説明

GLP−1のポリマ複合体

GLP−1部分の複合体は1つ以上の水溶性ポリマと共有結合している場合がある。例えば、GLP−1ポリマ複合体は、N末端で水溶性ポリマに解放可能に付着しているGLP−1部分を含んでいる場合がある。GLP−1ポリマ複合体は、GLP−1部分がN−メチル置換基を保有する水溶性ポリマと共有結合しているGLP−1部分を含む場合がある。GLP−1ポリマ複合体は、GLP−1部分がポリマ付着部位で、ポリマ付着部位から分離した部位でGLP−1部分がグリコシル化された水溶性ポリマと共有結合しているGLP−1部分を含む場合がある。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
そのN末端で水溶性ポリマに解放可能に付着するGLP−1部分を備える、GLP−1ポリマ複合体。
【請求項2】
前記水溶性ポリマは、ポリ(アルキレングリコール)、ポリ(オキシエチル化ポリ)、ポリ(オレフィンアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ヒドロキシアルキルメタクリルアミド)、ポリ(ヒドロキシアルキルメタクリル酸塩)、ポリ(サッカリド)、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリホスファゼン、ポリオキサゾリン、ポリ(N−アクリロイルモルホリン)、およびその共重合体ならびに三元重合体から選択される、請求項1に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項3】
前記水溶性ポリマはポリエチレングリコールである、請求項2に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項4】
1および2から選択される数の前記GLP−1部分上の部位に解放可能に付着する、少なくとも1つの付加的ポリエチレングリコールをさらに備える、請求項3に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項5】
前記少なくとも1つの付加的ポリエチレングリコールは、Lys26およびLys34から選択される前記GLP−1部分の1つ以上の部位に解放可能に付着する、請求項4に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項6】
前記ポリエチレングリコールは、前記GLP−1部分の単一部位に解放可能に付着する、請求項3に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項7】
前記水溶性ポリマは、カルバメート、カルボン酸エステル、リン酸エステル、無水物、アセタール、ケタール、アシルオキシアルキルエテル、イミン、オルトエステル、チオエステル、チオールエステル、および炭酸塩から選択される加水分解性結合を備えるリンカーを介して、前記GLP−1部分に解放可能に付着する、請求項1〜4のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項8】
前記水溶性ポリマは、カルバメート、カルボン酸エステル、および炭酸塩から選択される加水分解性結合を備えるリンカーを介して、前記GLP−1部分に解放可能に付着する、請求項7に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項9】
前記水溶性ポリマは、約500ダルトンから約80,000ダルトンに及ぶ分子量を有する、請求項1〜6のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項10】
前記水溶性ポリマは、約1,000ダルトンから約40,000ダルトンに及ぶ分子量を有する、請求項9に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項11】
前記水溶性ポリマは、線状、分岐、叉状、および多腕から選択される構造を有する、請求項1〜6のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項12】
前記水溶性ポリマは線状または分岐している、請求項11に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項13】
前記GLP−1部分はグリコシル化される、請求項1〜6のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項14】
前記GLP−1部分は、7−His、8−Ala、および9−Gluのうちのいずれか1つ以上の位置でNメチル置換基を保有する、請求項1〜6のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項15】
下記の構造を有するGLP−1ポリマ複合体であって、
【化001】

POLYは水溶性ポリマであり、Lは加水分解性結合であり、kは1、2、および3から選択される整数であり、GLP−1はGLP−1部分であり、前記[POLY−L−]ポリマセグメントのうちの1つは、前記GLP−1部分の前記N末端に位置する、請求項1に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項16】
POLYはポリエチレングリコールを備える、請求項15に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項17】
kは1に等しく、Lは−O−C(O)−NH−である、請求項15に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項18】
POLYは線状ポリマであるか、または2つのポリマ腕を有する分岐ポリマである、請求項15に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項19】
下記の構造を有し、
【化002】

式中、mPEGはCHO−(CHCHO)CHCH−であり、
nは、10から1,800に及び、
pは、1から8に及ぶ整数であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
Arは、芳香族炭化水素であり、
およびXはそれぞれ独立して、約1から約18原子の原子長を有するスペーサ部分であり、
−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は前記GLP−1部分のアミノ基を表す、請求項15に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項20】
pは1であり、RおよびRは両方ともHである、請求項19に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項21】
およびXはそれぞれ、少なくとも1つのアミド結合を備える、請求項19または20に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項22】
およびXは同一である、請求項21に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項23】
およびXは独立して、−NH−C(O)−CH−O−、−NH−C(O)−(CH−O−、−NH−C(O)−(CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−(CH−、および−C(O)−NH−から選択され、式中、qは2、3、4、および5から選択される、請求項19に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項24】
Arは、ペンタレン、インデン、ナフタレン、インダセン、アセナフチレン、およびフルオレンから選択される、請求項21に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項25】
【化003】

