説明

IDカード発行システムとIDカード発行方法

【課題】 単純な入力の誤りを発見しやすくでき、誤った申請内容でのIDカードの発行を防止する。
【解決手段】 管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する端末とを有し、管理端末は、入力端末により入力された申請内容、及び審査端末により審査された審査結果を記憶する記憶手段を有し、発行端末は、管理端末の記憶手段に記憶されている申請内容を読み出す読出手段と、この読出手段により読み出した申請内容が発行可能であると審査されたのに基づき、申請内容における未入力箇所あるいは誤入力箇所を判別する判別手段と、この判別手段により判別した未入力あるいは誤入力箇所を強調させて申請内容を表示する表示手段と、この表示手段に強調して表示されていた未入力あるいは誤入力の箇所が修正されたのに基づき、IDカードを作成する作成手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、申請者からのIDカードの申請内容を入力し、この入力された申請内容を審査し、この審査結果に従ってIDカードを作成するIDカード発行システムとIDカード発行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IDカード発行システムは、申込書の内容を入力する入力端末、この入力端末で入力された申請内容を審査(チェック)する審査端末、この審査端末での審査された申請内容を作成用のデータとしてIDカードを作成する発行端末、及び上記入力端末により入力された申請内容及び上記審査端末により審査された審査結果を一括して管理するデータ管理端末など有している。
【0003】このように構成されるIDカード発行システムでは、以下のような流れでIDカードの発行処理が行われる。
(1)まず、操作者Aが申込書の内容を入力端末で入力する。この際、申込書には、バーコード化された管理番号が貼付される。入力された申請内容(申請データ)は、管理番号をキーとして管理端末に蓄積される。
【0004】(2)申請内容の審査(チェック)を行う操作者Bが審査端末で申込み内容を審査する。審査端末では、申込書上に貼付されているバーコード(管理番号)をリーダで読み取り、管理番号をキーとしてデータ管理端末から入力データを取り出す。必要に応じて申請内容を修正し、発行可能な状態の申請内容として管理端末の申請内容を更新する。
【0005】(3)IDカードの作成する操作者Cは、発行端末で発行可能な状態の申請内容を上記管理端末から読み出してIDカードを作成する。発行端末では、申込書上に貼付されているバーコード(管理番号)をリーダで読み取り、管理番号をキーとしてデータ管理端末から申請内容を読出して申請内容を確認後、IDカードを作成する。
【0006】しかしながら、上記のような従来の方式では以下の問題が生じる。
(1)発行端末の画面表示は、申込書の書式に似せてあり、IDカードヘの印刷イメージとは異なる。このため、単なる誤入力を発見できる可能性が少なくなる。
【0007】(2)申請内容の入力時に入力した申請内容が申込書と同一であったとしても、その内容がIDカードとして発行可能な申請内容であるとは限らない。また、申請内容のチェックは入力時及び審査時にしか行われない。また、申請内容の各項目間の相互関係等は、人間がチェックする必要があるが、全てを人間で行うと、未入力あるいは誤入力などの単純なミスであっても見逃してしまう可能性がある。
【0008】(3)IDカードの発行に対するセキュリティ保護の観点から、申請内容の入力操作、申請内容に対する審査操作、IDカードの発行操作は、それぞれ別のオペレータが行うことが必要であるが、運用上、このチェックが行われないことが多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、この発明は、発行時に申請データを確認するための表示画面がIDカードヘの印刷イメージとは異なるために単なる誤入力を発見しずらいという問題点を解決するもので、発行時に申請データを確認するための表示画面がIDカードヘの印刷イメージと同様にして単なる誤入力を発見しやすくし、誤った内容でのIDカードの発行を防止することができるIDカード発行システムとIDカード発行方法を提供することを目的とする。
【0010】また、未入力あるいは誤入力などの申込み内容のチェックは入力時及び審査時にしか行われない。また、申請内容の各項目間の相互関係等は、人間がチェックする必要があるが、全てを人間で行うと単純なミスまでも見逃してしまう可能性があるという問題点を解決するもので、未入力あるいは誤入力などの申込み内容のチェックを発行時にも行うことができ、申請内容の各項目間の相互関係等をシステムが判定させ、単純なミスを見逃してしまう可能性がないIDカード発行システムとIDカード発行方法を提供することを目的とする。
