説明

IDカード包装体、IDカード包装方法およびIDカード装填方法

【課題】印刷機のホッパへのIDカードの装填作業を低コストで効率良く行うことができるIDカード包装体を提供する。
【解決手段】本発明によるIDカード包装体20は、複数のIDカード1が積層されたIDカード積層体21と、IDカード積層体21を包装した直方体状の包装部材31と、を備えている。包装部材31は、IDカード積層体21の対向する一対の側面25に対応する位置に配置されたヒートシール部36を含む一対のシール側面シート部35と、一対のシール側面シート部35以外の4つの本体面シート部32、33、34a、34bと、を有している。4つの本体面シート部の内面において、シール側面シート部35の側の両縁部に、4つの本体面シート部にわたって連続して延びる帯状の一対の開封テープ41が設けられ、開封テープ41の始端部42は、一の本体面シート部において外方に露出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IDカードを印刷するための印刷機のホッパに装填されるIDカードを包装するIDカード包装体、IDカード包装方法およびIDカード装填方法に係り、とりわけ、印刷機のホッパへのIDカードの装填作業を低コストで効率良く行うことができるIDカード包装体、IDカード包装方法およびIDカード装填方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、学校の学生証や会社の従業員証、その他各種の特定資格を証明するための資格証明証などとしてIDカードが利用されている。IDカードには、例えば、本人の顔画像情報と、本人の住所、氏名、生年月日、個人識別番号などの文字情報と、を含むID情報(個人情報)が、IDカード用の印刷機によって印刷されており、この印刷されたID情報に基づいて、本人の身分を証明することができるようになっている。
【0003】
IDカードにID情報を印刷する際には、印刷機のホッパに、これから印刷される複数のIDカードが、積層状態で装填されて、当該ホッパから印刷機の顔画像情報印刷部や文字情報印刷部などに1枚ずつ順次送られて、IDカードに顔画像情報および文字情報が印刷されるようになっている。
【0004】
ところで、印刷機のホッパにIDカードを装填する際、IDカードの表裏や向きを間違えて装填する場合が考えられる。このことに対処するために、専用の樹脂容器にカードを積層状態で予め装填しておき、カードが装填された樹脂容器をホッパに装着するという方法が、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−339429号公報
【特許文献2】特開2001−180607号公報
【特許文献3】特開2002−225823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この場合、使用する印刷機のホッパに対応する専用の樹脂容器を準備しなければならず、その樹脂容器の準備のためにコストがかかるという問題がある。また、このような樹脂容器を用いる場合には、ホッパを、樹脂容器が装着可能な構造とする必要があり、ホッパの構造に制約が生じ、印刷機のコンパクト化が困難になるという問題もある。
【0007】
また、特許文献2には、シュリンク包装されたカードが示されているが、このようなシュリンク包装を外して個々のカードを印刷機のホッパに装填することは、カードの装填作業性を低下させる要因と成り得る。さらに、包装時にカード全体が加熱されることにより、印刷前のカードの印刷性を劣化させるリスクがある。また、特許文献3には、カードを集積包装することが示されているが、このような集積包装から個々のカードを取り出して印刷機のホッパに装填することは、特許文献2のシュリンク包装の場合と同様に、カードの装填作業性を低下させる要因と成り得る。
【0008】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、印刷機のホッパへのIDカードの装填作業を低コストで効率良く行うことができるIDカード包装体、IDカード包装方法およびIDカード装填方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、IDカードを印刷するための印刷機のホッパに装填される前記IDカードを包装するIDカード包装体において、複数の前記IDカードが積層されたIDカード積層体と、前記IDカード積層体を包装した直方体状の包装部材と、を備え、前記包装部材は、前記IDカード積層体の対向する一対の側面に対応する位置に配置されたヒートシール部を含む一対のシール側面シート部と、一対の前記シール側面シート部以外の4つの本体面シート部と、を有し、4つの前記本体面シート部の内面において、前記シール側面シート部の側の両縁部に、4つの前記本体面シート部にわたって連続して延びる帯状の一対の開封テープが設けられ、4つの前記本体面シート部のうちの一の前記本体面シート部において、前記開封テープの始端部が、外方に露出していることを特徴とするIDカード包装体を提供する。
【0010】
