションされた細胞。
【請求項89】
請求項48のペプチドを特異的に認識する抗体。
【請求項90】
モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト化抗体および一本鎖抗体からなる群より選択される、請求項89の抗体。
【請求項1】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾ペプチドを同定する方法であって:
(a)天然Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドに基づくペプチドライブラリーを提供し;
(b)前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、前記ペプチドライブラリーをスクリーニングし;そして
(c)天然ペプチドより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する、前記ペプチドライブラリーのメンバーを選択する
ことを含む、前記方法。
【請求項2】
工程(b)の前記スクリーニングが、損なわれていない(intact)Gタンパク質共役型受容体への結合に関して試験することによって行われる、請求項1の方法。
【請求項3】
工程(b)の前記スクリーニングが、Gタンパク質共役型受容体の少なくとも細胞内断片への結合に関して試験することによって行われる、請求項1の方法。
【請求項4】
工程(a)の前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドが、Gタンパク質サブユニットまたはその断片である、請求項1の方法。
【請求項5】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約70アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項6】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約55アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項7】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約8〜約50アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項8】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約9〜約23アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項9】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約11アミノ酸である、請求項4の方法。
【請求項10】
前記Gタンパク質サブユニット断片がGαサブユニットである、請求項4の方法。
【請求項11】
前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドがGαサブユニット・カルボキシル末端ペプチドである、請求項4の方法。
【請求項12】
前記Gタンパク質サブユニットがGβγ二量体である、請求項4の方法。
【請求項13】
工程(b)の前記スクリーニングが競合結合アッセイを含む、請求項1の方法。
【請求項14】
前記競合結合アッセイが、前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと、前記ペプチドライブラリーのメンバーの同時インキュベーションに特徴付けられる、請求項13の方法。
【請求項15】
前記ペプチドライブラリーメンバーが、検出可能シグナルを提供可能である、請求項1の方法。
【請求項16】
前記スクリーニングが酵素連結免疫吸着アッセイである、請求項1の方法。
【請求項17】
前記Gタンパク質共役型受容体への結合が、前記Gタンパク質共役型受容体と活性化リガンドの相互作用から生じるシグナルを測定することによって決定される、請求項1の方法。
【請求項18】
前記ペプチドライブラリーがコンビナトリアル・ペプチドライブラリーである、請求項1の方法。
【請求項19】
前記コンビナトリアル・ペプチドライブラリーがタンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項18の方法。
【請求項20】
前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーがマルトース結合タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項19の方法。
【請求項21】
前記ペプチドライブラリーがペプチドディスプレイライブラリーである、請求項1の方法。
【請求項22】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物を同定する方法であって:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体への結合に関してスクリーニングする候補化合物のライブラリーを提供し;
(b)高親和性Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドを提供し;
(c)前記高親和性Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと競合する、前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、候補化合物の前記ライブラリーをスクリーニングし;そして
(d)工程(b)のペプチドと等しいかまたはそれより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定するか、あるいはその結合が工程(b)のペプチドの結合親和性増加を生じる、候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定する
ことを含む、前記方法。
【請求項23】
工程(c)の前記スクリーニングが、損なわれていないGタンパク質共役型受容体への結合に関して試験することによって行われる、請求項22の方法。
【請求項24】
工程(c)の前記スクリーニングが、Gタンパク質共役型受容体の少なくとも細胞内断片への結合に関して試験することによって行われる、請求項22の方法。
【請求項25】
工程(b)の前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドが、Gタンパク質サブユニットまたはその断片である、請求項22の方法。
