説明

IL−23媒介疾患を治療するためのEP4受容体拮抗薬の使用

本発明は、免疫疾患やアレルギーの治療に有用であるEP4拮抗作用を有する化合物または薬学的に許容されるその塩に関する。また、本発明は、免疫疾患やアレルギーの治療に有用であるEP4受容体拮抗作用を有する式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)もしくは(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。また、本発明は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)もしくは(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を含む免疫疾患やアレルギーの治療のための医薬組成物に関する。さらに、本発明は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)もしくは(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を対象哺乳動物を含む対象動物に投与することを含む、対象哺乳動物を含む対象動物における免疫疾患やアレルギーの治療方法に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象哺乳動物を含む対象動物においてIL−23が媒介する疾患の治療用医薬の製造のためのEP4拮抗活性を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用。
【請求項2】
対象哺乳動物を含む対象動物においてIL−23が媒介する疾患の治療用医薬の製造のための式(I)、(II)(III)、(IV)、(Va)または(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用:
【化1】

[式(I)中、Y、Y、Y、およびYは、窒素原子、CH基、およびC(L)基から独立して選択され;
は、水素原子、C1−8アルキル基、C2−8アルケニル基、C2−8アルキニル基、C3−7シクロアルキル基、C1−8アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されたC1−8アルコキシ基、C1−8アルキル−S(O)m−基、Q−基、ピロリジニル基、ピペリジル基、オキソピロリジニル基、オキソピペリジル基、アミノ基、モノ−またはジ−(C1−8アルキル)アミノ基、C1−4アルキル−C(=O)−N(R)−基、またはC1−4アルキル−S(O)m−N(R)−基であり、ここで、前記C1−8アルキル基、C2−8アルケニル基、およびC2−8アルキニル基は、場合により、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、ヒドロキシ基、オキソ基、C1−4アルコキシ−基、C1−4アルキル−S(O)m−基、C3−7シクロアルキル−基、シアノ基、インダニル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基、1,2−ジヒドロナフチル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、オキソピロリジニル基、オキソピペリジル基、Q−基、Q−C(=O)−基、Q−O−基、Q−S(O)m−基、Q−C1−4アルキル−O−基、Q−C1−4アルキル−S(O)m−基、Q−C1−4アルキル−C(O)−N(R)−基、Q−C1−4アルキル−N(R)−基、またはC1−4アルキル−C(O)−N(R)−基で置換されていることがあり;
は、場合により酸素原子、窒素原子、および硫黄原子から選択されるヘテロ原子4つ以下を含むことがあり、かつ場合によりハロゲン原子、C1−4アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−(C1−4アルキル)アミノ基、シアノ基、HO−C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−4アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、C1−4アルキルC(=O)−基、HO(O=)C−基、C1−4アルキル−O(O=)C−基、RN(R)C(=O)−基、C1−4アルキルスルホニルアミノ基、C3−7シクロアルキル基、RC(=O)N(R)−基、またはNH(HN=)C−基で置換されていることがある5〜12員の単環式または二環式芳香族環基であり;
