HCVNS3プロテアーゼ阻害剤としての大員環化合物
本出願は、C型肝炎ウイルスを処置するためのNS3プロテアーゼ阻害活性を有する式(I)の大員環化合物を記載する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
〔式中、
大員環
【化2】
は15から40個の環原子を含み;
m、xおよびzは、それぞれ独立して、0または1から選択され;
pはそれぞれ0、1および2からなる群から選択され;
R1およびR2は独立してそれぞれ水素もしくはシアノまたはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシおよびシクロアルキルオキシからなる群から選択され、これらそれぞれは、非置換または、同じかまたは異なっていてもよく、独立してヒドロキシ、オキソ、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、モノおよびジアルキルアミノスルホニル、カルボキシ、カルバルコキシ、アミド、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロからなる群から選択される1−6個の部分で置換されており;ここで、それぞれの該アルキル、アルコキシおよびアリールは非置換であるか、または所望により独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアラルキルから選択される1個以上の部分で置換されていてもよく;
R3はHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
EはC(O)NR23、NR23S(O)p、NR23S(O)pNR23からなる群から選択される二価の残基であり;
L1およびL2は独立してC0−4アルキレン、(CH2)i−FG−(CH2)k、(CH2)i−C3−7シクロアルキレン−(CH2)k、(CH2)i−C3−7シクロヘテロアルキレン−(CH2)k、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレンおよびヘテロシクロアルキレンからなる群から選択される二価の残基であり、これらそれぞれは、X1またはX2基から独立して選択される0から4個の基で置換されており;
iおよびkは独立して0から7の整数から選択され;
L3はC0−4アルキレンまたは二価エチレンもしくはアセチレン残基であり、ここで、C0−4アルキレンおよび二価エチレン残基はアルキル、アリール、ヘテロアリール、モノもしくはジアルキルアミノ−C0−C6アルキル、ヒドロキシルアルキルまたはアルコキシアルキルから選択される0−2個の置換基により置換されており;
FGは存在しないかまたはO、S(O)p、NR23、C(O)、C(O)NR23、NR23C(O)、OC(O)NR23、NR23C(O)O、NR23C(O)NR23、S(O)pNR23、NR23S(O)pおよびNR23S(O)pNR23からなる群から選択される二価の残基であり;
R23は独立してそれぞれ水素またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アラルキルおよびヘテロアラルキルからなる群から選択され、これらそれぞれは、独立してハロゲン、アルキル、アルコキシならびにモノおよびジアルキルアミノから選択される0−2個の置換基で置換されているか;または、
2個のR23残基は、一体となって、飽和、部分的に不飽和または芳香族性である単環式、二環式または三環式ヘテロ環式環系を形成し、これは独立してC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、モノおよびジC1−6アルキルアミノC1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノおよびジC1−6アルキルアミノ、ハロゲン、4から7員ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールならびに3から6員スピロシクロアルキルまたはスピロヘテロシクロアルキルから選択される0から3個の置換基で置換されており、これらそれぞれは、独立してC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシ、アミノならびにモノおよびジC1−4アルキルアミノからなる群から選択される0から3個の置換基で置換されており;
R7、R10、R11、R12、R13、R15、R16、R17およびR22は、それぞれ独立して、水素またはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アラルキルオキシおよびヘテロシクリルアミノからなる群から選択され;これらのすべては独立してさらに0から5回X1およびX2から選択される置換基で置換されていてもよく;
R9は存在しないか、または水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル−C0−4アルキルもしくはヒドロキシから選択され;
X1はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり;ここで、X1は独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立して選択される1個以上のX2部分で置換されていてもよく;
X2はヒドロキシ、オキソ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、モノおよびジアルキルアミノスルホニル、カルボキシ、カルバルコキシ、アミド、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、カルバモイル、ウレイド、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;ここで、それぞれの該アルキル、アルコキシおよびアリールは非置換であるか、または所望により独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアラルキルから選択される1個以上の部分で置換されていてもよく;
Z1はC0−4アルキレン、酸素またはNR10であり;
Z2はCR9、OまたはNであり;
R14はC(O)またはS(O)pであり;
Vは水素またはアルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、モノおよびジアルキルカルボキサミド、アラルキルオキシならびにヘテロシクリルアミノからなる群から選択され;これらそれぞれは独立してさらに1回以上X1およびX2で置換されていてもよく;ここで、X1はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールチオ、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり;ここで、X1は独立して同じかまたは異なっていてもよく、独立して選択される1個以上のX2部分で置換されていてもよく;ここで、X2はヒドロキシ、オキソ、アルキル、シクロアルキル、スピロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アミノ、モノおよびジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;ここで、アルキル、アルコキシおよびアリールから選択されるそれぞれのX2残基は非置換であるか、または所望により独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアラルキルから選択される1個以上の部分で置換されていてもよいか;
または、Vは−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、S(O)2、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)、C=N−COH−C1−4−アルキルまたはC=N−COHであり、そして、Q2は水素であるか、またはC1−4−アルキル、O−C1−4−アルキル、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−ヘテロアリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環からなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよいか;
または、R22およびR16は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R7およびR15は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R15およびR17は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R15およびR16は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R15およびR16は、一体となって、アリーレンまたはヘテロアリーレン環を形成でき、そして、R7およびR22は存在せず、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R1およびR2は、一体となって、飽和または部分的に不飽和であり、そして1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、独立してC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキルおよびC3−6スピロシクロアルキルから選択される0−3個の残基で置換されているか;
または、R17およびR16は、一体となって、式:
【化3】
{式中、
nおよびgは、それぞれ独立して、0、1または2であり;
Xは、O、S、N、CまたはCR5aであり;
R4は水素であるか、またはC1−6−アルキル、C3−7−シクロアルキル、アリール、ヘテロ環およびヘテロアリールからなる群から選択され、これらのすべては独立して1回以上ハロゲン原子またはC1−4−アルキルで置換されていてもよく;
R5は存在しないか、水素またはオキソであるか、またはヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロ環−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、C3−8−シクロアルキルオキシ、アリールオキシ、NR23COR23、CONR23R23、NR23CONHR23、OCONR23R23、NR23COOR23、OCOR23、COOR23、アリール−C(O)O、アリール−C(O)NR23、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−C(O)O、ヘテロ環−C(O)O、ヘテロアリール−C(O)NR23、ヘテロ環−C(O)NR23からなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上(または、より好ましくは0、1、2、3、4または5回)ハロゲン、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、ハロC1−4−アルキル、ハロC1−4−アルコキシ、アミノ、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルコキシ、C3−7シクロアルキル、縮合またはスピロ環式3−7員環、ヘテロ環C0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルキル、アリールまたはヘテロアリールで置換されていてもよく;
R5aはH、ヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキルおよびヘテロアリール−C0−4−アルキルからなる群から選択されるか、