【請求項26】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約70アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項27】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約55アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項28】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約8〜約50アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項29】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約9〜約23アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項30】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約11アミノ酸である、請求項25の方法。
【請求項31】
前記Gタンパク質サブユニットがGαサブユニットである、請求項25の方法。
【請求項32】
前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドがGαサブユニット・カルボキシル末端ペプチドである、請求項25の方法。
【請求項33】
前記Gタンパク質サブユニットがGβγ二量体である、請求項25の方法。
【請求項34】
工程(c)の前記スクリーニングが酵素連結免疫吸着アッセイである、請求22の方法。
【請求項35】
前記Gタンパク質共役型受容体への結合が、前記Gタンパク質共役型受容体と活性化リガンドの相互作用から生じるシグナルを測定することによって決定される、請求項22の方法。
【請求項36】
工程(a)の候補化合物の前記ライブラリーが、工程(b)のペプチドの構造に基づく、候補化合物の集中的(focused)ライブラリーである、請求項22の方法。
【請求項37】
工程(a)の候補化合物の前記ライブラリーがコンビナトリアル・ライブラリーである、請求項22の方法。
【請求項38】
前記コンビナトリアル・ライブラリーが薬剤様分子を含む、請求項37の方法。
【請求項39】
前記コンビナトリアル・ライブラリーが集中的小分子ライブラリーである、請求項37の方法。
【請求項40】
前記集中的小分子ライブラリーのメンバーが、工程(b)のペプチドの化学的構造に基づく、請求項39の方法。
【請求項41】
請求項1の方法にしたがって同定される、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾ペプチド。
【請求項42】
請求項22の方法にしたがって同定される、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物。
【請求項43】
Gタンパク質共役型受容体を有する細胞において、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達を修飾する方法であって、請求項1の方法にしたがって同定された化合物を前記細胞に投与することを含む、前記方法。
【請求項44】
Gタンパク質共役型受容体を有する細胞において、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達を修飾する方法であって、請求項22の方法にしたがって同定された化合物を前記細胞に投与することを含む、前記方法。
【請求項45】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達を阻害する方法であって、前記Gタンパク質共役型受容体が同族(cognate)Gタンパク質に結合するのに干渉する化合物と、前記Gタンパク質共役型受容体を接触させることを含む、前記方法。
【請求項46】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物を同定する方法であって:
(a)請求項1の方法にしたがって同定されたペプチドを提供し、ここで前記ペプチドは検出可能なペプチドシグナルを提供するように標識されている;
(b)候補Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物のライブラリーを提供し;
(c)前記ペプチドと前記Gタンパク質共役型受容体を、前記ペプチドが前記Gタンパク質共役型受容体に結合する条件下で接触させ;
(d)未結合ペプチドを前記Gタンパク質共役型受容体から取り除き;
(e)ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体のシグナル伝達活性を測定し、そして前記検出可能ペプチドシグナルを測定し;
(f)候補Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達修飾化合物の前記ライブラリーのメンバーと、ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体を接触させ;
(g)ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体のシグナル伝達活性を測定し、そして前記検出可能ペプチドシグナルを測定し;
(h)前記Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達活性が、前記候補化合物との接触後に増加しているかまたは減少しているか、そしてGタンパク質共役型受容体ペプチド結合が、前記候補化合物との接触後に増加しているかまたは減少しているかを決定し;そして
(i)ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体との接触が、前記Gタンパク質共役型受容体へのペプチド結合増加、およびGタンパク質共役型受容体シグナル伝達増加の両方を生じる化合物を同定し、ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体との接触が、前記Gタンパク質共役型受容体へのペプチド結合減少、およびGタンパク質共役型受容体シグナル伝達減少の両方を生じる化合物を同定し、そしてペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体との接触が、工程(a)のペプチドの結合親和性増加を生じる化合物を同定する
ことを含む、前記方法。
【請求項47】
ペプチドが結合した前記Gタンパク質共役型受容体の前記シグナル伝達活性を測定する方法が:
(a)イノシトールリン酸集積測定;
(b)細胞内Ca2+レベル測定;
(c)アデニルシクラーゼ活性測定;
(d)経内皮電気抵抗測定;
(e)ストレスファイバー形成測定;
(f)リガンド結合測定;
(g)受容体発現測定;
(h)受容体脱感作測定;
(i)キナーゼ活性測定;
(j)ホスファターゼ活性測定;
(k)核転写因子測定;
(l)遊走(走化性)すべての測定;
(m)スーパーオキシド形成測定;
(n)一酸化窒素形成測定;
(o)細胞脱顆粒測定;
(p)GIRK活性測定;
(q)アクチン重合測定;
(r)血管狭窄測定;
(s)細胞浸透性測定;
(t)アポトーシス測定;
(u)細胞分化測定;
(v)プロテインキナーゼCなどの、GPCR活性化に際して転位置するタンパク質の膜会合の測定;
(w)プロテインキナーゼCなどの、GPCR活性化に際して転位置するタンパク質の細胞質ゾル集積の測定;および