本発明によるIDカード包装体において、前記開封テープの前記始端部が外方に露出している前記本体面シート部に、一方の前記開封テープから他方の前記開封テープに延び、当該本体面シート部の一対の前記開封テープの間の部分を切断する切断機構が設けられている、ことが好ましい。
【0011】
本発明によるIDカード包装体において、前記切断機構は、当該切断機構が設けられた前記本体面シート部に形成されたミシン目により構成されている、ことが好ましい。
【0012】
本発明によるIDカード包装体において、前記切断機構は、当該切断機構が設けられた前記本体面シート部の内面に延びる切断テープにより構成されている、ことが好ましい。
【0013】
本発明によるIDカード包装体において、前記IDカードは、矩形状に形成されており、前記シール側面シート部は、前記IDカードの長辺方向に沿って配置されている、ことが好ましい。
【0014】
本発明によるIDカード包装体において、4つの前記本体面シート部は、底面シート部と、前記底面シート部に対向する上面シート部と、前記底面シート部と前記上面シート部との間に設けられた対向する一対の本体側面シート部と、により構成され、前記開封テープの前記始端部は、一対の前記本体側面シート部のうちの一方の前記本体側面シート部において、外方に露出している、ことが好ましい。
【0015】
本発明によるIDカード包装体において、前記開封テープの前記始端部が外方に露出している一方の前記本体側面シート部に、第2のヒートシール部が形成されている、ことが好ましい。
【0016】
本発明によるIDカード包装体において、前記IDカード積層体の前記IDカードは、プレ印刷が施されている、ことが好ましい。
【0017】
本発明によるIDカード包装体において、前記包装部材の前記上面シート部に、前記IDカード積層体を前記ホッパに装填する方向を表示するラベルが貼り付けられている、ことが好ましい。
【0018】
本発明によるIDカード包装体において、前記IDカード積層体の上面と前記包装部材の前記上面シート部との間に、保護シートが介在されている、ことが好ましい。
【0019】
本発明は、IDカードを印刷するための印刷機のホッパに装填される前記IDカードを包装するIDカード包装方法において、一方の面に帯状の一対の開封テープが設けられた矩形状の包装シートであって、前記開封テープが、前記包装シートの対向する一対の第1端縁に沿って延びると共に、当該第1端縁に直交する一対の第2端縁に沿う方向において中央部に配置され、前記開封テープの始端部が前記包装シートの一方の前記第2端縁から外方に突出する、前記包装シートを準備する工程と、前記包装シート上に設けられた前記開封テープ上に、複数の前記IDカードが積層され、底面、上面、対向する一対の第1側面および対向する一対の第2側面を含むIDカード積層体を載置する工程であって、前記開封テープが前記IDカード積層体の前記底面の両縁部に配置されるように前記IDカード積層体を載置する工程と、前記開封テープが前記IDカード積層体の前記底面、前記上面および一対の前記第1側面にわたって連続して延びるように、前記包装シートを折り曲げ、前記開封テープの前記始端部が外方に露出するように、前記包装シートの一方の前記第2端縁に近接する部分と、他方の前記第2端縁に近接する部分とをヒートシールする第1ヒートシール工程と、第1ヒートシール工程の後、前記包装シートのうち前記IDカード積層体の前記底面、前記上面および一対の前記第1側面から両側にはみ出した部分を、前記IDカード積層体の一対の前記第2側面に沿って折り曲げてヒートシールする第2ヒートシール工程と、を備えたことを特徴とするIDカード包装方法を提供する。
【0020】
本発明は、IDカードを印刷するための印刷機のホッパに、複数の前記IDカードを装填するIDカードの装填方法において、複数の前記IDカードが積層されたIDカード積層体と、前記IDカード積層体を包装した直方体状の包装部材と、を備え、前記包装部材は、前記IDカード積層体の対向する一対の側面に対応する位置に配置されたヒートシール部を含む一対のシール側面シート部と、一対の前記シール側面シート部以外の4つの本体面シート部と、を有し、4つの前記本体面シート部の内面において、前記シール側面シート部の側の両縁部に、4つの前記本体面シート部にわたって連続して延びる帯状の一対の開封テープが設けられ、4つの前記本体面シート部のうちの一の前記本体面シート部において、前記開封テープの始端部が、外方に露出している、IDカード包装体を準備する工程と、前記開封テープによって前記包装部材を開封し、前記包装部材の前記シール側面シート部を、少なくとも3つの前記本体面シート部から分離する工程と、前記包装部材が開封された前記IDカード包装体を前記ホッパに挿入する工程と、一の前記本体面シート部を切断し、前記包装部材を前記ホッパから抜き取る工程と、を備えたことを特徴とするIDカード装填方法を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、印刷機のホッパへのIDカードの装填作業を低コストで効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1(a)は、IDカードの表面の一例を示す図である。図1(b)は、IDカードの裏面の一例を示す図である。
【図2】図2は、IDカード用の印刷機の一例を示す図である。
