HiGAのIMSサービスプロキシ
本発明は、端末デバイスが第1のタイプか第2のタイプか(IMSベースか非IMSベースか)にかわわらず、通信サーバ(IMS−S)が提供する第1のタイプのサービスをホームネットワーク(CPN)の端末デバイス(T1、T2、…Tn…TN)に提供することを可能にする通信システム(SYS)、ゲートウェイ装置(HiGA)、および方法に関する。ゲートウェイ装置(HiGA)は、第2のタイプの端末デバイス(T2)間で使用される制御プレーン(SIP)をゲートウェイ装置(HiGA)と通信サーバ(IMS−S)との間で使用される制御プレーン(HTTP)に適応させる1つ以上のサービス固有マッピングアプリケーション(AS)を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末デバイスが通信システムのサービス提供サーバの提供するサービスにアクセスし使用することを可能にする通信システム、通信方法およびゲートウェイ装置に関する。
【0002】
特に本発明は、標準端末デバイスが解決できないアプリケーション固有の属性を有するサービスを、サービス提供サーバが提供する状況に関する。すなわち本発明は、サービス提供サーバが第1のタイプで、通信システムが第1のタイプの端末デバイスと第2のタイプの端末デバイスを備えてもよい状況に関する。第1のタイプの端末デバイスは、第1のタイプのサービス提供サーバが提供するサービスに関係する制御データを理解し解決する。しかし、第1のタイプのサービス提供サーバが提供するアプリケーション固有の属性(サービス固有特性)を有するサービスに関係する第1のタイプの制御データを理解し解決することができない、第2のタイプの端末デバイスもある。
【背景技術】
【0003】
図1aは、背景技術および本発明が解決すべき問題を説明するための通信システムSYS示す。図1aでは、ホームネットワーク(宅内ネットワーク、Customer Premises Network)CPNは、相当数の端末デバイスT1、T2、…Tn…TNを備える。ホームネットワークCPNは、図1aでIMS−Nで示すサービスネットワークに接続されていてもよい。ホームネットワークCPNまたは接続されたサービスネットワークIMS−Nには、端末デバイスT1、T2、…Tn…TNに例えばIMSタイプの通信サービスではVoIP、テレビ会議およびIPTVなどの特定のサービスを提供するサービス提供サーバIMS−Sが用意されている。
【0004】
アクセス手順および配信手順は、図1aではHiGAで示すゲートウェイ装置が提供する。端末デバイス例えばT1からゲートウェイ装置HiGAへのアクセスメッセージACに応えて、サービス提供サーバIMS−Sは、ゲートウェイ装置HiGAが転送する配信メッセージDLを用いて要求されたサービスを配信する。普通、サービス提供サーバIMS−Sと端末デバイスT1、T2、…Tn…TNが同じ「タイプ」である場合、たとえサービスがサービスに関係するアプリケーション固有の属性も有していても、サービス提供サーバIMS−Sのサービスへのアクセスおよびその提供(配信)に問題はない。しかし、サービス提供サーバIMS−Sが第1のタイプであり、端末デバイスがサービスに関係する固有の第1のタイプの制御データ(アプリケーション固有の属性)を理解できない第2のタイプである場合、サービス提供サーバIMS−Sが提供するサービスだけは、第2のタイプの端末デバイスに配信されることがあるが、サービスに関係する第1のタイプの制御データは、第2のタイプの端末デバイスで復号され使用される可能性はない。以下ではこの様子をさらに説明するために、IMSサービスに関連し、図1b、1cにも関連するより具体的な例について説明する。
【0005】
図1a、1b、1cの例では、ゲートウェイ装置はHiGA(ホームIMSゲートウェイ、Home IMS GAteway)で形成され、端末デバイスT1(第1のタイプの端末デバイス)はSIPデバイス(SIP:セッション開始プロトコル、Session Initiation Protocol)であり、端末デバイスT2(第2のタイプの端末デバイス)は非SIPデバイスである。前に説明したように、HiGAは、ホームネットワークCPN内に在る機能ブロック(ゲートウェイ)であり、例えば、SIP端末デバイスおよび非SIP端末デバイスが、サービス提供サーバIMS−Sの提供するIMSベースのサービスにアクセスすることを可能にする。IMSベースのサービスには、VoIP(Voice over IP)およびテレビ会議などの通信サービス、ならびに図1aにやはり示すIPTVなどの他のマルチメディアサービスを含んでもよい。
【0006】
IMSサービスとして提供される例えばIPTVの特徴の1つは、エンドユーザに配信されるTVコンテンツのパーソナル化、例えばユーザのアイデンティティおよび好みに基づきパーソナル化された広告の配信などを可能にすることである。このために、HiGAは、図1bに示すユーザプロファイルメモリUP−MEMにユーザプロファイルを保有する。このようなユーザプロファイルは、例えば図1cに示すゲートウェイデバイスHiGAの交換部分EXに格納されてもよい。ユーザプロファイルは、IMSサービスアイデンティティに関連するあらゆる登録に対して保有される。例えば、図1bに示すように各ユーザ・アイデンティティ(ユーザID)は、特定の好み(制御情報)およびサービス識別表示IMS−IDに関連付けられている。例えば、各個別のユーザにユーザのEPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)で異なるTVプログラムが入手可能であってもよく、図1bに示すように、ID1=「父親」/制御情報=「スポーツ」、ID2=「息子」/制御情報=「映画および子供番組」、およびIDn=「母親」/制御情報=「広告」などが入手可能であってもよい。このような特定の好み(制御情報)が示される場合、HiGAは、制御情報を用いてパーソナル化されたやり方で要求されたサービスがユーザ(端末デバイス)に確実に配信されるようにする。
【0007】
例えば、第1のタイプの端末デバイスT1がユーザID=ID2を有するサービス配信要求を送信する場合、HiGAは、サービス提供サーバIMS−Sからパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPG2を読み出すべきことを知り、サーバIMS−SにEPG2の要求を送信する。あるいは、サーバIMS−Sが、図1cに示すようにユーザ・アイデンティティIDと制御情報IMS−CTRLとをマッピングするユーザ固有の好みマッピングテーブルを有する場合、第1のタイプの端末デバイスT1は、HiGAを通してサーバIMS−SにそのユーザIDであるID1(第1のテープの制御情報)を単に送信すれば十分であってもよく、サーバIMS−Sは、提供された第1のタイプ(パーソナル化された、すなわちユーザおよびサービス固有)の制御情報EPG1を復号し使用する能力がある第1のタイプの端末デバイスT1に、第1のタイプの制御情報(制御データ)を返す。端末デバイスとサーバが同じ(第1のタイプの)制御プロトコルを実行するならば、このやり方で、パーソナル化されたコンテンツは特定の登録、それ故特定のユーザに配信され得る。通常、IMSサーバIMS−Sを有する通信システムでは、端末デバイスT1もサーバIMS−Sも、同じSIP制御プロトコルを実行し、それ故このプロトコルを使用して互いに「話す」ことができる。
【0008】
HiGAがSIPと非SIP(例えば、UPnP(Universal Plug and Play))の両方のホームデバイスにIMS通信サービスを提供するIMS−SIPプロキシ(交換)機能を本質的に提供するのに対して、IMSシステムすなわちホームネットワークCPNまたは相互接続されたサービスネットワークIMS−NのアプリケーションサーバIMS−Sは、図1aに示すようにIPTV、VoIP、テレビ会議等を含む多数のマルチメディアサービスを提供し、通常このようなIMSサービスは、図1aに示唆するように異なる第2の制御プロトコルを実行する標準端末デバイスT2が使用および理解することのできないアプリケーション(サービス)固有の属性(制御情報)を有することができよう。例えばIPTVサービスは、EPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)およびサービストリガなどのアプリケーション固有の属性を有してもよい。VoIPサービスは、特定の広告または音楽に関して特定の属性を有してもよい。終端デバイスもIMSベースの端末デバイスである場合、もちろん(第1のタイプのSIP)端末デバイスT1にこのサービスに関係するアプリケーション(サービス)固有の属性を配信することに問題はない。しかし、端末デバイスが異なるタイプ(第2のタイプ)すなわち非IMSベースである場合は問題がある。この場合、このIMSベースのサービスに関係するアプリケーション固有の属性(制御情報)を、非IMSベースの第2のタイプの端末デバイスT2の制御プロトコルが「理解」できないからである。この問題は、サーバIMS−Sからのパーソナル化されたコンテンツのより高度な提供に関連するだけでなく、簡単な要求シナリオにさえ関連する。
【0009】
例えば第1の端末デバイスT1は、サービス・プロセッサSP(MPEG2デコーダ)を用いて、配信されたMPEG2ストリームを復号する能力があってもよい。しかし第1の端末デバイスT1は、このMPEG2サービスをサーバIMS−Sに要求するためにHTTP(第1のタイプ)の制御プロトコルを使用してもよい。サーバIMS−Sが第2の制御プロトコル例えばSIPを実行する場合、IMS SIPをサポートしていない第1の端末デバイスは、HTTP要求を使用してサーバIMS−Sのメディアにアクセスすることはできない。別の例は、第1の端末デバイスT1がアクセス・ネットワークのある帯域幅(あるリソース)を必要とするサービス、例えばビデオストリーミングを要求する場合に、アクセス・ネットワークが必要なリソースを提供できない場合である。第1の制御プロトコルと第2の制御プロトコルは異なるので、端末デバイスは、例えば、ある程度狭い帯域幅でも例えばより低い品質のビデオストリーミングには許容し得ることを、サーバIMS−Sとネゴシエートするなどの能力がないだろう。
【0010】
例えば簡単な標準セット・トップ・ボックスSTBなどの多くの市販の端末デバイスT2は、デバイスに固有のユーザIDを割り当てられておらず、簡単な要求メッセージを実行しており、復号またはサービスの実行だけができるが、ユーザ固有の特性を少しも提供できない。すなわち、それらは、「ユーザを認識できず」、ユーザに無関係なやり方でサービスを単に実行する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
これまで説明したように、サーバIMSの制御プロトコルと第2のタイプの端末デバイスT2の制御プロトコルとは異なるので、第2のタイプの端末デバイスT2の中には、提供されるサービスに関係する第1のタイプの制御情報(制御データ)をサーバIMS−Sと交換できないものがあるという問題がある。
【0012】
それ故、本発明の目的は、第1のタイプのサービス提供サーバが提供する第1のタイプの制御情報に関係して、第2のタイプの制御プロトコルを実行する第2のタイプの端末デバイスが、サービスを実行することを可能にする通信システム、通信方法およびゲートウェイ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本目的は、ゲートウェイ装置と、複数の端末デバイスと、これらの端末デバイスにアクセス・ネットワークを通してサービスを提供するサービス提供サーバとを備える通信システムによって解決され、前述のサービス提供サーバは、前述の端末デバイスに提供する1つ以上のサービスを格納するサービスメモリと、前述の1つ以上のサービスに関係する第1のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスに提供する少なくとも1つの第1のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述の端末デバイスのそれぞれは、前述のサービス提供サーバから前述のアクセス・ネットワークを通して提供されたサービスを処理するサービス・プロセッサと、前述のサービス・プロセッサによるサービスの実行に関係して、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスに提供する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバと交換し、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスと交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスを備え、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述の端末デバイスから受信した第2のタイプの制御データに基づいて、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバに提供し、サービス提供サーバの前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスから第1のタイプの制御データを受信し、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述のサービス提供サーバから受信した前述の第1のタイプの制御データに基づいて、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスに提供し、前述の端末デバイスの前述の第2のタイプの制御プロトコル・デバイスから前述の第2のタイプの制御データを受信する。
【0014】
さらに本目的は、複数の端末デバイスと、これらの端末デバイスにアクセス・ネットワークを通してサービスを提供するサービス提供サーバとを有する通信システムのゲートウェイ装置によって解決され、前述のサービス提供サーバは、前述の端末デバイスに提供する1つ以上のサービスを格納するサービスメモリと、前述の1つ以上のサービスに関係する第1のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスに提供する少なくとも1つの第1のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述の端末デバイスのそれぞれは、前述のサービス提供サーバから前述のアクセス・ネットワークを通して提供されたサービスを処理するサービス・プロセッサと、前述のサービス・プロセッサによるサービスの実行に関係して、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバと交換し、第2のタイプの制御データを前述の第2のタイプの端末デバイスと交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスを備える前述のゲートウェイデバイスに、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを提供する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述の端末デバイスから受信した第2のタイプの制御データに基づいて、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバに提供し、サービス提供サーバの前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスから第1のタイプの制御データを受信し、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述のサービス提供サーバから受信した前述の第1のタイプの制御データに基づいて、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスに提供し、前述の端末デバイスの前述の第2のタイプの制御プロトコル・デバイスから前述の第2のタイプの制御データを受信する。
【0015】
さらに本目的は、ゲートウェイ装置と複数の端末デバイスとこれらの端末デバイスにアクセス・ネットワークを通してサービスを提供する通信システムのサービス提供サーバとの間の通信方法によって解決され、前述のサービス提供サーバは、前述の端末デバイスに提供する1つ以上のサービスを格納するサービスメモリと、前述の1つ以上のサービスに関係して前述のゲートウェイデバイスに第1のタイプの制御データを提供する少なくとも1つの第1のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述の端末デバイスのそれぞれは、前述のサービス提供サーバから前述のアクセス・ネットワークを通して提供されたサービスを処理するサービス・プロセッサと、前述のサービス・プロセッサによるサービスの実行に関係して、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを有する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データ(1CD)を前述のサービス提供サーバと交換し、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスと交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスを備え、方法は以下の、前述の端末デバイスの少なくとも1つから前述のゲートウェイ装置に第2のタイプの制御データを提供する工程と、前述のゲートウェイ装置の前述のサービス固有マッピング・デバイスから前述のサービス提供サーバに、前述の端末デバイスから提供された前述の第2のタイプの制御データに基づいて第1のタイプの制御データを提供する工程と、前述のサービス提供サーバの前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスから前述のゲートウェイ装置に第1のタイプの制御データを提供する工程と、前述のサービス固有マッピング・デバイスから前述の端末デバイスに、前述のサービス提供サーバから提供された前述の第1のタイプの制御データに基づいて第2のタイプの制御データを提供する工程とを備える。
【0016】
本発明によれば、例えばIMSベースのアプリケーション(通信)サーバと非IMS端末(ホーム)デバイスとの間に、必要なゲートウェイ機能を提供する例えばHiGAゲートウェイデバイスなどにサービス固有の特性があることには、特別な利点がある。これをもとにして、標準端末デバイスも、ある種のパーソナル化された制御情報を提供されてもよい。
【0017】
好ましくは、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、IPTVプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイスを備える。
【0018】
さらに好ましくは、前述の第2のタイプの制御データは、第2のタイプのサービス要求を構成し、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、第1のタイプの制御データとして、前述のアクセス・ネットワークが前述のサービスを端末デバイスに提供するために十分なリソースを有するかどうかをサービス提供サーバに問い合わせる第1のタイプの問い合わせ要求を送信し、前述のサービス提供サーバは、サービス提供サービスが十分なリソースがあることを確かめた場合、サービス提供のために十分なリソースがあることを示す肯定応答メッセージを第1のタイプの制御データとして送信し、サービス提供サーバが十分なリソースがないことを確かめた場合、サービス提供のために十分なリソースがないことを示す否定応答メッセージを第1のタイプの制御データとして送信する。
【0019】
さらに好ましくは、前述の端末デバイスは、サービス・プロセッサとしてMPEG2デコーダを有するセット・トップ・ボックスを備え、前述のサービス提供サーバは、前述のサービスメモリの中にサービスとしてVoD(ビデオオンデマンド、Video on Demand)サービスを備え、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、RTSPプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイスを備え、前述の制御プロトコルはRTSPであり、前述のリソースは前述のアクセス・ネットワークの回線の帯域幅である。
【0020】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置および前述の端末デバイスは、宅内ネットワークの一部である。
【0021】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、前述の宅内ネットワークのレジデンシャル・ゲートウェイの中に設置される。
【0022】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、前述の端末デバイスから前述の第2のタイプの第1の制御データとしてEPGダウンロード要求を受信し、前述のゲートウェイ装置が提供する前述の第2のタイプの制御データはパーソナル化されたEPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)を備える。
【0023】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、メモリの中に前述のユーザ・アイデンティティを備える。
【0024】
さらに好ましくは、前述のユーザ・アイデンティティは、前述のゲートウェイ装置に挿入されたプラグインまたは前述のゲートウェイ装置のメモリの中に挿入されたUICCカードに格納される。
【0025】
さらに好ましくは、前述の端末デバイスは、セット・トップ・ボックス、暖房システム制御装置、住宅監視システム、カメラ、またはインテリジェントハウスの中央住宅制御装置を含むグループから選択された1つ以上のものである。
【0026】
さらに好ましくは、前述の制御データの前述の第1のタイプはSIP(セッション開始プロトコル、Session Initiation Protocol)であり、前述の制御データの前述の第2のタイプは、HTTPかまたはUPnPのどちらかである。
【0027】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、前述のサービス提供デバイスから第1のタイプの制御データとして前述のダウンロードされる第1のタイプのEPGを受信し、前述の受信したEPGのフォーマットを前述の端末デバイスがサポートするフォーマットに変換する。
【0028】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、端末デバイスと前述のサービス提供デバイスとの間のメディア・セッション確立を呼びかける。
【0029】
さらに好ましくは、前述のメディア・セッション確立はユニキャスト・メディア・セッション確立である。
【0030】
さらに好ましくは、前述のメディア・セッション確立は、マルチキャスト・メディア・セッション確立である。
【0031】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データとしてEPG更新メッセージを受信する。
【0032】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データとしてイベント・トリガ・メッセージを受信し、前述のイベント・トリガ・メッセージに基づいて第2のタイプの制御データとして、メディア・セッション確立メッセージを前述の端末デバイスに送信する。
【0033】
本発明のさらに有利な実施形態および改善については、従属請求項に挙げている。しかし本発明は、請求項、図面および明細書に個別に記載している特徴および工程も備えることに留意すべきである。それ故、本発明は、このような特徴および工程の組み合わせに基づく実施形態も備える。
【0034】
以下では、本発明について図面を参照して説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下では、まず本発明の原理について、本発明に従う通信システムSYSのブロック図である図2aを参照して説明する。通信システムSYSは、ゲートウェイ装置HiGAと、複数の端末デバイスT1、T2、…Tn…TNと、これらの端末デバイスT1、T2、…Tn…TNにアクセス・ネットワークACを通してサービスSERVを提供するサービス提供サーバIMS−Sとを備える。
【0036】
図2aに示すように、サービス提供サーバIMS−Sは、前述の端末デバイスT1、T2、…Tn…TNに提供する1つ以上のサービスSER1、SER2、SER3を格納するサービスメモリSERMを備える。サーバIMS−Sは、図2aではHiGAに単純に接続されているように示されているが、図1aに示すように別個のサービス提供ネットワークIMS−Nにも配置されてもよい。サービス提供サーバIMS−Sは、制御プロトコル・デバイスが提供する制御プロトコルIMS−CTRLPを実行する。制御プロトコルの一例はSIPである。このタイプのプロトコルは、「第1のタイプ」のプロトコルと呼び、1つ以上のサービスSERVに「関係して」第1のタイプのSIP制御データCSを提供する。サービスメモリSERMの中の各サービスは、独自の制御プロトコルを有してもよいし、また全サービスに対して1つの制御プロトコルが提供されてもよい。サービスは、既に図1aに示し上記したように、例えばIPTV提供(IPTV provision)(MPEG2ストリーム提供)、VoIPサービス、テレビ会議、IPTVでもよい。制御プロトコルの1つはSIPでもよいが、他の制御プロトコルも使用されてもよい。
【0037】
「関係して」の意味は、以下でさらに詳細を説明する図2bの実施例を参照して理解されてもよい。ここでは、サービスはIPTVであり、制御データ(第1のタイプの制御データ)は、ユーザ固有の電子プログラム・ガイドEPG1、EPG2、…EPGnである。しかし、第1のタイプの制御データまたは制御情報は、特定のサービス、IPTVに関連するHTMLページの提供等を実行するための単なるトリガでもよい。それ故、制御プロトコルは、どことなく1つ以上の特定のサービスに「関係」または「関連」している。サービスは、図2aに示すように、リンクDLを通してまたはアクセス・ネットワークACを用いて、第2のタイプの端末デバイスT2に直接提供されてもよい。あるいは、サービスの提供を、ゲートウェイ装置HiGA自体を通るように経路指定する実行可能手段もある。
【0038】
