説明

HNEインヒビターとしてのジヒドロピリジノン誘導体

本発明は、新規なジヒドロピリジノン誘導体、その製造方法、および薬剤、特に、慢性閉塞性肺疾患、急性冠症候群、急性心筋梗塞および心不全の形成(development)を治療するための薬剤としてその使用に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】

[式中、
Aは、アリール環またはヘテロアリール環を表し、
、RおよびRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたはトリフルオロメトキシ(前記において、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシは、更に、ヒドロキシおよびC−C−アルコキシから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよい)を表し、
は、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルケノキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−シクロアルキルアミノカルボニル、N−(ヘテロシクリル)−アミノカルボニルまたはシアノ(前記において、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニルは、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノ、アミノカルボニル、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノ、フェニル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよく、そして、前記においてフェニルは更にハロゲンで置換されてもよく、そして、前記においてN−(ヘテロシクリル)−アミノカルボニルは、更にC−C−アルキルまたはベンジルで置換されてもよい)を表し、
は、C−C−アルキルを表し、
は、水素、シアノ、アミノカルボニル、モノ−またはジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−アリール−N−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−シクロアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルケノキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニル(前記において、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、トリ−(C−C−アルキル)−シリルオキシ、C−C−アルキルスルホニルオキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノ、アミノカルボニル、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−シクロアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノ、フェニル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよく、そして、前記において、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニルは、更に、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシで置換されてもよい)を表すか、
または、
は、式:
【化2】

(式中、R6Aは、水素、C−C−アルキルおよびC−C−アルキルカルボニルから成る群から選択され、Qは、OまたはSを表し、そして、nは、1または2の整数を表す)の部分を表すか、
または、
は、式:
【化3】

(式中、R6Bは、水素およびC−C−アルキルから成る群から選択され、R6Cは、アミノ酸側鎖である)の部分を表し、
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたはトリフルオロメトキシ(前記において、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシは、更に、ヒドロキシおよびC−C−アルコキシから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよい)を表し、
そして、
、Y、Y、YおよびYは、互いに独立して、CHまたはNを表し、ここで、この環は、0、1または2個の窒素原子を含む]の化合物およびその塩、水和物および/または溶媒和物、およびその互変異性体。
【請求項2】
Aは、アリール環またはヘテロアリール環を表し、
、RおよびRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたはトリフルオロメトキシ(前記において、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシは、更に、ヒドロキシおよびC−C−アルコキシから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよい)を表し、
は、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−C−C−アルキルアミノカルボニルまたはシアノ(前記において、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニルは、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノ、アミノカルボニル、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノおよびヘテロアリールから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよい)を表し、
は、C−C−アルキルを表し、
は、水素、シアノ、アミノカルボニル、モノ−またはジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−シクロアルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたはC−C−アルコキシカルボニル(前記において、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルは、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノ、アミノカルボニル、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノ、フェニルおよびヘテロアリールから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよい)を表すか、
または、
は、式:
【化4】

(式中、R6Aは、水素およびC−C−アルキルから成る群から選択され、そして、nは、1または2の整数を表す)の部分を表すか、
または、
は、式:
【化5】

(式中、R6Bは、水素およびC−C−アルキルから成る群から選択され、R6Cは、アミノ酸側鎖である)の部分を表し、
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたはトリフルオロメトキシ(前記において、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシは、更に、ヒドロキシおよびC−C−アルコキシから成る群から選択される1から3個の同一または異なる基で置換されてもよい)を表し、
そして、
、Y、Y、YおよびYは、互いに独立して、CHまたはNを表し、ここで、この環は、0、1または2個の窒素原子を含む、請求項1記載の一般式(I)の化合物。
【請求項3】
Aは、アリール環を表し、
、RおよびRは、互いに独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシを表し、
は、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルまたはシアノ(前記において、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルは、ヒドロキシ、メトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、アミノ、モノ−およびジ−C−C−アルキルアミノから成る群から選択される1から2個の同一または異なる基で置換されてもよい)を表し、
は、メチルまたはエチルを表し、
は、水素、シアノ、アミノカルボニル、モノ−またはジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたはC−C−アルコキシカルボニルを表すか、
または、
は、式:
【化6】