から選択される構造を有し、式中、−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は、前記GLP−1部分のアミノ基を表す、請求項19に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項26】
下記の構造を有し、
【化004】

式中、LD1は−O−または−NH−C(O)−のいずれかであり、Arは、オルト、メタ、およびパラ置換フェニルから選択される芳香族基であり、−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は前記GLP−1部分のアミノ基を表し、kは1、2、および3から選択される整数である、請求項1に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項27】
【化005】

から選択される構造を有し、式中、nは約10から約1,800に及び、−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は前記GLP−1部分のアミノ基を表す、請求項15に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項28】
少なくとも有効量の請求項1〜6、15〜20、および23〜27のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体、および薬学的に許容される賦形剤を備える、医薬組成物。
【請求項29】
基礎インスリンをさらに備える、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
GLP−1をさらに備える、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項31】
乾燥粉末形状であり、少なくとも有効量の請求項1〜6、15〜20、および23〜27のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体を備える、医薬組成物。
【請求項32】
少なくとも有効量の請求項1〜6、15〜20、および23〜27のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体を備える、吸入可能な乾燥粉末組成物。
【請求項33】
インスリンをさらに備える、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
基礎インスリンをさらに備える、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項35】
GLP−1をさらに備える、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項36】
GLP−1部分に解放可能に付着する単一の水溶性ポリマを有するGLP−1モノポリマ複合体の、少なくとも有効量の位置異性体の混合物を備える、医薬組成物であって、前記モノポリマ複合体のうちの1つは、前記GLP−1部分の前記N末端に共有結合する前記水溶性ポリマを保有する、医薬組成物。
【請求項37】
前記水溶性ポリマはポリエチレングリコールである、請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項38】
Lys26またはLys34のいずれかで前記GLP−1部分に解放可能に付着する前記水溶性ポリマを有するGLP−1モノポリマ複合体を備える、請求項36または37に記載の医薬組成物。
【請求項39】
インスリンをさらに備える、請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項40】
基礎インスリンをさらに備える、請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項41】
GLP−1をさらに備える、請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項42】
GLP−1ポリマ複合体の少なくとも有効量の混合物を備える医薬組成物であって、少なくとも1つのGLP−1ポリマ複合体は、そのN末端でGLP−1部分に解放可能に付着する水溶性ポリマを保有する、医薬組成物。
【請求項43】
前記組成物は、イミダゾール窒素におけるHis7の側鎖で前記GLP−1部分に、解放可能に、または安定的のいずれかで共有結合する前記水溶性ポリマを有するGLP−1ポリマ複合体を備える、請求項42に記載の医薬組成品。
【請求項44】
GLP−1ポリマ複合体を調製するための方法であって、加水分解性結合を形成するために適したアミノ反応性官能基を備える水溶性ポリマ試薬にGLP−1部分を、前記水溶性ポリマ試薬のアミノ反応性官能基と前記GLP−1部分のN末端アミノ基の反応を促進するために効果的な接合条件下で、加水分解性結合を形成するのに適したアミノ反応性官能基を備える水溶性ポリマ試薬にGLP−1部分を接触させるステップを含み、それによって、そのN末端で前記水溶性ポリマに解放可能に付着する前記GLP−1部分を備えるGLP−1ポリマ複合体を形成する、方法。
【請求項45】
前記接合条件は、約3から約7に及ぶpHを有する溶液を備える、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記GLP−1ポリマ複合体を分離するステップをさらに含む、請求項44または45に記載の方法。
【請求項47】
前記GLP−1ポリマ複合体を精製するステップをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記精製するステップは、クロマトグラフィまたは膜分離を備える、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記アミノ反応性官能基は、反応性炭酸塩またはカルボン酸エステルである、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
前記接触させるステップで採用される前記GLP−1部分は、保護ε−アミノリジンを備える、請求項44に記載の方法。
【請求項51】
前記接触させるステップの後で、前記GLP−1ポリマ複合体の前記保護ε−アミノリジンを脱保護するステップをさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記グリコシル化GLP−1は、前記GLP−1部分の1つ以上の部位に共有結合する単、二、または三糖類を保有する、請求項13に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項53】
前記単、二、または三糖類は、前記GLP‐1部分の1つ以上の部位に共有結合し、前記1つ以上の部位はそれぞれ、前記N末端(His7)、Ala8、Glu9、Thr11、Thr13、Ser14、Ser17、Ser18、Glu21、Gly22、Gln23、Lys26、およびLys34から選択される1つ以上の部位で自然発生するか、または置換される、Asp、Asn、Ser、およびThrのうちの1つを備える、請求項13に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項54】
前記糖類は単糖類を備える、請求項53に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項55】
前記GLP−1部分のAla8部位で置換されるAsp、Asn、Ser、およびThのうちの1つと共有結合する単、二、または三糖類を保有する、請求項53に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項56】
前記糖類は、グルコース、マンノース、キシロース、マルトース、メリビオース、およびマルトトリオースから選択される、請求項53に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項57】