(x)Ranなどの、GPCR活性化に際して転位置するタンパク質の核会合の測定
からなる群より選択される、請求項46の方法。
【請求項48】
配列番号2、4、6、8、10、12、13、15、17、21、23、25〜27、30、32、34、36、38、40、45〜85、94〜111、125〜150、160〜164、175〜178および183〜264からなる群より選択される化合物。
【請求項49】
療法Gタンパク質共役型シグナル伝達修飾ペプチドを哺乳動物に提供する方法であって、前記哺乳動物に、請求項48の化合物を発現する発現構築物を投与することを含む、前記方法。
【請求項50】
過剰なGタンパク質共役型受容体シグナル伝達が原因因子である疾患状態を治療する方法であって、請求項48記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項51】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達増進剤を同定する方法であって:
(a)天然Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドに基づくペプチドライブラリーを提供し;
(b)前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、前記ペプチドライブラリーをスクリーニングし;
(c)天然ペプチドより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する前記ペプチドライブラリーメンバーを選択し;
(d)前記Gタンパク質共役型受容体への結合に関してスクリーニングする候補化合物のライブラリーを提供し;
(e)工程(c)で選択した前記ペプチドライブラリーのメンバーと競合する、前記Gタンパク質共役型受容体への高親和性結合に関して、候補化合物の前記ライブラリーをスクリーニングし;そして
(f)工程(c)で選択したペプチドと等しいかまたはそれより高い親和性で前記Gタンパク質共役型受容体に結合する候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定するか、あるいはその結合が工程(c)のペプチドの結合親和性増加を生じる、候補化合物の前記ライブラリーのメンバーを同定する
ことを含む、前記方法。
【請求項52】
工程(b)または工程(e)の前記スクリーニングが、損なわれていないGタンパク質共役型受容体への結合に関して試験することによって行われる、請求項51の方法。
【請求項53】
工程(b)または工程(e)の前記スクリーニングが、Gタンパク質共役型受容体の少なくとも細胞内断片への結合に関して試験することによって行われる、請求項51の方法。
【請求項54】
工程(a)の前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドが、Gタンパク質サブユニットまたはその断片である、請求項51の方法。
【請求項55】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約70アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項56】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約7〜約55アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項57】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約8〜約50アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項58】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約9〜約23アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項59】
前記Gタンパク質サブユニット断片が長さ約11アミノ酸である、請求項54の方法。
【請求項60】
前記Gタンパク質サブユニットがGαサブユニットである、請求項54の方法。
【請求項61】
前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドがGαサブユニット・カルボキシル末端ペプチドである、請求項54の方法。
【請求項62】
前記Gタンパク質サブユニットがGβγ二量体である、請求項54の方法。
【請求項63】
工程(b)の前記スクリーニングが競合結合アッセイを含む、請求項51の方法。
【請求項64】
前記競合結合アッセイが、前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと、前記ペプチドライブラリーのメンバーの同時インキュベーションに特徴付けられる、請求項63の方法。
【請求項65】
前記ペプチドライブラリーメンバーが、検出可能シグナルを提供可能である、請求項51の方法。
【請求項66】
前記スクリーニングが酵素連結免疫吸着アッセイである、請求項51の方法。
【請求項67】
請求項66の方法であって、前記酵素連結免疫吸着アッセイが:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体を固体支持体上に固定し;
(b)タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーを提供し;
(c)前記Gタンパク質共役型受容体に対して、少なくとも前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドと同程度に高い結合親和性を有するタンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーのメンバーが、前記の固定されたGタンパク質共役型受容体に結合する条件下で、前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーのメンバーと、前記の固定されたGタンパク質共役型受容体を、前記Gタンパク質共役型受容体結合ペプチドの存在下でインキュベーションし;
(d)前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーの未結合メンバーを取り除き;
(e)前記の結合したタンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーと、前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーメンバーのタンパク質部分を特異的に認識する抗体を、前記抗体が前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーメンバーに特異的に結合する条件下で、インキュベーションし;
(f)未結合抗体を取り除き;そして
(g)前記の結合した抗体を検出する
工程を含む、前記方法。
【請求項68】
前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーがマルトース結合タンパク質−ペプチド融合タンパク質ディスプレイライブラリーであり、そして前記抗体が抗マルトース結合タンパク質抗体である、請求項67の方法。