【0011】また、IDカードの発行に対するセキュリティ保護の観点から、データの入力操作、入力内容の審査操作、IDカードの発行操作は、それぞれ別のオペレータが行うことが必要であるが、運用上、このチェックが行われないことが多いという問題点を解決するもので、データの入力操作、入力内容の審査操作、IDカードの発行操作は、それぞれ別のオペレータが行うか否かをチェックしてIDカードの発行に対するセキュリティ保護を向上させることができるIDカード発行システムとIDカード発行方法を提供することを目的とする。。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のIDカード発行システムは、申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するものにおいて、上記管理端末は、上記入力端末により入力された申請内容、及び上記審査端末により審査された審査結果を記憶する記憶手段を有し、上記発行端末は、上記管理端末の上記記憶手段に記憶されている申請内容を読み出す読出手段と、この読出手段により読み出した申請内容が発行可能であると審査されたのに基づき、上記申請内容を作成されるIDカードに対応した表示形式で表示する表示手段と、この表示手段により表示された申請内容が確認されたのに基づき、IDカードを作成する作成手段とを有する。
【0013】この発明のIDカード発行システムは、申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するものにおいて、上記管理端末は、上記入力端末により入力された申請内容、及び上記審査端末により審査された審査結果を記憶する記憶手段を有し、上記発行端末は、上記管理端末の上記記憶手段に記憶されている申請内容を読み出す読出手段と、この読出手段により読み出した申請内容が発行可能であると審査されたのに基づき、上記申請内容における未入力箇所あるいは誤入力箇所を判別する判別手段と、この判別手段により判別した未入力あるいは誤入力箇所を強調させて上記申請内容を表示する表示手段と、この表示手段に強調して表示されていた未入力あるいは誤入力の箇所が修正されたのに基づき、IDカードを作成する作成手段とを有する。
【0014】この発明のIDカード発行システムは、申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するものにおいて、上記入力端末は、申請内容を入力する第1の操作者を識別する識別情報を入力する第1の入力手段と、この第1の入力手段により識別情報が入力されたのに基づき入力されるIDカードの申請内容と、上記第1の操作者の識別情報とを対応づけて上記管理端末に登録させる登録手段とを有し、上記審査端末は、上記管理端末に登録されている申請内容を審査する第2の操作者を識別する識別情報を入力する第2の入力手段と、この第2の入力手段により入力された識別情報と上記第1の入力手段により入力された識別情報とを比較して上記第2の操作者が上記第1の操作者と異なるか否かを判断する第1の判断手段と、この第1の判断手段により上記第2の操作者が上記第1の操作者と異なると判断したのに基づき、上記管理端末に管理されている申請内容を読み出す第1の読出手段と、この第1の読出手段により読み出した申請内容に対して上記第2の操作者が審査した審査結果と、上記第2の操作者の識別情報とを上記申請内容に対応づけて上記管理端末に登録させることにより上記申請内容を更新する更新手段とを有し、上記発行端末は、上記IDカードの発行操作を行う第3の操作者を識別する識別情報を入力する第3の入力手段と、この第3の入力手段により入力された識別情報と上記第1の入力手段及び上記第2の入力手段により入力された識別情報とを比較して、上記第3の操作者が上記第1の操作者及び上記第2の操作者と異なるか否かを判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により上記第3の操作者が上記第1の操作者及び第2の操作者と異なると判断したのに基づき、上記更新手段により更新されている申請内容を読み出す第2の読出手段と、この第2の読出手段により読み出した申請内容に基づいてIDカードを作成する作成手段とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態に係るIDカード発行システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、このIDカード発行システムは、入力端末1、審査端末2、データ管理端末3、発行端末4、及びカード発行機5から構成されている。上記IDカード発行機5は、後述する発行端末4の発行制御部46の制御に基づいてIDカードを印刷・作成するものである。
【0016】上記入力端末1は、制御部11、記憶部12、表示部13、係員操作部14、及び通信部15を有している。上記制御部11は、CPU等で構成され、入力端末1全体を制御する。上記記憶部12は、ROM、RAMあるいはHDDなどの記憶装置で構成され、制御プログラム、制御データ、入力データなどの種々のデータが記憶される。上記表示部13は、ディスプレイ装置等の表示機器で構成され、操作内容あるいは入力データなどを表示する。上記係員操作部14は、キーボード等の入力機器で構成され、係員により操作される。上記通信部15は、通信制御部及び通信インターフェースで構成され、上記管理端末3に接続されている。
【0017】上記審査端末2は、制御部21、記憶部22、表示部23、係員操作部24、及び通信部25を有している。上記制御部21は、CPU等で構成され、審査端末2全体を制御する。上記記憶部22は、ROM、RAMあるいはHDDなどの記憶装置で構成され、制御プログラム、制御データ、入力データなどの種々のデータが記憶される。上記表示部23は、例えば、カラーディスプレイ装置等の表示機器で構成され、操作内容あるいは入力データなどを表示する。上記係員操作部24は、キーボード等の入力機器で構成され、係員により操作される。上記通信部25は、通信制御部及び通信インターフェースで構成され、上記管理端末3に接続されている。