図2aでは、端末デバイスT1、T2、…Tn…TNは、第1のタイプの端末デバイスT1、Tnと第2のタイプの端末デバイスT2とを備え、これらの端末デバイスT1、T2、…Tn…TNのそれぞれは、前述のサービス提供サーバIMS−Sから前述のアクセス・ネットワークACまたは前述のダイレクトリンクDLを通して提供されるサービスSERVを処理するサービス・プロセッサSPを備える。第1のタイプの端末デバイスT1、Tnは、このサービス・プロセッサSPによるサービスの実行に関係して、第1のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスHiGAに提供する第1のタイプの制御プロトコル・デバイスを備えるのに対して、第2のタイプの端末デバイスT2は、このサービス・プロセッサSPによるサービスの実行に関係して、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスHiGAに提供する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスを備える。この意味することは、第1のタイプの端末デバイスT1、Tnは、図1cに示すように、サーバIMS−Sと直接実行および通信できることである。
【0039】
例えば、第1のタイプの端末デバイスT1、Tnは、第1のタイプの制御プロトコルに属する制御データの1つであるユーザ・アイデンティティ特性を備えてもよい。他方、第2のタイプの端末デバイスは、例えばMPEG2ストリームなどを実行するサービス・プロセッサSPを単に備える標準セット・トップ・ボックスSTBでもよい。それ故そのようなものとして、第2のタイプの端末デバイスは第2のタイプのある種の制御データだけを理解するが、サーバIMS−Sの第1のタイプの制御プロトコルからもたらされる第1のタイプの制御情報のどれも「理解しない」だろう。この意味することは、第2のタイプの端末デバイスT2は、第1のタイプの制御情報のどれも理解しないことである。例えば、第2の端末デバイスT2が単なるセット・トップ・ボックスSTBである場合、ただTVサービスを実行するが、制御データとしてパーソナル化された電子プログラム・ガイドを要求する能力または提供される能力を持たない。
【0040】
図2aでは、ゲートウェイ装置HiGAが第1のタイプの端末T1、Tnと第2のタイプの端末T2の両方と通信しているように、通信システムSYSが描かれているが、本発明は、第2のタイプの端末T2すなわちサービス提供サーバが使用するプロトコルとは異なるプロトコル(デバイス)を使用して動作する端末と通信するために、HiGAで必要なそれらの機能に専念することは、理解されるべきである。第1のタイプの端末との通信のためには、第1のタイプの端末がサービス提供サーバと同じプロトコルを実行するので、明らかに本発明の特別の機能は必要ない。
【0041】
ゲートウェイ装置HiGAは、図1cまたは1aと同様に配置され、すなわち、サーバIMS−Sと端末デバイスT1、Tn、T2との間の一種のプロキシの機能を果たす。しかし本発明に従い、図2aに示すように、ゲートウェイ装置HiGAは、非IMSホームデバイス上で動作するサービス固有アプリケーションとIMSアプリケーションサーバが提供するサービスとの間の一種のサービス分離層(service abstraction layer)を備える。ゲートウェイ装置HiGAのこのアプリケーションスペースASは、1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスAS−Aを備える。この種のアプリケーションスペースは、様々なタイプのサービス固有アプリケーションに対する共通アプリケーション実行環境であることを意図している。アプリケーションスペースのサービス固有アプリケーションは、本質的に、サービス固有制御プレーンを目標の第2の端末デバイスT2の固有の制御プレーンに適応させる。アプリケーションスペースは、様々なデバイス(機能セット)およびプロトコルをサポートするプラグインが設置される環境であると言ってもよい。それ故、サーバIMS−Sが提供するサービスSERVのそれぞれに対して、ゲートウェイ装置HiGAは、サービス固有マッピング・デバイスAS−Aを備える。
【0042】
図2aでは、一実施例としてIPTVマッピング・デバイスを示す。上に述べたようにゲートウェイデバイスHiGAは、HiGAを本拠地とするアプリケーション固有ロジックのサポートを引き受ける。制御プレーンは、これを第2のタイプの端末デバイスT2の固有の制御プレーンにマッピングする機能を有するゲートウェイ装置HiGAに終わる。従って、ゲートウェイ装置HiGAは、第2の端末デバイスT2へのIPTVサーバプロキシの機能を果たす。ゲートウェイ装置HiGAのアプリケーションスペースASは、図2aに示すようにIPTVアプリケーションの場合、IMS IPTV ASからのアプリケーション固有データを終端するモジュールの収納場所である。図2aにやはり示すように、IMSコンテンツサーバIMS−Sからのメディアプレーンは、前に説明したように第2の端末デバイスT2に個別に直接終端される。
【0043】
ゲートウェイ装置HiGAは、機能上レジデンシャル・ゲートウェイまたはマスタSTB(M STB)に配置できよう。マスタSTB(M STB)は、複数のSTB(スレーブSTB)のためにIMS制御プレーンを取り扱う1つのマスタデバイスに接続されるホーム環境の複数のSTB(スレーブSTB)の存在を可能にする。IPTVアプリケーション環境を考慮すると、一般的に第2の端末デバイスT2は、標準セット・トップ・ボックスSTBでもよく、ゲートウェイデバイスHiGAは、同じ住宅またはレジデンシャル・ゲートウェイに配置されてもよい。
【0044】
好ましくは、ユーザ・アイデンティティは、HiGAのメモリに前もって格納されたほうがよく、このようにしてIMSサーバに提示されたほうがよい。例えば、ユーザIDを有する一般携帯電話カード(UICCすなわち汎用ICカード、Universal Integrated Circuit Card)がHiGAに提示されてもよい。このカードは、USIMまたはISIMなどの相当数のアプリケーションを収容する(host)ことができよう。従って、ユーザ・アイデンティティは、携帯電話の加入に関係する一意の番号であり、「携帯電話カード」上で動作するUSIM部分の一部であるIMSIでもやはりよい。また、スマートカードを有するSTBのような最新のデバイスにおいてまさに見られるように、スマートカードが挿入されてもよい。さらに図1bに示すように、HiGAは、ユーザプロファイルメモリUP−MEMの中のユーザプロファイルを保有してもよい。このようなユーザプロファイルは、例えば図1cに示すゲートウェイデバイスHiGAの交換部分EXなどに格納されてもよい。ユーザプロファイルは、IMSサービスアイデンティティに関連するあらゆる登録に対して保有されてもよい。例えば、図1bに示すように各ユーザ・アイデンティティ(ユーザID)は、特定の好み(制御情報)およびサービス識別表示IMS−IDに関連付けられている。例えば、各個別のユーザにユーザのEPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)で異なるTVプログラムが入手可能であってもよく、図1bに示すように、ID1=「父親」/制御情報=「スポーツ」、ID2=「息子」/制御情報=「映画および子供番組」、およびIDn=「母親」/制御情報=「広告」などである。このような特定の好み(制御情報)が示される場合、HiGAは、制御情報を用いてパーソナル化されたやり方で要求されたサービスがユーザ(端末デバイス)に確実に配信されるようにする。
【0045】
以下では、サービス固有マッピング・デバイスAS−A(提供される各サービスに対して1つ)を有するアプリケーションスペースASについて、さらに詳細に説明する。図2aに示すように、マッピング・デバイスAS−Aの主な機能は、第1のタイプ(例えばSIP)の制御データをサービス提供サーバIMS−Sとを交換し、第2のタイプ(例えば非SIP)の制御データを前述の第2のタイプ(例えば非SIP)の端末デバイスT2と交換することである。すなわちHiGAは、第2の端末デバイスT2のプロキシとして働き、第1のタイプのサーバ制御プロトコルを使用してサーバIMS−Sと通信し、第2のタイプの制御データを使用して第2の端末デバイスT2と通信する。一実施例がこれを説明するはずである。
【0046】
第2の端末デバイスT2は標準セット・トップ・ボックスSTBであると、例えば想定する。標準セット・トップ・ボックスSTBは、例えばサービス・プロセッサ内のMPEG2デコーダを用いてMPEG2ストリームなどを、実行する能力を有するだろう。標準セット・トップ・ボックスSTBは、MPEG2ストリームまたはIPTVサービスの実行または要求をするための簡単な要求の作成だけを備えてもよい簡単な「第1のタイプ」の制御プロトコルも有してもよい。さらにSTBは、一般用の電子プログラム・ガイドEPGも受信し得るが、ユーザ固有のやり方でそれを受信したり要求したりできない。ユーザ固有の機能は、STBに対するプロキシとして働くHiGAに受け継がれている。HiGAは、ユーザ固有の制御情報例えばパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGを要求し得るし、提供され得る。
【0047】
IMS−Sサーバの第1のタイプの制御データと第2の端末デバイスT2の第2のタイプの制御データとの「交換」は、第1のタイプの制御情報と第2のタイプの制御情報との間の相互関係またはマッピングも有する。より具体的には、サービス固有マッピング・デバイスASは、前述の第2のタイプの端末デバイスT2から受信した第2のタイプすなわち非SIPの制御データに基づいて、第1のタイプのSIP制御データをサービス提供サーバIMS−Sに提供し、前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスIMS−CTRLPから第1のタイプの制御データを受信する。サービス固有マッピング・デバイスAS−Aは、それとは反対に、前述のサービス提供サーバIMS−Sから受信した前述の第1のタイプの制御データに基づいて、第2のタイプすなわち非SIPの制御データを前述の第2のタイプの端末デバイスT2に提供し、第2の端末デバイスT2の前述の第2のタイプの制御プロトコル・デバイスTD−CPから第2のタイプの制御データを受信する。
【0048】
従って、端末デバイスT2からIMS−Sサーバへの上り方向では、HiGAが提供する第1のタイプの制御データは、端末デバイスT2から受信した第2のタイプの制御データに基づいていると言ってもよい。それとは反対に、「下り」方向例えばサーバIMS−Sから第2の端末デバイスT2では、HiGAデバイスが第2の端末デバイスT2に提供する第2のタイプの制御データは、サーバIMS−Sから受信した第1のタイプの制御データに基づいている。この関連付け、すなわち「基づく」または第1のタイプの制御データと第2のタイプの制御データの相互関係は、ゲートウェイ装置HiGAによって実行されるが、一種の「マッピング」と見なしてもよく、それ故デバイスAS−AおよびゲートウェイデバイスHiGAを、「マッピング・デバイス」と呼ぶ。図2bと図2cの2つの簡単な実施例は、制御プレーン適合に関する「マッピング」機能をさらに強調するだろう。
【0049】
図3は、図2aを参照して上に説明したようにホームネットワークのゲート装置HiGAを使用した、本発明の通信方法に従う一実施形態のフローチャートを示す。図3のフローチャートに示すように、一般にHiGA内のアプリケーションスペースは、サーバサイドIMS−Sとゲートウェイ装置HiGAとの間で、第1のタイプの制御メッセージ1CDを交換するのに対して、第2のタイプの制御メッセージ2CDは、第2のタイプの端末デバイスT2とゲートウェイ装置HiGAとの間で交換される。
【0050】
特に、ステップ1:2CD1で示すように、制御メッセージは、第2のタイプの端末デバイスT2からHiGAに発行されてもよい。メッセージはHiGAで受信され、ステップ2:1CD1で第1のタイプの関係する(マッピングされた)要求メッセージが、HiGAからサーバサイドIMS−Sに送信される。このメッセージ1CD1は、上に説明したように、要求メッセージ2CD1に基づく。例えば、以下で説明するように制御メッセージは、その制御フォーマットまたは制御タイプを適応もしくは変換されてもよい(例えば図4aのEPGフォーマットのEPG変換などを参照)。
【0051】
同様に、ステップ3:1CD2でIMS−SサーバサイドからHiGAへ第1のタイプの制御メッセージを送信するとき、ステップ4:2CD2で第1のメッセージ1CD2に基づく対応または関係するメッセージが第2の端末デバイスT2に提供されてもよい。このようにして、サーバサイドIMS−SとHiGAとの間の第1のタイプのそれぞれのメッセージ1CDは、HiGAと第2の端末デバイスT2との間の第2のタイプのメッセージ2CDにそれぞれ基づいている。
【0052】
図2aを参照して上に説明したように、HiGAの提供、特にHiGAの中の固有サービスに関連するプロキシ・アプリケーション(サービス固有マッピング・デバイス)の提供により、第2のタイプの市販の標準端末デバイスT2が普通は第1のタイプの端末デバイスによってだけ実行できるだろう機能を引き受けることを可能にする。
【0053】
図2bの実施例は、第1の端末デバイスが第1のタイプのサーバIMS−Sと通信しているところを描いている図1cに示す実施例に関連する。まさに図1cに見られるように、図2bは、サービス例としてIMS−SサーバのIPTVサービスを備える。図2bは、第1のタイプの制御情報として、ユーザ・アイデンティティID1、ID2、…IDnに関係するパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPG1、EPG2、EPG3の例も備える。ゲートウェイ装置HiGAは、アイデンティティID1を有するユーザの例えば住宅に設置されるかまたはアイデンティティID1を有するユーザプラグインを有するので、ゲートウェイ装置HiGA、より具体的にはIPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(IPTV)を実行するサービス固有マッピング・デバイスは、ユーザ固有の要求(制御情報)をサーバIMS−Sに提供し得る。
【0054】
端末デバイスT2には、IPTVサービスを実行するサービス・プロセッサSPと、ゲートウェイ装置HiGAに要求メッセージ2CD1としてEPG要求を単に出力するEPG要求デバイスCPとがある。従って、端末デバイスT2は、電子プログラム・ガイドEPGを要求でき、返信メッセージ2CD2でEPG情報を提供されるだろう。しかし、端末デバイスT2は、ユーザにパーソナル化された制御データを理解できないで、IPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(IPTV)を実行するマッピング・デバイスの仲介(プロキシ)によってパーソナル化されていることを知らないまま、単に電子プログラム・ガイドEPGを受け入れるだろう。すなわち、EPGの要求メッセージを受信後、IPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(IPTV)を実行するマッピング・デバイスは、ゲートウェイ装置HiGAまたはユーザ固有のプラグインから挿入されたユーザ・アイデンティティID1を有する要求メッセージ1CD1を送信することにより、ID1のユーザIDを有するユーザに対するパーソナル化されたEPG情報の要求を生成する。従って、要求メッセージ1CD1(制御情報要求メッセージ)は要求メッセージ2CD1に基づいていると言ってもよい。要求メッセージ1CD1(制御情報要求メッセージ)は、まだ概ねEPG情報要求に関連しており、ユーザ・アイデンティティID1で品質向上または補足されたよりユーザ固有のやり方になっているだけだからである。
【0055】
1CD1に基づいて、サーバIMS−Sは、返信メッセージ1CD2の中でユーザにパーソナル化された電子プログラム・ガイド情報EPG1を返すだろう。第2の端末デバイスT2は、返信メッセージ2CD2の中で返される電子プログラム・ガイド情報EPGがユーザ固有の電子プログラム・ガイド情報EPG1であるとは知らないが、実のところT2に提供される電子プログラム・ガイド情報は、確かにユーザにパーソナル化されている。電子プログラム・ガイド情報は、HiGAプロキシからIMS−Sサーバにユーザにパーソナル化されたやり方で要求されており、ユーザ固有のやり方でHiGAに返されたからである。従って、返信メッセージ2CD2内の返信情報EPG1も、電子プログラム・ガイドEPG1を有する返信メッセージ1CD2に「基づき」または「相互関係」があり、すなわちマッピングされている。従って、図2bの通信シナリオは、それぞれ互いに「基づいて」いる第1のタイプの制御情報と第2のタイプの制御情報の交換を備える。
【0056】
図2cは、MPEG2サービスストリーム提供の実施例に関するマッピング・デバイスの「マッピング機能」の別の例を示す。図2cでは、MPEG2ストリームは、サービス・プロセッサSP内のMPEG2デコーダによって復号される。図2cでは、返信メッセージ2CD2および1CD2は、肯定応答ACKの提供にしか過ぎない。しかし、図2cに示すように、第2の端末デバイスT2が実行するプロトコルとIMS−Sサーバが実行するプロトコルとは異なる、すなわちサービスプロバイダIMS−SからMPEG2サービスを提供してもらうための要求メッセージ2CD1はHTTP要求またはRTSP要求であるのに対して、ゲートウェイ装置HiGAが発行する要求は、メッセージ1CD1内のSIP要求である。従って、図2cにおいても、要求メッセージ1CD1は、メッセージ2CD1のHTTP要求に「基づいて」いる。同様に、返信メッセージ1CD2(簡単な肯定応答ACK)はSIP肯定応答メッセージであり、HTTP肯定応答メッセージである肯定応答メッセージ2CD2は、SIP肯定応答メッセージ1CD2に「基づいて」いる。従ってこの場合、例えばIPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(MPEG2)などを実行するマッピング・デバイスは、サーバIMS−Sと第2の端末デバイスT2との異なる制御プレーン間の要求メッセージおよび肯定応答メッセージを単に「マッピング」する。
【0057】
図2cは、特定のサービス提供の要求を第2のタイプのHTTP端末デバイスT2が行う場合、サービス固有のマッピング・デバイスが、リソース要求をサーバIMS−Sとネゴシエートするために、プロキシ・アプリケーションを実行する別の実施例も示す。この実施例は、VoD(ビデオオンデマンド)サービスにアクセスし、第2の端末T2がセット・トップ・ボックスSTBで構成されている場合に関する。(図2cの括弧で示すように)セット・トップ・ボックスSTBは、RTSPプロトコルを使用してVoDサーバとメディア・セッションを開始している。図1cまたは図2aに示すように、実際のビデオストリーミングは、直通回線DLまたはアクセス・ネットワークACを通して提供されてもよい。重要な側面は、セット・トップ・ボックスに要求されたストリームを配信するために十分なリソースRES(例えば、帯域幅)を、アクセス・ネットワークが有するべきことである。サーバIMS−Sの一般的機能は、終端デバイスが必要とするリソースRESとアクセス・ネットワークACで利用可能なリソースRESとをネゴシエートできることである。従ってIMS−Sサーバは、一般にQoS(サービス品質、Quality of Service)プロビジョニングを可能にする。しかし、図1a、1b、1cの先行技術を参照して説明したように、市販のセット・トップ・ボックスSTBは、このようなリソースRESをIMS−Sサーバとネゴシエートする能力を持たない。
【0058】
しかし、図2cに示すようにゲートウェイ装置HiGAが、RTSPプロキシ・アプリケーションAS−A(RTSP)を実行するサービス固有マッピング・デバイスを備える場合、QoSの知識を全然持たない市販のデバイスが、QoS予約システムを有するネットワークでQoSパラメータを要求することができる。簡単な例は、ユーザが5Mbpsの帯域幅を必要とする高解像度映画すなわちHDTV映画を見たい場合である。アクセス・ネットワークACが3Mbpsだけを提供する場合、高解像度映画を市販のセット・トップ・ボックスSTBを有するユーザに全く提供することができないので、問題がある。
【0059】
HiGAのアプリケーションスペースのRTSPプロキシは、リソースの予約/割り当てをしないで、予約は、実のところIMS−ASからの依頼に応じてネットワークのリソースマネージャエンティティによって行われる。その結果、IMS−ASは、RTSPプロキシがトリガするHiGA内のIMS IPTVクライアントから要求される。IMS IPTVクライアントは、まさにSIPをサポートするとともにIPTVサービスに「気付いている」HiGA内のエンティティである。それ故それは、本当のHiGAの機能を構成する。従って、RTSPクライアント(デバイス内)から、RTSPプロキシ(HiGAのアプリケーションスペースに置いてある)、IMS IPTVアプリケーション(HiGAの中核機能)、IMS AS、アクセス・ネットワークリソースマネージャを記載の順番で使用して、ユーザのストリーム要件およびアクセス・ネットワークACの能力を前もってネゴシエートすることが可能であり、次いでリソースRESが十分にあるときはストリームを許可し、またリソースRESが十分にないときスはトリームを許可しない。
【0060】
他方、RTSPプロキシ自体は実は上記の順番の端にあり、それ自体でリソース予約を行わないことに留意すべきである。リソース予約は、IMS ASがデバイスのIMS IPTVアプリケーションから要求を受けるとき、IMS ASが(前述の他のネットワークコンポーネントとともに)行う。RTSPプロキシは、クライアントからIMS IPTVアプリケーションにRTSP要求を単に渡す。さらなる詳細については、好ましい実施例の「パーソナル化されたコンテンツ用のトリガ」を参照して以下に説明する。
【0061】
要約すると、図2cでは第2のタイプの制御データ2CD1は、ビデオストリーミング提供の簡単なサービス要求を構成し、この要求2CD1は、RTSPプロキシ・アプリケーションAS−A(RTSP)に提供される。次いでRTSPプロキシ・アプリケーションは、要求されたサービス(ビデオストリーム)を第2のタイプの端末デバイスSTBに提供するために十分なリソースがアクセス・ネットワークACにあるかどうかを問い合わせるために、サーバIMS−Sに問い合わせ/要求メッセージ1CD1を開始してもよい。次いで要求/問い合わせメッセージ1CD1の受信に応えて、サーバIMS−Sは、サービス提供のために十分なリソースRESがあるかどうかをアクセスシステムACとネゴシエートまたはチェックしてもよい。十分なリソースがある場合、肯定応答メッセージ1CD2=ACKがHiGAのRTSPプロキシ・アプリケーションに返信され、十分なリソースが見つからない場合、否定応答メッセージ1CD2=NACKがRTSPプロキシ・アプリケーションに提供される。次いで対応する肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージが、RTSPプロキシ・アプリケーションからセット・トップ・ボックスSTPに提供される。市販のセット・トップ・ボックスSTPは、サービス提供に関して一般的な要求メッセージの送信だけができるが、まずRTSPプロキシ・アプリケーションは、サービス提供のために必要な帯域幅(リソースRES)をチェックし、予約してもよい。このようにして、ユーザ固有ベースで(RTSPプロキシ・アプリケーションは、HiGAが知っているユーザ・アイデンティティを使用してセット・トップ・ボックス(STB)からの要求をパーソナル化し得るので)、ビデオストリーミング提供を単に拒否または許可することが可能なだけでなく、例えばより狭帯域すなわちQoSの低いビデオサービス提供を許可することも可能である。このようにして、ゲートウェイ装置HiGAは、サーバIMS−SとQoSのユーザ固有のネゴシエーションを実行し許可する。例えば、ユーザは、アクセス・ネットワークACのある帯域幅に対してだけ支払っていてもよく、そのRTSPプロキシ・アプリケーションを有するゲートウェイ装置HiGAは、ビデオサービスの提供をユーザが支払ったQoSに「適応」させてもよい。
【0062】
図2b、2cの実施例および図2aの通信システムSYSの概略ブロック図および図3の通信方法で説明したように、本発明のおかげで従来の第2のタイプの端末デバイスT2も、HiGAプロキシの仲介によって第1のタイプの制御情報を提供されてもよい。このやり方で、ユーザ固有すなわちパーソナル化されたコンテンツデータも、簡単で標準的な第2の端末デバイスT2にも提供されてもよい。
【0063】
以下ではIPTVの事例に関連する本発明の特別な実施形態について、図2dを参照して、また図4a、4b、4c、4d、4eも参照して説明する。
【0064】
図2dは、本質的に図2aのIPTVサービスアプリケーションの具体的事例に相当する。図2dには、アプリケーションスペースおよびその内部のサービス固有アプリケーションならびにHiGA経由でIMSサービスにアクセスし得る非IMSデバイスのセットを示す。IMSサービスの一例はIPTVサービスである。非IMSのSTB(第2の端末デバイス)と、HiGAアプリケーションスペース内のIPTVサービスアプリケーション(マッピング・デバイス)と、IMS IPTV ASとの間の遣り取りを、図4a、4b、4c、4d、4eに示す。これらの図は、IPTVサービスに固有のシグナリング図を示し、サービス実施の一例としてここに示す。一部のメッセージは、HiGA実施の標準的なものであるが、採用されたIPTVアプリケーションを有するHiGAアプリケーションスペースの特殊なメッセージについては、本発明の機能を説明するために強調する。他のIMSサービスおよび非IMSサービスに関しては、提供されるアプリケーション(サービス)に依存するが、図4a、4b、4c、4d、4eのシーケンス図と同様であろう。
【0065】
図2dに示すように、アプリケーションスペースを有するHiGAは、HiGA内に配置されるアプリケーション固有ロジックのサポートを引き受ける。制御プレーンは、マッピング・デバイスを用いてこれをSTB固有の制御プレーンにマッピングするタスクを有するHiGAに前と同じように終端される。従って、HiGAは、前に説明したようにSTBへのIPTVサーバプロキシとしての機能をこの場合も果たす。このようにしてHiGA内のアプリケーションスペースは、IMS IPTV ASからのアプリケーション固有データを終端するモジュールの収納場所である。この場合もやはり図2aに見られるように、IMSコンテンツサーバIMS−SからのメディアプレーンはSTBに終端される。
【0066】
上に説明したように、HiGAの機能は、レジデンシャル・ゲートウェイまたはマスタSTB(M STB)に配置できよう。マスタSTB(M STB)は、複数のSTBためにIMS制御プレーンを処理する1つのマスタデバイスに接続されるホーム環境の複数のSTB(スレーブSTB)の存在を可能にする。
【0067】
図4a〜4eの全図は、本発明の好ましい形態に関するが、本発明の主要範囲は図2aおよび図3の図に示されているので、本発明の範囲を限定すると決して見なしてはならないことに留意してもよい。
【0068】
STBのメディア・セッション開始について、図4aに示す。図4aには、従来のゲートウェイ装置HiGAに既に部分的に組み込まれているメッセージがあることに留意すべきである。本発明の好ましい形態に従う新しいメッセージは、図4aにおいて(および以下で説明する図4b〜4eの他のフローチャートにおいても)それぞれ○印が付いている。図4aは、図2bのEPGダウンロードに関連する本発明のより詳細な実施形態である。
