説明

IL−1結合蛋白質

本発明はIL−1β結合蛋白質、IL−1βと結合するキメラ抗体、CDR移植抗体及びヒト化抗体を記載する。本発明の結合蛋白質はIL−1βに対する親和性が高く、IL−1β活性を中和させる。本発明の結合蛋白質は全長抗体、あるいはそのIL−1β結合部分であり得る。本発明の結合蛋白質の作製方法と使用方法も記載する。本発明のIL−1β結合蛋白質はIL−1β活性が有害である疾患又は障害に罹患したヒト対象等においてIL−1βを検出するため、及びIL−1β活性を阻害するために有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
IL−1βと結合することが可能な抗体又はその抗原結合部分であって、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39及び配列番号40から構成される群から選択されるアミノ酸配列を含むIL−1βと結合することが可能な前記抗体又はその抗原結合部分。
【請求項2】
IL−1βと結合することが可能な抗体又はその抗原結合部分であって、配列番号26の残基31〜35(CDR−H1)、配列番号26の残基50〜65(CDR−H2)、配列番号26の残基98〜111(CDR−H3)、配列番号27の残基24〜34(CDR−L1)、配列番号27の残基50〜56(CDR−L2)、及び配列番号27の残基89〜97(CDR−L3)から構成される群から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1個のCDRを含む前記抗体又はその抗原結合部分。
【請求項3】
少なくとも3個のCDRを含む請求項2に記載の結合蛋白質。
【請求項4】
少なくとも3個のCDRが可変ドメインCDRセットから選択され、前記可変ドメインCDRセットが、配列番号26の残基31〜35(CDR−H1)、配列番号26の残基50〜65(CDR−H2)及び配列番号26の残基98〜111(CDR−H3)を含むVHCDRセットと、配列番号27の残基24〜34(CDR−L1)、配列番号27の残基50〜56(CDR−L2)及び配列番号27の残基89〜97(CDR−L3)を含むVLCDRセットから構成される群から選択される請求項3に記載の結合蛋白質。
【請求項5】
少なくとも2個の可変ドメインCDRセットを含む請求項4に記載の結合蛋白質。
【請求項6】
少なくとも2個の可変ドメインCDRセットが、配列番号26の残基31〜35(CDR−H1)、配列番号26の残基50〜65(CDR−H2)及び配列番号26の残基98〜111(CDR−H3)を含むVHCDRセットと、配列番号27の残基24〜34(CDR−L1)、配列番号27の残基50〜56(CDR−L2)及び配列番号27の残基89〜97(CDR−L3)を含むVLCDRセットである請求項5に記載の結合蛋白質。
【請求項7】
更にヒトアクセプターフレームワークを含む請求項6に記載の結合蛋白質。
【請求項8】
ヒトアクセプターフレームワークが配列番号10〜17及び配列番号18〜25から構成される群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項7に記載の結合蛋白質。
【請求項9】
前記ヒトアクセプターフレームワークが少なくとも1カ所のフレームワーク領域アミノ酸置換を含み、前記フレームワークのアミノ酸配列がヒトアクセプターフレームワークの配列と少なくとも65%一致しており、ならびにヒトアクセプターフレームワークと一致する少なくとも70個のアミノ酸残基を含む請求項7又は8に記載の結合蛋白質。
【請求項10】
ヒトアクセプターフレームワークがキー残基に少なくとも1カ所のフレームワーク領域アミノ酸置換を含み、前記キー残基がCDRに隣接する残基、グリコシル化部位残基、希少残基、ヒトIL−1βと相互作用することが可能な残基、CDRと相互作用することが可能な残基、カノニカル残基、重鎖可変領域と軽鎖可変領域の間の接触残基、バーニアゾーン内の残基、及びChothiaの定義による重鎖可変領域CDR1とKabatの定義による第1番目の重鎖フレームワークの間でオーバーラップする領域における残基から構成される群から選択される請求項8に記載の結合蛋白質。