【図3】図3(a)は、本発明の実施の形態におけるIDカード包装体を斜め上方から見た斜視図である。図3(b)は、斜め下方から見た斜視図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態において、包装シートを示す平面図である。
【図5】図5(a)〜(e)は、本発明の実施の形態におけるIDカード包装方法を示す図である。
【図6】図6(a)〜(d)は、本発明の実施の形態におけるIDカードの装填方法を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態において、印刷機のホッパから包装部材を引き出す際のホッパの断面構造を示す図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態において、包装シートの変形例を示す平面図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態におけるIDカード包装体の変形例として、保護シートを有するIDカード包装体を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態におけるIDカード包装体、IDカード包装方法およびIDカード装填方法について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
【0024】
まず、図1(a)、(b)を例にとって、IDカード1について説明する。図1(a)、(b)に示すように、IDカード1は、矩形状に形成されており、表面に、本人の顔画像情報2aと本人の氏名、住所などの文字情報2bが印字されるとともに、裏面に、表面に印字しきれなかった住所などの文字情報2bが印字されるものであって、例えば、学校の学生証や、会社の従業員証、その他各種の特定資格を証明するための資格証明書として利用されるものである。このようなIDカード1に印字された顔画像情報2aおよび文字情報2bを含むID情報2は、図2に示すIDカード用の印刷機10を用いて印刷されるようになっている。
【0025】
続いて、図2を用いて印刷機10について説明する。
【0026】
図2に示すように、印刷機10は、ケーシング11と、ケーシング11内の上方に設けられてIDカード1を積層状態で装填するホッパ12と、当該ホッパ12から搬送されるIDカード1の表面に顔画像情報2aを表示するY印刷部13a、M印刷部13bおよびC印刷部13cとを備えている。このうち、ホッパ12は、矩形状のIDカード1を小さなクリアランスを残して装填可能に構成されており、ホッパ12に装填された積層されたIDカード1は、崩れることなくホッパ12内に保持されるようになっている。また、ホッパ12には、図7に示すように、蓋12aが設けられており、この蓋12aによって、ホッパ12内に装填されたIDカード1が崩れることを防止している。また、図2に示すY印刷部13aは、IDカード1の表面にイエロー印刷を施すものであり、M印刷部13bは、IDカード1の表面にマゼンタ印刷を施すものであり、C印刷部13cは、IDカード1の表面にシアン印刷を施すものである。C印刷部13cの下流側には、顔画像情報2aとして印刷されたインキを定着させるインキ定着部14が設けられ、このインキ定着部14の下流側には、文字情報2bを印字する表面印刷部15および裏面印刷部16が順次設けられている。そして、印刷が終了したIDカード1は、保護層形成部17によって保護層(図示せず)が形成された後、振分機構18に搬送されて、所定の集積部19a〜19cに振り分けられて集積されるようになっている。
【0027】
次に、図3(a)、(b)を用いて、本発明の実施の形態におけるIDカード包装体20について説明する。ここで、IDカード包装体20は、上述したIDカード1を印刷するための印刷機10のホッパ12に装填されるIDカード1を包装するためのものである。
【0028】
図3(a)、(b)に示すように、IDカード包装体20は、複数のIDカード1が積層されたIDカード積層体21と、IDカード積層体21を包装した包装部材31と、を備えている。
【0029】
IDカード積層体21は、直方体状に形成されており、底面22と、上面23と、対向する一対の短辺側面(第1側面)24と、対向する一対の長辺側面(第2側面)25とを有している。このうち、底面22はIDカード1の裏面側に対応し、上面23はIDカード1の表面側に対応している。一対の短辺側面24は、IDカード1の短辺方向に沿って配置されており、IDカード包装体20を印刷機10のホッパ12に挿入した場合に、IDカード1の供給方向側に配置される側面と、当該供給方向とは反対側の側面とにより構成されている。また、一対の長辺側面25は、IDカード1の長辺方向に沿って配置されており、IDカード包装体20を印刷機10のホッパ12に挿入した場合に、IDカード1の供給方向に対して側方に配置されている。
【0030】