または、R4およびR5は、一体となって、縮合ジメチルシクロプロピル環、縮合シクロペンタン環、縮合フェニル環または縮合ピリジル環を形成でき、これらそれぞれは、ハロゲン原子、アリール、ヘテロアリール、トリハロメチル、C1−4−アルコキシまたはC1−4−アルキルで置換されていてもよいか;
または、R5およびR5aは、一体となって、3から7個の環原子を有し、0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式環を形成でき、これは所望によりシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから選択される0−4個の置換基により置換されているか、または、2個の置換基は、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有する縮合またはスピロ環式3から7員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから選択される0から2個の独立して選択される置換基を有し;そして、
R6は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノおよびジC1−4アルキルアミノならびにC3−6シクロアルキルC0−4アルキルからなる群から選択されるか;
または、2個のR6残基は、一体となって、3から7個の環原子を有し、0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式環を形成でき、これは所望によりシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから選択される0−4個の置換基により置換されているか、または、2個の置換基は、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有する縮合またはスピロ環式3から7員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、モノおよびジC1−4−アルキルアミノ、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、C1−4−アルコキシカルボニルならびにフェニルから独立して選択される0から2個の置換基を有する}
で示される4、5、6、7または8員環を形成できる〕
で示される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項2】
R1およびR2が、一体となって、独立してハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシおよびC3−6シクロアルキルから選択される0−2個の置換基で置換されている3、4、5または6員飽和炭素環式環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R2および1個のR1が、一体となって、C1−4アルキル、ビニルまたはシクロプロピルから選択される0または1個の置換基で置換されているシクロプロピル環を形成し;EがC(O)NH、NHS(O)2、NHSO2N(Me)、NHSO2N(Et)またはNHSO2N(シクロプロピル)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
大員環:
【化4】
が15から25個の環原子を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
大員環:
【化5】
が17から23個の環原子を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
L1がC1−C6アルキレン、C3−C7シクロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、これらそれぞれは独立してC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノおよびジC1−C4アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、C1−C4フルオロアルキル、C1−C4フルオロアルコキシ、COOH、カルボキサミド(CONH2)、モノおよびジC1−C4アルキルカルボキサミド、アリール、ヘテロアリールならびに5または6員飽和ヘテロ環から選択される0−4個の残基により置換されており;
L2がC1−C6アルキレンおよびC2−C6アルケニレンから選択され、これらそれぞれは、独立してC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノおよびジC1−C4アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、C1−C4フルオロアルキル、C1−C4フルオロアルコキシ、COOH、カルボキサミド(CONH2)、モノおよびジC1−C4アルキルカルボキサミド、アリール、ヘテロアリールならびに5または6員飽和ヘテロ環から選択される0−4個の残基により置換されており;そして、
L3が存在しないかまたはメチルもしくはエチル残基から独立して選択される0から2個の残基により置換されている二価エチレン残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
L1がC2−C4アルキレン、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、2,4−ピリジレン、2,3−ピリジレン、3,4−ピリジレン、1,7−インドリレンまたは2,7−インドリレンから選択される二価の残基であり、これらそれぞれは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノおよびジC1−C4アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、C1−C2フルオロアルキル、C1−C2フルオロアルコキシ、COOH、カルボキサミド(CONH2)ならびにモノおよびジC1−C4アルキルカルボキサミドから選択される0−3個の残基で置換されている、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R5が式:
【化6】
〔式中、
nおよびgは独立して0、1または2から選択される整数であり;
Z3はNR23またはOであり;
Z4、Z5、Z6およびZ7は、それぞれ独立して、N、CHおよびCR8からなる群から選択され;そして、
R8およびR8aは、それぞれ独立して、0から2個の基を示し、これらそれぞれは、独立してR8およびR8aのそれぞれは水素、ハロゲン、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、ハロC1−4−アルキル、ハロC1−4−アルコキシ、アミノ、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルコキシならびにヘテロ環C0−4アルキルからなる群から選択される〕
で示される残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
EがC(O)NHであり;
R1がHまたはC1−4アルキルであり;そして、
R2がH、C1−C4アルキル、C1−C4フルオロアルキル、C2−C4アルケニルまたはC3−C7シクロアルキルC0−2アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式II:
【化7】
で示される化合物である請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項11】
xが0または1であり;
nが0または1であり;
R14がC(O)またはS(O)pであり;
Z1が存在しないかまたはNHであり;
Z2が窒素またはCHであり;
R1がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R2がC1−4−アルキル、C(O)C1−4−アルキル、C(O)OC1−4−アルキルおよび(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキルからなる群から選択されるか;
または、R1およびR2が、一体となって、C1−4アルキル、ビニルまたはシクロプロピルから選択される0または1個の置換基で置換されているシクロプロピル環を形成し;
R3がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
XがO、NR5またはCR5R5aであり;
R4が水素またはC1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、アリール、ヘテロ環およびヘテロアリールからなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子またはC1−4−アルキルで置換されていてもよく;
R5が水素もしくはオキソであるか、またはヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ環−C0−4−アルキルおよびヘテロアリール−C0−4−アルキルからなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、アリール、ヘテロアリール、トリハロメチル、C1−4−アルコキシまたはC1−4−アルキルで置換されていてもよいか;または、
R5が式:
【化8】
〔式中、
nおよびgは独立して0、1または2から選択される整数であり;
Z3はNR23またはOであり;
Z4、Z5、Z6およびZ7は、それぞれ独立して、N、CHおよびCR8からなる群から選択され;
R8およびR8aは、それぞれ独立して、0から2個の基を示し、これらそれぞれは、独立してR8およびR8aのそれぞれは水素、ハロゲン、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、ハロC1−4−アルキル、ハロC1−4−アルコキシ、アミノ、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルキルアミノならびにヘテロ環C0−4アルキルからなる群から選択される〕
で示される残基であり、
R5aがH、ヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキルおよびヘテロアリール−C0−4−アルキルからなる群から選択されるか、
または、R4およびR5が、一体となって、縮合ジメチルシクロプロピル環、縮合シクロペンタン環、縮合フェニル環または縮合ピリジル環を形成でき、これらそれぞれは、ハロゲン原子、アリール、ヘテロアリール、トリハロメチル、C1−4−アルコキシまたはC1−4−アルキルで置換されていてもよいか;
または、R5およびR5aが、一体となって、3から6個の炭素環原子を有するスピロ炭素環式飽和環を形成でき、これは所望によりハロゲン、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルコキシド、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、フェニル−C0−4−アルキル、ナフチル−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルから選択される0−2個の置換基により置換されているか、または、2個の置換基が、一体となって、縮合またはスピロ環式3から7員炭素環式環を形成し、これらそれぞれは、ハロゲン原子またはC1−4−アルキル基から独立して選択される0−3個の置換基で置換されており;
R10およびR11が、それぞれ独立して、HおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R6およびR13がHであり;
R12がH、C1−4−アルキルおよびC3−6−シクロアルキルからなる群から選択され;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、C3−7シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシ、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよいか;
