説明

HER阻害剤を用いた治療のための患者の選択

遺伝子発現解析に基づいて、パーツズマブなどのHER阻害剤を用いた治療のための患者を選択するための方法を記載する。遺伝子発現解析により生物学的試料中のHERのリン酸化または活性化を評定するための方法も記載する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガンを処置するための方法であって、該方法が、該ガンを処置するために有効量のHER阻害剤を患者に投与することを含み、該患者由来の腫瘍試料が、二つ以上のレセプターHERと一つまたは複数のHERリガンドとを発現している方法。
【請求項2】
レセプターHERが、EGFR、HER2、およびHER3からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
レセプターHERがEGFRおよびHER2である、請求項2記載の方法。
【請求項4】
レセプターHERがHER2およびHER3である、請求項2記載の方法。
【請求項5】
HERリガンドがベータセルリン、アンフィレグリン、エピレグリン、およびTGF−αからなる群より選択される、前記請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項6】
HERリガンドがベータセルリンである、請求項5記載の方法。
【請求項7】
HERリガンドがアンフィレグリンである、請求項5記載の方法。
【請求項8】
腫瘍試料が、HER2と、EGFRまたはHER3と、ベータセルリンまたはアンフィレグリンとを発現している、請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
腫瘍試料が、HER2およびEGFRならびにベータセルリンを発現している、請求項8記載の方法。
【請求項10】
HER阻害剤がHER二量体化阻害剤である、請求項1〜9のいずれか一項記載の方法。
【請求項11】
HER阻害剤がHER抗体である、請求項1〜10のいずれか一項記載の方法。
【請求項12】
HER抗体がHER2抗体である、請求項11記載の方法。
【請求項13】
HER2抗体がHER2細胞外ドメインのドメインIIに結合する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
HER2抗体がパーツズマブである、請求項13記載の方法。
【請求項15】
HER抗体がネイキッドな抗体である、請求項11〜14のいずれか一項記載の方法。
【請求項16】
HER抗体がインタクトな抗体である、請求項11〜15のいずれか一項記載の方法。
【請求項17】
HER2抗体が、抗原結合領域を含む抗体フラグメントである、請求項11〜15のいずれか一項記載の方法。
【請求項18】
発現が、レセプターHERまたはHERリガンドをコードしているmRNAを定量することにより決定される、請求項1記載の方法。
【請求項19】
mRNAがポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して定量される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
PCRが定量リアルタイムPCR(qRT−PCR)である、請求項19記載の方法。
【請求項21】
腫瘍試料が固定腫瘍試料である、請求項1〜20のいずれか一項記載の方法。
【請求項22】
腫瘍試料が、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)腫瘍試料である、請求項21記載の方法。
【請求項23】
腫瘍試料が凍結腫瘍試料である、請求項1〜20のいずれか一項記載の方法。
【請求項24】
レセプターHERおよびHERリガンドの発現が中央値以上である、請求項1〜23のいずれか一項記載の方法。
【請求項25】
ガンが、卵巣ガン、腹膜ガン、または卵管ガンである、請求項1〜24のいずれか一項記載の方法。
【請求項26】
ガンが転移性乳ガン(MBC)である、請求項1〜24のいずれか一項記載の方法。
【請求項27】
ガンが、非小細胞肺ガン(NSCLC)である、請求項1〜24のいずれか一項記載の方法。
【請求項28】
患者に化学療法剤を投与することをさらに含む、請求項1〜27のいずれか一項記載の方法。
【請求項29】
化学療法剤が代謝拮抗化学療法剤である、請求項28記載の方法。
【請求項30】
代謝拮抗化学療法剤がゲムシタビンである、請求項29記載の方法。
【請求項31】
ガンを処置するための方法であって、該方法が、該ガンを処置するために有効量のHER阻害剤を患者に投与することを含み、該患者由来の腫瘍試料がベータセルリンまたはアンフィレグリンを発現している方法。
【請求項32】
HER阻害剤が、HER2とEGFRまたはHER3とのヘテロ二量体化を阻害する、請求項31記載の方法。
【請求項33】
ガンを処置するための方法であって、該方法が、該ガンを処置するために有効量の、HER2のドメインIIに結合するHER2抗体を患者に投与することを含み、該患者由来の腫瘍試料が、HER2と、EGFRまたはHER3と、ベータセルリンまたはアンフィレグリンとを発現している方法。
【請求項34】
HER2のドメインI、II、およびIIIの間の結合部に結合する、請求項33記載の方法。
【請求項35】
生物学的試料中のHERのリン酸化または活性化を評定する方法であって、該方法が、該試料中の二つ以上のレセプターHERと一つまたは複数のHERリガンドとの発現を決定することを含み、該二つ以上のレセプターHERと一つまたは複数のHERリガンドとの発現が、該試料中のHERのリン酸化または活性化を示す方法。
【請求項36】
試料がパラフィン包埋ホルマリン固定腫瘍試料である、請求項35記載の方法。
【請求項37】
生物学的試料中のHERのリン酸化または活性化を評定する方法であって、該方法が、該試料中のベータセルリンまたはアンフィレグリンの発現を決定することを含み、ベータセルリンまたはアンフィレグリンの発現が、該試料中のHERのリン酸化または活性化を示す方法。
【請求項38】
HER二量体化阻害剤を用いた治療のための患者を同定する方法であって、該方法が、該患者由来の試料中の二つ以上のレセプターHERと一つまたは複数のHERリガンドとの発現を決定することを含み、該レセプターHERおよびHERリガンドの発現が、該患者が該HER二量体化阻害剤を用いた治療に応答する見込みのあることを示す方法。
【請求項39】
患者がガン患者である、請求項38記載の方法。
【請求項40】
卵巣ガンを処置するための方法であって、該方法が、該卵巣ガンを処置するために有効量のHER阻害剤を患者に投与することを含み、該患者由来の腫瘍試料がベータセルリンまたはアンフィレグリンを発現している方法。
【請求項41】
腫瘍試料が二つ以上のレセプターHERをさらに発現している、請求項40記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2008−523073(P2008−523073A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545584(P2007−545584)
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【国際出願番号】PCT/US2005/044247
【国際公開番号】WO2006/063042
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】