【請求項11】
キー残基が、キー残基を含んでいてもよく、前記キー残基が1H、12H、24H、27H、29H、37H、48H、49H、67H、71H、73H、76H、78H、94H、1L、2L、3L、4L、43L、49L、64L及び83Lから構成される群から選択されるから構成される群から選択される請求項10に記載の結合蛋白質。
【請求項12】
コンセンサスヒトアクセプターを含む請求項11に記載の結合蛋白質。
【請求項13】
配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32及び配列番号33から構成される群から選択されるアミノ酸配列を含む可変重鎖ポリペプチドと、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39及び配列番号40から構成される群から選択されるアミノ酸配列を含む可変軽鎖ポリペプチドを含む請求項1に記載の結合蛋白質。
【請求項14】
前記結合蛋白質が配列番号30と配列番号36、配列番号30と配列番号37、配列番号30と配列番号39、配列番号30と配列番号40、配列番号33と配列番号36、配列番号33と配列番号37、配列番号33と配列番号39、配列番号33と配列番号40から構成される群から選択される夫々のアミノ酸配列を含む可変重鎖ポリペプチドと可変軽鎖ポリペプチドを含む請求項13の結合蛋白質。
【請求項15】
免疫グロブリン分子、ジスルフィド結合Fv、モノクローナル抗体、scFv、キメラ抗体、シングルドメイン抗体、CDR移植抗体、ダイアボディ、ヒト化抗体、多重特異性抗体、Fab、二重特異性抗体、DVD−Ig蛋白質、Fab’、二特異性抗体、F(ab’)2及びFvから構成される群から選択される請求項1の結合蛋白質。
【請求項16】
ヒトIgM定常ドメイン、ヒトIgG4定常ドメイン、ヒトIgG1定常ドメイン、ヒトIgE定常ドメイン、ヒトIgG2定常ドメイン、ヒトIgG3定常ドメイン及びヒトIgA定常ドメインから構成される群から選択される重鎖免疫グロブリン定常領域を含む請求項1の結合蛋白質。
【請求項17】
更に配列番号2及び配列番号3から構成される群から選択されるアミノ酸配列をもつ重鎖定常領域を含む請求項1の結合蛋白質。
【請求項18】
更に配列番号4及び配列番号5から構成される群から選択されるアミノ酸配列をもつ軽鎖定常領域を含む請求項1の結合蛋白質。
【請求項19】
ヒトIL−1βの生物学的機能を変調させることが可能である請求項1の結合蛋白質。
【請求項20】
ヒトIL−1βを中和させることが可能である請求項1の結合蛋白質。
【請求項21】
表面プラズモン共鳴法により測定した場合に前記ターゲットに対して少なくとも約10−1−1、少なくとも約10−1−1、少なくとも約10−1−1、少なくとも約10−1−1、及び少なくとも約10−1−1から構成される群から選択されるオン速度定数(Kon)をもつ請求項1の結合蛋白質。
【請求項22】
表面プラズモン共鳴法により測定した場合に前記ターゲットに対して最大で約10−3−1、最大で約10−4−1、最大で約10−5−1、及び最大で約10−6−1から構成される群から選択されるオフ速度定数(Koff)をもつ請求項1の結合蛋白質。
【請求項23】
前記ターゲットに対して最大で約10−7M、最大で約10−8M、最大で約10−9M、最大で約10−10M、最大で約10−11M、最大で約10−12M、及び最大で約10−13Mから構成される群から選択される解離定数(KD)をもつ請求項1の結合蛋白質。
【請求項24】
IL−1αに対して約1.31×10−10M、約1.47×10−10M、約1.61×10−10M、約1.86×10−10M、約2.02×10−10M、約2.06×10−10M、約2.3×10−10M、及び約2.84×10−10Mから構成される群から選択される解離定数(KD)をもつ請求項23の結合蛋白質。
【請求項25】
更に免疫接着分子、イメージング剤、治療剤及び細胞傷害性物質から構成される群から選択される作用剤を含む請求項1の結合蛋白質。
【請求項26】