包装部材31は、IDカード積層体21の対向する一対の長辺側面25に対応する位置に配置されたヒートシール部36を含む一対のシール側面シート部35と、一対のシール側面シート部35以外の4つの本体面シート部と、を有している。このうち、4つの本体面部は、IDカード積層体21の底面22に対応する底面シート部32と、底面シート部32に対向する上面シート部33と、底面シート部32と上面シート部33との間に設けられ、IDカード積層体21の対向する一対の短辺側面24に対応する位置に配置された一対の本体側面シート部34a、34bと、により構成されている。なお、本体側面シート部34a、34bは、対向する供給側本体側面シート部34aと反対側本体側面シート部34bとにより構成されている。このうち、供給側本体側面シート部34aおよび反対側本体側面シート部34bは、IDカード積層体21の短辺側面24に対応する位置に配置されており、供給側本体側面シート部34aは、IDカード包装体20を印刷機10のホッパ12に挿入した場合に、IDカード1の供給方向側に配置され、反対側本体側面シート部34bは、IDカード1の供給方向とは反対側に配置される。また、反対側本体側面シート部34bには、後述する第2のヒートシール部37が形成されている。
【0031】
包装部材31の4つの本体面シート部(すなわち、底面シート部32、上面シート部33および一対の本体側面シート部34a、34b)の内面において、シール側面シート部35の側の両縁部に、これら4つの本体面シート部にわたって連続して延びる帯状の一対の開封テープ41が設けられている。これら一対の開封テープ41は、矩形状のIDカード1の長辺方向に沿って、互いに略平行に延びている。
【0032】
開封テープ41の始端部42は、4つの本体面シート部のうちの一の本体面シート部において、外方に露出している。本実施の形態においては、開封テープ41の始端部42は、包装部材31の反対側本体側面シート部34bにおいて、外方に露出している。
【0033】
開封テープ41の始端部42が外方に露出している反対側本体側面シート部34bに、一方の開封テープ41から他方の開封テープ41に延びる切断機構51が設けられている。本実施の形態においては、切断機構は、供給側本体側面シート部34aに形成されたミシン目51により構成されており、このミシン目51を破断することにより、当該反対側本体側面シート部34bにおける一対の開封テープ41の間の部分を切断して、開封テープ41が延びる方向に分離するように構成されている。なお、切断機構をミシン目51で構成することにより、包装部材310の部材点数を低減することができる。
【0034】
IDカード積層体21のIDカード1は、プレ印刷が施されている。ここで、プレ印刷とは、図2に示す印刷機10でID情報2を印刷する前に、IDカード1の偽造防止用手段として、すかし印刷、マイクロ文字の印刷、レインボー印刷、パール印刷などを予め施しておくための印刷や、ID情報以外の共通意匠の印刷などを意味する。
【0035】
図3に示すように、包装部材31の上面シート部33には、IDカード積層体21をホッパ12に装填する方向を表示するラベル61が貼り付けられていることが好ましい。このことにより、IDカード積層体21の装填方向の誤りを防止することができる。IDカード1に上述のようにプレ印刷が施されている場合には、ホッパ12への装填方向が必然的に決定されることから、ラベル61が貼り付けられることは、特に有効である。ここでは、図3に示すように、ラベル61に、IDカード1の挿入方向を示す矢印が記載されている例を示しているが、挿入方向が示されていれば、矢印で表示することに限られることはない。また、このラベル61に、ラベル61を貼り付けた側がIDカード積層体21の上面23を示す旨の表示が付されていてもよい。
【0036】
続いて、図4を用いて、上述した包装部材31を形成する包装シート38について説明する。
【0037】
包装シート38は矩形状に形成されており、その一方の面に、帯状の一対の開封テープ41が設けられている。これらの開封テープ41は、包装シート38の対向する一対の長辺端縁(第1端縁)38aに沿って延びると共に、長辺端縁38aに直交する一対の短辺端縁(第2端縁)38bに沿う方向において略中央部に配置されている。ここで、中央部とは、その両側に配置される、包装部材31のシール側面シート部35を形成するための部分に対して、略中央に配置される領域という意味である。すなわち、包装シート38において、包装部材31の底面シート部32、上面シート部33、供給側本体側面シート部34aおよび反対側本体側面シート部34bを形成するための領域(図4において、幅寸法Wで示す縦長の領域)が略中央に設けられ、その両側に、シール側面シート部35を形成するための領域(図4において、幅寸法X、Xで示す縦長の領域)が設けられており、開封テープ41は、前者の領域に設けられている。このような、開封テープ41は、包装シート38にヒートシールされていてもよく、あるいは、開封テープ41が、自己粘着性を有して、包装シート38に貼り付けられていてもよい。また、包装シート38は、予め所定の寸法に裁断したものを用いてもよいが、弛みや包装のばらつきを抑制するために、予めIDカード積層体21の積層高さ寸法を計測しておき、ロール供給された帯状の包装シート材料を、この計測した寸法に合わせて裁断しながら包装することが好ましい。
【0038】