または、xが0であるとき、R10およびVがさらにアミド基により置換されていてもよいシクロプロピル環を形成できる、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
XがCR5R5aであり、R4がHであり、そして、R5およびR5aが、一体となって、ハロゲン、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルコキシド、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、フェニル−C0−4−アルキル、ナフチル−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルから選択される0−2個の置換基で置換されている3から6員スピロ環式炭素環を形成するか、または、2個の置換基が、一体となって、縮合またはスピロ環式3から7員炭素環式環を形成し、これらそれぞれは、ハロゲン原子またはC1−4−アルキル基から独立して選択される0−3個の置換基で置換されている、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
VがR20またはC(O)−R20であり、ここで、R20はC3−6−シクロアルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノ、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらそれぞれは、さらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
Vが水素であるか、またはR20もしくはC(O)R20から選択され、ここで、R20は
【化9】
〔式中、bは0、1または2であり;そして、R18は水素、ハロゲン原子、アリール、トリハロメチルおよびC1−4−アルキルからなる群から選択される〕
からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項15】
式IIa:
【化10】
〔式中、
Z2は窒素またはCHであり;
k1およびk2は0または1であり、ここでk1およびk2の合計は1または2であり;
Raは水素、C1−4アルキルまたはフェニルであり;
Rbは水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ−C0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルカルボキサミド、C1−4アルカノイル、C1−4アルコキシカルボニルまたはフェニルであるか、
または、RaおよびRbは、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有する縮合またはスピロ環式3から6員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびフェニルから独立して選択される0から2個の置換基を有し;そして、
Rcは独立してRcのそれぞれはハロゲン、C1−4アルキルおよびフェニルからなる群から選択される0から4個の置換基を示すか、または、2個のジェミナル(geminal)Rc置換基は、一体となって、3から6員スピロ環式環を形成する〕
で示される、請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
二価の残基:
【化11】
が
【化12】
からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
XがCR5R5aであり;そして、
R5およびR5aが、一体となって、3から7個の環原子を有し、0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式環を形成し、ここで、スピロ環式環はN、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式3から7員環で置換されており、ここで、それぞれのスピロ環式環はシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから独立して選択される0から2個の置換基を有する、請求項10に記載の化合物。
【請求項18】
式IIb:
【化13】
〔式中、
Z2は窒素またはCHであり;
k1およびk2は0または1であり、ここでk1およびk2の合計は1または2であり;
RaおよびRbは、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式3から6員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびフェニルから独立して選択される0から2個の置換基を有し;
Rcは独立してRcのそれぞれはハロゲン、C1−4アルキルおよびフェニルからなる群から選択される0から2個の置換基を示すか、または、2個のジェミナルRc置換基は、一体となって、3から6員スピロ環式環を形成し;
R4は0、1または2個の置換基を示し、これらそれぞれは独立してHおよびC1−4−アルキルから選択され;そして、
R6は水素またはC1−4アルキルである〕
で示される、請求項10に記載の化合物。
【請求項19】
二価の残基:
【化14】
が
【化15】
からなる群から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
式III:
【化16】
で示される化合物である請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項21】
Z2が窒素またはCHであり;
Z1が存在しないかまたはNR10であり;
R3がH、C1−4−アルキルおよびC3−6−シクロアルキルC0−C4アルキルからなる群から選択され;
R11、R15およびR22がH、アルキル−アリール、C1−4−アルキル、O−C1−4−アルキル、N(H)−C1−4−アルキルおよびC3−6−シクロアルキルC0−C4アルキルからなる群から選択され;
R10およびR17が、それぞれ独立して、H、C1−4−アルキルおよび(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキルからなる群から選択されるか;または、
R15およびR16が、一体となって、0から3個のさらなるヘテロ原子を含んでもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、環はさらに0−5個の置換基で置換されていてもよいか;または、
R16およびR17が、一体となって、0から3個のさらなるヘテロ原子を含んでもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、環はさらに0−5個の置換基で置換されていてもよく;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、C3−7シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシ、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
R3がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R13がHであり;
R10およびR11が、それぞれ独立して、H、C1−4−アルキルおよびC3−7シクロアルキルC0−4アルキルからなる群から選択され;
R9およびR12が、それぞれ独立して、H、C1−4−アルキルおよび(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキルからなる群から選択され;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、C3−7シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシ、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
VがC(O)−R20であり、ここで、R20はtert−ブチル、C3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらそれぞれは、さらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルから選択される0−5個の置換基で置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項24】
VがC3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらのすべてはさらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項25】
式IV:
【化17】
で示される化合物である請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項26】
Z2が窒素またはCHであり;
R3がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R17が水素またはC1−4−アルキル、C1−6−シクロアルキル、(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキル、アリール、アルキル−アリールおよびヘテロ環からなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上置換されていてもよく;
R10およびR11が、それぞれ独立して、HおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R12がH、C1−4−アルキル、C1−6−シクロアルキルおよびアリールからなる群から選択され;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、O−C1−4−アルキル、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよいか;
または、R11およびVがさらに置換されていてもよい下記5員環:
【化18】
を形成する、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
R17がH、シクロプロピルC0−C2アルキル、シクロペンチルC0−C2アルキル、フェニルC1−C2アルキルおよびナフチルC1−C2アルキルからなる群から選択される、請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
VがC(O)−N(H)−t−ブチルまたはC(O)−R20であり、ここで、R20はC3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらのすべてはさらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項25に記載の化合物。
【請求項29】
VがC3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール,ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらのすべてはさらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項25に記載の化合物。
【請求項30】
VがR20またはC(O)−R20であり、ここで、R20は式:
【化19】
〔式中、
Z8は存在しないかまたはNR33もしくは酸素から選択され;
gおよびfは独立して0、1、2、3および4からなる群から選択される整数から選択され;
jは1、2、3および4からなる群から選択される整数であり、ここで、Z8が存在しないとき、f+g+jの合計は5以下および2以上であり、そして、Z8が酸素であるとき、f+g+jkの合計は4以下および1以上であり;