【0069】
図4aでは、右側の「メディアサーバ」が図2aの右側に示すIMS−Sサーバに相当する。セット・トップ・ボックスSTBは、第2のタイプの端末デバイスT2に相当する。「:HiGA」/:CSCF(コールセッション制御機能)は、ゲートウェイ装置HiGAに配置されている。「:IPTV AS」はIMSサーバのアプリケーションスペースに相当する。
【0070】
図4aの前提条件は、:CSCFのトリガがREGISTER時にsip:family@op.coに対して設定されていて、STBは電源が切れており、sip:family@op.comはセット・トップ・ボックスSTBのデフォルトのIMSアイデンティティである。図4aのセット・トップ・ボックスSTBのメディア・セッション初期設定は、STBからHiGA送信されるメッセージ1:メッセージ電源オンで始まる。メッセージ2:REGISTERで、HiGAは家族のアイデンティティを登録する。このステップ2:には、HiGAによるセット・トップ・ボックスSTBのアプリケーションスペースASへの登録を含む。ステップ2:は、例えば「Rechonアーキテクチャ報告(Rechon Architecture Report)EAB−05:045608、2005−12−22」などに定義されている従来のメッセージである。
【0071】
ステップ3:では、登録要求が事前設定のトリガに基づきアプリケーションスペースに中継される。ステップ4:では、アプリケーションスペースASが、ユーザプロファイルを有するステップ4:MESSAGEメッセージで応答する。ステップ5:では、MESSAGEをHiGAに送信する。今度は受信したユーザプロファイルに基づき、ゲートウェイ装置HiGAは、ステップ6:SUBSCRIBEでアプリケーションスペースASにサブスクリプションを実行する。ステップ7:SUBSCRIBEでは、サブスクリプションメッセージがアプリケーションスペースASに中継される。ステップ8:では、アプリケーションスペース:IPTV ASが、対応するユーザプロファイルに対するEPGのURLを有するNOTIFYメッセージで応答する。ステップ9:NOTIFYでは、URLを有するNOTIFYメッセージがゲートウェイ装置HiGAに中継される。これまでのステップ1:〜9:は従来のものであり、市販の第2の端末デバイスT2も、対応するユーザプロファイルに対するEPGのURLを受信するために、このようなステップを実行し得る。
【0072】
本発明に従って、ステップ10:では、ゲートウェイ装置:HiGAがメッセージ10:EPGデータ読み出しメッセージを:IPTV ASアプリケーションスペースに送信する。このようにして、ステップ10:では、アプリケーションスペースのIPTVアプリケーション:IPTV ASが、受信したURLに指定された場所からEPGを読み出す。ステップ11:フォーマットXのEPGでは、URLから読み出されたEPGデータがセット・トップ・ボックスSTBが普通サポートしていないフォーマットで受信される、すなわち本質的にEPGは、第1のタイプの制御データフォーマットである(図2bも参照)。それ故ステップ10では、ゲートウェイ装置:HiGAは、セット・トップ・ボックスSTBがサポートしている第2のタイプのフォーマットにEPGを変換する。これが行われるのは、EPGは、セット・トップ・ボックスSTBがサポートするフォーマットと普通必ずしも同じではないからである。すなわち、EPGフォーマットは、STBがサポートするフォーマット例えばHTMLフォーマットに変換される。ステップ12:では、第2の制御データタイプ(例えばHTML)に変換されたEPGデータが、セット・トップ・ボックスSTBに中継される。このやり方で、市販のセット・トップ・ボックスSTBは、パーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGを受信し得る。
【0073】
ステップ13:INVITEでは、トランスポートネットワークのメディアストリームにネットワークリソースを割り当てるために使用されるだろうSDPを有するINVITEメッセージが、HiGAによって送信される。ステップ12:の後、すなわちEPGのダウンロード後、:HiGAは、図2cに示す原理に見られるように、リソースネゴシエーションを実行し得る。このようにして、:HiGAは、まずアクセス・ネットワークACに、決まった最大帯域幅例えば5MB回線を予約してもよい。次いでSTBのそばにいるユーザは、IMSサーバへの要求としてストリームチャネルを選択してもよい。例えばユーザは、HDTVチャネルを要求してもよい。アクセス・ネットワークACが回線を提供できない場合、HiGAは、NACKメッセージを返信し、アクセス・ネットワークACが回線を提供できないと伝える(図2cも参照)。HiGAは、別のストリームを試みたほうがよい、またはより低解像度のチャネルでストリーミングをするように、メッセージでネゴシエートもしてもよい。
【0074】
ステップ14:では、招待メッセージINVITEがCSCF(コールセッション制御機能)から中継される。ステップ15:では、ユニキャスト・アドレスまたはマルチキャスト・アドレスを有するOKメッセージが、アプリケーションスペース:IPTV ASから返信される。ステップ16:では、OKメッセージは、:CSCFから:HiGAへ中継される。
【0075】
ステップ17:メディア・セッション開始は、従来のシステムでサポートされていない重要なメッセージである。ステップ17:では、HiGAの:IPTVアプリケーションスペースが、セット・トップ・ボックスSTBとサービス提供デバイス(メディアサーバ)との間のメディア・セッション確立を呼びかける。このメッセージにより、:HiGAがステップ17におけるメディア・セッション確立を積極的に制御し開始し得るので、これは重要なメッセージである。図4b、4cは、この好ましい詳細をさらに示す。
【0076】
ステップ18:メディア・セッション確立では、従来のやり方で、図2aに示すように例えば直通回線DLまたはアクセス・ネットワークACを通して、メディア・セッションがSTBとメディアサーバIMS−Sとの間で確立される。
【0077】
このようにして、:HiGAがユーザ固有ベースで登録を実行するので(図4aの最初のブロック参照)、ユーザ固有の電子プログラム・ガイドEPGを:IPTV ASから読み出すことが可能であり、この固有の電子プログラム・ガイドEPGは、ステップ12:の前に変換された後、市販のSTBに中継されてもよい。その後、メディア・セッション確立がトリガされてもよい。このようにして、制御データ(電子プログラム・ガイドEPG)はユーザにパーソナル化されたやり方でセット・トップ・ボックスに提供されてもよく、これは市販のセット・トップ・ボックスSTBが普通することができないことである。
【0078】
図4bは、図4aのステップ17:メディア・セッション開始の説明としてUPnPプロトコルを使用するユニキャスト・セッション確立を示す。図4bの前提条件は、STBは電源が入れられておりHiGA経由でサーバIMSに登録されている、すなわち図4aのステップ1:〜9:は、前もって実行されている。図4bでは、右側のメディアサーバは、図2aに示すサーバIMS−SのサービスメモリSERMに格納されたサービスSERVに相当する。HiGAとUPnPメディアサーバはともに、図2aに示すHiGAに配置される。図4bの左側のSTBは、図2aに示す第2の端末T2に相当する。
【0079】
図4bのステップ1:では、UPnPサーバがHiGAアプリケーションスペースの中にIPTVアプリケーションとともに配置されていて、メディアサーバに配置されたビデオコンテンツのURLを渡し、メディア・セッションを開始するようにセット・トップ・ボックスSTBに呼びかける。UPnP AVアーキテクチャ、特に「UPnP AVアーキテクチャ(UPnP AV architecture)0.83」のセクション6.5に記載の非同期プッシュモデルを、好ましくはここで使用できよう。
【0080】
ステップ2:では、ユニキャスト・セッションの確立があり、その意味するところは、STBのUPnPメディアレンダラが右側のメディアサーバとユニキャスト・ストリームを確立する。図2cと同様に、これは、RTSPプロトコルで行われてもよい。ステップ3:では、RTPメディアストリームが、メディアサーバからSTBに送信される。このシナリオでは、セット・トップ・ボックスSTB固有のアプリケーションは、好ましくは「UPnP AVアーキテクチャ0.83」に記載のUPnPメディアレンダラデバイスであることができよう。
【0081】
重要なステップ1:で述べたように、セット・トップ・ボックスSTBは、メディアサーバに配置されたビデオコンテンツのURLを渡されて、メディア・セッションを開始するように呼びかけられる。このようにして、:HiGAからSTBの積極的な制御が行われてもよい。
【0082】
図4bとは対照的に、図4cは、図4aのステップ17:で使用されてもよいマルチキャスト・セッション確立を示す。図4aに示すユニットに加えて、図4cは、ゲートウェイ装置HiGAと:CSCF(コールセッション制御機能)との間に配置されるレジデンシャル・ゲートウェイRGWも示す。図4bと同様に、図4cは、:HiGAが登録されていて、EPGがSTBによってダウンロードされているという前提条件に基づいている。
【0083】
本発明に従う重要なメッセージ:INVITEが備えている中には、マルチキャストされたチャネル(例えば、ブロードキャストされたTVチャネル)を受信するように要求するINVITEメッセージを、HiGAのIPTVアプリケーションがCSCFに送信することがある。このようにして、本発明に従って:HiGAは、マルチキャストされた特定のチャネルの受信を要求して、第1のタイプの要求メッセージを:CSCFに積極的に送信してもよい。本質的にステップ1:INVITEは、ブロードキャストセッションを開始すること、例えばINVITEtv_as@op.comである。
【0084】
ステップ2:では、INVITEメッセージは、:CSCFによってIPTVアプリケーションスペース:IPTV ASに中継される。ステップ3:では、サーバIMS−SのアプリケーションスペースASが、TVチャネルのビデオストリームを有するマルチキャスト・グループに関するマルチキャスト・アドレスを有するOKメッセージ(例えば200)で応答する。このマルチキャスト・アドレスは、ステップ3:にMC_Xで示す。ステップ4:では、OKメッセージがゲートウェイ装置HiGAに送信される。ステップ2:〜ステップ4:は、要求メッセージをサーバに中継するため、およびこのようなメッセージにサーバが応答するための、従来のメッセージである。
【0085】
本発明に従ってステップ5:では、HiGAアプリケーションスペースのIPTVアプリケーションスペースが、セット・トップ・ボックスSTBのIGMPクライアントにマルチキャスト・グループに参加するように呼びかける。さらに本発明に従ってステップ6:では、セット・トップ・ボックスSTBのIGMPクライアントは、レジデンシャル・ゲートウェイRGWにIGMP JOINメッセージを送信し、レジデンシャル・ゲートウェイRGWがそれをトランスポート(アクセス)ネットワークのIGMPアウェアアクセスノードに送信することにより、新しいマルチキャスト・グループに参加する。
【0086】
図4cのメッセージ1:、5:、6:により、マルチキャストされたチャネル(例えば、ブロードキャストされたTVチャネル)の特定のマルチキャスト・グループに参加し得るようなやり方で、第2のタイプの制御データでSTBを制御することが可能になる。従って:HiGAは、マルチキャストされたチャネルに関してサーバ:IPTV ASと「ネゴシエーション」を実行し、次いでステップ4:でOKメッセージを受信後、マルチキャスト・グループに参加するようにIGMPクライアントに呼びかけるために、セット・トップ・ボックスSTBに対応する第2のタイプの制御データを送信してもよい。このようなネゴシエーションは、市販のセット・トップ・ボックスSTBでは実行できない。
【0087】
図4dは、電子プログラム・ガイドEPGを更新するために、サーバからセット・トップ・ボックスSTBに制御データを送信する一実施例を示す。図4dの前提条件は、セット・トップ・ボックスSTBが電源を入れられており、HiGA経由でIMSサーバに登録されている(基本的に図4aのステップ1:〜6:が実行されている)。図4dの目的は、STBの制御データを更新する一例として、基本的に:HiGAのIPTVアプリケーションがEPGの更新を行うことである。しかし、他の種類の制御データも全く同じやり方で更新できることが理解される。
【0088】
ステップ1:は、サーバサイドIPTV ASがEPG更新メッセージを:HiGAに送信する従来のメッセージである。HiGAのIPTVクライアント(IPTVプロキシ・アプリケーション)は、EPGを受信し、EPGはSTBがサポートするフォーマットに変更される。EPGのこの変換は既に、図4aを参照してステップ12:で説明したように、本発明に従う新しいメッセージの一部である。
【0089】
図4dのステップ2:では、:HiGAのIPTVプロキシ・アプリケーション(クライアント)が、EPG更新をセット・トップ・ボックスSTBに送信する。このステップは、セット・トップ・ボックスSTBがサポートするEPGの様式の実装に個別のものである。代替の好ましい形態は、STBへのEPGファイル全体または変更だけの送信を含む。しかし、重要なことは、図2bと同様に、電子プログラム・ガイドEPGに関する制御データが、サーバ:IPTV ASと:HiGAとの間で第1のタイプのフォーマットで交換され、:HiGAでSTBがサポートするフォーマットに変換してもらうことにより、セット・トップ・ボックスSTBが、この更新を理解するようになることである。
【0090】
このようにして、市販のSTBが、変更のない一般のユーザ固有でないEPGだけを受信できるのに対して、本発明の通信システムSYSは、パーソナル化された(ユーザ固有の)EPGおよびその変更を、市販のSTBにダウンロードすることを可能にする。
【0091】
図4a〜4eの上記多数の実施例で説明したように、HiGAアプリケーションスペースのIPTVプロキシ・アプリケーション(クライアント)は、市販のSTBが普通できない機能および変換機能を引き受ける。HiGAは、「最新」のSTBが自装置で実行し得る機能を従来のSTBが実行するために、一種のフロントエンドの役割を果たす、と言うこともできよう。
【0092】
もう1つの重要なシナリオは、基本的に図4eに示すように、:HiGAアプリケーションスペースのIPTVプロキシ・アプリケーション(クライアント)の助けで、パーソナル化されたコンテンツをどのようにSTBに配信し得るかである。パーソナル化されたコンテンツの一例は、ユーザの好みまたはユーザプロファイルに合わせた広告である。この広告は、コマーシャル時間中にユーザに見せられるだろう。従って、パーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGをダウンロードおよび変換したのと同様に、図4eのシナリオは、パーソナル化されたコンテンツの市販のSTBへの提供に関連する。
【0093】
図4eでは、ユニットである:STB、:HiGA、:CSCF、IPTV ASおよび:メディアサーバの位置付けおよび配列は、図4aのそれぞれのユニットに相当する。図4eの前提条件は、STBが電源を入れられており、:HiGA経由でサーバIMSに登録されていることである。:HiGAは、サーバサイドから送信されるトリガイベントを理解するように、マルチキャスト・チャネル・イベント・トリガに登録する。
【0094】
図4eに示すように、ステップ1:イベントトリガでは、イベントトリガがHiGAで受信される。これは、コマーシャルの開始などのイベントに関するトリガ、ルーティング用の双方向性トリガ等であることができよう。もちろん、究極的にステップ1:のイベントトリガの目的は、セット・トップ・ボックスSTBに特定の動作を呼びかけることである。このイベントトリガ(第1のタイプの制御データ、図2a参照)は、市販のセット・トップ・ボックスSTBが理解できるように、HiGAによって第2のタイプの制御データに変換される。一般にイベントトリガの基本機能は、STBに特定の動作を呼びかけることである。図4eの例では、もちろんイベントトリガの目的は、STBにコマーシャルであるメディア・セッションの開始を通知することである。すなわち、もちろん最終的願望は、パーソナル化されたやり方でコマーシャルまたは広告に接続するために、STBがサーバサイドとメディア・セッションを開始することである。
【0095】
それ故ステップ2:では、メディア・セッション確立が開始され、トリガのURLに基づき、HiGAのIPTVアプリケーション(プロキシ・アプリケーション)が、セット・トップ・ボックスSTBにメディア・セッション確立を呼びかける。このメディア・セッション確立は、ユニキャスト・セッションが確立されるかマルチキャスト・セッションが確立されるかに応じて、図4b、4cに示す。
【0096】
パーソナル化されたコンテンツを配信するためのユニキャスト・セッションの確立(図4b)は、アクセストランスポートネットワークACのネットワークリソースの観点からは高過ぎることがある。このため、広告などのパーソナル化されたコンテンツは、CPN(宅内ネットワーク、Customer Premises Network)、例えばSTB自体かまたは事業者が制御するNAS(ネットワーク接続ストレージ、Network Attached Storage)などにあらかじめキャッシュできよう。この場合、図4eのステップ3:、4:におけるメディアサーバは、あらかじめキャッシュしたコンテンツを有するCPNエンティティ(例えば、STBまたはNAS)であろう。
【0097】
:HiGAは登録プロセスのために(およびその中でユーザ・アイデンティティを格納するために)メッセージをパーソナル化するので、ユーザにパーソナル化されたコマーシャルを実際のメディア・セッションでSTBに提供することは、実現し得る。HiGAは、コマーシャル(イベントトリガ開始)が特定のユーザ・アイデンティティ用か否かをチェックするために、どんな種類のイベントトリガが受信されるかのフィルタリングを実行するからである。それが特定のあらかじめ登録されたユーザ・アイデンティティ用である場合だけ、HiGAは、このコマーシャルに対してSTBにメディア・セッションを呼びかける。このやり方で、パーソナル化されたコンテンツ例えばコマーシャルが、ユーザにパーソナル化されたやり方でSTBに提供されてもよい。これとは対照的に、従来の市販のセット・トップ・ボックスを使用すると、誰もが広告時間に同じ広告を見なければならないだろう。すなわち本発明に従って、特定の前もって合意されたURLが特定のコマーシャルストリームを送信しようとしている場合、HiGAはトリガを受信するだろう。HiGAの中では、URLはユーザIDに関連付けられており、それ故、コマーシャルが送信されようとしていて、ユーザIDが前もってそれに興味を示している場合、HIGAは、サーバサイドでの特定のコマーシャルの提供を示す第1のタイプの制御データだけを、STBに提供する。その場合、メディア・セッション設定が、このビデオ情報提供のために実行される。
【0098】
VoDストリームの呼びかけに関して、SIP INVITEメッセージをIPTV ASに送信できよう。この達成のために、STBのIPTVアプリケーションは、代替プロトコル(z.B.UPnP、HTTP、SIP等)の1つを通じてHiGAにメッセージを送信でき、その結果HiGAは、サーバのIPTV ASと適切なSIPダイアログを開始するだろう。SDPを運ぶダイアログの最終メッセージは、ネゴシエートしたメディア・セッションの帯域幅要件に従って、アクセストランスポートネットワークACのリソースRESを予約するために、リソース管理システムをトリガできよう。基本的にリソースネゴシエーションは、図2cの実施例で概説したように行われるだろう。
【0099】
通信システムSYS、特にゲートウェイ装置HiGAを、図2aのブロック図および図3のフローチャートに示すように構成して、特にゲートウェイ装置HiGAを図2aに示すように市販のセット・トップ・ボックスSTBに対する一種のプロキシ・アプリケーションとしてサービス固有のマッピング・デバイスを有するように構成して、第2の端末デバイスT2の制御プロトコルにサービス提供デバイスIMS−Sのサービス制御プレーンを適応、変換および解釈する適切なアプリケーションをHiGAのアプリケーションスペースASに採用することにより、ゲートウェイ装置HiGAは、STBなどのIMSを理解しない様々なタイプのホームデバイスに対して、例えばIMSベースのサービスへのアクセスを提供し得る。それゆえ本発明は、非IMSデバイスとIMSベースのサービスとの間の不適合の問題を解決し、それ故に、事業者が、種々の標準的市販のホームデバイスにIMSを通じて自社のマルチメディアサービスを提供する道を開く。
【0100】
図2bおよび図4a〜4eに示すように一態様は、標準STBがサーバのIMS IPTV ASに気付く必要なしにその元の機能の維持を可能にする、HiGAアプリケーションスペースのIPTVサポートに関連している。従って標準STBは、汎用メディア終端デバイスすなわち市販で購入し得る一般的な第2のタイプの端末デバイスでもよい。
【0101】
さらに、HiGAのアプリケーションスペースプロキシは、HiGAの容易なアップグレードを可能にする。サービスアプリケーションの新バージョンまたは既存のサービスアプリケーションの更新を、HiGAのアプリケーションスペースASにダウンロードし得る。これは、機能の点でHiGAに融通性を加え、サービスプロバイダが遠隔でHiGAを管理することを可能にする。
【0102】
図2a、3(原理)、図2b(EPG要求)、図2c(要求マッピング/リソース割り当て)ならびにより具体的な実施例である図2d(IMSサーバシステム)、図4a(メディア・セッション開始およびEPGダウンロード)、図4b(ユニキャスト・セッション確立)、図4c(マルチキャスト・セッション確立)、図4d(EPG更新)、図4e(トリガに基づくメディア・セッション開始)の本発明の全体にわたる上記実施形態は、上記のシナリオだけで役に立つわけではない。例えば、端末デバイスT2は、家庭の暖房システムの制御装置によって、監視カメラによって、家庭用電化製品の制御を実行する住宅制御デバイス(いわゆる「インテリジェントホーム」に見るような)、DVDもしくはMP3収集メモリ、または実のところ住宅内の他のどの物理ユニットによって構成されてもよいことも想像される。サーバIMS−Sは、携帯電話機などの例えばリモートアクセスデバイスに接続されてもよい。例えばこの場合、携帯電話機は、ユーザ固有のやり方で家の暖房システムの市販の暖房制御装置に遠隔からアクセスするために使用されてもよい。ホームメモリと携帯電話機との間にユーザ固有のメディア・セッションを確立することにより、携帯電話機にMP3ファイルをダウンロードするために、またはホームメモリから携帯電話機へ個人用DVDのビデオストリーミングを確立するために、携帯電話機は、家のDVDまたはMP3収集メモリにもトリガを送信してもよい。携帯電話機は、特に図4eに関して説明したように例えばトリガメッセージを使用することにより、家庭に配置された監視システムの市販のカメラのオン/オフ、アップ/ダウン、またはズームイン/ズームアウト制御にも使用されてもよい。これは、好ましくはUPnPプロトコルを使用して行われてもよい。このようにサービス属性の適応(マッピング)は、例えば自装置のIPアドレスを持たずSIPプロトコル(第1のタイプのプロトコル)を実行しない最終端末が使用される状況などの、市販の家庭電化製品を使用した家庭内の他の多くの実際的な例でも使用されてもよい。
【0103】
本発明は、サービス提供側が第1のタイプの制御データに基づいて動作するのに対して、端末デバイスが第2のタイプの制御データに基づいて動作する一般的通信システムに、その適用を見いだす。本発明によるゲートウェイ装置HiGAは、必要な相互運用性すなわち第1のタイプの制御プレーンと第2のタイプの制御プレーンの適合機能を提供する。第1のタイプがSIPに関連し、第2のタイプがHTTPに関連する特別な実施例について説明したが、本発明は、第1のタイプと第2のタイプの2つの異なる制御プロトコルを備える他のどの通信システムSYSでも使用し得る。
【0104】
さらに、本発明の変更形態および変形形態は、添付の特許請求項の範囲内で実行し得ることに留意すべきである。
【0105】
特許請求項の参照番号は、説明目的だけに役立ち、これらの特許請求項の範囲を限定しない。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1a】先行技術に従う通信システムSYSの概観図である。
【図1b】先行技術に従い、特定のユーザIDに関連する特定の所要のサービスに対する特定の好みを載せている、ユーザプロファイルメモリUP−MEM内のユーザプロファイルを示す図である。
【図1c】先行技術に従い、第1のタイプの端末デバイスT1が、サーバIMS−Sにパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPG1の形態のパーソナル化されたコンテンツを要求する場合の要求シナリオを示す図である。
【図2a】本発明に従う通信システムSYSのブロック図である。
【図2b】パーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGに関連して、IPTVの提供に関する第1の特定のサービス提供例を示す図である。
【図2c】第2の端末デバイスT2の要求制御プロトコルとサーバIMS−Sの制御プロトコルが異なる場合のMPEG2ストリームの提供、特にアクセス・ネットワークACに対するリソースRESのネゴシエーションにも関する第2の特定のサービス提供例を示す図である。
【図2d】IMSサーバおよびIPTVサービス提供の特定の場合に対する通信システムSYSおよびゲートウェイデバイスHiGAのブロック図である。
【図3】本発明の通信方法のフローチャートである。
【図4a】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するSTBのメディア・セッション初期設定の例示のフローチャートである。
【図4b】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するユニキャスト・セッション確立の例示のフローチャートである。
【図4c】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するマルチキャスト・セッション確立の例示のフローチャートである。
【図4d】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するEPG更新の例示のフローチャートである。
【図4e】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するパーソナル化されたコンテンツのトリガ例を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末デバイスが通信システムのサービス提供サーバの提供するサービスにアクセスし使用することを可能にする通信システム、通信方法およびゲートウェイ装置に関する。