【請求項69】
前記Gタンパク質共役型受容体への結合が、前記Gタンパク質共役型受容体と前記シグナル伝達増進剤の相互作用から生じるシグナルを測定することによって決定される、請求項51の方法。
【請求項70】
前記ペプチドライブラリーがコンビナトリアル・ペプチドライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項71】
前記コンビナトリアル・ペプチドライブラリーがタンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項70の方法。
【請求項72】
前記タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーがマルトース結合タンパク質−ペプチド融合タンパク質ライブラリーである、請求項71の方法。
【請求項73】
前記ペプチドライブラリーがペプチドディスプレイライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項74】
工程(d)の候補化合物の前記ライブラリーが、工程(c)で選択された化合物の構造に基づく、候補化合物の集中的ライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項75】
候補化合物の前記ライブラリーがペプチドライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項76】
候補化合物の前記ライブラリーが小分子ライブラリーである、請求項51の方法。
【請求項77】
請求項51記載の方法によって同定される化合物。
【請求項78】
請求項67記載の方法によって同定される化合物。
【請求項79】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達の改変が原因因子である疾患状態を治療する方法であって、請求項48記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項80】
Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達の改変が原因因子である疾患状態を治療する方法であって、請求項78記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項81】
Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定する方法であって:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体と、請求項78の化合物を、結合が生じ、そして前記Gタンパク質共役型受容体のコンホメーションが安定化される条件下で接触させ;
(b)Gタンパク質共役型受容体−化合物結合対を共結晶させ;
(c)前記共結晶結合対をX線結晶学に供し;そして
(d)前記共結晶結合対の三次元構造を決定する、ここで前記Gタンパク質共役型受容体の原子座標が得られる
ことを含む、前記方法。
【請求項82】
Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定する方法であって:
(a)前記Gタンパク質共役型受容体と、請求項78の化合物を、結合が生じ、そして前記Gタンパク質共役型受容体のコンホメーションが安定化される条件下で接触させ;
(b)前記結合対を核磁気共鳴研究に供し;そして
(c)前記結合対の三次元構造を決定する、ここで前記Gタンパク質共役型受容体の原子座標が得られる
ことを含む、前記方法。
【請求項83】
Gタンパク質共役型受容体結合パートナーを単離する方法であって:
(a)請求項78の結合化合物を含む固体支持体を提供し;
(b)候補Gタンパク質共役型受容体結合パートナー化合物のライブラリーを提供し;
(c)候補化合物の前記ライブラリーと、前記固体支持体を、前記化合物への前記候補化合物の結合が生じる条件下で接触させ;
(d)未結合候補化合物および非特異的に結合した候補化合物を前記固体支持体から溶出し;そして
(e)前記固体支持体から、結合した候補化合物を回収する
ことを含む、前記方法。
【請求項84】
Gタンパク質共役型受容体の活性化を修飾する小分子を設計する方法であって:
(a)請求項81の方法にしたがって、Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定し;そして
(b)前記原子座標に基づくコンピュータモデリングによって候補構造を設計する、ここで前記候補構造は、前記Gタンパク質共役型受容体に結合すると予測される
ことを含む、前記方法。
【請求項85】
Gタンパク質共役型受容体の活性化を修飾する小分子を設計する方法であって:
(a)請求項82の方法にしたがって、Gタンパク質共役型受容体の三次元構造を決定し;そして
(b)前記原子座標に基づくコンピュータモデリングによって候補構造を設計する、ここで前記候補構造は、前記Gタンパク質共役型受容体に結合すると予測される
ことを含む、前記方法。
【請求項86】
請求項77のペプチドをコードするDNAを含む核酸であって、前記DNAが異種転写制御配列に機能可能であるように連結されている、前記核酸。
【請求項87】
請求項86の核酸を含む発現ベクター。
【請求項88】
請求項87の発現ベクターでトランスフェクションされた細胞。
【請求項89】
請求項48のペプチドを特異的に認識する抗体。
【請求項90】
モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト化抗体および一本鎖抗体からなる群より選択される、請求項89の抗体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公表番号】特表2007−525170(P2007−525170A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509913(P2006−509913)
【出願日】平成16年4月12日(2004.4.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/011167
【国際公開番号】WO2004/092199
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(505379489)キュー・バイオテック・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年4月12日(2004.4.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/011167
【国際公開番号】WO2004/092199
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(505379489)キュー・バイオテック・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]