Aは、場合により酸素原子、窒素原子、および硫黄原子から選択されるヘテロ原子3つ以下を含むことがある5〜6員の単環式芳香族環基であり、ここで、前記5〜6員の単環式芳香族環基は、場合によりハロゲン原子、C1−4アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−(C1−4アルキル)アミノ基、シアノ基、HO−C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−4アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、アセチル基、RN(R)C(=O)−基、HO(O=)C−基、C1−4アルキル−O(O=)C−基、C1−4アルキルスルホニルアミノ基、C3−7シクロアルキル基、RC(=O)N(R)−基、およびNH(HN=)C−基から選択される置換基3つ以下で置換されていることがあり;
Bは、ハロゲン原子で置換されたC1−6アルキレン基、C3−7シクロアルキレン基、C2−6アルケニレン基、C2−6アルキニレン基、−O−C1−5アルキレン基、C1−2アルキレン−O−C1−2アルキレン基、またはC1−6アルキレン基であって、場合によりオキソ基またはC1−3アルキル基で置換されていることがあり;
Wは、NH基、N−C1−4アルキル基、酸素原子、硫黄原子、N−OR基、または共有結合であり;
は、水素原子、C1−4アルキル基、OH基、またはC1−4アルコキシ基であり;
Zは、場合により酸素原子、窒素原子、および硫黄原子から選択されるヘテロ原子3つ以下を含むことがある5〜12員の単環式または二環式芳香族環基であり、ここで、前記5〜12員の単環式または二環式芳香族環基は、場合によりハロゲン原子、C1−4アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルキル基、C1−4アルケニル基、C1−4アルキニル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−(C1−4アルキル)アミノ基、シアノ基、HO−C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−4アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、C1−4アルキルC(=O)−基、RC(=O)N(R)−基、HO(O=)C−基、C1−4アルキル−O(O=)C−基、C1−4アルキルスルホニルアミノ基、C3−7シクロアルキル基、NH(HN=)C−基、Q−S(O)m−基、Q−O−基、Q−N(R)−基、またはQ−基で置換されていることがあり;
Lは、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−(C1−4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルコキシ基、シアノ基、HO−C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−4アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、C1−4アルキルC(=O)−基、HO(O=)C−基、C1−4アルキル−O(O=)C−基、C1−4アルキルスルホニルアミノ基、C3−7シクロアルキル基、RC(=O)N(R)−基、NH(HN=)C−基、RN(R)C(=O)−基、RN(R)S(O)m−基、Q−基、Q−C(=O)−基、Q−O−基、Q−C1−4アルキル−O−基であるか、あるいは隣接するL基2つが、場合により一緒になって、環メンバーを3つまたは4つ有し、前記環メンバーの内の炭素原子1つまたは(隣接していない)炭素原子2つが酸素原子で場合により置換されていることがあるアルキレン鎖を形成することがあり;
mは、0、1、または2であり;
およびRは、水素原子およびC1−4アルキル基から独立して選択され;
は、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4アルキル−(O=)C−基、またはC1−4アルキル−O−(O=)C−基であり;
は、5〜12員の単環式もしくは二環式芳香族環基、または5〜12員の三環式環基であって、場合により、酸素原子、窒素原子、および硫黄原子から選択されるヘテロ原子3つ以下を含むことがあり、ここで、前記5〜12員の単環式または二環式芳香族環基は、場合により、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルキル基、C1−4アルケニル基、C1−4アルキニル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されたC1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−(C1−4アルキル)アミノ基、シアノ基、HO−C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−4アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、C1−4アルキル−(O=)C−基、R(R)C(=O)N−基、HO(O=)C−基、C1−4アルキル−O(O=)C−基、C1−4アルキルスルホニルアミノ基、C3−7シクロアルキル基、C1−4アルキル−C(=O)NH−基、またはNH(HN=)C−基で置換されていることがある];
【化2】

