説明

Hsp90ファミリー蛋白質阻害剤

【課題】アミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤の提供。
【解決手段】一般式(I)


[式中、RA及びRBは、同一または異なって、ハロゲン等を表すか、またはRAとRBが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって、表される基を形成し、RCは置換基を有していてもよいアリール等を表す]で表されるアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を含有するヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、RA及びRBは、同一または異なって、水素原子、ハロゲンまたは置換基を有していてもよい低級アルキルを表すか、またはRAとRBが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって、一般式(II)
【化2】

(式中、RD及びREは水素原子を表すか、またはRDとREが一緒になって酸素原子または硫黄原子を表し、
RFは水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表し、
RG及びRHは、同一または異なって、水素原子、ヒドロキシ、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよい低級アルコキシ、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表すか、またはRGとRHが一緒になって酸素原子または硫黄原子を表す)で表される基を形成し、
RCは水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表す]で表されるアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。
【請求項2】
一般式(III)
【化3】

(式中、R1及びR2は水素原子を表すか、またはR1とR2が一緒になって酸素原子または硫黄原子を表し、
R3は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表し、
R4及びR5は、同一または異なって、水素原子、ヒドロキシ、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよい低級アルコキシ、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表すか、またはR4とR5が一緒になって酸素原子または硫黄原子を表し、
R6は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表す)で表されるアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
R1とR2が一緒になって酸素原子である請求項2記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
R3が水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキルまたは置換基を有していてもよいシクロアルキルである請求項2または3記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
R3が置換基を有していてもよいアリールである請求項2または3記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
R3が置換基を有していてもよい芳香族複素環基または置換基を有していてもよい脂肪族複素環基である請求項2または3記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項7】
R4及びR5が水素原子である請求項2〜6のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項8】
R6が置換基を有していてもよいアリールまたは置換基を有していてもよい芳香族複素環基である請求項2〜7のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項9】
R6が置換基を有していてもよいフェニルである請求項2〜7のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項10】
R6が1つもしくは2つのハロゲンまたは1つもしくは2つの低級アルキルで置換されたフェニルである請求項2〜7のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項11】
R6が1つまたは2つの塩素原子及び置換基を有していてもよい低級アルコキシで置換されたフェニルである請求項2〜7のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項12】
R6が1つまたは2つのメチル及び置換基を有していてもよい低級アルコキシで置換されたフェニルである請求項2〜7のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項13】
請求項2〜12のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項14】
請求項2〜12のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。
【請求項15】
請求項2〜12のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質またはHsp90ファミリー蛋白質が結合する蛋白質(Hsp90 client protein)が関与する疾患の治療剤。
【請求項16】
請求項2〜12のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
【請求項17】
一般式(IV)
【化4】

(式中、R7はハロゲンまたは置換基を有していてもよい低級アルキルを表し、
R8は水素原子、ハロゲン、置換基を有していてもよい低級アルキルまたは置換基を有していてもよい低級アルコキシを表し、
R9は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表すか、または隣接する酸素原子、該酸素原子と隣接する炭素原子、R10及びR10が隣接する炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含酸素複素環を形成し、
R10及びR11は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい低級アルコキシ、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表すか、R10とR11がそれぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよい芳香族環または置換基を有していてもよい脂肪族環を形成し、R10は隣接する炭素原子、R9、R9が隣接する酸素原子及び該酸素原子が隣接する炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含酸素複素環を形成してもよい)で表されるアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。
【請求項18】
R8がハロゲンまたは置換基を有していてもよい低級アルキルである請求項17記載のヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。
【請求項19】
R9が置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキルまたは置換基を有していてもよい脂肪族複素環基である請求項17または18記載のヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。
【請求項20】
R9が一般式(V)
【化5】

[式中、naは0または1を表し、
nbは0〜3の整数を表し、
ncは0〜3の整数を表し、
R12は水素原子、ハロゲン、スルファニル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシまたはCONR15R16(式中、R15及びR16は、同一または異なって、水素原子または置換基を有していてもよい低級アルキルを表すか、またはR15及びR16が隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する)を表し、
R13及びR14は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、スルファニル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよい低級アルコキシ、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイル、置換基を有していてもよいアロイルまたはCONR17R18(式中、R17及びR18はそれぞれ前記R15及びR16と同義である)を表すか、またはR13とR14が、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよい脂肪族環を形成し、
Xは酸素原子、硫黄原子、-S(O)-、-S(O)2-、-N(O)-またはNR19(式中、R19は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表す)を表すが、nb及びncは同時に0にはならない]で表される基である請求項17または18記載のヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。
【請求項21】
R9が一般式(VI)
【化6】

[式中、ndは0〜3の整数を表し、
R20及びR21は、同一または異なって、水素原子、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルコキシ、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイル、置換基を有していてもよいアロイルまたはCONR24R25(式中、R24及びR25はそれぞれ前記R15及びR16と同義である)を表すか、R20とR21が隣接する炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよい脂肪族環を形成するか、またはR20とR21が一緒になって酸素原子または硫黄原子を形成し、
R22及びR23は、それぞれ前記R20及びR21と同義であり、
YはOR26(式中、R26は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルカノイルまたは置換基を有していてもよいアロイルを表す)またはNR27R28(式中、R27及びR28はそれぞれ前記R15及びR16と同義である)を表す]で表される基である請求項17または18記載のヒートショックプロテイン90(Hsp90)ファミリー蛋白質阻害剤。
【請求項22】
請求項17〜21のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するHsp90ファミリー蛋白質またはHsp90ファミリー蛋白質が結合する蛋白質(Hsp90 client protein)が関与する疾患の治療剤。
【請求項23】
請求項17〜21のいずれかに記載のアミノピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。

【公開番号】特開2009−67729(P2009−67729A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−238643(P2007−238643)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000001029)協和発酵キリン株式会社 (276)
【Fターム(参考)】