包装シート38および開封テープ41に用いる材料としては、IDカード積層体21のような直方体状のものを包装するために適していれば特に限定されることはないが、紙、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)等を挙げることができる。包装シート38の厚さとしては、包装に適した厚さとして、例えば、20〜40μmであることが好ましい。また、開封テープ41の厚さとしては、包装シート38を破断するために必要な強度を確保できれば良く、例えば、25〜40μmであることが好ましい。
【0039】
図4に示すように、開封テープ41の始端部42は、包装シート38の一方の短辺端縁38bから外方に突出している。また、包装シート38の他方の短辺端縁38bの近傍は、包装シート38の開封テープ41の間の部分(包装部材31が形成された後においては反対側本体側面シート部34bにおける開封テープ41の間の部分)を切断するミシン目51が形成されている。
【0040】
なお、図4においては、WはIDカード1の短辺寸法を示し、LはIDカード1の長辺寸法を示し、HはIDカード積層体21(図3参照)の積層高さ寸法を示している。Xは、ヒートシール部36を形成するための材料寸法であり、L、H、X、t(カードの厚み)、n(カードの積層枚数)の関係は、X≦L/2、X≧H/2=t×n/2となっている。JIS X6301によるIDカード1の場合、包装されるIDカード1の枚数は、100枚以下であることが好ましい。また、Xは、34mm以上43mm以下であることが好ましく、とりわけ42mm以上43mm以下であることが好ましい。なお、αは、第2のヒートシール部37を形成するためのオーバーラップ量を示している。また、図4において示す二点鎖線は、包装部材31を形成する際の包装シート38の折り線を示している。
【0041】
次に、本実施の形態におけるIDカード包装方法について説明する。
【0042】
まず、図4に示す形態の包装シート38を準備する(図5(a)参照)。
【0043】
続いて、包装シート38上に設けられた開封テープ41上に、プレ印刷されたIDカード1が積層されたIDカード積層体21が載置される(図5(b)参照)。この場合、包装シート38上に設けられた開封テープ41が、IDカード積層体21の底面22の長辺方向に沿った両縁部(IDカード積層体21の長辺側面25の側の両縁部)に配置される。
【0044】
次に、開封テープ41がIDカード積層体21の底面22、上面23および一対の短辺側面24にわたって連続して延びるように、包装シート38が折り曲げられて、包装シート38がヒートシールされる(第1ヒートシール工程、図5(c)参照)。この場合、開封テープ41の始端部42が突出している包装シート38の一方の短辺端縁38bに近接する部分(図4に示す寸法αで示した領域)と、対応する他方の短辺端縁38bに近接する部分とが重なり合ってヒートシールされる。このようにして、包装部材31の反対側本体側面シート部34bに対応する部分に、第2のヒートシール部37が形成される。また、この場合、始端部42が突出している一方の短辺端縁38bが、他方の短辺端縁38b上に重なり合って、開封テープ41の始端部42が、IDカード積層体21の一方の短辺側面24に対応する面、すなわち、包装部材31の反対側本体側面シート部34bにおいて、外方に露出するようになる。
【0045】
第1ヒートシール工程の後、包装シート38のうちIDカード積層体21の底面22、上面23、一対の短辺側面24から両側にはみ出した部分が、IDカード積層体21の対向する一対の長辺側面25に沿って折り曲げられてヒートシールされる(第2ヒートシール工程、図5(d)参照)。このことにより、IDカード積層体21を包装する包装部材31が形成されると共に、包装部材31のシール側面シート部35に、ヒートシール部36が形成される。
【0046】
その後、包装シート38のIDカード積層体21の上面23に対応する位置に、ラベル61が貼り付けられる(図5(e)参照)。このようにして、本実施の形態によるIDカード包装体20が得られる。
【0047】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、上述のようにして得られたIDカード包装体20を用いて、印刷機10のホッパ12にIDカード積層体21を装填する方法について説明する。
【0048】
まず、図6(a)に示すように、包装部材31が開封される。この場合、開封テープ41の始端部42が把持されて、当該始端部42が持ち上げられるようにして開封テープ41の延びる方向に沿って引っ張られることにより、包装部材31の上面シート部33、供給側本体側面シート部34a、底面シート部32および反対側本体側面シート部34bの両縁部が順次破断される。このようにして、包装部材31のシール側面シート部35が、底面シート部32、上面シート部33、供給側本体側面シート部34aおよび反対側本体側面シート部34bから分離されて、包装部材31が開封される。なお、シール側面シート部35は、包装部材31の底面シート部32、上面シート部33および供給側本体側面シート部34aのみから分離されて、反対側本体側面シート部34bには連結されていてもよい。この場合においても、シール側面シート部35を反対側本体側面シート部34bに対して折り返すことにより、後述するようにIDカード包装体20を印刷機10のホッパ12に挿入して、包装部材31を引き抜くことができる。
【0049】