Glu21およびGln23のうちの1つまたは両方の位置で共有結合する単、二、または三糖類をさらに備える、請求項53から56のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項58】
請求項1〜6、15〜20、23〜27、および53〜56のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体を備える、エアゾール化組成物。
【請求項59】
GLP−1部分を、それを必要とする哺乳類対象に送達するための方法であって、請求項1〜6、15〜20、23〜27、および53〜56のいずれかに記載の有効量のGLP−1ポリマ複合体を前記対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項60】
前記投与するステップは、皮下および吸入から選択される経路による、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記投与するステップは吸入により、前記GLP−1ポリマ複合体はエアゾール化形状である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
GLP−1部分を、それを必要とする哺乳類対象に送達するための方法であって、請求項1〜6、15〜20、23〜27、および53〜56のいずれかに記載の有効量のGLP−1ポリマ複合体を前記対象に経肺的に投与するステップを含む、方法。
【請求項63】
GLP−1部分を、哺乳類対象に送達するための方法であって、
エアゾール化組成物を形成するように、請求項1〜6、15〜20、23〜27、および53〜56のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体を備える医薬品組成物をエアゾール化するステップと、
吸入によって、前記エアゾール化組成物を前記対象の肺に投与するステップとを含む、方法。
【請求項64】
GLP−1による治療に反応する哺乳類対象における症状を治療するための方法であって、水溶性ポリマに解放可能に付着するGLP−1部分を備えるGLP−1ポリマ複合体を、前記対象に投与するステップを含み、前記複合体は、前記投与するステップの前に生物活性が不足しており、それにより、前記投与するステップの結果、前記GLP−1部分は前記複合体から解放され、天然GLP−1に対して認められるものよりも長い期間にわたって、前記対象の血糖値の低下をもたらすのに効果的である、方法。
【請求項65】
それを必要とする哺乳類対象の前記血糖値を低下させる方法であって、請求項1〜6、15〜20、23〜27、および53〜56のいずれかに記載の有効量のGLP−1ポリマ複合体を前記対象に投与するステップを含み、それによって、投与後少なくとも約8時間の長期間にわたって前記対象の血糖値の低下をを生じる、方法。
【請求項66】
少なくとも8時間の長時間にわたって、それを必要とする哺乳類対象の前記血糖値を下げるための、請求項28に記載の医薬組成物の使用。
【請求項67】
少なくとも8時間の長時間にわたって、哺乳類対象の前記血糖値を下げるための薬剤の調製のための、請求項28に記載の医薬組成物の使用。
【請求項68】
哺乳類対象の肺に送達される薬剤の前記調製のための、請求項1に記載のGLP−1複合体の使用であって、送達には、糖尿病の治療のために、前記対象の肺に沈着し、そこから吸収するために吸入によって前記薬剤を投与するステップを備える、使用。
【請求項69】
GLP−1部分はNメチル置換基を保有する、水溶性ポリマに共有結合するGLP−1部分を備える、GLP−1ポリマ複合体。
【請求項70】
前記GLP−1部分は、7−His、8−Ala、および9−Gluのうち1つ以上の位置でNメチル置換基を保有する、請求項69に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項71】
ポリマ付着部位で水溶性ポリマと共有結合するGLP−1部分を備えるGLP−1ポリマ複合体であって、前記GLP−1部分は、ポリマ付着部位とは別の部位でグリコシル化される、GLP−1ポリマ複合体。
【請求項72】
前記グリコシル化GLP−1は、前記GLP−1の1つ以上の部位に共有結合する単、二、または三糖類を保有する、請求項71に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項73】
前記単、二、または三糖類は、前記GLP‐1部分の1つ以上の部位に共有結合し、前記1つ以上の部位はそれぞれ、N末端(His7)、Ala8、Glu9、Thr11、Thr13、Ser14、Ser17、Ser18、Glu21、Gly22、Gln23、Lys26、およびLys34から選択される1つ以上の部位で自然発生するか、または置換される、Asp、Asn、Ser、およびThrのうちの1つを備える、請求項71に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項74】
前記糖類は単糖類を備える、請求項73に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項75】
前記GLP−1部分のAla8部位で置換される、Asp、Asn、Ser、およびThのうちの1つと共有結合する単、二、または三糖類を保有する、請求項73に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項76】
前記糖類は、グルコース、マンノース、キシロース、マルトース、メリビオース、およびマルトトリオースから選択される、請求項73に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項77】
Glu21およびGln23のうちの1つまたは両方の位置で共有結合する単、二、または三糖類をさらに備える、請求項73から76のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項78】
段階的な方法で成長ペプチド鎖を保護アミノ酸に接触させるステップを伴う、段階的な固相ペプチド合成によって生成されるグリコシル化およびPEG化したGLP−1複合体を備える組成物であって、前記保護アミノ酸のうちの少なくとも1つはグリコシル化され、続いてPEG化され、前記組成物は、少なくとも約95%の単一種類のグリコシル化およびPEG化されたGLP−1複合体の純度を有する、組成物。
【請求項79】
段階的な方法で、成長ペプチド鎖を保護アミノ酸に接触させるステップであって、前記保護アミノ酸のうちの少なくとも1つは、グリコシル化GLP−1を形成するのに効果的な条件下で、接触させるステップの前にグリコシル化される、ステップと、
前記水溶性ポリマに付着するグリコシル化GLP−1部分を備える前記グリコシル化GLP−1ポリマ複合体を形成するのに効果的な接合条件下で、前記グリコシル化GLP−1を水溶性ポリマ試薬に接触させるステップと、
を含む、グリコシル化GLP−1ポリマ複合体を生成する方法。
【請求項80】
前記成長ペプチド鎖を保護アミノ酸に接触させる前記ステップは、保護端を有する連結アミノ酸を形成するように、前記成長ペプチド鎖を保護アミノ酸に接触させるステップ、前記保護端を脱保護するステップ、および前記接触させるステップおよび脱保護するステップを繰り返すステップを備える、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記保護アミノ酸は、フルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)およびt−ブチルオキシカルボニル(BOC)のうちの1つによって保護される、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
下記の構造を有するGLP−1ポリマ複合体であって、
【化006】