【0018】上記管理端末3は、制御部31、記憶部32、表示部33、係員操作部34、通信部35、及び大容量記憶装置36を有している。上記制御部31は、CPU等で構成され、管理端末3全体を制御する。上記記憶部32は、ROM、RAMあるいはHDDなどの記憶装置で構成され、制御プログラム、制御データ、入力データなどの種々のデータが記憶される。上記表示部33は、ディスプレイ装置等の表示機器で構成され、操作内容あるいは入力データなどを表示する。上記係員操作部34は、キーボード等の入力機器で構成され、係員により操作される。上記通信部35は、通信制御部及び通信インターフェースで構成され、上記入力端末1、上記審査端末2、及び上記発行端末4に接続されている。上記大容量記憶装置36は、HDDなどの大容量の記憶装置で構成され、申請データなどのIDカードに関するデータが記憶される。
【0019】上記発行端末4は、制御部41、記憶部42、表示部43、係員操作部44、通信部45、及び発行制御部46を有している。上記制御部41は、CPU等で構成され、発行端末4全体を制御する。上記記憶部42は、ROM、RAMあるいはHDDなどの記憶装置で構成され、制御プログラム、制御データ、入力データなどの種々のデータが記憶される。上記表示部43は、ディスプレイ装置等の表示機器で構成され、操作内容あるいは入力データなどを表示する。上記係員操作部44は、キーボード等の入力機器で構成され、係員により操作される。上記通信部45は、通信制御部及び通信インターフェースで構成され、上記管理端末3に接続されている。上記発行制御部46は、上記IDカード発行機5と接続され、上記IDカード発行機5によるIDカードの作成処理を制御するものである。
【0020】次に、上記のように構成されるIDカード発行システムにおけるIDカードの発行処理の全体の流れについて説明する。図2は、IDカード発行システムにおけるIDカードの発行処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【0021】まず、申請者は、所定の申請書に必要事項を記入してIDカードの発行を申請する。まず、申請者からの申請書に対しては、管理番号が発番され、この管理番号がバーコード化されて申請書に貼付される。この申請書を受け取った入力端末1のオペレータAは、申請内容、上記管理番号などを入力する(ステップS1)。オペレータAにより申請内容が入力された入力端末1の制御部11は、入力された申請内容を管理端末へ送信する。すると、管理端末3の制御部31は、管理番号を発番し、上記大容量記憶装置26に申請内容(入力データ)を登録する(ステップS2)。この際、制御部31は、発番した管理番号を入力端末1へ通知する。
【0022】管理端末3への入力データを入力後、上記オペレータAとは異なるオペレータBが審査端末2により入力データに対する審査を行う(ステップS3)。入力データに対する審査は、上記大容量記憶装置26に登録されている入力データを表示部23に表示し、この表示部23に表示された内容をオペレータBが審査することにより行われる。この審査の際、オペレータBは、入力データに対するIDカードの作成の可否を判断するとともに、入力データの訂正及び修正を行う。
【0023】この審査端末2での審査が完了すると、制御部21は、管理番号に対応する審査結果とともに、訂正及び修正された入力データ(更新データ)を管理端末3へ送信する。管理端末3は、審査端末2からの更新データにより管理番号に対応する入力データを更新する(ステップS4)。
【0024】審査端末2により入力データが審査されると、上記オペレータA,Bとは異なるオペレータCにより発行端末4でIDカードの作成が指示され、この指示されたIDカードがIDカード発行機5によりIDカードが作成される(ステップS5)。
【0025】次に、入力端末1における申請内容の入力動作について説明する。図3は、入力端末1による申請内容の入力動作を説明するためのフローチャートである。図3に示すように、まず、申請者からの申請書を受け取ると、管理番号が発番される(ステップS11)。この管理番号は、例えば、図示しないバーコード印刷機によりバーコード化されてシールとして印刷され、申請書に貼付される。この申請書を受け取ると、上記入力端末1のオペレータAは、図示ないバーコードリーダによりバーコード化された管理番号を読み取らせて管理番号を入力する(ステップS12)。また、管理番号がバーコードでない場合、オペレータAは、上記係員操作部14により直接管理番号を入力する。このように、上記入力端末1に管理番号を入力したオペレータAは、オペレータAを識別する識別情報(オペレータID)を上記係員操作部14により入力する(ステップS13)。さらに、上記オペレータAは、上記申請書の記載内容に基づいて上記係員操作部14により申請内容を入力する(ステップS14)。申請内容が入力されると、入力端末1の制御部11は、入力された申請内容を上記管理番号及びオペレータIDを管理端末3へ送信する(ステップS15)。すると、管理端末3では、制御部31が入力端末1から受け取った申請内容を上記管理番号及びオペレータIDとともに上記大容量記憶装置36に登録する(ステップS16)。これにより、管理端末3の大容量記憶装置36に申請内容等が登録されると、申請内容の入力動作が完了する。
