説明

ICタグ装置及び情報管理システム

【課題】より少ないメモリ容量かつ簡単な構成で、故障したICタグに格納した情報を確実に復元でき、かつメモリ容量を簡単に増加できるICタグ装置を用いて、より信頼性の高い情報管理システムを実現する。
【解決手段】ICタグ装置2は、それぞれICチップ7〜7、アンテナ部及び電源部を有する3個のICタグモジュール5〜5を共通のベース6上に有する。各ICチップはICタグモジュールの動作を制御する制御部10〜10と不揮発性のメモリからなるメモリ部11〜11とを有する。各メモリ部は、1つのパリティブロックと2つのデータブロックとからなる3つのメモリブロック1211〜1233に分割されている。データは6つのサブデータDa〜Dfに分割され、それらに基づいて計算したパリティデータと共に各メモリブロックに割り当てて格納される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばRFIDタグ等のICタグを用いて物品の流通や管理、履歴情報の記録を行うためのICタグ装置、及びそれを用いた情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品の流通や保管等を管理するためにバーコードを用いた情報管理システムが使用されている。この情報管理システムは、個々の物品からバーコードを手作業で読み取るため、多大な労力が必要である。最近は、ICチップ及びアンテナ等を基板上に実装したRFIDタグ等のICタグを用いた情報管理システムが採用されている(例えば、特許文献1,2を参照)。ICタグは、非接触で情報の書込み読出しが可能で、実装したICチップのメモリ容量に応じてより多くの情報を格納でき、物品等の管理をより効率的に行うことができる。
【0003】
しかしながら、ICタグは、外力や衝撃等による破損や他の様々な原因により故障する虞がある。そこで、RFIDタグ等のデータキャリアにおいて、共通のアンテナ又は個別のアンテナに接続した複数のICを搭載し、一方のICが故障しても他方のICをバックアップとして動作させることにより、信頼性を高めた構成が提案されている(例えば、特許文献3,4を参照)。更にこのRFIDタグは、複数のICを搭載することによって、メモリ容量の不足にも容易に対応することができる。
【0004】
他方、ファイルを分割して格納した複数のディスク装置を並列に動作させるファイルシステムでは、各ディスク装置に分割したデータのパリティデータを他のディスク装置に格納しておくことにより、該ディスク装置が故障した場合に、そのデータの復元を可能にしている。かかる場合にデータを正しく復元できるように、複数の2次記憶装置に分割して格納した各サブファイル(第二のデータ)の先頭位置から同一の変位にあるデータの排他的論理和をパリティデータとして別の2次記憶装置に格納し、かつサブファイルを格納する2次記憶装置の構成を確認するための分割情報を各2次記憶装置に書き込み、故障した2次記憶装置のデータを、他の正常な2次記憶装置が揃っていることを確認した上で復元するファイル管理方法が知られている(例えば、特許文献5を参照)。
【0005】
また、複数のクライアントコンピュータからネットワークを介して同時にファイル処理を行うネットワークファイルシステムは、一般にサーバ側に故障が生じた場合を考慮して複数のファイルサーバを備える。かかるネットワークファイルシステムにおいてファイルサーバの信頼性を向上させるために、1つの仮想サーバに見立てた複数のサーバにデータを分割して格納し、それらのパリティデータを別のパリティデータ用のサーバに格納し、故障時には、正常なサーバのデータとパリティデータとからデータ全体を復元する方法が知られている(例えば、特許文献6を参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2003−72919号公報
【特許文献2】特開2002−499012号公報
【特許文献3】特開2002−83277号公報
【特許文献4】特開2007−334703号公報
【特許文献5】特開平8−16329号公報
【特許文献6】特開2003−150435号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、ICタグに記録した情報は、その破損や故障によって消失する虞がある。特にICタグのみで情報を管理している場合、ICタグに記録されていた情報の再現は困難である。しかしながら、上述した従来のICタグは、データのバックアップのために少なくとも2倍のメモリ容量が必要であり、個々のICチップが有するメモリ容量には制限があるから、書き込むべき情報量が増加すると、十分に対応できなくなる虞がある。
【0008】
また、特許文献5,6記載のファイルシステムは据置型であり、それを構成する二次記憶装置やサーバ、及びそれらのメモリ容量に制限が無いので、複雑なメモリ構成やプログラムを自由に設計しかつ用いて管理することができる。しかしながら、これをそのままICタグを用いた情報管理システムに適用することは、ICタグのメモリ容量に制限があること、多くの場合に現場でリーダライタ等の比較的簡単な機器を用いて非接触で情報のやりとりを行いかつ処理すること等から、比較的困難である。
【0009】
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ICタグに故障や破損が生じても、格納した情報をより確実に復元し得る高信頼性のICタグ装置及び情報管理システムを提供することにある。
【0010】