前記作用剤が放射性ラベル、酵素、蛍光ラベル、発光ラベル、生物発光ラベル、磁気ラベル及びビオチンから構成される群から選択されるイメージング剤である請求項25の結合蛋白質。
【請求項27】
前記イメージング剤が3H、14C、35S、90Y、99Tc、111In、125I、131I、177Lu、166Ho及び153Smから構成される群から選択される放射性ラベルである請求項25の結合蛋白質。
【請求項28】
前記作用剤が代謝拮抗剤、アルキル化剤、抗生物質、成長因子、サイトカイン、抗血管新生剤、抗有糸分裂剤、アントラサイクリン、毒素及びアポトーシス誘導剤から構成される群から選択される治療剤又は細胞傷害性物質である請求項25の結合蛋白質。
【請求項29】
ヒトグリコシル化パターンをもつ請求項1の結合蛋白質。
【請求項30】
結晶化結合蛋白質である請求項1の結合蛋白質。
【請求項31】
前記結晶化結合蛋白質が無担体薬剤制御放出結晶化結合蛋白質である請求項30の結合蛋白質。
【請求項32】
可溶性対応物よりも長いインビボ半減期をもつ請求項31の結合蛋白質。
【請求項33】
生物活性を保持する請求項31の結合蛋白質。
【請求項34】
請求項1の結合蛋白質アミノ酸配列をコードする単離核酸。
【請求項35】
請求項1の結合蛋白質アミノ酸配列をコードする単離核酸を含むベクター。
【請求項36】
pcDNA、pTT、pTT3、pEFBOS、pBV、pJV、pHybE及びpBJから構成される群から選択される請求項35のベクター。
【請求項37】
請求項35のベクターを含む宿主細胞。
【請求項38】
原核細胞である請求項37の宿主細胞。
【請求項39】
大腸菌である請求項38の宿主細胞。
【請求項40】
真核細胞である請求項37の宿主細胞。
【請求項41】
前記真核細胞が原生生物細胞、動物細胞、植物細胞及び真菌細胞から構成される群から選択される請求項40の宿主細胞。
【請求項42】
前記真核細胞が哺乳動物細胞、鳥類細胞及び昆虫細胞から構成される群から選択される動物細胞である請求項40の宿主細胞。
【請求項43】
CHO又はCOS細胞である請求項40の宿主細胞。
【請求項44】
HEK293−6E細胞である請求項41の宿主細胞。
【請求項45】
酵母細胞である請求項40の宿主細胞。
【請求項46】
前記酵母細胞がサッカロミセス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)である請求項45の宿主細胞。
【請求項47】
昆虫Sf9細胞である請求項40の宿主細胞。
【請求項48】
IL−1βと結合することが可能な蛋白質の作製方法であって、IL−1βと結合することが可能な結合蛋白質を産生させるために十分な条件下で請求項37の宿主細胞を培養培地で培養する段階を含む前記方法。
【請求項49】
請求項48の方法により作製された蛋白質。
【請求項50】
結合蛋白質の放出用組成物であって、
(a)請求項30の結晶化結合蛋白質と成分を含有する製剤;及び
(b)少なくとも1種のポリマー担体
を含む前記組成物。
【請求項51】
前記ポリマー担体がポリ(アクリル酸)、ポリ(シアノアクリレート)、ポリ(アミノ酸)、ポリ(酸無水物)、ポリ(デプシペプチド)、ポリ(エステル)、ポリ(乳酸)、ポリ(乳酸・グリコール酸コポリマー)ないしPLGA、ポリ(b−ヒドロキシブチレート)、ポリ(カプロラクトン)、ポリ(ジオキサノン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ[(ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド]、ポリ[(オルガノ)ホスファゼン]、ポリ(オルトエステル)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、マレイン酸無水物・アルキルビニルエーテルコポリマー、プルロニックポリオール、アルブミン、アルギン酸塩、セルロース及びセルロース誘導体、コラーゲン、フィブリン、ゼラチン、ヒアルロン酸、オリゴ糖、グリコサミノグリカン及び硫酸化多糖、並びにそのブレンド及びコポリマーから構成される群から選択されるポリマーである請求項50の組成物。