【0026】次に、審査端末2による登録された申請内容の審査動作について説明する。図4は、申請内容の審査動作を説明するためのフローチャートである。図4に示すように、審査端末2では、まず、オペレータBがオペレータBを識別する識別情報(オペレータID)を入力する(ステップS21)。さらに、オペレータBは、審査対象とする申請内容の管理番号を入力する(ステップS22)。この際、バーコードリーダにより管理番号を読み取っても良いし、上記係員操作部24により管理番号を直接入力するようにしても良い。オペレータID及び管理番号が入力されると、制御部21は、上記管理番号に対応する申請内容の読出要求を上記管理端末3へ送信する(ステップS23)。
【0027】上記管理端末3では、上記審査端末2からの管理番号に基づいて上記大容量記憶装置36に記憶している申請内容を検索する(ステップS24)。上記管理番号に対応する申請内容が検索されると、制御部31は、検索した申請内容を上記審査端末2へ送信する(ステップS25)。この際、上記審査端末2へ送信する申請内容には、上記入力端末1で申請内容を入力したオペレータAのオペレータIDが付与されている。
【0028】上記管理端末3からの申請内容を受信すると(ステップS26)、審査端末2の制御部31は、申請内容をとともに送信されたオペレータIDと上記ステップS21で入力されたオペレータBのオペレータIDとを比較し、オペレータIDが異なるか否かを判断する(ステップS27)。この判断では、オペレータIDが異なれば、上記オペレータBによる審査(操作)を許可し、オペレータIDが同一であれば、上記オペレータBによる審査を不可とする。これにより、申請内容の入力処理と、審査処理とを異なるオペレータにより実行させて、IDカードの作成に関するセキュリティを高めている。
【0029】従って、制御部21が上記オペレータBによる審査(操作)を不可と判断すると、制御部21は、審査動作を中止する。また、制御部21が上記オペレータBによる審査(操作)を許可と判断すると、制御部21は、上記管理端末3から受信した申請内容を上記表示部23に表示させる(ステップS28)。オペレータBは、上記表示部23に表示された申請内容に基づいて、IDカードの発行に対する可否を審査する。この際、オペレータBは、審査の結果を上記係員操作部24で入力するとともに、申請内容の修正操作を行う(ステップS29)。審査結果及び修正された申請内容が入力されると、制御部21は、上記管理端末3へ審査結果及び修正された申請内容を送信する(ステップS30)。
【0030】上記管理端末3は、上記審査端末2からの審査結果及び修正された申請内容に基づいて上記大容量記憶装置36に記憶されている申請内容を更新するとともに審査済みである旨と、審査を行ったオペレータIDを記憶する(ステップS31)。これにより、上記大容量記憶装置36に記憶されている申請内容の更新処理が完了すると、審査動作が終了したことになる。
【0031】次に、発行端末4によるIDカードの発行動作について説明する。図5は、IDカードの発行動作を説明するためのフローチャートである。図5に示すように、発行端末4では、まず、オペレータCがオペレータCを識別する識別情報(オペレータID)を入力する(ステップS41)。さらに、オペレータCは、発行対象とするIDカードに対する申請内容の管理番号を入力する(ステップS42)。この際、バーコードリーダにより管理番号を読み取っても良いし、上記係員操作部44により管理番号を直接入力するようにしても良い。オペレータID及び管理番号が入力されると、制御部41は、上記管理番号に対応する申請内容の読出要求を上記管理端末3へ送信する(ステップS43)。
【0032】上記管理端末3では、上記発行端末4からの管理番号に基づいて上記大容量記憶装置36に記憶している申請内容を検索する(ステップS44)。上記管理番号に対応する申請内容が検索されると、制御部31は、検索した申請内容を上記発行端末4へ送信する(ステップS45)。この際、上記発行端末4へ送信される申請内容には、上記入力端末1で申請内容を入力したオペレータA、上記審査端末2で申請内容を審査したオペレータBのオペレータIDが付与されている。さらに、上記発行端末4には、上記申請内容やオペレータIDとともに、実際に作成されるIDカードの印刷書式(フォーマット)が送信されるようになっている。
【0033】上記管理端末3からの申請内容を受信すると(ステップS46)、発行端末4の制御部31は、申請内容をとともに送信されたオペレータA及びBのオペレータIDと上記ステップS41で入力されたオペレータCのオペレータIDとを比較し、オペレータA及びBのオペレータIDとオペレータCのオペレータIDとが異なるか否かを判断する(ステップS47)。
【0034】この判断では、オペレータCのオペレータIDがオペレータA及びBのオペレータIDと異なれば、上記オペレータCによる発行操作を許可し、オペレータCのオペレータIDがオペレータAあるいはオペレータBのオペレータIDの何れかと同一であれば、上記オペレータCによる発行操作を不可とする。また、発行操作を不可とした場合、例えば、制御部41は、上記表示部43の表示画面を点滅させて、入力操作あるいは発行操作を行ったオペレータと同一であるため発行操作ができない旨のメッセージを表示させる。