(式中、R6Aは、水素、メチルおよびエチルから成る群から選択され、そして、nは、1または2の整数を表す)の部分を表すか、
または、
は、式:
【化7】

(式中、R6Bは、水素、メチルおよびエチルから成る群から選択され、R6Cは、アミノ酸側鎖である)の部分を表し、
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチルまたはエチルを表し、そして、
、Y、Y、YおよびYは、それぞれ、CHを表す、請求項1または2記載の一般式(I)の化合物。
【請求項4】
Aは、フェニル環を表し、
は、水素またはメチルを表し、
は、シアノ、ブロモまたはニトロを表し、
は、水素を表し、
は、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルまたはシアノ(前記において、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルは、ヒドロキシカルボニルまたはC−C−アルコキシカルボニルで置換されてもよい)を表し、
は、メチルを表し、
は、水素、シアノ、アミノカルボニル、モノ−またはジ−C−C−アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたはC−C−アルコキシカルボニルを表し、
は、トリフルオロメチルまたはニトロを表し、
そして、
、Y、Y、YおよびYは、それぞれ、CHを表す、請求項1、2または3記載の一般式(I)の化合物。
【請求項5】
Aがフェニルである、請求項1〜4の少なくてもひとつに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項6】
が水素である、請求項1〜5の少なくてもひとつに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項7】
がシアノである、請求項1〜6の少なくてもひとつに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項8】
が水素である、請求項1〜7の少なくてもひとつに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項9】
がC−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルまたはシアノである、請求項1〜8の少なくてもひとつに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項10】
がメチルである、請求項1〜9の少なくてもひとつに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項11】
が水素、シアノ、アミノカルボニル、モノ−およびジ−メチル−または−エチルアミノカルボニル、メトキシカルボニルまたはエトキシカルボニルである、請求項1〜10の少なくてもひとつに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項12】
がトリフルオロメチルまたはニトロである請求項1〜11の少なくても一つに記載の一般式(I)の化合物。
【請求項13】
一般式(IA):
【化8】

(式中、R、R、RおよびRは、請求項1〜12に示された意味を有する)の化合物。
【請求項14】
[A]式(II):
【化9】

(式中、RからR、AおよびYからYは請求項1〜13に示される意味を有する)の化合物を水で加水分解するか、
または、
[B]一般式(III):
【化10】

(式中、R、R、R、R、およびYからYは、請求項1〜13に示される意味を有する)の化合物を、一般式(IX):
【化11】

(式中、R、R、RおよびAは、請求項1〜13に示される意味を有する)の化合物と反応させるか、
または、
[C]一般式(III):
【化12】

(式中、R、R、R、R、およびYからYは、請求項1〜13に示される意味を有する)の化合物を、一般式(VIII):
【化13】

(式中、RおよびRは請求項1〜13に示される意味を有する)の化合物と反応させることを特徴とする、請求項1〜13に定義される一般式(I)または(IA)の化合物を、それぞれ合成する方法。
【請求項15】
請求項1〜13に定義される一般式(I)または(IA)の少なくても一つの化合物
と薬理学的に許容される賦形剤を含む組成物。
【請求項16】
急性および慢性炎症、虚血および/またはリモデリング過程を治療するための請求項15記載の組成物。
【請求項17】
請求項1〜13に定義される一般式(I)または(IA)の化合物を慣用の補助剤とともに適切な適用形態にすることを特徴とする請求項15および16記載の組成物の製造方法。
【請求項18】
薬剤を製造するための請求項1〜13に定義される一般式(I)または(IA)の化合物の使用。
【請求項19】
急性および慢性炎症、虚血および/またはリモデリング過程を治療する薬剤を製造するための請求項18記載の使用。
【請求項20】
過程が、慢性閉塞性肺疾患、急性冠症候群、急性心筋梗塞または心不全の形成である請求項19記載の使用。
【請求項21】
好中球エラスターゼを阻害する量の請求項1〜13のいずれかに記載の少なくても一つの化合物を投与することによりヒトおよび動物の慢性閉塞性肺疾患、急性冠症候群、急性心筋梗塞または心不全の形成を抑制する方法。


【公表番号】特表2006−503820(P2006−503820A)
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−532090(P2004−532090)
【出願日】平成15年8月18日(2003.8.18)
【国際出願番号】PCT/EP2003/009108
【国際公開番号】WO2004/020410
【国際公開日】平成16年3月11日(2004.3.11)
【出願人】(503412148)バイエル・ヘルスケア・アクチェンゲゼルシャフト (206)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare AG
【Fターム(参考)】