[式(II)中、環Aはフェニル基またはピリジル基を表し;
環Bはアリール基またはヘテロアリール基を表し;
環Eは1,4−フェニレン基を表し;
およびRが水素原子、ハロゲン原子、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基またはアミノカルボニル基を独立して表し;
およびRは水素原子、または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を独立して表すか、またはRとR基とが結合して2〜6個の炭素原子を有するアルキレン鎖を形成し;
は−COH、COW、
【化3】

を表し;
は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、3〜7個の環原子を有するシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し;
Xはメチレン基、酸素原子または硫黄原子を表し;
前記アリール基は6〜10個の炭素原子を有し;
前記へテロアリール基は硫黄原子、酸素原子および窒素原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜10員の芳香族複素環基であり;
環Bの定義で言及される前記アリール基および前記へテロアリール基は無置換であるか、または置換基αからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
環Eの定義で言及される前記1,4−フェニレン基は無置換であるか、または置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
およびαの定義で言及される前記アリール基および前記へテロアリール基は無置換であるか、または置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
前記置換基αはハロゲン原子、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基、2〜6個の炭素原子を有するアルキニル基、1〜5個の炭素原子を有するアルカノイル基、3〜7個の環原子を有するシクロアルキル基、ヘテロアリール基、アリール基、7〜10個の炭素原子を有するアラルコキシ基、アリールカルボニル基、アミノカルボニル基、2〜5個の炭素原子を有するアルケニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルキルチオ基、アミノスルフィニル基、アミノスルホニル基、ヒドロキシ基、1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシ基、2〜5個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルキルスルホニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルカノイルアミノ基、1〜6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノ基、アルカノイル部分とアルキル部分のいずれにも1〜6個の炭素原子を有するアルカノイルアミノアルキル基、アルカノイル部分と各アルキル部分のいずれにも1〜6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基、1〜6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノカルボニル基、1〜6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルフィニル基、1〜6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルホニル基、1〜4個の炭素原子を有するアミノアルキル基、1〜6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノ基、各アルキル部分に1〜6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノアルキル基、7〜10個の炭素原子を有するアラルキル基、アルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルキル基、アルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルコキシ基および1〜4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基からなる群から選択され、または、2個の隣接するα基が結合して3個または4個の炭素原子を有するアルキレンまたはアルケニレン鎖を形成してもよく;
前記置換基βはハロゲン原子、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基およびシアノ基からなる群から選択され;
Wは薬学的に許容できるエステルプロドラッグ基であり;RおよびRが同時に水素原子を表すことはない];
【化4】

[式(III)中、Xは−CH−または窒素原子を表し;
Yは−NR、酸素原子または硫黄原子を表し;
は水素原子または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を表し;
Zは水素原子またはハロゲン原子を表し;
は、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基もしくは3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基で場合により置換された、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基;1〜3個の炭素原子を有するアルキル基で場合により置換された、3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基;1つもしくはそれ以上の置換基αで場合により置換されたフェニル基;または1つもしくはそれ以上の置換基αで場合により置換された基Hetを表し;
Hetは、1〜4個の窒素環ヘテロ原子、または0〜2個の窒素環ヘテロ原子と1個の酸素環ヘテロ原子もしくは1個の硫黄環ヘテロ原子のいずれかを含有する4〜7個の環原子を有する複素環式基を表し;
およびRは独立して、水素原子もしくは1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を表すか;またはR基およびR基は、3〜6個の炭素原子を有するアルキレン鎖を共に形成し;
そして前記置換基αは、ハロゲン原子、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルキル基、ヒドロキシ基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1〜4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基、1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、アルコキシ基およびアルキル基中に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルキルスルホニル基、2〜5個の炭素原子を有するアルカノイル基、2〜4個の炭素原子を有するアルケニル基、2〜4個の炭素原子を有するアルキニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルキルチオ基、ニトロ基、アミノ基、1〜4個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノ基、アミノスルホニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基、3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基および1〜6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノカルボニル基からなる群より選択される];
または、そのような化合物の薬学的に許容されるエステル;
【化5】

【化6】

または
【化7】

[式中、XおよびYは、独立して、NおよびC(R11)からなる群より選択され、
ここで各R11は、独立して、水素、ハロおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;
Bは、−C(R)(R)−、−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(R)(R)−C(R)(R)−、−O−C(R)(R)−、−S−C(R)(R)−、−S(O)−C(R)(R)−および−SO−C(R)(R)−からなる群より選択され;
Cは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるか、またはアリールもしくはヘテロアリールの縮合類似化合物であり、各々は、R10から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;
Eは、−C(O)OH、−C(O)OC1−4アルキル、テトラゾリル、および
【化8】