【0035】これにより、申請内容の入力処理及び審査処理と、IDカードの発行操作とを異なるオペレータに実行させて、IDカードの作成におけるセキュリティを高めている。
【0036】従って、制御部41が上記オペレータCによる発行操作を不可と判断すると、制御部41は、IDカードの発行操作ができないようにする。また、制御部41が上記オペレータCによる発行操作を許可と判断すると、制御部41は、上記管理端末3から受信した申請内容を上記表示部43に表示させるためのデータ作成を行う(ステップS48)。このデータ作成では、上記管理端末3からの受信した実際に作成されるIDカードのフォーマットと合致するように各項目が入力された表示用データが作成される。
【0037】また、上記表示部43に表示させるためのデータ作成を行う際、制御部41は、まず、上記管理端末3から受信した申請内容に対して物理的な入力ミスがあるか否かを判別する。これにより、物理的な入力ミスと判別された箇所は、上記記憶部42に一旦記憶される。ここで、物理的な入力ミスとは、未入力あるいは入力値等の所定の入力値以外のものである。
【0038】また、上記表示部43に表示させるためのデータ作成を行う際、制御部41は、上記管理端末3から受信した申請内容に対して論理的な入力ミスがあるか否かを判別する。これにより、論理的な入力ミスと判別された箇所は、上記記憶部42に一旦記憶される。ここで、論理的な入力ミスとは、生年月日と年齢との相関関係が明らかに誤っているもの、あるいは年齢に対する有効期間が明らかに誤っているものなどの各項目間の相関関係により入力ミスであると判別できるものである。
【0039】これにより、制御部41は、上記管理端末3から受信したフォーマットに申請内容を入力し、かつ、物理的な入力ミスと、論理的な入力ミスとを強調させた表示用のデータを作成する。この場合、強調表示としては、例えば、物理的な入力ミスは黄色で表示し、論理的な入力ミスは赤色で表示させる。これにより、オペレータCは、物理的な入力ミスと論理的な入力ミスとを一目で認識することができ、かつ、物理的な入力ミスと論理的な入力ミスとを異なる形式で強調表示することにより、オペレータCが物理的な入力ミスであるか論理的な入力ミスであるかを区別して認識できる。
【0040】図6は、作成されるIDカードのフォーマットで上記表示部43に表示された申請内容を示す図である。図6に示すように、上記表示部43には、作成されるIDカードの外観が表示される。さらに、申請内容に物理的な入力ミスがあった場合、上記制御部41は、物理的な入力ミスと判別された箇所(フィールド)を黄色で表示するとともに、例えば、「未入力あるいは無効な値です。」というような物理的な入力ミスである旨を案内を表示する。また、論理的な入力ミスがあった場合、上記制御部41は、論理的な入力ミスと判別された箇所(フィールド)を赤色で表示するとともに、例えば、「入力値が矛盾しています。」というような論理的な入力ミスである旨を案内を表示する。
【0041】また、制御部41は、上記のような物理的な入力ミスあるいは論理的な入力ミスが存在する場合、作成ボタンを無効してIDカードの発行が行えないようにする。これにより、誤った値でのIDカードの作成を防止できる。
【0042】上記のよな物理的な入力ミスあるいは論理的な入力ミスが表示された場合、上記オペレータCは、強調表示されている箇所の修正を行う。この修正により強調表示されている入力ミスの箇所がなくなると、制御部41は、作成ボタンを有効にし、上記オペレータCによるIDカードの作成指示を可能にする。すなわち、上記オペレータCは、申請内容に入力ミスが存在する場合、表示画面で入力ミスの箇所を確認して修正し、作成ボタンを押下する(ステップS52)。これにより、上記IDカード発行機5によるIDカードの作成処理が開始される。
【0043】上記オペレータCが作成ボタンを押下した際に入力ミスが存在すれば(ステップS53、NO)、制御部41は、作成ボタンを無効とし、入力ミスの修正を促し、上記ステップS52へ戻る。また、上記オペレータCが作成ボタンを押下した際に入力ミスが無ければ(ステップS53、YES)、制御部41は、発行制御部46によりIDカード発行機へIDカードの作成指示を送る。
【0044】上記発行制御部46からのIDカード作成指示を受けたIDカード発行機5は、上記発行制御部46から送られる申請内容及び印刷フォーマットなどからなる発行データを受けて、IDカードの作成を行う(ステップS54)。IDカード発行機5は、IDカードの作成が完了すると、上記発行端末4へIDカードの作成完了を通知する。発行端末4では、オペレータCが実際に作成されたIDカードを確認した後、IDカードの発行完了を指示する。すると、制御部41は、発行したIDカードの管理番号とともに、IDカードの発行完了を示す情報を上記管理端末3へ通知する(ステップS55)。このIDカードの発行完了を示す通知を受けた管理端末3では、制御部31が上記大容量記憶装置46に記憶されている上記管理番号に対応する申請データに発行済みであることを示す情報を記録してIDカードの発行処理を終了する(ステップS56)。この際、上記申請データには、発行済みであることを示す情報とともに発行操作を行ったオペレータCのオペレータIDが記録される。
【0045】上記のように、IDカードの発行時に、作成されるIDカード表面のフォーマットと同一のフォーマットで申請内容を表示部に表示させて誤入力などを発見しやすいようにしたものである。これにより、単純な入力の誤りを発見しやすくでき、誤った申請内容でのIDカードの発行を防止することができる。