続いて、図6(b)に示すように、包装部材31が開封されたIDカード包装体20が、印刷機10のホッパ12に挿入される。この場合、IDカード1の長辺方向が、IDカード包装体20のホッパ12への挿入方向となり、IDカード1の供給方向となる。
【0050】
次に、図6(c)に示すように、包装部材31がホッパ12から引き抜かれる。この場合、まず、包装部材31の反対側本体側面シート部34bに形成されたミシン目51が破断されて、反対側本体側面シート部34bが切断される。その後、包装部材31が、包装部材31の供給側本体側面シート部34aの側(ホッパ12の奥側)から上方に引き抜かれる。このようにして、ホッパ21から包装部材31が取り外されて、複数のIDカード1が積層されたIDカード積層体21がホッパ12に装填される(図6(d)参照)。この場合、図7に示すように、ホッパ12には蓋12a(図6では図示を省略)が設けられているため、包装部材31が引き抜かれる際、この蓋12aによってIDカード積層体21が崩れることを防止できる。なお、ミシン目51が破断された後の包装部材31は、包装部材31の反対側本体側面シート部34bの側(ホッパ12の手前側)から引き抜くようにしてもよい。
【0051】
このように本実施の形態によれば、開封テープ41によって包装部材31が開封されることにより、シール側面シート部35を、底面シート部32、上面シート部33、供給側本体側面シート部34aおよび反対側本体側面シート部34bから分離して、包装部材31が開封されたIDカード包装体20を印刷機10のホッパ12に挿入することができる。この場合、IDカード積層体21の底面22、上面23、一対の短辺側面24は、包装部材31の底面シート部32、上面シート部33、供給側本体側面シート部34aおよび反対側本体側面シート部34bによって包装されているため、積層されているIDカード1が崩れることを防止すると共に、IDカード1の印刷面に直接触れることによりIDカード1に汚れなどが付着することを防止し、複数のIDカード1を有するIDカード包装体20をホッパ12に挿入することができ、複数のIDカード1を一度に装填することができる。この結果、ホッパ12へのIDカード1の装填作業を効率良く行うことができる。
【0052】
また、本実施の形態によれば、開封テープ41の始端部42が、包装部材31の反対側本体側面シート部34bにおいて外方に露出している。このことにより、包装部材31を開封する際、開封テープ41の始端部42を容易に把持することができ、包装部材31を効率良く開封することができる。
【0053】
また、本実施の形態によれば、包装部材31のヒートシール部36が、IDカード積層体21の一対の長辺側面25に対応する位置に配置されている。このことにより、第2ヒートシール工程においてヒートシール部36を形成する際、IDカード1の表面および裏面が加熱されることを抑制することができる。このことは、IDカード1の表面および裏面に受像層(図示せず)が形成されている場合に、特に有効である。
【0054】
また、本実施の形態によれば、包装部材31が開封テープ41によって開封されたIDカード包装体20が印刷機10のホッパ12に挿入された後、包装部材31の反対側本体側面シート部34bに形成されたミシン目51を破断することにより、包装部材31の反対側本体側面シート部34bを切断して、一対の開封テープ41が延びる方向に分離することができる。このことにより、ホッパ12から包装部材31を引き抜くことができる。この場合、積層されているIDカード1が崩れることを防止しながら、IDカード積層体21をホッパ12に装填することができる。
【0055】
また、本実施の形態によれば、第2のヒートシール部37が、包装部材31の反対側本体側面シート部34bに、すなわち、カード積層体21の一方の短辺側面24に対応する位置に形成されている。このことにより、第1ヒートシール工程において第2のヒートシール部37を形成する際、IDカード1の表面および裏面が加熱されることを抑制することができる。
【0056】
また、本実施の形態によれば、複数のIDカード1が積層されたIDカード積層体21を、専用の樹脂容器などを用いることなく、上述した包装部材31によって包装して、印刷機10のホッパ12にIDカード1が崩れることを防止しながらIDカード1を装填することができる。このため、印刷機10のホッパ12へのIDカード1の装填作業を低コストで効率良く行うことができる。
【0057】
さらに、本実施の形態によれば、包装部材31の上面シート部33に、IDカード積層体21をホッパ12に装填する方向を表示するラベル61が貼り付けられている。このことにより、IDカード積層体21の装填方向を誤ることを防止できる。このことは、本実施の形態のようにIDカード1にプレ印刷が施されている場合には、ホッパ12への挿入方向が必然的に決定されるため、特に有効である。
【0058】
なお、本実施の形態においては、一対の開封テープ41が、IDカード1の長辺方向に沿って延び、IDカード包装体20を印刷機10のホッパ12に挿入した場合に、IDカード1の長辺方向が、IDカード1の供給方向に沿っている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、一対の開封テープ41が、IDカード1の短辺方向に沿って延び、IDカード1の短辺方向が、IDカード1の供給方向に沿うようにしてもよい。