更に本発明の目的は、かかるICタグ装置をできる限り少ないメモリ容量でかつ簡単に構成し、また、格納する情報量に対応してメモリ容量を簡単に増加させ得る構成を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、上記目的を達成するために、データをサブデータに分割して記憶するために、n個(n≧3)のICタグモジュールを共通のベース上に備え、各ICタグモジュールが、それぞれ1個のパリティブロックとn−1個のデータブロックとからなるメモリ部を有し、各ICタグモジュールのデータブロックに各サブデータを格納し、各ICタグモジュールのパリティブロックに、他のICタグモジュールのデータブロックに格納したサブデータのパリティデータを格納するようにしたICタグ装置が提供される。
【0012】
いずれかのICタグモジュールに故障が発生した場合には、他の正常なICタグモジュールのメモリ部に格納されているサブデータとパリティデータとから、故障のICタグモジュールに格納されていたサブデータ及びパリティデータを復元することができる。従って、データのバックアップのために少なくとも2倍のメモリ容量を必要とする従来技術に対して、必要最小限のメモリ容量で、データの信頼性をより高めることができる。
【0013】
或る実施例では、ICタグモジュールがICタグ装置のベースに交換可能に設けられることにより、いずれかのICタグモジュールに故障が発生した場合に、ICタグ装置全体を交換することなく、簡単に対応することができる。
【0014】
別の実施例では、ICタグモジュールがICタグ装置のベースに増設可能に設けられることにより、ICタグ装置の記憶容量を簡単に増加させることができる。
【0015】
本発明の別の側面によれば、上述した本発明のICタグ装置と、該ICタグ装置との間で無線通信によってデータを送信受信するための通信装置と、ICタグ装置との間で送信受信するデータを処理するための処理装置とを備える情報管理システムが提供される。これにより、信頼性の高い情報管理システムを実現することができる。
【0016】
或る実施例では、処理装置が、ICタグ装置のいずれか1つのICタグモジュールが故障したときに、正常な他のICタグモジュールから読み出したサブデータとパリティデータとから、故障したICタグモジュールに格納されていたサブデータとパリティデータとを復元するように動作することにより、迅速にかつ確実にデータの信頼性を回復することができる。
【0017】
別の実施例では、故障したICタグモジュールと交換して新しいICタグモジュールがICタグ装置に取り付けられた後、処理装置が、復元したサブデータ及びパリティデータを新しいICタグモジュールに書き込むように動作することにより、より信頼性の高い情報管理システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明による情報管理システムの好適な実施例の構成全体を概略的に示している。本実施例の情報管理システム1は、ICタグ装置2と、リーダライタ装置3と、該リーダライタ装置に接続されたコンピュータ装置4とから構成される。リーダライタ装置3は、ICタグ装置2との間で無線通信によってデータのやりとりを行うために、図示しないアンテナを有する。コンピュータ装置4は、ICタグ装置2との間でやりとりされるデータを処理するための処理装置として機能する。
【0020】
ICタグ装置2は、3個のICタグモジュール5〜5を共通のベース6上に有する。図2に示すように、前記各ICタグモジュールは、それぞれICチップ7〜7と、アンテナ部8〜8と、電源部9〜9とを有する。前記アンテナ部は、従来のICタグと同様に、例えばアンテナコイルで形成される。前記電源部は、例えばフィルムコンデンサで形成され、その蓄電作用によって、前記アンテナ部がリーダライタ装置3から受信した電波により発生した電流を電源として使用する。
【0021】
ICチップ7〜7は、前記ICタグモジュールの動作を制御する制御部10〜10と、例えば強誘電体を利用した不揮発性のメモリからなるメモリ部11〜11とを有する。前記各メモリ部は、3つのメモリブロック1211〜1213,1221〜1223,1231〜1233に分割されている。前記3つのメモリブロックは、その1つがパリティデータを格納するためのパリティブロックとして、残りの2つがICタグ装置2に書き込むデータを格納するためのデータブロックとして使用される。従って、ICタグ装置2は、全体として6個のデータブロックと、前記ICタグモジュール毎に1個のパリティブロックとを備える。
【0022】
本実施例では、各ICタグモジュール5〜5から1つずつ選択したメモリブロック1213,1222,1231をパリティブロックとし、残り全部の前記メモリブロックをデータブロックとする。ICタグ装置2に書き込むデータは、コンピュータ装置4により6つのサブデータに分割される。分割されたサブデータDa〜Dfは、リーダライタ装置3からICタグ装置2に送信され、図2に示すように、前記各ICタグモジュールのデータブロック1211,1212,1221,1223,1232,1233に格納される。
【0023】
更にコンピュータ装置4は、第1及び第2のICタグモジュール5,5の1番目のデータブロック1211,1221に格納したサブデータDa、Dbの排他的論理和をとってパリティデータPabを計算し、第1及び第3のICタグモジュール5,5の2番目のデータブロック1212,1232に格納したサブデータDc、Ddの排他的論理和をとってパリティデータPcdを計算し、第2及び第3のICタグモジュール5,5の3番目のデータブロック1223,1233に格納したサブデータDe、Dfの排他的論理和をとってパリティデータPefを計算する。算出したパリティデータPab,Pcd,Pefは、同様にリーダライタ装置3からICタグ装置2に送信され、前記各ICタグモジュールのパリティブロック1231,1222,1213に格納される。