【0002】
特に本発明は、標準端末デバイスが解決できないアプリケーション固有の属性を有するサービスを、サービス提供サーバが提供する状況に関する。すなわち本発明は、サービス提供サーバが第1のタイプで、通信システムが第1のタイプの端末デバイスと第2のタイプの端末デバイスを備えてもよい状況に関する。第1のタイプの端末デバイスは、第1のタイプのサービス提供サーバが提供するサービスに関係する制御データを理解し解決する。しかし、第1のタイプのサービス提供サーバが提供するアプリケーション固有の属性(サービス固有特性)を有するサービスに関係する第1のタイプの制御データを理解し解決することができない、第2のタイプの端末デバイスもある。
【背景技術】
【0003】
図1aは、背景技術および本発明が解決すべき問題を説明するための通信システムSYS示す。図1aでは、ホームネットワーク(宅内ネットワーク、Customer Premises Network)CPNは、相当数の端末デバイスT1、T2、…Tn…TNを備える。ホームネットワークCPNは、図1aでIMS−Nで示すサービスネットワークに接続されていてもよい。ホームネットワークCPNまたは接続されたサービスネットワークIMS−Nには、端末デバイスT1、T2、…Tn…TNに例えばIMSタイプの通信サービスではVoIP、テレビ会議およびIPTVなどの特定のサービスを提供するサービス提供サーバIMS−Sが用意されている。
【0004】
アクセス手順および配信手順は、図1aではHiGAで示すゲートウェイ装置が提供する。端末デバイス例えばT1からゲートウェイ装置HiGAへのアクセスメッセージACに応えて、サービス提供サーバIMS−Sは、ゲートウェイ装置HiGAが転送する配信メッセージDLを用いて要求されたサービスを配信する。普通、サービス提供サーバIMS−Sと端末デバイスT1、T2、…Tn…TNが同じ「タイプ」である場合、たとえサービスがサービスに関係するアプリケーション固有の属性も有していても、サービス提供サーバIMS−Sのサービスへのアクセスおよびその提供(配信)に問題はない。しかし、サービス提供サーバIMS−Sが第1のタイプであり、端末デバイスがサービスに関係する固有の第1のタイプの制御データ(アプリケーション固有の属性)を理解できない第2のタイプである場合、サービス提供サーバIMS−Sが提供するサービスだけは、第2のタイプの端末デバイスに配信されることがあるが、サービスに関係する第1のタイプの制御データは、第2のタイプの端末デバイスで復号され使用される可能性はない。以下ではこの様子をさらに説明するために、IMSサービスに関連し、図1b、1cにも関連するより具体的な例について説明する。
【0005】
図1a、1b、1cの例では、ゲートウェイ装置はHiGA(ホームIMSゲートウェイ、Home IMS GAteway)で形成され、端末デバイスT1(第1のタイプの端末デバイス)はSIPデバイス(SIP:セッション開始プロトコル、Session Initiation Protocol)であり、端末デバイスT2(第2のタイプの端末デバイス)は非SIPデバイスである。前に説明したように、HiGAは、ホームネットワークCPN内に在る機能ブロック(ゲートウェイ)であり、例えば、SIP端末デバイスおよび非SIP端末デバイスが、サービス提供サーバIMS−Sの提供するIMSベースのサービスにアクセスすることを可能にする。IMSベースのサービスには、VoIP(Voice over IP)およびテレビ会議などの通信サービス、ならびに図1aにやはり示すIPTVなどの他のマルチメディアサービスを含んでもよい。
【0006】
IMSサービスとして提供される例えばIPTVの特徴の1つは、エンドユーザに配信されるTVコンテンツのパーソナル化、例えばユーザのアイデンティティおよび好みに基づきパーソナル化された広告の配信などを可能にすることである。このために、HiGAは、図1bに示すユーザプロファイルメモリUP−MEMにユーザプロファイルを保有する。このようなユーザプロファイルは、例えば図1cに示すゲートウェイデバイスHiGAの交換部分EXに格納されてもよい。ユーザプロファイルは、IMSサービスアイデンティティに関連するあらゆる登録に対して保有される。例えば、図1bに示すように各ユーザ・アイデンティティ(ユーザID)は、特定の好み(制御情報)およびサービス識別表示IMS−IDに関連付けられている。例えば、各個別のユーザにユーザのEPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)で異なるTVプログラムが入手可能であってもよく、図1bに示すように、ID1=「父親」/制御情報=「スポーツ」、ID2=「息子」/制御情報=「映画および子供番組」、およびIDn=「母親」/制御情報=「広告」などが入手可能であってもよい。このような特定の好み(制御情報)が示される場合、HiGAは、制御情報を用いてパーソナル化されたやり方で要求されたサービスがユーザ(端末デバイス)に確実に配信されるようにする。
【0007】
例えば、第1のタイプの端末デバイスT1がユーザID=ID2を有するサービス配信要求を送信する場合、HiGAは、サービス提供サーバIMS−Sからパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPG2を読み出すべきことを知り、サーバIMS−SにEPG2の要求を送信する。あるいは、サーバIMS−Sが、図1cに示すようにユーザ・アイデンティティIDと制御情報IMS−CTRLとをマッピングするユーザ固有の好みマッピングテーブルを有する場合、第1のタイプの端末デバイスT1は、HiGAを通してサーバIMS−SにそのユーザIDであるID1(第1のテープの制御情報)を単に送信すれば十分であってもよく、サーバIMS−Sは、提供された第1のタイプ(パーソナル化された、すなわちユーザおよびサービス固有)の制御情報EPG1を復号し使用する能力がある第1のタイプの端末デバイスT1に、第1のタイプの制御情報(制御データ)を返す。端末デバイスとサーバが同じ(第1のタイプの)制御プロトコルを実行するならば、このやり方で、パーソナル化されたコンテンツは特定の登録、それ故特定のユーザに配信され得る。通常、IMSサーバIMS−Sを有する通信システムでは、端末デバイスT1もサーバIMS−Sも、同じSIP制御プロトコルを実行し、それ故このプロトコルを使用して互いに「話す」ことができる。
【0008】
HiGAがSIPと非SIP(例えば、UPnP(Universal Plug and Play))の両方のホームデバイスにIMS通信サービスを提供するIMS−SIPプロキシ(交換)機能を本質的に提供するのに対して、IMSシステムすなわちホームネットワークCPNまたは相互接続されたサービスネットワークIMS−NのアプリケーションサーバIMS−Sは、図1aに示すようにIPTV、VoIP、テレビ会議等を含む多数のマルチメディアサービスを提供し、通常このようなIMSサービスは、図1aに示唆するように異なる第2の制御プロトコルを実行する標準端末デバイスT2が使用および理解することのできないアプリケーション(サービス)固有の属性(制御情報)を有することができよう。例えばIPTVサービスは、EPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)およびサービストリガなどのアプリケーション固有の属性を有してもよい。VoIPサービスは、特定の広告または音楽に関して特定の属性を有してもよい。終端デバイスもIMSベースの端末デバイスである場合、もちろん(第1のタイプのSIP)端末デバイスT1にこのサービスに関係するアプリケーション(サービス)固有の属性を配信することに問題はない。しかし、端末デバイスが異なるタイプ(第2のタイプ)すなわち非IMSベースである場合は問題がある。この場合、このIMSベースのサービスに関係するアプリケーション固有の属性(制御情報)を、非IMSベースの第2のタイプの端末デバイスT2の制御プロトコルが「理解」できないからである。この問題は、サーバIMS−Sからのパーソナル化されたコンテンツのより高度な提供に関連するだけでなく、簡単な要求シナリオにさえ関連する。
【0009】
例えば第1の端末デバイスT1は、サービス・プロセッサSP(MPEG2デコーダ)を用いて、配信されたMPEG2ストリームを復号する能力があってもよい。しかし第1の端末デバイスT1は、このMPEG2サービスをサーバIMS−Sに要求するためにHTTP(第1のタイプ)の制御プロトコルを使用してもよい。サーバIMS−Sが第2の制御プロトコル例えばSIPを実行する場合、IMS SIPをサポートしていない第1の端末デバイスは、HTTP要求を使用してサーバIMS−Sのメディアにアクセスすることはできない。別の例は、第1の端末デバイスT1がアクセス・ネットワークのある帯域幅(あるリソース)を必要とするサービス、例えばビデオストリーミングを要求する場合に、アクセス・ネットワークが必要なリソースを提供できない場合である。第1の制御プロトコルと第2の制御プロトコルは異なるので、端末デバイスは、例えば、ある程度狭い帯域幅でも例えばより低い品質のビデオストリーミングには許容し得ることを、サーバIMS−Sとネゴシエートするなどの能力がないだろう。
【0010】
例えば簡単な標準セット・トップ・ボックスSTBなどの多くの市販の端末デバイスT2は、デバイスに固有のユーザIDを割り当てられておらず、簡単な要求メッセージを実行しており、復号またはサービスの実行だけができるが、ユーザ固有の特性を少しも提供できない。すなわち、それらは、「ユーザを認識できず」、ユーザに無関係なやり方でサービスを単に実行する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
これまで説明したように、サーバIMSの制御プロトコルと第2のタイプの端末デバイスT2の制御プロトコルとは異なるので、第2のタイプの端末デバイスT2の中には、提供されるサービスに関係する第1のタイプの制御情報(制御データ)をサーバIMS−Sと交換できないものがあるという問題がある。
【0012】
それ故、本発明の目的は、第1のタイプのサービス提供サーバが提供する第1のタイプの制御情報に関係して、第2のタイプの制御プロトコルを実行する第2のタイプの端末デバイスが、サービスを実行することを可能にする通信システム、通信方法およびゲートウェイ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本目的は、ゲートウェイ装置と、複数の端末デバイスと、これらの端末デバイスにアクセス・ネットワークを通してサービスを提供するサービス提供サーバとを備える通信システムによって解決され、前述のサービス提供サーバは、前述の端末デバイスに提供する1つ以上のサービスを格納するサービスメモリと、前述の1つ以上のサービスに関係する第1のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスに提供する少なくとも1つの第1のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述の端末デバイスのそれぞれは、前述のサービス提供サーバから前述のアクセス・ネットワークを通して提供されたサービスを処理するサービス・プロセッサと、前述のサービス・プロセッサによるサービスの実行に関係して、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスに提供する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバと交換し、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスと交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスを備え、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述の端末デバイスから受信した第2のタイプの制御データに基づいて、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバに提供し、サービス提供サーバの前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスから第1のタイプの制御データを受信し、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述のサービス提供サーバから受信した前述の第1のタイプの制御データに基づいて、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスに提供し、前述の端末デバイスの前述の第2のタイプの制御プロトコル・デバイスから前述の第2のタイプの制御データを受信する。
【0014】
さらに本目的は、複数の端末デバイスと、これらの端末デバイスにアクセス・ネットワークを通してサービスを提供するサービス提供サーバとを有する通信システムのゲートウェイ装置によって解決され、前述のサービス提供サーバは、前述の端末デバイスに提供する1つ以上のサービスを格納するサービスメモリと、前述の1つ以上のサービスに関係する第1のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスに提供する少なくとも1つの第1のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述の端末デバイスのそれぞれは、前述のサービス提供サーバから前述のアクセス・ネットワークを通して提供されたサービスを処理するサービス・プロセッサと、前述のサービス・プロセッサによるサービスの実行に関係して、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバと交換し、第2のタイプの制御データを前述の第2のタイプの端末デバイスと交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスを備える前述のゲートウェイデバイスに、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを提供する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述の端末デバイスから受信した第2のタイプの制御データに基づいて、第1のタイプの制御データを前述のサービス提供サーバに提供し、サービス提供サーバの前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスから第1のタイプの制御データを受信し、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、前述のサービス提供サーバから受信した前述の第1のタイプの制御データに基づいて、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスに提供し、前述の端末デバイスの前述の第2のタイプの制御プロトコル・デバイスから前述の第2のタイプの制御データを受信する。
【0015】
さらに本目的は、ゲートウェイ装置と複数の端末デバイスとこれらの端末デバイスにアクセス・ネットワークを通してサービスを提供する通信システムのサービス提供サーバとの間の通信方法によって解決され、前述のサービス提供サーバは、前述の端末デバイスに提供する1つ以上のサービスを格納するサービスメモリと、前述の1つ以上のサービスに関係して前述のゲートウェイデバイスに第1のタイプの制御データを提供する少なくとも1つの第1のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述の端末デバイスのそれぞれは、前述のサービス提供サーバから前述のアクセス・ネットワークを通して提供されたサービスを処理するサービス・プロセッサと、前述のサービス・プロセッサによるサービスの実行に関係して、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを有する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスとを備え、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データ(1CD)を前述のサービス提供サーバと交換し、第2のタイプの制御データを前述の端末デバイスと交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスを備え、方法は以下の、前述の端末デバイスの少なくとも1つから前述のゲートウェイ装置に第2のタイプの制御データを提供する工程と、前述のゲートウェイ装置の前述のサービス固有マッピング・デバイスから前述のサービス提供サーバに、前述の端末デバイスから提供された前述の第2のタイプの制御データに基づいて第1のタイプの制御データを提供する工程と、前述のサービス提供サーバの前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスから前述のゲートウェイ装置に第1のタイプの制御データを提供する工程と、前述のサービス固有マッピング・デバイスから前述の端末デバイスに、前述のサービス提供サーバから提供された前述の第1のタイプの制御データに基づいて第2のタイプの制御データを提供する工程とを備える。
【0016】
本発明によれば、例えばIMSベースのアプリケーション(通信)サーバと非IMS端末(ホーム)デバイスとの間に、必要なゲートウェイ機能を提供する例えばHiGAゲートウェイデバイスなどにサービス固有の特性があることには、特別な利点がある。これをもとにして、標準端末デバイスも、ある種のパーソナル化された制御情報を提供されてもよい。
【0017】
好ましくは、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、IPTVプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイスを備える。
【0018】
さらに好ましくは、前述の第2のタイプの制御データは、第2のタイプのサービス要求を構成し、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、第1のタイプの制御データとして、前述のアクセス・ネットワークが前述のサービスを端末デバイスに提供するために十分なリソースを有するかどうかをサービス提供サーバに問い合わせる第1のタイプの問い合わせ要求を送信し、前述のサービス提供サーバは、サービス提供サービスが十分なリソースがあることを確かめた場合、サービス提供のために十分なリソースがあることを示す肯定応答メッセージを第1のタイプの制御データとして送信し、サービス提供サーバが十分なリソースがないことを確かめた場合、サービス提供のために十分なリソースがないことを示す否定応答メッセージを第1のタイプの制御データとして送信する。
【0019】
さらに好ましくは、前述の端末デバイスは、サービス・プロセッサとしてMPEG2デコーダを有するセット・トップ・ボックスを備え、前述のサービス提供サーバは、前述のサービスメモリの中にサービスとしてVoD(ビデオオンデマンド、Video on Demand)サービスを備え、前述のサービス固有マッピング・デバイスは、RTSPプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイスを備え、前述の制御プロトコルはRTSPであり、前述のリソースは前述のアクセス・ネットワークの回線の帯域幅である。
【0020】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置および前述の端末デバイスは、宅内ネットワークの一部である。
【0021】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、前述の宅内ネットワークのレジデンシャル・ゲートウェイの中に設置される。
【0022】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、前述の端末デバイスから前述の第2のタイプの第1の制御データとしてEPGダウンロード要求を受信し、前述のゲートウェイ装置が提供する前述の第2のタイプの制御データはパーソナル化されたEPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)を備える。
【0023】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、メモリの中に前述のユーザ・アイデンティティを備える。
【0024】
さらに好ましくは、前述のユーザ・アイデンティティは、前述のゲートウェイ装置に挿入されたプラグインまたは前述のゲートウェイ装置のメモリの中に挿入されたUICCカードに格納される。
【0025】
さらに好ましくは、前述の端末デバイスは、セット・トップ・ボックス、暖房システム制御装置、住宅監視システム、カメラ、またはインテリジェントハウスの中央住宅制御装置を含むグループから選択された1つ以上のものである。
【0026】
さらに好ましくは、前述の制御データの前述の第1のタイプはSIP(セッション開始プロトコル、Session Initiation Protocol)であり、前述の制御データの前述の第2のタイプは、HTTPかまたはUPnPのどちらかである。
【0027】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、前述のサービス提供デバイスから第1のタイプの制御データとして前述のダウンロードされる第1のタイプのEPGを受信し、前述の受信したEPGのフォーマットを前述の端末デバイスがサポートするフォーマットに変換する。
【0028】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、端末デバイスと前述のサービス提供デバイスとの間のメディア・セッション確立を呼びかける。
【0029】
さらに好ましくは、前述のメディア・セッション確立はユニキャスト・メディア・セッション確立である。
【0030】
さらに好ましくは、前述のメディア・セッション確立は、マルチキャスト・メディア・セッション確立である。
【0031】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データとしてEPG更新メッセージを受信する。
【0032】
さらに好ましくは、前述のゲートウェイ装置は、第1のタイプの制御データとしてイベント・トリガ・メッセージを受信し、前述のイベント・トリガ・メッセージに基づいて第2のタイプの制御データとして、メディア・セッション確立メッセージを前述の端末デバイスに送信する。
【0033】
本発明のさらに有利な実施形態および改善については、従属請求項に挙げている。しかし本発明は、請求項、図面および明細書に個別に記載している特徴および工程も備えることに留意すべきである。それ故、本発明は、このような特徴および工程の組み合わせに基づく実施形態も備える。
【0034】
以下では、本発明について図面を参照して説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下では、まず本発明の原理について、本発明に従う通信システムSYSのブロック図である図2aを参照して説明する。通信システムSYSは、ゲートウェイ装置HiGAと、複数の端末デバイスT1、T2、…Tn…TNと、これらの端末デバイスT1、T2、…Tn…TNにアクセス・ネットワークACを通してサービスSERVを提供するサービス提供サーバIMS−Sとを備える。
【0036】
図2aに示すように、サービス提供サーバIMS−Sは、前述の端末デバイスT1、T2、…Tn…TNに提供する1つ以上のサービスSER1、SER2、SER3を格納するサービスメモリSERMを備える。サーバIMS−Sは、図2aではHiGAに単純に接続されているように示されているが、図1aに示すように別個のサービス提供ネットワークIMS−Nにも配置されてもよい。サービス提供サーバIMS−Sは、制御プロトコル・デバイスが提供する制御プロトコルIMS−CTRLPを実行する。制御プロトコルの一例はSIPである。このタイプのプロトコルは、「第1のタイプ」のプロトコルと呼び、1つ以上のサービスSERVに「関係して」第1のタイプのSIP制御データCSを提供する。サービスメモリSERMの中の各サービスは、独自の制御プロトコルを有してもよいし、また全サービスに対して1つの制御プロトコルが提供されてもよい。サービスは、既に図1aに示し上記したように、例えばIPTV提供(IPTV provision)(MPEG2ストリーム提供)、VoIPサービス、テレビ会議、IPTVでもよい。制御プロトコルの1つはSIPでもよいが、他の制御プロトコルも使用されてもよい。
【0037】
「関係して」の意味は、以下でさらに詳細を説明する図2bの実施例を参照して理解されてもよい。ここでは、サービスはIPTVであり、制御データ(第1のタイプの制御データ)は、ユーザ固有の電子プログラム・ガイドEPG1、EPG2、…EPGnである。しかし、第1のタイプの制御データまたは制御情報は、特定のサービス、IPTVに関連するHTMLページの提供等を実行するための単なるトリガでもよい。それ故、制御プロトコルは、どことなく1つ以上の特定のサービスに「関係」または「関連」している。サービスは、図2aに示すように、リンクDLを通してまたはアクセス・ネットワークACを用いて、第2のタイプの端末デバイスT2に直接提供されてもよい。あるいは、サービスの提供を、ゲートウェイ装置HiGA自体を通るように経路指定する実行可能手段もある。
【0038】
図2aでは、端末デバイスT1、T2、…Tn…TNは、第1のタイプの端末デバイスT1、Tnと第2のタイプの端末デバイスT2とを備え、これらの端末デバイスT1、T2、…Tn…TNのそれぞれは、前述のサービス提供サーバIMS−Sから前述のアクセス・ネットワークACまたは前述のダイレクトリンクDLを通して提供されるサービスSERVを処理するサービス・プロセッサSPを備える。第1のタイプの端末デバイスT1、Tnは、このサービス・プロセッサSPによるサービスの実行に関係して、第1のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスHiGAに提供する第1のタイプの制御プロトコル・デバイスを備えるのに対して、第2のタイプの端末デバイスT2は、このサービス・プロセッサSPによるサービスの実行に関係して、前述の第1のタイプとは異なる第2のタイプの制御データを前述のゲートウェイデバイスHiGAに提供する第2のタイプの制御プロトコル・デバイスを備える。この意味することは、第1のタイプの端末デバイスT1、Tnは、図1cに示すように、サーバIMS−Sと直接実行および通信できることである。
【0039】