【0059】
また、本実施の形態においては、開封テープ41の始端部42が、包装部材31の反対側本体側面シート部34bにおいて、外方に露出している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、開封テープ41の始端部42は、包装部材31の上面シート部33において、外方に露出していてもよい。
【0060】
また、本実施の形態においては、切断機構が、包装部材31の反対側本体側面シート部34bに形成されたミシン目51により構成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図8に示すように、切断機構が、当該反対側本体側面シート部34bの内面に延びる切断テープ71により構成されていてもよい。このような切断テープ71は、包装シート38の開封テープ41側の面に設置されていることが好ましい。この場合、切断テープ71は、開封テープ41を包装シート38に設置する際に、当該包装シート38に設置することができ、分離機構を効率良く形成することができる。また、切断テープ71は、開封テープ41と同様の材料により形成されて、同程度の厚さを有していることが好ましく、切断テープ71の始端部は、開封テープ41により包装部材31が開封された後に、外方に露出するように構成されていることが好ましい。
【0061】
また、本実施の形態においては、IDカード積層体21のIDカード1が、プレ印刷されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、IDカード1は、プレ印刷されていないIDカード1であってもよい。
【0062】
さらに、本実施の形態において、図9に示すように、IDカード積層体21の上面23と包装部材31の上面シート部33との間に、保護シート81が介在されていてもよい。このことにより、IDカード積層体21の最上に位置しているIDカード1の表面が破損することを防止することができる。さらに、この場合、上述したラベル61を用いることなく、保護シート81に、IDカード積層体21をホッパ12に装填する方向を表示してもよい。なお、このような保護シート81には、PET(ポリエチレンテレフタレート)基材をプレス成形したものを用いることができ、包装シート38にIDカード積層体21を載置した後、IDカード積層体21の上面23に載置すればよい。あるいは、粘着性を有する保護シート81を、包装部材31の上面シート部23の内面に貼り付けてもよい。
【0063】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるIDカード包装体、IDカード包装方法およびIDカード装填方法は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0064】
1 IDカード
2 ID情報
2a 顔画像情報
2b 文字情報
10 印刷機
11 ケーシング
12 ホッパ
12a 蓋
13a Y印刷部
13b M印刷部
13c C印刷部
14 インキ定着部
15 表面印刷部
16 裏面印刷部
17 保護シート形成部
18 振分機構
19a〜19c 集積部
20 IDカード包装体
21 IDカード積層体
22 底面
23 上面
24 短辺側面
25 長辺側面
31 包装部材
32 底面シート部
33 上面シート部
34a 供給側本体側面シート部
34b 反対側本体側面シート部
35 シール側面シート部
36 ヒートシール部
37 第2のヒートシール部
38 包装シート
38a 長辺端縁
38b 短辺端縁
41 開封テープ
42 始端部
51 ミシン目
61 ラベル
71 切断テープ
81 保護シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IDカードを印刷するための印刷機のホッパに装填される前記IDカードを包装するIDカード包装体において、
複数の前記IDカードが積層されたIDカード積層体と、
前記IDカード積層体を包装した直方体状の包装部材と、を備え、
前記包装部材は、前記IDカード積層体の対向する一対の側面に対応する位置に配置されたヒートシール部を含む一対のシール側面シート部と、一対の前記シール側面シート部以外の4つの本体面シート部と、を有し、
4つの前記本体面シート部の内面において、前記シール側面シート部の側の両縁部に、4つの前記本体面シート部にわたって連続して延びる帯状の一対の開封テープが設けられ、
4つの前記本体面シート部のうちの一の前記本体面シート部において、前記開封テープの始端部が、外方に露出していることを特徴とするIDカード包装体。
【請求項2】
前記開封テープの前記始端部が外方に露出している前記本体面シート部に、一方の前記開封テープから他方の前記開封テープに延び、当該本体面シート部の一対の前記開封テープの間の部分を切断する切断機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のIDカード包装体。
【請求項3】
前記切断機構は、当該切断機構が設けられた前記本体面シート部に形成されたミシン目により構成されていることを特徴とする請求項2に記載のIDカード包装体。