からなる群より選択され、
ここで、Rは、C1−4アルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるか、またはアリールもしくはヘテロアリールの縮合類似化合物であり、ここで、アリールおよびヘテロアリール、またはその縮合類似化合物は、R10から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
からRは、独立して、H、ハロ、−O−R12、C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルからなる群より選択され、かつ、RとR、RとR、およびRとRの1つ以上のペアは、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜5員の単環式シクロアルキル環を形成してもよく、RとR、またはRとRが一緒になって、カルボニルを形成してもよく;
は、ハロ、ヒドロキシおよびC1−4アルキルからなる群より選択され、
10は、ハロ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4チオアルコキシおよびC1−4フルオロアルコキシからなる群より選択され、
各R12は、H、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキルおよびヘテロシクリルからなる群より選択される]。
【請求項3】
対象哺乳動物を含む対象動物の免疫疾患またはアレルギーを治療するための医薬品の製造における、請求項2に記載の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)または(Vb)で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項4】
対象哺乳動物を含む対象動物の免疫疾患またはIV型アレルギーを治療するための医薬品の製造における、請求項2に記載の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)または(Vb)で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項5】
(I)、(II)、(III)、または(IV)の化合物が
3−[2−(4−{2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル}フェニル)エチル]−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
3−[2−(4−{2−エチル−4,6−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル}フェニル)エチル]−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
1−{2−[4−(5−アセチル−2−エチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル)フェニル]エチル}−3−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
3−{2−[4−(2−エチル−5−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル)フェニル]エチル}−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
2−{4−[6−クロロ−2−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル]フェニル}エチルN−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]カルバマート;
3−{2−[4−(6−クロロ−5−シアノ−2−エチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル)フェニル]エチル}−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
2−(4−{2−エチル−4,6−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル}フェニル)エチルN−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]カルバマート;
2−(4−{2−tert−ブチル−4,6−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル}フェニル)エチルN−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]カルバマート;
2−[4−(5−カルバモイル−6−クロロ−2−エチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル)フェニル]エチルN−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]カルバマート;
1−(2−{4−[2−エチル−5−(1−ヒドロキシエチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル]フェニル}エチル)−3−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
1−(2−{4−[6−クロロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル]フェニル}エチル)−3−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
2−{4−[6−クロロ−2−(ピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル]フェニル}エチルN−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]カルバマート;
3−(2−{5−[6−クロロ−2−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル]ピリジン−2−イル}エチル)−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
2−{4−[6−クロロ−2−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−1−イル]フェニル}エチルN−[(2−クロロベンゼン)スルホニル]カルバマート;
3−(2−{4−[5,7−ジメチル−2−(メチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]フェニル}エチル)−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1({[5−クロロ−2−(3−シアノフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−クロロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,4−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,3−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,3−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3,4−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({5−クロロ−2−[(4−クロロフェノキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({5−クロロ−2−[(3−クロロフェノキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({5−クロロ−2−[(4−フルオロフェノキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({5−クロロ−2−[(3,4−ジフルオロフェノキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロフェノキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−{(1S)−1−[({5−クロロ−2−[(3−クロロフェノキシ)メチル]ピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]エチル}安息香酸;
4−[(1S)−1−({5−クロロ−2−[(3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({5−クロロ−2−[(3−フルオロフェノキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−{(1S)−1−[({2−[(4−クロロフェノキシ)メチル]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]エチル}安息香酸;
4−{(1S)−1−({5−クロロ−2−[(シクロヘキシルメトキシ)メチル]ベンゾイル}アミノ)エチル}安息香酸;
4−((4−(5−メトキシピリジン−2−イル)フェノキシ)メチル)−5−メチル−N−(o−トリルスルホニル)フラン−2−カルボキサミド;