R33は独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択され;そして、
R34はそれぞれ独立して、それぞれハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、モノおよびジC1−4アルキルアミノ、ヒドロキシC1−4アルキルならびにC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択される0から3個の残基を示す〕
で示される残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
VがR20またはC(O)−R20であり、ここで、R20は式:
【化20】
〔式中、
gは0、1、2、3および4からなる群から選択される整数であり;
jは1、2、3および4からなる群から選択される整数であり、ここで、g+jの合計は5以下および2以上であり;
R33は独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択され;そして、
R34はそれぞれ独立して、それぞれハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、モノおよびジC1−4アルキルアミノ、ヒドロキシC1−4アルキルならびにC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択される0から3個の残基を示す〕
で示される残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
少なくとも1個の請求項1−31のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項33】
組成物がさらに少なくとも1個のさらなるHCV調節化合物を含む、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
さらなるHCV調節化合物がSch503034およびVX−950からなる群から選択される、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項35】
さらなるHCV調節化合物がインターフェロンまたは誘導体化インターフェロンである、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項36】
インターフェロンがインターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、リンパ芽球インターフェロンおよびインターフェロンタウからなる群から選択され;そして、抗C型肝炎ウイルス活性を有する該化合物がインターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発達を増加する化合物、二重鎖RNA、トブラマイシンとの二重鎖RNA錯体、イミキモド、リバビリン、イノシン5’一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジンおよびリマンタジンからなる群から選択される、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項37】
さらなるHCV調節化合物がサイトクロームP450モノオキシゲナーゼ阻害剤である、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項38】
サイトクロームP450阻害剤が、リトナビル、ケトコナゾール、トロレアンドマイシン、4−メチルピラゾール、シクロスポリンおよびクロメチアゾールからなる群から選択される、請求項37に記載の医薬組成物。
【請求項39】
HCV関連障害の処置方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を処置を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項40】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
HCV感染の処置方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を処置を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項42】
処置を必要とする対象におけるHCVの活性を処置、阻害または防止する方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項43】
セリンプロテアーゼの活性を阻害する方法であって、該セリンプロテアーゼを請求項1−31のいずれかに記載の化合物と接触させる工程を含む方法。
【請求項44】
NS2プロテアーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
NS3プロテアーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
NS3ヘリカーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
NS5aタンパク質の活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
NS5bポリメラーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
NS3プロテアーゼとNS4A補助因子の相互作用を崩壊させる、請求項43に記載の方法。
【請求項50】
HCVの1個以上のNS4A−NS4B、NS4B−NS5AおよびNS5A−NS5B結合の切断を防止または変更する、請求項43に記載の方法。
【請求項51】
HCV関連障害を処置を必要とする対象において処置する、請求項43−50のいずれかに記載の方法。
【請求項52】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
処置を必要とする対象におけるHCVの活性を処置、阻害または防止する方法であって、薬学的に許容される量のHCVライフサイクルの何らかの標的と相互作用をする請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項54】
標的がNS2プロテアーゼ、NS3プロテアーゼ、NS3ヘリカーゼ、NS5aタンパク質およびNS5bポリメラーゼからなる群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
処置を必要とする対象におけるHCVのRNA負荷を減少させる方法であって、対象におけるHCVのRNA負荷が減少するように薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項56】
対象におけるHCV関連障害の処置方法であって、CV関連障害が処置されるように薬学的に有効量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容される担体をそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項57】
HCV関連障害の処置方法であって、CV関連障害が処置されるように薬学的に有効量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を薬学的に有効量のさらなるHCV調節化合物と組み合わせてそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項58】
さらなるHCV調節化合物がITMN191、Sch503034およびVX−950からなる群から選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
さらなるHCV調節化合物がインターフェロンまたは誘導体化インターフェロンである、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
インターフェロンがインターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、アルブフェロン、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、リンパ芽球インターフェロンおよびインターフェロンタウからなる群から選択され;そして、抗C型肝炎ウイルス活性を有する該化合物がインターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発達を増加する化合物、二重鎖RNA、トブラマイシンとの二重鎖RNA錯体、イミキモド、リバビリン、イノシン5’一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジンおよびリマンタジンからなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
さらなるHCV調節化合物がサイトクロームP450モノオキシゲナーゼ阻害剤である、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
サイトクロームP450阻害剤が、リトナビル、ケトコナゾール、トロレアンドマイシン、4−メチルピラゾール、シクロスポリンおよびクロメチアゾールからなる群から選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される請求項57に記載の方法。
【請求項64】
細胞におけるC型肝炎ウイルス複製を阻害する方法であって、該細胞を請求項1−31のいずれかに記載の化合物と接触させることを含む方法。
【請求項65】
請求項1−31のいずれかに記載のHCV調節化合物を含み、HCV関連障害を処置するために有効量のHCV調節化合物を使用するための指示書と共にパッケージングされたHCV関連障害処置用パッケージ。
【請求項66】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される、請求項65に記載の処置。
【請求項67】
処置を必要とする対象におけるHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫、および/または抑制された先天性細胞内免疫応答の処置方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項68】
HCVが何らかのHCV遺伝子型から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項69】
HCVがHCV遺伝子型1、2および/または3から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項70】
肝臓移植患者における肝臓損傷を防止する方法であって、請求項1−31のいずれかに記載の化合物を肝臓移植を受けたまたは肝臓移植手術を予定している患者に投与することを含む方法。
【請求項1】
式I:
【化1】
〔式中、
大員環
【化2】
は15から40個の環原子を含み;
m、xおよびzは、それぞれ独立して、0または1から選択され;
pはそれぞれ0、1および2からなる群から選択され;
R1およびR2は独立してそれぞれ水素もしくはシアノまたはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシおよびシクロアルキルオキシからなる群から選択され、これらそれぞれは、非置換または、同じかまたは異なっていてもよく、独立してヒドロキシ、オキソ、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、モノおよびジアルキルアミノスルホニル、カルボキシ、カルバルコキシ、アミド、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロからなる群から選択される1−6個の部分で置換されており;ここで、それぞれの該アルキル、アルコキシおよびアリールは非置換であるか、または所望により独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアラルキルから選択される1個以上の部分で置換されていてもよく;