例えば、第1のタイプの端末デバイスT1、Tnは、第1のタイプの制御プロトコルに属する制御データの1つであるユーザ・アイデンティティ特性を備えてもよい。他方、第2のタイプの端末デバイスは、例えばMPEG2ストリームなどを実行するサービス・プロセッサSPを単に備える標準セット・トップ・ボックスSTBでもよい。それ故そのようなものとして、第2のタイプの端末デバイスは第2のタイプのある種の制御データだけを理解するが、サーバIMS−Sの第1のタイプの制御プロトコルからもたらされる第1のタイプの制御情報のどれも「理解しない」だろう。この意味することは、第2のタイプの端末デバイスT2は、第1のタイプの制御情報のどれも理解しないことである。例えば、第2の端末デバイスT2が単なるセット・トップ・ボックスSTBである場合、ただTVサービスを実行するが、制御データとしてパーソナル化された電子プログラム・ガイドを要求する能力または提供される能力を持たない。
【0040】
図2aでは、ゲートウェイ装置HiGAが第1のタイプの端末T1、Tnと第2のタイプの端末T2の両方と通信しているように、通信システムSYSが描かれているが、本発明は、第2のタイプの端末T2すなわちサービス提供サーバが使用するプロトコルとは異なるプロトコル(デバイス)を使用して動作する端末と通信するために、HiGAで必要なそれらの機能に専念することは、理解されるべきである。第1のタイプの端末との通信のためには、第1のタイプの端末がサービス提供サーバと同じプロトコルを実行するので、明らかに本発明の特別の機能は必要ない。
【0041】
ゲートウェイ装置HiGAは、図1cまたは1aと同様に配置され、すなわち、サーバIMS−Sと端末デバイスT1、Tn、T2との間の一種のプロキシの機能を果たす。しかし本発明に従い、図2aに示すように、ゲートウェイ装置HiGAは、非IMSホームデバイス上で動作するサービス固有アプリケーションとIMSアプリケーションサーバが提供するサービスとの間の一種のサービス分離層(service abstraction layer)を備える。ゲートウェイ装置HiGAのこのアプリケーションスペースASは、1つ以上のサービス固有マッピング・デバイスAS−Aを備える。この種のアプリケーションスペースは、様々なタイプのサービス固有アプリケーションに対する共通アプリケーション実行環境であることを意図している。アプリケーションスペースのサービス固有アプリケーションは、本質的に、サービス固有制御プレーンを目標の第2の端末デバイスT2の固有の制御プレーンに適応させる。アプリケーションスペースは、様々なデバイス(機能セット)およびプロトコルをサポートするプラグインが設置される環境であると言ってもよい。それ故、サーバIMS−Sが提供するサービスSERVのそれぞれに対して、ゲートウェイ装置HiGAは、サービス固有マッピング・デバイスAS−Aを備える。
【0042】
図2aでは、一実施例としてIPTVマッピング・デバイスを示す。上に述べたようにゲートウェイデバイスHiGAは、HiGAを本拠地とするアプリケーション固有ロジックのサポートを引き受ける。制御プレーンは、これを第2のタイプの端末デバイスT2の固有の制御プレーンにマッピングする機能を有するゲートウェイ装置HiGAに終わる。従って、ゲートウェイ装置HiGAは、第2の端末デバイスT2へのIPTVサーバプロキシの機能を果たす。ゲートウェイ装置HiGAのアプリケーションスペースASは、図2aに示すようにIPTVアプリケーションの場合、IMS IPTV ASからのアプリケーション固有データを終端するモジュールの収納場所である。図2aにやはり示すように、IMSコンテンツサーバIMS−Sからのメディアプレーンは、前に説明したように第2の端末デバイスT2に個別に直接終端される。
【0043】
ゲートウェイ装置HiGAは、機能上レジデンシャル・ゲートウェイまたはマスタSTB(M STB)に配置できよう。マスタSTB(M STB)は、複数のSTB(スレーブSTB)のためにIMS制御プレーンを取り扱う1つのマスタデバイスに接続されるホーム環境の複数のSTB(スレーブSTB)の存在を可能にする。IPTVアプリケーション環境を考慮すると、一般的に第2の端末デバイスT2は、標準セット・トップ・ボックスSTBでもよく、ゲートウェイデバイスHiGAは、同じ住宅またはレジデンシャル・ゲートウェイに配置されてもよい。
【0044】
好ましくは、ユーザ・アイデンティティは、HiGAのメモリに前もって格納されたほうがよく、このようにしてIMSサーバに提示されたほうがよい。例えば、ユーザIDを有する一般携帯電話カード(UICCすなわち汎用ICカード、Universal Integrated Circuit Card)がHiGAに提示されてもよい。このカードは、USIMまたはISIMなどの相当数のアプリケーションを収容する(host)ことができよう。従って、ユーザ・アイデンティティは、携帯電話の加入に関係する一意の番号であり、「携帯電話カード」上で動作するUSIM部分の一部であるIMSIでもやはりよい。また、スマートカードを有するSTBのような最新のデバイスにおいてまさに見られるように、スマートカードが挿入されてもよい。さらに図1bに示すように、HiGAは、ユーザプロファイルメモリUP−MEMの中のユーザプロファイルを保有してもよい。このようなユーザプロファイルは、例えば図1cに示すゲートウェイデバイスHiGAの交換部分EXなどに格納されてもよい。ユーザプロファイルは、IMSサービスアイデンティティに関連するあらゆる登録に対して保有されてもよい。例えば、図1bに示すように各ユーザ・アイデンティティ(ユーザID)は、特定の好み(制御情報)およびサービス識別表示IMS−IDに関連付けられている。例えば、各個別のユーザにユーザのEPG(電子プログラム・ガイド、Electronic Program Guide)で異なるTVプログラムが入手可能であってもよく、図1bに示すように、ID1=「父親」/制御情報=「スポーツ」、ID2=「息子」/制御情報=「映画および子供番組」、およびIDn=「母親」/制御情報=「広告」などである。このような特定の好み(制御情報)が示される場合、HiGAは、制御情報を用いてパーソナル化されたやり方で要求されたサービスがユーザ(端末デバイス)に確実に配信されるようにする。
【0045】
以下では、サービス固有マッピング・デバイスAS−A(提供される各サービスに対して1つ)を有するアプリケーションスペースASについて、さらに詳細に説明する。図2aに示すように、マッピング・デバイスAS−Aの主な機能は、第1のタイプ(例えばSIP)の制御データをサービス提供サーバIMS−Sとを交換し、第2のタイプ(例えば非SIP)の制御データを前述の第2のタイプ(例えば非SIP)の端末デバイスT2と交換することである。すなわちHiGAは、第2の端末デバイスT2のプロキシとして働き、第1のタイプのサーバ制御プロトコルを使用してサーバIMS−Sと通信し、第2のタイプの制御データを使用して第2の端末デバイスT2と通信する。一実施例がこれを説明するはずである。
【0046】
第2の端末デバイスT2は標準セット・トップ・ボックスSTBであると、例えば想定する。標準セット・トップ・ボックスSTBは、例えばサービス・プロセッサ内のMPEG2デコーダを用いてMPEG2ストリームなどを、実行する能力を有するだろう。標準セット・トップ・ボックスSTBは、MPEG2ストリームまたはIPTVサービスの実行または要求をするための簡単な要求の作成だけを備えてもよい簡単な「第1のタイプ」の制御プロトコルも有してもよい。さらにSTBは、一般用の電子プログラム・ガイドEPGも受信し得るが、ユーザ固有のやり方でそれを受信したり要求したりできない。ユーザ固有の機能は、STBに対するプロキシとして働くHiGAに受け継がれている。HiGAは、ユーザ固有の制御情報例えばパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGを要求し得るし、提供され得る。
【0047】
IMS−Sサーバの第1のタイプの制御データと第2の端末デバイスT2の第2のタイプの制御データとの「交換」は、第1のタイプの制御情報と第2のタイプの制御情報との間の相互関係またはマッピングも有する。より具体的には、サービス固有マッピング・デバイスASは、前述の第2のタイプの端末デバイスT2から受信した第2のタイプすなわち非SIPの制御データに基づいて、第1のタイプのSIP制御データをサービス提供サーバIMS−Sに提供し、前述の第1のタイプの制御プロトコル・デバイスIMS−CTRLPから第1のタイプの制御データを受信する。サービス固有マッピング・デバイスAS−Aは、それとは反対に、前述のサービス提供サーバIMS−Sから受信した前述の第1のタイプの制御データに基づいて、第2のタイプすなわち非SIPの制御データを前述の第2のタイプの端末デバイスT2に提供し、第2の端末デバイスT2の前述の第2のタイプの制御プロトコル・デバイスTD−CPから第2のタイプの制御データを受信する。
【0048】
従って、端末デバイスT2からIMS−Sサーバへの上り方向では、HiGAが提供する第1のタイプの制御データは、端末デバイスT2から受信した第2のタイプの制御データに基づいていると言ってもよい。それとは反対に、「下り」方向例えばサーバIMS−Sから第2の端末デバイスT2では、HiGAデバイスが第2の端末デバイスT2に提供する第2のタイプの制御データは、サーバIMS−Sから受信した第1のタイプの制御データに基づいている。この関連付け、すなわち「基づく」または第1のタイプの制御データと第2のタイプの制御データの相互関係は、ゲートウェイ装置HiGAによって実行されるが、一種の「マッピング」と見なしてもよく、それ故デバイスAS−AおよびゲートウェイデバイスHiGAを、「マッピング・デバイス」と呼ぶ。図2bと図2cの2つの簡単な実施例は、制御プレーン適合に関する「マッピング」機能をさらに強調するだろう。
【0049】
図3は、図2aを参照して上に説明したようにホームネットワークのゲート装置HiGAを使用した、本発明の通信方法に従う一実施形態のフローチャートを示す。図3のフローチャートに示すように、一般にHiGA内のアプリケーションスペースは、サーバサイドIMS−Sとゲートウェイ装置HiGAとの間で、第1のタイプの制御メッセージ1CDを交換するのに対して、第2のタイプの制御メッセージ2CDは、第2のタイプの端末デバイスT2とゲートウェイ装置HiGAとの間で交換される。
【0050】
特に、ステップ1:2CD1で示すように、制御メッセージは、第2のタイプの端末デバイスT2からHiGAに発行されてもよい。メッセージはHiGAで受信され、ステップ2:1CD1で第1のタイプの関係する(マッピングされた)要求メッセージが、HiGAからサーバサイドIMS−Sに送信される。このメッセージ1CD1は、上に説明したように、要求メッセージ2CD1に基づく。例えば、以下で説明するように制御メッセージは、その制御フォーマットまたは制御タイプを適応もしくは変換されてもよい(例えば図4aのEPGフォーマットのEPG変換などを参照)。
【0051】
同様に、ステップ3:1CD2でIMS−SサーバサイドからHiGAへ第1のタイプの制御メッセージを送信するとき、ステップ4:2CD2で第1のメッセージ1CD2に基づく対応または関係するメッセージが第2の端末デバイスT2に提供されてもよい。このようにして、サーバサイドIMS−SとHiGAとの間の第1のタイプのそれぞれのメッセージ1CDは、HiGAと第2の端末デバイスT2との間の第2のタイプのメッセージ2CDにそれぞれ基づいている。
【0052】
図2aを参照して上に説明したように、HiGAの提供、特にHiGAの中の固有サービスに関連するプロキシ・アプリケーション(サービス固有マッピング・デバイス)の提供により、第2のタイプの市販の標準端末デバイスT2が普通は第1のタイプの端末デバイスによってだけ実行できるだろう機能を引き受けることを可能にする。
【0053】
図2bの実施例は、第1の端末デバイスが第1のタイプのサーバIMS−Sと通信しているところを描いている図1cに示す実施例に関連する。まさに図1cに見られるように、図2bは、サービス例としてIMS−SサーバのIPTVサービスを備える。図2bは、第1のタイプの制御情報として、ユーザ・アイデンティティID1、ID2、…IDnに関係するパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPG1、EPG2、EPG3の例も備える。ゲートウェイ装置HiGAは、アイデンティティID1を有するユーザの例えば住宅に設置されるかまたはアイデンティティID1を有するユーザプラグインを有するので、ゲートウェイ装置HiGA、より具体的にはIPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(IPTV)を実行するサービス固有マッピング・デバイスは、ユーザ固有の要求(制御情報)をサーバIMS−Sに提供し得る。
【0054】
端末デバイスT2には、IPTVサービスを実行するサービス・プロセッサSPと、ゲートウェイ装置HiGAに要求メッセージ2CD1としてEPG要求を単に出力するEPG要求デバイスCPとがある。従って、端末デバイスT2は、電子プログラム・ガイドEPGを要求でき、返信メッセージ2CD2でEPG情報を提供されるだろう。しかし、端末デバイスT2は、ユーザにパーソナル化された制御データを理解できないで、IPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(IPTV)を実行するマッピング・デバイスの仲介(プロキシ)によってパーソナル化されていることを知らないまま、単に電子プログラム・ガイドEPGを受け入れるだろう。すなわち、EPGの要求メッセージを受信後、IPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(IPTV)を実行するマッピング・デバイスは、ゲートウェイ装置HiGAまたはユーザ固有のプラグインから挿入されたユーザ・アイデンティティID1を有する要求メッセージ1CD1を送信することにより、ID1のユーザIDを有するユーザに対するパーソナル化されたEPG情報の要求を生成する。従って、要求メッセージ1CD1(制御情報要求メッセージ)は要求メッセージ2CD1に基づいていると言ってもよい。要求メッセージ1CD1(制御情報要求メッセージ)は、まだ概ねEPG情報要求に関連しており、ユーザ・アイデンティティID1で品質向上または補足されたよりユーザ固有のやり方になっているだけだからである。
【0055】
1CD1に基づいて、サーバIMS−Sは、返信メッセージ1CD2の中でユーザにパーソナル化された電子プログラム・ガイド情報EPG1を返すだろう。第2の端末デバイスT2は、返信メッセージ2CD2の中で返される電子プログラム・ガイド情報EPGがユーザ固有の電子プログラム・ガイド情報EPG1であるとは知らないが、実のところT2に提供される電子プログラム・ガイド情報は、確かにユーザにパーソナル化されている。電子プログラム・ガイド情報は、HiGAプロキシからIMS−Sサーバにユーザにパーソナル化されたやり方で要求されており、ユーザ固有のやり方でHiGAに返されたからである。従って、返信メッセージ2CD2内の返信情報EPG1も、電子プログラム・ガイドEPG1を有する返信メッセージ1CD2に「基づき」または「相互関係」があり、すなわちマッピングされている。従って、図2bの通信シナリオは、それぞれ互いに「基づいて」いる第1のタイプの制御情報と第2のタイプの制御情報の交換を備える。
【0056】
図2cは、MPEG2サービスストリーム提供の実施例に関するマッピング・デバイスの「マッピング機能」の別の例を示す。図2cでは、MPEG2ストリームは、サービス・プロセッサSP内のMPEG2デコーダによって復号される。図2cでは、返信メッセージ2CD2および1CD2は、肯定応答ACKの提供にしか過ぎない。しかし、図2cに示すように、第2の端末デバイスT2が実行するプロトコルとIMS−Sサーバが実行するプロトコルとは異なる、すなわちサービスプロバイダIMS−SからMPEG2サービスを提供してもらうための要求メッセージ2CD1はHTTP要求またはRTSP要求であるのに対して、ゲートウェイ装置HiGAが発行する要求は、メッセージ1CD1内のSIP要求である。従って、図2cにおいても、要求メッセージ1CD1は、メッセージ2CD1のHTTP要求に「基づいて」いる。同様に、返信メッセージ1CD2(簡単な肯定応答ACK)はSIP肯定応答メッセージであり、HTTP肯定応答メッセージである肯定応答メッセージ2CD2は、SIP肯定応答メッセージ1CD2に「基づいて」いる。従ってこの場合、例えばIPTVプロキシ・アプリケーションAS−A(MPEG2)などを実行するマッピング・デバイスは、サーバIMS−Sと第2の端末デバイスT2との異なる制御プレーン間の要求メッセージおよび肯定応答メッセージを単に「マッピング」する。
【0057】
図2cは、特定のサービス提供の要求を第2のタイプのHTTP端末デバイスT2が行う場合、サービス固有のマッピング・デバイスが、リソース要求をサーバIMS−Sとネゴシエートするために、プロキシ・アプリケーションを実行する別の実施例も示す。この実施例は、VoD(ビデオオンデマンド)サービスにアクセスし、第2の端末T2がセット・トップ・ボックスSTBで構成されている場合に関する。(図2cの括弧で示すように)セット・トップ・ボックスSTBは、RTSPプロトコルを使用してVoDサーバとメディア・セッションを開始している。図1cまたは図2aに示すように、実際のビデオストリーミングは、直通回線DLまたはアクセス・ネットワークACを通して提供されてもよい。重要な側面は、セット・トップ・ボックスに要求されたストリームを配信するために十分なリソースRES(例えば、帯域幅)を、アクセス・ネットワークが有するべきことである。サーバIMS−Sの一般的機能は、終端デバイスが必要とするリソースRESとアクセス・ネットワークACで利用可能なリソースRESとをネゴシエートできることである。従ってIMS−Sサーバは、一般にQoS(サービス品質、Quality of Service)プロビジョニングを可能にする。しかし、図1a、1b、1cの先行技術を参照して説明したように、市販のセット・トップ・ボックスSTBは、このようなリソースRESをIMS−Sサーバとネゴシエートする能力を持たない。
【0058】
しかし、図2cに示すようにゲートウェイ装置HiGAが、RTSPプロキシ・アプリケーションAS−A(RTSP)を実行するサービス固有マッピング・デバイスを備える場合、QoSの知識を全然持たない市販のデバイスが、QoS予約システムを有するネットワークでQoSパラメータを要求することができる。簡単な例は、ユーザが5Mbpsの帯域幅を必要とする高解像度映画すなわちHDTV映画を見たい場合である。アクセス・ネットワークACが3Mbpsだけを提供する場合、高解像度映画を市販のセット・トップ・ボックスSTBを有するユーザに全く提供することができないので、問題がある。
【0059】
HiGAのアプリケーションスペースのRTSPプロキシは、リソースの予約/割り当てをしないで、予約は、実のところIMS−ASからの依頼に応じてネットワークのリソースマネージャエンティティによって行われる。その結果、IMS−ASは、RTSPプロキシがトリガするHiGA内のIMS IPTVクライアントから要求される。IMS IPTVクライアントは、まさにSIPをサポートするとともにIPTVサービスに「気付いている」HiGA内のエンティティである。それ故それは、本当のHiGAの機能を構成する。従って、RTSPクライアント(デバイス内)から、RTSPプロキシ(HiGAのアプリケーションスペースに置いてある)、IMS IPTVアプリケーション(HiGAの中核機能)、IMS AS、アクセス・ネットワークリソースマネージャを記載の順番で使用して、ユーザのストリーム要件およびアクセス・ネットワークACの能力を前もってネゴシエートすることが可能であり、次いでリソースRESが十分にあるときはストリームを許可し、またリソースRESが十分にないときスはトリームを許可しない。
【0060】
他方、RTSPプロキシ自体は実は上記の順番の端にあり、それ自体でリソース予約を行わないことに留意すべきである。リソース予約は、IMS ASがデバイスのIMS IPTVアプリケーションから要求を受けるとき、IMS ASが(前述の他のネットワークコンポーネントとともに)行う。RTSPプロキシは、クライアントからIMS IPTVアプリケーションにRTSP要求を単に渡す。さらなる詳細については、好ましい実施例の「パーソナル化されたコンテンツ用のトリガ」を参照して以下に説明する。
【0061】
要約すると、図2cでは第2のタイプの制御データ2CD1は、ビデオストリーミング提供の簡単なサービス要求を構成し、この要求2CD1は、RTSPプロキシ・アプリケーションAS−A(RTSP)に提供される。次いでRTSPプロキシ・アプリケーションは、要求されたサービス(ビデオストリーム)を第2のタイプの端末デバイスSTBに提供するために十分なリソースがアクセス・ネットワークACにあるかどうかを問い合わせるために、サーバIMS−Sに問い合わせ/要求メッセージ1CD1を開始してもよい。次いで要求/問い合わせメッセージ1CD1の受信に応えて、サーバIMS−Sは、サービス提供のために十分なリソースRESがあるかどうかをアクセスシステムACとネゴシエートまたはチェックしてもよい。十分なリソースがある場合、肯定応答メッセージ1CD2=ACKがHiGAのRTSPプロキシ・アプリケーションに返信され、十分なリソースが見つからない場合、否定応答メッセージ1CD2=NACKがRTSPプロキシ・アプリケーションに提供される。次いで対応する肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージが、RTSPプロキシ・アプリケーションからセット・トップ・ボックスSTPに提供される。市販のセット・トップ・ボックスSTPは、サービス提供に関して一般的な要求メッセージの送信だけができるが、まずRTSPプロキシ・アプリケーションは、サービス提供のために必要な帯域幅(リソースRES)をチェックし、予約してもよい。このようにして、ユーザ固有ベースで(RTSPプロキシ・アプリケーションは、HiGAが知っているユーザ・アイデンティティを使用してセット・トップ・ボックス(STB)からの要求をパーソナル化し得るので)、ビデオストリーミング提供を単に拒否または許可することが可能なだけでなく、例えばより狭帯域すなわちQoSの低いビデオサービス提供を許可することも可能である。このようにして、ゲートウェイ装置HiGAは、サーバIMS−SとQoSのユーザ固有のネゴシエーションを実行し許可する。例えば、ユーザは、アクセス・ネットワークACのある帯域幅に対してだけ支払っていてもよく、そのRTSPプロキシ・アプリケーションを有するゲートウェイ装置HiGAは、ビデオサービスの提供をユーザが支払ったQoSに「適応」させてもよい。
【0062】
図2b、2cの実施例および図2aの通信システムSYSの概略ブロック図および図3の通信方法で説明したように、本発明のおかげで従来の第2のタイプの端末デバイスT2も、HiGAプロキシの仲介によって第1のタイプの制御情報を提供されてもよい。このやり方で、ユーザ固有すなわちパーソナル化されたコンテンツデータも、簡単で標準的な第2の端末デバイスT2にも提供されてもよい。
【0063】
以下ではIPTVの事例に関連する本発明の特別な実施形態について、図2dを参照して、また図4a、4b、4c、4d、4eも参照して説明する。
【0064】
図2dは、本質的に図2aのIPTVサービスアプリケーションの具体的事例に相当する。図2dには、アプリケーションスペースおよびその内部のサービス固有アプリケーションならびにHiGA経由でIMSサービスにアクセスし得る非IMSデバイスのセットを示す。IMSサービスの一例はIPTVサービスである。非IMSのSTB(第2の端末デバイス)と、HiGAアプリケーションスペース内のIPTVサービスアプリケーション(マッピング・デバイス)と、IMS IPTV ASとの間の遣り取りを、図4a、4b、4c、4d、4eに示す。これらの図は、IPTVサービスに固有のシグナリング図を示し、サービス実施の一例としてここに示す。一部のメッセージは、HiGA実施の標準的なものであるが、採用されたIPTVアプリケーションを有するHiGAアプリケーションスペースの特殊なメッセージについては、本発明の機能を説明するために強調する。他のIMSサービスおよび非IMSサービスに関しては、提供されるアプリケーション(サービス)に依存するが、図4a、4b、4c、4d、4eのシーケンス図と同様であろう。
【0065】
図2dに示すように、アプリケーションスペースを有するHiGAは、HiGA内に配置されるアプリケーション固有ロジックのサポートを引き受ける。制御プレーンは、マッピング・デバイスを用いてこれをSTB固有の制御プレーンにマッピングするタスクを有するHiGAに前と同じように終端される。従って、HiGAは、前に説明したようにSTBへのIPTVサーバプロキシとしての機能をこの場合も果たす。このようにしてHiGA内のアプリケーションスペースは、IMS IPTV ASからのアプリケーション固有データを終端するモジュールの収納場所である。この場合もやはり図2aに見られるように、IMSコンテンツサーバIMS−SからのメディアプレーンはSTBに終端される。
【0066】
上に説明したように、HiGAの機能は、レジデンシャル・ゲートウェイまたはマスタSTB(M STB)に配置できよう。マスタSTB(M STB)は、複数のSTBためにIMS制御プレーンを処理する1つのマスタデバイスに接続されるホーム環境の複数のSTB(スレーブSTB)の存在を可能にする。
【0067】
図4a〜4eの全図は、本発明の好ましい形態に関するが、本発明の主要範囲は図2aおよび図3の図に示されているので、本発明の範囲を限定すると決して見なしてはならないことに留意してもよい。
【0068】
STBのメディア・セッション開始について、図4aに示す。図4aには、従来のゲートウェイ装置HiGAに既に部分的に組み込まれているメッセージがあることに留意すべきである。本発明の好ましい形態に従う新しいメッセージは、図4aにおいて(および以下で説明する図4b〜4eの他のフローチャートにおいても)それぞれ○印が付いている。図4aは、図2bのEPGダウンロードに関連する本発明のより詳細な実施形態である。
【0069】
図4aでは、右側の「メディアサーバ」が図2aの右側に示すIMS−Sサーバに相当する。セット・トップ・ボックスSTBは、第2のタイプの端末デバイスT2に相当する。「:HiGA」/:CSCF(コールセッション制御機能)は、ゲートウェイ装置HiGAに配置されている。「:IPTV AS」はIMSサーバのアプリケーションスペースに相当する。
【0070】
図4aの前提条件は、:CSCFのトリガがREGISTER時にsip:family@op.coに対して設定されていて、STBは電源が切れており、sip:family@op.comはセット・トップ・ボックスSTBのデフォルトのIMSアイデンティティである。図4aのセット・トップ・ボックスSTBのメディア・セッション初期設定は、STBからHiGA送信されるメッセージ1:メッセージ電源オンで始まる。メッセージ2:REGISTERで、HiGAは家族のアイデンティティを登録する。このステップ2:には、HiGAによるセット・トップ・ボックスSTBのアプリケーションスペースASへの登録を含む。ステップ2:は、例えば「Rechonアーキテクチャ報告(Rechon Architecture Report)EAB−05:045608、2005−12−22」などに定義されている従来のメッセージである。
【0071】