【請求項52】
前記成分がアルブミン、スクロース、トレハロース、ラクチトール、ゼラチン、ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン、メトキシポリエチレングリコール及びポリエチレングリコールから構成される群から選択される請求項50の組成物。
【請求項53】
有効量の請求項50の組成物を哺乳動物に投与する段階を含む哺乳動物の治療方法。
【請求項54】
請求項1の結合蛋白質と、医薬的に許容可能な担体を含有する医薬組成物。
【請求項55】
前記医薬的に許容可能な担体が前記結合蛋白質の吸収又は分散を強化するために有用なアジュバントとして機能する請求項54の医薬組成物。
【請求項56】
前記アジュバントがヒアルロニダーゼである請求項55の医薬組成物。
【請求項57】
更にIL−1β活性が有害である障害を治療するための少なくとも1種の別の作用剤を含有する請求項54の医薬組成物。
【請求項58】
前記別の作用剤が治療剤、イメージング剤、細胞傷害性物質、血管新生阻害剤、キナーゼ阻害剤、共刺激分子遮断薬、接着分子遮断薬、抗サイトカイン抗体又はその機能的フラグメント、メトトレキサート、シクロスポリン、ラパマイシン、FK506、検出可能なラベル又はレポーター、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋肉弛緩剤、麻薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、鎮痛剤、麻酔剤、鎮静剤、局所麻酔剤、神経筋遮断薬、抗微生物薬、乾癬治療薬、コルチコステロイド、アナボリックステロイド、エリスロポエチン、免疫化、免疫グロブリン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン補充薬、放射性薬剤、抗鬱剤、抗精神病薬、刺激剤、喘息薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、経口ステロイド、エピネフリン又はそのアナログ、サイトカイン及びサイトカインアンタゴニストから構成される群から選択される請求項57の医薬組成物。
【請求項59】
ヒトIL−1β活性を低下させる方法であって、ヒトIL−1β活性を低下させるように請求項1の結合蛋白質とヒトIL−1βを接触させる段階を含む前記方法。
【請求項60】
IL−1β活性が有害である障害に罹患したヒト対象におけるヒトIL−1β活性を低下させる方法であって、ヒト対象におけるヒトIL−1β活性を低下させるように請求項1の結合蛋白質をヒト対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項61】
治療を実現するように請求項1の結合蛋白質を対象に投与することにより、IL−1β活性が有害である疾患又は障害に対して対象を治療する方法。
【請求項62】
前記障害が関節リウマチ、変形性関節症、若年性慢性関節炎、敗血症性関節炎、ライム関節炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、脊椎関節症、全身性エリテマトーデス、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、インスリン依存性糖尿病、甲状腺炎、喘息、アレルギー疾患、乾癬、強皮症皮膚炎、移植片対宿主病、臓器移植拒絶反応、臓器移植に伴う急性又は慢性免疫疾患、サルコイドーシス、アテローム性動脈硬化症、播種性血管内凝固症候群、川崎病、グレーブス病、ネフローゼ症候群、慢性疲労症候群、ウェグナー肉芽腫症、シェーンライン・ヘノッホ紫斑病、腎臓の顕微鏡的血管炎、慢性活動性肝炎、ブドウ膜炎、敗血症性ショック、毒素性ショック症候群、敗血症症候群、悪液質、感染症、寄生虫症、後天性免疫不全症候群、急性横断性脊髄炎、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中、原発性胆汁性肝硬変、溶血性貧血、悪性腫瘍、心不全、心筋梗塞、アジソン病、散発性I型多腺性内分泌不全症及びII型多腺性内分泌不全症、シュミット症候群、成人(急性)呼吸窮迫症候群、脱毛症、先天性脱毛症、血清反応陰性関節症、関節症、ライター病、乾癬性関節症、潰瘍性大腸炎性関節症、腸病性滑膜炎、クラミジア、エルシニア及びサルモネラ関連関節症、脊椎関節症、アテローム性疾患/動脈硬化症、アトピー性アレルギー、自己免疫性水疱症、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、類天疱瘡、線状IgA病、自己免疫性溶血性貧血、クームス陽性溶血性貧血、後天性悪性貧血、若年性悪性貧血、筋痛性脳炎/ロイヤルフリー病、慢性粘膜皮膚カンジダ症、巨細胞性動脈炎、原発性硬化性肝炎、特発性自己免疫性肝炎、後天性免疫不全症候群、後天性免疫不全症関連疾患、B型肝炎、C型肝炎、分類不能型免疫不全症(分類不能型低ガンマグロブリン血症)、拡張型心筋症、女性不妊症、卵巣不全、早発卵巣不全、線維性肺疾患、特発性線維化性肺胞炎、炎症後間質性肺疾患、間質性肺炎、結合組織病関連間質性肺疾患、混合性結合組織病関連肺疾患、全身性硬化症関連間質性肺疾患、関節リウマチ関連間質性肺疾患、全身性エリテマトーデス関連肺疾患、皮膚筋炎/多発性筋炎関連肺疾患、ショーグレン病関連肺疾患、強直性脊椎炎関連肺疾患、血管炎性びまん性肺疾患、ヘモジデリン沈着症関連肺疾患、薬物誘発性間質性肺疾患、線維症、放射線線維症、閉塞性細気管支炎、慢性好酸球性肺炎、リンパ球浸潤性肺疾患、感染後間質性肺疾患、通風性関節炎、自己免疫性肝炎、1型自己免疫性肝炎(古典的自己免疫性肝炎ないしルポイド肝炎)、2型自己免疫性肝炎(抗LKM抗体肝炎)、自己免疫介在性低血糖症、黒色表皮腫を伴うB型インスリン抵抗性、副甲状腺機能低下症、臓器移植に伴う急性免疫疾患、臓器移植に伴う慢性免疫疾患、変形性関節症、原発性硬化性胆管炎、1型乾癬、2型乾癬、特発性白血球減少症、自己免疫性好中球減少症、腎疾患NOS、糸球体腎炎、腎臓の顕微鏡的血管炎、ライム病、円板状エリテマトーデス、特発性ないしNOS男性不妊症、精子自己免疫、多発性硬化症(全サブタイプ)、交感性眼炎、結合組織病続発性肺高血圧症、グッドパスチャー症候群、結節性多発動脈炎の肺症状、急性リウマチ熱、リウマチ性脊椎炎、スティル病、全身性硬化症、ショーグレン症候群、高安病/動脈炎、自己免疫性血小板減少症、特発性血小板減少症、自己免疫性甲状腺疾患、甲状腺機能亢進症、甲状腺腫性自己免疫性甲状腺機能低下症(橋本病)、萎縮性自己免疫性甲状腺機能低下症、原発性粘液水腫、水晶体起因性ブドウ膜炎、原発性血管炎、白斑急性肝疾患、慢性肝疾患、アルコール性肝硬変、アルコール誘発性肝傷害、胆汁鬱滞症、特異体質性肝疾患、薬物誘発性肝炎、非アルコール性脂肪肝炎、アレルギー及び喘息、B群連鎖球菌(GBS)感染症、精神障害(例えば鬱病及び統合失調症)、Th2型及びTh1型細胞介在性疾患、急性及び慢性疼痛(各種疼痛)、癌(例えば肺癌、乳癌、胃癌、膀胱癌、結腸癌、膵臓癌、卵巣癌、前立腺癌及び直腸癌)及び血液悪性疾患(白血病及びリンパ腫)、無βリポ蛋白血症、先端チアノーゼ、急性及び慢性寄生虫又は感染プロセス、急性白血病、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、急性又は慢性細菌感染症、急性膵炎、急性腎不全、腺癌、心房異所性拍動、エイズ痴呆合併症、アルコール誘発性肝炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー性鼻炎、同種移植片拒絶反応、α1アンチトリプシン欠損症、筋萎縮性側索硬化症、貧血、狭心症、前角細胞変性、抗CD3抗体療法、抗リン脂質抗体症候群、抗受容体過敏反応、大動脈及び末梢動脈瘤、大動脈解離、動脈性高血圧、動脈硬化症、動静脈瘻、運動失調症、心房細動(持続性又は発作性)、心房粗動、房室ブロック、B細胞リンパ腫、骨移植拒絶反応、骨髄移植(BMT)拒絶反応、脚ブロック、バーキットリンパ腫、火傷、心不整脈、心臓性失神症候群、心臓腫瘍、心筋症、心肺バイパス炎症反応、軟骨移植拒絶反応、小脳皮質変性、小脳障害、無秩序型ないし多源性心房頻拍、化学療法関連障害、