R3はHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
EはC(O)NR23、NR23S(O)p、NR23S(O)pNR23からなる群から選択される二価の残基であり;
L1およびL2は独立してC0−4アルキレン、(CH2)i−FG−(CH2)k、(CH2)i−C3−7シクロアルキレン−(CH2)k、(CH2)i−C3−7シクロヘテロアルキレン−(CH2)k、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレンおよびヘテロシクロアルキレンからなる群から選択される二価の残基であり、これらそれぞれは、X1またはX2基から独立して選択される0から4個の基で置換されており;
iおよびkは独立して0から7の整数から選択され;
L3はC0−4アルキレンまたは二価エチレンもしくはアセチレン残基であり、ここで、C0−4アルキレンおよび二価エチレン残基はアルキル、アリール、ヘテロアリール、モノもしくはジアルキルアミノ−C0−C6アルキル、ヒドロキシルアルキルまたはアルコキシアルキルから選択される0−2個の置換基により置換されており;
FGは存在しないかまたはO、S(O)p、NR23、C(O)、C(O)NR23、NR23C(O)、OC(O)NR23、NR23C(O)O、NR23C(O)NR23、S(O)pNR23、NR23S(O)pおよびNR23S(O)pNR23からなる群から選択される二価の残基であり;
R23は独立してそれぞれ水素またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アラルキルおよびヘテロアラルキルからなる群から選択され、これらそれぞれは、独立してハロゲン、アルキル、アルコキシならびにモノおよびジアルキルアミノから選択される0−2個の置換基で置換されているか;または、
2個のR23残基は、一体となって、飽和、部分的に不飽和または芳香族性である単環式、二環式または三環式ヘテロ環式環系を形成し、これは独立してC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、モノおよびジC1−6アルキルアミノC1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノおよびジC1−6アルキルアミノ、ハロゲン、4から7員ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールならびに3から6員スピロシクロアルキルまたはスピロヘテロシクロアルキルから選択される0から3個の置換基で置換されており、これらそれぞれは、独立してC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシ、アミノならびにモノおよびジC1−4アルキルアミノからなる群から選択される0から3個の置換基で置換されており;
R7、R10、R11、R12、R13、R15、R16、R17およびR22は、それぞれ独立して、水素またはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アラルキルオキシおよびヘテロシクリルアミノからなる群から選択され;これらのすべては独立してさらに0から5回X1およびX2から選択される置換基で置換されていてもよく;
R9は存在しないか、または水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル−C0−4アルキルもしくはヒドロキシから選択され;
X1はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり;ここで、X1は独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立して選択される1個以上のX2部分で置換されていてもよく;
X2はヒドロキシ、オキソ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、モノおよびジアルキルアミノスルホニル、カルボキシ、カルバルコキシ、アミド、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、カルバモイル、ウレイド、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;ここで、それぞれの該アルキル、アルコキシおよびアリールは非置換であるか、または所望により独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアラルキルから選択される1個以上の部分で置換されていてもよく;
Z1はC0−4アルキレン、酸素またはNR10であり;
Z2はCR9、OまたはNであり;
R14はC(O)またはS(O)pであり;
Vは水素またはアルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、モノおよびジアルキルカルボキサミド、アラルキルオキシならびにヘテロシクリルアミノからなる群から選択され;これらそれぞれは独立してさらに1回以上X1およびX2で置換されていてもよく;ここで、X1はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールチオ、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり;ここで、X1は独立して同じかまたは異なっていてもよく、独立して選択される1個以上のX2部分で置換されていてもよく;ここで、X2はヒドロキシ、オキソ、アルキル、シクロアルキル、スピロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アミノ、モノおよびジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;ここで、アルキル、アルコキシおよびアリールから選択されるそれぞれのX2残基は非置換であるか、または所望により独立して、同じかまたは異なっていてもよく、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアラルキルから選択される1個以上の部分で置換されていてもよいか;
または、Vは−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、S(O)2、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)、C=N−COH−C1−4−アルキルまたはC=N−COHであり、そして、Q2は水素であるか、またはC1−4−アルキル、O−C1−4−アルキル、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−ヘテロアリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環からなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよいか;
または、R22およびR16は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R7およびR15は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R15およびR17は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R15およびR16は、一体となって、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R15およびR16は、一体となって、アリーレンまたはヘテロアリーレン環を形成でき、そして、R7およびR22は存在せず、ここで、該環は、さらに1回以上で置換されていてもよいか;
または、R1およびR2は、一体となって、飽和または部分的に不飽和であり、そして1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、該環は、独立してC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキルおよびC3−6スピロシクロアルキルから選択される0−3個の残基で置換されているか;
または、R17およびR16は、一体となって、式:
【化3】
{式中、
nおよびgは、それぞれ独立して、0、1または2であり;
Xは、O、S、N、CまたはCR5aであり;
R4は水素であるか、またはC1−6−アルキル、C3−7−シクロアルキル、アリール、ヘテロ環およびヘテロアリールからなる群から選択され、これらのすべては独立して1回以上ハロゲン原子またはC1−4−アルキルで置換されていてもよく;
R5は存在しないか、水素またはオキソであるか、またはヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロ環−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、C3−8−シクロアルキルオキシ、アリールオキシ、NR23COR23、CONR23R23、NR23CONHR23、OCONR23R23、NR23COOR23、OCOR23、COOR23、アリール−C(O)O、アリール−C(O)NR23、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−C(O)O、ヘテロ環−C(O)O、ヘテロアリール−C(O)NR23、ヘテロ環−C(O)NR23からなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上(または、より好ましくは0、1、2、3、4または5回)ハロゲン、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、ハロC1−4−アルキル、ハロC1−4−アルコキシ、アミノ、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルコキシ、C3−7シクロアルキル、縮合またはスピロ環式3−7員環、ヘテロ環C0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルキル、アリールまたはヘテロアリールで置換されていてもよく;
R5aはH、ヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキルおよびヘテロアリール−C0−4−アルキルからなる群から選択されるか、
または、R4およびR5は、一体となって、縮合ジメチルシクロプロピル環、縮合シクロペンタン環、縮合フェニル環または縮合ピリジル環を形成でき、これらそれぞれは、ハロゲン原子、アリール、ヘテロアリール、トリハロメチル、C1−4−アルコキシまたはC1−4−アルキルで置換されていてもよいか;
または、R5およびR5aは、一体となって、3から7個の環原子を有し、0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式環を形成でき、これは所望によりシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから選択される0−4個の置換基により置換されているか、または、2個の置換基は、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有する縮合またはスピロ環式3から7員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから選択される0から2個の独立して選択される置換基を有し;そして、
R6は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノおよびジC1−4アルキルアミノならびにC3−6シクロアルキルC0−4アルキルからなる群から選択されるか;