5−クロロ−3−[(3−クロロフェニル)メチル]−N−[1−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]エチル]−2−チオフェンカルボキサミド;
2,5−ジメチル−N−[(1S)−1−[4−[[(メチルスルホニル)アミノ]カルボニル]フェニル]エチル]−4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チオフェンカルボキサミド;
2,5−ジメチル−N−[(1S)−1−[4−[[(フェニルスルホニル)アミノ]カルボニル]フェニル]エチル]−4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チオフェンカルボキサミド;
2,5−ジメチル−N−[1−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]シクロプロピル]−4−[[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チオフェンカルボキサミド;
2,5−ジメチル−N−[1−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]シクロプロピル]−4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チオフェンカルボキサミド;
2−クロロ−4−[[[[4−[(3−クロロフェニル)メチル]−2,5−ジメチル−3−チエニル]カルボニル]アミノ]メチル]安息香酸;
4−[(1R)−1−[[[2,5−ジクロロ−4−[(3−クロロフェニル)メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジブロモ−4−[(3−クロロフェニル)メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジクロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジクロロ−4−[(3−クロロフェニル)[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ]メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジクロロ−4−[(3−クロロフェニル)ヒドロキシメチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジクロロ−4−[(3−クロロフェニル)メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
メチル4−[(1S)−1−[[[2,5−ジクロロ−4−[(3−クロロフェニル)メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジクロロ−4−[[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジメチル−4−[[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジメチル−4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
メチル4−[(1S)−1−[[[2,5−ジメチル−4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[2,5−ジメチル−4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[4−[(3−クロロフェニル)メチル]−2,5−ジメチル−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[4−[(3−クロロフェニル)メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[4−[(4−クロロフェニル)メチル]−2,5−ジメチル−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−[[[5−ブロモ−4−[(3−クロロフェニル)メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸;
4−[[[[2,5−ジクロロ−4−[(3−クロロフェニル)メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]メチル]安息香酸;
4−[1−[[[2,5−ジメチル−4−[[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−チエニル]カルボニル]アミノ]シクロプロピル]安息香酸;
4−[1−[[[5−クロロ−3−[(3−クロロフェニル)メチル]−2−チエニル]カルボニル]アミノ]エチル]安息香酸、および
4−{1−[({2,5−ジメチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3−チエニル}カルボニル)アミノ]シクロプロピル}安息香酸;
または、薬学的に許容されるその塩から選ばれる請求項2〜請求項4のいずれか一つに記載の使用。
【請求項6】
(I)、(II)、(III)、または(IV)の化合物が
3−[2−(4−{2−エチル−4,6−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル}フェニル)エチル]−1−[(4−メチルベンゼン)スルホニル]ウレア;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−{(1S)−1−[({5−クロロ−2−[(3−クロロフェノキシ)メチル]ピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]エチル}安息香酸;および
4−((4−(5−メトキシピリジン−2−イル)フェノキシ)メチル)−5−メチル−N−(o−トリルスルホニル)フラン−2−カルボキサミド;
または、薬学的に許容されるその塩から選ばれる請求項5に記載の使用。
【請求項7】
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)、もしくは(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、免疫疾患、アレルギー、またはそれらの症状の治療または予防に有効であることが知られている1種類以上のさらなる化合物と組み合わせることを特徴とする、請求項2〜請求項6のいずれかに記載の使用。
【請求項8】
請求項2に記載の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)、もしくは(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の有効治療量を含む、IL23が媒介する疾患の治療に用いる医薬組成物。
【請求項9】
さらに、免疫疾患、アレルギー、もしくはそれらの兆候の治療または予防に有効であることが知られている1種類以上のさらなる化合物の有効治療量を含む、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
請求項2に記載の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)、または(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、対象哺乳動物を含む対象動物に投与することを含む、対象哺乳動物を含む対象動物におけるIL−23媒介疾患を治療する方法。
【請求項11】
免疫疾患、またはアレルギーの治療または予防に有効であることが知られている1種類以上のさらなる化合物の有効治療量を投与することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
請求項2に記載の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)、もしくは(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の有効治療量を、治療が必要な対象哺乳動物を含む対象動物に投与することを含む、IL−23媒介疾患を治療する方法。
【請求項13】
免疫疾患またはアレルギーの治療または予防に有効であることが知られている1種類以上のさらなる化合物の有効治療量を投与することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
対象哺乳動物を含む対象動物ににおいてIL−23媒介疾患を治療するために使用される、請求項2に記載の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(Va)、もしくは(Vb)の化合物、または薬学的に許容されるその塩。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−520397(P2013−520397A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538520(P2012−538520)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【国際出願番号】PCT/JP2011/000994
【国際公開番号】WO2011/102149
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(508065961)ラクオリア創薬株式会社 (12)
【Fターム(参考)】