【0046】また、未入力あるいは所定の範囲外の入力値などの物理的な入力ミスや各項目の相関関係により明らかな論理的な入力ミスなどを発行端末で判別し、IDカードの発行時に、入力ミスと判別された箇所を強調して表示させるようにした。これにより、発行操作を行うオペレータが入力ミスを見逃すことを無くすことができる。また、上記物理的な入力ミスと論理的な入力ミスとを、異なった表示方法で強調表示させることにより、操作員に入力ミスの内容をも案内でき、申請データの修正を効率的に行うことができる。
【0047】また、申請内容を入力する入力端末、入力された申請内容を審査する審査端末、及びIDカードの発行を行う発行端末での各操作時に、オペレータの識別情報を入力させ、これらの各オペレータの識別情報を申請内容に対応付けて記録しておくようにした。これにより、各端末での操作を行ったオペレータを後で、調査することができ、不具合が発生した場合の対応が取り易くなる。
【0048】また、申請内容を入力する入力端末、入力された申請内容を審査する審査端末、及びIDカードの発行を行う発行端末での各操作時に、オペレータの識別情報を入力させ、各端末での操作を同じオペレータが行えないようにした。これにより、各端末での操作を必ず異なったオペレータが行うようにすることができ、セキュリティ性の向上を図れる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば、発行時に単純な誤入力などを発見しやすくし、誤った内容でのIDカードの発行を防止することができるIDカード発行システムとIDカード発行方法を提供できる。
【0050】また、発行時にも申請内容のチェックを行うことができ、かつ、申請内容の各項目間の相互関係等で判別可能な単純なミスを見逃してしまう可能性がないIDカード発行システムとIDカード発行方法を提供できる。
【0051】また、データの入力操作、入力内容の審査操作、及びIDカードの発行操作をそれぞれ別のオペレータで行わせて、IDカードの発行に対するセキュリティ保護を向上させることができるIDカード発行システムとIDカード発行方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るIDカード発行システムに全体構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すIDカード発行システムにおけるIDカードの発行動作を概略的に説明するためのフローチャート。
【図3】入力端末による申請内容の入力動作を説明するためのフローチャート。
【図4】審査端末による申請内容の審査動作を説明するためのフローチャート。
【図5】発行端末によるIDカードの発行動作を説明するためのフローチャート。
【図6】発行時に表示されるIDカードの確認画面の表示例を示す図。
【符号の説明】
1…入力端末、2…審査端末、3…管理端末、4…発行端末、5…カード発行機(作成手段)、11…制御部、14…係員操作部(第1の入力手段)、35…通信部(登録手段)、21…制御部(第1の判断手段)、24…係員操作部(第2の入力手段)、25…通信部(第1の読出手段、更新手段)、36…大容量記憶装置(記憶手段)、41…制御部(判別手段、第1及び第2の判別手段、第2の判断手段)、43…表示部(表示手段)、44…係員操作部(第3の入力手段)、45…通信部(第2の読出手段、記録手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムにおいて、上記管理端末は、上記入力端末により入力された申請内容、及び上記審査端末により審査された審査結果を記憶する記憶手段を有し、上記発行端末は、上記管理端末の上記記憶手段に記憶されている申請内容を読み出す読出手段と、この読出手段により読み出した申請内容が発行可能であると審査されたのに基づき、上記申請内容を作成されるIDカードに対応した表示形式で表示する表示手段と、この表示手段により表示された申請内容が確認されたのに基づき、IDカードを作成する作成手段と、を有する、ことを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項2】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムにおいて、上記管理端末は、上記入力端末により入力された申請内容、及び上記審査端末により審査された審査結果を記憶する記憶手段を有し、上記発行端末は、上記管理端末の上記記憶手段に記憶されている申請内容を読み出す読出手段と、この読出手段により読み出した申請内容が発行可能であると審査されたのに基づき、上記申請内容における未入力箇所あるいは誤入力箇所を判別する判別手段と、この判別手段により判別した未入力あるいは誤入力箇所を強調させて上記申請内容を表示する表示手段と、この表示手段に強調して表示されていた未入力あるいは誤入力の箇所が修正されたのに基づき、IDカードを作成する作成手段と、を有する、ことを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項3】 上記判別手段は、未入力あるいは所定範囲を超えた入力値による物理的な誤りを判別する第1の判別手段と、各入力値の関係による論理的に誤りを判別する第2の判別手段とを有し、上記表示手段は、上記第1の判別手段により判別された物理的な誤りを第1の表示方法で強調表示し、上記第2の判別手段により判別された論理的な誤りを上記第1の表示方法とは異なる第2の表示方法で強調表示する、ことを特徴とする上記請求項2に記載のIDカード発行システム。
