説明

GPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステム

【課題】新型インフルエンザ、鳥インフルエンザ、口蹄疫などウイルス感染による早期で確実な防疫体制が困難であった。
【解決手段】ウイルスに関与する移動体である人物をGPSで移動情報を自動送信てそれをデータベース化し、感染に関与した人物や感染地域へ接近や遭遇した人物を瞬時に算出するシステムにより、新たな感染の可能性ある人物に警告の通知あるいは公的機関への通報する事でウイルス感染の拡大を防ぐ事が出来た。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
GPS用の天頂衛星を利用した地球測位システムの精度が向上している。
【特許文献1】公開2010−3283
【特許文献2】公開2009−291610
【特許文献3】公開2003−289574
【特許文献4】公開2002−320250
【特許文献5】公開2001−283360
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ウイルスの感染により人命に関わる新型インフルエンザや家畜産業の危機に関わる家畜の鳥インフルエンザや口蹄疫は、感染源への接近や接触が明確に特定できないため防疫の処置として広範囲に及んでしまい、本来無関係なものまで、隔離、殺処分、立ち入り禁止などの処置がなされる災禍が発生している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記問題を解決するため、該発明における請求項1に係る発明は、
感染監視システム参加者が居て感染監視システム参加者は、
インターネットを介してウイルス感染ハザードシステムと接続し、固有IDコードと自身のメールアドレスなどの個人情報を登録する機能と、
携帯電話によるGPS機能を使った位置情報とその時の時刻と携帯所有者の固有IDコードのからなる個人移動情報データを定期的に生成発信するプログラムをダウンロードなどの方法により携帯電話に取り込みそれを作動させる事によって個人移動情報データをインターネット網を経由して通知する自動発信機能と、
病院・保健所などの判定によりウイルス感染の確認あるいは推測される前記固有IDコードを所有する携帯電話所有者が居た場合には、固有IDと確認時刻と確認場所と感染に関わる情報と感染推定日時とをインターネット網を経由して人感染情報として発信できるシステムと、
病院・保健所などの判定により家畜のウイルス感染が確認あるいは推測される施設を確認した場合には、感染地区の位置情報と確認時刻と感染に関わる情報と感染推定日時と感染規模とを、インターネット網を経由して家畜感染情報として発信できるシステムと、
インターネットを経由した拠点にウイルス感染ハザードシステムがあって、
感染監視システム参加者と病院・保健所から発信された情報を受信してデータベースに保存する機能があり、
感染監視システム参加者から受信した個人移動情報データは位置情報テーブルに蓄積し、
病院・保健所などから受信した人感染情報は感染者通知テーブルに蓄積し、
病院・保健所などから受信した家畜感染情報は家畜感染地区情報テーブルに蓄積し、
新たな人感染情報があれば、位置情報テーブルの中から感染者の感染推定日時と個人移動情報データを条件に所定の接近距離に遭遇した感染監視システム参加者を抽出して感染監視システム参加者にはメール通知による警告のメール通知と、病院・保健所へは感染者の接近者情報を通知報告する機能と、
新たな家畜感染情報があれば、位置情報テーブルの中から家畜の感染推定日時と感染地区の位置情報を条件に所定の範囲を通過した感染監視システム参加者を抽出して感染監視システム参加者にはメール通知による警告のメール通知と、病院・保健所へは感染地区への接触者情報を通知報告する機能によって、
人あるいは家畜のウイルス感染の拡大を阻止する手段がえられる事を特徴としたGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムである。
【0005】
これによると、ウイルス感染を阻止するためにウイルス感染者の早期隔離あるいはウイルス感染者や地域に接近したキャリアの人物特定と行動の自粛などが行えるので、ウイルス感染の予防処置が早期に実施できる有効な手段が取れた。また同時に現在のウイルス感染発生に対する防疫行為を施行する場合は感染の実体が不明なために想定を用いた広域な地域をその対象とし、多くの感染に無縁な人や家畜が巻き込まれる災禍を防ぐ事への効果がある事を特徴しとたGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムである。
【0006】
該発明における請求項2に係る発明は、
請求項1における感染監視システム参加者において、リアルタイムで受信する感染監視システム参加者の個人移動情報データとウイルス感染が過去に発生した家畜感染地区情報テーブルを照合し、家畜感染地区の一定の距離に近付いた場合の警告のメール通知を送信する機能を持つ事を特徴としたGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムである。
【発明の効果】
【0007】
以上の構成によれば、
GPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムを利用する事で感染監視システム参加者が感染地区への接近を防止した未然の予防処置がとれたり、感染の拡大を阻止できる事を特徴としたGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムである
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】該発明にかかるGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムの全体説明図である。
【図2】該発明にかかるGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムの処理ブロック説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して実施形態を説明する。
【実施例1】
【0010】
図1による全体説明図および図2の処理ブロック説明図によれば、
感染監視システム参加者9は、最初に自身の携帯電話を使い携帯電話網の携帯基地局3を介してインターネット網4に接続したウイルス感染監視システム2にログインし、個人を識別する固有IDコードの取得とメールアドレスなどの個人情報を登録し、ウイルス感染監視システム2から該システムで使用する携帯用のアプリケーションをダウンロードなどの方法で自身の携帯電話の携帯電話にセットする。
感染監視システム参加者9の所有する携帯電話ではGPS衛星1から定期的に位置情報を取得し、取得した時刻と個人を識別する固有IDコードをウイルス感染監視システム2へ個人移動情報データとして自動送信する携帯用のアプリケーションが起動した状態でセットしてある。これにより感染監視システム参加者9は日常の行動が位置情報としてウイルス感染監視システム2のデータベースからなる位置情報テーブルに刻々と記録され続ける。
【0011】
病院・保健所7は、ウイルス感染者の発症を確認あるいは推測した場合、感染監視システム参加者9の固有IDコードと時刻と確認場所と感染に関わる情報と感染推定日時を、インターネット網4を利用してウイルス感染監視システム2へ通知する通知システムがある。
【0012】
病院・保健所7は、家畜の口蹄疫や鳥インフルエンザなど家畜のウイルス感染を確認あるいは推測した場合、感染地区の位置情報と確認時刻と感染に関わる情報と感染推定日時と感染規模とを、インターネット網4を利用してウイルス感染監視システム2へ通知する通知システムがある。
【0013】
ウイルス感染監視システム2には、感染監視システム参加者9がGPS衛星1を利用した個人移動情報データを自動送信するプログラムを自身の所持する携帯電話にダウンロードできる仕組みを持ち、感染監視システム参加者9が最初に起動した場合にウイルス感染監視システム2から固有IDコードを取得しウイルス感染ハザード情報を受信用するためのメールアドレスなどを登録設定する事でウイルス感染監視システム2内のID情報テーブルB61に保存される。
感染監視システム参加者9は、個人移動情報データの自動送信するプログラムを起動すると、定期的に個人移動情報データを発信する状態となり、でウイルス感染監視システム2は複数の感染監視システム参加者9からの個人移動情報データをインターネット網4を介して取得しデータベースの位置情報テーブルB62に蓄積する。
【0014】
ウイルス感染監視システム2は、病院・保健所7においてウイルス感染の確認あるいは推測された感染監視システム参加者9が居た場合による感染者情報C81をインターネット網4を介して取得すると、位置情報テーブルから感染監視システム参加者9の過去の履歴を収集する感染者履歴抽出処理を実施して、感染者通知テーブルB63に蓄積する。
感染者通知テーブルB63に新規のデータがあれば、ウイルス感染監視システム2は、位置情報テーブルB62から感染推定日時以降に位置情報から導き出される感染者から所定の距離以内に接近した他の感染監視システム参加者9を接近・遭遇者抽出処理によって抽出処理された固有IDコードを感染危惧者テーブルB65に追加更新して蓄積する。
【0015】
ウイルス感染監視システム2にあるメール通知処理は、感染危惧者テーブルB65に新規に追加された固有IDコードがあれば、ID情報テーブルB61のメールアドレスを参照して、感染が疑われる感染監視システム参加者9に感染者接近場所と日時を添えた警告メールを自動送信する。
この時、メール通知処理のシステムは同時に病院・保健所7へ感染危惧者テーブルB65の情報を通知する事で、ウイルス感染の拡大を防ぐ事が出来る。
【0016】
ウイルス感染監視システム2は、病院・保健所7において家畜のウイルス感染の確認あるいは推測された場所が発生した場合による家畜感染地区情報C82をインターネット網4を介して取得すると家畜感染地区情報テーブルB64に蓄積する。
【0017】
家畜感染地区情報テーブルB64に新規のデータがあれば、ウイルス感染監視システム2は、位置情報テーブルB62から感染推定日時以降に位置情報から導き出される家畜感染の発生場所の所定の距離以内に接近した感染監視システム参加者9を接近・遭遇者抽出処理によって抽出処理された固有IDコードを感染地区通過者テーブルB66に追加更新して蓄積する。
【0018】
ウイルス感染監視システム2にあるメール通知処理は、感染地区通過者テーブルB66に新規に追加された固有IDコードがあれば、ID情報テーブルB61のメールアドレスを参照して、ウイルスのキャリアとして疑われる感染監視システム参加者9に感染者接近場所と日時を添えた警告メールを自動送信する。
