説明

Glypican−3に対するモノクローナル抗体

本発明の開示内容は、単離されたモノクローナル抗体、特に高親和性にてGlypican-3に特異的に結合するヒトモノクローナル抗体を提供する。Glypican-3抗体を発現するための、Glypican-3抗体をコードしている核酸分子、発現ベクター、宿主細胞および方法もまた提供される。その免疫複合体、二重特異的分子およびGlypican-3抗体を含む医薬組成物もまた提供される。Glypican-3を検出するための方法、ならびに肝細胞癌などの種々のGlypican-3に関連する症状を処置するための方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗体が1x10-7M以下のKDにてヒトGlypican-3に結合する、単離されたモノクローナル抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項2】
ヒト抗体である、請求項1記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項3】
キメラまたはヒト化抗体である、請求項1記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項4】
IgG1またはIgG4アイソタイプの完全長抗体である、請求項2記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項5】
抗体断片または単鎖抗体である、請求項2記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項6】
抗体が5x10-8M以下のKDにてヒトGlypican-3に結合する、請求項2記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項7】
抗体が5x10-9M以下のKDにてヒトGlypican-3に結合する、請求項2記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項8】
ヒトGlypican-3が配列番号 36[ジーンバンク・アクセッション番号NM_004484]として示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含む、請求項2記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項9】
抗体がHep-3BまたはHep-G2腫瘍細胞に実質的に結合する、請求項2記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項10】
Glypican-3への結合について参照抗体と交差競合し、KD1x10-7M以下にてヒトGlypican-3に結合する、
単離されたモノクローナル抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項11】
参照抗体が、
a)配列番号 19のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および
b)配列番号 22のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、
請求項10記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項12】
参照抗体が、
a)配列番号 20のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および
b)配列番号 23のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、
請求項10記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項13】
参照抗体が
a)配列番号 21のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および
b)配列番号 24のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、
請求項10記載の抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項14】
ヒトVH5-51遺伝子の産物であるか、またはヒトVH5-51遺伝子から得られる重鎖可変領域を含む単離されたモノクローナル抗体、またはその抗原結合部分、
ここで、該抗体がGlypican-3に特異的に結合する。
【請求項15】
ヒトVKA27遺伝子産物であるか、またはヒトVKA27遺伝子から得られる軽鎖可変領域を含む単離されたモノクローナル抗体、またはその抗原結合部分、
ここで、該抗体がGlypican-3に特異的に結合する。
【請求項16】
ヒトVH5-51遺伝子の産物であるか、またはヒトVH5-51遺伝子から得られる重鎖可変領域をさらに含む、請求項15記載の単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項17】
a)配列番号 1を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号 4を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号 7を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号 10を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号 13を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号 16を含む軽鎖可変領域CDR3、
を含む、請求項1記載の抗体。
【請求項18】
a)配列番号 2を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号 5を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号 8を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号 11を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号 14を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号 17を含む軽鎖可変領域CDR3、
を含む、請求項1記載の抗体。
【請求項19】
a)配列番号 3を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号 6を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号 9を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号 12を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号 15を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号 18を含む軽鎖可変領域CDR3、
を含む、請求項1記載の抗体。
【請求項20】
a)配列番号 19、20、および21からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号 22、23、および24からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む単離されたモノクローナル抗体、またはその抗原結合部分、
ここで、該抗体がGlypican-3に特異的に結合する。
【請求項21】
a)配列番号 19のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号 22のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項22】
a)配列番号 20のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域:および
b)配列番号 23のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項23】
a)配列番号 21のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号 24のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項24】
請求項1記載の抗体、またはその抗原結合部分、および医薬上許容される担体を含む、組成物。
【請求項25】
治療剤と結合された、請求項1記載の抗体、またはその抗原結合部分を含む免疫複合体。
【請求項26】
請求項25記載の免疫複合体および医薬上許容される担体を含む、組成物。
【請求項27】
治療剤が細胞毒素である、請求項25記載の免疫複合体。
【請求項28】
請求項27記載の免疫複合体および医薬上許容される担体を含む、組成物。
【請求項29】
治療剤が放射性同位体である、請求項25記載の免疫複合体。
【請求項30】
請求項29記載の免疫複合体および医薬上許容される担体を含む、組成物。
【請求項31】
請求項1記載の抗体、またはその抗原結合部分の重鎖をコードしている、単離された核酸分子。
【請求項32】
単離された核酸分子が、配列番号 25、26、および27からなるリストから選択されたV領域を含む、請求項31記載の単離された核酸分子。
【請求項33】
請求項1記載の抗体、またはその抗原結合部分の軽鎖をコードしている単離された核酸分子。
【請求項34】
単離された核酸分子が、配列番号 28、29、および30からなるリストから選択されたV領域を含む、請求項33記載の単離された核酸分子。
【請求項35】
請求項31から34のいずれか一項記載の核酸分子を含む、発現ベクター。
【請求項36】
請求項35記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項37】
a)請求項1記載の抗体をコードしている1以上の核酸分子を含む宿主細胞を得ること、
b)宿主細胞培養において宿主細胞を増殖させること、
c)1以上の核酸分子が発現する宿主細胞培養条件を提供すること、および
d)宿主細胞または宿主細胞培養物から抗体を回収すること、
を含む、抗Glypican-3抗体を製造する方法。
【請求項38】
細胞を、腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量の請求項1記載の抗体またはその抗原結合部分と接触させることを含む、Glypican-3を発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
【請求項39】
腫瘍細胞が肝臓組織から得られる、請求項38記載の方法。
【請求項40】
抗体、またはその抗原結合部分が免疫複合体である、請求項38記載の方法。
【請求項41】
抗体、またはその抗原結合部分を含む免疫複合体が治療剤に結合されている、請求項40記載の方法。
【請求項42】
治療剤が細胞毒素である、請求項41記載の方法。
【請求項43】
治療剤が放射性同位体である、請求項41記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2010−533498(P2010−533498A)
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−517161(P2010−517161)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/070344
【国際公開番号】WO2009/012394
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(502066649)メダレックス, インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】