【請求項4】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムにおいて、上記入力端末は、申請内容を入力する第1の操作者を識別する識別情報を入力する第1の入力手段と、この第1の入力手段により識別情報が入力されたのに基づき、入力されるIDカードの申請内容と、上記第1の操作者の識別情報とを対応づけて上記管理端末に登録させる登録手段と、を有し、上記審査端末は、上記入力端末により上記管理端末に登録された申請内容を審査する第2の操作者を識別する識別情報を入力する第2の入力手段と、この第2の入力手段により上記第2の操作者の識別情報が入力されたのに基づき、上記登録手段により上記管理端末に登録されている上記申請内容を読み出す第1の読出手段と、この第1の読出手段により読み出した申請内容に対して上記第2の操作者が審査した審査結果と、上記第2の操作者の識別情報とを上記申請内容に対応づけて上記管理端末に登録させることにより上記申請内容を更新する更新手段と、を有し、上記発行端末は、上記IDカードの発行操作を行う第3の操作者を識別する識別情報を入力する第3の入力手段と、この第3の入力手段により上記第3の操作者の識別情報が入力されたのに基づき、上記更新手段により更新された上記申請内容を読み出す第2の読出手段と、この第2の読出手段により読み出した申請内容に基づいてIDカードを作成する作成手段と、この作成手段によりIDカードが作成されたのに基づき、上記IDカードの作成済みを示す情報と、上記第3の入力手段により入力された第3の操作者の識別情報とを上記申請内容に対応して記録させる記録手段と、を有する、ことを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項5】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムにおいて、上記入力端末は、申請内容を入力する第1の操作者を識別する識別情報を入力する第1の入力手段と、この第1の入力手段により識別情報が入力されたのに基づき入力されるIDカードの申請内容と、上記第1の操作者の識別情報とを対応づけて上記管理端末に登録させる登録手段と、を有し、上記審査端末は、上記管理端末に登録されている申請内容を審査する第2の操作者を識別する識別情報を入力する第2の入力手段と、この第2の入力手段により入力された識別情報と上記第1の入力手段により入力された識別情報とを比較して上記第2の操作者が上記第1の操作者と異なるか否かを判断する第1の判断手段と、この第1の判断手段により上記第2の操作者が上記第1の操作者と異なると判断したのに基づき、上記管理端末に管理されている申請内容を読み出す第1の読出手段と、この第1の読出手段により読み出した申請内容に対して上記第2の操作者が審査した審査結果と、上記第2の操作者の識別情報とを上記申請内容に対応づけて上記管理端末に登録させることにより上記申請内容を更新する更新手段と、を有し、上記発行端末は、上記IDカードの発行操作を行う第3の操作者を識別する識別情報を入力する第3の入力手段と、この第3の入力手段により入力された識別情報と上記第1の入力手段及び上記第2の入力手段により入力された識別情報とを比較して、上記第3の操作者が上記第1の操作者及び上記第2の操作者と異なるか否かを判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により上記第3の操作者が上記第1の操作者及び第2の操作者と異なると判断したのに基づき、上記更新手段により更新されている申請内容を読み出す第2の読出手段と、この第2の読出手段により読み出した申請内容に基づいてIDカードを作成する作成手段と、を有する、ことを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項6】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムのIDカード発行方法において、上記入力端末により入力された申請内容、及び上記審査端末により審査された審査結果を上記管理端末で記憶する記憶工程と、IDカードの発行時には、上記記憶工程で記憶している申請内容を上記発行端末で読み出す読出工程と、この読出工程で読み出した申請内容が発行可能であると審査されたのに基づき、上記申請内容を上記作成工程で作成されるIDカードに対応した表示形式で表示する表示工程と、この表示工程により表示された申請内容が確認されたのに基づき、IDカードを作成する作成工程と、を有することを特徴とするIDカード発行方法。
【請求項7】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムのIDカード発行方法において、上記入力端末により入力された申請内容、及び上記審査端末により審査された審査結果を上記管理端末で記憶する記憶工程と、IDカードの発行時には、上記記憶工程で記憶している申請内容を上記発行端末で読み出す読出工程と、この読出工程で読み出した申請内容が発行可能であると審査されたのに基づき、上記申請内容における未入力箇所あるいは誤入力箇所を判別する判別工程と、この判別工程により判別した未入力あるいは誤入力箇所を強調させて上記申請内容を表示する表示工程と、この表示工程で強調して表示された未入力あるいは誤入力の箇所が修正されたのに基づき、IDカードを作成する作成工程と、を有することを特徴とするIDカード発行方法。