【請求項4】
前記切断機構は、当該切断機構が設けられた前記本体面シート部の内面に延びる切断テープにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載のIDカード包装体。
【請求項5】
前記IDカードは、矩形状に形成されており、
前記シール側面シート部は、前記IDカードの長辺方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のIDカード包装体。
【請求項6】
4つの前記本体面シート部は、底面シート部と、前記底面シート部に対向する上面シート部と、前記底面シート部と前記上面シート部との間に設けられた対向する一対の本体側面シート部と、により構成され、
前記開封テープの前記始端部は、一対の前記本体側面シート部のうちの一方の前記本体側面シート部において、外方に露出していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のIDカード包装体。
【請求項7】
前記開封テープの前記始端部が外方に露出している一方の前記本体側面シート部に、第2のヒートシール部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のIDカード包装体。
【請求項8】
前記IDカード積層体の前記IDカードは、プレ印刷が施されていることを特徴とする請求項6または7に記載のIDカード包装体。
【請求項9】
前記包装部材の前記上面シート部に、前記IDカード積層体を前記ホッパに装填する方向を表示するラベルが貼り付けられていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のIDカード包装体。
【請求項10】
前記IDカード積層体の上面と前記包装部材の前記上面シート部との間に、保護シートが介在されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のIDカード包装体。
【請求項11】
IDカードを印刷するための印刷機のホッパに装填される前記IDカードを包装するIDカード包装方法において、
一方の面に帯状の一対の開封テープが設けられた矩形状の包装シートであって、前記開封テープが、前記包装シートの対向する一対の第1端縁に沿って延びると共に、当該第1端縁に直交する一対の第2端縁に沿う方向において中央部に配置され、前記開封テープの始端部が前記包装シートの一方の前記第2端縁から外方に突出する、前記包装シートを準備する工程と、
前記包装シート上に設けられた前記開封テープ上に、複数の前記IDカードが積層され、底面、上面、対向する一対の第1側面および対向する一対の第2側面を含むIDカード積層体を載置する工程であって、前記開封テープが前記IDカード積層体の前記底面の両縁部に配置されるように前記IDカード積層体を載置する工程と、
前記開封テープが前記IDカード積層体の前記底面、前記上面および一対の前記第1側面にわたって連続して延びるように、前記包装シートを折り曲げ、前記開封テープの前記始端部が外方に露出するように、前記包装シートの一方の前記第2端縁に近接する部分と、他方の前記第2端縁に近接する部分とをヒートシールする第1ヒートシール工程と、
第1ヒートシール工程の後、前記包装シートのうち前記IDカード積層体の前記底面、前記上面および一対の前記第1側面から両側にはみ出した部分を、前記IDカード積層体の一対の前記第2側面に沿って折り曲げてヒートシールする第2ヒートシール工程と、を備えたことを特徴とするIDカード包装方法。
【請求項12】
IDカードを印刷するための印刷機のホッパに、複数の前記IDカードを装填するIDカードの装填方法において、
複数の前記IDカードが積層されたIDカード積層体と、
前記IDカード積層体を包装した直方体状の包装部材と、を備え、
前記包装部材は、前記IDカード積層体の対向する一対の側面に対応する位置に配置されたヒートシール部を含む一対のシール側面シート部と、一対の前記シール側面シート部以外の4つの本体面シート部と、を有し、
4つの前記本体面シート部の内面において、前記シール側面シート部の側の両縁部に、4つの前記本体面シート部にわたって連続して延びる帯状の一対の開封テープが設けられ、
4つの前記本体面シート部のうちの一の前記本体面シート部において、前記開封テープの始端部が、外方に露出している、IDカード包装体を準備する工程と、
前記開封テープによって前記包装部材を開封し、前記包装部材の前記シール側面シート部を、少なくとも3つの前記本体面シート部から分離する工程と、
前記包装部材が開封された前記IDカード包装体を前記ホッパに挿入する工程と、
一の前記本体面シート部を切断し、前記包装部材を前記ホッパから抜き取る工程と、を備えたことを特徴とするIDカード装填方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−6618(P2013−6618A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140988(P2011−140988)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】