ステップ3:では、登録要求が事前設定のトリガに基づきアプリケーションスペースに中継される。ステップ4:では、アプリケーションスペースASが、ユーザプロファイルを有するステップ4:MESSAGEメッセージで応答する。ステップ5:では、MESSAGEをHiGAに送信する。今度は受信したユーザプロファイルに基づき、ゲートウェイ装置HiGAは、ステップ6:SUBSCRIBEでアプリケーションスペースASにサブスクリプションを実行する。ステップ7:SUBSCRIBEでは、サブスクリプションメッセージがアプリケーションスペースASに中継される。ステップ8:では、アプリケーションスペース:IPTV ASが、対応するユーザプロファイルに対するEPGのURLを有するNOTIFYメッセージで応答する。ステップ9:NOTIFYでは、URLを有するNOTIFYメッセージがゲートウェイ装置HiGAに中継される。これまでのステップ1:〜9:は従来のものであり、市販の第2の端末デバイスT2も、対応するユーザプロファイルに対するEPGのURLを受信するために、このようなステップを実行し得る。
【0072】
本発明に従って、ステップ10:では、ゲートウェイ装置:HiGAがメッセージ10:EPGデータ読み出しメッセージを:IPTV ASアプリケーションスペースに送信する。このようにして、ステップ10:では、アプリケーションスペースのIPTVアプリケーション:IPTV ASが、受信したURLに指定された場所からEPGを読み出す。ステップ11:フォーマットXのEPGでは、URLから読み出されたEPGデータがセット・トップ・ボックスSTBが普通サポートしていないフォーマットで受信される、すなわち本質的にEPGは、第1のタイプの制御データフォーマットである(図2bも参照)。それ故ステップ10では、ゲートウェイ装置:HiGAは、セット・トップ・ボックスSTBがサポートしている第2のタイプのフォーマットにEPGを変換する。これが行われるのは、EPGは、セット・トップ・ボックスSTBがサポートするフォーマットと普通必ずしも同じではないからである。すなわち、EPGフォーマットは、STBがサポートするフォーマット例えばHTMLフォーマットに変換される。ステップ12:では、第2の制御データタイプ(例えばHTML)に変換されたEPGデータが、セット・トップ・ボックスSTBに中継される。このやり方で、市販のセット・トップ・ボックスSTBは、パーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGを受信し得る。
【0073】
ステップ13:INVITEでは、トランスポートネットワークのメディアストリームにネットワークリソースを割り当てるために使用されるだろうSDPを有するINVITEメッセージが、HiGAによって送信される。ステップ12:の後、すなわちEPGのダウンロード後、:HiGAは、図2cに示す原理に見られるように、リソースネゴシエーションを実行し得る。このようにして、:HiGAは、まずアクセス・ネットワークACに、決まった最大帯域幅例えば5MB回線を予約してもよい。次いでSTBのそばにいるユーザは、IMSサーバへの要求としてストリームチャネルを選択してもよい。例えばユーザは、HDTVチャネルを要求してもよい。アクセス・ネットワークACが回線を提供できない場合、HiGAは、NACKメッセージを返信し、アクセス・ネットワークACが回線を提供できないと伝える(図2cも参照)。HiGAは、別のストリームを試みたほうがよい、またはより低解像度のチャネルでストリーミングをするように、メッセージでネゴシエートもしてもよい。
【0074】
ステップ14:では、招待メッセージINVITEがCSCF(コールセッション制御機能)から中継される。ステップ15:では、ユニキャスト・アドレスまたはマルチキャスト・アドレスを有するOKメッセージが、アプリケーションスペース:IPTV ASから返信される。ステップ16:では、OKメッセージは、:CSCFから:HiGAへ中継される。
【0075】
ステップ17:メディア・セッション開始は、従来のシステムでサポートされていない重要なメッセージである。ステップ17:では、HiGAの:IPTVアプリケーションスペースが、セット・トップ・ボックスSTBとサービス提供デバイス(メディアサーバ)との間のメディア・セッション確立を呼びかける。このメッセージにより、:HiGAがステップ17におけるメディア・セッション確立を積極的に制御し開始し得るので、これは重要なメッセージである。図4b、4cは、この好ましい詳細をさらに示す。
【0076】
ステップ18:メディア・セッション確立では、従来のやり方で、図2aに示すように例えば直通回線DLまたはアクセス・ネットワークACを通して、メディア・セッションがSTBとメディアサーバIMS−Sとの間で確立される。
【0077】
このようにして、:HiGAがユーザ固有ベースで登録を実行するので(図4aの最初のブロック参照)、ユーザ固有の電子プログラム・ガイドEPGを:IPTV ASから読み出すことが可能であり、この固有の電子プログラム・ガイドEPGは、ステップ12:の前に変換された後、市販のSTBに中継されてもよい。その後、メディア・セッション確立がトリガされてもよい。このようにして、制御データ(電子プログラム・ガイドEPG)はユーザにパーソナル化されたやり方でセット・トップ・ボックスに提供されてもよく、これは市販のセット・トップ・ボックスSTBが普通することができないことである。
【0078】
図4bは、図4aのステップ17:メディア・セッション開始の説明としてUPnPプロトコルを使用するユニキャスト・セッション確立を示す。図4bの前提条件は、STBは電源が入れられておりHiGA経由でサーバIMSに登録されている、すなわち図4aのステップ1:〜9:は、前もって実行されている。図4bでは、右側のメディアサーバは、図2aに示すサーバIMS−SのサービスメモリSERMに格納されたサービスSERVに相当する。HiGAとUPnPメディアサーバはともに、図2aに示すHiGAに配置される。図4bの左側のSTBは、図2aに示す第2の端末T2に相当する。
【0079】
図4bのステップ1:では、UPnPサーバがHiGAアプリケーションスペースの中にIPTVアプリケーションとともに配置されていて、メディアサーバに配置されたビデオコンテンツのURLを渡し、メディア・セッションを開始するようにセット・トップ・ボックスSTBに呼びかける。UPnP AVアーキテクチャ、特に「UPnP AVアーキテクチャ(UPnP AV architecture)0.83」のセクション6.5に記載の非同期プッシュモデルを、好ましくはここで使用できよう。
【0080】
ステップ2:では、ユニキャスト・セッションの確立があり、その意味するところは、STBのUPnPメディアレンダラが右側のメディアサーバとユニキャスト・ストリームを確立する。図2cと同様に、これは、RTSPプロトコルで行われてもよい。ステップ3:では、RTPメディアストリームが、メディアサーバからSTBに送信される。このシナリオでは、セット・トップ・ボックスSTB固有のアプリケーションは、好ましくは「UPnP AVアーキテクチャ0.83」に記載のUPnPメディアレンダラデバイスであることができよう。
【0081】
重要なステップ1:で述べたように、セット・トップ・ボックスSTBは、メディアサーバに配置されたビデオコンテンツのURLを渡されて、メディア・セッションを開始するように呼びかけられる。このようにして、:HiGAからSTBの積極的な制御が行われてもよい。
【0082】
図4bとは対照的に、図4cは、図4aのステップ17:で使用されてもよいマルチキャスト・セッション確立を示す。図4aに示すユニットに加えて、図4cは、ゲートウェイ装置HiGAと:CSCF(コールセッション制御機能)との間に配置されるレジデンシャル・ゲートウェイRGWも示す。図4bと同様に、図4cは、:HiGAが登録されていて、EPGがSTBによってダウンロードされているという前提条件に基づいている。
【0083】
本発明に従う重要なメッセージ:INVITEが備えている中には、マルチキャストされたチャネル(例えば、ブロードキャストされたTVチャネル)を受信するように要求するINVITEメッセージを、HiGAのIPTVアプリケーションがCSCFに送信することがある。このようにして、本発明に従って:HiGAは、マルチキャストされた特定のチャネルの受信を要求して、第1のタイプの要求メッセージを:CSCFに積極的に送信してもよい。本質的にステップ1:INVITEは、ブロードキャストセッションを開始すること、例えばINVITEtv_as@op.comである。
【0084】
ステップ2:では、INVITEメッセージは、:CSCFによってIPTVアプリケーションスペース:IPTV ASに中継される。ステップ3:では、サーバIMS−SのアプリケーションスペースASが、TVチャネルのビデオストリームを有するマルチキャスト・グループに関するマルチキャスト・アドレスを有するOKメッセージ(例えば200)で応答する。このマルチキャスト・アドレスは、ステップ3:にMC_Xで示す。ステップ4:では、OKメッセージがゲートウェイ装置HiGAに送信される。ステップ2:〜ステップ4:は、要求メッセージをサーバに中継するため、およびこのようなメッセージにサーバが応答するための、従来のメッセージである。
【0085】
本発明に従ってステップ5:では、HiGAアプリケーションスペースのIPTVアプリケーションスペースが、セット・トップ・ボックスSTBのIGMPクライアントにマルチキャスト・グループに参加するように呼びかける。さらに本発明に従ってステップ6:では、セット・トップ・ボックスSTBのIGMPクライアントは、レジデンシャル・ゲートウェイRGWにIGMP JOINメッセージを送信し、レジデンシャル・ゲートウェイRGWがそれをトランスポート(アクセス)ネットワークのIGMPアウェアアクセスノードに送信することにより、新しいマルチキャスト・グループに参加する。
【0086】
図4cのメッセージ1:、5:、6:により、マルチキャストされたチャネル(例えば、ブロードキャストされたTVチャネル)の特定のマルチキャスト・グループに参加し得るようなやり方で、第2のタイプの制御データでSTBを制御することが可能になる。従って:HiGAは、マルチキャストされたチャネルに関してサーバ:IPTV ASと「ネゴシエーション」を実行し、次いでステップ4:でOKメッセージを受信後、マルチキャスト・グループに参加するようにIGMPクライアントに呼びかけるために、セット・トップ・ボックスSTBに対応する第2のタイプの制御データを送信してもよい。このようなネゴシエーションは、市販のセット・トップ・ボックスSTBでは実行できない。
【0087】
図4dは、電子プログラム・ガイドEPGを更新するために、サーバからセット・トップ・ボックスSTBに制御データを送信する一実施例を示す。図4dの前提条件は、セット・トップ・ボックスSTBが電源を入れられており、HiGA経由でIMSサーバに登録されている(基本的に図4aのステップ1:〜6:が実行されている)。図4dの目的は、STBの制御データを更新する一例として、基本的に:HiGAのIPTVアプリケーションがEPGの更新を行うことである。しかし、他の種類の制御データも全く同じやり方で更新できることが理解される。
【0088】
ステップ1:は、サーバサイドIPTV ASがEPG更新メッセージを:HiGAに送信する従来のメッセージである。HiGAのIPTVクライアント(IPTVプロキシ・アプリケーション)は、EPGを受信し、EPGはSTBがサポートするフォーマットに変更される。EPGのこの変換は既に、図4aを参照してステップ12:で説明したように、本発明に従う新しいメッセージの一部である。
【0089】
図4dのステップ2:では、:HiGAのIPTVプロキシ・アプリケーション(クライアント)が、EPG更新をセット・トップ・ボックスSTBに送信する。このステップは、セット・トップ・ボックスSTBがサポートするEPGの様式の実装に個別のものである。代替の好ましい形態は、STBへのEPGファイル全体または変更だけの送信を含む。しかし、重要なことは、図2bと同様に、電子プログラム・ガイドEPGに関する制御データが、サーバ:IPTV ASと:HiGAとの間で第1のタイプのフォーマットで交換され、:HiGAでSTBがサポートするフォーマットに変換してもらうことにより、セット・トップ・ボックスSTBが、この更新を理解するようになることである。
【0090】
このようにして、市販のSTBが、変更のない一般のユーザ固有でないEPGだけを受信できるのに対して、本発明の通信システムSYSは、パーソナル化された(ユーザ固有の)EPGおよびその変更を、市販のSTBにダウンロードすることを可能にする。
【0091】
図4a〜4eの上記多数の実施例で説明したように、HiGAアプリケーションスペースのIPTVプロキシ・アプリケーション(クライアント)は、市販のSTBが普通できない機能および変換機能を引き受ける。HiGAは、「最新」のSTBが自装置で実行し得る機能を従来のSTBが実行するために、一種のフロントエンドの役割を果たす、と言うこともできよう。
【0092】
もう1つの重要なシナリオは、基本的に図4eに示すように、:HiGAアプリケーションスペースのIPTVプロキシ・アプリケーション(クライアント)の助けで、パーソナル化されたコンテンツをどのようにSTBに配信し得るかである。パーソナル化されたコンテンツの一例は、ユーザの好みまたはユーザプロファイルに合わせた広告である。この広告は、コマーシャル時間中にユーザに見せられるだろう。従って、パーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGをダウンロードおよび変換したのと同様に、図4eのシナリオは、パーソナル化されたコンテンツの市販のSTBへの提供に関連する。
【0093】
図4eでは、ユニットである:STB、:HiGA、:CSCF、IPTV ASおよび:メディアサーバの位置付けおよび配列は、図4aのそれぞれのユニットに相当する。図4eの前提条件は、STBが電源を入れられており、:HiGA経由でサーバIMSに登録されていることである。:HiGAは、サーバサイドから送信されるトリガイベントを理解するように、マルチキャスト・チャネル・イベント・トリガに登録する。
【0094】
図4eに示すように、ステップ1:イベントトリガでは、イベントトリガがHiGAで受信される。これは、コマーシャルの開始などのイベントに関するトリガ、ルーティング用の双方向性トリガ等であることができよう。もちろん、究極的にステップ1:のイベントトリガの目的は、セット・トップ・ボックスSTBに特定の動作を呼びかけることである。このイベントトリガ(第1のタイプの制御データ、図2a参照)は、市販のセット・トップ・ボックスSTBが理解できるように、HiGAによって第2のタイプの制御データに変換される。一般にイベントトリガの基本機能は、STBに特定の動作を呼びかけることである。図4eの例では、もちろんイベントトリガの目的は、STBにコマーシャルであるメディア・セッションの開始を通知することである。すなわち、もちろん最終的願望は、パーソナル化されたやり方でコマーシャルまたは広告に接続するために、STBがサーバサイドとメディア・セッションを開始することである。
【0095】
それ故ステップ2:では、メディア・セッション確立が開始され、トリガのURLに基づき、HiGAのIPTVアプリケーション(プロキシ・アプリケーション)が、セット・トップ・ボックスSTBにメディア・セッション確立を呼びかける。このメディア・セッション確立は、ユニキャスト・セッションが確立されるかマルチキャスト・セッションが確立されるかに応じて、図4b、4cに示す。
【0096】
パーソナル化されたコンテンツを配信するためのユニキャスト・セッションの確立(図4b)は、アクセストランスポートネットワークACのネットワークリソースの観点からは高過ぎることがある。このため、広告などのパーソナル化されたコンテンツは、CPN(宅内ネットワーク、Customer Premises Network)、例えばSTB自体かまたは事業者が制御するNAS(ネットワーク接続ストレージ、Network Attached Storage)などにあらかじめキャッシュできよう。この場合、図4eのステップ3:、4:におけるメディアサーバは、あらかじめキャッシュしたコンテンツを有するCPNエンティティ(例えば、STBまたはNAS)であろう。
【0097】
:HiGAは登録プロセスのために(およびその中でユーザ・アイデンティティを格納するために)メッセージをパーソナル化するので、ユーザにパーソナル化されたコマーシャルを実際のメディア・セッションでSTBに提供することは、実現し得る。HiGAは、コマーシャル(イベントトリガ開始)が特定のユーザ・アイデンティティ用か否かをチェックするために、どんな種類のイベントトリガが受信されるかのフィルタリングを実行するからである。それが特定のあらかじめ登録されたユーザ・アイデンティティ用である場合だけ、HiGAは、このコマーシャルに対してSTBにメディア・セッションを呼びかける。このやり方で、パーソナル化されたコンテンツ例えばコマーシャルが、ユーザにパーソナル化されたやり方でSTBに提供されてもよい。これとは対照的に、従来の市販のセット・トップ・ボックスを使用すると、誰もが広告時間に同じ広告を見なければならないだろう。すなわち本発明に従って、特定の前もって合意されたURLが特定のコマーシャルストリームを送信しようとしている場合、HiGAはトリガを受信するだろう。HiGAの中では、URLはユーザIDに関連付けられており、それ故、コマーシャルが送信されようとしていて、ユーザIDが前もってそれに興味を示している場合、HIGAは、サーバサイドでの特定のコマーシャルの提供を示す第1のタイプの制御データだけを、STBに提供する。その場合、メディア・セッション設定が、このビデオ情報提供のために実行される。
【0098】
VoDストリームの呼びかけに関して、SIP INVITEメッセージをIPTV ASに送信できよう。この達成のために、STBのIPTVアプリケーションは、代替プロトコル(z.B.UPnP、HTTP、SIP等)の1つを通じてHiGAにメッセージを送信でき、その結果HiGAは、サーバのIPTV ASと適切なSIPダイアログを開始するだろう。SDPを運ぶダイアログの最終メッセージは、ネゴシエートしたメディア・セッションの帯域幅要件に従って、アクセストランスポートネットワークACのリソースRESを予約するために、リソース管理システムをトリガできよう。基本的にリソースネゴシエーションは、図2cの実施例で概説したように行われるだろう。
【0099】
通信システムSYS、特にゲートウェイ装置HiGAを、図2aのブロック図および図3のフローチャートに示すように構成して、特にゲートウェイ装置HiGAを図2aに示すように市販のセット・トップ・ボックスSTBに対する一種のプロキシ・アプリケーションとしてサービス固有のマッピング・デバイスを有するように構成して、第2の端末デバイスT2の制御プロトコルにサービス提供デバイスIMS−Sのサービス制御プレーンを適応、変換および解釈する適切なアプリケーションをHiGAのアプリケーションスペースASに採用することにより、ゲートウェイ装置HiGAは、STBなどのIMSを理解しない様々なタイプのホームデバイスに対して、例えばIMSベースのサービスへのアクセスを提供し得る。それゆえ本発明は、非IMSデバイスとIMSベースのサービスとの間の不適合の問題を解決し、それ故に、事業者が、種々の標準的市販のホームデバイスにIMSを通じて自社のマルチメディアサービスを提供する道を開く。
【0100】
図2bおよび図4a〜4eに示すように一態様は、標準STBがサーバのIMS IPTV ASに気付く必要なしにその元の機能の維持を可能にする、HiGAアプリケーションスペースのIPTVサポートに関連している。従って標準STBは、汎用メディア終端デバイスすなわち市販で購入し得る一般的な第2のタイプの端末デバイスでもよい。
【0101】
さらに、HiGAのアプリケーションスペースプロキシは、HiGAの容易なアップグレードを可能にする。サービスアプリケーションの新バージョンまたは既存のサービスアプリケーションの更新を、HiGAのアプリケーションスペースASにダウンロードし得る。これは、機能の点でHiGAに融通性を加え、サービスプロバイダが遠隔でHiGAを管理することを可能にする。
【0102】
図2a、3(原理)、図2b(EPG要求)、図2c(要求マッピング/リソース割り当て)ならびにより具体的な実施例である図2d(IMSサーバシステム)、図4a(メディア・セッション開始およびEPGダウンロード)、図4b(ユニキャスト・セッション確立)、図4c(マルチキャスト・セッション確立)、図4d(EPG更新)、図4e(トリガに基づくメディア・セッション開始)の本発明の全体にわたる上記実施形態は、上記のシナリオだけで役に立つわけではない。例えば、端末デバイスT2は、家庭の暖房システムの制御装置によって、監視カメラによって、家庭用電化製品の制御を実行する住宅制御デバイス(いわゆる「インテリジェントホーム」に見るような)、DVDもしくはMP3収集メモリ、または実のところ住宅内の他のどの物理ユニットによって構成されてもよいことも想像される。サーバIMS−Sは、携帯電話機などの例えばリモートアクセスデバイスに接続されてもよい。例えばこの場合、携帯電話機は、ユーザ固有のやり方で家の暖房システムの市販の暖房制御装置に遠隔からアクセスするために使用されてもよい。ホームメモリと携帯電話機との間にユーザ固有のメディア・セッションを確立することにより、携帯電話機にMP3ファイルをダウンロードするために、またはホームメモリから携帯電話機へ個人用DVDのビデオストリーミングを確立するために、携帯電話機は、家のDVDまたはMP3収集メモリにもトリガを送信してもよい。携帯電話機は、特に図4eに関して説明したように例えばトリガメッセージを使用することにより、家庭に配置された監視システムの市販のカメラのオン/オフ、アップ/ダウン、またはズームイン/ズームアウト制御にも使用されてもよい。これは、好ましくはUPnPプロトコルを使用して行われてもよい。このようにサービス属性の適応(マッピング)は、例えば自装置のIPアドレスを持たずSIPプロトコル(第1のタイプのプロトコル)を実行しない最終端末が使用される状況などの、市販の家庭電化製品を使用した家庭内の他の多くの実際的な例でも使用されてもよい。
【0103】
本発明は、サービス提供側が第1のタイプの制御データに基づいて動作するのに対して、端末デバイスが第2のタイプの制御データに基づいて動作する一般的通信システムに、その適用を見いだす。本発明によるゲートウェイ装置HiGAは、必要な相互運用性すなわち第1のタイプの制御プレーンと第2のタイプの制御プレーンの適合機能を提供する。第1のタイプがSIPに関連し、第2のタイプがHTTPに関連する特別な実施例について説明したが、本発明は、第1のタイプと第2のタイプの2つの異なる制御プロトコルを備える他のどの通信システムSYSでも使用し得る。
【0104】
さらに、本発明の変更形態および変形形態は、添付の特許請求項の範囲内で実行し得ることに留意すべきである。
【0105】
特許請求項の参照番号は、説明目的だけに役立ち、これらの特許請求項の範囲を限定しない。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1a】先行技術に従う通信システムSYSの概観図である。
【図1b】先行技術に従い、特定のユーザIDに関連する特定の所要のサービスに対する特定の好みを載せている、ユーザプロファイルメモリUP−MEM内のユーザプロファイルを示す図である。
【図1c】先行技術に従い、第1のタイプの端末デバイスT1が、サーバIMS−Sにパーソナル化された電子プログラム・ガイドEPG1の形態のパーソナル化されたコンテンツを要求する場合の要求シナリオを示す図である。
【図2a】本発明に従う通信システムSYSのブロック図である。
【図2b】パーソナル化された電子プログラム・ガイドEPGに関連して、IPTVの提供に関する第1の特定のサービス提供例を示す図である。
【図2c】第2の端末デバイスT2の要求制御プロトコルとサーバIMS−Sの制御プロトコルが異なる場合のMPEG2ストリームの提供、特にアクセス・ネットワークACに対するリソースRESのネゴシエーションにも関する第2の特定のサービス提供例を示す図である。
【図2d】IMSサーバおよびIPTVサービス提供の特定の場合に対する通信システムSYSおよびゲートウェイデバイスHiGAのブロック図である。
【図3】本発明の通信方法のフローチャートである。
【図4a】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するSTBのメディア・セッション初期設定の例示のフローチャートである。
【図4b】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するユニキャスト・セッション確立の例示のフローチャートである。
【図4c】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するマルチキャスト・セッション確立の例示のフローチャートである。
【図4d】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するEPG更新の例示のフローチャートである。
【図4e】図2dに示すIPTV用のアプリケーション・スペースを有するHiGAの特別な場合に関する本発明の一実施形態および実施例を示す図であり、IPTVサービスに関連するパーソナル化されたコンテンツのトリガ例を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートウェイ装置(HiGA)と、複数の端末デバイス(T2…Tn…TN)と、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)にアクセス・ネットワーク(AC)を通してサービス(SERV)を提供するサービス提供サーバ(IMS−S)とを備える通信システム(SYS)であって、
a)前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)に提供される1つ以上のサービス(SER1、SERV2、SERV3)を格納するサービスメモリ(SERM)と、前記1つ以上のサービス(SERV)に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を提供する少なくとも1つの第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル(IMS−CTRLP)デバイスとを備え、
b)前記端末デバイス(T2…Tn…TN)のそれぞれは、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から前記アクセス・ネットワーク(AC)を通して提供される前記サービス(SERV)を処理するサービス・プロセッサ(SP)と、前記サービス・プロセッサ(SP)による前記サービスの実行に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に前記第1のタイプ(SIP)とは異なる第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を提供する第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル(TD−CP)デバイスとを備え、