【0024】
コンピュータ装置4は、ICタグ装置2の構成する全てのICタグモジュール5〜5が正常な場合、それらのメモリ部からリーダライタ装置3を用いて読み出した全サブデータDa〜Dfを統合して、元のデータを再生する。ICタグ装置2から全てのサブデータ及びパリティデータを正常に読み出すことができた場合、全ての前記ICタグモジュールが正常であると判定できる。更に、読み出したサブデータDa〜Dfからパリティデータを計算し、その計算値と読み出したパリティデータPab,Pcd,Pefとを照合することによって、全ICタグモジュールの正常をより確実に判定できる。
【0025】
ICタグ装置2から読み出せないサブデータ又はパリティデータがある場合、そのサブデータ又はパリティデータを記録していた前記ICタグモジュールは故障していると判定する。また、ICタグ装置2から全てのサブデータ及びパリティデータを読み出すことはできたが、読み出したサブデータから計算したパリティデータと読み出したパリティデータとを照合して不一致がある場合も、そのような不一致を生じさせた前記サブデータ又はパリティデータを記録していた前記ICタグモジュールは故障していると判定する。
【0026】
次に、第2のICタグモジュール5が故障していると仮定して、データを復元する手順を説明する。先ず、図3(A)に示すように、ICタグ装置2のベース6から故障のICタグモジュール5を取り外し、図3(B)に示すように、その位置に新しいICタグモジュール5´を取り付ける。ICタグモジュール5´は、他のICタグモジュールと同様に、ICチップ7´のメモリ部11´が3つのメモリブロック1221´〜1223´に分割されている。
【0027】
コンピュータ装置4は、正常な第1及び第3のICタグモジュール5〜5から読み出したサブデータ及びパリティデータから、故障のICタグモジュール5に格納されていたサブデータ及びパリティデータを復元する。サブデータDbはサブデータDaとパリティデータPabとの排他的論理和を計算して、サブデータDeはサブデータDfとパリティデータPefとの排他的論理和を計算して、パリティデータPcdはサブデータDcとDdとの排他的論理和を計算して復元される。復元したサブデータDb,De及びパリティデータPcdは、リーダライタ装置3を用いてICタグモジュール5´のメモリ部11´に書き込まれる。このように本発明によれば、ICタグ装置2自体を交換することなく、書き込まれたデータを復元することができる。
【0028】
本発明のICタグ装置は、ICタグモジュールを増設して、メモリ容量を増加させることができる。図4は、本発明によるICタグ装置の別の実施例を示している。この実施例のICタグ装置21は、ICタグモジュールが1個増設され、4個のICタグモジュール22〜22を共通のベース23上に有する。図2の実施例と同様に、前記各ICタグモジュールは、それぞれICチップ24〜24と、アンテナコイル等からなるアンテナ部25〜25と、フィルムコンデンサ等からなる電源部26〜26とを有する。
【0029】
ICチップ24〜24は、前記ICタグモジュールの動作を制御する制御部27〜27と、不揮発性のメモリからなるメモリ部28〜28とを有する。本実施例では、前記各メモリ部が、4つのメモリブロック2911〜2914,2921〜2924,2931〜1234,2941〜2944に分割されている。前記4つのメモリブロックは、その1つがパリティデータを格納するためのパリティブロックとして、残りの3つがICタグ装置2に書き込むデータを格納するためのデータブロックとして使用される。従って、ICタグ装置21は、全体として12個のデータブロックと、前記ICタグモジュール毎に1個のパリティブロックとを備える。
【0030】
別の実施例では、ICタグ装置にICタグモジュールを更に増設することができる。例えば、ICタグモジュールの数を全部で5個に増設した場合、各ICタグモジュールのICチップは、メモリ部がそれぞれ1つのパリティブロックと4つのデータブロックとからなる5つのメモリブロックに分割される。従って、本発明のICタグ装置は、n個(n≧3)のICタグモジュールを備える場合、各ICタグモジュールのICチップは、1個のパリティブロックとn−1個のデータブロックとに分割されたメモリ部を有する。
【0031】
本実施例においても、各ICタグモジュール22〜22から1つずつ選択したメモリブロック2914,2923,2932,2941をパリティブロックとし、残り全部の前記メモリブロックをデータブロックとする。ICタグ装置21に書き込むデータは、前記コンピュータ装置により12のサブデータに分割される。分割されたサブデータDa〜Dlは、リーダライタ装置3を介してICタグ装置21に送信され、図4に示すように、前記各ICタグモジュールのデータブロック2911〜2913,2921,2922,2924,2931,2933,2934,2942〜2944に格納される。
【0032】