式中、
POLYは、第1の水溶性ポリマであり、
POLYは、第2の水溶性ポリマであり、
およびXはそれぞれ独立して、約1から約18原子の原子長を有するスペーサ部分であり、
【化007】

は、のイオン化水素原子Hαを持つ芳香族含有部分であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、OまたはSであり、
は、OまたはSであり、
−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は、前記GLP−1部分のアミノ基を表す、GLP−1ポリマ複合体。
【請求項83】
下記の構造を有するGLP−1ポリマ複合体であって、
【化008】

式中、
POLYは、第1の水溶性ポリマであり、
POLYは、第2の水溶性ポリマであり、
およびXはそれぞれ独立して、約1から約18原子の原子長を有するスペーサ部分であり、
Arは、第1の芳香族部分であり
Arは、第2の芳香族部分であり、
Hαは、イオン化水素原子であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、OまたはSであり、
は、OまたはSであり、
−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は、前記GLP−1部分のアミノ基を表す、GLP−1ポリマ複合体。
【請求項84】
下記の構造を有するGLP−1ポリマ複合体であって、
【化009】

式中、
POLYは、第1の水溶性ポリマであり、
POLYは、第2の水溶性ポリマであり、
およびXはそれぞれ独立して、約1から約18原子の原子長を有するスペーサ部分であり、
Arは、第1の芳香族部分であり、
Arは、第2の芳香族部分であり、
Hαは、イオン化水素原子であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、OまたはSであり、
は、OまたはSであり、
−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は、前記GLP−1部分のアミノ基を表す、GLP−1ポリマ複合体。
【請求項85】
下記の構造を有するGLP−1ポリマ複合体であって、
【化010】