c)前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)と交換し、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を前記端末デバイス(T2)と交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイス(AS−A)を備え、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記端末デバイス(T2)から受信した第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)に基づいて、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD1)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)に提供し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)の前記第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル・デバイス(IMS−CTRLP)から第1のタイプの制御データ(1CD2)を受信し、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から受信した前記第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD2)に基づいて、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD2)を前記端末デバイス(T2)に提供し、前記端末デバイス(T2)の前記第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル・デバイス(TD−CP)から前記第2のタイプの制御データ(2CD1)を受信する
ことを特徴とする通信システム(SYS)。
【請求項2】
前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、IPTVプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(IPTV)、図2b)を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS)。
【請求項3】
前記第2のタイプ(HTTP)の制御データ(2CD1)は第2のタイプのサービス要求を構成し、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A(RTSP))は、第1のタイプの制御データ(1CD1)として、前記アクセス・ネットワーク(AC)が前記サービスを前記端末デバイスに提供するために十分なリソース(RES)を有するかどうかを前記サービス提供サーバ(IMS−S)に問い合わせる第1のタイプ(SIP)の問い合わせ要求を送信し、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービス提供サービス(IMS−S)が十分なリソース(RES)があると判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)があることを示す肯定応答メッセージ(ACK)を送信し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)が十分なリソース(RES)がないと判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)がないことを示す否定応答メッセージ(NACK)を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2c)。
【請求項4】
前記端末デバイス(T2)は、サービス・プロセッサ(SP)としてMPEG2デコーダを有するセット・トップ・ボックス(STB)を備え、前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービスメモリ(SERM)にサービス(SERV1、SERV2、SERV3)として、VoD(ビデオオンデマンド)サービスを備え、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)はRTSPプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(VoD))を備え、前記制御プロトコル(RTSP)はRTSPであり、前記リソース(RES)は、前記アクセス・ネットワーク(AC)の回線の帯域幅(例えば5MB)である
ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム(SYS、図2c)。
【請求項5】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)および前記端末デバイス(T2)は、宅内ネットワーク(CPN)の一部である
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項6】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記宅内ネットワーク(CPN)のレジデンシャル・ゲートウェイ(RGW)に配置される
ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項7】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記第2のタイプの第1の制御データ(2CD1)として前記端末デバイス(T2)からEPGダウンロード要求を受信し、前記ゲートウェイ装置(HiGA)から提供される前記第2のタイプの制御データ(2CD2)はパーソナル化されたEPG(電子プログラム・ガイド)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2b)。
【請求項8】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、メモリに前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項9】
前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)は、前記ゲートウェイ装置(HiGA)に挿入されたプラグインに格納されるか、または前記ゲートウェイ装置(HiGA)のメモリに挿入されたUICCカードに格納される
ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項10】
前記端末デバイス(T2)は、セット・トップ・ボックス(STB)、暖房システムの制御装置、住宅監視システム、カメラ、またはインテリジェントハウスの中央住宅制御装置を含むグループから選択された1つ以上のものである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項11】
前記制御データ(1CD1、1CD2)の前記第1のタイプはSIP(セッション開始プロトコル)であり、前記制御データ(2CD1、2CD2)の前記第2のタイプはHTTPおよびUPnPの1つである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2d)。
【請求項12】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)として、前記サービス提供デバイス(IMS−S)から前記ダウンロードされる第1のタイプのEPGを受信し(図4aのステップ10:)、前記受信したEPGのフォーマット(X)を前記端末デバイス(T2)がサポートするフォーマットに変換する
ことを特徴とする請求項7に記載の通信システム(SYS、図4a)。
【請求項13】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記端末デバイス(T2)と前記サービス提供デバイス(IMS−S)との間のメディア・セッション確立を呼びかける(図4aのステップ17)
ことを特徴とする請求項7に記載の通信システム(SYS、図4a)。
【請求項14】
前記メディア・セッション確立は、ユニキャスト・メディア・セッション確立である(図4bのステップ1:)
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム(SYS、図4b)。
【請求項15】
前記メディア・セッション確立は、マルチキャスト・メディア・セッション確立である(図4cのステップ1:、5:、6:)
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム(SYS、図4c)。
【請求項16】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)としてEPG更新メッセージを受信する(図4dのステップ2:)
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図4d)。
【請求項17】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD2)としてイベント・トリガ・メッセージを受信し(図4eのステップ1:)、第2のタイプの制御データ(2CD2)として前記イベント・トリガ・メッセージ(1CD2)に基づいて、メディア・セッション確立メッセージを前記端末デバイス(T2)に送信する(図4eのステップ2:)
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図4e)。
【請求項18】
複数の端末デバイス(T2…Tn…TN)と、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)にアクセス・ネットワーク(AC)を通してサービス(SERV)を提供するサービス提供サーバ(IMS−S)とを有する通信システム(SYS)のゲートウェイ装置(HiGA)であって、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)に提供する1つ以上のサービス(SER1、SERV2、SERV3)を格納するサービスメモリ(SERM)と、前記1つ以上のサービス(SERV)に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を提供する少なくとも1つの第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル(IMS−CTRLP)デバイスとを備え、
前記端末デバイス(T2…Tn…TN)のそれぞれは、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から前記アクセス・ネットワーク(AC)を通して提供される前記サービス(SERV)を処理するサービス・プロセッサ(SP)と、前記サービス・プロセッサ(SP)による前記サービスの実行に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に前記第1のタイプとは異なる第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を提供する、第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル(TD−CP)デバイスとを備え、
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、
a)第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)と交換し、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を前記第2のタイプ(非SIP)の端末デバイス(T2)と交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイス(AS−A)を備え、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記端末デバイス(T2)から受信した第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)に基づいて、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD1)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)に提供し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)の前記第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル・デバイス(IMS−CTRLP)から第1のタイプの制御データ(1CD2)を受信し、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から受信した前記第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD2)に基づいて、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD2)を前記端末デバイス(T2)に提供し、前記端末デバイス(T2)の前記第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル・デバイス(TD−CP)から前記第2のタイプの制御データ(2CD1)を受信する
ことを特徴とするゲートウェイ装置(HiGA)。
【請求項19】
前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、IPTVプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(IPTV)、図2b)を備える
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項20】
前記第2のタイプ(HTTP)の制御データ(2CD1)は第2のタイプのサービス要求を構成し、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A(RTSP))は、第1のタイプの制御データ(1CD1)として、前記アクセス・ネットワーク(AC)が前記サービスを前記端末デバイスに提供するために十分なリソース(RES)を有するかどうかを前記サービス提供サーバ(IMS−S)に問い合わせる第1のタイプ(SIP)の問い合わせ要求を送信し、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービス提供サービス(IMS−S)が十分なリソース(RES)があると判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)があることを示す肯定応答メッセージ(ACK)を送信し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)が十分なリソース(RES)がないと判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)がないことを示す否定応答メッセージ(NACK)を送信する
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項21】
前記端末デバイス(T2)は、サービス・プロセッサ(SP)としてMPEG2デコーダを有するセット・トップ・ボックス(STB)を備え、前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービスメモリ(SERM)にサービス(SERV1、SERV2、SERV3)として、VoD(ビデオオンデマンド)サービスを備え、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)はRTSPプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(VoD))を備え、前記制御プロトコル(RTSP)はRTSPであり、前記リソース(RES)は、前記アクセス・ネットワーク(AC)の回線の帯域幅(例えば5MB)である
ことを特徴とする請求項20に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2c)。
【請求項22】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)および前記端末デバイス(T2)は、宅内ネットワーク(CPN)の一部である
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項23】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記宅内ネットワーク(CPN)のレジデンシャル・ゲートウェイ(RGW)に配置される
ことを特徴とする請求項22に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項24】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記第2のタイプの第1の制御データ(2CD1)として前記端末デバイス(T2)からEPGダウンロード要求を受信し、前記ゲートウェイ装置(HiGA)が提供する前記第2のタイプの制御データ(2CD2)はパーソナル化されたEPG(電子プログラム・ガイド)を含む
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2b)。
【請求項25】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、メモリに前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)を含む
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項26】
前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)は、前記ゲートウェイ装置(HiGA)に挿入されたプラグインに格納されるか、または前記ゲートウェイ装置(HiGA)のメモリに挿入されたUICCカードに格納される
ことを特徴とする請求項25に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項27】
前記端末デバイス(T2)は、セット・トップ・ボックス(STB)、暖房システムの制御装置、住宅監視システム、カメラ、またはインテリジェントハウスの中央住宅制御装置を含むグループから選択された1つ以上のものである
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項28】
前記制御データ(1CD1、1CD2)の前記第1のタイプはSIP(セッション開始プロトコル)であり、前記制御データ(2CD1、2CD2)の前記第2のタイプはHTTPおよびUPnPの1つである
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2d)。
【請求項29】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)として、前記サービス提供デバイス(IMS−S)から前記ダウンロードされる第1のタイプのEPGを受信し(図4aのステップ10:)、前記受信したEPGのフォーマット(X)を前記端末デバイス(T2)がサポートするフォーマットに変換する
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4a)。
【請求項30】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記端末デバイス(T2)と前記サービス提供デバイス(IMS−S)との間のメディア・セッション確立を呼びかける(図4aのステップ17)
ことを特徴とする請求項29に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4a)。
【請求項31】
前記メディア・セッション確立は、ユニキャスト・メディア・セッション確立である(図4bのステップ1:)
ことを特徴とする請求項30に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4b)。
【請求項32】
前記メディア・セッション確立は、マルチキャスト・メディア・セッション確立である(図4cのステップ1:、5:、6:)
ことを特徴とする請求項30に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4c)。
【請求項33】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)としてEPG更新メッセージを受信する(図4dのステップ2:)
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4d)。
【請求項34】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD2)としてイベント・トリガ・メッセージを受信し(図4eのステップ1:)、前記イベント・トリガ・メッセージ(1CD2)に基づいて第2のタイプの制御データ(2CD2)としてメディア・セッション確立メッセージを前記端末デバイス(T2)に送信する(図4eのステップ2:)
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4e)。
【請求項35】
ゲートウェイ装置(HiGA)と、複数の端末デバイス(T2…Tn…TN)と、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)にアクセス・ネットワーク(AC)を通してサービス(SERV)を提供する通信システム(SYS)のサービス提供サーバ(IMS−S)との間の通信方法(SYS)であって、
−前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)に提供する1つ以上のサービス(SER1、SERV2、SERV3)を格納するサービスメモリ(SERM)と、前記1つ以上のサービス(SERV)に関係して前記ゲートウェイデバイス(HiGA)に第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を提供する少なくとも1つの第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル(IMS−CTRLP)デバイスとを備え、
−前記端末デバイス(T2…Tn…TN)のそれぞれは、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から前記アクセス・ネットワーク(AC)を通して提供される前記サービス(SERV)を処理するサービス・プロセッサ(SP)と、前記サービス・プロセッサ(SP)による前記サービスの実行に関係して前記第1のタイプとは異なる第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を有する第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル(TD−CP)デバイスとを備え、
−前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)と交換し、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を前記端末デバイス(T2)と交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイス(AS−A)を備え、
少なくとも1つの前記端末デバイス(T2)から前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)を提供する工程と、
前記ゲートウェイ装置(HiGA)の前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)から前記サービス提供サーバ(IMS−S)に、前記端末デバイス(T2)から提供された前記第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)に基づいて、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD1)を提供する工程と、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)の前記第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル・デバイス(IMS−CTRLP)から前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第1のタイプの制御データ(1CD2)を提供する工程と、
前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)から前記端末デバイス(T2)に、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から提供された前記第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD2)に基づいて、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD2)を提供する工程と
を備えることを特徴とする通信方法(SYS)。
【請求項1】
ゲートウェイ装置(HiGA)と、複数の端末デバイス(T2…Tn…TN)と、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)にアクセス・ネットワーク(AC)を通してサービス(SERV)を提供するサービス提供サーバ(IMS−S)とを備える通信システム(SYS)であって、
a)前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)に提供される1つ以上のサービス(SER1、SERV2、SERV3)を格納するサービスメモリ(SERM)と、前記1つ以上のサービス(SERV)に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を提供する少なくとも1つの第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル(IMS−CTRLP)デバイスとを備え、