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性アルコール依存症、慢性炎症性疾患、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性サリチル酸中毒、結腸直腸癌、鬱血性心不全、結膜炎、接触皮膚炎、肺性心、冠動脈疾患、クロイツェルフェルト・ヤコブ病、培養陰性敗血症、嚢胞性線維症、サイトカイン療法関連障害、拳闘家痴呆、脱髄疾患、デング出血熱、皮膚炎、皮膚疾患、糖尿病、真性糖尿病、糖尿病性動脈硬化症、びまん性レビー小体病、拡張型鬱血性心筋症、基底核障害、中高年ダウン症候群、CNSドーパミン受容体を遮断する薬物により誘発される薬物誘発性運動障害、薬物過敏症、湿疹、脳脊髄炎、心内膜炎、内分泌障害、喉頭蓋炎、エプスタイン・バールウイルス感染症、肢端紅痛症、錐体外路及び小脳障害、家族性血球貪食リンパ組織球症、胎児胸腺移植拒絶反応、フリードリヒ運動失調症、機能性末梢動脈障害、真菌性敗血症、ガス壊疽、胃潰瘍、糸球体腎炎、任意臓器又は組織の移植片拒絶反応、グラム陰性菌敗血症、グラム陽性菌敗血症、細胞内生物による肉芽腫、ヘアリー細胞白血病、ハレルフォルデン・スパッツ病、橋本甲状腺炎、花粉症、心臓移植拒絶反応、ヘモクロマトーシス、血液透析、溶血性尿毒症症候群/血栓性血小板減少性紫斑病、出血、A型肝炎、ヒス束不整脈、HIV感染症/HIV神経障害、ホジキン病、運動過多性運動障害、過敏反応、過敏性肺炎、高血圧、運動低下性運動障害、視床下部−下垂体−副腎軸評価、特発性アジソン病、特発性肺線維症、抗体介在性細胞傷害、無力症、小児脊髄性筋萎縮症、大動脈炎症、A型インフルエンザ、電離放射線被爆、虹彩毛様体炎/ブドウ膜炎/視神経炎、虚血再潅流傷害、虚血性脳卒中、若年性関節リウマチ、若年性脊髄性筋萎縮症、カポジ肉腫、腎移植拒絶反応、レジオネラ症、リーシュマニア症、ハンセン病、皮質脊髄系傷害、脂肪性浮腫、肝移植拒絶反応、リンパ水腫、マラリア、悪性リンパ腫、悪性組織球症、悪性メラノーマ、髄膜炎、髄膜炎菌血症、代謝性/特発性偏頭痛、ミトコンドリア多系統疾患、混合性結合組織病、モノクローナル免疫グロブリン血症、多発性骨髄腫、多系統変性症(Mencel Dejerine−Thomas Shi−Drager及びMachado−Joseph)、重症筋無力症、マイコバクテリウム・アビウム・イントラセルラーレ菌感染症、ヒト型結核菌感染症、骨髄異形成症候群、心筋梗塞、心筋虚血障害、上咽頭癌、新生児慢性肺疾患、腎炎、ネフローゼ、神経変性疾患、I型神経原性筋委縮症、好中球減少時の発熱、非ホジキンリンパ腫、腹部大動脈とその分枝の閉塞、閉塞性動脈障害、OKT3(登録商標)療法、精巣炎/副睾丸炎、精巣炎/精管切除再吻合術、臓器腫大、骨粗鬆症、膵臓移植拒絶反応、膵臓癌、腫瘍随伴症候群/悪性腫瘍による高カルシウム血症、副甲状腺移植拒絶反応、骨盤内炎症性疾患、通年性鼻炎、心膜疾患、末梢アテローム性動脈硬化性疾患、末梢血管障害、腹膜炎、悪性貧血、ニューモシスチス・カリニ肺炎、肺炎、POEMS症候群(多発ニューロパシー、臓器腫大、内分泌障害、モノクローナル免疫グロブリン血症及び皮膚変化症候群)、潅流後症候群、ポストポンプ症候群、MI心膜切開後症候群、子癇前症、進行性核上性麻痺、原発性肺高血圧症、放射線療法、レイノー現象、レイノー病、レフサム病、規則的で狭いQRS幅の頻拍、腎血管性高血圧症、再潅流傷害、拘束型心筋症、肉腫、強皮症、老人性舞踏病、レビー小体型老人性痴呆症、血清反応陰性関節症、ショック、鎌状赤血球貧血、皮膚同種移植片拒絶反応、皮膚変化症候群、小腸移植拒絶反応、充実性腫瘍、特異的不整脈、脊髄性運動失調症、脊髄小脳変性症、連鎖球菌性筋炎、小脳の構造傷害、亜急性硬化性汎脳炎、失神、心血管系梅毒、全身性アナフィラキシー、全身性炎症反応症候群、全身型発症若年性関節リウマチ、T細胞性ないしFAB