【請求項8】 上記判別工程は、未入力あるいは所定範囲を超えた入力値による物理的な誤りを判別する第1の判別工程と、各入力値の相関関係による論理的な誤りを判別する第2の判別工程とを有し、上記表示工程は、上記第1の判別工程により判別された物理的な誤りを第1の表示方法で強調表示し、上記第2の判別工程により判別された論理的な誤りを上記第1の表示方法とは異なる第2の表示方法で強調表示することを特徴とする上記請求項7に記載のIDカード発行方法。
【請求項9】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムのIDカード発行方法において、上記入力端末での申請内容の入力時に、申請内容を入力操作を行う第1の操作者を識別する識別情報を入力する第1の入力工程と、この第1の入力工程により識別情報が入力されたのに基づき、入力される申請内容と、上記第1の操作者の識別情報とを対応づけて上記管理端末に登録させる登録工程と、上記入力端末で上記管理端末に登録させた申請内容に対する上記審査端末での審査時に、上記申請内容を審査する第2の操作者を識別する識別情報を入力する第2の入力工程と、この第2の入力工程により上記第2の操作者を識別する識別情報が入力されたのに基づき、上記登録工程により上記入力端末で上記管理端末に登録させた申請内容を読み出す第1の読出工程と、この第1の読出工程により読み出した申請内容に対して上記第2の操作者が審査した審査結果と、上記第2の操作者の識別情報とを上記申請内容に対応づけて上記管理端末に登録させることにより上記申請内容を更新する更新工程と、上記IDカードの発行時に、上記発行端末での発行操作を行う第3の操作者を識別する識別情報を入力する第3の入力工程と、この第3の入力工程により上記第3の操作者を識別する識別情報が入力されたのに基づき、上記更新工程により更新された上記申請内容を読み出す第2の読出工程と、この第2の読出工程により読み出した申請内容に基づいてIDカードを作成する作成工程と、この作成工程によりIDカードが作成されたのに基づき、上記IDカードの作成済みを示す情報と、上記第3の入力工程により入力された第3の操作者の識別情報とを上記申請内容に対応して上記管理端末に記録させる記録工程と、を有することを特徴とするIDカード発行方法。
【請求項10】 申請内容を入力する入力端末と、この入力端末により入力された申請内容を登録する管理端末と、この管理端末に登録された申請内容を審査する審査端末と、この審査端末により審査済みの申請内容に基づいてIDカードを発行する発行端末とを有するIDカード発行システムのIDカード発行方法において、上記入力端末での申請内容の入力時に、申請内容を入力操作を行う第1の操作者を識別する識別情報を入力する第1の入力工程と、この第1の入力工程により識別情報が入力されたのに基づき、上記申請内容に基づくIDカードの申請内容の入力操作を受付けて、入力された申請内容と、上記第1の操作者の識別情報とを対応づけて上記管理端末に登録させる登録工程と、上記入力端末で上記管理端末に登録させた申請内容に対する上記審査端末での審査時に、上記申請内容を審査する第2の操作者を識別する識別情報を入力する第2の入力工程と、この第2の入力工程により入力された識別情報と上記第1の入力工程により入力された識別情報とを比較して上記第2の操作者が上記第1の操作者と異なるか否かを判断する第1の判断工程と、この第1の判断工程により上記第2の操作者が上記第1の操作者と異なると判断したのに基づき、上記登録工程により上記入力端末で上記管理端末に登録させた申請内容を読み出す第1の読出工程と、この第1の読出工程により読み出した申請内容に対して上記第2の操作者が審査した審査結果と、上記第2の操作者の識別情報とを上記申請内容に対応づけて上記管理端末に登録させることにより上記申請内容を更新する更新工程と、上記IDカードの発行時に、上記発行端末での発行操作を行う第3の操作者を識別する識別情報を入力する第3の入力工程と、この第3の入力工程により入力された識別情報と、上記第1の入力工程及び上記第2の入力工程により入力された識別情報とを比較して、上記第3の操作者が上記第1の操作者及び上記第2の操作者と異なるか否かを判断する第2の判断工程と、この第2の判断工程により上記第3の操作者が上記第1の操作者及び第2の操作者と異なると判断したのに基づき、上記更新工程により更新された上記申請内容を読み出す第2の読出工程と、この第2の読出工程により読み出した申請内容に基づいてIDカードを作成する作成工程と、を有することを特徴とするIDカード発行方法。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2002−279100(P2002−279100A)
【公開日】平成14年9月27日(2002.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−83667(P2001−83667)
【出願日】平成13年3月22日(2001.3.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】