この時、メール通知処理のシステムは同時に病院・保健所7へ感染地区通過者テーブルB66の情報を通知する事で、ウイルスによる家畜の感染拡大を防ぐ事が出来る。
この家畜でのウイルスによる感染地区通過者テーブルB66による処理は、町や地域での人に感染するウイルスの発生地区に応用しても良い。
【実施例2】
【0019】
実施例1によれば、ウイルス感染監視システム2は感染監視システム参加者9のリアルタイムの位置情報が取得できるので、過去の家畜感染地区情報テーブルB64と照合すれば感染監視システム参加者9が知らずに感染地区に接近しても、感染監視システム参加者9に対してウイルス感染監視システム2が自動的に警告メールを送信できる感染源接近警告メールシステムをも事を特徴としたつGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステムである。
この場合、感染地区として家畜に関わらず、多くの感染者が発生した地域に対して家畜感染地区情報テーブルB64を利用して登録し感染源接近警告メールシステムとしても良い。
【符号の説明】
【0020】
1 GPS衛星
2 ウイルス感染監視システム
3 携帯基地局
4 インターネット網
5 ウイルス感染発症家庭
6 家畜感染地区
7 病院・保健所
8 防疫関係者
9 感染監視システム参加者
10 感染関係者
11 感染関係者接触地点
12 感染地区内通過箇所
13 警告通知
A50 感染監視システム参加者携帯電話
A51 携帯アプリ起動
A52 初期登録と設定
A53 定期的な送信
A54 メール受信
B61 ID情報テーブル
B62 位置情報テーブル
B63 感染者通知テーブル
B64 家畜感染地区情報テーブル
B65 感染危惧者テーブル
B66 感染地区通過者テーブル
C81 感染者情報
C82 家畜感染地区情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感染監視システム参加者が居て感染監視システム参加者は、
インターネットを介してウイルス感染ハザードシステムと接続し、固有IDコードと自身のメールアドレスなどの個人情報を登録する機能と、
携帯電話によるGPS機能を使った位置情報とその時の時刻と携帯所有者の固有IDコードのからなる個人移動情報データを定期的に生成発信するプログラムをダウンロードなどの方法により携帯電話に取り込みそれを作動させる事によって個人移動情報データをインターネット網を経由して通知する自動発信機能と、
病院・保健所などの判定によりウイルス感染の確認あるいは推測される前記固有IDコードを所有する携帯電話所有者が居た場合には、固有IDと確認時刻と確認場所と感染に関わる情報と感染推定日時とをインターネット網を経由して人感染情報として発信できるシステムと、
病院・保健所などの判定により家畜のウイルス感染が確認あるいは推測される施設を確認した場合には、感染地区の位置情報と確認時刻と感染に関わる情報と感染推定日時と感染規模とを、インターネット網を経由して家畜感染情報として発信できるシステムと、
インターネットを経由した拠点にウイルス感染ハザードシステムがあって、
感染監視システム参加者と病院・保健所から発信された情報を受信してデータベースに保存する機能があり、
感染監視システム参加者から受信した個人移動情報データは位置情報テーブルに蓄積し、
病院・保健所などから受信した人感染情報は感染者通知テーブルに蓄積し、
病院・保健所などから受信した家畜感染情報は家畜感染地区情報テーブルに蓄積し、
新たな人感染情報があれば、位置情報テーブルの中から感染者の感染推定日時と個人移動情報データを条件に所定の接近距離に遭遇した感染監視システム参加者を抽出して感染監視システム参加者にはメール通知による警告のメール通知と、病院・保健所へは感染者の接近者情報を通知報告する機能と、
新たな家畜感染情報があれば、位置情報テーブルの中から家畜の感染推定日時と感染地区の位置情報を条件に所定の範囲を通過した感染監視システム参加者を抽出して感染監視システム参加者にはメール通知による警告のメール通知と、病院・保健所へは感染地区への接触者情報を通知報告する機能によって、
人あるいは家畜のウイルス感染の拡大を阻止する手段がえられる事を特徴としたGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステム。
【請求項2】
請求項1における感染監視システム参加者において、リアルタイムで受信する感染監視システム参加者の個人移動情報データとウイルス感染が過去に発生した家畜感染地区情報テーブルを照合し、家畜感染地区の一定の距離に近付いた場合の警告のメール通知を送信する機能を持つ事を特徴としたGPS機能を使ったウイルス感染ハザードシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−248802(P2011−248802A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−123890(P2010−123890)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(709007102)
【Fターム(参考)】