ALL、毛細血管拡張症、閉塞性血栓性血管炎、血小板減少症、中毒症、移植、外傷/出血、III型過敏反応、IV型過敏反応、不安定狭心症、尿毒症、尿路性敗血症、蕁麻疹、心臓弁膜症、静脈瘤、血管炎、静脈疾患、静脈血栓症、心室細動、ウイルス及び真菌感染症、ウイルス性脳炎/無菌性髄膜炎、ウイルス関連血球貪食症候群、ウェルニッケ・コルサコフ症候群、ウィルソン病、任意臓器又は組織の異種移植片拒絶反応、急性冠症候群、急性特発性多発性神経炎、急性炎症性脱髄性多発根神経炎、急性虚血、成人スティル病、円形脱毛症、アナフィラキシー、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血、動脈硬化症、アトピー性湿疹、アトピー性皮膚炎、自己免疫性皮膚炎、連鎖球菌感染に伴う自己免疫疾患、自己免疫性腸症、自己免疫性聴力低下、自己免疫性リンパ球増殖症候群(ALPS)、自己免疫性心筋炎、自己免疫性早発卵巣不全、眼瞼炎、気管支拡張症、水疱性類天疱瘡、心臓血管疾患、劇症型抗リン脂質抗体症候群、セリアック病、頸椎症、慢性虚血、瘢痕性類天疱瘡、多発性硬化症の危険を伴う最初のエピソードからなる症候群(CIS)、結膜炎、小児期発症型精神障害、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、涙嚢炎、皮膚筋炎、糖尿病網膜症、真性糖尿病、椎間板ヘルニア、椎間板脱出、薬物誘発性免疫性溶血性貧血、心内膜炎、子宮内膜炎、眼内炎、上強膜炎、多形性紅斑、重症多形性紅斑、妊娠性類天疱瘡、ギラン・バレー症候群(GBS)、花粉症、ヒューズ症候群、特発性パーキンソン病、特発性間質性肺炎、IgE介在型アレルギー、免疫性溶血性貧血、封入体筋炎、感染性眼炎症性疾患、炎症性脱髄疾患、炎症性心疾患、炎症性腎疾患、IPF/UIP、虹彩炎、角膜炎、乾性角結膜炎、クスマウル病ないしクスマウル・マイヤー病、ランドリー麻痺、ランゲルハンス細胞組織球症、網状皮斑、黄斑変性症、顕微鏡的多発血管炎、ベヒテレフ病、運動ニューロン障害、粘膜類天疱瘡、多臓器不全、重症筋無力症、骨髄異形成症候群、心筋炎、神経根障害、神経障害、非A非B肝炎、視神経炎、骨溶解症、少関節型JRA、末梢動脈閉塞性疾患(PAOD)、末梢血管疾患(PVD)、末梢動脈疾患(PAD)、静脈炎、結節性多発動脈炎(ないし結節性動脈周囲炎)、多発性軟骨炎、リウマチ性多発筋痛症、白毛症、多関節型JRA、多腺性内分泌不全症候群、多発性筋炎、リウマチ性多発筋痛症(PMR)、ポストポンプ症候群、原発性パーキンソン病、前立腺炎、純赤血球形成不全症、原発性副腎不全、再発性視神経脊髄炎、再狭窄、リウマチ性心臓病、SAPHO(滑膜炎、座瘡、膿疱症、骨化症及び骨炎)、強皮症、続発性アミロイドーシス、ショック肺、強膜炎、座骨神経痛、続発性副腎不全、シリコン関連結合組織病、スネッドン・ウィルキンソン皮膚病、強直性脊椎炎、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)、全身性炎症反応症候群、側頭動脈炎、トキソプラズマ性網膜炎、中毒性表皮壊死、横断性脊髄炎、TRAPS(腫瘍壊死因子1型受容体(TNFR)関連周期性症候群)、黒色表皮症を伴うB型インスリン抵抗性、1型アレルギー反応、II型糖尿病、蕁麻疹、通常型間質性肺炎(UIP)、血管炎、春季カタル、ウイルス性網膜炎、フォ
ークト・小柳・原田症候群(VKH症候群)、滲出型黄斑変性症、並びに創傷治癒から構成される群から選択される請求項61の方法。
【請求項63】
IL−1βが有害である障害に罹患した患者の治療方法であって、第2の作用剤の投与前、投与と同時又は投与後に請求項1の結合蛋白質を投与する段階を含み、前記第2の作用剤がTNFアンタゴニスト;TNF受容体の可溶性フラグメント;ENBREL(登録商標);TNF酵素アンタゴニスト;TNF変換酵素(TACE)阻害剤;ムスカリン受容体アンタゴニスト;TGF−βアンタゴニスト;インターフェロンγ;ピルフェニドン;化学療法剤、メトトレキサート;レフルノミド;シロリムス(ラパマイシン)又はそのアナログ、CCI−779;COX2又はcPLA2阻害剤;NSAID;免疫調節剤;p38阻害剤;TPL−2、MK−2及びNFkB阻害剤;ブデノシド;上皮成長因子;コルチコステロイド;シクロスポリン;スルファサラジン;アミノサリチル酸塩;6−メルカプトプリン;アザチオプリン;メトロニダゾール;リポキシゲナーゼ阻害剤;メサラミン;オルサラジン;バルサラジド;抗酸化剤;トロンボキサン阻害剤;