前記コンピュータ装置は、第1乃至第3のICタグモジュール22〜22の最初の前記データブロックに格納したサブデータDa〜Dcの排他的論理和をとってパリティデータPabcを計算し、第1、第2及び第4のICタグモジュール22,22,22の2番目の前記データブロックに格納したサブデータDd〜Dfの排他的論理和をとってパリティデータPdefを計算し、第1、第3及び第4のICタグモジュール22,22,22の3番目の前記データブロックに格納したサブデータDg〜Diの排他的論理和をとってパリティデータPghiを計算し、第2乃至第4のICタグモジュール22〜22の最後の前記データブロックに格納したサブデータDj〜Dlの排他的論理和をとってパリティデータPjklを計算する。算出したパリティデータPabc,Pdef,Pghi,Pjklは、同様にリーダライタ装置3からICタグ装置21に送信され、前記各ICタグモジュールのパリティブロック1241,1223,1232,1241に格納される。
【0033】
使用中の図1のICタグ装置2に第4のICタグモジュールを増設した場合、コンピュータ装置4は、リーダライタ装置3により前記ICタグ装置から既存のデータを一旦読み出して12のサブデータに再分割する。再分割した前記サブデータ及びそれに基づいて再計算したパリティデータは、リーダライタ装置3を介して前記ICタグ装置に送信され、4つの前記ICタグモジュールの各メモリブロックに再割り付けして書き込まれる。
【0034】
また、使用中の図1のICタグ装置2に第4のICタグモジュールを増設した場合、前記ICタグ装置から既存のデータを全部削除した後に、新たなデータを書き込むことができる。当然ながら、前記ICタグモジュールの増設後に、前記ICタグ装置から既存のデータを消去することなく、新たなデータを上書きすることもできる。
【0035】
本発明は、上記実施例に限定されるものでなく、その技術的範囲内で様々な変形又は変更を加えて実施することができる。例えば、分割したサブデータ及びパリティデータのメモリブロックへの割付は、上記実施例に限定されるものではない。また、パリティデータの計算は、サブデータの書き込みにタイミングを合わせて、書き込まれたサブデータ毎にそのパリティデータを算出するように行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による情報管理システムの実施例の構成全体を示す概略図。
【図2】本発明によるICタグ装置の実施例を示す構成図。
【図3】ICタグモジュールの故障時におけるデータの復元処理過程を示す説明図。
【図4】本発明によるICタグ装置の別の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
【0037】
1…情報管理システム、2,21…ICタグ装置、3…リーダライタ装置、4…コンピュータ装置、5〜5,22〜22…ICタグモジュール、6…ベース、7〜7,24〜24…ICチップ、8〜8,25〜25…アンテナ部、9〜9,26〜26…電源部、10〜10,27〜27…制御部、11〜11,28〜28…メモリ部、1211〜1233,2911〜2944…メモリブロック。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データをサブデータに分割して記憶するために、n個(n≧3)のICタグモジュールを共通のベース上に備え、前記各ICタグモジュールが、それぞれ1個のパリティブロックとn−1個のデータブロックとからなるメモリ部を有し、前記各ICタグモジュールの前記データブロックに前記各サブデータを格納し、前記各ICタグモジュールの前記パリティブロックに、他の前記ICタグモジュールの前記データブロックに格納した前記サブデータのパリティデータを格納するようにしたことを特徴とするICタグ装置。
【請求項2】
前記ICタグモジュールが前記ベースに交換可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のICタグ装置。
【請求項3】
前記ICタグモジュールが前記ベースに増設可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のICタグ装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか記載のICタグ装置と、前記ICタグ装置との間で無線通信によってデータを送信受信するための通信装置と、前記データを処理するための処理装置とを備えることを特徴とする情報管理システム。
【請求項5】
前記処理装置が、前記ICタグ装置のいずれか1つの前記ICタグモジュールが故障したときに、正常な他の前記ICタグモジュールから読み出した前記サブデータと前記パリティデータとから、故障した前記ICタグモジュールに格納されていた前記サブデータと前記パリティデータとを復元することを特徴とする請求項4記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記故障したICタグモジュールと交換して新しいICタグモジュールが前記ICタグ装置に取り付けられた後、前記処理装置が、復元した前記サブデータ及び前記パリティデータを前記新しいICタグモジュールに書き込むように動作することを特徴とする請求項5記載の情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−295030(P2009−295030A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149756(P2008−149756)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(508034945)エンジニアス株式会社 (2)
【Fターム(参考)】