または、2個のR6残基は、一体となって、3から7個の環原子を有し、0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式環を形成でき、これは所望によりシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから選択される0−4個の置換基により置換されているか、または、2個の置換基は、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有する縮合またはスピロ環式3から7員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、モノおよびジC1−4−アルキルアミノ、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、C1−4−アルコキシカルボニルならびにフェニルから独立して選択される0から2個の置換基を有する}
で示される4、5、6、7または8員環を形成できる〕
で示される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項2】
R1およびR2が、一体となって、独立してハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシおよびC3−6シクロアルキルから選択される0−2個の置換基で置換されている3、4、5または6員飽和炭素環式環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R2および1個のR1が、一体となって、C1−4アルキル、ビニルまたはシクロプロピルから選択される0または1個の置換基で置換されているシクロプロピル環を形成し;EがC(O)NH、NHS(O)2、NHSO2N(Me)、NHSO2N(Et)またはNHSO2N(シクロプロピル)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
大員環:
【化4】
が15から25個の環原子を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
大員環:
【化5】
が17から23個の環原子を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
L1がC1−C6アルキレン、C3−C7シクロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、これらそれぞれは独立してC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノおよびジC1−C4アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、C1−C4フルオロアルキル、C1−C4フルオロアルコキシ、COOH、カルボキサミド(CONH2)、モノおよびジC1−C4アルキルカルボキサミド、アリール、ヘテロアリールならびに5または6員飽和ヘテロ環から選択される0−4個の残基により置換されており;
L2がC1−C6アルキレンおよびC2−C6アルケニレンから選択され、これらそれぞれは、独立してC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノおよびジC1−C4アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、C1−C4フルオロアルキル、C1−C4フルオロアルコキシ、COOH、カルボキサミド(CONH2)、モノおよびジC1−C4アルキルカルボキサミド、アリール、ヘテロアリールならびに5または6員飽和ヘテロ環から選択される0−4個の残基により置換されており;そして、
L3が存在しないかまたはメチルもしくはエチル残基から独立して選択される0から2個の残基により置換されている二価エチレン残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
L1がC2−C4アルキレン、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、2,4−ピリジレン、2,3−ピリジレン、3,4−ピリジレン、1,7−インドリレンまたは2,7−インドリレンから選択される二価の残基であり、これらそれぞれは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノおよびジC1−C4アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、C1−C2フルオロアルキル、C1−C2フルオロアルコキシ、COOH、カルボキサミド(CONH2)ならびにモノおよびジC1−C4アルキルカルボキサミドから選択される0−3個の残基で置換されている、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R5が式:
【化6】
〔式中、
nおよびgは独立して0、1または2から選択される整数であり;
Z3はNR23またはOであり;
Z4、Z5、Z6およびZ7は、それぞれ独立して、N、CHおよびCR8からなる群から選択され;そして、
R8およびR8aは、それぞれ独立して、0から2個の基を示し、これらそれぞれは、独立してR8およびR8aのそれぞれは水素、ハロゲン、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、ハロC1−4−アルキル、ハロC1−4−アルコキシ、アミノ、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルコキシならびにヘテロ環C0−4アルキルからなる群から選択される〕
で示される残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
EがC(O)NHであり;
R1がHまたはC1−4アルキルであり;そして、
R2がH、C1−C4アルキル、C1−C4フルオロアルキル、C2−C4アルケニルまたはC3−C7シクロアルキルC0−2アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式II:
【化7】
で示される化合物である請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項11】
xが0または1であり;
nが0または1であり;
R14がC(O)またはS(O)pであり;
Z1が存在しないかまたはNHであり;
Z2が窒素またはCHであり;
R1がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R2がC1−4−アルキル、C(O)C1−4−アルキル、C(O)OC1−4−アルキルおよび(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキルからなる群から選択されるか;
または、R1およびR2が、一体となって、C1−4アルキル、ビニルまたはシクロプロピルから選択される0または1個の置換基で置換されているシクロプロピル環を形成し;
R3がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
XがO、NR5またはCR5R5aであり;
R4が水素またはC1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル、アリール、ヘテロ環およびヘテロアリールからなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子またはC1−4−アルキルで置換されていてもよく;
R5が水素もしくはオキソであるか、またはヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ環−C0−4−アルキルおよびヘテロアリール−C0−4−アルキルからなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、アリール、ヘテロアリール、トリハロメチル、C1−4−アルコキシまたはC1−4−アルキルで置換されていてもよいか;または、
R5が式:
【化8】
〔式中、
nおよびgは独立して0、1または2から選択される整数であり;
Z3はNR23またはOであり;
Z4、Z5、Z6およびZ7は、それぞれ独立して、N、CHおよびCR8からなる群から選択され;
R8およびR8aは、それぞれ独立して、0から2個の基を示し、これらそれぞれは、独立してR8およびR8aのそれぞれは水素、ハロゲン、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、ハロC1−4−アルキル、ハロC1−4−アルコキシ、アミノ、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルコキシ、ヘテロ環C0−4アルキルアミノならびにヘテロ環C0−4アルキルからなる群から選択される〕
で示される残基であり、
R5aがH、ヒドロキシル、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキルおよびヘテロアリール−C0−4−アルキルからなる群から選択されるか、
または、R4およびR5が、一体となって、縮合ジメチルシクロプロピル環、縮合シクロペンタン環、縮合フェニル環または縮合ピリジル環を形成でき、これらそれぞれは、ハロゲン原子、アリール、ヘテロアリール、トリハロメチル、C1−4−アルコキシまたはC1−4−アルキルで置換されていてもよいか;
または、R5およびR5aが、一体となって、3から6個の炭素環原子を有するスピロ炭素環式飽和環を形成でき、これは所望によりハロゲン、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルコキシド、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、フェニル−C0−4−アルキル、ナフチル−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルから選択される0−2個の置換基により置換されているか、または、2個の置換基が、一体となって、縮合またはスピロ環式3から7員炭素環式環を形成し、これらそれぞれは、ハロゲン原子またはC1−4−アルキル基から独立して選択される0−3個の置換基で置換されており;
R10およびR11が、それぞれ独立して、HおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R6およびR13がHであり;
R12がH、C1−4−アルキルおよびC3−6−シクロアルキルからなる群から選択され;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、C3−7シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシ、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよいか;
または、xが0であるとき、R10およびVがさらにアミド基により置換されていてもよいシクロプロピル環を形成できる、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
XがCR5R5aであり、R4がHであり、そして、R5およびR5aが、一体となって、ハロゲン、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルコキシド、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、フェニル−C0−4−アルキル、ナフチル−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルから選択される0−2個の置換基で置換されている3から6員スピロ環式炭素環を形成するか、または、2個の置換基が、一体となって、縮合またはスピロ環式3から7員炭素環式環を形成し、これらそれぞれは、ハロゲン原子またはC1−4−アルキル基から独立して選択される0−3個の置換基で置換されている、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