IL−1受容体アンタゴニスト;抗IL−1b抗体;抗IL−6抗体;成長因子;エラスターゼ阻害剤;ピリジニルイミダゾール化合物;TNF、LT、IL−1β、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−14、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、IL−19、IL−20、IL−21、IL−22、IL−23、IL−24、IL−25、IL−26、IL−27、IL−28、IL−29、IL−30、IL−31、IL−32、IL−33、EMAP−II、GM−CSF、FGF又はPDGFの抗体又はアゴニスト;CD2、CD3、CD4、CD8、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD90又はそのリガンドの抗体;FK506;ラパマイシン;ミコフェノール酸モフェチル;イブプロフェン;プレドニゾロン;ホスホジエステラーゼ阻害剤;アデノシンアゴニスト;抗血栓剤;補体阻害剤;アドレナリン作動薬;IRAK、NIK、IKK、p38又はMAPキナーゼ阻害剤;IL−1b変換酵素阻害剤;TNFa変換酵素阻害剤;T細胞シグナル伝達阻害剤;メタロプロテイナーゼ阻害剤;6−メルカプトプリン;アンギオテンシン変換酵素阻害剤;可溶性サイトカイン受容体;可溶性p55TNF受容体;可溶性p75TNF受容体;sIL−1RI;sIL−1RII;sIL−6R;抗炎症性サイトカイン;並びにTGFbから構成される群から選択される前記方法。
【請求項64】
対象に投与する前記段階が非経口、皮下、筋肉内、静脈内、関節内、気管支内、腹腔内、関節包内、軟骨内、体腔内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、子宮頸管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹膜内、胸膜内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、脊髄内、滑膜内、胸腔内、子宮内、膀胱腔内、ボーラス、膣、直腸、口腔、舌下、鼻腔内及び経皮から選択される少なくとも1種の方法により実施される請求項61の方法。
【請求項65】
サンプル中のヒトIL−1βの検出方法であって、
(i)サンプルを請求項1に記載のIL−1β結合蛋白質又はそのIL−1β結合部分と接触させる段階と;
(ii)抗IL−1β結合蛋白質又はその結合部分とサンプル中のIL−1βの複合体の形成を検出する段階であって、サンプル中の複合体の形成が対照サンプル中又は初期時点で採取した別の試験サンプル中の複合体の形成に比較して統計的に有意に変化していることが、サンプル中にヒトIL−1βが存在することを示す、段階
を含む前記方法。
【請求項66】
サンプルが全血、血漿、血清、尿、唾液及び組織生検から構成される群から選択される請求項65に記載の方法。
【請求項67】
ヒト被験者におけるヒトIL−1βの検出方法であって、
(i)請求項1に記載のIL−1β結合蛋白質又はそのIL−1β結合部分をヒトIL−1βと結合させる条件下で前記IL−1β結合蛋白質又はそのIL−1β結合部分を試験被験者又は対照被験者に投与する段階と;
(ii)結合蛋白質又はその結合部分とIL−1βの複合体の形成を検出する段階であって、試験被験者における複合体の形成が対照被験者又は初期時点の試験被験者における複合体の形成に比較して統計的に有意に変化していることが、IL−1βが存在することを示す段階
を含む前記方法。

【公表番号】特表2013−507929(P2013−507929A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534395(P2012−534395)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/052849
【国際公開番号】WO2011/047266
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】