b)前記端末デバイス(T2…Tn…TN)のそれぞれは、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から前記アクセス・ネットワーク(AC)を通して提供される前記サービス(SERV)を処理するサービス・プロセッサ(SP)と、前記サービス・プロセッサ(SP)による前記サービスの実行に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に前記第1のタイプ(SIP)とは異なる第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を提供する第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル(TD−CP)デバイスとを備え、
c)前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)と交換し、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を前記端末デバイス(T2)と交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイス(AS−A)を備え、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記端末デバイス(T2)から受信した第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)に基づいて、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD1)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)に提供し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)の前記第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル・デバイス(IMS−CTRLP)から第1のタイプの制御データ(1CD2)を受信し、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から受信した前記第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD2)に基づいて、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD2)を前記端末デバイス(T2)に提供し、前記端末デバイス(T2)の前記第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル・デバイス(TD−CP)から前記第2のタイプの制御データ(2CD1)を受信する
ことを特徴とする通信システム(SYS)。
【請求項2】
前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、IPTVプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(IPTV)、図2b)を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS)。
【請求項3】
前記第2のタイプ(HTTP)の制御データ(2CD1)は第2のタイプのサービス要求を構成し、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A(RTSP))は、第1のタイプの制御データ(1CD1)として、前記アクセス・ネットワーク(AC)が前記サービスを前記端末デバイスに提供するために十分なリソース(RES)を有するかどうかを前記サービス提供サーバ(IMS−S)に問い合わせる第1のタイプ(SIP)の問い合わせ要求を送信し、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービス提供サービス(IMS−S)が十分なリソース(RES)があると判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)があることを示す肯定応答メッセージ(ACK)を送信し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)が十分なリソース(RES)がないと判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)がないことを示す否定応答メッセージ(NACK)を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2c)。
【請求項4】
前記端末デバイス(T2)は、サービス・プロセッサ(SP)としてMPEG2デコーダを有するセット・トップ・ボックス(STB)を備え、前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービスメモリ(SERM)にサービス(SERV1、SERV2、SERV3)として、VoD(ビデオオンデマンド)サービスを備え、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)はRTSPプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(VoD))を備え、前記制御プロトコル(RTSP)はRTSPであり、前記リソース(RES)は、前記アクセス・ネットワーク(AC)の回線の帯域幅(例えば5MB)である
ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム(SYS、図2c)。
【請求項5】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)および前記端末デバイス(T2)は、宅内ネットワーク(CPN)の一部である
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項6】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記宅内ネットワーク(CPN)のレジデンシャル・ゲートウェイ(RGW)に配置される
ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項7】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記第2のタイプの第1の制御データ(2CD1)として前記端末デバイス(T2)からEPGダウンロード要求を受信し、前記ゲートウェイ装置(HiGA)から提供される前記第2のタイプの制御データ(2CD2)はパーソナル化されたEPG(電子プログラム・ガイド)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2b)。
【請求項8】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、メモリに前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項9】
前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)は、前記ゲートウェイ装置(HiGA)に挿入されたプラグインに格納されるか、または前記ゲートウェイ装置(HiGA)のメモリに挿入されたUICCカードに格納される
ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項10】
前記端末デバイス(T2)は、セット・トップ・ボックス(STB)、暖房システムの制御装置、住宅監視システム、カメラ、またはインテリジェントハウスの中央住宅制御装置を含むグループから選択された1つ以上のものである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2a)。
【請求項11】
前記制御データ(1CD1、1CD2)の前記第1のタイプはSIP(セッション開始プロトコル)であり、前記制御データ(2CD1、2CD2)の前記第2のタイプはHTTPおよびUPnPの1つである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図2d)。
【請求項12】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)として、前記サービス提供デバイス(IMS−S)から前記ダウンロードされる第1のタイプのEPGを受信し(図4aのステップ10:)、前記受信したEPGのフォーマット(X)を前記端末デバイス(T2)がサポートするフォーマットに変換する
ことを特徴とする請求項7に記載の通信システム(SYS、図4a)。
【請求項13】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記端末デバイス(T2)と前記サービス提供デバイス(IMS−S)との間のメディア・セッション確立を呼びかける(図4aのステップ17)
ことを特徴とする請求項7に記載の通信システム(SYS、図4a)。
【請求項14】
前記メディア・セッション確立は、ユニキャスト・メディア・セッション確立である(図4bのステップ1:)
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム(SYS、図4b)。
【請求項15】
前記メディア・セッション確立は、マルチキャスト・メディア・セッション確立である(図4cのステップ1:、5:、6:)
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム(SYS、図4c)。
【請求項16】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)としてEPG更新メッセージを受信する(図4dのステップ2:)
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図4d)。
【請求項17】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD2)としてイベント・トリガ・メッセージを受信し(図4eのステップ1:)、第2のタイプの制御データ(2CD2)として前記イベント・トリガ・メッセージ(1CD2)に基づいて、メディア・セッション確立メッセージを前記端末デバイス(T2)に送信する(図4eのステップ2:)
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム(SYS、図4e)。
【請求項18】
複数の端末デバイス(T2…Tn…TN)と、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)にアクセス・ネットワーク(AC)を通してサービス(SERV)を提供するサービス提供サーバ(IMS−S)とを有する通信システム(SYS)のゲートウェイ装置(HiGA)であって、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)に提供する1つ以上のサービス(SER1、SERV2、SERV3)を格納するサービスメモリ(SERM)と、前記1つ以上のサービス(SERV)に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を提供する少なくとも1つの第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル(IMS−CTRLP)デバイスとを備え、
前記端末デバイス(T2…Tn…TN)のそれぞれは、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から前記アクセス・ネットワーク(AC)を通して提供される前記サービス(SERV)を処理するサービス・プロセッサ(SP)と、前記サービス・プロセッサ(SP)による前記サービスの実行に関係して前記ゲートウェイ装置(HiGA)に前記第1のタイプとは異なる第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を提供する、第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル(TD−CP)デバイスとを備え、
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、
a)第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)と交換し、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を前記第2のタイプ(非SIP)の端末デバイス(T2)と交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイス(AS−A)を備え、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記端末デバイス(T2)から受信した第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)に基づいて、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD1)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)に提供し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)の前記第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル・デバイス(IMS−CTRLP)から第1のタイプの制御データ(1CD2)を受信し、
−前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から受信した前記第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD2)に基づいて、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD2)を前記端末デバイス(T2)に提供し、前記端末デバイス(T2)の前記第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル・デバイス(TD−CP)から前記第2のタイプの制御データ(2CD1)を受信する
ことを特徴とするゲートウェイ装置(HiGA)。
【請求項19】
前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)は、IPTVプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(IPTV)、図2b)を備える
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項20】
前記第2のタイプ(HTTP)の制御データ(2CD1)は第2のタイプのサービス要求を構成し、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A(RTSP))は、第1のタイプの制御データ(1CD1)として、前記アクセス・ネットワーク(AC)が前記サービスを前記端末デバイスに提供するために十分なリソース(RES)を有するかどうかを前記サービス提供サーバ(IMS−S)に問い合わせる第1のタイプ(SIP)の問い合わせ要求を送信し、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービス提供サービス(IMS−S)が十分なリソース(RES)があると判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)があることを示す肯定応答メッセージ(ACK)を送信し、前記サービス提供サーバ(IMS−S)が十分なリソース(RES)がないと判断した場合、第1のタイプの制御データ(1CD2)として、前記サービス提供に十分なリソース(RES)がないことを示す否定応答メッセージ(NACK)を送信する
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項21】
前記端末デバイス(T2)は、サービス・プロセッサ(SP)としてMPEG2デコーダを有するセット・トップ・ボックス(STB)を備え、前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記サービスメモリ(SERM)にサービス(SERV1、SERV2、SERV3)として、VoD(ビデオオンデマンド)サービスを備え、前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)はRTSPプロキシ・アプリケーションを実行する少なくとも1つのサービス固有マッピング・デバイス(AS−A(VoD))を備え、前記制御プロトコル(RTSP)はRTSPであり、前記リソース(RES)は、前記アクセス・ネットワーク(AC)の回線の帯域幅(例えば5MB)である
ことを特徴とする請求項20に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2c)。
【請求項22】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)および前記端末デバイス(T2)は、宅内ネットワーク(CPN)の一部である
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項23】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記宅内ネットワーク(CPN)のレジデンシャル・ゲートウェイ(RGW)に配置される
ことを特徴とする請求項22に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項24】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記第2のタイプの第1の制御データ(2CD1)として前記端末デバイス(T2)からEPGダウンロード要求を受信し、前記ゲートウェイ装置(HiGA)が提供する前記第2のタイプの制御データ(2CD2)はパーソナル化されたEPG(電子プログラム・ガイド)を含む
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2b)。
【請求項25】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、メモリに前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)を含む
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項26】
前記ユーザ・アイデンティティ(ID1)は、前記ゲートウェイ装置(HiGA)に挿入されたプラグインに格納されるか、または前記ゲートウェイ装置(HiGA)のメモリに挿入されたUICCカードに格納される
ことを特徴とする請求項25に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項27】
前記端末デバイス(T2)は、セット・トップ・ボックス(STB)、暖房システムの制御装置、住宅監視システム、カメラ、またはインテリジェントハウスの中央住宅制御装置を含むグループから選択された1つ以上のものである
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2a)。
【請求項28】
前記制御データ(1CD1、1CD2)の前記第1のタイプはSIP(セッション開始プロトコル)であり、前記制御データ(2CD1、2CD2)の前記第2のタイプはHTTPおよびUPnPの1つである
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図2d)。
【請求項29】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)として、前記サービス提供デバイス(IMS−S)から前記ダウンロードされる第1のタイプのEPGを受信し(図4aのステップ10:)、前記受信したEPGのフォーマット(X)を前記端末デバイス(T2)がサポートするフォーマットに変換する
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4a)。
【請求項30】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、前記端末デバイス(T2)と前記サービス提供デバイス(IMS−S)との間のメディア・セッション確立を呼びかける(図4aのステップ17)
ことを特徴とする請求項29に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4a)。
【請求項31】
前記メディア・セッション確立は、ユニキャスト・メディア・セッション確立である(図4bのステップ1:)
ことを特徴とする請求項30に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4b)。
【請求項32】
前記メディア・セッション確立は、マルチキャスト・メディア・セッション確立である(図4cのステップ1:、5:、6:)
ことを特徴とする請求項30に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4c)。
【請求項33】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD)としてEPG更新メッセージを受信する(図4dのステップ2:)
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4d)。
【請求項34】
前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプの制御データ(1CD2)としてイベント・トリガ・メッセージを受信し(図4eのステップ1:)、前記イベント・トリガ・メッセージ(1CD2)に基づいて第2のタイプの制御データ(2CD2)としてメディア・セッション確立メッセージを前記端末デバイス(T2)に送信する(図4eのステップ2:)
ことを特徴とする請求項18に記載のゲートウェイ装置(HiGA、図4e)。
【請求項35】
ゲートウェイ装置(HiGA)と、複数の端末デバイス(T2…Tn…TN)と、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)にアクセス・ネットワーク(AC)を通してサービス(SERV)を提供する通信システム(SYS)のサービス提供サーバ(IMS−S)との間の通信方法(SYS)であって、
−前記サービス提供サーバ(IMS−S)は、前記端末デバイス(T2…Tn…TN)に提供する1つ以上のサービス(SER1、SERV2、SERV3)を格納するサービスメモリ(SERM)と、前記1つ以上のサービス(SERV)に関係して前記ゲートウェイデバイス(HiGA)に第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を提供する少なくとも1つの第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル(IMS−CTRLP)デバイスとを備え、
−前記端末デバイス(T2…Tn…TN)のそれぞれは、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から前記アクセス・ネットワーク(AC)を通して提供される前記サービス(SERV)を処理するサービス・プロセッサ(SP)と、前記サービス・プロセッサ(SP)による前記サービスの実行に関係して前記第1のタイプとは異なる第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を有する第2のタイプ(非SIP)の制御プロトコル(TD−CP)デバイスとを備え、
−前記ゲートウェイ装置(HiGA)は、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD)を前記サービス提供サーバ(IMS−S)と交換し、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD)を前記端末デバイス(T2)と交換する1つ以上のサービス固有マッピング・デバイス(AS−A)を備え、
少なくとも1つの前記端末デバイス(T2)から前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)を提供する工程と、
前記ゲートウェイ装置(HiGA)の前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)から前記サービス提供サーバ(IMS−S)に、前記端末デバイス(T2)から提供された前記第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD1)に基づいて、第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD1)を提供する工程と、
前記サービス提供サーバ(IMS−S)の前記第1のタイプ(SIP)の制御プロトコル・デバイス(IMS−CTRLP)から前記ゲートウェイ装置(HiGA)に第1のタイプの制御データ(1CD2)を提供する工程と、
前記サービス固有マッピング・デバイス(AS−A)から前記端末デバイス(T2)に、前記サービス提供サーバ(IMS−S)から提供された前記第1のタイプ(SIP)の制御データ(1CD2)に基づいて、第2のタイプ(非SIP)の制御データ(2CD2)を提供する工程と
を備えることを特徴とする通信方法(SYS)。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図1b】
【図1c】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【公表番号】特表2009−539158(P2009−539158A)
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−512431(P2009−512431)
【出願日】平成19年3月21日(2007.3.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002503
【国際公開番号】WO2007/140834
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月21日(2007.3.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002503
【国際公開番号】WO2007/140834
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]