VがR20またはC(O)−R20であり、ここで、R20はC3−6−シクロアルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノ、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらそれぞれは、さらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
Vが水素であるか、またはR20もしくはC(O)R20から選択され、ここで、R20は
【化9】
〔式中、bは0、1または2であり;そして、R18は水素、ハロゲン原子、アリール、トリハロメチルおよびC1−4−アルキルからなる群から選択される〕
からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項15】
式IIa:
【化10】
〔式中、
Z2は窒素またはCHであり;
k1およびk2は0または1であり、ここでk1およびk2の合計は1または2であり;
Raは水素、C1−4アルキルまたはフェニルであり;
Rbは水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ−C0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルアミノC0−4アルキル、モノおよびジC1−4アルキルカルボキサミド、C1−4アルカノイル、C1−4アルコキシカルボニルまたはフェニルであるか、
または、RaおよびRbは、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有する縮合またはスピロ環式3から6員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびフェニルから独立して選択される0から2個の置換基を有し;そして、
Rcは独立してRcのそれぞれはハロゲン、C1−4アルキルおよびフェニルからなる群から選択される0から4個の置換基を示すか、または、2個のジェミナル(geminal)Rc置換基は、一体となって、3から6員スピロ環式環を形成する〕
で示される、請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
二価の残基:
【化11】
が
【化12】
からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
XがCR5R5aであり;そして、
R5およびR5aが、一体となって、3から7個の環原子を有し、0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式環を形成し、ここで、スピロ環式環はN、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式3から7員環で置換されており、ここで、それぞれのスピロ環式環はシアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオール、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C1−8−アルコキシ−C0−4アルキル、C1−8−ハロアルキル、C2−8−ハロアルケニル、C2−8−ハロアルキニル、C1−8−ハロアルコキシ、C1−8−アルキルチオ、C1−8−アルキルスルホニル、C1−8−アルキルスルホキシ、C1−8−アルカノイル、C1−8−アルコキシカルボニル、C3−7−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、COOH、C(O)NH2、モノおよびジC1−4−アルキル−カルボキサミド、モノおよびジC1−4−アルキル−アミノ−C0−4アルキル、SO3H、SO2NH2ならびにモノおよびジC1−4−アルキルスルホンアミドから独立して選択される0から2個の置換基を有する、請求項10に記載の化合物。
【請求項18】
式IIb:
【化13】
〔式中、
Z2は窒素またはCHであり;
k1およびk2は0または1であり、ここでk1およびk2の合計は1または2であり;
RaおよびRbは、一体となって、N、OおよびSから選択される0、1または2個の環ヘテロ原子を有するスピロ環式3から6員環を形成し、ここで、縮合またはスピロ環式環はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびフェニルから独立して選択される0から2個の置換基を有し;
Rcは独立してRcのそれぞれはハロゲン、C1−4アルキルおよびフェニルからなる群から選択される0から2個の置換基を示すか、または、2個のジェミナルRc置換基は、一体となって、3から6員スピロ環式環を形成し;
R4は0、1または2個の置換基を示し、これらそれぞれは独立してHおよびC1−4−アルキルから選択され;そして、
R6は水素またはC1−4アルキルである〕
で示される、請求項10に記載の化合物。
【請求項19】
二価の残基:
【化14】
が
【化15】
からなる群から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
式III:
【化16】
で示される化合物である請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項21】
Z2が窒素またはCHであり;
Z1が存在しないかまたはNR10であり;
R3がH、C1−4−アルキルおよびC3−6−シクロアルキルC0−C4アルキルからなる群から選択され;
R11、R15およびR22がH、アルキル−アリール、C1−4−アルキル、O−C1−4−アルキル、N(H)−C1−4−アルキルおよびC3−6−シクロアルキルC0−C4アルキルからなる群から選択され;
R10およびR17が、それぞれ独立して、H、C1−4−アルキルおよび(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキルからなる群から選択されるか;または、
R15およびR16が、一体となって、0から3個のさらなるヘテロ原子を含んでもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、環はさらに0−5個の置換基で置換されていてもよいか;または、
R16およびR17が、一体となって、0から3個のさらなるヘテロ原子を含んでもよい3、4、5、6または7員環を形成でき、ここで、環はさらに0−5個の置換基で置換されていてもよく;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、C3−7シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシ、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
R3がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R13がHであり;
R10およびR11が、それぞれ独立して、H、C1−4−アルキルおよびC3−7シクロアルキルC0−4アルキルからなる群から選択され;
R9およびR12が、それぞれ独立して、H、C1−4−アルキルおよび(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキルからなる群から選択され;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、C3−7シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシ、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
VがC(O)−R20であり、ここで、R20はtert−ブチル、C3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらそれぞれは、さらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルから選択される0−5個の置換基で置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項24】
VがC3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらのすべてはさらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項20に記載の化合物。
【請求項25】
式IV:
【化17】
で示される化合物である請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ジアステレオマーまたはラセミ体。
【請求項26】
Z2が窒素またはCHであり;
R3がHおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R17が水素またはC1−4−アルキル、C1−6−シクロアルキル、(CH2)0−4−C3−6−シクロアルキル、アリール、アルキル−アリールおよびヘテロ環からなる群から選択され、これらそれぞれは、独立して1回以上置換されていてもよく;
R10およびR11が、それぞれ独立して、HおよびC1−4−アルキルからなる群から選択され;
R12がH、C1−4−アルキル、C1−6−シクロアルキルおよびアリールからなる群から選択され;そして、
Vが−Q1−Q2からなる群から選択され、ここで、Q1は存在しないか、C(O)、N(H)、N(C1−4−アルキル)、C=N(CN)、C=N(SO2CH3)またはC=N−COHであり、そして、Q2はH、C1−4−アルキル、C=N−COH−C1−4−アルキル、O−C1−4−アルキル、NH2、N(H)−C1−4−アルキル、N(C1−4−アルキル)2、SO2−アリール、SO2−C1−4−アルキル、C3−6−シクロアルキル−C0−4−アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環であり、これらそれぞれは、独立して1回以上ハロゲン原子、C1−4−アルキル、1個以上のハロゲン原子により置換されているC1−4−アルキルまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよいか;
または、R11およびVがさらに置換されていてもよい下記5員環:
【化18】
を形成する、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
R17がH、シクロプロピルC0−C2アルキル、シクロペンチルC0−C2アルキル、フェニルC1−C2アルキルおよびナフチルC1−C2アルキルからなる群から選択される、請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
VがC(O)−N(H)−t−ブチルまたはC(O)−R20であり、ここで、R20はC3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらのすべてはさらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項25に記載の化合物。
【請求項29】
VがC3−6−シクロアルキル、フェニル、ピラジン、ベンゾオキサゾール、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、ベンゾイミダゾール、ピリミジン、チアゾール、ベンゾチアゾール,ベンゾチアゾール1,1−ジオキシドおよびキナゾリンからなる群から選択され、これらのすべてはさらに独立してハロゲン原子、CF3、C1−4−アルキル、C1−4アルコキシ、C2−C4アルケニルオキシ、C2−C4アルキニルオキシまたはC3−6−シクロアルキルで置換されていてもよい、請求項25に記載の化合物。
【請求項30】
VがR20またはC(O)−R20であり、ここで、R20は式:
【化19】
〔式中、
Z8は存在しないかまたはNR33もしくは酸素から選択され;
gおよびfは独立して0、1、2、3および4からなる群から選択される整数から選択され;