式中、
POLYは、第1の水溶性ポリマであり、
POLYは、第2の水溶性ポリマであり、
、X、およびXはそれぞれ独立して、約1から約18原子の原子長を有するスペーサ部分であり、
Arは、第1の芳香族部分であり、
Arは、第2の芳香族部分であり、
Hαは、イオン化水素原子であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、Hまたは低アルキル基であり、
は、OまたはSであり、
は、OまたはSであり、
−NH−GLP−1はGLP−1部分であって、−NH−GLP−1の前記−NH−は、前記GLP−1部分のアミノ基を表す、GLP−1ポリマ複合体。
【請求項86】
POLYおよびPOLYのそれぞれは、ポリ(エチレングリコール)である、請求項82〜85のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項87】
各ポリ(エチレングリコール)は、約500ダルトンから約40,000ダルトンの範囲の分子量を有する、請求項86に記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項88】
およびXは独立して、−C(O)−NH−CH−CH−、−CH−CH−NH−C(O)−、−C(O)−NH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−NH−C(O)−、−C(O)−NH−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−NH−C(O)−、−C(O)−NH−、−NH−C(O)−、−C(O)−NH−CH−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−NH−C(O)−、−NH−C(O)−CH−CH−、−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−C(O)−、−C(O)−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−C(O)−、−C(O)−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−CH−C(O)−、−C(O)−CH−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−CH−CH−C(O)−、−C(O)−CH−CH−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−C(O)−CH−CH−、−CH−CH−C(O)−、−C(O)−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−C(O)−、−C(O)−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−C(O)−、−C(O)−CH−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−C(O)−、−NH−CH−CH−(OCHCH1−3−NH−C(O)−、−C(O)−NH−(CHCHO)1−3−CH−CH−NH−、−C(O)−NH−CH−CH−(OCHCH1−3−NH−C(O)−、−C(O)−NH−(CHCHO)1−3−CH−CH−NH−C(O)−、−NH−C(O)−CH−、−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−O−、−O−CH−C(O)−NH−、−CH−CH−NH−C(O)−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−C(O)−NH−CH−CH−、−O−CH−CH−NH−C(O)−CH−CH−CH−C(O)−NH−、−NH−C(O)−CH−CH−CH−C(O)−NH−CH−CH−O−、−C(O)−NH−CH−CH−、−CH−CH−NH−C(O)−、−C(O)−NH−CH−CH−O−、および−O−CH−CH−NH−C(O)−から選択される、請求項82〜85のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項89】
はHであり、RはHである、請求項82〜85のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項90】
はOであり、YはOである、請求項82〜85のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体。
【請求項91】
有効量の請求項82〜85のいずれかに記載のGLP−1ポリマ複合体、および薬学的に許容される賦形剤を備える、医薬組成物。
【請求項92】
請求項82〜85のいずれかに記載の複合体を患者に投与するステップを含む、GLP−1ポリマ複合体を送達する方法。
【請求項93】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、投与後約2時間から約30時間に及ぶ時間で最小値に達する、請求項28に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項94】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を経肺的に投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、肺投与後約2時間から約12時間に及ぶ時間で最小値に達する、請求項28に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項95】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を皮下投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、皮下投与後約2時間から約30時間に及ぶ時間で最小値に達する、請求項28に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項96】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、投与前の血糖の約25%から約60%に及ぶ最小値に達する、請求項28に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項97】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を投与するステップを含み、前記患者は投与後最大約160時間まで低下した血糖を有する、請求項28に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項98】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を経肺的に投与するステップを含み、前記患者は肺投与後最大約60時間まで低下した血糖を有する、請求項28に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項99】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を経肺的に投与するステップを含み、前記患者は投与後、約126mg/dl未満の血糖値を有する、請求項28に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項100】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、投与後約2時間から約30時間に及ぶ時間で最小値に達する、請求項91に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項101】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を経肺的に投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、肺投与後約2時間から約12時間に及ぶ時間で最小値に達する、請求項91に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項102】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を皮下投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、皮下投与後約2時間から約30時間に及ぶ時間で最小値に達する、請求項91に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項103】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を投与するステップを含み、前記患者の前記血糖は、投与前の血糖の約25%から約60%に及ぶ最小値に達する、請求項91に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項104】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を投与するステップを含み、前記患者は投与後最大約160時間まで低下した血糖を有する、請求項91に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項105】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を投与するステップを含み、前記患者は肺投与後最大約60時間まで低下した血糖を有する、請求項91に記載の医薬組成物を送達する方法。
【請求項106】
それを必要とする患者に前記医薬組成物を経肺的に投与するステップを含み、前記患者は投与後、約126mg/dl未満の血糖値を有する、請求項91に記載の医薬組成物を送達する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2009−519961(P2009−519961A)
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−545882(P2008−545882)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/048181
【国際公開番号】WO2007/075534
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(500321438)ネクター セラピューティックス エイエル,コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】