jは1、2、3および4からなる群から選択される整数であり、ここで、Z8が存在しないとき、f+g+jの合計は5以下および2以上であり、そして、Z8が酸素であるとき、f+g+jkの合計は4以下および1以上であり;
R33は独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択され;そして、
R34はそれぞれ独立して、それぞれハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、モノおよびジC1−4アルキルアミノ、ヒドロキシC1−4アルキルならびにC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択される0から3個の残基を示す〕
で示される残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
VがR20またはC(O)−R20であり、ここで、R20は式:
【化20】
〔式中、
gは0、1、2、3および4からなる群から選択される整数であり;
jは1、2、3および4からなる群から選択される整数であり、ここで、g+jの合計は5以下および2以上であり;
R33は独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択され;そして、
R34はそれぞれ独立して、それぞれハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、モノおよびジC1−4アルキルアミノ、ヒドロキシC1−4アルキルならびにC1−4アルコキシC1−4アルキルからなる群から選択される0から3個の残基を示す〕
で示される残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
少なくとも1個の請求項1−31のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項33】
組成物がさらに少なくとも1個のさらなるHCV調節化合物を含む、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
さらなるHCV調節化合物がSch503034およびVX−950からなる群から選択される、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項35】
さらなるHCV調節化合物がインターフェロンまたは誘導体化インターフェロンである、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項36】
インターフェロンがインターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、リンパ芽球インターフェロンおよびインターフェロンタウからなる群から選択され;そして、抗C型肝炎ウイルス活性を有する該化合物がインターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発達を増加する化合物、二重鎖RNA、トブラマイシンとの二重鎖RNA錯体、イミキモド、リバビリン、イノシン5’一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジンおよびリマンタジンからなる群から選択される、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項37】
さらなるHCV調節化合物がサイトクロームP450モノオキシゲナーゼ阻害剤である、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項38】
サイトクロームP450阻害剤が、リトナビル、ケトコナゾール、トロレアンドマイシン、4−メチルピラゾール、シクロスポリンおよびクロメチアゾールからなる群から選択される、請求項37に記載の医薬組成物。
【請求項39】
HCV関連障害の処置方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を処置を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項40】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
HCV感染の処置方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を処置を必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項42】
処置を必要とする対象におけるHCVの活性を処置、阻害または防止する方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項43】
セリンプロテアーゼの活性を阻害する方法であって、該セリンプロテアーゼを請求項1−31のいずれかに記載の化合物と接触させる工程を含む方法。
【請求項44】
NS2プロテアーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
NS3プロテアーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
NS3ヘリカーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
NS5aタンパク質の活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
NS5bポリメラーゼの活性を阻害する、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
NS3プロテアーゼとNS4A補助因子の相互作用を崩壊させる、請求項43に記載の方法。
【請求項50】
HCVの1個以上のNS4A−NS4B、NS4B−NS5AおよびNS5A−NS5B結合の切断を防止または変更する、請求項43に記載の方法。
【請求項51】
HCV関連障害を処置を必要とする対象において処置する、請求項43−50のいずれかに記載の方法。
【請求項52】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
処置を必要とする対象におけるHCVの活性を処置、阻害または防止する方法であって、薬学的に許容される量のHCVライフサイクルの何らかの標的と相互作用をする請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項54】
標的がNS2プロテアーゼ、NS3プロテアーゼ、NS3ヘリカーゼ、NS5aタンパク質およびNS5bポリメラーゼからなる群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
処置を必要とする対象におけるHCVのRNA負荷を減少させる方法であって、対象におけるHCVのRNA負荷が減少するように薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項56】
対象におけるHCV関連障害の処置方法であって、CV関連障害が処置されるように薬学的に有効量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容される担体をそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項57】
HCV関連障害の処置方法であって、CV関連障害が処置されるように薬学的に有効量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を薬学的に有効量のさらなるHCV調節化合物と組み合わせてそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項58】
さらなるHCV調節化合物がITMN191、Sch503034およびVX−950からなる群から選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
さらなるHCV調節化合物がインターフェロンまたは誘導体化インターフェロンである、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
インターフェロンがインターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、アルブフェロン、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、リンパ芽球インターフェロンおよびインターフェロンタウからなる群から選択され;そして、抗C型肝炎ウイルス活性を有する該化合物がインターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発達を増加する化合物、二重鎖RNA、トブラマイシンとの二重鎖RNA錯体、イミキモド、リバビリン、イノシン5’一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジンおよびリマンタジンからなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
さらなるHCV調節化合物がサイトクロームP450モノオキシゲナーゼ阻害剤である、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
サイトクロームP450阻害剤が、リトナビル、ケトコナゾール、トロレアンドマイシン、4−メチルピラゾール、シクロスポリンおよびクロメチアゾールからなる群から選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される請求項57に記載の方法。
【請求項64】
細胞におけるC型肝炎ウイルス複製を阻害する方法であって、該細胞を請求項1−31のいずれかに記載の化合物と接触させることを含む方法。
【請求項65】
請求項1−31のいずれかに記載のHCV調節化合物を含み、HCV関連障害を処置するために有効量のHCV調節化合物を使用するための指示書と共にパッケージングされたHCV関連障害処置用パッケージ。
【請求項66】
HCV関連障害がHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫および抑制された先天性細胞内免疫応答からなる群から選択される、請求項65に記載の処置。
【請求項67】
処置を必要とする対象におけるHCV感染、肝硬変、慢性肝臓疾患、肝細胞癌、クリオグロブリン血症、非ホジキンリンパ腫、および/または抑制された先天性細胞内免疫応答の処置方法であって、薬学的に許容される量の請求項1−31のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項68】
HCVが何らかのHCV遺伝子型から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項69】
HCVがHCV遺伝子型1、2および/または3から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項70】
肝臓移植患者における肝臓損傷を防止する方法であって、請求項1−31のいずれかに記載の化合物を肝臓移植を受けたまたは肝臓移植手術を予定している患者に投与することを含む方法。
【公表番号】特表2010−519266(P2010−519266A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550673(P2009−550673)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【国際出願番号】PCT/EP2008/001281
【国際公開番号】WO2008/101665
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【国際出願番号】PCT/EP2008/001281
【国際公開番号】WO2008/101665
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】
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